JPH06225633A - きのこ呼吸量測定装置 - Google Patents

きのこ呼吸量測定装置

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JPH06225633A
JPH06225633A JP5017228A JP1722893A JPH06225633A JP H06225633 A JPH06225633 A JP H06225633A JP 5017228 A JP5017228 A JP 5017228A JP 1722893 A JP1722893 A JP 1722893A JP H06225633 A JPH06225633 A JP H06225633A
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carbon dioxide
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mushroom
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pressure
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Mamoru Takahashi
衛 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微量な炭酸ガスを容易に計測でき、最適な菌
かき時期を容易に判定できる。 【構成】 炭酸ガス吸収剤12が収納され、外部空気が
導入されるガス吸収部12と、ガス吸収部12と導入管
20を介して接続され、内部空気排出路24を有し、内
部にきのこ栽培瓶26を収納可能で、また炭酸ガス吸収
剤12が収納された測定部18と、内部空気排出路24
の開閉をする開閉弁24と、ガス吸収部12に外部空気
を導入し、炭酸ガス吸収剤にて炭酸ガスが吸収された外
部空気を導入管16を介して測定部18に導入し、測定
部18の空気をパージするためのエアーポンプ14と、
測定部18に収容されたきのこ栽培瓶26のきのこ菌糸
により排出される炭酸ガスが炭酸ガス吸収剤に吸収され
ることにより減圧する測定部18中の圧力と外部圧力と
の差圧を検出する差圧計30を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はきのこ呼吸量測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】各種きのこの人工栽培が普及している。
このきのこの人工栽培では、培養基を充填したきのこ栽
培びんを殺菌釜中にいれて加熱殺菌し、次いで菌を接種
して所定期間菌糸培養を行い、菌糸が十分培養基中に蔓
延した段階で、いわゆる菌かきを行って、古い種菌を除
去して原基の発生を促し、所定の栽培期間経過後に収穫
するようにしている。上記培養工程から栽培工程に移行
する菌かきの時期は、きのこの収量および栽培期間に重
大な影響を与える。すなわち適期より早すぎれば、菌糸
はまだ発育が旺盛で、菌糸の発育により発熱が生じるこ
とから菌床面が乾燥してヒビ割れが生じる、いわゆる床
ヤケという現象が生じ、収量が減じるという問題点があ
る。また遅すぎるとそれだけ栽培期間が長くなってしま
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、菌かきの時期は
菌糸の蔓延状態を黙視にて判断し、菌かきの時期を経験
的に判断していた。しかしながら、このように黙視にて
判断するときは、どうしてもバラツキが生じやすく、最
適な菌かきの時期を特定するのは困難であった。また従
来、きのこ栽培びんから培養基の一部を取出し、水分を
測定することにより菌かきの時期を決定することもなさ
れている。しかし、この方法は全く経験的なものであ
り、培養基の水分量と発茸との関係は示唆されてはいる
が、培養菌糸の生理的な面を示しているとは考えられ
ず、菌かきの時期を正確には判断できない。ところで、
栽培中のきのこは、どの種でも、菌まわり(菌糸蔓延)
終了までに炭酸ガス排出量のピークがあり、以後低下し
極小値をむかえる。経験的に、菌かき適期がこの炭酸ガ
ス排出量の極小値の時期と一致することが知られてい
る。きのこの種類、栽培条件が異なれば当然菌かきの時
期も異なり、従来は上記のように経験で判断しているの
