JPH06235904A - 強誘電性液晶表示素子 - Google Patents

強誘電性液晶表示素子

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JPH06235904A
JPH06235904A JP4436593A JP4436593A JPH06235904A JP H06235904 A JPH06235904 A JP H06235904A JP 4436593 A JP4436593 A JP 4436593A JP 4436593 A JP4436593 A JP 4436593A JP H06235904 A JPH06235904 A JP H06235904A
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liquid crystal
voltage
pulse
pixel
crystal display
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JP4436593A
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Shinjiro Okada
伸二郎 岡田
Yutaka Inaba
豊 稲葉
Kazunori Katakura
一典 片倉
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロストークの少ない良質な階調表示を実現
できる強誘電性液晶表示素子を提供することにある。 【構成】 本発明は、対向して配置した2枚の電極基板
間に強誘電性液晶を挟持してなる液晶表示素子におい
て、書き込みパルス電圧を液晶層に印加した直後の一定
時間、情報信号線に印加される電圧信号のパターンを、
書き込み階調レベルによらず一定にし、かつ走査信号線
に該パターン印加中に、DCバイアス印加することによ
って階調表示を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電性液晶を用いた
液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】クラーク(Clark)とラガーウォル
(Lagerwall)はApplied Physi
cs Letters 第36巻、第11号(1980
年6月1日発行)P.899〜901、特開昭56−1
07216号公報、米国特許第4367924号明細
書、米国特許第4563059号明細書等で、表面安定
化強誘電性液晶(Surface−stabilize
d ferroelectric liquid cr
ystal)による双安定性強誘電性液晶素子を明らか
にした。この双安定性強誘電性液晶素子は、バルク状態
のカイラルスメクチックC相(SmC *)、H相(Sm
*)等における液晶分子のらせん配列構造の形成を制
御するのに十分に小さい間隔に設定した一対の基板間に
液晶を配置させ、かつ、複数の液晶分子で組織された垂
直分子層を一方向に配列させることによって実現され
た。
【0003】また、このような強誘電性液晶(FLC)
を用いた表示素子に関しては、特開昭61−94023
号公報などにも示されているように、1〜3μm位のセ
ルギャップを保って2枚の内面に透明電極を形成し配向
処理を施したガラス基板を向かい合わせて構成した液晶
セルに、強誘電性液晶を注入したものが知られている。
【0004】強誘電性液晶を用いた上記表示素子の特徴
は、強誘電性液晶が自発分極を持つことにより外部電界
と自発分極の結合力をスイッチングに使えることと、強
誘電性液晶分子の長軸方向が自発分極の分極方向と1対
1に対応しているため外部電界の極性によってスイッチ
ングできることである。すなわち、前記カイラルスメク
チック相の状態において、印加された電界に応答して第
1の光学的安定状態と第2の光学的安定状態とのいずれ
かをとり、かつ電界が印加されないときはその状態を維
持する性質、すなわち双安定性を有し、また電界の変化
に対する応答が速やかで、高速かつ記憶型の表示装置等
の分野における広い利用が期待されている。
【0005】強誘電性液晶は、上述のように、一般にカ
イラル・スメクチック液晶(SmC*,SmH*)を用
いるので、バルク状態では液晶分子長軸がねじれた配向
を示すが、上述の1〜3μm位のセルギャップのセルに
いれることによって液晶分子長軸のねじれを解消するこ
とができる(P213−P234 N.A.CLARK
et al,MCLC,1983,Vol 94)。
【0006】かかる強誘電性液晶素子で形成した表示パ
ネルを備えた液晶表示装置は、例えば神辺らの米国特許
