JPH06228182A - C−11位を修飾したプラジマイシン誘導体 - Google Patents

C−11位を修飾したプラジマイシン誘導体

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JPH06228182A
JPH06228182A JP5340296A JP34029693A JPH06228182A JP H06228182 A JPH06228182 A JP H06228182A JP 5340296 A JP5340296 A JP 5340296A JP 34029693 A JP34029693 A JP 34029693A JP H06228182 A JPH06228182 A JP H06228182A
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compound
och
xylose
conh
prazimycin
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JP5340296A
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English (en)
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Hideaki Hoshi
英秋 星
Shimpei Aburaki
慎平 油木
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Bristol Myers Squibb Co
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
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Publication date
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    • C07—ORGANIC CHEMISTRY
    • C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00—Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/20—Carbocyclic rings
    • C07H15/24—Condensed ring systems having three or more rings
    • C07H15/244—Anthraquinone radicals, e.g. sennosides
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04—Antibacterial agents
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01D—SEPARATION
    • B01D15/00—Separating processes involving the treatment of liquids with solid sorbents; Apparatus therefor
    • B01D15/08—Selective adsorption, e.g. chromatography
    • B01D15/26—Selective adsorption, e.g. chromatography characterised by the separation mechanism
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    • B01D15/325—Reversed phase

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(II)で示される、プラジマイシンT
1又はT2の11位が修飾された新規なプラジマイシン
誘導体、その製法及び当該化合物を含む感染症治療用の
医薬品組成物。 [式中、R1はH,CH3,CH2OH;R2はOH,
NR5R6;R3はH,β−D−キシロース;R4は
H,OH,OR7,OCH2R8,OSO2CF3,N
(CH3)2,CONH2,CN;R5,R6はH,C
H3;R7はC2−5(ハロ)アルキル(ハロ=Cl,
F)等;R8はフェニル、COOH,CONH2;であ
る] 【効果】 11位を修飾したプラジマイシン誘導体はi
n vitro in vivoで秀れた抗カビ活性を
示し、真菌病の治療に有用であることが示唆された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真菌による感染症の治療
に有効な抗真菌抗生物質の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】抗カビ性抗生物質の探索の結果プラジマ
イシン抗生物質が発見された。自然界から採取された放
線菌族のような微生物より誘導されたプラジマイシン抗
生物質は、Candida albicans,Cry
ptococcus neoformans及びAsp
ergillus fumigatusによるマウスの
全身感染を防禦することが出来た。米国特許第4,87
0,165号、第4,973,673号、第4,99
0,497号、第4,992,425号、第5,05
3,395号及び第5,091,418号にはそれぞれ
抗カビ剤及びα−グルコシダーゼ阻害剤としてプラジマ
イシン抗生物質が開示されている。既知のプラジマイシ
ン抗生物質の1つのグループは次式〔A〕によって示さ
れる:
【0003】
【化5】
【0004】〔式中RaはH,CH3又はCH2OH;
RbはNH2,OH,NHCH3;及びRcはH又はβ
−D−キシロースである〕。これらの化合物はすべて1
1位にメトキシ基即ちOCH3を有している。最近11
位にキシロース基をもつプラジマイシンT1及びT2及
びプラジマイシンT1の脱キシロース体が発見された。
プラジマイシンT1及びT2は放線菌AA3798株
(ブタペスト条約に基きATCC55288として寄託
されている)の培養によって得られる。第3の化合物は
プラジマイシンT1から誘導される。式〔B〕はこれら
のキシロースで置換されたプラジマイシンを表わしたも
のである:
【0005】
【化6】
【0006】〔式中RdはH又はβ−D−キシロースで
あり、そしてReはH又は
【0007】
【化7】
【0008】である〕。プラジマイシンT1に於てはR
dはβ−D−キシロース、Reはβ−L−キシロースで
ある。プラジマイシンT2に於てはRdはHであり、R
eはβ−L−キシロースである。11−O−デキシロシ
ル−プラジマイシンT1は、Rdはβ−D−キシロース
でありReはHである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のプラジマイシン
化合物は水溶性の点で満足出来るものではなく製剤、投
与形態の点で問題があった。これらの欠点を改善するた
めの課題は、従来のプラジマイシンより水溶性のよい、
より抗カビ活性の強い化合物を創製することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】新しい、生物学的に活性
のあるプラジマイシン誘導体がキシロースプラジマイシ
ンより得られることが発見された。本発明による化合物
はプラジマイシン分子の11位にはメトキシ基或いはキ
シロース基は存在しない。それらの化合物はメトキシ基
及びキシロース基は11位より除かれている。化学的に
は他の知られた抗カビ抗生物質とは明確に区別されるも
のである。
【0011】〔詳細な説明〕特に説明を加えない限り、
本明細書中に示されたパーセント値は組成の合計の重量
を基準にした重量パーセントである。本発明は新しい化
合物、それらを製造する新しい製造方法及びそれらを使
用するにあたっての新しい組成物に関するものである。
本明細書に開示したプラジマイシン化合物は、ここに引
用したキシロースプラジマイシン化合物と同様な生物活
性を示すものである。 化 合 物 本発明による化合物は式Iによって示される:
【0012】
【化8】
【0013】〔式中R1はH,CH3又はCH2OH;
R2はOH又はNR5R6;R3はH又は
【0014】
【化9】
【0015】R5及びR6はH又はCH3;R4はH,
OH,OR7,OCH2R8,OSO2CF3,N(C
H3)2,CONH2又はCN;R7はC2−5アルキ
ル,C2−5アルケニル又はC2−5ハロアルキル(ハ
ロ=C1又はF);であり、又R8はフェニル,COO
H又はCONH2、但しR4がOHであるときはR1は
Hではない。好ましい一連の化合物は表Iに示されてお
り、R1,R2及びR3について具体的に明示されてい
る。化合物IA−FについてはすべてR4はOHであ
