JPH06246103A - 液液接触分離装置及びその使用方法 - Google Patents
液液接触分離装置及びその使用方法Info
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- JPH06246103A JPH06246103A JP5802493A JP5802493A JPH06246103A JP H06246103 A JPH06246103 A JP H06246103A JP 5802493 A JP5802493 A JP 5802493A JP 5802493 A JP5802493 A JP 5802493A JP H06246103 A JPH06246103 A JP H06246103A
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Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Extraction Or Liquid Replacement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来分離装置の欠点を克服し、装置経費的に
優れ、高効率で、連続的な分離操作を可能にした液液接
触分離装置及びその使用方法を提供する。 【構成】 溶離液相は通すが分配液相は通さない2液相
分液膜2を介して隣接セル間が連通する直列に配列され
た複数個のセル1−1・・・1−nと、セル1−1に設けら
れた溶離液入口3及び溶離液と分配液とからなる2液相
混合物出口6と、セル1−nに設けられた溶離液出口4
と、このセルに隣接するセル1−mに設けられた2液相
混合物入口5と、2液相混合物入口5から出口6までの
間にあるセルの隣接する各セル間に設けられて、入口5
から出口6方向への流れのみを許容する隣接セル連結流
路7と、入口3から入口5までの間の少なくとも一つの
セルに設けられた分離用原料入口とからなる。
優れ、高効率で、連続的な分離操作を可能にした液液接
触分離装置及びその使用方法を提供する。 【構成】 溶離液相は通すが分配液相は通さない2液相
分液膜2を介して隣接セル間が連通する直列に配列され
た複数個のセル1−1・・・1−nと、セル1−1に設けら
れた溶離液入口3及び溶離液と分配液とからなる2液相
混合物出口6と、セル1−nに設けられた溶離液出口4
と、このセルに隣接するセル1−mに設けられた2液相
混合物入口5と、2液相混合物入口5から出口6までの
間にあるセルの隣接する各セル間に設けられて、入口5
から出口6方向への流れのみを許容する隣接セル連結流
路7と、入口3から入口5までの間の少なくとも一つの
セルに設けられた分離用原料入口とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原料から可溶性成分を
溶かし出して分離精製する液液抽出の内、特に液液接触
による分配クロマトグラフの原理を用いた液液接触分離
装置及びその使用方法に関する。
溶かし出して分離精製する液液抽出の内、特に液液接触
による分配クロマトグラフの原理を用いた液液接触分離
装置及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来技術】医薬品、バイオケミカル製品、動植物由来
物質等の分離精製は、特に熱安定性が低いこと、成分数
が多いこと、生産量が少ないこと等の理由から、汎用的
な分離手段である蒸留、抽出、晶析等が使用できない場
合が多い。また、比較的新しい分離手段としては、超臨
界ガス抽出、膜分離、液体クロマトグラフによる大量分
取等がある。超臨界ガス抽出、膜分離は有効な分離手段
ではあるが適用できる範囲が狭く、液体クロマトグラフ
による大量分取が最も適用範囲が広い。ところが、この
方法では、生産量が多くなればなるほどカラム充填剤の
コストが高くなり、分離精製コストが生産コストに対し
て大きな負担となる。またカラム充填剤の劣化に伴う充
填剤の交換として煩雑な操作が必要となる。
物質等の分離精製は、特に熱安定性が低いこと、成分数
が多いこと、生産量が少ないこと等の理由から、汎用的
な分離手段である蒸留、抽出、晶析等が使用できない場
合が多い。また、比較的新しい分離手段としては、超臨
界ガス抽出、膜分離、液体クロマトグラフによる大量分
取等がある。超臨界ガス抽出、膜分離は有効な分離手段
ではあるが適用できる範囲が狭く、液体クロマトグラフ
による大量分取が最も適用範囲が広い。ところが、この
方法では、生産量が多くなればなるほどカラム充填剤の
コストが高くなり、分離精製コストが生産コストに対し
て大きな負担となる。またカラム充填剤の劣化に伴う充
填剤の交換として煩雑な操作が必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のカラム充填剤に
伴う欠点に対しては、液液分配クロマトグラフや液液抽
出が検討されており、2液相の分離手段として遠心力を
利用する遠心液液分配クロマトグラフ装置や遠心液液抽
出装置が実用化されている。その他にも電場を利用して
液適の精製等、液液間の物質移動速度を改善し、しかも
分液速度を上げて処理能力を増大させようとする研究が
行われているものの、今だ実用化に至っていない。
伴う欠点に対しては、液液分配クロマトグラフや液液抽
出が検討されており、2液相の分離手段として遠心力を
利用する遠心液液分配クロマトグラフ装置や遠心液液抽
出装置が実用化されている。その他にも電場を利用して
液適の精製等、液液間の物質移動速度を改善し、しかも
分液速度を上げて処理能力を増大させようとする研究が
行われているものの、今だ実用化に至っていない。
【0004】なお、前記遠心液液抽出装置は、連続的に
混合物の中から特定の成分の一部を抽出分離するもので
あるが、各成分を完全に分離することはできない。ま
た、現状の装置では、実現可能な理論抽出段数は一基で
数段程度であり、主として処理速度の増大による大量処
理を目的としたものである。遠心液液分配クロマトグラ
フ装置は、工業用の大量分取液体クロマト装置と同様に
回分操作で混合物の各成分を単離することができる。カ
ラム充填剤を使用しないので充填剤に関する欠点はな
く、また溶剤系を換えることで種々の原料の分離精製に
切り換えることができる利点がある。
混合物の中から特定の成分の一部を抽出分離するもので
あるが、各成分を完全に分離することはできない。ま
た、現状の装置では、実現可能な理論抽出段数は一基で
数段程度であり、主として処理速度の増大による大量処
理を目的としたものである。遠心液液分配クロマトグラ
フ装置は、工業用の大量分取液体クロマト装置と同様に
回分操作で混合物の各成分を単離することができる。カ
ラム充填剤を使用しないので充填剤に関する欠点はな
く、また溶剤系を換えることで種々の原料の分離精製に
