JPH06227998A - ニトリル配糖体を含有する生薬エキスの制癌活性 - Google Patents
ニトリル配糖体を含有する生薬エキスの制癌活性Info
- Publication number
- JPH06227998A JPH06227998A JP50A JP4852493A JPH06227998A JP H06227998 A JPH06227998 A JP H06227998A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4852493 A JP4852493 A JP 4852493A JP H06227998 A JPH06227998 A JP H06227998A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cancer cells
- antitumor activity
- glycosides
- nitrile glycosides
- side effects
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】出来るだけ正常細胞に損傷を与えないで選択的
に癌細胞だけを破壊出来る副作用の少ない生薬製剤の開
発を目的とする。 【構成】本発明者は生薬中の制癌剤の成分について鋭意
研究を重ねた結果、桃仁、杏仁、苦扁桃、バクチ葉、ビ
ワ種子、未成熟梅実中のニトリル配糖体が主たる制癌成
分と考えた。ニトリル配糖体は体内で加水分解され青酸
を生じる。この青酸が癌細胞を破壊すると考えたが同時
に、正常細胞についても損傷を与えることから、これら
のニトリル配糖体を純粋物質として取り出すよりも粗物
質として抽出する方が、細胞毒としてもおだやかに作用
すると考え混合物として抽出した。これらのエキス物に
ついて癌細胞を用いて制癌活性を調べた結果、供試した
全ての生薬エキス物が顕著な制癌活性を示した。又、食
欲不振や白血球の減少等の副作用は全く示さなかった。
に癌細胞だけを破壊出来る副作用の少ない生薬製剤の開
発を目的とする。 【構成】本発明者は生薬中の制癌剤の成分について鋭意
研究を重ねた結果、桃仁、杏仁、苦扁桃、バクチ葉、ビ
ワ種子、未成熟梅実中のニトリル配糖体が主たる制癌成
分と考えた。ニトリル配糖体は体内で加水分解され青酸
を生じる。この青酸が癌細胞を破壊すると考えたが同時
に、正常細胞についても損傷を与えることから、これら
のニトリル配糖体を純粋物質として取り出すよりも粗物
質として抽出する方が、細胞毒としてもおだやかに作用
すると考え混合物として抽出した。これらのエキス物に
ついて癌細胞を用いて制癌活性を調べた結果、供試した
全ての生薬エキス物が顕著な制癌活性を示した。又、食
欲不振や白血球の減少等の副作用は全く示さなかった。
Description
【発明の詳細な説明】 (0001) 産業上の利用分野 制癌剤としての利用 (0002) 従来の技術 自己防御機構すなわち免疫機能を賦活増強することによ
って癌細胞の増殖を抑制するいわゆる免疫療法剤として
菌類から抽出したレンチナン、シゾフィラン、クレスチ
ン等がよく知られている。これらの成分は、β−D−グ
ルカンを主とした多糖類および、その誘導体である。こ
れらの制癌剤の長所は化学療法剤のような細胞毒性がな
いため、副作用がほとんどなくきわめて安全性の高い薬
剤である。ところが、実際の制癌効果にむらが大きく、
実際的な効果の判定が困難だと言われている。
って癌細胞の増殖を抑制するいわゆる免疫療法剤として
菌類から抽出したレンチナン、シゾフィラン、クレスチ
ン等がよく知られている。これらの成分は、β−D−グ
ルカンを主とした多糖類および、その誘導体である。こ
れらの制癌剤の長所は化学療法剤のような細胞毒性がな
いため、副作用がほとんどなくきわめて安全性の高い薬
剤である。ところが、実際の制癌効果にむらが大きく、
実際的な効果の判定が困難だと言われている。
(0003) 発明が解決しようとする課題 現在用いられている免疫療法剤は、化学療法剤のように
癌細胞を破壊して排除するというようなことはないから
癌細胞自身の修復は困難だと言われている。そこで出来
るだけ正常細胞に損傷を与えないで選択的に癌細胞だけ
を破壊出来る薬剤の開発が課題である。
癌細胞を破壊して排除するというようなことはないから
癌細胞自身の修復は困難だと言われている。そこで出来
るだけ正常細胞に損傷を与えないで選択的に癌細胞だけ
を破壊出来る薬剤の開発が課題である。
(0004) 課題を解決するための手段および作用 桃仁が配合された挑核承気湯が著しい制癌活性を有する
ことが最近報告された。本発明者は生薬の制癌剤の成分
について鋭意研究を重ねた結果、杏仁や挑仁中のニトリ
ル配糖体のアミグダリンがその制癌成分と考えた。しか
し、このアミグダリンやプルナシンは一部、胃中の胃酸
によって加れ分解され青酸を生じる。この青酸が癌細胞
を破壊すると考えるが、同時に又正常細胞に対する強い
細胞毒となるため、純粋なニトリル配糖体として取り出
すよりも粗物質として抽出する方が細胞毒としても、お
だやかに作用するのではないかと考え、新鮮な杏仁を水
蒸気で処理し酵素エムルシンを破壊した後、圧砕、風乾
し、更に粉砕、乾燥した。これを熱水で抽出し、抽出物
を凍結乾燥した。ニトリル配糖体を含有する挑仁や苦扁
桃、バクチ葉、ビワ種子、未成熟梅実等の抽出物も同様
な方法で処理することが出来た。これらの抽出物はエー
ルリッヒ固型癌及び肉腫ザルコマー180固型を用いて
マウスに対する制癌活性の検討を行なった結果、全ての