る。それらの化合物は式I−Iで示される:
【0016】
【10】
【0017】式中R1,R2及びR3については表Iに
示されている通りである。
【0018】
【表1】 表Iの化合物は、11−OMe−プラジマイシン化合物
(即ち11−メトキシプラジマイシン)をアリールエー
テル分解試薬、例えばLiI(I.T.Harriso
nら,Chem Commun.,616,1969)
と、適宜な有機溶媒、例えばコリジン,ルチジン或いは
ジメチルホルムアミド中160〜200℃に加熱し、3
0分〜16時間、モレキュラーシーブ4Aのような酸除
去剤の存在下、又は非存在下反応させることによって製
造した。生成物はC18逆相カラムを用い、10〜30
%のアセトニトリル−リン酸緩衝溶液(pH3.5)で
溶出することによって精製した。もう一つの有用なプラ
ジマイシン誘導体の群は式IIによって示される:
【0019】
【化11】
【0020】式中R9はH又はCH3;R10はOH又
はNHCH3;R11はH又はβ−D−キシロース;で
あり、そしてR12はH,OC2H5,OCH2CH2
F,OCH2CH=CH2,OCH2C6H5,OCH
2COOH,OCH2CONH2,N(CH3)2,C
ONH2又はCNである。
【0021】これらの誘導体は11−ヒドロキシプラジ
マイシンをアルキル化するか、次の工程によって得られ
る: (1)トリフルオロメタンスルホン化; (2)水素化還元又は求該置換、及び (3)カルボン酸及び/又はアミノ保護基の除去。 式IIの化合物中での好ましい化合物の1群は表IIに
R9,R10,R11及びR12を具体的に例示するこ
とにより示されている。
【0022】
【表2】
【0023】化合物IIA〜IILを合成するときに使
用された合成中間体A1〜D1(いずれも17位はCO
OCH3)は表IIIに示されている。
【0024】
【表3】
【0025】表IIのC−11を修飾した誘導体は上記
の11−ヒドロキシ誘導体より合成され11−O−(置
換)アルキルプラジマイシンT1誘導体も含まれる。こ
の誘導体は、カルボン酸を保護した11−ヒドロキシプ
ラジマイシンT1を適宜な(そして任意に置換された)
ハロゲン化アルキル又はハロゲン化アラアルキル、例え
ば臭化エチル、臭化2−フルオロエチル、臭化アリル、
臭化ベンジル、臭化酢酸エチル又はヨウ化酢酸アミドな
どと、K2CO3のようなアルカリ金属塩の存在下2〜
16時間反応させ、続いて加水分解又は水素化分解によ
って保護基を外し、逆相クロマトグラフ法で精製するこ
とによって製造された。新しく導入されたアルキル基の
位置は、1H−NMRによって11−O−アルキルプロ
トンと10位及び12位のプロトン間に観察されるNO
E効果(Nuclear Overhauser Ef
fect)によって11位−OH上であることを確認し
た。
【0026】C−11を修飾したこの群にはプラジマイ
シンA,B及びT1の11−デオキシ誘導体、11−ジ
メチルアミノ誘導体、11−シアノ誘導体、及び11−
カルバモイル誘導体をも含み、これらはカルボン酸及び
アミノ基を保護した11−ヒドロキシプラジマイシンよ
り以下の一連の反応によって合成することができた:
【0027】1)11−ヒドロキシ基をN−フェニルト
リフルオロメタンスルホンイミド又は無水トリフルオロ
メタンスルホン酸のようなトリフレート試薬とピリジン
のような塩基性有機溶媒中、ジメチルアミノピリジンの
ような有機塩基の存在下0℃から室温で反応させ、続い
て逆相カラムを用いてクロマトグラフ法で精製すること
によって11−O−トリフルオロメタンスルホニル化し
た中間体を58〜85%の収量で得た。これらの構造は
1H−NMRで10位及び12位のプコトンシグナルが
特異的に低磁場にシフトすることによって確認された。
続いて、
【0028】2)11−0−トリフレート化合物を、D
MFのような有機溶媒中、ギ酸とトリエチルアミンの混
合試薬の付加によって発生するヒドリドイオンと、又テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)、又は酢酸パラジウムとトリフェニルホスフィン
より反応容器内で発生するパラジウム(0)触媒の存在
下ジメチルアミンのような求核性塩基又はトリブチルス
ズシアニドのようなトリアルキル置換金属試薬と30分
〜16時間室温又は50〜100℃に加熱することによ
って反応させ、続いてカルボン酸及びアミノ基の保護基
を水素分解又は加水分解によって除去し、そしてC18
逆相カラムクロマトグラフ法で精製して対応した11位
が修飾された誘導体を得た。
【0029】試験管内抗カビ活性 本発明による化合物の試験管内抗カビ活性(MIC)
は、0.06Mリン酸塩(pH7.0)で緩衝した酵母
寒天(yeast morphology agar;
YMA,Difco社製,U.S,A)を用いて検定し
た。融解した寒天9部を抗生物質稀釈液1部とをペトリ
皿中で混合した。その寒天プレートの表面に2×106
細胞/mlの懸濁液5μlをスポットした。そのプレー
トを28℃で培養し40時間後にMICを測定した。そ
の結果が表IVに示されている。式I−Iのすべての1
1−ヒドロキシ誘導体は広い範囲のカビに対して活性を
示した。式11で示されるC−11修飾誘導体はその抗
カビ活性はまちまちであった。
【0030】
【表4】
【0031】11−キシロシル前駆体 この項では本発明による化合物を誘導する11−キシロ
シル化合物の生産について記述する。化合物、その特徴
及び生物活性について述べる。 A.化合物 プラジマイシンT1及びT2と名づけられた抗生物質及
び11−O−デキシロシルプラジマイシンT1は放線菌
AA3798株(ATCC寄託番号55288)を培養
することによって生産された。該抗生物質に対して感受
性の強い菌によってひきおこされる感染症の治療に用い
られることについては後述する。式Bで示される構造は
これら3種の化合物について共通の部分である。以下に
示されているRd及びReの変化によってそれぞれ3種
の化合物の構造が示される。
【0032】
【化12】
【0033】本発明者らは水溶性のプラジマイシン同族
体のスクリーニングを行ない、稀放線菌AA3798が
新しいプラジマイシン族の抗生物質を産生することを発
見した。AA3798株は東京都練馬区で1989年1
月29日に採取した土壌より得られたものである。
【0034】AA3798株はブタペスト条約(BUD
APEST TREATY ONTHE INTERN
ATIONAL RECOGNITION OF TH
EDEPOSIT OF MICROORGANISM
S FOR THE PURPOSES OF PAT
ENT PROCEDURE)に基づいたアメリカンタ
イプカルチャーコレクション(American Ty
pe Culture Collection)に寄託
され、本明細書の特許が許可されればすべての制約が解
かれ、寄託された菌は一般に利用出来ることとなるであ
ろう。本菌の寄託番号はATCC55288である。
【0035】AA3798株の分類 本菌株の培養学的及び生理学的性質を研究するために用
いた培地はシャーリング(Shirling)及びゴッ
トリーブ(Gottlieb)が“Methods f
or Characterization of St
reptomyces species”Inter
n.J.Syst.Bact.,1966,16:31
3−340に記載した方法;ワックスマンがThe A
ctinomycetes,vol.II,“Clas
sification,Identification
and Description of Gener
aand Species”pp.328−334,T
he Williamsand Wilkins社,B
altimore,1961年出版に記載した方法;及
びアライ(Arai)がCulture Media
for Actinomycetes,日本放線菌学
会,1975年出版に述べた方法に従って調製された。
培養菌は32℃で2週間内至4週間培養した後に観察さ
れた。色名及び色調(表1)は色名の手引(the M
anual of Color Mames;Japa
n Color Enterprise社,1987年
出版)に従って判定した。
【0036】形態 菌株AA3798は酵母エキス−麦芽エキス寒天(IS
P−2),無機塩−デンプン寒天(ISP−4),酵母
デンプン寒天及びベネット(Bennett)の寒天培
地で19〜40℃の範囲のいずれの温度にてもよく生長
した。コロニーは粉状からベルベット状の気菌糸によっ
て厚く覆れていた。基質菌糸はよく発育し不規則に枝分
れしていた。水寒天培地のような培地上では茎質菌糸は
断片になり不規則にジグザグ状に延び短い桿状を呈して
いた。気菌糸は豊富に生育し、長く、やや枝分れし、ま
っすぐか又はややカーブしていた。気菌糸は細かく(直
径0.3μm)胞子形成は光顕微鏡下では観察されなか
ったが走査電子顕微鏡下では完全に断片状になって胞子
形成していた。胞子は桿状であり大きさは0.3×1.
