JPH06242630A - 磁性トナー - Google Patents

磁性トナー

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Publication number
JPH06242630A
JPH06242630A JP5051439A JP5143993A JPH06242630A JP H06242630 A JPH06242630 A JP H06242630A JP 5051439 A JP5051439 A JP 5051439A JP 5143993 A JP5143993 A JP 5143993A JP H06242630 A JPH06242630 A JP H06242630A
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JP
Japan
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magnetic toner
silica
weight
binder resin
toner
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Pending
Application number
JP5051439A
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English (en)
Inventor
Masumi Asanae
益実 朝苗
Masahisa Ochiai
正久 落合
Fumio Kimura
文雄 木村
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06242630A publication Critical patent/JPH06242630A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小粒径の磁性トナーを使用するフィード現像
法等で、高画質の画像形成ができるトナー粒子の表面性
及び流動性を向上させた磁性トナーの提供。 【構成】 結着樹脂は、結着樹脂量の20重量%以上の
非線状のポリエステル樹脂と80重量%以下のスチレン
−アクリル系共重合体とからなる混合体とする。磁性ト
ナーは、少なくともこの結着樹脂と磁性粉とを乾式混合
し、加熱混練、冷却固化させて粉砕・分級して調製す
る。一方、ヘキサメチルジシラザンの20%のn−ヘキ
サン溶液をシリカと攪拌しながら滴下し、さらに攪拌後
乾燥して得られた疎水化処理済のシリカを、上記磁性ト
ナー100重量部に対して0.1〜2.0重量部添加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィード現像法等に使
用される粒径の小さい磁性トナーに関し、特に磁性トナ
ー粒子の流動性及び表面性の向上を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンター等に使用され
る電子写真方式の画像形成方法では、帯電した感光体表
面に光像露光により静電荷潜像を形成し、この静電荷潜
像にトナーを付着させて現像を行っている。現像後は、
現像により形成されたトナー像を用紙上に転写し、その
後に熱や圧力等で定着して複写を行っている。この電子
写真方式にも、コロナ帯電器により感光体表面を帯電さ
せ、感光体表面に対面配置した露光器により光像露光を
行い、潜像を形成した後で、現像剤によりトナー像を形
成する方式がある。この方式が従来広く使用されている
方式であるが、これに対して、帯電した透明感光体表面
に、透明感光体の内側背面から光像露光を行って感光体
表面に潜像を形成し、潜像形成とほぼ同時に現像剤でト
ナー像を現像する背面露光法という方式もある。
【0003】これらの方式は、いずれも感光体がドラム
状に形成されて、このドラム状の感光体が回転しなが
ら、帯電、潜像形成、現像、その後の転写等の工程を一
巡するようになっている。これに対して、感光体がベル
ト状に形成され、帯電したベルト上に光像露光により潜
像が形成され、形成された潜像上に現像剤が搬送されて
現像される方式が最近開発されている。これは、フィー
ド現像法と呼ばれる方式である。従来の方式では潜像の
形成された感光体表面と現像剤を搬送するマグネットロ
ールのスリーブとの間にわずかなギャップが設けられて
いるが、このフィード現像法ではスリーブと感光体表面
の間には現像剤の薄い層を介して接触している。現在、
この方式に使用される現像剤として一成分の磁性トナー
