JPH0624539B2 - 歯科用個人トレーとその製作方法 - Google Patents
歯科用個人トレーとその製作方法Info
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- JPH0624539B2 JPH0624539B2 JP4770688A JP4770688A JPH0624539B2 JP H0624539 B2 JPH0624539 B2 JP H0624539B2 JP 4770688 A JP4770688 A JP 4770688A JP 4770688 A JP4770688 A JP 4770688A JP H0624539 B2 JPH0624539 B2 JP H0624539B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は歯科治療において使用される義歯床等の製作過
程で使用する歯科用個人トレーとその製作方法に関す
る。
程で使用する歯科用個人トレーとその製作方法に関す
る。
[従来の技術] 既製トレーで予備印象採得を行い、診断用模型を得て、
模型上で個人トレーを製作し、最終印象採得を行う方法
は、歯科の補綴分野においては義歯床のみでなくインレ
ー、クラウン及びブリッジ等の印象採得の際に一般的に
行われる方法であるが、本発明の説明では便義上、義歯
床を取り上げ、他は義歯床用個人トレーの製作方法に準
ずるもとする。
模型上で個人トレーを製作し、最終印象採得を行う方法
は、歯科の補綴分野においては義歯床のみでなくインレ
ー、クラウン及びブリッジ等の印象採得の際に一般的に
行われる方法であるが、本発明の説明では便義上、義歯
床を取り上げ、他は義歯床用個人トレーの製作方法に準
ずるもとする。
義歯床の製作工程のうち、個人トレーの製作までを示す
と第1図〜第4図のとおりである。ここで、第1図は石
膏製診断用模型の斜視図、第2図はスペース用パラフィ
ンワックスで診断用模型を覆い、更にその上に個人トレ
ー用材料を圧接した状態を示す斜視図、第3図は第2図
の個人トレー用材料とパラフィンワックス部のA1−B
1線断面図、第4図は個人トレーに印象材を盛った際の
断面図を示すものである。
と第1図〜第4図のとおりである。ここで、第1図は石
膏製診断用模型の斜視図、第2図はスペース用パラフィ
ンワックスで診断用模型を覆い、更にその上に個人トレ
ー用材料を圧接した状態を示す斜視図、第3図は第2図
の個人トレー用材料とパラフィンワックス部のA1−B
1線断面図、第4図は個人トレーに印象材を盛った際の
断面図を示すものである。
従来、個人トレー3用材料としては、アルミニウムをフ
ィラーとするシュラックコンパウンドやアクリル系加熱
重合レジン及び塩化ビニール板も使用されてはいるが、
現在では主として粉液タイプのトレー用常温重合アクリ
ルレジンが使用されている。
ィラーとするシュラックコンパウンドやアクリル系加熱
重合レジン及び塩化ビニール板も使用されてはいるが、
現在では主として粉液タイプのトレー用常温重合アクリ
ルレジンが使用されている。
トレー用常温重合アクリルレジンを使用した場合の個人
トレー3の製作は、まず印象材4が入るスペースを与え
るために、診断用模型1を1.5〜2.0mm厚のパラフ
ィンワックス2で覆い、トレー用材料3がパラフィンワ
ックス2に粘着するのを防ぐために、ワックス2表面に
フレンチチョークをふりかける。次に、アクリルレジン
の粉と液を規定量混練してパテ状にした後、1〜2mmの
厚さのほぼ診断用模型1を覆う形状のシートにし、診断
用模型1に圧接して個人トレー3の形態を整えて樹脂の
硬化を待ち、診断用模型1より取り外して個人トレー3
とする。使用する印象材4によっては、個人トレー3よ
り剥離して変形することがあるため、印象材4の維持用
にカーバイトバーなどで多数の小孔を穿けることもあ
る。このようにして製作された個人トレー3を用いて患
者の精密な最終印象を採得し、より正確な作業模型が製
作される。その後、咬合床製作、咬合採得、咬合器装
着、人工歯配列、ロウ義歯口腔内試適及び調整、歯肉形
成、ロウ義歯埋没、流ロウ、レジン分離剤塗布、レジン
ドウ化、レジンの填入、レジンの加熱重合、重合義歯取
出し、研磨の工程を実施し、患者に装着する最終的な義
歯床を製作している。
トレー3の製作は、まず印象材4が入るスペースを与え
るために、診断用模型1を1.5〜2.0mm厚のパラフ
ィンワックス2で覆い、トレー用材料3がパラフィンワ
ックス2に粘着するのを防ぐために、ワックス2表面に
フレンチチョークをふりかける。次に、アクリルレジン
の粉と液を規定量混練してパテ状にした後、1〜2mmの
厚さのほぼ診断用模型1を覆う形状のシートにし、診断
用模型1に圧接して個人トレー3の形態を整えて樹脂の
硬化を待ち、診断用模型1より取り外して個人トレー3
とする。使用する印象材4によっては、個人トレー3よ
り剥離して変形することがあるため、印象材4の維持用
にカーバイトバーなどで多数の小孔を穿けることもあ
る。このようにして製作された個人トレー3を用いて患
者の精密な最終印象を採得し、より正確な作業模型が製
作される。その後、咬合床製作、咬合採得、咬合器装
着、人工歯配列、ロウ義歯口腔内試適及び調整、歯肉形
成、ロウ義歯埋没、流ロウ、レジン分離剤塗布、レジン
ドウ化、レジンの填入、レジンの加熱重合、重合義歯取
出し、研磨の工程を実施し、患者に装着する最終的な義
歯床を製作している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、義歯床を製作するための個人トレー3の
製作に一般的に使用されている粉液タイプのトレー用常
温重合アクリルレジンとしては、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)中に過酸化ベンゾイルなどの重合開始
剤を適量配合した粉末と、メチルメタクリレートモノマ
ー(MMA)中にN,N−ジメチル−p−トルイジン
(DMPT)などの重合促進剤を添加した液とを気泡の
混入しないように練和し、適度の硬さになった状態で1
〜3mm程度のシート状にしたものを印象材4スペース用