0〜2.0μmであり表面は滑らかであった。この胞子
は運動性のものではなかった。
【0037】B.特性 菌株AA3798は白色の気菌糸を有しており;培養を
延長するとこの気菌糸はやや桃色を帯びた白色になっ
た。有機培地上の増殖性及び拡散性の色素の色調は柔か
い桃色から濃い赤色の範囲内であった。0.1N塩酸を
加えるとその色調は淡い赤黄色から濃い黄色がかったオ
レンジ色に変化した。AA3798株の色々な培地上で
の特性は表Vにまとめられている。
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】生理学的特性 菌株AA3798の生理学的特性及び炭素源の利用性に
ついては表VI及び表VIIにそれぞれ示されている。
ビタミンは生育には必須ではなかった。
【0041】
【表7】
【0042】
【表8】
【0043】AA3798菌株の抗生物質感受性は抗生
物質検定用デスク(トリデスク,栄研化学社製)を用い
て検定した。このデスクをAA3798菌株(接種菌量
4%)でシードした酵母グルコース麦芽寒天培地(酵母
エキス0.1%,グルコース1%,麦芽エキス0.1
%,CaCl2・2H2O 0.05%及び寒天1.5
%)の表面におき、そしてこのプレートを37℃で4日
間培養した。
【0044】AA3798株は20μgのアンピシリ
ン,10μgのセフアレキシン,50μgのホスホマイ
シン,15μgのリンコマイシン,5μgのゲンタマイ
シン,10μgのトブラマイシン,15μgのナルジク
ス酸,300uのポリミキシンB,10μgのエリスロ
マイシン及び15μgのジョサマイシンに抵抗を示し
た。これは1μgのクラブラン酸,2μgのチカルシリ
ン,30μgのテトラサイクリン,10μgのクロラン
フェニコール,30μgのカナマイシン,2μgのノル
フロキサシン及び50uのコリスチンに感受性であっ
た。
【0045】細胞壁のケモタイプ 全細胞の組成を、ベッカー(Becker)とレケバリ
アー(Lechevalier)が“Rapid Di
fferentiation betweenNoca
rdia and Streptomyces by
PaperChromatography of Wh
ole Cell Hydrolysate”App
l.Microbiol.,1964,12:421−
423,及び“Chemical Compositi
on of Cell−Wall Preparati
ons from Strains of vario
us Form−Genera of Aerobic
Actinomycetes”,Appl.Micr
obiol.,1965,13:236−243に記載
している方法に従って分析した。AA3798株はメソ
ージアミノピメリン酸,グルコース,グルコサミン,ガ
ラクトース及び少量のリボース,マンノース及びキシロ
ースを含有し、マジュロース及びアラビノースは検出さ
れなかった。このことは本株の細胞壁はIII C型で
あることを示唆していた。ミニキン(Minniki
n)らの“Differentiation of M
ycobacterium,Nocardia,and
Related Taxaby Thin−Laye
r Chromatographic Analysi
s of Whole−Organism Metha
nolysates,”J.Gen.Microbio
l.,1975,88:200−204記載の方法では
マイコール酸は検出されなかった。コリンズ(Coll
ins)らの“A Note on the Sepa
ration of NaturalMixtures
of Bacterial Menaquinone
s Using Reverse−Phase Thi
n−Layer Chromatography,”
J.Appl.Bacteriol.,1980,4
8:277−282に記載の方法を用いてメナキノン組
成の分析を行うと69%のMK−9(H8),18%の
MK−9(H6),6%のMK−9(H4)及び6%の
MK−9(H10)が検出された。全細胞の脂肪酸は鈴
木らが“Taxonomic Significanc
e of Cellular Fatty Acid
Composition in Some Coryn
eform Bacteria,”Int.J.Sys
t.Bacteriol.,1983,33:188−
200に記載した方法で検定を行うと、34%の14−
メチルペンタデカン酸(iso16:0),21%の1
4−メチルヘキサデカン酸(anteiso)−17:
0),14%の15−メチルヘキサデカン酸(iso1
7:0)及び10%の10−メチルオクタデカン酸(1
0Me18:0)が検出された。
【0046】H.A.レケバリア(Lechebali
er)によって記述された放線菌属の同定の手引(Be
rgey’s Manual of Systemat
icBacteriology,Vol.4.,Eds
S.T.Williamsら,pp.2344−23
47,1989,William & Wilkins
社出版)によれば、メソージアミノピメリン酸が存在
し、診断糖がなく又気中菌糸上に長い胞子鎖が生じるこ
とは、このAA3798株はたった一つの可能性として
ノカルジア属に属することになる。しかし、グルンド
(Grund)及びクロペンステット(Kroppen
stedt)が記載している(“Fermentati
on,Chemotaxonomy and Nume
ricalTaxonomy of the Genu
s Nocardiosis Meyer”,197
6,Int.J.Syst.Bacteriol.,4
0:5−11,1990)論文に基くと、AA3798
株の主組成分であるメナキノンと脂肪酸はノカルジア属
のそれらと全く相違するものである。上記のような組成
をもつ放線菌属の報告が今までないことから、現在新し
い属が提唱されているとは云え属を決定することは不可
能である。このようなことからAA3798株は帰属す
ることの出来ない放線菌属(unidentified
actinomycete)とした。
【0047】本発明による抗生物質の出発物質となる抗
生物質は上記の菌株又はその変種株或いは変異株を接種
し、好適な培養条件下、適宜な液体栄養培地で好気培養
を行うことによって生産される。通常の抗生物質の生産
に適した液体栄養培地はプラジマイシンT1及びT2の
生産にも適している。望ましい炭素源は、グルコース,
グリセロール,フルクトース,蔗糖,キシロース,デン
プン及び他の炭化水素であり、好適な窒素源は大豆粉,
綿実粉,ペプトン肉エキス,魚粉,トウモロコシ醗酵液
