JPH06234084A - チタンクラッドステンレス複合材 - Google Patents

チタンクラッドステンレス複合材

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JPH06234084A
JPH06234084A JP2140593A JP2140593A JPH06234084A JP H06234084 A JPH06234084 A JP H06234084A JP 2140593 A JP2140593 A JP 2140593A JP 2140593 A JP2140593 A JP 2140593A JP H06234084 A JPH06234084 A JP H06234084A
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JP
Japan
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titanium
stainless steel
composite material
clad stainless
clad
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Application number
JP2140593A
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English (en)
Inventor
Hideaki Yamagishi
英明 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAKI KOGYO KK
Original Assignee
YAMAKI KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】合わせ材と母材の接合強度が大きく、しかも熱
間圧延性に優れたチタンクラッドステンレス複合材を提
供することにある。 【構成】合わせ材であるチタンと母材であるステンレス
鋼とを爆着法により接合したチタンクラッドステンレス
スラブのチタン層側に捨て材を接合させて成ることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延性に優れたチ
タンクラッドステンレス複合材に関する。
【0002】
【従来の技術】チタンは耐候性、耐食性に非常に優れた
金属である。日本は、海に囲まれており、従って、湿度
も高く、環境変化に伴なう金属の腐食は、資源の減少、
又、腐食による外観の見苦しさなど社会資源の大きな損
失にも繋がるものである。
【0003】このため耐食性が良く、軽量で強度にも優
れ、塗装などの表面処理など行わなくてよい、いわゆる
メンテナンスフリーの金属材料であるチタンが屋根材、
外壁材をはじめとして各種の外装材として使用されつつ
あるが、高価格で汎用材料としては採用されていないの
が現状である。一方、ステンレス鋼はコスト的には有利
であるが、チタンに比して耐食性、耐久性が不充分で、
特に長期寿命の求められる外装材としては不適である。
【0004】このような問題を解決するために、チタン
を合わせ材として、母材であるステンレス鋼に接合した
複合鋼板が提案されている。例えば、合わせ材のチタン
をポリエステル系接着剤により母材のステンレス鋼に接
合した複合鋼板が提供されている。しかしながら、この
複合鋼板にあっては、合わせ材と母材の熱膨張率が異な
るために経年変化によりずれが生じたり、又、経時変化
により接着力の劣化が生じたり、更には合わせ材、母材
の曲げ応力が異なることにより、曲げ加工が難しく、溶
接加工が不可能であるという問題があった。
【0005】このため、爆着法によりチタンクラッド鋼
材を製造する方法が考えられ、この方法によれば、合わ
せ材と母材の接合界面が冷間で瞬時に形成されるので、
炭化物や窒化物あるいは層状のTi−Fe系金属化合物
が形成されず、清浄な境界を有し、接合強度が大きい複
合材が提供される。この爆着スラブは界面近傍部の硬度
分布がなだらかなので、以降の熱延、冷延作業条件が幅
