JPH06235000A - 漂白臭の減少した濃厚化次亜塩素酸塩溶液とその製造及び使用方法 - Google Patents

漂白臭の減少した濃厚化次亜塩素酸塩溶液とその製造及び使用方法

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JPH06235000A
JPH06235000A JP5349253A JP34925393A JPH06235000A JP H06235000 A JPH06235000 A JP H06235000A JP 5349253 A JP5349253 A JP 5349253A JP 34925393 A JP34925393 A JP 34925393A JP H06235000 A JPH06235000 A JP H06235000A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】濃厚化液状漂白組成物とその使用法及び製造法
を提供する。 【構成】この組成物は、約0.1〜10%(重量)の次
亜塩素酸塩を含有し、組成物を濃厚化するために、組成
物を被清浄表面に注出した時漂白臭を有効に減じるため
に、そして組成物の安定性を維持するために有効な量の
架橋ポリアクリレートポリマーを含有する濃厚化組成物
によって濃厚化される。架橋ポリアクリレートポリマー
は好適に組成物の約0.2〜2.0%(重量)、より好
適には約0.4〜0.8%(重量)を占める。組成物は
また、架橋ポリアクリレートポリマーのための安定剤を
含有する。この組成物は被清浄表面に好適にスプレー型
注出器で送向されるのに適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は次亜塩素酸塩漂白組成物と
その使用及び製造方法に関するもので、より具体的には
硬質表面クリーナーなどとして使用される濃厚化次亜塩
素酸塩漂白液とその使用及び製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】濃厚化次亜塩素酸塩漂白剤溶液又は組成
物は、硬質表面清浄や殺菌等々を含む多様な用途に永い
こと使用されてきている。典型的にこれら組成物は、種
々な理由、主に非水平面上での滞留時間を増すという理
由のために粘度を増加させてある。
【0003】詳しく述べると、これら組成物は硬質表面
清浄に使用することで広く意図されている。組成物中に
次亜塩素酸塩漂白成分があるために、組成物は使用者に
いろいろな程度で嫌な著しい漂白臭を発しやすい。従っ
て、漂白臭を減じながら、これら清浄剤組成物を製造す
る努力がなされている。この点に関する従来技術の1つ
のアプローチは、例えば特願昭62−28600(ミヤ
モリほか、1987年12月11日)や特願昭63−7
2798(ニビンほか、1988年4月2日)に開示さ
れているようにフォーム型注出器に濃厚化した漂白組成
物を使用することであった。これら参考文献は漂白臭又
は刺激の減少を実現するのに発泡系の使用を開示してい
る。しかし、フォーム型注出器がカバーする有効表面積
は注出器により生じる発泡した材料の量に依存する。従
って、注出器の各操作手順ごとに比較的小さい面積がカ
バーされるだけで、所定の清浄目標を達するには相当な
時間と努力を要した。換言すれば、これら注出器は発泡
した材料を注出器から被清浄表面に直接適用する必要が
あるというのが特長である。従ってフォーム型注出器は
大きな清掃表面に発泡材料を迅速に適用する能力では比
較的非能率である。
【0004】濃厚化次亜塩素酸塩漂白組成物の多くの異
なる例が硬質表面清浄用として多様な供給源から入手可
能である。例えばヨーロッパ特許出願EP373864
(アイディングほか、譲受人ザ・プロクター・アンド・
ギャンブル・カンパニー)や米国特許第5,130,04
3号(1992年7月14日、プリンスほか、譲受人ザ
・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー)は、
便器、浴室タイル、シャワー室壁などのような硬質表面
清浄用として、ポリアクリレート濃厚化剤、アミンオキ
シド洗剤、及び任意成分の脂肪酸石ケン及び(又は)漂
白安定な合成アニオン系洗剤から成る次亜塩素酸塩漂白
組成物を開示している。
【0005】その他の従来技術の文献も、ポリアクリレ
ートをコロイド状濃厚化剤と一緒に使って種々の助剤を
含めた次亜塩素酸塩漂白組成物に適当なレオロジーと安
定性を与えることを記載している。米国特許第4,57
6,728号(ストッダート)はこれら従来技術文献の
代表である。
【0006】一般的に、これらの組成物はその意図した
目的には満足な働きをしている。しかし、改良された特
性と、このような用途に使用する利便を提供する濃厚化
次亜塩素酸塩漂白組成物に対する需要はいまだに残って
いることが認められている。
【0007】
【発明の概要】本発明は、上記したような次亜塩素酸塩
漂白組成物のすべてではないにしても大多数が、漂白臭
を少しでも減らす意図で1種又はそれ以上の芳香料等を
含んでいる場合でも、著しい“漂白臭”により特長づけ
られることの認識に立脚している。漂白臭は例えば次亜
塩素酸塩それ自体から、或いは分子状塩素から、或いは
関係ある化合物、例えば次亜塩素酸又は上記したものの
組合せから生じ得る。漂白臭となる特定な成分は、特に
次亜塩素酸塩漂白組成物を清浄にすべき表面に適用する
時に生じているpHなどのような種々な条件に依存する
ことがある。同時に、このような組成物における濃厚化
と安定性を含めた条件を維持することも望まれる。
【0008】従って本発明の具体的な目的は、濃厚化と
漂白臭減少と安定性との複合利益を有する濃厚化した次
亜塩素酸塩漂白組成物を提供することである。架橋した
ポリアクリレートポリマー、例えばビー・エフ・グッド
リッチ・カンパニーから取引名CARBOPOLで、及
びスリーヴィ・ケミカル・カンパニーから取引名POL
YGELで入手し得るものが、驚異的に、そして予期に
反して、本発明においてこのような次亜塩素酸塩組成物
における濃厚化又は粘度増加と安定化という望まれる利
益を達成し、同時に漂白臭を減少するのに役立つことが
認められた。架橋したポリアクリレートポリマーは、濃
厚化と安定化と漂白臭減少という複合特徴を達成するの
に、一般に次亜塩素酸塩組成物の約0.2から約2.0重
量%、より好適には約0.4から0.8重量%を占める。
【0009】本発明はさらに、組成物を清浄にすべき硬
質表面上に流れ又はスプレーとして送向するのに適した
注出器で次亜塩素酸塩溶液を使用することを意図してい
る。このような用途において、次亜塩素酸塩組成物の濃
厚化は、特に表面が非水平である場合に、表面上の組成
物の“滞留時間”を増加させるのに望まれる。安定化の
特徴は、もちろん注出器内での保存中に、そして製品の
使用中に重要である。漂白臭減少の特徴は、特に組成物
が清浄にすべき表面に向けられたときに発する望ましく
ない、そして多分ひどい臭気を避けるために重要であ
る。この点で、漂白臭の原因となる特定の成分は適用条
件、特に表面から除去すべき成分、並びに温度等々の条
件に応じて変わるものである。いわゆる“漂白臭”の原
因となる成分には、次亜塩素酸塩それ自身、並びに特に
組成物のpHが例えば硬質表面から除去されるべき有機
物との接触により著しく酸側に減少した時に普通に存在
する次亜塩素酸又は塩素を含めた次亜塩素酸塩組成物の
他の成分が含まれる。架橋ポリアクリレートポリマー
は、上記したような漂白臭の原因成分が何であれ、その
ような漂白臭を減少させるのに意外なほど有効であるこ
とが認められた。
【0010】より具体的に本発明は、本発明の次亜塩素
酸塩組成物をスプレー容器、特にトリガー型容器などの
ような手動式注出器に使用することを意図している。次
亜塩素酸塩組成物をこのような注出器で使用することは
清浄にすべき表面に組成物の均一な層又はフィルムを送
りつけるために望ましい。本発明の架橋したポリアクリ
レートポリマーはまた、このように用途に次亜塩素酸塩
