JPH06234070A - 中性子照射を受けた材料の溶接補修方法 - Google Patents

中性子照射を受けた材料の溶接補修方法

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JPH06234070A
JPH06234070A JP5043339A JP4333993A JPH06234070A JP H06234070 A JPH06234070 A JP H06234070A JP 5043339 A JP5043339 A JP 5043339A JP 4333993 A JP4333993 A JP 4333993A JP H06234070 A JPH06234070 A JP H06234070A
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seconds
welding
temperature
neutron
equipment
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JP5043339A
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Takahiko Kato
隆彦 加藤
Keiichi Urashiro
慶一 浦城
Yasuhisa Aono
泰久 青野
Masahiro Kobayashi
正宏 小林
Koichi Kurosawa
孝一 黒沢
Yasukata Tamai
康方 玉井
Daisuke Fujiki
大輔 藤木
Hiroshi Tsujimura
浩 辻村
Shozo Tanida
正三 谷田
Kunio Enomoto
邦夫 榎本
Masakiyo Izumitani
雅清 泉谷
Hideyo Kodama
英世 児玉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経年劣化や応力腐食割れ部分を溶接補修する
際に、溶接補修時に発生する割れを防止でき、かつその
後の原子炉運転により補修部分に割れが発生しにくい溶
接補修方法を提供する。 【構成】 原子力発電プラントの供用期間中における、
原子炉圧力容器内部を構成する構造物及び機器の補修方
法において、中性子照射を受けた該構造物及び機器の全
体あるいは所定部分を特定温度−時間範囲において加熱
し、冷却後、該加熱領域を溶接して完了される一連の工
程を施すことにより、溶接補修時の割れを防止する。上
記の加熱処理の特定温度−時間範囲は、(温度,時間)
座標で表される座標点(600℃,5×102 秒)、
(600℃,5×103 秒)、(500℃,5×103
秒)、(500℃,1×106 秒)を結ぶ時間内温度以
上で、構成する材料の種類によって除く範囲のみが異な
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電プラントの
供用期間中に原子炉圧力容器内部を構成する構造物及び
機器の溶接補修方法に係り、特に割れの発生しない信頼
性の高い溶接補修が比較的容易にできる原子炉々内構造
物及び機器の中性子照射を受けた材料の溶接補修方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉稼働中に、原子炉圧力容器及びそ
の内部並びに原子炉圧力容器周辺を構成する構造物及び
機器は、高温高圧水環境において経年劣化を起こし、さ
らに放射線環境により経年劣化が加速される。この経年
劣化は構造物及び機器を構成する材料の内部組織や材料
中の局部的な組成変化等に起因するもので、高温高圧水
環境中で応力腐食割れを誘起することが懸念される。こ
の応力腐食割れは、経年劣化やそれを加速する放射線損
傷による材料自身の劣化因子、構造物に負荷されている
応力因子、及び高温高圧水腐食環境因子の三つの要因の
重畳により発生する。
【0003】一方、このような経年劣化による割れを補
修する方法として、割れ発生に対する材料因子を解消す
る方法が開発されている。つまり構造物及び機器の経年
劣化部分の表面部に対し、耐応力腐食割れ性を有する異
種材料をノンフィラータングステンインナートガス溶接
により溶かし込む技術(特願平1−201181号)
や、経年劣化部分に高エネルギービーム、例えばレーザ
ビームを照射することにより経年劣化部表面を溶融凝固
させて、経年劣化の原因である材料内部組織や材料中の
局部的な組成変化を解消させる技術(特願平3−230
201号)が知られている。
【0004】このような表面改質を施す従来技術による
方法は、原子力発電プラント供用期間中にわずかな線量
の中性子照射を受けた材料に適用する場合有効である
が、2×1021n/cm2 (中性子エネルギー>0.1Me
V )または4×1021n/cm2(中性子エネルギー>1M
eV )以上の高線量の中性子照射(約4dpa 以上)を受
けた材料に適用すると、補修部分あるいはその周辺部分
に割れが発生することを認識していない。そのため補修
部分が、構造物及び機器の経年劣化の新たな発生起点に
なったり、経年劣化による割れが加速されてしまう欠点
があった。
【0005】一方、原子炉運転前の構造物・機器、及び