として1.5〜2.0mmの厚さをパラフィンワックス2
で覆われた診断用模型1に圧接して個人トレー3の形状
とし、重合硬化後、個人トレー3として使用するが、一
般的に使用されている粉液タイプのトレー用常温重合ア
クリルレジンでは、粉末と液を混合した直後は柔らかす
ぎたり、ベタ付きがあるため、シート状に成形すること
さえ困難であるが、その反面操作可能時間が短く直ちに
硬化反応が開始するため、シート状としたものを短時間
内に手際よく診断用模型に圧接して満足のいく形態をし
た個人トレーを作る必要がある。しかし、トレー用常温
重合アクリルレジンはドウ状のときにいくらか、弾性的
であり、重合完了前に圧接しても弾力で戻されるので、
指で模型に適合させるのが困難である。更に製作された
個人トレー3は中に印象材4を盛って口腔内に送入し、
正しい位置に圧接して最終印象を採得するのに使用する
が、圧接する時に、その圧力により変形したり、また印
象材が硬化するまで固定している間に変形したり、その
後の取出しの際に変形したりしてはならない。従って製
作された個人トレー3には上記の工程中に変形しないだ
けの強度及び弾性率が必要である。その一方で、個人ト
レー3は口腔内に送入する器具であるため、口腔内での
異物感を少なくする厚さでなければならず、厚さには限
度があり、せいぜい3mm程度迄である。しかし、一般に
使用されている1〜3mmの厚さの常温重合アクリルレジ
ンの重合体では、上記の工程中に変形しないだけの強度
及び弾性率は兼ね備えていない。
製作に一般的に使用されている粉液タイプのトレー用常
温重合アクリルレジンとしては、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)中に過酸化ベンゾイルなどの重合開始
剤を適量配合した粉末と、メチルメタクリレートモノマ
ー(MMA)中にN,N−ジメチル−p−トルイジン
(DMPT)などの重合促進剤を添加した液とを気泡の
混入しないように練和し、適度の硬さになった状態で1
〜3mm程度のシート状にしたものを印象材4スペース用
として1.5〜2.0mmの厚さをパラフィンワックス2
で覆われた診断用模型1に圧接して個人トレー3の形状
とし、重合硬化後、個人トレー3として使用するが、一
般的に使用されている粉液タイプのトレー用常温重合ア
クリルレジンでは、粉末と液を混合した直後は柔らかす
ぎたり、ベタ付きがあるため、シート状に成形すること
さえ困難であるが、その反面操作可能時間が短く直ちに
硬化反応が開始するため、シート状としたものを短時間
内に手際よく診断用模型に圧接して満足のいく形態をし
た個人トレーを作る必要がある。しかし、トレー用常温
重合アクリルレジンはドウ状のときにいくらか、弾性的
であり、重合完了前に圧接しても弾力で戻されるので、
指で模型に適合させるのが困難である。更に製作された
個人トレー3は中に印象材4を盛って口腔内に送入し、
正しい位置に圧接して最終印象を採得するのに使用する
が、圧接する時に、その圧力により変形したり、また印
象材が硬化するまで固定している間に変形したり、その
後の取出しの際に変形したりしてはならない。従って製
作された個人トレー3には上記の工程中に変形しないだ
けの強度及び弾性率が必要である。その一方で、個人ト
レー3は口腔内に送入する器具であるため、口腔内での
異物感を少なくする厚さでなければならず、厚さには限
度があり、せいぜい3mm程度迄である。しかし、一般に
使用されている1〜3mmの厚さの常温重合アクリルレジ
ンの重合体では、上記の工程中に変形しないだけの強度
及び弾性率は兼ね備えていない。
従って従来のトレー用常温重合アクリルレジンを使用し
て製作された個人トレー3を使用して最終印象を採得し
て作製された義歯床では十分な適合性を得ることが困難
である。
て製作された個人トレー3を使用して最終印象を採得し
て作製された義歯床では十分な適合性を得ることが困難
である。
[課題を解決するための手段] そこで本発明者らは、上記従来の問題点に鑑み、診断用
模型への圧接時に取扱い易く、操作時間に余裕があり、
圧接により模型に正確に適合でき、更に硬化させたい時
に短時間で硬化し、その硬化体が薄くても最終印象採得
時に変形せず正確な印象の得られる歯科用個人トレーと
その製作方法について鋭意検討を行った結果、光重合性
FRPの使用に着眼し、本発明に到達した。
模型への圧接時に取扱い易く、操作時間に余裕があり、
圧接により模型に正確に適合でき、更に硬化させたい時
に短時間で硬化し、その硬化体が薄くても最終印象採得
時に変形せず正確な印象の得られる歯科用個人トレーと
その製作方法について鋭意検討を行った結果、光重合性
FRPの使用に着眼し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、光重合開始剤を含有する不飽和ポリエ
ステル樹脂、又は光重合開始剤を含有するラジカル重合
性モノマー及び/又はラジカル重合性オリゴマーを繊維
に含浸させた光重合性繊維硬化プラスチック(光重合性
FRP)から成る歯科用個人トレー、および光重合開始
剤を含有する不飽和ポリエステル樹脂、又は光重合開始
剤を含有するラジカル重合性モノマー及び/又はラジカ
ル重合性オリゴマーを繊維に含浸させた光重合性繊維強
化プラスチック(光重合性FRP)を歯科用個人トレー
に使用し、活性光線の照射により重合させてなる歯科用
個人トレーの製作方法を提供するものである。
ステル樹脂、又は光重合開始剤を含有するラジカル重合
性モノマー及び/又はラジカル重合性オリゴマーを繊維
に含浸させた光重合性繊維硬化プラスチック(光重合性
FRP)から成る歯科用個人トレー、および光重合開始
剤を含有する不飽和ポリエステル樹脂、又は光重合開始
剤を含有するラジカル重合性モノマー及び/又はラジカ
ル重合性オリゴマーを繊維に含浸させた光重合性繊維強
化プラスチック(光重合性FRP)を歯科用個人トレー
に使用し、活性光線の照射により重合させてなる歯科用
個人トレーの製作方法を提供するものである。
不飽和ポリエステル樹脂としては、無水マレイン酸ある
いはフマル酸のような不飽和酸を必ず一成分として含
み、これに無水フタル酸、イソフタル酸などの飽和多塩