第4655561号明細書などに記載されたマルチプレ
クシング駆動方式を用いることによって大容量画素の表
示画面に画像を形成することができる。上述の液晶表示
装置は、ワード・プロセッサ、パーソナル・コンピュー
タ、マイクロ・プリンタ、テレビジョンなどの表示画面
に利用することができる。
【0007】強誘電性液晶素子は2つの安定状態を光透
過および遮断状態とし、主として2値(白・黒)の表示
素子として利用されているが、多値すなわち中間調表示
も可能である。中間調表示法の1つは画素内の双安定状
態の面積比を制御することにより中間的な光透過状態を
作るものである。以下、この方法(面積変調法)につい
て詳しく説明する。
【0008】図5は強誘電性液晶素子のスイッチングパ
ルス振幅と透過率の関係を模式的に示した図で、はじめ
完全な光遮断(黒)状態にあったセル(素子)に一方極
性の単発パルスを印加した後の透過光量Iを単発パルス
の振幅Vの関数としてプロットしたグラフである。パル
ス振幅が閾値Vth以下(V<Vth)のときは透過光量は
変化せず、パルス印加後の透過状態は図6(b)に示す
ように印加前の状態を示す同図(a)と変わらない。パ
ルス振幅が閾値を越えると(Vth<V<Vsat)画素内
の一部分が他方の安定状態、すなわち同図(c)に示す
光透過状態に遷移し全体として中間的な透過光量を示
す。さらにパルス振幅が大きくなり、飽和値Vsat 以上
(Vsat <V)になると同図(d)に示すように画素全
部が光透過状態になるので光量は一定値に達する。すな
わち、面積変調法は電圧をパルス振幅VがVth<V<V
sat となるように制御して中間調を表示するものであ
る。
【0009】しかし、このような単純な駆動方式によれ
ば、図5の電圧と透過光量の関係がセル厚と温度にも依
存するため、表示パネル内にセル厚分布や温度分布があ
ると、同じ電圧振幅の印加パルスに対して異なった階調
レベルが表示されてしまうという問題がある。
【0010】図7は、このことを説明するための図で、
図5と同じく電圧振幅Vと透過光量Iの関係を示したグ
ラフであるが、異なった温度すなわち高温および低温で
の関係をそれぞれ表わす曲線Hおよび曲線Lの2本の曲
線を示してある。すなわち、表示サイズの大きいディス
プレイ(表示素子)では同一パルス(表示部)内に温度
分布が生じてくることは珍しくなく、したがって、ある
電圧Vapで中間調を表示させようとしても、図7に示す
ようにI1 からI2 までの範囲にわたって中間調レベル
がばらついてしまい、均一な表示が得られないのであ
る。
【0011】そこで考え出されたのが、本発明者が特願
平2−294384号において提案した「4パルス法」
である。この駆動方法は、図8および図9に示すように
パルス内の同一走査線上の低閾値部用と高閾値部用に複
数のパルス(図中、A,B,C,D)を印加することに
より、最終的には等しい反転面積を得るようにしたもの
である(図中(D))。
【0012】本発明者は、さらに特願平3−32054
2号において、書き込み時間を「4パルス法」より短縮
した「画素シフト法」を提案している。
【0013】画素シフト法は複数の走査信号線に、同時
に異なる走査信号を入力して、選択することにより、複
数の走査線にまたがった、電界強度の分布を作り階調表
示をする方式である。
【0014】画素シフト法の概略を次に説明する。
【0015】使用できる液晶セルは、図10にその一例
を示してあるように、1画素内の閾値が分布を有するも
のである。図10に示したセルでは、電極間のFLC層
55の層厚が変化しているのでFLCのスイッチングの
閾値も分布を持つことになる。このような画素への印加
電圧を増加していくとセル厚が薄い部分から順にスイッ
チングしていくことになる。
【0016】この様子を図11(a)に示した。図11
(a)中、T1 、T2 、T3 はパネル内の観察している
部分の温度を示している。FLCのスイッチングの閾値
電圧は、温度が高くなるにつれ低くなるが、上記3つの
温度における印加電圧と光透過率との関係を3本の曲線
で示している。
【0017】なお、閾値変動の原因は温度変化以外にも
あるが、説明の便宜上主として温度の変化を用いて本発
明の態様を説明する。
【0018】図11(a)から分かるように、まず画素
全体を暗状態にリセットして温度T1 でVi の電圧を画
素に印加したときにはX%の透過率を得ることができる
が、温度がT2 もしくはT3 まで上昇すると、同じVi
の電圧を画素に印加したときには透過率が100%にな
ってしまい、階調表示が正しく行われなくなる。図11
(c)は、上記各温度における書き込み後の画素の反転
状態を示している。このような条件では、温度変動によ
