JPH06235714A - 内燃機関排気用の酸素センサ - Google Patents
内燃機関排気用の酸素センサInfo
- Publication number
- JPH06235714A JPH06235714A JP50A JP4583593A JPH06235714A JP H06235714 A JPH06235714 A JP H06235714A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4583593 A JP4583593 A JP 4583593A JP H06235714 A JPH06235714 A JP H06235714A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective cover
- oxygen sensor
- exhaust gas
- porous ceramic
- sensor element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 応答特性と耐久性に優れ,堅牢で構造の簡素
な内燃機関排気用の酸素センサを提供すること。 【構成】 センサ素子11と,多孔質セラミックの胴部
25を有する保護カバー20と,金属ハウジング30と
を有する酸素センサ10である。保護カバー20は,セ
ンサ素子11の少なくともその先端部分111を収容
し,金属ハウジング30はその内周面31を保護カバー
20の外周面201に圧接して保護カバー20を把持す
る。保護カバー20の多孔質セラミックは,その気孔の
平均直径が5〜200μmの間にあり,また気孔率50
〜80%の間にある。
な内燃機関排気用の酸素センサを提供すること。 【構成】 センサ素子11と,多孔質セラミックの胴部
25を有する保護カバー20と,金属ハウジング30と
を有する酸素センサ10である。保護カバー20は,セ
ンサ素子11の少なくともその先端部分111を収容
し,金属ハウジング30はその内周面31を保護カバー
20の外周面201に圧接して保護カバー20を把持す
る。保護カバー20の多孔質セラミックは,その気孔の
平均直径が5〜200μmの間にあり,また気孔率50
〜80%の間にある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自動車の内燃機関の空
燃比制御などに用いられる,内燃機関の排気中の酸素濃
度を検出するための,酸素センサに関する。
燃比制御などに用いられる,内燃機関の排気中の酸素濃
度を検出するための,酸素センサに関する。
【0002】
【従来技術】自動車の内燃機関における排気ガス中の酸
素濃度を検出するための酸素センサとしては,起電力
式,O2 (酸素)ポンプ電流式,限界電流式などが一般
的によく知られており,実用化されている。上記起電力
式酸素センサは,酸素イオン化反応により変化した電位
を,別途設けた基準電位と比較することにより,酸素濃
度を検出するものである。
素濃度を検出するための酸素センサとしては,起電力
式,O2 (酸素)ポンプ電流式,限界電流式などが一般
的によく知られており,実用化されている。上記起電力
式酸素センサは,酸素イオン化反応により変化した電位
を,別途設けた基準電位と比較することにより,酸素濃
度を検出するものである。
【0003】上記O2 ポンプ式酸素センサは,例えば酸
素イオン導通性の安定化ジルコニア(ZrO2 −Y2 O
3 等)系固体電解質を用い,電流を流したときの固体電
解質間に生ずる酸素イオン起電力を測定するものであ
る。上記限界電流式酸素センサは,電圧を印加して固体
電解質中を流れる酸素イオン電流を拡散抵抗層により制
限して測定するものである。
素イオン導通性の安定化ジルコニア(ZrO2 −Y2 O
3 等)系固体電解質を用い,電流を流したときの固体電
解質間に生ずる酸素イオン起電力を測定するものであ
る。上記限界電流式酸素センサは,電圧を印加して固体
電解質中を流れる酸素イオン電流を拡散抵抗層により制
限して測定するものである。
【0004】これらの酸素センサ9は,図6に示すごと
く,その先端にセンサ素子90を有している。該センサ
素子90は,コップ型形状の素子であり,内側電極,Z
rO2 固体電解質,外側電極,及び拡散抵抗層を,内側
から順に積層することにより形成されている。そして,
センサ素子90の内腔には,ヒータ6が挿入されてい
る。上記ヒータ6は,リード線91,92を介してセン
サ素子90の上方のコネクタ98と接続している。
く,その先端にセンサ素子90を有している。該センサ
素子90は,コップ型形状の素子であり,内側電極,Z
rO2 固体電解質,外側電極,及び拡散抵抗層を,内側
から順に積層することにより形成されている。そして,
センサ素子90の内腔には,ヒータ6が挿入されてい
る。上記ヒータ6は,リード線91,92を介してセン
サ素子90の上方のコネクタ98と接続している。
【0005】また,上記センサ素子90の電極は,リー
