JPH06243904A - 亜鉛−臭素電池用電解液中の臭素錯化剤の合成方法 - Google Patents
亜鉛−臭素電池用電解液中の臭素錯化剤の合成方法Info
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- JPH06243904A JPH06243904A JP50A JP3103593A JPH06243904A JP H06243904 A JPH06243904 A JP H06243904A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 3103593 A JP3103593 A JP 3103593A JP H06243904 A JPH06243904 A JP H06243904A
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- bromide
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- methylpyrrolidine
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 亜鉛−臭素電池に用いられる電解液のコスト
を低廉化し、且つこの電解液を得るための各種操作を簡
易化することができる臭素錯化剤の合成方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 亜鉛−臭素電池用電解液中の臭素錯化剤の合
成方法として、原料であるN−メチルモルホリンとN−
メチルピロリジンの混合物に、イオン交換水を溶媒とし
て臭化エチルを反応させ、反応の進行に伴って生成する
N−メチルN−エチルモリホリニウムブロミド及びN−
メチルN−エチルピロリジニウムブロミドを臭素錯化剤
として含む電解液を得るようにした方法を提供する。上
記のN−メチルモルホリンとN−メチルピロリジンとの
混合物合計量に対する臭化エチルの比を、1:1.05
のモル比としてあり、N−メチルモルホリンもしくはN
−メチルピロリジンの濃度は3mol/l以上にしてあ
る。
を低廉化し、且つこの電解液を得るための各種操作を簡
易化することができる臭素錯化剤の合成方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 亜鉛−臭素電池用電解液中の臭素錯化剤の合
成方法として、原料であるN−メチルモルホリンとN−
メチルピロリジンの混合物に、イオン交換水を溶媒とし
て臭化エチルを反応させ、反応の進行に伴って生成する
N−メチルN−エチルモリホリニウムブロミド及びN−
メチルN−エチルピロリジニウムブロミドを臭素錯化剤
として含む電解液を得るようにした方法を提供する。上
記のN−メチルモルホリンとN−メチルピロリジンとの
混合物合計量に対する臭化エチルの比を、1:1.05
のモル比としてあり、N−メチルモルホリンもしくはN
−メチルピロリジンの濃度は3mol/l以上にしてあ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は亜鉛−臭素電池に用いら
れる電解液中の臭素錯化剤の合成方法に関するものであ
る。
れる電解液中の臭素錯化剤の合成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】亜鉛−臭素電池は、正極活物質に臭素、
負極活物質に亜鉛を用いた2次電池であり、電力需要の
昼と夜のアンバランスを解消させるために夜間の余剰電
力を電池に貯蔵し、需要の多い昼間に放出するピークカ
ット用の電池である。現在は電力貯蔵用として大容量の
電池が開発されている。
負極活物質に亜鉛を用いた2次電池であり、電力需要の
昼と夜のアンバランスを解消させるために夜間の余剰電
力を電池に貯蔵し、需要の多い昼間に放出するピークカ
ット用の電池である。現在は電力貯蔵用として大容量の
電池が開発されている。
【0003】この亜鉛−臭素電池の化学反応は、
【0004】
【化1】充電時……正極:2Br-→Br2+2e-,負
極:Zn+++2e-→Zn 放電時……正極:2Br-←Br2+2e-,負極:Zn
+++2e-←Zn で表される。
極:Zn+++2e-→Zn 放電時……正極:2Br-←Br2+2e-,負極:Zn
+++2e-←Zn で表される。
【0005】電解液は電池本体と別置きにした正極側の
タンクから充放電時にポンプで循環される。そして充電
時に正極で発生した臭素(Br2)は強力な酸化力を持
ち、電極構成材料を劣化させる惧れがあるため、電解液
に添加した臭素錯化剤(第4級アンモニウム塩)と反応