広く設定可能で製造条件の範囲が広くなり、用途に応じ
た材質確保のための熱延及び冷延条件の設定の自由度が
大きく、品質的に優れた特性を確保できる。
【0006】更に、合せ材と母材との界面に生成する金
属間化合物や脆化層による接合強度の低下を回避する方
法として、母材、金属中間層、合わせ材のサンドイッチ
構成により脆化層の形成を抑制し、圧延する方法(特開
昭60−170586号)とか、チタンと母材との間に
接合中間材を介在させ、且つ接合中間材とチタンとの間
隔を規定することにより接合中間材によりチタンと母材
との金属間化合物の生成を回避して圧延する方法(特開
昭63−56370号)、又、チタンにFe系薄金属を
爆着し、このものと母材でコンポジットスラブを組立て
熱間圧延する方法(特開平2−295682号)が提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようなサンドイッチ構成であれば、材料費が嵩むだけな
く、生産性が低く、しかも真空中や減圧下で圧延するこ
とになり、装置的、経済的にも負担が大となるものであ
った。又、ステンレス鋼の中でも耐食性の良好なオース
テナイト系ステンレス鋼板の熱間圧延時の温度は、溶体
化温度以上でないと変形抵抗が高すぎて熱延が非常に困
難になるため、約1100℃以上で行われるのが好まし
い。又、チタンにあっても熱間圧延温度は変態点(約8
80℃)以上が好ましいが、酸化雰囲気下では厚くて硬
い酸化膜が生成してしまう。この酸化膜は下部の酸素含
有硬化層まで含めると、厚さは数100μmにも達して
高価なチタンの損失になるだけでなく、この酸化膜は次
の冷間圧延時に破砕されて微小な粉末となり、この粉末
によりチタン表面に無数の細かい疵を形成してしまうと
いう問題があった。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、合わせ材と
母材の接合強度が大きく、しかも熱間圧延性に優れたチ
タンクラッドステンレス複合材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の複合材は、合わ
せ材であるチタンと母材であるステンレス鋼とを爆着法
により接合したチタンクラッドステンレススラブのチタ
ン層側に捨て材を接合させて成ることを特徴とするもの
である。
【0010】
【作用】爆着法によりスラブを製造するので、接合界面
が冷間で瞬時に形成され、炭化物や窒化物あるいはTi
−Fe系金属間化合物が形成されず、清浄な境界を有
し、接合強度が大きい。又、爆着スラブは界面近傍部の
硬度分布がなだらかなので、圧延時の界面剥離や形状不
良に心配がなく、品質的に優れた特性を確保できる。更
に、爆着スラブ界面には金属間化合物がなく、冶金的に
密着した組織であり、しかもスラブのチタン層側に捨て
材を接合させているので、熱間圧延に際してチタンが捨
て材により保護され、真空中や減圧下で圧延する必要が
なく、大気中で熱間圧延が可能で、装置的、経済的に負
担が小さくてすむだけでなく、熱間圧延の温度条件を変
形抵抗の小さい高温に設定でき、高圧下率を採用でき、
電力費、ロール寿命及びエネルギーの損失がなく、しか
も、酸化や酸素による硬化に伴うチタンの損失がなくコ
スト面で極めて有利となる。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
あっては、母材はステンレス鋼であり、オーステナイト
鋼、フェライト鋼のいずれでも適用可能であるが、耐食
性に優れるオーステナイト鋼が好ましい。又、ステンレ
ス鋼の炭素含有量は0.08重量%以下であるのが好ま
しい。。0.08重量%を超えるとチタンとの接合界面
に脆化層となる炭化物が形成される傾向にある。
【0012】又、合わせ材のチタンは表面が平滑で清浄
なものが採用され、母材よりも縦幅及び横幅が、例えば
50mm程度大きいものが好適である。又、チタンの厚
さは、母材に対して1/5〜1/20が好ましい。1/
5よりも大きいと、高価なチタンの占める割合が大きす
ぎて、クラッド鋼板にしようとする経済的効果がなく、
又、チタンとステンレス鋼の材質特性の差が緩和され
