JPH06235130A - スライバ切断方法及びスライバ切断装置 - Google Patents

スライバ切断方法及びスライバ切断装置

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JPH06235130A
JPH06235130A JP2292293A JP2292293A JPH06235130A JP H06235130 A JPH06235130 A JP H06235130A JP 2292293 A JP2292293 A JP 2292293A JP 2292293 A JP2292293 A JP 2292293A JP H06235130 A JPH06235130 A JP H06235130A
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sliver
gripping
cutting
lever
feed roller
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Keiji Onoe
啓二 尾上
Yukio Saito
幸男 斉藤
Takashi Imai
孝 今井
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Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライバ切断作業を自動機で行う場合、紡出
中のスライバを切断後のスライバがフィードローラから
脱落することなく、その後のスライバ継ぎ作業に支障の
ない所定の長さで確実に切断する。 【構成】 自動機9のハウジング10にはスライバ切断
装置13が配設されている。スライバ切断装置13は捕
捉片24及び第1把持レバー31を装備した支持アーム
18と、第2把持レバー45とを備えている。支持アー
ム18は捕捉片24をフィードローラの下方と、フィー
ドローラから所定長以上離れたケンスに近い位置とに回
動配置させる。第2把持レバー45はスライバをガイド
プレート42と協同して把持する。スライバは第2把持
レバー45に把持された後、第1把持レバー31に把持
された状態で引っ張られて切断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粗紡機、練条機等の紡機
におけるスライバ切断方法及びスライバ切断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年省人化及び生産性向上のため紡績工
場においても種々の自動化がなされており、粗紡機、練
条機等の紡機におけるスライバ継ぎ作業の自動化も提案
されている(例えば、特開平2−91233号公報
等)。特開平2−91233号公報に開示されたスライ
バ継ぎ方法では、自動機にスライバ把持装置を有するア
ームと、スライバピーシングユニットとが装備されてい
る。そして、紡機に連なる紡出中のスライバがスライバ
ピーシングユニットの導入部に導入されるとともに、ス
ライバピーシングユニットに把持される。次にスライバ
把持装置がスライバをスライバピーシングユニットの上
流側(ケンス側)で把持するとともに、スライバピーシ
ングユニットから離間する方向に移動して、スライバが
切断される。次いでスライバ把持装置が予備ケンスに収
容されているスライバの端部を把持して、当該スライバ
をスライバピーシングユニットに保持されているスライ
バ端末部に重なるようにスライバピーシングユニットの
導入部に導入する。そして、両スライバの重合部が把持
された状態でスライバ把持装置がスライバピーシングユ
ニットから離間する方向に移動して新たなスライバが切
断される。次にスライバピーシングユニットが作動され
てスライバ継ぎが行われる。
【0003】すなわち、従来のスライバ継ぎ方法では新
たに紡機に供給されるスライバが収容された予備ケンス
を紡出中のスライバケンスと隣接して配置した状態で一
連のスライバ継ぎ作業が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スライバ継ぎ作業時は
紡機機台の稼動を停止した状態で行われる。そして、一
般にスライバ継ぎ作業の周期を長くして紡機機台の稼動
効率を高めるため、スライバケンスが大型化されてい
る。その結果、粗紡機において紡出中のスライバケンス
を各錘と対応する状態で1列に配置することはできず、
スライバケンスは粗紡機機台の後方に複数列で配置され
る。
【0005】ところが、紡出中のスライバケンスを複数
列に配置した場合に従来のスライバ継ぎ方法を採用する