基酸を併用して、プロピレングリコール、エチレングリ
コールなどの多価アルコールとエステル化して得られる
不飽和アルキッドを下記のラジカル重合性モノマーに溶
解して得られるものを使用する。
いはフマル酸のような不飽和酸を必ず一成分として含
み、これに無水フタル酸、イソフタル酸などの飽和多塩
基酸を併用して、プロピレングリコール、エチレングリ
コールなどの多価アルコールとエステル化して得られる
不飽和アルキッドを下記のラジカル重合性モノマーに溶
解して得られるものを使用する。
ラジカル重合性モノマー及びオリゴマーとしては、アク
リル酸エステル、メタアクリル酸エステル、エチレン性
不飽和結合を有する一価又は多価アルコールなどのエチ
レン性不飽和化合物の他、ウレタン−アクリレート共重
合体、ウレタン−メタクリレート共重合体或いはビスフ
ェノールAとグリシジル(メタ)アクリレートとの反応
生成物などが挙げられる。また、これらラジカル重合性
モノマー及びオリゴマーの2種以上を混合して使用する
こともできる。
リル酸エステル、メタアクリル酸エステル、エチレン性
不飽和結合を有する一価又は多価アルコールなどのエチ
レン性不飽和化合物の他、ウレタン−アクリレート共重
合体、ウレタン−メタクリレート共重合体或いはビスフ
ェノールAとグリシジル(メタ)アクリレートとの反応
生成物などが挙げられる。また、これらラジカル重合性
モノマー及びオリゴマーの2種以上を混合して使用する
こともできる。
更に具体的に例示すれば、スチレン、ビニルトルエンや
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル
などの(メタ)アクリル酸アルキル、(メタ)アクリル
酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシプロピル、エチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキシレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4
−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]プロパン、
2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシシクロ
ヘキシル]プロパン、2,2−ビス[3−(メタ)アク
リロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシフェニル]
プロパン、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート、4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシカルボ
ニル無水フタル酸などのモノマー及びオリゴマーが挙げ
られる。
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル
などの(メタ)アクリル酸アルキル、(メタ)アクリル
酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシプロピル、エチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキシレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4
−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]プロパン、
2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシシクロ
ヘキシル]プロパン、2,2−ビス[3−(メタ)アク
リロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシフェニル]
プロパン、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート、4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシカルボ
ニル無水フタル酸などのモノマー及びオリゴマーが挙げ
られる。
不飽和ポリエステル樹脂又はラジカル重合性モノマー及
び/又ラジカル重合性オリゴマーに含有される光重合開
始剤は光増感剤と還元剤から成り、光増感剤としては、
α−ケトカルボニル化合物が使用される。α−ケトカル
ボニル化合物としては、α−ジケトン、α−ケトアルデ
ヒド、α−ケトカルボン酸、α−ケトカルボン酸エステ
ルなどが挙げられる。上記のα−ケトカルボニル化合物
の中では、安定性の優れたα−ジケトンが好ましい。α
−ジケトンの中では、ジアセチル、ベンジル、カンファ
ーキノンが特に好ましい。
び/又ラジカル重合性オリゴマーに含有される光重合開
始剤は光増感剤と還元剤から成り、光増感剤としては、
α−ケトカルボニル化合物が使用される。α−ケトカル
ボニル化合物としては、α−ジケトン、α−ケトアルデ
ヒド、α−ケトカルボン酸、α−ケトカルボン酸エステ
ルなどが挙げられる。上記のα−ケトカルボニル化合物
の中では、安定性の優れたα−ジケトンが好ましい。α
−ジケトンの中では、ジアセチル、ベンジル、カンファ
ーキノンが特に好ましい。
α−ケトカルボニル化合物は不飽和ポリエステル樹脂又
はラジカル重合性モノマー及び/又はラジカル重合性オ
リゴマーの合計量に対して0.001〜10重量%、好
ましくは0.05〜5重量%の範囲で使用される。
はラジカル重合性モノマー及び/又はラジカル重合性オ
リゴマーの合計量に対して0.001〜10重量%、好
ましくは0.05〜5重量%の範囲で使用される。
α−ケトカルボニル化合物が0.001重量%未満で
は、充分な光増感効果が得られず、10重量%を越える
場合は、それ以上光増感効果が向上せず、無意味である
ばかりではなく、得られた光重合性FRPの貯蔵安定性
が低く好ましくない。還元剤としては、例えば、N,N
−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,
