JPH06246415A - 強靱性ダクタイル鋳鉄管の遠心力鋳造法 - Google Patents

強靱性ダクタイル鋳鉄管の遠心力鋳造法

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JPH06246415A
JPH06246415A JP3701793A JP3701793A JPH06246415A JP H06246415 A JPH06246415 A JP H06246415A JP 3701793 A JP3701793 A JP 3701793A JP 3701793 A JP3701793 A JP 3701793A JP H06246415 A JPH06246415 A JP H06246415A
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JP
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melted
molten metal
ductile
ductile cast
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Katsuyuki Takeuchi
克行 竹内
Manabu Kurotobi
学 黒飛
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管厚が薄くても、強度及び伸びが高く、優れ
た靱性を具備したダクタイル鋳鉄管が得られる遠心力鋳
造法を提供する。 【構成】 溶解炉で溶解した元湯に黒鉛球状化剤を添加
してダクタイル鋳鉄溶湯を溶製し、該溶湯に接種を施し
て遠心力鋳造用金型に鋳込み、強靱性を有するダクタイ
ル鋳鉄管を遠心力鋳造する。この際、希土類元素を含む
Mg合金を用いて黒鉛球状化処理を行い、キュポラ溶解
した元湯を使用する場合、重量%でSi:2.1〜2.
5%、Mg:0.04〜0.06%(電気炉溶解した元
湯を使用する場合、重量%でSi: 2.6〜2.8
%、Mg:0.03〜0.06%)を含むダクタイル鋳
鉄溶湯を溶製し、該溶湯に接種を施して内面に接種剤の
粉末層が形成された遠心力鋳造用金型に鋳込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高強度のみならず、強靱
性をも具備したダクタイル鋳鉄管の遠心力鋳造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ダクタイル鋳鉄管は高強度で一般的に耐
食性にも優れるため、給排水管、地中埋設管等の各種配
管材として利用されている。そして、更に耐食性が要求
される場合は、管の内面や外面に合成樹脂等の耐食性材
料によりライニングが施される。
【0003】近年、配管スペース、埋設穴の縮小化が要
望され、管厚の薄い高強度管が要求されるようになって
きている。このため、従来、引張強さ400N/mm2
上のダクタイル鋳鉄(FCD400)により金型遠心力
鋳造していたものを、引張強さ600N/mm2 以上のF
CD600クラスで鋳造するようになってきた。これに
より、同じ内径のものであれば、肉厚を従来の2/3〜
1/2程度にすることができた。
【0004】従来、ダクタイル鋳鉄管の遠心力鋳造は、
キュポラあるいは電気炉により溶解された元湯に純Mg
の黒鉛球状化剤を添加し、重量%でC:3.2〜3.8
%、Si:2.0〜2.4%、Mg:0.06〜0.0
8%を含有するダクタイル鋳鉄溶湯を溶製し、これを遠
心力鋳造用金型に鋳込むことによって製造されていた。
そして、 管厚が薄くなると、鋳造時に、チル(遊離セ
メンタイト)が入り易くなるため、溶湯の鋳込みの際
に、すなわち注湯用取鍋(いわゆる三角取鍋)から供給
される溶湯を受け入れる注湯樋の受口部(シュート部)
あるいは注湯樋の出口部(スパウト部)において、溶湯
にFe−Si粉末等の接種剤が添加され、チルの生成が
抑制されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】叙上の通り、遠心力鋳
造の鋳込みの際に、接種が施されてチルの生成が抑制さ
れているものの、パーライト量が比較的多く、また管厚
の薄いものでは管厚の中央部に層状のセメンタイトが生
成し、十分な引張強さが得られているものの、伸びが数
%と低いため、靱性に劣り、不測の荷重が作用した場合
に割れが生じ、耐久性に劣るという問題がある。
【0006】本発明はかかる問題に鑑みなされたもの
で、管厚が薄くても、強度及び伸びが高く、優れた靱性
を具備したダクタイル鋳鉄管が得られる遠心力鋳造法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、キュポラで溶