が現状である。炭酸ガス排出量の極小値が簡単に求めら
れれば、勘や熟練を必要とせず、きのこ栽培が容易とな
る。
【0004】そこで、本発明は上記要請に応えるべくな
されたものであり、その目的とするところは、微量な炭
酸ガスを容易に計測でき、最適な菌かき時期を容易に判
定できるきのこ呼吸量測定装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、炭酸ガス吸収剤
が収納され、外部空気が導入されるガス吸収部と、該ガ
ス吸収部と導入管を介して接続され、内部空気排出路を
有し、内部にきのこ栽培瓶を収納可能で、また炭酸ガス
吸収剤が収納された測定部と、前記内部空気排出路の開
閉をする開閉弁と、前記ガス吸収部に外部空気を導入
し、炭酸ガス吸収剤にて炭酸ガスが吸収された外部空気
を前記導入管を介して前記測定部に導入し、測定部の空
気をパージするためのエアーポンプと、前記測定部に収
容されたきのこ栽培瓶のきのこ菌糸により排出される炭
酸ガスが炭酸ガス吸収剤に吸収されることにより減圧す
る測定部中の圧力と外部圧力との差圧を検出する差圧計
を具備することを特徴としている。また本発明では、炭
酸ガス吸収剤が収納され、外部空気が導入されるガス吸
収部と、該ガス吸収部と導入管を介して接続され、且つ
内部空気排出路を有する補正用測定部と、該補正用の測
定部の前記内部空気排出路を開閉する開閉弁と、前記ガ
ス吸収部と導入管を介して接続され、内部空気排出路を
有し、内部にきのこ栽培瓶を収納可能で、また炭酸ガス
吸収剤が収納された測定部と、該測定部の前記内部空気
排出路の開閉をする開閉弁と、前記ガス吸収部に外部空
気を導入し、炭酸ガス吸収剤にて炭酸ガスが吸収された
外部空気を前記導入管を介して前記測定部および前記補
正用測定部に導入し、測定部および補正用測定部の空気
をパージするためのエアーポンプと、前記補正用測定部
内の圧力と外部圧力との差圧を検出する差圧計と、前記
測定部に収容されたきのこ栽培瓶のきのこ菌糸により排
出される炭酸ガスが炭酸ガス吸収剤に吸収されることに
より減圧する測定部中の圧力と外部圧力との差圧を検出
する差圧計を具備することを特徴としている。
【0006】
【作用】図1における作用を説明する。まず測定部18
内にきのこ栽培びん26を収納する。次いで、測定部1
8中の空気を清浄空気にてパージする。すなわち、開閉
弁22を開き、エアーポンプ14を駆動する。これによ
り外部空気は送出管16からガス吸収部10内に導入さ
れ、ここで炭酸ガスが吸収除去され、この炭酸ガスが除
去された空気が導入管20を経て測定部18内に導入さ
れ、測定部18内の空気がこの炭酸ガスフリーの空気に
てパージされる。次に、エアーポンプ14を停止し、開
閉弁22を閉じ、一定時間例えば1分間そのまま保持す
る。測定部18内では、菌糸の呼吸により、酸素が消費
され、反対に炭酸ガスが放出される。この炭酸ガスは炭
酸ガス吸収剤12により吸収される。したがって測定部
18内の圧力は次第に減少し、差圧計30により測定部
18内の圧力と外部空気との差圧を経時的に検出でき
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例を示す概略
図である。10はガス吸収部であり、内部にKOH等の
炭酸ガス吸収剤12が収納される。ガス吸収部10は基
本的に密封容器に形成されている。14はエアーポンプ
であり、送出管16により外部空気をガス吸収部10内
に送り込む。18は測定部であり、基本的に密閉容器に
形成され、導入管20によりガス吸収部10に接続さ
れ、また、開閉弁22付きの排出管24により外部と開
閉可能に連通されている。測定部18中には、KOH等
の炭酸ガス吸収剤12が収納される。また測定部18中
には、きのこ栽培びん26を倒立した状態にて支持、収
納できるようになされている。きのこ栽培びん26は図
示しない蓋体を開閉して測定部18中に出し入れできる
ようになっている。28は支持体で、例えば金網で形成
され、きのこ栽培びん26を倒立状態にて支持可能であ
る。30は測定部18と連通して設けられた差圧計で、
測定部18内の圧力と外部圧力との差圧を検出しうるよ
うになっている。
【0008】第1の実施例は上記のように構成されてい
る。続いてその使用方法を説明する。まず測定部18内
にきのこ栽培びん26を倒立状態にて収納する。次い