して補集され、オイル状の沈澱物となってタンクへ戻さ
れる。そして放電時には臭素がポンプでセル内へ送り込
まれて還元される。
タンクから充放電時にポンプで循環される。そして充電
時に正極で発生した臭素(Br2)は強力な酸化力を持
ち、電極構成材料を劣化させる惧れがあるため、電解液
に添加した臭素錯化剤(第4級アンモニウム塩)と反応
して補集され、オイル状の沈澱物となってタンクへ戻さ
れる。そして放電時には臭素がポンプでセル内へ送り込
まれて還元される。
【0006】電解液の成分は、3mol/lのZnBr
2に液の抵抗を下げるために約2mol/lのNH4Cl
等の塩を添加し、更に負極亜鉛のデンドライトを防止し
て均一な電着を促進させる為のPb、Sn、第4級アン
モニウム塩類、1mol/lの臭素錯化剤を添加してあ
る。正極と負極の間にはセパレータを用い、正極で発生
した臭素が負極へ拡散して亜鉛が自己放電することを抑
制している。
2に液の抵抗を下げるために約2mol/lのNH4Cl
等の塩を添加し、更に負極亜鉛のデンドライトを防止し
て均一な電着を促進させる為のPb、Sn、第4級アン
モニウム塩類、1mol/lの臭素錯化剤を添加してあ
る。正極と負極の間にはセパレータを用い、正極で発生
した臭素が負極へ拡散して亜鉛が自己放電することを抑
制している。
【0007】通常臭素錯化剤として、2種類の第4級ア
ンモニウム塩の混合物が用いられている。その一つはN
−メチルN−エチルモリホリニウムブロミドであり、他
の一つはN−メチルN−エチルピロリジニウムブロミド
である。
ンモニウム塩の混合物が用いられている。その一つはN
−メチルN−エチルモリホリニウムブロミドであり、他
の一つはN−メチルN−エチルピロリジニウムブロミド
である。
【0008】この臭素錯化剤の合成方法としては、第3
級アミンであるN−メチルモルホリンもしくはN−メチ
ルピロリジンを、それぞれ別々に臭化エチルを用いてア
セトニトリルとかテトラヒドロフラン等の有機溶媒中で
反応させる方法が採用されている。
級アミンであるN−メチルモルホリンもしくはN−メチ
ルピロリジンを、それぞれ別々に臭化エチルを用いてア
セトニトリルとかテトラヒドロフラン等の有機溶媒中で
反応させる方法が採用されている。
【0009】これを詳細に説明すると、臭素錯化剤は臭
素の出し入れが可能なものでなければならないため、可
逆反応を行える物質を用いる必要がある。そのため前記
したように臭素錯化剤としては臭素(Br2)をポリブ
ロミドアニオンとして可逆的に出し入れできる第4級ア
ンモニウム塩を用いており、合成方法として、液体であ
る前記N−メチルモルホリンもしくはN−メチルピロリ
ジンとアルキルブロミドとを有機溶媒中で反応させる。
そして反応の進行に伴って第4級アンモニウム塩である
N−メチルN−エチルモリホリニウムブロミドもしくは
N−メチルN−エチルピロリジニウムブロミドが生成さ
れると、これを溶媒中から分離して結晶化し、反応終了
後に結晶を濾過して洗浄した後、イソプロピルアルコー
ルで再結晶化し、再度濾過して第4級アンモニウム塩を
得ており、このようにして得られた第4級アンモニウム
塩を水に溶解して電解液としている。
素の出し入れが可能なものでなければならないため、可
逆反応を行える物質を用いる必要がある。そのため前記
したように臭素錯化剤としては臭素(Br2)をポリブ
ロミドアニオンとして可逆的に出し入れできる第4級ア
ンモニウム塩を用いており、合成方法として、液体であ
る前記N−メチルモルホリンもしくはN−メチルピロリ
ジンとアルキルブロミドとを有機溶媒中で反応させる。
そして反応の進行に伴って第4級アンモニウム塩である
N−メチルN−エチルモリホリニウムブロミドもしくは
N−メチルN−エチルピロリジニウムブロミドが生成さ
れると、これを溶媒中から分離して結晶化し、反応終了
後に結晶を濾過して洗浄した後、イソプロピルアルコー
ルで再結晶化し、再度濾過して第4級アンモニウム塩を
得ており、このようにして得られた第4級アンモニウム
塩を水に溶解して電解液としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように亜鉛−
臭素電池に用いられている電解液には臭素錯化剤が不可
欠な要素となっているが、この臭素錯化剤として特殊な
第4級アンモニウム塩であるN−メチルN−エチルモリ
ホリニウムブロミドもしくはN−メチルN−エチルピロ
リジニウムブロミドを用いているため、電解液としての
コストが高騰化してしまうとともに電解液を得るための
操作が煩瑣であるという課題があった。
臭素電池に用いられている電解液には臭素錯化剤が不可
