JPH06241852A - 流量/粘度の測定方法および測定装置 - Google Patents
流量/粘度の測定方法および測定装置Info
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- JPH06241852A JPH06241852A JP4733893A JP4733893A JPH06241852A JP H06241852 A JPH06241852 A JP H06241852A JP 4733893 A JP4733893 A JP 4733893A JP 4733893 A JP4733893 A JP 4733893A JP H06241852 A JPH06241852 A JP H06241852A
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Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 単純な測定原理に基づく新規な流量/粘度の
測定方法と、この測定方法を用いた小型軽量でコストの
低い測定装置と、を提供する。 【構成】 流体管100の内壁に金属製の振動板10の
一端を固定する。振動板10の上面には圧電素子20を
接合し、その上面には、励振用電極21および測定用電
極22を接合する。振動板10の下面には圧電素子30
を接合し、その下面には、励振用電極31および測定用
電極32を接合する。電圧供給部15から電極21,3
1に交流電圧Eを供給すると、圧電素子20,30は図
の横方向に伸縮し、振動板10が振動する。その振動変
位は、電極22,32に発生する電圧として、電圧測定
部16で検出される。流量は、振動板10の上方向の振
幅と下方向の振幅の差により求まり、粘度は、振動板1
0の振幅の平均値あるいは位相遅延により求まる。
測定方法と、この測定方法を用いた小型軽量でコストの
低い測定装置と、を提供する。 【構成】 流体管100の内壁に金属製の振動板10の
一端を固定する。振動板10の上面には圧電素子20を
接合し、その上面には、励振用電極21および測定用電
極22を接合する。振動板10の下面には圧電素子30
を接合し、その下面には、励振用電極31および測定用
電極32を接合する。電圧供給部15から電極21,3
1に交流電圧Eを供給すると、圧電素子20,30は図
の横方向に伸縮し、振動板10が振動する。その振動変
位は、電極22,32に発生する電圧として、電圧測定
部16で検出される。流量は、振動板10の上方向の振
幅と下方向の振幅の差により求まり、粘度は、振動板1
0の振幅の平均値あるいは位相遅延により求まる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流量および粘度の測定方
法および測定装置に関する。
法および測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流量や粘度は、流体を取り扱うための基
本的な物理量であり、これらの値を測定するための装置
は種々の分野で利用されている。一般的に利用されてい
る流量測定装置としては、流路中にオリフィス、ノズ
ル、ベンチュリ管などの絞りを設け、この絞りの前後に
おける圧力差に基づいて流量を測定する差圧式流量計
や、流体を一定の容積をもった回転子に導き、この回転
子の回転数に基づいて流量を測定する容量式流量計が知
られている。また、流路内に浮かべたフロートに作用す
る力に基づいて流量を求めるフロート式、ファラデーの
電磁誘導の法則を用いる電磁式、超音波の伝播速度を利
用する超音波式、カルマン渦の発生周波数を求めるカル
マン式、などの測定装置も利用されている。一方、粘度
測定装置としては、粘性体中に挿入した回転子の受ける
トルクを測定する方式、特殊形状のフロートの位置を測
定する方式、粘性体中に挿入した振動片の振動減衰時間
を測定する方式、などが知られている。
本的な物理量であり、これらの値を測定するための装置
は種々の分野で利用されている。一般的に利用されてい
る流量測定装置としては、流路中にオリフィス、ノズ
ル、ベンチュリ管などの絞りを設け、この絞りの前後に
おける圧力差に基づいて流量を測定する差圧式流量計
や、流体を一定の容積をもった回転子に導き、この回転
子の回転数に基づいて流量を測定する容量式流量計が知
られている。また、流路内に浮かべたフロートに作用す
る力に基づいて流量を求めるフロート式、ファラデーの
電磁誘導の法則を用いる電磁式、超音波の伝播速度を利
用する超音波式、カルマン渦の発生周波数を求めるカル
マン式、などの測定装置も利用されている。一方、粘度
測定装置としては、粘性体中に挿入した回転子の受ける
トルクを測定する方式、特殊形状のフロートの位置を測
定する方式、粘性体中に挿入した振動片の振動減衰時間
を測定する方式、などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来知
られている流量測定方法あるいは粘度測定方法は、いず
れも測定原理が複雑であり、小型軽量でコストの低い測
定装置を実現するのが困難であるという問題がある。
られている流量測定方法あるいは粘度測定方法は、いず
れも測定原理が複雑であり、小型軽量でコストの低い測
定装置を実現するのが困難であるという問題がある。
【0004】そこで本発明は、単純な測定原理に基づく
新規な流量/粘度の測定方法と、この測定方法を用いた
小型軽量でコストの低い測定装置と、を提供することを
目的とする。
新規な流量/粘度の測定方法と、この測定方法を用いた
小型軽量でコストの低い測定装置と、を提供することを
目的とする。
【0005】
(1) 本願発明に係る流量測定方法は、一端が固定され
た振動板を測定対象となる流れの中に入れ、この振動板
の自由端を流れの方向に沿って振動させるためのエネル
ギーを与え、この振動板の第1の方向についての振幅と
第2の方向についての振幅とを測定し、この両振幅の差
に基づいて流量を求めるようにしたものである。
た振動板を測定対象となる流れの中に入れ、この振動板
の自由端を流れの方向に沿って振動させるためのエネル
ギーを与え、この振動板の第1の方向についての振幅と
第2の方向についての振幅とを測定し、この両振幅の差
に基づいて流量を求めるようにしたものである。
【0006】(2) 本願発明に係る粘度測定方法は、一
端が固定された振動板を測定対象となる粘性体中に入
れ、この振動板の自由端を粘性体中で振動させるための
周期的なエネルギーを与え、この振動板の周期的な振動
変位を測定し、測定した振動変位の振幅、あるいは、与
えた周期的なエネルギーと発生した周期的な振動変位と
の位相差、に基づいて粘性体の粘度を求めるようにした
ものである。
端が固定された振動板を測定対象となる粘性体中に入
れ、この振動板の自由端を粘性体中で振動させるための
周期的なエネルギーを与え、この振動板の周期的な振動
変位を測定し、測定した振動変位の振幅、あるいは、与
えた周期的なエネルギーと発生した周期的な振動変位と
の位相差、に基づいて粘性体の粘度を求めるようにした
ものである。
【0007】(3) 本願発明に係る流量測定装置は、上
述の流量測定方法を実施するために、一端が固定された
振動板と、この振動板の自由端を流れの方向に沿って振
動させる励振手段と、この振動板の第1の方向について
の振幅と第2の方向についての振幅とを測定する振幅測
定手段と、これら両振幅の差に基づいて流量を求める流
量検出手段と、を設けたものである。
述の流量測定方法を実施するために、一端が固定された
振動板と、この振動板の自由端を流れの方向に沿って振
動させる励振手段と、この振動板の第1の方向について
の振幅と第2の方向についての振幅とを測定する振幅測
定手段と、これら両振幅の差に基づいて流量を求める流
量検出手段と、を設けたものである。
【0008】(4) 本願発明に係る粘度測定装置は、上
述の粘度測定方法を実施するために、一端が固定された
振動板と、この振動板の自由端を振動させるための周期
的なエネルギーを与える励振手段と、この振動板の周期
的な振動変位を測定する振動変位測定手段と、を設けた
ものである。
述の粘度測定方法を実施するために、一端が固定された
振動板と、この振動板の自由端を振動させるための周期
的なエネルギーを与える励振手段と、この振動板の周期
的な振動変位を測定する振動変位測定手段と、を設けた
ものである。
【0009】(5) 本願発明に係る流量/粘度測定装置
は、一端が固定された振動板と、この振動板の上面に下
面が固着された第1の圧電素子と、振動板の下面に上面
が固着された第2の圧電素子と、第1の圧電素子の上面
の第1の部分に設けられた第1の励振用電極と、第1の
圧電素子の上面の第2の部分に設けられた第1の測定用
電極と、第2の圧電素子の下面の第1の部分に設けられ
た第2の励振用電極と、第2の圧電素子の下面の第2の
部分に設けられた第2の測定用電極と、第1の圧電素子
の下面と第1の励振用電極との間および第2の圧電素子
の上面と第2の励振用電極との間に交流電圧を供給する
電圧供給部と、第1の圧電素子の下面と第1の測定用電
極との間および第2の圧電素子の上面と第2の測定用電
極との間に発生する電圧を測定する電圧測定部と、を設
けたものである。
は、一端が固定された振動板と、この振動板の上面に下
面が固着された第1の圧電素子と、振動板の下面に上面
が固着された第2の圧電素子と、第1の圧電素子の上面
の第1の部分に設けられた第1の励振用電極と、第1の
圧電素子の上面の第2の部分に設けられた第1の測定用
電極と、第2の圧電素子の下面の第1の部分に設けられ
た第2の励振用電極と、第2の圧電素子の下面の第2の
部分に設けられた第2の測定用電極と、第1の圧電素子
の下面と第1の励振用電極との間および第2の圧電素子
の上面と第2の励振用電極との間に交流電圧を供給する
電圧供給部と、第1の圧電素子の下面と第1の測定用電
極との間および第2の圧電素子の上面と第2の測定用電
極との間に発生する電圧を測定する電圧測定部と、を設
けたものである。
【0010】
【作 用】一端が固定された振動板を流体中に入れ、こ
の振動板の自由端を振動させる。この流体が静止してい
る場合、すなわち、流れていない場合、振動板は中心位
置に対して両方向に同じ振幅で振動するはずである。と
ころが、流体が流れを生じている場合は、振動板の両方
向の振幅に差が生じることになる。なぜなら、振動板が
流れに逆らう方向に変位しようとすると、流体の流れに
よる反発力を受けるため、流体が静止している場合に比
べて振幅は小さく抑えられてしまう。逆に、振動板が流
れと同じ方向に変位しようとすると、流体の流れによる
推進力を受けるため、流体が静止している場合に比べて
振幅は大きくなる。こうして、振動板には両方向へ同じ
振幅の振動を起こさせるためのエネルギーを供給してい
るにもかかわらず、振動板の実際の振幅は両方向で差が
生じ、この差は流量が多くなればなるほど大きくなる。
したがって、この両方向での振幅の差に基づいて流量を
測定することが可能になる。
の振動板の自由端を振動させる。この流体が静止してい