(Corn Steep liquor)などである。
望ましい無機塩は塩化コバルト,炭酸カルシウム,リン
酸カリであり、これらは必要に応じて加える。好ましい
液体培地は実施例2に開示したものである。もう1つの
より適宜な培地はFR−22でありこれは大豆粉(1−
3%),グルコース(1−3%),D−アスパラギン酸
(0.1−0.2%)及び炭酸カルシウム(0.05−
0.3%)より構成されている。アデカノール,シリコ
ン及びそれに類似したものは消泡剤として用いられる。
プラジマイシンT1及びT2の生産及びその比率が醗酵
の条件及び使用した菌株及び/又は培地によって変化す
ることは醗酵に造詣の深い微生物専門家にとっては十分
に理解出来ることがらであろう。好ましい醗酵条件は、
pH5−8,温度20−37℃で5−14日間の好気性
培養である。
【0048】プラジマイシンT1及びT2の生産は醗酵
を行っている間薄層クロマトグラフ法,HPLC,可視
光線吸収法及び抗カンジダ活性測定のような通常の方法
で監視することが出来る。
【0049】単離と精製 プラジマイシンT1及びT2を醗酵液から単離するに
は、微生物が生産する代謝物をその醗酵培地から単離す
るのに使用される通常の単離法が使用出来る。プラジマ
イシンT1及びT2は、水溶性の酸性物質であり、又醗
酵培養液中に優位に生産されるのでそれらの物質は有機
溶媒による抽出、イオン交換樹脂の使用、酸性による沈
澱、クロマトグラフ法による分離;これらの方法は単独
であってもよいし又組み合わせた方法であってもよく、
これらの方法は通常の親水性酸性物質を単離する工程に
従って有利に回収される。例えば、醗酵が完了したのち
全醗酵液を遠心分離するか又は濾過する。得られた上澄
液又は濾液をダイアイオンHP−20(三菱化成社製)
のような多孔性ポリマー樹脂に吸着させ、メタノール,
アセトニトリル又はアセトンのような水易溶性有機溶媒
で溶出する。溶出液は減圧下濃縮する。アセトンを加え
て沈澱させるか又は凍結乾燥するとプラジマイシンT1
及びT2が得られる。精製するためには粗物質をYMC
−ODS A60(山村化学研究所製)のような逆相シ
リカゲルを用いたカラムクロマトグラフにより、アセト
ニトリル:0.15%リン酸緩衝液,pH3.5(1
4.5:85.5,v/v)で溶出すると純粋なプラジ
マイシンT1及びT2が得られる。プラジマイシンT1
は11−O−デキシロシル誘導体に変換することが出来
る。プラジマイシンT1をアルカリ溶液中で11位のキ
シロース基が脱離するに十分な時間加熱すると対応した
11−O−デキシロシル誘導体を与える。その反応溶媒
として例えばジオキサン,テトラヒドロフラン,水,低
級アルカノール又はそれらの混合物が使用出来る。又ア
ルカリ物質としては例えば水酸化ナトリウム,炭酸カリ
ウム,水酸化リチウムが使用出来る。反応温度は60℃
から100℃又は溶媒の還流温度であってもよい。反応
時間は1時間から10時間であり、使用した反応条件に
よって定まるものである。
【0050】種培養 放線菌株AA3798を水溶性デンプン1%,酵母エキ
ス(Difco社製)0.1%,ソイトン(Difco
社製)0.1%,CaCl2・2H2O 0.05%,
及び寒天1.6%を組成とするYSM寒天傾斜培地で3
2℃20日間増殖させた。増殖させた寒天傾斜培地の一
部をグルコース1.5%,ペプトン(醍醐栄養社製)
0.2%,NZケース(Scheffield社製)
0.2%,肉エキス(三国工業社製)1.0%,NaN
O3 0.2%,K2HPO4 0.1%,MgSO4
・7H2O 0.05%及びCaCl2・2H2Oを組
成とするV15−1培養液100mlの入った500m
lのエーレンマイヤーフラスコに接種し、32℃で5日
間200rpmで回転しているロータリーシェーカー上
で培養した。増殖生育した菌糸を20%グリセロール水
溶液で洗滌し、半量の20%グリセロール水溶液中に拡
散して−80℃で貯蔵した。フラスコ培養のための種菌
は、凍結した菌糸1mlを500mlエーレンマイヤー
フラスコ中のV15−1培地100ml中に接種し4日
間32℃で振盪して調製した。
【0051】フラスコ培養 前述した種菌培地それぞれ5mlを、大豆粉(ニッコウ
セイユウ社製)3%,ファルマメディア(トレイダーの
プロテイン)0.5%,グルコース3%,酵母エキス
(オリエンタルイースト社製)0.1%及びCaCO3
0.3%を組成とする生産培地84Bの100mlの
入った500mlエーレンマイヤーフラスコに移した。
オートクレーブで加熱滅菌する前にpHを7.0に調節
した。醗酵は200rpm回転のロータリーシェーカー
上で12日間28℃で行った。抗生物質の生産は0.0
2N NaOH:MeOH(1:1)の溶液で500n
mの可視光線の吸収を測定して監視した。プラジマイシ
ンT1及びT2の定量分析は、上澄液をジメチルスルホ
キシドで10倍に稀釈し、濾過し(エキクロデスク13
CR,ポアサイズ:0.45μm,ゲルマンサイエンス
ジャパン社製)、そして濾液(10ml)をExcel
Pak SIL−C18R(横河電子)を使用したH
PLCによって、アセトニトリル:0.15%リン酸緩
衝液,pH3.5(19:81)を用い、流速1ml/
分で溶出し460nmで標定した。醗酵12日後プラジ
マイシンT1及びT2の合計は900μg/ml(プラ
ジマイシンT1:680μg/ml,プラジマイシンT
2:230μg/ml)に達した。
【0052】フラスコ培養の別法 前述の種菌培地5mlずつを、脱脂大豆粉3%,グルコ
ース3%,D−アスパラギン酸0.2%及びCaCO3
0.3%を組成とする生産培地FR−22(加熱滅菌
する前にpH7.0に調節)100mlの入った500
mlのエーレンマイヤーフラスコ中に移した。醗酵はロ
ータリーシェーカー上28℃で8日間行った。その間抗
生物質の生産は1,400μg/ml(プラジマイシン
T1:820μg/ml,プラジマイシンT2:520
μg/ml)に達した。
【0053】プラジマイシンT1及びT2の単離 “フラスコ培養”で得た醗酵ブロスを3,000rpm
で20分間遠心分離した。上澄液(3.5L)をダイヤ
イオンHP−20(2.2L)に吸着させた。水(7
L)とメタノール(5L)で洗滌したのちその樹脂を4
0%メタノール水溶液(5.3L)で溶出した。溶出液
は減圧下濃縮し、凍結乾燥して粗生成物を固体(5.9
g)として得た。この固体(4.9g)を水(2L)に
溶解し、1N HClでpH2.0にし、そしてn−ブ
タノール(2L)で抽出した。有機層をアルカリ水溶液
(pH8.5,0.6L)で逆抽出し、水層をpH7.