切り換えることができる利点がある。
【0005】しかし、連続分離を行うには、遠心機内部
で複雑な装置を構築しなければならず、その実現は技術
的にも経済的にも困難である。また、接触効率を高める
ためには、液適径を小さくしたり、セルの高さを高くし
たりする必要があるが、液適径を小さくするほど2液相
の分液が困難となって、遠心力を大きくすることが必要
となり、接触効率の向上には限界がある。また、セルの
高さを高くしたり遠心力を大きくしたりするほど、溶離
液等の送液圧力が高くなり、液送ポンプのコストがかさ
んでくる。特に、生産量が多くなるにつれて、遠心力が
大きくなり高価な装置となる。さらに、2液相間の密度
差が小さい場合は遠心場においてもなお2液相の分離効
率が悪くなり、実用的な装置とはならない。従って、2
液相間の密度差に制限があり、2液相溶媒の選択範囲が
限定されるという欠点があった。
で複雑な装置を構築しなければならず、その実現は技術
的にも経済的にも困難である。また、接触効率を高める
ためには、液適径を小さくしたり、セルの高さを高くし
たりする必要があるが、液適径を小さくするほど2液相
の分液が困難となって、遠心力を大きくすることが必要
となり、接触効率の向上には限界がある。また、セルの
高さを高くしたり遠心力を大きくしたりするほど、溶離
液等の送液圧力が高くなり、液送ポンプのコストがかさ
んでくる。特に、生産量が多くなるにつれて、遠心力が
大きくなり高価な装置となる。さらに、2液相間の密度
差が小さい場合は遠心場においてもなお2液相の分離効
率が悪くなり、実用的な装置とはならない。従って、2
液相間の密度差に制限があり、2液相溶媒の選択範囲が
限定されるという欠点があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、以上のような従
来分離装置の欠点を克服し、装置経費的に優れ、高効率
で、連続的な分離操作を可能にした液液接触分離装置及
びその使用方法を提供しようとするものである。
来分離装置の欠点を克服し、装置経費的に優れ、高効率
で、連続的な分離操作を可能にした液液接触分離装置及
びその使用方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液液接触分離装置は、溶離液相は通すが分
配液相は通さない2液相分液膜を介して隣接セル間が連
通する直列に配列された複数個のセルと、前記セルの
内、一端のセルに設けられた溶離液入口および溶離液と
分配液とからなる2液相混合物出口と、他端のセルに設
けられた溶離液出口と、この他端のセルに隣接するセル
に設けられた2液相混合物入口と、2液相混合物入口か
ら2液相混合物出口までの間にあるセルの隣接する各セ
ル間に設けられて、2液相混合物入口から2液相混合物
出口方向への流れのみを許容する隣接セル連結流路と、
溶離液入口から2液相混合物入口までの間の少なくとも
一つのセルに設けられた分離用原料入口とからなる。
め、本発明の液液接触分離装置は、溶離液相は通すが分
配液相は通さない2液相分液膜を介して隣接セル間が連
通する直列に配列された複数個のセルと、前記セルの
内、一端のセルに設けられた溶離液入口および溶離液と
分配液とからなる2液相混合物出口と、他端のセルに設
けられた溶離液出口と、この他端のセルに隣接するセル
に設けられた2液相混合物入口と、2液相混合物入口か
ら2液相混合物出口までの間にあるセルの隣接する各セ
ル間に設けられて、2液相混合物入口から2液相混合物
出口方向への流れのみを許容する隣接セル連結流路と、
溶離液入口から2液相混合物入口までの間の少なくとも
一つのセルに設けられた分離用原料入口とからなる。
【0008】また、前記液液接触分離装置において、溶
離液の注入と、溶離液と分配液とからなる2液相混合物
の注入とを各々の入口から交互に行うとともに、溶離液
注入時には溶離液を各セルに封じ込められた分配液と順
次に接触させながら2液相分液膜を通過させて溶離液出
口から流出させる一方、2液相混合物注入時には隣接セ
ル連結流路を経由してセル内の2液相混合物を溶離液の
流れとは逆の方向へ順次に移し換えて2液相混合物出口
から流出させることにより、溶離液入口から2液相混合
物入口の間の何れかのセルに注入された複数成分からな
る分離用原料の成分分離を行い、流出する溶離液および
/または2液相混合物とともに排出させることを要旨と
する液液接触分離装置の使用方法である。
離液の注入と、溶離液と分配液とからなる2液相混合物
の注入とを各々の入口から交互に行うとともに、溶離液
注入時には溶離液を各セルに封じ込められた分配液と順
次に接触させながら2液相分液膜を通過させて溶離液出
口から流出させる一方、2液相混合物注入時には隣接セ
ル連結流路を経由してセル内の2液相混合物を溶離液の
流れとは逆の方向へ順次に移し換えて2液相混合物出口
から流出させることにより、溶離液入口から2液相混合
物入口の間の何れかのセルに注入された複数成分からな
る分離用原料の成分分離を行い、流出する溶離液および
/または2液相混合物とともに排出させることを要旨と
する液液接触分離装置の使用方法である。
【0009】以上構成において、2液相分液膜とは、2
液相からなる混合物の1液相のみを通過させる性質を有
する膜である。例えば、有機溶媒相は通すが水相は通さ
ない膜としては、ポリテトラフルオロエチレン等の撥水
性の高い素材で作られた濾紙、撥水処理を施した濾紙等
の分液濾紙やコアレッサ素材として使用される安価で通
液抵抗の低い濾紙等が挙げられる。この2液相分液膜は
強度が低いので通常はこれを保持する手段が必要である
が、その保持手段としては金網で両側から挟み込む等の
簡便な方法で十分であり、特別な工夫は要しない。2液
相混合物とは、溶離液と分配液とからなり液液平衡状態
の2液相となり得る混合物である。溶離液の入口および
出口、2液相混合物の入口および出口、並びに分離用原
料の入口は、通常、それぞれ必要に応じ公知構造から選
定され、適宜な開閉弁あるいは逆止弁等の開閉制御手段
を備えている。
液相からなる混合物の1液相のみを通過させる性質を有
する膜である。例えば、有機溶媒相は通すが水相は通さ
ない膜としては、ポリテトラフルオロエチレン等の撥水
性の高い素材で作られた濾紙、撥水処理を施した濾紙等
の分液濾紙やコアレッサ素材として使用される安価で通
液抵抗の低い濾紙等が挙げられる。この2液相分液膜は
強度が低いので通常はこれを保持する手段が必要である
が、その保持手段としては金網で両側から挟み込む等の
簡便な方法で十分であり、特別な工夫は要しない。2液
相混合物とは、溶離液と分配液とからなり液液平衡状態
の2液相となり得る混合物である。溶離液の入口および
出口、2液相混合物の入口および出口、並びに分離用原
料の入口は、通常、それぞれ必要に応じ公知構造から選
