JPH06228609A - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JPH06228609A JPH06228609A JP1425493A JP1425493A JPH06228609A JP H06228609 A JPH06228609 A JP H06228609A JP 1425493 A JP1425493 A JP 1425493A JP 1425493 A JP1425493 A JP 1425493A JP H06228609 A JPH06228609 A JP H06228609A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cemented carbide
- base material
- cutting blade
- cutting
- chip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 超硬合金より成る母材22に形成された凹所
23に、CBNを主成分とする超高硬度焼結体とWCを
主成分とする超硬合金とを積層して成る切刃体21を、
互いの密着面を0.5S以下の鏡面に研摩した上で、そ
の超硬合金より成る部分21bが母材22側を向くよう
にして装着する。これら切刃体21と母材とを、超硬合
金の液相温度付近である1400℃に昇温して1時間保
持し、母材22と切刃体21の超硬合金より成る部分2
1bとを拡散接合する。 【効果】 両者をろう付け層を介することなく接合する
ことが可能であり、切屑の溶着や、これによるろう付け
層への掘り込み、あるいは高温下におけるろう付け層の
溶融等に伴う切刃体の剥離、脱落を防止することが可能
となる。
23に、CBNを主成分とする超高硬度焼結体とWCを
主成分とする超硬合金とを積層して成る切刃体21を、
互いの密着面を0.5S以下の鏡面に研摩した上で、そ
の超硬合金より成る部分21bが母材22側を向くよう
にして装着する。これら切刃体21と母材とを、超硬合
金の液相温度付近である1400℃に昇温して1時間保
持し、母材22と切刃体21の超硬合金より成る部分2
1bとを拡散接合する。 【効果】 両者をろう付け層を介することなく接合する
ことが可能であり、切屑の溶着や、これによるろう付け
層への掘り込み、あるいは高温下におけるろう付け層の
溶融等に伴う切刃体の剥離、脱落を防止することが可能
となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化タングステン等を
主成分とする超硬合金より成る母材に、立方晶窒化硼素
を主成分とする超高硬度焼結体と超硬合金とを積層して
成る切刃体を接合したスローアウェイチップに関するも
のである。
主成分とする超硬合金より成る母材に、立方晶窒化硼素
を主成分とする超高硬度焼結体と超硬合金とを積層して
成る切刃体を接合したスローアウェイチップに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】鋳鉄、耐熱合金あるいは工具鋼等の切削
加工の分野においては、近年、立方晶窒化硼素(以下、
CBNと称する。)等を主成分とする超高硬度焼結体
を、炭化タングステン(以下、WCと称する。)等を主
成分とする超硬合金に取り付け、この超高硬度焼結体の
部分に切刃を形成したスローアウェイチップ(以下、チ
ップと称する。)が多用されている。ところが、このよ
うな超高硬度焼結体を超硬合金より成る母材に直接ろう
付けによって接合しようとしても、かかる超高硬度焼結
体は一般にろう剤に対するぬれ性が高くなく、このため
十分な接合強度を得ることが困難であるという問題が生
じる。
加工の分野においては、近年、立方晶窒化硼素(以下、
CBNと称する。)等を主成分とする超高硬度焼結体
を、炭化タングステン(以下、WCと称する。)等を主
成分とする超硬合金に取り付け、この超高硬度焼結体の
部分に切刃を形成したスローアウェイチップ(以下、チ
ップと称する。)が多用されている。ところが、このよ
うな超高硬度焼結体を超硬合金より成る母材に直接ろう
付けによって接合しようとしても、かかる超高硬度焼結
体は一般にろう剤に対するぬれ性が高くなく、このため
十分な接合強度を得ることが困難であるという問題が生
じる。
【0003】また一方、超高硬度焼結体と超硬合金より
成る母材とを直接積層して一体的に焼結成形しようとし
ても、母材の部分は超高硬度焼結体の部分に比較して一
般にその肉厚が大きくならざるを得ないため、成形時の
高圧の加圧工程において母材の部分が硬度の高い超高硬
度焼結体の部分に対しクッションのように作用して大き
く変形してしまい、これに伴って超高硬度焼結体の部分
も変形してしまって均一な厚さに形成されなくなるとい
う問題が生じる。そこで、このような超高硬度焼結体を
超硬合金より成る母材に取り付ける手段として、まず超
高硬度焼結体と超硬合金とを積層して焼結し、層状の切
刃体を形成するとともに、母材となる超硬合金に凹所を
形成し、この凹所に上記切刃体をその超硬合金より成る
部分が母材側を向くようにしてろう付けするという手段
が採られている。
成る母材とを直接積層して一体的に焼結成形しようとし
ても、母材の部分は超高硬度焼結体の部分に比較して一
般にその肉厚が大きくならざるを得ないため、成形時の
高圧の加圧工程において母材の部分が硬度の高い超高硬
度焼結体の部分に対しクッションのように作用して大き
