JPH06220230A - ポリオレフィンを主成分とする製品の放射線照射により生ずる匂いおよび強度損失を低減するための包装並びにそのための方法 - Google Patents

ポリオレフィンを主成分とする製品の放射線照射により生ずる匂いおよび強度損失を低減するための包装並びにそのための方法

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JPH06220230A JP32249193A JP32249193A JPH06220230A JP H06220230 A JPH06220230 A JP H06220230A JP 32249193 A JP32249193 A JP 32249193A JP 32249193 A JP32249193 A JP 32249193A JP H06220230 A JPH06220230 A JP H06220230A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 γ−線照射法に関連する臭気の発生およびポ
リオレフィンの強度低下を阻害もしくは防止する方法を
提供することにある。 【構成】 ポリオレフィンを主成分とする製品を酸素掃
去剤に暴露する工程を含み、該製品および該酸素掃去剤
両者が該放射線照射前に封止された容器内にあるかある
いは該封止容器の一部であることを特徴とする、該ポリ
オレフィンを主成分とする製品の放射線照射に関連する
望ましからぬ副作用を低減する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にはポリオレフィ
ンを主成分とする製品のγ−線照射に伴う望ましからぬ
副作用を低減もしくは排除するための酸素掃去剤の利用
に関するものである。
【0002】
【技術的背景】種々の利用分野において、滅菌したポリ
オレフィンを主成分とする衣服、装置並びに器具の使用
が必要とされる。例えば、医療、歯科、化学研究、バイ
オテクノロジー並びに他の同様な領域に係わる人々の作
業環境が、使用前に滅菌されている必要のあるポリオレ
フィンを主成分とする作業着製品の使用を必要とするこ
とは公知である。過去においては、ポリオレフィンを主
成分とする製品、例えば外科用の手術着および布として
使用される医学用途用の織物等を滅菌するのにエチレン
オキシドが使用されていた。しかし、エチレンオキシド
による滅菌の潜在的な危険性および高いコストは、医学
界における別の滅菌法の考察を促した。1つの効果的な
滅菌法はγ−線照射の利用であった。ポリオレフィンを
主成分とする製品および装置のγ−線照射による滅菌は
成功したが、この照射工程に起因する極めて望ましから
ぬ少なくとも2つの副作用が残されている。第一の望ま
しからぬ副作用は、該γ−線照射したポリオレフィンを
主成分とする製品を多くの用途に対して望ましくないも
のとしてしまう程に著しい臭気の発生をもたらすことに
ある。第二の望ましからぬ副作用は、該照射されたポリ
オレフィン製品の強度を大幅に低下してしまうことであ
る。事実、この照射法は照射されていないポリオレフィ
ンを主成分とする製品の引裂強さの65%程度にまでポリ
オレフィンを主成分とする製品の引裂強さを下げてしま
うことが知られている。
【0003】この望ましからぬ臭気発生および織物の強
度低下の原因は、該製品中のポリオレフィンが酸素の存
在下でγ−線に暴露された場合に発生する遊離ラジカル
プロセスである。ポリオレフィンを主成分とする製品に
おいては、このプロセスは本質的に、ポリオレフィン鎖
を一緒に維持しており、かつ遊離ラジカルを生成するの
に利用される化学結合を破壊してしまう。このポリオレ
フィン骨格の破壊のために、該放射線照射線量に比例し
て該ポリオレフィンはその強度を喪失する。この生成し
たラジカルは空気中の酸素と再結合して、例えば該製品
中にトラップされるようになる短鎖の酸、即ち酸化化合
物を生成し得る。生成される酸の一種である酪酸は上記
の臭気を発生する最も疑わしい物質である。これら2種
の望ましからぬ副作用を克服せんとする努力において、
様々な方法が試みられた。例えば、シャイン&リベルテ
(Schein and Liberte)に付与された米国特許第3,194,66
8 号は放射線安定化ポリエチレン製品の製法を開示し、
該方法ではポリエチレンに、その安定化前に一定量の2,
2'- メチレン−ビス-(4-エチル-6-t- ブチルフェニル)
を添加している。バーチ(Burch) に付与された米国特許
第4,501,789 号はロジンエステル、酸化防止剤または予
備分解剤(prodegradants) でポリプロピレンを予め処理
して、ポリプロピレンのγ−線照射により生ずる臭気を
減じる方法を教示している。更に、米国特許第4,501,78
9 号およびシャー(Shah)等に付与された米国特許4,617,
230 号は、ポリオレフィンを主成分とするラテックス不
織布のアミン−型酸化防止剤およびヒンダードフェノー
ルから選ばれる臭気阻害剤で滅菌処理することを教示し
ている。
【0004】上記特許は、ポリオレフィンを主成分とす
る製品のγ−線照射に伴って発生する臭気の幾分かを低
減する方法を教示しているが、何れの方法も該臭気を十
分に低下せずあるいは該照射処理の結果生ずる引裂強さ
の減少を最小化することはなかった。従って、ポリオレ
フィンを主成分とする製品のγ−線照射に伴う臭気の発
生を最小化し、もしくはこれを排除する方法に対する需
要がある。更に、該臭気を低減するばかりでなく、γ−
線照射による該ポリオレフィン製品の強度におけるあら
ゆる減少をも最小化する方法に対する需要もある。理想
的には、この要求は、該ポリオレフィンの強度低下を最
小化するばかりでなく、実際に照射後のポリオレフィン
製品の強度をも増大する方法によって満足されるであろ
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
はγ−線照射法に関連する臭気の発生およびポリオレフ
ィンの強度低下を阻害もしくは防止する方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、γ−線照射に
より滅菌する前に、ポリオレフィンを主成分とする製品
と酸素掃去剤との包装中の酸素を低減して、該ポリオレ
フィンを主成分とする製品の照射に伴う臭気の発生を排
除もしくは減少させ、かつ該ポリオレフィンを主成分と
