JPH06248324A - Mg添加鋼の製造方法 - Google Patents
Mg添加鋼の製造方法Info
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- JPH06248324A JPH06248324A JP5933393A JP5933393A JPH06248324A JP H06248324 A JPH06248324 A JP H06248324A JP 5933393 A JP5933393 A JP 5933393A JP 5933393 A JP5933393 A JP 5933393A JP H06248324 A JPH06248324 A JP H06248324A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は溶鋼中酸化物系介在物をAl2 O3
からAl2 O3 ・MgO、MgOにすることにより、凝
集を完全に防止し、その大きさを小サイズとし、良質な
鋼材を製造する方法を提示するものである。 【構成】 Si、Mn、Alを含有し、必要に応じ脱酸
調整を施したC含有量が1.2重量%以下の溶鋼にMg
合金を添加するに際し、Mg添加前に事前にS含有量を
0.005重量%未満とする。さらにMg合金の種類、
添加速度、添加場所、添加方法の適正化を図る。
からAl2 O3 ・MgO、MgOにすることにより、凝
集を完全に防止し、その大きさを小サイズとし、良質な
鋼材を製造する方法を提示するものである。 【構成】 Si、Mn、Alを含有し、必要に応じ脱酸
調整を施したC含有量が1.2重量%以下の溶鋼にMg
合金を添加するに際し、Mg添加前に事前にS含有量を
0.005重量%未満とする。さらにMg合金の種類、
添加速度、添加場所、添加方法の適正化を図る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低炭素溶鋼中のアルミナ
(Al2 O3 )系介在物の凝集を防止し、鋼材中の酸化
物系介在物を微細分散させた良質な鋼材を製造する方法
に関するものである。
(Al2 O3 )系介在物の凝集を防止し、鋼材中の酸化
物系介在物を微細分散させた良質な鋼材を製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、鋼材に要求される品質は次第に厳
しく、かつ多様化してきており、より清浄な鋼を製造す
る技術の開発が強く望まれている。鋼材中の酸化物系介
在物も例外ではなく、鋼材中での悪影響度を軽減するた
めに一層の低減が要求されてきた。すなわち、酸化物系
介在物とくにアルミナ(Al2 O3 )系介在物はタイヤ
コード等線材の断線原因、軸受鋼等の棒鋼では転動疲労
特性の悪化原因、さらにDI缶等の薄鋼板では製缶時ワ
レの原因になることが知られており、その低減が強く求
められてきた。
しく、かつ多様化してきており、より清浄な鋼を製造す
る技術の開発が強く望まれている。鋼材中の酸化物系介
在物も例外ではなく、鋼材中での悪影響度を軽減するた
めに一層の低減が要求されてきた。すなわち、酸化物系
介在物とくにアルミナ(Al2 O3 )系介在物はタイヤ
コード等線材の断線原因、軸受鋼等の棒鋼では転動疲労
特性の悪化原因、さらにDI缶等の薄鋼板では製缶時ワ
レの原因になることが知られており、その低減が強く求
められてきた。
【0003】このような状況にあって、アルミナ系介在
物の低減・除去技術は溶鋼二次精錬技術の発展に伴い、
技術的進展がみられた。その概要は昭和63年11月、
日本鉄鋼協会発行の第126・127回西山記念技術講