ず、各種の形状の製品に成形加工しがたくなるものであ
る。逆に、1/20よりも小さいと、熱延時とか成形加
工時に、チタンが局部的に破断し、母材のステンレス鋼
が露出する恐れがあり、又、目的とする耐食性、耐久性
の確保が困難になる傾向にある。尚、本発明にあっては
合わせ材のチタンは純チタンだけでなく、耐食合金チタ
ン、α合金チタン、ニアα合金チタン、α−β合金チタ
ン、β合金チタン等のチタン合金も採用できるものであ
る。
【0013】次に、本発明にあっては、母材のステンレ
ス鋼と合わせ材のチタンを爆着法により接合するのであ
るが、まず、ステンレス鋼スラブをスカーフィング等で
平滑に仕上げ、且つスケールを除去して母材とする。強
固な界面接合強度を得るためにステンレス鋼スラブと合
わせ材のチタンとは一定の間隙を有するように配置す
る。例えば、1mmである。これを適当な爆速、例えば
2000m/sec以下の爆速を有する爆薬により爆着
する。次いで、爆薬の配置場所にもよるが、合わせ材た
るチタンの周縁部がステンレス鋼スラブ端部よりはみ出
た形状になるので、機械的に切断除去して端面形状の優
れたチタンクラッドステンレススラブを製造する。この
場合、スラブのステンレス鋼とチタン層との間に純鉄
(炭素含有量0.003%以下)又はNiを中間材とし
て挿入してスラブ加熱および熱間圧延時のチタン炭化物
の生成を抑制するようにしてもよい。この中間材の厚み
は1mm以下が好ましく、例えば、スラブを製造する際
に母材たるステンレスと合わせ材たるチタンの間に挟ん
で同時に爆着圧着させればよい。この中間材により、炭
化物が生成しなくなり、金属間化合物はTi−Fe系の
みとなり、接合強度及び耐変形性が著しく向上する。
【0014】このチタンクラッドステンレススラブのチ
タン層側に捨て材が接合されて本発明のチタンクラッド
ステンレス複合材が形成されている。本発明の複合材
は、圧延されてチタンクラッドステンレス鋼板が製造さ
れるのであるが、捨て材により、熱間圧延前及び熱間圧
延時のチタンへの酸素侵入による酸化膜及び硬化層の生
成が確実に阻止でき、大気中で熱間圧延できるだけでな
く、チタンの損失がなくなる。従って、ステンレス鋼及
びチタンのいずれも熱間圧延時の変形抵抗が低く、容易
に圧延できる温度、例えばオーステナイト系ステンレス
鋼板にあってはその溶体温度である1100℃以上の圧
延温度を採用できる。捨て材としては、普通鋼とか5%
Cr鋼やSi含有低合金鋼、Mn含有低合金鋼等、ある
いはアルミナ系酸化物、水ガラスのようなシリカ系酸化
物等の酸化物を採用できるが、コスト、除去性及び作業
性の点で普通鋼が好ましい。この捨て材は、例えば、普
通鋼の場合、普通鋼とチタンを爆着法により接合してお
き、この複合材とステンレス鋼を爆着法により接合する
ことにより設けてもよく、又、ステンレス鋼、チタン、
普通鋼を同時に爆着させて設けるようにしてもよく、更
にはチタンの片面に普通鋼をシーム溶接等により接合し
ておき、この複合材とステンレス鋼とを爆着法により接
合するようにして設けてもよい。又、アルミナ系酸化物
の場合は、チタンクラッドステンレススラブのチタン層
側にロール等で塗布し、乾燥して設ければよい。又、捨
て材の厚みは、熱間圧延後に除去を考慮すれば、圧延終
了時に数10μm残存する程度が好ましい。薄すぎると
熱間圧延時下層のチタンが露出して酸化してしまうおそ
れがある。尚、熱間圧延性をさらに向上させるためにス
ラブのチタン層側だけでなく、ステンレス鋼側にも捨て
材を接合させてバランスのよい圧延特性を確保するよう
にしてもよい。
【0015】本発明の複合材は、好ましくは1100℃
〜1300℃で1〜5時間加熱し、リバースまたはタン
デム式で数段、例えば5スタンドを使用するパススケジ
ュールで熱間圧延される。この場合、製品板厚を本発明
の複合材の1/20以下(全圧延率95%以上)とする
場合には、熱間圧延だけで所望の板厚を得るのが困難で
あるので、引き続いて冷間圧延が必要となる。
【0016】製品板厚が本発明の複合材の1/20以
上、圧延率90〜95%の場合は、冷間圧延は必ずしも
必要でなく、熱間圧延機の能力、製品たる鋼板表面に求
められる平滑さ、鋼板自身の形状によって決められる。