欠な要素となっているが、この臭素錯化剤として特殊な
第4級アンモニウム塩であるN−メチルN−エチルモリ
ホリニウムブロミドもしくはN−メチルN−エチルピロ
リジニウムブロミドを用いているため、電解液としての
コストが高騰化してしまうとともに電解液を得るための
操作が煩瑣であるという課題があった。
【0011】即ち、亜鉛−臭素電池の製品化を進める上
で、コストの低廉化をはかることは重要な技術的課題で
あり、特に電池全体のコストに占める電解液の比率は大
きく、更に電解液にかかるコストの中でも臭素錯化剤を
得るためのコストが50%以上を占めているという現状
にある。この原因としては前記したようにN−メチルN
−エチルモリホリニウムブロミドもしくはN−メチルN
−エチルピロリジニウムブロミドが特殊な第4級アンモ
ニウム塩であり、これは取りもなおさず原料であるN−
メチルモルホリン又はN−メチルピロリジンが特殊な薬
剤であることに起因している。
で、コストの低廉化をはかることは重要な技術的課題で
あり、特に電池全体のコストに占める電解液の比率は大
きく、更に電解液にかかるコストの中でも臭素錯化剤を
得るためのコストが50%以上を占めているという現状
にある。この原因としては前記したようにN−メチルN
−エチルモリホリニウムブロミドもしくはN−メチルN
−エチルピロリジニウムブロミドが特殊な第4級アンモ
ニウム塩であり、これは取りもなおさず原料であるN−
メチルモルホリン又はN−メチルピロリジンが特殊な薬
剤であることに起因している。
【0012】更に上記N−メチルモルホリンもしくはN
−メチルピロリジンとアルキルブロミドを反応させるた
めに有機溶液を用いており、反応によって生成した第4
級アンモニウム塩が結晶として析出するため、この結晶
の分離,濾過,洗浄及び再結晶溶媒による再結晶及び濾
過を必要とし、得られた第4級アンモニウム塩を水に溶
解して電解液とする操作を要することにある。
−メチルピロリジンとアルキルブロミドを反応させるた
めに有機溶液を用いており、反応によって生成した第4
級アンモニウム塩が結晶として析出するため、この結晶
の分離,濾過,洗浄及び再結晶溶媒による再結晶及び濾
過を必要とし、得られた第4級アンモニウム塩を水に溶
解して電解液とする操作を要することにある。
【0013】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、亜鉛−臭素電池に用いられる電解液のコストを低
廉化するとともに、この電解液を得るための各種操作を
大幅に簡易化することができる臭素錯化剤の合成方法を
提供することを目的とするものである。
あり、亜鉛−臭素電池に用いられる電解液のコストを低
廉化するとともに、この電解液を得るための各種操作を
大幅に簡易化することができる臭素錯化剤の合成方法を
提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、亜鉛−臭素電池用電解液中の臭素錯化剤の
合成方法として、原料であるN−メチルモルホリンとN
−メチルピロリジンの混合物に、イオン交換水を溶媒と
して臭化エチルを反応させ、反応の進行に伴って生成す
るN−メチルN−エチルモリホリニウムブロミド及びN
−メチルN−エチルピロリジニウムブロミドを臭素錯化
剤として含む電解液を得るようにした方法を提供する。
又、上記のN−メチルモルホリンとN−メチルピロリジ
ンとの混合物合計量に対する臭化エチルの比を、1:
1.05のモル比としてあり、N−メチルモルホリンも
しくはN−メチルピロリジンの濃度は3mol/l以上
にしてある。
するために、亜鉛−臭素電池用電解液中の臭素錯化剤の
合成方法として、原料であるN−メチルモルホリンとN
−メチルピロリジンの混合物に、イオン交換水を溶媒と
して臭化エチルを反応させ、反応の進行に伴って生成す
るN−メチルN−エチルモリホリニウムブロミド及びN
−メチルN−エチルピロリジニウムブロミドを臭素錯化
剤として含む電解液を得るようにした方法を提供する。
又、上記のN−メチルモルホリンとN−メチルピロリジ
ンとの混合物合計量に対する臭化エチルの比を、1:
1.05のモル比としてあり、N−メチルモルホリンも
しくはN−メチルピロリジンの濃度は3mol/l以上
にしてある。
【0015】
【作用】かかる臭素錯化剤の合成方法によれば、溶媒と
してのイオン交換水にN−メチルモルホリンとN−メチ
ルピロリジンの混合物を3mol/l濃度になるように
加え、更に臭化エチルを3mol/lになるようにゆっ
くり加えて反応を進行させることにより、臭素錯化剤と
してのN−メチルN−エチルモルホリニウムブロミドと
N−メチルN−エチルピロリジニウムブロミドとが生成