と、予備ケンス列も紡出中のスライバケンス列と対応し
た複数列が必要となる。その結果、機台据付け面積が広
くなるだけでなく、最後列に配置されたケンスから紡出
されるスライバは、長い距離を渡って粗紡機に供給され
るため、途中で不正ドラフトを起こす虞がある。
【0006】これらの不都合を解消するため、本願発明
者は新たなスライバ継ぎ方法を発明した。この発明では
空に近づいた紡出中のスライバケンス列に連なるスライ
バを切断した後、当該スライバケンス列を満スライバケ
ンス列と交換し、切断後のスライバと満スライバケンス
のスライバとを継ぐ。このスライバ継ぎ方法では、スラ
イバケンスの交換に先立って、紡出中のスライバをスラ
イバ継ぎ装置によるスライバ継ぎ作業がし易い長さに切
断する必要がある。
【0007】ところが、図20に示すように、紡出中の
スライバSはケンス70の中央と対向する上方位置に配
置されたセパレータ71に向かってケンス70から斜め
に引き出される。そして、セパレータ71からケンス7
0に至るスライバSの位置はセパレータ71の近傍でス
ライバSの自重により真下に向かって延びている部分を
除いて不定となる。従って、スライバSを切断装置で確
実に切断するには、その位置が常に一定となるセパレー
タ71の近傍で真下に向かって延びている部分で切断す
ることが考えられる。しかし、その位置でスライバSを
切断した場合は、切断後のスライバSがセパレータ71
と対応する位置に配置されたフィードローラ72から脱
落して、その後のスライバ継ぎ作業に支障を来すという
問題がある。一方、切断後のスライバSがフィードロー
ラ72から脱落するのを防止するため、ケンス70に近
い位置でスライバSの把持切断を行う場合は、スライバ
Sの位置検知センサが必要となるばかりでなく、把持切
断装置を当該位置に移動させる機構や制御が複雑になる
という問題がある。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はスライバ継ぎ作業を自動機で行
う場合、紡出中のスライバを切断後のスライバがフィー
ドローラから脱落することなく、その後のスライバ継ぎ
作業に支障のない所定の長さで確実に切断することがで
きるスライバ切断方法及びスライバ切断装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の切断方法では、仕掛けスライバをフ
ィードローラの下方位置で捕捉手段により捕捉し、その
捕捉手段をスライバの上流側に所定量移動させ、次いで
切断後にフイードローラから垂れ下がるスライバが所定
長以上となる位置でスライバを切断するようにした。
【0010】又、請求項2に記載のスライバ切断装置
は、スライバを供給するケンスの上方に架設されたレー
ルに沿って移動する自動機に装備され、仕掛けスライバ
を捕捉可能な捕捉部を備えるとともに、スライバ切断作
業位置に自動機が位置した状態において前記捕捉部がフ
ィードローラの下方位置と当該位置より下方の所定位置
との間で移動配置可能に設けられたスライバ捕捉手段
と、前記所定位置の近傍においてスライバを把持する2
個の把持手段と、前記2個の把持手段により把持された
スライバを両把持手段による把持位置の間で切断する切
断手段とを備えた。
【0011】又、請求項3に記載のスライバ切断装置で
は、前記捕捉部が第1の把持手段の役割を兼ね、前記切
断手段は捕捉部及び第2の把持手段がスライバを把持し
た後、捕捉部を第2の把持手段から離間する位置に移動
させる移動手段とした。
【0012】
【作用】スライバ継ぎが必要な時期になると自動機がレ
ールに沿って移動して、スライバ継ぎを必要とするケン
スと対応する位置に達する。この状態ではスライバ捕捉
手段の捕捉部がフィードローラの下方近傍位置に配置さ
れ、仕掛けスライバが捕捉部に捕捉される。捕捉とは把
持と異なって捕捉部がスライバに沿って自由に移動可能
な状態である。スライバはケンスのほぼ中央と対向する
位置に配置されたフィードローラを経て、ケンス内の任
意の位置を結ぶように延びた状態にあり、その位置は特
定されない。しかし、フィードローラの下方近傍におい
てはスライバはその自重により真っ直ぐに延びた状態と
なっているため、スライバは捕捉部で確実に捕捉され
る。次に捕捉部がスライバの上流側(ケンス側)に向か
って所定位置まで移動され、スライバはフィードローラ
と捕捉部とを結ぶ位置に配置される。次いで、スライバ
が切断後にフイードローラから垂れ下がる長さが所定長
以上となる位置で切断される。
【0013】請求項2に記載の装置では、スライバの切
断はスライバを前記所定位置の近傍において2個の把持
手段で把持した状態で行われ、スライバは両把持手段に
