JPH06245977A - 医療容器用ゴム栓 - Google Patents
医療容器用ゴム栓Info
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- JPH06245977A JPH06245977A JP5061031A JP6103193A JPH06245977A JP H06245977 A JPH06245977 A JP H06245977A JP 5061031 A JP5061031 A JP 5061031A JP 6103193 A JP6103193 A JP 6103193A JP H06245977 A JPH06245977 A JP H06245977A
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- rubber
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- medical container
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 針の穿刺抵抗が小さく、針刺通後の再シ−ル
性にも問題がなく、ガスバリヤ−性がよく、強靱な機械
的物性と優れたゴム弾性を有する射出成形可能な医療容
器用ゴム栓を提供すること。 【構成】 結晶性ポリプロピレン10〜45重量%に、粒子
径 0.1〜4μm のほぼ完全に架橋したハロゲン化ブチル
ゴム55〜90重量%が分散された動的架橋熱可塑性エラス
トマ−からなる医療容器用ゴム栓である。
性にも問題がなく、ガスバリヤ−性がよく、強靱な機械
的物性と優れたゴム弾性を有する射出成形可能な医療容
器用ゴム栓を提供すること。 【構成】 結晶性ポリプロピレン10〜45重量%に、粒子
径 0.1〜4μm のほぼ完全に架橋したハロゲン化ブチル
ゴム55〜90重量%が分散された動的架橋熱可塑性エラス
トマ−からなる医療容器用ゴム栓である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療容器、特に真空採血
管の口部を閉塞するための射出成形可能な医療容器用ゴ
ム栓に関する。
管の口部を閉塞するための射出成形可能な医療容器用ゴ
ム栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬剤や薬液を収納する薬瓶、ある
いは真空採血管の口部を閉塞し内容物を外部雰囲気から
遮断したり、内部真空度を維持したりするために、スチ
レンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム等
の合成ゴムからなるゴム栓が使用されてきた。しかしな
がら、かかるゴム栓は加硫促進剤や加硫活性剤等の添加
剤を添加して加硫成形されるので、滅菌時にこれらの添
加剤が滲出して薬剤や薬液側に移行したり、あるいは血
餅がゴム栓に付着したりして血液成分の検査に支障をき
たす問題点があった。
いは真空採血管の口部を閉塞し内容物を外部雰囲気から
遮断したり、内部真空度を維持したりするために、スチ
レンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム等
の合成ゴムからなるゴム栓が使用されてきた。しかしな
がら、かかるゴム栓は加硫促進剤や加硫活性剤等の添加
剤を添加して加硫成形されるので、滅菌時にこれらの添
加剤が滲出して薬剤や薬液側に移行したり、あるいは血
餅がゴム栓に付着したりして血液成分の検査に支障をき
たす問題点があった。
【0003】かかる従来のゴム栓材料が有している薬
剤、薬液あるいは血液との接触において支障をきたす欠
点を改良したゴム栓として、特開平58-58057号公報にブ
チル系ゴムと熱可塑性エラストマ−との重合体混合物か
らなる医療容器用栓体が提案されている。このゴム栓は
ゴムに硫黄、加硫促進剤、加硫活性剤等の添加剤を含ま
ず、加硫成形のための長い時間を要さないで、熱可塑性
プラスチック加工機で短時間に射出成形してゴム栓を成