する製品の照射後の強度の減少を最小限度に抑え、もし
くは実際には増大させる方法を包含する。本発明の意図
するポリオレフィンを主成分とする製品はコポリマー、
例えばプロピレンとエチレンとのコポリマーあるいは例
えば100%ポリプロピレンからなるホモポリマー、もしく
はこれらのポリマーまたはコポリマーと他の熱可塑性並
びに非−熱可塑性両ポリマーとのブレンドであり得る。
本発明で使用する酸素掃去剤は鉄化合物、銅化合物、ビ
タミンCを主成分とする化合物、並びに他の同様な化合
物を包含する。該製品、即ち織物等は一般的にポリオレ
フィン族のものであり、特にポリプロピレン、ポリエチ
レン、またはそのコポリマー等であり、これらポリオレ
フィンのブレンドをも包含する。本発明は、また担持手
段、例えば酸素掃去剤を担持し、もしくはこれで処理さ
れたセルロースを主成分とするカード等、およびこの処
理したカードを、該照射されたポリオレフィンを主成分
とする製品の臭気発生並びに照射後の強度低下を低減も
しくは排除する手段として使用する方法をも包含する。
この方法において、該カードは滅菌すべき包装品内部に
該ポリオレフィンを主成分とする製品と共に収容するこ
とができる。このポリオレフィンを主成分とする製品が
ポリオレフィンを主成分とする織物型の材料、例えば外
科手術着の形態をもつ場合、該カードは、またタイカー
ド(tie card)としても機能でき、使用者が無菌的に該手
術着をまとうことを可能とする。
【0007】本発明は、更に該酸素掃去剤と共に使用で
きる臭気マスキング剤(odor mask)および臭気掃去剤を
も包含する。本発明者等は、ポリオレフィンを主成分と
する製品の包装体内部に酸素掃去剤を導入することによ
り、該ポリオレフィンを主成分とする製品の包装並びに
その内容物の滅菌処理後に関連する臭気を低減もしくは
排除し、かつ該製品の強度低下を最小化し、もしくは実
際にはその強度を増大し得ることを見出した。この酸素
掃去剤はγ−線照射前に該包装体内部に存在する酸素を
除去する。該製品がγ−線照射された場合、該ポリオレ
フィン鎖内の結合の幾つかが破壊され、利用可能な酸素
と結合し、これが更に多くの鎖の切断に導き、結果とし
て該製品を脆弱化する。本発明の方法によれば、該製品
は該ポリオレフィン鎖の幾分かの分解を生じつつ照射さ
れるが、該破壊されたポリオレフィン鎖中の結合サイト
と結合する酸素は殆どもしくは全く存在しない。該ポリ
オレフィン鎖中の利用可能な結合サイトは、従って該包
装体内の酸素と結合する代わりに、該サイト相互間で自
由に再結合し、結果として該照射処理した製品の強度の
大部分が維持される。ポリエチレンの場合、照射処理し
たポリオレフィン製品の強度は、実際のところ該製品の
照射前の強度よりも大きい可能性がある。この強度増加
は元の鎖の再結合と、他の平行なポリオレフィン鎖との
架橋によるものと考えることができる。酸素の存在下に
おいては、架橋現象の起こる程度は酸素とのより高い反
応速度での反応のために減じられる。結果として臭気の
発生の低減または排除につながる、短鎖有機酸等の酸素
化化合物形成ポテンシャルの最小化も、かかる諸特性を
示す製品と同様に本発明の特徴の一つをなす。
【0008】更に、該酸素掃去剤は該照射により生成さ
れるラジカルと結合する酸素の存在量を最小化するの
で、これは該照射された製品に関連する臭気の発生を低
減または排除するようにも機能する。本発明は主にポリ
オレフィンを主成分とする製品、例えば不織布等を意図
する。本発明の織物は一般的にポリオレフィン族から選
択される。より特定的には、該ポリオレフィンはホモポ
リマーまたはコポリマーであり得る。好ましいホモポリ
マーはポリプロピレンであり、また好ましいコポリマー
はプロピレン/エチレンコポリマーである。該コポリマ
ー中のプロピレン部分の量は90% 〜100%の範囲内であり
得、また該コポリマー中のエチレン部分の量は0%〜10%
の範囲内であり得る。エチレン部分の量が増大するにつ
れて、生成される織物の可撓性も増大するであろうこと
を理解すべきである。かくして、本発明者等は好ましい
コポリマーが97% のプロピレンと3%のエチレンとを含む
ことを明らかにした。これらポリオレフィンを主成分と
する織物の製造方法は当分野で周知である。例えば、米
国特許第4,041,203 号および同第4,340,563 号(これら
を本発明の参考文献とする)を参照のこと。オンス/平
方ヤードで表されるこの生成された織物の重量は通常そ
の意図した用途によって決まる。例えば、この織物が自
動車の被覆として使用される場合、該織物の重量は、一
般的に約0.0244 g/cm2(7.20 oz/yd2) の範囲にあるべき
である。この織物をオムツライナーとして使用する場合
には、該織物の重量は、一般的に約1.02×10-3g/cm2
約2.71×10-3g/cm2(0.3 〜0.8 oz/yd2) の範囲内である
べきである。外科手術着については、約2.71×10-3g/cm
2 〜約1.02×10-2g/cm 2 (0.8〜3.0 oz/yd2) の範囲内で
あるべきである。
【0009】本発明の好ましいポリオレフィンを主成分
とする織物はキンバリークラーク社(Kimberly-Clark Co
rporation)から入手できる「SMS 」である。SMS は「ス
パン−ボンド(spun-bond) 」、「メルト−ブロウン(mel
t-blown)」、「スパン−ボンド(spun-bond) 」ポリオレ
フィンを主成分とする積層織物であり、ここで「スパン
−ボンド(spun-bond) 」層は該積層織物に強度を付与す
る連続した太いポリオレフィン繊維からなる層を表し、
また「メルト−ブロウン(melt-blown)」層はバリヤーと
して機能するより細いポリオレフィン繊維からなる層を
表す。従って、この組み合わせをもつこのSMS 織物は医
療用織物、例えば外科手術着にとって理想的な弾性並び
に耐性をもつ織物である。また、SMS はその良好な液体
並びに粒子遮断特性、高い通気性、低発塵性、および耐
発火性のために、例えば外科手術着として特に有用であ
る。ベンゾエートエステル等のγ−線安定化剤をポリオ
レフィンの押出し前に該ポリオレフィンに配合すること
ができる。過去においては、一般にγ−線安定化剤はポ
リオレフィンをそのγ−線照射工程に対して安定化する
ためにポリオレフィンに添加すべきものと考えられてい
た。この段階はポリオレフィンの強度低下を最小化し、