して溶媒中に溶解する。
してのイオン交換水にN−メチルモルホリンとN−メチ
ルピロリジンの混合物を3mol/l濃度になるように
加え、更に臭化エチルを3mol/lになるようにゆっ
くり加えて反応を進行させることにより、臭素錯化剤と
してのN−メチルN−エチルモルホリニウムブロミドと
N−メチルN−エチルピロリジニウムブロミドとが生成
して溶媒中に溶解する。
【0016】そして生成したN−エチルN−メチルモル
ホリニウムブロミドとN−メチルN−エチルピロリジニ
ウムブロミドとを臭素錯化剤として含む溶液をそのまま
電解液として利用することが可能であり、結晶の分離と
か濾過洗浄及び再結晶等の操作を行うことなく臭素錯化
剤を含む亜鉛−臭素電池用電解液が得られる。
ホリニウムブロミドとN−メチルN−エチルピロリジニ
ウムブロミドとを臭素錯化剤として含む溶液をそのまま
電解液として利用することが可能であり、結晶の分離と
か濾過洗浄及び再結晶等の操作を行うことなく臭素錯化
剤を含む亜鉛−臭素電池用電解液が得られる。
【0017】
【実施例】以下に本発明にかかる亜鉛−臭素電池用電解
液中の臭素錯化剤の合成方法の具体的な実施例を説明す
る。
液中の臭素錯化剤の合成方法の具体的な実施例を説明す
る。
【0018】本実施例では、上記臭素錯化剤の合成段階
をチェックすることにより、操作の簡略化と材料費の低
廉化をはかることができる手段を見いだすことを主たる
目的としている。
をチェックすることにより、操作の簡略化と材料費の低
廉化をはかることができる手段を見いだすことを主たる
目的としている。
【0019】先ず、臭素錯化剤である第4級アンモニウ
ム塩としてのN−メチルN−エチルモリホリニウムブロ
ミドもしくはN−メチルN−エチルピロリジニウムブロ
ミドは、錯化剤として要求される前記条件を満たす化合
物であるため、この化合物の材料とか構造を変更するこ
とは出来ない。
ム塩としてのN−メチルN−エチルモリホリニウムブロ
ミドもしくはN−メチルN−エチルピロリジニウムブロ
ミドは、錯化剤として要求される前記条件を満たす化合
物であるため、この化合物の材料とか構造を変更するこ
とは出来ない。
【0020】次に従来の合成段階で、原料として第3級
アミンであるN−メチルモルホリンもしくはN−メチル
ピロリジンを用いて、これを臭化エチルとをアセトニト
リルとかテトラヒドロフラン等の有機溶媒中で反応させ
ているが、この有機溶媒を廉価なものに変更する余地が
ある。又、反応の進行に伴って結晶化した第4級アンモ
ニウム塩を溶媒中から分離して濾過,洗浄しているが、
この操作を短縮し、且つ洗浄後にイソプロピルアルコー
ル等の溶媒で再結晶化しているが、この溶媒を廉価なも
のに代替することが考えられる。更に再度濾過して得ら
れた第4級アンモニウム塩を水に溶解して電解液として
いるが、この操作を省略することができれば製造工程の
簡略化につながるものとなる。
アミンであるN−メチルモルホリンもしくはN−メチル
ピロリジンを用いて、これを臭化エチルとをアセトニト
リルとかテトラヒドロフラン等の有機溶媒中で反応させ
ているが、この有機溶媒を廉価なものに変更する余地が
ある。又、反応の進行に伴って結晶化した第4級アンモ
ニウム塩を溶媒中から分離して濾過,洗浄しているが、
この操作を短縮し、且つ洗浄後にイソプロピルアルコー
ル等の溶媒で再結晶化しているが、この溶媒を廉価なも
のに代替することが考えられる。更に再度濾過して得ら
れた第4級アンモニウム塩を水に溶解して電解液として
いるが、この操作を省略することができれば製造工程の
簡略化につながるものとなる。
【0021】上記の各テーマに沿って検討を重ねた結
果、上記合成段階におけるN−メチルモルホリンもしく
はN−メチルピロリジンと臭化エチルを反応させる有機
溶媒に代えてイオン交換水を利用し、且つ両者を混合し
て臭化エチルに同時に反応させることにより、イオン交
換水が有機溶媒と略同等な溶解作用が得られるという知
見が得られ、その結果、従来必要とされた各操作、例え
ば再結晶とか濾過等の操作を省略することを可能とし
て、コストの低廉化に寄与することを見いだした。
果、上記合成段階におけるN−メチルモルホリンもしく
はN−メチルピロリジンと臭化エチルを反応させる有機
溶媒に代えてイオン交換水を利用し、且つ両者を混合し
て臭化エチルに同時に反応させることにより、イオン交
換水が有機溶媒と略同等な溶解作用が得られるという知
見が得られ、その結果、従来必要とされた各操作、例え
ば再結晶とか濾過等の操作を省略することを可能とし
て、コストの低廉化に寄与することを見いだした。
【0022】以下に記す化学式(1)(2)を参照して