運転中に経年劣化した構造物・機器を対象として、原子
炉運転前から構造物及び機器の構成材料に負荷されてい
た応力因子、特に原子炉運転前の溶接施工部の引張り残
留応力を除去しようとする方法が考案されている。これ
は、特開昭62−63614号公報又は特願平3−13
7780号に詳細が示されている通り、金属材料を空中
又は水中環境に設定し、金属材料表面部にノズルから噴
出される高速の噴出水流を衝突させて金属材料表面に圧
縮応力を付与させる。または引張り応力を低減する技術
である。なぜなら、圧縮応力下では応力腐食割れが発生
しにくいためである。
【0006】これらの発明に依れば、この方法を原子炉
運転前に施すことにより材料が経年劣化しても応力因子
が低減されているため、応力腐食割れの発生が遅延でき
る効果を持ち、さらに経年劣化等により一旦金属材料表
面に割れや割れに至る前段階の微細クラック又はクレビ
スが発生した原子力運転中の段階に適用しても、それら
の割れやクラック等が進展しにくくなるという点で効果
がある。しかしながら、この従来技術においては、原子
炉運転中の段階に発生した割れやクラック等を除去ある
いは回復させることが不可能なため、材料側の本質的な
割れ要因を修復できない欠点がある。
【0007】従って、この技術を適用した後に再び原子
炉を運転した際、放射線照射によって材料中に形成する
照射欠陥に起因して、材料内部に再び応力が発生してく
る段階においては、上記の材料表面に残留した割れや割
れに至る前段階の微細クラック又はクレビス等の材料側
の本質的な応力腐食割れ因子は、原子炉運転再開後の応
力腐食割れ発生にとって致命的な欠陥となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の特徴とその問題点に鑑み、原子炉運転中に高線量
の中性子照射を受けた原子炉圧力容器内部を構成する構
造物及び機器に発生した、経年劣化による応力腐食割れ
部分を溶接補修する際に、溶接補修時に発生する割れを
防止でき、かつその後の原子炉運転により補修部分に割
れが発生しにくい溶接補修方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、原子力発電プラントの供用期間中にお
ける、原子炉圧力容器内部を構成するSUS304鋼
(炭素含有量:0.08wt%≧C>0.03wt%)製の
構造物及び機器の溶接補修方法において、中性子照射を
受けて劣化した該構造物及び機器の全体あるいは所定部
分を、(温度,時間)座標で表される座標点(600
℃,5×102 秒)、(600℃,5×103 秒)、
(500℃,5×103 秒)、(500℃,1×106
秒)を結ぶ時間内、温度以上で、但し、座標点(800
℃,1×106 秒)、(800℃,5×103 秒)、
(750℃,1×103 秒)、(700℃,1×103
秒)、(650℃,5×103 秒)、(650℃,1×
104 秒)、(600℃,5×104 秒)、(600
℃,1×106 秒)を結ぶ温度−時間の範囲内を除き、
かつ融点を超えない温度に加熱し、冷却後、該加熱領域
を溶接することとしたものである。
【0010】また、本発明では、原子力発電プラントの
供用期間中における、原子炉圧力容器内部を構成するS
US316L鋼(炭素含有量:0.03wt%≧C>0.
02wt%)製の構造物及び機器の溶接補修方法におい
て、中性子照射を受けて劣化した該構造物及び機器の全
体あるいは所定部分を、(温度,時間)座標で表される
座標点(600℃,5×102 秒)、(600℃,5×
103 秒)、(500℃,5×103 秒)、(500
℃,1×106 秒)を結ぶ時間内、温度以上で、但し、
座標点(750℃,1×106 秒)、(750℃,5×
103 秒)、(650℃,5×104 秒)、(650
℃,1×105 秒)、(600℃,1×106秒)を結
ぶ温度−時間の範囲内を除き、かつ融点を超えない温度
に加熱し、冷却後、該加熱領域を溶接することとしたも
のである。
【0011】更に、本発明では、原子力発電プラントの
供用期間中における、原子炉圧力容器内部を構成するS
US316L鋼(炭素含有量:0.02wt%≧C>0wt
%)製の構造物及び機器の溶接補修方法において、中性
子照射を受けて劣化した該構造物及び機器の全体あるい
は所定部分を、(温度,時間)座標で表される座標点
(600℃,5×102 秒)、(600℃,5×103
秒)、(500℃,5×103 秒)、(500℃,1×
106 秒)を結ぶ時間内、温度以上で、但し、座標点
(750℃,1×106 秒)、(750℃,1×105
秒)、(700℃,1×105 秒)、(650℃,1×
106 秒)を結ぶ温度−時間の範囲内を除き、かつ融点
を超えない温度に加熱し、冷却後、該加熱領域を溶接す
ることとしたものである。
【0012】上記のように、本発明は、原子力発電プラ
ントの供用期間中における、原子炉圧力容器内部を構成
する構造物及び機器の補修方法において、中性子照射を
受けた、該構造物及び機器の全体あるいは所定部分を特
定温度−時間範囲において加熱し、冷却後、該加熱領域
を溶接して完了される一連の工程を施すことにより、溶
接補修時の割れを防止することに特徴があり、特に、原
