JPH06227155A - 感熱転写用記録媒体 - Google Patents

感熱転写用記録媒体

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JPH06227155A
JPH06227155A JP50A JP4175693A JPH06227155A JP H06227155 A JPH06227155 A JP H06227155A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4175693 A JP4175693 A JP 4175693A JP H06227155 A JPH06227155 A JP H06227155A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 感熱転写用記録媒体のバインダー剤組成物と
して、下記成分(A)、又は成分(A)及び成分
(B)、又は成分(A)及び成分(C)、又は成分
(C)を含有することを特徴とする。成分(A):ポリ
ヒドロキシオレフィン系オリゴマーと直鎖状脂肪酸及び
/又は脂肪族二塩基酸とのエステル化生成物。成分
(B):アルキルアルコールとモノ、ジ又はトリイソシ
アネート単量体との反応生成物。成分(C):ポリオー
ルと脂肪酸及び/又は該二塩基酸との部分エステル化生
成物と該イソシアネート単量体との反応生成物。 【効果】 本発明のバインダー剤組成物からなるインク
層を有する感熱転写用記録媒体は、従来のワックス、熱
可塑性樹脂の配合では得られないインク層の機械的強度
を向上させることができ、インク層の剥離が極めて起こ
り難く、被複写紙に対して地汚れ、こすり汚れ、印字の
ぼけ、にじみ等もない優れた性能をもつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写型プリンター、
ファクシミリ等に供する感熱転写用記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ロイコ染料とフェノール化合物を
用いた従来の発色型感熱紙にかわり熱転写型プリンター
や熱転写型ファクシミリ等の熱転写記録方式が普及して
おり、メンテナンスが容易であること、小型軽量化、比
較的ランニングコストやマシンコストが低い等の特長を
生かし著しい発展がみられる。これら熱転写型プリンタ
ーや熱転写型ファクシミリにおいては、通常、厚さ数μ
m〜20μm程度の薄紙やフィルム等の基材上に着色剤
(顔料、油溶性染料等)及びバインダー剤(ワックス、
熱可塑性樹脂等)を主体とし、オイル等の柔軟剤、その
他の添加剤を含有した熱溶融性インク層(以下、単にイ
ンク層という)を塗布してなるリボンやシート状の感熱
転写用記録媒体が用いられている。かかる感熱転写用記
録媒体はインク層を基材の片面に塗布したもので、他面
より感熱(サーマル)ヘッドでインク層を加温し、溶融
又は昇華させ、それに対面した被転写紙(普通紙)に転
写することにより印字等の記録を行うものである。
【0003】さて、インク層のバインダー剤として従来
使用されてきたワックス類として、硬質ワックス(荷重
100gを5sec 負荷、25℃における針入度 [JIS
K2530による。以下同じ] が8未満のワックス
類)および軟質ワックス(上記針入度が8以上のワック
ス類)がある。前者の例として、カルナウバワックス、
キャンデリラワックス、サゾール(フィッシャートロプ
シュ)ワックス、モンタンワックス、ヘキストワックス
E、F、KP、U(ヘキスト社商品名)等のエステルワ
ックスあるいは酸化ワックス、低分子量ポリエチレンワ
ックス、ヘキストワックスS、LP、SW等の酸ワック
スが知られている。また後者の例としては、パラフィン
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、ライスワッ
クス、木ロウ、蜜ロウ(低酸価、高酸価)、硬質ラノリ
ン、白ロウのほかパルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニ
ン酸等の高級脂肪酸類、ステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコール等の高級アルコール類、ラウリン酸アマイ
ド、パルミチン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、オ
レイン酸アマイド、エルカ酸アマイド等の脂肪酸アマイ
ド類等が知られている。
【0004】上記ワックスのうち、硬質ワックスを用い
たインク層では溶融転写時に地汚れ(被転写紙の印字箇
