JPH06223406A - 表面処理された基体及びこれを用いた光記録媒体 - Google Patents
表面処理された基体及びこれを用いた光記録媒体Info
- Publication number
- JPH06223406A JPH06223406A JP5008993A JP899393A JPH06223406A JP H06223406 A JPH06223406 A JP H06223406A JP 5008993 A JP5008993 A JP 5008993A JP 899393 A JP899393 A JP 899393A JP H06223406 A JPH06223406 A JP H06223406A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- conductive film
- group
- recording medium
- optical recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 透明で耐摩傷性及び表面低エネルギー状態が
維持されて油性粘着物等の汚れが見られず、また特に、
光記録媒体に用いた場合、記録膜側でもそのような良好
な状態が維持されている基体及びそれを用いた光記録媒
体を提供すること。 【構成】 本発明は、基材(S)上に導電性膜(C)を
形成して、撥水性又は撥油性の少なくとも一方の基
(H)と下記〔化1〕の構造とを分子中に有する上記化
合物(A)で該導電性膜(C)表面をカップリン処理す
ることにより得られる表面処理された基体、及び該基体
を具備する光記録媒体である。尚、化1において、X、
Y、Zの少なくとも一つは、Cl、OCH3 及びOC 2
H5 から選択されるものである。 【化1】
維持されて油性粘着物等の汚れが見られず、また特に、
光記録媒体に用いた場合、記録膜側でもそのような良好
な状態が維持されている基体及びそれを用いた光記録媒
体を提供すること。 【構成】 本発明は、基材(S)上に導電性膜(C)を
形成して、撥水性又は撥油性の少なくとも一方の基
(H)と下記〔化1〕の構造とを分子中に有する上記化
合物(A)で該導電性膜(C)表面をカップリン処理す
ることにより得られる表面処理された基体、及び該基体
を具備する光記録媒体である。尚、化1において、X、
Y、Zの少なくとも一つは、Cl、OCH3 及びOC 2
H5 から選択されるものである。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撥水或いは撥油処理が
された基体に関するものである。また、本発明の基体は
導電性、撥水性、及び撥油性等が要求される物品の部材
に広く用いられるものであり、特に、光記録媒体の基体
として有用である。
された基体に関するものである。また、本発明の基体は
導電性、撥水性、及び撥油性等が要求される物品の部材
に広く用いられるものであり、特に、光記録媒体の基体
として有用である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
光ディスク基板、レンズ等の光学材料には成形性、透明
性の両面からポリカーボネイト、ポリメチルメタクリレ
ート系の材料が多く用いられている。しかし、このよう
な材料は耐擦傷性が充分でなく、且つ高い絶縁性を示す
ため帯電し易く、保存あるいは使用中に表面に多量の塵
埃を付着し、光学情報の伝達においてエラーを発生する
といった問題が起こっている。このため、実用上、透明
で耐擦傷性と帯電防止特性を兼ね備えたハードコートを
基材のピックアップ面にコートすることが提案されてい
る。
光ディスク基板、レンズ等の光学材料には成形性、透明
性の両面からポリカーボネイト、ポリメチルメタクリレ
ート系の材料が多く用いられている。しかし、このよう
な材料は耐擦傷性が充分でなく、且つ高い絶縁性を示す
ため帯電し易く、保存あるいは使用中に表面に多量の塵
埃を付着し、光学情報の伝達においてエラーを発生する
といった問題が起こっている。このため、実用上、透明
で耐擦傷性と帯電防止特性を兼ね備えたハードコートを
基材のピックアップ面にコートすることが提案されてい
る。
【0003】ところで、基板表面の汚れは帯電に起因す
るものだけではない。即ち、帯電以外の汚れとして水溶
性粘着物、油性粘着物、あるいは高湿環境での液架橋力
からの粒子の付着による汚れ等がある。低湿環境では主
として帯電防止が重要なファクターになるが、ミニディ
スクをはじめとして光ディスクが民生用として広がるに
つれて、高湿環境の液架橋力による汚れ、空気中のオイ
ルミスト等の油性の汚れを防ぐことが重要となる。この
ような汚れを防止或いは付着した汚れを簡単に取り去る
ためには、表面を低エネルギー化する必要がある。この
ため、表面の汚れを防止するにはその表面を導電化しつ
つ、且つ低表面エネルギー化する必要がある。このよう
な導電且つ低表面エネルギー処理は、光ディスクのレー
ザービームのピックアップサイドに特に有効であるが、
磁界変調型の光磁気ディスクを想定した場合、光磁気デ
ィスクの記録膜側、具体的には記録層の上にコートされ
た有機保護膜を磁界ヘッドが走行することになり、保護
膜表面を低表面エネルギー化することも要求される。即
ち、光変調方式で使用しているようなオーバーコートで
は、ヘッドの吸着、クラッシュが生じ易くなっており、
また記録膜側はヘッドと表面が摩擦することにより発生
する静電気を速やかに消滅させる要求もある。このた
め、低表面エネルギー処理はピックアップサイドのみな
らず、記録膜サイドにおいても重要な問題となることが
ある。従って、本発明の目的は、透明で耐摩傷性及び表
面低エネルギー状態が維持されて油性粘着物等の汚れが
見られず、また特に、光記録媒体に用いた場合、記録膜
側でもそのような良好な状態が維持されている基体及び
それを用いた光記録媒体を提供することにある。
るものだけではない。即ち、帯電以外の汚れとして水溶
性粘着物、油性粘着物、あるいは高湿環境での液架橋力
からの粒子の付着による汚れ等がある。低湿環境では主
として帯電防止が重要なファクターになるが、ミニディ
スクをはじめとして光ディスクが民生用として広がるに
つれて、高湿環境の液架橋力による汚れ、空気中のオイ
ルミスト等の油性の汚れを防ぐことが重要となる。この
ような汚れを防止或いは付着した汚れを簡単に取り去る