組成物をさらに強化する追加的特徴を驚くほど意外にも
発揮することが認められた。より詳しく言うとその架橋
した性質のため、次亜塩素酸塩組成物内での予期しなか
った漂白臭減少と共に、改良された濃厚化と安定性に寄
与することに加えて、ポリアクリレートポリマーはさら
に剪断感度を発揮し、或いは別の言葉でいえば好適なス
プレー容器で経験されるように剪断力にさらされた時の
実質的粘度減少を発揮する。表面全体に均一なスプレー
をするために特に重要である剪断感度に加えて、ポリア
クリレートポリマーはさらに、組成物中で急速な粘度回
復を生じる。この急速粘度回復という追加的特徴は、次
亜塩素酸塩組成物が清浄にすべき表面に達し又はその上
に積もった時に急速に又は直ちにその粘度を回復するこ
とを可能にするから特に重要である。
【0011】さらに、架橋ポリアクリレートポリマーの
臭気減少能力は、少なくとも一部はその特徴的な降伏値
に起因することが理論づけられる。より詳しくいうと、
架橋ポリアクリレートポリマーの降伏値は、多分ポリア
クリレートポリマーの急速粘度回復との組合せで、一般
的に上記した漂白臭の原因となりやすいオキシダントの
組成物からの釈放を防止し又は制限する能力に寄与する
と理論化される。しかし、この理論は本発明を可能的に
説明する目的でのみ述べられたもので、本発明の範囲を
限定する意図ではない。
【0012】従って本発明、一般的に約0.1から10
0ダイン/cm2、より好適に約0.4から約50ダイン/
cm2、最も好適には約0.4から約25ダイン/cm2 の範
囲の組成物降伏値により特徴づけられる架橋ポリアクリ
レートポリマーの使用を好適に意図している。
【0013】好適な本発明の架橋ポリアクリレートポリ
マーはまた、特にスプレー型容器で適用される硬質表面
クリーナーとしての本発明の次亜塩素酸塩組成物の有用
性を強める“バウンスバック”(bounce-back)の減少を
発揮することが認められた。バウンスバックは液状組成
物を硬質表面にスプレーした時に観察される。組成物の
一部が表面に付着しようとしていて、組成物の残りの部
分に接触すると、引き戻され又はバウンスバックを起こ
すから、硬質表面を清浄にするのに有効でないのであ
る。バウンスバックの特徴は、架橋しているか否かにか
かわらず、すべてのポリアクリレートポリマーに共通で
あるような剪断感受性材料の急速粘度回復などのような
望ましい特性に一部は起因しているかもしれない。この
ような組成物の粘度はもちろん注出器のスプレーオリフ
ィスで生じる剪断力により実質的に減少される。急速粘
度回復は組成物が再びその比較的高い粘度を達成して、
組成物が硬質表面に付着する能力を強めるものである。
しかし、本発明の架橋ポリアクリレートポリマーに関連
して観察されたバウンスバックの減少は大部分が上述し
たような架橋ポリアクリレートポリマーの降伏値特性に
帰せられる。
【0014】より広義に、このような架橋ポリアクリレ
ートポリマーの特徴的降伏値は、漂白臭減少における、
そして多分このような本発明に係る架橋ポリアクリレー
トポリマーを含んだ次亜塩素酸塩組成物について観察さ
れる強化された濃厚化と安定性における主要な寄与因子
であるとも考えられる。
【0015】上記に要説したような本発明の組成物にお
ける架橋ポリアクリレートポリマーの望ましい特徴は、
以下に述べる微粒化データにより具体的に例示されるも
のと考えられ、またそれは一般的に清浄にすべき表面近
くの空気中に懸濁した微粒としての組成物の滞留時間に
関係するものと考えられる。上記したように、微粒化デ
ータは空気中に懸濁したスプレーとしての組成物の粒径
に、そして同じく上記要説した“バウンスバック”の特
徴に具体的に関係するものである。
【0016】種々の架橋ポリアクリレートポリマーの組
合せ又は混合物もその組合わされた性状又は特性をもた
らすのに望ましいものとして本発明により好適に意図さ
れている。
【0017】架橋ポリアクリレートポリマー及びその他
の組成物諸成分の量は約20センチポイズから最大でゲ
ル条件以下までの広い範囲の組成物濃度を実現するよう
に選択される。好適に本発明の組成物は約5000cp
までの最大濃度、より好適には約1000cpの最大濃
度、最も好適に約50〜300cpの濃度範囲をもつこ
とが、上記したような、そして後に詳しく説明するよう
な、最適微粒化を実現するのによい。
【0018】漂白臭を減じ、粘度を増加することに加
え、架橋ポリアクリレートポリマーは本発明の組成物に
ついて、少なくとも一般的に正常保存条件下で少なくと
も良好な長期安定性をもたらすものである。
【0019】架橋ポリアクリレートポリマーと組成物の
次亜塩素酸塩成分との相互作用は、濃厚化と安定性と特
に漂白臭減少との望ましい特性のすべてを維持するため
特に重要である。この関係で、次亜塩素酸塩成分の或る
塩、最も顕著には塩化ナトリウムはポリマーの相安定性
と、組成物中で濃厚化を達成する能力を妨げると認めら
れた。従って、より好適に、本発明は架橋ポリアクリレ
ートポリマーの相安定性と濃厚化特性の両方を強めるた
め組成物中の次亜塩素酸塩諸成分を選択することを意図
している。
【0020】組成物中に塩化ナトリウムなどの塩の存在
を避けるため、次亜塩素酸塩諸成分は望ましくない塩の
存在を避ける方法で好適に選択又は形成される。例えば
次亜塩素酸塩漂白剤は液状水酸化ナトリウム又は相当す
る金属水酸化物を通して塩素ガスを泡立て相当する次亜
塩素酸塩を生成させることにより普通は形成されてい
る。しかし、これらの反応は、普通塩化ナトリウムなど
の塩を生成する結果になるから本発明には望ましくな
い。
【0021】こうして本発明は、例えば次亜塩素酸と水
酸化ナトリウム又はその他の金属水酸化物との反応によ
り相当する次亜塩素酸塩と唯一の副産物としての水とを
生成させることを好適に意図している。こうして生成さ
れる次亜塩素酸ナトリウム漂白剤は多くの供給源、例え
ば35%水溶液として次亜塩素酸ナトリウム漂白剤を生
産しているオリン・コーポレイションから入手し得る。
スラリーはもちろん希釈されて本発明の次亜塩素酸塩組
成物となる。
【0022】上記したように、次亜塩素酸塩は当業者に
周知であるような他のアルカリ金属で生成され得る。
“次亜塩素酸塩”という語をここでは用いるが、これは
塩化物化合物の使用だけに本発明を限定する意図ではな
く、後に詳説するように他のハロゲン化物又はハライト
(halites) をも含める意図である。一般的に、本発明は
最も好適なものとして次亜塩素酸カリウム、次に次亜塩
素酸ナトリウムとしての次亜塩素酸塩を意図している。
好ましさの劣るものは、相当するアルカリ金属の塩化物
塩を含めたアルカリ金属次亜塩素酸塩である。ここでも
同様なアルカリ金属で生成されたハイポハライトが本発
明にとって同じ程度の好適性で意図されている。さら
に、本発明の次亜塩素酸塩成分は上記のように塩化物塩
の含有を避けるか、又はそのような塩化物塩を組成物の
約5%(重量)までの範囲内だけで含むことが具体的に意
図されている。次亜塩素酸塩成分が組成物の約1%(重
量)から増加すると、塩化物塩はさらに減少されるべき
で、それは特に次亜塩素酸塩成分の存在下において塩化
物塩が望ましい組成物の濃厚化を困難にするからであ
る。
【0023】組成物中に存在する次亜塩素酸塩及び何ら
かの塩はまた組成物にとってイオン強度の主たる源泉で
もある。組成物のイオン強度は濃厚化に影響をもち、す
なわちもし上記したような塩の百分率を越えると、組成
物中に望ましい濃厚化を実現することが困難になる。さ
らに、イオン強度は組成物の安定性にも或る効果をも
つ。しかしこの効果は架橋ポリアクリレートポリマー及
び組成物中のポリマー安定剤の効果に比べ最小である。
要するに、本発明の組成物のイオン強度は好適に約5g
イオン/Kg以下、より好適に約3gイオン/Kg以下、最
も好適に約1.5gイオン/Kg以下に維持され、組成物中
の次亜塩素酸塩及び塩の量を変化させることにより調節
され得る。
【0024】次亜塩素酸塩漂白剤と架橋ポリアクリレー