形できる利点を有する。また、このゴム栓はガスバリヤ
−性もよいので長期にわたって医療容器内の真空度を維
持することができ、真空採血管用のゴム栓として好適な
性質を有している。
剤、薬液あるいは血液との接触において支障をきたす欠
点を改良したゴム栓として、特開平58-58057号公報にブ
チル系ゴムと熱可塑性エラストマ−との重合体混合物か
らなる医療容器用栓体が提案されている。このゴム栓は
ゴムに硫黄、加硫促進剤、加硫活性剤等の添加剤を含ま
ず、加硫成形のための長い時間を要さないで、熱可塑性
プラスチック加工機で短時間に射出成形してゴム栓を成
形できる利点を有する。また、このゴム栓はガスバリヤ
−性もよいので長期にわたって医療容器内の真空度を維
持することができ、真空採血管用のゴム栓として好適な
性質を有している。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、かかる
ゴム栓は強靱性に欠け、ゴム栓を医療容器の口部へ打栓
するときや注射針をゴム栓に穿刺する際にゴム片や微粒
子が落下したりして医療容器内に収容されている内容物
と混合する問題があった。かかるゴム栓の欠点を改良し
たものとして、特開昭60−144346号公報にブチルゴムと
高分子量ポリエチレンとの混合物を加硫成型してなる医
薬品用ゴム栓も提案されているが、このゴム栓は加硫成
型して製造されるためにゴム栓の成形に長い時間を要す
るとともに、圧縮永久歪みが大きいために、太径の針等
で穿刺した際、穿刺後の再シ−ル性に問題があった。本
出願人はかかる従来の欠点を解決したゴム栓として、既
に結晶性ポリプロピレンとブチルゴムとの動的架橋熱可
塑性エラストマ−からなるゴム栓を出願しているが、真
空採血管においては内部真空度を維持するために、ゴム
栓の厚さを若干厚くしなければならなかった。本発明の
目的は針の穿刺抵抗が小さく、針刺通後の再シ−ル性に
も問題がなく、ガスバリヤ−性がよく、強靱な機械的物
性と優れたゴム弾性を有する射出成形可能な医療容器用
ゴム栓を提供することである。
ゴム栓は強靱性に欠け、ゴム栓を医療容器の口部へ打栓
するときや注射針をゴム栓に穿刺する際にゴム片や微粒
子が落下したりして医療容器内に収容されている内容物
と混合する問題があった。かかるゴム栓の欠点を改良し
たものとして、特開昭60−144346号公報にブチルゴムと
高分子量ポリエチレンとの混合物を加硫成型してなる医
薬品用ゴム栓も提案されているが、このゴム栓は加硫成
型して製造されるためにゴム栓の成形に長い時間を要す
るとともに、圧縮永久歪みが大きいために、太径の針等
で穿刺した際、穿刺後の再シ−ル性に問題があった。本
出願人はかかる従来の欠点を解決したゴム栓として、既
に結晶性ポリプロピレンとブチルゴムとの動的架橋熱可
塑性エラストマ−からなるゴム栓を出願しているが、真
空採血管においては内部真空度を維持するために、ゴム
栓の厚さを若干厚くしなければならなかった。本発明の
目的は針の穿刺抵抗が小さく、針刺通後の再シ−ル性に
も問題がなく、ガスバリヤ−性がよく、強靱な機械的物
性と優れたゴム弾性を有する射出成形可能な医療容器用
ゴム栓を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は結晶性ポリプロ
ピレン10〜45重量%に、粒子径 0.1〜4μm のほぼ完全
に架橋したハロゲン化ブチルゴム55〜90重量%が分散さ
れた動的架橋熱可塑性エラストマ−からなる医療容器用
ゴム栓である。また、本発明は前記医療容器用ゴム栓に
おいて、ハロゲン化ブチルゴムが塩素化ブチルゴムまた
は臭素化ブチルゴムである医療容器用ゴム栓である。更
に、本発明は前記医療容器用ゴム栓において、針穿刺部
のゴム栓の厚さが 2.0〜6.0 mmである医療容器用ゴム栓
である。
ピレン10〜45重量%に、粒子径 0.1〜4μm のほぼ完全
に架橋したハロゲン化ブチルゴム55〜90重量%が分散さ
れた動的架橋熱可塑性エラストマ−からなる医療容器用
ゴム栓である。また、本発明は前記医療容器用ゴム栓に
おいて、ハロゲン化ブチルゴムが塩素化ブチルゴムまた