く変形してしまい、これに伴って超高硬度焼結体の部分
も変形してしまって均一な厚さに形成されなくなるとい
う問題が生じる。そこで、このような超高硬度焼結体を
超硬合金より成る母材に取り付ける手段として、まず超
高硬度焼結体と超硬合金とを積層して焼結し、層状の切
刃体を形成するとともに、母材となる超硬合金に凹所を
形成し、この凹所に上記切刃体をその超硬合金より成る
部分が母材側を向くようにしてろう付けするという手段
が採られている。
【0004】図6および図7は、このような手段によっ
て構成されたチップを装着したバイトの一例、およびこ
のバイトによる切削状態を示すものである。これらの図
においてチップ1は、WC等を主成分とする超硬合金よ
り成る略四角形平板状の母材2に、そのすくい面3と逃
げ面4との交差稜線部に臨んで該すくい面3から一段凹
むように凹所5が形成され、この凹所5に、CBNを主
成分とする超高硬度焼結体と超硬合金とを積層して成る
切刃体6が、その超高硬度焼結体より成る部分6aをす
くい面3側に向けるとともに、超硬合金より成る部分6
b側の下面6cを凹所5の底面5a側に向け、ろう付け
により接合されて概略構成されている。ここで、この切
刃体6側のすくい面7と逃げ面8とは、母材2の上記す
くい面3と逃げ面4とにそれぞれ連続するように形成さ
れており、また上記下面6cと底面5aとの間にはろう
付け層9が介在している。
て構成されたチップを装着したバイトの一例、およびこ
のバイトによる切削状態を示すものである。これらの図
においてチップ1は、WC等を主成分とする超硬合金よ
り成る略四角形平板状の母材2に、そのすくい面3と逃
げ面4との交差稜線部に臨んで該すくい面3から一段凹
むように凹所5が形成され、この凹所5に、CBNを主
成分とする超高硬度焼結体と超硬合金とを積層して成る
切刃体6が、その超高硬度焼結体より成る部分6aをす
くい面3側に向けるとともに、超硬合金より成る部分6
b側の下面6cを凹所5の底面5a側に向け、ろう付け
により接合されて概略構成されている。ここで、この切
刃体6側のすくい面7と逃げ面8とは、母材2の上記す
くい面3と逃げ面4とにそれぞれ連続するように形成さ
れており、また上記下面6cと底面5aとの間にはろう
付け層9が介在している。
【0005】そして、この切刃体6の上記すくい面7と
逃げ面8との交差稜線部には切刃10が形成されてお
り、従ってこの切刃10は切刃体6の超高硬度焼結体よ
り成る部分6aに形成されることとなる。このような構
成のチップ1は、図6に示すようにバイト11の先端部
に形成されたチップ取付座12に装着され、レバーロッ
ク等の周知のクランプ機構13によって該チップ取付座
12に拘束されており、この状態で当該バイト11の先
端に突出する上記切刃10によって被削材Wの切削加工
が行なわれる。
逃げ面8との交差稜線部には切刃10が形成されてお
り、従ってこの切刃10は切刃体6の超高硬度焼結体よ
り成る部分6aに形成されることとなる。このような構
成のチップ1は、図6に示すようにバイト11の先端部
に形成されたチップ取付座12に装着され、レバーロッ
ク等の周知のクランプ機構13によって該チップ取付座
12に拘束されており、この状態で当該バイト11の先
端に突出する上記切刃10によって被削材Wの切削加工
が行なわれる。
【0006】ここで上記構成のチップ1では、超高硬度
焼結体と超硬合金とを積層して焼結成形した切刃体6が
母材2の凹所5に接合された構成であるから、上述のよ
うに超高硬度焼結体を直接母材に積層して焼結成形する
場合に対し、切刃体6においては超高硬度焼結体より成
る部分6aに対する超硬合金より成る部分6bの肉厚を
小さくすることができる。そして、これにより超硬合金
より成る部分6bの超高硬度焼結体より成る部分6aに
対するクッション作用も抑えられるので、超高硬度焼結
体より成る部分6aの変形を防いでその肉厚を均一とす
ることが可能となる。また切刃体6は、その超硬合金よ
り成る部分6bを超硬合金より成る母材2側に向けてろ
う付けされており、すなわち両者は互いにその超硬合金
の部分同士をろう付けされて接合されている。このため
上記構成のチップ1によれば、被接合物へのろう剤の良
好なぬれ性を確保し得て、通常の切削状態においては必
要十分な接合強度を得ることができ、切刃体6を母材2
に確実に保持することが可能である。
焼結体と超硬合金とを積層して焼結成形した切刃体6が
母材2の凹所5に接合された構成であるから、上述のよ
うに超高硬度焼結体を直接母材に積層して焼結成形する
場合に対し、切刃体6においては超高硬度焼結体より成
る部分6aに対する超硬合金より成る部分6bの肉厚を
小さくすることができる。そして、これにより超硬合金
より成る部分6bの超高硬度焼結体より成る部分6aに
対するクッション作用も抑えられるので、超高硬度焼結
体より成る部分6aの変形を防いでその肉厚を均一とす
ることが可能となる。また切刃体6は、その超硬合金よ
り成る部分6bを超硬合金より成る母材2側に向けてろ
う付けされており、すなわち両者は互いにその超硬合金
の部分同士をろう付けされて接合されている。このため
上記構成のチップ1によれば、被接合物へのろう剤の良
好なぬれ性を確保し得て、通常の切削状態においては必
要十分な接合強度を得ることができ、切刃体6を母材2
に確実に保持することが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
チップ1の適用範囲うち、例えば耐熱合金の切削では、