って書き込んだ階調情報が失われるので、表示素子とし
ての用途範囲が極めて限られたものとなってしまう。
【0019】そこで、図11(d)に示したように、1
画素の情報を2つの走査信号線S1、S2にまたがって
表示することにより、温度変動に対して安定した階調表
示が可能となる。
【0020】以下、この駆動方式について詳しく説明す
る。
【0021】画素内に連続的な閾値分布を持つ強誘電
性液晶セルを用意する:液晶セルの構成は、図10に示
すような、画素内のセル厚が連続的に分布したものを用
いることができる。また、本出願人が特開昭63−18
6215号公報中で提案しているような画素内に電位の
勾配を有する構成、または容量勾配を持つ構成でも良
い。いずれにせよ、画素内の閾値を連続的に分布させる
ことにより、明状態に対応した領域(ドメイン)と暗状
態に対応した領域(ドメイン)を画素内に混在させるこ
とができ、これらのドメインの面積比によって階調表示
を可能としている。
【0022】この方法は光量をステップ的に変調する場
合(例えば16階調など)でも使用できるがアナログ的
な階調表示のためには連続的な光量変化が必要である。
【0023】2つの走査信号線を同時に選択する:こ
の操作について図12を用いて説明する。図12(a)
は、2つの走査信号線上の画素をひとまとめにしたとき
の透過率−印加電圧特性を示す。図12(a)中では、
透過率0%〜100%を走査線2上の画素Bの表示領域
とし、透過率100%〜200%を走査信号線1上の画
素Aの表示領域として示している。すなわち、走査信号
線1本につき1つの画素を構成するので、2本同時に走
査した場合には、画素A、画素Bの両方が全部光透過状
態になった時の透過率を200%としている。ここで
は、1つの階調情報に対して同時に2つの走査信号線を
選択するのだが、1つの階調情報を表示するために1画
素分の面積を持つ領域を割り当てるようにしている。こ
れについて図12(b)を用いて説明する。
【0024】温度T1 では入力した階調情報は印加電圧
0 のとき0%、V100 のとき100%に対応する範囲
に書き込まれる。図から分かるように温度T では、
この範囲(画素領域)はすべて走査信号線2上にある
(図12(b)中、斜線部参照)。ところが、温度がT
1 からT2 に上昇すると液晶の閾値電圧が下がっている
ため、同じ電圧を画素に印加した場合に画素内で、温度
1 のときよりも大きな領域が反転してしまう。
【0025】これを補正するために、温度T2 のときの
画素領域を走査信号線1と走査信号線2にまたがって設
定する(図12(b)の温度T2 の場合を示した斜線
部)。
【0026】次に、温度がさらに上昇してT3 になった
ときには、印加電圧をV0 〜V100まで変化させて描画
される画素領域を、走査信号線1上のみに設定する(図
12(b)の温度T3 の場合を示した斜線部)。
【0027】以上のように温度によって階調表示をする
画素領域を、2つの走査信号線上でずらして設定するこ
とにより、T1 からT3 の温度範囲において正しい階調
表示を保つことができるようになる。
【0028】同時に選択した2本の走査信号線に印加
する走査信号を互いに異なるものとする:上記で説明
したように、温度変化による液晶反転の閾値変動を、2
つの走査信号線を同時に選択することによって補償する
ためには、2つの選択された走査信号線に印加される走
査信号を互いに異なるものとしなければならない。この
点について図11を用いて説明する。
【0029】走査信号線1と走査信号線2に印加される
走査信号は、走査信号線2上の画素Bと走査信号線1上
の画素Aの閾値が連続的に変化するように設定する。図
11(b)において、温度がT1 のときの透過率−電圧
曲線は、透過率100%までは走査信号線2上の領域で
表示されることを示し、その後200%までが走査信号
線1上の領域で表示されることを示す。このように透過
率−電圧曲線が画素Bから画素Aにかけて連続的、かつ
等しい勾配で設定する必要がある。
【0030】したがって図13に示すように走査信号線
1上の画素Aと走査信号線2上の画素Bのセル形状(図
13(b)参照)を等しく設定しても、実質的に画素
A、画素Bに連続的な閾値特性を与えた場合(図11
(b)のセル)と同様の表示が可能となる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】図10に示したような
画素内に閾値分布のあるセルに図4(a)に示したよう
な電圧波形を印加した場合に、書き込みパルスV1 に続
く交流パルス±V2 が入ることによって、V1 パルスに
よる書き込み階調レベルが変動を受ける。