ためには、表面を低エネルギー化する必要がある。この
ため、表面の汚れを防止するにはその表面を導電化しつ
つ、且つ低表面エネルギー化する必要がある。このよう
な導電且つ低表面エネルギー処理は、光ディスクのレー
ザービームのピックアップサイドに特に有効であるが、
磁界変調型の光磁気ディスクを想定した場合、光磁気デ
ィスクの記録膜側、具体的には記録層の上にコートされ
た有機保護膜を磁界ヘッドが走行することになり、保護
膜表面を低表面エネルギー化することも要求される。即
ち、光変調方式で使用しているようなオーバーコートで
は、ヘッドの吸着、クラッシュが生じ易くなっており、
また記録膜側はヘッドと表面が摩擦することにより発生
する静電気を速やかに消滅させる要求もある。このた
め、低表面エネルギー処理はピックアップサイドのみな
らず、記録膜サイドにおいても重要な問題となることが
ある。従って、本発明の目的は、透明で耐摩傷性及び表
面低エネルギー状態が維持されて油性粘着物等の汚れが
見られず、また特に、光記録媒体に用いた場合、記録膜
側でもそのような良好な状態が維持されている基体及び
それを用いた光記録媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材(S)上
に導電性膜(C)を形成して、撥水性又は撥油性の少な
くとも一方の基(H)と下記〔化1〕の構造とを分子中
に有する上記化合物(A)で該導電性膜(C)表面をカ
ップリン処理することにより得られる表面処理された基
体、及び該基体を具備する光記録媒体を提供することに
より上記目的を達成したものである。
に導電性膜(C)を形成して、撥水性又は撥油性の少な
くとも一方の基(H)と下記〔化1〕の構造とを分子中
に有する上記化合物(A)で該導電性膜(C)表面をカ
ップリン処理することにより得られる表面処理された基
体、及び該基体を具備する光記録媒体を提供することに
より上記目的を達成したものである。
【化2】 尚、化2において、X、Y、Zの少なくとも一つは、C
l、OCH3 及びOC 2 H5 から選択されるものであ
る。
l、OCH3 及びOC 2 H5 から選択されるものであ
る。
【0005】以下、本発明に係る基体及び光記録媒体を
詳しく説明する。本発明の基体は、樹脂等の基材(S)
或いは無機材料を成膜してなる基材(S)の表面が先ず
導電性膜(C)で導電性処理されており、この導電性処
理面を化合物(A)、即ち、分子中に撥水性又は撥油性
基の少なくとも一方の基(H)と加水分解性のシラン基
(上記化2の式のもの)を分子中にもつシラン系界面活
性剤によりカップリング処理し、撥水、撥油層を形成す
るものである。上記加水分解性のシラン基は、基材
(S)(及び/又は導電性膜(C)の表面を含む。)に
水酸基、アミノ基、カルボキシル基等の親水基があれば
反応し、シロキサン結合がシラン基と表面との間、及び
シラン基同士間で形成され、その表面に固定される。ま
た、上記基材(S)を紫外線、プラズマ、電子線、コロ
ナ放電処理のような高エネルギー線処理により、表面を
高親水化することができる。
詳しく説明する。本発明の基体は、樹脂等の基材(S)
或いは無機材料を成膜してなる基材(S)の表面が先ず
導電性膜(C)で導電性処理されており、この導電性処
理面を化合物(A)、即ち、分子中に撥水性又は撥油性
基の少なくとも一方の基(H)と加水分解性のシラン基
(上記化2の式のもの)を分子中にもつシラン系界面活
性剤によりカップリング処理し、撥水、撥油層を形成す
るものである。上記加水分解性のシラン基は、基材
(S)(及び/又は導電性膜(C)の表面を含む。)に
水酸基、アミノ基、カルボキシル基等の親水基があれば
反応し、シロキサン結合がシラン基と表面との間、及び
シラン基同士間で形成され、その表面に固定される。ま
た、上記基材(S)を紫外線、プラズマ、電子線、コロ
ナ放電処理のような高エネルギー線処理により、表面を
高親水化することができる。
【0006】また、化合物(A)において、加水分解性
のシラン基は、クロロシラン基、あるいはアルコキシシ
ラン基、特に低級アルコキシ(CH3 、C2 H5 )シラ
ン基が望ましいが、反応性が考慮するとクロロシラン基
が望ましく、分子間結合を考えるとトリクロロシラン基
が最も望ましい。
のシラン基は、クロロシラン基、あるいはアルコキシシ
ラン基、特に低級アルコキシ(CH3 、C2 H5 )シラ
ン基が望ましいが、反応性が考慮するとクロロシラン基
が望ましく、分子間結合を考えるとトリクロロシラン基
が最も望ましい。
【0007】化合物(A)の撥水性又は撥油性基(H)
としては特に限定はしないが、望ましくは炭化水素基、
具体的には長鎖アルキル基、長鎖アルケニル基、フェニ
ル基、若しくはジメチルシロキ酸基を含むもの、又はフ
ッ化炭素系基、或いはこれらの混合体等を挙げることが
できるが、撥水、撥油性及び表面エネルギーの低下能を
考慮するとフッ化炭素基が望ましく、特に低表面エネル
ギー化を行うためには、化合物(A)が基材(S)面に
対して垂直配向し、表面にCF3 基が配列するような表
面が望ましい。このため、その分子構造としては下記式
1又は2、特に下記式1の化合物(A)が望ましい。 CF3 (CF2 )n −R1 −Si(Cl)3 ・・・式1 CH3 −R−Si(Cl)3 ・・・式2 ここで、nは1〜30、Rは、炭素数が0〜20の炭化
水素鎖或いはその炭化水素基中に極性基(例えば、エス
テル基、エーテル基、アミド基、スルホンアミド基等、
特にエステル又はエーテル基。)を含む鎖であり、特に
nが3以上20以下のものが望ましい。具体的な一例と
して、以下のようなものが挙げられる。
としては特に限定はしないが、望ましくは炭化水素基、
具体的には長鎖アルキル基、長鎖アルケニル基、フェニ
ル基、若しくはジメチルシロキ酸基を含むもの、又はフ
ッ化炭素系基、或いはこれらの混合体等を挙げることが
できるが、撥水、撥油性及び表面エネルギーの低下能を
考慮するとフッ化炭素基が望ましく、特に低表面エネル
ギー化を行うためには、化合物(A)が基材(S)面に
対して垂直配向し、表面にCF3 基が配列するような表
面が望ましい。このため、その分子構造としては下記式
1又は2、特に下記式1の化合物(A)が望ましい。 CF3 (CF2 )n −R1 −Si(Cl)3 ・・・式1 CH3 −R−Si(Cl)3 ・・・式2 ここで、nは1〜30、Rは、炭素数が0〜20の炭化