の検討が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このフィード現像法で
は、マグネットロールのスリーブ上に極僅かな隙間で対
面保持されたブレードにより、スリーブ上に磁性トナー
の薄層が均一に形成できるようになっており、画質の向
上を目的として小粒径の磁性トナーの使用が検討されて
いる。一般に、小粒径の磁性トナーを使用することによ
って、画質のきめの細かさ(解像度)は向上するが、一
方でカブリ等が発生し易くなるといわれている。これ
は、通常の粉砕法により製造される小粒径の磁性トナー
粒子の表面がでこぼこで、表面性や流動性が悪くトナー
同士が凝集し易い等のためと考えられている。ここで、
表面性とは丸い粒子表面の滑らかさを、流動性とは多数
の粒子が全体として互いに凝集せずにさらさらと流れる
その流れ易さを意味するものである。
【0005】実際に小粒径の磁性トナーをフィード現像
法に使用すると、磁性トナーの粒径が小さくなるにつれ
て磁性トナー同士の帯電凝集が起こり易くなり、スリー
ブ上に対面配置されたブレードの周囲に磁性トナーの塊
ができ、このためにスリーブ上に磁性トナーの均一な薄
層が形成されず、潜像現像の画像ムラ等の原因につなが
ることが確認されている。また、一般に磁性トナー全体
の流動性が高くなるにつれ、形成される画像にカブリ等
の障害の発生が少なくなることが分かっている。そのた
め、疎水性シリカ等を磁性トナーに添加することによっ
て流動性を改善する試みがなされているが未だ十分では
ない。そのため、近年の高画質化の傾向に対応するトナ
ー粒子の小粒径化に対しては、上記トナー粒子の表面性
及び流動性の改善が必須課題で、その対策が強く望まれ
ている。
【0006】そこで本発明は、小粒径の磁性トナーを使
用するフィード現像法等で高画質の画像形成ができるよ
うに、トナー粒子の表面性及び流動性を向上させた磁性
トナーの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、結着樹脂と磁性粉とを少なくとも含み、この結着樹
脂が重量比で結着樹脂量の20重量%以上の非線状のポ
リエステル樹脂と80重量%以下のスチレン−アクリル
系共重合体からなるトナー粒子を含有し、前記トナー粒
子100重量部に対してヘキサメチルジシラザンにより
疎水化処理されたシリカが0.1〜2.0重量部添加す
る。結着樹脂として非線状のポリエステル樹脂を結着樹
脂量の20重量%以上含むとしたのは、結着樹脂量の2
0重量%以上の非線状ポリエステル樹脂が結着樹脂に含
まれると、非線状のポリエステル樹脂同士が架橋し、磁
性トナー全体としての機械的強度が増加して潰れにくく
なり、磁性トナー粒子の表面性が長時間の使用でも維持
されるからである。
【0008】結着樹脂としてのスチレン−アクリル系共
重合体の含有量を結着樹脂量の80重量%以下としたの
は、上記ポリエステル樹脂の結着樹脂量の20重量%以
上の存在によって磁性トナー粒子の機械的強度を保証す
ると同時に、結着性の維持のため価格的に安い樹脂を混
在させるためである。ポリエステル樹脂には、転写後の
定着性等の理由から、1種又は2種以上のポリオール
と、1種又は2種以上のポリカルボン酸とから生成され
る分枝状のポリマー骨格を有する、いわゆる非線状のポ
リエステル樹脂を使用しなければならない。
【0009】非線状ポリエステル樹脂の軟化点は環球法
で測定した場合100〜150℃の範囲内が好ましく、
さらにDSC法により測定されたガラス転移点が50℃
以上であることが好ましい。また、180℃の溶融粘度
が102 〜104 ポイズの範囲内にあることが好まし
い。102 ポイズ未満の溶融粘度ではトナー粒子の粒形
が丸くならず、104ポイズより大きいとトナー製造時
における混煉が困難となり、保存安定性も低下する。
【0010】この非線状ポリエステル樹脂は、ポリオー
ルとポリカルボン酸の重縮合反応から合成されるもので
あり、合成成分のポリオールとポリカルボン酸の少なく
とも1種を3価以上のものにすることにより、生成する
ポリマー骨格を分枝状にすることができる。使用される
ポリオールのうちジオールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、1,4−ブチレンジオール、ペンタメチレングリコ
ール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ブテ
ンジオール、ジエチレングリコール、p−ジ(ヒドロキ
