JPH06229791A - 異常診断方法 - Google Patents

異常診断方法

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JPH06229791A
JPH06229791A JP5013278A JP1327893A JPH06229791A JP H06229791 A JPH06229791 A JP H06229791A JP 5013278 A JP5013278 A JP 5013278A JP 1327893 A JP1327893 A JP 1327893A JP H06229791 A JPH06229791 A JP H06229791A
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Makoto Samejima
誠 鮫島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラントまたは装置において、何れの機器ま
たはセンサで異常が発生しているかを正確に診断するこ
とができる異常診断方法を提供する。 【構成】 センサ6、7、8の検出データに基づき、機
器モデル53−1とアクチュエータモデル54−1とに
よってセンサ9の検出データと同種の第1の予測データ
を算出し、同時にセンサ6、8の検出データと指令信号
bとに基づき、機器モデル53−2とアクチュエータモ
デル54−2とによってセンサ9の検出データと同種の
第2の予測データを算した後、診断部56においてセン
サ9の検出データ、第1の予測データ及び第2の予測デ
ータを各々比較し、その比較結果を組み合わせることに
よってセンサ6〜9等の異常診断を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異常診断方法に関し、
特に複数の機器、アクチュエータ及びセンサを有するプ
ラント或いは装置の異常診断に適用して有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来技術に係る異常診断方法の
説明図である。
【0003】同図に示すように、プラント1は、機器
2、3、アクチュエータ4及びセンサ5、6、7、8、
9を有する。これらのうち機器2、3は、制御装置10
から出力された指令信号a,bに基づいて動作し、圧油
等の媒体をアクチュエータ4に送る。アクチュエータ4
は、送られてきた前記媒体によって動作する。センサ
5、7、9は、機器2、3及びアクチュエータ4の動作
状態量を検出し、検出データを出力する。なおセンサ9
の検出データは、制御装置10にフィードバックされ
る。またセンサ6、8は、機器2と機器3との間及び機
器3とアクチュエータ4との間の配管部における液圧
等、前記媒体の状態量をそれぞれ検出し、検出データを
出力する。
【0004】すなわちプラント1では、アクチュエータ
4が所定の動作をするよう制御装置10によってフィー
ドバック制御が行われている。
【0005】次に、異常診断装置11は、従来技術に係
る異常診断方法を実現するための装置であって、機器モ
デル12、13、アクチュエータモデル14、比較器1
5、16、17、18、19及び診断部20を有する。
【0006】これらのうち、機器モデル12、13は、
各々制御装置10から指令信号a,bを入力し、この指
令信号a,bに基づき機器2、3の動作状態量等を数式
によって算出する数式モデルであって、センサ5〜8の
検出データと同種の動作状態量等を表わす算出データ1
2a、12b、13a、13bを出力する。アクチュエ
ータモデル14は、前記算出データ13bを入力し、こ
の算出データ13bに基づきアクチュエータ4の動作状
態量を数式によって算出する数式モデルであって、セン
サ9の検出データと同種の動作状態量を表わす算出デー
タ14aを出力する。比較器15〜19は、センサ5〜
9の検出データと、算出データ12a、12b、13
a、13b、14aとを各々比較し、この比較結果を出
力する。診断部20は、前記比較結果を入力し、この比
較結果が大きくずれているかどうかを判断し、これによ
り機器2、3及びセンサ5〜9に異常があるかどうかを
診断する。
【0007】上述の如き異常診断装置11によって実現
する異常診断方法は、まず機器モデル2、3において、
機器2、3と同様に、制御装置10から出力された指令