チップ寿命を左右する重要な要素として溶着の防止が挙
げられている。そしてこの溶着は、チップ1のすくい面
3,7や逃げ面4,8の面粗度によってその発生頻度が
異なるが、特にろう付け層9がチップ1の外面に露出す
る部分ではこれが高くなることが指摘されている。
チップ1の適用範囲うち、例えば耐熱合金の切削では、
チップ寿命を左右する重要な要素として溶着の防止が挙
げられている。そしてこの溶着は、チップ1のすくい面
3,7や逃げ面4,8の面粗度によってその発生頻度が
異なるが、特にろう付け層9がチップ1の外面に露出す
る部分ではこれが高くなることが指摘されている。
【0008】しかしながら、そもそも上述した従来のチ
ップ1においてろう付け層9が介在するのは、切刃10
が形成される切刃体6を母材2に接合するためであり、
このため上記チップ1ではこの切刃10に連なる切刃体
6側の逃げ面8と、この逃げ面8にさらに連なる母材2
側の逃げ面4との接合部にろう付け層9が露出すること
は免れない。従って、図8に示すように切削時に発生す
る粉体状の切屑Cが逃げ面4,8と加工面Pとの隙間に
詰まってしまい、これによってろう付け層9上で溶着が
生じ易くなってしまうことも避けられない。そして、か
かる溶着を放置した場合には、図9に示すようにろう付
け層9が次第に掘り込まれて溝Gが形成され、これによ
って切刃体6が剥がれてしまったり、あるいは溶着物が
成長して加工面Pが荒されるという問題が生じる。
ップ1においてろう付け層9が介在するのは、切刃10
が形成される切刃体6を母材2に接合するためであり、
このため上記チップ1ではこの切刃10に連なる切刃体
6側の逃げ面8と、この逃げ面8にさらに連なる母材2
側の逃げ面4との接合部にろう付け層9が露出すること
は免れない。従って、図8に示すように切削時に発生す
る粉体状の切屑Cが逃げ面4,8と加工面Pとの隙間に
詰まってしまい、これによってろう付け層9上で溶着が
生じ易くなってしまうことも避けられない。そして、か
かる溶着を放置した場合には、図9に示すようにろう付
け層9が次第に掘り込まれて溝Gが形成され、これによ
って切刃体6が剥がれてしまったり、あるいは溶着物が
成長して加工面Pが荒されるという問題が生じる。
【0009】また一方、このようにろう付け層9を介し
て母材2に切刃体6を接合したチップ1では、例えば乾
式重切削の場合などにチップ1が700℃程度の高温に
さらされたりすると、当該ろう付け層9が溶融してしま
うおそれが生じ、これによってやはり切刃体6が剥離し
て脱落してしまうという問題があった。なお、このよう
な切屑Cの溶着やろう付け層9の溶融等の問題は、上述
したバイトに限らず、例えば正面フライス等の他のスロ
ーアウェイ式切削工具においても共通する問題である。
本発明は、このような背景の下になされたもので、母材
と切刃体との接合強度や切刃体を構成する超高硬度焼結
体の肉厚の均一性を維持しつつ、チップからの切刃体の
剥離・脱落や被削材加工面の面粗度劣化を回避できるチ
ップを提供することを目的とする。
て母材2に切刃体6を接合したチップ1では、例えば乾
式重切削の場合などにチップ1が700℃程度の高温に
さらされたりすると、当該ろう付け層9が溶融してしま
うおそれが生じ、これによってやはり切刃体6が剥離し
て脱落してしまうという問題があった。なお、このよう
な切屑Cの溶着やろう付け層9の溶融等の問題は、上述
したバイトに限らず、例えば正面フライス等の他のスロ
ーアウェイ式切削工具においても共通する問題である。
本発明は、このような背景の下になされたもので、母材
と切刃体との接合強度や切刃体を構成する超高硬度焼結
体の肉厚の均一性を維持しつつ、チップからの切刃体の
剥離・脱落や被削材加工面の面粗度劣化を回避できるチ
ップを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】ここで、本発明の発明者
は上記の目的を達成するために種々の研究を重ねた結
果、超硬合金同士を接合するに際してろう付けによるこ
となく、これら超硬合金同士を直接密着させて該超硬合
金が液相を呈する温度の付近にまで昇温せしめることに
より、両超硬合金の境界において当該超硬合金を構成す
る粒子に拡散が生じて互いに結合し合い、両超硬合金を
強固に接合することが可能となるという知見を得るに至
った。本発明は、かかる知見に基づいて上記の課題を解
決するためになされたものであって、超硬合金より成る
母材に形成された凹所に、超高硬度焼結体と超硬合金と
を積層して成る切刃体が、その超硬合金より成る部分を
上記母材側に向けて接合されるとともに、該切刃体の上
記超高硬度焼結体の部分に切刃が形成されて成るチップ
において、上記母材と上記切刃体の超硬合金より成る部
分とを、当該超硬合金の液相温度付近にまで昇温して拡
散接合したことを特徴とする。
は上記の目的を達成するために種々の研究を重ねた結
果、超硬合金同士を接合するに際してろう付けによるこ
となく、これら超硬合金同士を直接密着させて該超硬合
金が液相を呈する温度の付近にまで昇温せしめることに
より、両超硬合金の境界において当該超硬合金を構成す
る粒子に拡散が生じて互いに結合し合い、両超硬合金を
強固に接合することが可能となるという知見を得るに至
った。本発明は、かかる知見に基づいて上記の課題を解
決するためになされたものであって、超硬合金より成る
母材に形成された凹所に、超高硬度焼結体と超硬合金と
を積層して成る切刃体が、その超硬合金より成る部分を