解した元湯に黒鉛球状化剤を添加してダクタイル鋳鉄溶
湯を溶製し、該溶湯に接種を施して遠心力鋳造用金型に
鋳込み、強靱性を有するダクタイル鋳鉄管を遠心力鋳造
法において、希土類元素を含むMg合金を用いて黒鉛球
状化処理を行い、重量%でSi:2.1〜2.5%、M
g:0.04〜0.06%を含むダクタイル鋳鉄溶湯を
溶製し、該溶湯に接種を施して内面に接種剤の粉末層が
形成された遠心力鋳造用金型に鋳込む。
【0008】電気炉で溶解した元湯を用いる場合は、希
土類元素を含むMg合金を用いて黒鉛球状化処理を行
い、重量%でSi: 2.6〜2.8%、Mg:0.0
3〜0.06%を含むダクタイル鋳鉄溶湯を溶製し、こ
れに接種を施して内面に接種剤の粉末層が形成された遠
心力鋳造用金型に鋳込む。
【0009】
【作用】黒鉛球状化剤として希土類元素を含むMg合金
を使用するため、希土類元素の作用により黒鉛球状化が
促進され、球状化に要するMg量を0.06%以下に減
少させることができる。Mgは白銑化元素であるため、
Mg含有量が減少することにより、遊離セメンタイトの
生成を抑制することができる。
【0010】元湯をキュポラで溶解したものを使用した
場合、鋳造に供されるダクタイル鋳鉄溶湯の化学組成
は、重量%でSi: 2.1〜2.5%、Mg:0.0
4〜0.06%に調製される。Siは湯流れ性を確保す
ると共に、黒鉛化を促進し、パーライトの生成を抑制す
るために添加される。2.1%未満ではかかる作用が過
少であり、伸びの低下により、靱性が劣化する。一方、
2.5%を越えるとフェライトが多くなり、強度が低下
する。
【0011】Mgは黒鉛の球状化のために添加される
が、叙上の通り、本発明では黒鉛球状化剤として希土類
元素を含むMg合金を使用するため、従来に対してMg
含有量を減少させることができる。0.03%未満で
は、黒鉛球状化作用が不足し、一方0.06%を越える
とセメンタイトの生成量が増加し、伸びが低下する。元
湯を電気炉で溶解したものを使用した場合、溶解に際し
てコークスを使用しないため、脱硫処理が不要になる
が、チルが生じ易くなる。このため、パーライトの生成
を抑制すると共に黒鉛化をより促進する必要があるた
め、キュポラで溶解した元湯を使用する場合に比べて、
Si量を2.6〜2.8%に増加する一方、Mg量を
0.03〜0.04に減少する。
【0012】尚、Cについては、通常の含有量でよく、
代表的にはC:3.2〜3.8%程度である。その他の
不純物については、靱性を劣化させない範囲として、下
記の範囲に止めるのがよい。 Mn:0.50 %以下、 S :0.012 %以下、 P
:0.055 %以下、Cu:0.12 %以下、 Cr:0.
12 %以下、 Sn:0.015 %以下、Ti:0.050 %
以下 本発明では、ダクタイル鋳鉄溶湯の鋳込みに際して、従
来と同様に、球状黒鉛の形状・個数を整え、セメンタイ
トの生成を抑制し、フェライト化を促進するために接種
を施すが、更に金型内面あるいは金型内面に形成された
塗型の内面に接種剤の粉末層を予め形成しておき、鋳込
み後、この粉末層によっても接種を行う。接種は溶湯温
度が低いほど効果が大きいが、金型に鋳込まれた溶湯は
温度が低下しているため、粉末層により効果的に接種さ
れ、強度及び伸びの大きい、すなわち鋳放しで靱性に優
れたダクタイル鋳鉄が得られる。
【0013】
【実施例】本発明では、キュポラあるいは電気炉で溶解
されたダクタイル鋳鉄元湯(キュポラ溶解の場合は脱硫
処理後のもの)に黒鉛球状化処理を行うに際し、黒鉛球
状化剤として、希土類元素を含むMg合金を添加する
が、具体的には純MgやFe−Si−Mg等のMg合金
とミッシュメタル等の希土類元素(RE)の合金とを同
時に添加したり、また希土類元素入りのMg合金を添加
すればよい。希土類元素の含有量(使用量)は、Mg量
に対し25〜50%程度でよい。尚、黒鉛球状化剤の使
用量は、Mg分として溶湯重量に対し0.2〜1%程度
である。Mg合金を使用する場合、純Mgを使用する場
合に対してMgの歩留りが良好なため、0.2〜0.4
%程度でよい。
【0014】黒鉛球状化処理されたダクタイル鋳鉄溶湯
は、遠心力鋳造用金型への鋳込みに際して接種が施され
る。鋳込みの際の接種は、注湯取鍋(三角取鍋)、注湯
樋のシュート部やスパウト部のいずれか又は2カ所以上
において実施すればよい。接種剤としては、通常、Fe
−Si粉末が使用されるが、キュポラ溶解した元湯を使
用する場合、注湯取鍋やシュート部では数%のMgを含
有したFe−Si−Mg合金粉末を使用してもよい。粉
末の粒度は35〜150メッシュ程度である。
【0015】接種剤の使用量は、キュポラ溶解の元湯を
使用した場合、溶湯重量に対し全量としてSi分で0.