よる把持位置の間で切断手段により切断される。
【0014】請求項3に記載の装置では、捕捉部が所定
位置に配置された後、スライバが捕捉部により把持され
る。又、スライバは第2の把持手段により別の箇所が把
持され、2ヵ所で把持された状態となる。次に捕捉部が
第2の把持手段によるスライバの把持部から離間する方
向に移動されてスライバが切断される。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図19に従って説明する。図1に示すように粗紡機1の
後方には粗紡機1にスライバSを供給するケンス2が複
数列で粗紡機1の長手方向(図1の紙面と直交する方
向)に沿って平行に配置されている。粗紡機1の後方に
はクリール3が粗紡機1の長手方向と直交する方向に延
びるように架設され、フィードローラ4は粗紡機1の長
手方向に沿って延びる状態でクリール3に支持されてい
る。又、フィードローラ4の下方近傍には支持ロッド5
がフィードローラ4と平行に延設されている。ケンス2
からのスライバSの立ち上がり位置には、スライバSの
横方向(フィードローラ4の軸方向)の移動を規制する
セパレータ6が、支持ロッド5に支持されている。
【0016】クリール3には走行用レール7がケンス2
の列の上方において粗紡機1の長手方向に沿って延びる
ようにブラケット8を介して支持されている。走行用レ
―ル7には自動機9が走行可能に支持されている。図2
に示すように、自動機9は箱状のハウジング10が駆動
ロ―ラ11a及び被動ロ―ラ11bを装備したブラケッ
ト12を介して走行レール7に対して懸垂状態で支持さ
れている。駆動ローラ11aは図示しないモータにより
駆動され、モ―タの正逆回転により自動機9が走行用レ
―ル7に沿って移動する。又、自動機9は走行用レ―ル
7に設けられた位置決め部材(図示せず)と係合可能な
位置決め手段(図示せず)を備え、所定の作業位置で停
止可能となっている。
【0017】ハウジング10には自動機9のスライバ切
断作業時移動方向と対応する側にスライバ切断装置13
が配設されている。スライバ切断装置13は仕掛けスラ
イバを捕捉可能な捕捉部を備えたスライバ捕捉手段14
と、前記捕捉部に捕捉された状態のスライバSを把持す
る第2の把持手段15とから構成されている。スライバ
Sの捕捉とは、把持とは異なってスライバSと係合状態
ではあるがスライバSは長さ方向に自由に移動できる状
態をいう。
【0018】図2及び図3に示すように、ハウジング1
0の上壁には支持ブラケット16が固定され、支持ブラ
ケット16には回転軸17が自動機9の移動方向に沿っ
て延び、その一端が支持ブラケット16の側方に突出す
る状態で支持されている。回転軸17には支持ブラケッ
ト16と対応する位置に支持アーム18の基端が一体回
転可能に支持されている。回転軸17の中間部には歯付
きプーリ19(図3に図示)が一体回転可能に支持され
ている。回転軸17の後方(図2の右方)には正逆回転
可能なモータ20がブラケット21を介してハウジング
10に固定されている。モータ20の駆動軸20aには
歯付きプーリ22が一体回転可能に固定されている。両
歯付きプーリ19,22間には歯付きベルト23が巻き
掛けられている。そして、モータ20の正逆回転によ
り、支持アーム18が図1等に示す斜め上方に向かって
延びる捕捉開始位置と、捕捉開始位置から図1の反時計
方向にほぼ140°程度回動された位置(図15の位
置)との間で揺動されるようになっている。
【0019】なお、モータ20の駆動軸20aには被検
知部材20bが一体回転可能に固定されている。そし
て、支持アーム18が捕捉開始位置及び図15の位置に
配置されたときに被検知部材20bを検知するセンサ
(図示せず)がブラケット21に取付けられている。
【0020】支持アーム18の先端には捕捉部を構成す
る捕捉片24が固定されている。図3に示すように、捕
捉片24はスライバSの直径より大きな直径の係合部2
4aと、係合部24aに連続するほぼV字状のガイド部
24bとを有し、ガイド部24bがスライバ切断作業時
の自動機9の移動方向と対向するように固定されてい
る。支持アーム18の上面先端寄りには支軸25,2
6,27がそれぞれ立設されている。支軸25には被動
歯車28が、支軸26には中間歯車29が、支軸27に
は駆動歯車30がそれぞれ回転可能に支持されている。
被動歯車28及び駆動歯車30はそれぞれ中間歯車29
と噛合している。被動歯車28には第1把持レバー31
の基端が一体回転可能に固定されている。第1把持レバ
ー31は係合部24a及びガイド部24bと交差する状
態で捕捉片24の上面に沿って回動可能に配設されてい
る。なお、支持アーム18が水平位置に配置されたとき