水素鎖或いはその炭化水素基中に極性基(例えば、エス
テル基、エーテル基、アミド基、スルホンアミド基等、
特にエステル又はエーテル基。)を含む鎖であり、特に
nが3以上20以下のものが望ましい。具体的な一例と
して、以下のようなものが挙げられる。
【0008】 CF3 (CF2 )p −(CH2 )q −Si(Cl)3 CF3 (CF2 )p −COO(CH2 )q −Si(C
l)3 CF3 (CF2 )p −CONH(CH2 )q −Si(C
l)3 CF3 (CF2 )p −SO2 NH(CH2 )q −Si
(Cl)3 (尚、p、qは0〜20) CH3 (CH2 )r −Si(Cl)3 (rは20以下) CF3 COO(CH2 )15−Si(Cl)3 CH3 CH2 O(CH2 )15−Si(Cl)3 CF3 CH2 O(CH2 )15−Si(Cl)3 また、上記例示の化合物において、−Si(Cl)3 を
−Si(OR)3 に置換されていても良く、Rはメチ
ル、エチル基等の低級アルキル基等である。更に、これ
らの分子は1種類、2種類以上混合して用いても良い。
l)3 CF3 (CF2 )p −CONH(CH2 )q −Si(C
l)3 CF3 (CF2 )p −SO2 NH(CH2 )q −Si
(Cl)3 (尚、p、qは0〜20) CH3 (CH2 )r −Si(Cl)3 (rは20以下) CF3 COO(CH2 )15−Si(Cl)3 CH3 CH2 O(CH2 )15−Si(Cl)3 CF3 CH2 O(CH2 )15−Si(Cl)3 また、上記例示の化合物において、−Si(Cl)3 を
−Si(OR)3 に置換されていても良く、Rはメチ
ル、エチル基等の低級アルキル基等である。更に、これ
らの分子は1種類、2種類以上混合して用いても良い。
【0009】化合物(A)の基材(S)への処理方法は
特に限定しないが、基材(S)を化合物(A)の蒸気に
晒すか、或いは化合物(A)非水性溶媒中に溶解させ、
その溶液中に基材(S)を浸漬させて表面処理を行うこ
とができるが、工程の簡易性、安全性等を考慮すると、
後者の手法が望ましい。上記溶媒としては例えばn−ヘ
キサデカン、ビシクロヘキシル、クロロホルム、四塩化
炭素、若しくはフッ素系の不活性溶媒、又はこれらの混
合溶媒或いはクロロシラン系の活性剤以外の場合はアル
コール類、アセトン等が望ましい。このような溶媒に化
合物(A)を溶解させた溶液Aに、乾燥窒素気流下で基
材(S)を一定時間浸漬させる。処理としてはこれで終
了するが、基材(S)表面と化学結合している以外の成
分を洗浄するため、続いて化合物(A)を含まない溶媒
中で充分に洗浄し、更に水洗を行う。上記方法では、化
合物(A)は基材(S)面に単分子層或いは単分子層に
近い構造で吸着処理ができ、光学特性に特に問題を生じ
させない。従って、光ディスク、光カード等をはじめと
する光記録媒体の表面処理として特に有用である。
特に限定しないが、基材(S)を化合物(A)の蒸気に
晒すか、或いは化合物(A)非水性溶媒中に溶解させ、
その溶液中に基材(S)を浸漬させて表面処理を行うこ
とができるが、工程の簡易性、安全性等を考慮すると、
後者の手法が望ましい。上記溶媒としては例えばn−ヘ
キサデカン、ビシクロヘキシル、クロロホルム、四塩化
炭素、若しくはフッ素系の不活性溶媒、又はこれらの混
合溶媒或いはクロロシラン系の活性剤以外の場合はアル
コール類、アセトン等が望ましい。このような溶媒に化
合物(A)を溶解させた溶液Aに、乾燥窒素気流下で基
材(S)を一定時間浸漬させる。処理としてはこれで終
了するが、基材(S)表面と化学結合している以外の成
分を洗浄するため、続いて化合物(A)を含まない溶媒
中で充分に洗浄し、更に水洗を行う。上記方法では、化
合物(A)は基材(S)面に単分子層或いは単分子層に
近い構造で吸着処理ができ、光学特性に特に問題を生じ
させない。従って、光ディスク、光カード等をはじめと
する光記録媒体の表面処理として特に有用である。
【0010】また、図1に示す如く、基材(S)表面に
成膜されている導電性膜(C)は、その表面抵抗値が1
013Ω/□オーダー以下、望ましくは1012Ω/□オー
ダー以下のものであれば特に限定しないが、光学的に透
明であることが望ましい。導電性膜(C)の代表的なも
のとして無機系透明導電性膜を挙げることができ、これ
は、蒸着法やスパッタリング法等の薄膜形成手段又は塗
布法により形成でき、その材料としては酸化インジウ
ム、酸化スズ、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化カ
ドミウムスズ、酸化カドミウム等の透明導電性酸化物が
選ばれる。これらの酸化物は透明導電性であるばかりで
なく、高い表面硬度特性を有している点で、また樹脂基
材との密着性の点でも優れている。膜厚は10〜100
Å、望ましくは20〜50Åの範囲内にあるのがよい。
成膜されている導電性膜(C)は、その表面抵抗値が1
013Ω/□オーダー以下、望ましくは1012Ω/□オー
ダー以下のものであれば特に限定しないが、光学的に透
明であることが望ましい。導電性膜(C)の代表的なも
のとして無機系透明導電性膜を挙げることができ、これ
は、蒸着法やスパッタリング法等の薄膜形成手段又は塗
布法により形成でき、その材料としては酸化インジウ
ム、酸化スズ、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化カ
ドミウムスズ、酸化カドミウム等の透明導電性酸化物が
選ばれる。これらの酸化物は透明導電性であるばかりで
なく、高い表面硬度特性を有している点で、また樹脂基
材との密着性の点でも優れている。膜厚は10〜100
Å、望ましくは20〜50Åの範囲内にあるのがよい。
【0011】また、導電性膜(C)に適用する他の材料
として、π共役系導電性、電荷移動型錯体をコートする
方法が挙げられる。π共役系導電性材料の代表的なもの
としては、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ−p−
フェニレン、ポリアニリン、ポリアズレン、及びそれら
の誘導体が挙げられる。成膜方法は溶剤に可溶なものは
溶媒に溶解してコーティングするか、或いは不溶なもの
はπ共役系ポリマーを形成するモノマーと適当な酸化剤