トポリマーの組合せについて安定性を保証するため安定
剤も組成物に含められ得る。この安定剤は二重の目的す
なわち(1)ポリマーを中和してその濃厚化効果を強める
ため、及び(2)次亜塩素酸塩を緩衝するため最少量で存
在する。これら2つの目的のため安定剤は組成物のpH
を最低約11の水準、好適に約12〜13.5 の範囲に
維持するための量で組成物中に存在する。安定剤は好適
に上記に要説したようにポリマーを中和するため架橋ポ
リアクリレートポリマーに監視モル当量ベースで組成物
に存在する。
【0025】次亜塩素酸塩漂白剤と安定剤の両者は組成
物にとって最適イオン強度を実現するように好適に選択
される。上述した所に従い、水酸化ナトリウムは本発明
にとっては二次的関心事である。ここでも次亜塩素酸塩
成分及び安定剤の両者におけるアルカリ金属としてカリ
ウムを選択することは組成物における漂白剤の可溶度を
増加させると共に、架橋ポリマーを安定化することにも
役立つ。換言すればカリウムは次亜塩素酸塩漂白剤と安
定剤の両方における好適なアルカリ金属であって、望ま
しい安定性の特徴を強めるが、他方組成物の最適イオン
強度をもたらすのに役立っている。架橋ポリアクリレー
トポリマーが組成物から沈殿する傾向は小さく、換言す
ればアルカリ金属としてカリウムの存在において相感度
を示す傾向は小さい。従って架橋ポリアクリレートポリ
マーの濃厚化効果も次亜塩素酸塩成分と安定剤両方の選
択により強められるのである。
【0026】本発明はまた、好適には上記した漂白臭を
マスキングし又はとばすため芳香料成分をも好適に含む
ものとして次亜塩素酸塩組成物を意図している。この点
で、本発明の好適な架橋ポリアクリレートポリマーは、
漂白臭を制限し、他方同時に組成物中の芳香料成分の効
果を強めるのに選択的であり得るとさらに理論化でき
る。さらに、この架橋ポリアクリレートポリマーの選別
的効果は漂白臭の原因となるオキシダントと元来がより
揮発性である芳香料成分との相対的揮発性に起因するこ
とがあることが理論化される。ここでもこのような理論
は本発明の可能な説明のためであって、限定の意図では
ない。
【0027】次亜塩素酸塩組成物は好適に漂白安定な芳
香料成分を含み、より好適には組成物中の次亜塩素酸塩
成分に含有されて漂白臭の原因となるオキシダントより
相対的に揮発性の高い漂白安定な芳香料成分を含む。
【0028】より以上好適に本発明は、架橋ポリアクリ
レートポリマーにより達成される濃厚化を強める目的又
はその他の目的のため追加的な漂白安定表面活性剤を含
めることを意図する。表面活性剤及び(又は)共濃厚化
剤は多様な周知の表面活性剤例えばアルキルエーテルサ
ルフェートなどから選ばれ得る。
【0029】複合的な濃厚化、安定性及び漂白臭減少を
実現するため好適な架橋ポリアクリレートポリマーと一
緒になった本発明の次亜塩素酸塩組成物は、上記した効
果の1つ又はそれ以上のため又はその他の目的のため、
他の成分をも含有し得る。例えば次亜塩素酸塩組成物に
おける追加的助剤には、組成物のpH調整用アルカリ
類、電解質、緩衝剤、ビルダー、着色料、蛍光白色化剤
(FWA)等々がある。しかし、ここでもこれら助剤は本
発明の上記した好適な特徴を妨げない限度で選択される
ことが認められる。
【0030】本発明の追加的目的及び利点は以下の詳細
な説明及び具体的実施例の記載から明らかにされる。
【0031】
【好適実施例】以下に説明する本発明の種々な実施例
は、多くの成分を含有し、上記したような多様な特定用
途に適合した液状次亜塩素酸塩漂白組成物に共通して関
連する。本発明の組成物のそれぞれの成分は、以下にこ
れら諸成分から生じる望ましい特徴の論議と共に論じら
れる。そのあとに幾つかの実施例又は好適具体例が実験
の部で述べられる。
【0032】上述のように本発明は本質的に、架橋ポリ
アクリレートポリマーと一緒にしたアルカリ金属の次亜
塩素酸塩と、濃厚化と安定性の強化された特徴を同時に
達成するための、他方驚異的且つ予期外に組成物中の漂
白臭の実質的減少をも達成するところの本質的成分とし
て次亜塩素酸塩組成物中のポリマーを安定化するための
安定剤との水溶液から成る次亜塩素酸塩漂白組成物に関
するものである。
【0033】本発明の基本的組成物は上述したようにさ
らに、架橋ポリアクリレートポリマーの濃厚化効果を強
めるため、又はその他の望ましい目的を本組成物に実現
するため、漂白安定な表面活性剤を1種又はそれ以上含
有してもよい。
【0034】本発明の次亜塩素酸塩組成物はまた、同じ
く漂白安定で、架橋ポリアクリレートポリマーにより達
成される漂白臭減少を強め又はさらにマスキングするた
めの芳香料成分を好適に含有する。追加的成分も本組成
物に含めることができ、後に詳しく説明する。
【0035】次亜塩素酸塩成分 本発明の組成物において、最初に次亜塩素酸塩成分が濃
厚化、安定化及び漂白臭減少の望ましい特徴の1つ又は
それ以上を強化するため架橋ポリアクリレートポリマー
と組合わせて使用するため選択される。一般的に、本組
成物の次亜塩素酸塩成分は多様な源泉から与えられ得
る。次亜塩素酸塩化合物、又は水溶液中で次亜塩素酸塩
若しくはハイポハライトを生成する化合物が好適であ
る。代表的なハイポハライト生成化合物には、次亜塩素
酸ナトリウム、カリウム、リチウム及びカルシウム、塩
素化リン酸三ナトリウムドデカハイドレート、カリウム
及びナトリウムジクロロイソシアヌレート及びトリクロ
ロシアヌール酸がある。その他のN−クロロイミド、N
−クロロアミド、N−クロロアミン、及びクロロヒダン
トインも適当である。この他のハイポハライト、及びハ
イポハライト生成化合物はこのような漂白組成物に使用
するのに周知であり、本発明においてもその範囲に含め
るものである。従って上記した諸化合物は代表例であ
り、限定的なものではない。
【0036】上記したように次亜塩素酸塩は組成物重量
に対して約0.1から約10%に等しい量で組成物中に
存在する。好適に又は少なくとも或る実施例又は用途に
おいて、次亜塩素酸塩は安定性増加のため組成物重量の
約1.0〜6.0%を占めることができる。
【0037】次亜塩素酸塩成分は、組成物の安定性とか
濃厚化又は漂白臭減少とかの望ましい特徴を妨げる塩化
物などのような塩の不在下で組成物中に存在する。その
ため本発明は普通に塩化ナトリウムなどの塩を発生させ
るような方法により生成される次亜塩素酸塩漂白剤の使
用を避けることは上述した通りである。
【0038】より好適に、次亜塩素酸塩諸成分は次亜塩
素酸カリウムであり、二次的に次亜塩素酸ナトリウム、
そして広義に安定性を損うと認められている塩化物など
の塩を含まないアルカリ金属の次亜塩素酸塩から成る。
【0039】より具体的に次亜塩素酸塩成分とこれに伴
う塩などのような成分は好適に、一次的に架橋ポリアク
リレートポリマーにより達成され組成物の相安定性とそ
れに伴う濃厚化及び漂白臭減少の特徴を強めるように本
発明の組成物について選択される。
【0040】架橋ポリアクリレートポリマー成分 本発明の架橋ポリアクリレートポリマーはアクリル酸ポ
リマーの形の樹脂として一般的に特徴づけられる。これ
ら樹脂は多くの用途における使用で周知であって、ポリ
マー内のカルボン酸基がポリマーから生じる望ましい特
性に寄与していると一般に理論づけられている。
【0041】このような架橋ポリアクリレートポリマー
は、ビー・エフ・グッドリッチ・カンパニーから取引名
CARBOPOLで、及びスリーヴィ・ケミカル・カン
パニーから取引名POLYGELで入手可能な材料を含
め多くの供給源から入手可能である。本発明に関連し
て、このようなポリアクリレートポリマーは、普通の架
橋してないタイプか、又は本発明で使用することに特定
的に意図されている架橋したタイプかのいずれでかであ
ると一般に特徴づけられることに特に注意されたい。本
発明で意図しているタイプの架橋ポリアクリレートポリ
マーはまた他の供給源からも入手可能であると考えら
れ、これも本発明の意図する範囲に入る。
【0042】架橋したポリアクリレートポリマーは非線
状で水分散性である一方、追加的モノマーと架橋して分
