JPH06234982A - プラスチックの油化用反応装置およびこれを用いた油化装置 - Google Patents

プラスチックの油化用反応装置およびこれを用いた油化装置

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JPH06234982A
JPH06234982A JP2258493A JP2258493A JPH06234982A JP H06234982 A JPH06234982 A JP H06234982A JP 2258493 A JP2258493 A JP 2258493A JP 2258493 A JP2258493 A JP 2258493A JP H06234982 A JPH06234982 A JP H06234982A
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 良質油を効率良く回収でき、その構成も簡素
かつ小型化できる油化用反応装置および油化装置を提供
する。 【構成】 プラスチック廃棄物を原料溶融分解炉4およ
び再加熱ボイラー5にて加熱して熱分解し、発生した蒸
気を反応装置7に導く。反応装置7の内部には、触媒槽
71と、この触媒槽71を通過した蒸気を多段に設けた
分留室724〜726に順に導いて比重の異なる油蒸気
を回収する蒸留槽72とを上下に連結させた状態で収納
する。蒸留槽72に上昇した蒸気を比重に応じて分留室
724〜726に分離させ、上段側から良質油を回収す
る。蒸留槽72内に混入した分子量が大きい蒸気は、重
力により触媒槽71へ落下させて再度分解させる。触媒
槽71および蒸留槽72を熱媒槽700で取り囲む。熱
媒槽700を流通する熱媒体により蒸留槽72を加熱し
てその内部での蒸気の熱分解を促進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックを加熱し
て得られた蒸気状生成物から良質油を効率的に回収でき
る反応装置およびこの反応装置を用いた油化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック廃棄物から炭化水素油を回
収する装置として、例えば特開昭59−174691号
公報、特開平2−29492号公報、特開平3−867
90号公報等に開示されているように、プラスチック廃
棄物を熱分解して得られた蒸気状生成物をゼオライト等
の触媒が充填された触媒槽に導いて接触転化させ、触媒
槽通過後の蒸気を冷却器で冷却して分子量の小さい良質
油を回収するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の装置では、触媒の粒径や温度のばらつきにより触媒
槽に導かれた蒸気が十分に分解されることなく触媒槽を
通過し、あるいは分解された分子が触媒槽通過後に再結
合する等して回収される油中に不所望の分子量が大きい
ものが混入し、室温で相当量のワックス分が生じること
がある。そこで、触媒槽を複数基設けて蒸気を順に通過
させ、あるいは蒸気を繰り返し触媒槽に還流させて良質
の油分の回収率を高める試みがなされている。しかし、
前者の手段では装置の構成が複雑化してその保守管理の
負担が著しく増大するとともに、装置の設置スペースも
極めて大きくなり、さらには触媒槽の加熱に多大なエネ
ルギーが必要となる。また、後者の手段では、触媒槽の
相当部分が循環する蒸気で占められて装置の処理能力が
低下し、油化に要する時間がいたずらに長くなるととも
に、触媒槽の温度低下を防ぐために触媒槽へ戻る途中の
蒸気を加熱する必要があり、熱効率が悪い。
【0004】本発明の目的は、良質油を効率良く回収で
き、その構成も簡素かつ小型化できる油化用反応装置お
よび油化装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、請求項1の油化用反応装置7は、
プラスチックを加熱して得られた蒸気状生成物と反応す
る触媒槽71と、この触媒槽71を通過した蒸気を多段
に設けた分留室724〜726に順に導いて比重の異な
る油蒸気を回収する蒸留槽72とを具備し、蒸留槽72
が触媒槽71の上方に連設されることにより上述した目
的を達成する。請求項2の油化用反応装置7は、触媒槽
71および蒸留槽72の内部を加熱する加熱手段700
を備える。請求項3の油化用反応装置は、プラスチック
を加熱して得られた蒸気状生成物を多段に設けた分留室
724〜726に順に導いて比重の異なる油蒸気を回収
する蒸留槽71と、この蒸留槽71の内部を加熱する加