子力発電プラント供用期間中に2×1021n/cm2 (中
性子エネルギー>0.1MeV )または4×1021n/cm
2 (中性子エネルギー>1MeV )以上の高線量の中性子
照射(約4dpa以上)を受けた材料の溶接補修時に発生
する割れを防止するに好適な技術である。上記の加熱処
理の特定温度−時間範囲は、構造物及び機器を構成する
材料の種類によって除く範囲のみが異なる。
【0013】本発明の溶接補修方法では、中性子照射を
受けた構造物及び機器の前記加熱前又は加熱冷却後に、
該構造物及び機器の溶接補修対象部分全体又は一部を削
除した後、該加熱領域を溶接して完了される一連の工程
を施すこともできる。この発明は、溶接補修対象部分に
すでに深い割れが存在している場合に、溶接補修前にあ
らかじめ割れ部分を除去する工程を含む技術であり、割
れの深さや大きさに応じた溶接部を容易にする点で意味
がある。
【0014】さらに、本発明の溶接補修方法では、上記
の加熱処理及び溶接をする前又はした後、溶接部表面部
及び溶接部近傍の表面部に圧力を加えて全工程を完了さ
せる一連の工程を具備することもでき、特に圧力工程
は、該溶接部及びその近傍の表面部に対向する位置に水
流速増速用オリフィス部及びそれに続くホーン状噴出孔
を備えた水流噴射ノズルを設け、該ノズルからキャビテ
ィを内包する高速の噴射水流を該溶接部及びその近傍の
表面部に衝突させることにより、該溶接部の表面部及び
溶接部近傍の表面部に圧力を加えることを特徴としてい
る。
【0015】また、前記の原子炉々内構造物及び機器の
溶接補修表面部及び溶接補修部近傍の表面部に圧力を加
える最後の工程において、前記ノズルからキャビティを
内包する高速の噴射水流を該溶接補修表面部及びその近
傍の表面部に衝突させる工程を、大気中又は水中で実施
することもできる。
【0016】本発明では、前記の原子炉々内構造物及び
機器の溶接補修表面部及び溶接補修部近傍の表面部に圧
力を加える最後の工程において、前記ノズルから噴射さ
れるキャビティを内包する高速水流の噴射方向と前記原
子炉々内構造物部及び機器の溶接補修部及びその近傍部
の表面とのなす角度を調整する、ノズル角度調整機を具
備することにより、該高速水流の噴射方向と該溶融凝固
部及びその近傍部の表面とのなす角度を0から90度の
間に調整できる。この技術は、前記の溶接補修部の表面
部及び溶接補修部近傍の表面部に任意方向からの圧力を
加えることができ、特に溶接補修部分が、複雑な構造体
内部に存在している場合や前記ノズルを対向させること
のできない狭い部分に存在している場合に適用するに好
適である。
【0017】
【作用】次に、本発明に至った経緯と本発明の作用につ
いて詳述する。本発明者らは、原子炉運転中に高線量の
中性子照射を受けた原子炉圧力容器内部を構成する構造
物及び機器において応力腐食や経年劣化等により発生し
た割れの溶接補修方法を確立するため、種々の中性子照
射量まで照射した材料を溶接試験した。その結果、特定
の照射量以上まで中性子照射した材料を溶接すると、溶
接部及びその近傍に割れの発生することを認識するに至
った。また、中性子照射材の溶接前に特定の温度−時間
範囲内において材料全体又は溶接部近傍を加熱すること
により、溶接時の割れを防止できることを発見し、本発
明をするに至った。
【0018】さらに、上記加熱処理を施さずに、溶接し
た低線量の中性子照射材(<約4dpa )の溶接部及びそ
の近傍に高速の噴射水流を衝突させて該部分の引張応力
を低減させた従来法適用材料を、再び原子炉内で中性子
照射すると、約5×1020n/cm2 (中性子エネルギー
>0.1MeV )の照射量以上で溶接部近傍に割れの発生
することが判明した。さらにこの方法において、該溶接
の前に上記加熱処理を施した場合、約2×1021n/cm
2 (中性子エネルギー>0.1MeV )の中性子照射量ま
で割れ発生を延長させることができることを発見し、本
発明をするに至った。以上の実験について、以下に具体
的な例を用いて説明する。
【0019】図4は、中性子照射材を採取する装置構成
を示す概観図である。ここで、1は制御盤、2はプラズ
マ電源盤、3はプラズマ制御ユニット、4は操作盤、5
は研磨装置駆動用ユニット、6はプラズマトーチ駆動用
モータ、7は水プール、8はガス回収フード、9はプラ
ズマ切断トーチ、10は表面研磨装置、11は中性子照
射材、12は溶接試験片採取位置、13は排気口、14
はプラズマ電源接続端子を示す。10に具備した砥石を
5により回転させ、11の表面を研磨した後、11は下
降して90°回転、上昇させ、表面研磨部を12の位置
に設定して、9により12をプラズマ切断する。12の
切断は、9を6により上下及び水平方向に搬送すること
により実施される。
【0020】ここで、9、10等の装置及び中性子照射
材11は、放射化した11の切断粉等でコンタミネーシ
ョンしており、さらに中性子照射材による放射線被爆を
低減する目的から、8のフードを介して7の水中に設置
されている。プラズマ切断時等に発生する8内のガス
は、13により排気される。9から発生するプラズマ
は、14を通して2及び3により制御される。また、5
及び6のモータは4により操作され、溶接試験片採取装