ド線91,92を介して,センサ素子90の上方のコネ
クタ98と接続されている。そして,センサ素子90
は,ハウジング96及び保護カバー95中に収容され,
ハウジング96に取付けられたフランジ97により排気
通路に固定される。なお,自動車等の内燃機関の排気用
の酸素センサにおいては,従来より排気ガス中のオイル
成分やガソリン成分等が付着して特性劣化を引き起こす
という問題がある。
ド線91,92を介して,センサ素子90の上方のコネ
クタ98と接続されている。そして,センサ素子90
は,ハウジング96及び保護カバー95中に収容され,
ハウジング96に取付けられたフランジ97により排気
通路に固定される。なお,自動車等の内燃機関の排気用
の酸素センサにおいては,従来より排気ガス中のオイル
成分やガソリン成分等が付着して特性劣化を引き起こす
という問題がある。
【0006】この対策として,上記保護カバーを多重構
造とし,保護カバーの間にフィルターを装着するという
方法が提案されている(特開昭53−142296号公
報等)。また,上記保護カバーを多孔質の焼結材料によ
って形成し,通気性を持たせると同時に異物が内部に侵
入しないようにするという方法も提案されている(特開
昭56−104245号公報参照)。
造とし,保護カバーの間にフィルターを装着するという
方法が提案されている(特開昭53−142296号公
報等)。また,上記保護カバーを多孔質の焼結材料によ
って形成し,通気性を持たせると同時に異物が内部に侵
入しないようにするという方法も提案されている(特開
昭56−104245号公報参照)。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の酸
素センサには次のような問題がある。まず,保護カバー
に設けたフィルタによって,排気ガス中の異物を除去す
る方法は,保護カバーを多重化するなど構造が複雑であ
り,組付工数もかかり,コストが高いという問題があ
る。
素センサには次のような問題がある。まず,保護カバー
に設けたフィルタによって,排気ガス中の異物を除去す
る方法は,保護カバーを多重化するなど構造が複雑であ
り,組付工数もかかり,コストが高いという問題があ
る。
【0008】一方,保護カバーに多孔質の焼結材料を用
いる場合には,該焼結材料は熱的に安定でかつ酸化等に
よって変質しないものであることが必要である。例え
ば,上記保護カバーに多孔質金属を用いた場合には,使
用中に排気による酸化や熱劣化等を生じ,多孔質が変質
して初期の特性を維持できなくなる。また,捕捉した排
気中の異物と化学反応を起こし,多孔質が変質して同様
に初期の特性を維持できなくなるという問題がある。
いる場合には,該焼結材料は熱的に安定でかつ酸化等に
よって変質しないものであることが必要である。例え
ば,上記保護カバーに多孔質金属を用いた場合には,使
用中に排気による酸化や熱劣化等を生じ,多孔質が変質
して初期の特性を維持できなくなる。また,捕捉した排
気中の異物と化学反応を起こし,多孔質が変質して同様
に初期の特性を維持できなくなるという問題がある。
【0009】このような観点から,多孔質焼結材料には
セラミック材を用いることが好ましい。しかしながら金
属ハウジングとセラミック材とを接着材等によって固定
する従来の酸素センサにおいては,次のような不具合が
ある。即ち,接着剤の劣化や金属とセラミックとの熱膨
張率の差による熱応力によって金属ハウジングから保護
カバーの離脱を生ずるという問題がある。
セラミック材を用いることが好ましい。しかしながら金
属ハウジングとセラミック材とを接着材等によって固定
する従来の酸素センサにおいては,次のような不具合が
ある。即ち,接着剤の劣化や金属とセラミックとの熱膨
張率の差による熱応力によって金属ハウジングから保護
カバーの離脱を生ずるという問題がある。
【0010】また,多孔質焼結材料の種類によっては,
排気ガス中の有害物質が保護カバーの気孔中を通過して
しまってセンサ素子表面に付着し,センサ素子に目詰ま
りを起こすという不具合を生ずることがある。また,焼
結材料の種類によっては多孔質の気孔中に上記有害物質
が堆積して検出ガスが通りにくくなるものがある。いず
れの場合も,結果として酸素センサの耐用時間数の低下
という問題となって表れる。
排気ガス中の有害物質が保護カバーの気孔中を通過して
しまってセンサ素子表面に付着し,センサ素子に目詰ま
りを起こすという不具合を生ずることがある。また,焼
結材料の種類によっては多孔質の気孔中に上記有害物質
が堆積して検出ガスが通りにくくなるものがある。いず
れの場合も,結果として酸素センサの耐用時間数の低下
という問題となって表れる。
【0011】また,多孔質の種類によっては検出ガスの
透過に時間がかかるため,酸素センサの応答速度が遅く
なるという問題がある。本発明は,かかる従来の問題点
に鑑み,応答特性と耐久性に優れていると共に,堅牢に
して構造の簡素な内燃機関排気用の酸素センサを提供し
ようとするものである。