かつ臭気の発生を減ずる研究において考慮されていた。
しかし、本発明者等はポリオレフィンの強度低下、およ
び臭気発生を最小化するのに、γ−線安定化剤の使用は
不要であることを見出した。以下の実施例で記載するよ
うに、本発明はγ−線安定化剤を使用することなしに、
ポリプロピレンおよびコポリマーの強度低下を最小化す
る方法を見出した。ポリエチレンの場合、本発明によれ
ば、実際には該ポリオレフィン強度は増大することが示
された。本発明者等は、また該γ−線安定化剤が該γ−
線照射工程に関連する臭気を減ずるのに不要であること
をも明らかにした。それにも拘らず、適当なγ−線安定
化剤を押出し前に該ポリオレフィンに配合することがで
きる。
【0010】滅菌すべき該ポリオレフィンを主成分とす
る製品または織物はその調製後に、通常酸素不透過性包
装体内に収納される。「酸素不透過性(oxygen impermea
ble)」なる用語は、その構成材料が酸素の透過に対して
高い遮断性を示すことを意味し、当業者は例えばサラン
即ちポリビニリデンクロリド等のこの種の物質を認識し
ているであろう。外科手術着および他の医療用織物の場
合、該手術着を、一般的にまずラップ内に入れ、次いで
該ラップした手術着を酸素不透過性の包装体中に配置す
る。次に、個々の包装体を他の幾つかの個々の包装体と
共に、大きな酸素不透過性バッグ例えばケースライナに
入れる。該ポリオレフィン製品を含む個々の包装体を封
止する前に、酸素掃去剤を該包装体内部に挿入する。本
発明の酸素掃去剤は商業等級の鉄、例えば鉄のヤスリ屑
と触媒との組み合わせを包含する(例えば、米国特許第
4,992,410 号を参照のこと)。この特許を本発明の参考
文献とする。好ましい本発明の酸素掃去剤はNY州バッフ
ァローのマルチフォームデシカンツ社(Multiform Desic
cants, Inc.)から入手できる、商標フレッシュパックス
(FRESHPAX)として市販されているものである。本発明で
使用できる他の酸素掃去剤は銅を主成分とする化合物、
ビタミンCを主成分とする化合物および他の同様な化合
物を包含する。
【0011】この酸素掃去剤自体は、該掃去剤がそれ自
体の包装体内に収納されるように酸素透過性の包装体中
に包装すべきである。例えば、米国特許第4,856,650 号
を参照のこと。これを本発明の参考文献とする。ポリオ
レフィン製品または織物を収納し封止した包装体内の酸
素を除去するのに必要とされる酸素掃去剤の量は、勿論
該包装体内の酸素の体積に依存する。該包装体を封止す
る前に、該包装体から殆どの酸素を排気することも可能
である。しかし、これが本発明と同程度に有効であるこ
とは明らかとされておらず、かつ酸素の真空除去は、こ
の追加の真空処理工程により生ずるコスト増並びに製造
時間の増大のために経済的に望ましいとは言えない。更
に、真空包装はこの最終的な包装製品を体裁の良くない
ものとし、しかも該包装体はまた無菌状態で開封するこ
とが困難である。従って、該包装体内に存在すると計算
された酸素の量を除去するのに十分な量の酸素掃去剤を
供給していることから、本発明は真空包装の必要性を排
除し、かつ実際にその必要性を排除するように設計され
ている。しかし、当業者には明らかな如く、真空包装法
を本発明との組み合わせで使用して、必要な酸素掃去剤
の量を節減することが可能である。該酸素不透過性包装
体内に挿入される酸素掃去剤の量は、滅菌前(通常24時
間以下)に、該包装体内部の酸素の量を0.01% 〜100ppm
程度のレベルにまで除去するであろう酸素掃去剤の量を
測定することにより一般的に確認される。該酸素掃去剤
の製造業者は、典型的には特定の酸素掃去剤により所定
の時間間隔内に除去できる酸素の量を指示している。
【0012】該ポリオレフィン製品またはガウンを収容
する該個々の包装体内部に該酸素掃去剤を挿入する代わ
りに、該酸素掃去剤はまた該個々に包装したガウンの幾
つかを含有する大きな酸素不透過性の封止可能なバッグ
内に入れることもできるが、この場合には該個々のガウ
ンに対して酸素透過性のバッグが必要とされる。もう一
つの態様は、該封止可能な包装体自体の一部として該酸
素掃去剤を組み込むことを意図する。次いで、該包装体
を実際に使用するまで、この酸素掃去剤を適当にシール
ドしておく。もう一つの態様において、該酸素掃去剤は
セルロース繊維カード等の担持手段内に収容するか、あ
るいはその上に担持させることができる。該酸素掃去剤
は、その製造の際に該カード中に組み込み、該カードを
形成した後に該カードに付着させ、あるいは該カードを
酸素掃去剤−含有溶液で被覆または飽和させることが可
能である。更に、酸素掃去剤の該包装体は該カード自体
に貼付してもよい。該酸素掃去剤を放出するのに使用で
きる上記カードの例は米国特許第3,843,971 号に見出す
ことができる。この特許を本発明の参考文献とする。上
記米国特許第3,843,971 号に記載されているように、酸
素掃去剤を含有するカードを、その利用者が無菌状態で
該ポリオレフィンガウンをまとう手段として使用するこ
とも可能である。
【0013】もう一つの好ましい態様において、臭気マ
スキング剤を該個々のポリオレフィン製品または織物包
装内部に配置することもできる。遊離の酸素と結合し
て、γ−線照射の際に生成するラジカルと酸素との結合
を阻害して、悪臭の発生を防止すると考えられている該
酸素掃去剤とは異なり、該マスキング剤は酸素とは結合
しない。むしろ、該マスキング剤はそれ自体の望ましい
匂いを放出して、該酸素掃去剤により防止されないあら
ゆる望ましからぬ臭気と競合し、かつ隠蔽するように機
能する。このマスキング剤はベビーパウダー状のあるい
は当分野で周知の種々の香りの任意の匂いをもつもので
あり得る。臭気マスキング剤は押出し前に該ポリオレフ
ィン混合物中に配合すべきである。本発明のもう一つの
態様においては、前に記載した酸素掃去剤との組み合わ
せで臭気掃去剤を使用してもよい。通常、活性炭等の該
臭気掃去剤は、別々に包装した臭気掃去剤を、該ポリオ
レフィン製品または織物を含有する該包装体内部に挿入
することにより、該個々のポリオレフィン製品または織
物の包装内に組み込まれる。しかし、この臭気掃去剤単
独では上記臭気は十分に低下されず、かつ該照射工程に
より引き起こされる該ポリオレフィンの強度低下を最小
化しないであろうことに注意すべきである。使用可能な
他の臭気掃去剤は、商標アブセンツ(ABSCENTS)の下でU.