子量数10万から約4,000,000の範囲となるアク
リル酸ポリマーであると特徴づけられる。好適に、この
ポリマーはポリアルケニルポリエーテルと架橋し、この
架橋剤はポリマーの線状ストランドと結合してその結果
架橋生成物を生じるのである。
【0043】一般的に、すべての架橋ポリアクリレート
ポリマーが本発明で意図されているタイプの組成物にお
いて一般に良好な安定性と臭気減少を実現するのに有効
である。しかし、異なる架橋ポリアクリレートポリマー
について、特に安定性に関しては或る相違が観察されて
いる。本発明の目的に適当な架橋ポリアクリレートポリ
マーにはビー・エフ・グッドリッチから取引名CARB
OPOLで入手できる600シリーズ、900シリー
ズ、1300シリーズ及び1600シリーズ樹脂があ
る。これらシリーズから選ばれる、より具体的な例は後
述実験の部に述べる例が含まれている。同様に、本発明
の目的に有効な架橋ポリアクリレートポリマーには取引
名POLYGELでDA、DB及びDKと特定されて入
手可能なものも含まれる。これらはスリーヴィ・ケミカ
ル・カンパニーのものである。
【0044】実験の部の例に示してあるように、上記架
橋ポリアクリレートポリマーの或るものは本発明で意図
されているような濃厚化組成物内の特定の利点又は特長
をもたらし得る。従って、それぞれのポリマーの組合せ
特性を発揮する組成物を生成するようにこれらポリマー
の混合物又は組合せを具体的に使用することも本発明に
より意図されている。
【0045】本発明の架橋ポリアクリレートポリマー
は、比較的制限された濃厚化能力をもつ予備溶媒和(pre
solvated)条件で密なコイル状になっていると考えられ
る。水に分散されるとポリマー分子は水和されてコイル
がほどけ、又は種々な程度に弛む。ポリアクリレートポ
リマーでの濃厚化は、それが上記のようにコイルからほ
どけた、又は弛んだ時に特に有効である。ポリアクリレ
ートポリマーのコイル解除は、例えばポリマーを無機塩
基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
アンモニウム又は低分子量アミン及びアルカノールアミ
ンなどで中和し又は安定化することにより実現され得
る。こうしたポリアクリレートポリマーの中和又は安定
化は、ポリマーを含有している水溶液のほとんど瞬間的
な濃厚化を急速に生じさせる。
【0046】上記のように、本発明における架橋ポリア
クリレートポリマーの具体的有効性は特徴的な降伏点又
は降伏値によるものと考えられる。この点で、典型的な
液体はこれをスプレー型注出器等で噴出することにより
生じるタイプの引っ張り又は剪断応力を受けると変形す
る傾向がある。このような剪断下にある液について、変
形又は剪断対剪断応力の比は一定である。このような特
徴を発揮する液体は普通ニュートン液といわれる。
【0047】しかし、非ニュートン液は剪断薄化(thinn
ing)を発揮する傾向があり、擬似プラスチックである普
通いわれている。さらに他の非ニュートン液は、他方で
は最初剪断応力が或る値、いわゆる“降伏応力”又は
“降伏値”(この後剪断応力がニュートン液より急速に
増加する)を越えるまでは固体としても挙動する。この
ような液はプラスチックと普通いわれ、これには1成分
として本発明の好適な架橋ポリアクリレートポリマーを
もつ組成物が含まれる。
【0048】以上の論述は、本発明の架橋ポリアクリレ
ートポリマーの降伏値が本発明におけるその性能に本質
的であると考えられるので述べたものである。最初に、
ポリマーの降伏値は本発明の次亜塩素酸塩組成物におけ
る漂白臭減少を達成する好適なポリマーの能力の主たる
原因であると考えられる。その上、ポリマーの降伏値は
その強められた濃厚化と安定化特性にも寄与すると考え
られる。さらに、組成物がスプレー型注出器に詰めて噴
出される場合には、ポリマーの降伏値は前述したように
バウンスバックの減少を見せる組成物についての原因と
考えられる。このバウンスバック減少の特性は先にも述
べたように本発明の強められた有効性に特に重要である
と考えられる。
【0049】さらに、望ましい安定性を維持するため本
発明の組成物の形成中は高剪断条件を避けるべきである
と考えられる。換言すれば、生成する組成物に良好な安
定性を維持するためには剪断の少ない比較的穏和な分散
技術又は混合を用いることが望ましいと認められた。
【0050】これに関し、組成物をブレンドし又は混合
するのに受容できる剪断というものを定義するのは難し
い。一般的に、過剰な剪断は架橋ポリアクリレートポリ
マーを破壊してその安定な濃厚化を達成する能力を少な
くとも最小にするということができる。いずれにして
も、本発明の組成物を形成するため比較的低い剪断を用
いることが好適であるという議論は、本発明の完全な理
解を助ける目的でのみなされたもので、本発明の範囲を
特定的に限定する意図ではない。
【0051】先に述べたように、本発明の次亜塩素酸塩
組成物は、清浄にすべき表面に向けスプレー又は流れの
形で組成物を送りつけるため一般に意図されているいず
れかのタイプの注出器で使用することが考えられてい
る。このようなすべての応用において、好適な架橋ポリ
アクリレートポリマーは新規で予期していなかった優れ
た2つの本質的特徴、すなわち濃厚化と安定化とを生じ
ると共に、他方同じく意外なことに本発明の第3の特徴
として実質的な漂白臭減少をも生じることが見出され
た。これらの特徴は本発明のよりよい理解のためすぐ後
により詳しく説明する。
【0052】最初に、本発明の次亜塩素酸塩組成物は約
20センチポイズから最大でゲル条件以下までの濃さと
いう広い範囲の濃さをもっていることが認められる。本
発明の目的上、このようなゲルは約8,000から10,
000センチポイズまでの範囲の濃さをもつと考えられ
る。より好適に本発明は、特に組成物が流れとして清浄
にすべき表面に送向されるタイプの注出器に使用される
場合は約5,000センチポイズまでの最大濃度を意図
している。
【0053】同様に前述したように、本発明は好適に次
亜塩素酸塩組成物を、好適には手で操作するトリガタイ
プ注出器として特徴づけられるスプレー型注出器に組合
わせて使用することを意図している。このようなスプレ
ー型注出器での使用のためには、組成物の諸成分が注出
器のスプレー生成オリフィスを塞ぐのを避けるように諸
成分の選択をすることが重要である。このため、及び適
切に小滴となったスプレーを形成するのを許すために
も、次亜塩素酸塩組成物はより好適に約20センチポイ
ズから最大で約1000センチポイズまでの粘度をもた
せることが意図される。約50〜300センチポイズの
粘度範囲が、組成物をトリガ型注出器などのスプレー容
器で注出する時の最適微粒化又はスプレー小滴を実現す
るためにさらに好適である。本発明はまた、剪断感度又
は剪断薄化(thinning)の特徴をもつ組成物を意図してい
るもので、これは粘度減少を呈することによりスプレー
注出器で生じるタイプの剪断に組成物が応答することに
なる。
【0054】本発明の濃厚化次亜塩素酸塩組成物は、1
個又はそれ以上の拘束的オリフィスから組成物が押し出
されて漂白臭を発しそうになる小粒子を生じるようなス
プレー注出器と組合わせて好適に使用される。先に述べ
たように好適な注出器は手動式トリガ型噴出器で、これ
は硬質表面の相当な面積をカバーできるスプレーパター
ンを作る1個だけのオリフィスをもっている。もちろん
いろいろなタイプのスプレー注出器がこの点で意図され
ていることは明らかであろう。
【0055】本発明により意図されているタイプのスプ
レー注出器は全般的に、1個又はそれ以上の拘束的オリ
フィスをもっていて、それを通じて組成物が圧送又は押
し出されて小滴を生じるが、より好適には霧化を避ける
ものと特徴づけられる。オリフィスにおける剪断効果と
組成物の小滴化のため、本発明により意図されているよ
うなスプレー注出器の使用は前述したような著しい漂白
臭を生じやすいものである。同じく前述したように好適