る場合、すなわち、流れていない場合、振動板は中心位
置に対して両方向に同じ振幅で振動するはずである。と
ころが、流体が流れを生じている場合は、振動板の両方
向の振幅に差が生じることになる。なぜなら、振動板が
流れに逆らう方向に変位しようとすると、流体の流れに
よる反発力を受けるため、流体が静止している場合に比
べて振幅は小さく抑えられてしまう。逆に、振動板が流
れと同じ方向に変位しようとすると、流体の流れによる
推進力を受けるため、流体が静止している場合に比べて
振幅は大きくなる。こうして、振動板には両方向へ同じ
振幅の振動を起こさせるためのエネルギーを供給してい
るにもかかわらず、振動板の実際の振幅は両方向で差が
生じ、この差は流量が多くなればなるほど大きくなる。
したがって、この両方向での振幅の差に基づいて流量を
測定することが可能になる。
【0011】また、一端が固定された振動板を測定対象
となる粘性体中に入れ、この振動板の自由端を粘性体中
で振動させるための周期的なエネルギーを与える。この
エネルギー供給により、振動板は粘性体中で振動するこ
とになる。ところが、振動板が粘性体中で変位するため
には、粘性体を押しのけて動く必要があり、粘性体によ
る抵抗を受けることになる。この抵抗は粘性体の粘度が
高いほど大きい。このため、振動板の振幅は、粘度が高
いほど小さくなり、粘度が低いほど大きくなる。したが
って、振動板の振幅に基づいて粘度を測定することが可
能になる。また、この粘性体から受ける抵抗の影響によ
り、振動板が実際に振動変位を生じる時点は、周期的な
エネルギーの供給を受けた時点よりも遅れることにな
り、その遅れ時間は、粘性体の粘度が高くなればなるほ
ど大きくなる。したがって、振動板に与えた周期的なエ
ネルギーと、振動板に発生した周期的な振動変位との位
相差、に基づいて粘性体の粘度を求めることが可能にな
る。
となる粘性体中に入れ、この振動板の自由端を粘性体中
で振動させるための周期的なエネルギーを与える。この
エネルギー供給により、振動板は粘性体中で振動するこ
とになる。ところが、振動板が粘性体中で変位するため
には、粘性体を押しのけて動く必要があり、粘性体によ
る抵抗を受けることになる。この抵抗は粘性体の粘度が
高いほど大きい。このため、振動板の振幅は、粘度が高
いほど小さくなり、粘度が低いほど大きくなる。したが
って、振動板の振幅に基づいて粘度を測定することが可
能になる。また、この粘性体から受ける抵抗の影響によ
り、振動板が実際に振動変位を生じる時点は、周期的な
エネルギーの供給を受けた時点よりも遅れることにな
り、その遅れ時間は、粘性体の粘度が高くなればなるほ
ど大きくなる。したがって、振動板に与えた周期的なエ
ネルギーと、振動板に発生した周期的な振動変位との位
相差、に基づいて粘性体の粘度を求めることが可能にな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて詳
述する。
述する。
【0013】§1. 流量測定方法 はじめに、本発明による流量測定方法の基本原理を図1
および図2に基づいて説明する。いま、図1に側断面を
示すような円筒状の流体管100を流れる流体の流量を
測定する場合を考える。ここで、平板状の振動板10を
用意し、その一端を流体管100の内壁に埋設する。図
1において、振動板10の左端は流体管100の内壁に
埋設固定されているが、右端は自由端となっている。こ
の状態で、この振動板10の自由端を上下に振動させる
ための何らかのエネルギーを供給したものとする。すな
わち、振動板10は図に一点鎖線で示すように下方向に
変位を生じた後、実線で示すような基準位置に戻り、更
に、二点鎖線で示すように上方向に変位を生じた後、実
線で示すような基準位置に戻る。このような運動が繰り
返して行われるように、何らかのエネルギーを継続的に
供給するのである。ここで、この振動の振幅を考えるた
めに、振動板10の自由端側の所定点Pの位置に着目す
ると、基準位置P0を中心として、下端位置Paと上端
位置Pbとの間を往復運動することになる。すなわち、
下方向への振幅Daと上方向への振幅Dbとは同じにな
るはずである(ここでは、振動板10に対する重力の作
用は無視することにする)。
および図2に基づいて説明する。いま、図1に側断面を
示すような円筒状の流体管100を流れる流体の流量を
測定する場合を考える。ここで、平板状の振動板10を
用意し、その一端を流体管100の内壁に埋設する。図
1において、振動板10の左端は流体管100の内壁に
埋設固定されているが、右端は自由端となっている。こ
の状態で、この振動板10の自由端を上下に振動させる
ための何らかのエネルギーを供給したものとする。すな
わち、振動板10は図に一点鎖線で示すように下方向に
変位を生じた後、実線で示すような基準位置に戻り、更
に、二点鎖線で示すように上方向に変位を生じた後、実
線で示すような基準位置に戻る。このような運動が繰り
返して行われるように、何らかのエネルギーを継続的に
供給するのである。ここで、この振動の振幅を考えるた
めに、振動板10の自由端側の所定点Pの位置に着目す
ると、基準位置P0を中心として、下端位置Paと上端
位置Pbとの間を往復運動することになる。すなわち、
下方向への振幅Daと上方向への振幅Dbとは同じにな
るはずである(ここでは、振動板10に対する重力の作
用は無視することにする)。
【0014】ところが、図2に示すように、この流体管
100内を図の上から下の方向に向かって流体が流れて
いたとすると、振動板10の振動態様は異なってくる。
すなわち、振動板10が下方向に変位する場合は、流体
の流れと同じ方向に動けばよいので、流体の流れに基づ
く推進力を受け、振幅Daは大きくなる。これに対し
て、振動板10が上方向に変位する場合は、流体の流れ
に逆らって動く必要があるので、流体の流れに基づく抵
抗力を受け、振幅Dbは小さくなる。これは、振動板1
0を上方向に動かすために供給されるエネルギーの一部
は、流れの抵抗力のために消耗されてしまうことにな
り、逆に、振動板10を下方向に動かすために供給され
るエネルギーには、流れの推進力によるエネルギーが加
わって作用することになるためである。したがって、上
方向と下方向とで、供給するエネルギーが同じであって
も、実際に生じる振幅に差が生じてくるのである。
100内を図の上から下の方向に向かって流体が流れて
いたとすると、振動板10の振動態様は異なってくる。
すなわち、振動板10が下方向に変位する場合は、流体
の流れと同じ方向に動けばよいので、流体の流れに基づ
く推進力を受け、振幅Daは大きくなる。これに対し
て、振動板10が上方向に変位する場合は、流体の流れ
に逆らって動く必要があるので、流体の流れに基づく抵
抗力を受け、振幅Dbは小さくなる。これは、振動板1
0を上方向に動かすために供給されるエネルギーの一部
は、流れの抵抗力のために消耗されてしまうことにな
り、逆に、振動板10を下方向に動かすために供給され
るエネルギーには、流れの推進力によるエネルギーが加
わって作用することになるためである。したがって、上
方向と下方向とで、供給するエネルギーが同じであって
も、実際に生じる振幅に差が生じてくるのである。
【0015】本発明の基本原理は、このような性質を利
用して、流体の流量を測定することにある。下方向の振
幅Daと上方向の振幅Dbとを検出することができれ
ば、両者の差(Da−Db)は流量を示す値となる。す
なわち、流量が多くなればなるほど、DaとDbとの差
は大きくなるので、差の絶対値が流量に比例する。ま
た、差の符号は流れの向きを示すものとなる。たとえ
ば、図1に示すように、(Da−Db)=0の場合は、
流れがないことを示し、図2に示すように、(Da−D
b)>0の場合は、図の上から下へ向かう方向の流れを
示し、逆に、(Da−Db)<0の場合は、図の下から
上へ向かう方向の流れを示す。
用して、流体の流量を測定することにある。下方向の振
幅Daと上方向の振幅Dbとを検出することができれ
ば、両者の差(Da−Db)は流量を示す値となる。す
なわち、流量が多くなればなるほど、DaとDbとの差
は大きくなるので、差の絶対値が流量に比例する。ま
た、差の符号は流れの向きを示すものとなる。たとえ
ば、図1に示すように、(Da−Db)=0の場合は、
流れがないことを示し、図2に示すように、(Da−D
b)>0の場合は、図の上から下へ向かう方向の流れを
示し、逆に、(Da−Db)<0の場合は、図の下から
上へ向かう方向の流れを示す。
【0016】§2. 流量測定装置 2.1 圧電素子の利用 上述の測定方法を実現するための測定装置としては、種
々の構成のものが考えられる。なぜなら、一端が固定さ
れた振動板10の自由端を、流れの方向に沿って振動さ
せるためのエネルギーを供給する励振手段としては様々
なものを用いることができるし、この振動板10の振動
変位を測定する振動変位測定手段、あるいは振幅Da,
Dbを測定する振幅測定手段としても様々なものを用い
ることができるからである。たとえば、励振手段として
は、モータなどを用いて機械的に振動板10を振動させ
る構造のものを用いてもよいし、振動板10を鉄板など
で構成しておき、これを電磁石を用いて振動させる構造
のものを用いてもよい。また、振動変位測定手段(振幅
測定手段:振動変位の最大値が振幅に相当する)として
は、光学的に振動板10の位置を検出するものや、磁気
的に振動板10の位置を検出するものを用いてもよい。
々の構成のものが考えられる。なぜなら、一端が固定さ
れた振動板10の自由端を、流れの方向に沿って振動さ
せるためのエネルギーを供給する励振手段としては様々
なものを用いることができるし、この振動板10の振動
変位を測定する振動変位測定手段、あるいは振幅Da,
Dbを測定する振幅測定手段としても様々なものを用い
ることができるからである。たとえば、励振手段として
は、モータなどを用いて機械的に振動板10を振動させ
る構造のものを用いてもよいし、振動板10を鉄板など
で構成しておき、これを電磁石を用いて振動させる構造
のものを用いてもよい。また、振動変位測定手段(振幅
測定手段:振動変位の最大値が振幅に相当する)として
は、光学的に振動板10の位置を検出するものや、磁気
的に振動板10の位置を検出するものを用いてもよい。
【0017】しかしながら、この励振手段や振動変位測
定手段として、構造の複雑なものを用いたのでは、小型
軽量でコストの低い測定装置を提供するという本願目的
を達成することはできない。本願発明者は、上述の測定
方法に適した小型で軽量な低コストの流量測定装置を着
想したのである。以下、この流量測定装置の構造を詳述
する。この流量測定装置の特徴は、励振手段および振動
変位測定手段として、いずれも圧電素子を用いるように
した点にある。
定手段として、構造の複雑なものを用いたのでは、小型
軽量でコストの低い測定装置を提供するという本願目的
を達成することはできない。本願発明者は、上述の測定
方法に適した小型で軽量な低コストの流量測定装置を着
想したのである。以下、この流量測定装置の構造を詳述
する。この流量測定装置の特徴は、励振手段および振動