O.P.から入手可能なモレキュラーシーブ、ベーキングソ
ーダ化合物、ゼオライト、および他の同様な化合物を包
含する。
【0014】一旦該包装体、即ちγ−線照射安定剤およ
び/または臭気マスキング剤、酸素掃去剤、臭気掃去
剤、カードおよび/または担持手段、を含むまたは含ま
ない上記ポリオレフィン製品または織物内に所定の化合
物を配置したら、該包装体を公知の手段により封止し、
次いでγ−線照射により滅菌する。酸素不透過性包装体
のヒートシール法は当分野で周知である。γ−線照射法
も当分野で周知である。ポリオレフィン繊維のγ−線照
射に関する一般的な説明については米国特許第5,041,48
3 号を参照でき、この特許を本発明の参考文献とする。
一般的に言えば、該ポリオレフィン製品またはガウンを
滅菌するのに必要な放射線量は該製品の生物学的な負荷
(bioburden) に依存する。付随的なファクタは滅菌すべ
き該製品の密度並びに形状を含む。放射線照射の好まし
い範囲は1.0 MRAD〜10.0MRADの範囲内、より好ましくは
1.5 MRAD〜6.0 MRADである。
【0015】
【実施例】本発明を実施するのに使用する材料並びに方
法は以下の実施例を参照することにより、より一層十分
に理解できよう。以下の実施例は何等本発明を限定する
ものではない。 実施例1 以下の表1に列挙する7種のポリオレフィンを主成分と
する織物を、1%のアメリカンシアナミド(Americal Cyan
amide)2908型の安定化剤でγ−線に対して安定化させ
た。これらの織物は、特に述べない限り臭気マスキング
剤を含まなかった。ここで実施するテストでは、各織物
に対して3個の約10.03m2(12yd2)の試料を使用した。各
織物の1試料をコントロール試料とした。各織物の残り
の2試料を6MRADにて照射した。照射される各織物の試
料1つは酸素掃去剤を含まなかった。照射される各織物
の他の試料は酸素掃去剤を含んでいた。
【0016】
【表1】表1織物同定上の鍵 A. 約2.71×10-3g/cm2(0.8 oz/yd2) のγ−線安定化さ
れていないスパンボンドポリエチレン B. 約5.42×10-3g/cm2(1.6 oz/yd2) のγ−線安定化さ
れていないSMS コポリマー C. 約6.10×10-3g/cm2(1.8 oz/yd2) のγ−線安定剤を
含むSMS コポリマー D. 約6.10×10-3g/cm2(1.8 oz/yd2) のγ−線安定剤を
含み、かつ内部臭気マスキング剤を含むSMS ホモポリマ
ー E. 約6.10×10-3g/cm2(1.8 oz/yd2) のγ−線安定化剤
を含むSMS ホモポリマー F. 約6.10×10-3g/cm2(1.8 oz/yd2) のγ−線安定化剤
を含み、かつアルコール忌避剤で処理されていないSMS
ホモポリマー G. 約5.42×10-3g/cm2(1.6 oz/yd2) のγ−線安定化さ
れていないSMS ホモポリマー 注:該「ホモポリマー」は100%ポリプロピレンであり、
該「コポリマー」は97% プロピレン/3%エチレンコポリ
マーである。
【0017】使用した酸素掃去剤は、約6.35cm×約7.62
cm(2.5〜3インチ)のパケット中に分包され、その幾つ
かは400 ccの酸素を吸収でき、また他のものは1,000 cc
の酸素を吸収できるものであった。全体として3000ccの
酸素吸収能を必要とする該試料を収容したバッグ内に3
個の1000ccパケットを配置した。更に、該試料の幾つか
を低レベルの酸素掃去剤を使用してテストした。それぞ
れ約10.03m2(12yd2)の試料各々を、折り畳み、次いでコ
ッホサプライズ(Koch Supplies) から入手した約50.8cm
×約63.5cm (20インチ×25インチ)のナイロン/サラン
/ポリエチレン高遮蔽バッグ内に包装し、更にヒートシ
ールした。ヒートシール前に、該バッグからできる限り
の空気を除去したが、該バッグは真空包装しなかった。
この研究全体を通して使用した酸素掃去剤は、マルチフ
ォームデシカンツ社(Multiform Dessicants, Inc.)から
入手したフレッシュパックス(FRESHPAX:商標)であっ
た。これら試料は、その放射線照射後に、各試料から生
ずる臭気の量を評価するパネリストに渡された。これら
の臭気評価パネリストに、0〜5のランクで臭気強度に
つき該織物をランク付けするように依頼した。ここで該
ランクの0は全く臭気をもたないものに対応し、5は著
しく不快な臭気をもつものに対応する。テストされた製
品が許容し得る臭気ランクにあることは、平均臭気ラン
クが約1.5 以下であることに相当することが予め測定さ
れている。各試料に対して、該バッグを開放し、該織物
を304.8 cm×365.8 cm×274.3 cm(10'×12' ×9')の閉
じた部屋に拡げた。該部屋内で1分間に渡り、この織物
から空気を除去した。次に、臭気評価パネリストを該部
屋に入れ、そのドアを閉じた。次いで、該パネリスト
は、該知覚した臭気レベルを0〜5の範囲にランク付け
し、記録した。以下の表2を参照のこと。
【0018】
【表2】 表2臭気の平均ランク(特に述べない限り6MRADの線量で滅菌した試料) 酸素掃去剤 400 cc酸素 1200cc酸素掃 3000cc酸素掃 なし 掃去剤使用 去剤使用 去剤使用 A 3.36 0.94 B 3.27 0.23 C 3.85 1.15 D 2.75 2.60 1.28 0.25 E 2.63 3.71 1.71 0.00 F 4.05 1.05 G 3.08 0.47 1.00
【0019】一旦臭気パネルテストが該試料について完
了した後、使用した酸素掃去剤の量を変動させてポリオ
レフィンを主成分とする織物についてテストした。種々
の量の酸素掃去剤を使用した目的は、該包装体内におけ
る空気の体積に基いて、所定の強度または臭気の目標値
を達成するのに必要とされる掃去剤の量の下限または閾
値を規定することである。これら織物の各々を強度につ
いてテストした。即ち、グラブ(grab)引張強さ(ASTM D-
5034) 、台形(trapezoidal) 引裂強さ(ASTM D-1117) 、
ミューレン破裂強さ(TAPPI T-403) 、およびエルメンド
ルフ引裂強さ(ASTM D-1424) を測定した。全強度および
臭気評価の結果を以下の表3〜表10にまとめる。
【0020】
【表3】 表3MD/CD 織物グラブ引張強さ(特に述べない限り6MRADの線量で滅菌 した試料) 滅菌前の 滅菌後の 滅菌後の 滅菌後の 滅菌後の ピーク ピーク負 ピーク負荷 ピーク負荷 ピーク負荷 負荷 荷 NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS A 2.4/3.0 2.4/2.9 3.6/3.2 B 17.4/14.7 9.9/7.0 13.8/14.5 C 20.6/21.8 12.9/12.1 19.0/17.2 D(試験1) 23.9/21.0 17.1/13.9 16.7/12.5 18.2/18.6 18.7/14.9 D(試験2) 16.7/11.5 20.9/18.4 D* 17.7/17.3 22.3/14.9 E(試験1) 24.6/20.4 15.8/13.9 14.2/14.1 18.0/16.2 19.2/16.5 E(試験2) 13.7/12.6 20.6/17.1 E* 18.6/14.9 21.3/17.7 F 20.8/17.3 13.6/11.7 18.8/15.4 G 18.5/18.1 9.9/7.6 12.9/11.9 14.3/12.2
【0021】 滅菌前の 滅菌後の 滅菌後の 滅菌後の 滅菌後の ピーク ピーク伸 ピーク伸び ピーク伸び ピーク伸び 伸び び NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS A 90.0%/103.4% 111.6%/98.2% 112.8%/111.2% B 36.8%/44.0% 20.9%/24.0% 41.6%/27.8% C 38.7%/43.4% 28.8%/38.6% 36.8%/49.4% D 48.3%/42.0% 32.3%/36.9% 26.7%/32.4% 33.8%/41.3% 34.1%/36.5% 試験1 D 28.9%/31.2% 36.9%/39.4% 試験2 D* 33.7%/41.3% 32.2%/37.0% E 40.4%/48.9% 28.3%/35.8% 25.9%/34.5% 29.4%/37.9% 32.0%/40.1% 試験1 E 24.5%/32.1% 31.8%/41.7% 試験2 E* 30.6%/38.6% 36.8%/41.7% F 46.9%/59.5% 33.4%/41.0% 39.4%/45.5% G 37.2%/50.6% 21.7%/22.4% 29.5%/35.0% 31.4%/35.6% ピーク負荷の結果はポンド表示である。 ピーク伸びの結果は7.62cm(3インチ)からの%伸びを表