透過に時間がかかるため,酸素センサの応答速度が遅く
なるという問題がある。本発明は,かかる従来の問題点
に鑑み,応答特性と耐久性に優れていると共に,堅牢に
して構造の簡素な内燃機関排気用の酸素センサを提供し
ようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】本発明は,固体電解質とその表面に
設けた電極とを有するセンサ素子と,排気通路に挿入さ
れ,上記センサ素子に排気を導入する多孔質セラミック
の胴部を有する筒状の保護カバーと,筒状の金属ハウジ
ングとを有する内燃機関排気用の酸素センサであって,
上記保護カバーは,上記センサ素子の少なくともその先
端部分を収容しており,また上記金属ハウジングは,そ
の内周面を上記保護カバーの外周面に圧接して,これを
密着把持しており,一方,上記保護カバーの多孔質セラ
ミックは,その気孔の平均直径が5〜200μmの間に
あると共にその気孔率は50〜80%の間にあることを
特徴とする内燃機関排気用の酸素センサにある。
設けた電極とを有するセンサ素子と,排気通路に挿入さ
れ,上記センサ素子に排気を導入する多孔質セラミック
の胴部を有する筒状の保護カバーと,筒状の金属ハウジ
ングとを有する内燃機関排気用の酸素センサであって,
上記保護カバーは,上記センサ素子の少なくともその先
端部分を収容しており,また上記金属ハウジングは,そ
の内周面を上記保護カバーの外周面に圧接して,これを
密着把持しており,一方,上記保護カバーの多孔質セラ
ミックは,その気孔の平均直径が5〜200μmの間に
あると共にその気孔率は50〜80%の間にあることを
特徴とする内燃機関排気用の酸素センサにある。
【0013】本発明において,最も注目すべき第1点
は,筒状の保護カバーの外周面に,金属ハウジングの内
周面を圧接して保護カバーを密着把持するようにしたこ
とである。即ち,金属ハウジングは,いわばかしめ工法
のような態様によって保護カバーを圧着し保持するよう
にしている。
は,筒状の保護カバーの外周面に,金属ハウジングの内
周面を圧接して保護カバーを密着把持するようにしたこ
とである。即ち,金属ハウジングは,いわばかしめ工法
のような態様によって保護カバーを圧着し保持するよう
にしている。
【0014】本発明において,最も注目すべき第2点
は,保護カバーは多孔質セラミックからなる胴部を有し
ており,多孔質セラミックの気孔の平均直径は5〜20
0μmの間にあり,また多孔質セラミックの気孔率は5
0〜80%の間にあることである。気孔の平均直径が5
μmより小さければ,排気ガス中に含まれる異物が,気
孔中に目詰まりして,排気が多孔質セラミックを通過し
にくくなる現象が早期に発生する。
は,保護カバーは多孔質セラミックからなる胴部を有し
ており,多孔質セラミックの気孔の平均直径は5〜20
0μmの間にあり,また多孔質セラミックの気孔率は5
0〜80%の間にあることである。気孔の平均直径が5
μmより小さければ,排気ガス中に含まれる異物が,気
孔中に目詰まりして,排気が多孔質セラミックを通過し
にくくなる現象が早期に発生する。
【0015】一方,気孔の平均直径が200μmを越え
ると,排気中の異物が多孔質セラミックを通過し易くな
り,センサ素子に異物が付着し,センサ素子の目詰まり
を生ずる。いずれの場合も酸素センサの耐用期間が短く
なるから,充分な耐用期間を得るためには気孔の平均直
径は5〜200μmの間にあることが必要である。
ると,排気中の異物が多孔質セラミックを通過し易くな
り,センサ素子に異物が付着し,センサ素子の目詰まり
を生ずる。いずれの場合も酸素センサの耐用期間が短く
なるから,充分な耐用期間を得るためには気孔の平均直
径は5〜200μmの間にあることが必要である。
【0016】また,多孔質セラミックの気孔率が50%
より小さいと,被検出ガスである排気が多孔質セラミッ
クを通過しセンサ素子に達するのに時間がかかる。その
ため,酸素センサの応答時間がかかり,いわゆる応答特
性が悪化する。一方,気孔率が80%を越えると,多孔
質セラミックの強度が低下しすぎる。従って,応答特性
が良く耐久力に優れた酸素センサを得るためには,多孔
質セラミックの気孔率は,50〜80%の間の必要があ
る。
より小さいと,被検出ガスである排気が多孔質セラミッ
クを通過しセンサ素子に達するのに時間がかかる。その
ため,酸素センサの応答時間がかかり,いわゆる応答特
性が悪化する。一方,気孔率が80%を越えると,多孔
質セラミックの強度が低下しすぎる。従って,応答特性
が良く耐久力に優れた酸素センサを得るためには,多孔
質セラミックの気孔率は,50〜80%の間の必要があ
る。
【0017】
【作用及び効果】本発明の酸素センサの保護カバーは,
多孔質セラミックからなる胴部を有しており,保護カバ
ーは排気通路に挿入されている。排気は,多孔質セラミ
ック中を通過しセンサ素子に達するが,排気中の異物
は,気孔を通過中に多孔質セラミック中に捕捉(トラッ
プ)される。従って,排気中の異物をトラップするため