変位測定手段として、いずれも圧電素子を用いるように
した点にある。
【0018】たとえば、一般的に知られているPZTセ
ラミックス(チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体)の
ような圧電素子では、所望の方向に圧電効果が得られる
ような分極処理が可能である。すなわち、所望の方向に
電圧を印加した場合に所望の方向に力が発生するような
性質をもつように分極処理を行うことが可能であり、逆
に、所望の方向に力を加えた場合に所望の方向に電圧が
発生するような性質をもつように分極処理を行うことが
可能である。そこで、次のような性質をもった圧電素子
を用意する。すなわち、図3に示すようなブロック状の
圧電素子であって、その天面STに「+」、底面SBに
「−」の極性の電圧を印加した場合に、その右面SRお
よび左面SLを外側へ伸ばす方向への力F+が発生する
性質をもった圧電素子を用意する。このような圧電素子
では、印加する電圧の極性を変えると、発生する力の方
向も逆転する。すなわち、図4に示すように、その天面
STに「−」、底面SBに「+」の極性の電圧を印加し
た場合には、その右面SRおよび左面SLを内側へ縮め
る方向への力F−が発生する性質をもつ。以上は、電圧
を印加した場合に力が発生する性質であるが、逆に、力
を加えた場合に電圧が発生する性質(本来的には、電荷
が発生する性質であるが、天面STあるいは底面SBの
面積をS、両面の間隔をd、圧電素子の誘電率をεとす
れば、天面STおよび底面SBに発生する電荷Qと両面
間に発生する電圧Vとの間には、V=Q・(d/εS)
なる関係が得られるので、本明細書では、発生する電荷
Qを電圧Vとしてとらえることにする)は次のようにな
る。まず、図3に示すように、その右面SRおよび左面
SLを外側へ伸ばす方向への力F+を加えると、その天
面STに「+」、底面SBに「−」の極性の電圧が発生
する。また、図4に示すように、その右面SRおよび左
面SLを内側へ縮める方向への力F−を加えると、その
天面STに「−」、底面SBに「+」の極性の電圧が発
生する。
ラミックス(チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体)の
ような圧電素子では、所望の方向に圧電効果が得られる
ような分極処理が可能である。すなわち、所望の方向に
電圧を印加した場合に所望の方向に力が発生するような
性質をもつように分極処理を行うことが可能であり、逆
に、所望の方向に力を加えた場合に所望の方向に電圧が
発生するような性質をもつように分極処理を行うことが
可能である。そこで、次のような性質をもった圧電素子
を用意する。すなわち、図3に示すようなブロック状の
圧電素子であって、その天面STに「+」、底面SBに
「−」の極性の電圧を印加した場合に、その右面SRお
よび左面SLを外側へ伸ばす方向への力F+が発生する
性質をもった圧電素子を用意する。このような圧電素子
では、印加する電圧の極性を変えると、発生する力の方
向も逆転する。すなわち、図4に示すように、その天面
STに「−」、底面SBに「+」の極性の電圧を印加し
た場合には、その右面SRおよび左面SLを内側へ縮め
る方向への力F−が発生する性質をもつ。以上は、電圧
を印加した場合に力が発生する性質であるが、逆に、力
を加えた場合に電圧が発生する性質(本来的には、電荷
が発生する性質であるが、天面STあるいは底面SBの
面積をS、両面の間隔をd、圧電素子の誘電率をεとす
れば、天面STおよび底面SBに発生する電荷Qと両面
間に発生する電圧Vとの間には、V=Q・(d/εS)
なる関係が得られるので、本明細書では、発生する電荷
Qを電圧Vとしてとらえることにする)は次のようにな
る。まず、図3に示すように、その右面SRおよび左面
SLを外側へ伸ばす方向への力F+を加えると、その天
面STに「+」、底面SBに「−」の極性の電圧が発生
する。また、図4に示すように、その右面SRおよび左
面SLを内側へ縮める方向への力F−を加えると、その
天面STに「−」、底面SBに「+」の極性の電圧が発
生する。
【0019】2.2 励振手段としての利用 さて、上述のような性質をもった圧電素子を、振動板1
0に対する励振手段として用いた例を説明する。図5に
示すように、振動板10の上面に、上述した特性をもっ
た圧電素子20を接合し、更に、その上に電極25を接
合する。ここで、振動板10としては、金属板などの導
電性をもった材料を用い、振動板10と圧電素子20と
の間の接合および圧電素子20と電極25との間の接合
は、いずれも電気的に良好な接触状態が保てるような接
合を行うようにする。一方、振動板10の下面側にも、
同様に圧電素子30と電極35を接合する。この様子
は、図6の断面図に明瞭に示されている。ここで、圧電
素子20,30の配置に留意すべきである。図6に示す
ST,SB,SR,SLは、図3あるいは図4に示す圧
電素子の各面を示している。要するに、圧電素子20の
底面SBが振動板10の上面に接合され、圧電素子30
の天面STが振動板10の下面に接合されている状態と
なっている。このような配置を行っておけば、後述する
ように、振動板10を励振するために都合がよい。
0に対する励振手段として用いた例を説明する。図5に
示すように、振動板10の上面に、上述した特性をもっ
た圧電素子20を接合し、更に、その上に電極25を接
合する。ここで、振動板10としては、金属板などの導
電性をもった材料を用い、振動板10と圧電素子20と
の間の接合および圧電素子20と電極25との間の接合
は、いずれも電気的に良好な接触状態が保てるような接
合を行うようにする。一方、振動板10の下面側にも、
同様に圧電素子30と電極35を接合する。この様子
は、図6の断面図に明瞭に示されている。ここで、圧電
素子20,30の配置に留意すべきである。図6に示す
ST,SB,SR,SLは、図3あるいは図4に示す圧
電素子の各面を示している。要するに、圧電素子20の
底面SBが振動板10の上面に接合され、圧電素子30
の天面STが振動板10の下面に接合されている状態と
なっている。このような配置を行っておけば、後述する
ように、振動板10を励振するために都合がよい。
【0020】さて、このような構成において、図7ある
いは図8に示すように、交流電圧Eを発生することので
きる電圧供給部15を用意し、振動板10と電極25と
の間、および振動板10と電極35との間、にそれぞれ
交流電圧Eを印加する。図7は、振動板10側が
「−」、各電極25,35側が「+」となった瞬間の状
態を示しており、図8は、振動板10側が「+」、各電
極25,35側が「−」となった瞬間の状態を示してい
る。まず、図7に示す状態から説明する。この図におい
て圧電素子20への印加電圧の極性に着目すると、天面
STに「+」、底面SBに「−」の電圧が印加されてい
るので、図3に示すように、右面SRおよび左面SLが
外側に伸びる方向の力F+が作用することになる。一
方、圧電素子30への印加電圧の極性に着目すると、天
面STに「−」、底面SBに「+」の電圧が印加されて
いるので、図4に示すように、右面SRおよび左面SL
が内側に縮む方向の力F−が作用することになる。した
がって、振動板10の上面には図の左右に伸びる方向の
力が作用し、下面には図の左右に縮む方向の力が作用す
る。その結果、振動板10全体としては、図7に示すよ
うに下方に反る状態となる。
いは図8に示すように、交流電圧Eを発生することので
きる電圧供給部15を用意し、振動板10と電極25と
の間、および振動板10と電極35との間、にそれぞれ
交流電圧Eを印加する。図7は、振動板10側が
「−」、各電極25,35側が「+」となった瞬間の状
態を示しており、図8は、振動板10側が「+」、各電
極25,35側が「−」となった瞬間の状態を示してい
る。まず、図7に示す状態から説明する。この図におい
て圧電素子20への印加電圧の極性に着目すると、天面
STに「+」、底面SBに「−」の電圧が印加されてい
るので、図3に示すように、右面SRおよび左面SLが
外側に伸びる方向の力F+が作用することになる。一
方、圧電素子30への印加電圧の極性に着目すると、天
面STに「−」、底面SBに「+」の電圧が印加されて
いるので、図4に示すように、右面SRおよび左面SL
が内側に縮む方向の力F−が作用することになる。した
がって、振動板10の上面には図の左右に伸びる方向の
力が作用し、下面には図の左右に縮む方向の力が作用す
る。その結果、振動板10全体としては、図7に示すよ
うに下方に反る状態となる。
【0021】これに対し、印加電圧の極性が反転する
と、図8に示すように、振動板10の反りの方向も反転
する。すなわち、図8において圧電素子20への印加電
圧の極性に着目すると、天面STに「−」、底面SBに
「+」の電圧が印加されているので、図4に示すよう
に、右面SRおよび左面SLが内側に縮む方向の力F−
が作用することになる。一方、圧電素子30への印加電
圧の極性に着目すると、天面STに「+」、底面SBに
「−」の電圧が印加されているので、図3に示すよう
に、右面SRおよび左面SLが外側に伸びる方向の力F
+が作用することになる。したがって、振動板10の上
面には図の左右に縮む方向の力が作用し、下面には図の
左右に伸びる方向の力が作用する。その結果、振動板1
0全体としては、図8に示すように上方に反る状態とな
る。
と、図8に示すように、振動板10の反りの方向も反転
する。すなわち、図8において圧電素子20への印加電
圧の極性に着目すると、天面STに「−」、底面SBに
「+」の電圧が印加されているので、図4に示すよう
に、右面SRおよび左面SLが内側に縮む方向の力F−
が作用することになる。一方、圧電素子30への印加電
圧の極性に着目すると、天面STに「+」、底面SBに
「−」の電圧が印加されているので、図3に示すよう
に、右面SRおよび左面SLが外側に伸びる方向の力F
+が作用することになる。したがって、振動板10の上
面には図の左右に縮む方向の力が作用し、下面には図の
左右に伸びる方向の力が作用する。その結果、振動板1
0全体としては、図8に示すように上方に反る状態とな
る。
【0022】実際には、電圧供給部15によって供給さ
れる交流電圧Eは、正弦波曲線を描くように滑らかに変
化してゆくため、振動板10は図7に示す状態と図8に
示す状態とを交互に繰り返すことになる。すなわち、交
流電圧Eの供給により、振動板10を振動させることが
できる。供給する交流電圧Eの周波数および電圧を一定
に保っておけば、振動板10を振動させるために与えら
れるエネルギーは常に一定である。このように、振動板
10の上下にそれぞれ圧電素子を配置するという単純な
構造により、振動板10を振動させることができるよう
になる。もっとも、圧電素子は必ずしも上下に設ける必
要はなく、上方だけあるいは下方だけに設けるようにし
ても、振動板10を振動させることは可能である。ただ
し、安定した振動を行わせるためには、上下に圧電素子
を設けるのが好ましい。なお、図7および図8において
は、説明の便宜上、交流電圧Eを供給するための配線が