所以外の未加熱部分にもわずかな転写が生じる現象で、
印字品位を低下させる。)、こすり汚れが発生しにくい
ものの、インク層がもろくなり、基材から剥離しやすく
なる問題とともに、印字の不鮮明さ、ほけやにじみ等の
転写効率の低下をきたす。一方、軟質ワックスからなる
インク層では柔軟性、密着性があるため基材から剥離し
がたいものの、溶融転写時に地汚れ、印字のぼけ、にじ
みが生じる。特にサーマルヘッドが記録媒体を介して被
転写紙にあたる時のヘッドマークが発生しやすく、また
転写後の印字密着性も不十分であり、印字のこすりによ
る汚れが発生しやすい。このため、従来のインク層では
硬質ワックスと軟質ワックスを混合して使用することに
より、双方の原料に由来する欠点を補おうとする試みが
なされてきた。しかしながら、前述のような地汚れ、印
字のぼけやにじみ等の問題点を根本的に解決するには至
っていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明者等は、感熱転写用記録媒体においてインク層の組
成物による被転写紙の地汚れ、こすり汚れ、印字のぼ
け、にじみ等の欠点を解決し、併せて該インク層の機械
的強度を向上させるべく鋭意検討の結果、本発明を完成
するに至った。すなわち本発明は、機械的強度が向上さ
れ、基材からの剥離が起こり難く、かつ溶融転写にあた
り被転写紙に対して前記欠点のないインク層、さらに詳
しくはバインダー剤組成物を有する感熱転写用記録媒体
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の要旨
は、厚さ数μm〜20μm程度の薄紙やフィルム等の基
材上に着色剤とバインダー剤組成物とからなる熱溶融性
インク層が塗布された感熱転写用記録媒体において、該
バインダー剤組成物が下記の成分(A)〜(C)のう
ち、成分(A)、又は成分(A)及び成分(B)、又は
成分(A)及び成分(C)、又は成分(C) 成分(A):分子量が1000〜5000のポリヒドロ
キシポリオレフィン系オリゴマーと炭素数12〜30の
直鎖状脂肪酸及び/又は脂肪族二塩基酸とのエステル化
生成物。 成分(B):炭素数30〜70のアルキルアルコールと
モノ、ジ及びトリイソシアネートからなる群より選ばれ
る1種もしくは2種以上のイソシアネート単量体との反
応生成物。 成分(C):2価以上6価以下のポリオールと炭素数1
2〜30の直鎖状脂肪酸及び/又は脂肪族二塩基酸との
部分エステル化生成物とモノ、ジ及びトリイソシアネー
トからなる群より選ばれる1種もしくは2種以上のイソ
シアネート単量体との反応生成物。 を含有することを特徴とする感熱転写用記録媒体であ
る。以下本発明について詳細に説明する。
【0007】本発明で用いるポリヒドロキシポリオレフ
ィン系オリゴマーは、低分子量ポリオレフィンに属し、
飽和炭化水素骨格を持つ分子量が1000〜5000
(主鎖の炭素数はおよそ150〜200)のものであ
り、分子中に水酸基を有するものであればよい。1分子
中に水酸基を2〜3個有するものが望ましく、分子鎖末
端に水酸基を含有するポリマーすなわちテレキーリック
ポリマーは好適に使用できる。かかるポリヒドロキシポ
リオレフィン系オリゴマーは常法により別途に合成して
もよいが、市販品として入手することも可能で、例えば
三菱化成(株)製ポリテールH等があげられる。
【0008】一方、脂肪酸としては、例えばラウリン
酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パ
ルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカ
ン酸、アラキン酸、べヘニン酸、リグノセリン酸、セロ
チン酸、モンタン酸、メリシン酸、やし油脂肪酸、魚硬
脂肪酸(水素添加精製魚油脂肪酸)、牛脂脂肪酸等の炭
素数12〜30の直鎖状飽和天然及び/又は合成脂肪酸
が好ましく使用できる。炭素数12未満の直鎖状飽和脂
肪酸、側鎖状の飽和脂肪酸、側鎖状の不飽和脂肪酸を使
用すると本発明のエステル化反応生成物(成分(A))
やポリオール部分エステル化生成物とイソシアネート単
量体との反応生成物(成分(C))の融点が低下し、こ
のため溶融転写時に地汚れ、こすり汚れ、印字のぼけ、
にじみ等が生じる。また炭素数30を超えるものは工業
的に入手しにくい。
【0009】脂肪族二塩基酸としては、コハク酸、マレ
イン酸、フマル酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジ
カルボン酸、ドデカンジカルボン酸、テトラデカンジカ
ルボン酸、ヘキサデカンジカルボン酸、オクタデカンジ
カルボン酸等が使用できる。
【0010】次に、炭素数30〜70のアルキルアルコ