2〜0.5%程度でよく、例えば注湯取鍋ではSi分で
1%以下、シュート部では50%Si−3%Mg−Fe
合金粉末を0.04〜0.08%、スパウト部では75
%Si−Fe合金粉末を0.1〜0.15%程度使用す
る。元湯として電気炉溶解のものを使用した場合、キュ
ポラ溶解に比べてチル化傾向が大きいので、接種量を増
やし、全量としてSi分で1.1〜1.4%程度がよ
い。例えば、75%Si−Fe合金を用いるなら、1.
5〜1.8%程度使用する。
【0016】鋳造に供される遠心力鋳造用金型の内面に
は、通常、金型内面の保護や鋳物の急冷防止のために塗
型が形成されるが、本発明では塗型内面あるいは金型内
面に直接Fe−Si粉末等の接種剤により粉末層が形成
される。該粉末層の役目は、低温溶湯に対する効果的な
接種と保温性の向上、更に場合によっては塗型の代用に
ある。粉末層は金型を回転させてその内面に粉末を散布
することにより容易に形成される。粉末の粒度は温度低
下した溶湯に対しても溶解され易いように、前記接種剤
よりもやや細かいもの(65〜150メッシュ)を使用
し、散布量は所定の作用を効果的に発現させるために2
00g/m2 以上がよい。しかし、あまり多いと溶け込
み難くなり、鋳肌が悪化するので400g/m2 程度以
下に止めておくのがよい。
【0017】次に、具体的実施例を掲げる。 実施例A (1) キュポラにより溶解した元湯に脱硫処理を施した
後、実施例及び比較例についてはREを含む黒鉛球状化
剤を添加し、従来例では純Mgを添加して黒鉛球状化処
理を行い、表1の化学組成を有するダクタイル鋳鉄溶湯
を溶製し、この溶湯を用いて同表に記載した接種条件、
金型コーティング条件で、口径φ800mm、管厚10mm
のダクタイル鋳鉄管を遠心力鋳造した。鋳込温度は13
00〜1320℃、金型回転数はGNo. 35である。同
表中No. 1及び2は実施例、No. 3〜5は比較例、No.
6及び7は従来例である。
【0018】尚、使用したREを含む黒鉛球状化剤は5
0%Si−3.5%Mg−1.7%RE−Fe合金であ
り、接種剤は三角取鍋では50%Si−Fe合金、シュ
ート部では50%Si−3%Mg−Fe合金、スパウト
部では75%Si−Fe合金の粉末(粒度65〜150
メッシュ)である。また、塗型は金型の内面にけいそう
土スラリーを用いてウエットスプレーコーティングによ
り1.0〜1.2mm厚に形成した。粉末層は50%Si
−Fe合金粉末を300g/m2散布して形成した。
【0019】
【表1】
【0020】(2) 溶湯の凝固後、金型の回転を止め、金
型中で管を冷却した後、管を金型から取り出した。この
鋳放し管より引張試験片を採取し、引張試験を実施し
た。その結果を表1に併せて記載する。 (3) 試験結果より、実施例のNo. 1及び2では、引張強
さが660N/mm2 以上と高強度である上、伸びが11
%以上であり、靱性に優れていることが分かる。これに
対して、Mg含有量が本発明内であり、REを含む黒鉛
球状化剤を使用したにもかかわらず、塗型内面に粉末層
が形成されなかった比較例のNo. 4及び5では高強度で
はあるが伸びが8%止まりであり、靱性が不足してい
る。
【0021】一方、従来例のNo. 6及び7では、Mg含
有量が本発明よりも多く、黒鉛球状化剤にREが含まれ
ず、更に粉末層も形成されていないため、強度は非常に
高いが伸び4%以下であり、靱性に劣ることが分かる。 実施例B (1) 電気炉(従来例についてはキュポラ)により溶解し
た元湯に実施例及び比較例についてはREを含む黒鉛球
状化剤を添加し、従来例では純Mgを添加して黒鉛球状
化処理を行い、表2の化学組成を有するダクタイル鋳鉄
溶湯を溶製し、この溶湯を用いて同表に記載した接種条
件、金型コーティング条件で、口径φ450mm、管厚7
mmのダクタイル鋳鉄管を遠心力鋳造した。鋳込温度は1
300〜1320℃、金型回転数はGNo. 32である。