を溶液中に分散させ、その分散液中に基材を浸漬させて
基材表面にπ共役ポリマーをコートする手法、或いは基
材に酸化剤を塗布しておき、その基材をモノマー蒸気中
に晒し、導電性膜をコートする手法等が挙げられる。電
荷移動型錯体の材料としては、非イオン性の電子供与性
化合物(D)と非イオン性の電子受容性化合物(Ac)
よりなる錯体等であり、化合物(D)の代表としては、
テトラチアフルバレン、テトラメチルテトラセレフルバ
レン、ビス(エチレンジチオ)テトラチアフルバレン、
化合物(Ac)の代表としては、テトラシアノキノジメ
タン(TCNQ)、テトラシアノエチレン、及びそれら
の誘導体等があり、特にTCNQ錯体が一般的に用いる
ことができる。具体的な錯体としては、TCNQ・キノ
リン誘導体、TCNQ・イソキノリン誘導体、TCNQ
・ピリジン誘導体等が挙げられ、成膜方法はこれらの錯
体と適当なバインダーを加えて溶剤で希釈し、塗布コー
ティングする。
として、π共役系導電性、電荷移動型錯体をコートする
方法が挙げられる。π共役系導電性材料の代表的なもの
としては、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ−p−
フェニレン、ポリアニリン、ポリアズレン、及びそれら
の誘導体が挙げられる。成膜方法は溶剤に可溶なものは
溶媒に溶解してコーティングするか、或いは不溶なもの
はπ共役系ポリマーを形成するモノマーと適当な酸化剤
を溶液中に分散させ、その分散液中に基材を浸漬させて
基材表面にπ共役ポリマーをコートする手法、或いは基
材に酸化剤を塗布しておき、その基材をモノマー蒸気中
に晒し、導電性膜をコートする手法等が挙げられる。電
荷移動型錯体の材料としては、非イオン性の電子供与性
化合物(D)と非イオン性の電子受容性化合物(Ac)
よりなる錯体等であり、化合物(D)の代表としては、
テトラチアフルバレン、テトラメチルテトラセレフルバ
レン、ビス(エチレンジチオ)テトラチアフルバレン、
化合物(Ac)の代表としては、テトラシアノキノジメ
タン(TCNQ)、テトラシアノエチレン、及びそれら
の誘導体等があり、特にTCNQ錯体が一般的に用いる
ことができる。具体的な錯体としては、TCNQ・キノ
リン誘導体、TCNQ・イソキノリン誘導体、TCNQ
・ピリジン誘導体等が挙げられ、成膜方法はこれらの錯
体と適当なバインダーを加えて溶剤で希釈し、塗布コー
ティングする。
【0012】図2に示す如く、高硬度の有機保護層
(B)を設けて導電性膜(C)を形成してもよい。有機
保護層(B)は、紫外線、電子線硬化により成膜するこ
とが、工程の簡略化の為に望ましく、有機保護層(B)
としては、先ず塗膜の耐擦傷性、基材の表面保護効果を
発現させるものとして1分子中に2以上の官能基をを含
む架橋性のあるものを含有するのが望ましく、以下に示
す(メタ)アクリレートの1種あるいは2種以上を適宜
選んで用いることができる。架橋性のある多官能アクリ
ル酸エステルの例として、3官能以上としては、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールエタントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロ
ールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、グリセリン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート及びそのエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド変性物等が挙げられる。2官能のも
のとしては、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジメタアクリレート、シクロペンタジ
エニルアルコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。上記多官能エステル以外の(メタ)アクリレートと
しては、ポリエステルポリ(メタ)アクリレート、エポ
キシ(メタ)アクリレート、ウレタンポリ(メタ)アク
リレート、ポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート、
ポリアミドポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(B)を設けて導電性膜(C)を形成してもよい。有機
保護層(B)は、紫外線、電子線硬化により成膜するこ
とが、工程の簡略化の為に望ましく、有機保護層(B)
としては、先ず塗膜の耐擦傷性、基材の表面保護効果を
発現させるものとして1分子中に2以上の官能基をを含
む架橋性のあるものを含有するのが望ましく、以下に示
す(メタ)アクリレートの1種あるいは2種以上を適宜
選んで用いることができる。架橋性のある多官能アクリ
ル酸エステルの例として、3官能以上としては、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールエタントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロ
ールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、グリセリン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート及びそのエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド変性物等が挙げられる。2官能のも
のとしては、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジメタアクリレート、シクロペンタジ
エニルアルコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。上記多官能エステル以外の(メタ)アクリレートと
しては、ポリエステルポリ(メタ)アクリレート、エポ
キシ(メタ)アクリレート、ウレタンポリ(メタ)アク
リレート、ポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート、
ポリアミドポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0013】尚、コーティング材を実際にコーティング
する時に、帯電防止特性共重合物の溶解性促進、粘度調
節、基材との密着性向上等の理由で単官能アクリレート
を添加してもよい。その例としては、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、
4−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、エトキシエチル
(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリル
アミド等が挙げられる。これら単官能アクリレートの使
用量としては0〜40重量%、耐擦傷性等を考慮すると
0〜30重量%であることが望ましい。
する時に、帯電防止特性共重合物の溶解性促進、粘度調
節、基材との密着性向上等の理由で単官能アクリレート
を添加してもよい。その例としては、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、
4−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、エトキシエチル
(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリル
アミド等が挙げられる。これら単官能アクリレートの使
用量としては0〜40重量%、耐擦傷性等を考慮すると
0〜30重量%であることが望ましい。
【0014】また、電子線、γ線等で硬化を行う場合は
不要であるが、実用的な紫外線硬化型で行う場合は、光
重合開始剤を添加する。その例としては、4−フェキシ
ジクロロアセトフェノン、4−t−ブチルジクロロアセ
トフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−フェニルピロパン−1−オンなどのア
セトフェノン系光重合開始剤、又はベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、2−クロル
チオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、
2,4−ジエチルチオキサンソン等のチオキサンソン系
光重合開始剤が挙げられ、上記光重合開始剤は1種であ
っても2種以上であっても差し支えなく、その使用量は
重合性化合物100重量部に対して10重量部以下が望
ましい。また、所望の膜厚を得るためにコーティング時
にメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等
の溶媒で希釈し、コーティングを行う場合もある。
不要であるが、実用的な紫外線硬化型で行う場合は、光
重合開始剤を添加する。その例としては、4−フェキシ
ジクロロアセトフェノン、4−t−ブチルジクロロアセ
トフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−フェニルピロパン−1−オンなどのア
セトフェノン系光重合開始剤、又はベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、2−クロル
チオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、
2,4−ジエチルチオキサンソン等のチオキサンソン系
光重合開始剤が挙げられ、上記光重合開始剤は1種であ
っても2種以上であっても差し支えなく、その使用量は
重合性化合物100重量部に対して10重量部以下が望
ましい。また、所望の膜厚を得るためにコーティング時
にメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等
の溶媒で希釈し、コーティングを行う場合もある。
【0015】更に、ここで、導電性膜(C)の成膜方法
として、基材(S)表面にコートする上記有機保護層
(B)に添加剤を加えて導電性を発現させてもよい。具
体的には、有機保護層(B)中に上述の無機系透明導電
性膜の微粒子(粒径5〜1000Å)、或いはπ共役系
高分子、電荷移動型錯体を有機保護層(B)を形成する
重合物に加えコートする方法がある。添加量は全量に対
し、1〜40重量%に設定するのが望ましく、成膜厚は
0.1〜50μm、望ましくは0.3〜10μ1m程度
がよい。その他に、添加剤として界面活性剤系の帯電防
止剤、望ましくは4級アンモニウム塩系、更に望ましく
は分子構造中に炭素数4以上の炭化水素基、4級アンモ
ニウム基、エチレンオキサイド基を持つものが望まし
い。主な例として以下の〔化3〕〜〔化7〕の通りであ
る。
として、基材(S)表面にコートする上記有機保護層
(B)に添加剤を加えて導電性を発現させてもよい。具
体的には、有機保護層(B)中に上述の無機系透明導電
性膜の微粒子(粒径5〜1000Å)、或いはπ共役系
高分子、電荷移動型錯体を有機保護層(B)を形成する
重合物に加えコートする方法がある。添加量は全量に対
し、1〜40重量%に設定するのが望ましく、成膜厚は
0.1〜50μm、望ましくは0.3〜10μ1m程度
がよい。その他に、添加剤として界面活性剤系の帯電防
止剤、望ましくは4級アンモニウム塩系、更に望ましく
は分子構造中に炭素数4以上の炭化水素基、4級アンモ
ニウム基、エチレンオキサイド基を持つものが望まし
い。主な例として以下の〔化3〕〜〔化7〕の通りであ
る。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】 尚、R1 、R2 及びR3 は炭素数4以上の炭化水素基、
R4 はCH3 、Hであり、R5 は炭素数1〜20のアル
キル基である。また、nは1〜20、p、q、rは1以
上である。また、A- はアニオン(Cl- 、Br- 、C
H3 SO4 - 、C2 H5 SO4 - 等)である。これらの
添加量は、0.1〜10重量%、望ましくは0.5〜5
重量%が望ましい。
R4 はCH3 、Hであり、R5 は炭素数1〜20のアル
キル基である。また、nは1〜20、p、q、rは1以
上である。また、A- はアニオン(Cl- 、Br- 、C
H3 SO4 - 、C2 H5 SO4 - 等)である。これらの
添加量は、0.1〜10重量%、望ましくは0.5〜5
重量%が望ましい。