置全体は1により制御される。
【0021】図4の12の位置から採取した溶接試験片
は、図5に全体構成概念図として示した溶接試験装置を
用いてTIG(タングステンイナートガス)アーク溶接
した。外気と隔離したチャンバー21内で、中性子照射
した溶接試験片22をテーブル23上に設置し、TIG
アーク溶接に必要なトーチ30、フィラーワイヤ28、
溶接部監視用の対物レンズ25及び照明35を22の周
辺に装着した。30には自動電圧調整装置34を併置
し、さらにトーチ位置制御のためのX軸制御系31、Y
軸制御系32、Z軸制御系33及びトーチのウィビィン
グを行なうウィバー40をチャンバー21内に設けてあ
る。28はワイヤリール26からワイヤ送給装置27を
通して供給し、ワイヤ調整装置29によりワイヤの送給
速度を調整する。25は耐放射線カメラ24に接続さ
れ、溶接部を常時監視できる。
【0022】21内の雰囲気を露点計36により計測
し、Arガス供給系62及び乾燥温風エアー供給系63
により21内に送られるArガス及び乾燥空気の供給量
と、真空ポンプ71から排気系72に排気されるAr/
空気量及び排水系73より排出される蒸気量をコントロ
ールする。62及び63から21へのArガス及びエア
ー経路の中間には、42内にパルプ64を設けてある。
27、29及び30〜36は、中継箱41及び42を通
して制御/操作盤43に接続され制御される。
【0023】また、24及び25を通して43により制
御し、駆動はアークモータ45により行う。トーチ30
は溶接ケーブル51及び52により溶接電源53に接続
され、また53は43と連動する。溶接部周辺をArガ
ス雰囲気で被覆する場合は、Arガス供給系61からA
rガス供給ケーブル65を通して供給したArガスによ
り、30から発生するアーク及び溶接部を被覆する。5
3は水冷装置54により水冷され、さらに配電盤(3相
A・C200V)55に接続されている。43及び45
は配電盤(A・C100V)44に接続されている。
【0024】さらに図6は、溶接ヘッド部の基本構造を
示す概観図である。溶接トーチ81の周りには、照明ラ
ンプ82、ワイヤ83、イメージファイバ84が溶接位
置90に焦点を合わせるように設けられており、トーチ
部全体80は、X軸制御系91、Y軸制御系92、Z軸
制御系93により位置制御される。またトーチ81の電
圧は自動電圧調整装置85により調整される。
【0025】図7は、図4の装置により採取した中性子
照射材の溶接試験片形状と溶接条件及びビード断面形状
を示す。但し、Yスリット試験片は図4の装置で採取し
た後、Yスリット部を機械加工により付与した。溶接は
ビードオン方式とYスリットタイプ試験片について行っ
た。
【0026】次に、溶接試験結果の一部を図8に示す。
これは、中性子照射材にSUS304鋼(炭素含有量
C:0.03<C≦0.08)を用いた結果である。種
々の照射量まで中性子照射した材料を図5及び図6の装
置を用いて溶接すると、2×1021n/cm2 (中性子照
射エネルギーE>0.1MeV )以上の照射量で、溶接部
近傍又は溶接部に図5に示すような割れが発生した。ま
た、割れの発生数及び割れ深さは、中性子照射量の増加
と共に徐々に増大する傾向にあった。
【0027】一方、図9は1.5×1022n/cm2 まで
中性子照射した上記のSUS304鋼をビードオン方式
で溶接する前に、種々の温度、時間において加熱処理し
た場合の、溶接後のビード部近傍の割れの発生状況と、
さらに溶接後にストラウス試験した後の割れの発生状況
観察した結果である。ストラウス試験はSCC感受性を
調べるために行ったもので、硫酸・硫酸銅溶液中浸漬腐
食試験(JIS G0575)により評価した。この試
験では、加熱処理は真空中で行った。試験片はビード部
を表面中央部に位置された長さ50×幅10×厚さ6mm
の試験片を図7の試験片から切り出したものである。
【0028】さて、溶接前に加熱処理を加えない材料で
は、溶接後ビード部及びその近傍に割れが発生し、さら
に溶接後にストラウス試験する。割れの発生数と深さが
増大した。しかし溶接前に、500℃以上の温度で所要
時間加熱処理した場合、溶接後の材料には割れは全く発
生しなくなった。さらに、加熱処理材の溶接後のストラ
ウス試験により、上記の加熱処理した材料であっても割
れの発生する場合があった。
【0029】本発明者らは、原子炉圧力容器内部の構造
物及び機器、例えば上部格子板、炉心支持板、シュラウ
ド、制御棒等を構成するSUS304鋼(炭素含有量C
wt%:0.03<C≦0.08)及びSUS316L鋼
(0<C≦0.03)を、1.5×1022n/cm2 (中
性子照射エネルギーE>0.1MeV )(:または7.5
×1021n/cm2 (中性子照射エネルギーE>1.0Me
V) )まで中性子照射した後、種々の温度、時間におい
て加熱処理し、さらに図7のビードオン方式で溶接を施
した後、上記のストラウス試験を行って、溶接部及びそ
の近傍における割れ発生の有無を観察し、割れの発生し
ない特定の加熱温度−時間領域の存在することを究明し
た。
【0030】すなわち、この特定の加熱温度−時間領域
は、SUS304鋼(炭素含有量Cwt%:0.03<C
≦0.08)では、(温度,時間)座標で表される座標