シメチル)ベンゼン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン(略称:ビスフェノールA)、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン、
2,2−ビス(2,3,5,6−テトラブロモ−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、水素添加ビスフェノールA、ポ
リオキシプロピレン化ビスフェノールA等がある。この
うちビスフェノール類が好ましく、さらにはエーテル化
ビスフェノール類が好ましい。
【0011】また、3価以上のポリオールには、ペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタ
エリスリトールソルビトール、グリセロール、1,2,
5−ペンタントリオール、2−メチルプロパントリオー
ル、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン、2−
メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、1,2,3,6−
ヘキサンテトラロール、1,4−ソルビタン、グリコー
ス、ラクトース、ショ糖、ポリオキシエチレン(10)
ソルビトール、ポリオキシエチレン(4)1,4−ソル
ビタン、ポリオキシエチレン(30)ペンタエリスリト
ール、ポリオキシプロピレン(5)1,2,3,4,6
−ヘキサンペントール等があるが、特にアルコキシ化ポ
リオールが好ましい。
【0012】使用されるポリカルボン酸のうちジカルボ
ン酸としては、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、イタ
コン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マロ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、メサコニン酸、シ
トラコン酸、グルタコン酸、アジピン酸、セバチン酸及
びこれらの酸無水物、低級アルキルエステルとリノレイ
ン酸の二量体、その他の2価の有機酸単量体等が挙げら
れるが、この中でもフマル酸、イソフタル酸及びマレイ
ン酸が好ましい。
【0013】3価以上のポリカルボン酸としては、1,
2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ブタン
トリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタ
ン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、1,
2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼ
ントリカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカ
ルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、
2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,3−ジカ
ルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロ
パン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エ
ンボール三量体酸等がある。
【0014】磁性トナーに使用する磁性粉には、フェラ
イト、鉄粉、マグネタイト、コバルト、ニッケル等の強
磁性を示す元素を含む合金、又は化合物を使用する。磁
性トナー中の磁性粉の含有量は、10〜70重量%の範
囲内が好ましい。これは、磁性粉の含有量が10重量%
未満では磁性トナーの磁力が低下し、70重量%より大
きいと混練される樹脂の量が少なく潰れ易くなり、磁性
トナーの粒形が凹凸で表面性が悪くなり易いためであ
る。さらに好ましくは、この磁性粉の含有範囲は20〜
60重量%の範囲内である。また荷電制御剤としては、
正の摩擦帯電性ニグロシン染料又は負の摩擦帯電性の含
金属錯体等が使用できるが、好ましくは非架橋タイプの
例えば、ニグロシン系染料がよい。さらに、必要に応じ
て着色剤を加えても構わない。
【0015】さらに、上記成分を用いて磁性トナーを製
造する場合は、粉砕過程で、特に強い衝撃を加えて粉砕
しないようにすることが、得られた磁性トナーにストレ
ス(歪み:磁性トナー粒子表面の凹凸)が少ないので好
ましい。磁性トナー粒子にストレスが多い場合は、ポリ