ールとしては、望ましくは脂肪族直鎖状飽和アルキル基
を有するモノアルコールがよいが、本発明はこれに限定
されるものではない。例えば米国PETROLITE 社製 Unili
n Alcohol のうち、 Unilin425(水酸基価11
0)、 Unilin 550(水酸基価85)、 Unilin 70
0(水酸基価66)が使用できる(いずれも同社商品
名)。 Unilin 425、550及び700の平均分子量
は各々510、660および850であり、それから算
出した平均炭素数はそれぞれ35、46および60とな
る。なお炭素数30以上70以下のアルキルアルコール
であれば、これ以外のものも使用できる。炭素数30未
満のアルキルアルコールを使用するとイソシアネート単
量体との反応生成物(成分(B))の融点が低下し、溶
融転写時に地汚れ、こすり汚れ、印字のぼけ、にじみ等
が生じる。また炭素数70を超えるものは工業的に入手
しにくい。
【0011】2価以上6価以下のポリオールとしては、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
トリット、ソルビトール、ジグリセリン、トリグリセリ
ン、ジペンタエリトリット等が例示できる。なお本発明
は、これらの例示により何ら制限されるものではない。
【0012】さらに本発明の原料成分として用いるイソ
シアネート単量体としては、モノイソシアネート化合物
及び/又はジイソシアネート化合物及び/又はトリイソ
シアネート化合物の1種もしくは2種以上が使用でき
る。なかでも芳香族イソシアネートであることが好まし
いが、脂肪族イソシアネートも何らさしつかえなく使用
できる。たとえば、フェニルイソシアネート、トシルイ
ソシアネート等の芳香族一官能性イソシアネート化合
物、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート等の芳香族二官能性イソシア
ネート化合物、トリフェニルメタントリイソシアネート
等の芳香族三官能性イソシアネート化合物、ブチルイソ
シアネート、オクタデシルイソシアネート、シクロヘキ
シルイソシアネート等の脂肪族一官能性イソシアネート
化合物、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイ
ソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート及び
/又は2,6−トリレンジイソシアネートの水素添加物
(水素添加TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネートの水素化物(水素化MDI)、ジシクロヘ
キシル・ジメチルメタンp,p’−ジイソシアネート、
ジエチルフマレートジイソシアネート等の脂肪族二官能
性イソシアネート化合物等を使用できるが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。また2種以上の化合物
を併用してもよい。
【0013】本発明におけるエステル化反応は、無触媒
または触媒存在下、原料を通常の方法で例えば100〜
300℃にて1〜20時間反応せしめればよく、特に限
定する条件はない。また、炭素数30〜70のアルキル
アルコールとイソシアネート単量体との反応生成物(成
分(B))、及び2価以上6価以下のポリオールと脂肪
酸及び/又は脂肪族二塩基酸との部分エステル化生成物
とイソシアネート単量体との反応生成物(成分(C))
は、各原料成分を常法(加熱溶融させた後、イソシアネ
ート単量体を滴下混合)にてウレタン化反応(100〜
200℃、1〜20時間)させることにより容易に合成
することができる。なお、該ウレタン化反応生成物中に
はイソシアネート(−NCO)基が実質的に残存しない
ことが好ましい。すなわち、成分(B)及び成分(C)
の合成にあたり、各原料中のイソシアネート(−NC
O)基の数と水酸基の数の比が1:1〜1:5となるよ
うに原料を配合してウレタン化反応を行うことが好まし
い。特に比率を1:2〜1:3とすることが好ましい。
このようにして得られる成分(A)、成分(B)および
成分(C)の融点は通常50〜150℃である。
【0014】本発明において、インク層のバインダー剤
組成物には、前述の成分(A)〜(C)のうち、成分
(A)、又は成分(A)及び成分(B)、又は成分
(A)及び成分(C)、又は成分(C)を含有せしめる
ことができ、該バインダー剤組成物中の成分(A)〜
(C)の含有量は、成分(A)が5〜40重量%、好ま
しくは20〜40重量%、成分(B)が30〜80重量
%、好ましくは40〜60重量%、成分(C)が30〜