点(600℃,5×102 秒)、(600℃,5×10
3 秒)、(500℃,5×103 秒)、(500℃,1
×106 秒)を結ぶ時間内、温度以上で、但し、座標点
(800℃,1×106 秒)、(800℃,5×103
秒)、(750℃,1×103 秒)、(700℃,1×
103 秒)、(650℃,5×103 秒)、(650
℃,1×104 秒)、(600℃,5×104 秒)、
(600℃,1×106 秒)を結ぶ温度−時間の範囲内
を除き、かつ融点を超えない温度であった。
【0031】また、SUS316L鋼(炭素含有量Cwt
%:0.02<C≦0.03)では、(温度,時間)座
標で表される座標点(600℃,5×102 秒)、(6
00℃,5×103 秒)、(500℃,5×10
3 秒)、(500℃,1×106 秒)を結ぶ時間内、温
度以上で、但し、座標点(750℃,1×106 秒)、
(750℃,5×103 秒)、(650℃,5×104
秒)、(650℃,1×105 秒)、(600℃,1×
106 秒)を結ぶ温度−時間の範囲内を除き、かつ融点
を超えない温度であった。
【0032】さらに、SUS316L鋼(炭素含有量C
wt%:0<C≦0.02)では、(温度,時間)座標で
表される座標点(600℃,5×102 秒)、(600
℃,5×103 秒)、(500℃,5×103 秒)、
(500℃,1×106 秒)を結ぶ時間内、温度以上
で、但し、座標点(750℃,1×106 秒)、(75
0℃,1×105 秒)、(700℃,1×105 秒)、
(650℃,1×106 秒)を結ぶ温度−時間の範囲内
を除き、かつ融点を超えない温度であった。
【0033】さらに本発明者らは、溶接部近傍に高速の
噴射水流を衝突させて材料表面近傍の引張応力を低減さ
せる方法を、上記した本発明の中性子照射材の溶接部に
適用する溶接補修方法を検討中に、次の新たな発見をし
た。すなわち、中性子照射材を所定温度−時間範囲で加
熱し、溶接する前又は後に高速噴射水流の衝突を施せば
溶接部及びその近傍において、中性子の再照射による割
れ発生が著しく低下することがわかった。
【0034】この実験について次に詳述する。図10
は、高速噴射水流を中性子照射材の溶接部に衝突させる
装置を示す装置構成図である。溶存空気の飽和状態にあ
る水を貯蔵したプール100内の水をフットバルブ10
1から遠心ポンプ102で吸い上げ、サポートノズル1
03を通して水槽104に貯水する。またプランジャー
ポンプ105で加圧し、方向切換弁106を通して高圧
ホース107で高速水流の噴射ノズル108に加圧水を
送る。高速噴射水流の吐出圧は、ノズル固定用アダプタ
ー109に取り付けた圧力変換器110により測定す
る。108から噴射した高速水流は、材料ホルダー11
1に固定された溶接材料112に衝突させることができ
る。
【0035】この装置を用いて高速噴射水流を中性子照
射材の溶接部に衝突させるようすを、図11に示す概念
図によって説明する。高圧ホース107から噴射ノズル
108に送られる高速水流120は、水流速増速用オリ
フィス部121及びそれに続くホーン状噴出孔122を
備えた該噴射ノズル108を先端から、キャビティ13
0を内包する高速噴射水流131として、ホルダに固定
された中性子照射材112の溶接部113及びその近傍
領域の表面部に衝突する。但し、図11では該噴射ノズ
ル108の断面形状を斜線で示してある。この場合、高
速噴射水流(噴流)131の112への衝突は、水中1
32で実施した。圧力変換器110によた測定した噴流
の吐出圧は、10〜50MPa であった。また噴流の噴射
時間は、15秒から10分程度の範囲である。
【0036】表1、2は、高速噴射水流を中性子照射材
の溶接部及びその近傍の表面部に図11の要領で衝突さ
せた後、種々の照射量まで再び中性子照射したときの溶
接部近傍における割れ発生の状況を示す観察結果であ
る。用いた材料はSUS304鋼(炭素含有量Cwt%:
0.03<C≦0.08)である。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】従来法を適用すると、3×1020n/cm2
の中性子照射量までは効果がある(工程番号1及び2)
が、5×1020n/cm2 以上の照射量以上で溶接部近傍
に割れが発生する(工程番号3〜5)ことがわかる。ま
た従来法では、溶接前の中性子照射量が5×1021n/
cm2 以上の場合、高速噴射水流衝突処理は割れ進展の防
止に殆ど効果がない(工程番号6及び10)。一方、本
発明の方法として中性子照射材の溶接の前に、特定温度
−時間範囲で加熱処理した場合には、高速噴射水流衝突
処理後の中性子再照射による溶接部近傍に発生する割れ
を防止できる(工程番号7、9、11〜13)。
【0040】本発明の方法を適用した場合でも、中性子
照射量が2×1021n/cm2 以上になると割れが発生し
てくる(工程番号14及び15)。しかし、この場合で
も、本発明の方法を用いることにより割れ発生までの期
間(又は照射量)を該加熱処理をしない場合(工程番号
10)に比較して約4倍(工程番号14)まで延長でき
る。該熱処理の適切な温度−時間範囲は材料の種類によ