定され、適宜な開閉弁あるいは逆止弁等の開閉制御手段
を備えている。
【0010】直列に配置された複数個のセルは、代表例
としては図1から図3の如く各セルセルを縦型に積み重
ねた塔式に構成されるが、必ずしも全セルを縦方向に積
み重ねる必要はなく、図4に例示する如く1個または複
数個のセルに分割されたセル群を平面的に配置し、各セ
ル群を配管で連結した横型に変更することも可能であ
る。但し、何れの場合にも、2液相分液膜は水平方向に
配置される。なお、前記各例のセル構成は、溶離液の密
度が分配液の密度より小さい場合のものであり、密度の
大小が逆の場合は図示したものと上下が逆になる。
としては図1から図3の如く各セルセルを縦型に積み重
ねた塔式に構成されるが、必ずしも全セルを縦方向に積
み重ねる必要はなく、図4に例示する如く1個または複
数個のセルに分割されたセル群を平面的に配置し、各セ
ル群を配管で連結した横型に変更することも可能であ
る。但し、何れの場合にも、2液相分液膜は水平方向に
配置される。なお、前記各例のセル構成は、溶離液の密
度が分配液の密度より小さい場合のものであり、密度の
大小が逆の場合は図示したものと上下が逆になる。
【0011】また、以上構成においては、溶離液と分配
液との混合効率を高めるために、隣接セル連結流路にス
タティックミキサー等の攪拌手段を設けてもよい。通常
の2液相系では、2液相混合物の注入時の隣接セル連結
流路における流速を速くすることによって十分な攪拌混
合作用が得られるが、特に混合しにくい2液相系の場合
には、該攪拌手段を設けることにより2液相の接触効率
の低下を防ぐことができる。分離用原料は通常溶液とし
て注入されるが、原料自体が液体であればそのまま注入
することも可能である。
液との混合効率を高めるために、隣接セル連結流路にス
タティックミキサー等の攪拌手段を設けてもよい。通常
の2液相系では、2液相混合物の注入時の隣接セル連結
流路における流速を速くすることによって十分な攪拌混
合作用が得られるが、特に混合しにくい2液相系の場合
には、該攪拌手段を設けることにより2液相の接触効率
の低下を防ぐことができる。分離用原料は通常溶液とし
て注入されるが、原料自体が液体であればそのまま注入
することも可能である。
【0012】
【作用】本発明の液液接触分離装置においては、2液相
分液膜が分配液を固定相溶媒として固定し、移動相とな
る溶離液のみを通過させる。注入された溶離液はセル内
で固定相分配液と接触し、分離用原料中の各成分は分配
係数に応じて両液相に分配溶解し、溶離液に溶解した成
分は溶離液とともに溶離液出口へ向かって移動する。分
離しようとする各成分の分配係数に差があれば、各成分
が溶離液とともにセル間を移動する速度に差が生じ、液
液分配クロマトグラフの原理によって各成分が装置内に
分離、展開される。
分液膜が分配液を固定相溶媒として固定し、移動相とな
る溶離液のみを通過させる。注入された溶離液はセル内
で固定相分配液と接触し、分離用原料中の各成分は分配
係数に応じて両液相に分配溶解し、溶離液に溶解した成
分は溶離液とともに溶離液出口へ向かって移動する。分
離しようとする各成分の分配係数に差があれば、各成分
が溶離液とともにセル間を移動する速度に差が生じ、液
液分配クロマトグラフの原理によって各成分が装置内に
分離、展開される。
【0013】溶離液と分配液とからなる2液相混合物を
注入すると、各セル内の2液相混合物は隣接セル連結流
路を経て溶離液の流れと逆方向へ流れ、装置内に展開さ
れた全成分が溶離液入口方向へ戻る。即ち、溶離液の注
入と2液相混合物の注入とを交互に行うと、一つのセル
が複数個のセルと同様に機能し、実際のセル数が不足の
場合にも成分分離が達成される。分離された成分は、溶
離液とともに、あるいは2液相混合物とともに流出し取
得される。
注入すると、各セル内の2液相混合物は隣接セル連結流
路を経て溶離液の流れと逆方向へ流れ、装置内に展開さ
れた全成分が溶離液入口方向へ戻る。即ち、溶離液の注
入と2液相混合物の注入とを交互に行うと、一つのセル
が複数個のセルと同様に機能し、実際のセル数が不足の
場合にも成分分離が達成される。分離された成分は、溶
離液とともに、あるいは2液相混合物とともに流出し取
得される。
【0014】
【実施例】以下、本発明装置及びその使用方法を実施例
である図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る液
液接触分離装置の一具体例を示す模式図である。図の液
液接触分離装置は、複数個のセル1−1,1−2・・・・
1−m,1−nを縦型直列に配置するとともに、隣接す
る各セル間が2液相分液膜2で仕切られている。最下端
のセル1−1には逆止弁付きの溶離液入口3が設けら
れ、最上端のセル1−nには開閉弁付きの溶離液出口4
が設けられている。
である図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る液
液接触分離装置の一具体例を示す模式図である。図の液
液接触分離装置は、複数個のセル1−1,1−2・・・・
1−m,1−nを縦型直列に配置するとともに、隣接す
る各セル間が2液相分液膜2で仕切られている。最下端
のセル1−1には逆止弁付きの溶離液入口3が設けら
れ、最上端のセル1−nには開閉弁付きの溶離液出口4
が設けられている。
【0015】また、セル1−nに隣接するセル1−mに
は逆止弁付きの2液相混合物入口5が、セル1−1には
開閉弁付きの2液相混合物出口6が設けられている。2
液相混合物入口5から2液相混合物出口6の間にあるセ
ルの各セル間は隣接セル連結流路7で連通されている。
この隣接セル連結流路7には2液相混合物入口5から2
液相混合物出口6へ向かう方向のみに2液相混合物を流
すための逆止弁が設けられている。さらに、分離しよう
とする複数の成分からなる原料を導入する原料入口は、
溶離液入口3から2液相混合物入口5までの間にあるセ
ルの少なくとも1以上のセルに設けられる。実施例で
は、3個構成であり、セル1−1と中間部に位置するセ
ルおよびセル1−mに設けられた原料入口8−1,8−
2,8−3がこれに相当する。
は逆止弁付きの2液相混合物入口5が、セル1−1には
開閉弁付きの2液相混合物出口6が設けられている。2
液相混合物入口5から2液相混合物出口6の間にあるセ
ルの各セル間は隣接セル連結流路7で連通されている。
この隣接セル連結流路7には2液相混合物入口5から2
液相混合物出口6へ向かう方向のみに2液相混合物を流
すための逆止弁が設けられている。さらに、分離しよう
とする複数の成分からなる原料を導入する原料入口は、
溶離液入口3から2液相混合物入口5までの間にあるセ
ルの少なくとも1以上のセルに設けられる。実施例で
は、3個構成であり、セル1−1と中間部に位置するセ
ルおよびセル1−mに設けられた原料入口8−1,8−