で、測定部18中の空気を清浄空気にてパージする。す
なわち、開閉弁22を開き、エアーポンプ14を駆動す
る。これにより外部空気は送出管16からガス吸収部1
0内に導入され、ここで炭酸ガスが吸収除去され、この
炭酸ガスが除去された空気が導入管20を経て測定部1
8内に導入され、測定部18内の空気がこの炭酸ガスフ
リーの空気にてパージされる。次に、エアーポンプ14
を停止し、開閉弁22を閉じ、一定時間例えば1分間そ
のまま保持する。測定部18内では、菌糸の呼吸によ
り、酸素が消費され、反対に炭酸ガスが放出される。こ
の炭酸ガスは炭酸ガス吸収剤12により吸収される。し
たがって測定部18内の圧力は次第に減少し、差圧計3
0により測定部18内の圧力と外部空気との差圧を経時
的に検出できる。この差圧はきのこの呼吸量と相関関係
にあることは明らかであり、きのこの培養状況の指標と
なる。
【0009】図2は培養日数の異なるブナシメジの栽培
びんにおける経過時間毎の差圧測定結果を示す。なお、
差圧は水柱圧力で示す。図2から明らかなように、時間
経過により次第に差圧が上昇、すなわち炭酸ガスの量が
増加していることがわかり、また培養日数の異なるもの
においては、16日経過、39日経過、67日経過の順
に差圧が減少し、炭酸ガスの放出量が次第に減少してい
ることが測定できる。
【0010】図3は第2の実施例を示す。本実施例で
は、第1の実施例の装置に加えて補正用の測定部34を
備えている。この補正用の測定部34はやはり導入管2
0によりガス吸収部10に接続され、さらに開閉弁36
を備える排出管38により外部に開閉自在に連通されて
いる。40は補正用測定部34内の圧力と外部圧力の差
圧を検出する差圧計で、42は両差圧計30、40の検
出結果を記録する記録計である。他の部分は第1の実施
例と同じであるので説明を省略する。前記第1の実施例
の測定装置では、例えば培養室における戸の開け閉め、
ファンの作動などにより、外部圧力に僅かの変動があっ
た場合でも、差圧計30により圧力変動が敏感にキャッ
チされ、それだけ差圧の測定に誤差が入るおそれがあ
る。この点本実施例では、外部圧力変動を補正できるよ
うにしている。使用方法を説明すると、まず両測定部1
8と補正用測定部34内に前記と同様にしてきのこ栽培
びんを倒立状態に収容し、次いで、開閉弁22、36を
開放した状態にてエアーポンプ14を作動させ、炭酸ガ
スフリーの外部空気を測定部18、補正用測定部34内
に導入して内部空気をパージする。このようにしてエア
ーポンプ14を停止し、開閉弁22、36を閉じ、一定
時間経過後に測定部18内の圧力と外部圧力との差圧を
計測し、また同時に補正用測定部34内の圧力と外部圧
力との差圧を計測する。上記の場合補正用測定部34で
測定される結果は、外部圧がどのように変動しょうと
も、常に測定部18の測定結果よりも炭酸ガスの分圧の
分だけ高いことになる。したがって両者の差をとること
により、正確に外部圧力との差圧が検出できる。
【0011】図4は上記のようにして計測したブナシメ
ジの経過日数ごとの差圧変化を示す。測定は各測定毎に
2本のきのこ栽培びんを棚からランダムに選択し、測定
部18と補正用測定部34に交互に入れ換えて計測した
結果を示す。サンプル1は当初に測定部18に入れて計
測したもののデータであり、サンプル2は当初補正用測
定部34に収容したものを測定部18に移し代えて計測
したデータを示す。サンプル1、2共、同じパターンが
示され、43日目と70日目に落ち込みがみられた。4
3日目では、菌糸回りが十分でないことが黙視にて明確
であり、70日目で菌糸回りが十分であった。この70
日目で菌かきを実施した区の栽培状況は極めて良好であ
った。なおサンプル1と2で生じた圧力差は、サンプル
2が計測時までチャンバー内で長時間経過したためと見
られる。すなわち、最初に計測したサンプル1は培養基
中に蓄積している炭酸ガスの量が多いため、ベースライ
ンが高くなり、サンプル2ではパージ後、サンプル1の
測定中にびん中の炭酸ガスがチャンバー内に拡散するた
めベースラインが低くなると考えられる。したがってパ
ージ時間を長くすることにより両者間の差を少なくでき
る。
【0012】図5はきのこ技術集団会編集委員会編「き
のこの基礎科学と最新技術」から抜粋したブナシメジの
炭酸ガス排出量の図を示した。また図6は図5のプロッ