って異なり、4dpa (0.1MeV を越えるエネルギーの
中性子照射量で2×1021n/cm2 、1.0MeV を越え
るエネルギーの中性子照射量で4×1021n/cm2 に相
当する)以上の中性子照射を被った材料の溶接補修時に
発生する割れを防止するに公的な前出の溶接前加熱処理
とほぼ同じであった。
【0041】以上のように本発明では、中性子照射材の
溶接前に加熱処理を施すことにより、溶接時、及び溶接
部への高速噴射水流衝突処理後に中性子照射した場合の
割れ発生を防止又は抑制できる。さらにこの機構につい
ては、十分明らかになっていないが、中性子照射材の電
子顕微鏡観察から、溶接前の本発明の加熱処理により、
中性子照射によって材料中に形成した照射欠陥が消失し
てくることに関連しているものと考えられる。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1 図1は、1.5×1022n/cm2 まで中性子照射したS
US304鋼(炭素含有量Cwt%:0.08≧C>0.
03)を図4の装置により採取し、種々の温度−時間範
囲で加熱処理した後、さらに図5及び図6の装置で溶接
したビードオン試験片(図7)のビード近傍における割
れ、及びその後のストラウス試験により発生したビード
近傍における割れの有無を、該加熱処理の温度−時間図
上に記入した結果である。白丸が割れの無い結果を、黒
丸が割れの有る結果を示している。
【0043】SUS304鋼では、(温度,時間)座標
で表される座標点(600℃,5×102 秒)、(60
0℃,5×103 秒)、(500℃,5×103 秒)、
(500℃,1×106 秒)を結ぶ時間内、温度以上
で、但し、座標点(800℃,1×106 秒)、(80
0℃,5×103 秒)、(750℃,1×103 秒)、
(700℃,1×103 秒)、(650℃,5×103
秒)、(650℃,1×104 秒)、(600℃,5×
104 秒)、(600℃,1×106 秒)を結ぶ温度−
時間の範囲内を除き、かつ融点を超えない温度で加熱処
理することにより、中性子照射したSUS304鋼の溶
接補修時における割れを防止できる。
【0044】実施例2 図2は、1.5×1022n/cm2 まで中性子照射したS
US316L鋼(炭素含有量Cwt%:0.03≧C>
0.02)を図4の装置により採取し、種々の温度−時
間範囲で加熱処理した後、さらに図5及び図6の装置で
溶接したビードオン試験片(図7)のビード近傍におけ
る割れ、及びその後のストラウス試験により発生したビ
ード近傍における割れの有無を、該加熱処理の温度−時
間図上に記入した結果である。白丸が割れの無い結果
を、黒丸が割れの有る結果を示している。
【0045】該SUS306L鋼では、(温度,時間)
座標で表される座標点(600℃,5×102 秒)、
(600℃,5×103 秒)、(500℃,5×103
秒)、(500℃,1×106 秒)を結ぶ時間内、温度
以上で、但し、座標点(750℃,1×106 秒)、
(750℃,5×103 秒)、(650℃,5×104
秒)、(650℃,1×105 秒)、(600℃,1×
106 秒)を結ぶ温度−時間範囲内を除き、かつ融点を
超えない温度で加熱処理することにより、中性子照射し
た該炭素含有量のSUS316L鋼の溶接補修時におけ
る割れを防止できる。
【0046】実施例3 図3は、1.5×1022n/cm2 まで中性子照射したS
US316L鋼(炭素含有量Cwt%:0.02≧C>
0)を図4の装置により採取し、種々の温度−時間範囲
で加熱処理した後、さらに図5及び図6の装置で溶接し
たビードオン試験片(図7)のビード近傍における割
れ、及びその後のストラウス試験により発生したビード
近傍における割れの有無を、該加熱処理の温度−時間図
上に記入した結果である。白丸が割れの無い結果を、黒
丸が割れの有る結果を示している。
【0047】該SUS316L鋼では、(温度,時間)
座標で表される座標点(600℃,5×102 秒)、
(600℃,5×103 秒)、(500℃,5×103
秒)、(500℃,1×106 秒)を結ぶ時間内、温度
以上で、但し、座標点(750℃,1×106 秒)、
(750℃,1×105 秒)、(700℃,1×105
秒)、(650℃,1×106 秒)を結ぶ温度−時間範
囲内を除き、かつ融点を超えない温度で加熱処理するこ
とにより、中性子照射した該炭素含有量のSUS316
L鋼の溶接補修時における割れを防止できる。
【0048】実施例4 図12は、表1、2の高速噴射水流の溶接部近傍への衝
突処理の方法を示す一実施例である。高速水流噴射ノズ
ル200は、図10又は図11で使用したと同様のもの
である。ノズル200から噴射された高速水流201
は、表面波202、渦203、ヘアピン204、気泡
(キャビティ)205、液滴206、液塊207で構成
されている。溶接された中性子照射材300は、溶接部
を表にして材料ホルダ301に固定され、気泡205を
含む高速水流範囲400の内に、ホルダ駆動機構302
により設置される。300の表面は、高速水流の噴射方
向401に対して垂直からほぼ平行の方向までホルダ回
転機構303により自由に設定することができる。
【0049】溶接前に図1の加熱処理を施したSUS3