座「高清浄鋼」第11〜第15ページに詳述されてい
る。実際の工業プロセスにおいては、要素技術を種々組
合せてアルミナ系介在物の低減を図っているのが現状で
ある。すなわちRH、粉体吹込み装置等の二次精錬装置
の適用による脱酸生成物の低減を中心として、断気、ス
ラグ改質等による再酸化防止、スラグカットによる混入
酸化物系介在物の低減を組合せ、その低減ニーズに対処
してきた。しかし、これらの技術は総じてコストアップ
を招くこと、さらにはアルミナ系介在物の除去限界に接
近しているのも事実である。
物の低減・除去技術は溶鋼二次精錬技術の発展に伴い、
技術的進展がみられた。その概要は昭和63年11月、
日本鉄鋼協会発行の第126・127回西山記念技術講
座「高清浄鋼」第11〜第15ページに詳述されてい
る。実際の工業プロセスにおいては、要素技術を種々組
合せてアルミナ系介在物の低減を図っているのが現状で
ある。すなわちRH、粉体吹込み装置等の二次精錬装置
の適用による脱酸生成物の低減を中心として、断気、ス
ラグ改質等による再酸化防止、スラグカットによる混入
酸化物系介在物の低減を組合せ、その低減ニーズに対処
してきた。しかし、これらの技術は総じてコストアップ
を招くこと、さらにはアルミナ系介在物の除去限界に接
近しているのも事実である。
【0004】本発明者らは上記現状を打破する画期的方
法として、特願平3−337922号および特願平4−
14498号、特願平5−20806号を提案した。こ
の方法はAl2 O3 が存在する溶鋼にMgを添加するこ
とにより、Al2 O3 をAl2 O3 ・MgOあるいはM
gOに改質し、酸化物サイズを微細化し、酸化物の鋼材
への悪影響度を完全に解消させるものである。
法として、特願平3−337922号および特願平4−
14498号、特願平5−20806号を提案した。こ
の方法はAl2 O3 が存在する溶鋼にMgを添加するこ
とにより、Al2 O3 をAl2 O3 ・MgOあるいはM
gOに改質し、酸化物サイズを微細化し、酸化物の鋼材
への悪影響度を完全に解消させるものである。
【0005】
【発明が解決するための課題】しかしながら、上記方法
に関して実験を繰返した結果、Mg添加前の溶鋼S含有
量がAl2 O3 改質効率に大きく影響することがわかっ
てきた。本発明はこのような点に鑑み、溶鋼S含有量と
MgによるAl2 O3 改質効率の定量的関係を解明し、
Mg添加による効果を従来以上に高めることを可能なら
しめるものである。
に関して実験を繰返した結果、Mg添加前の溶鋼S含有
量がAl2 O3 改質効率に大きく影響することがわかっ
てきた。本発明はこのような点に鑑み、溶鋼S含有量と
MgによるAl2 O3 改質効率の定量的関係を解明し、
Mg添加による効果を従来以上に高めることを可能なら
しめるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、Si、Mn、Alを含有する炭素溶
鋼にMg合金を添加するに際し、Mg添加前の溶鋼のS
含有量を0.005重量%未満とすることを特徴とする
Mg添加鋼の製造方法を提供するものである。ここにC
含有量が0.2重量%未満の低炭素溶鋼の場合には、さ
らにこれに加えてMg添加前溶鋼に脱酸調整を施し、溶
存酸素を50ppm以下とする。
するものであって、Si、Mn、Alを含有する炭素溶
鋼にMg合金を添加するに際し、Mg添加前の溶鋼のS
含有量を0.005重量%未満とすることを特徴とする
Mg添加鋼の製造方法を提供するものである。ここにC
含有量が0.2重量%未満の低炭素溶鋼の場合には、さ
らにこれに加えてMg添加前溶鋼に脱酸調整を施し、溶
存酸素を50ppm以下とする。