N−ジベンジルアニリン、N,N−ジメチル−p−トル
イジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,N−
ジメチル−m−トルイジン、p−ブロモ−N,N−ジメ
チルアニリン、m−クロロ−N,N−ジメチルアニリ
ン、p−ジメチルアミノベンズアルデヒド、p−ジメチ
ルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノベンゾイ
ックアシッド、p−ジメチルアミノベンゾイックアシッ
ドエチルエステル、p−ジメチルアミノベンゾイックア
シッドアミノエステル、N,N−ジメチルアンスラニリ
ックアシッドメチルエステル、N,N−ジヒドロキシエ
チルアニリン、N,N−ジヒドロキシエチル−p−トル
イジン、p−ジメチルアミノフェネチルアルコール、p
−ジメチルアミノスチルベン、N,N−ジメチル−3,
5−キシリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N
−ジメチル−α−ナフチルアミン、N,N−ジメチル−
β−ナフチルアミン、トリブチルアミン、トリプロピル
アミン、トリエチルアミン、N−メチルジエタノールア
ミン、N−エチルジエタノールアミン、N,N−ジメチ
ルヘキシルアミン、N,N−ジメチルドデシルアミン、
N,N−ジメチルステアリルアミン、N,N−ジメチル
アミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノ
エチルメタクリレート、2,2′−(n−ブチルイミ
ノ)ジエタノール等の第3級アミン類;5−ブチルバル
ビツール類、1−ベンジル−5−フェニルバルビツール
酸等のバルビツール酸類、更には本出願人が既に出願し
ている7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン、7−
ジメチルアミノ−4−エチルクマリン等のアミノクマリ
ン化合物(特願昭62−206232号明細書参照);
m−ジメチルアミノフェニルメチルカルビノール(特願
昭62−206233号明細書参照)、p−ジメチルア
ミノシンナモニトリル、o−ジメチルアミノシンナモニ
トリル等(特願昭62−206235号明細書参照)の
置換芳香族アミン類;ダンシルグリシン、ダンシル−L
−バリン、ダンシル−L−ロイシン、ダンシル−L−フ
ェニルアラニン等のアミノ置換ナフタレンスルホニル化
合物等(特願昭62−206234号明細書参照)が挙
げられる。これら公知の還元剤は、1種または2種以上
の混合物の形で使用することができ、還元剤はラジカル
重合性モノマー及び/又はラジカル重合性オリゴマーの
合計量に対して0.001〜10重量%、好ましくは
0.05〜5重量%の割合で使用される。
は、充分な光増感効果が得られず、10重量%を越える
場合は、それ以上光増感効果が向上せず、無意味である
ばかりではなく、得られた光重合性FRPの貯蔵安定性
が低く好ましくない。還元剤としては、例えば、N,N
−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,
N−ジベンジルアニリン、N,N−ジメチル−p−トル
イジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,N−
ジメチル−m−トルイジン、p−ブロモ−N,N−ジメ
チルアニリン、m−クロロ−N,N−ジメチルアニリ
ン、p−ジメチルアミノベンズアルデヒド、p−ジメチ
ルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノベンゾイ
ックアシッド、p−ジメチルアミノベンゾイックアシッ
ドエチルエステル、p−ジメチルアミノベンゾイックア
シッドアミノエステル、N,N−ジメチルアンスラニリ
ックアシッドメチルエステル、N,N−ジヒドロキシエ
チルアニリン、N,N−ジヒドロキシエチル−p−トル
イジン、p−ジメチルアミノフェネチルアルコール、p
−ジメチルアミノスチルベン、N,N−ジメチル−3,
5−キシリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N
−ジメチル−α−ナフチルアミン、N,N−ジメチル−
β−ナフチルアミン、トリブチルアミン、トリプロピル
アミン、トリエチルアミン、N−メチルジエタノールア
ミン、N−エチルジエタノールアミン、N,N−ジメチ
ルヘキシルアミン、N,N−ジメチルドデシルアミン、
N,N−ジメチルステアリルアミン、N,N−ジメチル
アミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノ
エチルメタクリレート、2,2′−(n−ブチルイミ
ノ)ジエタノール等の第3級アミン類;5−ブチルバル
ビツール類、1−ベンジル−5−フェニルバルビツール
酸等のバルビツール酸類、更には本出願人が既に出願し
ている7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン、7−
ジメチルアミノ−4−エチルクマリン等のアミノクマリ
ン化合物(特願昭62−206232号明細書参照);
m−ジメチルアミノフェニルメチルカルビノール(特願
昭62−206233号明細書参照)、p−ジメチルア
ミノシンナモニトリル、o−ジメチルアミノシンナモニ
トリル等(特願昭62−206235号明細書参照)の
置換芳香族アミン類;ダンシルグリシン、ダンシル−L
−バリン、ダンシル−L−ロイシン、ダンシル−L−フ
ェニルアラニン等のアミノ置換ナフタレンスルホニル化
合物等(特願昭62−206234号明細書参照)が挙
げられる。これら公知の還元剤は、1種または2種以上
の混合物の形で使用することができ、還元剤はラジカル
重合性モノマー及び/又はラジカル重合性オリゴマーの
合計量に対して0.001〜10重量%、好ましくは
0.05〜5重量%の割合で使用される。
還元剤が0.001重量%未満では、十分な還元効果が
得られず、10重量%を越える場合は、得られた光重合
性FRPの貯蔵安定性が低く好ましくない。
得られず、10重量%を越える場合は、得られた光重合