冷間圧延で仕上げた方が、これら特性は良好となるが、
製造コストが上昇するので、適宜選択をすればよい。い
ずれにしても、熱間圧延後、酸化膜を含む捨て材及びス
テンレス鋼上の酸化膜を除去する。この除去は、酸洗法
等の化学的手段あるいは、研削法等の機械的手段を採用
できる。例えば、捨て材として普通鋼を採用した場合
は、硝酸−フッ酸系の酸洗液に浸漬してスケールと共に
除去する。
【0017】捨て材をスケールと共に除去した後冷間圧
延を行う。冷間圧延率は製造する製品の板厚によって当
然異なり、パス回数も異なってくるが、変形抵抗差が製
品の反りを生む程大きな冷間圧延率をとる必要がある場
合には、異周速圧延その他上下面でロールと材料間の摩
擦抵抗を変える必要がある。
【0018】この場合、ワークロール自身はできるだけ
小径のロールの方が、圧延率の確保、形状向上、エネル
ギー低減の点で有利である。冷間圧延により鋼板の表面
の平滑さが得られるが、冷間圧延後の鋼板は、用途によ
り焼き鈍し、調質圧延を施してもよい。このようにして
本発明の複合材から製造したチタンクラッドステンレス
鋼板は、耐酸、耐海水、耐腐食性ガス等の耐食性及び耐
熱性に優れる工業材料として、種々の分野に好適に採用
できるものである。
【0019】次に、本発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。以下において成分の割合を示す%は重量%で
ある。 (実施例1)成分がC:0.06%、Si:0.80
%、Mn:1.50%、P:0.03%、S:0.02
%、Ni:8.50%、Cr:18.80%、Fe:B
al.で、厚さ30mm、縦2000mm、横900m
mのオーステナイト系ステンレス鋼スラブをスカーフィ
ングにより平滑に仕上げ、且つスケールを除去して母材
とした。
【0020】次に、合わせ材である厚さ3.0mm、縦
2100mm、横1000mmのJIS第1種の工業用
純チタン板の片面に同じ大きさで厚さ0.5mmの普通
鋼板をシーム溶接で接合し、このものを普通鋼板を上面
にしてステンレス鋼スラブ上に間隔が1mmとなるよう
に配置して、1500m/sec以下の爆速を有する爆
薬により爆着した。
【0021】次いで、合わせ材たるチタン板のステンレ
ス鋼スラブ端部よりはみ出た周縁部を機械的に切断除去
してチタンクラッドステンレス複合材を製造した。 (実施例2)成分がC:0.06%、Si:0.62
%、Mn:0.63%、P:0.03%、S:0.02
%、Cr:17.20%、Fe:Bal.で、厚さ30
mm、縦2000mm、横900mmのフェライト系ス
テンレス鋼スラブを使用した以外は実施例1と同様にし
てチタンクラッドステンレス複合材を製造した。 (実施例3)チタンクラッドステンレススラブをステン
レス鋼スラブとチタン板との間に中間材として0.1m
m厚さの純鉄板を配置して爆着させて製造した以外は、
実施例1と同様にしてチタンクラッドステンレス複合材
を製造した。 (実施例4)チタンクラッドステンレススラブをステン
レス鋼スラブとチタン板との間に中間材として0.1m
m厚さの純度99.9%のNi板を配置して爆着させて
製造した以外は、実施例2と同様にしてチタンクラッド
ステンレス複合材を製造した。 (実施例5)ステンレス鋼スラブの下面に予め同じ大き
さで厚さ0.5mmの普通鋼板をシーム溶接で接合し、
チタン板の上面及びスレンレス鋼スラブの下面に普通鋼
板が溶接した以外は実施例2と同様にしてチタンクラッ
ドステンレス複合材を製造した。 (実施例6)普通鋼の代わりに、フレーク状の200メ
ッシュ以下のアトマイズ粉100重量部とキシレン60
%、フタル酸アルキド樹脂40%に懸濁させたブロンズ
粉80重量部とトルエン100重量部とを混合させてス
ラリー状のアルミナ系酸化物を調製し、このものをチタ
ン板の片面に塗布し、乾燥させて重量20g/m2 の捨
て材を設けた以外は実施例1と同様にしてチタンクラッ
ドステンレス複合材を製造した。 (比較例1)チタン板の片面に普通鋼板を接合しなかっ
た以外は実施例1と同様にしてチタンクラッドステンレ
ス複合材を製造した。 (比較例2)チタン板の片面に普通鋼板を接合しなかっ