【0007】ここにMg合金としてMg含有量0.5重
量%超かつ30重量%以下のSi−Mg合金、Fe−S
i−Mg合金、Fe−Mn−Mg合金、Fe−Si−M
n−Mg合金およびMg含有量5重量%超かつ70重量
%以下のAl−Mg合金を1種類以上用いること、また
Mg合金中のMg添加速度を0.002〜0.100
(kg/t−溶鋼)/分にコントロールすることも特徴
とする。また、Mg合金を連続鋳造タンディッシュおよ
び連続鋳造モールドの少なくとも一方で添加すること、
その添加方法は粒状のMg合金を不活性ガスにより溶鋼
中に吹き込む、あるいは粒状のMg合金を鉄製ワイヤ中
に充填し、溶鋼中に供給することも特徴とする。
量%超かつ30重量%以下のSi−Mg合金、Fe−S
i−Mg合金、Fe−Mn−Mg合金、Fe−Si−M
n−Mg合金およびMg含有量5重量%超かつ70重量
%以下のAl−Mg合金を1種類以上用いること、また
Mg合金中のMg添加速度を0.002〜0.100
(kg/t−溶鋼)/分にコントロールすることも特徴
とする。また、Mg合金を連続鋳造タンディッシュおよ
び連続鋳造モールドの少なくとも一方で添加すること、
その添加方法は粒状のMg合金を不活性ガスにより溶鋼
中に吹き込む、あるいは粒状のMg合金を鉄製ワイヤ中
に充填し、溶鋼中に供給することも特徴とする。
【0008】
【作用】Mg添加のねらいは、溶鋼中に存在する酸化物
のサイズを微細化し、鋼材品質に対する酸化物の悪影響
を回避することにある。すなわち、鋼材中の介在物の大
きさが大きいほど、その部分に応力が集中しやすくな
り、欠陥となりやすく好ましくないことから、酸化物に
ついても大きくしなければ悪影響を及ぼさない。このよ
うな考え方に基づき、本発明者らは溶鋼中で凝集・粗大
化しやすいAl2 O3 の微細化法を種々検討した。その
結果、Mg添加によりAl2 O3 を改質しAl2 O3 ・
MgOあるいはMgOとすることにより、酸化物の微細
化が達成されることを発見した。
のサイズを微細化し、鋼材品質に対する酸化物の悪影響
を回避することにある。すなわち、鋼材中の介在物の大
きさが大きいほど、その部分に応力が集中しやすくな
り、欠陥となりやすく好ましくないことから、酸化物に
ついても大きくしなければ悪影響を及ぼさない。このよ
うな考え方に基づき、本発明者らは溶鋼中で凝集・粗大
化しやすいAl2 O3 の微細化法を種々検討した。その
結果、Mg添加によりAl2 O3 を改質しAl2 O3 ・
MgOあるいはMgOとすることにより、酸化物の微細
化が達成されることを発見した。
【0009】Mgは酸素との親和力が強いためAl2 O
3 のOと結合し上記改質反応が進行する。一方、Mgは
Sとの親和力も強く溶鋼中S含有量が高い場合には、M
g+S=MgSの反応も起り得る。この反応で生成する
MgSに関して詳細に解析した結果、MgSはAl2 O
3 ・MgOあるいはMgOに付着する性質を有すること
が判明した。MgS付着により酸化物サイズは大きくな
るから、逆にMgS付着を防止できれば酸化物はより微
細になる。
3 のOと結合し上記改質反応が進行する。一方、Mgは
Sとの親和力も強く溶鋼中S含有量が高い場合には、M
g+S=MgSの反応も起り得る。この反応で生成する
MgSに関して詳細に解析した結果、MgSはAl2 O
3 ・MgOあるいはMgOに付着する性質を有すること
が判明した。MgS付着により酸化物サイズは大きくな
るから、逆にMgS付着を防止できれば酸化物はより微
細になる。
【0010】以上のような観点からMgS付着防止条件
を検討した。その結果溶鋼中のS含有量を0.005重