な注出器は手動式又はトリガ型で、硬質表面の相当な面
積をカバーし得るスプレーパターンを作るための単一の
オリフィスをもっている。このような注出器は例えば米
国特許第4,646,973号(1987年3月3日、フ
ォカラッチ、譲受人は本出願人)に開示されている。
【0056】組成物の粘度はまた、剪断生成オリフィス
をもっている注出器、特に剪断が比較的大きいスプレー
型注出器において特に重要である。濃さを減少させるこ
とはもちろん組成物が適切にスプレーオリフィスを通過
できるようにさせるため重要である。しかし、同時に組
成物の相対濃厚化は組成物のスプレー懸濁中の最小粒径
を維持するために望ましい。例えばスプレーにおける粒
径は本発明の架橋ポリアクリレートポリマーにより生じ
る漂白臭減少の大きさに影響し得る。
【0057】この点で、スプレー中に過度に微小な液滴
を生成することは避けるのが一般に望ましい。このよう
な過度に微小な液滴は、ここでは“霧”と言う。対照的
に比較的大きい液滴、例えば“スプレー”といわれるも
のは、多分スプレーの形の液滴の減少した表面積のゆえ
に、本発明の漂白臭減少を強める傾向がある。
【0058】従って霧は本発明の目的からは望ましくな
く、スプレーが本発明の目的上望ましいものである。
【0059】霧の性状は例えばペリー及びチルトン著
「ケミカル・エンジニアーズ・ハンドブック」5判、1
8巻、マックグロウヒル刊(1973)に定義されてい
て、これは霧の定義を与え、そのような霧の性状を測定
するテストをしている。この文献によると、霧(スプレ
ーと区別されたものとして)は約10ミリミクロン以下
の径のガス状懸濁液体粒子と一般に定義され、これに対
しスプレーはガス状懸濁液体粒子ではあるが径は約10
ミリミクロンより大きい。霧対スプレーの議論は主とし
て本発明のよりよい理解を与えるためになされたもので
ある。しかし、スプレーの望ましい特性が上記した最も
好適な約50〜300センチポイズの粘度範囲で実現さ
れることは強調しておく。
【0060】細かく砕かれた均一なスプレーを作るため
剪断薄化(thinning)の特徴をもつことに加え、本組成物
はさらに急速粘度回復の特徴を発揮することが強調され
る。この特徴は組成物が再びその最適濃厚化特性を実現
して清浄にすべき表面に適切に付着するようにさせるた
め必要な、少なくとも望ましいものと考えられる。この
特徴はまた普通に“滞留時間"といわれる。剪断感度及
び急速粘度回復というこれら特徴は組成物にポリアクリ
レートポリマーが存在することに主として起因するもの
で、以下に詳説する。これら特徴はまた後に述べる漂白
臭減少の望ましい特徴を実現するのに重要であるという
ことができる。
【0061】再び、濃厚化、安定化及び漂白臭減少の3
つの本質的特徴に戻ると、安定性には組成物中の化学的
安定性と、次亜塩素酸塩及び架橋ポリアクリレートポリ
マー成分の上記したような選択により主として達成され
る相安定性とがある。相安定性はまた以下に述べる別の
成分である安定剤により影響される。一般的に、相安定
性の特徴は上記したような次亜塩素酸塩漂白成分の選択
と、安定性を妨げると見出された塩化物塩のような塩の
不在とに依存している。
【0062】本発明の組成物についての相安定性はもち
ろん保存条件にもよる。一般に、架橋ポリアクリレート
ポリマーを含む本発明の組成物は、例えば70°Fで3
00日までの期間の保存を含め、長期間の保存条件にわ
たり少なくとも良好な安定性を示す。実験の部に詳しく
説明するように、本発明の組成物の安定性は少なくとも
或る架橋ポリアクリレートポリマーについて優秀であ
る。
【0063】以下に述べるように安定剤の使用を通じて
安定性を強めることに加え、漂白組成物のイオン強度
は、次亜塩素酸塩漂白成分と最大安定性を達成するため
の安定化剤の適切な選択により好適に調節される。さら
に、組成物のイオン強度が非常に低いと、架橋ポリアク
リレートポリマーは最大粘度を生じる傾向が見出されて
いる。しかし、イオン強度は相安定性と上述の粘度効果
の両方を達成するため必要である。この点で、本発明に
従い架橋ポリアクリレートポリマーの使用と次亜塩素酸
塩組成物の選択により次亜塩素酸塩組成物の濃厚化が最
大になると、組成物の安定性は大体濃厚化の最大レベル
で現実には減少することがさらに見出された。従って、
本発明の組成物は組成物の増加した濃さと最大相安定性
との最適な組合せを発揮する傾向があり、これは次亜塩
素酸塩溶液だけについての全体的又は最大可能濃厚化よ
り典型的にいくらか低いものである。
【0064】上記のように、漂白臭減少の特徴はオキシ
ダントの大気への釈放を最小にしてここで言う漂白臭特
性を生じるようにすることを含む。これら漂白臭は1種
又はそれ以上のオキシダント又は例えば周囲条件及び組
成物が付着された表面の特性に応じて次亜塩素酸塩組成
物の組合わされた諸成分から生じ得る。
【0065】一般に、本発明で意図されているタイプの
次亜塩素酸塩組成物はいつでも少なくとも或るレベルの
漂白臭を発するであろう。従って、漂白臭の減少に言及
する時は、漂白臭が減少又は最小にされるけれども、ま
ったくなくなるわけではないことが本発明の意図であ
る。
【0066】詳しくいうと、本発明により意図されてい
る組成物の漂白成分すなわち具体的には次亜塩素酸塩成
分は一般に使用者にとって望ましくないものである。従
って本発明は明らかな漂白臭をこのような組成物から減
少させるため特に架橋ポリアクリレートポリマーの使用
を意図している。上記のように、この組成物は、典型的
には漂白臭を生じる漂白成分より揮発性の高い芳香料成
分をも含んでいる。このような組成物の漂白臭を減少さ
せるのに架橋ポリアクリレートポリマーの有効性は組成
物中に芳香料の存在することにより強化される。このよ
うな組合せで、芳香料は本発明の組成物の減少された漂
白臭を単にマスキングするために作用するが、おそらく
漂白成分と芳香料成分との相対的揮発性のため、架橋ポ
リアクリレートポリマーが現実には望ましい芳香料に対
し漂白臭の選別的減少を発揮することになる。
【0067】空気中で得られる漂白臭のレベルは一般に
観察者のパネル又はかようなパネルにより実現される結
果に対応するように仕組まれた機器のいずれかにより実
行されるテストによって検出される。特性テストにおい
て組成物は約1〜2立方フィートの容積の箱の内表面に
適用される。ついで箱の蓋を閉じて、小さい開口からパ
ネルメンバーが組成物から釈放されるオキシダントの効
果を測定できるようにする。同様に、種々の機器が空気
中の塩素ガスCl2などのオキシダントのレベルを検出
できるように利用される。かような機器の使用はパネル
の人間の観察とまったく密接に相関することが認められ
る。
【0068】いずれにしても、上に述べたような濃厚化
又は粘度増加、安定化及び漂白臭減少の3つの特徴は本
発明の組成物にとって本質的なものである。上述のよう
に、次亜塩素酸塩成分と架橋ポリアクリレートポリマー
はこれら3つの特徴を発揮する次亜塩素酸塩組成物の形
成に本質的である。他の成分も組成物の最適特徴を達成
するのに必要であり得る。
【0069】本発明の濃厚化した次亜塩素酸塩組成物の
架橋ポリアクリレートポリマーの利点は表1の微粒化デ
ータにより最もよく示されている。表1を参照すると、
例1は本発明の標準濃厚化次亜塩素酸塩組成物である
が、本発明に係る架橋ポリアクリレートポリマーを含ま
ない対照である。例2〜7は等量の架橋ポリアクリレー
トポリマーを含み、塩(塩化ナトリウム)の量を変えて
粘度を約32センチポイズから約1060センチポイズ
まで変えた組成物を示している。
【0070】例1〜7の特定組成物は以下の実験の部に
詳しく述べてある。しかし、表1はこれら異なる組成物
について微粒化データを示している。表1で“霧滞留時
間”という項目の微粒化データは、それぞれの組成物を
垂直硬質表面にスプレーし、ついでその表面に近い領域
をビデオで観察して組成物の粒子が空気中に残っている
時間(秒)を測定することにより得られた。再び表1を
参照すると、対照例1は硬質表面に近い空気中に約6.
