JPH06230320A - 装用性に優れたソフトコンタクトレンズ - Google Patents

装用性に優れたソフトコンタクトレンズ

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JPH06230320A
JPH06230320A JP2001593A JP2001593A JPH06230320A JP H06230320 A JPH06230320 A JP H06230320A JP 2001593 A JP2001593 A JP 2001593A JP 2001593 A JP2001593 A JP 2001593A JP H06230320 A JPH06230320 A JP H06230320A
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JP
Japan
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lens
contact lens
soft contact
bevel
curve
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Withdrawn
Application number
JP2001593A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Hogi
恒夫 保木
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のソフトコンタクトレンズに認められた
レンズの動きの低下、角膜への固着を防ぎ装用性を改良
する。 【構成】 ソフトコンタクトレンズ後面のベベルの内側
で光学視野の外側に、涙液が蓄えられる部位を少なくと
も1つ設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装用性に優れたレンズ
デザインを有するソフトコンタクトレンズに関するもの
である。更に詳しくいえば、装用時に角膜への固着が無
く、レンズの動きが優れる、装用感の良いソフトコンタ
クトレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ソフトコンタクトレンズは、含水ソフト
コンタクトレンズと非含水ソフトコンタクトレンズとが
有り、含水ソフトコンタクトレンズは装用感が優れてい
るところから多く使用されている。また、非含水ソフト
コンタクトレンズとして、例えば、特開昭54−813
63号公報、特開昭58−127914号公報、特開昭
48−75047号公報などの提案がある。
【0003】しかしながら、非含水ソフトコンタクトレ
ンズはその材料が疎水性で表面を親水性に後処理してい
るがそれでも角膜への固着が起こり易いという問題があ
り一般に広く使用される所までに至っていない。一方、
含水ソフトコンタクトレンズも室内湿度が少ない時には
レンズが乾燥してレンズの動きが少なくなり角膜への固
着が起こり易いという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、角膜への固
着の起こりにくく、かつ装用性に優れたソフトコンタク
トレンズを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者らはソフトコンタクトレンズの材料特性と
レンズデザインとを検討し、鋭意研究を重ねた結果、材
料特性に合った特定のレンズ構造にする事でその目的を
達成できることを見いだし、本発明を完成する事ができ
た。
【0006】すなわち、本発明は以下の通りである。 1.コンタクトレンズの後面のベベルの内側で光学視野
部の外側に、涙液が蓄えられる部位を少なくとも1つ有
するソフトコンタクトレンズ。 2.涙液が蓄えられる部位が、環状であって、かつ後面
カーブを2段以上のマルチカーブで構成することによっ
て形成されることを特徴とする上記1のソフトコンタク
トレンズ。 3.涙液が蓄えられる部位が、凹面構造であることを特
徴とする上記1のソフトコンタクトレンズ。 4.ソフトコンタクトレンズが、含水率が5%以下、弾
性率が10×107 dyn/cm2 以下であるポリマー
からなる上記1、2、または3のソフトコンタクトレン