のフィルターなどは不要であり,構造は簡素である。
多孔質セラミックからなる胴部を有しており,保護カバ
ーは排気通路に挿入されている。排気は,多孔質セラミ
ック中を通過しセンサ素子に達するが,排気中の異物
は,気孔を通過中に多孔質セラミック中に捕捉(トラッ
プ)される。従って,排気中の異物をトラップするため
のフィルターなどは不要であり,構造は簡素である。
【0018】また,多孔質のセラミックは,金属などの
多孔質焼結材料に比べて熱的にも化学的にも安定であ
り,排気ガスの悪環境下にさらされる酸素センサとして
優れた素材である。一方,金属ハウジングと保護カバー
とはその内外周面を圧接して固定され,接着剤による固
定ではない。従って,排気ガスによる悪環境下において
も,従来例のように経年的に離脱を引き起こすこともな
く,安定的に両者は固定される。
多孔質焼結材料に比べて熱的にも化学的にも安定であ
り,排気ガスの悪環境下にさらされる酸素センサとして
優れた素材である。一方,金属ハウジングと保護カバー
とはその内外周面を圧接して固定され,接着剤による固
定ではない。従って,排気ガスによる悪環境下において
も,従来例のように経年的に離脱を引き起こすこともな
く,安定的に両者は固定される。
【0019】また,前記のように,多孔質セラミックの
気孔の平均直径は5〜200μmの間にあるから,排気
中の異物による目詰まり等が生じにくく,耐用年数が長
い。そして,前記のように,多孔質セラミックの気孔率
は50〜80%の間にあるから,センサの応答特性が良
好で,かつ充分な強度を有している。上記のように,本
発明によれば,応答特性と耐久性に優れていると共に,
堅牢にして構造の簡素な内燃機関排気用の酸素センサを
提供することができる。
気孔の平均直径は5〜200μmの間にあるから,排気
中の異物による目詰まり等が生じにくく,耐用年数が長
い。そして,前記のように,多孔質セラミックの気孔率
は50〜80%の間にあるから,センサの応答特性が良
好で,かつ充分な強度を有している。上記のように,本
発明によれば,応答特性と耐久性に優れていると共に,
堅牢にして構造の簡素な内燃機関排気用の酸素センサを
提供することができる。
【0020】
実施例1 本発明の実施例にかかる酸素センサにつき,図1〜図3
を用いて説明する。本例は,図1に示すように,固体電
解質とその表面に設けた電極とを有するセンサ素子11
と,排気通路に挿入され,上記センサ素子11に排気を
導入する多孔質セラミックの胴部25を有する筒状の保
護カバー20と,筒状の金属ハウジング30とを有する
内燃機関排気用の酸素センサ10である。
を用いて説明する。本例は,図1に示すように,固体電
解質とその表面に設けた電極とを有するセンサ素子11
と,排気通路に挿入され,上記センサ素子11に排気を
導入する多孔質セラミックの胴部25を有する筒状の保
護カバー20と,筒状の金属ハウジング30とを有する
内燃機関排気用の酸素センサ10である。
【0021】上記保護カバー20は,上記センサ素子1
1の少なくとも先端部分111を収容しており,また上
記金属ハウジング30は,その内周面31を保護カバー
20の外周面201に圧接して,これを密着把持してい
る。一方,保護カバー20の多孔質セラミックは,気孔
の平均直径が5〜200μmの間にあると共に,その気
孔率は50〜80%の間にある。
1の少なくとも先端部分111を収容しており,また上
記金属ハウジング30は,その内周面31を保護カバー
20の外周面201に圧接して,これを密着把持してい
る。一方,保護カバー20の多孔質セラミックは,気孔
の平均直径が5〜200μmの間にあると共に,その気
孔率は50〜80%の間にある。
【0022】以下それぞれについて詳説する。本例は,
自動車のエンジンの排気ガス中の酸素濃度を検出する限
界電流式の酸素センサである。本例は,図1に示すよう
に,金属ハウジング30と保護カバー20の内部にセン
サ素子11を収容した酸素センサ10である。該酸素セ
ンサ10は,金属ハウジング30に取付けられたフラン
ジ35によって,エンジンの排気通路に装着され,保護
カバー20は排気中に挿入される。
自動車のエンジンの排気ガス中の酸素濃度を検出する限
界電流式の酸素センサである。本例は,図1に示すよう
に,金属ハウジング30と保護カバー20の内部にセン
サ素子11を収容した酸素センサ10である。該酸素セ
ンサ10は,金属ハウジング30に取付けられたフラン
ジ35によって,エンジンの排気通路に装着され,保護
カバー20は排気中に挿入される。
【0023】センサ素子11の内腔には,リング状バネ
材のヒータホルダ16によってヒータ15が収容されて
いる。そして,該ヒータ15は,ヒータ線42と接続さ
れている。また,電気化学的セルであるセンサ素子11
の電極(図示せず)は,リード線41と接続されてい
る。なお,図1において,符号13は気密性保持のため
のタルク等の充填部材であり,符号18,19は金属性
のパッキンである。
材のヒータホルダ16によってヒータ15が収容されて