同表中No. 11及び12は実施例、No. 14〜15は比
較例、No. 16及び17は従来例である。尚、接種剤は
75%Si−Fe合金粉末のみを用い。黒鉛球状化剤、
粉末層、塗型は実施例Aと同様でる。
【0022】
【表2】
【0023】(2) 実施例Aと同様にして、鋳放し管より
引張試験片を採取し、引張試験を実施した。その結果を
表2に併せて記載する。 (3) 試験結果より、実施例のNo. 11及び12では、引
張強さが600N/mm2以上と高強度である上、伸びが
13%以上であり、靱性に優れていることが分かる。こ
れに対して、REを含む黒鉛球状化剤を使用し、塗型内
面に粉末層を使用したにもかかわらず、Mg又はSi含
有量が本発明範囲外の比較例のNo.13〜15では伸び
の良好なものがあるが、概ね強度が低く、靱性が不足し
ている。一方、従来例のNo. 16及び17では、実施例
Aと同様、強度は非常に高いが伸び4.5%以下であ
り、靱性に劣ることが分かる。
【0024】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の強靱性ダク
タイル鋳鉄管の遠心力鋳造法によれば、希土類元素を含
むMg合金を用いて黒鉛球状化処理を行い、キュポラ溶
解した元湯を用いた場合ではSi:2.1〜2.5%、
Mg:0.04〜0.06%を含むダクタイル鋳鉄溶湯
を溶製し、電気炉溶解した元湯を用いた場合ではSi:
2.6〜2.8%、Mg:0.03〜0.04%を含む
ダクタイル鋳鉄溶湯を溶製し、該溶湯に接種を施して内
面に接種剤の粉末層が形成された遠心力鋳造用金型に鋳
込んで鋳造するので、管厚が薄い場合でも、パーライト
の生成や遊離セメンタイトの生成が抑制され、FCD6
00以上の強度を有し、しかも伸びの大きい靱性に優れ
た鋳放し鋳鉄管が容易に得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 37/04 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キュポラで溶解した元湯に黒鉛球状化剤
    を添加してダクタイル鋳鉄溶湯を溶製し、該溶湯に接種
    を施して遠心力鋳造用金型に鋳込み、鋳放し状態で強靱
    性を有するダクタイル鋳鉄管を得る遠心力鋳造法におい
    て、 希土類元素を含むMg合金を用いて黒鉛球状化処理を行
    い、重量%でSi:2.1〜2.5%、Mg:0.04
    〜0.06%を含むダクタイル鋳鉄溶湯を溶製し、該溶
    湯に接種を施して接種剤の粉末層が内面に形成された遠
    心力鋳造用金型に鋳込むことを特徴とする強靱性ダクタ
    イル鋳鉄管の遠心力鋳造法。
  2. 【請求項2】 電気炉で溶解した元湯に黒鉛球状化剤を
    添加してダクタイル鋳鉄溶湯を溶製し、該溶湯に接種を
    施して遠心力鋳造用金型に鋳込み、鋳放し状態で強靱性
    を有するダクタイル鋳鉄管を得る遠心力鋳造法におい
    て、 希土類元素を含むMg合金を用いて黒鉛球状化処理を行
    い、重量%でSi:2.6〜2.8%、Mg:0.03
    〜0.04%を含むダクタイル鋳鉄溶湯を溶製し、該溶
    湯に接種を施して接種剤の粉末層が内面に形成された遠
    心力鋳造用金型に鋳込むことを特徴とする強靱性ダクタ
    イル鋳鉄管の遠心力鋳造法。
JP3701793A 1993-02-25 1993-02-25 強靱性ダクタイル鋳鉄管の遠心力鋳造法 Pending JPH06246415A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN117259672A (zh) * 2023-09-28 2023-12-22 丹东市隆盛铸造有限公司 一种低牌号球磨铸铁生产工艺

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