に上側となる面を支持アーム18及び捕捉片24の上面
と定義する。
【0021】なお、捕捉片24の一部には光電センサー
58がガイド部24bの内に進入したスライバを検知可
能な位置に設置され、自動機9の移動時にスライバSを
検出して同スライバSの切断動作の開始指令信号を出す
ように構成してある。
【0022】図2,3,4に示すように、支持アーム1
8の側面には支柱32が突設され、支柱32にはほぼV
字状の第1カムレバー33がその中央部において回動可
能に支持されている。第1カムレバー33の第1端部に
はカムフォロア34が回動可能に支持され、第2端部に
はピン35が突設されている。駆動歯車30の外周寄り
上面にはピン36が突設されている。連結ロッド37は
第1端部がピン35に回動可能に支持され、第2端部が
ピン36に対して駆動歯車30と直交する平面内で揺動
可能に支持されている。
【0023】図3,4に示すように、支持ブラケット1
6には一対の支柱38が突設され、支柱38の先端には
雄ねじ部が形成されている。第1カムレバー33を駆動
するための第1カム39は支柱38の先端にナット40
により締付け固定されている。第1カムレバー33と支
持アーム18との間には引っ張りばね41が張設されて
いる。引っ張りばね41は第1カムレバー33をカムフ
ォロア34が第1カム39に圧接する方向へ回動付勢す
る状態に張設されている。第1カム39のカム面は中心
が同一で半径の異なる3個の円弧面39a,39b,3
9cを滑らかに接続した形状に形成されている。
【0024】各円弧面39a,39b,39cの半径は
円弧面39a>円弧面39b>円弧面39cとなってい
る。第1カム39は支持アーム18が捕捉開始位置(図
1,2の状態)に配置されたときに円弧面39aが、水
平位置に配置されたときに円弧面39bが、垂直下方に
向かう位置に配置されたときに円弧面39cがそれぞれ
カムフォロア34と係合するように形成されている。カ
ムフォロア34が円弧面39a、円弧面39b、円弧面
39cとそれぞれ係合する状態において、第1把持レバ
ー31が捕捉片24と交差しない退避位置、捕捉片24
と直交する捕捉位置、係合部24aと交差する把持位置
にそれぞれ配置されるようになっている。そして、第1
アーム18の回動にともなってカムフォロア34が円弧
面39a、円弧面39b、円弧面39cと順次係合する
ようになっている。第1把持レバー31は捕捉片24と
ともに捕捉部を構成するとともに、第1の把持手段の役
割を兼ねる。
【0025】図1,2,5に示すように、ハウジング1
0の下部には捕捉片24の移動軌跡とほぼ対応する位置
にガイドプレート42が固定され、ガイドプレート42
の上方には支持ブラケット43が固定されている。支持
ブラケット43には回転軸44が回転自在に支持され、
回転軸44の第1端部には把持手段15を構成する第2
把持レバー45が一体回転可能に固定されている。回転
軸44の第2端部には被動歯車46が一体回転可能に固
定されている。
【0026】ハウジング10には支持ブラケット43の
斜め上方にブラケット47が、支持ブラケット43の上
方にブラケット48がそれぞれ固定されている。ブラケ
ット47には被動歯車46より大径の駆動歯車49が被
動歯車46と噛合する状態で支軸50を介して回動可能
に支持されている。駆動歯車49の外周寄りには支持ピ
ン51が突設されている。一方、ブラケット48には支
柱52が回転軸17と平行に延びる状態で突設され、支
柱52には第2の把持手段を構成する第2カムレバー5
3が回動可能に支持されている。第2カムレバー53と
駆動歯車49とは第1端部側が直角に屈曲した連結ロッ
ド54を介して連結されている。連結ロッド54は第1
端部が第2カムレバー53の第1端部に回動可能に連結
され、第2端部が支持ピン51に対して駆動歯車49と
直交する平面内で揺動可能に支持されている。第2カム
レバー53の第2端部にはカムフォロア55が回動可能
に装備されている。
【0027】図3,6に示すように、支持アーム18が
固定された回転軸17の端部には第2カム56が一体回
転可能に固定されている。第2カムレバー53とハウジ
ング10間には引っ張りばね57が張設されている。第
2カムレバー53はカムフォロア55が第2カム56に
圧接する方向へ引っ張りばね57により回動付勢されて
いる。図5に示すように、第2カム56のカム面は中心
が同一で半径の異なる2個の円弧面56a,56bを滑
らかに接続した形状に形成されている。両円弧面56
a,56bの半径は円弧面56a<円弧面56bとなっ
ている。
【0028】第2カム56は支持アーム18が捕捉開始