熱手段700とを備える。請求項4の油化装置は、プラ
スチックを加熱して蒸気状生成物を発生させる蒸気発生
手段4,5と、請求項1〜3のいずれか1項の油化用反
応装置7とを備える。請求項5の油化装置では、蒸気発
生手段が、プラスチック廃棄物を加熱して融点の低いも
のを気化させる第1の気化部4と、この第1の気化部4
の排熱を熱源に利用して第1の気化部4で得られた溶融
物を加熱し気化させる第2の気化部5とを備える。
【0006】
【作用】請求項1の反応装置では、触媒槽71で反応し
た蒸気が蒸留槽72内を上昇する過程で比重に応じて分
留室724〜726に分離される。不所望に分子量が大
きい蒸気は蒸留槽72から触媒槽71へ自然に落下し、
触媒槽71で再度反応して蒸留槽72へ上昇する。この
繰り返しにより良質油の回収率が高まる。触媒槽71と
蒸留槽72とが上下に連設されるので、触媒槽71と蒸
留槽72との間を蒸気が移動する際の熱損失が小さく、
蒸留槽72から触媒槽71への蒸気の還流にポンプ等の
圧送手段を必要としない。装置の設置スペースも小さく
て足りる。反応不十分な蒸気のみが触媒槽71へ戻るの
で、触媒槽71の処理能力もほとんど損われず、短時間
で良質油を回収できる。請求項2の装置では、加熱手段
700で蒸留槽72を加熱して触媒槽71を通過した蒸
気の蒸留槽72内部での熱分解反応を促進させることが
できる。請求項3の装置では、加熱手段700で蒸留槽
72を加熱して蒸留槽72に取り込まれた蒸気の熱分解
反応を促進させることができる。請求項4の装置では、
蒸気発生手段4,5で発生させた蒸気状生成物を油化用
反応装置7に導いて良質油を回収する。請求項5の装置
では、プラスチック廃棄物のうち、融点が比較的低いも
のを第1の気化部4で蒸気化させて油化用反応装置7に
導く一方、融点が比較的高いものを第2の気化部5で蒸
気化させて油化用反応装置7に導く。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図4を参照して、本発明の一実
施例を説明する。図1は本実施例に係るプラスチック廃
棄物の油化装置の全体構成を示す図で、1はホッパ10
に投入されたプラスチック廃棄物を破砕する原料破砕
機、2は原料破砕機1で破砕したプラスチック廃棄物を
風力によって送り出す原料送風機である。原料送風機2
で送られるプラスチック廃棄物は原料投入器3のサイク
ロン30により空気と分離された後、ホッパ31から落
下して水平シリンダ32および垂直シリンダ33で順に
押し出されて原料溶融分解炉4へ投入される。
【0009】原料溶融分解炉4は、原料投入器3から投
入されるプラスチック廃棄物を燃焼室40の中心部に配
設したスクリューフィーダ41で搬送しつつ、燃焼室4
0に設けたオイルバーナ42と、スクリューフィーダ4
1の中心軸41aの内部をプラスチック廃棄物の搬送方
向と反対に流れる熱媒油とによってプラスチック廃棄物
を内外から加熱して熱分解させる。原料溶融分解炉4で
の加熱温度は投入されるプラスチック廃棄物の種類に応
じて変更されるが、一般的には300〜600゜Cに設
定すると良い。原料溶融分解炉4の熱により、比較的低
温で熱分解するプラスチック(例えばポリプロピレン−
熱分解温度220゜C)はスクリューフィーダ41によ
る搬送途中に蒸気化されて蒸気排出口43から排出され
る。一方、比較的高温で熱分解するプラスチック(例え
ばポリエチレン−熱分解温度360゜C)はそのほとん
どが溶融状態のままスクリューフィーダ41の終端部に
達して溶融物排出口44から排出される。
【0010】溶融物排出口44から排出された溶融物は
ポンプ45により再加熱ボイラー5に圧送される。ま
た、燃焼室40の排気口46から排出される排気ガスは
再加熱ボイラー5の後述する温度調整室52に導かれ
る。47は溶融物排出口44から溶融物に混ざって排出
される炭化物等の残渣物を取り出すためのバルブであ
る。
【0011】再加熱ボイラー5は、再加熱室50と、こ
の再加熱室50の前工程に配設された原料溶融分解炉4
からの溶融物が流通する原料加熱管51と、再加熱室5
0に隣接して設けられた温度調整室52とを有する。温
度調整室52にはオイルバーナ53とファン54とが接
続され、これらオイルバーナ53およびファン54によ
り原料溶融分解炉4からの排気ガスの熱量の不足分が補
われて再加熱室50が一定温度に保持される。すなわ
ち、温度検出器55が検出する再加熱室50の温度が所
望の設定値よりも低下するとオイルバーナ53が着火さ
れるとともに、コントロールバルブ56の開度が調整さ
れて燃焼量に比例した量の空気がファン54から送風さ