た以外は実施例2と同様にしてチタンクラッドステンレ
ス複合材を製造した。次に、このようにして製造したチ
タンクラッドステンレス複合材の熱間圧延性を評価する
ために、以下の如き条件でチタンクラッドステンレス鋼
板を製造した。 (製造例1)実施例1のチタンクラッドステンレス複合
材を1200℃で5時間加熱し、リバース式で1スタン
ドを使用して熱間圧延して、チタンクラッドステンレス
熱延鋼板を得た。圧延率は80%であった。この場合、
普通鋼板及びステンレス鋼板にはスケールの生成が認め
られた。
【0022】この後、40℃の硝酸、フッ酸の混酸中に
浸漬して、熱間圧延時に生成したスケールと残存してい
る普通鋼層を完全に除去して厚さ6.6mmのチタンク
ラッドステンレス鋼板を製造した。 (製造例2)実施例1のチタンクラッドステンレス複合
材を1250℃で5時間加熱し、熱間圧延率を92%と
した以外は製造例1と同様にして厚さ2.5mmのチタ
ンクラッドステンレス鋼板を製造した。 (製造例3)実施例1のチタンクラッドステンレス複合
材を1250℃で5時間加熱し、リバース式で1スタン
ドを使用して熱間圧延して、チタンクラッドステンレス
熱延鋼板を得た。圧延率は80%であった。この場合、
普通鋼板及びステンレス鋼板にはスケールの生成が認め
られた。
【0023】この後、40℃の硝酸、フッ酸の混酸中に
浸漬して、熱間圧延時に生成したスケールと残存してい
る普通鋼層を完全に除去した。この後、6ハイの冷間圧
延機(ワークロール径200mm)2スタンドを使用し
て冷間圧延を行った。圧延油は鉱物油を使用した。圧延
率は80%であった。このようにして全圧延率が96%
で製品厚みが1.3mmのチタンクラッドステンレス鋼
板を製造した。 (製造例4)熱間圧延率を60%とし、冷間圧延率を8
0%とした以外は製造例3と同様にして全圧延率が92
%で製品厚みが2.5mmのチタンクラッドステンレス
鋼板を製造した。 (製造例5)実施例2のチタンクラッドステンレス複合
材を850℃で3時間加熱した以外は製造例4と同様に
して全圧延率が92%で製品厚みが2.5mmのチタン
クラッドステンレス鋼板を製造した。 (製造例6)実施例3のチタンクラッド複合材から製造
例4と同様にして全圧延率が92%で製品厚さが2.6
mmのチタンクラッドステンレス鋼板を製造した。 (製造例7)実施例4のチタンクラッドステンレス複合
材から、製造例5と同様にして全圧延率が92%で製品
厚さが2.6mmのチタンクラッドステンレス鋼板を製
造した。 (製造例8)実施例1のチタンクラッドステンレス複合
材を1120℃で5時間加熱した以外は製造例4と同様
にして全圧延率が92%で製品厚みが2.5mmのチタ
ンクラッドステンレス鋼板を製造した。 (製造例9)実施例1のチタンクラッドステンレス複合
材を980℃で5時間加熱し、熱間圧延率を60%と
し、冷間圧延率を80%とした以外は製造例3と同様に
して全圧延率が92%で製品厚みが2.5mmのチタン
クラッドステンレス鋼板を製造した。 (製造例10)実施例5のチタンクラッドステンレス複
合材から製造例4と同様にして全圧延率が92%で製品
厚みが2.5mmのチタンクラッドステンレス鋼板を製
造した。 (製造例11)実施例6のチタンクラッドステンレス鋼
板から、製造例4と同様にして全圧延率が92%で製品
厚みが2.5mmのチタンクラッドステンレス鋼板を製
造した。 (製造例12)比較例1のチタンクラッドステンス複合
材から、熱間圧延後チタンクラッドステンレス熱延鋼板
の酸洗時間を4倍として両面のスケールを完全に除去し
た以外は、製造例1と同様にして全圧延率が80%で製
品厚さが6.6mmのチタンクラッドステンレス鋼板を
製造した。 (製造例13)比較例2のチタンクラッドステンレス複
合材から、熱間圧延後チタンクラッドステンレス熱延鋼
板の酸洗時間を4倍として両面のスケールを完全に除去
した以外は、製造例2と同様にして全圧延率が92%で
製品厚さが2.5mmのチタンクラッドステンレス鋼板
を製造した。 (製造例14)比較例1のチタンクラッドステンレス複
合材から、熱間圧延後チタンクラッドステンレス熱延鋼