本実施例にかかるイオン交換水を溶媒としたN−メチル
N−エチルモリホリニウムブロミドもしくはN−メチル
N−エチルピロリジニウムブロミドの合成反応を説明す
る。
本実施例にかかるイオン交換水を溶媒としたN−メチル
N−エチルモリホリニウムブロミドもしくはN−メチル
N−エチルピロリジニウムブロミドの合成反応を説明す
る。
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】
【0025】上記の化学式(1)(2)において、第3
級アミンであるN−メチルモルホリン及びN−メチルピ
ロリジンは溶媒であるイオン交換水に対してmol/l
濃度で溶解するが、アルキルブロミドであるエチルブロ
ミド(臭化エチル)は水にほとんど溶解しない。このN
−メチルモルホリンとN−メチルピロリジンを同時に溶
解した水溶液に臭化エチルを加えると、該臭化エチルは
水に溶解せず、且つ比重が大きいため、2層に分離して
下に沈む。従って反応液は不均一な状態(heterogeneou
s)となっているが、撹拌によって反応は進行する。
級アミンであるN−メチルモルホリン及びN−メチルピ
ロリジンは溶媒であるイオン交換水に対してmol/l
濃度で溶解するが、アルキルブロミドであるエチルブロ
ミド(臭化エチル)は水にほとんど溶解しない。このN
−メチルモルホリンとN−メチルピロリジンを同時に溶
解した水溶液に臭化エチルを加えると、該臭化エチルは
水に溶解せず、且つ比重が大きいため、2層に分離して
下に沈む。従って反応液は不均一な状態(heterogeneou
s)となっているが、撹拌によって反応は進行する。
【0026】即ち、第3級アミンのN−メチルモルホリ
ンもしくはN−メチルピロリジンは、N(窒素)の置換
基がメチルでアルキル基としては最小の単位であり、疎
水性が一番小さいため、mol/l濃度で水に溶解す
る。他方の臭化エチルは水に溶解しないため前記したよ
うに不均一な反応となるが、これに対処して相溶性の溶
媒を加えて反応させると、反応後に添加した相溶性溶媒
を除去する必要があって余分な手間がかかってしまうた
め、撹拌によってそのまま反応を進行させることが本実
施例の一つの特徴となっている。
ンもしくはN−メチルピロリジンは、N(窒素)の置換
基がメチルでアルキル基としては最小の単位であり、疎
水性が一番小さいため、mol/l濃度で水に溶解す
る。他方の臭化エチルは水に溶解しないため前記したよ
うに不均一な反応となるが、これに対処して相溶性の溶
媒を加えて反応させると、反応後に添加した相溶性溶媒
を除去する必要があって余分な手間がかかってしまうた
め、撹拌によってそのまま反応を進行させることが本実
施例の一つの特徴となっている。
【0027】上記の反応時における温度範囲は、50℃
〜55℃とする。即ち、N−メチルモルホリンと臭化エ
チルの反応は、N−メチルピロリジンと臭化エチルの反
応と比較すると反応速度が低いため、反応温度を高くす
る必要がある。又、通常の還流は、溶媒の沸点が原料の
沸点よりも低いため、溶媒の沸点以上の温度にする必要
があるが、本実施例の場合には原料である臭化エチルの
沸点が38℃で溶媒である水の沸点(100℃)よりも
低いので、反応温度を38℃以上にすれば還流がスムー
ズに行われる。他方のN−メチルピロリジンと臭化エチ
ルの反応は発熱反応であるため、加温とか還流を施さな
くとも室温で反応が進行する。両者を混合した場合に
は、反応速度が遅い方に合わせる必要があり、本実施例
では若干の余裕をみて反応時の温度範囲を50℃〜55
℃とした。
〜55℃とする。即ち、N−メチルモルホリンと臭化エ
チルの反応は、N−メチルピロリジンと臭化エチルの反
応と比較すると反応速度が低いため、反応温度を高くす
る必要がある。又、通常の還流は、溶媒の沸点が原料の
沸点よりも低いため、溶媒の沸点以上の温度にする必要
があるが、本実施例の場合には原料である臭化エチルの
沸点が38℃で溶媒である水の沸点(100℃)よりも
低いので、反応温度を38℃以上にすれば還流がスムー
ズに行われる。他方のN−メチルピロリジンと臭化エチ
ルの反応は発熱反応であるため、加温とか還流を施さな
くとも室温で反応が進行する。両者を混合した場合に
は、反応速度が遅い方に合わせる必要があり、本実施例
では若干の余裕をみて反応時の温度範囲を50℃〜55
℃とした。
【0028】又、反応させるN−メチルモルホリンとN
−メチルピロリジンの合計量に対する臭化エチルの比を
1:1.05とする。その理由として、前記したように
N−メチルモルホリンと臭化エチルの反応速度が低いた
め、反応温度を高くして還流を行う必要があり、臭化エ
チルをN−メチルモルホリンよりも10%(1:1.
