JPH06228123A - 2−ニトロイミダゾール誘導体の製造法 - Google Patents

2−ニトロイミダゾール誘導体の製造法

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JPH06228123A
JPH06228123A JP5016528A JP1652893A JPH06228123A JP H06228123 A JPH06228123 A JP H06228123A JP 5016528 A JP5016528 A JP 5016528A JP 1652893 A JP1652893 A JP 1652893A JP H06228123 A JPH06228123 A JP H06228123A
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JP
Japan
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compound
nitroimidazole
derivative
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general formula
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JP5016528A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Suzuki
利光 鈴木
Azuma Nishio
東 西尾
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Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH06228123A publication Critical patent/JPH06228123A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の反応式に従い、2−ニトロイミダゾール
誘導体を製造する方法及びこれに用いる中間体。 【化1】 【効果】 安価な酒石酸ジエステルを原料とし、高収
率、高純度で放射線増感剤として有用な2−ニトロイミ
ダゾール誘導体を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線増感剤として有用
な2−ニトロイミダゾール誘導体の新規な製造法、該誘
導体を収率良くかつ簡便に製造するための中間体及び該
中間体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】次の式(6)
【0003】
【化13】
【0004】で表わされる2−ニトロイミダゾール誘導
体は、腫瘍内にある低酸素性細胞の放射線感受性を高め
る作用、すなわち優れた放射線増感作用を有し、かつ安
全性が高いため、腫瘍の放射線治療の際に併用する薬剤
として有用であることが知られている(特開平3−22
3258号公報)。
【0005】この2−ニトロイミダゾール誘導体(6)
の製法としては以下の反応式に示す方法が知られてい
る。
【0006】
【化14】
【0007】この方法は、原料化合物であるエリトリト
ールの4個の水酸基のうち、一級水酸基2個、二級水酸
基1個の計3個の水酸基を選択的にアシル化する工程を
経ており、一級水酸基と二級水酸基の反応性に差異を出
すためには、低温での反応が必要であるが、原料化合物
の溶解性が悪く、大量の溶媒が必要となる。また、この
工程の生成物は、テトラアシル化物、トリアシル化物、
ジアシル化物、モノアシル化物及び未反応物の混合物と
して得られ、目的とするトリアシル化物だけを得るには
カラムクロマトグラフィー等による精製が必要となる。
また、この工程の単離収率が低いため、全体としての収
率も低いという欠点も有する。さらに、光学活性な2−
ニトロイミダゾール誘導体(6)を製造するためには、
D−エリトリトールやL−エリトリトール等の高価な原
料を用いなければならないという問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は放射線増感剤として有用な2−ニトロイミダゾール誘
導体(6)の新規な製造法及びその製造中間体を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは原料
としてエリトリトールを用いない新規な2−ニトロイミ
ダゾール誘導体(6)の製造法について種々検討してき
