JPH0623730U - 射出成形装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【目的】成形材料の材質や製造ロットの相違、使用する
射出成形装置や成形型が相違しても、射出条件を適切な
タイミングで切り替え、充填不足や充填過大などの充填
不良を防止する。 【構成】押出機3の射出用圧力シリンダ7に圧力流体を
供給して射出スクリュー8をノズル4方向に所定圧力で
移動させ、前記ノズル4から溶融状態の成形材料を所定
の射出圧力で射出する射出成形装置であり、前記射出ス
クリュー8の位置を検出する位置センサ15を有してい
る。制御手段10では、位置センサ15により検出され
た射出スクリューの位置情報から前記射出スクリュー8
の加速度Aを演算し、この加速度Aと予め入力されてい
る基準加速度A1 ,A2 ,A3 ,A4 と比較して、前記
射出用圧力シリンダ7に供給される圧力流体の圧力また
は流量を制御する。
射出成形装置や成形型が相違しても、射出条件を適切な
タイミングで切り替え、充填不足や充填過大などの充填
不良を防止する。 【構成】押出機3の射出用圧力シリンダ7に圧力流体を
供給して射出スクリュー8をノズル4方向に所定圧力で
移動させ、前記ノズル4から溶融状態の成形材料を所定
の射出圧力で射出する射出成形装置であり、前記射出ス
クリュー8の位置を検出する位置センサ15を有してい
る。制御手段10では、位置センサ15により検出され
た射出スクリューの位置情報から前記射出スクリュー8
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る基準加速度A1 ,A2 ,A3 ,A4 と比較して、前記
射出用圧力シリンダ7に供給される圧力流体の圧力また
は流量を制御する。
Description
【0001】
本考案は、射出成形装置に関し、特に射出圧力および射出速度を多段に切り替 えながら射出を行う射出成形装置に関する。
【0002】
射出成形は、加熱溶融したプラスチックスあるいはゴムなどの成形材料を成形 型のキャビティ内に射出充填し、冷却後成形品として取り出すことにより行われ る。 この種の射出成形機は、成形材料を加熱溶融する可塑化装置、成形材料を射出 する射出装置、成形型を保持して開閉および締め付けを行う型締め装置、および これら各装置の作動を自動制御するための制御装置などで構成されている。
【0003】 ところで、射出成形の生産性を高めるためには、熱可塑性樹脂では成形型温度 を低く、熱硬化性樹脂では成形型温度を高く保持しながら、キャビティ内へ高射 出圧で高速充填を行うことが効果的である。 ところが、高射出圧のまま充填を完了するとキャビティ内に高圧のストレスが 蓄積され、これによりバリ漏れが生じる虞があるため、成形型の型締め力を大き く設定しておく必要がある。したがって、高射出圧および高速充填を行うと射出 成形機が大型で且つ高価なものとなってしまうという問題があった。
【0004】 そこで従来より、充填を完了する直前で射出圧を低圧に切り替えて、低圧のま ま射出を完了することにより型締め力を低減する方法が採用されている。 そして、このような切替制御については、射出装置の射出スクリューをノズル 方向に押し出す際に、この射出スクリューの押し出し位置を位置センサなどで検 出しながら、予め設定した押し出し位置に射出スクリューが達したときに、一次 射出圧(高圧)から二次射出圧(低圧)に切り替えるように構成されている。
【0005】
しかしながら、射出スクリューの位置によって射出圧を切り替える手法は、位 置センサにより検出される射出スクリューの押し出し位置と、実際にキャビティ 内に注入される成形材料の射出量とが正確に対応していることを前提としている ところ、成形材料の材質が変更されたり、同一材料であっても製造ロットが異な ったり、あるいは成形装置間の特性が異なったり、さらに、成形型の容積に差が あると、当初設定した射出スクリューの押し出し位置における成形材料の射出量 が変動し、そのため、実際のキャビティ内においては、一次射出圧から二次射出 圧への切り替えが最適のタイミングで行われないことがあった。
【0006】 その結果、例えば、切り替えタイミングが早すぎると充填不足が生じ、逆に切 り替えタイミングが遅すぎると充填過大(バリ漏れ)が発生するという品質面で の問題を有していた。 かかる品質面の問題を解消するために、成形された成形品を人手によって逐一 確認し、最適な射出圧の切り替えタイミングに適宜変更することも試みられたが 、このような人手による作業をともなう限り、射出成形の完全自動化は困難な状 況にあった。
【0007】 ちなみに、このような問題は多段圧力制御をともなう射出成形にのみ限定され ず、単一圧力制御の射出成形でも同様に生じていた。というのも、キャビティ内 への充填完了を正確に検知する必要性は、単一圧力制御の射出成形にもあるから である。
