JPH06248509A - ポリエステル製フラットヤーン - Google Patents
ポリエステル製フラットヤーンInfo
- Publication number
- JPH06248509A JPH06248509A JP5078246A JP7824693A JPH06248509A JP H06248509 A JPH06248509 A JP H06248509A JP 5078246 A JP5078246 A JP 5078246A JP 7824693 A JP7824693 A JP 7824693A JP H06248509 A JPH06248509 A JP H06248509A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- polyester
- acid
- split
- molecular weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、土中に埋めた場合分解性を
有し、熱安定性および引張強度、結節強度等の機械的性
質、耐分繊性に優れたフラットヤーンおよびスプリット
ヤーンを提供することにある。 【構成】 温度190℃、剪断速度100sec-1にお
ける溶融粘度が2.0×103 〜4.0×104 ポイズ
であり、融点が70〜190℃である脂肪族ポリエステ
ルを主成分として成形されてなるフラットヤーンおよび
スプリットヤーン。 【効果】 生分解性を有し、熱安定性および機械的強度
に優れたフラットヤーンおよびスプリットヤーンが得ら
れた。
有し、熱安定性および引張強度、結節強度等の機械的性
質、耐分繊性に優れたフラットヤーンおよびスプリット
ヤーンを提供することにある。 【構成】 温度190℃、剪断速度100sec-1にお
ける溶融粘度が2.0×103 〜4.0×104 ポイズ
であり、融点が70〜190℃である脂肪族ポリエステ
ルを主成分として成形されてなるフラットヤーンおよび
スプリットヤーン。 【効果】 生分解性を有し、熱安定性および機械的強度
に優れたフラットヤーンおよびスプリットヤーンが得ら
れた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、生分解性を有し、
実用上十分な高分子量と特定の溶融特性を有する脂肪族
ポリエステルを用いた、熱安定性および引張り強さ、結
節強度等の機械的性質に優れたフラットヤーンおよびス
プリットヤーンに関するものである。
実用上十分な高分子量と特定の溶融特性を有する脂肪族
ポリエステルを用いた、熱安定性および引張り強さ、結
節強度等の機械的性質に優れたフラットヤーンおよびス
プリットヤーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、耐腐食性、耐候性、耐摩耗性、高
強度等の要求される包装用資材、農業用資材、その他の
プラスチック化が進む一方、これら多量に使用されてい
るプラスチックの廃棄物が、河川、海洋、土壌を汚染す
る可能性を有し、大きな社会問題になっており、この汚
染防止のために生分解性を有するプラスチックの出現が
待望され、既に、例えば、微生物による発酵法により製
造されるポリ(3ーヒドロキシブチレート)やブレンド
系の天然高分子である澱粉と汎用プラスチックとのブレ
ンド物等が知られている。しかし、前者はポリマーの熱
分解温度が融点に近いため成形加工性に劣ることや微生
物が作りだすため、原料原単位が非常に悪い欠点を有し
ている。また、後者は天然高分子自身が熱可塑性でない
ため、成形性に難があり、利用範囲に大きな制約を受け
ている。一方、脂肪族のポリエステルは生分解性を有す
ることは知られていたが、実用的な成形品物性を得るに
十分な高分子量物が得られないために、ほとんど利用さ
れなかった。最近、εーカプロラクトンが開環重合によ
り高分子量になることが見いだされ、生分解性樹脂とし
て提案されているが、融点が62℃と低く、原料が高価
なため特殊用途への利用に限定されている。グリコール
酸や乳酸などもグリコリドやラクチドの開環重合により
高分子量物が得られ、医療用繊維等に利用されている
が、融点と分解温度が近く、成形加工性に欠点を持ち包
装用資材や農業用資材等に大量に使用されるには至って
いない。
強度等の要求される包装用資材、農業用資材、その他の
プラスチック化が進む一方、これら多量に使用されてい
るプラスチックの廃棄物が、河川、海洋、土壌を汚染す
る可能性を有し、大きな社会問題になっており、この汚
染防止のために生分解性を有するプラスチックの出現が