たところ、安価な酒石酸ジエステルを原料とし、ジオキ
ソラン化合物を中間体として経由すれば、高収率で、工
業的に有利に2−ニトロイミダゾール誘導体(6)及び
その光学活性体が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0010】本発明は、次の反応式で示される。
【0011】
【化15】
【0012】〔式中、Yは−COOR1(ここでR1
アルキル基を示す)又は−CH2OR2(ここでR2 は脂
肪族又は芳香族アシル基を示す)で表わされる基を、R
3、R4 及びR5 はアルキル基を示す〕
【0013】すなわち、本発明は化合物(1)に五酸化
リンの存在下ジメトキシメタンを反応させて得られる化
合物(2)にルイス酸を反応させることを特徴とする
1,3−ジオキソラン誘導体(3)の製造法を提供する
ものである。また、本発明は当該1,3−ジオキソラン
誘導体(3)にニトロイミダゾール類(4)を反応させ
ることを特徴とする2−ニトロイミダゾール誘導体
(5)の製造法を提供するものである。
【0014】前記反応式において、式中R1、R3、R4
及びR5 で示されるアルキル基としては特に制限されな
いが、例えば炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基が挙げられる。その具体例としてはメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、n−オクチル基、パルミチル基等が
挙げられる。また、R2 で示される脂肪族アシル基又は
芳香族アシル基としては、例えばアセチル基、プロピオ
ニル基、ステアロイル基、ベンゾイル基等が挙げられ
る。
【0015】化合物(1)から化合物(2)を得る反応
は、化合物(1)とジメトキシメタンの混合物に室温又
は加温下、五酸化リンを添加することにより行なうのが
好ましい。
【0016】化合物(2)に反応させるルイス酸として
は、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素エーテラート、無
水塩化亜鉛、無水塩化アルミニウム、無水塩化スズ等が
挙げられる。化合物(2)とルイス酸との反応は、化合
物(2)に触媒量から等量のルイス酸を加え、室温又は
加温下に攪拌すれば良い。なお、化合物(1)のジメト
キシメタンの反応で、五酸化リンの作用により一部閉環
反応が生起し、1,3−ジオキソラン誘導体(3)まで
進行するが、これを分離することなくそのままルイス酸
を加えて閉環反応を完了させることができる。
【0017】一般にジオールを1,3−ジオキソラン環
へ誘導するには、パラホルムアルデヒドや1,3,5−
トリオキサン等が用いられるが、化合物(1)の場合、
これらの試薬ではほとんど1,3−ジオキソラン環が形
成されないか、収率が非常に低い。これに対し、本発明
方法によれば化合物(1)から1,3−ジオキソラン誘
導体(3)が合計収率90%以上の高収率で得られる。
【0018】ニトロイミダゾール類(4)は2−ニトロ
イミダゾールに過剰のN,O−ビストリアルキルシリル
アセトアミド等のシリル化剤を室温又は加温下に攪拌す
ることにより容易に製造でき、この反応物から未反応の
シリル化剤を減圧留去すればそのまま原料として使用で
きる。ニトロイミダゾール類(4)と1,3−ジオキソ
ラン誘導体(3)との反応は、ルイス酸の存在下に行な
うのが好ましい。ルイス酸としては、前記と同様のもの
が用いられ、これらは触媒量から1,3−ジオキソラン
誘導体(3)と等量使用するのが好ましい。1,3−ジ
オキソラン誘導体(3)とニトロイミダゾール類(4)
の使用割合は任意に定めることができるが、通常は後者
に対し前者を等モルないし少過剰用いるのが良い。反応
溶媒としては種々のものが使用できるが、例えばアセト
ニトリル、塩化メチレン、ベンゼン、トルエン等が使用
される。反応は−30〜50℃で行ない得るが、通常は
氷冷下ないし室温で行なわれる。反応時間は反応試薬、
温度、反応溶媒、触媒等によって異なるが、通常は30
分〜6時間が好ましい。
【0019】また、1,3−ジオキソラン誘導体(3)
のうち、Yが−CH2OR2である化合物は、次の反応に
よっても製造することができる。
【0020】
【化16】
【0021】〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を
示す〕
【0022】すなわち、化合物(3a)を還元した後、
脂肪族もしくは芳香族カルボン酸又はその反応性誘導体