【0008】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、成形材 料の材質や製造ロットの相違、使用する射出成形装置や成形型が相違しても、射 出条件を適切なタイミングで切り替え、充填不足や充填過大などの充填不良を防 止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案の射出成形装置は、押出機の射出用圧力シ リンダに圧力流体を供給して射出スクリューをノズル方向に所定圧力で移動させ 、前記ノズルから溶融状態の成形材料を所定の射出圧力で射出する射出成形装置 において、 前記射出スクリューの位置を検出する位置センサと、 前記位置セ ンサにより検出された射出スクリューの位置情報から前記射出スクリューの加速 度を演算し、この加速度と予め入力されている基準加速度と比較して、前記射出 用圧力シリンダに供給される圧力流体の圧力または流量を制御する制御手段とを 有することを特徴としている。
【0010】
成形型の注入口に押出機のノズルを押し当てて、この押出機の射出用圧力シリ ンダに圧力流体を供給して射出スクリューをノズル方向に所定圧力で移動させる ことにより射出成形を行うが、射出圧の多段制御(高圧と低圧の2段)を行う場 合は、まず、制御手段に設定された一次射出圧力・一次射出流量で射出を行うよ うに制御手段から油圧装置に信号を出力する。 これと同時に、位置センサによる射出シリンダの現在位置を制御手段に取り込 みながら、この現在位置から演算される射出スクリューの加速度と、予め設定さ れた基準加速度とを比較する。
【0011】 本考案では、キャビティ内における成形材料の充填状態は、射出スクリューの 加速度の変化特性を観察すれば検出することができるという知見に基づき、この 加速度変化を検出して油圧装置へフィードバック制御するように、制御手段から 油圧装置に、圧力流体の圧力・流量を一次射出圧・流量から二次射出圧・流量に 切り替える信号を出力する。 これにより、射出する材質、製造ロット、使用する射出成形装置や成形型が相 違しても、射出圧力を最適なタイミングで切り替えることができ、充填不足や充 填過大などの充填不良を有効に防止することができる。
【0012】
【実施例】 本考案の射出成形装置について、好ましい一実施例を挙げ、具体的に図面に基 づいて説明する。 ただし、以下に説明する実施例は、本考案の理解を容易にするために記載され たものであって、本考案を限定するために記載されたものではない。したがって 、以下の実施例に開示された各要素は、本考案の技術的範囲に属する全ての設計 変更や均等物をも含む趣旨である。
【0013】 図1は本考案の一実施例に係る射出成形装置を示すブロック図、図2は同実施 例に係る制御手段における処理手順を説明するフローチャート、図3は同実施例 の加速度と射出圧力、射出流量との切り替えタイミングの関係を説明するグラフ である。 また、図4は、射出時間に対する、射出スクリューの位置、速度、加速度、お よび型内圧力の関係を検証した実験データを示すグラフである。
【0014】 本実施例の射出成形装置は、成形型1、この成形型を開閉して締め付けるため の型締め装置(不図示)、成形材料を成形型1に注入するための押出機3、この 押出機3に供給する油圧と油流量とを制御する油圧装置21、この油圧装置21 を制御する制御手段10、成形材料を可塑化するための可塑化装置11,12、 および、これらの各装置の動作を自動制御するための制御装置(不図示)とから 構成されている。
【0015】 成形型1は、上型1aと下型1bとからなり、これら上下型1a,1bが組み 合わされることにより内部にキャビティ5が形成される。上型1aおよび下型1 bは、それぞれ加熱盤17a,17bおよび断熱盤18a,18bを介してダイ プレート19a,19bに装着されており、いずれかのダイプレートが他のダイ プレートに対して接近離反移動可能に構成されている。例えば、本実施例では、 下ダイプレート19bが固定され、上ダイプレート19aが上下移動可能に構成 されている。
【0016】 また、上型1aに形成された注入口2に押出し機3のノズル4の先端を当接さ せるため、加熱盤17a、断熱盤18aおよびダイプレート19aには、ノズル 4を通すための貫通孔20がそれぞれ形成されている。 このように上下のダイプレート19a,19bを接近離反移動可能に設けると ともに、このダイプレートに固定された成形型1a,1bが射出圧力によって押 し開かれないように当該成形型を締め付けておくのが型締め装置(不図示)であ り、例えば型締めシリンダ等により構成することができる。