量%未満とした後、Mgを添加する方法が効果的であっ
た。すなわちS含有量0.005重量%未満の溶鋼にM
gを添加した場合、MgSの生成は皆無であり、Al2
O3 ・MgOあるいはMgOへのMgSの付着は全く見
られない。しかしS含有量0.005重量%以上になる
とMgSの生成がはじまり、Al2 O3 ・MgOあるい
はMgOへのMgSの付着もおこり好ましくない。なお
Mg添加前の脱S操作、脱酸調整の順序は限定するもの
ではない。
を検討した。その結果溶鋼中のS含有量を0.005重
量%未満とした後、Mgを添加する方法が効果的であっ
た。すなわちS含有量0.005重量%未満の溶鋼にM
gを添加した場合、MgSの生成は皆無であり、Al2
O3 ・MgOあるいはMgOへのMgSの付着は全く見
られない。しかしS含有量0.005重量%以上になる
とMgSの生成がはじまり、Al2 O3 ・MgOあるい
はMgOへのMgSの付着もおこり好ましくない。なお
Mg添加前の脱S操作、脱酸調整の順序は限定するもの
ではない。
【0011】一方、Mg添加後は必要に応じて溶鋼にS
を添加し、所定のS含有量としてもよい。すなわち棒鋼
・線材等の製品は鋼材の被削性確保のため、Sを0.0
05重量%以上にする必要があり、この場合にはMg添
加後にSを添加し、所定のS含有量とする。厚板等の製
品ではS含有量が低いほど好ましい場合が多いから、M
g添加後溶鋼にSを添加する必要性は少ない。
を添加し、所定のS含有量としてもよい。すなわち棒鋼
・線材等の製品は鋼材の被削性確保のため、Sを0.0
05重量%以上にする必要があり、この場合にはMg添
加後にSを添加し、所定のS含有量とする。厚板等の製
品ではS含有量が低いほど好ましい場合が多いから、M
g添加後溶鋼にSを添加する必要性は少ない。
【0012】本発明においては、MgはMg合金として
添加する。その理由はMg単独では反応性が激しく実際
の工業プロセスでの使用が困難なことによる。Mg合金
組成としては、溶鋼に添加する必要のある元素との組合
せ、さらには合金製造の可否等を勘案して決めるべきで
ある。この点を考慮すると、Si−Mg合金、Fe−S
i−Mg合金、Fe−Mn−Mg合金、Fe−Si−M
n−Mg合金およびAl−Mg合金が使用できる。これ
らの合金は1種類以上同時に用いてもよい。
添加する。その理由はMg単独では反応性が激しく実際
の工業プロセスでの使用が困難なことによる。Mg合金
組成としては、溶鋼に添加する必要のある元素との組合
せ、さらには合金製造の可否等を勘案して決めるべきで
ある。この点を考慮すると、Si−Mg合金、Fe−S
i−Mg合金、Fe−Mn−Mg合金、Fe−Si−M
n−Mg合金およびAl−Mg合金が使用できる。これ
らの合金は1種類以上同時に用いてもよい。
【0013】Si−Mg合金、Fe−Si−Mg合金、
Fe−Mn−Mg合金、Fe−Si−Mn−Mg合金の
Mg含有量を30重量%以下に規定する理由は合金添加
時の溶鋼飛散防止のためである。すなわち合金中のMg
が30重量%を越えると反応性が激しくなり、合金添加
時に溶鋼が飛散し好ましくない。またMg含有量が0.
5重量%以下になると、Al2 O3 ・MgOあるいはM
gOへの改質が十分進行せず好ましくない。一方Al−
Mg合金の場合にはMgの反応性が前記合金よりも低い
ので、5重量%超かつ70重量%以下が適正範囲とな
る。
Fe−Mn−Mg合金、Fe−Si−Mn−Mg合金の
Mg含有量を30重量%以下に規定する理由は合金添加
時の溶鋼飛散防止のためである。すなわち合金中のMg
が30重量%を越えると反応性が激しくなり、合金添加
時に溶鋼が飛散し好ましくない。またMg含有量が0.