を反応させることにより化合物(3b)を製造すること
ができる。還元反応は、水素化リチウムアルミニウム、
水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤を用いるのが好まし
い。また、アシル化反応は常法に従い、例えば脂肪族カ
ルボン酸又は芳香族カルボン酸の反応性誘導体として酸
ハライド、酸無水物等を用い、ピリジン等の塩基の存在
下、室温から加温下に行なうのが好ましい。なお、上記
化合物(3a)は文献未記載の新規化合物である。
【0023】前記の反応により得られた2−ニトロイミ
ダゾール誘導体(5)のうち、Yが−CH2OR2 であ
る化合物(5a)は、例えば次式に示すように、一般的
な脱アシル化反応に付すことにより、放射線増感剤とし
て有用な化合物(6)に導くことができる。
【0024】
【化17】
【0025】〔式中、R2 は前記と同じ意味を示す〕
【0026】脱アシル化は、例えばナトリウムアルコラ
ートを含む無水アルコール中、あるいはアンモニアガス
を飽和させた無水アルコール中で、0℃〜室温下にて数
時間〜一夜処理する方法、又は含水アルコール中、トリ
エチルアミン、ピリジン等の有機塩基で室温〜80℃に
て加水分解する方法等で行なわれる。
【0027】前記の反応において、反応終了後、目的物
は常法によって反応液から分離精製される。例えば反応
液を濃縮後、残留物に溶媒を加えて結晶を析出させる
か、あるいは残留物をクロマトグラフィー等によって分
離精製すれば目的物が得られる。
【0028】本発明の反応において、原料である化合物
(1)として光学活性体を用いれば、立体配置の保持さ
れた化合物(2)、(3)、(5)及び(6)が得られ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば安価な酒石酸ジエステル
を原料とし、高収率、高純度で放射線増感剤として有用
な2−ニトロイミダゾール誘導体を製造することができ
る。
【0030】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれに何ら限定されるものではない。
【0031】実施例1 (S,S)−ビス(O−メトキシメチル)酒石酸ジエチ
ルの合成:D−(−)−酒石酸ジエチル25.76gを
ジメトキシメタン50mlに完全に混合溶解した。室温
下、攪拌しながら五酸化リンを少量ずつ添加し反応させ
た。反応の進行をTLC(展開溶媒;CHCl3:CH3
OH=19:1、検出;ヨウ素)でチェックし、Rf値
0.88に単一スポットになるまで五酸化リンを添加し
た。反応終了後、反応液を分液ロートに移し、酢酸エチ
ル:ベンゼン=5:1の混合溶液700mlにて抽出し
た。水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒をエバポレーターにて
留去し、標題化合物をオイル状物質として得た。 NMR(CDCl3)δ:1.30(6H,t,-OCH2CH3 ×2)、3.34(6H,s,-O
CH3 ×2)、4.16-4.30(4H,m,-OCH2 CH3×2)、4.66-4.79(6
H,m,>CHO-×2及び-OCH2 OCH3×2)
【0032】実施例2 (R,R)−ビス(O−メトキシメチル)酒石酸ジエチ
ルの合成:L−(+)−酒石酸ジエチル20.6gをジ
メトキメタン60.8gに完全に混合溶解した。室温下
攪拌しながら五酸化リンを少量ずつ添加反応させた。反
応の進行をTLC(展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=
3:2、検出;ヨウ素)でチェックしRf値0.63に
単一スポットになるまで五酸化リンを添加した。反応終
了後上澄み液を分液ロートに移し、酢酸エチル200ml
を加えて抽出した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次
いで水で数回洗浄後、乾燥し、エバポレーターにて濃縮
し、シリカゲルカラムクロマト精製(溶離液:ベンゼ
ン)により標題化合物23.7g(収率80.8%)を
得た。 MS:294(M+) NMR(CDCl3)δ:1.32(6H,t,-CH3 ×2)、3.35(6H,s,-OCH3
×2)、4.25(4H,m,-OCH2 CH3×2)、4.6-4.9(6H,m,-OCH2 OC
H3×2及び>CHO-×2)
【0033】実施例3 (2R,3R)−2,3−ビス(O−メトキシメチル)
−1,4−O−ジトシルエリトリトールの合成:(2
R,3R)−1,4−O−ジトシルエリトリトール8.