【0017】 押出し機3は、成形材料をノズル4から上型1aと下型1bとの間に形成され たキャビティ5内に注入するための装置であり、内部に射出スクリュー8が軸方 向移動自在に挿入された加熱シリンダ11を有している。この加熱シリンダ11 には、温度調節された加熱媒体を流すための流路12が形成されており、射出ス クリュー8の回転によって加熱シリンダ内部に導入される成形材料を加熱して成 形材料の可塑化状態を維持する可塑化装置を構成している。
【0018】 一方、射出スクリュー8は、図示しないスクリュー駆動用油圧モータで回転し ながら射出用油圧シリンダ7の進退移動によって加熱シリンダ11内を移動する 。この射出用油圧シリンダ7を駆動させる油圧装置21は、可変容量ポンプ6と 、この可変容量ポンプ6から圧送される圧力流体の圧送方向を切り替えるための 方向切替え弁(不図示)と、圧力流体の圧力を所定圧に保つための電磁リリーフ 弁(不図示)とから構成されており、この油圧装置21を構成する機器の駆動制 御は制御手段10により行われる。
【0019】 射出シリンダ7のピストン22の前後には方向切替え弁を介して可変容量ポン プ6から圧力流体が送られ、これにより射出スクリュー8を軸方向上下に駆動さ せるようになっている。 また、可変容量ポンプ6と方向切替え弁との間には電磁リリーフ弁が装着され ており、制御手段10からの信号に基づいて(D/A変換器26を介して)可変 容量ポンプ6から送られる圧力流体の圧力が調節されるようになっている。
【0020】 図1において符号「15」は位置センサであり、射出スクリュー8の軸方向の 位置を検出して制御手段10のA/D変換器23に出力する。 制御手段10には、一次射出圧と二次射出圧とを設定するための圧力設定器2 7、および一次射出流量と二次射出流量とを設定するための流量設定器28が接 続されており、射出を行う前に予め所定の圧力および流量が入力部(I/O)2 5を介して入力される。
【0021】 また、本実施例の制御手段10には、加速度設定器29が接続されており、射 出圧と射出流量とを切り替えるタイミングの基準となる射出切替加速度(基準加 速度)A1 が、射出を行う前に予め入力されるようになっている。この基準加速 度A1 の求め方については後述する。
【0022】 制御手段10の中央演算処理部(CPU)24では、制御手段10に内蔵され たタイマーによる時間を入力しながら、位置センサ15からの変位情報に基づい て、これを2回微分し、射出スクリューの加速度Aを演算する。
【0023】 次に作用を説明する。 まず最初に、本考案者らは、射出成形を行うにあたり、キャビティ内に成形材 料が充填された時点の確認を、どのパラメータを用いて判断することが最も現実 的かを検証するために、図4に示すように、射出時間に対する、射出スクリュー の位置・速度・加速度、および型内圧力の関係をプロットしてみた。
【0024】 ところで、キャビティ内に成形材料を注入してゆくと必然的に型内圧力が上昇 するので、キャビティ内に成形材料が実際に充満したかどうかは、この型内圧力 を基準として判断することが最も好ましいといえるが、量産ラインで型内圧力を 全数検出することは現実的には困難である。
【0025】 しかしながら、図4(A)〜(D)のデータによれば、型内圧力がある一定の 値P0 となると、射出スクリュー8の加速度Aが0からマイナスになることが理 解される。
【0026】 これは、以下の理由による。 すなわち、射出スクリュー8がノズル方向に移動し始め、キャビティ5内への 成形材料の射出が開始されると、この開始状態からキャビティ5内に材料が充填 されるまでの間は、徐々にキャビティ内に材料が注入されて行くので、射出スク リュー8は射出用油圧シリンダ7に所定圧力で押されながら前進し続ける。
【0027】 射出初期においては、キャビティ5内は全く空の状態であるため、当初多量の 成形材料が注入されることになり、射出スクリュー8の速度が急増するとともに 加速度はプラスとなる。 このようにしてキャビティ内の比較的抵抗が小さい部分に成形材料がゆきわた ると、キャビティ内の流動抵抗が一旦上昇するため、射出スクリュー8の速度は 減少し、これにともない加速度もマイナスとなる。
【0028】 さらに注入を継続すると、キャビティ内の流動抵抗が大きい部分にも成形材料 が行きわたり始め、このとき、射出スクリュー8の速度が一定となって、加速度 が0となる。
【0029】 そして、キャビティ内全てに成形材料がゆきわたると、射出スクリュー8はキ ャビティ内圧力を上昇させるためにのみ前進するため、射出スクリュー8の変位 は除々に減少し、速度も減少してゆくので射出スクリュー8の加速度がマイナス となる。本実施例では、この加速度Aの減少を検出し、この時点を一次射出から 二次射出への切り替えタイミングとして用いている。