ズ。 5.ポリマーが、ポリアルキルシロキサン、ポリフルオ
ロアルキルシロキサンあるいはヒドロキシル基を含有す
るポリ(フルオロ)アルキルシロキサンの分子末端に重
合性の不飽和基を有するマクロマーを主成分とするシリ
コン系ポリマーであることを特徴とする上記4に記載の
ソフトコンタクトレンズ。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ソフトコンタクトレンズは、コンタクトレンズのベベル
の内側に、涙液が蓄えられる部位(以下、涙液蓄え部位
という。)を少なくとも1つ有する構造をしたソフトコ
ンタクトレンズである。コンタクトレンズのベベルの内
側に、涙液蓄え部位が無いレンズ、すなわち従来のレン
ズデザインでは、乾燥しやすく、それによりレンズの動
きが少なくなりやすく、時として動きが無くなり、角膜
への固着が起こり易い。
【0008】ベベルの内側の涙液蓄え部位は、どの様な
方法で形成しても良いが、一般にはコンタクトレンズの
ベベル部と光学視野部との間のいわゆる中間カーブ領域
の後面カーブを、ベースカーブの曲率半径よりも大きい
曲率半径と、小さい曲率半径とを含む2段以上のマルチ
カーブに形成することで達成される。その一例を示せ
ば、光学視野部外周からベースカーブより大きな曲率半
径をもつカーブ1、ベースカーブより小さい曲率半径を
もつカーブ2、ベースカーブとほぼ同じ曲率半径をもつ
カーブ3の順で、またはベースカーブより大きな曲率半
径をもつカーブ1、ベースカーブとほぼ同じ曲率半径を
もつカーブ2の順で、中間カーブ領域の後面カーブを構
成することで涙液蓄え部位が形成される。また、必要に
応じて、これらマルチカーブのカーブとカーブとの接続
部をなだらかにするために、これら接続部に中間カーブ
を設けても良い。
【0009】マルチカーブで形成する環状の涙液蓄え部
位はコンタクトレンズの光学視野部(通常、約7mmの
直径)の外側でレンズエッジ部のベベル(通常、直径約
12〜15mmのレンズエッジから約0.25〜0.8
mmまで)の内側の範囲に形成される。一般には、この
涙液蓄え部位を1つ設ける時は、レンズ直径の約8〜1
0mmの所に設けるのが角膜の形状に良く合い、レンズ
の動きが良く、かつ安定するので好ましく、その涙液蓄
え部の幅は約0.5〜1.5mmの範囲内である。ま
た、その深さはレンズエッジのリフト量(通常0.15
mm以下)より浅く、最大深部でのレンズ厚みがレンズ
中心厚みと同等ないしは、それ以上であるように設定さ
れる。涙液蓄え部位の数を2以上にするときは上記のレ
ンズ範囲内に同心円状に設ける。この涙液蓄え部位の形
状は、特に限定されず円であっても楕円であってもよ
く、球面であっても非球面であっても良い。
【0010】この環状涙液蓄え部を有するレンズデザイ
ンは、例えば、レンズサイズ13.0mm、ベベル幅約
0.45mm、涙液蓄え部位幅約0.65mm、涙液蓄
え部の内径9.00mmレンズエッジリフト量約0.1
0mm、涙液蓄え部最大深さ約0.05mmである。こ
のレンズは、レンズの動きが良く、吸着、固着が無い。
【0011】涙液蓄え部の別の例としては、コンタクト
レンズの後面の周辺部のベベルの内側で光学視野部の外
側に凹面部が形成され、涙液が蓄えられる部位を少なく
とも1つ有するソフトコンタクトレンズが有る。この凹
面部は通常のレンズ後面部の光学視野部の外側でベベル
部の内側にレンズのベースカーブより小さい曲率の切削
治具および研磨治具で加工することで形成される。その
形状大きさは特に限定されないが、上記環状の涙液蓄え
部の一部が途切れた馬蹄状、三日月状、眉玉状、円状、
あるいは楕円状で良い。一般的には、約0.5〜1.5
mmの径あるいは幅でレンズの厚みの約2/3以下の深
さを有する円、眉玉状あるいは楕円形状である。その数
は、1以上であれば幾つでも良く、通常はレンズの中心
に対して点対称あるいは線対称に形成される。
【0012】本発明のソフトコンタクトレンズには、ソ
フトレンズに適したポリマーであれば使用できる。例え
ば、含水率が約90〜25%の含水ポリマー、あるいは
シリコーン系ポリマー、アクリル系ポリマーなどのエラ
ストマーがある。これらのうち、含水率が5%以下、弾
性率が10×107 dyn/cm2 以下である非含水ポ
リマーが、含水ソフトレンズに認められるレンズ内部へ