04鋼の中性子照射材、図2の加熱処理を施したSUS
316L鋼(炭素含有量Cwt%:0.03≧C>0.0
2)の中性子照射材、及び図3の加熱処理を施したSU
S316L鋼(炭素含有量Cwt%:0.02≧C>0)
の中性子照射材に対して、高速噴射水流衝突処理を溶接
後、10〜50MPa 圧において、15秒から10分程度
の時間、高速水流の噴射方向と中性子照射材のなす角度
0〜90°で行った溶接補修材は、表1、2の工程番号
7、9、11、12、13と同等の割れ発生防止効果を
中性子再照射量<2×1021n/cm2 において得ること
ができた。
【0050】実施例5 図13は、実施例4(図12)の中性子照射材300の
高速水流201内への挿入位置以外、全て実施例4と同
じ装置構成、手順で溶接部に高速噴射水流衝突処理を施
した本発明の方法を示す一実施例である。この実施例で
は、300の溶接表面部はホルダ301の駆動機構30
2により、気泡205を含む高速水流範囲500の中
に、高速水流の噴射方向401に対して平行に位置させ
ている。実施例4同様の噴射圧及び時間の間、高速噴射
水流衝突処理を施しても、中性子照射材の溶接補修材
は、表1、2の工程番号7、9、11、12、13と同
等の割れ発生防止効果を中性子再照射量<2×1021
/cm2 において得ることができた。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、原子炉運転中に高線量
の中性子照射を受けた原子炉圧力容器内部を構成する構
造物及び機器に発生した、経年劣化や応力腐食割れ部分
を溶接補修する際に、溶接補修時に発生する割れを防止
でき、かつその後の原子炉運転により補修部分に割れが
発生しにくい溶接補修方法を提供でき、ひいては原子炉
プラントの安全性の高度化、寿命延長と経済性向上に効
果が発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中性子照射したSUS304鋼の加熱処理後の
割れ試験の結果を示すグラフ。
【図2】中性子照射したSUS316L鋼の加熱処理後
の割れ試験の結果を示すグラフ。
【図3】中性子照射したSUS316L鋼の加熱処理後
の割れ試験の結果を示すグラフ。
【図4】中性子照射材を採取する装置構成を示す概観
図。
【図5】中性子照射材の溶接試験装置の全体構成概念
図。
【図6】溶接ヘッドの基本構造を示す概観図。
【図7】中性子照射材の溶接試験片等を示す図。
【図8】溶接試験結果を示す図。
【図9】加熱処理を施した中性子照射材の試験後の結果
を示す図。
【図10】高速噴射水流装置の構成図。
【図11】高速噴射水流衝突処理を示す概念図。
【図12】高速噴射水流衝突処理の説明図。
【図13】高速噴射水流衝突処理の説明図。
【符号の説明】
9…プラズマ切断装置、11…中性子照射材、30…T
IGアーク溶接トーチ、81…照明ランプ、82…ワイ
ヤ、83…イメージファイバ、108…高速水流噴射ノ
ズル、130…キャビティ、131及び201…高速噴
射水流。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 19/02 J 8908−2G (72)発明者 小林 正宏 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 黒沢 孝一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 玉井 康方 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 藤木 大輔 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 辻村 浩 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 谷田 正三 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 榎本 邦夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 泉谷 雅清 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 児玉 英世 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子力発電プラントの供用期間中におけ
    る、原子炉圧力容器内部を構成するSUS304鋼(炭
    素含有量:0.08wt%≧C>0.03wt%)製の構造
    物及び機器の溶接補修方法において、中性子照射を受け
    て劣化した該構造物及び機器の全体あるいは所定部分
    を、(温度,時間)座標で表される座標点(600℃,
    5×102 秒)、(600℃,5×103 秒)、(50
    0℃,5×103 秒)、(500℃,1×106 秒)を
    結ぶ時間内、温度以上で、但し、座標点(800℃,1
    ×106 秒)、(800℃,5×103 秒)、(750
    ℃,1×103 秒)、(700℃,1×103 秒)、
    (650℃,5×103 秒)、(650℃,1×104