【0030】 次に、かかる原理を利用して射出成形を行う場合の作用について説明する。 上述したような構成の射出成形装置を用いて射出成形を行なうには、まず、一 次射出(充填工程)における油圧装置21の油圧P1 と油流量Q1 、および二次 射出(保圧工程)における油圧装置21の油圧P2 と油流量Q2 とを、圧力設定 器27および流量設定器28に設定入力しておく(ステップ1)。
【0031】 次いで、押出し機3全体を上型1aに近付け、押出し機3のノズル4をキャビ ティ5の注入口2に当接させて、射出開始信号に基づいて可変容量ポンプ6から 所定油圧P1 、所定油流量Q1 の圧力流体を射出用油圧シリンダ7に供給する。 これにより射出用油圧シリンダ7が駆動して、射出スクリュー8がノズル方向に 押し出される。
【0032】 同時に、射出スクリュー8の現在位置を逐次位置センサ15で計測し、この位 置情報を、制御装置10のA/D変換器23を介してCPU24に取り込む(ス テップ2)。 そして、制御手段10に内蔵されたタイマーによって射出スクリュー位置の変 化を演算する(ステップ3)。射出スクリュー8の加速度は、射出スクリュー8 の変位を時間で2回微分することにより求めることができる。
【0033】 射出スクリュー8が、油圧シリンダ7により駆動され、ノズル方向へ移動する と、加熱シリンダ11内に供給された成形材料は、ノズル4から注入口2を介し てキャビティ5内に射出されキャビティ内に充填される。 ちなみに、この射出初期の充填工程においては、図3に示すように、可変容量 ポンプ6から供給される油圧がP1 で、油流量がQ1 となっている。
【0034】 このようにして、キャビティ5内の材料充填状態を射出スクリュー8の加速度 Aによって認識し、現在の加速度Aが基準加速度A1 に達したかどうかを制御装 置10で判断する(ステップ5)。
【0035】 このようにして一次射出工程から二次射出工程へ移行する最適のタイミングを 判断すると、圧力設定器27および流量設定器28で設定入力された二次射出に おける圧力流体の油圧P2 信号と油流量Q2 信号とをD/A変換器26を介して 可変容量ポンプ6に出力し(ステップ6)、圧力P1 よりも低い圧力P2 を有す る圧力流体を、射出用油圧シリンダ7に供給して射出スクリュー8を作動させ、 二次射出を行なう。 ちなみに、この射出終期の保圧工程においては、図3に示すように、可変容量 ポンプ6から供給される油圧がP2 で、油流量がQ2 となる。
【0036】 ただし、射出スクリュー8の加速度の履歴は、図4に示す如く種々に変動する ため、射出初期における状態を排除しておく必要がある。その意味で、上述した ステップ5における判断を行う前に、すなわち、現在の状態が図3の領域X(射 出初期状態)であるかどうかを判断する(ステップ4)。このとき、射出初期状 態ではない場合にのみステップ5の判断を行う。 なお、領域Xは、例えば射出時間や射出スクリューの位置によって特定してお けば良い。
【0037】 上述した本実施例では、キャビティ内における成形材料の充填状態は、射出ス クリューの加速度の変化特性を観察すれば検出することができるという知見に基 づき、この加速度変化を検出して油圧装置へフィードバック制御するように構成 しているので、射出する材質、製造ロット、使用する射出成形装置や成形型が相 違しても、射出圧力を最適なタイミングで切り替えることができ、充填不足や充 填過大などの充填不良を有効に防止することができる。
【0038】 なお、本考案は上述した実施例のみに限定されることなく種々に改変すること ができる。 図5は本考案の他の実施例に係る射出成形装置を示すブロック図、図6は同実 施例に係る制御手段における処理手順を説明するフローチャート、図7は同実施 例の加速度と射出圧力、射出流量との切り替えタイミングの関係を説明するグラ フである。
【0039】 本実施例の場合は、上述した第1実施例と比べて加速度設定器29の構成、お よび、制御手段10のCPU24における処理手順の構成が相違しており、その 余の構成は同じである。
【0040】 本実施例でも射出スクリュー8の加速度の変化特性を検出して一次射出から二 次射出に切り替えるタイミングを図っているが、本実施例の場合は、射出スクリ ューの加速度Aの変化履歴全体を監視している。
【0041】 すなわち、既述したように、射出成形を行う場合の射出スクリューの変化特性 は、図7に示すように、当初プラス(A1)、ついでマイナス(A2)、さらに 一定範囲内(A3)、最後にマイナス(A4)となるため、これらポイントとな る4点を逐次確認してゆくように構成されている。
【0042】 加速度設定器29には、加速度A1,A2,A3,A4がそれぞれ入力される ようになっており、これらの設定値は入力部25を介してCPU24に入力され る。 そして、一次射出(充填工程)における油圧装置21の油圧P1 と油流量Q1 、および二次射出(保圧工程)における油圧装置21の油圧P2 と油流量Q2 と を、圧力設定器27および流量設定器28に設定入力しておく(ステップ1)。