5重量%以下になると、Al2 O3 ・MgOあるいはM
gOへの改質が十分進行せず好ましくない。一方Al−
Mg合金の場合にはMgの反応性が前記合金よりも低い
ので、5重量%超かつ70重量%以下が適正範囲とな
る。
【0014】また、Mg合金添加前の溶鋼組成の規定理
由は以下の通りである。すなわちC含有量が0.2重量
%未満では溶鋼中の溶存酸素が多くなり、添加したMg
は溶存酸素と激しく反応する。この際、急激な発熱反応
を伴うため溶鋼飛散が生じ鉄歩留りの低下等をきたす。
この対策としては事前にAl等の脱酸剤を添加し溶鋼中
の溶存酸素を50ppm以下とすることが有効である。
C含有量が0.2重量%の場合はこの限りではない。
由は以下の通りである。すなわちC含有量が0.2重量
%未満では溶鋼中の溶存酸素が多くなり、添加したMg
は溶存酸素と激しく反応する。この際、急激な発熱反応
を伴うため溶鋼飛散が生じ鉄歩留りの低下等をきたす。
この対策としては事前にAl等の脱酸剤を添加し溶鋼中
の溶存酸素を50ppm以下とすることが有効である。
C含有量が0.2重量%の場合はこの限りではない。
【0015】なおSi、MnをMg添加後に添加する
と、Mg添加から鋳造までの時間が長くなり、Mgのロ
スが多くなる等で好ましくない。このため所定量のS
i、Mnを含有した溶鋼にMgを添加した方が得策であ
る。また、Mg添加前溶鋼中にAlが含有されていても
本発明の目的は達成される。
と、Mg添加から鋳造までの時間が長くなり、Mgのロ
スが多くなる等で好ましくない。このため所定量のS
i、Mnを含有した溶鋼にMgを添加した方が得策であ
る。また、Mg添加前溶鋼中にAlが含有されていても
本発明の目的は達成される。
【0016】次に、Mg合金中のMg添加速度を0.0
02〜0.100(kg/t−溶鋼)/分にコントロー
ルする理由を述べる。Mgは非常に反応性に富んでいる
ため、一定速度以上で添加した場合は激しい発煙、耐火
物侵蝕等が起こり好ましくない。この点に関して、Mg
合金中のMg添加速度を0.100(kg/t−溶鋼)
/分以下にすることにより、激しい発煙、耐火物侵蝕等
を防止できることがわかった。また0.002(kg/
t−溶鋼)/分未満の添加速度ではMgの蒸発ロス比率
が大きく、Al2 O3 の還元が不十分であることも明か
となった。
02〜0.100(kg/t−溶鋼)/分にコントロー
ルする理由を述べる。Mgは非常に反応性に富んでいる
ため、一定速度以上で添加した場合は激しい発煙、耐火
物侵蝕等が起こり好ましくない。この点に関して、Mg
合金中のMg添加速度を0.100(kg/t−溶鋼)
/分以下にすることにより、激しい発煙、耐火物侵蝕等
を防止できることがわかった。また0.002(kg/
t−溶鋼)/分未満の添加速度ではMgの蒸発ロス比率
が大きく、Al2 O3 の還元が不十分であることも明か
となった。
【0017】次に、Mg合金の添加条件について記載す
る。Mg合金を連続鋳造タンディッシュおよび連続鋳造
モールドの少なくとも一方で添加する理由はMgの蒸発
ロス防止である。すなわち高蒸気圧元素であるMgはよ
り低温の場所で添加すべきであり、具体的には連続鋳造
タンディッシュおよび/または連続鋳造モールドで添加
が望ましい。なお設備制約等がある場合は溶鋼取鍋で添
加することがあってもよい。
る。Mg合金を連続鋳造タンディッシュおよび連続鋳造
モールドの少なくとも一方で添加する理由はMgの蒸発
ロス防止である。すなわち高蒸気圧元素であるMgはよ
り低温の場所で添加すべきであり、具体的には連続鋳造
タンディッシュおよび/または連続鋳造モールドで添加
が望ましい。なお設備制約等がある場合は溶鋼取鍋で添
加することがあってもよい。
【0018】また、粒状のMg合金を不活性ガスにより
溶鋼中に吹き込む方式、鉄製ワイヤ中に充填し溶鋼中に
供給する方式では、Mgと大気中酸素との接触が抑制さ
れMgの酸化ロスが大幅に低減する。なお、粒状Mg合
金の吹込み方式は連続鋳造タンディッシュに適用するの
が好ましく、鉄製ワイヤ中供給方式は連続鋳造モールド