6gをジメトキメタン20mlに混合した。室温下攪拌し
ながら五酸化リンを少量ずつ添加し反応させた。反応の
進行をTLC(展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=3:
2、検出;ヨウ素)でチェックし、単一スポットになる
まで五酸化リンを添加した。反応終了後反応液を分液ロ
ートに移し酢酸エチル100mlで抽出した。飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮し、標題化合物をオ
イル状物質として得た。収量9.1g(収率92%)。
【0034】実施例4 (RS,SR)−ビス(O−メトキシメチル)酒石酸ジ
エチルの合成:meso−酒石酸ジエチル20.6gを
ジメトキシメタンに完全に混合溶解した。室温下、攪拌
しながら五酸化リンを少量ずつ添加し反応させた。反応
の進行をTLC(展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=
3:2、検出;ヨウ素)でチェックし、Rf値0.63
に単一スポットになるまで五酸化リンを添加した。反応
終了後、反応液を分液ロートに移し、酢酸エチル300
mlにて抽出した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次い
で水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後溶
媒をエバポレーターにて留去し、標題化合物をオイル状
物質として得た。収量29.0g(収率99%)。 MS:294(M+)
【0035】実施例5 (4S,5S)−4,5−ビス(エトキシカルボニル)
−1,3−ジオキソランの合成:実施例1で得た(S,
S)−ビス(O−メトキシメチル)酒石酸ジエチル3
0.07gにベンゼン300mlを加え溶解した中に、三
フッ化ホウ素エーテラート16.12gを加え室温にて
攪拌反応させた。一晩反応させた後、酢酸エチル500
mlを加え抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和
した。その後、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、溶媒留
去した。このまま次の反応に用いることができるが、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製すると、無
色透明オイルとして標題化合物がほぼ定量的に得られ
た。
【0036】実施例6 (4R,5R)−4,5−ビス(エトキシカルボニル)
−1,3−ジオキソランの合成:実施例2で得た(R,
R)−ビス(O−メトキシメチル)酒石酸ジエチル2
3.7gをベンゼン50mlに溶解した。三フッ化ホウ素
エーテラート11.5gを加え攪拌反応させた。室温下
一晩反応させた後分液ロートに移し、酢酸エチル200
mlを加え抽出した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中
和後、水洗、乾燥後エバポレーターにて濃縮した。この
ままでも次の反応に用いることができるが、シリカゲル
カラムを用いて、ベンゼンで溶出させて精製し、標題化
合物を得た。収量17.6g(収率99.8%)。 MS:218(M+) NMR(CDCl3)δ:1.35(6H,t,-CH2CH3 ×2)、4.30(4H,q,-CH
2 CH3×2)、4.75(2H,s,>CHO-×2)、5.25(2H,s,-OCH2 O-)
【0037】実施例7 (4RS,5SR)−4,5−ビス(エトキシカルボニ
ル)−1,3−ジオキソランの合成:実施例4で得た
(RS,SR)−ビス(O−メトキシメチル)酒石酸ジ
エチル29.0gにベンゼン100mlを加え溶解した中
に、三フッ化ホウ素エーテラート14.0gを加え室温
にて攪拌反応させた。一晩反応させた後、酢酸エチル2
00mlを加え抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で
中和した。その後、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥した。濾過後、溶媒留去した。このまま次の反応
に用いることができるが、シリカゲクラムクロマトグラ
フィーにて精製すると、無色透明オイルとして標題化合
物がほぼ定量的に得られた。収量21.0g。 MS:218(M+) NMR(CDCl3)δ:1.35(6H,t,-CH2CH3 ×2)4.25(4H,q,-CH2 C
H3×2)、4.80(2H,s,>CHO-×2)、5.2(1H,s,-OCH 2O-)、5.
4(1H,s,-CH 2O-)
【0038】実施例8 (4R,5R)−4,5−ビス(トシルオキシメチル)
−1,3−ジオキソランの合成:実施例3で得た(2
R,3R)−2,3−ビス(O−メトキシメチル)−
1,4−O−ジトシルエリトリトール9.1gをベンゼ
ン50mlに溶解した。三フッ化ホウ素エーテラート2.