【0043】 次いで、押出し機3全体を上型1aに近付け、押出し機3のノズル4をキャビ ティ5の注入口2に当接させて、射出開始信号に基づいて可変容量ポンプ6から 所定油圧P1 、所定油流量Q1 の圧力流体を射出用油圧シリンダ7に供給する。 これにより射出用油圧シリンダ7が駆動して、射出スクリュー8がノズル方向に 押し出される。
【0044】 同時に、射出スクリュー8の現在位置を逐次位置センサ15で計測し、この位 置情報を、制御装置10のA/D変換器23を介してCPU24に取り込む(ス テップ2)。
【0045】 そして、制御手段10に内蔵されたタイマーによって射出スクリュー位置の変 化を演算する(ステップ3)。射出スクリュー8の加速度は、射出スクリュー8 の変位を時間で2回微分することにより求めることができる。
【0046】 射出スクリュー8が、油圧シリンダ7により駆動され、ノズル方向へ移動する と、加熱シリンダ11内に供給された成形材料は、ノズル4から注入口2を介し てキャビティ5内に射出されキャビティ内に充填され始めるが、本実施例では、 キャビティ5内の材料充填状態を射出スクリュー8の加速度Aによって認識し、 まず、現在の加速度Aがプラスであり、かつ、第1の基準加速度A1 以上である かどうかを制御装置10で判断する(ステップ4)。
【0047】 同様にして、現在の加速度Aがマイナスであり、かつ、第2の基準加速度A2 以下であるか(ステップ5)、現在の加速度Aが一定範囲A3内であるか(ステ ップ6)、かつ、この状態が一定時間T以上継続したか(ステップ7)、さらに 、現在の加速度Aがマイナスであり、かつ、第4の基準加速度A3 以下であるか (ステップ8)を順次判断してゆく。
【0048】 このようにして一次射出工程から二次射出工程へ移行する最適のタイミングを 判断すると、圧力設定器27および流量設定器28で設定入力された二次射出に おける圧力流体の油圧P2 信号と油流量Q2 信号とをD/A変換器26を介して 可変容量ポンプ6に出力し(ステップ9)、圧力P1 よりも低い圧力P2 を有す る圧力流体を、射出用油圧シリンダ7に供給して射出スクリュー8を作動させ、 二次射出を行なう。
【0049】 本実施例においても、キャビティ内における成形材料の充填状態は、射出スク リューの加速度の変化特性を観察すれば検出することができるという知見に基づ き、この加速度変化を検出して油圧装置へフィードバック制御するように構成し たため、射出する材質、製造ロット、使用する射出成形装置や成形型が相違して も、射出圧力を最適なタイミングで切り替えることができ、充填不足や充填過大 などの充填不良を有効に防止することができる。
【0050】
本考案の射出成形方法および射出成形装置は、位置センサにより検出された射 出スクリューの位置情報から射出スクリューの加速度を演算し、この加速度と予 め入力されている基準加速度と比較して、前記射出用圧力シリンダに供給される 圧力流体の圧力または流量を制御するようにしているので、製造ロットの相違等 により材料粘度が変動しても、充填不足や充填過大などの充填不良の発生を防止 することができる。
【提出日】平成5年9月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【0035】 このようにして一次射出工程から二次射出工程へ移行する最適のタイミングを 判断すると、圧力設定器27および流量設定器28で設定入力された二次射出に おける圧力流体の油圧P2 信号と油流量Q2 信号とをD/A変換器26を介して 可変容量ポンプ6を含む油圧装置21に出力し(ステップ6)、圧力P1 よりも 低い圧力P2 を有する圧力流体を、射出用油圧シリンダ7に供給して射出スクリ ュー8を作動させ、二次射出を行なう。 ちなみに、この射出終期の保圧工程においては、図3に示すように、可変容量 ポンプ6から供給される油圧がP2 で、油流量がQ2 となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【0048】 このようにして一次射出工程から二次射出工程へ移行する最適のタイミングを 判断すると、圧力設定器27および流量設定器28で設定入力された二次射出に おける圧力流体の油圧P2 信号と油流量Q2 信号とをD/A変換器26を介して 可変容量ポンプ6を含む油圧装置21に出力し(ステップ9)、圧力P1 よりも 低い圧力P2 を有する圧力流体を、射出用油圧シリンダ7に供給して射出スクリ ュー8を作動させ、二次射出を行なう。