性FRPの貯蔵安定性が低く好ましくない。
繊維としてはガラス繊維、カーボン繊維、グラファイト
繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、テトロン繊維等を
使用することが出来るが、活性光線の透過性、経済性及
び機械的強度等のバランスのとれたガラス繊維が好まし
い。
繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、テトロン繊維等を
使用することが出来るが、活性光線の透過性、経済性及
び機械的強度等のバランスのとれたガラス繊維が好まし
い。
繊維の形態としてはロービング、マット、クロス等いず
れでもよく、クロスの場合の織り方も平織、目抜平織、
綾織、米子織等いずれでもよい。
れでもよく、クロスの場合の織り方も平織、目抜平織、
綾織、米子織等いずれでもよい。
また繊維のバインダー及び表面処理剤は通常、ポリエス
テル及びシランカップリング剤等の公知の物を使用すれ
ばよい。
テル及びシランカップリング剤等の公知の物を使用すれ
ばよい。
繊維に含浸する不飽和ポリエステル樹脂又はラジカル重
合性モノマー及び/またはラジカル重合性オリゴマーの
割合は繊維の種類及び形態、更には不飽和ポリエステル
樹脂又はラジカル重合性モノマー及び/またはラジカル
重合性オリゴマーの種類及び粘度等によって異なるが、
一般的に、(繊維)/不飽和ポリエステル樹脂又はラジ
カル重合性モノマー及び/又はラジカル重合性オリゴマ
ー)が重量比で0.05〜1.0程度であり、診断用模
型1上で光重合性FRPを圧接する際に操作し易い稠度
になるような割合にすればよい。
合性モノマー及び/またはラジカル重合性オリゴマーの
割合は繊維の種類及び形態、更には不飽和ポリエステル
樹脂又はラジカル重合性モノマー及び/またはラジカル
重合性オリゴマーの種類及び粘度等によって異なるが、
一般的に、(繊維)/不飽和ポリエステル樹脂又はラジ
カル重合性モノマー及び/又はラジカル重合性オリゴマ
ー)が重量比で0.05〜1.0程度であり、診断用模
型1上で光重合性FRPを圧接する際に操作し易い稠度
になるような割合にすればよい。
本発明に使用する不飽和ポリエステル樹脂又はラジカル
重合性モノマー及び/又はラジカル重合性オリゴマーに
は、更に必要に応じて他の成分、例えば低収縮剤、粉末
状充填材、増粘剤、重合調節剤、重合抑制剤、顔料など
を配合することもできる。
重合性モノマー及び/又はラジカル重合性オリゴマーに
は、更に必要に応じて他の成分、例えば低収縮剤、粉末
状充填材、増粘剤、重合調節剤、重合抑制剤、顔料など
を配合することもできる。
本発明に使用する光重合性FRPの形態はシート状及び
バルク状のいずれでもよいが、均一な厚さの個人トレー
を製作するという用途上、バルク状のものも最終的には
シート状にする必要があるため、シート状の方が好まし
い。シート状の光重合性FRPの場合には予め印象材4
(第4図)の維持用に1〜数mm径の孔を穿けておくとシ
リコン等の非接着性の印象材を使用する際に硬化後、改
めてカーバイトバーなどで多数の小孔を穿ける操作が省
略でき便利である。
バルク状のいずれでもよいが、均一な厚さの個人トレー
を製作するという用途上、バルク状のものも最終的には
シート状にする必要があるため、シート状の方が好まし
い。シート状の光重合性FRPの場合には予め印象材4
(第4図)の維持用に1〜数mm径の孔を穿けておくとシ
リコン等の非接着性の印象材を使用する際に硬化後、改
めてカーバイトバーなどで多数の小孔を穿ける操作が省
略でき便利である。
本発明の歯科用個人トレーの製作に使用する光重合性F
RPは、従来の光重合性材料と同様にハロゲンランプ、
キセノンランプ、蛍光灯あるいは太陽光などを光源とす
る活性光線によって光重合することができる。光硬化の
際の温度は通常0〜60℃、好ましくは5〜50℃の範
囲であり、光照射の時間は通常1秒ないし7分である。
RPは、従来の光重合性材料と同様にハロゲンランプ、
キセノンランプ、蛍光灯あるいは太陽光などを光源とす
る活性光線によって光重合することができる。光硬化の
際の温度は通常0〜60℃、好ましくは5〜50℃の範
囲であり、光照射の時間は通常1秒ないし7分である。
本発明の歯科用個人トレーは石膏製の診断用模型上で製
作されるが、全部床義歯用の個人トレーの製作時におい
て、印象材用のスペースをパルフィンにより設けず、光
重合性FRPを診断用模型に直接圧接するような場合に
は、製作後の個人トレーの離型を容易にするため、診断
用模型上に溶液タイプやワックスタイプのレジン分離剤
を塗布することが好ましい。
作されるが、全部床義歯用の個人トレーの製作時におい
て、印象材用のスペースをパルフィンにより設けず、光
重合性FRPを診断用模型に直接圧接するような場合に
は、製作後の個人トレーの離型を容易にするため、診断
用模型上に溶液タイプやワックスタイプのレジン分離剤
を塗布することが好ましい。
[実施例] 以下、本発明を実施例によってさらに詳細に説明する
が、本発明がこれらの実施例に限定されないことは明ら
かであろう。
が、本発明がこれらの実施例に限定されないことは明ら
かであろう。
実施例1 (光重合性FRPの製造) ナトリウムランプ照明の室内で2,2−ビス[4−(3
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−フェ
ニル]プロパン90重量部とトリエチレングリコールジ
メタクリレート10重量部に、光重合開始剤としてカン
ファーキノン0.2重量%と7−ジエチルアミノ−4−
メチルクマリン1.0重量%を添加して混合し、光重合
開始剤含有ラジカル重合性モノマーを得た。繊維基材と
して旭ファイバーグラス(株)製のガラス繊維であるグラ
スロン・コンティニュアスストランドマットM8609
−300(重さ:300g/m2)を使用し、上記光重合開
始剤含有ラジカル重合性モノマーを繊維基材に含浸さ
せ、ポリエチレンフィルムで両面をカバーした後、フィ
ルムの上からローラーで加圧し、含浸の促進及び脱泡を
十分に行ない、所定の長さに巻き取りシート状の材料と
した。製造したシート状FRPのガラス繊維含有率は2