6gを加え一昼夜攪拌反応させた。酢酸エチル100ml
を加え抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し
た。その後水洗、乾燥後エバポレーターにて濃縮した。
このまま次の反応に用いることができるが、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製すると、標題化合物
が油状物として8.0g得られた(収率99%)。 MS:442(M+) NMR(CDCl3)δ:2.50(6H,s,-φ-CH3 ×2)、4.05(2H,m,>CH
O-×2)、4.3(4H,m,-CH2 O-×2)、7.2-7.4(4H,d, 芳香族
プロトン)、7.7-7.9(4H,d, 芳香族プロトン)
【0039】実施例9 (4R,5R)−4,5−ビス(アセトキシメチル)−
1,3−ジオキソランの合成:(4S,5S)−4,5
−ビス(エトキシカルボニル)−1,3−ジオキソラン
2.40gをエチルアルコール50mlに溶解した。水素
化ホウ素ナトリウム1.16g(3等量)を攪拌しなが
ら少量ずつ添加した。添加終了後一昼夜攪拌反応させ
た。析出した白色粉末状物質を濾過し、濾液をエバポレ
ーターで濃縮した。濃縮液にピリジン20mlと無水酢酸
を加え、室温ではゲル状になるので約60℃に加熱して
攪拌し、反応させた。エチルアルコールを加えて過剰の
無水酢酸を分解したのち、エバポレーターで濃縮した。
酢酸エチル100mlで抽出し、水洗、乾燥したのちエバ
ポレーターで溶媒を留去し、油状物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液;酢酸エチル:ベンゼン=
1:1)で精製し標題化合物2.1g(収率97.7
%)を得た。 MS:218(M+) NMR(CDCl3)δ:2.1(6H,s,-COCH3 ×2)、4.0(2H,m,>CHO-
×2)、4.2(4H,m,-CH2 -OCO-×2)、5.0(2H,s,-OCH2 O-)
【0040】実施例10 (4S,5S)−4,5−ビス(アセトキシメチル)−
1,3−ジオキソランの合成:水素化リチウムアルミニ
ウム43.61gにテトラヒドロフラン300mlを氷冷
しながら滴下した。(4R,5R)−4,5−ビス(エ
トキシカルボニル)−1,3−ジオキソラン125.3
gをテトラヒドロフラン200mlに溶解したものを氷冷
下激しく攪拌しながら滴下反応させた。滴下終了後還流
下1時間反応させた。次いで氷冷下水を一滴づつ加え過
剰の水素化リチウムアルミニウムを分解した。4モル/
lの水酸化ナトリウム7.5mlを滴下した。滴下終了後
30分間攪拌反応後吸引濾過した。沈澱部分にエタノー
ル700mlを加え60〜70℃に加温、攪拌、吸引濾過
を3回くり返した。全部の濾液を集めて、エバポレータ
ーにて濃縮し、粗製のジオール体を得た。粗製のジオー
ル体にピリジン200mlを加え溶解し、過剰の無水酢酸
200gを水冷下滴下反応させた。数時間反応後エチル
アルコールを滴下し、過剰の無水酢酸を分解した。反応
混合物をエバポレーターにて濃縮し、ほとんどのピリジ
ンを留去した。濃縮液に酢酸エチル500mlを加え抽出
した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで水で洗浄
後、乾燥、エバポレーターにて濃縮した。濃縮物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン:酢酸エチ
ル=9:1で溶出)で精製し無色液体として標題化合物
を90.0g(収率71.8%)得た。 MS:218(M+) NMR(CDCl3)δ:2.10(6H,s,-COCH3 ×2)、4.02(2H,m,>CHO
-×2)、4.25(4H,m,-CH2 OCO-×2)、5.05(2H,s,-OCH2 O-)
【0041】実施例11 (1′S,2′S)−1−〔(3′−アセトキシ−1′
−アセトキシメチル−2′−ヒドロキシ)プロポキシ〕
メチル−2−ニトロイミダゾールの合成:2−ニトロイ
ミダゾール5.6g及びN,O−ビストリメチルシリル
アセトアミド(BSA)30mlを塩化カルシウム管を付
けたフラスコに入れ、40〜50℃で攪拌する。徐々に
透明の液体になり、1〜2時間で2−ニトロイミダゾー
ルは完全にシリル体になる。未反応のBSA及び副生し
たO−トリメチルシリルアセトアミドを90℃以上で減
圧留去し、そのまま次の反応に使用する。この2−ニト
ロイミダゾールのシリル体に(4S,5S)−4,5−
ビス(アセトキシメチル)−1,3−ジオキソラン1
0.9gと無水アセトニトリル20mlを加え、次いで水
冷下無水塩化第二スズ10mlを滴下し、2〜3時間攪拌
反応させる。これを、氷100gを入れた酢酸エチル5
00ml中に注ぎ、さらに無水炭酸水素ナトリウムを炭酸
ガスの気泡が発生しなくなるまで加えながら攪拌する。
酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧留去する。残留物を、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて、溶離液として酢酸エチル−ベンゼ
ン混液を用いて精製すると、標題化合物12.8g(収
率77.5%)が得られた。 NMR(CDCl3)δ:1.9(6H,d,-COCH3 ×2)、2.8(1H,b.s,>CHO
H) 、3.9-4.4(6H,m,>CHO-×2,-CH2 OCO-×2)、5.9(2H,n
q,-OC H2 N(環))、7.2(1H,d,環プロトン) 、7.4(1H,d,環
プロトン)
【0042】実施例12 (1′R,2′R)−1−〔(3′−アセトキシ−1′
−アセトキシメチル−2′−ヒドロキシ)プロポキシ〕
メチル−2−ニトロイミダゾールの合成:2−ニトロイ
ミダゾール5.6g及びN,O−ビストリメチルシリル
アセトアミド(BSA)30mlを塩化カルシウム管を付
けたフラスコに入れ、40〜50℃で攪拌する。徐々に
透明の液体になり、1〜2時間で2−ニトロイミダゾー
ルは完全にシリル体になる。未反応のBSA及び副生し
たO−トリメチルシリルアセトアミドを90℃以上で減
圧留去し、そのまま次の反応に使用する。この2−ニト
ロイミダゾールのシリル体に(4R,5R)−4,5−
ビス(アセトキシメチル)−1,3−ジオキソラン1
0.9gと無水アセトニトリル20mlを加え、次いで水
冷下三フッ化ホウ素エーテラート10mlを滴下し、2〜
3時間攪拌反応させる。これを、氷100gを入れた酢
酸エチル500ml中に注ぎ、更に無水炭酸水素ナトリウ
ムを炭酸ガスの気泡が発生しなくなるまで加えながら攪
拌する。酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去する。残留物を、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて、溶離液として酢酸エチル
−ベンゼン混液を用いて精製すると、標題化合物11.
9g(収率71.8%)が得られた。 NMR(CDCl3)δ:1.9(6H,d,-COCH3 ×2)、2.9(1H,b.s,O
H)、3.9-4.4(6H,m,>CHO-×2,-CH2 OCO-×2)、5.9(2H,nq,
-OCH2 N(環))、7.2(1H,d,環プロトン) 、7.4(1H,d,環プ
ロトン)
【0043】実施例13 (1′S,2′S)−1−〔(2′,3′−ジヒドロキ
シ−1′−ヒドロキシメチル)プロポキシ〕メチル−2
−ニトロイミダゾールの合成:実施例11で得た(1′
S,2′S)−1−〔(3′−アセトキシ−1′−アセ
トキシメチル−2′−ヒドロキシ)プロポキシ〕メチル
−2−ニトロイミダゾール68.9gをメタノール20
0mlに混合溶解した。トリエチルアミン100gを加
え、室温下攪拌した。水30mlを加え一昼夜攪拌反応し
加水分解した。TLC(酢酸エチル展開UV検出)でチ
ェックし、反応が完結したことを確認後エバポレーター
で濃縮した。濃縮液にイソプロパノール、トルエンを加
えて濃縮をくり返し、完全に生成した酢酸及びトリエチ
ルアミンを留去した。エタノール50mlを加えて溶解
し、グラスフィルターで濾別した後種結晶を加えて結晶
化させ、濾別後、乾燥して淡黄色結晶として標題化合物
26.2g(収率57.0%)を得た。 融点:97.0〜98.0℃ MS:248(M+) NMR(DMSO)δ:3.2-3.7(6H,m,-CH2 OH×2,>CHO-×2)、4.5
0(1H,t,-CH2OH)、4.6-4.7(2H,m,-CH2OH及び>CHOH)、5.8
5(2H,s,-OCH2 N(環))、7.18(1H,d,環プロトン)、7.80(1
H,d,環プロトン) 旋光度:[α]D 25=+12.2°(c=1.0,CH3OH);[α]D
20=+9.4°(c=2.0,H2O) 光学純度:99.5%ee 元素分析 実測値(%):C;16.93 H;38.88 N;5.35 計算値(%):C;17.00 H;38.87 N;5.30
【0044】実施例14 (1′R,2′R)−1−〔(2′,3′−ジヒドロキ
シ−1′−ヒドロキシメチル)プロポキシ〕メチル−2
−ニトロイミダゾールの合成:実施例12で得られた
(1′R,2′R)−1−〔(3′−アセトキシ−1′
−アセトキシメチル−2′−ヒドロキシ)プロポキシ〕
メチル−2−ニトロイミダゾール11.58gをメタノ
ール100mlに溶解し室温にて攪拌した。トリエチルア
ミン10ml、水20mlを加え、攪拌を続け加水分解し
た。TLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
9:1、検出;UV吸収)で反応完了をチェックした
後、エバポレーターで溶媒を留去し、結晶化させた。エ
タノールから再結晶し、黄白色柱状晶として標題化合物
4.30gを得た。 融点:99〜101.5℃ MS(m/e):248(M+1) NMR(DMSO)δ:3.25-3.33(2H,m,-CH(OH)CH2 OH)、3.39-3.