エステル樹脂の軟化点付近の温度に設定した炉又は熱気
流中に上記トナーをいれて、ストレスの除去(アニーリ
ング)を行うことが好ましい。このアニーリングによ
り、実際に現像剤として使用するときの磁性トナーの潰
れにくさが異なるためである。
【0016】また、磁性トナーの体積固有抵抗は1013
Ω・cmより大きく、体積平均粒径は5〜10μmの範
囲内にあり、摩擦帯電量は10〜50μc/gであるこ
とが好ましい。体積固有抵抗は、内径3.05mmのテ
フロン(商品名)製のシリンダーに試料を10数mg充
填し、0.1Kgの荷重下DC4KV/cmの電場で測
定する。粒径は粒度分析計(コールターエレクトロニク
ス社製 コールターカウンターモデルTA−II)を用い
て測定する。摩擦帯電量はブローオフ摩擦帯電量測定器
(東芝ケミカル社製 TB−200型)を用い、標準キ
ャリア(日立金属社製KBN−100)と磁性トナーと
を混合し(磁性トナー濃度5重量%)測定する。
【0017】得られた磁性トナー粒子100重量部に対
して、ヘキサメチルジシラザンにより処理を施したシリ
カを0.1〜2.0重量部添加するのは、磁性トナー全
体の流動性を向上させるためである。ヘキサメチルジシ
ラザンでシリカを処理することによりシリカの疎水性
が、未処理のシリカより高くなるのである。疎水性シリ
カは、シリカ表面のシラノール基の水素を他の疎水性を
有する基と置換したものである。この置換した疎水性基
の種類により疎水化度が異なっている。例えば、複写機
用のトナーに使用される疎水性のシリカ(例えばアエロ
ジルR972(日本アエロジル社製)等)には、(CH
32 SiO2 −のような基がシリカ表面のシラノール
基の一部と置換されて図1のように結合されている。
【0018】しかし、疎水性のシリカ表面のシラノール
基の全部が上記のように疎水性基と結合しているのでは
なく、研究によれば疎水性のシリカ粒子表面のシラノー
ル基の約70%程度であることが知られている。従っ
て、残りの約30%程度のシラノール基はそのまま残っ
ており、個々の疎水性のシリカ粒子の表面のシラノール
基の−OHが互いに水素結合を起こすことにより、疎水
性のシリカ粒子同士が凝集するものと考えられる。従っ
て、疎水性シリカをトナーに添加することによりトナー
全体の流動性は向上するが、トナー粒子Tの表面は上記
疎水性シリカ粒子がいくつか凝集したでこぼこのシリカ
の塊1で覆われることとなり、トナー粒子Tの表面がで
こぼこして、いわゆる表面性が悪くなると考えられる。
この様子を図2(a)に模式的に示した。
【0019】さらに、トナー表面を覆う疎水性シリカの
シラノール基の−OHが空気中の水分とさらに水素結合
を起こし湿気を吸収するため、高湿度状態では磁性トナ
ーの流動性も悪くなると考えられる。また、通常の疎水
性シリカの製造工程では強酸を使用するため、その強酸
の陰性基が残存する場合は特に帯電性が高くなり(例え
ばCl- 等)、不均一帯電を生じたり帯電凝集の原因と
なると考えられる。一方、本発明におけるようにシリカ
をヘキサメチルジシラザンで処理することにより、シリ
カ表面のシラノール基が図3のように、(CH33
i−基(トリメチルシリル基)と結合するため、シリカ
粒子の表面がこの嵩さ高いトリメチルシリル基で覆われ
ることとなる。そのためシリカ同士は、この嵩さ高いト
リメチルシリル基の立体障害等のために互いに反発し合
って凝集しなくなると考えられる。
【0020】そこで、シリカをヘキサメチルジシラザン
で処理したものを磁性トナーに添加することにより、磁
性トナー表面にはシリカ同士が凝集しないひとつひとつ
のヘキサメチルジシラザン処理がほどこされたシリカ2
が表面を均一に覆うこととなり、磁性トナー粒子Tの表
面性がよくなり流動性が上がるものと考えられる。この
様子を模式的に図2(b)に示した。尚、疎水化度の目
安は、疎水性シリカを完全に濡らすのに必要なメタノー
ルの量で表すが、疎水性シリカR972の場合は約40
で、本願発明に係るヘキサメチルジシラザン処理したシ
リカの場合は約80である。
【0021】
【実施例】本発明に係る磁性トナーは、以下の表1に示
すように結着樹脂のポリエステル樹脂とスチレン−アク
リル系共重合体及びシリカの組成比を変えた3つのA、
B、Cに分け、さらに各々を疎水性シリカ又はヘキサメ
チルジシラザン処理のシリカのどちらを添加したかで2
つに区分した。さらに、ポリエステル樹脂を全く含まな
い例を1例設け、以下詳述するように合計7つの磁性ト
ナーを調製した。表1の磁性トナーの組成成分は、すべ
て重量%で示してある。また、ポリエステル樹脂として
は、酸価が3、ガラス転移温度62℃、軟化点120℃