信号a,bを各々入力し、これと同一の指令信号a,b
に基づく機器2、3の動作状態量及び前記配管部におけ
る媒体の状態量を算出し、算出した前記動作状態量の値
を算出データ12a、13aとし、算出した前記状態量
の値を算出データ12b、13bとして出力する。
【0008】またアクチュエータモデル14において、
算出データ13bを入力し、機器3から送られてくる前
記媒体に基づくアクチュエータ4の動作状態量を算出
し、この算出した前記動作状態量の値を算出データ14
aとして出力する。
【0009】次に比較器15〜19において、センサ5
〜9の検出データと、算出データ12a、12b、13
a、13b、14aとを各々比較し、これらの比較結果
を出力する。例えば比較器15では、センサ5の検出デ
ータと、該検出データと同種の算出データ12aとを比
較し、この比較結果を出力する。
【0010】最後に診断部20において、比較器15〜
19の比較結果を入力し、これらの比較結果が何れもほ
ぼ等しいと判断できる場合には、機器2、3、アクチュ
エータ4及びセンサ5〜9が何れも正常であると診断
し、一方前記比較結果の何れかが大きくずれていると判
断できる場合には、その大きくずれている比較結果に対
応する機器2、3、アクチュエータ4またはセンサ5〜
9が異常であると診断する。例えば比較器15の比較結
果が大きくずれていると判断できる場合には、機器2ま
たはセンサ5が異常であると診断する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来技術に
係る異常診断方法では、例えば機器2のみが異常であっ
た場合、比較器15の比較結果が大きくずれることにな
り、その結果機器2またはセンサ5が異常であると診断
する。ここで、機器2が異常である場合には、機器2か
ら出力される媒体の状態量が変化するため、これに伴っ
て前記媒体の状態量を検出するセンサ6、8の検出デー
タも変化する。このため比較器16、18の比較結果も
大きくずれることになり、その結果、実際には正常であ
るにもかかわらずセンサ6、8も異常であると診断して
しまう。
【0012】このように、従来技術に係る異常診断方法
では、アクチュエータ4、機器2、3及びセンサ5〜9
の何れで異常が発生しているかを正確に診断することが
できない場合があるという問題点があった。
【0013】本発明は、上記従来技術に鑑み、プラント
または装置において何れの機器またはセンサで異常が発
生しているかを正確に診断することができる異常診断方
法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、制御装置によって遠隔或いは自動で制御さ
れる複数の機器及びアクチュエータと、これらの機器及
びアクチュエータの動作状態量等を検出する各種のセン
サとを有するプラント或いは装置において、前記機器及
びセンサの異常を診断する異常診断方法であって、前記
機器或いはアクチュエータに装着され、これらの動作状
態量を検出するセンサの検出データと、他の状態量を検
出する複数のセンサの検出データとから、比較対象とし
た機器或いはアクチュエータの動作状態量の予測値を表
わす第1の予測データを算出するとともに、前記他の状
態量を検出する複数のセンサの検出データと前記制御装
置から出力される指令信号とから前記動作状態量の予測
値を表わす第2の予測データを算出し、その後前記動作
状態量を検出するセンサの検出データ、前記第1の予測
データ及び前記第2の予測データを各々比較し、その比
較結果を組み合わせることによって前記プラント或いは
装置の機器及びセンサの異常を診断することを特徴とす
る。
【0015】また、比較対象とした機器或いはアクチュ
エータの動作状態量を検出するセンサの検出データ、第
1の予測データ及び第2の予測データを各々比較し、そ
の比較結果を組み合わせる際、比較する2つのデータの
差から該2つのデータの等しさの度合を求める等号関数
を設け、該等号関数によって得られた値を第1の確信度
とし、また比較する他の2つのデータの差から該他の2
つのデータの不等の度合を求める不等号関数を設け、該
不等号関数によって得られた値を第2の確信度とし、比
較組み合わせにおいて「2つのデータが等しくかつ他の
2つのデータが不等である」というように「かつ」とい
う言葉で組み合わせる場合には、前記第1の確信度と前