【0032】|V2 |の値は、パルス巾40μs(図4
(a))では、反転閾値以下なので、±V2 のパルス
が、V1 の存在なしに印加されたときには、V0 によっ
てリセットされた状態が表示されているのみである。V
2 の波高値によって、V1 ,V0 が同一であっても、書
き込みレベルが変動を受ける量(以下、クロストーク)
は異なり、図4(b)に示したように、|V2 |の値が
大きくなる程、クロストーク量が増大することがわか
る。また、|V2 |=5Vでは、クロストーク量は20
%以上にも及び、このため書き込みパルスの後に何らか
の交流信号が印加される場合においては、マトリックス
電極セルを順次書き込み駆動できないことがわかる(図
4(c))。
【0033】ここで説明した液晶素子の特性は、セル構
成、材料ともに後述の実施例に使用したものと同一であ
る。このクロストークはFLCのスイッチング直後の状
態の不安定性によるものと考えられる。
【0034】FLCのスイッチング直後の光量変化をみ
ると、図3(a)に示したように一定時間は光量が変化
した後ある光量レベルに落ち着く。図3(a)はFLC
のスイッチング時の光量変化をフォトマルで観察したも
のを示しているが、光学応答が落ち着くまでに約200
μsの時間(以下、緩和時間)を必要としている。
【0035】図3(c)に示すような駆動波形を用い
て、緩和時間とクロストークの関係を調べると図3
(b)のようになる。
【0036】図3(c)の中で、VONが書き込み波形、
E ではリセットパルスである。VONパルスの立ち上が
り後、時間Tをおいて±VC のクロストークパルスを印
加した場合に最終透過率の変化を示している。
【0037】|V0 |=5Vと固定した場合でも、Tの
値によってクロストーク量が異なりT≧緩和時間(20
0μs)という条件下では±VC の影響は無くなること
がわかる。
【0038】クロストークの発生は、図14(a)に示
すような駆動波形の入力による場合、VONパルスに続い
て何パルスのクロストークパルスが入力されるかによっ
てもクロストーク量(透過率の減少量)が異なるけれど
も、パルス数の合計時間が緩和時間を超えてしまうと、
もはやクロストーク量に影響しないことがわかる。図1
4(b)において、N≧2でほぼ一定、時間にすると2
00μs程度である。したがって、階調表示を行う場合
において、このようなスイッチングパルス後に印加され
る非選択信号の処理が重大な問題点となる。1つの方法
として、書き込み後、緩和時間に相当する時間、非選択
信号を入力しないで保持することによっても、クロスト
ークを防ぐことができるが、1ライン選択時間が長くな
り、静止画表示以外には適さないので、実用的ではない
という問題点があった。
【0039】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、対向
して配置した2枚の電極基板間に強誘電性液晶を挟持し
てなる液晶表示素子において、書き込みパルス電圧を液
晶層に印加した直後の一定時間、情報信号線に印加され
る電圧信号のパターンを、書き込み階調レベルによらず
一定にし、かつ走査信号線に該パターン印加中に、DC
バイアスを印加することによって階調表示を行うことを
特徴とするものである。
【0040】即ち、書き込みパルスの立ち上がり後、一
定時間に画素に印加される電圧波形パターンを一様なも
のとして、且つその時間内における画素に印加される電
圧レベルの平均値VM が基準レベル(上下電極間で電位
差が0になる)ではないようにする。
【0041】また、書き込み電圧の直後に印加される電
圧パルスの極性が書き込み電圧の極性と同一の場合に
は、VM は書き込み電圧の極性と逆極性になるように構
成し、直後に印加される電圧パルスの極性が、書き込み
電圧の極性と異なるときには、前記VM の極性を書き込
み電圧の極性と同一になるように構成する。
【0042】次に、本発明の作用を説明する。
【0043】クロストークは、FLCのスイッチング過
程における電圧パルスの立ち下がり後の不安定な配向状
態に、後続走査と同期した情報信号等の電圧信号が印加
されることによる書き込み情報の乱れである。
【0044】したがって、図3に見るように書き込み後
に印加される電圧信号の影響は書き込みパルスの立ち下
がり時間からはなれる程小さくなる。
【0045】そこで本発明では、書き込みパルスの直後
の電圧波形の形状を書き込みパルス電圧によらず固定し
て、かつ、その電圧波形を固定する時間内での電圧平均
を0にせず、一定の電圧VH になるように液晶層に電圧
を印加する。
【0046】この電圧波形固定時間は、液晶のスイッチ
ング時の緩和時間よりはるかに短い時間で、液晶分子の