位置と、第2把持レバー45とほぼ平行に延びる位置と
の間にあるときは円弧面56aがカムフォロア55と係
合するように形成されている。第2カム56は支持アー
ム18が第2把持レバー45とほぼ平行に延びる位置よ
り図2における反時計方向へさらに回動されたときに円
弧面56bがカムフォロア55と係合するように形成さ
れている。第2把持レバー45はカムフォロア55が円
弧面56aと係合する状態において、上方へ向かって延
びる待機位置に配置され、カムフォロア55が円弧面5
6bと係合する状態において、ガイドプレート42と係
合する把持位置に配置される。そして、支持アーム18
と一体的に回転する第2カム56の回転にともなってカ
ムフォロア55が円弧面56a,56bと順次係合する
ようになっている。
【0029】なお、ハウジング10にはスライバ継ぎ作
業をスライバが上下方向に延びる位置で可能に構成され
た公知のスライバ継ぎ装置(例えば、特開平2−912
33号公報に開示された装置)が装備されている(図示
せず)。又、ハウジング10には図示しない制御装置と
の間で信号の授受を行うとともに、モータ20、スライ
バ継ぎ装置の制御を行う制御ボックス(図示せず)が装
備されている。
【0030】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。自動機9はスライバSの供給に支障とならな
い所定の待機位置で待機する。ケンス2内のスライバS
が空に近づくと粗紡機1の運転が停止され、制御装置か
ら作業指令信号が出力される。制御装置からの作業指令
信号を受信すると、自動機9は走行レール7に沿って移
動を開始する。自動機9は走行レール7に沿って往復移
動し、往動時には自動機9が走行しながらスライバ切断
作業のみを順次行い、復動時には自動機9が継ぎ位置に
停止してスライバ継ぎ作業のみを行う。
【0031】自動機9がスライバ切断作業を行わないと
きには、支持アーム18は捕捉片24等がスライバSと
係合不能な位置(図15の位置)に配置されている。ス
ライバ切断作業時には自動機9は図1,7に示すよう
に、支持アーム18が捕捉開始位置に配置された状態で
切断すべきスライバSと対応する位置へ向かって移動す
る。この状態ではカムフォロア34は第1カム39の円
弧面39aの終端近傍において円弧面39aと係合し、
第1把持レバー31は図9に示す退避位置に配置されて
いる。そして、捕捉片24はガイド部24bが、フィー
ドローラ4からほぼ真下に向かって延びるスライバSの
部分と対応する状態に保持される。又、図8に示すよう
に、カムフォロア55は第2カム56の円弧面56aと
係合し、第2把持レバー45は待機位置に配置されてい
る。この状態で自動機9が移動してセンサー58が切断
すべきスライバSを検出し、スライバ切断作業の開始指
令を出す。このときスライバSは図9に示すように係合
部24aと係合する状態となる。なお、スライバSは、
捕捉片24のガイド部24b内に存在する場合もある。
【0032】スライバ継ぎ作業のために粗紡機1の運転
が停止されたとき、ケンス2からフィードローラ4に連
なるスライバSの位置は不定である。しかし、セパレー
タの下方近傍においてはスライバSはその自重によりほ
ぼ真っ直ぐに延びた状態となっているため、スライバS
は捕捉片24により確実に捕捉される。
【0033】次にモータ20が正転駆動され、歯付きプ
ーリ19、歯付きベルト23及び歯付きプーリ22を介
して回転軸17が図7の反時計方向に回転され、支持ア
ーム18及び第2カム56も同方向に回転される。支持
アーム18の回転によりカムフォロア34は直ちに円弧
面39aとの係合が解除され、円弧面39aと円弧面3
9bとの接続面と係合する状態となる。図10に示すよ
うに支持アーム18がほぼ水平となる位置まで回転軸1
7が回転したとき、カムフォロア34が円弧面39bと
係合する状態となる。カムフォロア34が円弧面39a
と係合する状態から円弧面39bと係合する状態となる
位置へ第1カムレバー33が回動する間に、連結ロッド
37を介して駆動歯車30が回転される。そして、中間
歯車29を介して被動歯車28が回転され、第1把持レ
バー31が被動歯車28とともに退避位置から図12に
示す捕捉位置に回動される。一方、この間第2カム56
は円弧面56aがカムフォロア55と係合する状態で回
転され、第2カムレバー53は同一位置に保持されて第
2把持レバー45は図11に示すように待機位置に保持
される。
【0034】この状態からさらに回転軸17が同方向に
回転し、捕捉片24がガイドプレート42の第1端部を
通過する位置まで支持アーム18が回動した時点で、第
2カム56はその円弧面56aとカムフォロア55との