2,8−3がこれに相当する。
【0016】次に、以上の本発明装置について、その使
用方法を説明しつつ細部構成を明らかにする。本発明装
置は、複数成分からなる分離用原料を原料入口8−1,
8−2,8−3の何れか一つから注入し液液分配クロマト
グラフの原理により、溶離液出口4および/または2液
相混合物出口6から分離してそれぞれ排出するものであ
る。
用方法を説明しつつ細部構成を明らかにする。本発明装
置は、複数成分からなる分離用原料を原料入口8−1,
8−2,8−3の何れか一つから注入し液液分配クロマト
グラフの原理により、溶離液出口4および/または2液
相混合物出口6から分離してそれぞれ排出するものであ
る。
【0017】操作手順は、先ず、2液相混合物入口5か
ら溶離液と分配液とからなる2液相混合物を注入する。
すると、2液相混合物は、各隣接セル連結流路7を順次
経由して最下端のセル、即ち、セル1−1に設けられた
2液相混合物出口6から排出させるとともに、各セル内
に充填される。この後、溶離液入口3から溶離液を連続
的に注入する。すると、2液相分液膜2を通過できない
分配液相は各セルに閉じ込められて固定相溶媒となり、
溶離液のみがセル中で固定相溶媒と接触しながら2液相
分液膜2を通過して溶離液出口4から排出されることと
なる。
ら溶離液と分配液とからなる2液相混合物を注入する。
すると、2液相混合物は、各隣接セル連結流路7を順次
経由して最下端のセル、即ち、セル1−1に設けられた
2液相混合物出口6から排出させるとともに、各セル内
に充填される。この後、溶離液入口3から溶離液を連続
的に注入する。すると、2液相分液膜2を通過できない
分配液相は各セルに閉じ込められて固定相溶媒となり、
溶離液のみがセル中で固定相溶媒と接触しながら2液相
分液膜2を通過して溶離液出口4から排出されることと
なる。
【0018】そこで、セル1−1に設けられた原料入口
8−1から、分離しようとする複数成分からなる一定量
の原料を一時に注入し、溶離液を連続的に注入すると、
十分なセル数があれば溶離液出口4から各々の成分が各
々の保持時間に溶離液とともに排出されることになり、
各成分を単離することができる。以上の方法は、分離し
ようとする各成分の分配係数の差が比較的大きい場合は
適用することができるが、前記分配係数の差が比較的小
さい場合は多数のセルが必要となり、好ましい方法では
ない。
8−1から、分離しようとする複数成分からなる一定量
の原料を一時に注入し、溶離液を連続的に注入すると、
十分なセル数があれば溶離液出口4から各々の成分が各
々の保持時間に溶離液とともに排出されることになり、
各成分を単離することができる。以上の方法は、分離し
ようとする各成分の分配係数の差が比較的大きい場合は
適用することができるが、前記分配係数の差が比較的小
さい場合は多数のセルが必要となり、好ましい方法では
ない。
【0019】本発明装置は、分離しようとする各成分の
分配係数の差が比較的小さい場合にも、少ないセル数で
成分分離を可能とするものであり、以下、その使用方法
を説明する。分離用原料を原料入口、例えば、原料入口
8−1から注入した後、溶離液を溶離液入口3から注入
する。すると、原料中の各成分はセル間を移動し、原料
入口8−1付近のセルには原料成分が無くなる。そこ
で、溶離液の注入を一旦、停止し、2液相混合物入口5
から2液相混合物を注入する。セル内の2液相混合物は
隣接セル連結流路7を通って溶離液の流れ方向と反対の
方向に順次、隣接セルに移動する。溶離液入口3付近の
セルの中にある原料成分を含まない2液相混合物は2液
相混合物出口6から排出される。2液相混合物を所定量
排出し終わると、2液相混合物の注入を停止し、再び溶
離液を溶離液入口3から注入する。このように溶離液と
2液相混合物とを交互に注入する操作を続けると、原料
中の各成分は徐々に分離し、装置を構成している複数個
のセル1−1,1−2・・・・1−nに展開される。原料
中の成分の展開、排出の仕方は溶離液と2液相混合物の
注入方法によって以下の3つの方式に分けられる。
分配係数の差が比較的小さい場合にも、少ないセル数で
成分分離を可能とするものであり、以下、その使用方法
を説明する。分離用原料を原料入口、例えば、原料入口
8−1から注入した後、溶離液を溶離液入口3から注入
する。すると、原料中の各成分はセル間を移動し、原料
入口8−1付近のセルには原料成分が無くなる。そこ
で、溶離液の注入を一旦、停止し、2液相混合物入口5
から2液相混合物を注入する。セル内の2液相混合物は
隣接セル連結流路7を通って溶離液の流れ方向と反対の
方向に順次、隣接セルに移動する。溶離液入口3付近の
セルの中にある原料成分を含まない2液相混合物は2液
相混合物出口6から排出される。2液相混合物を所定量
排出し終わると、2液相混合物の注入を停止し、再び溶
離液を溶離液入口3から注入する。このように溶離液と
2液相混合物とを交互に注入する操作を続けると、原料
中の各成分は徐々に分離し、装置を構成している複数個
のセル1−1,1−2・・・・1−nに展開される。原料
中の成分の展開、排出の仕方は溶離液と2液相混合物の
注入方法によって以下の3つの方式に分けられる。
【0020】(操作法1)溶離液側分離成分排出方式 最も溶離速度の遅い成分が1回の溶離液注入操作で、前
進する全セル容量よりも少ない量の2液相混合物を1回
の2液相混合物注入操作で注入すれば、原料中の成分は
原料入口のセルと最上端のセル1−nの間に展開され、
溶離液とともに順次に単離されて排出される。従って、
このような操作を行う場合、原料入口は、通常、溶離液
入口3と同じセル1−1にある原料入口8−1を専ら使用
する。
進する全セル容量よりも少ない量の2液相混合物を1回
の2液相混合物注入操作で注入すれば、原料中の成分は
原料入口のセルと最上端のセル1−nの間に展開され、
溶離液とともに順次に単離されて排出される。従って、
このような操作を行う場合、原料入口は、通常、溶離液
入口3と同じセル1−1にある原料入口8−1を専ら使用
する。
【0021】(操作法2)分配液側分離成分排出方式 最も溶離速度の遅い成分が1回の溶離液注入操作で、前
進する全セル容量よりも多い量の2液相混合物を1回の
2液相混合物注入操作で注入すれば、原料中の成分は原
料入口のセルと最下端のセル1−1の間に展開され、溶
離液とともに順次単離されて排出される。従って、この
ような操作を行う場合、原料入口は、通常、2液相混合
物入口5と同じセル、または中間のセルに設けている原
料入口8−3または原料入口8−2を専ら使用する。
進する全セル容量よりも多い量の2液相混合物を1回の
2液相混合物注入操作で注入すれば、原料中の成分は原
料入口のセルと最下端のセル1−1の間に展開され、溶
離液とともに順次単離されて排出される。従って、この
ような操作を行う場合、原料入口は、通常、2液相混合