は臭素化ブチルゴムである医療容器用ゴム栓である。更
に、本発明は前記医療容器用ゴム栓において、針穿刺部
のゴム栓の厚さが 2.0〜6.0 mmである医療容器用ゴム栓
である。
【0006】本発明で使用される結晶性ポリプロピレン
は結晶化度が90%以上のポリプロピレンであり、ポリプ
ロピレンと架橋したハロゲン化ブチルゴムとの合計重量
に対して10〜45重量%配合されるのが好ましい。ポリプ
ロピレンは結晶化度が高い程、ポリプロピレンの結晶が
架橋したハロゲン化ブチルゴムの分子鎖と絡み合いエラ
ストマ−の強度が高くなって好ましい。エラストマ−中
のポリプロピレンの量が10重量%未満で架橋したハロゲ
ン化ブチルゴムが90重量%以上になると、エラストマ−
中でポリプロピレンが連続相を形成せずに分散するので
残留歪が大きくなり、ゴム栓は針刺通後の再シ−ル性が
困難になる傾向がある。また、ポリプロピレンの量が45
重量%を越え架橋したハロゲン化ブチルゴムが55重量%
以下になると、エラストマ−は弾性がなくなりゴム栓は
針の穿刺性が悪くなる傾向がある。
は結晶化度が90%以上のポリプロピレンであり、ポリプ
ロピレンと架橋したハロゲン化ブチルゴムとの合計重量
に対して10〜45重量%配合されるのが好ましい。ポリプ
ロピレンは結晶化度が高い程、ポリプロピレンの結晶が
架橋したハロゲン化ブチルゴムの分子鎖と絡み合いエラ
ストマ−の強度が高くなって好ましい。エラストマ−中
のポリプロピレンの量が10重量%未満で架橋したハロゲ
ン化ブチルゴムが90重量%以上になると、エラストマ−
中でポリプロピレンが連続相を形成せずに分散するので
残留歪が大きくなり、ゴム栓は針刺通後の再シ−ル性が
困難になる傾向がある。また、ポリプロピレンの量が45
重量%を越え架橋したハロゲン化ブチルゴムが55重量%
以下になると、エラストマ−は弾性がなくなりゴム栓は
針の穿刺性が悪くなる傾向がある。
【0007】本発明で使用されるエラストマ−はポリプ
ロピレンの連続相中に架橋した微細径のハロゲン化ブチ
ルゴムが分散した構造をしている。ハロゲン化ブチルゴ
ムとしては、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム等が
挙げられ、市販のクロロブチル(エクソン ケミカル社
製)、MD-551(エンジェイ社製)、ハイカ−2202(グッ
ドリッチ社製)等が使用される。ハロゲン化ブチルゴム
の粒子径は 0.1〜4μm が好ましい。粒子径が4μm を
超えると、エラストマ−の強度が低くなり射出成形が困
難になる傾向がある。粒子径は小さければ小さい程エラ
ストマ−の強度が高くなって好ましいが、現在の混練機
ではせいぜい 0.1μm 程度のブチルゴムの粒子しか形成
されにくい。ハロゲン化ブチルゴム微粒子はポリプロピ
レン連続相中でほぼ完全に架橋されているのがエラスト
マ−の強度が高くなり、永久伸びが低くなって好まし
い。すなわち、エラストマ−をキシレン中で 155℃、30
分間ソックスレ−抽出したときの残査量が使用したハロ
ゲン化ブチルゴムに対して10重量%以下、特に5重量%
以下になるのが好ましい。
ロピレンの連続相中に架橋した微細径のハロゲン化ブチ
ルゴムが分散した構造をしている。ハロゲン化ブチルゴ
ムとしては、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム等が
挙げられ、市販のクロロブチル(エクソン ケミカル社
製)、MD-551(エンジェイ社製)、ハイカ−2202(グッ
ドリッチ社製)等が使用される。ハロゲン化ブチルゴム
の粒子径は 0.1〜4μm が好ましい。粒子径が4μm を
超えると、エラストマ−の強度が低くなり射出成形が困
難になる傾向がある。粒子径は小さければ小さい程エラ
ストマ−の強度が高くなって好ましいが、現在の混練機
ではせいぜい 0.1μm 程度のブチルゴムの粒子しか形成
されにくい。ハロゲン化ブチルゴム微粒子はポリプロピ
レン連続相中でほぼ完全に架橋されているのがエラスト
マ−の強度が高くなり、永久伸びが低くなって好まし
い。すなわち、エラストマ−をキシレン中で 155℃、30
分間ソックスレ−抽出したときの残査量が使用したハロ
ゲン化ブチルゴムに対して10重量%以下、特に5重量%
以下になるのが好ましい。
【0008】本発明で使用する動的架橋熱可塑性エラス
トマ−を製造するには、ポリプロピレン、ハロゲン化ブ
チルゴム、および亜鉛華、ステアリン酸、酸化マグネシ
ウム等の加硫活性剤をポリプロピレンとブチルゴムの合
計重量に対して 0.1〜3重量%添加し、その混合物を 1
80〜220 ℃の温度に加熱してポリプロピレンを溶融させ
る。次いで溶融混合物をプラベンダ−ミキサ−、バンバ
リ−ミキサ−または2軸混練押出機で 60rpm以上、好ま
しくは100rpm以上の高剪断速度で攪拌させることによっ
て、ポリプロピレン溶融物中にハロゲン化ブチルゴムの
微粒子が分散した状態になる。かかる状態の溶融混合物
中に硫黄、キノイド加硫剤、シラン系加硫剤、アミン系
加硫剤、フエノ−ル系加硫剤等の加硫剤を 0.1〜3重量
%およびジチオカルバミン酸系、キサントゲン酸系、チ
ウラム系、スルフエンアミド系、グアニジン系等の加硫
促進剤を 0.1〜3重量%を同時に添加するか、あるいは
加硫剤添加後数分してから加硫促進剤を添加することに
よって、分散状態のハロゲン化ブチルゴム微粒子が架橋
される。架橋時間は架橋時の温度によって異なるが、通
常1〜10分間である。架橋がほぼ完全に終了した溶融混
合物、あるいは架橋が終了寸前の溶融混合物を2軸混練
押出機を使用してシ−ト状に水中に押し出して急冷し、
次いでペレット状に成形することによってエラストマ−
として製品化される。本発明のエラストマ−は架橋前ま
たはペレット成形後ゴム栓に成形する前に、血液、薬液
あるいは薬剤に無害の顔料、染料、安定剤、可塑剤、酸
化防止剤、加工助剤、エクステンダ−油、補強剤、充填
剤等の添加剤を少量添加してエラストマ−を目的に合う
性質に変性してもよい。
トマ−を製造するには、ポリプロピレン、ハロゲン化ブ
チルゴム、および亜鉛華、ステアリン酸、酸化マグネシ
ウム等の加硫活性剤をポリプロピレンとブチルゴムの合
計重量に対して 0.1〜3重量%添加し、その混合物を 1
80〜220 ℃の温度に加熱してポリプロピレンを溶融させ
る。次いで溶融混合物をプラベンダ−ミキサ−、バンバ
リ−ミキサ−または2軸混練押出機で 60rpm以上、好ま
しくは100rpm以上の高剪断速度で攪拌させることによっ
て、ポリプロピレン溶融物中にハロゲン化ブチルゴムの
微粒子が分散した状態になる。かかる状態の溶融混合物
中に硫黄、キノイド加硫剤、シラン系加硫剤、アミン系
加硫剤、フエノ−ル系加硫剤等の加硫剤を 0.1〜3重量
%およびジチオカルバミン酸系、キサントゲン酸系、チ
ウラム系、スルフエンアミド系、グアニジン系等の加硫
促進剤を 0.1〜3重量%を同時に添加するか、あるいは
加硫剤添加後数分してから加硫促進剤を添加することに
よって、分散状態のハロゲン化ブチルゴム微粒子が架橋
される。架橋時間は架橋時の温度によって異なるが、通
常1〜10分間である。架橋がほぼ完全に終了した溶融混
合物、あるいは架橋が終了寸前の溶融混合物を2軸混練
押出機を使用してシ−ト状に水中に押し出して急冷し、
次いでペレット状に成形することによってエラストマ−
として製品化される。本発明のエラストマ−は架橋前ま
たはペレット成形後ゴム栓に成形する前に、血液、薬液
あるいは薬剤に無害の顔料、染料、安定剤、可塑剤、酸
化防止剤、加工助剤、エクステンダ−油、補強剤、充填
剤等の添加剤を少量添加してエラストマ−を目的に合う
性質に変性してもよい。
【0009】本発明の動的架橋熱可塑性エラストマ−の
ペレットは 190〜230 ℃に加熱溶融されて、例えば図1
のゴム栓の形状に射出成形される。図1は真空採血管用
のゴム栓の一例を示すゴム栓の断面図である。図中1は
胴体、2はフランジ部、3は脚部、4は天面部、5は底
部、6は真空採血管を示す。真空採血管6の開口部から
嵌入されたゴム栓は胴体1および脚部3の側壁が真空採
血管6の内壁を圧迫しながらフランジ部2が真空採血管
6の開口部に到達するまで押し込まれ、真空採血管6を
密封し、真空採血管6内部を真空にして真空度を保持す
る。胴部1の外径は真空採血管6の内径よりやや大き
く、ゴム栓は圧縮されて真空採血管6に嵌入される。
針、例えば両頭針の一方の針は天面部4から胴体1を貫
挿して底部5から真空採血管6の内部に貫通され、採血
者の静脈に穿刺して他方の針から供給された血液は減圧
になっている真空採血管6の内部に収容される。天面部
4から底部5までの針穿刺部のゴム栓の厚さDは 2.0〜
7.0 mmが好ましい。ゴム栓の厚さDが 2.0mm未満である
と、真空採血管内部の真空度の保持が困難になる傾向が
ある。またゴム栓の厚さDが 6.0mmを超えると、針のゴ
ム栓への穿刺抵抗が大きくなり容易に穿刺しにくくなる
傾向がある。なお、図1のゴム栓の外壁または底部5お
よび脚部3の真空採血管6側の表面をポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、エチレン/酢酸ビニル共重合体等
のガス遮断性の優れた樹脂からなるフイルムまたはシ−
トでラミネ−トしたり、これらの樹脂をコ−チングする
ことによってゴム栓による真空採血管内部の真空度保持
率は更に向上することができる。また、ポリプロピレン
およびハロゲン化ブチルゴムの重合体混合物に他の樹脂
やゴムを必要に応じ混合してもよい。
ペレットは 190〜230 ℃に加熱溶融されて、例えば図1
のゴム栓の形状に射出成形される。図1は真空採血管用
のゴム栓の一例を示すゴム栓の断面図である。図中1は
胴体、2はフランジ部、3は脚部、4は天面部、5は底
部、6は真空採血管を示す。真空採血管6の開口部から
嵌入されたゴム栓は胴体1および脚部3の側壁が真空採
血管6の内壁を圧迫しながらフランジ部2が真空採血管
6の開口部に到達するまで押し込まれ、真空採血管6を
密封し、真空採血管6内部を真空にして真空度を保持す
る。胴部1の外径は真空採血管6の内径よりやや大き
く、ゴム栓は圧縮されて真空採血管6に嵌入される。
針、例えば両頭針の一方の針は天面部4から胴体1を貫
挿して底部5から真空採血管6の内部に貫通され、採血
者の静脈に穿刺して他方の針から供給された血液は減圧
になっている真空採血管6の内部に収容される。天面部
4から底部5までの針穿刺部のゴム栓の厚さDは 2.0〜
7.0 mmが好ましい。ゴム栓の厚さDが 2.0mm未満である
と、真空採血管内部の真空度の保持が困難になる傾向が
ある。またゴム栓の厚さDが 6.0mmを超えると、針のゴ
ム栓への穿刺抵抗が大きくなり容易に穿刺しにくくなる
傾向がある。なお、図1のゴム栓の外壁または底部5お
よび脚部3の真空採血管6側の表面をポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、エチレン/酢酸ビニル共重合体等
のガス遮断性の優れた樹脂からなるフイルムまたはシ−
トでラミネ−トしたり、これらの樹脂をコ−チングする
ことによってゴム栓による真空採血管内部の真空度保持
率は更に向上することができる。また、ポリプロピレン
およびハロゲン化ブチルゴムの重合体混合物に他の樹脂
やゴムを必要に応じ混合してもよい。
【0010】
【作用】本発明のゴム栓材料であるエラストマ−は、ポ
リプロピレンの連続相の中に架橋したハロゲン化ブチル
ゴム微細粒子が分散し、かつポリプロピレンの結晶が架
橋したハロゲン化ブチルゴムの分子鎖と絡み合い、ハロ
ゲン化ブチルゴム分散相の架橋密度も高い分子構造をし
ており、強靱な機械的物性と優れたゴム弾性を有する。
そしてエラストマ−はペレット形状で保管でき射出成形
によってゴム栓に成形できる。かかるエラストマ−から
成形されたゴム栓は注射針の穿刺抵抗が小さく、針刺通
後の再シ−ル性も問題がない。しかもこのエラストマ−
はガスバリヤ−性がよいのでゴム栓を薬瓶や真空採血管
の口部の閉塞に使用した際、内容物を外部雰囲気から遮
断したり、内部真空度を長期間保持することができる。
リプロピレンの連続相の中に架橋したハロゲン化ブチル
ゴム微細粒子が分散し、かつポリプロピレンの結晶が架
橋したハロゲン化ブチルゴムの分子鎖と絡み合い、ハロ
ゲン化ブチルゴム分散相の架橋密度も高い分子構造をし
ており、強靱な機械的物性と優れたゴム弾性を有する。
そしてエラストマ−はペレット形状で保管でき射出成形
によってゴム栓に成形できる。かかるエラストマ−から
成形されたゴム栓は注射針の穿刺抵抗が小さく、針刺通
後の再シ−ル性も問題がない。しかもこのエラストマ−
はガスバリヤ−性がよいのでゴム栓を薬瓶や真空採血管
の口部の閉塞に使用した際、内容物を外部雰囲気から遮
断したり、内部真空度を長期間保持することができる。
【0011】
【実施例】以下実施例にて本発明の一例を説明する。
【実施例1】ポリプロピレン25重量%、クロロブチル10
66(カクソン ケミカル社製塩素化ブチルゴム75重量
%、亜鉛華3重量%、ステアリン酸1重量%を 205℃の
温度に加熱して溶融し、プラベンダ−ミキサ−で100rpm
の剪断速度で攪拌した。この溶融物を攪拌しながらテト
ラメチルチウラムジサルファイド 2.0重量%を添加し、
次いで硫黄 2.0重量%を添加してポリプロピレン中に分
散しているクロロブチルの微細粒子を架橋してエラスト
マ−を製造した。この溶融状態のエラストマ−を押出機
でシ−ト状に冷却ロ−ルに押し出して厚さ2mmのシ−ト
にした後、該シ−トを2mm角のペレットに粉砕した。こ
のペレットを 220℃の温度で図1に示すゴム栓の形状に
射出成形した。図1のゴム栓の針穿刺部の厚さDを種々
変えた場合のゴム栓の穿刺抵抗と、これらのゴム栓を真
空採血管の開口部に嵌入して真空採血管を閉塞し内部を
減圧にした後2年間真空採血管を真空に保持したときの
真空採血管内部の真空度保持率を表1に示す。ゴム栓の
穿刺抵抗は島津オ−トグラフS-500D機を使用し、引張速
度100mm/分で測定したときの最高到達点(単位 Kg)で
ある。2年後の真空度保持率は容積7mlのガラス製採血
管をゴム栓で閉塞し、初期採血量5mlになるように採血
管内部を減圧する。2年間室温に放置後採血して採血量
を測定し、初期採血量に対する割合で真空度保持率(単
位 %)を算出した。
66(カクソン ケミカル社製塩素化ブチルゴム75重量
%、亜鉛華3重量%、ステアリン酸1重量%を 205℃の
温度に加熱して溶融し、プラベンダ−ミキサ−で100rpm
の剪断速度で攪拌した。この溶融物を攪拌しながらテト
ラメチルチウラムジサルファイド 2.0重量%を添加し、
次いで硫黄 2.0重量%を添加してポリプロピレン中に分
散しているクロロブチルの微細粒子を架橋してエラスト
マ−を製造した。この溶融状態のエラストマ−を押出機
でシ−ト状に冷却ロ−ルに押し出して厚さ2mmのシ−ト
にした後、該シ−トを2mm角のペレットに粉砕した。こ
のペレットを 220℃の温度で図1に示すゴム栓の形状に
射出成形した。図1のゴム栓の針穿刺部の厚さDを種々
変えた場合のゴム栓の穿刺抵抗と、これらのゴム栓を真
空採血管の開口部に嵌入して真空採血管を閉塞し内部を
減圧にした後2年間真空採血管を真空に保持したときの
真空採血管内部の真空度保持率を表1に示す。ゴム栓の
穿刺抵抗は島津オ−トグラフS-500D機を使用し、引張速
度100mm/分で測定したときの最高到達点(単位 Kg)で
ある。2年後の真空度保持率は容積7mlのガラス製採血
管をゴム栓で閉塞し、初期採血量5mlになるように採血
管内部を減圧する。2年間室温に放置後採血して採血量
を測定し、初期採血量に対する割合で真空度保持率(単
位 %)を算出した。
【0012】
【表1】
【0013】表1から明らかなように、ゴム栓の針穿刺
部の厚さDが 2.0〜6.0mm の場合にはゴム栓の穿刺抵抗
が小さく、2年後の真空度保持率も90%以上を保持する
ので好ましい。これに対し、針穿刺部の厚さDが 2.0mm
未満のゴム栓の場合には、2年後の真空採血管内部の真
空度保持率が90%未満にまで低下するので好ましくな
く、針穿刺部の厚さDが 6.0mmを超えるゴム栓の場合に
は、針の穿刺抵抗が 0.8Kg以上になるので好ましくな
い。
部の厚さDが 2.0〜6.0mm の場合にはゴム栓の穿刺抵抗