れる。原料溶融分解炉4からの排気ガスの熱量が大きく
て再加熱室50の温度が所望の温度よりも高くなるとき
は、ファン54からの送風のみが行なわれて温度調整室
52の温度が調節される機能を有する。
【0012】再加熱室50の温度はプラスチック溶融物
の組成等に応じて適宜変更して良いが、一般的には35
0〜500゜Cに設定すると良い。350゜C未満では
プラスチック廃棄物の熱分解が滞って分子量が小さい良
質油の回収率が著しく低下するおそれがあり、他方、5
00゜Cを越えるとプラスチック廃棄物の種類によって
は発火のおそれが高くなるからである。再加熱室50で
の加熱により原料加熱管51を通過する溶融物は熱分解
され、蒸気となって蒸気排出口57から排出される。排
出される蒸気の温度は温度計58により監視され、蒸気
温度が所望の温度よりも低いときには再加熱室50の設
定温度がより高温側へ変更される。また、再加熱室50
の排気ガスは排気口59から取り出されて熱媒ボイラー
6の熱源として利用される。熱媒ボイラー6は再加熱室
50の排熱とオイルバーナ60とによって熱媒油を加熱
する。熱媒ボイラー6で加熱された熱媒油は、その一部
が原料溶融分解炉4のスクリューフィーダ41に供給さ
れ、残りが反応装置7に供給される。
【0013】原料溶融分解炉4の蒸気排出口43および
再加熱ボイラー5の蒸気排出口57から排出された蒸気
はこれらの下流で合流して反応装置7に導かれる。図2
により詳細に示すように、反応装置7は、略円筒状の反
応容器70の内部に、略円筒状の触媒槽71と蒸留槽7
2とを上下に連結した状態で収納したものである。触媒
槽71の内部には蒸気取込口710から取り込まれる蒸
気を通過させる多数の透孔を備えた触媒支持板711が
設けられ、その上部には蒸気取込口710からの蒸気と
反応する触媒712が充填されている。触媒712とし
ては、ゼオライトに代表されるように油蒸気を接触転化
させてその分子量を低減させるもの等、油蒸気を良質油
成分が多くなるように改質できる種々の触媒が用いられ
る。なお、713は触媒712と反応した蒸気を通過さ
せる多数の透孔が形成された分散板、714は触媒71
2の点検および補給を行なう点検口、715は触媒槽7
1内の温度を監視する温度計である。また、触媒槽71
と蒸留槽72は互いのフランジ716、720を突き合
わせて同軸状に連結されている。
【0014】蒸留槽72は触媒槽71から上昇する蒸気
を比重に応じて分離させるもので、その内部には仕切板
721〜723で仕切られた3つの分留室724〜72
6が設けられている。図3および図4に示すように、仕
切板721〜723には蒸留槽72内を上昇する蒸気の
流路となるスロットパイプ727が多数植設されるとと
もに、仕切板721〜723上に溜まった比重の大きな
蒸気を下段に落下させるためのダウンカマー728が分
留室724〜726毎に位置をずらして取り付けられて
いる。スロットパイプ727の上端にはバッフルキャッ
プ729が被せられ、スロットパイプ727を上昇した
蒸気は図4に矢印で示すごとくスロットパイプ727と
バッフルキャップ729との隙間Sを通過して仕切板7
21〜723の上面に満遍なく分散した後、蒸留槽72
の内部を上昇する。
【0015】図1および図2に示すように、蒸留槽72
には分留室724〜726に溜まった蒸気を排出させる
排出管730〜732が設けられている。排出管730
〜732から排出される蒸気は互いに独立した冷却器8
0〜82で冷却され、これにより蒸気が液化される。冷
却器80〜82の冷却作用で得られた油は貯油タンク9
0〜92に回収される。
【0016】触媒槽71および蒸留槽72は熱媒槽70
0に取り囲まれている。この熱媒槽700には熱媒ボイ
ラー6で加熱された熱媒油が下端の熱媒油取入口701
から注入される。熱媒槽700の上端に達した熱媒油は
熱媒油取出口702から取り出され、原料溶融分解炉4
のスクリューフィーダ41から排出された熱媒油ととも
にポンプ61により熱媒ボイラー6へ圧送される。図1
に示すように、熱媒ボイラー6から熱媒槽700へ向う
熱媒油の経路にはコントロールバルブ703が設けられ
ている。このコントロールバルブ703は温度検出器7
15が検出する触媒槽71の温度に応じて熱媒槽700
への熱媒油の供給量を変化させ、触媒槽71の温度を一
定に保持させる。触媒槽71の温度は、使用する触媒の
種類や回収目的とする油の沸点等に応じて適宜定めてよ
いが、一般的には300〜400゜Cに設定すると良
い。
【0017】図3に示すように、熱媒槽700に突出す
るフランジ716,720の外周部には、熱媒油を通過