図の右方(自由端側)に描かれているが、実際の配線
は、図の左方(固定端側)から行うのが好ましい。
れる交流電圧Eは、正弦波曲線を描くように滑らかに変
化してゆくため、振動板10は図7に示す状態と図8に
示す状態とを交互に繰り返すことになる。すなわち、交
流電圧Eの供給により、振動板10を振動させることが
できる。供給する交流電圧Eの周波数および電圧を一定
に保っておけば、振動板10を振動させるために与えら
れるエネルギーは常に一定である。このように、振動板
10の上下にそれぞれ圧電素子を配置するという単純な
構造により、振動板10を振動させることができるよう
になる。もっとも、圧電素子は必ずしも上下に設ける必
要はなく、上方だけあるいは下方だけに設けるようにし
ても、振動板10を振動させることは可能である。ただ
し、安定した振動を行わせるためには、上下に圧電素子
を設けるのが好ましい。なお、図7および図8において
は、説明の便宜上、交流電圧Eを供給するための配線が
図の右方(自由端側)に描かれているが、実際の配線
は、図の左方(固定端側)から行うのが好ましい。
【0023】2.3 振動変位測定手段(振幅測定手
段)としての利用 図6に示すように配置された圧電素子20,30は、上
述したように励振手段として利用することもできるが、
振動変位測定手段としても利用することができる。たと
えば、図6に示す構造体に対して、何らかの外力を与え
た場合に、各圧電素子20,30にどのような電圧が発
生するかを考えてみる。まず、図9に示すように、振動
板10の自由端を下方に変位させるような力FDを与
え、振動板10を下方に反らせた状態を考える。この場
合、圧電素子20に対しては、図の左右方向に伸ばす力
F+が加わるため、電極25には「+」の電圧が、振動
板10には「−」の電圧が、それぞれ発生する。一方、
圧電素子30に対しては、図の左右方向に縮める力F−
が加わるため、電極35には「+」の電圧が、振動板1
0には「−」の電圧が、それぞれ発生する。ここで、振
動板10に接続された出力端子T0の電位を基準電位と
すれば、電極25に接続された出力端子T1には正の電
圧V1が発生し、電極35に接続された出力端子T2に
は正の電圧V2が発生することになる。これとは逆に、
図10に示すように、振動板10の自由端を上方に変位
させるような力FUを与え、振動板10を上方に反らせ
た状態を考える。この場合、圧電素子20に対しては、
図の左右方向に縮める力F−が加わるため、電極25に
は「−」の電圧が、振動板10には「+」の電圧が、そ
れぞれ発生する。一方、圧電素子30に対しては、図の
左右方向に伸ばす力F+が加わるため、電極35には
「−」の電圧が、振動板10には「+」の電圧が、それ
ぞれ発生する。したがって、出力端子T0の電位を基準
電位とすれば、出力端子T1には負の電圧V1が発生
し、出力端子T2には負の電圧V2が発生することにな
る。
段)としての利用 図6に示すように配置された圧電素子20,30は、上
述したように励振手段として利用することもできるが、
振動変位測定手段としても利用することができる。たと
えば、図6に示す構造体に対して、何らかの外力を与え
た場合に、各圧電素子20,30にどのような電圧が発
生するかを考えてみる。まず、図9に示すように、振動
板10の自由端を下方に変位させるような力FDを与
え、振動板10を下方に反らせた状態を考える。この場
合、圧電素子20に対しては、図の左右方向に伸ばす力
F+が加わるため、電極25には「+」の電圧が、振動
板10には「−」の電圧が、それぞれ発生する。一方、
圧電素子30に対しては、図の左右方向に縮める力F−
が加わるため、電極35には「+」の電圧が、振動板1
0には「−」の電圧が、それぞれ発生する。ここで、振
動板10に接続された出力端子T0の電位を基準電位と
すれば、電極25に接続された出力端子T1には正の電
圧V1が発生し、電極35に接続された出力端子T2に
は正の電圧V2が発生することになる。これとは逆に、
図10に示すように、振動板10の自由端を上方に変位
させるような力FUを与え、振動板10を上方に反らせ
た状態を考える。この場合、圧電素子20に対しては、
図の左右方向に縮める力F−が加わるため、電極25に
は「−」の電圧が、振動板10には「+」の電圧が、そ
れぞれ発生する。一方、圧電素子30に対しては、図の
左右方向に伸ばす力F+が加わるため、電極35には
「−」の電圧が、振動板10には「+」の電圧が、それ
ぞれ発生する。したがって、出力端子T0の電位を基準
電位とすれば、出力端子T1には負の電圧V1が発生
し、出力端子T2には負の電圧V2が発生することにな
る。
【0024】ここで、振動板10が上下に振動していた
場合を考えると、図9に示す状態と図10に示す状態と
を交互に繰り返すことになり、発生する電圧V1および
電圧V2は、そのときの振動板10の変位を示す値とな
る。すなわち、電圧V1,V2が正の最大値をとったと
きには、振動板10が最下位置に変位した状態を示し、
電圧V1,V2が負の最大値をとったときには、振動板
10が最上位置に変位した状態を示す。したがって、図
1に示すような振動状態における下方向の振幅Daは、
電圧V1,V2の正の最大値によって求めることがで
き、上方向の振幅Dbは、電圧V1,V2の負の最大値
によって求めることができる。こうして、出力端子T
0,T1,T2の電位をモニタすることにより、振動板
10の振動変位あるいは振幅(振動変位の正負両極点に
おける値)を測定することが可能になる。なお、電圧V
1も電圧V2も、振動板10の変位が大きくなるほどそ
の絶対値は大きくなる。したがって、V1とV2とのい
ずれの電圧値を振動変位の測定値として用いてもかまわ
ない。別言すれば、圧電素子20または30のいずれか
一方だけを用いても、振動変位の測定は可能である。し
かしながら、本実施例では、測定精度を向上させるため
に、圧電素子20および30の双方を用い、その出力電
圧である電圧V1と電圧V2との和V=V1+V2をも
って、振動変位を示す検出電圧Vとして取り扱うように
している。
場合を考えると、図9に示す状態と図10に示す状態と
を交互に繰り返すことになり、発生する電圧V1および
電圧V2は、そのときの振動板10の変位を示す値とな
る。すなわち、電圧V1,V2が正の最大値をとったと
きには、振動板10が最下位置に変位した状態を示し、
電圧V1,V2が負の最大値をとったときには、振動板
10が最上位置に変位した状態を示す。したがって、図
1に示すような振動状態における下方向の振幅Daは、
電圧V1,V2の正の最大値によって求めることがで
き、上方向の振幅Dbは、電圧V1,V2の負の最大値
によって求めることができる。こうして、出力端子T
0,T1,T2の電位をモニタすることにより、振動板
10の振動変位あるいは振幅(振動変位の正負両極点に
おける値)を測定することが可能になる。なお、電圧V
1も電圧V2も、振動板10の変位が大きくなるほどそ
の絶対値は大きくなる。したがって、V1とV2とのい
ずれの電圧値を振動変位の測定値として用いてもかまわ
ない。別言すれば、圧電素子20または30のいずれか
一方だけを用いても、振動変位の測定は可能である。し
かしながら、本実施例では、測定精度を向上させるため
に、圧電素子20および30の双方を用い、その出力電
圧である電圧V1と電圧V2との和V=V1+V2をも
って、振動変位を示す検出電圧Vとして取り扱うように
している。
【0025】実際には、振動板10は上下に振動するこ
とになるので、検出電圧Vは正弦波曲線を描くように滑
らかに変化することになる。なお、図9および図10に
おいては、説明の便宜上、出力端子T0〜T2を取り出
すための配線が図の右方(自由端側)に描かれている
が、実際の配線は、図の左方(固定端側)から行うのが
好ましい。
とになるので、検出電圧Vは正弦波曲線を描くように滑
らかに変化することになる。なお、図9および図10に
おいては、説明の便宜上、出力端子T0〜T2を取り出
すための配線が図の右方(自由端側)に描かれている
が、実際の配線は、図の左方(固定端側)から行うのが
好ましい。
【0026】2.4 流量測定装置の構成 上述したように、圧電素子は励振手段として利用するこ
ともできるし、振動変位測定手段として利用することも
できる。そこで、振動板10に励振手段としての圧電素
子と、振動変位測定手段としての圧電素子とを設けるよ
うにすれば、「振動板10を励振させ、そのときの実際
の変位(振幅)を測定する」という機能をもった装置が
実現できる。ただ、装置構成をできるだけ簡素化するた
め、1つの圧電素子の一部を励振手段として利用し、他
の一部を振動変位測定手段として利用する構成をもった
実施例を以下に述べる。図11は、このような構成をも
った流量測定装置の一実施例の斜視図である。振動板1
0の上面には圧電素子20が接合され、下面には圧電素
子30が接合されている(図では、便宜上、振動板10
の下面の構成要素については、分離した状態で描いてあ
る)。ここまでの構成は、図6に示す装置と同様であ
り、各圧電素子の配置特性も図6に示す装置と同じであ
る。ただ、圧電素子20の上面には2種類の電極が形成
されており、圧電素子30の下面にも2種類の電極が形
成されている。すなわち、圧電素子20の上面には、励
振用電極21と測定用電極22とが接合され、圧電素子
30の下面には、励振用電極31と測定用電極32とが
接合されている。
ともできるし、振動変位測定手段として利用することも
できる。そこで、振動板10に励振手段としての圧電素
子と、振動変位測定手段としての圧電素子とを設けるよ
うにすれば、「振動板10を励振させ、そのときの実際
の変位(振幅)を測定する」という機能をもった装置が
実現できる。ただ、装置構成をできるだけ簡素化するた
め、1つの圧電素子の一部を励振手段として利用し、他
の一部を振動変位測定手段として利用する構成をもった
実施例を以下に述べる。図11は、このような構成をも
った流量測定装置の一実施例の斜視図である。振動板1
0の上面には圧電素子20が接合され、下面には圧電素
子30が接合されている(図では、便宜上、振動板10
の下面の構成要素については、分離した状態で描いてあ
る)。ここまでの構成は、図6に示す装置と同様であ
り、各圧電素子の配置特性も図6に示す装置と同じであ
る。ただ、圧電素子20の上面には2種類の電極が形成
されており、圧電素子30の下面にも2種類の電極が形
成されている。すなわち、圧電素子20の上面には、励
振用電極21と測定用電極22とが接合され、圧電素子
30の下面には、励振用電極31と測定用電極32とが
接合されている。
【0027】図12は、この流量測定装置を、流体管1
00の内壁に取り付けた状態を示す上面図である。励振
用電極21(および31)は、図のようにU字型をして
おり、測定用電極22(および32)は、図のようにI
字型をしている。そして、励振用電極21と振動板10
とによって挟まれた圧電素子20のU字型部分と、励振
用電極31と振動板10とによって挟まれた圧電素子3
0のU字型部分と、が励振手段として利用されることに