1)程度多く加える必要がある一方で、N−メチルピロ
リジンと臭化エチルの反応は臭化エチルをN−メチルピ
ロリジンよりも2%(1:1.02)程度増量する必要
がある。両者を混合した場合にはその合計にすれば良い
ものと考えられるが、予め臭化エチルを多めに加えてあ
るため、N−メチルモルホリンとN−メチルピロリジン
の合計量に対する臭化エチルの比は1:1.05とす
る。反応後に余剰の臭化エチルを加温して除去する。
−メチルピロリジンの合計量に対する臭化エチルの比を
1:1.05とする。その理由として、前記したように
N−メチルモルホリンと臭化エチルの反応速度が低いた
め、反応温度を高くして還流を行う必要があり、臭化エ
チルをN−メチルモルホリンよりも10%(1:1.
1)程度多く加える必要がある一方で、N−メチルピロ
リジンと臭化エチルの反応は臭化エチルをN−メチルピ
ロリジンよりも2%(1:1.02)程度増量する必要
がある。両者を混合した場合にはその合計にすれば良い
ものと考えられるが、予め臭化エチルを多めに加えてあ
るため、N−メチルモルホリンとN−メチルピロリジン
の合計量に対する臭化エチルの比は1:1.05とす
る。反応後に余剰の臭化エチルを加温して除去する。
【0029】又、イオン交換水に対して反応させるN−
メチルモルホリンもしくはN−メチルピロリジンの濃度
は3mol/l以上とする。即ち、亜鉛−臭素電池用電
解液は、臭化亜鉛水溶液に固体の塩化アンモニウム塩を
加えているので、臭素錯化剤の溶液は少なくとも2倍以
上に希釈される。この臭素錯化剤の濃度は、混合濃度と
して1mol/lであるため、現状では0.5mol/
lずつの等モル混合物を用いており、本実施例では余裕
をみて原料水溶液は少なくとも3mol/lの濃度が必
要である。現在は2種類の第4級アンモニウム塩の溶液
を混合するため、それぞれ3mol/l以上の濃度が必
要となる。
メチルモルホリンもしくはN−メチルピロリジンの濃度
は3mol/l以上とする。即ち、亜鉛−臭素電池用電
解液は、臭化亜鉛水溶液に固体の塩化アンモニウム塩を
加えているので、臭素錯化剤の溶液は少なくとも2倍以
上に希釈される。この臭素錯化剤の濃度は、混合濃度と
して1mol/lであるため、現状では0.5mol/
lずつの等モル混合物を用いており、本実施例では余裕
をみて原料水溶液は少なくとも3mol/lの濃度が必
要である。現在は2種類の第4級アンモニウム塩の溶液
を混合するため、それぞれ3mol/l以上の濃度が必
要となる。
【0030】又、溶媒として用いる水はイオン交換水で
あることが必須の要件となる。その理由として水中に金
属等の不純物が含まれていると前記デンドライトの発生
を誘発して電池の運転に支障をきたす惧れが生じるため
である。
あることが必須の要件となる。その理由として水中に金
属等の不純物が含まれていると前記デンドライトの発生
を誘発して電池の運転に支障をきたす惧れが生じるため
である。
【0031】以下に本発明の具体的な実施例を説明す
る。先ず、500mlのメスフラスコにイオン交換水を
120ml加え、次にN−メチルモルホリン44ml
(40.5g、0.4mol)とN−メチルピロリジン
41.6ml(34.1g、0.4mol)を加える。
これによりN−メチルモルホリンとN−メチルピロリジ
ンは水に溶解する。そして撹拌子を入れ、臭化エチル6
3.7ml(92.8g、0.84mol)を加える。
すると臭化エチルは溶解せずに白濁した状態となる。
る。先ず、500mlのメスフラスコにイオン交換水を
120ml加え、次にN−メチルモルホリン44ml
(40.5g、0.4mol)とN−メチルピロリジン
41.6ml(34.1g、0.4mol)を加える。
これによりN−メチルモルホリンとN−メチルピロリジ
ンは水に溶解する。そして撹拌子を入れ、臭化エチル6
3.7ml(92.8g、0.84mol)を加える。
すると臭化エチルは溶解せずに白濁した状態となる。
【0032】次に還流管を接続してメスフラスコを50
℃〜55℃に保持した油浴に浸し、マグネティックカタ
ーラ上で撹拌しながら加温により還流する。反応は約1
5時間で終了する。
℃〜55℃に保持した油浴に浸し、マグネティックカタ
ーラ上で撹拌しながら加温により還流する。反応は約1
5時間で終了する。
【0033】反応終了後は、余剰の臭化エチルを加温し
て蒸留により除去する。尚、反応進行の状況は13C−N
MRスペクトルで確認する。
て蒸留により除去する。尚、反応進行の状況は13C−N