【図1】本考案の一実施例に係る射出成形装置を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】同実施例に係る制御手段における処理手順を説
明するフローチャートである。
明するフローチャートである。
【図3】同実施例の加速度と射出圧力、射出流量との切
り替えタイミングの関係を説明するグラフである。
り替えタイミングの関係を説明するグラフである。
【図4】射出時間に対する、射出スクリューの位置、速
度、加速度、および型内圧力の関係を検証した実験デー
タを示すグラフである。
度、加速度、および型内圧力の関係を検証した実験デー
タを示すグラフである。
【図5】本考案の他の実施例に係る射出成形装置を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図6】同実施例に係る制御手段における処理手順を説
明するフローチャートである。
明するフローチャートである。
【図7】同実施例の加速度と射出圧力、射出流量との切
り替えタイミングの関係を説明するグラフである。
り替えタイミングの関係を説明するグラフである。
【符号の説明】 1…成形型 1a…上型 1b…下型 2…注入口 3…押出機 4…ノズル 5…キャビティ 6…油圧ポンプ 7…射出用油圧シリンダ(射出用圧力シリンダ) 8…射出スクリュー 10…制御手段 11…加熱シリンダ 12…流路 15…位置センサ 17a,17b…加熱盤 18a,18b…断熱盤 19a,19b…ダイプレート 20…貫通孔 21…油圧装置 23…A/D変換器 24…中央演算処理部(CPU) 25…入力部(I/O) 26…D/A変換器 27…射出圧力設定器 28…射出流量設定器 29…加速度設定器 P1 …一次射出圧 P2 …二次射出圧 Q1 …一次射出流量 Q2 …二次射出流量 A1 ,A2 ,A3 ,A4 …基準加速度
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月6日
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
Claims (1)
- 【請求項1】押出機(3)の射出用圧力シリンダ(7)
に圧力流体を供給して射出スクリュー(8)をノズル
(4)方向に所定圧力で移動させ、前記ノズル(4)か
ら溶融状態の成形材料を所定の射出圧力で射出する射出
成形装置において、 前記射出スクリュー(8)の位置を検出する位置センサ
(15)と、 前記位置センサ(15)により検出された射出スクリュ
ーの位置情報から前記射出スクリュー(8)の加速度
(A)を演算し、この加速度(A)と予め入力されてい
る基準加速度(A1 ,A2 ,A3 ,A4 )と比較して、
前記射出用圧力シリンダ(7)に供給される圧力流体の
圧力または流量を制御する制御手段(10)とを有する
ことを特徴とする射出成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6673392U JP2585110Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 射出成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6673392U JP2585110Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 射出成形装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0623730U true JPH0623730U (ja) | 1994-03-29 |
| JP2585110Y2 JP2585110Y2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=13324388
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6673392U Expired - Fee Related JP2585110Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 射出成形装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2585110Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP6673392U patent/JP2585110Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2585110Y2 (ja) | 1998-11-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |