JPH06226531A - 歯車加工装置 - Google Patents

歯車加工装置

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JPH06226531A
JPH06226531A JP2979293A JP2979293A JPH06226531A JP H06226531 A JPH06226531 A JP H06226531A JP 2979293 A JP2979293 A JP 2979293A JP 2979293 A JP2979293 A JP 2979293A JP H06226531 A JPH06226531 A JP H06226531A
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直敏 佐藤
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善宏 山上
Kunihiko Kanamori
邦彦 金森
Yoshio Shiono
芳夫 塩野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寸法,形状の異なる歯溝を安価にかつ能率良
く加工することができる歯車加工装置を提供する。 【構成】 工具主軸26は、減速歯車列70および軸6
8を介して工具回転用サーボモータ62により回転させ
られ、工具移動用サーボモータ82の回転がボールねじ
84およびナット86により直線運動に変換されて伝達
され、回転中心線に沿って移動させられる。歯車用素材
に歯溝を荒加工する場合には工具主軸26に正面フライ
スカッタ34が取り付けられ、回転させつつ移動させら
れて歯溝を荒加工し、仕上げ加工は円盤ブローチに交換
して行われる。工具移動用サーボモータ82の回転量の
制御により、正面フライスカッタ34および円盤ブロー
チの移動距離を任意に調節することができ、歯の逃がし
部の形成,クラウニング,歯すじの修正等を行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はまがり歯かさ歯車,ハイ
ポイドギヤ等のまがり歯歯車を切削加工する装置に関す
るものであり、特に、加工の自由度の向上に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】まがり歯歯車を加工する装置には、歯車
用素材の歯溝加工位置の割出しと、加工工具の歯車用素
材への切込みとによって歯溝を加工するものがある。こ
の種の歯車加工装置は、一般に、(a)歯車用素材の各
歯溝を順次切削加工可能な加工工具と、(b)その加工
工具を回転させる回転駆動装置と、(c)各歯溝の切削
加工が終了する毎に前記歯車用素材を隣接歯溝間の角度
間隔分ずつ回転させる割出し装置と、(d)加工工具を
加工工具の回転中心線に沿って移動させる移動装置とを
含むように構成される。
【0003】特公昭40−516号公報に記載の歯車加
工装置はその一例である。この装置においては、加工工
具を移動させる移動装置が、カムによって構成されてい
る。カムは加工工具を回転させるモータにより、多数の
ギヤを介して回転させられるとともに、カムフォロワと
してのローラが係合させられている。ローラは、フレー
ムに回動可能に取り付けられたレバーの一端部に取り付
けられており、このレバーに、加工工具を回転可能に支
持し、かつ、加工工具の回転中心線に平行な方向に移動
可能に設けられたブロックがスプリングにより付勢され
て係合させられている。したがって、カムが回転させら
れるとき、レバーが回動させられるとともに加工工具が
回転中心線に沿って移動させられることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように加工工具を
回転させつつ回転中心線に沿って移動させ、歯溝を加工
する場合、加工工具の移動距離を変えることによって加
工される歯溝の形状,寸法を変えることができる。した
がって、移動装置をカムにより構成する場合には、歯溝
の形状,寸法に応じて所望の移動距離が得られるカムを
設ければよいのであるが、歯車の種類の変更や加工の種
類の変更等により歯溝の形状,寸法が変わり、加工工具
の移動距離を変えることが必要になる度毎にカムを交換
することが必要であり、多種類のカムが必要であって装
置コストが高くなり、また、カムを交換する分、加工時
間が長く、加工能率が低下する問題があった。本発明
は、形状,寸法の異なる多種類のまがり歯歯車を安価に
かつ能率良く加工することができる歯車加工装置を提供
することを課題として為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、前記(a)加工工具,(b)回転駆動