0に調節して濃縮した。水性の残留物(0.2L)をア
セトン(1.8L)中に滴下し、生じた暗赤色の沈澱
(2.5g)を濾過して集めた。この粉末状の沈澱
(2.4g)をアセトニトリル:0.15%リン酸緩衝
液,pH3.5(14.5:85.5,240ml)に
溶解し、YMC−ゲル,ODS−A60(10L)を用
いてカラムクロマトを行った。溶出は上記と同じ組成の
溶出液で行った。溶出した液はHPLC(カラム:YM
C A30,4.5mmIDX100mm,3μm山村
化学研,移動相:アセトニトリル:0.15%リン酸緩
衝液,pH3.5(19:81))で監視した。プラジ
マイシンT1又はプラジマイシンT2のいずれかを含ん
だフラクションを集め、濃縮し、脱塩して純粋なプラジ
マイシンT1(293mg)及びプラジマイシンT2
(79mg)を得た。
【0054】11−O−デキシロシルプラジマイシンT
1の製造 1Nナトリウムヒドロキシド80mlに溶解したプラジ
マイシンT1(500mg)の溶液を65℃で7時間加
熱した。この反応溶液を冷却し、6N HClでpH
3.0に調節し、生じた固体を遠心分離(3,000r
pm)して集めた。この固体をYMCゲルODS−A6
0のカラム(1,350ml)にチャージしてCH3C
N:0.15%リン酸緩衝液,pH7.0(7:93,
15L)で溶出した。11−O−デキシロシルプラジマ
イシンT1のフラクションはプールし、減圧下濃縮し、
ダイアイオンHP−20の短いカラムに通した。カラム
は水洗し、60%水性アセトン(500ml)で溶出し
た。溶出液を減圧下濃縮し、凍結乾燥して暗赤色粉末状
生成物(294mg,68%)を得た。
【0055】物理化学的性質 プラジマイシンT1及びT2、並びに11−O−デキシ
ロシルプラジマイシンT1の物理化学的性質は表VII
Iに示されている。
【0056】
【表9】
【0057】生物学性質 プラジマイシンT1,T2及び11−O−デキシロシル
プラジマイシンT1の試験管内抗カビ活性は、1/15
Mリン酸緩衝液(pH7.0)を含有した酵母寒天によ
る稀釈法により測定した。単離したそれぞれについて測
定したMICは表IXに示されている。
【0058】
【表10】
【0059】
【表11】
【0060】
【表12】
【0061】プラジマイシンT1及びT2の雄ICRマ
ウス(体重20−24g)のCandida albi
sans A9540の全身感染に対する生体内防禦効
果を、沖らが“水溶性プラジマイシン誘導体、N,N−
ジメチルプラジマイシンの合成と評価”,J.Anti
biotics 43:1230−1235,1990
に報告した方法で測定した。それぞれの用量に対する一
群5匹のマウスに食塩水に分散した試験菌の50%致死
量の10倍の量を静脈内注射して罹患させた。この罹患
直後に抗生物質を静脈内に1度注射することにより投与
した。罹患した対照マウス(n=10)は7日〜12日
で死亡した。50%防禦効果(PD50)はカビ感染後
20日目の生存率より計算した。プラジマイシンT1及
びT2の急性毒性は、マウスに静脈内に単回投与するこ
とにより測定した。プラジマイシンT1及びT2のPD
50及びLD50は表Xに示されている。
【0062】
【表13】
【0063】〔製剤組成〕本発明による化合物及び/又
はそれらの酸付加塩又は塩基付加塩の1種又はそれ以上
を使用した組成物は薬理学的に許容される適宜な量の賦
形剤を含有していてもよい。
【0064】“酸又は塩基付加塩”とは主題の化合物が
治療薬の生体利用形態をつくり出すために通常使用され
る酸性又は塩基性の試薬と接触させたときに形成する化
合物又は複合体を意味する。適宜な試薬は塩酸,蓚酸,
水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化リチウム,
炭酸ナトリウムのようなものである。本発明の化合物は
1種又はそれ以上の賦形剤0.001〜99.99%と
ともに経口,口腔内,鼻腔内,局所又は非経口投与形態
によって投与することが出来る剤形として提供されるで
あろう。非経口投与剤形が好適である。有用な賦形剤と
しては担体,着色剤,香料,流動調節剤,安定剤などの
ようなものである。有用薬剤50〜90wt%を含む製
剤の投与範囲は患者又は宿主の体重につき5mg/kg
〜100mg/kgである。適宜な“患者”又は“宿
主”は哺乳動物であり、好適にはヒトであるが他の種々
の生物も包含する。
【0065】
【実施例】以下の実施例は本発明を説明するものであ
る。 実施例1:11−O−デメチルプラジマイシンA
(IA)及び11−O−デメチルプラジマイシンB(I
B) コリジン(50ml)中のプラジマイシンA(420m
g,0.5mmol)及び無水ヨウ化リチウム(1.3
4g,10mmol)の混合物を2時間、撹拌しながら
加熱還流し、そして冷却した。反応混合物をエーテル
(200ml)で稀釈し濾過した。固体は水(100m
l)に溶解し、その水溶液を1N HClで酸性にし、
HP−20(1000ml)カラムにチャージし、その
カラムをpH3.5のリン酸緩衝液で洗い、それから5
0%アセトニトリル水溶液で溶出した。所望の生成物を
含むフラクションを集め、殆んどのアセトニトリルを濃
縮して除いた。濃縮物は逆相カラム(PrepC18,
55−105μm,ウォーターズ社製,400ml)上
にチャージし、pH3.5リン酸緩衝液中の10%アセ
トニトリルで洗滌し、それから25%と30%のpH
3.5リン酸緩衝液中のアセトニトリルで溶出した。I
A及びIBを含む粗フラクションをC18を用いたカラ
ムクロマト法で脱塩し凍結乾燥して100mgの混合物
を得、これを分取用HPLCカラム(日本精密社製 N
C−20250,ODS5μ,20×250mm)を用
い、pH3.5リン酸緩衝液中の25.5%アセトニト
リルで溶出した。保持時間4.1分〔25%アセトニト
リル−緩衝液(pH3.5)〕の最初のフラクション群
を集め、濃縮し、脱塩し、そして凍結乾燥すると29m
gの11−O−デメチルプラジマイシンA(IA)が得
られた。第2のフラクション群からは40mgのIA及
びIBの混合物が得られた。第3のフラクション群(保
持時間4.5分)を同様に精製すると12mgの11−
O−デメチルプラジマイシンB(IB)が得られた。第
2のフラクション群(40mg)を上記と同じカラム及
び溶出液を用いて再精製すると10mgのIA及び5m
gIBが更に得られた。合計のIA及びIBの収量はそ
れぞれ39mg(9.4%)及び17mg(5%)であ
った。
【0066】
【表14】
【0067】実施例2:11−O−デメチルプラジマイ
シンC(IC) プラジマイシンC(168mg,0.2mmol),無
水沃化リチウム(1.34g,10mmol)及びモレ
キュラーシーブ4A(168mg)のコリジン(20m
l)中の混合物を4時間撹拌しながら加熱還流し、そし
て冷却した。反応混合物はエーテル(50ml)で稀釈
し、濾過した。固体は水(50ml)に溶解し、その溶
液はN−HClで酸性にしHP−20(200ml)カ
ラムにチャージし、pH3.5のリン酸緩衝液で洗滌
し、それから50%アセトニトリル溶液で溶出した。所
望の生成物を含んだフラクションを集め、濃縮して殆ん
どのアセトニトリルを除いた。濃縮物を逆相カラム(P
repC18,55−105μm,ウォーターズ社製,
80ml)にチャージし、pH3.5リン酸緩衝液中の
10%アセトニトリルで洗い、それからpH3.5リン
酸緩衝液中25%のアセトニトリルで溶出した。所望の
フラクションをC18カラムクロマトグラフ法を用いて
脱塩し、凍結乾燥すると50mgの粗物質が得られた。
この粗物質は分取用HPLCカラム(日本精密 NC−
20250,ODS5μ,20×250mm)を用い、
pH3.5リン酸緩衝溶液中の25%アセトニトリルで
溶出して精製した。保持時間3.8分〔25%アセトニ
トリル−緩衝液(pH3.5)〕である所望のフラクシ
ョンを集め、濃縮し、脱塩しそして凍結乾燥して表題の
化合物(IC)を得た。収量7mg(4.3%);
【0068】
【表15】
【0069】実施例3:実施例2で開示したと同様な方
法を使用してプラジマイシンFA−1,BMS−181
182及びBMS−181184からそれぞれ11−O
−デメチル誘導体ID−IFを合成した。それらの誘導
体の物理化学的性質は以下に示されている。
【0070】
【表16】
【0071】実施例4:11−O−デキシロシルプラジ
マイシンT1メチルエステル(A1) メタノール(30ml)中の11−O−デキシロシルプ
ラジマイシンT1(300mg,0.375mmol)
の懸濁液に塩化チオニル(96μl,1.32mmo
l)を加え、それからその混合物を室温にて一夜撹拌し
た。溶媒を留去したのち残渣をMeOH−エーテルを用
いて沈澱させると表題の化合物A1(316mg,定量
的収量)が得られた。
【0072】
【表17】
【0073】実施例5:11−O−デキシロシル−11
−O−エチルプラジマイシンT1(IIA) 11−O−デキシロシルプラジマイシンT1メチルエス
テルA1(25mg,0.030mmol;実施例4参
照)及びK2CO3(8mg,0.058mmol)の
DMSO(0.3ml)中の混合物に臭化エチル(10
μl,0.14mmol)を加え、その混合物を室温に
て一夜撹拌した。この混合物に1N NaOH(3m
l)を加え、室温にて一夜撹拌した。稀HClで酸性に
したのちこの混合物は逆相カラム上でクロマトグラフを
行ない、水洗し、10−15%の水性アセトニトリルで
溶出した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、
減圧下濃縮し、凍結乾燥して生成物IIAを13mg
(52%)得た:
【0074】
【表18】
【0075】実施例6:実施例4のエステル(A1)を
1−ブロモ−2−フルオロエタン,臭化アリル,臭化ベ
ンジル,ブロモ酢酸エチル,又はヨウ化酢酸アミドを反
応させ、続いて脱保護し、実施例5と同様に精製して化
合物IIB−IIFをそれぞれ得た。
【0076】
【表19】
【0077】
【表20】
【0078】実施例7:4′−N−Cbz−11−O−
デメチルプラジマイシンAメチルエステル(B1)及び
4′−N−Cbz−11−O−デメチルプラジマイシン
Bメチルエステル(C1) 乾燥ジクロロメタン中のIA及びIBの混合物(1:
1,60mg)の懸濁液に塩化トリメチルシリル(0.
1ml)を加え、その混合物を室温にて10分撹拌し
た。それからN,O−ビストリメチルシリルアセトアミ
ド(0.4ml)を加え、混合物を室温にて2時間撹拌
した。この澄明な溶液にカルボベンゾキシクロリド
(0.1ml)を加え、そしてその混合物を室温にて2
0時間撹拌した。反応溶液を濃縮乾固し、残渣をメタノ
ール(6ml)に溶解した。この溶液に1N HCl
(3ml)を加え、その混合物を室温にて1時間撹拌
し、pH7.0リン酸緩衝液中の15%及び20%のア
セトニトリルで溶出する逆相カラムクロマトを行って精
製した。所望の生成物を含むフラクションを集め、濃縮
し、脱塩しそして凍結乾燥して50mgのIA及びIB
(1:1)の4′−N−Cbz誘導体の混合物を得た。
上記で得た化合物にメタノール(6ml)中の塩化チオ
ニル(50μl)を加え、その混合物を室温で16時間
撹拌した。濃縮乾固したのち油状残渣をシリカゲルカラ
ム(ワコーゲル C−200,15g)でクロマトグラ
フを行ない、クロロホルム−メタノール(10:1〜
4:1)で溶出した。クロロホルム−メタノール(1
0:1)で溶出したフラクションを集めて濃縮乾固して
化合物C121mgを得た:FAB(−)−MS m/
z 842(M).クロロホルム−メタノール(4:
1)で溶出したフラクションを合わせ、濃縮し、逆相カ
ラム上pH3.5のリン酸緩衝液中の50%アセトニト
リルで溶出して精製した。所望のフラクションを集め、
濃縮し脱塩して凍結乾燥して19mgの化合物B1を得
た。FAB−(−)MS m/z 974(M).
【0079】実施例8:11−デメトキシプラジマイシ
ンA(IIC) 乾燥ピリジン(1.7ml)中の化合物B1(17m
g,0.018mmol),N−フェニルトリフルオロ
メタンスルホンアミド(9.4mg,0.026mmo
l)及びN,N−ジメチルアミノピリジン(3.2m
g,0.026mmol)の混合物を室温にて1時間撹
拌した。混合物をpH3.5のリン酸緩衝液(20m
l)で稀釈し、pH3.5のリン酸緩衝液中の50%及
び60%アセトニトリル溶液で溶出する逆相カラムで精
製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮し、脱塩
し、凍結乾燥して16mg(82.5%)の化合物B1
の11−O−トリフレート誘導体を得た:FAB(+)
−MS m/z 1107(M+H),1129(M+
Na).乾燥DMF(2ml)中のトリフレート誘導体
(23mg,0.02mmol)の溶液に酢酸パラジウ
ム(9mg,0.04mmol),トリフェニルホスフ
ィン(21ml,0.08mmol),トリエチルアミ
ン(28μl,0.2mmol)及び98%ギ酸(8μ
l,0.21mmol)を順次加え、その混合物を室温
で4時間撹拌した。混合物をpH3.5リン酸緩衝液で
稀釈し、逆相カラム上にチャージした。そのカラムをp
H3.5のリン酸緩衝液中の20%及び30%アセトニ
トリルで洗滌し、それからpH3.5リン酸緩衝液中の
40%及び50%のアセトニトリルで溶出した。HPL
CでモニターしながらpH3.5リン酸緩衝液中50%
アセトニトリルで溶出した所望のフラクションを含し、
濃縮し、脱塩し、凍結乾燥して14mg(73%)の化
合物B1の11−デオキシ誘導体を得た:Mp>200
℃;FAB(+)−MS m/z 959(M+H),
981(M+Na)。
【0080】MeOH(3ml),水(1ml)及び酢
酸(1ml)の混合溶媒中の化合物B1の11−デオキ
シ誘導体(14mg,0.015mmol)及び10%
パラジウムー炭素(10mg)の混合物を室温で3時間
水素雰囲気下水素分解を行った。触媒を濾過して除き、
濾液は逆相カラムにチャージし、水洗し、75%水性ジ
オキサンで溶出した。所望のフラクションを濃縮し、M
eOH(5ml)で稀釈し、1N NaOH(1ml)
を加えた。混合物は室温で30分間撹拌し、1N HC
lでpH6とし、逆相カラムを用い、pH3.5リン酸
緩衝溶液中の30%アセトニトリルで溶出して精製し
た。所望のフラクションを含し、濃縮し、脱塩しそして
凍結乾燥して4mg(34%)の化合物IIGを得た:
【0081】
【表21】
【0082】実施例9:11−デメトキシプラジマイシ
ンB(IIH) 化合物IIGの合成と同様な方法で化合物C1(17m
g)を表題の化合物IIHに変換した:
【0083】
【表22】
【0084】実施例10:11−O−デキシロシル−1
1−O−トリフルオロメタンスルホニルプラジマイシン
T1メチルエステル(D1) 乾燥ピリジン(8ml)中の11−O−デキシロシルプ
ラジマイシンT1メチルエステル(A1,157mg,
0.193mmol)の溶液にジメチルアミノピリジン
(35mg,0.290mmol)及びN−フェニルト
リフルオロメタンスルホンイミド(103mg,0.2
90mmol)を加え、そしてその混合物を室温で1時
間撹拌した。pH3.5のリン酸緩衝溶液で稀釈した後
その混合物はC18カラムにチャージし、水洗し、そし
てそれから40%及び45%アセトニトリル−緩衝液
(pH3.5)で溶出した。所望の生成物を含んだフラ
クションを濃縮し、脱塩しそして凍結乾燥して化合物D
1(155mg,85%)を得た:
【0085】
【表23】
【0086】実施例11:11−デキシロシルオキシプ
ラジマイシンT1(II1) DMF(2ml)中の化合物D1(43mg,0.04
6mmol)の溶液にPd(OAc)2(10.2m
g,0.046mmol),PPh3(24mg,0.
091mmol),トリエチルアミン(63.4μl,
0.455mmol)及び98%ギ酸(10.3μl,
0.273mmol)を加え、その混合物を室温にて2
時間撹拌した。水で稀釈したのちその混合物をC18カ
ラム(50ml)にチャージし、水洗し、30%アセト
ニトリル−緩衝液(pH3.5)で溶出した。所望の生
成物を含んだフラクションを濃縮し、脱塩し、凍結乾燥
して表題の化合物のメチルエステルを得た(36mg,
定量的収量):
【0087】
【表24】
【0088】MeOH(1ml)中の上記のメチルエス
テル(36mg,0.045mmol)の溶液を1N−
NaOH(1ml)で室温1時間処理した。溶媒を留去
した後残渣をC18カラム(50ml)上にチャージ
し、水洗し、13%アセトニトリル−緩衝溶液(pH
7.0)で溶出した。所望の生成物を含むフラクション
を濃縮し、脱塩し、凍結乾燥して表題の化合物II
1(5mg,D1より14%の収率)を得た:
【0089】
【表25】
【0090】実施例12:11−デキシロシルオキシ−
11−ジメチルアミノプラジマイシンT1(IIJ) DMF(1.0ml)中の化合物D1(19mg,0.
020mmol)の溶液にEtOAc(0.4ml)中
のジメチルアミンの2M溶液〔Me2NH・HCl(1
64mg,2.0mmol)を水(1ml)中の過剰の
NaOHで処理し、続いて上層のEtOAc層でガス状
のMe2NHを捕捉することにより調製した〕を加え、
その混合溶液を室温にて一夜撹拌した。pH3.5のリ
ン酸緩衝液に注いだのち、その混合をC18カラム上に
チャージし、水洗し、40%アセトニトリル−緩衝液
(pH3.5)で溶出した。所望の生成物を含むフラク
ションを濃縮し、脱塩し、凍結乾燥して表題の化合物の
メチルエステル(10mg)を得た。MeOH(2m
l)中の該サンプルを1N−NaOH(0.5ml)で
室温で1時間処理した。溶媒を留去したのち、残渣をC
18カラムにチャージし、水洗し、15%アセトニトリ
ル−緩衝液(pH7.0)で溶出した。所望のフラクシ
ョンを濃縮し、脱塩し、そして凍結乾燥して表題化合物
IIJ(6mg,D1より34%)を得た:
【0091】
【表26】
【0092】実施例13:11−カルバモイル(I
IK)及び11−シアノ(IIL)デキシロシルオキシ
プラジマイシンT1 DMF(4ml)中の化合物D1(60mg,0.06
3mmol)の溶液にPd(OAc)2(28mg,
0.126mmol),PPh3(66mg,0.25
4mmol)及びトリブチルスズシアニド(200m
g,0.64mmol)を順次加え、その混合物を70
℃で3日間加熱した。その溶液をMeOH(20ml)
で稀釈し、1N−NaOH(5ml)で室温で1時間処
理した。溶媒を留去した後残渣はC18カラム(50m
l)上にチャージし、水洗し、5%,10%,15%の
アセトニトリル水溶液で溶出し、濃縮し、凍結乾燥して
以下の2種のフラクションを得た。
【0093】
【表27】
【0094】すぐれた熟練者であれば当然行うことが出
来る応用は、本発明の範囲より出発するものでなくても
可能である。

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 〔式中R1はH,CH3又はCH2OH;R2はOH又
    はNR5R6;R3はH又は 【化2】 R5及びR6はH又はCH3;R4はH,OH,O
    R7,OCH2R8,OSO2CF3,N(C
    H3)2,CONH2又はCN;R7はC2−5アルキ
    ル,C2−5アルケニル又はC2−5ハロアルキル(ハ
    ロ=C1又はF);及びR8はフェニル,COOH又は
    CONH2であり、但しR4がOHであるときはR1は
    Hではない〕である化合物。
  2. 【請求項2】 酸又は塩基付加塩である請求項1の化合
    物。
  3. 【請求項3】 抗生剤としての有効量の、請求項1の化
    合物の少なくとも1個の化合物と、1個又はそれ以上の
    薬理学的に許容される賦形剤よりなる医薬品組成物。
  4. 【請求項4】 抗生剤としての有効量の請求項1の化合
    物の少なくとも1個の化合物を含有する感染症罹患の患
    者を治療するための医薬品組成物。
  5. 【請求項5】 R4がOHである請求項1の化合物。
  6. 【請求項6】 R1がCH3、R2がNHCH3、及び
    R3がβ−D−キシロースである請求項5の化合物。
  7. 【請求項7】 R1がCH3、R2かNHCH3、及び
    R3がHである請求項5の化合物。
  8. 【請求項8】 R1がCH3、R2がNH2、及びR3
    がβ−D−キシロースである請求項5の化合物。
  9. 【請求項9】 R1がCH2OH、R2がNHCH3、
    及びR3がβ−D−キシロースである請求項5の化合
    物。
  10. 【請求項10】 R1かCH2OH、R2がN(C
    H3)2、及びR3がβ−D−キシロースである請求項
    5の化合物。
  11. 【請求項11】 R1がCH2OH、R2がOH、R3
    がβ−D−キシロースである請求項5の化合物。
  12. 【請求項12】 (1)11−メトキシプラジマイシン
    と、アリールエーテル分解試薬と加熱しながら接触さ
    せ、そして(2)11−ヒドロキシ生成物を単離する工
    程よりなる11−ヒドロキシプラジマイシン誘導体の製
    造法。
  13. 【請求項13】 工程(1)及び工程(2)が、コリジ
    ン,ルチジン,ジメチルホルムアミド及びそれらの混合
    物からなる群より選ばれた溶媒の存在下で実施される請
    求項12の製造法。
  14. 【請求項14】 工程(2)に於いて逆相カラムを使用
    し、緩衝液で溶出することにより実施される請求項12
    の製造法。
  15. 【請求項15】 式II: 【化3】 〔式中R9はH又はCH3;R10はOH又はNHCH
    3;R11はH又はβ−D−キシロースであり、そして
    R12はH,OC2H5,OCH2CH2F,OCH2
    CH=CH2,OCH2C6H5,OCH2COOH,
    OCH2CONH2,N(CH3)2,CONH2又は
    CN〕である化合物。
  16. 【請求項16】 R9がH、R10がOH、及びR11
    がβ−D−キシロースである請求項15の化合物。
  17. 【請求項17】 R12がOC2H5である請求項16
    の化合物。
  18. 【請求項18】 R12がOCH2CH2Fである請求
    項16の化合物。
  19. 【請求項19】 R12がOCH2CH=CH2である
    請求項16の化合物。
  20. 【請求項20】 R12がOCH2C6H5である請求
    項16の化合物。
  21. 【請求項21】 R12がOCH2COOHである請求
    項16の化合物。
  22. 【請求項22】 R12がOCH2CONH2である請
    求項16の化合物。
  23. 【請求項23】 R12がHである請求項16の化合
    物。
  24. 【請求項24】 R12がN(CH3)2である請求項
    16の化合物。
  25. 【請求項25】 R12がCONH2である請求項16
    の化合物。
  26. 【請求項26】 R12がCNである請求項16の化合
    物。
  27. 【請求項27】 R9がCH3、R10がNHCH3、
    R12がHである請求項15の化合物。
  28. 【請求項28】 R11がβ−D−キシロースである請
    求項27の化合物。
  29. 【請求項29】 R11がHである請求項27の化合
    物。
  30. 【請求項30】 式II: 【化4】 〔式中R9はH又はCH3;R10はOH又はNHCH
    3;R11はH又はβ−D−キシロースであり、そして
    R12はH,OC2H5,OCH2CH2F,OCH2
    CH=CH2,OCH2C6H5,OCH2COOH,
    OCH2CONH2,N(CH3)2,CONH2又は
    CNである〕の化合物の製造法であって: (1)適宜な11−ヒドロキシプラジマイシンをトリフ
    ルオロメタンスルホニル化試薬と塩基性条件下で接触さ
    せ; (2)工程(1)の生成物をヒドリドイオン又は求核性
    試薬と反応させ; (3)工程(2)より得た化合物のカルボン酸及びアミ
    ノ基の保護基を水素化分解又は加水分解によって脱保護
    し;そして (4)式IIの化合物を単離する工程を含む上記式II
    の化合物の製造法。
  31. 【請求項31】 工程(1)が、塩基性有機溶媒及びト
    リフレート化するに十分な量のN−フェニルトリフルオ
    ロメタンスルホンイミド又は無水トリフルオロメタンス
    ルホン酸の存在下に実施されるものである請求項3I0
    の製造法。
  32. 【請求項32】 工程(1)の生成物を工程(2)に進
    む前に逆相カラムクロマトグラフ法によって精製するも
    のである請求項30の製造法。
  33. 【請求項33】 工程(2)で使用される求核性試薬が
    求核性塩基又はトリアルキル置換金属試薬である請求項
    30の製造法。
  34. 【請求項34】 工程(3)に於いて水素化還元が実施
    される請求項30の製造法。
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