8%、厚さは0.8mmであった。
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−フェ
ニル]プロパン90重量部とトリエチレングリコールジ
メタクリレート10重量部に、光重合開始剤としてカン
ファーキノン0.2重量%と7−ジエチルアミノ−4−
メチルクマリン1.0重量%を添加して混合し、光重合
開始剤含有ラジカル重合性モノマーを得た。繊維基材と
して旭ファイバーグラス(株)製のガラス繊維であるグラ
スロン・コンティニュアスストランドマットM8609
−300(重さ:300g/m2)を使用し、上記光重合開
始剤含有ラジカル重合性モノマーを繊維基材に含浸さ
せ、ポリエチレンフィルムで両面をカバーした後、フィ
ルムの上からローラーで加圧し、含浸の促進及び脱泡を
十分に行ない、所定の長さに巻き取りシート状の材料と
した。製造したシート状FRPのガラス繊維含有率は2
8%、厚さは0.8mmであった。
実施例2 (光重合性FRP製個人トレーの製作) 実施例1で製造した光重合性FRPに予め2mm径の小孔
を多数穿け、辺縁部が口蓋後縁を除く義歯床外形線より
2mm後退した位置に来るようにして、レジン分離剤を塗
布した上顎無歯顎模型(ニッシン402U)に圧接し
て、余分な光重合性FRPを切断後、模型に載せたまま
可視光線照射器(而至製ラボライトLV−I)に入れ、
5分間光照射して厚さ0.8mmの個人トレーを製作し
た。このFRPは光重合性のため圧接時に充分な操作時
間があり、手指に付着することもなかった。
を多数穿け、辺縁部が口蓋後縁を除く義歯床外形線より
2mm後退した位置に来るようにして、レジン分離剤を塗
布した上顎無歯顎模型(ニッシン402U)に圧接し
て、余分な光重合性FRPを切断後、模型に載せたまま
可視光線照射器(而至製ラボライトLV−I)に入れ、
5分間光照射して厚さ0.8mmの個人トレーを製作し
た。このFRPは光重合性のため圧接時に充分な操作時
間があり、手指に付着することもなかった。
この個人トレーの辺縁(口蓋後縁部を除く)全体にトレ
ーコンパウンドを巻きつけ、トレーコンパウンドが軟化
してから上顎無歯顎模型に圧接し印象辺縁を改めて形成
した。その後、トレーにシリコン印象材を盛り、上顎無
歯顎模型に圧接して最終印象の採得を行ったが、採得時
にシリコン印象材が剥離したり、トレーが変形すること
はなかった。続いて、印象採得後のトレーの周囲にワッ
クスの外壁を作り、印象面に石膏を注入し、石膏の硬化
後、周囲のワックスを除去し、作業模型を製作した。こ
の作業模型上にベースプレートで基礎床を製作し、基礎
床上でワックスアップし、人工歯を配列後、従来の方法
で埋没、流ロウして加熱重合レジン(アクロンMC:而
至製)を填入後、電子レンジ中で3分間マイクロ波重合
して上顎義歯床を製作した。この義歯床と模型(ニッシ
ン402U)の間隙を製作1時間後と1週間後に測定し
て適合性の評価を行った。
ーコンパウンドを巻きつけ、トレーコンパウンドが軟化
してから上顎無歯顎模型に圧接し印象辺縁を改めて形成
した。その後、トレーにシリコン印象材を盛り、上顎無
歯顎模型に圧接して最終印象の採得を行ったが、採得時
にシリコン印象材が剥離したり、トレーが変形すること
はなかった。続いて、印象採得後のトレーの周囲にワッ
クスの外壁を作り、印象面に石膏を注入し、石膏の硬化
後、周囲のワックスを除去し、作業模型を製作した。こ
の作業模型上にベースプレートで基礎床を製作し、基礎
床上でワックスアップし、人工歯を配列後、従来の方法
で埋没、流ロウして加熱重合レジン(アクロンMC:而
至製)を填入後、電子レンジ中で3分間マイクロ波重合
して上顎義歯床を製作した。この義歯床と模型(ニッシ
ン402U)の間隙を製作1時間後と1週間後に測定し
て適合性の評価を行った。
その結果を第5図に示す。
比較例1 ポリメチルメタクリレート(PMMA)100重量部に
過酸化ベンゾイル(BPO)1.0重量部を添加したア
クリルポリマー粉末とメチルメタクリレートモノマー
(MMA)100重量部にN,N−ジメチル−p−トル
イジン(DMPT)0.5重量部を添加したアクリルモ
ノマーをポリマー/モノマー比(重量比)=7/3で約
30秒間混練し、餅状としたものを約1mmと約2mm程度
の厚さのシートにし、辺縁部が口蓋後縁を除く義歯床外
形線より2mm後退した位置に来るようにして、レジン分
離剤を塗布した上顎無歯顎模型(ニッシン402U)に
圧接し、余分なレジンを切断後、模型に乗せたまま常温
重合して厚さ0.8mmと1.5mmの個人トレーを製作し
た。常温重合レジンは粉液混練直後、手指に付着し、シ
ート化することが困難で、しかも手指による圧接可能時
間が2分間程度であり、操作性は非常に悪かった。この
個人トレーにカーバイトバーで2mm径の小孔を多数穿
け、辺縁(口蓋後縁部を除く)全体にトレーコンパウン
ドを巻きつけ、トレーコンパウンドが軟化してから上顎
無歯顎模型に圧接し、印象辺縁を改めて形成した。その
後、トレーにシリコン印象材を盛り、上顎無歯顎模型に
圧接して最終印象の採得を行ったが、厚さ0.8mmのト
レーでは厚みが薄いため少しの押圧でたわんで変形し、
正確な印象が採得できない状態であったので以後の工程
は中止した。厚さ1.5mmのトレーについては以後、実
施例2と同様の操作を行い上顎義歯床を製作した。この
義歯床と模型(ニッシン402U)の間隙を製作1時間
後と1週間後に測定し適合性の評価を行った。
過酸化ベンゾイル(BPO)1.0重量部を添加したア
クリルポリマー粉末とメチルメタクリレートモノマー
(MMA)100重量部にN,N−ジメチル−p−トル
イジン(DMPT)0.5重量部を添加したアクリルモ
ノマーをポリマー/モノマー比(重量比)=7/3で約
30秒間混練し、餅状としたものを約1mmと約2mm程度
の厚さのシートにし、辺縁部が口蓋後縁を除く義歯床外
形線より2mm後退した位置に来るようにして、レジン分
離剤を塗布した上顎無歯顎模型(ニッシン402U)に
圧接し、余分なレジンを切断後、模型に乗せたまま常温
重合して厚さ0.8mmと1.5mmの個人トレーを製作し
た。常温重合レジンは粉液混練直後、手指に付着し、シ