の蛋白質の吸着が無く、レンズのケアが容易で、レンズ
の柔らかさが含水ソフトコンタクトレンズに近いため装
用感が優れ、また装用時に吸盤効果で角膜に固着する事
が無く好ましい。
【0013】装用時の感触が優れるところから含水率が
1%以下、弾性率が2×107 dyn/cm2 以下であ
るポリマーがより好ましい。上記のポリマーであれば良
いが、例えば、アクリルエステル系エラストマー、メタ
クリルエステル系エラストマー、シリコン系エラストマ
ー、フルオロシリコン系エラストマー、パーフルオロエ
ーテル系エラストマー、ポリフォスファゼン系エラスト
マーあるいはこれらの共重合物などがある。酸素透過
性、耐汚れ付着性、機械的強度などの物性バランスが良
いことから、ポリアルキルシロキサン、ポリフルオロア
ルキルシロキサンあるいはヒドロキシル基を含有するポ
リ(フルオロ)アルキルシロキサンの分子末端に重合性
の不飽和基を有するマクロマーを主成分とするシリコン
系ポリマーが好ましい。これらマクロマー及びポリマー
の具体的例は、例えば特開平3−240021号公報、
特開平3−257420号公報、特開平4−50814
号公報、特願平3−202106号、特願平3−333
026号などに記載されている。その代表例を示せば下
記化1〜化8で表されるマクロマーを単独あるいはこれ
と共重合可能なモノマーと共重合したものが挙げられ
る。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】本発明のコンタクトレンズは、従来のレン
ズ製造方法で製造でき、例えば、ポリマーのブロックか
ら旋盤で切削して研磨加工する方法、レンズの形状に相
当する重合鋳型の中にモノマー組成物を注入して重合す
るキャスト法、あるいは、レンズの片面のみを重合鋳型
でキャスト重合して形成し他の面を切削研磨法で仕上げ
る方法などがある。切削研磨法で本発明の涙液蓄え部を
形成するときは、その部分を所定の形状に切削研磨し、
キャスト重合法で形成するときはその鋳型の所定の部分
にレンズに対応した形状に切削研磨法で形成する事で製
造される。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明する。
【0024】
【実施例1】下記化9で示されるシロキサンマクロマー
50重量部、トリフルオロエチルメタクリレート20重
量部、n−ブチルアクリレート15重量部、1, 3−ビ
ス(3−メタクリロキシプロピル)−1, 1, 3, 3−
テトラジメチルシロキサン5重量部およびベンジルジメ
チルケタール0.5重量部を窒素雰囲気下で溶解混合し
た。この混合物を、直径13.00mm、ベースカーブ
8.40mm、ベベルカーブ12.00mm、ベベル幅
0.45mm、涙液蓄え部の内径9.00mm、幅0.
65mm(曲率半径9.00mm、及び8.5mmの2
段カーブで構成)、レンズパワー−3.00、中心厚み
0.12mm、レンズエッジ厚み0.10のコンタクト
レンズを鋳型重合できるポリプロピレン製の鋳型に注入
し、45℃で紫外線を15分間照射して透明なレンズを
得た。
【0025】
【化9】
【0026】得られたレンズを、精秤したのち37℃の
精製水に72時間浸漬した後精秤してもとめた含水率は
0.3%で、引っ張り弾性率は2.0×107 dyn/
cm 2 であった。また、得られたレンズのベースカーブ
側にフルオレスセイン試薬(2%水溶液)を滴下し、曲
率半径8.40のベースカーブ原器に装着した所、ベベ
ル部とレンズ径9.0mmから9.65mmの範囲との
2カ所に環状にフルオレスセイン液が蓄えられているこ
とが確認され、レンズを上下に移動させてもその環状部
の液は安定しており、レンズの動きもスムーズであっ
た。
【0027】
【実施例2】下記化10で示されるシロキサンマクロマ
ー55重量部、トリフルオロエチルメタクリレート25
重量部、n−ブチルアクリレート20重量部、メタクリ
酸6重量部、エチレングリコールジメタクリレート4重
量部およびベンジルジメチルケタール0.5重量部を窒
素雰囲気下で溶解混合した。
【0028】この混合物を、直径13.00mm、ベー
スカーブ8.40mm、ベベルカーブ12.50mm、
ベベル幅0.45mm、涙液蓄え部の内径9.00m
m、幅0.65mm(曲率半径10.40mm、及び
9.0mmの2段カーブで構成)、レンズパワー−3.