す。 全ての結果は5回の試験の平均である。 *:線量3MRADで照射。 OS :酸素掃去剤
【0022】
【表4】 表4MD/CD 織物グラブ引張強さの(滅菌されていない織物に対する)低下 滅菌後の 滅菌後の 滅菌後の 滅菌後の ピーク負 ピーク負荷 ピーク負荷 ピーク負荷 荷 NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS A -0%/-3% +50%/+6% B -43%/-52% -21%/-1% C -37%/-44% -8%/-21% D(試験1) -28%/-34% -30%/-40% -24%/-11% -22%/-29% D(試験2) -30%/-45% -13%/-12% D* -26%/-18% -7%/-29% E(試験1) -36%/-32% -42%/-30% -27%/-20% -22%/-19% E(試験2) -44%/-38% -16%/-16% E* -24%/-27% -13%/-13% F -35%/-32% -10%/-11% G -46%/-58% -30%/-34% -23%/-33%
【0023】 滅菌後の 滅菌後の 滅菌後の 滅菌後の ピーク負 ピーク負荷 ピーク負荷 ピーク負荷 荷 NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS A +24%/-5% +25%/+8% B -43%/-45% +13%/-36% C -26%/-11% -5%/+14% D(試験1) -33%/-12% -45%/-23% -30%/-2% -29%/-13% D(試験2) -40%/-26% -24%/-6% D* -30%/-2% -33%/-12% E(試験1) -30%/-27% -36%/-29% -27%/-23% -21%/-18% E(試験2) -39%/-34% -21%/-15% E* -24%/-21% -9%/-15% F -29%/-31% -16%/-24% G -42%/-56% -21%/-31% -16%/-30% *:線量3MRADで照射。
【0024】
【表5】 表5MD/CD 織物台形引裂強さ(特に述べない限り6MRADの線量で滅菌 した試料) 滅菌前の 滅菌後の平 滅菌後の平 滅菌後の平 滅菌後の平 ピーク 均引裂強さ 均引裂強さ 均引裂強さ 均引裂強さ 負荷 NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS A 1.82/1.09 1.23/0.98 1.48/1.21 B 3.06/2.75 0.86/0.64 1.96/2.10 C 4.58/4.35 2.07/1.78 3.89/3.12 D(試験1) 3.77/4.78 1.86/1.57 2.11/2.00 3.40/2.81 2.96/2.37 D(試験2) 2.08/1.60 3.36/3.64 D* 2.60/2.78 3.64/3.31 E(試験1) 3.93/3.18 1.86/1.70 1.86/1.55 2.66/2.50 2.78/2.24 E(試験2) 1.88/1.91 3.55/2.73 E* 2.94/2.09 3.24/3.05 F 4.30/3.58 2.02/2.03 2.95/2.57 G 3.66/3.15 1.30/0.93 2.64/3.18 1.64/1.51
【0025】 滅菌前の 滅菌後の平 滅菌後の平 滅菌後の平 滅菌後の平 平均 均1st+最大 均1st+最大 均1st+最大 均1st+最大 1st+最大 NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS A 4.07/2.11 2.47/1.82 3.96/2.29 B 6.55/5.74 2.17/1.48 4.15/4.53 C 9.14/8.78 4.37/3.58 8.31/5.91 D(試験1) 8.03/10.49 4.30/3.46 4.00/3.64 6.22/5.12 6.63/5.05 D(試験2) 4.88/3.96 6.47/7.17 D* 5.14/5.86 6.47/6.60 E(試験1) 8.51/7.33 4.11/3.60 3.53/3.10 4.97/4.71 5.94/4.80 E(試験2) 3.89/4.04 6.44/5.17 E* 6.04/4.14 6.15/5.49 F 9.12/7.34 4.64/4.48 6.30/5.73 G 6.88/5.96 3.04/2.15 5.42/4.34 3.72/3.51 全ての結果はポンド表示である。 全ての結果は5回の試験の平均である。 *:線量3MRADで照射。
【0026】
【表6】 表6MD/CD 台形引裂強さの低下(滅菌されていない織物に対する) 滅菌後の平 滅菌後の平 滅菌後の平 滅菌後の平 均引裂強さ 均引裂強さ 均引裂強さ 均引裂強さ NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS A -32%/-10% -19%/+11% B -72%/-77% -36%/-24% C -55%/-59% -15%/-28% D(試験1) -51%/-62% -44%/-58% -10%/-41% -22%/-50% D(試験2) -45%/-67% -11%/-24% D* -31%/-42% -32%/-21% E(試験1) -53%/-47% -53%/-51% -59%/-58% -29%/-30% E(試験2) -52%/-40% -10%/-14% E* -25%/-34% -42%/-36% F -53%/-43% -31%/-28% G -65%/-71% -28%/+1% -55%/-52%
【0027】 滅菌後の平 滅菌後の平 滅菌後の平 滅菌後の平 均1st+最大 均1st+最大 均1st+最大 均1st+最大 NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS A -39%/-14% -3%/+9% B -67%/-74% -37%/-21% C -52%/-59% -9%/-33% D(試験1) -47%/-67% -50%/-65% -23%/-51% -17%/-52% D(試験2) -39%/-62% -19%/-32% D* -36%/-44% -19%/-37% E(試験1) -52%/-51% -59%/-58% -42%/-36% -30%/-35% E(試験2) -54%/-45% -24%/-29% E* -29%/-44% -28%/-25% F -49%/-39% -31%/-22% G -56%/-64% -21%/-27% -46%/-41% *:線量3MRADで照射。
【0028】
【表7】 表7MD/CD 織物エルメンドルフ引裂強さ(線量6MRADで滅菌した試料) 滅菌前 滅菌後 滅菌後 滅菌後 滅菌後 NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS B 640/551 244/212 352/388 C 816/812 408/352 616/484 D(試験1) 780/736 412/404 390/384 525/403 500/448 D(試験2) 348/332 460/404 E(試験1) 736/752 308/292 378/371 410/442 508/388 E(試験2) 364/344 448/436 F 717/586 288/276 512/416 G 744/755 346/364 442/467 全ての結果はg単位である。 結果の幾つかは5回に渡る試験の平均であり、他の結果
は8回に渡る試験の平均である。
【0029】
【表8】 表8ミューレン破裂強さ(線量6MRADで滅菌した試料) 滅菌前 滅菌後 滅菌後 滅菌後 滅菌後 NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS B 1716/24.4 752/10.7 1716/24.4 C 2250/32.0 1448/20.6 2081/29.6 D(試験1) 2384/33.9 1680/23.9 1603/22.8 2004/28.5 1863/26.5 D(試験2) 1673/23.8 1955/27.8 E(試験1) 2201/31.3 1427/20.3 1477/21.0 1863/26.5 2004/28.5 E(試験2) 1455/20.7 2095/29.8 F 1997/28.4 1469/20.9 2074/29.5 G 2454/34.9 1441/20.5 1800/25.6 全ての結果はg/cm2(lbs/in2)単位である。 結果は群G(5回の試験の平均)を除き、12回に渡る試