80重量%、好ましくは40〜60重量%である。なお
該バインダー剤組成物には、成分(A)〜(C)の前述
の単独もしくは組み合せ以外の成分として、成分(A)
〜(C)の特性を損なわない範囲で従来から使用されて
きたワックス類、熱可塑性樹脂類を併用することもでき
る。かかるワックス類は、天然系ワックスとしてカルナ
ウバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス等があげられる。合成ワックスとしてはポ
リエチレンワックス等がある。また熱可塑性樹脂類とし
ては具体的にはエチレンビニルアセテート共重合体、エ
チレンエチルアクリレート共重合体、ポリエチレン、ポ
リビニルブチラール、ポリエステル等があげられる。
【0015】なおインク層の着色剤としてはとくに限定
されるものではなく、従来から使用されている顔料や油
溶性染料等を使用することができる。本発明で用いられ
る基材としては、従来より公知の薄紙やフィルム等の適
当なものを使用することができる。たとえば、コンデン
サー紙、グラシン紙等の薄紙、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリアミド等の耐熱性の比較的良好な樹脂フ
ィルム等をあげることができる。これら基材の厚さは数
μm〜20μmのものが好ましい。前述のバインダー剤
組成物と着色剤とからなるインク層は、かかる基材の片
方の面上に、ホットメルトコーティング、ソルベントコ
ーティング、水−エマルジョンコーティング等の適当な
方法により、通常、3〜15μmの厚さで塗布される。
かくして得られる感熱転写用記録媒体を用いることでイ
ンク層の機械的強度を向上させることができ、インク層
の剥離が極めて起こりにくく、溶融転写にあたり被複写
紙に対して地汚れ、こすり汚れ、印字のぼけ、にじみ等
もほとんど起こらない。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお実施例及び比較例中、「部」は「重量部」を
示す。 実施例1 攪拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管、水分離器を備え
た4ッ口フラスコに、ポリヒドロキシポリオレフィン系
オリゴマーである三菱化成(株)製ポリテールH [融点
(℃):60〜65、粘度 (poise /100℃):10
〜16、水酸基価 (KOHmg/g):37〜53、密度
(g/cm3 、25℃):0.9]2450g( 1 モル当
量 )、ステアリン酸284g ( 1モル当量 )を仕込み、
触媒としてp−トルエンスルホン酸を2.7g、さらに
還流溶剤としてキシレンを仕込み量の5重量%添加し、
よく攪拌し混合物を160〜230℃にて計算量の水が
留出するまで反応をおこなった。その所要時間は5時間
であった。反応終了後、引続き減圧にてキシレンを留去
し活性白土を用いて脱色、濾過して灰白色ワックス状固
体(エステル化生成物、本発明の成分(A))を得た。
収量2470g、酸価1.2、融点55〜59℃であっ
た。
【0017】上記エステル化生成物(成分(A))を用
いて、下記成分からなる組成物をボールミルにより十分
混合分散させインク液を作った。インクの組成 上記エステル化生成物(成分(A))・・・・・・・・・・・40部 カルナウバワックス(針入度1)・・・・・・・・・・・・・45部 ポリエステル樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5部 (軟化点127℃、ガラス転移点10℃、破断伸度750%) ニグロシン(ニグロシンベースEX、オリエント化学社製) 10部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・500部 このインクを、厚さ4μmのPETフィルムに塗布、乾
燥し、インク層厚3μmの熱転写シートを作成した。こ
のインクシートをサーマルプリンター(発熱素子密度:
印字品位8ドット/mmの薄膜型ラインサーマルヘッド)
に装着して、印加電力0.2w/ドット、印加時間8ms
ecのパルス幅で普通紙へ印字したところ、地汚れ、印字
のぼけ、にじみ等のない鮮明な印字像が得られた。さら
にこの印字像を指でこすったところ、こすり汚れも発生
しなかった。またインクシートを手揉み試験に供したと
ころ十分な耐剥離性が得られた。
【0018】実施例2 実施例1で用いたポリテールH2450g (1モル当
量)と魚硬脂肪酸594g(2モル当量)およびアジピ
ン酸146g(1モル当量)とを実施例1と同様に反応
させ、エステル化生成物(成分(A))を調製した。こ
のものは酸価1.0、融点51〜55℃であった。一