【0021】本発明に係る基体に用いられる基材(S)
は、ガラス或いは樹脂などの有機或いは無機基材であり
特に制限はない。例えば、樹脂としては、透明性を有し
たポリカーボネート等を使用することができ、これ等の
基材(S)に有機保護層(B)をハードコート処理によ
って成膜形成し、記録層を成膜後に記録面側に有機保護
層(B)の処理を行い、その後本処理を行うことができ
る。処理面は主としてピックアップサイド(ハードコー
ト上)、もしくは記録層上、或いは記録層上にコートさ
れたオーバーコート上であるが、全面処理しても差し支
えない。また、カートリッジとして用いる場合は、カー
トリッジ本体に本処理をしてもよい。
は、ガラス或いは樹脂などの有機或いは無機基材であり
特に制限はない。例えば、樹脂としては、透明性を有し
たポリカーボネート等を使用することができ、これ等の
基材(S)に有機保護層(B)をハードコート処理によ
って成膜形成し、記録層を成膜後に記録面側に有機保護
層(B)の処理を行い、その後本処理を行うことができ
る。処理面は主としてピックアップサイド(ハードコー
ト上)、もしくは記録層上、或いは記録層上にコートさ
れたオーバーコート上であるが、全面処理しても差し支
えない。また、カートリッジとして用いる場合は、カー
トリッジ本体に本処理をしてもよい。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る基体(基板)及びそれを
用いた光記録媒体の好ましい実施例を比較例と比較しな
がら説明する。尚、本発明は以下の実施例に限られるも
のではない。 (実施例1)ペンタエリスリトールトリアクリレート1
00重量部、ヒドロキシアクリレート50重量部、光重
合開始剤Irg.500(日本チバガイギー社製)9重
量部の混合物(混合物1)をポリカーボネイト基板上に
硬化膜厚約5μmになるようにコートし、紫外線照射
(高圧水銀タイプ:650mW/cm2 ;1800mJ/
cm2 )により硬化させ、その有機保護層上にIn2 O3
とSnO2 のモル比率が9:1であるターゲットを用い
て、スパッタリング法によりITO膜を50Åで成膜し
た(基板1)。次に、撥水、撥油処理として、CF
3 (CF2 )7 −(CH2 )2 −Si(Cl)3 の化合
物(東芝シリコーン(株)製TSL8232)を充分に
脱水した不活性溶媒PF5070(3M製)中に0.0
3mol/l溶解させる(溶液1)。続いて、基板1を
室温下で溶液1中に乾燥窒素気流下で1時間浸漬後、不
活性溶媒PF5070中で洗浄し、続いて蒸留水で洗浄
して処理基板1を得た。
用いた光記録媒体の好ましい実施例を比較例と比較しな
がら説明する。尚、本発明は以下の実施例に限られるも
のではない。 (実施例1)ペンタエリスリトールトリアクリレート1
00重量部、ヒドロキシアクリレート50重量部、光重
合開始剤Irg.500(日本チバガイギー社製)9重
量部の混合物(混合物1)をポリカーボネイト基板上に
硬化膜厚約5μmになるようにコートし、紫外線照射
(高圧水銀タイプ:650mW/cm2 ;1800mJ/
cm2 )により硬化させ、その有機保護層上にIn2 O3
とSnO2 のモル比率が9:1であるターゲットを用い
て、スパッタリング法によりITO膜を50Åで成膜し
た(基板1)。次に、撥水、撥油処理として、CF
3 (CF2 )7 −(CH2 )2 −Si(Cl)3 の化合
物(東芝シリコーン(株)製TSL8232)を充分に
脱水した不活性溶媒PF5070(3M製)中に0.0
3mol/l溶解させる(溶液1)。続いて、基板1を
室温下で溶液1中に乾燥窒素気流下で1時間浸漬後、不
活性溶媒PF5070中で洗浄し、続いて蒸留水で洗浄
して処理基板1を得た。
【0023】(実施例2)ペンタエリスリトールトリア
クリレート100重量部、ヒドロキシアクリレート50
重量部、光重合開始剤Irg.500(日本チバガイギ
ー社製)9重量部の混合物(混合物1)に、導電フィラ
ー(酸化錫)25重量%、エタノール20重量%を添加
した混合物2をポリカーボネイト基板上にスピンコート
法により硬化膜厚約3μmになるようにコートし、紫外
線照射(高圧水銀タイプ:650mW/cm2 ;1800
mJ/cm2 )により硬化させた(基板2)。基板2を実
施例1と同様に撥水、撥油処理して処理基板2を得た。
クリレート100重量部、ヒドロキシアクリレート50
重量部、光重合開始剤Irg.500(日本チバガイギ
ー社製)9重量部の混合物(混合物1)に、導電フィラ
ー(酸化錫)25重量%、エタノール20重量%を添加
した混合物2をポリカーボネイト基板上にスピンコート
法により硬化膜厚約3μmになるようにコートし、紫外
線照射(高圧水銀タイプ:650mW/cm2 ;1800
mJ/cm2 )により硬化させた(基板2)。基板2を実
施例1と同様に撥水、撥油処理して処理基板2を得た。
【0024】(実施例3)ペンタエリスリトールトリア
クリレート100重量部、ヒドロキシアクリレート50
重量部、光重合開始剤Irg.500(日本チバガイギ
ー社製)9重量部の混合物(混合物1)をポリカーボネ
イト基板上に硬化膜厚約5μmになるようにコートし、
紫外線照射(高圧水銀タイプ:650mW/cm2 ;18
00mJ/cm2 )により硬化させ、その有機保護層上
に、日本カートリット(株)製ポリアニリン溶液をスピ
ンコート(4000rpm,20秒)し、その後80
℃、30分間加熱した(基板3)。基板3を実施例1と
同様に撥水、撥油処理して処理基板3を得た。
クリレート100重量部、ヒドロキシアクリレート50
重量部、光重合開始剤Irg.500(日本チバガイギ
ー社製)9重量部の混合物(混合物1)をポリカーボネ
イト基板上に硬化膜厚約5μmになるようにコートし、
紫外線照射(高圧水銀タイプ:650mW/cm2 ;18
00mJ/cm2 )により硬化させ、その有機保護層上
に、日本カートリット(株)製ポリアニリン溶液をスピ
ンコート(4000rpm,20秒)し、その後80
℃、30分間加熱した(基板3)。基板3を実施例1と
同様に撥水、撥油処理して処理基板3を得た。
【0025】(実施例4)トリメチロールプロパントリ
アクリレート100重量部、ポリエチレングリコールジ
アクリレート(新中村化学工業(株)製A−600)5
0重量部、第4級塩型帯電防止剤Q−D308ESN
(花王(株)製)1.5重量部、光重合開始剤Irg.