板の酸洗時間を4倍として両面のスケールを完全に除去
した後冷間圧延を行った以外は、製造例4と同様にして
全圧延率が92%で製品厚さが2.3mmのチタンクラ
ッドステンレス鋼板を製造した。 (製造例15)比較例2のチタンクラッドステンレス複
合材から、熱間圧延後チタンクラッドステンレス熱延鋼
板の酸洗時間を4倍として両面のスケールを完全に除去
した後冷間圧延を行った以外は、製造例4と同様にして
全圧延率が92%で製品厚さが2.3mmのチタンクラ
ッドステンレス鋼板を製造した。このようにして製造し
たチタンクラッドステンレス鋼板について以下の品質を
評価した。結果を第2表に示す。 A.外観 外観を目視観察して異常の有無を観察した。
【0024】◎:均一な外観 ○:略均一な外観 ×:表面欠陥(荒れ、チタン層のめくれ、ステンレス層
の露出等)が有る場合 B.非接合部の有無 JISG3603に準拠して超音波探傷により非接合部
の有無を調べた。
【0025】○:非接合部が認められなかった △:僅かな非接合部が認められた ×:かなりの非接合部が認められた C.接合部における炭化物の有無 JISG3603に準拠して接合部断面を顕微鏡観察
し、炭化物の析出状況を調べた。
【0026】◎:全く炭化物の析出が認められなかった ○:極わずかな炭化物の析出が認められた ×:かなりの炭化物の析出が認められた D.剪断強度(kgf/mm2 ) E.曲げ、曲げ戻し試験 合わせ材を上面にしてポンチ(厚さ10×幅30mm)
で押し込んで試料90°の曲げを加え、次いで母材を上
面にしてポンチで押し込み試料を真っ直ぐに戻す。この
過程で母材と合わせ材の接合面に大きな剪断力が作用す
る。剥離状況を目視観察した。
【0027】○:剥離なし ×:剥離発生 F.耐食性及び耐久性試験 評価Eで実施した曲げ試験後のサンプルを30日間、7
0℃、5%の塩水へ浸漬して界面部への塩水の浸透及び
それにともなう剥離の進行の有無を観察した。
【0028】○:剥離が認められなかったもの ×:剥離は認められたもの 又、この場合、切断端面等における母材の錆の発生を観
察した。 ○:錆の発生が認められなかった ×:錆の発生が認められた 第1表 製造条件 母材 合せ材 中間材 捨て材 製品 圧延率( %) 種 厚(mm) 厚(mm) 種 厚(mm) 厚(mm) HR CR TR 製造例1 O 30 3 無 Fe 0.5 6.6 80 - 80 2 O 30 3 無 Fe 0.5 2.5 92 - 92 3 O 30 3 無 Fe 0.5 1.3 80 80 96 4 O 30 3 無 Fe 0.5 2.5 60 80 92 5 F 30 3 無 Fe 0.5 2.5 60 80 92 6 O 30 3 有(Fe) Fe 0.5 2.6 60 80 92 7 F 30 3 有(Ni) Fe 0.5 2.6 60 80 92 8 O 30 3 無 Fe 0.5 2.5 60 80 92 9 O 30 3 無 Fe 0.5 2.5 60 80 92 10 O 30 3 無 Fe 0.5 2.5 60 80 92 11 O 30 3 無 Al2o3 0.5 2.5 60 80 92 12 O 30 3 無 無 6.4 80 - 80 13 O 30 3 無 無 2.3 92 - 92 14 O 30 3 無 無 1.1 80 80 96 15 F 30 3 無 無 2.3 60 80 92 第2表 品質評価試験 外観 非接合部 炭化物 剪断強度 曲げ試験 浸漬試験 剥離 錆 製造例1 ○ ○ ○ 30 ○ ○ ○ 2 ○ ○ ○ 33 ○ ○ ○ 3 ◎ ○ ○ 42 ○ ○ ○ 4 ◎ ○ ○ 39 ○ ○ ○ 5 ◎ ○ ○ 37 ○ ○ × 6 ◎ ○ ○ 48 ○ ○ ○ 7 ◎ ○ ○ 43 ○ ○ × 8 ◎ ○ ○ 43 ○ ○ ○ 9 ◎ ○ ○ 36 ○ ○ ○ 10 ◎ ○ ○ 43 ○ ○ ○ 11 ○ ○ ○ 43 ○ ○ ○ 12 × × ○ 20 × × ○ 13 × × ○ 22 × × ○ 14 × △ ○ 25 × × ○ 15 × △ ○ 25 × × × 第2表の結果より、実施例の複合材から製造したチタン
クラッドステンレス鋼板は、高温での熱間圧延にも拘わ