験の平均である。
【0030】
【表9】 表9MD/CD エルメンドルフ引裂強さの(非−滅菌織物に対する)低下 滅菌後 滅菌後 滅菌後 滅菌後 NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS B -62%/-62% -45%/-30% C -50%/-57% -25%/-40% D(試験1) -47%/-45% -50%/-48% -33%/-45% -36%/-39% D(試験2) -55%/-55% -41%/-45% E(試験1) -58%/-61% -49%/-51% -44%/-41% -35%/-47% E(試験2) -51%/-54% -39%/-42% F -60%/-53% -30%/-29% G -54%/-52% -41%/-48%
【0031】
【表10】 表10ミューレン破裂強さの(非−滅菌織物に対する)低下 滅菌後 滅菌後 滅菌後 滅菌後 NO OS 400cc OS 1200cc OS 3000cc OS B -56% -0% C -36% -8% D(試験1) -30% -33% -16% -22% D(試験2) -30% -18% E(試験1) -35% -33% -15% -9% E(試験2) -34% -5% F -26% +4% G -41% -27%
【0032】本研究で使用した織物の大部分が線量6MR
ADで滅菌されたことを述べることは重要である。典型的
には、病院で使用される外科手術着を包含するポリオレ
フィン製品は2〜2.25MRADで滅菌される。しかし、幾つ
かのポリオレフィンを主成分とする外科用製品は6MRAD
で滅菌される。高い線量(MRAD)は低いポリオレフィン強
度と潜在的に高いレベルの臭気の発生をもたらすので、
本研究で使用した6MRADという放射線量は、臭気レベル
の増大並びに通常の放射線により生ずる強度低下の増大
両者を招く可能性をもっていた。しかし、上記テスト
は、このような極端な条件下でさえ、本発明が臭気並び
に強度低下両者を低減するように機能することを立証し
ている。 A.臭気に係わる結果 酸素掃去剤を含有する試料は、この臭気評価パネル全体
において、酸素掃去剤を含まない試料よりも大幅に低い
臭気ランクが与えられた(表2参照)。これらのパネリ
ストは酸素掃去剤を含まない織物を、5段階ランク法で
約3.5 の平均臭気ランクをもつ著しく不快な臭気を放つ
ものとランク付けした。3000ccの酸素掃去剤を使用した
場合には、平均臭気ランクは1.0 以下であった。前に示
した如く、1.5 以下の平均臭気ランクが許容される。従
って、1.0 以下の平均臭気ランクは極めて好ましい結果
であることを示している。酸素掃去剤を使用してテスト
したどの織物も、酸素掃去剤を含まない同一の織物より
もかなり低い臭気ランクをもつものとしてランク付けさ
れた。
【0033】この臭気評価パネルにおいて、臭気マスキ
ング剤を含むホモポリマーが臭気マスキング剤を含まな
いホモポリマーよりも良好な性能をもつ訳ではないこと
を見出した。表2参照。これら両織物共に全酸素掃去剤
レベルにおいて(1種は酸素掃去剤を含まない)殆ど同
一の臭気ランクを有していた。もう一つの興味ある発見
は、臭気掃去剤としての活性炭を該酸素掃去剤と組み合
わせて使用することにより、臭気発生がそれ程有意に低
下されなかったことである。活性炭と400 ccの酸素掃去
剤とを含む2種の試料を使用した。該臭気パネルにおい
て、これら試料の何れも、400 ccの酸素掃去剤単独の場
合よりも低い臭気ランクを与えられることはなかった。
表2のD欄およびE欄を参照のこと。臭気を低下するに
際して、3000ccの酸素掃去剤の使用は極めて有効である
ことが立証されたが、このように多量のフレッシュパッ
クス(FRESHPAX:商標)掃去剤を使用するコストは比較的
高いものとなる。従って、3000ccの掃去剤に匹敵する有
効性を発揮するより少ない掃去剤の量を見出すことが必
要となった。1200ccの酸素掃去剤が、上記の同一のバッ
グ内で、3000ccの酸素掃去剤とほぼ同等の性能を示すこ
とを見出した。表2参照。該パネリストにより与えられ
た臭気評価ランクは1200ccの酸素掃去剤を含む織物につ
いて1〜2の範囲内であった。これらテストに対して別
のパネルを使用したところ、個々のパネリストの経験の
程度に応じて幾分かの変動が見られるものと認識されよ
う。従って、この場合には、1200ccの酸素掃去剤を含む
織物に対する前と同様なパネルによる実際の臭気評価ラ
ンクが、現実には1.0 以下となり得るものと考えられ
る。
【0034】許容できる臭気レベルを与えるであろう掃
去剤の最小量を確認する努力において、織物の幾つかを
400 ccの酸素掃去剤を用いたテストに付した。パネリス
トはこれらの織物を極めて高いレベルにランク付けし
た。かくして、許容できるレベルまで該臭気を減ずるの
に要する酸素掃去剤の最小量が、この使用したテストパ
ッケージについては400 cc以上であるものと考えられ
る。表2参照。該臭気パネルの特に有望な一つの結果は
酸素掃去剤と共に使用した安定化されていない材料の性
能であった。以前、ポリオレフィン織物は、γ−線照射
後の高いランクの臭気発生を防止する目的で織物の製造
中にγ−線に対して安定化する必要があった。しかし、
3000ccの酸素掃去剤を使用した場合には、安定化されて
いないホモポリマーおよび安定化したコポリマー両者共
に約1.0 程度の臭気評価ランクを示した。この安定化さ
れていないホモポリマーも、僅かに1200ccの酸素掃去剤
と共に使用した場合には1.0 以下の臭気評価ランクを示
した。表2参照。該安定化されていない材料に関するこ
れら結果はγ−線安定化剤を使用する必要がないという
コスト上の有効性のために重要であり、これは順に該ポ
リオレフィンを主成分とする織物の製造コストを大幅に
節減する。
【0035】B. 強度に関する結果 該臭気テストに加えて、種々の強度テストをγ−線照射
した織物につき実施した。ほんの僅かな興味深い発見
が、この強度の評価において見出されたに過ぎなかっ
た。最も興味ある発見は、該酸素掃去剤がスパン結合し
たポリエチレンの強度に及ぼす作用に関するものであっ
た。ポリエチレンの滅菌されていない試料および酸素掃
去剤なしに放射線照射された試料の強度には何等差がな
かった。しかし、ポリエチレンを滅菌し、かつ3000ccの
酸素掃去剤を使用した場合には、この照射前の該ポリエ
チレンの強度のほぼ40% を越えるゲインがあった。(MD=
機械方向; CD= 横方向) 。 織物 滅菌前 O2掃去剤なし 3000ccのO2掃去剤 ポリエチレン 2.4MD/3.0CD 2.4MD/2.9CD 3.6MD/3.2CD この強度テストから得られたもう一つの顕著な結果は、
臭気マスキング剤を含むホモポリマーと臭気マスキング
剤を含まないホモポリマーとの間に有意な強度差がなか
ったことである。表3〜10を参照のこと。かくして、
臭気マスキング剤が臭気を除去する上で大幅な利点を与
えないという事実が与えられたので、この臭気マスキン
グ剤の使用が許容される結果を得るために本質的に必要
とされる要件とはいえないと考えられる。酸素掃去剤を
使用しない場合には、これら両ポリプロピレンホモポリ
マー織物はその滅菌前の強度の約40% を失った。3000cc
の酸素掃去剤を使用した場合には、この強度の損失は約
20% に減じられた。この強度低下は、1200ccの酸素掃去
剤を使用した場合にも、僅かに約20% であった。強度並
びに臭気特性を比較した場合、1200ccの掃去剤は3000cc
の掃去剤とほぼ同等の性能を示すように思われた。これ
らの織物を僅かに400 ccの掃去剤を使用してテストした
場合には、強度低下は30% 〜40% の範囲内となった。
【0036】 織物 滅菌前 O2掃去剤なし 400ccのO2掃去剤 ホモポリマー 23.9MD/21.0CD 17.1MD/13.9CD 16.7MD/12.5CD w/臭気マスキング剤 ホモポリマー 24.6MD/20.4CD 15.8MD/13.9CD 14.2MD/14.1CD 織物 1200ccのO2掃去剤 3000ccのO2掃去剤 ホモポリマー, w/臭気マスキング剤 18.2MD/18.6CD 18.7MD/14.9CD ホモポリマー 18.0MD/16.2CD 19.2MD/16.5CD