5秒の滞留時間を記録した。これと対比して、例2〜7
の滞留時間は約4.8秒から下がって約4.2秒まで変
化した。
【0071】本発明に係る架橋ポリアクリレートポリマ
ーで濃厚化した組成物について滞留時間の実質的減少は
この組成物により生じた、特に架橋ポリアクリレートポ
リマーにより生じた実質的により大径の粒子を表わすも
の考える。同時に表1に示した滞留時間は前述した“バ
ウンスバック”にも関連するものと考えられる。言い換
えると、本発明の組成物を硬質表面に向けてスプレーし
た時、それは硬質表面を打つ前に増加した粘度を取戻し
ていて、減少したバウンスバックで硬質表面により良く
付着しようとした。
【0072】従ってバウンスバックと粒径の両方の特徴
が表1に示した減少した滞留時間を実現するのに重要で
あると認められる。より大きな重要性は、本発明の組成
物について減少した滞留時間(表1に示すような)は組
成物中に架橋ポリアクリレートポリマーが存在すること
により実現される漂白臭の減少と相関関係にあると考え
られることである。また、本発明の組成物についての減
少した滞留時間は、約136センチポイズから約106
0センチポイズまでの広い粘度範囲について実現された
ことを認識するのが重要である。言い換えると、大きい
粒子を作る、従って減少した漂白臭を実現する架橋ポリ
アクリレートポリマーの能力は広い粘度範囲にわたって
存在すると見える。これら広い粘度範囲にわたって達成
された両立的結果は架橋ポリアクリレートポリマーの均
一な降伏点に起因するものと考えられる。再び言えば例
2〜7のすべては等量の同じポリマーを含有していた。
【0073】表1に関連して上述した理論は本発明のよ
りよい理解のために述べられたものである。同時に、上
述理論は本発明の範囲を限定するものではない。むしろ
表1から引き出すべき主たる結論は、組成物を吹き付け
られた硬質表面に近い空気中での本発明の組成物の滞留
時間が広い粘度範囲にわたって同様であるということで
ある。同時に、濃厚化した次亜塩素酸塩漂白剤の粒子か
ら釈放された漂白臭の量は大体空気中の滞留時間に比例
すると思われる。こうして架橋ポリアクリレートポリマ
ーを含む本発明の組成物についての減少した滞留時間
は、比較的大きい粒径と減少したバウンスバックだけで
なく、空気中での滞留時間の減少により漂白臭の減少を
も表わしていると考えられる。
【0074】表1のものを含め、架橋ポリアクリレート
ポリマーで濃厚化されたすべての組成物の安定性は70
°F(約21℃)で300日までの試験期間内優れた安
定性を示したことも注目される。濃厚化次亜塩素酸塩組
成物の安定性における或る変動が異なる架橋ポリアクリ
レートポリマーについて認められる。しかし、架橋ポリ
アクリレートポリマーのすべては濃厚化次亜塩素酸塩組
成物中で少なくとも良好な安定性をもたらした。
【0075】表面活性剤成分 先に要説したように、表面活性剤を補足的濃厚化のため
(架橋ポリアクリレートポリマーに加えて)、或いは清浄
化、改良した相安定性等々などのような濃厚化以外のた
め次亜塩素酸塩組成物に添加することができる。次亜塩
素酸塩成分の存在における漂白安定性は組成物に含める
べき表面活性剤を選択する基本的指標である。一般に、
多様な表面活性剤が次亜塩素酸塩などの漂白剤の存在下
でアミンオキシド、ベタイン、サーコシネート、タウレ
ート、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、
アルキルアリールエステル等々を非限定的に含む水溶液
中で安定であり得る。一般に、これら共表面活性剤はア
ニオン系、非イオン系、両性イオン系等を含めた種々の
異なるタイプのいずれでもよい。
【0076】アミンオキシドとアルキルエーテルスルフ
ェートが後記の例に示してあるように組成物について好
適な表面活性剤であり得る。しかし、この記述は本発明
の次亜塩素酸塩組成物に使用するのに適当な表面活性剤
の範囲を限定するものではない。従って種々の群の漂白
安定表面活性剤を後に詳しく述べる。
【0077】本発明で有用な漂白安定アニオン系表面活
性剤で、次亜塩素酸塩の存在下で特に安定なものには2
つの基本的な群がある。1つの群は漂白安定なアニオン
系漂白剤、より具体的には水溶性アルキルスルフェート
及び(又は)スルホネート、特に約8から18の炭素原
子をアルキル基に含むものから成る。本発明の組成物に
適当な第2の漂白安定アニオン系表面活性材料には次の
化学式で示される水溶性ベタインがある。
【0078】
【化1】 ここでR1は約8から18の炭素原子を有するアルキル
基で、R2及びR3は各々約1から4の炭素原子をもつ低
級アルキル基、R4はメチレン、プロピレン、ブチレン
及びペンチレンから成る群から選ばれたアルカリ性基で
ある。
【0079】本発明の濃厚化次亜塩素酸塩組成物に使用
するのに適当な非イオン系表面活性剤には、エトキシル
化及び(又は)プロポキシル化非イオン系表面活性剤、
例えばBASFコーポレイションからPLURONIC
及びTETRONICの取引名で入手できるものがあ
る。これら生成物は本発明に適当な非イオン系表面活性
剤の一例であって、限定ではない。
【0080】その他の漂白安定表面活性剤にはアミンオ
キシド、ホスフィンオキシド、及びスルホキシドがあ
る。しかし、これらは一般に高い泡だちをする。
【0081】本発明での使用に適当なその他の漂白安定
表面活性剤には、アルキルホスホネート、及びアニオン
系表面活性剤、すなわち線状又は分枝状アルカリ金属モ
ノー及び(又は)ジー(C8〜14)アルキルジフェニルオ
キシドモノー及び(又は)ジースルホネート〔ダウ・ケ
ミカル・カンパニーから商品名DOWFAX 3B−2
(ナトリウムn−デシルジフェニルオキシドジスルホネ
ート)及びDOWFAX2A−1(ナトリウム−ドデシ
ルジフェニルオキシドジスルホネート)で市販されてい
る〕がある。
【0082】上述のように、本発明の次亜塩素酸塩組成
物内に使用される表面活性剤の具体的特定は、漂白安定
性及び他の組成物成分との両立性(架橋ポリアクリレー
トポリマーとの組合わせで補足的濃厚化又は上述した濃
厚化以外の機能を行うため)についての要件を除き、本
発明にとって臨界的ではない。
【0083】その他の助剤 本発明により配合された組成物は、その他の助剤、例え
ば芳香料、着色剤、蛍光白色化剤(FWA)、キレート
剤及び耐腐食剤などを組成物の性能、安定性及び(又
は)美的外観を強化するため含有することができる。こ
れら助剤のすべては、漂白耐性又は次亜塩素酸塩耐性で
あるという本質的な(又は少なくとも好適な)特徴で選
択される。これら成分は、芳香料が先に述べた漂白臭と
相互作用する可能性を除いて、本発明にとっては臨界的
なものではないから、これ以上の説明はしない。
【0084】濃厚化、安定化及び漂白臭減少という3つ
の本質的特徴を実現する架橋ポリアクリレートポリマー
の新規で予想外の利点は、このような組成物に使用され
ている他の濃化剤とは実質的に相違することが認められ
た。例えば、典型的な濃化剤は通常コロイド状である無
機濃化剤を含んでいて、またその他クレーや、アルミナ
又は表面活性剤入りアルミナ、有機濃化剤(通常表面活
性剤であり、溶剤又は電解質と組合せられ得る。また広
形状ミセルの形であることもある)、或いはその他のポ
リマー濃化剤例えばキサンタンガム、セルロース又は上
述した正常タイプのポリアクリレートでさえあるものを
含有し得る。本発明によれば、これら濃化剤はここで意
図しているような次亜塩素酸塩組成物には不満足である
ことが認められた。詳しくいうと、無機濃化剤は特にス
プレー型注出器ではその中で生じるシート特性を妨げる
ことがあるから一般に望ましくない。より広い意味で、
上記したような無機及び有機濃化剤とも、本発明で好適
とされる架橋ポリアクリレートポリマーと違って不安定
であるから不満足である。
【0085】ポリマー濃化剤について特に言及すると、
天然濃化剤例えばキサンタンガム及びセルロースはやは
り安定性の問題がある。というのは、組成物が清浄にす