方、攪拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管を備えた4ッ
口フラスコにUnilin425(商品名、PETROLITE 社製:
炭素数35の飽和アルコール)1020g (2モル当
量)を仕込み、攪拌しながら120℃に加温し、トリレ
ンジイソシアネート174g (1モル当量)を2時間で
全量滴下し、さらに150℃に昇温し4時間反応させ、
反応後冷却して微黄色固体(アルキルアルコールウレタ
ン化反応生成物、本発明の成分(B))を得た。収量1
190g、融点84〜90℃、針入度1(25℃、荷重
50gを5sec 負荷)であった。
【0019】上記の成分(A)及び(B)を配合した下
記組成物を用い、実施例1と同様にインク液を作った。 インクの組成 上記エステル化生成物(成分(A))・・・・・・・・・・・25部 上記アルキルアルコールウレタン化反応生成物(成分(B))45部 エチレン/酢酸ビニル共重合体・・・・・・・・・・・・・・・5部 (三井デュポンポリケミカル(株)製、EV−310) カーボンブラック(三菱化成(株)製、MA−100)・・・25部 このインクを厚さ7μmのPETフィルムにホットメル
トワイヤーバー法で塗布し、インク層厚4μmの熱転写
用インクシートを作成した。このインクシートを実施例
1と同様に印字テストしたところ、地汚れ、印字のぼ
け、にじみ等のない、かつこすり汚れの極めて少ない鮮
明な印字像が得られた。また、実施例1と同じ手揉み試
験によるインク層の耐剥離性も良好であった。
【0020】実施例3 攪拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管、水分離器を備え
た4ッ口フラスコにペンタエリトリット134g (1モ
ル当量)、パームステアリン酸550g (2モル当量)
を仕込み、触媒として塩化第一錫を3.4g添加し、キ
シレンを還流溶剤として仕込み量の5重量%添加し、よ
く攪拌し混合物を160〜230℃にて計算量の水が留
出するまでエステル化反応を行った。その所要時間は5
時間であった。反応終了後、引続き減圧にてキシレンを
留去し活性白土を用いて脱色、濾過して白色ワックス状
固体を得た。収量550g、酸価0.6、けん化価17
2、水酸基価183であった。この様にして得た白色ワ
ックス状固体(ペンタエリトリットパームステアリン酸
ジエステル)を、攪拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管
を備えた4ッ口フラスコに550g仕込み、攪拌しなが
ら120℃に加温し、これに4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネートの水素化物(水素化MDI)111
gを2時間で滴下し、さらに内容物を160℃に昇温し
て3時間反応させ、反応後冷却して微黄色固体(ポリオ
ール脂肪酸部分エステルのウレタン化反応生成物、本発
明の成分(C))を得た。収量628g、融点57〜6
1℃、針入度1(25℃、荷重50gを5sec 負荷)で
あった。
【0021】実施例1の成分(A)および上記成分
(B)を配合した下記組成物を用い、実施例1と同様に
インクを作った。 インクの組成 実施例1のエステル化生成物(成分(A))・・・・・・・・35部 上記ポリオール脂肪酸部分エステルウレタン化反応生成物 (成分(C))・・・・・・・・40部 エチレン/エチルアクリレート共重合体・・・・・・・・・・・3部 (日本ユニカー(株)製、NVC−6070) フタロシアニンブルーB(C.I.ピグメントブルーB) ・・・・15部 ニグロシン(オリエント化学社製、ニグロシンベースEX)・・7部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・700部 このインクを、厚さ5μmのPETフィルムに塗布、乾
燥し、インク層厚3μmの熱転写シートを作成した。こ
のインクシートを実施例1と同様に印字テストしたとこ
ろ、地汚れ、印字のぼけ、にじみ等がなく、かつこすり
汚れのない鮮明な印字像が得られた。また、実施例1と
同じ手揉み試験によるインク層の耐剥離性も良好であっ
た。
【0022】比較例 1 下記成分をボールミルにより十分混合分散させインク液
を作った。 インクの組成 パラフィンワックス (日本精ロウ(株)製、SP−0145)60部 カルナウバワックス1号(日興ファインプロダクツ(株)製)15部 エチレン/酢酸ビニル共重合体・・・・・・・・・・・・・・・7部 (三井デュポンポリケミカル(株)製、EV−310) オイルブラックHBB(オリエント化学社製)・・・・・・・・5部 カーボンブラック(三菱化成(株)製、MA−100)・・・13部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・600部 このインクを、厚さ5μmのPETフィルムに塗布、乾