係合が解除される状態となる。そして、さらに回転軸1
7が回転すると図14に示すように、カムフォロア55
が円弧面56bと係合する状態となり、その後はカムフ
ォロア55が円弧面56bと係合する状態に保持され
る。支持アーム18の回動に伴って捕捉片24がスライ
バSと係合した状態で移動し、スライバSはフィードロ
ーラ4と捕捉片24を結ぶ位置に配置される。
【0035】フィードローラ4からケンス2に連なるス
ライバSの位置は不定であるので、スライバSの位置に
よっては支持アーム18の回動時にスライバSがガイド
部24bから抜け出す方向へ移動する場合もある。例え
ば、スライバSが捕捉片24のガイド部24bの出口付
近に位置しているような場合でも、第1把持レバー31
が回動することによってスライバSを係合部24a内に
押し込み、捕捉するため、スライバSがガイド部24b
から抜け出すことはなく、スライバSは支持アーム18
の回動により所定の位置に配置される。
【0036】カムフォロア55が円弧面56aと係合す
る状態から円弧面56bと係合する状態となる位置へ第
2カム56が回動する間に、第2カムレバー53が図1
1の反時計方向へ回動される。第2カムレバー53の回
動により連結ロッド54を介して駆動歯車49が回転さ
れ、駆動歯車49の回転により被動歯車46とともに第
2把持レバー45が回動される。そして、図13,14
等に示すように第2把持レバー45が把持位置に回動配
置された状態となる。第2把持レバー45は待機位置か
ら180°回転され、その回転途中でフィードローラ4
から捕捉片24に到るスライバSと係合し、把持位置に
配置された状態ではガイドプレート42と協同でスライ
バSを把持する。
【0037】図13の状態からさらに回転軸17が回転
すると、カムフォロア34が円弧面39cと係合する状
態となる。カムフォロア34が円弧面39bと係合する
状態から円弧面39cと係合する状態となる位置へ第1
カムレバー33が回動する間に、連結ロッド37を介し
て駆動歯車30が再び同方向に回転される。そして、第
1把持レバー31が被動歯車28とともに捕捉位置から
図17に示す把持位置に回動される。一方、第2カム5
6は円弧面56bがカムフォロア55と係合する状態で
回転され、第2カムレバー53は同一位置に保持されて
第2把持レバー45も図16に示すように把持位置に保
持される。第1把持レバー31が把持位置に配置された
時点での第2把持レバー45と第1把持レバー31との
距離はスライバSの繊維長より大きな値となるようにな
っている。
【0038】第1把持レバー31が把持位置に配置され
た後も回転軸17は回転を継続した後、図15に示すよ
うに第1把持レバー31と第2把持レバー45との距離
がスライバSの繊維長より充分長い位置に捕捉片24が
配置された状態で停止する。そして、この間にスライバ
Sは第1把持レバー31及び第2把持レバー45により
2ヶ所で把持された状態で、両把持位置の間隔が拡がる
ように引っ張られて切断される。回転軸17が停止した
状態すなわち支持アーム18が停止した状態では、図1
5に示すようにカムフォロア34が円弧面39cと係合
する状態にあり、第1把持レバー31はスライバSの切
断端部を把持している。
【0039】スライバSを把持する際、先ず第1把持レ
バー31で把持した後に第2把持レバー45で把持する
ことも考えられる。しかし、先に第1把持レバー31で
把持した場合は、第2把持レバー45によってスライバ
Sが把持されるまでに、第1把持レバー31がスライバ
Sを把持した状態でスライバSを引っ張る。その結果、
フィードローラ4側のスライバS、すなわちスライバ継
ぎ後に製品として使用されるスライバSが第1把持レバ
ー31によって引っ張られて、スライバSが引き伸ばさ
れる虞がある。又、第1把持レバー31がスライバSを
把持した状態で第2把持レバー45が把持位置に移動す
ると、第2把持レバー45がスライバSを引っ張る。ス
ライバSは第2把持レバー45よりケンス2側で把持さ
れているため、フィードローラ4側のスライバSが引き
伸ばされる。製品として使用されるスライバSが引き伸
ばされると、製品の品質が低下する。しかし、この実施
例では第2把持レバー45が先ずスライバSを把持する
ため、第2把持レバー45が把持位置に移動する際にス
ライバSが引っ張られても、ケンス2側のスライバSが
自由に移動して、フィードローラ4側のスライバSが引
き伸ばされることはない。
【0040】次にモータ20が逆転駆動されて回転軸1
7が図15の時計方向に回転され、支持アーム18及び
第2カム56も回転軸17と一体に図15の時計方向に
回転される。モータ20は支持アーム18が捕捉開始位