配向を安定化させることができる。
【0047】
【実施例】
(実施例1)第1の実施例として図10に示したような
断面形状の液晶セルを作製した。図中、下基板ののこご
り形状は、金型上に原形を作り、それを、アクリル系U
V硬化樹脂52でガラス基板上へ転写して作った。
【0048】UV硬化樹脂52ののこぎり形状の上に、
ストライプ電極51としてITO膜をスパッタ形成し、
さらにその上層に配向膜54として日立化成社製の配向
膜LQ−1802を、約300Åに形成した。
【0049】対向側のセル基板は、ストライプ電極51
上に、同じ配向膜を形成したもので、凹凸形状はもたせ
ていない。
【0050】上下基板のラビング方向は、平行方向に行
い、上基板のラビング方向に対して、下基板のラビング
方向を約6°右ネジ方向にずらしてセルを構成した。セ
ル厚のコントロールは、薄い部分が約1.10μm、厚
い部分が約1.64μmになるようにした。また、のこ
ごり形状の1辺を1画素になるように、下基板のストラ
イプ電極51をストライプ状に、畝にそってパターニン
グした。
【0051】ストライプ電極51の巾を、300μmと
して、画素サイズを300μm×200μmの長方形に
設定した。使用した液晶材料を表1に示す。
【0052】
【表1】 一方、図2は本発明の表示装置のブロック構成図であ
り、図19は画像情報の通信タイミングチャートであ
る。
【0053】以下、図面にしたがって動作を説明する。
グラフィックスコントローラ102は走査電極を指定す
る走査線アドレス情報とそのアドレス情報により指定さ
れる走査線上の画像情報(PD0〜PD3)を液晶表示
装置101の表示駆動回路(走査線駆動回路104と情
報線駆動回路105とによって構成)104/105に
転送する。本実施例では、走査線アドレス情報と表示情
報とを有する画像情報を同一伝送路にて転送するため、
前記2種類の情報を区別しなければならない。この識別
のための信号がAH/DLであり、このAH/DL信号
がHiレベルのときは、走査線アドレス情報であること
を示し、Loレベルのときは、表示情報であることを示
している。
【0054】走査線アドレス情報は、液晶表示装置10
1内の駆動制御回路111側で、画像情報PD0〜PD
3として転送されてくる画像情報から抽出されたのち、
指定された走査線を駆動するタイミングに合わせて走査
線駆動回路104に出力される。この走査線アドレス情
報は、走査線駆動回路104内のデコーダ106に入力
され、デコーダ106を介して、表示パネル103の指
定された走査電極が走査信号発生回路107によって駆
動される。一方、表示情報は情報線駆動回路105内の
シフトレジスタ108へ導かれ、転送クロックにて4画
素単位でシフトされる。シフトレジスタ108にて水平
方向の一走査線分のシフトが完了すると、1280画素
分の表示情報は併設されたラインメモリ109に転送さ
れ、一水平走査期間の間に亘って記憶され、情報信号発
生回路110から各情報電極に表示情報信号として出力
される。
【0055】また、本実施例では液晶表示装置101に
おける表示パネル103の駆動とグラフィックスコント
ローラ102における走査線アドレス情報及び表示情報
の発生とが非同期で行われているため、画像情報転送時
に装置間(101/102)の同期をとる必要がある。
この同期を司る信号がSYNCであり、一水平走査期間
ごとに液晶表示装置101内の駆動制御回路111で発
生する。グラフィックスコントローラ102側は常にS
YNC信号を監視しており、SYNC信号がLoレベル
であれば画像情報の転送を行い、逆にHiレベルのとき
には一水平走査線分の画像情報の転送終了後は転送を行
わない。すなわち、図2において、グラフィックスコン
トローラ102側はSYNC信号がLoレベルになった
ことを検知すると、直ちにAH/DL信号をHiレベル
にし一水平走査線分の画像情報の転送を開始する。液晶
表示装置101内の駆動制御回路111は、SYNC信
号を画像情報転送期間中にHiレベルにする。所定の一
水平走査期間を経て表示パネル103への書き込みが終
了したのち駆動制御回路(FLCDコントローラ)11
1は、SYNC信号を再びLoレベルに戻し、次の走査
線の画像情報を受け取ることができる。
【0056】本発明における駆動波形を図1に示す。図
中、|Ve |=8.0V,|Vs |=17.0V,|V
i |=3.0V,△T=40μs,δ=26μs,t1
=7μs,t2 =7μsである。
【0057】情報信号の変調方式は位相変調方式であ
り、図15に情報信号の変調方法について示している。
【0058】電圧波形はI(0%)からI(100%)
まで(それぞれカッコ内の情報を表示するための情報信