MRスペクトルで確認する。
【0034】この14N−NMR法とは、核磁気共鳴分析
法の一つであって、磁気能率を持つ14N原子核を磁場の
中に入れて適当な周波数の電磁波を与えると、電磁エネ
ルギーを吸収して核磁気共鳴(NMR,nuclear magnet
ic resonance)を起こすことを利用した分析法の一つで
ある。
法の一つであって、磁気能率を持つ14N原子核を磁場の
中に入れて適当な周波数の電磁波を与えると、電磁エネ
ルギーを吸収して核磁気共鳴(NMR,nuclear magnet
ic resonance)を起こすことを利用した分析法の一つで
ある。
【0035】図1はN−メチルモルホリンとN−メチル
ピロリジンとの混合物の13C−NMRスペクトル、図2
はN−メチルモルホリンとN−メチルピロリジンの混合
物と臭化エチルの反応10時間後の13C−NMRスペク
トル、図3はN−メチルモルホリンとN−メチルピロリ
ジンの混合物と臭化エチルの反応15時間後の13C−N
MRスペクトルをそれぞれ示している。
ピロリジンとの混合物の13C−NMRスペクトル、図2
はN−メチルモルホリンとN−メチルピロリジンの混合
物と臭化エチルの反応10時間後の13C−NMRスペク
トル、図3はN−メチルモルホリンとN−メチルピロリ
ジンの混合物と臭化エチルの反応15時間後の13C−N
MRスペクトルをそれぞれ示している。
【0036】図2に見られるように、反応10時間後で
は、○印に示すN−メチルモルホリンは残っているが、
N−メチルピロリジンは残っていない。従ってN−メチ
ルモルホリンとN−メチルピロリジンを混合した場合で
もN−メチルピロリジンの方が反応速度が大きいことが
理解される。更に図3に見られるように反応15時間後
では、原料のN−メチルモルホリンは残っていないの
で、反応が完結していることが分かる。
は、○印に示すN−メチルモルホリンは残っているが、
N−メチルピロリジンは残っていない。従ってN−メチ
ルモルホリンとN−メチルピロリジンを混合した場合で
もN−メチルピロリジンの方が反応速度が大きいことが
理解される。更に図3に見られるように反応15時間後
では、原料のN−メチルモルホリンは残っていないの
で、反応が完結していることが分かる。
【0037】以上の説明で明らかなように、本実施例で
は第3級アミンとしてのN−メチルモルホリンとN−メ
チルピロリジンの混合物に対して臭化エチルをイオン交
換水を溶媒として反応させ、生成する第4級アンモニウ
ム塩を臭素錯化剤として含む溶液をそのまま電解液とし
て利用することを大きな特徴としている。
は第3級アミンとしてのN−メチルモルホリンとN−メ
チルピロリジンの混合物に対して臭化エチルをイオン交
換水を溶媒として反応させ、生成する第4級アンモニウ
ム塩を臭素錯化剤として含む溶液をそのまま電解液とし
て利用することを大きな特徴としている。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではN−メ
チルモルホリンとN−メチルピロリジンの混合物に、イ
オン交換水を溶媒として臭化エチルを反応させているた
め、溶液自体の価格を低廉にすることができる。
チルモルホリンとN−メチルピロリジンの混合物に、イ
オン交換水を溶媒として臭化エチルを反応させているた
め、溶液自体の価格を低廉にすることができる。
【0039】又、反応によって生成した第4級アンモニ
ウム塩としてのN−エチルN−メチルモルホリニウムブ
ムミドとN−メチルN−エチルピロリジニウムブロミド
とが結晶として析出せずに溶液中に溶解しているため、
従来必要とされた結晶の分離、濾過,洗浄、再結晶及び
溶媒による再結晶化等の操作と、得られた第4級アンモ
ニウム塩を水に溶解して電解液とする等の操作を全て省
略することを可能として、電解液を得るために必要とす
る価格の中での臭素錯化剤の占めるコストを下げ、それ
に伴って電池全体のコストに占める電解液の比率を小さ
くして、亜鉛−臭素電池の実用化と低廉化に寄与する効
果が大である。
ウム塩としてのN−エチルN−メチルモルホリニウムブ
ムミドとN−メチルN−エチルピロリジニウムブロミド
とが結晶として析出せずに溶液中に溶解しているため、
従来必要とされた結晶の分離、濾過,洗浄、再結晶及び
溶媒による再結晶化等の操作と、得られた第4級アンモ
ニウム塩を水に溶解して電解液とする等の操作を全て省
略することを可能として、電解液を得るために必要とす