記第2の確信度のうち何れか小さい方の値を選択して、
これを機器またはセンサの異常の度合を示す異常確信度
とし、また比較組み合わせにおいて「2つのデータが等
しいかまたは他の2つのデータが不等である」というよ
うに「または」という言葉で組み合わせる場合には、前
記第1の確信度と前記第2の確信度のうち何れか大きい
方の値を選択して機器またはセンサの異常の度合を示す
異常確信度とすることを特徴とする。
【0016】
【作用】上記構成の本発明によれば、例えば何れかの機
器のみが異常になった場合、比較対象とした機器或いは
アクチュエータの動作状態量を検出するセンサの検出デ
ータと第1の予測データとを比較するとこの両者はほぼ
等しいが、前記検出データと第2の予測データとを比較
するとこの両者は大きくずれて不等になる。従ってこれ
らの比較結果を組み合わせて前記機器が異常であると診
断する。
【0017】また前記検出データと前記第1の予測デー
タの差と、等号関数とから第1の確信度を求め、また前
記検出データと前記第2の予測データの差と、不等号関
数とから第2の確信度を求めて、これら第1の確信度と
第2の確信度のうち何れか値の小さい方または大きい方
を選択して前記機器の異常確信度を得る。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
【0019】図1は、本発明に係る異常診断方法を図5
と同様に制御装置10によってフィードバック制御され
るプラント1に適用した場合の実施例を説明する説明図
である。異常診断装置51は、本実施例に係る異常診断
方法を実現するための装置であって、同図に示すように
機器モデル52、53−1、53−2、アクチュエータ
モデル54−1、54−2、比較器55及び診断部56
を有する。
【0020】これらのうち機器モデル52は、従来技術
と同様、すなわち図5の機器モデル12と同様のモデル
であって、指令信号aに基づく機器2の動作状態量を数
式によって算出し、この算出した前記動作状態量の値を
算出データ52aとして出力する。比較器55は、やは
り従来技術と同様、すなわち図5の比較器15と同様
に、算出データ52aとセンサ5の検出データとを比較
し、この比較結果を診断部56へ出力する。
【0021】機器モデル53−1は、センサ6、7、8
の検出データを入力し、これらの検出データに基づき機
器3から吐出される媒体の状態量を数式によって算出す
る数式モデルであって、算出した前記状態量の値を算出
データ53−1aとして出力する。機器モデル53−2
は、センサ6、8の検出データと制御装置10から出力
された指令信号bとを入力し、これらの検出データ及び
指令信号bに基づき前記媒体の状態量を数式によって算
出する数式モデルであって、算出した前記状態量の値を
算出データ53−2aとして出力する。
【0022】アクチュエータモデル54−1は、前記算
出データ53−1aを入力し、この算出データ53−1
aに基づきセンサ9の検出信号と同種であるアクチュエ
ータ4の動作状態量を数式によって算出する数式モデル
であって、算出した前記動作状態量の値を第1の予測デ
ータ54−1aとして出力する。アクチュエータモデル
54−2は、前記算出データ53−2aを入力し、この
算出データ53−2aに基づき前記アクチュエータ4の
動作状態量を数式によって算出する数式モデルであっ
て、算出した前記動作状態量の値を第2の予測データ5
4−2aとして出力する。
【0023】診断部56は、比較組み合わせ診断部56
a及び比較結果診断部56bを有する。このうち比較組
み合わせ診断部56aでは、前記予測データ54−1
a、前記予測データ54−2a及びセンサ9の検出デー
タを入力し、これらのデータを各々比較し、組み合わせ
ることによって機器3またはセンサ6〜9の異常を診断
する。また比較結果診断部56bでは、比較器55から
比較結果を入力し、従来技術と同様に前記比較結果に基
づき機器2またはセンサ5の異常を診断する。なおこれ
ら従来技術と同様な部分については、以後詳細な説明は
省略する。
【0024】上述の如き異常診断装置51によって実現
する異常診断方法は、まず機器モデル53−1におい
て、センサ6、7、8の検出データを入力し、これらの
検出データに基づき機器3から吐出される媒体の状態量
を数式によって算出するとともにこの算出した前記状態
量の値を示す算出データ53−1aをアクチュエータモ