への適用が最適である。
溶鋼中に吹き込む方式、鉄製ワイヤ中に充填し溶鋼中に
供給する方式では、Mgと大気中酸素との接触が抑制さ
れMgの酸化ロスが大幅に低減する。なお、粒状Mg合
金の吹込み方式は連続鋳造タンディッシュに適用するの
が好ましく、鉄製ワイヤ中供給方式は連続鋳造モールド
への適用が最適である。
【0019】これらによりMgの改質効率はさらに向上
し、材質特性が飛躍的に向上する。以下、本発明の実施
例を述べ、本発明の効果を記載する。
し、材質特性が飛躍的に向上する。以下、本発明の実施
例を述べ、本発明の効果を記載する。
【0020】
【実施例】高炉から排出された溶銑に脱P脱S処理を施
した後120ton転炉にて酸素吹錬を実施し、所定の
成分の母溶鋼を溶製し、取鍋へ出鋼する際にSi、M
n、Cr、Alを添加した。続いて取鍋内溶鋼にRH処
理を施し脱ガス、介在物除去、さらに必要に応じAl添
加による脱酸調整を実施した。この結果、C含有量0.
2重量%未満の薄鋼板相当溶鋼でも溶存酸素は40pp
m以下となった。さらに当該溶鋼にCaO粉を吹込み脱
S処理を行ない、表1に示す組成のMg添加前溶鋼を得
た。
した後120ton転炉にて酸素吹錬を実施し、所定の
成分の母溶鋼を溶製し、取鍋へ出鋼する際にSi、M
n、Cr、Alを添加した。続いて取鍋内溶鋼にRH処
理を施し脱ガス、介在物除去、さらに必要に応じAl添
加による脱酸調整を実施した。この結果、C含有量0.
2重量%未満の薄鋼板相当溶鋼でも溶存酸素は40pp
m以下となった。さらに当該溶鋼にCaO粉を吹込み脱
S処理を行ない、表1に示す組成のMg添加前溶鋼を得
た。
【0021】
【表1】
【0022】この溶鋼に表2に示す条件でMg合金を添
加した後、Si、Mn、Cr、AlS等の微調整を行な
い表1に示す組成の薄鋼板、ばね鋼線材、軸受鋼棒鋼相
当の連続鋳造前最終溶鋼を得た。この溶鋼から連続鋳
造、圧延により薄鋼板、ばね鋼線材、軸受鋼棒鋼素材を
製造した。表3に示すように、素材の材質試験成績は極
めて良好であり、また鋼材中の介在物は大部分Al2 O
3 ・MgO、MgOであり、その大きさは極めて微細で
あった。
加した後、Si、Mn、Cr、AlS等の微調整を行な
い表1に示す組成の薄鋼板、ばね鋼線材、軸受鋼棒鋼相
当の連続鋳造前最終溶鋼を得た。この溶鋼から連続鋳
造、圧延により薄鋼板、ばね鋼線材、軸受鋼棒鋼素材を
製造した。表3に示すように、素材の材質試験成績は極
めて良好であり、また鋼材中の介在物は大部分Al2 O
3 ・MgO、MgOであり、その大きさは極めて微細で
あった。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】比較例として実施例と同様の方法で薄鋼
板、ばね鋼線材、軸受鋼棒鋼素材を製造した。表4にM
g添加前溶鋼、連続鋳造前最終溶鋼組成を示す。Mg添
加条件は表2の実施例におけるものと同じである。この
場合にはRH処理後の脱S処理は行なわれなかったた
め、Mg添加前溶鋼のS含有量は本発明範囲外であっ
た。その結果表3に示すように、得られた軸受鋼素材の
材質試験成績は好ましくない成績となった。また鋼材中
の介在物は主にAl2 O3 ・MgO+MgS、MgO+
MgSであり、その大きさは実施例よりも大きかった。
板、ばね鋼線材、軸受鋼棒鋼素材を製造した。表4にM
g添加前溶鋼、連続鋳造前最終溶鋼組成を示す。Mg添
加条件は表2の実施例におけるものと同じである。この
場合にはRH処理後の脱S処理は行なわれなかったた
め、Mg添加前溶鋼のS含有量は本発明範囲外であっ
た。その結果表3に示すように、得られた軸受鋼素材の
材質試験成績は好ましくない成績となった。また鋼材中
の介在物は主にAl2 O3 ・MgO+MgS、MgO+
MgSであり、その大きさは実施例よりも大きかった。
【0026】
【表4】
【0027】
【発明の効果】以上、明らかなように本発明によりMg
Sが付着しないAl2 O3 ・MgO、MgOを生成させ
ることが可能となった。その結果鋼材中の酸化物系介在