生薬エキス物が顕著な制癌活性を示した。又、現行の化
学療法剤は細胞毒性が強いため、食欲不振、白血球の減
少、体重減少、肝の貧血、脾の萎縮等が起り、投薬を中
止する事態が往々にしてあるが、本発明の生薬抽出エキ
スについてはこのような副作用は全く示さなかった。以
下実施例について説明する。
ことが最近報告された。本発明者は生薬の制癌剤の成分
について鋭意研究を重ねた結果、杏仁や挑仁中のニトリ
ル配糖体のアミグダリンがその制癌成分と考えた。しか
し、このアミグダリンやプルナシンは一部、胃中の胃酸
によって加れ分解され青酸を生じる。この青酸が癌細胞
を破壊すると考えるが、同時に又正常細胞に対する強い
細胞毒となるため、純粋なニトリル配糖体として取り出
すよりも粗物質として抽出する方が細胞毒としても、お
だやかに作用するのではないかと考え、新鮮な杏仁を水
蒸気で処理し酵素エムルシンを破壊した後、圧砕、風乾
し、更に粉砕、乾燥した。これを熱水で抽出し、抽出物
を凍結乾燥した。ニトリル配糖体を含有する挑仁や苦扁
桃、バクチ葉、ビワ種子、未成熟梅実等の抽出物も同様
な方法で処理することが出来た。これらの抽出物はエー
ルリッヒ固型癌及び肉腫ザルコマー180固型を用いて
マウスに対する制癌活性の検討を行なった結果、全ての
生薬エキス物が顕著な制癌活性を示した。又、現行の化
学療法剤は細胞毒性が強いため、食欲不振、白血球の減
少、体重減少、肝の貧血、脾の萎縮等が起り、投薬を中
止する事態が往々にしてあるが、本発明の生薬抽出エキ
スについてはこのような副作用は全く示さなかった。以
下実施例について説明する。
実施例1.20gのICR−JCL系マウスの腹腔内に
エールリッヒ腹水癌細胞又は肉腫ザルコマー180の腹
水細胞を接種した。腹水が十分に増大した1週間後にそ
の癌細胞を用いて他のマウス1匹に対して600万個の
割でマウス液下部皮下に移植した。移植後1週間目にお
いて、なお確実に癌細胞が肉腫あるいは固型癌として移
植され発育していると認められるマウスのみを選び出
し、10匹を一群として薬剤投与群と対照群とに分けて
観察を行った。移植後、1週間目に第1回の投与を腹腔
に行い、以後隔日に10回行って移植した固型癌を経日
的に観察した。10回目の投薬終了後、5日目に平均体
重増加量を測定するとともに、解剖を行い副作用の有無
を調べた。解剖所見によると薬剤投与群においては固型
癌の大部分は消失するかあるいは結締組塊を残すのみで
あった。又、白血球の減少、体重減少等の副作用は全く
認められなかった。
エールリッヒ腹水癌細胞又は肉腫ザルコマー180の腹
水細胞を接種した。腹水が十分に増大した1週間後にそ
の癌細胞を用いて他のマウス1匹に対して600万個の
割でマウス液下部皮下に移植した。移植後1週間目にお
いて、なお確実に癌細胞が肉腫あるいは固型癌として移
植され発育していると認められるマウスのみを選び出
し、10匹を一群として薬剤投与群と対照群とに分けて
観察を行った。移植後、1週間目に第1回の投与を腹腔
に行い、以後隔日に10回行って移植した固型癌を経日
的に観察した。10回目の投薬終了後、5日目に平均体
重増加量を測定するとともに、解剖を行い副作用の有無
を調べた。解剖所見によると薬剤投与群においては固型
癌の大部分は消失するかあるいは結締組塊を残すのみで
あった。又、白血球の減少、体重減少等の副作用は全く
認められなかった。
発明の効果 アミグダリンやプルナシン等のニトリル配糖体を含有す
る杏仁、桃仁、苦扁桃、バクチ葉、ビワ種子等の生薬エ
キスはザルコマー180の腹水癌細胞に対し、強力な制
癌活性を示した。
る杏仁、桃仁、苦扁桃、バクチ葉、ビワ種子等の生薬エ
キスはザルコマー180の腹水癌細胞に対し、強力な制
癌活性を示した。
Claims (1)
- 〔請求項1〕アミグダリンやプルナシン等のニトリル配
糖体を含有する杏仁、桃仁、苦扁桃、バクチ葉、ビワ種
子、未成熟梅実等の生薬エキスを用いて癌細胞を抑制な
いし破壊することを特徴とする。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06227998A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | ニトリル配糖体を含有する生薬エキスの制癌活性 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06227998A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | ニトリル配糖体を含有する生薬エキスの制癌活性 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06227998A true JPH06227998A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=12805757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50A Pending JPH06227998A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | ニトリル配糖体を含有する生薬エキスの制癌活性 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06227998A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001199892A (ja) * | 2000-01-17 | 2001-07-24 | Kozo Niwa | アミグダリン含有物の抗腫瘍活性強化方法、抗腫瘍活性強化アミグダリン含有物を含む組成物、アミグダリン含有物処理の抗腫瘍有効性評価方法、およびアミグダリン含有物の抗腫瘍有効性評価方法 |