デル54−1へ出力する。続いてアクチュエータモデル
54−1において、算出データ53−1aを入力し、こ
の算出データ53−1aに基づきアクチュエータ4の動
作状態量を数式によって算出するとともに、この算出し
た前記動作状態量の値を示す第1の予測データ54−1
aを診断部56へ出力する。
【0025】また同時に、機器モデル53−2におい
て、センサ6、8の検出データ及び指令信号bを入力
し、まず指令信号bに基づき数式によって機器3の動作
状態量を算出し、次に算出した前記動作状態量と前記検
出データに基づき機器3から吐出される媒体の状態量を
数式によって算出するとともに、この算出した前記状態
量の値を示す算出データ53−2aをアクチュエータモ
デル54−2へ出力する。続いてアクチュエータモデル
54−2において、算出データ53−2aを入力し、こ
の算出データ53−2aに基づきアクチュエータ4の動
作状態量を数式によって算出するとともに、この算出し
た前記動作状態量の値を示す第2の予測データ54−2
aを診断部56へ出力する。
【0026】次に比較組み合わせ診断部56aにおい
て、第1の予測データ54−1a、第2の予測データ5
4−2a及びセンサ9の検出データを入力し、これらの
データを各々比較し、組み合わせることによって機器3
またはセンサ6〜9の異常を診断する。例えば、機器3
のみが異常になった場合、センサ9の検出データと第1
の予測データ54−1aとを比較するとこの両者はほぼ
等しいが、センサ9の検出データと第2の予測データ5
4−2aとを比較するとこの両者は大きくずれて不等で
ある。従ってこれらの比較結果を組み合わせて機器3が
異常であると診断する。
【0027】なお、機器2またはセンサ5の異常は、比
較器55の比較結果に基づき比較結果診断部56bにて
診断する。
【0028】次に具体的な異常診断対象の一例として旋
回装置を挙げ、該旋回装置に適用した本発明の実施例に
係る異常診断方法について説明する。
【0029】図2は、旋回装置1、異常診断装置61及
び制御装置40の関係を示す説明図である。同図に示す
ように旋回装置1は、ポンプ22、バルブ23、モータ
24、配管32a,32b,32c、斜板センサ25、
バルブ変位センサ27、回転数センサ29及び圧力セン
サ26,28a,28b,30を有する。
【0030】これらのうちポンプ22は、モータ24を
回転させるための圧油を吐出する。前記圧油の吐出量
は、ポンプ22に設けられた斜板22によってコントロ
ールされる。バルブ23は、前記圧油の流量をコントロ
ールするとともに、その流れる方向を切換える。モータ
24は、前記圧油によって回転する。
【0031】すなわちポンプ22から吐出された圧油
は、配管32a、バルブ23、配管32b(または配管
32c)の順に流れ、モータ24を正回転(また逆回
転)させた後、配管32c(または配管32b)バルブ
23を経てタンク31へ排出される。
【0032】斜板センサ25は、斜板21の変位を検出
し、検出データΦa を出力する。バルブ変位センサ27
は、バルブ23の変位を検出し、検出データXa を出力
する。回転数センサ29は、モータの回転数を検出し、
検出データNa を出力する。圧力センサ26,28a,
28b,30は、各々配管32a,32b,32cにお
ける圧油の圧力及びタンク31へ排出される圧油の圧力
を検出し、検出データPpa,P1a,P2a,PT を出力す
る。
【0033】制御装置40は、回転数センサ29の検出
データNa をフィードバックしつつ、斜板21及びバル
ブ23へ各々指令信号ΦD ,XD を出力して斜板21及
びバルブ23の変位をコントロールし、これによってモ
ータ24に流れ込む圧油の流量、すなわちモータ24の
回転数をコントロールする。
【0034】異常診断装置61は、前記異常診断方法を
実現するための装置であって、旋回装置1及び制御装置
40から検出データΦa ,Xa ,Na ,Ppa,P1a,P
2a,PT 及び指令信号ΦD ,XD を入力し、旋回装置1
の各機器及びセンサの異常診断を行う。
【0035】図3は、異常診断装置61の内部構成の一
例を示すブロック図である。なお同図において、従来技
術と同様である斜板21の変位を算出する数式モデル、
該数式モデルの算出データと検出データΦa とを比較す
る比較器及び該比較器から比較結果を入力し斜板21ま
たは斜板センサ25の異常を診断する比較結果診断部の