待望され、既に、例えば、微生物による発酵法により製
造されるポリ(3ーヒドロキシブチレート)やブレンド
系の天然高分子である澱粉と汎用プラスチックとのブレ
ンド物等が知られている。しかし、前者はポリマーの熱
分解温度が融点に近いため成形加工性に劣ることや微生
物が作りだすため、原料原単位が非常に悪い欠点を有し
ている。また、後者は天然高分子自身が熱可塑性でない
ため、成形性に難があり、利用範囲に大きな制約を受け
ている。一方、脂肪族のポリエステルは生分解性を有す
ることは知られていたが、実用的な成形品物性を得るに
十分な高分子量物が得られないために、ほとんど利用さ
れなかった。最近、εーカプロラクトンが開環重合によ
り高分子量になることが見いだされ、生分解性樹脂とし
て提案されているが、融点が62℃と低く、原料が高価
なため特殊用途への利用に限定されている。グリコール
酸や乳酸などもグリコリドやラクチドの開環重合により
高分子量物が得られ、医療用繊維等に利用されている
が、融点と分解温度が近く、成形加工性に欠点を持ち包
装用資材や農業用資材等に大量に使用されるには至って
いない。
【0003】この耐腐食性、高強度等の要求される包装
用資材、農業用資材等の一つとしてのフラットヤーンお
よびそのクロス類は、ポリオレフィンのうち高密度のポ
リエチレン、ポリプロピレン樹脂を原料としたものが主
たるものである。フラットヤーンとしては結束バンド、
紐類の用途に使われる。織成されて、養生シート、土木
シート、米麦袋、セメント袋、フレキシブルコンテナー
等の包装資材として、或いはカーペットの一次基布とし
て多く使用されている。ポリエステル系のポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート等は成
形加工時の巻取り不良や整経時の分繊、繊劣化率が大き
い等の理由のため全く使用されていない。これらの材料
は、生分解性を有しないばかりか、これらに生分解性を
付与しようとする試みの報告はまだされていないのが現
状である。従って、上記ポリエチレン系樹脂のジカルボ
ン酸に脂肪族タイプを使用した、生分解性を有する脂肪
族のポリエステルを用いて、フラットヤーンやスプリッ
トヤーンを成形し、実用化しようとする思想は皆無とい
ってよい。この実用化の思想の生まれていない理由の一
つは、フラットヤーンやスプリットヤーンが特殊な成形
条件と成形品物性が要求されるにかかわらず、たとえ結
晶性であったとしても、前記脂肪族のポリエステルの融
点は100℃以下のものがほとんどであり、その上溶融
時の熱安定性に乏しいこと、更に重要なことはこの脂肪
族のポリエステルの性質、特に引張り強さで代表される
機械的性質が、上記ポリエチレンテレフタレートと同一
レベルの数平均分子量でも著しく劣った値しか示さず、
強度等を要する成形物を得ようとする発想をすること自
体困難であったものと考えられる。さらに脂肪族のポリ
エステルの数平均分子量をより上昇させて物性向上を期
待する研究は、その熱安定性の不良から十分に進展して
いないこともその理由の一つと推察される。
用資材、農業用資材等の一つとしてのフラットヤーンお
よびそのクロス類は、ポリオレフィンのうち高密度のポ
リエチレン、ポリプロピレン樹脂を原料としたものが主
たるものである。フラットヤーンとしては結束バンド、
紐類の用途に使われる。織成されて、養生シート、土木
シート、米麦袋、セメント袋、フレキシブルコンテナー
等の包装資材として、或いはカーペットの一次基布とし
て多く使用されている。ポリエステル系のポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート等は成
形加工時の巻取り不良や整経時の分繊、繊劣化率が大き
い等の理由のため全く使用されていない。これらの材料
は、生分解性を有しないばかりか、これらに生分解性を
付与しようとする試みの報告はまだされていないのが現
状である。従って、上記ポリエチレン系樹脂のジカルボ
ン酸に脂肪族タイプを使用した、生分解性を有する脂肪
族のポリエステルを用いて、フラットヤーンやスプリッ
トヤーンを成形し、実用化しようとする思想は皆無とい
ってよい。この実用化の思想の生まれていない理由の一
つは、フラットヤーンやスプリットヤーンが特殊な成形
条件と成形品物性が要求されるにかかわらず、たとえ結
晶性であったとしても、前記脂肪族のポリエステルの融
点は100℃以下のものがほとんどであり、その上溶融
時の熱安定性に乏しいこと、更に重要なことはこの脂肪
族のポリエステルの性質、特に引張り強さで代表される
機械的性質が、上記ポリエチレンテレフタレートと同一