物入口5と同じセル、または中間のセルに設けている原
料入口8−3または原料入口8−2を専ら使用する。
【0022】(操作法3)溶離液・分配液両側分離成分
排出方式 最も溶離速度の速い成分が1回の溶離液注入操作で前進
する全セル容量と、最も溶離速度の遅い成分が1回の溶
離液注入操作で前進する全セル容量との中間の量の2液
相混合物を1回の2液相混合物注入操作で注入すれば、
原料中の成分は原料入口のセルの上下に展開され、溶離
速度の速い成分は溶離液とともに溶離液出口4から順次
単離されて排出され、溶離速度の遅い成分は2液相混合
物とともに2液相混合物出口6から順次単離されて排出
される。従って、このような操作を行う場合、原料入口
は溶離液入口3と2液相混合物入口5との間の適当な位
置、例えば図1の原料入口8−2を専ら使用する。
排出方式 最も溶離速度の速い成分が1回の溶離液注入操作で前進
する全セル容量と、最も溶離速度の遅い成分が1回の溶
離液注入操作で前進する全セル容量との中間の量の2液
相混合物を1回の2液相混合物注入操作で注入すれば、
原料中の成分は原料入口のセルの上下に展開され、溶離
速度の速い成分は溶離液とともに溶離液出口4から順次
単離されて排出され、溶離速度の遅い成分は2液相混合
物とともに2液相混合物出口6から順次単離されて排出
される。従って、このような操作を行う場合、原料入口
は溶離液入口3と2液相混合物入口5との間の適当な位
置、例えば図1の原料入口8−2を専ら使用する。
【0023】分離操作に当たっては、原料中の全成分分
離の要否、必要とする成分の溶離速度等を考慮し、前述
の方法の何れかを適宜に選択することができる。前述の
方法によれば、何れの場合も原料が注入されてから分離
排出されるまでに通過するセルの数は、実際のセルの数
と比較して非常に多くすることができ、セル1個の効率
は見掛け上100%を越えることもある。
離の要否、必要とする成分の溶離速度等を考慮し、前述
の方法の何れかを適宜に選択することができる。前述の
方法によれば、何れの場合も原料が注入されてから分離
排出されるまでに通過するセルの数は、実際のセルの数
と比較して非常に多くすることができ、セル1個の効率
は見掛け上100%を越えることもある。
【0024】次に、以上の本発明装置における操作法と
必要セル数との関係について、図2を用いて説明する。
図2は、最初のセルに原料を注入し、溶離液の注入のみ
により成分分離を行い、最も分配係数の近接する成分が
ほぼ完全に分離した直後の状態におかれるときの各成分
の各セルへの分布状態を模式的に示している。同図中、
符号aの領域は最も溶離速度の遅い成分、符号dの領域
は最も溶離速度の速い成分、符号bと符号cの領域は分
配係数が最も近接している成分である。
必要セル数との関係について、図2を用いて説明する。
図2は、最初のセルに原料を注入し、溶離液の注入のみ
により成分分離を行い、最も分配係数の近接する成分が
ほぼ完全に分離した直後の状態におかれるときの各成分
の各セルへの分布状態を模式的に示している。同図中、
符号aの領域は最も溶離速度の遅い成分、符号dの領域
は最も溶離速度の速い成分、符号bと符号cの領域は分
配係数が最も近接している成分である。
【0025】2液相混合物の注入操作を行わず、溶離液
の注入のみにより原料中の各成分を完全に分離して排出
させるには、図2において、最初のセルから最も分配係
数の近接している成分のうちの溶離速度の遅い成分bが
展開しているセルまで、即ち、A内に含まれるセル数よ
り多いセルが必要となる。一方、前記(操作法1)で
は、溶離速度の最も遅い成分aが展開しているセルか
ら、最も分配係数の近接している成分のうちの溶離速度
の遅い成分bが展開しているセルまで、即ち、B内に含
まれるセル数より多ければよい。前記(操作法2)で
は、最も溶離速度の速い成分dが展開しているセルか
ら、最も分配係数の近接している成分のうちの溶離速度
の速い成分cが展開しているセルまで、即ち、c内に含
まれるセル数より多ければよいことになる。前記(操作
法3)では、最も分配係数の近接している2成分が展開
している範囲、即ち、D内に含まれるセル数より多けれ
ばよく、セル数の節減に極めて有効である。
の注入のみにより原料中の各成分を完全に分離して排出
させるには、図2において、最初のセルから最も分配係
数の近接している成分のうちの溶離速度の遅い成分bが
展開しているセルまで、即ち、A内に含まれるセル数よ
り多いセルが必要となる。一方、前記(操作法1)で
は、溶離速度の最も遅い成分aが展開しているセルか
ら、最も分配係数の近接している成分のうちの溶離速度
の遅い成分bが展開しているセルまで、即ち、B内に含
まれるセル数より多ければよい。前記(操作法2)で
は、最も溶離速度の速い成分dが展開しているセルか
ら、最も分配係数の近接している成分のうちの溶離速度
の速い成分cが展開しているセルまで、即ち、c内に含
まれるセル数より多ければよいことになる。前記(操作
法3)では、最も分配係数の近接している2成分が展開
している範囲、即ち、D内に含まれるセル数より多けれ
ばよく、セル数の節減に極めて有効である。
【0026】以上の使用方法は、原料を一時に注入して
分離する回分式の操作法であるが、本発明装置は原料を
連続的に注入する連続分離にも適用可能である。この連
続分離を行うのに適した本発明の装置構造例を図3に示
す。図3の装置は、図1の装置とほぼ同様な構造であ
り、異なる構成は連続分離に適するように排出される溶
離液と2液相混合物の処理手段が付加されている。即
ち、原料入口8−2を適当な中間位置のセルに設け、溶
離液出口4から排出される溶離液の一部を、注入する2
液相混合物用の溶離液として循環使用するための配分手
段、例えば、一時貯槽11を設けそこから一部を取り出
し、分配液と混合して2液相混合物として供給する。こ
の一時貯槽11の容積は、1回の2液相混合物の注入操
作で注入される溶離液の容積以上であればよい。また、
2液相混合物出口6から排出される2液相混合物に含ま
れる溶離液を、注入する溶離液の一部として循環使用す
るための分液手段12が設けられている。この分液手段
12としては、通常の比重差による分液槽あるいは分液
膜、コンプレッサ等を利用した分液装置等が挙げられ
る。
分離する回分式の操作法であるが、本発明装置は原料を
連続的に注入する連続分離にも適用可能である。この連
続分離を行うのに適した本発明の装置構造例を図3に示
す。図3の装置は、図1の装置とほぼ同様な構造であ
り、異なる構成は連続分離に適するように排出される溶
離液と2液相混合物の処理手段が付加されている。即
ち、原料入口8−2を適当な中間位置のセルに設け、溶
離液出口4から排出される溶離液の一部を、注入する2
液相混合物用の溶離液として循環使用するための配分手
段、例えば、一時貯槽11を設けそこから一部を取り出