いる。そして,該ヒータ15は,ヒータ線42と接続さ
れている。また,電気化学的セルであるセンサ素子11
の電極(図示せず)は,リード線41と接続されてい
る。なお,図1において,符号13は気密性保持のため
のタルク等の充填部材であり,符号18,19は金属性
のパッキンである。
【0024】上記センサ素子10は,次のような順序で
組付けが行われる。まず,保護カバー20をパッキン1
8を介して金属ハウジング30内に挿入し,次いで上部
からセンサ素子11をパッキン19を介して保護カバー
20内に収容する。そして,センサ素子11と金属ハウ
ジング30との間に,上記充填部材13を充填した後,
金属ハウジング30をかしめるように締めつけて,セン
サ素子11と保護カバー20とを金属ハウジング30の
内壁に圧接し固定する。
組付けが行われる。まず,保護カバー20をパッキン1
8を介して金属ハウジング30内に挿入し,次いで上部
からセンサ素子11をパッキン19を介して保護カバー
20内に収容する。そして,センサ素子11と金属ハウ
ジング30との間に,上記充填部材13を充填した後,
金属ハウジング30をかしめるように締めつけて,セン
サ素子11と保護カバー20とを金属ハウジング30の
内壁に圧接し固定する。
【0025】保護カバー20は,Al2 O3 ,コージエ
ライト,ムライト等の多孔質セラミックからなり,その
外壁の厚さは約3mmである。この多孔質セラミック保
護カバー20の拡大した断面は,図2に示すように,セ
ラミック焼結体よりなる骨格部202が互いに連結して
全体の構造を保ついわゆるフォーム状の構造を有してい
る。この骨格部202の間に排気ガスを通過させる気孔
部203が形成されている。
ライト,ムライト等の多孔質セラミックからなり,その
外壁の厚さは約3mmである。この多孔質セラミック保
護カバー20の拡大した断面は,図2に示すように,セ
ラミック焼結体よりなる骨格部202が互いに連結して
全体の構造を保ついわゆるフォーム状の構造を有してい
る。この骨格部202の間に排気ガスを通過させる気孔
部203が形成されている。
【0026】そして,排気ガス中に含まれるオイル成分
等の異物は上記気孔部203の表面に付着し捕捉され
る。上記のような,フォーム状の多孔質セラミックは,
ウレタンフォーム等にセラミックのスラリーを含浸さ
せ,焼成することにより得られる。
等の異物は上記気孔部203の表面に付着し捕捉され
る。上記のような,フォーム状の多孔質セラミックは,
ウレタンフォーム等にセラミックのスラリーを含浸さ
せ,焼成することにより得られる。
【0027】保護カバー20は,予めフォームを型によ
って成型し,その後焼成して製造する方法,あるいは焼
成したバルク状の多孔質セラミックを研削等によって加
工して製造する方法等によって得られる。なお,本例の
多孔質セラミックの気孔の平均直径は5〜200μmの
間にあり,多孔質セラミックの気孔率は50〜80%の
間にある。
って成型し,その後焼成して製造する方法,あるいは焼
成したバルク状の多孔質セラミックを研削等によって加
工して製造する方法等によって得られる。なお,本例の
多孔質セラミックの気孔の平均直径は5〜200μmの
間にあり,多孔質セラミックの気孔率は50〜80%の
間にある。
【0028】次に,本例の酸素センサ10の作用効果に
ついて述べる。本例の酸素センサ10においては,セン
サ素子11を保護カバー20に収容し,更に金属ハウジ
ング30の内周面31を保護カバー20の外周面201
に圧接して一体化する。
ついて述べる。本例の酸素センサ10においては,セン
サ素子11を保護カバー20に収容し,更に金属ハウジ
ング30の内周面31を保護カバー20の外周面201
に圧接して一体化する。
【0029】即ち,保護カバー20は接着剤を用いるこ
となく金属ハウジング30に固定される。従って,排気
ガスの悪環境下や熱サイクルのくり返しによっても経年
的に両者20,30の固着状態が変化することなく,安
定的に保護カバー20は金属ハウジング30に固定され
る。
となく金属ハウジング30に固定される。従って,排気
ガスの悪環境下や熱サイクルのくり返しによっても経年
的に両者20,30の固着状態が変化することなく,安
定的に保護カバー20は金属ハウジング30に固定され
る。
【0030】また,多孔質セラミックの気孔によって,
排気中の異物をトラップし,フィルタなど異物をトラッ
プするものを別個に設けないから,構造は簡素である。
また,多孔質セラミックの気孔の平均直径は5〜200
μmの間にあり,後述する図3に示す実験例から知られ
るように,本例の酸素センサ10は異物を含む排気ガス
の悪環境においても長時間に渡って特性が劣化しない。
排気中の異物をトラップし,フィルタなど異物をトラッ
プするものを別個に設けないから,構造は簡素である。
また,多孔質セラミックの気孔の平均直径は5〜200
μmの間にあり,後述する図3に示す実験例から知られ
るように,本例の酸素センサ10は異物を含む排気ガス
の悪環境においても長時間に渡って特性が劣化しない。