燥し、インク層厚3μmの熱転写シートを作成した。こ
のインクシートを実施例1と同様に印字テストしたとこ
ろ、手揉み試験によるインク層の耐剥離性は良好なもの
の、地汚れ、こすり汚れ、印字のぼけ、にじみが見受け
られた。
【0023】比較例 2 下記成分をボールミルで十分混合させてインク液を作っ
た。 インクの組成 カルナウバワックス1号(日興ファインプロダクツ(株)製)45部 キャンデリラワックス・・・・・・・・・・・・・・・・・・20部 酸化型ポリエチレンワックス・・・・・・・・・・・・・・・・5部 (三洋化成工業(株)製、E−300) エチレン/酢酸ビニル共重合体・・・・・・・・・・・・・・・5部 (三井デュポンポリケミカル(株)製、EV−310) カーボンブラック(三菱化成(株)製、MA−100)・・・25部 このインクを厚さ7μmのPETフィルムにホットメル
トワイヤーバー法で塗布し、インク層厚4μmの熱転写
用インクシートを作成した。このインクシートを実施例
1と同様に印字テストしたところ地汚れ、印字のぼけ、
にじみ等のない、かつこすり汚れの少ない鮮明な印字像
が得られた。しかし、インク層の耐剥離性が不良であっ
た。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、感熱転写用記録媒体の
バインダー剤組成物として、ポリヒドロキシポリオレフ
ィン系オリゴマーの脂肪酸及び/又は脂肪族二塩基酸エ
ステル化生成物、又は該エステル化生成物及びアルキル
アルコールウレタン化反応生成物、又は該エステル化生
成物及びポリオール脂肪酸及び/又は脂肪族二塩基酸部
分エステルウレタン化反応生成物、又は該ポリオール部
分エステルウレタン化反応生成物の単独を含有させるこ
とで、従来の天然又は合成ワックス、熱可塑性樹脂の配
合では得られないインク層の機械的強度を向上させるこ
とができ、インク層の基材からの剥離が極めて起こり難
く、かつインク層の溶融転写にあたり被転写紙に対して
地汚れ、こすり汚れ、印字のぼけ、にじみ等が起こらな
い優れた性能を有する感熱転写用記録媒体が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ数μm〜20μm程度の薄紙やフィ
    ルム等の基材上に着色剤とバインダー剤組成物とからな
    る熱溶融性インク層が塗布された感熱転写用記録媒体に
    おいて、該バインダー剤組成物が下記成分(A)〜
    (C)のうち、成分(A)、又は成分(A)及び成分
    (B)、又は成分(A)及び成分(C)、又は成分
    (C)を含有することを特徴とする感熱転写用記録媒
    体。 成分(A):分子量が1000〜5000のポリヒドロ
    キシポリオレフィン系オリゴマーと炭素数12〜30の
    直鎖状脂肪酸及び/又は脂肪族二塩基酸とのエステル化
    生成物。 成分(B):炭素数30〜70のアルキルアルコールと
    モノ、ジ及びトリイソシアネートからなる群より選ばれ
    る1種もしくは2種以上のイソシアネート単量体との反
    応生成物。 成分(C):2価以上6価以下のポリオールと炭素数1
    2〜30の直鎖状脂肪酸及び/又は脂肪族二塩基酸との
    部分エステル化生成物とモノ、ジ及びトリイソシアネー
    トからなる群より選ばれる1種もしくは2種以上のイソ
    シアネート単量体との反応生成物。
  2. 【請求項2】 前記成分(A)に記載のポリヒドロキシ
    ポリオレフィン系オリゴマーが1分子中に水酸基を2〜
    3個有するものであり、前記成分(A)及び(C)に記
    載の脂肪酸が飽和脂肪酸であり、前記成分(B)に記載
    のアルキルアルコールのアルキル基が脂肪族直鎖状飽和
    アルキル基であり、前記成分(B)及び(C)に記載の
    イソシアネート単量体が芳香族イソシアネート化合物で
    ある請求項1に記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 バインダー剤組成物中の前記成分(A)
    〜(C)の含有量がそれぞれ、前記成分(A):5〜4
    0重量%、前記成分(B):30〜80重量%、前記成
    分(C):30〜80重量%である請求項1又は2に記
    載の記録媒体。
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