の非線状ポリエステル樹脂を使用した。スチレン−アク
リル系共重合体としては重量平均分子量21×104
数平均分子量1.4×104 のスチレン−n−ブチルメ
タクリレート共重合体を使用した。磁性粉としては戸田
工業社製のマグネタイトのEPT500を用い、荷電制
御剤としては負帯電性の含Crアゾ染料を使用した。疎
水性シリカには、日本アエロジル社製のR972を用
い、ヘキサメチルジシラザン処理に使用するシリカは、
同じく日本アエロジル社製のアエロジル#130を使用
している。
【0022】
【表1】 尚、上記表1よりポリエステル樹脂とスチレン−アクリ
ル系共重合体の混合比は結着樹脂量全体に対して、A群
がポリエステル樹脂100重量%、B群がポリエステル
樹脂約67重量%(スチレン−アクリル系共重合体が約
37重量%)、C群がポリエステル樹脂約22重量%
(スチレン−アクリル系共重合体が約78重量%)にな
っている。磁性トナー(7)では、スチレン−アクリル
系共重合体が100重量%である。
【0023】上記磁性トナーは、表1の組成比で次のよ
うにして調整した。Aの磁性トナーの調整には、ポリエ
ステル樹脂を45重量%、マグネタイト(戸田工業社製
EPT500)を50重量%、ポリプロピレン(三洋
化成社製ビスコール550P)を3重量%、負帯電型含
Crアゾ染料を2重量%を配合し、乾式混合した。その
後加熱混練し、冷却固化させた後粉砕して分級した。得
られたAのトナーを二分し、一方の磁性トナーに、ヘキ
サメチルジシラザンによる疎水化処理を施したシリカを
磁性トナー100重量部に対して0.3重量部を添加し
て、磁性トナー(1)とした。さらに、もう一方に疎水
性シリカ(日本アエロジル社製 R972)を磁性トナ
ー100重量部に対して0.3重量部を添加して磁性ト
ナー(2)とした。
【0024】ヘキサメチルジシラザンによる疎水化処理
は次のようにして行った。フラスコの内容物を攪拌でき
るように攪拌羽根を取りつけた5リットルの四つ口フラ
スコに、窒素ガスを流しながら200gのシリカ(日本
アエロジル社製アエロジル#130)を入れ、オイルバ
スで内容物の温度を150℃に保ちながら、ヘキサメチ
ルジシラザンの20%のn−ヘキサン溶液50gを3時
間かけてゆっくり滴下しながら攪拌した。滴下後さらに
2時間攪拌してn−ヘキサンを完全に揮発させ、内容物
を乾燥してヘキサメチルジシラザン処理を施したシリカ
(以下、HMDS処理シリカと呼ぶ)を調整した。
【0025】Bの磁性トナーは、表1に示すようにポリ
エステル樹脂とスチレン−アクリル系共重合体の配合比
だけ変えて、Aと同一の製造方法で調整した。調整した
磁性トナーをさらに二分して、一方にHMDS処理シリ
カを0.7重量部添加して磁性トナー(3)とし、一方
に疎水性シリカR972を0.7重量部添加して磁性ト
ナー(4)とした。Cの磁性トナーも、Bの磁性トナー
と同様に表1に示す組成量にしたがって調製し、得られ
た磁性トナーの一方にHMDS処理シリカを1.0重量
部添加して磁性トナー(5)とし、一方に疎水性シリカ
R972を1.0重量部添加して磁性トナー(6)とし
た。また、磁性トナー(7)は、結着樹脂としてスチレ
ン−アクリル樹脂のみを使用してAの磁性トナーと同一
の方法で調製し、これにHMDS処理を施さないシリカ
(日本アエロジル社製アエロジル#130)を磁性トナ
ー100重量部に対して1.0重量部添加したものであ
る。
【0026】上記磁性トナーは小粒径の磁性トナーであ
るため、フィード現像法に有効である。そこで、本実施
例では下記に述べる条件でフィード現像法に使用した。
作像条件は、負帯電性のOPCベルト(表面電位は−6
50V)の周速を60mm/sec、現像スリーブは直
径20mm、内蔵マグネットを40極、スリーブ上での
磁力を150G、スリーブに印加するバイアス電圧を−
530v、現像ギャップを0(スリーブとベルトを接触
させている)、スリーブ状のトナー層の厚さを0.2m
mとして、コロナ転写後、加熱ロールの表面温度190
℃、ロール間線圧1Kg/cmで熱ロール定着を行っ
た。
【0027】上記条件で、表1に示す組成で調製した7
種の磁性トナーを実際に画像形成に用い、各々の磁性ト
ナーを使用した場合の画質の評価を行った。この結果を
表2に示した。尚、表2の画像評価では、○を良好、△
を普通、×を不可の意味で使用している。また、高温高
湿テストは、室温35℃、相対湿度85%の条件で現像
を行ったものである。
【0028】
【表2】
【0029】表2からA、B、Cとも画質濃度は、HM
DS処理シリカを添加した方が、疎水性シリカR972