【0031】図3は,排気中にエンジンオイルの成分を
人為的に増量し,特性変化を加速させた限界電流式酸素
センサの耐久特性図である。図3において,曲線aは気
孔の平均直径が100μm,曲線bは200μm,曲線
cは5μmの多孔質セラミックの保護カバーを用いた酸
素センサの経時的特性変化を示すものである。
人為的に増量し,特性変化を加速させた限界電流式酸素
センサの耐久特性図である。図3において,曲線aは気
孔の平均直径が100μm,曲線bは200μm,曲線
cは5μmの多孔質セラミックの保護カバーを用いた酸
素センサの経時的特性変化を示すものである。
【0032】一方,曲線dは気孔の平均直径が1μm,
曲線eは平均直径が300μmの場合である。同図から
知られるように,本例のように,気孔の平均直径が5〜
200μmにある場合は,他の場合(曲線d,e)に比
べてはるかに大きな耐久性が得られる。
曲線eは平均直径が300μmの場合である。同図から
知られるように,本例のように,気孔の平均直径が5〜
200μmにある場合は,他の場合(曲線d,e)に比
べてはるかに大きな耐久性が得られる。
【0033】また,図4は多孔質セラミックにおける気
孔率を変化させたときの酸素センサの応答時間の変化を
示すものである。同図から知られるように,気孔率が5
0%以下においては,応答時間が加速度的に増加する。
一方,前記のように気孔率が80%を越えると多孔質セ
ラミックの強度が低下する。従って,気孔率が50〜8
0%の間において応答特性が良くかつ強度のある酸素セ
ンサを得ることができる。
孔率を変化させたときの酸素センサの応答時間の変化を
示すものである。同図から知られるように,気孔率が5
0%以下においては,応答時間が加速度的に増加する。
一方,前記のように気孔率が80%を越えると多孔質セ
ラミックの強度が低下する。従って,気孔率が50〜8
0%の間において応答特性が良くかつ強度のある酸素セ
ンサを得ることができる。
【0034】上記のように,本例によれば,応答特性と
耐久性に優れていると共に,堅牢にして構造の簡素な内
燃機関排気用の酸素センサを得ることができる。なお,
フォーム状の多孔質セラミックの代わりに、ハニカム状
に細孔を穿設したハニカム状セラミックを用いてもよ
い。また,ガソリンエンジン用として用いる場合には多
孔質セラミック中に燃焼平衡用のPt系触媒や,排気中
の有害物質のトラップ機能に優れたγ−Al2 O3粒子
等を混入してもよい。
耐久性に優れていると共に,堅牢にして構造の簡素な内
燃機関排気用の酸素センサを得ることができる。なお,
フォーム状の多孔質セラミックの代わりに、ハニカム状
に細孔を穿設したハニカム状セラミックを用いてもよ
い。また,ガソリンエンジン用として用いる場合には多
孔質セラミック中に燃焼平衡用のPt系触媒や,排気中
の有害物質のトラップ機能に優れたγ−Al2 O3粒子
等を混入してもよい。
【0035】実施例2 本例は,図5に示すように,実施例1において,保護カ
バー21を通常のセラミックからなるスリーブ211と
多孔質セラミックからなる胴部26により構成した,も
う1つの実施例である。保護カバー21は,気孔を有し
ていない通常のセラミック製スリーブ211と多孔質セ
ラミックの胴部26とを接着剤212により一体化した
ものである。
バー21を通常のセラミックからなるスリーブ211と
多孔質セラミックからなる胴部26により構成した,も
う1つの実施例である。保護カバー21は,気孔を有し
ていない通常のセラミック製スリーブ211と多孔質セ
ラミックの胴部26とを接着剤212により一体化した
ものである。
【0036】そして,金属ハウジング30は,保護カバ
ー21のスリーブ211の外周面213に圧接して,保
護カバー21を把持している。このようにして保護カバ
ー21を把持すれば,多孔質セラミックからなる胴部2
6には金属ハウジング30による把持力が加わらない。
ー21のスリーブ211の外周面213に圧接して,保
護カバー21を把持している。このようにして保護カバ
ー21を把持すれば,多孔質セラミックからなる胴部2
6には金属ハウジング30による把持力が加わらない。
【0037】従って,気孔を有することにより相対的に
強度の弱い胴部26には把持力が加わらないから,より
強度的に優れた酸素センサ10を得ることができる。な
お,胴部26とスリーブ211とは,共にセラミックで
あるから接着剤212により強固に接着することがで
き,また安定的である。その他については,実施例1と
同様であり同様の効果を得ることができる。
強度の弱い胴部26には把持力が加わらないから,より
強度的に優れた酸素センサ10を得ることができる。な
お,胴部26とスリーブ211とは,共にセラミックで
あるから接着剤212により強固に接着することがで
き,また安定的である。その他については,実施例1と
同様であり同様の効果を得ることができる。
【図1】実施例1の酸素センサの断面図。
【図2】実施例1の酸素センサの保護カバーの部分拡大