し、分配液と混合して2液相混合物として供給する。こ
の一時貯槽11の容積は、1回の2液相混合物の注入操
作で注入される溶離液の容積以上であればよい。また、
2液相混合物出口6から排出される2液相混合物に含ま
れる溶離液を、注入する溶離液の一部として循環使用す
るための分液手段12が設けられている。この分液手段
12としては、通常の比重差による分液槽あるいは分液
膜、コンプレッサ等を利用した分液装置等が挙げられ
る。
【0027】図3の装置を用いて連続分離を行うには、
分離用原料を、連続的に又は間欠的に原料入口8−2か
ら注入しながら、溶離液と2液相混合物とを交互に各々
の溶離液入口3と2液相混合物入口5から注入する。溶
離速度の速い成分群は溶離液出口4から高濃度で排出さ
れ、溶離速度の遅い成分群は2液相混合物出口6から排
出される。2液相混合物の1回の注入量は、前記操作法
3と同様、最も溶離速度の速い成分が1回の溶離液注入
操作で前進する全セル容量と、最も溶離速度の遅い成分
が1回の溶離液注入操作で前進する全セル容量との中間
の量である。その際、排出された溶離液を一時貯槽11
へ導き、その一部を新しい分配液と一定比率で混合して
2液相混合物を調整し、2液相混合物入口5から装置へ
注入する。残りの溶離液は連続的に系外へ排出し、溶離
液速度の速い成分群を含む1分画成分含有溶液として取
得する。また、2液相混合物出口6から排出された2液
相混合物は分液手段12へ導き、分液された溶離液は新
しい溶離液と混合して溶離液入口3から装置へ注入す
る。分液された分配液は系外に排出し、溶離速度の遅い
成分群を含む他分画成分含有溶液しとて取得する。
分離用原料を、連続的に又は間欠的に原料入口8−2か
ら注入しながら、溶離液と2液相混合物とを交互に各々
の溶離液入口3と2液相混合物入口5から注入する。溶
離速度の速い成分群は溶離液出口4から高濃度で排出さ
れ、溶離速度の遅い成分群は2液相混合物出口6から排
出される。2液相混合物の1回の注入量は、前記操作法
3と同様、最も溶離速度の速い成分が1回の溶離液注入
操作で前進する全セル容量と、最も溶離速度の遅い成分
が1回の溶離液注入操作で前進する全セル容量との中間
の量である。その際、排出された溶離液を一時貯槽11
へ導き、その一部を新しい分配液と一定比率で混合して
2液相混合物を調整し、2液相混合物入口5から装置へ
注入する。残りの溶離液は連続的に系外へ排出し、溶離
液速度の速い成分群を含む1分画成分含有溶液として取
得する。また、2液相混合物出口6から排出された2液
相混合物は分液手段12へ導き、分液された溶離液は新
しい溶離液と混合して溶離液入口3から装置へ注入す
る。分液された分配液は系外に排出し、溶離速度の遅い
成分群を含む他分画成分含有溶液しとて取得する。
【0028】この方法は、連続的に供給される原料を連
続的に2分画して排出するものであるが、注入する2液
相混合物に新鮮な溶離液を使用すると、せっかく濃縮し
た分離成分が2液相混合物中の新溶離液によって希釈さ
れてしまい、装置の能力を十分に引き出せない。上記の
ように、分離成分を高濃度に含む溶離液出口4から排出
される溶離液の一部を循環使用することにより、排出溶
離液中の分離成分濃度を高濃度に保持することが可能に
なる。また、2液相混合物中の溶離液を装置に注入する
溶離液の一部として循環使用することにより、溶離液出
口4から排出すべき成分の損失をすくなくすることがで
きる。
続的に2分画して排出するものであるが、注入する2液
相混合物に新鮮な溶離液を使用すると、せっかく濃縮し
た分離成分が2液相混合物中の新溶離液によって希釈さ
れてしまい、装置の能力を十分に引き出せない。上記の
ように、分離成分を高濃度に含む溶離液出口4から排出
される溶離液の一部を循環使用することにより、排出溶
離液中の分離成分濃度を高濃度に保持することが可能に
なる。また、2液相混合物中の溶離液を装置に注入する
溶離液の一部として循環使用することにより、溶離液出
口4から排出すべき成分の損失をすくなくすることがで
きる。
【0029】また、本発明装置のセルのうち両端が2液
相分液膜2で仕切られているセルには、内部に溶離液入
口から溶離液出口方向の流れのみを許容する逆止弁等の
逆流防止手段を設けてセル空間を2分割してもよい。こ
の場合、溶離液出口4方向の空間がセル主要部となり、
一方はできるだけ微小空間とする。2液相分液膜2は、
該膜に対して分配液よりも親和力の強い溶離液を含浸し
て表面に溶離液の液膜を形成し、分配液の通過を阻止し
溶離液のみを通過させている。しかしながら、該親和力
があまり強くなく、2液相混合物の注入時に過大な圧力
がかかつた場合、2液相分液膜2の表面に形成されてい
る液膜が分配液により破壊され、2液相分液膜2の性能
を低下させる恐れがある。上記のように逆流防止手段を
セル内に設けることにより、溶離液注入時に前記のセル
内微小空間は溶離液で満たされ、2液相混合物の注入時
には、前記のセル主要部内の2液相混合物は、前記逆流
防止手段により、前記セル内微小空間への逆流が防が
れ、隣接セル連結流路7を経て流れることになり、分配
液が2液相分液膜2の溶離液流出側に接触することがな
く、溶離液液膜の破壊を防ぐことができる。本来、この
微小空間内の溶離液は、2液相混合物の注入時にセル内
の2液相混合物の一部しとて移動すべきものであるか
ら、この空間の容量はできるだけ小さくして分離機能の
低下を防ぐ必要がある。
相分液膜2で仕切られているセルには、内部に溶離液入
口から溶離液出口方向の流れのみを許容する逆止弁等の
逆流防止手段を設けてセル空間を2分割してもよい。こ
の場合、溶離液出口4方向の空間がセル主要部となり、
一方はできるだけ微小空間とする。2液相分液膜2は、
該膜に対して分配液よりも親和力の強い溶離液を含浸し
て表面に溶離液の液膜を形成し、分配液の通過を阻止し
溶離液のみを通過させている。しかしながら、該親和力
があまり強くなく、2液相混合物の注入時に過大な圧力
がかかつた場合、2液相分液膜2の表面に形成されてい
る液膜が分配液により破壊され、2液相分液膜2の性能
を低下させる恐れがある。上記のように逆流防止手段を
セル内に設けることにより、溶離液注入時に前記のセル
内微小空間は溶離液で満たされ、2液相混合物の注入時
には、前記のセル主要部内の2液相混合物は、前記逆流
防止手段により、前記セル内微小空間への逆流が防が
れ、隣接セル連結流路7を経て流れることになり、分配
液が2液相分液膜2の溶離液流出側に接触することがな
く、溶離液液膜の破壊を防ぐことができる。本来、この
微小空間内の溶離液は、2液相混合物の注入時にセル内
の2液相混合物の一部しとて移動すべきものであるか
ら、この空間の容量はできるだけ小さくして分離機能の
低下を防ぐ必要がある。
【0030】更に、本発明の装置においては、端部セル
に設けた溶離液出口4および2液相混合物出口6の他