を添加したものより高いことが分かる。さらに実際上必
要とされる画像濃度は一般に1.3以上であるため、本
実施例においては本発明に係る磁性トナー(1)、
(3)、(5)だけが実用範囲内に入っていることが分
かる。カブリの発生状況はCの磁性トナー(6)と
(7)のみが不可であった。また、見掛密度はいずれも
HMDS処理シリカを添加した場合が高くなっているこ
とが分かる。さらに、流動性の目安である安息角も、
A、B、Cを通してHMDS処理シリカを添加した場合
の方が、疎水性シリカR972を添加した場合よりも小
さくなっており流動性が高くなっていることが分かる。
また、HMDS処理シリカ又は疎水性シリカR972の
いずれを添加した場合でも、添加量が増加するにしたが
って安息角が減少し、磁性トナー全体の流動性が向上す
ることが裏づけられた。
【0030】高温高湿テストでは、A、B、CともHM
DS処理シリカを添加した場合には結果は良好である
が、疎水性シリカR972を添加した場合は、添加濃度
を1.0重量部にしたCで良好となることが分かる。さ
らに、結着樹脂としてスチレン−アクリル系共重合体の
みを使用し、未処理シリカを添加した磁性トナー(7)
では、画像濃度、カブリ、見掛密度、高温高湿テスト等
の項目で良好な結果が得られなかったことが分かる。従
って、以上の結果から本発明に係る小粒径の磁性トナー
は、従来の磁性トナーに比べて、トナー粒子の表面性及
び流動性が良好な画質上優れたものであると言える。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る磁性トナーでは、結着樹脂
として非線状のポリエステル樹脂を使用し、さらにHM
DS処理シリカを添加しているために、従来の結着樹脂
としてポリエステル樹脂を用いない場合や疎水性シリカ
R972を添加する場合等よりも、磁性トナーの表面性
及び流動性の両面で大幅に改善されている。従って、本
発明に係る磁性トナーを使用することによって、特にフ
ィード現像法等の小粒径の磁性トナーを使用する場合
は、カブリを発生させずに画像濃度を維持しながら、使
用環境にも影響されにくい高画質の画像形成を達成する
ことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】疎水性シリカ表面の疎水基の結合を模式的に示
した説明図。
【図2】磁性トナー粒子表面を凝集したシリカの塊が覆
っていることを模式的に示す説明図(a)。磁性トナー
表面を凝集しないHMDS処理シリカが覆っていること
を模式的に示す説明図(b)。
【図3】シリカ表面がヘキサメチルジシラザンで疎水化
処理されてHMDS処理シリカになる様子を模式的に示
した説明図。
【符号の説明】 1 凝集したシリカ 2 ヘキサメチルジシラザンで疎水処理したシリカ T 磁性トナー粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 331 371 375

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂と磁性粉とを少なくとも含み、
    この結着樹脂が重量比で結着樹脂量の20重量%以上の
    非線状のポリエステル樹脂と80重量%以下のスチレン
    −アクリル系共重合体からなるトナー粒子を含有し、前
    記トナー粒子100重量部に対してヘキサメチルジシラ
    ザンにより疎水化処理されたシリカが0.1〜2.0重
    量部添加されていることを特徴とする磁性トナー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7003249B2 (en) 2002-11-08 2006-02-21 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus including agitating member
JPWO2005111730A1 (ja) * 2004-05-19 2008-03-27 三井化学株式会社 トナー用バインダー樹脂、その製法、及びトナー
JP2016057457A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像剤、画像形成方法、及び、画像形成装置
US10407571B2 (en) 2006-09-15 2019-09-10 Cabot Corporation Hydrophobic-treated metal oxide

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