ート化することが困難で、しかも手指による圧接可能時
間が2分間程度であり、操作性は非常に悪かった。この
個人トレーにカーバイトバーで2mm径の小孔を多数穿
け、辺縁(口蓋後縁部を除く)全体にトレーコンパウン
ドを巻きつけ、トレーコンパウンドが軟化してから上顎
無歯顎模型に圧接し、印象辺縁を改めて形成した。その
後、トレーにシリコン印象材を盛り、上顎無歯顎模型に
圧接して最終印象の採得を行ったが、厚さ0.8mmのト
レーでは厚みが薄いため少しの押圧でたわんで変形し、
正確な印象が採得できない状態であったので以後の工程
は中止した。厚さ1.5mmのトレーについては以後、実
施例2と同様の操作を行い上顎義歯床を製作した。この
義歯床と模型(ニッシン402U)の間隙を製作1時間
後と1週間後に測定し適合性の評価を行った。
その結果を第6図に示す。
比較例1では個人トレーの製作時に常温重合アクリルレ
ジンがいくらか弾性的であり、圧接時に弾力で戻された
ものと考えられ、正確な最終印象の採取及び、作業模型
の製作に至らず、この作業模型上で製作された上顎義歯
床では口蓋部2及び人工歯部1,3での間隙が大きく適
合性が悪い。これに対して、実施例2の光重合性FRP
製の個人トレーにより最終印象の採得を行って作られた
作業模型上で製作された上顎義歯床は、口蓋部2及び人
工歯部1,3での間隙が小さく適合性が良い。これは光
重合性FRPが個人トレーの製作時及び最終印象採得時
に変形しないためと考えられる。
ジンがいくらか弾性的であり、圧接時に弾力で戻された
ものと考えられ、正確な最終印象の採取及び、作業模型
の製作に至らず、この作業模型上で製作された上顎義歯
床では口蓋部2及び人工歯部1,3での間隙が大きく適
合性が悪い。これに対して、実施例2の光重合性FRP
製の個人トレーにより最終印象の採得を行って作られた
作業模型上で製作された上顎義歯床は、口蓋部2及び人
工歯部1,3での間隙が小さく適合性が良い。これは光
重合性FRPが個人トレーの製作時及び最終印象採得時
に変形しないためと考えられる。
この結果、本発明の製作法によって製作された個人トレ
ーを使用して製作された義歯床は粘着面での適合性が優
れていることが明白となった。
ーを使用して製作された義歯床は粘着面での適合性が優
れていることが明白となった。
[曲げ試験及び引張り試験] 実施例3 レジン分離剤を塗布したガラス板に実施例1で製造した
光重合性FRPを圧接し、可視光線照射器(而至製ラボ
ライトLV−I)に入れ5分間光照射してADA 規格(N
o.12 for denture base Polymers,J Am Dent Assoc, 9
0,451-458,1975)に準じて第7図の曲げ試験片及び第8
図の引張り試験片を作製し、各試験片はADA 規格に準じ
て37℃、48時間水中保存後、曲げ試験及び引張り試
験を行った。曲げ試験は支点間距離50mmの3点曲げ試
験により、引張り試験はチャック間距離50mm,クロス
ヘッドスピードは曲げ試験、引張り試験とも1mm/minと
した。試験機は島津製オートグラフIS-500を用いた。測
定結果を第1表に示す。
光重合性FRPを圧接し、可視光線照射器(而至製ラボ
ライトLV−I)に入れ5分間光照射してADA 規格(N
o.12 for denture base Polymers,J Am Dent Assoc, 9
0,451-458,1975)に準じて第7図の曲げ試験片及び第8
図の引張り試験片を作製し、各試験片はADA 規格に準じ
て37℃、48時間水中保存後、曲げ試験及び引張り試
験を行った。曲げ試験は支点間距離50mmの3点曲げ試
験により、引張り試験はチャック間距離50mm,クロス
ヘッドスピードは曲げ試験、引張り試験とも1mm/minと
した。試験機は島津製オートグラフIS-500を用いた。測
定結果を第1表に示す。
比較例2 石膏模型上にワックアップし、通法通り埋没、流ロウし
て比較例1で使用したものと同様のポリマー/モノマー
比(重量比)=7/3の常温重合アクリルレジンを填入
し、常温重合して実施例3と同様の形状の試験片を作製
し、実施例3と同条件で曲げ試験及び引張り試験を行っ
た。測定結果を第1表に示す。
て比較例1で使用したものと同様のポリマー/モノマー
比(重量比)=7/3の常温重合アクリルレジンを填入
し、常温重合して実施例3と同様の形状の試験片を作製
し、実施例3と同条件で曲げ試験及び引張り試験を行っ
た。測定結果を第1表に示す。
第1表に示した測定結果より、本発明の個人トレーは、
従来の常温重合アクリルレジン製の個人トレーに比較し
て強度及び弾性率が大きく、最終印象採得時に変形しな
い、従来の個人トレーより薄くて口腔内での異物感の少
ないものの製作が可能であることが明白である。
従来の常温重合アクリルレジン製の個人トレーに比較し
て強度及び弾性率が大きく、最終印象採得時に変形しな
い、従来の個人トレーより薄くて口腔内での異物感の少
ないものの製作が可能であることが明白である。
[発明の効果] 本発明の光重合性FRPを使用する歯科用個人トレーと
その製作方法によれば、光重合性であるため、診断用模
型に圧接する際の操作時間に余裕があり、圧接後は光照
射器に入れて光照射することにより直ちに硬化し、非常
に操作性よく個人トレーを製作することができる。ま
た、光重合性FRPは充分な強度及び弾性率を有するた
め、口腔内での異物感の少ない、厚さの薄い歯科用個人
トレーの製作が可能であり、しかも製作された歯科用個
人トレーは、最終印象採得時に変形しないので正確な印
象が採得でき、従って正確な作業模型が製作でき、最終
的には粘膜適合性に優れた義歯床を製作することができ
る。
その製作方法によれば、光重合性であるため、診断用模
型に圧接する際の操作時間に余裕があり、圧接後は光照
射器に入れて光照射することにより直ちに硬化し、非常
に操作性よく個人トレーを製作することができる。ま
た、光重合性FRPは充分な強度及び弾性率を有するた
め、口腔内での異物感の少ない、厚さの薄い歯科用個人
トレーの製作が可能であり、しかも製作された歯科用個
人トレーは、最終印象採得時に変形しないので正確な印
象が採得でき、従って正確な作業模型が製作でき、最終
的には粘膜適合性に優れた義歯床を製作することができ