上記母材側に向けて接合されるとともに、該切刃体の上
記超高硬度焼結体の部分に切刃が形成されて成るチップ
において、上記母材と上記切刃体の超硬合金より成る部
分とを、当該超硬合金の液相温度付近にまで昇温して拡
散接合したことを特徴とする。
【0011】
【作用】このようなチップでは、まず切刃が形成される
超高硬度焼結体が、超硬合金とともに積層されて切刃体
を構成しており、この切刃体が超硬合金より成る母材に
形成された凹所に接合されて母材と一体化されているの
で、従来と同様にこの超高硬度焼結体の部分の肉厚を均
一にすることが可能となる。
超高硬度焼結体が、超硬合金とともに積層されて切刃体
を構成しており、この切刃体が超硬合金より成る母材に
形成された凹所に接合されて母材と一体化されているの
で、従来と同様にこの超高硬度焼結体の部分の肉厚を均
一にすることが可能となる。
【0012】そして本発明では、この切刃体がその超硬
合金より成る部分を母材側に向けており、かつこれら切
刃体と母材とを該超硬合金の液相温度付近にまで昇温す
ることにより、該切刃体と母材との互いの超硬合金より
成る部分同士が拡散接合され、すなわち両超硬合金の境
界において該超硬合金を構成する粒子が互いに他方に拡
散して結合し合うこととなる。しかしてこれにより、上
記境界が殆ど消滅する程度までに両超硬合金の組織の結
合が進行して切刃体と母材とが一体化され、その結果あ
たかも超硬合金より成る母材と切刃が形成される超高硬
度焼結体とを、直接積層して一体的に焼結成形したよう
なチップを得ることができる。従って本発明によれば、
超高硬度焼結体の部分の肉厚を均一としたまま、ろう付
けによることなく切刃体と母材とを高い接合強度で接合
して該切刃体を保持することが可能であり、よってチッ
プの逃げ面にろう付け層が露出することもなく、このよ
うなろう付け層に切屑が溶着することもない。また、ろ
う付け層自体が存在しないので、たとえチップが高温に
さらされてもろう付け層の溶融によって切刃体が剥離す
るようなこともない。
合金より成る部分を母材側に向けており、かつこれら切
刃体と母材とを該超硬合金の液相温度付近にまで昇温す
ることにより、該切刃体と母材との互いの超硬合金より
成る部分同士が拡散接合され、すなわち両超硬合金の境
界において該超硬合金を構成する粒子が互いに他方に拡
散して結合し合うこととなる。しかしてこれにより、上
記境界が殆ど消滅する程度までに両超硬合金の組織の結
合が進行して切刃体と母材とが一体化され、その結果あ
たかも超硬合金より成る母材と切刃が形成される超高硬
度焼結体とを、直接積層して一体的に焼結成形したよう
なチップを得ることができる。従って本発明によれば、
超高硬度焼結体の部分の肉厚を均一としたまま、ろう付
けによることなく切刃体と母材とを高い接合強度で接合
して該切刃体を保持することが可能であり、よってチッ
プの逃げ面にろう付け層が露出することもなく、このよ
うなろう付け層に切屑が溶着することもない。また、ろ
う付け層自体が存在しないので、たとえチップが高温に
さらされてもろう付け層の溶融によって切刃体が剥離す
るようなこともない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。本
実施例では、まず容器内に、平均粒径2μmのWC粉末
94wt%と、同じく平均粒径1.0μmのCo粉末6
wt%とから成る均一混合粉末30gを装入して敷き詰
め、次いでその上に平均粒径3μmのCBN粉末50w
t%と、同じく平均粒径1.0μmのTiC粉末50w
t%とから成る均一混合粉末6gを装入して充填した。
そして、これらの混合粉末が充填された上記容器を超高
圧高温発生装置内に配置し、圧力45kb、温度130
0℃の条件下で20分保持して焼結し、これを冷却して
2層状の焼結体を得た。次いで、この焼結体に後処理を
施した後、適宜に分割切断して、図1に示すような扇型
平板状であって、CBNを主成分とする超高硬度焼結体
より成る部分21aと、WCを主成分とする超硬合金よ
り成る部分21bとが、それぞれ均一な厚さであってそ
の厚さ方向に沿って積層された切刃体21を形成した。
実施例では、まず容器内に、平均粒径2μmのWC粉末
94wt%と、同じく平均粒径1.0μmのCo粉末6
wt%とから成る均一混合粉末30gを装入して敷き詰
め、次いでその上に平均粒径3μmのCBN粉末50w
t%と、同じく平均粒径1.0μmのTiC粉末50w
t%とから成る均一混合粉末6gを装入して充填した。
そして、これらの混合粉末が充填された上記容器を超高
圧高温発生装置内に配置し、圧力45kb、温度130
0℃の条件下で20分保持して焼結し、これを冷却して
2層状の焼結体を得た。次いで、この焼結体に後処理を
施した後、適宜に分割切断して、図1に示すような扇型
平板状であって、CBNを主成分とする超高硬度焼結体
より成る部分21aと、WCを主成分とする超硬合金よ
り成る部分21bとが、それぞれ均一な厚さであってそ
の厚さ方向に沿って積層された切刃体21を形成した。
【0014】一方、この切刃体21とは別に、平均粒径
1.0μmのWC粉末94wt%と、平均粒径1.0μ
mのCo粉末6wt%とから成る均一混合粉末15gを
型込めして真空中、温度1460℃の条件下で30分保
持して焼結し、WCを主成分とする図2に示すような略
四角形平板状の母材22を得た。次に、この母材22の
上面22aの一の角部に、該上面22aから一段凹むよ
うに、かつ上面22a側からの平面視に上記切刃体21