【0037】従って、製品の放射線照射後の強度低下
を、該製品の強度が許容範囲内となるように減じるため
には、400 ccを越える酸素掃去剤を使用する必要がある
と考えられる。該ホモポリマーの強度と該コポリマーの
強度とを比較すると、滅菌されていないホモポリマー
は、該滅菌されていないコポリマーよりも一般的に約20
% 高い強度を有していた。しかし、ホモポリマーにおけ
る滅菌後の強度低下はコポリマーにおけるよりも大きか
った。該コポリマーはそれ程大きな強度低下を示さなか
ったので、該ホモポリマーおよびコポリマーの強度は、
これら照射された織物両者が3000ccの掃去剤と共に包装
された場合にはほぼ同一であった。
【0038】 織物 滅菌前 O2掃去剤なし 3000ccのO2掃去剤 ホモポリマー 24.6MD/20.4CD 15.8MD/13.9CD 19.2MD/16.5CD コポリマー 20.6MD/21.8CD 12.9MD/12.1CD 19.0MD/17.2CD 安定化されていない織物はその対応するγ−線安定化織
物程には強力でなかった。その坪量を考慮して(即ち、
この安定化されていない材料の坪量が6.10×10 -3g/cm
2(1.8 oz/yd2) であった場合)、この安定化されていな
い織物は安定化織物よりも約15% 脆弱であった。酸素掃
去剤の使用なしに滅菌した場合、これら安定化されてい
ないホモポリマーおよび安定化コポリマー両者はその初
期強度の約50% を失った。3000ccの酸素掃去剤の使用は
該安定化されていない材料における強度低下を低減し
た。該安定化されていないコポリマーの強度低下は3000
ccの酸素掃去剤を使用することにより約20% 減じられ
た。しかし、該安定化されていないホモポリマーにおい
て、1200ccおよび3000ccの酸素掃去剤を使用した場合に
おける強度低下は、依然としてほぼ30% 程度であった。
織物の坪量5.42×10-3g/cm 2(1.6 oz/yd2) および酸素掃
去剤1200ccにおいて、安定化されていない材料の強度は
対応する安定化された材料の強度よりもかなり低かっ
た。強度低下が照射前の製品の50% 近傍またはこれを越
える場合、該製品の商業的価値はかなり低下する。
【0039】 織物 滅菌前 O2掃去剤なし 3000ccのO2掃去剤 掃去剤 安定化されていない 17.4MD/14.7CD 9.9MD/7.0 CD 13.8MD/14.5CD ホモポリマー 安定化されていない 18.5MD/18.1CD 9.9MD/7.6 CD 14.3MD/12.2CD コポリマー 強度並びに臭気両者について十分な性能をもつ2種の試
料は、線量3MRADで照射処理したホモポリマーおよび臭
気マスキング剤を有するホモポリマーであった。酸素掃
去剤を使用することなしに滅菌した場合には、該ホモポ
リマー織物における強度低下は約25% であり、これは6
MRADで照射処理した際の強度低下よりも有意に低い値で
あった。線量3MRADで照射した該ホモポリマー織物は、
1200ccの酸素掃去剤の存在下で滅菌した場合にはその強
度の僅かに15% を失った。更に、線量3MRADで照射した
該織物は、酸素掃去剤を使用した場合には殆ど無視し得
る程度の臭気を発生するに過ぎなかった。 織物 O2掃去剤なし 1200ccのO2掃去剤 ホモポリマー, w/臭気マスキング剤 17.7MD/17.3CD 22.3MD/14.9CD ホモポリマー 18.6MD/14.9CD 21.3MD/17.7CD
【0040】添付図を参照すると、バッグ10が図示され
ており、これは例えば別々の外科用製品、例えば手術
着、ドレープおよびパック等を包装するのに利用でき
る。図示した如く、バッグ10は外部バリヤー層12、14を
含み、これらはガス不透過性でかつ例えばヒートシール
ライン16、18および20により封止される。内部パウチ22
がガス透過性層24により形成され、該層24は同様なヒー
トシールによりライン16および18に沿って2つのガス不
透過性層に対して封止できるが、ライン28に沿っては一
方の不透過性層、例えば層12に対してのみ封止されて、
該パウチの内容物、即ち掃去剤26が該バッグ10内のガス
に暴露されるようになる。使用に際して、滅菌すべき製
品29は、封止ライン16、18、20および28を形成した後
に、製品詰め込み用端部30を介して詰め込まれる。ほぼ
同時に、掃去剤26をパウチ22に詰め、次に該製品詰め込
み端部30を閉じることにより、最終的な封止ラインを形
成することができる。該パウチの内容物は、該滅菌すべ
き製品に十分に接近しなければ、最終的な利用者には見
えない。必要ならば、ノッチ34を製品取り出し端縁部に
形成して、該製品の取り出しを容易なものとすることも
可能である。かくして、ポリオレフィンを主成分とする
製品の放射線照射により生ずる臭気の発生並びに強度の
低下を最小化する方法、該方法を実施するための担持手
段、該方法による生成物、並びにその改良を本明細書に
詳細に提示し、かつ記載したが、本発明の範囲を逸脱す
ることなしに種々の付随的な変更並びに改良が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 酸素掃去剤を含有する本発明の包装体を例示
する図である。
【符号の説明】
10 バッグ 12、14 外部バリヤー層 22 内部パウチ 24 ガス透過性層 26 掃去剤 29 製品 30 製品詰め込み端部 34 ノッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ エドワード ボリアン ザ セカンド アメリカ合衆国 ジョージア州 30518 ブフォード サンディー ヒル ロード 4199 (72)発明者 スティーヴン イートン エリス アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 01810アンドーヴァー ウィラード サー クル 10 (72)発明者 ジェフリー ハロルド ウォージングトン アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 01906ソーガス ルイス オー グレイ ドライヴ 1002

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィンを主成分とする製品の放
    射線照射に関連する望ましからぬ副作用を低減する方法
    であって、該ポリオレフィンを主成分とする製品を酸素
    掃去剤に暴露する工程を含み、該製品および該酸素掃去
    剤両者が該放射線照射前に封止された容器内にあるかあ
    るいは該封止容器の一部であることを特徴とする上記方
    法。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィンを主成分とする製品の放
    射線照射による滅菌に伴う匂いの発生を抑制する方法で
    あって、 a) 酸素不透過性で封止可能なバッグにポリオレフィン
    を主成分とする製品を挿入する工程と、 b)該バッグに酸素掃去剤を挿入する工程と、 c)該バッグを封止して、該バッグからの空気の出入りを
    阻止する工程と、 d)γ−線放射により該封止したバッグおよびその内容物
    を滅菌する工程と、を含むことを特徴とする上記方法。
  3. 【請求項3】 該ポリオレフィンを主成分とする製品が
    臭気マスキング剤を含む請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 該方法が、更に該バッグを封止する前
    に、該バッグ内の空気の実質的全てを排気することを含
    む請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 該ポリオレフィンを主成分とする製品が
    ホモポリマーである請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】 該ポリオレフィンを主成分とする製品が
    コポリマーである請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 該ポリオレフィンを主成分とする製品が
    織物を含む請求項2記載の方法。