が小さく、2年後の真空度保持率も90%以上を保持する
ので好ましい。これに対し、針穿刺部の厚さDが 2.0mm
未満のゴム栓の場合には、2年後の真空採血管内部の真
空度保持率が90%未満にまで低下するので好ましくな
く、針穿刺部の厚さDが 6.0mmを超えるゴム栓の場合に
は、針の穿刺抵抗が 0.8Kg以上になるので好ましくな
い。
【0014】
【実施例2】実施例1で使用した熱可塑性エラストマ−
を 220℃の温度で融解し、厚さ6mmのシ−トに射出成形
した。このシ−トのガス透過率および穿刺抵抗を表2に
示す。
を 220℃の温度で融解し、厚さ6mmのシ−トに射出成形
した。このシ−トのガス透過率および穿刺抵抗を表2に
示す。
【0015】
【比較例1〜4】表1に示す種々の熱可塑性エラストマ
−を使用し、実施例2で使用した射出成形機で厚さ6mm
のシ−トに射出成形した。このシ−トのガス透過率およ
び穿刺抵抗を表2に示す。
−を使用し、実施例2で使用した射出成形機で厚さ6mm
のシ−トに射出成形した。このシ−トのガス透過率およ
び穿刺抵抗を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】表2のポリマ−成分において、PPはポリ
プロピレン、EPDMはエチレン・プロピレン・ジエン
タ−ポリマ−、BRはポリブタジエンを示す。表1のガ
ス透過率は東洋精機製作所製M-C3型測定装置を使用し、
JIS-K-7126のA法によって測定した。(単位 ml・mm/m
2 ・day ・atm ) また、穿刺抵抗は実施例1と同じ測定方法で測定した。
表2から明らかなように、本発明の実施例2のシ−トは
ガス透過率および穿刺抵抗において、ゴム栓の規格値で
あるガス透過率100ml・mm/m2 ・day ・atm、および
穿刺抵抗0.8 Kg/6mmを満足させているが、他の比較例
1〜4のゴム材料は何れもどちらか一方または両方が規
格値を満足させていない。
プロピレン、EPDMはエチレン・プロピレン・ジエン
タ−ポリマ−、BRはポリブタジエンを示す。表1のガ
ス透過率は東洋精機製作所製M-C3型測定装置を使用し、
JIS-K-7126のA法によって測定した。(単位 ml・mm/m
2 ・day ・atm ) また、穿刺抵抗は実施例1と同じ測定方法で測定した。
表2から明らかなように、本発明の実施例2のシ−トは
ガス透過率および穿刺抵抗において、ゴム栓の規格値で
あるガス透過率100ml・mm/m2 ・day ・atm、および
穿刺抵抗0.8 Kg/6mmを満足させているが、他の比較例
1〜4のゴム材料は何れもどちらか一方または両方が規
格値を満足させていない。
【0018】
【発明の効果】本発明の医療容器用ゴム栓は強靱な機械
的物性を有しているので、ゴム栓を医療容器の口部へ打
栓するときや注射針をゴム栓に穿刺する際にゴム片や微
粒子が落下したりして医療容器の内容物と混合したりす
ることはない。また、本発明の医療容器用ゴム栓は優れ
たゴム弾性を有し、圧縮歪みも小さいので注射針の穿刺
抵抗が小さく、針刺通後の再シ−ル性もよく容器内に注
入した薬液や血液が洩れる問題はない。更に、本発明の
医療容器用ゴム栓材料はペレット形状で保管でき射出成
形によってゴム栓に成形できるので、従来の加硫成形に
よるゴム栓の製造よりも短時間でゴム栓を製造すること
ができる。更にまた、本発明の医療容器用ゴム栓材料は
ガスバリヤ−性がよいので、ゴム栓を薬瓶や真空採血管
の口部の閉塞に使用した際、内容物を外部雰囲気から遮
断したり、内部真空度を長期間保持することができる。
的物性を有しているので、ゴム栓を医療容器の口部へ打
栓するときや注射針をゴム栓に穿刺する際にゴム片や微
粒子が落下したりして医療容器の内容物と混合したりす
ることはない。また、本発明の医療容器用ゴム栓は優れ
たゴム弾性を有し、圧縮歪みも小さいので注射針の穿刺
抵抗が小さく、針刺通後の再シ−ル性もよく容器内に注
入した薬液や血液が洩れる問題はない。更に、本発明の
医療容器用ゴム栓材料はペレット形状で保管でき射出成
形によってゴム栓に成形できるので、従来の加硫成形に