置に配置されるまで駆動が継続される。支持アーム18
が第2把持レバー45とほぼ平行となる位置(図18の
状態)に配置される途中でカムフォロア34と円弧面3
9cとの係合が終了する。そして、支持アーム18が図
18に示す位置に到達した時点ではカムフォロア34が
円弧面39bと係合する状態となる。この結果、第1把
持レバー31は図12に示す捕捉位置に配置され、第1
把持レバー31と捕捉片24により把持されていたスラ
イバSの切断端部が解放され、スライバSの切断端部が
自重によりケンス2内に落下する。
【0041】一方、カムフォロア55は円弧面56bと
係合する状態から図19に示す円弧面56aと係合する
状態となる。この間に第2カムレバー53が図16の時
計方向に回動され、第2把持レバー45が待機位置に配
置されてスライバSの把持が解除される。スライバ切断
位置がフィードローラ4に近い位置だと、スライバSの
当該フィードローラ4から粗紡機1側に向かって延びる
部分に作用する重力が切断後のスライバ端部に作用する
重力より大きくなって、スライバ端部がフィードローラ
4から滑り落ちる。しかし、仕掛けスライバの切断位置
がフィードローラ4から所定長以上離れた位置のため、
スライバSは自重でフィードローラ4から真っ直ぐに垂
れ下がった状態となる。その後、支持アーム18がさら
に時計方向に回転されて捕捉開始位置に復帰する。
【0042】以上によりスライバ切断作業の1サイクル
が完了する。そして、自動機9は次の仕掛けスライバS
と対応する位置へと移動する。以下、前記と同様に自動
機9は走行レール7に沿って移動し、切断すべきスライ
バSと対応する位置でスライバ切断作業を行う。そし
て、走行レール7と対応するケンス列の全ての仕掛けス
ライバSの切断が完了した後、自動機9が走行レールの
所定位置に到達すると自動機9は当該位置で停止する。
又、支持アーム18が図15に示す位置すなわち、捕捉
片24等がスライバSと係合不能な位置に配置された状
態でモータ20が停止される。
【0043】次に仕掛けスライバの切断作業が完了した
空のケンスと、満スライバケンスとの交換作業が行われ
て満スライバケンスがフィードローラ4から垂れ下がっ
たスライバSと対応する位置に配置される。その後、自
動機9がスライバ切断作業時と反対方向に移動を開始
し、所定位置で間欠的に停止してスライバ継ぎ作業を順
次行う。そして、走行レール7と対応するケンス2のス
ライバ継ぎ作業が全て完了した後、粗紡機1の運転が再
開される。
【0044】この実施例の装置では捕捉部を構成する捕
捉片24及び第1把持レバー31が第1のスライバ把持
手段の役割を兼ねているので、部品点数が少なくなると
ともに小型化が容易となる。又、第1把持レバー31及
び第2把持レバー45がカム機構により同一駆動源で駆
動されるため、各把持レバー31,45の動作を速く、
しかもタイミング精度の高い状態で確実に駆動でき、1
サイクルのスライバ切断時間を短くでき、制御も簡単と
なる。
【0045】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、スライバ切断作業の1サイクルが
終了した時点での支持アーム18の停止位置を、スライ
バ切断端の解放位置(図18の位置)としてもよい。こ
の場合は自動機9の走行開始後、モータ20が逆転駆動
されて支持アーム18が当該位置から図7に示す捕捉開
始位置に配置される。この構成の場合は捕捉片24等が
切断後フィードローラ4から垂れ下がっているスライバ
Sに接触せず、スライバSに損傷を与える虞がない。
【0046】又、スライバSの切断作業は、前記実施例
のように、自動機9の移動中に行うものに限らず、スラ
イバ位置でその都度自動機9を停止しながら行うように
してもよい。
【0047】又、支持アーム18、第1把持レバー31
及び第2把持レバー45の駆動を1個のモータ20で行
う構成としたが、それぞれ別のモータで駆動する構成と
してもよい。又、第1把持レバー31及び第2把持レバ
ー45をカム機構により駆動する構成に代えて、それぞ
れシリンダやソレノイド等他の駆動手段で駆動する構成
としてもよい。
【0048】又、スライバSの切断は必ずしもスライバ
Sを把持した2ヶ所の部位の一方のみを移動させる方法
に限らず、2ヶ所の部位を離反する方向に相対移動させ
たり、2ヶ所の部位を固定した状態で両把持部位間にお
いてスライバSと掛止する部材でスライバS引っ張った
り、刃物で切断したりしてもよい。又、刃物としてはさ
みを使用する場合はスライバSを2ヶ所で把持する必要
はない。
【0049】又、捕捉部と第1の把持手段とを兼用する
構成に代えて、捕捉部と独立した第1の把持手段を支持