記載は、省略した。
【0036】図3に示すように異常診断装置61は、バ
ルブモデル63−1、63−2、63−3、63−4、
モータモデル64−1、64−2、64−3、64−4
及び比較組み合わせ診断部66aを有する。
【0037】これらのうち、バルブモデル63−1は、
検出データXa ,P1a,Ppaを入力し、数式に基づいて
バルブ23の供給側を通過する圧油流量Q1Sを算出する
数式モデルである。(1)式は、前記数式の一例であ
る。バルブモデル63−2は、検出データP1a,Ppa
び指令信号XD を入力し、数式に基づいてバルブ23の
供給側を通過する圧油流量Q1cを算出する数式モデルで
ある。(2)式は、前記数式の一例である。
【0038】
【数1】
【0039】バルブモデル63−3は、検出データ
2a,PT ,Xa を入力し、数式に基づいてバルブ23
の戻り側を通過する圧油流量Q2Sを算出する数式モデル
である。(3)式は、前記数式の一例である。バルブモ
デル63−4は、検出データP2a,PT 及び指令信号X
D を入力し、数式に基づいてバルブ23の戻り側を通過
する圧油流量Q2Cを算出する数式モデルである。(4)
式は、前記数式の一例である。
【0040】
【数2】
【0041】モータモデル64−1、64−2、64−
3、64−4は、各々、前記圧油流量Q1S,Q1C
2S,Q2Cを入力し、数式に基づいてモータ24の回転
数の予測データN1S,N1C,N2S,N2Cを算出する数式
モデルである。(5)式は、前記数式の一例である。
【0042】
【数3】
【0043】比較組み合わせ診断部66aは、前記予測
データN1S,N1C,N2S,N2C及び検出データNa を入
力し、これらを比較組み合わせることによって異常診断
を行う。
【0044】上述の如き異常診断装置61によって、実
現する異常診断方法は、まず、バルブモデル63−1に
おいて、検出データXa ,P1a,Ppaを入力し、(1)
式に基づき、すなわち検出データXa を、バルブ22の
変位に対する供給側のバルブ開口面積の関数f1 に代入
して前記バルブ開口面積A1Sを算出し、続いて前記バル
ブ開口面積A1S、検出データP1a,Ppa及び各定数、す
なわちバルブ22の流量係数、重力加速度g、油の比重
rから圧油流量Q1Sを算出する。またバルブモデル63
−2において、検出データP1a,Ppa及び指令信号Xa
を入力し、(2)式に基づき、すなわち指令信号XD
一次遅れ関数に代入してバルブ変位予測値XC を算出し
た後、このバルブ変位予測値XC を前記関数f1 に代入
してバルブ開口面積A1Cを算出し、続いて前記バルブ開
口面積A1C、検出データP1a,P pa及び前記各定数から
圧油流量Q1Cを算出する。
【0045】同時にバルブモデル63−3において、検
出データXa ,P2a,PT を入力し、(3)式に基づ
き、すなわち検出データXa を、バルブ22の変位に対
する戻り側のバルブ開口面積の関数f2 に代入して前記
バルブ開口面積A2Sを算出し、続いて前記バルブ開口面
積A2S、検出データP2a,PT 及び前記各定数から圧油
流量Q2Sを算出する。またバルブモデル63−4におい
て、検出データP2a,P T 及び指令信号XD を入力し、
(4)式に基づき、すなわち指令信号XD を一次遅れ関
数に代入してバルブ変位予測値XC を算出した後、この
バルブ変位予測値XC を前記関数f2 に代入してバルブ
開口面積A2Cを算出し、続いて前記バルブ開口面積
2C、検出データP2a,PT 及び前記定数から圧油流量
2Cを算出する。
【0046】次に、モータモデル64−1、64−2、
64−3、64−4において、各々圧油流量Q1S
1C,Q2S,Q2Cを入力し、(5)式に基づき、すなわ
ちモータ24の容量DM と前記圧油流量Q1S,Q1C,Q
2S,Q2Cとからモータ24の回転数の予測データN1S
1C,N2S,N2Cを算出する。
【0047】最後に比較組み合わせ診断部66aにおい
て、検出データNa 及び予測データN1S,N1C,N2S
2Cを入力し、これらを比較組み合わせすることによっ
てバルブ23及びバルブ変位センサ27、回転数センサ
29及び圧力センサ26,28a,28bの異常診断を
行う。
【0048】表1には、前記異常診断の結果を示す。同
表に示すように例えばCASE1では、検出データNa