  8. 【請求項8】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    が、更にγ−線安定化剤をも含む請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 該方法が、更に該バッグを封止するに先
    立って、該バッグ中に臭気掃去剤を挿入することを含む
    請求項2記載の方法。
  10. 【請求項10】 該酸素掃去剤が担体手段中に含まれて
    いる請求項2記載の方法。
  11. 【請求項11】 該酸素掃去剤が担体手段と接続されて
    いる請求項2記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項2に記載の方法に従って滅菌さ
    れていることを特徴とするポリオレフィンを主成分とす
    る製品。
  13. 【請求項13】 滅菌前の強度を有するポリオレフィン
    を主成分とする製品の滅菌に伴う強度損失を抑制する方
    法であって、 a) 酸素不透過性で封止可能なバッグにポリオレフィン
    を主成分とする製品を挿入する工程と、 b)該バッグに酸素掃去剤を挿入する工程と、 c)該バッグを封止して、該バッグからの空気の出入りを
    阻止する工程と、 d)γ−線放射により該封止したバッグおよびその内容物
    を滅菌する工程と、を含むことを特徴とする上記方法。
  14. 【請求項14】 該方法が、更に該バッグを封止するに
    先立って、該バッグから出来る限り多くの空気を排出す
    ることを含む請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    がホモポリマーである請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    がコポリマーである請求項13記載の方法。
  17. 【請求項17】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    が織物を含む請求項13記載の方法。
  18. 【請求項18】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    が、更にγ−線安定剤をも含む請求項13記載の方法。
  19. 【請求項19】 該方法が、更に該バッグを封止するに
    先立って、該バッグ中に臭気掃去剤を挿入することを含
    む請求項13記載の方法。
  20. 【請求項20】 該酸素掃去剤が担体手段中に含まれて
    いる請求項13記載の方法。
  21. 【請求項21】 該酸素掃去剤が担体手段と接続されて
    いる請求項13記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項13に記載の方法に従って滅菌
    されていることを特徴とするポリオレフィンを主成分と
    する製品。
  23. 【請求項23】 ポリエチレンを主成分とする製品の強
    度を増大する方法であって、 a) ポリオレフィンを主成分とする製品を酸素掃去剤に
    暴露する工程であって、該製品および該酸素掃去剤両者
    が酸素不透過性パッケージに含まれていることと、 b)放射線照射前の強度よりも高い強度をもつように該パ
    ッケージおよび該製品をγ−線照射する工程と、を含む
    ことを特徴とする上記方法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の方法に従って滅菌
    されているポリオレフィンを主成分とする製品。
  25. 【請求項25】 ポリオレフィン製品を酸素の存在下で
    γ−放射線に暴露した際に生ずる酸素化化合物の形成を
    防止する方法であって、該ポリオレフィン製品と酸素掃
    去剤とを封止した容器に入れ、該製品および容器に、該
    製品を滅菌するのに十分な線量のγ−放射線を照射する
    工程を含む上記方法。
  26. 【請求項26】 酸素化化合物を実質的に含まないホモ
    ポリマーを含有する、実質的に無臭の、γ−線照射され
    たポリオレフィンを主成分とする製品。
  27. 【請求項27】 酸素化化合物を実質的に含まないコポ
    リマーを含有する、実質的に無臭の、γ−線照射された
    ポリオレフィンを主成分とする製品。
  28. 【請求項28】 ポリオレフィン族の実質的に無臭の化
    合物を含有するγ−線照射されたポリオレフィンを主成
    分とする製品。
  29. 【請求項29】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    がホモポリマーおよびコポリマーからなる群から選ばれ
    る請求項28記載の製品。
  30. 【請求項30】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    が織物材料である請求項28記載の製品。
  31. 【請求項31】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    が外科用手術着である請求項28記載の製品。
  32. 【請求項32】 元の放射線照射前の強度の少なくとも
    50% の強度をもつ織物を含むγ−線照射されたポリオレ
    フィンを主成分とする製品。
  33. 【請求項33】 元の放射線照射前の強度よりも高い強
    度をもつ織物を含むγ−線照射されたポリオレフィンを
    主成分とする製品。
  34. 【請求項34】 ポリオレフィンを主成分とする製品と
    酸素掃去剤とを含み、該製品が実質的に無臭であること
    を特徴とする酸素不透過性の封止を施したγ−線照射さ
    れたパッケージ。
  35. 【請求項35】 該酸素掃去剤を担持する担持手段をも
    含む請求項34記載のパッケージ。
  36. 【請求項36】 更に、臭気掃去剤をも含む請求項34
    記載のパッケージ。
  37. 【請求項37】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    がコポリマーを含む請求項34記載のパッケージ。
  38. 【請求項38】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    がホモポリマーを含む請求項34記載のパッケージ。
  39. 【請求項39】 該外部バリヤー層と、該酸素掃去剤を
    収容し、かつ該ポリオレフィンを主成分とする製品への
    暴露を可能とするガス透過性内部層をもつ内部パウチを
    含有する請求項34記載のパッケージ。
  40. 【請求項40】 該外部バリヤー層と、パウチ形成ガス
    透過性内部層とが熱封止されている請求項39記載のパ
    ッケージ。
  41. 【請求項41】 該パッケージがパウチを形成し、かつ
    該パウチが該製品取り出し端部から離れた該製品の収納
    端部にある請求項39記載のパッケージ。
  42. 【請求項42】 セルロース繊維と酸素掃去剤とを含有
    することを特徴とする酸素掃去剤担持手段。
  43. 【請求項43】 該手段がポリオレフィンを主成分とす
    る織物に接続されている請求項42記載の酸素掃去剤担
    持手段。
  44. 【請求項44】 ポリオレフィンを主成分とする織物、
    酸素掃去剤、および酸素掃去剤担持手段を含む、γ−線
    照射された無菌的にまとうことのできるガウンであっ
    て、該担持手段が該織物と接続されていて、該ガウンが
    該担持手段の使用により無菌的にまとうことを可能とす
    ることを特徴とする上記ガウン。
  45. 【請求項45】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    が自動車のカバーである請求項34記載のパッケージ。
  46. 【請求項46】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    が積層体を含む請求項34記載のパッケージ。
  47. 【請求項47】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    が外科手術用の布である請求項34記載のパッケージ。
  48. 【請求項48】 該ポリオレフィンを主成分とする製品
    が作業着製品である請求項34記載のパッケージ。
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