号である)、図中Aの部分のパルス巾を可変変調してい
る。δの巾の電圧信号が書き込み情報を持つように設定
してある。Aの部分の変調は(δ側のパルス巾)と(δ
と反対側のパルス巾)の比率が、1/γ:(1−1/
γ)となるように設定している。
【0059】このような比率に設定するのは、走査信号
SAと走査信号SBが印加された画素で反転の閾値を連
続にするためである。
【0060】ここでδの巾は、走査信号SAの選択時間
△Tの1/γである。この制約も、閾値の連続性を保つ
ために存するものである。ここでσは、透過率(T)を
縦軸にとり、変調パラメータ(λ)を横軸に取ったとき
の傾き、∂T/∂λを示す。ここで変調パラメータにつ
いて説明する。
【0061】透過率T[%]−変調パラメータ(λ)の
グラフを図16に示した。図16のような変調方式をと
る場合において、横軸のスケールを1nにとるが、これ
は温度変化による液晶の閾値の変化がグラフ上に平行移
動として表われるようにするためのものである。
【0062】このような変調方式では、選択電圧波形S
Aの変化は、14Vの矩形〔図16(b)の(b−
1)〕から、20Vの矩形〔図16(b)の(b−
3)〕までの範囲内である。
【0063】そして、変調パラメータとして電圧で重み
づけした時間を取ることにより、図16(a)のよう
に、透過率(T)−1n(変調パラメータ,λ)特性が
直線になるとともに、温度変化によって平行移動する。
【0064】どのように重みづけをするかについて説明
すると次のようになる。波高値V1の部分のパルス長を
1 (2つに分かれている場合には合算する)波高値V
2 の部分のパルス長をt2
【0065】
【数1】 ここでt1 +t2 =40μs,V1 =14V,V2 =2
0V 図1中のVh が本発明にかかる点である。第1書き込み
(図15のSA)の直後に走査信号線に直流パルスVh
を印加する。
【0066】このときの情報信号波形は図15のBの区
間に相当する。情報信号は、非選択走査線にも印加され
るものであり、DC成分を持っていると、情報信号自体
により、クロストークを起こしてしまうので、DC成分
がのらないように設定しなくてはならない(図15の情
報信号波形はそのように設定されている)。
【0067】さらに、走査信号のVh の印加時間におけ
る情報信号波形の形状は、全て同じにしてある。つま
り、図15のBの区間は、情報内容によらずに、一定の
電気信号を液晶層に供給している。
【0068】このような電圧供給を液晶層間に行うと、
結果として走査信号上の電圧Vh が、DC成分として液
晶層にかかることになる。この固定パルス(図15)の
形状(先に負極性かどうか)と、Vh の量によって前述
したクロストーク量を減少させることができる。
【0069】本実施例では|Vi |=3.0Vであるの
で、第一書き込みが正極性、それに続く図15B区の先
頭パルスが負極性の場合にはVh =+0.4V書き込み
が負極性で行われて、後続の図15B区の先頭パルスが
正極性のときにはVh =−0.4Vと設定する。
【0070】Vh の極性は図15B区のB1パルスの極
性によって決定される(B1に続くB区内の他パルスは
B1と双対なパルス波形である)。
【0071】いずれの場合も後続パルスが、FLCの反
転を助長する方向か、防げる方向かで書き込みパルスの
極性と同極性か逆極性かが決まる。これを表に表わす
と、Vh の極性は次のようになる。
【0072】
【表2】 次に、Vh の電圧値は図17に示したように図15のB
区間のパルス波高値によって決り、本例では|Vc |=
|Vi |=3.0Vなので|Vh |=0.4Vと決定さ
れる。
【0073】クロストークが書き込み電圧と、直後の電
圧Vc の比で決りセル厚に依存しないことは前述した
が、書き込みごのVh の量もVc のみによって決まりセ
ル厚に依存しない。
【0074】このようにVh を導入することで、20%
以上の変動があったクロストーク量が、数パーセント以
下にすることができた。図15のB区間以後の波形が完
全に一致している場合はクロストーク量を0にすること
が可能である。
【0075】これは図3のクロストーク量の変化を見て
もわかるように、B区間が緩和時間より短く、液晶の配
向状態を安定化しているとしても完全ではなく、数%以
下のクロストーク量が残ることがある。
【0076】本例では、Vh のないとき12%のクロス
トークを生じたが、Vh を印加することで、B区間の後
続電圧波形の位相が180°異なる場合でも、2%の変
動におさえることができた。クロストークの効果を完全
になくすために、図1の波形による書き込み方式で、同
一走査ラインに対してフレームごとに消去方向を変える