    秒)、(600℃,5×104 秒)、(600℃,1×
    106 秒)を結ぶ温度−時間の範囲内を除き、かつ融点
    を超えない温度に加熱し、冷却後、該加熱領域を溶接す
    ることを特徴とする中性子照射を受けた材料の溶接補修
    方法。
  2. 【請求項2】 原子力発電プラントの供用期間中におけ
    る、原子炉圧力容器内部を構成するSUS316L鋼
    (炭素含有量:0.03wt%≧C>0.02wt%)製の
    構造物及び機器の溶接補修方法において、中性子照射を
    受けて劣化した該構造物及び機器の全体あるいは所定部
    分を、(温度,時間)座標で表される座標点(600
    ℃,5×102 秒)、(600℃,5×103 秒)、
    (500℃,5×103 秒)、(500℃,1×106
    秒)を結ぶ時間内、温度以上で、但し、座標点(750
    ℃,1×106 秒)、(750℃,5×103 秒)、
    (650℃,5×104 秒)、(650℃,1×105
    秒)、(600℃,1×106 秒)を結ぶ温度−時間の
    範囲内を除き、かつ融点を超えない温度に加熱し、冷却
    後、該加熱領域を溶接することを特徴とする中性子照射
    を受けた材料の溶接補修方法。
  3. 【請求項3】 原子力発電プラントの供用期間中におけ
    る、原子炉圧力容器内部を構成するSUS316L鋼
    (炭素含有量:0.02wt%≧C>0wt%)製の構造物
    及び機器の溶接補修方法において、中性子照射を受けて
    劣化した該構造物及び機器の全体あるいは所定部分を、
    (温度,時間)座標で表される座標点(600℃,5×
    102 秒)、(600℃,5×103 秒)、(500
    ℃,5×103 秒)、(500℃,1×106 秒)を結
    ぶ時間内、温度以上で、但し、座標点(750℃,1×
    106 秒)、(750℃,1×105 秒)、(700
    ℃,1×105 秒)、(650℃,1×106 秒)を結
    ぶ温度−時間の範囲内を除き、かつ融点を超えない温度
    に加熱し、冷却後、該加熱領域を溶接することを特徴と
    する中性子照射を受けた材料の溶接補修方法。
  4. 【請求項4】 中性子照射を受けた構造物及び機器は加
    熱前又は加熱冷却後、該構造物及び機器の溶接補修対象
    部分全体又は一部を削除した後、該加熱領域を溶接する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の中
    性子照射を受けた材料の溶接補修方法。
  5. 【請求項5】 溶接補修対象部分は、加熱処理及び溶接
    をする前又は後に、溶接部表面部及び溶接部近傍の表面
    部に圧力を加えることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項記載の中性子照射を受けた材料の溶接補修方
    法。
  6. 【請求項6】 前記圧力は、該溶接部及びその近傍の表
    面部に対向する位置に水流速増速用オリフィス部及びそ
    れに続くホーン状噴出孔を備えた水流噴射ノズルを設
    け、該ノズルからキャビティを内包する高速の噴射水流
    を該溶接部及びその近傍の表面部に衝突させることによ
    り加えることを特徴とする請求項5記載の中性子照射を
    受けた材料の溶接補修方法。
  7. 【請求項7】 前記高速の噴射水流の溶接補修表面部及
    びその近傍の表面部への衝突は大気中又は水中で実施す
    ることを特徴とする請求項6記載の中性子照射を受けた
    材料の溶接補修方法。
  8. 【請求項8】 前記水流噴射ノズルは、該ノズルから噴
    射されるキャビティを内包する高速水流の噴射方向と前
    記原子炉々内構造物及び機器の溶接補修部及びその近傍
    部の表面とのなす角度を調整する、ノズル角度調整機を
    具備することにより、該高速水流の噴射方向と該溶融凝
    固部及びその近傍部の表面とのなす角度を0から90度
    の間に調整することを特徴とする請求項6記載の中性子
    照射を受けた材料の溶接補修方法。
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US11515054B2 (en) 2011-08-19 2022-11-29 Holtec International Method of retrofitting a spent nuclear fuel storage system

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US12340911B2 (en) 2011-08-19 2025-06-24 Holtec International Fuel rack apparatus having storage tubes comprising interior flux trap chambers

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