なり、励振用電極22と振動板10とによって挟まれた
圧電素子20のI字型部分と、励振用電極32と振動板
10とによって挟まれた圧電素子30のI字型部分と、
が振動変位測定手段として利用されることになる。
00の内壁に取り付けた状態を示す上面図である。励振
用電極21(および31)は、図のようにU字型をして
おり、測定用電極22(および32)は、図のようにI
字型をしている。そして、励振用電極21と振動板10
とによって挟まれた圧電素子20のU字型部分と、励振
用電極31と振動板10とによって挟まれた圧電素子3
0のU字型部分と、が励振手段として利用されることに
なり、励振用電極22と振動板10とによって挟まれた
圧電素子20のI字型部分と、励振用電極32と振動板
10とによって挟まれた圧電素子30のI字型部分と、
が振動変位測定手段として利用されることになる。
【0028】図13は、この流量測定装置を、流体管1
00の内壁に取り付けた状態を示す側断面図である。こ
こで、励振手段を構成する励振用電極21,31に対し
ては、振動板10の電位を基準として、電圧供給部15
から交流電圧Eを供給する。一方、振動変位測定手段を
構成する測定用電極22,32については、それぞれ出
力端子T1,T2を接続する。また、振動板10には出
力端子T0を接続し、この出力端子T0を基準電圧とし
たときの出力端子T1の電圧V1および出力端子T2の
電圧V2が、電圧測定部16において測定される。この
ように、U字型の励振用電極21,31と、I字型の測
定用電極22,32と、により、圧電素子の領域を分割
して利用するようにしたため、単一の圧電素子が、励振
手段と振動変位測定手段とを兼ねることになる。すなわ
ち、電圧供給部15から供給される交流電圧Eによっ
て、励振用電極21,31には「+」,「−」の電圧が
交互に印加されることになり、図7および図8に示す原
理に基づき、振動板10は上下方向に振動することにな
る。一方、この振動板10が振動すると、図9および図
10に示す原理に基づき、測定用電極22,32には
「+」,「−」の電圧が交互に発生することになり、こ
の電圧は電圧測定部16において検出される。こうし
て、振動板10を振動させるためのエネルギーを供給す
るとともに、このエネルギーを受けて発生した実際の振
動の変位を測定することが可能になる。なお、圧電素子
の領域の分割の仕方は、この例のようにU字型とI字型
とに分ける方法に限定されるものではない。たとえば、
図14に示すように、同じ矩形をした励振用電極26と
測定用電極27とを並列配置して、圧電素子の領域分割
を行ってもかまわない。ただし、与えられたエネルギー
をできるだけ効率良く振動に変換し、そのときの振動変
位をできるだけ感度よく測定するという点においては、
上述したU字型とI字型とに分ける方法が優れている。
00の内壁に取り付けた状態を示す側断面図である。こ
こで、励振手段を構成する励振用電極21,31に対し
ては、振動板10の電位を基準として、電圧供給部15
から交流電圧Eを供給する。一方、振動変位測定手段を
構成する測定用電極22,32については、それぞれ出
力端子T1,T2を接続する。また、振動板10には出
力端子T0を接続し、この出力端子T0を基準電圧とし
たときの出力端子T1の電圧V1および出力端子T2の
電圧V2が、電圧測定部16において測定される。この
ように、U字型の励振用電極21,31と、I字型の測
定用電極22,32と、により、圧電素子の領域を分割
して利用するようにしたため、単一の圧電素子が、励振
手段と振動変位測定手段とを兼ねることになる。すなわ
ち、電圧供給部15から供給される交流電圧Eによっ
て、励振用電極21,31には「+」,「−」の電圧が
交互に印加されることになり、図7および図8に示す原
理に基づき、振動板10は上下方向に振動することにな
る。一方、この振動板10が振動すると、図9および図
10に示す原理に基づき、測定用電極22,32には
「+」,「−」の電圧が交互に発生することになり、こ
の電圧は電圧測定部16において検出される。こうし
て、振動板10を振動させるためのエネルギーを供給す
るとともに、このエネルギーを受けて発生した実際の振
動の変位を測定することが可能になる。なお、圧電素子
の領域の分割の仕方は、この例のようにU字型とI字型
とに分ける方法に限定されるものではない。たとえば、
図14に示すように、同じ矩形をした励振用電極26と
測定用電極27とを並列配置して、圧電素子の領域分割
を行ってもかまわない。ただし、与えられたエネルギー
をできるだけ効率良く振動に変換し、そのときの振動変
位をできるだけ感度よく測定するという点においては、
上述したU字型とI字型とに分ける方法が優れている。
【0029】さて、この図13に示す流量測定装置の動
作を考えてみる。いま、電圧供給部15によって、図1
5(a) に示すような正弦波曲線に沿って周期的に変化す
る印加電圧Eを励振用電極21,31に与えた場合を考
える。時刻t0〜t1の期間を前半周期、時刻t1〜t
2の期間を後半周期、と呼ぶことにすれば、前半周期の
点Qaにおいて、励振用電極21,31には「+」の最
大電圧が印加され、振動板10は図7に示すように、下
方に最大変位した状態になる。また、後半周期の点Qb
において、励振用電極21,31には「−」の最大電圧
が印加され、振動板10は図8に示すように、上方に最
大変位した状態になる。したがって、振動板10の変位
Dを同じ時間軸上のグラフで示すと、図15(b) に実線
で示すような正弦波曲線となる。すなわち、前半周期に
おいて振動板10は下方に変位し、後半周期において振
動板10は上方に変位する。このような振動状態におい
て、電圧測定部16では、出力端子T0の電位に対する
出力端子T1の電位を示す電圧V1と、出力端子T0の
電位に対する出力端子T2の電位を示す電圧V2との和
として、検出電圧Vが求められる。この検出電圧Vは、
前半周期に振動板が下方に変位した状態では、図9に示
すように正の値となり、後半周期に振動板が上方に変位
した状態では、図10に示すように負の値となる。した
がって、検出電圧Vを同じ時間軸上のグラフで示すと、
図15(c) に実線で示すような正弦波曲線となる。
作を考えてみる。いま、電圧供給部15によって、図1
5(a) に示すような正弦波曲線に沿って周期的に変化す
る印加電圧Eを励振用電極21,31に与えた場合を考
える。時刻t0〜t1の期間を前半周期、時刻t1〜t
2の期間を後半周期、と呼ぶことにすれば、前半周期の
点Qaにおいて、励振用電極21,31には「+」の最
大電圧が印加され、振動板10は図7に示すように、下
方に最大変位した状態になる。また、後半周期の点Qb
において、励振用電極21,31には「−」の最大電圧
が印加され、振動板10は図8に示すように、上方に最
大変位した状態になる。したがって、振動板10の変位
Dを同じ時間軸上のグラフで示すと、図15(b) に実線
で示すような正弦波曲線となる。すなわち、前半周期に
おいて振動板10は下方に変位し、後半周期において振
動板10は上方に変位する。このような振動状態におい
て、電圧測定部16では、出力端子T0の電位に対する
出力端子T1の電位を示す電圧V1と、出力端子T0の
電位に対する出力端子T2の電位を示す電圧V2との和
として、検出電圧Vが求められる。この検出電圧Vは、
前半周期に振動板が下方に変位した状態では、図9に示
すように正の値となり、後半周期に振動板が上方に変位
した状態では、図10に示すように負の値となる。した
がって、検出電圧Vを同じ時間軸上のグラフで示すと、
図15(c) に実線で示すような正弦波曲線となる。
【0030】ところで、以上の議論は、流体管100内
に流体の流れがない場合の議論である。別言すれば、振
動板10の上方向への変位と下方向への変位とが、全く
同じ条件で実現される場合の議論である(前述したよう
に、振動板10に作用する重力の影響は無視する)。と
ころが、流体管100内に流体の流れがある場合には、
図2で説明したように、流れに逆らう上方向の変位は抑
制され、流れに向かった下方向の変位は助長されること
になる。その結果、下方向の振幅Daは増大し、上方向
の振幅Dbは減少することは既に述べたとおりである。
したがって、図13の上から下へ向かう方向に流れが存
在する場合には、図15(b) に示す変位Dは、破線に示
すように偏ったものとなる。その結果、図15(c) に示
す検出電圧Vも、破線に示すように偏ったものとなる。
ここで、電圧測定部16において、前半周期に得られる
検出電圧の最大値Va(絶対値:下方向の振幅Daに対
応)と、後半周期に得られる検出電圧の最大値Vb(絶
対値:上方向の振幅Dbに対応)と、の差ΔVを、ΔV
=Va−Vbなる演算で求めることにすれば、ΔVは流
量を示す値となる。なぜなら、流量が多くなればなるほ
ど、VaとVbとの差が大きくなるからである。また、
流れの方向が、図の下から上へと逆転した場合には、Δ
Vの符号も逆転するので、ΔVによって流量だけでなく
流れの方向も認識することができる。以上が、この流量
測定装置の動作原理である。
に流体の流れがない場合の議論である。別言すれば、振
動板10の上方向への変位と下方向への変位とが、全く
同じ条件で実現される場合の議論である(前述したよう
に、振動板10に作用する重力の影響は無視する)。と
ころが、流体管100内に流体の流れがある場合には、
図2で説明したように、流れに逆らう上方向の変位は抑
制され、流れに向かった下方向の変位は助長されること
になる。その結果、下方向の振幅Daは増大し、上方向
の振幅Dbは減少することは既に述べたとおりである。
したがって、図13の上から下へ向かう方向に流れが存
在する場合には、図15(b) に示す変位Dは、破線に示
すように偏ったものとなる。その結果、図15(c) に示
す検出電圧Vも、破線に示すように偏ったものとなる。
ここで、電圧測定部16において、前半周期に得られる
検出電圧の最大値Va(絶対値:下方向の振幅Daに対
応)と、後半周期に得られる検出電圧の最大値Vb(絶
対値:上方向の振幅Dbに対応)と、の差ΔVを、ΔV
=Va−Vbなる演算で求めることにすれば、ΔVは流
量を示す値となる。なぜなら、流量が多くなればなるほ
ど、VaとVbとの差が大きくなるからである。また、
流れの方向が、図の下から上へと逆転した場合には、Δ
Vの符号も逆転するので、ΔVによって流量だけでなく
流れの方向も認識することができる。以上が、この流量
測定装置の動作原理である。
【0031】もっとも、上述の測定装置は本発明による
流量測定方法を実施することができる装置の一構成例で
あり、本発明はこの他にも種々の態様で実現可能であ
る。たとえば、振動板10として、上述の実施例では、
金属などの導電性の材料を用いている。これは、振動板
10を共通の電極として利用することができるために便
利であるが、振動板10としては絶縁体を用いることも
可能である。この場合は、振動板10の表面に導電性の
層を形成すればよい。
流量測定方法を実施することができる装置の一構成例で
あり、本発明はこの他にも種々の態様で実現可能であ