| EP1132089A1 (en) * | 2000-03-02 | 2001-09-12 | Kochi Medical School | Extract from loquat seeds against fibrosis |
| KR100470294B1 (ko) * | 2002-08-20 | 2005-02-05 | (주) 한약마을 | 도인 또는 행인으로부터 아미그달린을 효과적으로 얻는추출방법 |
| JP2007290983A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Lion Corp | 防臭組成物およびデオドラント剤 |
| JP2020132548A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 株式会社バスクリン | アミグダリンを含有する植物の抽出液の製造方法 |
| JP2020132547A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 国立大学法人 東京医科歯科大学 | 白髪抑制・改善剤、及び、その製造方法 |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP50A patent/JPH06227998A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001199892A (ja) * | 2000-01-17 | 2001-07-24 | Kozo Niwa | アミグダリン含有物の抗腫瘍活性強化方法、抗腫瘍活性強化アミグダリン含有物を含む組成物、アミグダリン含有物処理の抗腫瘍有効性評価方法、およびアミグダリン含有物の抗腫瘍有効性評価方法 |
| ES2166741A1 (es) * | 2000-01-17 | 2002-04-16 | Kozo Niwa | Procedimiento de potenciacion de la actividad antitumoral de una sustancia que contiene amigdalina, composicion que contiene la sustancia que contiene amigdalina potenciada, procedimiento para evaluar la eficacia antitumoral del tratamiento de la sustancia que contiene amigdalina |
| NL1017117C2 (nl) * | 2000-01-17 | 2003-09-30 | Kozo Niwa | Werkwijze voor de versterking van de antitumoractiviteit van een amygdalinebevattend materiaal, preparaat dat versterkt amygdalinebevattend materiaal bevat, werkwijze ter beoordeling van de antitumoreffectiviteit van een behandeling van amygdalinebevattend materiaal, en werkwijze ter beoordeling van amygdalinebevattend antitumormateriaal. |
| EP1132089A1 (en) * | 2000-03-02 | 2001-09-12 | Kochi Medical School | Extract from loquat seeds against fibrosis |
| US6635288B2 (en) | 2000-03-02 | 2003-10-21 | Kochi Medical School | Composition for suppressing cellular fibrousing and method for preparing an extract from loquat seeds |
| KR100470294B1 (ko) * | 2002-08-20 | 2005-02-05 | (주) 한약마을 | 도인 또는 행인으로부터 아미그달린을 효과적으로 얻는추출방법 |
| JP2007290983A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Lion Corp | 防臭組成物およびデオドラント剤 |
| JP2020132548A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 株式会社バスクリン | アミグダリンを含有する植物の抽出液の製造方法 |
| JP2020132547A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 国立大学法人 東京医科歯科大学 | 白髪抑制・改善剤、及び、その製造方法 |
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