物の大きさを従来にないレベルの小サイズとすることが
可能となった。これにより酸化物系介在物を無害化した
良質な鋼材の製造が可能となり、産業界にとって極めて
有益である。
Sが付着しないAl2 O3 ・MgO、MgOを生成させ
ることが可能となった。その結果鋼材中の酸化物系介在
物の大きさを従来にないレベルの小サイズとすることが
可能となった。これにより酸化物系介在物を無害化した
良質な鋼材の製造が可能となり、産業界にとって極めて
有益である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大滝 明 北海道室蘭市仲町12番地 新日本製鐵株式 会社室蘭製鐵所内
Claims (7)
- 【請求項1】 Si、Mn、Alを含有し、C含有量が
0.2重量%以上の溶鋼にMg合金を添加するに際し、
Mg添加前の溶鋼のS含有量を0.005重量%未満と
することを特徴とするMg添加鋼の製造方法。 - 【請求項2】 Si、Mn、Alを含有し、C含有量が
0.2重量%未満の溶鋼にMg合金を添加するに際し、
Mg添加前に脱酸調整を施し溶存酸素を50ppm以下
とするとともに、溶鋼のS含有量を0.005重量%未
満とすることを特徴とするMg添加鋼の製造方法。 - 【請求項3】 Mg合金としてMg含有量0.5重量%
超かつ30重量%以下のSi−Mg合金、Fe−Si−
Mg合金、Fe−Mn−Mg合金、Fe−Si−Mn−
Mg合金およびMg含有量5重量%超かつ70重量%以
下のAl−Mg合金を1種類以上用いることを特徴とす
る請求項1または2記載のMg添加鋼の製造方法。 - 【請求項4】 Mg合金中のMg添加速度を0.002
〜0.100(kg/t−溶鋼)/分にコントロールす
ることを特徴とする請求項1、2または3記載のMg添
加鋼の製造方法。 - 【請求項5】 Mg合金を連続鋳造タンディッシュおよ
び連続鋳造モールドの少なくとも一方で添加することを
特徴とする請求項1、2、3または4記載のMg添加鋼
の製造方法。 - 【請求項6】 粒状のMg合金を不活性ガスにより溶鋼
中に吹き込むことを特徴とする請求項1、2、3、4ま
たは5記載のMg添加鋼の製造方法。 - 【請求項7】 粒状のMg合金を鉄製ワイヤ中に充填
し、溶鋼中に供給することを特徴とする請求項1、2、
3、4または5記載のMg添加鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5933393A JPH06248324A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | Mg添加鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5933393A JPH06248324A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | Mg添加鋼の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06248324A true JPH06248324A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=13110306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5933393A Pending JPH06248324A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | Mg添加鋼の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06248324A (ja) |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP5933393A patent/JPH06248324A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020115 |