と予測データN1Cとを比較し、更に検出データNa と予
測データN1Sとを比較した後これらの比較結果を組み合
わせて「Na =N1CかつNa≠N1S」が成立する場合、
a ≠N1Sから圧力センサ28a,26、バルブ変位セ
ンサ27及び回転数センサ29の何れかが異常があるこ
とが分かり、これらのうち、Na =N1Cから圧力センサ
28a,26及び回転数センサ29は正常であることが
分かるため、残るバルブ変位センサ27が異常であると
診断する。
【0049】
【表1】
【0050】同様にしてCASE2の「Na ≠N1Cかつ
a =N1S」という比較組み合わせが成立する場合に
は、バルブ23本体が異常であると診断し、CASE3
の「N a =N1CかつNa ≠N2C」という比較組み合わせ
が成立する場合には、圧力センサ28bが異常であると
診断する。
【0051】なおCASE5の「Na ≠N1CかつNa
2C」という比較組み合わせが成立する場合には、圧力
センサ28aまたは圧力センサ26が異常であると診断
し、何れか一方に特定することができないが、この場合
には次のようにして特定することができる。
【0052】まずバルブ23によって圧油の流れる方向
を切換えてモータ24を逆回転させる。次に他のバルブ
モデルを用いて、この時の検出データPpa,P2a
1a,P T 及び指令信号XD を入力するとともに数式に
よってバルブ23の逆流時の供給側を通過する圧油流量
Q′2C、バルブ23の逆流時の戻り側を通過する圧油流
量Q′1Cを算出する。(6)式は、前記数式の一例であ
る。すなわち指令信号XDからバルブ変位予測値XC
算出した後、このバルブ変位予測値XC を各々関数
1 ,f2 に代入し、前記圧油流量Q′1C、Q′2Cを算
出する。また他のモータモデルを用いて、前記圧油流量
Q′1C、Q′2Cを入力するとともに数式によって逆流時
のモータ24の回転数の予測データN′1C、N′2Cを算
出する。(7)式は、前記数式の一例である。すなわち
ポンプ24の容量DM と圧油流量Q′1C、Q′2Cから各
々予測データN′1C,N′2Cを算出する。
【0053】
【数4】
【0054】最後に比較組み合わせ診断部66aにおい
て、前記予測データN′1C,N′2Cを入力し、これらを
比較組み合わせることによって圧力センサ28a,26
の何れが異常かを診断する。すなわち表1に示すように
CASE6の「Na ≠N′1CかつNa =N′2C」という
比較組み合わせが成立する場合には、圧力センサ28b
が異常であると診断する。
【0055】なお表1は、比較結果を全て「かつ」とい
う言葉で組み合わせているが、診断対象の構成によって
は、「または」という言葉で組み合わせる必要がある場
合もある。
【0056】次に上述の異常診断方法において比較組み
合わせにより異常診断を行う際、機器及びセンサの異常
の度合を示す異常確信度を算出する方法の実施例を具体
的に説明する。
【0057】図4は、等号関数と不等号関数の一例を示
した説明図である。同図に示すように等号関数71は、
比較する2つのデータが等しくなるほど、すなわち前記
2つのデータの差が小さくなるほど、その値が大きくな
る(最大値=1)関数であり、不等号関数72は、比較
する2つのデータが等しくないほど、すなわち前記2つ
のデータの差が大きくなるほど、その値が大きくなる
(最大値=1)関数である。
【0058】そこで表1のCASE1を例にとると、ま
ず検出データNa と予測データN1Cとの差△N1 を算出
し、この△N1 と前記等号関数71とから第1の確信度
τ1を求める。次に検出データNa と予測データN1S
の差△N2 を算出し、この△N2 と前記不等号関数72
とから第2の確信度τ2 を求める。最後にCASE1は
「かつ」という言葉で組み合わされているため前記第1
の確信度τ1 と前記第2の確信度τ2 の何れか小さい方
を選択する。これは、各々の比較結果が共通に成立する
領域を求めることを意味し、前記選択によって得た値が
バルブ変位センサ27の異常の度合い、すなわち異常確
信度を表わす。CASE1が成り立たない場合、バルブ
変位センサ27の異常確信度は、ゼロに近くなり、逆に
CASE1が成り立つ場合、前記異常確信度は、1に近
くなる。
【0059】なお前述のように比較対象の構成によって
は、比較結果を「または」という言葉で組み合わせる場
合もあるが、その場合には、前記等号関数71から得ら