らず、捨て材によりチタンの酸化が防止されて均一で美
麗な外観を有していた。特に、製造例10にあっては、
複合材のステンレス鋼スラブの下面にも捨て材を設けて
いたので、チタン表面だけでなく、ステンレス鋼表面の
外観も極めて美麗であった。又、炭化物の生成もなく、
接合強度が大きく、特に、製造例6及び7にあっては、
非接合部が全く形成されなく、接合強度が非常に大きな
ものとなっている。又、製造例4、5並びに製造例6、
7から明らかなように熱間圧延温度が高い程接合強度が
大きくなる傾向にある。このように本発明の実施例の複
合材から製造したチタンクラッドステンレス鋼板にあっ
ては、全ての品質に優れ、屋根材、壁材等の外装材とし
て好適に採用できることが判る。
【0029】これに対して、比較例の複合材から製造し
たチタンクラッドステンレス鋼板にあっては、チタン表
面に荒れが認められた。これは、高温での熱間圧延によ
り生成した酸化膜が原因であり、特に、製造例14及び
15にあっては、酸化膜が冷間圧延により破砕され、チ
タン表面に無数の疵を形成させていた。又、これら製造
例のものにあっては、非接合部が存在し、従って、剪断
強度が低く、曲げ試験及び浸漬試験において剥離がみら
れたのは、熱間圧延時に生成する酸化膜は硬いが不均一
なため圧延荷重が接合界面に伝達されにくいためである
と考えられる。又、この酸化膜の生成により、第1表か
ら明らかなように製品厚が実施例の複合材から製造した
ものよりも小さくなり、チタンが損失してしまっている
ことが判る。
【0030】
【発明の効果】本発明にあっては、爆着法により合わせ
材と母材の接合界面が冷間で瞬時に形成されるので、炭
化物や窒化物あるいは層状のTi−Fe系金属化合物が
形成されず、清浄な境界を有し、接合強度が大きくな
る。又、爆着スラブは界面近傍部の硬度分布がなだらか
なので、圧延時の界面剥離や形状不良に心配がなく、品
質的に優れた特性を確保できる。又、爆着スラブ界面に
は金属間化合物がなく、冶金的に密着した組織であり、
しかもスラブのチタン層側に捨て材を接合させているの
で、熱間圧延するに際してチタンが捨て材により保護さ
れ、真空中や減圧下で圧延する必要がなく、大気中で熱
間圧延が可能で、装置的、経済的に負担が小さくてすむ
だけでなく、熱間圧延の温度条件を変形抵抗の小さい高
温に設定でき、高圧下率を採用でき、電力費、ロール寿
命及びエネルギーの損失がなく、しかも、酸化や酸素に
よる硬化に伴うチタンの損失がなくコスト面で極めて有
利となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合わせ材であるチタンと母材であるステン
    レス鋼とを爆着法により接合したチタンクラッドステン
    レススラブのチタン層側に捨て材を接合させて成ること
    を特徴とするチタンクラッドステンレス複合材。
  2. 【請求項2】ステンレス鋼とチタン層の間に中間材層を
    介在させて成ることを特徴とする請求項1記載のチタン
    クラッドステンレス複合材。
  3. 【請求項3】捨て材をチタンクラッドステンレススラブ
    のステンレス鋼側にも接合させて成ることを特徴とする
    請求項1又は2記載のチタンクラッドステンレス複合
    材。
  4. 【請求項4】捨て材が普通鋼であることを特徴とする請
    求項1、2又は3記載のチタンクラッドステンレス複合
    材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6716554B2 (en) 1999-04-08 2004-04-06 Quallion Llc Battery case, cover, and feedthrough
CN101352805B (zh) 2008-09-12 2010-08-11 太原钢铁(集团)有限公司 一种不锈钢复合钢板的制造方法
CN102602073A (zh) * 2012-03-09 2012-07-25 王泽红 金属箔与钢板的爆炸复合板及其制作方法

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