させるための切欠703が多数形成されている。なお、
蒸留槽72の上蓋735とフランジ736(図2参照)
にも同様の切欠が設けられている。また、図3において
737はフランジ716,720を連結するためのボル
トであり、上蓋735とフランジ736も同様に配置さ
れたボルトで連結される。図2に示すように、反応容器
70は、中間のフランジ705,706を連結する不図
示のボルトを緩めることにより触媒槽71と蒸留槽72
の分割位置と同一位置にて分割可能とされている。これ
は、触媒槽71および蒸留槽72の保守管理を容易とす
るための措置である。また、本実施例では反応容器70
の外周を断熱材705で覆って熱効率の改善を図ってい
る。
【0018】以上の構成の油化装置では、原料破砕器1
に投入されて粒状あるいは小塊状に破砕されたプラスチ
ック廃棄物が原料送風機2および原料投入器3を経て原
料溶融分解炉4に投入され、原料溶融分解炉4若しくは
再加熱ボイラー5で蒸気化されて反応装置7に供給され
る。この蒸気の生成過程では、プラスチック廃棄物をそ
の熱分解温度に応じて2段階に分けて蒸気化させている
ので、再加熱ボイラー5にて熱分解温度が低いものを加
熱する必要がなく、その分熱効率が向上する。しかも、
原料溶融分解炉4の排熱を再加熱ボイラー5の熱源に用
いるので、熱効率が一層向上する。
【0019】反応装置7に導かれた蒸気は、触媒槽71
にて触媒712と反応して分子量が小さいものへと改質
された後、触媒槽71から蒸留槽72へと上昇する。蒸
留槽72に導かれた蒸気は、仕切板721〜723のス
ロットパイプ727を通過して分留室724〜726に
順に導かれる。この蒸気の上昇過程では、仕切板721
〜723、特にバッフルキャップ729によって蒸気の
流れに大きな抵抗が生じ、比重が大きいものほど上昇運
動が鈍くなる。これにより、下段の分留室724には最
も比重の大きい蒸気が、上段の分留室726には最も比
重の小さい蒸気が、中段の分留室725には中程度の比
重の蒸気が溜まり、排出管730〜732からは比重が
異なる油蒸気が排出される。この結果、貯油タンク90
には重質油が、貯油タンク91には軽油や灯油等の軽質
油が、貯油タンク92にはガソリン質に使い軽質油が回
収され、軽灯油質やガソリン質に重質油が混入するおそ
れはほとんどない。
【0020】蒸留槽72での上昇過程で蒸気が再結合し
て分子量が大きくなった場合、その蒸気はときに一部が
液化しつつダウンカマー728から下段の分留室72
4,725に落下する。最下段の分流室724のダウン
カマー728から落下する蒸気やその液化成分は触媒槽
71へ還流し、触媒槽71で再び改質されて蒸留槽72
へと上昇する。この繰り返しにより比重の大きな蒸気の
改質が促進されて良質油の回収率が高まる。加えて、蒸
留槽72も熱媒油で加熱しているために蒸留槽72の内
部で蒸気の熱分解が促進されて良質油の回収率は一層高
くなる。
【0021】蒸留槽72から触媒槽71への蒸気の戻り
量は、反応が十分な蒸気を排気管730〜732から逐
次排出させていること、および蒸留槽72内で熱分解が
促進されることから触媒槽を通過した蒸気を繰り返し触
媒槽へ還流させるものに比して遥かに少ない。したがっ
て蒸気の還流により触媒槽71での処理能力が大きく損
われることもない。蒸留槽71の処理能力が高いので、
単位時間当りの反応装置7への蒸気の供給量を増加させ
て油化に要する時間を短縮できる。触媒槽71と蒸留槽
72とが上下に連結されているので、触媒槽71と蒸留
槽72との間の蒸気の移動に際して熱損失がほとんど発
生せず、触媒槽71へ蒸気を戻す際にもポンプ等の圧送
手段を一切必要としない。このため、少ないエネルギー
で効率良く良質油を回収でき、油化装置の運用コストを
従来よりも大きく低減できる。触媒槽71と蒸留槽72
の設置スペースも小さくて足り、一基の反応装置7によ
り良質油を十分に回収できるので、油化装置全体の構成
も小型化、簡素化されてその保守管理も容易となる。
【0022】以上の実施例と請求項との対応において熱
媒槽700が加熱手段を、原料溶融分解炉4および再加
熱ボイラー5が蒸気発生手段を、原料溶融分解炉4が第
1の気化部を、再加熱ボイラー5が第2の気化部を構成
する。実施例の反応装置7はあくまで一例であって、本
発明は図1〜図4の態様に限定されない。例えば、蒸留
槽72は2つあるいは4つ以上の分留室を備えたもので
もよい。また、実施例では熱媒槽700により触媒槽7
1と蒸留槽72の双方を加熱したが、蒸留槽72での熱
分解を促進させる必要がないときは図5に示すように触
媒槽71側にのみ熱媒槽700Aを設けてもよい。図6