べき表面に送向された時この濃化剤が濃厚化の目的を果
たすより前に次亜塩素酸塩成分が濃化剤を侵してしまう
ことがあるからである。
【0086】上述のように、架橋ポリアクリレートポリ
マーは、所望の濃厚化並びに組成物の安定化と漂白臭の
減少を同時に達成するのに、増加した粘度の広い範囲、
例えば20から5000センチポイズ又はそれ以上にも
わたって有効である。これら本質的特徴は、組成物を種
々多様な注出器で、例えばスプレー、流れ又はその他と
して清浄にすべき硬質表面に送り出すため使用する場合
に認識される。より特定的には、前述のように本発明は
手動式トリガ型注出器などのようなスプレー型注出器で
本発明組成物を使用することを意図している。これら注
出器において、本発明組成物は比較的細かい粒子に分割
され、スプレーとして被清浄表面に送向される。スプレ
ー注出器は組成物を比較的大面積に均一に適用する能力
があるから特に望ましい。
【0087】同じく上述のように、本発明の組成物をこ
のようなスプレー型注出器で使用するには、組成物が注
出器を通過する時組成物の剪断感度又は剪断薄化を必要
とする。その上、組成物は被清浄表面に適切に付着する
ため直ちにその濃さを回復することが重要である。この
特徴は急速粘度回復といわれる。
【0088】架橋ポリアクリレートポリマーが急速粘度
回復を達成する能力はそのプラスチック性に起因すると
考えられ、これはまた降伏値の存在により特徴づけられ
る。前述したように、架橋ポリアクリレートポリマーの
降伏値はその漂白臭減少能力に寄与すると考えられる。
【0089】安定剤成分 安定剤は、前述したように、次亜塩素酸塩と架橋ポリア
クリレートポリマーの水溶液の最適安定性を実現するた
め好適に使用される。前述した通り、安定剤は水酸化カ
リウム又はナトリウムである。これに関し、このような
安定剤の同定と機能は架橋ポリアクリレートポリマーに
ついて周知であり、前にメーカー名を列記した通りであ
る。
【0090】芳香料成分 本発明はまた好適態様において、組成物の漂白臭減少を
強め又はおそらくマスキングするため漂白安定な芳香料
を含有することを意図している。好適な架橋ポリアクリ
レートポリマーは次亜塩素酸塩組成物の漂白臭を最小に
するのに役立つだけでなく、組成物に含まれた芳香料の
香り又は臭いを強めるのにも役立つと理論づけられる。
可能的に、この効果は漂白臭の原因となる次亜塩素酸塩
成分中のオキシダントより実質的に大きい芳香料の相対
的揮発性に起因している。
【0091】従って、種々な周知の芳香料のどれでも
が、増加した濃厚化又は粘度、安定化及び漂白臭減少の
3つの本質的特徴を妨げない限り本発明の組成物に使用
され得る。同時に、芳香料成分は漂白臭減少を強め又は
マスキングすることも上述の通りである。
【0092】上述した、また以下の実験の部の例に示す
本発明の組成物は比重約1.1以下であることで特徴づ
けられる。
【0093】本発明の独特な特徴並びに本発明の次亜塩
素酸塩組成物の諸成分を次の実験の部における好適実施
例に関し説明する。
【0094】実験の部 すぐ次に述べる最初の数例は次亜塩素酸塩成分、架橋ポ
リアクリレートポリマー及び次亜塩素酸塩中のポリマー
を安定化するための安定剤の基本的組合せを含んでい
て、残余は本質的に水である。これら組成物はまた好適
な約0.4から20ダイン/cm2の範囲の降伏値により
特徴づけられる。
【0095】最初に、例1は架橋ポリアクリレートポリ
マーを含まない在来の次亜塩素酸塩漂白組成物であった
が、それ以外では大体例2〜7と同じ成分を含有してい
た。
【0096】例2〜7は各々0.80重量%の架橋ポリ
アクリレートポリマー、すなわちCARBOPOL 6
13(ビー・エフ・グッドリッチ・カンパニー)を含ん
でいた。例2〜7はまた種々な量の塩化ナトリウムを粘
度改変剤として含有し、表1に示したような種々の粘度
と降伏値を生じた。
【0097】降伏値と粘度におけるこれらの変差がある
として、例2〜7の組成物は表1に示した増加した粘度
を呈することに加え、良好な安定性と良好な漂白臭減少
により特徴づけられた。
【0098】例2〜7のすべては実質的に減少した滞留
時間又はバウンスバック(前述)を示した。本発明の組
成物について望ましい特徴が表1に示す広い範囲の粘度
にわたって実現されたことが再び注目される。
【0099】滞留時間は例1〜7の各々について表1の
下段近くに記載されている。
【0100】本発明の組成物の「霧滞留時間」の短縮能
力は表1の最下段「消失率増加」に示されている。この
値は、対照(例1)についての「霧滞留時間」の値を例
2〜7の各々の「霧滞留時間」で割って100を掛けた
ものである。こうして本発明の組成物による霧滞留時間
の短縮は消失率(霧の)を増加させる能力の百分率とし
て表示される。「消失率増加」の値はまた本発明組成物
を被清浄表面に適用した時の漂白臭減少の有効性の表示
である。
【0101】
【表1】
【0102】表2は追加の例8〜14についてのデータ
を示し、これらは本発明の組成物における架橋ポリアク
リレートポリマーの種々な含有水準についての効果を示
そうとしたものである。例8は対照であって、架橋ポリ
アクリレートポリマー成分を含んでいない。
【0103】例9及び10は比較的高水準のポリマー、
約0.8%(重量)を含有した。例9、11及び13は
安定剤として水酸化ナトリウムを含有していたのに対
し、例10、12及び14は水酸化カリウムを含有し
た。
【0104】例11及び12は0.6%(重量)の架橋
ポリアクリレートポリマーを含有していたのに対し、例
13及び14のポリマーは0.4%(重量)であった。
【0105】例9〜14のすべては、塩化ナトリウムを
実質的に含まない高強力漂白剤を含有していた。
【0106】すべての例は0.5%(重量)のアミンオキ
シド表面活性剤、0.08%(重)の芳香料を含有し、残
余は水であった。例9〜14の粘度は例10についての
約2480センチポイズから例13についての約32ま
で変化し、例8(対照)は架橋ポリアクリレートポリマー
がないので粘度1センチポイズであった。例8〜14の
すべてについてpHは12〜13の範囲であった。
【0107】架橋ポリアクリレートポリマーを含む組成
物は優れた次亜塩素酸塩安定性を示した。
【0108】
【表2】
【0109】漂白臭評価法 側面、底面、頂面を有する2つのPVC箱を組立てる。
各箱の最終内寸は16インチ深さ×24インチ高さ×2
3.5インチ幅である。試料は、漂白剤両立性のトリガ
ースプレーを備えた高密度ポリエチレンびんに注入す
る。各トリガースプレーのノズルを全開に調整する。ト
リガーを3〜4回押して生成物を流しに注出することに
よりスプレーを準備する。評価者(パネラー)が集まった
ら、対照又は試験液を5秒以内トリガーを5回押すこと
により背壁にスプレーする。評価者は2度ずつ直ちに箱
の臭いをかぎ、漂白臭/イライラ度を4段階法、すなわ
ち低(漂白臭なし)、中、高及び特高漂白臭で等級づけ
する。評価は30秒以内に完了する。対照試料は比較漂
白組成物ある(ポリマーなし)。
【0110】表3は例15〜23を示し、これは本発明
の組成物中の種々の架橋ポリアクリレートポリマーの効
果を示すものである。
【0111】表3に示した通り、例15〜23は、取引
名CARBOPOL(ビー・エフ・グッドリッチ)か、
又は取引名POLYGEL(スリーヴィ・ケミカル)で
入手可能な種々なグレードの架橋ポリアクリレートポリ
マーを含んでいる。例15〜23について表3に含まれ
るすべてのポリマーは本発明に従い架橋したものであ
る。
【0112】ここでも、表3に示されているように、例
15〜23は安定剤として水酸化ナトリウム又はカリウ
ム、高強力漂白剤、アミンオキシド表面活性剤、芳香料
及び水を表示の通り含有した。
【0113】表3に含まれる例15〜23のすべては増
加した粘度、相安定性及び漂白臭減少の良好な特徴を示
した。
【0114】
【表3】
【0115】以上、本発明に係る液状清浄化及び(又
は)次亜塩素酸塩漂白組成物の配合の多数例を実施例と