00、中心厚み0.10mm、レンズエッジ厚み0.1
0のコンタクトレンズを鋳型重合できるポリプロピレン
製の鋳型に注入し、45℃で紫外線を15分間照射して
透明なレンズを得た。
【0029】
【化10】
【0030】得られたレンズを、精秤したのち37℃の
精製水に72時間浸漬した後精秤してもとめた含水率は
0.35%で、引っ張り弾性率は1.9×107 dyn
/cm2 であった。また、得られたレンズのベースカー
ブ側にフルオレスセイン試薬(2%水溶液)を滴下し、
曲率半径8.40のベースカーブ原器に装着した所、ベ
ベル部とレンズ径9.0mmから9.65mmの範囲と
の2カ所に環状にフルオレスセイン液が蓄えられている
ことが確認され、レンズを上下に移動させてもその環状
の液部は安定しており、レンズの動きもスムーズであっ
た。
【0031】
【比較例1】実施例2で使用したものと同じモノマー混
合物を、直径13.00mm、ベースカーブ8.40m
m、ベベルカーブ12.50mm、ベベル幅0.45m
m、レンズパワー−3.00、中心厚み0.10mm、
レンズエッジ厚み0.10のコンタクトレンズを鋳型重
合できるポリプロピレン製の鋳型に注入し、45℃で紫
外線を15分間照射して透明なレンズを得た。
【0032】得られたレンズを、精秤したのち37℃の
精製水に72時間浸漬した後精秤してもとめた含水率は
0.35%で、引っ張り弾性率は1.9×107 dyn
/cm2 であった。また、得られたレンズのベースカー
ブ側にフルオレスセイン試薬(2%水溶液)を滴下し、
曲率半径8.40のベースカーブ原器に装着した所、ベ
ベル部のみに環状にフルオレスセイン液が蓄えられてい
ることが確認され、レンズを上下に移動させるとすぐに
ベベルカーブ部の液が少なくなりレンズエッジ部がめく
れ上がる様になり、レンズが動きにくくなり、レンズが
原器に固着した。
【0033】
【発明の効果】本発明のソフトコンタクトレンズは、コ
ンタクトレンズ後面と角膜との間に涙液が安定して存在
するためレンズの動きがスムーズで安定しており、角膜
へのレンズの固着が無く、装用性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のソフトコンタクトレンズの一例を示す
涙液の蓄え部を示した模式図である。
【図2】本発明のソフトコンタクトレンズの他の一例を
示す涙液の蓄え部を示した模式図である。
【符号の説明】
1 ベベルカーブ部の涙液の蓄え部 2 本発明の涙液蓄え部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズ後面のベベルの内側で
    光学視野部の外側に、涙液が蓄えられる部位を少なくと
    も1つ有するソフトコンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】 涙液が蓄えられる部位が、環状であっ
    て、かつ後面カーブを2段以上のマルチカーブで構成す
    ることによって形成されることを特徴とする請求項1に
    記載のソフトコンタクトレンズ。
  3. 【請求項3】 涙液が蓄えられる部位が、凹面部で形成
    されることを特徴とする請求項1に記載のソフトコンタ
    クトレンズ。
  4. 【請求項4】 コンタクトレンズが、含水率が5%以
    下、弾性率が10×107 dyn/cm2 以下であるポ
    リマーからなる請求項1、2、または3に記載のソフト
    コンタクトレンズ。
  5. 【請求項5】 ポリマーが、ポリアルキルシロキサン、
    ポリフルオロアルキルシロキサンあるいはヒドロキシル
    基を含有するポリ(フルオロ)アルキルシロキサンの分
    子末端に重合性の不飽和基を有するマクロマーを主成分
    とするシリコン系ポリマーであることを特徴とする請求
    項4に記載のソフトコンタクトレンズ。
JP2001593A 1993-02-08 1993-02-08 装用性に優れたソフトコンタクトレンズ Withdrawn JPH06230320A (ja)

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