る。たとえば、振動板10として、上述の実施例では、
金属などの導電性の材料を用いている。これは、振動板
10を共通の電極として利用することができるために便
利であるが、振動板10としては絶縁体を用いることも
可能である。この場合は、振動板10の表面に導電性の
層を形成すればよい。
【0032】2.5 検出電圧Vを容易に求めるための
工夫 これまで、図11に示す実施例の動作について述べてき
たが、ここでは、これを少し変形した実施例を開示して
おく。すなわち、図11に示す実施例における圧電素子
20を、図16に示すような圧電素子40に置換するの
である。圧電素子40は、その一部分の圧電特性が他の
部分に対して逆転しているという性質を有する。圧電素
子20および30は、既に述べたように、図3および図
4に示すような圧電特性を有していた。ところが、圧電
素子40の圧電特性は、図16に示すように、外側のU
字型の部分41(励振用電極21に対応する部分)につ
いては、図3および図4に示すような圧電特性を有して
いるが、内側のI字型の部分42(測定用電極22に対
応する部分)については、天地の関係を逆にした圧電特
性を有している。別言すれば、U字型の部分41の上面
には、図3および図4に示す圧電素子の天面STに相当
する面が位置するが、I字型の部分42の上面には、図
3および図4に示す圧電素子の底面SBに相当する面が
位置している。前述したように、圧電素子の圧電特性
は、分極処理を施すときの条件によって自由に設定する
ことができるので、このような部分的に異なる圧電特性
をもった圧電素子40を形成することは可能である。
工夫 これまで、図11に示す実施例の動作について述べてき
たが、ここでは、これを少し変形した実施例を開示して
おく。すなわち、図11に示す実施例における圧電素子
20を、図16に示すような圧電素子40に置換するの
である。圧電素子40は、その一部分の圧電特性が他の
部分に対して逆転しているという性質を有する。圧電素
子20および30は、既に述べたように、図3および図
4に示すような圧電特性を有していた。ところが、圧電
素子40の圧電特性は、図16に示すように、外側のU
字型の部分41(励振用電極21に対応する部分)につ
いては、図3および図4に示すような圧電特性を有して
いるが、内側のI字型の部分42(測定用電極22に対
応する部分)については、天地の関係を逆にした圧電特
性を有している。別言すれば、U字型の部分41の上面
には、図3および図4に示す圧電素子の天面STに相当
する面が位置するが、I字型の部分42の上面には、図
3および図4に示す圧電素子の底面SBに相当する面が
位置している。前述したように、圧電素子の圧電特性
は、分極処理を施すときの条件によって自由に設定する
ことができるので、このような部分的に異なる圧電特性
をもった圧電素子40を形成することは可能である。
【0033】この実施例の特徴は、振動板10の上方に
設ける圧電素子として、上述したような圧電素子40を
用いる点にある。振動板10の下方に設ける圧電素子と
しては、前述の実施例と同様に圧電素子30を用いる。
さて、圧電素子40の励振手段としての機能に関して
は、前述の実施例と全く同じである。なぜなら、励振手
段として機能するU字型の部分41の圧電特性は、前述
の実施例と全く同じであるからである。ところが、圧電
素子40の振動変位測定手段としての機能に関しては、
前述の実施例とは測定結果の極性が逆転することにな
る。これを具体的に説明しよう。たとえば、振動板10
が下方に変位を生じた場合、これまでの実施例で用いて
きた圧電素子20の場合には、図9に示すような電圧V
1,V2が、出力端子T1,T2に得られる。ところ
が、圧電素子40の場合には、特性が逆転しているた
め、図17に示すように、電圧V1の向きが逆転するこ
とになる。このように、電圧V1の向きを逆転させてお
くと、振動変位の検出電圧であるVを求めるための演算
処理が簡単になるというメリットが得られる。上述の実
施例では、検出電圧Vは、V=V1+V2なる演算によ
り求められる。ところが、この実施例では、図17に示
すように、出力端子T1の電位に対する出力端子T2の
電位を求めれば、求めた電位がそのまま検出電圧Vとな
る。したがって、V=V1+V2なる演算は不要になる
のである。装置構成をできるだけ簡素化する上では、こ
のような工夫は非常に効果的である。
設ける圧電素子として、上述したような圧電素子40を
用いる点にある。振動板10の下方に設ける圧電素子と
しては、前述の実施例と同様に圧電素子30を用いる。
さて、圧電素子40の励振手段としての機能に関して
は、前述の実施例と全く同じである。なぜなら、励振手
段として機能するU字型の部分41の圧電特性は、前述
の実施例と全く同じであるからである。ところが、圧電
素子40の振動変位測定手段としての機能に関しては、
前述の実施例とは測定結果の極性が逆転することにな
る。これを具体的に説明しよう。たとえば、振動板10
が下方に変位を生じた場合、これまでの実施例で用いて
きた圧電素子20の場合には、図9に示すような電圧V
1,V2が、出力端子T1,T2に得られる。ところ
が、圧電素子40の場合には、特性が逆転しているた
め、図17に示すように、電圧V1の向きが逆転するこ
とになる。このように、電圧V1の向きを逆転させてお
くと、振動変位の検出電圧であるVを求めるための演算
処理が簡単になるというメリットが得られる。上述の実
施例では、検出電圧Vは、V=V1+V2なる演算によ
り求められる。ところが、この実施例では、図17に示
すように、出力端子T1の電位に対する出力端子T2の
電位を求めれば、求めた電位がそのまま検出電圧Vとな
る。したがって、V=V1+V2なる演算は不要になる
のである。装置構成をできるだけ簡素化する上では、こ
のような工夫は非常に効果的である。
【0034】§3. 粘度測定方法 前節では、具体的な流量測定装置の構造について述べて
きた。ところが、この流量測定装置は、粘度の測定にも
応用できる。以下、その方法について詳述する。いま、
図11に示す測定装置(断面図は、図13に示されてい
る)を、図18に示すように、粘性体中に浸して用いる
場合を考える。すなわち、容器50内に粘性体60を満
たし、上から蓋51を被せる。そして、前述の測定装置
の振動板10の固定端側を蓋51に埋設して固定する。
振動板10および各電極21,22,31,32には、
図13に示す配線と全く同様の配線が施されているもの
とする。この状態で、電圧供給部15から励振用電極2
1,31に交流電圧Eを供給すれば、振動板10は図の
方向AおよびBに振動することになる。そして、振動板
10の実際の振動変位は、測定用電極22,32に発生
する電圧を検出することにより求めることができる。
きた。ところが、この流量測定装置は、粘度の測定にも
応用できる。以下、その方法について詳述する。いま、
図11に示す測定装置(断面図は、図13に示されてい
る)を、図18に示すように、粘性体中に浸して用いる
場合を考える。すなわち、容器50内に粘性体60を満
たし、上から蓋51を被せる。そして、前述の測定装置
の振動板10の固定端側を蓋51に埋設して固定する。
振動板10および各電極21,22,31,32には、
図13に示す配線と全く同様の配線が施されているもの
とする。この状態で、電圧供給部15から励振用電極2
1,31に交流電圧Eを供給すれば、振動板10は図の
方向AおよびBに振動することになる。そして、振動板
10の実際の振動変位は、測定用電極22,32に発生
する電圧を検出することにより求めることができる。
【0035】ところで、粘性体60の粘度は、この振動
板10の振動に対する抵抗力を与える要因となる。すな
わち、粘性体60の粘度が高ければ高いほど、振動板1
0の運動は粘性体60によって妨げられる。具体的に
は、粘性体60の粘度は、振動板10の振動状態に、2
とおりの態様で影響を与える。第1の態様は、振幅の減
衰である。振動板10に供給する周期的な励振エネルギ
ーが一定であっても、粘性体60の粘度が高ければ、振
動板10の移動に大きなエネルギーを消耗するため、結
果的に振幅は抑制されてしまう。したがって、振動板1
0の振幅を測定すれば、粘度を求めることができる。第
2の態様は、応答性の遅延である。たとえば、振動板1
0をAの方向に変位させるためのエネルギーを供給した
としても、粘性体60の粘度が高ければ、実際の振動板
10の変位は与えられた励振エネルギーに直ちに追従す
ることはできず、応答性に遅れが生じる。この遅れは、
粘性体60の粘度が高くなればなるほど大きくなる。し
たがって、振動板10の振動変位の遅れを測定すれば、
粘度を求めることができる。
板10の振動に対する抵抗力を与える要因となる。すな
わち、粘性体60の粘度が高ければ高いほど、振動板1
0の運動は粘性体60によって妨げられる。具体的に
は、粘性体60の粘度は、振動板10の振動状態に、2
とおりの態様で影響を与える。第1の態様は、振幅の減
衰である。振動板10に供給する周期的な励振エネルギ
ーが一定であっても、粘性体60の粘度が高ければ、振
動板10の移動に大きなエネルギーを消耗するため、結
果的に振幅は抑制されてしまう。したがって、振動板1
0の振幅を測定すれば、粘度を求めることができる。第
2の態様は、応答性の遅延である。たとえば、振動板1
0をAの方向に変位させるためのエネルギーを供給した
としても、粘性体60の粘度が高ければ、実際の振動板
10の変位は与えられた励振エネルギーに直ちに追従す
ることはできず、応答性に遅れが生じる。この遅れは、
粘性体60の粘度が高くなればなるほど大きくなる。し
たがって、振動板10の振動変位の遅れを測定すれば、
粘度を求めることができる。
【0036】このような原理に基づく粘度測定方法を具
体例に即して説明する。いま、電圧供給部15によっ
て、図19(a) に示すような正弦波曲線に沿って周期的
に変化する印加電圧Eを励振用電極21,31に与えた
場合を考える。この場合、前半周期の点Qaにおいて、
励振用電極21,31には「+」の最大電圧が印加さ
れ、振動板10は図18の方向Aに最大変位した状態に
なる。また、後半周期の点Qbにおいて、励振用電極2
1,31には「−」の最大電圧が印加され、振動板10
は図18の方向Bに最大変位した状態になる。したがっ
て、振動板10の変位Dを同じ時間軸上のグラフで示す
と、図19(b) に実線で示すような正弦波曲線となる。
このような振動状態において、電圧測定部16で得られ
る検出電圧Vは、前半周期に振動板が方向Aに変位した
状態では正の値となり、後半周期に振動板が方向Bに変
位した状態では負の値となる。したがって、検出電圧V
を同じ時間軸上のグラフで示すと、図19(c) に実線で
示すような正弦波曲線となる。
体例に即して説明する。いま、電圧供給部15によっ
て、図19(a) に示すような正弦波曲線に沿って周期的
に変化する印加電圧Eを励振用電極21,31に与えた
場合を考える。この場合、前半周期の点Qaにおいて、
励振用電極21,31には「+」の最大電圧が印加さ
れ、振動板10は図18の方向Aに最大変位した状態に