よるゴム栓の製造よりも短時間でゴム栓を製造すること
ができる。更にまた、本発明の医療容器用ゴム栓材料は
ガスバリヤ−性がよいので、ゴム栓を薬瓶や真空採血管
の口部の閉塞に使用した際、内容物を外部雰囲気から遮
断したり、内部真空度を長期間保持することができる。
【図1】本発明の真空採血管用ゴム栓の一例を示すゴム
栓の断面図。
栓の断面図。
1 胴体 2 フランジ部 3 脚部 4 天面部 5 底部 6 真空採血管
Claims (3)
- 【請求項1】 結晶性ポリプロピレン10〜45重量%に、
粒子径 0.1〜4μmのほぼ完全に架橋したハロゲン化ブ
チルゴム55〜90重量%が分散された動的架橋熱可塑性エ
ラストマ−からなる医療容器用ゴム栓。 - 【請求項2】 ハロゲン化ブチルゴムが塩素化ブチルゴ
ムまたは臭素化ブチルゴムである請求項1記載の医療容
器用ゴム栓。 - 【請求項3】 針穿刺部のゴム栓の厚さが 2.0〜6.0 mm
である請求項1または2記載の医療容器用ゴム栓。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5061031A JP3038699B2 (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 医療容器用ゴム栓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5061031A JP3038699B2 (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 医療容器用ゴム栓 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06245977A true JPH06245977A (ja) | 1994-09-06 |
| JP3038699B2 JP3038699B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=13159519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5061031A Expired - Fee Related JP3038699B2 (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 医療容器用ゴム栓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3038699B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109575390A (zh) * | 2018-11-26 | 2019-04-05 | 盛州医药包装材料科技(中国)有限公司 | 一种可低温硫化的橡胶塞配方及其制备方法 |
| CN115058087A (zh) * | 2022-08-03 | 2022-09-16 | 东莞市贝克摩尔高性能材料有限公司 | 一种医疗用橡胶组合物和橡胶部件 |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP5061031A patent/JP3038699B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109575390A (zh) * | 2018-11-26 | 2019-04-05 | 盛州医药包装材料科技(中国)有限公司 | 一种可低温硫化的橡胶塞配方及其制备方法 |
| CN115058087A (zh) * | 2022-08-03 | 2022-09-16 | 东莞市贝克摩尔高性能材料有限公司 | 一种医疗用橡胶组合物和橡胶部件 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3038699B2 (ja) | 2000-05-08 |
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