64(4H,m,>CHOCH2-×2及び-CH(OCH2-)CH2 OH)、4.46(1H,
t,-CH(OH)CH2OH)、4.59(1H,d,-CH(OH)-)、4.64(1H,t,-C
H(OCH2-)CH2OH)、5.88(2H,nq,-CH2N(環))、7.21(1H,s,
環プロトン)、7.83(1H,s,環プロトン) IR(cm-1):3385(OH), 1540(NO2), 1370(NO2) 旋光度:[α]D 25=−12.09°(c=1.0,MeOH);[α]D
20=−9.2°(c=2.0,H2O)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(2) 【化1】 〔式中、Yは−COOR1(ここでR1 はアルキル基を
    示す)又は−CH2OR2(ここでR2 は脂肪族又は芳香
    族アシル基を示す)で表わされる基を示す〕で表わされ
    る化合物にルイス酸を反応させることを特徴とする一般
    式(3) 【化2】 〔式中、Yは前記と同じ意味を示す〕で表わされる1,
    3−ジオキソラン誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】 一般式(3a) 【化3】 〔式中、R1 はアルキル基を示す〕で表わされる化合物
    を還元した後、脂肪族もしくは芳香族のカルボン酸又は
    その反応性誘導体を反応させることを特徴とする一般式
    (3b) 【化4】 〔式中、R2 は脂肪族又は芳香族アシル基を示す〕で表
    わされる化合物の製造法。
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【化5】 〔式中、Yは−COOR1(ここでR1 はアルキル基を
    示す)又は−CH2OR2(ここでR2 は脂肪族又は芳香
    族アシル基を示す)で表わされる基を示す〕で表わされ
    る1,3−ジオキソラン誘導体に一般式(4) 【化6】 〔式中、R3、R4 及びR5 はアルキル基を示す〕で表
    わされるニトロイミダゾール類を反応させることを特徴
    とする一般式(5) 【化7】 〔式中、Yは前記と同じ意味を示す〕で表わされる2−
    ニトロイミダゾール誘導体の製造法。
  4. 【請求項4】 一般式(3b) 【化8】 〔式中、Yは−CH2OR2(ここでR2 は脂肪族又は芳
    香族アシル基を示す)で表わされる基を示す〕で表わさ
    れる1,3−ジオキソラン誘導体に一般式(4) 【化9】 〔式中、R3、R4 及びR5 はアルキル基を示す〕で表
    わされるニトロイミダゾール類を反応させ、次いで得ら
    れた一般式(5a) 【化10】 〔式中、R2 は前記と同じ意味を示す〕で表わされる化
    合物を脱アシル化することを特徴とする一般式(6) 【化11】 で表わされる2−ニトロイミダゾール誘導体の製造法。
  5. 【請求項5】 一般式(3a) 【化12】 〔式中、R1 はアルキル基を示す〕で表わされる1,3
    −ジオキソラン誘導体。
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