なる。また、後半周期の点Qbにおいて、励振用電極2
1,31には「−」の最大電圧が印加され、振動板10
は図18の方向Bに最大変位した状態になる。したがっ
て、振動板10の変位Dを同じ時間軸上のグラフで示す
と、図19(b) に実線で示すような正弦波曲線となる。
このような振動状態において、電圧測定部16で得られ
る検出電圧Vは、前半周期に振動板が方向Aに変位した
状態では正の値となり、後半周期に振動板が方向Bに変
位した状態では負の値となる。したがって、検出電圧V
を同じ時間軸上のグラフで示すと、図19(c) に実線で
示すような正弦波曲線となる。
【0037】ところで、以上の議論は、粘性体60の粘
度が0である場合の議論である。別言すれば、振動板1
0を真空中で振動させた場合の議論である。実際には、
振動板10の振動は、粘性体60による抵抗を受けるた
め、図19(b) に示す変位Dは、破線に示すように振幅
が小さくなるとともに、Δtだけの位相遅れを生じるこ
とになる。その結果、図19(c) に示す検出電圧Vも、
破線に示すようなものとなる。ここで、電圧測定部16
において、前半周期に得られる検出電圧の最大値Va
(絶対値:A方向の振幅Daに対応)と、後半周期に得
られる検出電圧の最大値Vb(絶対値:B方向の振幅D
bに対応)と、の平均値Vab=(Va+Vb)/2ま
たは和Vsum=(Va+Vb)を演算で求めれば、こ
の平均値Vabまたは和Vsumは、粘性体60の粘度
を示す値となる(Vaだけ、またはVbだけを求め、こ
れを粘度を示す値として用いることもできるが、測定精
度を向上させるためには、このような平均値や和を求め
るのが好ましい)。以上の方法は、振動板10の振幅D
a,Dbに基づいて粘度を測定するものであるが、位相
遅れΔtに基づいて粘度を測定することもできる。すな
わち、電圧測定部16において、図19(c) に破線で示
すような検出電圧Vの時間的変化を記録し、この検出電
圧Vのカーブと、図19(a) に示す印加電圧Eのカーブ
と、の位相差Δtを求めれば、このΔtを粘度を示す値
として用いることができる。
度が0である場合の議論である。別言すれば、振動板1
0を真空中で振動させた場合の議論である。実際には、
振動板10の振動は、粘性体60による抵抗を受けるた
め、図19(b) に示す変位Dは、破線に示すように振幅
が小さくなるとともに、Δtだけの位相遅れを生じるこ
とになる。その結果、図19(c) に示す検出電圧Vも、
破線に示すようなものとなる。ここで、電圧測定部16
において、前半周期に得られる検出電圧の最大値Va
(絶対値:A方向の振幅Daに対応)と、後半周期に得
られる検出電圧の最大値Vb(絶対値:B方向の振幅D
bに対応)と、の平均値Vab=(Va+Vb)/2ま
たは和Vsum=(Va+Vb)を演算で求めれば、こ
の平均値Vabまたは和Vsumは、粘性体60の粘度
を示す値となる(Vaだけ、またはVbだけを求め、こ
れを粘度を示す値として用いることもできるが、測定精
度を向上させるためには、このような平均値や和を求め
るのが好ましい)。以上の方法は、振動板10の振幅D
a,Dbに基づいて粘度を測定するものであるが、位相
遅れΔtに基づいて粘度を測定することもできる。すな
わち、電圧測定部16において、図19(c) に破線で示
すような検出電圧Vの時間的変化を記録し、この検出電
圧Vのカーブと、図19(a) に示す印加電圧Eのカーブ
と、の位相差Δtを求めれば、このΔtを粘度を示す値
として用いることができる。
【0038】また、この装置を、流量と粘度との両方を
測定するための装置として用いることも可能である。た
とえば、図13に示す流量測定装置において、流体管1
00内を流れる流体が粘性体であった場合には、図20
のグラフに示すような結果が得られる。すなわち、流量
0、粘度0という仮想の状態においては、図20(a)に
示すような印加電圧Eを供給して振動板10を振動させ
た場合、図20(b) に実線で示すような変位Dが生じ、
図20(c) に実線で示すような検出電圧Vが得られるこ
とになる。ところが実際には、流量および粘度が所定の
値をもつため、変位Dは図20(b) に破線で示すよう
に、粘度に応じて振幅の平均値が低減するとともに位相
遅れΔtが生じ、かつ、流量に応じて下方向の振幅Da
と上方向の振幅Dbとに差が生じることになる。同様
に、実際の検出電圧Vは、図20(c)に破線で示すよう
に、粘度に応じて振幅の平均値が低減するとともに位相
遅れΔtが生じ、かつ、流量に応じて下方向の振幅を示
す電圧値Vaと上方向の振幅を示すVbとに差が生じる
ことになる。したがって、流量は、Va−Vbなる差を
求めることによって得られ、粘度は、(Va+Vb)/
2なる平均値Vabまたは位相差Δtを求めることによ
って得られることになる。
測定するための装置として用いることも可能である。た
とえば、図13に示す流量測定装置において、流体管1
00内を流れる流体が粘性体であった場合には、図20
のグラフに示すような結果が得られる。すなわち、流量
0、粘度0という仮想の状態においては、図20(a)に
示すような印加電圧Eを供給して振動板10を振動させ
た場合、図20(b) に実線で示すような変位Dが生じ、
図20(c) に実線で示すような検出電圧Vが得られるこ
とになる。ところが実際には、流量および粘度が所定の
値をもつため、変位Dは図20(b) に破線で示すよう
に、粘度に応じて振幅の平均値が低減するとともに位相
遅れΔtが生じ、かつ、流量に応じて下方向の振幅Da
と上方向の振幅Dbとに差が生じることになる。同様
に、実際の検出電圧Vは、図20(c)に破線で示すよう
に、粘度に応じて振幅の平均値が低減するとともに位相
遅れΔtが生じ、かつ、流量に応じて下方向の振幅を示
す電圧値Vaと上方向の振幅を示すVbとに差が生じる
ことになる。したがって、流量は、Va−Vbなる差を
求めることによって得られ、粘度は、(Va+Vb)/
2なる平均値Vabまたは位相差Δtを求めることによ
って得られることになる。
【0039】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係る流量/粘度の
測定方法によれば、振動板を流体中あるいは粘性体中で
振動させる周期的なエネルギーを供給し、そのときの振
動板の実際の振動態様を検出することにより流量や粘度
の測定を行うようにしたため、単純な測定原理に基づく
測定が可能になり、装置の小型軽量化を図ることがで
き、コストの低い測定装置が実現できる。
測定方法によれば、振動板を流体中あるいは粘性体中で
振動させる周期的なエネルギーを供給し、そのときの振
動板の実際の振動態様を検出することにより流量や粘度
の測定を行うようにしたため、単純な測定原理に基づく
測定が可能になり、装置の小型軽量化を図ることがで
き、コストの低い測定装置が実現できる。
【図1】本発明の基本原理を説明するための図であり、
流体管内に流体が存在しない状態での振動板10の振動
態様を示している。
流体管内に流体が存在しない状態での振動板10の振動
態様を示している。
【図2】本発明の基本原理を説明するための図であり、
流体管内を上から下へ流体が流れている状態での振動板
10の振動態様を示している。
流体管内を上から下へ流体が流れている状態での振動板
10の振動態様を示している。
【図3】本発明に係る測定装置において用いられる圧電
素子の特性を示す図である。
素子の特性を示す図である。
【図4】図3に示す圧電素子に与える電圧の極性を反転
させたときの特性を示す図である。
させたときの特性を示す図である。
【図5】振動板10の励振手段あるいは振動変位測定手
段として、圧電素子を利用した構造体を示す斜視図であ
る。
段として、圧電素子を利用した構造体を示す斜視図であ
る。
【図6】図5に示す構造体の側断面図である。
【図7】図5に示す構造体に交流電圧Eを印加したとき
の一時点の状態を示す図である。
の一時点の状態を示す図である。
【図8】図5に示す構造体に交流電圧Eを印加したとき
の別な一時点の状態を示す図である。
の別な一時点の状態を示す図である。
【図9】図5に示す構造体を下方向に反らせたときに発
生する電圧を示す図である。
生する電圧を示す図である。
【図10】図5に示す構造体を上方向に反らせたときに
発生する電圧を示す図である。
発生する電圧を示す図である。
【図11】本発明の一実施例に係る流量/粘度測定装置
の構造を示す斜視図である。
の構造を示す斜視図である。
【図12】図11に示す測定装置の上面図である。
【図13】図11に示す測定装置の側断面図およびこれ
に用いる回路図である。
に用いる回路図である。
【図14】図11に示す測定装置についての電極パター
ンを変更した実施例の上面図である。
ンを変更した実施例の上面図である。
【図15】図11に示す測定装置による流量測定の原理
を説明するグラフである。
を説明するグラフである。
【図16】図11に示す測定装置についての圧電素子特
性を変更した実施例の斜視図である。
性を変更した実施例の斜視図である。
【図17】図16に示す測定装置の動作を説明する図で
ある。
ある。
【図18】図11に示す測定装置を粘度測定装置として
用いた例を示す側断面図である。
用いた例を示す側断面図である。
【図19】図11に示す測定装置による粘度測定の原理
を説明するグラフである。
を説明するグラフである。
【図20】図11に示す測定装置による流量と粘度の同
時測定の原理を説明するグラフである。
時測定の原理を説明するグラフである。
10…振動板 15…電圧供給部 16…電圧測定部 20…圧電素子 21…励振用電極 22…測定用電極 25…電極 26…励振用電極 27…測定用電極 30…圧電素子 31…励振用電極 32…測定用電極 35…電極 40…圧電素子 41…U字型の部分 42…I字型の部分 50…容器 51…蓋 60…粘性体 100…流体管 D,Da,Db…変位(振幅) V,Va,Vb…検出電圧 E…印加電圧 FD…下方向の外力 FU…上方向の外力 F+…左右の面を外側へ伸ばす力 F−…左右の面を内側へ縮める力 ST…圧電素子の天面 SB…圧電素子の底面 SR…圧電素子の右面 SL…圧電素子の左面 T0,T1,T2…出力端子 Δt…位相遅延
Claims (15)
- 【請求項1】 一端が固定された振動板を測定対象とな
る流れの中に入れ、この振動板の自由端を流れの方向に
沿って振動させるためのエネルギーを与え、前記振動板
の第1の方向についての振幅と第2の方向についての振
幅とを測定し、前記両振幅の差に基づいて流量を求める
ことを特徴とする流量の測定方法。 - 【請求項2】 一端が固定された振動板と、この振動板
の自由端を流れの方向に沿って振動させる励振手段と、
前記振動板の第1の方向についての振幅と第2の方向に
ついての振幅とを測定する振幅測定手段と、前記両振幅
の差に基づいて流量を求める流量検出手段と、を備える
ことを特徴とする流量測定装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の流量測定装置におい
て、振動板に固着された圧電素子と、この圧電素子に交