装置,(c)割出し装置および(d)移動装置を含む歯
車加工装置の移動装置を、回転量の制御可能な電動モー
タと、その電動モータの回転を加工工具の回転中心線に
沿った移動に変換する運動変換装置とを含むものとする
とともに、電動モータの回転を制御する制御装置を設け
たことを要旨とするものである。
【0006】
【作用】電動モータの回転量を変えれば加工工具の移動
距離を変えることができる。したがって、電動モータの
回転量を制御することにより、歯溝を所望の形状,寸法
に加工することができる。
【0007】
【発明の効果】このように本発明によれば、電動モータ
の回転量を変えるのみで寸法,形状の異なる多種類の歯
溝を加工することができ、従来のようにカムによって加
工工具を移動させる場合に比較して安価にかつ能率良く
歯溝の加工を行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明をまがり歯かさ歯車の歯切り盤
に適用した場合の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。図2において10はベッドであり、ベッド10上に
は、工作物主軸台12および工具主軸台14が設けられ
ている。工作物主軸台12には工作物主軸16が回転可
能に保持されている。工作物主軸16は水平方向に延
び、割出し用モータ18により自身の軸線まわりに一定
角度ずつ間欠回転させられる。割出し用モータ18およ
びそれの回転を工作物主軸16に伝達する装置が割出し
装置を構成しているのである。工作物主軸16の工作物
主軸台12からの突出端部には図示しないコレットチャ
ックが取り付けられ、歯車用素材20が任意の位相で保
持されるようになっており、歯車用素材20は工作物主
軸16の回転に伴って一体的に回転させられる。この歯
車用素材20は、後述するように歯溝が荒加工されるも
のであり、截頭円錐台形の被加工部を有する。
【0009】工具主軸台14のフレーム24には、図1
に示すように、工具主軸26が一対のストロークボール
ベアリング28,30を介して回転可能に保持されてい
る。ストロークボールベアリング28,30は工具主軸
26の回転および回転中心線に沿った移動を許容するベ
アリングである。工具主軸26は工具主軸台14から工
作物主軸16に対向する状態で突出しており、その突出
端部において加工工具を保持するようにされている。
【0010】加工工具としては、荒加工時には正面フラ
イスカッタ34が用いられ、仕上げ加工時には図3に示
す円盤ブローチ36が用いられる。正面フライスカッタ
34は、図1に示すように、円板状の工具本体38に同
数(例えば8個ずつ)の外刃40および内刃42が固定
されたものである(図には1個ずつ示されている)。円
盤ブローチ36も、図3に示すように、円板状の工具本
体に同数(例えば4個ずつ)の外刃48と内刃50とが
交互に固定されているが、工具本体には外刃48および
内刃50が取り付けられていない割出し領域Wが設けら
れており、この割出し領域Wが工作物に対向する状態で
工作物が工作物主軸16によって間欠回転させられるこ
とにより、工作物の割出しが行われる。また、外刃48
の切れ刃52は割出し領域Wから円盤ブローチ36の矢
印Aで示される回転方向とは逆向きに離れたものほど、
工具本体の中心からの距離が漸増し、内刃50の切れ刃
54は漸減するように固定されている。
【0011】工具主軸26は、図1に示すように、工具
主軸台14に設けられた回転駆動装置60により回転さ
せられる。回転駆動装置60はフレーム24に取り付け
られた工具回転用サーボモータ62を有する。工具回転
用サーボモータ62は正逆両方向に回転可能であって、
回転量の制御が可能なモータであり、その回転中心線が
工具主軸26の回転中心線と平行に取り付けられ、フレ
ーム24によりベアリング64,66を介して回転可能
に支持された軸68を回転させる。軸68の回転は、減
速歯車列70によって工具主軸26に伝達される。減速
歯車列70は、工具主軸26の軸方向の移動を許容しつ
つ回転を伝達するものとされている。
【0012】工具主軸26はまた、工具主軸台14に設
けられた移動装置80により回転中心線に沿って移動さ
せられる。移動装置80は、フレーム24に工具主軸2
6と同心に取り付けられた工具移動用サーボモータ82
を有する。工具移動用サーボモータ82は正逆両方向に
回転可能であって、回転量の制御が可能なモータであ
り、ボールねじ84を回転させる。ボールねじ84には
ナット86が螺合されるとともに、ナット86には継手
部材88が固定されており、継手部材88にスラストベ
アリング90を介して工具主軸26の端部が相対回転可
能かつ回転中心線方向に相対移動不能に連結されてい
る。したがって、ボールねじ84が工具移動用サーボモ
ータ82によって回転させられるとき、ナット86およ