の平面形状と合同な扇型の凹所23を形成した。ただ
し、上記上面22aからこの凹所23の底面23aまで
の深さは、切刃体21の厚さに略等しく設定されてい
る。
1.0μmのWC粉末94wt%と、平均粒径1.0μ
mのCo粉末6wt%とから成る均一混合粉末15gを
型込めして真空中、温度1460℃の条件下で30分保
持して焼結し、WCを主成分とする図2に示すような略
四角形平板状の母材22を得た。次に、この母材22の
上面22aの一の角部に、該上面22aから一段凹むよ
うに、かつ上面22a側からの平面視に上記切刃体21
の平面形状と合同な扇型の凹所23を形成した。ただ
し、上記上面22aからこの凹所23の底面23aまで
の深さは、切刃体21の厚さに略等しく設定されてい
る。
【0015】さらに本実施例では、この母材22の凹所
23の底面23aおよび壁面23bと、切刃体21の超
硬合金より成る部分21b側の下面21cおよび円弧面
状をなす周面21dとに、それぞれ#1200のダイヤ
モンド砥石によって研摩を施して面粗度0.5S以下の
鏡面とした上で、切刃体21を、その超硬合金より成る
部分21bが母材22側を向くようにして、すなわち切
刃体21の下面21cが凹所23の底面23aに、また
切刃体21の上記周面21dが凹所23の壁面23bに
それぞれ密着するようにして凹所23に配置した。そし
て、これを10-3torr以下の真空中においてWC基超硬
合金の液相温度付近、具体的には1400℃にまで昇温
して1時間保持し、切刃体21の超硬合金より成る部分
21bと母材22とを拡散接合せしめて切刃体21を母
材22に固着した。しかる後、これに研摩等の処理を施
して、切刃体21と母材22とのチップ外側に露出する
面がそれぞれ面一となるように成形し、さらに切刃体2
1の超高硬度焼結体より成る部分21aの稜線部に切刃
24を形成して図3に示すような本実施例のチップ25
を得た。
23の底面23aおよび壁面23bと、切刃体21の超
硬合金より成る部分21b側の下面21cおよび円弧面
状をなす周面21dとに、それぞれ#1200のダイヤ
モンド砥石によって研摩を施して面粗度0.5S以下の
鏡面とした上で、切刃体21を、その超硬合金より成る
部分21bが母材22側を向くようにして、すなわち切
刃体21の下面21cが凹所23の底面23aに、また
切刃体21の上記周面21dが凹所23の壁面23bに
それぞれ密着するようにして凹所23に配置した。そし
て、これを10-3torr以下の真空中においてWC基超硬
合金の液相温度付近、具体的には1400℃にまで昇温
して1時間保持し、切刃体21の超硬合金より成る部分
21bと母材22とを拡散接合せしめて切刃体21を母
材22に固着した。しかる後、これに研摩等の処理を施
して、切刃体21と母材22とのチップ外側に露出する
面がそれぞれ面一となるように成形し、さらに切刃体2
1の超高硬度焼結体より成る部分21aの稜線部に切刃
24を形成して図3に示すような本実施例のチップ25
を得た。
【0016】ここで図4および図5は、このチップ25
の切刃体21と母材22との接合面に垂直な切断面、す
なわち切刃体21の超硬合金より成る部分21bの下面
21cと母材22の凹所23の底面23aとの接合面に
垂直な切断面を、ダイヤモンドホイールで研摩して拡大
した図であって、図4は倍率50倍、図5は倍率500
0倍の拡大図である。ただし、これらの図および図5に
符号Sで示す鎖線は、上記下面21cと底面23aとの
接合面の位置である。
の切刃体21と母材22との接合面に垂直な切断面、す
なわち切刃体21の超硬合金より成る部分21bの下面
21cと母材22の凹所23の底面23aとの接合面に
垂直な切断面を、ダイヤモンドホイールで研摩して拡大
した図であって、図4は倍率50倍、図5は倍率500
0倍の拡大図である。ただし、これらの図および図5に
符号Sで示す鎖線は、上記下面21cと底面23aとの
接合面の位置である。
【0017】図4に示されるように本実施例では、切刃
体21の超硬合金より成る部分21bと母材22とは、
外観上はその境界が消滅する程度にまで一体化されてい
て、接合面Sの痕跡は認められない。さらに図5に示す
ように、切刃体21の超硬合金より成る部分21bと母
材22との両者の超硬合金を構成するWC粒子は、これ
ら両超硬合金の境界において互いに他方に拡散して結合
し合っており、両者はその組織構造的にも上記接合面S
の痕跡が認められないほどに一体化されている。また、
WC粒子とともに当該超硬合金を構成するCo相も両超
硬合金の組織中に均一に分散せしめられており、例えば
接合面Sの位置にCo層が析出する等して組織中に不均
質な部分が生じたりするようなことはない。
体21の超硬合金より成る部分21bと母材22とは、
外観上はその境界が消滅する程度にまで一体化されてい
て、接合面Sの痕跡は認められない。さらに図5に示す
ように、切刃体21の超硬合金より成る部分21bと母
材22との両者の超硬合金を構成するWC粒子は、これ
ら両超硬合金の境界において互いに他方に拡散して結合
し合っており、両者はその組織構造的にも上記接合面S
の痕跡が認められないほどに一体化されている。また、
WC粒子とともに当該超硬合金を構成するCo相も両超
硬合金の組織中に均一に分散せしめられており、例えば
接合面Sの位置にCo層が析出する等して組織中に不均
質な部分が生じたりするようなことはない。
【0018】すなわち、本実施例のチップ25では巨視