に、中間位置の一つまたは複数のセルに開閉弁付の開口
を設け、該開口を溶離液出口または2液相混合物出口と
して使用してもよい。これらの中間位置の開口は、分離
成分の展開位置が明かである場合に、装置内での滞留時
間の長い成分を端部出口4まで移動させることなく、取
り出すのに有効である。この方法によれば、操作時間が
短縮とれ、また溶離液および分配液の使用量を低減させ
ることができる。また、連続分離操作においては、原料
入口付近のセルに特定の成分が停滞し濃縮されることが
ある。この場合にも、この停滞成分を中間位置の出口か
ら取り出し、分離成分の純度低下を防ぎ、装置の継続的
運転を可能にすることができる。
に設けた溶離液出口4および2液相混合物出口6の他
に、中間位置の一つまたは複数のセルに開閉弁付の開口
を設け、該開口を溶離液出口または2液相混合物出口と
して使用してもよい。これらの中間位置の開口は、分離
成分の展開位置が明かである場合に、装置内での滞留時
間の長い成分を端部出口4まで移動させることなく、取
り出すのに有効である。この方法によれば、操作時間が
短縮とれ、また溶離液および分配液の使用量を低減させ
ることができる。また、連続分離操作においては、原料
入口付近のセルに特定の成分が停滞し濃縮されることが
ある。この場合にも、この停滞成分を中間位置の出口か
ら取り出し、分離成分の純度低下を防ぎ、装置の継続的
運転を可能にすることができる。
【0031】次に、具体的分離操作例として、第3図の
装置と同様の本発明装置において、2液相分液膜2とし
てPTFE製フィルター『ポリフロンフィルター』(商
品名,東洋濾紙製)を用い、溶離液としてシクロヘキサ
ン、分配液として水を用い、沃素および沃化カリウムの
混合水溶液からの両成分の分離について説明する。
装置と同様の本発明装置において、2液相分液膜2とし
てPTFE製フィルター『ポリフロンフィルター』(商
品名,東洋濾紙製)を用い、溶離液としてシクロヘキサ
ン、分配液として水を用い、沃素および沃化カリウムの
混合水溶液からの両成分の分離について説明する。
【0032】使用した装置、その他の条件は以下の通り
である。 (1) 装置構成 セル寸法:48mmφ×25.2mm(45.7mL) 全段数:22段(膜数21) 原料供給段:21段目 (2) 原料水溶液 濃度:沃化カリウム 20.0g/L 沃素 1.91g/L 供給速度:1.872L/hr(平均供給速度0.37
44L/hr) 供給方法:分配液と同時供給、溶離液と交互に供給 15秒供給−60秒停止の繰り返しで行う。
である。 (1) 装置構成 セル寸法:48mmφ×25.2mm(45.7mL) 全段数:22段(膜数21) 原料供給段:21段目 (2) 原料水溶液 濃度:沃化カリウム 20.0g/L 沃素 1.91g/L 供給速度:1.872L/hr(平均供給速度0.37
44L/hr) 供給方法:分配液と同時供給、溶離液と交互に供給 15秒供給−60秒停止の繰り返しで行う。
【0033】(3) 溶離液 供給速度:1.978L/hr(平均供給速度1.58
2L/hr)、そのうち1.45L/hr(平均供給速
度1.16L/hr)は排出2液相混合物から分液した
少量の沃素を含む溶離液。 供給方法:分配液と交互に供給 60秒供給−15秒停止の繰り返しで行う。 (4) 分配液 供給速度:4.0L/hr(平均供給速度0.8L/h
r) 供給方法:溶離液と交互に供給 15秒供給−60秒停止の繰り返しで行う。 (5) 供給2液相混合物中の溶離液(排出溶離液の一部を
還流) 供給速度:5.8L/hr(平均供給速度1.16L/
hr) 供給方法:溶離液と交互に供給 15秒供給−60秒停止の繰り返しで行う。
2L/hr)、そのうち1.45L/hr(平均供給速
度1.16L/hr)は排出2液相混合物から分液した
少量の沃素を含む溶離液。 供給方法:分配液と交互に供給 60秒供給−15秒停止の繰り返しで行う。 (4) 分配液 供給速度:4.0L/hr(平均供給速度0.8L/h
r) 供給方法:溶離液と交互に供給 15秒供給−60秒停止の繰り返しで行う。 (5) 供給2液相混合物中の溶離液(排出溶離液の一部を
還流) 供給速度:5.8L/hr(平均供給速度1.16L/
hr) 供給方法:溶離液と交互に供給 15秒供給−60秒停止の繰り返しで行う。
【0034】以上の条件で分離操作を行い、沃素濃度
1.6557g/L、沃化カリウム濃度0g/Lの溶離
液を、平均速度0.4221L/hrで取得した。ま
た、沃素濃度0.0318g/L、沃化カリウム濃度
6.3760g/Lの分配液を、平均速度1.1744
L/hrで取得した。
1.6557g/L、沃化カリウム濃度0g/Lの溶離
液を、平均速度0.4221L/hrで取得した。ま
た、沃素濃度0.0318g/L、沃化カリウム濃度
6.3760g/Lの分配液を、平均速度1.1744
L/hrで取得した。
【0035】なお、以上の分離操作における理論段数を
求めるため、上記における平均供給速度で、仮想的に2
液相混合物と溶離液とを連続向流抽出装置において連続
向流接触させ、各段で完全に液液平衡が成立するとして
理論計算を行った。前記結果と同等の分離を行うために
必要な理論段数の計算値は56段であった。そのときの
理論計算結果を以下に示す。
求めるため、上記における平均供給速度で、仮想的に2
液相混合物と溶離液とを連続向流抽出装置において連続
向流接触させ、各段で完全に液液平衡が成立するとして
理論計算を行った。前記結果と同等の分離を行うために
必要な理論段数の計算値は56段であった。そのときの
理論計算結果を以下に示す。
【0036】 排出溶離液: 沃素濃度 1.6548g/L 沃化カリウム濃度 0g/L 平均速度 0.4221L/hr 排出分配液: 沃素濃度 0.0141g/L 沃化カリウム濃度 6.3760g/L 平均速度 1.1744L/hr 従って、この操作例においては、実質的に21段のセル
で56理論段を達成したことになり、カラム効率は(5
6/21×100=)約267%となる。なお、この操
作例においては、溶離液の通過するセル数は実質的には
78.7個であるから、溶離液が1個のセルを通過する
ときの接触効率は(56/78.7×100=)約71
%となる。
で56理論段を達成したことになり、カラム効率は(5
6/21×100=)約267%となる。なお、この操
作例においては、溶離液の通過するセル数は実質的には
78.7個であるから、溶離液が1個のセルを通過する
ときの接触効率は(56/78.7×100=)約71
%となる。
【0037】図4は本発明配置を横型に配列した一例で
ある。この横型では、複数個のセルに分割されたセル群
20−1,20−2・・・・20−nが構築され、各セル
間が2液相分液膜27で仕切られるとともに、配管22
bで連結して構成される。最初のセル20−1には逆止