び継手部材88が移動させられるとともに工具主軸26
が回転中心線に沿って移動させられる。ボールねじ84
およびナット86が運動変換装置を構成しているのであ
る。
【0013】本歯切り盤は、図5に示す制御装置100
によって制御される。制御装置100は、CPU10
2,ROM104,RAM106およびそれらを接続す
るバス108を有するコンピュータ110を主体とする
ものである。バス108には入力ポート112および出
力ポート114が接続され、出力ポート114には駆動
回路116,118,120を介して前記割出し用モー
タ18,工具回転用サーボモータ62,工具移動用サー
ボモータ82を始めとし、図示は省略するが、歯切りに
必要な種々の装置が接続されている。また、ROM10
4には、歯切りを行うための種々のプログラムが格納さ
れている。
【0014】次に、歯切りについて説明する。まず、荒
加工が行われ、正面フライスカッタ34によって歯車用
素材20に歯溝がおおよその形に加工される。そのた
め、工作物主軸16に歯車用素材20が保持され、正面
フライスカッタ34が工具主軸26に取り付けられて、
歯車用素材20の截頭円錐台形の被加工部に加工を施
す。正面フライスカッタ34は回転駆動装置60により
回転させられつつ移動装置80により前進させられ、歯
車用素材20に切り込まされて1個の歯溝を形成する。
1個の歯溝の形成が完了したならば、正面フライスカッ
タ34が移動装置80により後退させられ、歯車用素材
20の割出しが行われ、次の歯溝の形成が行われる。全
部の歯溝が加工されれば、図4に示すように、複数の歯
130,歯溝134等を有するまがり歯かさ歯車の形状
を成す荒加工歯車136が得られる。
【0015】上記歯溝134の加工は、図6に示すよう
に正面フライスカッタ34の前進距離を直線的に増大さ
せて歯車用素材20に切り込ませ、所定距離切り込んだ
位置で前進を停止して加工を継続させた後、後退させて
歯車用素材20から離脱させ、正面フライスカッタ34
の移動を停止した状態で歯車用素材20を一定角度回転
させて、次に加工される部分を加工位置に回動させるこ
とにより行うことができる。
【0016】また、図7に示すように、正面フライスカ
ッタ34の歯車用素材20への切り込み当初は前進速度
を大きくして切り込み量を多くし、切り込みが進むに従
って前進速度を小さくすることもできる。このような正
面フライスカッタ34の前進速度の調節,工具移動用サ
ーボモータ82の起動,停止および回転方向の切換えは
制御装置100により制御される。コンピュータ110
のROM104には、正面フライスカッタ34の前進距
離の増大の態様に応じて工具移動用サーボモータ82の
回転量を制御するプログラムが格納されており、そのプ
ログラムに従って工具移動用サーボモータ82が制御さ
れるのである。
【0017】このように切り込み当初に正面フライスカ
ッタ34の前進速度を大きくすれば、正面フライスカッ
タ34の寿命低下を回避しつつ加工能率を向上させるこ
とができる。正面フライスカッタ34の切刃の実際に切
削に与かる部分の長さが短い切り込み開始当初は、切り
込みを大きくしても切削抵抗を適正値に抑えることがで
きるからである。
【0018】歯車用素材20に対する荒加工が完了し、
全部の歯溝134が加工されたならば、次に加工工具が
円盤ブローチ36に交換されて仕上げ加工が行われる。
この場合には、荒加工歯車136が歯車用素材であるこ
とになる。加工は、図8に示すように、円盤ブローチ3
6が図3に示す矢印Aの方向に回転させられつつ、刃1
個につき回転中心線方向に1回往復移動させられること
により行われ、割出し領域Wで荒加工歯車136の割り
出しが行われ、歯溝134がねじ溝のようにリード角を
有するものに加工される。
【0019】仕上げ加工は、図11に示すように、工具
移動用サーボモータ82を停止させ、円盤ブローチ36
を回転中心線に沿って移動させず、円盤ブローチ36の
回転のみによっても行うことができる。しかし、互に噛
み合う2個のまがり歯かさ歯車の各歯溝がいずれも円盤
ブローチ36を回転させるのみで加工されれば、図12
の歯面132に二点鎖線で示すように、歯面132同士
が部分的に斜めに当たって負荷が集中して加えられ、歯
車の寿命が短くなる。それに対し、2個のまがり歯かさ
歯車の一方あるいは両方の歯溝を円盤ブローチ36を図
8に示すように移動させて加工を行えば、噛み合い時に
歯面132が全面において当たり、負荷が集中して加え
られることがなく、歯車の寿命が向上する。
【0020】加工時に工具移動用サーボモータ82の回
転量を制御することにより、図9に示すように、円盤ブ
ローチ36を切り込み開始当初は一定距離前進させた位
置に保ち、その後、一定の速度で前進させ、切り込み終
端近傍で前進速度を増すことができる。このようにすれ
ば、図13に示すように、歯130の小径端と大径端と
にそれぞれ逃がし部140,142を設けることがで
き、歯車を噛み合わせたとき、互に噛み合う歯の歯面に
かかる負荷が小径端および大径端に極端に集中せず、歯
車の寿命を向上させることができる。
【0021】また、図10に示すように、円盤ブローチ
36の前進速度を加速度的に増大させることもできる。
このようにすれば、歯面144を、図14に示すように
平面から図15に示すように曲面に加工することができ
る。この曲面は、歯の小径端近傍および大径端近傍がそ
れぞれ削り取られ、歯すじの中央部から端に向かって歯
厚が連続的に減少させられた曲面であり、歯面にクラウ
ニングを施すのである。このようにすれば歯車噛み合わ
せ時に歯の小径端と大径端とに負荷が集中して加えられ
ることを回避することができ、歯車の寿命が向上する。
【0022】上記実施例においては、加工工具を交換す
ることにより、1台の歯切り盤によって荒加工と仕上げ
加工との両方を行うことができるようになっていたが、
いずれか一方のみを行うようにしてもよい。また、更に
別の加工を施すようにしてもよい。
【0023】また、加工工具の移動距離の制御態様は上
記実施例の態様に限らず、加工すべき歯溝の形状,寸法
に応じて種々に設定すればよい。
【0024】さらに、本発明は、まがり歯ハイポイドギ
ヤ等、まがり歯かさ歯車以外の歯車を加工する装置にも
適用することができる。
【0025】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である歯切り盤の工具主軸台
を略図的に示す正面断面図である。
【図2】上記歯切り盤の外観を示す正面図である。
【図3】上記歯切り盤による歯溝の仕上げ加工に使用さ
れる円盤ブローチを示す正面図である。
【図4】上記歯切り盤により歯溝が荒加工された荒加工
歯車の一部を示す正面図である。
【図5】上記歯切り盤を制御する制御装置を概念的に示
す図である。
【図6】上記歯切り盤による荒加工時の工具回転用サー
ボモータ,工具移動用サーボモータの回転制御および正
面フライスカッタの移動距離を示すタイムチャートであ
る。
【図7】上記歯切り盤による荒加工時の工具回転用サー
ボモータ,工具移動用サーボモータの回転制御および正
面フライスカッタの移動距離の別の態様を示すタイムチ
ャートである。
【図8】上記歯切り盤による仕上げ加工時の工具回転用
サーボモータ,工具移動用サーボモータの回転制御およ
び円盤ブローチの移動距離を示すタイムチャートであ
る。
【図9】上記歯切り盤による仕上げ加工時の円盤ブロー
チの移動距離の別の態様を示すタイムチャートである。
【図10】上記歯切り盤による仕上げ加工時の円盤ブロ
ーチの移動距離の別の態様を示すタイムチャートであ
る。
【図11】上記歯切り盤により円盤ブローチを移動させ
ないで加工を施す場合の工具回転用サーボモータおよび
工具移動用サーボモータの回転制御を示すタイムチャー
トである。
【図12】図11に示すタイムチャートに従って歯溝が
加工された歯車が噛み合わされたときの歯面の当たりを
示す図である。
【図13】図9に示すタイムチャートに従った仕上げ加
工により小端および大端に逃がし部が形成された歯を示
す斜視図である。
【図14】上記歯切り盤により仕上げ加工が施された歯
溝の一つを示す正面断面図である。
【図15】図10に示すタイムチャートに従って仕上げ
加工が施された歯溝の一つの別の態様を示す正面断面図
である。
【符号の説明】
18 割出しモータ 20 歯車用素材 34 正面フライスカッタ 36 円盤ブローチ 60 回転駆動装置 80 移動装置 82 工具移動用サーボモータ 84 ボールねじ 86 ナット 100 制御装置 134 歯溝 136 荒加工歯車

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車用素材の各歯溝を順次切削加工可能
    な加工工具と、 その加工工具を回転させる回転駆動装置と、 前記各歯溝の切削加工が終了する毎に前記歯車用素材を
    隣接歯溝間の角度間隔分ずつ回転させる割出し装置と、 前記加工工具を加工工具の回転中心線に沿って移動させ
    る移動装置とを含む歯車加工装置において、 前記移動装置を、回転量の制御可能な電動モータと、そ
    の電動モータの回転を前記加工工具の回転中心線に沿っ
    た移動に変換する運動変換装置とを含むものとするとと
    もに、前記電動モータの回転を制御する制御装置を設け
    たことを特徴とする歯車加工装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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