して説明した。これら実施例の種々な追加例及び変形例
も本発明の範囲内で当業者に明らかであろう。従って以
上の本発明の記述は限定のためではなく、本発明の理解
を容易にするために述べられたものである。本発明の範
囲は、変形例及び追加例を含めて特許請求の範囲により
規定されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:26)

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清掃すべき硬質表面に組成物をスプレー
    噴射器で散布する際に組成物が粒子となり漂白剤臭が発
    生するような噴射器に使用する濃厚化液状漂白組成物で
    あって、 組成物重量の約0.1から約10%を占めるアルカリ金
    属の次亜塩素酸塩と、組成物が清掃すべき表面上に散布
    された時漂白臭を有効に減少させるためと、それでも組
    成物の安定性を維持するためと、約0.1から約100
    ダイン/cm2の範囲の組成物の降伏値を与えるため、組
    成物を25℃で少なくとも約20センチポイズの粘度に
    濃厚化するための本質的に組成物重量の約0.2から2.
    0%を占める架橋ポリアクリレートポリマーから成る濃
    厚化成分と、 次亜塩素酸塩の存在下で架橋ポリアクリレートを安定化
    するために有効な量の安定剤と、から成る濃厚化液状漂
    白組成物。
  2. 【請求項2】 次亜塩素酸塩がアルカリ金属の塩化物塩
    を本質的に含まない請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 次亜塩素酸塩が次亜塩素酸ナトリウムと
    次亜塩素酸カリウムから成る群から選ばれる請求項1に
    記載の組成物。
  4. 【請求項4】 次亜塩素酸塩が次亜塩素酸カリウムであ
    る請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 次亜塩素酸塩が組成物重量の約1.0か
    ら6.0%を占める請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 さらに、次亜塩素酸塩漂白剤に安定な芳
    香料を含有し、組成物中での漂白臭の減少が芳香料の香
    りを強める架橋ポリアクリレートポリマーによってなさ
    れる請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 最大粘度がゲル条件より小さい請求項1
    に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 最大粘度が約1,000センチポイズで
    ある請求項1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 スプレー型噴霧器での最適微粒化を実現
    するため約50〜300センチポイズの範囲の粘度を有
    する請求項8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 次亜塩素酸塩がアルカリ金属の塩化物
    塩を実質的に含まない請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 さらに次亜塩素酸塩漂白剤に安定な芳
    香料を含有し、組成物中での漂白臭の減少が芳香料の香
    りを強める架橋ポリアクリレートによってなされる請求
    項9に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 比重が1.1以下である請求項1に記
    載の組成物。
  13. 【請求項13】 組成物の降伏値が約0.4から約50
    ダイン/cm2の範囲である請求項1に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 架橋ポリアクリレートポリマーが約
    0.4から約25ダイン/cm2の範囲の降伏値をもつ請求
    項1に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 清浄にすべき硬質表面上に濃厚化液状
    漂白組成物を使用する方法であって、 組成物の約0.1から約10%(重量)を占めるアルカリ
    金属次亜塩素酸塩と、組成物を25℃で少なくとも約2
    0センチポイズの粘度にするため、そして組成物を清浄
    にすべき表面に注出した時の漂白臭を有効に減少させる
    ため、そしてさらに組成物の安定性を維持し組成物降伏
    値を約0.1から約100ダイン/cm2の範囲に維持する
    ため、組成物重量の約0.2から2.0%(重量)の量の架
    橋ポリアクリレートポリマーから本質的に成る濃厚化成
    分と、次亜塩素酸塩の存在下で架橋ポリアクリレートポ
    リマーを安定化するのに有効な量の安定剤との水溶液か
    ら成る濃厚化液状漂白組成物を形成すること、 この濃厚化液状漂白組成物をスプレー注出器で清浄にす
    べき表面に送向すること、から成る方法。
  16. 【請求項16】 次亜塩素酸塩はアルカリ金属の塩化物
    塩を実質的に含まない請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 さらに、次亜塩素酸塩漂白に安定な芳
    香料を含み、組成物中で架橋ポリアクリレートポリマー
    により実現される漂白臭の減少が芳香料の香りを強める
    請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 安定剤は水酸化ナトリウム及び水酸化
    カリウムから成る群から選ばれる請求項15に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 最大粘度がゲル状態より以下である請
    求項15に記載の方法。
  20. 【請求項20】 スプレー型注出器で最適微粒化を達成
    するため約50〜300センチポイズの範囲の粘度を有
    する請求項15に記載の方法。
  21. 【請求項21】 組成物を粒子化しその際漂白臭を発生
    させやすいスプレー型注出器で清浄にすべき硬質表面に
    送向するため使用される濃厚化液状漂白組成物を製造す
    る方法であって、 組成物重量の約0.1から約10%を占めるアルカリ金
    属の次亜塩素酸塩の水溶液を形成し、組成物を25℃で
    少なくとも約20センチポイズの粘度に濃厚化するた
    め、そして清浄にすべき表面に注出された時漂白臭を有
    効に減少させるため、そしてさらに組成物の安定性を維
    持して組成物降伏値を約0.1から約100ダイン/cm2
    の範囲にするため組成物重量の約0.2から約2.0%の
    架橋ポリアクリレートポリマーから本質的に成る濃厚化
    成分と、次亜塩素酸塩の存在下で架橋ポリアクリレート
    を安定化させるのに有効な量の安定剤とを添加すること
    から成る方法。
  22. 【請求項22】 次亜塩素酸塩がアルカリ金属塩化物を
    実質的に含まない請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 さらに次亜塩素酸塩漂白に安定な芳香
    料を含み、架橋ポリアクリレートポリマーにより組成物
    中で実現される漂白臭の減少が芳香料の香りを強める請
    求項21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 最大粘度がゲル状態より以下である請
    求項21に記載の方法。
  25. 【請求項25】 比重が1.1より小である請求項21
    に記載の方法。
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