弁付きの溶離液入口23が設けられ、最後のセル群20
−nには開閉弁付きの溶離液出口24が設けられてい
る。セル20−mには逆止弁付きの2液相混合物入口2
5が、セル20−1には開閉弁付きの2液相混合物出口
26が設けられている。2液相混合物入口25から2液
相混合物出口26の間にある各セルにおいて、各セル間
は隣接セル連結流路22aで連通されている。さらに、
原料混合物を導入する原料入口は、溶離液入口23から
2液相混合物入口25までの間にあるセルに1以上設け
られる。図の例では、セル20−2に原料入口28が設
けられている。
ある。この横型では、複数個のセルに分割されたセル群
20−1,20−2・・・・20−nが構築され、各セル
間が2液相分液膜27で仕切られるとともに、配管22
bで連結して構成される。最初のセル20−1には逆止
弁付きの溶離液入口23が設けられ、最後のセル群20
−nには開閉弁付きの溶離液出口24が設けられてい
る。セル20−mには逆止弁付きの2液相混合物入口2
5が、セル20−1には開閉弁付きの2液相混合物出口
26が設けられている。2液相混合物入口25から2液
相混合物出口26の間にある各セルにおいて、各セル間
は隣接セル連結流路22aで連通されている。さらに、
原料混合物を導入する原料入口は、溶離液入口23から
2液相混合物入口25までの間にあるセルに1以上設け
られる。図の例では、セル20−2に原料入口28が設
けられている。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、遠
心機を使用することなく、液液分配クロマトグラムの原
理による分離操作が可能となり、装置を安価に構築する
ことができる。また、セルの効率的な利用が可能である
ため小型の装置においても、分配係数の近接する混合物
の分離も容易に行うことができる。更に、本発明装置及
びその使用方法においては連続的な分離操作も可能であ
り、大量分取にも好適なものとなる。
心機を使用することなく、液液分配クロマトグラムの原
理による分離操作が可能となり、装置を安価に構築する
ことができる。また、セルの効率的な利用が可能である
ため小型の装置においても、分配係数の近接する混合物
の分離も容易に行うことができる。更に、本発明装置及
びその使用方法においては連続的な分離操作も可能であ
り、大量分取にも好適なものとなる。
【図1】本発明の第1実施例として示す縦型装置構成の
模式図である。
模式図である。
【図2】本発明における操作法と必要セル数との関係を
示す図である。
示す図である。
【図3】本発明において連続分離を行うときの装置構成
例を示す模式図である。
例を示す模式図である。
【図4】本発明の第2実施例として示す横型装置構成の
模式図である。
模式図である。
1−1,1−2・・・・1−nは複数のセルである。 20−1,20−2・・・・20−nはセル群である。 2,27は2液相分液膜である。 3,23は溶離液入口である。 4,24は溶離液出口である。 5,25は2液相混合物入口である。 6,26は2液相混合物出口である。 7,22aは隣接セル連結流路である。 8−1,8−2,8−3,28は原料入口である。
Claims (2)
- 【請求項1】 溶離液相は通すが分配液相は通さない2
液相分液膜を介して隣接セル間が連通する直列に配列さ
れた複数個のセルと、前記セルの内、一端のセルに設け
られた溶離液入口および溶離液と分配液とからなる2液
相混合物出口と、他端のセルに設けられた溶離液出口
と、この他端のセルに隣接するセルに設けられた2液相
混合物入口と、2液相混合物入口から2液相混合物出口
までの間にあるセルの隣接する各セル間に設けられて、
2液相混合物入口から2液相混合物出口方向への流れの
みを許容する隣接セル連結流路と、溶離液入口から2液
相混合物入口までの間の少なくとも一つのセルに設けら
れた分離用原料入口とからなることを特徴とする液液接
触分離装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の液液接触分離装置にお
いて、溶離液の注入と、溶離液と分配液とからなる2液
相混合物の注入とを各々の入口から交互に行うととも
に、溶離液注入時には溶離液を各セルに封じ込められた
分配液と順次に接触させながら2液相分液膜を通過させ
て溶離液出口から流出させる一方、2液相混合物注入時
には隣接セル連結流路を経由してセル内の2液相混合物
を溶離液の流れとは逆の方向へ順次に移し換えて2液相
混合物出口から流出させることにより、溶離液入口から
2液相混合物入口の間の何れかのセルに注入された複数
成分からなる分離用原料の成分分離を行い、流出する溶
離液および/または2液相混合物とともに排出させるこ
とを特徴とする液液接触分離装置の使用方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5802493A JP3337259B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 液液接触分離装置及びその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5802493A JP3337259B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 液液接触分離装置及びその使用方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06246103A true JPH06246103A (ja) | 1994-09-06 |
| JP3337259B2 JP3337259B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=13072388
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5802493A Expired - Fee Related JP3337259B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 液液接触分離装置及びその使用方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3337259B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP5802493A patent/JP3337259B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3337259B2 (ja) | 2002-10-21 |
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