方式が有効である。この方式によると連続する2つのフ
レームでクロストークが逆方向に生じるので、2フレー
ムの平均ではクロストークがないことになるが、2フレ
ームで1画素を書くのでは1画面走査周波数が1/2に
なってしまい望ましくない。
【0077】そこで、本発明のVh の導入により1フレ
ーム目で数%以下の精度で階調表示が実現できるので表
示特性を向上させることができる。
【0078】なお、B区間が長いほどVh の効果は顕著
であるが、図4(b)のB区間40×2=80μsの半
分の期間(40μs)でVh を印加したときの実験結果
を図18に示す。
【0079】図18において、書き込みパルスVON=1
6V,パルス巾△T=40μs,B区間パルスの波高値
は±5v,パルス巾△T’=20μs,Vh は図17に
より+0.96Vとした。図18において、(II)は
h を印加しないときの光量であり、(I)はクロス
トークパルスとVh を印加しないときの光量と、クロ
ストークパルス±5vとVh =0.96Vを同時に印加
したときの光量を示す。(I)は,が完全に一致し
ていることがわかる。
【0080】以上説明してきたように、FLCのスイッ
チングに関してスイッチング直後の印加波形の設計によ
りクロストークを減少させることができることがわかっ
た。
【0081】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明を用い
ることで、クロストークの少ない良質な階調表示を実現
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る駆動波形を示す図である。
【図2】本発明に適用可能な駆動回路ブロック図であ
る。
【図3】本発明の課題に関する説明図である。
【図4】本発明の課題に関する説明図である。
【図5】従来の面積変調法における電圧と透過率の関係
を模式的に示した図である。
【図6】従来の面積変調法における電圧と画素の光透過
状態を示した図である。
【図7】図5の関係図に異なった温度での関係を示す図
である。
【図8】従来の4パルス法の駆動方法の説明図である。
【図9】従来の4パルス法の駆動方法の説明図である。
【図10】本発明に適用可能な液晶セルの概略図であ
る。
【図11】従来の画素シフト法の説明図である。
【図12】従来の画素シフト法の説明図である。
【図13】従来の画素シフト法の説明図である。
【図14】本発明の課題に関する説明図である。
【図15】実施例1に係る情報信号波形の説明図であ
る。
【図16】実施例1に係る透過率と変調パラメータの関
係を示すグラフである。
【図17】実施例1に係るVh とB区間のパルス波高値
の関係を示すグラフである。
【図18】Vh を印加したときの実験結果を示すグラフ
である。
【図19】図2の駆動回路の説明のためのタイミングチ
ャートである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置した2枚の電極基板間に強
    誘電性液晶を挟持してなる液晶表示素子において、書き
    込みパルス電圧を液晶層に印加した直後の一定時間、情
    報信号線に印加される電圧信号のパターンを、書き込み
    階調レベルによらず一定にし、かつ走査信号線に該パタ
    ーン印加中に、DCバイアス印加することによって階調
    表示を行うことを特徴とする強誘電性液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 画素内に閾値分布を持たせて、階調表示
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素
    子。
  3. 【請求項3】 走査線に印加するDCバイアス値と、情
    報信号線に印加される電圧波高値を共に変更して駆動す
    ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
JP4436593A 1993-02-10 1993-02-10 強誘電性液晶表示素子 Withdrawn JPH06235904A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6094184A (en) * 1997-04-02 2000-07-25 Sharp Kabushiki Kaisha Driving method and driving circuit for ferroelectric liquid crystal display element

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