アーム18上に設けてもよい。又、自動機9にスライバ
継ぎ装置を装備せず、スライバ切断装置13のみを装備
してもよい。又、スライバ切断装置13を複数のケンス
列で共用する場合は、各ケンス列に対応して架設された
走行レール7の側方を移動するキャリアを設け、自動機
9をキャリアに搭載して所望の走行レール7へ移動させ
る構成としてもよい。又、各ケンス列に対応して架設さ
れた走行レール7同士を連結レールで連結して、自動機
9が連結レールを通って他の走行レール7上へ移動可能
としてもよい。
【0050】さらには、スライバ継ぎ作業を空に近づい
た仕掛けスライバケンスと平行に予備の満スライバケン
スを配列した状態で行う方法に適用してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、紡
出中のスライバを切断後のスライバがフィードローラか
ら脱落することなく、その後のスライバ継ぎ作業に支障
のない所定の長さで確実に切断することができる。
【0052】又、捕捉部が第1の把持手段の役割を兼
ね、捕捉部及び第2の把持手段がスライバを把持した
後、捕捉部を第2の把持手段から離間する位置に移動さ
せる構成の装置では、部品点数が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の粗紡機、走行レ
ール、スライバ切断装置等の関係を示す概略側面図であ
る。
【図2】スライバ切断装置の一部破断側面図である。
【図3】支持アームの一部破断正面図である。
【図4】支持アームの一部破断側面図である。
【図5】第2の把持手段の一部破断側面図である。
【図6】第2の把持手段の正面図である。
【図7】スライバ切断装置の作用を示す概略側面図であ
る。
【図8】図7に対応する第2の把持手段の概略側面図で
ある。
【図9】図7に対応する第1把持レバーと捕捉片の関係
を示す略正面図である。
【図10】スライバ切断装置の作用を示す概略側面図で
ある。
【図11】図10に対応する第2の把持手段の概略側面
図である。
【図12】図10に対応する第1把持レバーと捕捉片の
関係を示す略正面図である。
【図13】スライバ切断装置の作用を示す概略側面図で
ある。
【図14】図13に対応する第2の把持手段の概略側面
図である。
【図15】スライバ切断装置の作用を示す概略側面図で
ある。
【図16】図15に対応する第2の把持手段の概略側面
図である。
【図17】図15に対応する第1把持レバーと捕捉片の
関係を示す略正面図である。
【図18】スライバ切断装置の作用を示す概略側面図で
ある。
【図19】図18に対応する第2の把持手段の概略側面
図である。
【図20】仕掛けスライバ、フィードローラ及びケンス
の関係を示す概略図である。
【符号の説明】
1…粗紡機、2…ケンス、4…フィードローラ、6…セ
パレータ、7…走行レール、9…自動機、14…スライ
バ−捕捉手段、15…第2の把持手段、18…捕捉手段
及び移動手段を構成する支持アーム、24…捕捉部を構
成する捕捉片、31…同じく第1把持レバー、42…第
2の把持手段を構成するガイドプレート、45…同じく
第2把持レバー、S…スライバ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕掛けスライバをフィードローラの下方
    位置で捕捉手段により捕捉し、その捕捉手段をスライバ
    の上流側に所定量移動させ、次いで切断後にフイードロ
    ーラから垂れ下がるスライバが所定長以上となる位置で
    スライバを切断するスライバ切断方法。
  2. 【請求項2】 スライバを供給するケンスの上方に架設
    されたレールに沿って移動する自動機に装備され、 仕掛けスライバを捕捉可能な捕捉部を備えるとともに、
    スライバ切断作業位置に自動機が位置した状態において
    前記捕捉部がフィードローラの下方位置と当該位置より
    下方の所定位置との間で移動配置可能に設けられたスラ
    イバ捕捉手段と、 前記所定位置の近傍においてスライバを把持する2個の
    把持手段と、 前記2個の把持手段により把持されたスライバを両把持
    手段による把持位置の間で切断する切断手段とを備えた
    スライバ切断装置。
  3. 【請求項3】 前記捕捉部が第1の把持手段の役割を兼
    ね、前記切断手段は捕捉部及び第2の把持手段がスライ
    バを把持した後、捕捉部を第2の把持手段から離間する
    位置に移動させる移動手段である請求項2に記載のスラ
    イバ切断装置。
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