断面図。
断面図。
【図3】実施例1の酸素センサと従来の酸素センサとの
経時的特性変化の比較図。
経時的特性変化の比較図。
【図4】実施例1の酸素センサの応答特性図。
【図5】実施例2の酸素センサの断面図。
【図6】従来の酸素センサの断面図。
10...酸素センサ, 11...センサ素子, 20,21...保護カバー, 201,213...外周面, 25,26...胴部, 30...金属ハウジング, 31...内周面,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 雅寿 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 固体電解質とその表面に設けた電極とを
有するセンサ素子と,排気通路に挿入され,上記センサ
素子に排気を導入する多孔質セラミックの胴部を有する
筒状の保護カバーと,筒状の金属ハウジングとを有する
内燃機関排気用の酸素センサであって,上記保護カバー
は,上記センサ素子の少なくともその先端部分を収容し
ており,また上記金属ハウジングは,その内周面を上記
保護カバーの外周面に圧接して,これを密着把持してお
り,一方,上記保護カバーの多孔質セラミックは,その
気孔の平均直径が5〜200μmの間にあると共にその
気孔率は50〜80%の間にあることを特徴とする内燃
機関排気用の酸素センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06235714A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 内燃機関排気用の酸素センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06235714A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 内燃機関排気用の酸素センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06235714A true JPH06235714A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=12730284
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50A Pending JPH06235714A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 内燃機関排気用の酸素センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06235714A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006250537A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Kyocera Corp | ガスセンサー素子およびその製造方法 |
| JP2007529727A (ja) * | 2004-03-20 | 2007-10-25 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 測定ガスの物理的な特性を測定するための測定フィーラ |
| JP2008506133A (ja) * | 2004-07-14 | 2008-02-28 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 測定センサ |
| CN103569495A (zh) * | 2012-08-10 | 2014-02-12 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于用来确定测量气体性能的探测器的运输和贮存保护器 |
| CN108131190A (zh) * | 2018-02-01 | 2018-06-08 | 肇庆学院 | 一种小型化车用氧传感器 |
| US10359393B2 (en) | 2014-04-25 | 2019-07-23 | Denso Corporation | Gas sensor |
| US20230075427A1 (en) * | 2021-09-08 | 2023-03-09 | Ngk Insulators, Ltd. | Gas sensor manufacturing method, gas sensor, and protective cover |
-
1993
- 1993-02-10 JP JP50A patent/JPH06235714A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007529727A (ja) * | 2004-03-20 | 2007-10-25 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 測定ガスの物理的な特性を測定するための測定フィーラ |