る。
第1図はアルギン酸塩印象材による印象に基づき製作し
た石膏製診断用模型の斜視図、第2図はスペース用パラ
フィンワックスで診断用模型を覆い、更にその上に個人
トレー用材料を圧接した状態の斜視図、第3図は第2図
の個人トレー用材料とパラフィンワックス部分のA1-B
1線断面図、第4図は個人トレーに印象材を盛った際の
断面図である。第5図および第6図はそれぞれ義歯床の
適合性を示すグラフ、第7図は曲げ試験片、第8図は引
張り試験片を示す図である。
た石膏製診断用模型の斜視図、第2図はスペース用パラ
フィンワックスで診断用模型を覆い、更にその上に個人
トレー用材料を圧接した状態の斜視図、第3図は第2図
の個人トレー用材料とパラフィンワックス部分のA1-B
1線断面図、第4図は個人トレーに印象材を盛った際の
断面図である。第5図および第6図はそれぞれ義歯床の
適合性を示すグラフ、第7図は曲げ試験片、第8図は引
張り試験片を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】光重合開始剤を含有する不飽和ポリエステ
ル樹脂、又は光重合開始剤を含有するラジカル重合性モ
ノマー及び/又はラジカル重合性オリゴマーを繊維に含
浸させた光重合性繊維強化プラスチック(光重合性FR
P)から成ることを特徴とする歯科用個人トレー。 - 【請求項2】光重合開始剤を含有する不飽和ポリエステ
ル樹脂、又は光重合開始剤を含有するラジカル重合性モ
ノマー及び/又はラジカル重合性オリゴマーを繊維に含
浸させた光重合性繊維強化プラスチック(光重合性FR
P)を歯科用個人トレーに使用し、活性光線の照射によ
り重合させることを特徴とする歯科用個人トレーの製作
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4770688A JPH0624539B2 (ja) | 1988-03-01 | 1988-03-01 | 歯科用個人トレーとその製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4770688A JPH0624539B2 (ja) | 1988-03-01 | 1988-03-01 | 歯科用個人トレーとその製作方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01223953A JPH01223953A (ja) | 1989-09-07 |
| JPH0624539B2 true JPH0624539B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=12782743
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4770688A Expired - Lifetime JPH0624539B2 (ja) | 1988-03-01 | 1988-03-01 | 歯科用個人トレーとその製作方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0624539B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4343209A1 (de) * | 1992-12-18 | 1994-07-07 | Yazaki Corp | Versorgungssteckervorrichtung |
| DE4446406A1 (de) * | 1993-12-27 | 1995-07-20 | Yazaki Corp | Ladestecker für Elektrofahrzeuge |
| DE4432194C2 (de) * | 1993-09-20 | 1999-09-02 | Yazaki Corp | Elektrische Steckverbindung |
| DE4446853C2 (de) * | 1993-12-28 | 1999-09-02 | Yazaki Corp | Elektrische Steckverbindung |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5591784A (en) * | 1994-06-17 | 1997-01-07 | Three Bond Co., Ltd. | Curing of fiber-reinforced composite structures |
| DE19916131A1 (de) * | 1999-04-09 | 2000-10-26 | S & C Polymer Silicon & Compos | Adhesivsystem für Silicone |
-
1988
- 1988-03-01 JP JP4770688A patent/JPH0624539B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4343209A1 (de) * | 1992-12-18 | 1994-07-07 | Yazaki Corp | Versorgungssteckervorrichtung |
| DE4432194C2 (de) * | 1993-09-20 | 1999-09-02 | Yazaki Corp | Elektrische Steckverbindung |
| DE4446406A1 (de) * | 1993-12-27 | 1995-07-20 | Yazaki Corp | Ladestecker für Elektrofahrzeuge |
| DE4446853C2 (de) * | 1993-12-28 | 1999-09-02 | Yazaki Corp | Elektrische Steckverbindung |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01223953A (ja) | 1989-09-07 |
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