る価格の中での臭素錯化剤の占めるコストを下げ、それ
に伴って電池全体のコストに占める電解液の比率を小さ
くして、亜鉛−臭素電池の実用化と低廉化に寄与する効
果が大である。
【図1】N−メチルモルホリンとN−メチルピロリジン
との混合物の13C−NMRスペクトル。
との混合物の13C−NMRスペクトル。
【図2】N−メチルモルホリンとN−メチルピロリジン
の混合物と臭化エチルの反応10時間後の13C−NMR
スペクトル。
の混合物と臭化エチルの反応10時間後の13C−NMR
スペクトル。
【図3】N−メチルモルホリンとN−メチルピロリジン
の混合物と臭化エチルの反応15時間後の13C−NMR
スペクトル。
の混合物と臭化エチルの反応15時間後の13C−NMR
スペクトル。
Claims (3)
- 【請求項1】 充放電時に電池本体と別置きにした正極
側タンクから正極室に電解液がポンプで循環され、充電
時に正極で発生した臭素が電解液に添加した臭素錯化剤
と反応して正極側タンクへ戻されるとともに、放電時は
該電解液がポンプで電池本体内へ送り込まれて還元され
るようにした亜鉛−臭素電池において、 原料であるN−メチルモルホリンとN−メチルピロリジ
ンの混合物に、イオン交換水を溶媒として臭化エチルを
反応させ、反応の進行に伴って生成するN−メチルN−
エチルモリホリニウムブロミド及びN−メチルN−エチ
ルピロリジニウムブロミドを臭素錯化剤として含む電解
液を得ることを特徴とする亜鉛−臭素電池用電解液中の
臭素錯化剤の合成方法。 - 【請求項2】 イオン交換水を溶媒として反応させるN
−メチルモルホリンとN−メチルピロリジンとの混合物
合計量に対する臭化エチルの比を、1:1.05のモル
比とした請求項1記載の亜鉛−臭素電池用電解液中の臭
素錯化剤の合成方法。 - 【請求項3】 イオン交換水を溶媒として反応させるN
−メチルモルホリンもしくはN−メチルピロリジンの濃
度を、3mol/l以上とした請求項1記載の亜鉛−臭
素電池用電解液中の臭素錯化剤の合成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06243904A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 亜鉛−臭素電池用電解液中の臭素錯化剤の合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50A JPH06243904A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 亜鉛−臭素電池用電解液中の臭素錯化剤の合成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06243904A true JPH06243904A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12320250
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50A Pending JPH06243904A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 亜鉛−臭素電池用電解液中の臭素錯化剤の合成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06243904A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0688059A1 (en) * | 1994-06-16 | 1995-12-20 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dielectric filter |
-
1993
- 1993-02-22 JP JP50A patent/JPH06243904A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0688059A1 (en) * | 1994-06-16 | 1995-12-20 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dielectric filter |
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