| JP2008506133A (ja) * | 2004-07-14 | 2008-02-28 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 測定センサ |
| JP2006250537A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Kyocera Corp | ガスセンサー素子およびその製造方法 |
| CN103569495A (zh) * | 2012-08-10 | 2014-02-12 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于用来确定测量气体性能的探测器的运输和贮存保护器 |
| US10359393B2 (en) | 2014-04-25 | 2019-07-23 | Denso Corporation | Gas sensor |
| CN108131190A (zh) * | 2018-02-01 | 2018-06-08 | 肇庆学院 | 一种小型化车用氧传感器 |
| CN108131190B (zh) * | 2018-02-01 | 2024-01-02 | 肇庆学院 | 一种小型化车用氧传感器 |
| US20230075427A1 (en) * | 2021-09-08 | 2023-03-09 | Ngk Insulators, Ltd. | Gas sensor manufacturing method, gas sensor, and protective cover |
| US11898881B2 (en) * | 2021-09-08 | 2024-02-13 | Ngk Insulators, Ltd. | Gas sensor manufacturing method, gas sensor, and protective cover |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP2818855B1 (en) | Gas sensor element and gas sensor | |
| US8992752B2 (en) | Gas sensor element and gas sensor | |
| US6200445B1 (en) | Sulfur dioxide gas sensor | |
| US6579436B2 (en) | Gas sensor and method of producing the same | |
| US6514397B2 (en) | Gas sensor | |
| KR900008956B1 (ko) | 공연비측정용센서 및 그 제조방법 | |
| FR2462707A1 (fr) | Dispositif de production d'un signal pour le reglage par reaction du rapport d'un melange air/carburant | |
| JP2002071632A (ja) | ガスセンサ素子 | |
| JP2017198659A (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
| JP3832437B2 (ja) | ガスセンサ素子 | |
| US6409899B1 (en) | Gas sensor element with lead-proof effect | |
| JPH11237361A (ja) | ガスセンサ | |
| JPH06235714A (ja) | 内燃機関排気用の酸素センサ | |
| EP2469274B1 (en) | Gas sensor | |
| JP4865572B2 (ja) | ガスセンサ素子、ガスセンサ及びNOxセンサ | |
| JP2001066289A (ja) | ガス検出装置 | |
| US20020102349A1 (en) | Low-density coating for gas sensors | |
| US6746584B1 (en) | Oxygen sensing device | |
| JP4625189B2 (ja) | 電気化学的ガスセンサによる燃焼混合物の定義されたリッチ/リーン制御のための方法 | |
| JPH07333191A (ja) | 酸素濃度検出器 | |
| JP2009036608A (ja) | ガスセンサ | |
| JP2006038496A (ja) | ガスセンサ及びその製造方法 | |
| JPH10221296A (ja) | 酸素濃度検出素子およびその製造方法 | |
| JP3556790B2 (ja) | 排気ガスセンサ及び排気ガスセンサシステム | |
| JPH1082760A (ja) | 空燃比制御方法 |