500(日本チバガイギー社製)9重量部からなる混合
物(混合物3)をポリカーボネイト基板上に硬化膜厚約
5μmになるようにコートし、紫外線照射(高圧水銀タ
イプ:650mW/cm2 ;1800mJ/cm2 )により
硬化させた(基板4)。基板4を実施例1と同様に撥
水、撥油処理して処理基板4を得た。
アクリレート100重量部、ポリエチレングリコールジ
アクリレート(新中村化学工業(株)製A−600)5
0重量部、第4級塩型帯電防止剤Q−D308ESN
(花王(株)製)1.5重量部、光重合開始剤Irg.
500(日本チバガイギー社製)9重量部からなる混合
物(混合物3)をポリカーボネイト基板上に硬化膜厚約
5μmになるようにコートし、紫外線照射(高圧水銀タ
イプ:650mW/cm2 ;1800mJ/cm2 )により
硬化させた(基板4)。基板4を実施例1と同様に撥
水、撥油処理して処理基板4を得た。
【0026】(比較例1〜4)実施例1〜4で基板1〜
4の撥水、撥油処理しないものを比較例1〜4の基板と
した。 (比較例5)ペンタエリスリトールトリアクリレート1
00重量部、ヒドロキシアクリレート50重量部、光重
合開始剤Irg.500(日本チバガイギー社製)9重
量部の混合物(混合物1)をポリカーボネイト基板上に
スピンコート法により硬化膜厚約5μmになるようにコ
ートし、紫外線照射(高圧水銀タイプ1 650mW/cm
2 ;1800mJ/cm2 )により硬化させた。
4の撥水、撥油処理しないものを比較例1〜4の基板と
した。 (比較例5)ペンタエリスリトールトリアクリレート1
00重量部、ヒドロキシアクリレート50重量部、光重
合開始剤Irg.500(日本チバガイギー社製)9重
量部の混合物(混合物1)をポリカーボネイト基板上に
スピンコート法により硬化膜厚約5μmになるようにコ
ートし、紫外線照射(高圧水銀タイプ1 650mW/cm
2 ;1800mJ/cm2 )により硬化させた。
【0027】〔実施例1乃至4及び実施例1乃至5の処
理基板の汚れ付着試験〕 ・23℃、30%RH及び23℃、80%RHの環境下
のタートチャンバー試験(ASTM D2741−6
8;ゴミ:10μmトナー)を行った。以上の実施例1
乃至4の処理基板1〜4、比較例1乃至5の処理基板の
汚れ付着試験を行ったところ、23℃、30%RHの環
境下、比較例5が顕著な汚れを示したが、実施例1〜
4、比較例1〜4は充分な帯電防止効果があるため、顕
著な汚れは見られなかった。しかし、次に、23℃80
%RHの環境下、比較例1〜5は顕著な汚れが見られ、
実施例1〜4は撥水性効果等により顕著な汚れは見られ
なかった。また、耐油汚れを想定し、各基材面にワック
スを溶解したアセトン溶液を吹き付けた結果、比較例1
〜5は表面にワックスによる油汚れが顕著に発生し曇り
が生じた。その後、アセトンで汚れを拭き取り操作を行
ったが、完全な除去が出来なかった。一方、実施例1〜
4は撥油効果にも優れ、油を弾き、曇りが発生しなかっ
た。また汚れが付着しても容易に除去できた。
理基板の汚れ付着試験〕 ・23℃、30%RH及び23℃、80%RHの環境下
のタートチャンバー試験(ASTM D2741−6
8;ゴミ:10μmトナー)を行った。以上の実施例1
乃至4の処理基板1〜4、比較例1乃至5の処理基板の
汚れ付着試験を行ったところ、23℃、30%RHの環
境下、比較例5が顕著な汚れを示したが、実施例1〜
4、比較例1〜4は充分な帯電防止効果があるため、顕
著な汚れは見られなかった。しかし、次に、23℃80
%RHの環境下、比較例1〜5は顕著な汚れが見られ、
実施例1〜4は撥水性効果等により顕著な汚れは見られ
なかった。また、耐油汚れを想定し、各基材面にワック
スを溶解したアセトン溶液を吹き付けた結果、比較例1
〜5は表面にワックスによる油汚れが顕著に発生し曇り
が生じた。その後、アセトンで汚れを拭き取り操作を行
ったが、完全な除去が出来なかった。一方、実施例1〜
4は撥油効果にも優れ、油を弾き、曇りが発生しなかっ
た。また汚れが付着しても容易に除去できた。
【0028】(実施例5)出光石油化学(株)製3.5
インチ光磁気ディスク用ポリカーボネイト基板の記録層
(4層)成膜後、大日本インキ化学工業(株)SD30
1をオーバーコートとして10μm成膜し、次に、ピッ
クアップサイドに実施例1の要領でITO膜を20Å成
膜する。次にハブを紫外線硬化型UV接着剤により接着
後、ディスクを室温下で溶液1中に乾燥窒素気流下で1
時間浸漬後、不活性溶媒PF5070中で洗浄し、続い
て蒸留水で洗浄した後60℃で約1時間乾燥した。本処
理を行った前後でC/N、感度等の諸特性に変化はみら
れなかった。また、本発明のディスクを23℃、30%
RH、23℃、80%RHでダートチャンバー試験(A
STM D2741−68)を行い、エラーレートを測
定したところ、値は全く変化しなかった。
インチ光磁気ディスク用ポリカーボネイト基板の記録層
(4層)成膜後、大日本インキ化学工業(株)SD30
1をオーバーコートとして10μm成膜し、次に、ピッ
クアップサイドに実施例1の要領でITO膜を20Å成
膜する。次にハブを紫外線硬化型UV接着剤により接着
後、ディスクを室温下で溶液1中に乾燥窒素気流下で1
時間浸漬後、不活性溶媒PF5070中で洗浄し、続い
て蒸留水で洗浄した後60℃で約1時間乾燥した。本処
理を行った前後でC/N、感度等の諸特性に変化はみら
れなかった。また、本発明のディスクを23℃、30%
RH、23℃、80%RHでダートチャンバー試験(A
STM D2741−68)を行い、エラーレートを測
定したところ、値は全く変化しなかった。
【発明の効果】本発明に係る基体は、透明で耐摩傷性及
び表面低エネルギー状態が維持されて油性粘着物等の汚
れが見られず、また特に、光記録媒体に用いた場合、記
録膜側でもそのような良好な状態を維持することができ
る。
び表面低エネルギー状態が維持されて油性粘着物等の汚
れが見られず、また特に、光記録媒体に用いた場合、記
録膜側でもそのような良好な状態を維持することができ
る。
【図1】本実施例に係る基材表面の状態を模擬的に示し
た図である。
た図である。
【図2】本実施例に係る別の基材表面の状態を模擬的に
示した図である。
示した図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 基材(S)上に導電性膜(C)を形成し
て、撥水性又は撥油性の少なくとも一方の基(H)と下
記〔化1〕の構造とを分子中に有する化合物(A)で該
導電性膜(C)表面をカップリン処理することにより得
られる表面処理された基体。 【化1】 (化1において、X、Y、Zの少なくとも一つは、C