に示すように、蒸留槽72の分留室724〜726の外
周にバンドヒーター740〜742を別々に設け、分留
室724〜726の温度を互いに独立して制御しても良
い。再加熱ボイラー5は本発明の対象とする油化装置に
限らず、排熱の利用が可能なあらゆる種類のプラントに
適用できる。
【0023】また、加熱手段を備えた蒸留槽は、本実施
例のように触媒と蒸気とを反応させる油化装置に限るこ
となく、触媒を利用せずにプラスチック廃棄物を熱分解
して油を回収する油化装置にも適用できる。この場合で
も、油蒸気を比重に応じて分離しつつ反応装置内にて熱
分解を促進させることができるので、加熱手段を有しな
い蒸留槽に比して良質油の回収率が高まる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、触媒槽を通過した蒸気のうち、分子量が不所望
に大きいものが自然に触媒槽へ戻って再度触媒と反応す
るので、少ないエネルギーで短時間のうちに効率良く良
質油を回収できる。蒸留槽内では蒸気が比重に応じて分
留室に分離されるので、上段の分留室から回収される良
質油に重質油分が混入するおそれもない。触媒槽と蒸留
槽とが上下に連設されているので設置スペースも小さく
て足りる。単独の反応装置により良質油を効率良く回収
できるので、小型かつ簡素で保守管理が容易な油化装置
を構成できる。請求項2の反応装置によれば、触媒槽を
通過した蒸気の蒸留槽内での熱分解を促進して良質油の
回収率を一層高め得る。請求項3の反応装置によれば、
プラスチックを加熱して得られた蒸気状生成物を蒸留槽
内で比重に応じて分離しつつ熱分解を促進して良質油を
効率良く回収できる。請求項4の発明によれば、請求項
1〜3の反応装置の効果を生かした小型かつ簡素で保守
管理が容易な油化装置を実現して、低コストでプラスチ
ックを油化できる。請求項5の油化装置では、多種類の
プラスチックが混入したプラスチック廃棄物を効率良く
蒸気化して油化装置の経済性を一層高め得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る油化装置の全体構成を
示す図。
【図2】図1の反応装置の詳細を示す断面図。
【図3】図2のIII−III線における断面図。
【図4】図2のIV部の拡大図。
【図5】図2の変形例を示す図。
【図6】図2の他の変形例を示す図。
【符号の説明】
4 原料溶融炉 5 再加熱ボイラー 7 反応装置 70 反応容器 71 触媒槽 72 蒸留槽 700,700A 熱媒槽 712 触媒 724,725,726 分留室 740,741,742 バンドヒーター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックを加熱して得られた蒸気状
    生成物と反応する触媒槽と、 この触媒槽を通過した蒸気を多段に設けた分留室に順に
    導いて比重の異なる油蒸気を回収する蒸留槽とを具備し
    てなり、 前記蒸留槽が前記触媒槽の上方に連設されていることを
    特徴とするプラスチックの油化用反応装置。
  2. 【請求項2】 前記触媒槽および前記蒸留槽の内部を加
    熱する加熱手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載のプラスチックの油化用反応装置。
  3. 【請求項3】 プラスチックを加熱して得られた蒸気状
    生成物を多段に設けた分留室に順に導いて比重の異なる
    油蒸気を回収する蒸留槽と、 この蒸留槽の内部を加熱する加熱手段とを備えることを
    特徴とするプラスチックの油化用反応装置。
  4. 【請求項4】 プラスチックを加熱して蒸気状生成物を
    発生させる蒸気発生手段と、請求項1〜3のいずれか一
    項に記載の油化用反応装置とを備えることを特徴とする
    プラスチックの油化装置。
  5. 【請求項5】 前記蒸気発生手段は、プラスチック廃棄
    物を加熱して融点の低いものを気化させる第1の気化部
    と、この第1の気化部の排熱を熱源に利用して当該第1
    の気化部で得られた溶融物を加熱し気化させる第2の気
    化部とを備えることを特徴とする請求項4記載のプラス
    チックの油化装置。
JP2258493A 1993-02-10 1993-02-10 プラスチック廃棄物の処理装置 Expired - Fee Related JP2608376B2 (ja)

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