トから平均値を計算し図にしたものを示した。図5の原
図では滑らかな曲線で描かれているが、図6では40日
目に落ち込みが見られ、70日過ぎに最低値を示してい
る。このようにブナシメジの酸素消費量には周期性が見
られるが、これは菌糸類一般に見られる現象である。上
記の比較から明らかなように、本実施例装置にても正確
に炭酸ガス量の計測が行えることが実証された。上記実
施例ではブナシメジでの測定結果を示したが、エノキタ
ケの場合にも同様に炭酸ガス排出量の測定が好適に行え
た。
【0013】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0014】
【発明の効果】本発明に係るきのこ呼吸量測定装置によ
れば、簡単な装置にて正確に炭酸ガス量の測定が行え、
きのこ栽培における菌かきの時期を容易に判定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示した説明図である。
【図2】第1の実施例の測定装置によりブナシメジの炭
酸ガス量を測定した結果を示すグラフである。
【図3】第2の実施例を示した説明図である。
【図4】第2の実施例の測定装置によりブナシメジの炭
酸ガス量を測定した結果を示すグラフである。
【図5】従来の炭酸ガス測定データを示すグラフであ
る。
【図6】図5のプロットの平均を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ガス吸収部 12 炭酸ガス吸収剤 14 エアーポンプ 18 測定部 20 導入管 22 開閉弁 24 排出管 26 きのこ栽培びん 30 差圧計 34 補正用測定部 36 開閉弁 38 排出管 40 差圧計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸ガス吸収剤が収納され、外部空気が
    導入されるガス吸収部と、 該ガス吸収部と導入管を介して接続され、内部空気排出
    路を有し、内部にきのこ栽培瓶を収納可能で、また炭酸
    ガス吸収剤が収納された測定部と、 前記内部空気排出路の開閉をする開閉弁と、 前記ガス吸収部に外部空気を導入し、炭酸ガス吸収剤に
    て炭酸ガスが吸収された外部空気を前記導入管を介して
    前記測定部に導入し、測定部の空気をパージするための
    エアーポンプと、 前記測定部に収容されたきのこ栽培瓶のきのこ菌糸によ
    り排出される炭酸ガスが炭酸ガス吸収剤に吸収されるこ
    とにより減圧する測定部中の圧力と外部圧力との差圧を
    検出する差圧計を具備することを特徴とするきのこ呼吸
    量測定装置。
  2. 【請求項2】 炭酸ガス吸収剤が収納され、外部空気が
    導入されるガス吸収部と、 該ガス吸収部と導入管を介して接続され、且つ内部空気
    排出路を有する補正用測定部と、 該補正用の測定部の前記内部空気排出路を開閉する開閉
    弁と、 前記ガス吸収部と導入管を介して接続され、内部空気排
    出路を有し、内部にきのこ栽培瓶を収納可能で、また炭
    酸ガス吸収剤が収納された測定部と、 該測定部の前記内部空気排出路の開閉をする開閉弁と、 前記ガス吸収部に外部空気を導入し、炭酸ガス吸収剤に
    て炭酸ガスが吸収された外部空気を前記導入管を介して
    前記測定部および前記補正用測定部に導入し、測定部お
    よび補正用測定部の空気をパージするためのエアーポン
    プと、 前記補正用測定部内の圧力と外部圧力との差圧を検出す
    る差圧計と、 前記測定部に収容されたきのこ栽培瓶のきのこ菌糸によ
    り排出される炭酸ガスが炭酸ガス吸収剤に吸収されるこ
    とにより減圧する測定部中の圧力と外部圧力との差圧を
    検出する差圧計を具備することを特徴とするきのこ呼吸
    量測定装置。
JP5017228A 1993-02-04 1993-02-04 きのこ呼吸量測定装置 Expired - Lifetime JPH07108158B2 (ja)

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JPH07108158B2 JPH07108158B2 (ja) 1995-11-22

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