れる第1の確信度と、前記不等号関数72から得られる
第2の確信度のうち何れか大きい方を選択し、これを異
常確信度とする。
【0060】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに、本発明は、ある機器のみが異常になった場合、該
機器の異常のみを診断し、他の機器またはセンサも異常
であるというような誤診断をすることがない。従って診
断対象とする機器及びセンサの正確な異常診断が可能で
ある。また等号関数及び不等号関数を用いて異常確信度
を求めることにより前記機器及びセンサの異常の度合を
把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る異常診断方法の説明図で
ある。
【図2】旋回装置1、異常診断装置61及び制御装置4
0の関係を示す説明図である。
【図3】異常診断装置61の内部構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図4】等号関数と不等号関数の一例を示した説明図で
ある。
【図5】従来技術に係る異常診断方法の説明図である。
【符号の説明】
1 プラント 2、3 機器 5〜9 センサ 10、40 制御装置 51、61 異常診断装置 52、53−1、53−2 機器モデル 54−1、54−2 アクチュエータモデル 55 比較器 56 診断部 56a、66a 比較組み合わせ診断部 56b 比較結果診断部 22 ポンプ 63−1〜4 バルブモデル 64−1〜4 モータモデル 71 等号関数 72 不等号関数

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御装置によって遠隔或いは自動で制御
    される複数の機器及びアクチュエータと、これらの機器
    及びアクチュエータの動作状態量等を検出する各種のセ
    ンサとを有するプラント或いは装置において、前記機器
    及びセンサの異常を診断する異常診断方法であって、 前記機器或いはアクチュエータに装着され、これらの動
    作状態量を検出するセンサの検出データと、他の状態量
    を検出する複数のセンサの検出データとから、比較対象
    とした機器或いはアクチュエータの動作状態量の予測値
    を表わす第1の予測データを算出するとともに、前記他
    の状態量を検出する複数のセンサの検出データと前記制
    御装置から出力される指令信号とから前記動作状態量の
    予測値を表わす第2の予測データを算出し、その後前記
    動作状態量を検出するセンサの検出データ、前記第1の
    予測データ及び前記第2の予測データを各々比較し、そ
    の比較結果を組み合わせることによって前記プラント或
    いは装置の機器及びセンサの異常を診断することを特徴
    とする異常診断方法。
  2. 【請求項2】 比較対象とした機器或いはアクチュエー
    タの動作状態量を検出するセンサの検出データ、第1の
    予測データ及び第2の予測データを各々比較し、その比
    較結果を組み合わせる際、比較する2つのデータの差か
    ら該2つのデータの等しさの度合を求める等号関数を設
    け、該等号関数によって得られた値を第1の確信度と
    し、また比較する他の2つのデータの差から該他の2つ
    のデータの不等の度合を求める不等号関数を設け、該不
    等号関数によって得られた値を第2の確信度とし、 比較組み合わせにおいて「2つのデータが等しくかつ他
    の2つのデータが不等である」というように「かつ」と
    いう言葉で組み合わせる場合には、前記第1の確信度と
    前記第2の確信度のうち何れか小さい方の値を選択し
    て、これを機器またはセンサの異常の度合を示す異常確
    信度とし、 また比較組み合わせにおいて「2つのデータが等しいか
    または他の2つのデータが不等である」というように
    「または」という言葉で組み合わせる場合には、前記第
    1の確信度と前記第2の確信度のうち何れか大きい方の
    値を選択して機器またはセンサの異常の度合を示す異常
    確信度とすることを特徴とする請求項1に記載する異常
    診断方法。
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