流電圧を供給する電圧供給部と、によって励振手段を構
成したことを特徴とする流量測定装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載の流量測定装置におい
て、振動板の第1の面に固着された第1の圧電素子と、
振動板の第2の面に固着された第2の圧電素子と、これ
ら両圧電素子のそれぞれに交流電圧を供給する電圧供給
部と、によって励振手段を構成し、供給した交流電圧の
前半周期においては、前記第1の圧電素子が前記第1の
面に沿った方向に伸びるとともに前記第2の圧電素子が
前記第2の面に沿った方向に縮むように、供給した交流
電圧の後半周期においては、前記第1の圧電素子が前記
第1の面に沿った方向に縮むとともに前記第2の圧電素
子が前記第2の面に沿った方向に伸びるように、前記両
圧電素子を配置したことを特徴とする流量測定装置。 - 【請求項5】 請求項2に記載の流量測定装置におい
て、振動板に固着された圧電素子と、この圧電素子によ
って発生する電圧を測定する電圧測定部と、によって振
幅測定手段を構成したことを特徴とする流量測定装置。 - 【請求項6】 請求項2に記載の流量測定装置におい
て、振動板の第1の面に固着された第1の圧電素子と、
振動板の第2の面に固着された第2の圧電素子と、これ
ら両圧電素子によって発生する電圧を測定する電圧測定
部と、によって振幅測定手段を構成し、前記両圧電素子
の発生電圧の和に基づいて振幅を測定することを特徴と
する流量測定装置。 - 【請求項7】 一端が固定された振動板を測定対象とな
る粘性体中に入れ、この振動板の自由端を前記粘性体中
で振動させるためのエネルギーを与え、前記振動板の振
幅を測定することにより前記粘性体の粘度を求めること
を特徴とする粘度の測定方法。 - 【請求項8】 一端が固定された振動板を測定対象とな
る粘性体中に入れ、この振動板の自由端を前記粘性体中
で振動させるための周期的なエネルギーを与え、前記振
動板の周期的な振動変位を測定し、前記周期的なエネル
ギーと前記周期的な振動変位との位相差に基づいて前記
粘性体の粘度を求めることを特徴とする粘度の測定方
法。 - 【請求項9】 一端が固定された振動板と、この振動板
の自由端を振動させるための周期的なエネルギーを与え
る励振手段と、前記振動板の周期的な振動変位を測定す
る振動変位測定手段と、を備えることを特徴とする粘度
測定装置。 - 【請求項10】 請求項9に記載の粘度測定装置におい
て、振動板に固着された圧電素子と、この圧電素子に交
流電圧を供給する電圧供給部と、によって励振手段を構
成したことを特徴とする粘度測定装置。 - 【請求項11】 請求項9に記載の粘度測定装置におい
て、振動板の第1の面に固着された第1の圧電素子と、
振動板の第2の面に固着された第2の圧電素子と、これ
ら両圧電素子のそれぞれに交流電圧を供給する電圧供給
部と、によって励振手段を構成し、供給した交流電圧の
前半周期においては、前記第1の圧電素子が前記第1の
面に沿った方向に伸びるとともに前記第2の圧電素子が
前記第2の面に沿った方向に縮むように、供給した交流
電圧の後半周期においては、前記第1の圧電素子が前記
第1の面に沿った方向に縮むとともに前記第2の圧電素
子が前記第2の面に沿った方向に伸びるように、前記両
圧電素子を配置したことを特徴とする粘度測定装置。 - 【請求項12】 請求項9に記載の粘度測定装置におい
て、振動板に固着された圧電素子と、この圧電素子によ
って発生する電圧を測定する電圧測定部と、によって振
動変位測定手段を構成したことを特徴とする粘度測定装
置。 - 【請求項13】 請求項9に記載の粘度測定装置におい
て、振動板の第1の面に固着された第1の圧電素子と、
振動板の第2の面に固着された第2の圧電素子と、これ
ら両圧電素子によって発生する電圧を測定する電圧測定
部と、によって振動変位測定手段を構成し、前記両圧電
素子の発生電圧の和に基づいて粘度を測定することを特
徴とする粘度測定装置。 - 【請求項14】 一端が固定された振動板と、この振動
板の上面に下面が固着された第1の圧電素子と、前記振
動板の下面に上面が固着された第2の圧電素子と、前記
第1の圧電素子の上面の第1の部分に設けられた第1の
励振用電極と、前記第1の圧電素子の上面の第2の部分
に設けられた第1の測定用電極と、前記第2の圧電素子
の下面の第1の部分に設けられた第2の励振用電極と、
前記第2の圧電素子の下面の第2の部分に設けられた第
2の測定用電極と、前記第1の圧電素子の下面と前記第
1の励振用電極との間および前記第2の圧電素子の上面
と前記第2の励振用電極との間に交流電圧を供給する電
圧供給部と、前記第1の圧電素子の下面と前記第1の測
定用電極との間および前記第2の圧電素子の上面と前記
第2の測定用電極との間に発生する電圧を測定する電圧
測定部と、を備えることを特徴とする流量/粘度測定装
置。 - 【請求項15】 請求項14に記載の流量/粘度測定装
置において、振動板を導電性の材料で構成し、第1の圧
電素子の下面と第2の圧電素子の上面と振動板とを導通
状態にしたことを特徴とする流量/粘度測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4733893A JPH06241852A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 流量/粘度の測定方法および測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4733893A JPH06241852A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 流量/粘度の測定方法および測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06241852A true JPH06241852A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12772411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4733893A Pending JPH06241852A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 流量/粘度の測定方法および測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06241852A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005283259A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 感圧材料を用いたセンサ及びその製造方法 |
| WO2006115390A1 (en) * | 2005-04-28 | 2006-11-02 | Maxmet Inc. | Method of measuring properties of fluid |
| WO2006115392A1 (en) * | 2005-04-28 | 2006-11-02 | Maxmet Inc. | Apparatus of generating torsional deflection, apparatus of measuring the properties of fluid, and integrated system of monitoring the properties of fluid having the same |
| US20100324838A1 (en) * | 2006-10-04 | 2010-12-23 | Northwestern University | Sensing device with whisker elements |
| WO2011105668A1 (ko) * | 2010-02-23 | 2011-09-01 | 광주과학기술원 | 유체 점도 측정 장치 |
| JP2012242210A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Saga Univ | 複合センサ |
| CN105115858A (zh) * | 2015-09-10 | 2015-12-02 | 北京大学 | 一种基于机电阻抗法的粘度计及其检测方法 |
| KR20200035652A (ko) * | 2018-09-27 | 2020-04-06 | 바디텍메드(주) | 유체의 점도 측정 장치 및 방법 |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP4733893A patent/JPH06241852A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005283259A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 感圧材料を用いたセンサ及びその製造方法 |
| WO2006115390A1 (en) * | 2005-04-28 | 2006-11-02 | Maxmet Inc. | Method of measuring properties of fluid |
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| US20100324838A1 (en) * | 2006-10-04 | 2010-12-23 | Northwestern University | Sensing device with whisker elements |
| US8448514B2 (en) * | 2006-10-04 | 2013-05-28 | Northwestern University | Sensing device with whisker elements |
| WO2011105668A1 (ko) * | 2010-02-23 | 2011-09-01 | 광주과학기술원 | 유체 점도 측정 장치 |
| JP2012242210A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Saga Univ | 複合センサ |
| CN105115858A (zh) * | 2015-09-10 | 2015-12-02 | 北京大学 | 一种基于机电阻抗法的粘度计及其检测方法 |
| CN105115858B (zh) * | 2015-09-10 | 2023-07-21 | 北京大学 | 一种基于机电阻抗法的粘度计及其检测方法 |
| KR20200035652A (ko) * | 2018-09-27 | 2020-04-06 | 바디텍메드(주) | 유체의 점도 측정 장치 및 방법 |
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