的にも微視的にも、切刃体21の超硬合金より成る部分
21bと母材22とが、まるで同じ型に一緒に型込めさ
れて一つの部材として焼結された超硬合金のように接合
されて一体化されることとなる。この結果、本実施例に
よれば、あたかも超硬合金より成る母材22と切刃体2
1の超高硬度焼結体より成る部分21aとを直接積層し
て一体的に焼結成形したようなチップを得ることが可能
となる。しかも、この超高硬度焼結体より成る部分21
aは、本来は切刃体21としてその超硬合金より成る部
分21bとともに焼結されたものであり、本実施例のチ
ップ25はこの切刃体21をこれとは別に焼結成形され
た母材22に拡散接合したものであるから、上述した超
高硬度焼結体に対する母材のクッション作用が生じるこ
とはなく、従ってこのクッション作用によって当該超高
硬度焼結体より成る部分21aの肉厚に不均一を生じる
ようなこともない。
的にも微視的にも、切刃体21の超硬合金より成る部分
21bと母材22とが、まるで同じ型に一緒に型込めさ
れて一つの部材として焼結された超硬合金のように接合
されて一体化されることとなる。この結果、本実施例に
よれば、あたかも超硬合金より成る母材22と切刃体2
1の超高硬度焼結体より成る部分21aとを直接積層し
て一体的に焼結成形したようなチップを得ることが可能
となる。しかも、この超高硬度焼結体より成る部分21
aは、本来は切刃体21としてその超硬合金より成る部
分21bとともに焼結されたものであり、本実施例のチ
ップ25はこの切刃体21をこれとは別に焼結成形され
た母材22に拡散接合したものであるから、上述した超
高硬度焼結体に対する母材のクッション作用が生じるこ
とはなく、従ってこのクッション作用によって当該超高
硬度焼結体より成る部分21aの肉厚に不均一を生じる
ようなこともない。
【0019】このように本実施例によれば、ろう付けに
よることなく、従ってろう付け層を介することもなく、
超硬合金と超高硬度焼結体とを積層して成る切刃体21
を超硬合金から成る母材22に取り付けることができ
る。このため、チップ25の外面にろう付け層が露出す
ることもなく、従ってこのような露出したろう付け層上
に切削時に生成される粉体状の切屑が溶着することもな
く、このため溶着した切屑によってろう付け層が掘り込
まれて切刃体21が剥離したり、あるいは溶着物が成長
して加工面が荒されたりするのを未然に防止することが
できる。
よることなく、従ってろう付け層を介することもなく、
超硬合金と超高硬度焼結体とを積層して成る切刃体21
を超硬合金から成る母材22に取り付けることができ
る。このため、チップ25の外面にろう付け層が露出す
ることもなく、従ってこのような露出したろう付け層上
に切削時に生成される粉体状の切屑が溶着することもな
く、このため溶着した切屑によってろう付け層が掘り込
まれて切刃体21が剥離したり、あるいは溶着物が成長
して加工面が荒されたりするのを未然に防止することが
できる。
【0020】また本実施例では、切刃体21の超硬合金
より成る部分21bと母材22とが当該超硬合金の液相
温度付近である1400℃にまで昇温されて拡散接合さ
れており、これらが上述のように一つの部材として焼結
成形された超硬合金の如く組織構造的にも一体化されて
いる。このため本実施例によれば、超高硬度焼結体より
成る部分21aに形成された切刃24によってきわめて
優れた切削性能を奏功しつつ、例えば乾式重切削の場合
のように当該チップ25が高温下にさらされるような切
削条件下においても、従来のチップのようにろう付け層
の溶融によって切刃体の剥離が生じることもなく、耐熱
性に関しては通常のWC基超硬合金のみから成るチップ
に匹敵する性能を発揮することが可能となる。
より成る部分21bと母材22とが当該超硬合金の液相
温度付近である1400℃にまで昇温されて拡散接合さ
れており、これらが上述のように一つの部材として焼結
成形された超硬合金の如く組織構造的にも一体化されて
いる。このため本実施例によれば、超高硬度焼結体より
成る部分21aに形成された切刃24によってきわめて
優れた切削性能を奏功しつつ、例えば乾式重切削の場合
のように当該チップ25が高温下にさらされるような切
削条件下においても、従来のチップのようにろう付け層
の溶融によって切刃体の剥離が生じることもなく、耐熱
性に関しては通常のWC基超硬合金のみから成るチップ
に匹敵する性能を発揮することが可能となる。
【0021】なお本実施例では、切刃体21の超硬合金
より成る部分21bおよび母材22を構成する超硬合金
として、WCを主成分とし、これにCoを加えたWC基
超硬合金を用いた場合について説明し、切刃体21と母
材22とを拡散接合せしめる際の接合温度を1400℃
に設定したが、この場合の接合温度は1300〜145
0℃の範囲に設定されるのが望ましい。これは、この接
合温度が1300℃を下回ると、切刃体21の超硬合金
より成る部分21bと母材22とのWC粒子等の拡散が
十分に進行しなくなるおそれがあるからであり、一方逆
に1450℃を上回る温度で接合しても切刃体21と母
材22との接合性に格段の向上が認められないばかり
か、これよりも高い温度に両者を保持すると当該超硬合
金を構成するCo相が完全に液相に転移してしまい、こ
れによって良好な接合性が却って阻害されるおそれが生
じるからである。
より成る部分21bおよび母材22を構成する超硬合金
として、WCを主成分とし、これにCoを加えたWC基
超硬合金を用いた場合について説明し、切刃体21と母
材22とを拡散接合せしめる際の接合温度を1400℃
に設定したが、この場合の接合温度は1300〜145
0℃の範囲に設定されるのが望ましい。これは、この接
合温度が1300℃を下回ると、切刃体21の超硬合金
より成る部分21bと母材22とのWC粒子等の拡散が
十分に進行しなくなるおそれがあるからであり、一方逆
に1450℃を上回る温度で接合しても切刃体21と母
材22との接合性に格段の向上が認められないばかり
か、これよりも高い温度に両者を保持すると当該超硬合
金を構成するCo相が完全に液相に転移してしまい、こ
れによって良好な接合性が却って阻害されるおそれが生
じるからである。
【0022】また、本実施例では切刃体21の超硬合金
より成る部分21bや母材22を構成する超硬合金とし
てWCとCoとから成る超硬合金を用いた場合について
説明したが、これにチタンカーバイド(TiC)やタン
タルカーバイド(TaC)などの高融点炭化物を添加し
たものを用いてもよい。なお、本実施例に示したチップ
25の外観形状や寸法、あるいは切刃体21や母材22
の形状・寸法などはあくまで一例であり、これらは言う
までもなく必要に応じて適宜に変更可能である。
より成る部分21bや母材22を構成する超硬合金とし
てWCとCoとから成る超硬合金を用いた場合について
説明したが、これにチタンカーバイド(TiC)やタン
タルカーバイド(TaC)などの高融点炭化物を添加し
たものを用いてもよい。なお、本実施例に示したチップ
25の外観形状や寸法、あるいは切刃体21や母材22
の形状・寸法などはあくまで一例であり、これらは言う
までもなく必要に応じて適宜に変更可能である。
【0023】次に、本実施例のチップ25を図6に示し
たようなバイトに取り付け、被削材FC25、切削速度
700m/min、送り0.1mm/rev、切込み
0.3mm、切削油使用の条件下で60分連続切削を行
い、この時のチップへの切屑の溶着の有無について調査
した。一方、これに対する比較例として、本実施例の切
刃体21および母材22と同材質、同形状、同寸法の切
刃体および母材を形成し、これらを銀ろうによってろう
付け接合して本実施例のチップ25と同形状、同寸法の
チップを形成した。そして、このチップを用いて上記と
同じ切削条件下で連続切削を行ない、溶着の有無につい
て調査した。この結果、比較例のチップではその逃げ面
のろう付け層が露出する部分やその周辺に、切削時に生
成された粉体状の切屑が図8に示したように溶着してお
り、また一部では図9に示したようなろう付け層の掘り
込みによる溝の形成が認められたのに対し、本実施例の
チップ25では逃げ面等への切屑の溶着は認められなか
った。
たようなバイトに取り付け、被削材FC25、切削速度
700m/min、送り0.1mm/rev、切込み
0.3mm、切削油使用の条件下で60分連続切削を行
い、この時のチップへの切屑の溶着の有無について調査
した。一方、これに対する比較例として、本実施例の切
刃体21および母材22と同材質、同形状、同寸法の切
刃体および母材を形成し、これらを銀ろうによってろう
付け接合して本実施例のチップ25と同形状、同寸法の
チップを形成した。そして、このチップを用いて上記と
同じ切削条件下で連続切削を行ない、溶着の有無につい
て調査した。この結果、比較例のチップではその逃げ面
のろう付け層が露出する部分やその周辺に、切削時に生
成された粉体状の切屑が図8に示したように溶着してお
り、また一部では図9に示したようなろう付け層の掘り
込みによる溝の形成が認められたのに対し、本実施例の
チップ25では逃げ面等への切屑の溶着は認められなか
った。
【0024】次いで、上記本実施例のチップ25および
比較例のチップと同様のチップをそれぞれバイトに取り
付け、被削材SKH11(HRC62)、切削速度30
m/min、送り0.1mm/rev、切込み4mm、
切削油不使用の乾式重切削の条件下で連続切削を行なっ
た。この結果、比較例のチップでは切削開始後5分経過
したところで、切刃体がろう付け層の溶融によって母材
から剥離、脱落してしまったのに対し、実施例のチップ
25では60分経過後もチップに何等の異常も認められ
なかった。ちなみに、比較例のチップは切刃体が母材か
ら脱落した時点で約650℃の温度に達しており、また
上記実施例のチップ25は60分経過したところで約7
00℃の温度に達していた。
比較例のチップと同様のチップをそれぞれバイトに取り
付け、被削材SKH11(HRC62)、切削速度30
m/min、送り0.1mm/rev、切込み4mm、
切削油不使用の乾式重切削の条件下で連続切削を行なっ
た。この結果、比較例のチップでは切削開始後5分経過
したところで、切刃体がろう付け層の溶融によって母材
から剥離、脱落してしまったのに対し、実施例のチップ
25では60分経過後もチップに何等の異常も認められ
なかった。ちなみに、比較例のチップは切刃体が母材か
ら脱落した時点で約650℃の温度に達しており、また
上記実施例のチップ25は60分経過したところで約7
00℃の温度に達していた。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
刃体と母材とをろう付け層を介することなく接合するこ
とが可能であり、これによってチップへの切屑の溶着
や、この溶着によるろう付け層への掘り込み、あるいは
高温下におけるろう付け層の溶融等に伴う切刃体の剥
離、脱落を防止することが可能となり、切刃体の超高硬
度焼結体より成る部分に形成された切刃による優れた切
削性能を維持しつつ、長時間あるいは厳しい切削条件下
においても安定した切削を行なうことができるチップを
提供することが可能となる。
刃体と母材とをろう付け層を介することなく接合するこ
とが可能であり、これによってチップへの切屑の溶着
や、この溶着によるろう付け層への掘り込み、あるいは
高温下におけるろう付け層の溶融等に伴う切刃体の剥
離、脱落を防止することが可能となり、切刃体の超高硬
度焼結体より成る部分に形成された切刃による優れた切
削性能を維持しつつ、長時間あるいは厳しい切削条件下
においても安定した切削を行なうことができるチップを
提供することが可能となる。
【図1】本発明の一実施例に係わる切刃体21の斜視図
である。
である。
【図2】本発明の一実施例に係わる母材22の斜視図で
ある。
ある。
【図3】本発明の一実施例を示すチップ25の斜視図で
ある。
ある。
【図4】図3に示す実施例の切刃体21と母材22との
接合面Sに垂直な切断面の拡大図(50倍)である。
接合面Sに垂直な切断面の拡大図(50倍)である。
【図5】図1に示す実施例の切刃体21と母材22との
接合面Sに垂直な切断面の拡大図(5000倍)であ
る。
接合面Sに垂直な切断面の拡大図(5000倍)であ
る。
【図6】従来例のチップ1を装着したバイト11を示す
平面図である。
平面図である。
【図7】図6に示したバイト11による切削状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図8】図6に示したバイト11において溶着が生じた
状態を示す側面図である。
状態を示す側面図である。
【図9】図6に示したバイト11において溶着が進行し
た状態を示す側面図である。
た状態を示す側面図である。
21 切刃体 21a 超高硬度焼結体より成る部分 21b 超硬合金より成る部分 22 母材 23 凹所 24 切刃 25 チップ S 切刃体21の超硬合金より成る部分21bと母材と
の接合面
の接合面
Claims (1)
- 【請求項1】 超硬合金より成る母材に形成された凹所
に、超高硬度焼結体と超硬合金とを積層して成る切刃体
が、その超硬合金より成る部分を上記母材側に向けて接
合されるとともに、該切刃体の上記超高硬度焼結体より
成る部分に切刃が形成されて成るスローアウェイチップ
において、 上記母材と上記切刃体の超硬合金より成る部分とが、当
該超硬合金の液相温度付近にまで昇温されて拡散接合さ
れていることを特徴とするスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1425493A JPH06228609A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1425493A JPH06228609A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | スローアウェイチップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06228609A true JPH06228609A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=11855959
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1425493A Withdrawn JPH06228609A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06228609A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005305863A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Mitsubishi Materials Corp | 切刃チップ及びその製造方法 |
| KR101440152B1 (ko) * | 2006-01-03 | 2014-09-12 | 제너럴 일렉트릭 캄파니 | 기계 구성요소 및 이를 제작 및 수선하는 방법 |
| JP2015196189A (ja) * | 2014-04-03 | 2015-11-09 | 日立金属株式会社 | 圧延ロール用超硬合金製外層及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP1425493A patent/JPH06228609A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005305863A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Mitsubishi Materials Corp | 切刃チップ及びその製造方法 |
| KR101440152B1 (ko) * | 2006-01-03 | 2014-09-12 | 제너럴 일렉트릭 캄파니 | 기계 구성요소 및 이를 제작 및 수선하는 방법 |
| JP2015196189A (ja) * | 2014-04-03 | 2015-11-09 | 日立金属株式会社 | 圧延ロール用超硬合金製外層及びその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000404 |