l、OCH3 及びOC2H5 から選択されるものであ
る。) - 【請求項2】 上記導電性膜(C)の膜厚が10〜10
0Åの無機系透明導電膜であることを特徴とする請求項
1記載の基体。 - 【請求項3】 上記導電性膜(C)の膜厚が0.1〜5
0μm有機系透明導電膜であることを特徴とする請求項
1記載の基体。 - 【請求項4】 上記導電性膜(C)がπ共役系導電性材
料よりなることを特徴とする請求項3記載の基体。 - 【請求項5】 上記撥水性基(H)がフッ化炭素系の基
であることを特徴とする請求項1乃至4記載の光記録媒
体。 - 【請求項6】 上記化合物(A)の構造が下記式1であ
ることを特徴とする請求項5記載の基体。 CF3 (CF2 )n −R−Si(Cl)3 ・・・式1 (nは1〜30、Rは、炭素数が0〜20の炭化水素鎖
或いはその炭化水素基中に極性基を含む鎖である。) - 【請求項7】 基材(S)上に導電性膜(C)を形成し
て、撥水性又は撥油性の少なくとも一方の基(H)と上
記〔化1〕の構造とを分子中に有する上記化合物(A)
で該導電性膜(C)表面をカップリン処理することによ
り得られる表面処理された請求項1記載の基体を具備す
る光記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5008993A JPH06223406A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 表面処理された基体及びこれを用いた光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5008993A JPH06223406A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 表面処理された基体及びこれを用いた光記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06223406A true JPH06223406A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=11708215
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5008993A Pending JPH06223406A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 表面処理された基体及びこれを用いた光記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06223406A (ja) |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP5008993A patent/JPH06223406A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4525805B2 (ja) | 複合ハードコート層付き物体及び複合ハードコート層の形成方法 | |
| JP5315681B2 (ja) | ハードコート用組成物、ハードコート層を有する物体およびその製造方法 | |
| JP2010121013A (ja) | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、ハードコート用硬化膜及び積層体 | |
| TW200301474A (en) | Object having composite hardcoat layer and method of forming the composite hardcoat layer | |
| JP2009035680A (ja) | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物およびその積層体 | |
| JP2009102513A (ja) | 重合体、組成物、硬化物および光記録媒体 | |
| US6706359B2 (en) | Optical information recording medium and method for manufacturing the same | |
| WO2003049099A1 (en) | Optical disk having hard coat layer exhibiting effective lubricity | |
| JP2004083877A (ja) | 複合ハードコート層付き物体及び複合ハードコート層の形成方法 | |
| JP2000293895A (ja) | アクリル系シリカで処理されたプラスチックフィルム | |
| KR20040087322A (ko) | 복합 하드코트층 부여 물체 및 복합 하드코트층의 형성방법 | |
| US7493801B2 (en) | Artificial finger print liquid, testing method for optical information medium using it, and optical information medium | |
| JP3360940B2 (ja) | 光ディスク用コーティング材および光ディスク | |
| JP3552060B2 (ja) | 帯電防止材料及びこの帯電防止材料がコートされた記録媒体 | |
| JP3541152B2 (ja) | ハードコート剤および光ディスク | |
| JPH07254169A (ja) | 表面処理基体 | |
| JP2003260761A (ja) | 複合ハードコート層付き物体及び複合ハードコート層の形成方法 | |
| TW200402710A (en) | Optical information medium and method for manufacturing the same | |
| JP4061095B2 (ja) | 光学的情報記録媒体およびその製造方法 | |
| JPH06187663A (ja) | 光記録媒体 | |
| JPH0753948A (ja) | 帯電防止材料およびこれを含む光記録媒体 | |
| JPH07169098A (ja) | 帯電防止が施された製品 | |
| JP3552065B2 (ja) | 帯電防止材料及びこれがコーティングされた記録媒体 | |
| JPH05128590A (ja) | 光記録媒体 | |
| JPH06309699A (ja) | 光学材料及び光情報記録媒体並びに光情報記録媒体の収納容器 |