レベルの数平均分子量でも著しく劣った値しか示さず、
強度等を要する成形物を得ようとする発想をすること自
体困難であったものと考えられる。さらに脂肪族のポリ
エステルの数平均分子量をより上昇させて物性向上を期
待する研究は、その熱安定性の不良から十分に進展して
いないこともその理由の一つと推察される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら脂肪
族のポリエステルをその成分として用い、実用上十分な
高分子量を有し、熱安定性および引張強度、結節強度等
の機械的性質に優れ、且つ、廃棄処分手段のひとつとし
ての生分解性、即ち、微生物等による分解も可能な、使
用後廃棄処分のしやすいフラットヤーンおよびスプリッ
トヤーンを提供することを課題とする。
族のポリエステルをその成分として用い、実用上十分な
高分子量を有し、熱安定性および引張強度、結節強度等
の機械的性質に優れ、且つ、廃棄処分手段のひとつとし
ての生分解性、即ち、微生物等による分解も可能な、使
用後廃棄処分のしやすいフラットヤーンおよびスプリッ
トヤーンを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高分子量
で十分な実用性をもったフラットヤーンおよびスプリッ
トヤーン成形性を有するポリエステルを得るための反応
条件を種々検討した結果、生分解性を保持しつつ、実用
上十分な高分子量を有する特定の脂肪族ポリエステルを
得、これから成形されたフラットヤーンおよびスプリッ
トヤーンは上記生分解性を有することはもちろん熱安定
性、引張強度、結節強度、耐分繊性に優れていることを
見出し、本発明を完成するに至った。
で十分な実用性をもったフラットヤーンおよびスプリッ
トヤーン成形性を有するポリエステルを得るための反応
条件を種々検討した結果、生分解性を保持しつつ、実用
上十分な高分子量を有する特定の脂肪族ポリエステルを
得、これから成形されたフラットヤーンおよびスプリッ
トヤーンは上記生分解性を有することはもちろん熱安定
性、引張強度、結節強度、耐分繊性に優れていることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明の要旨は、(A)温度190
℃、剪断速度100sec-1における溶融粘度が2.0
×103 〜4.0×104 ポイズであり、融点が70〜
190℃である脂肪族ポリエステルを主成分として押出
成形してなるフラットヤーンおよびスプリットヤーン、
(B)脂肪族ポリエステルが数平均分子量10,000
以上であり、0.03〜3.0重量%のウレタン結合を
含む(A)のフラットヤーンおよびスプリットヤーン、
(C)数平均分子量が5,000以上、融点が60℃以
上の脂肪族ポリエステルプレポリマー100重量部に、
0.1〜5重量部のジイソシアナートを反応させること
により得られる脂肪族ポリエステルを用いてなる(A)
又は(B)のフラットヤーンおよびスプリットヤーンに
ある。さらに本発明の要旨は、温度190℃、剪断速度
100sec-1における溶融粘度が2.0×103 〜
4.0×104 ポイズであり、融点が70〜190℃で
ある脂肪族ポリエステルを主成分として溶融押出し、フ
ィルムを形成し、次いで延伸することを特徴とするフラ
ットヤーンの製造方法にある。さらにまた本発明の要旨
は、温度190℃、剪断速度100sec-1における溶
融粘度が2.0×103 〜4.0×104 ポイズであ
り、融点が70〜190℃である脂肪族ポリエステルを
主成分として溶融押出し、フィルムを形成し、延伸し、
次いでスプリットすることを特徴とするスプリットヤー
ンの製造方法にある。以下、本発明の内容を詳細に説明
する。
℃、剪断速度100sec-1における溶融粘度が2.0
×103 〜4.0×104 ポイズであり、融点が70〜
190℃である脂肪族ポリエステルを主成分として押出
成形してなるフラットヤーンおよびスプリットヤーン、
(B)脂肪族ポリエステルが数平均分子量10,000
以上であり、0.03〜3.0重量%のウレタン結合を
含む(A)のフラットヤーンおよびスプリットヤーン、
(C)数平均分子量が5,000以上、融点が60℃以
上の脂肪族ポリエステルプレポリマー100重量部に、
0.1〜5重量部のジイソシアナートを反応させること
により得られる脂肪族ポリエステルを用いてなる(A)
又は(B)のフラットヤーンおよびスプリットヤーンに
ある。さらに本発明の要旨は、温度190℃、剪断速度
100sec-1における溶融粘度が2.0×103 〜
4.0×104 ポイズであり、融点が70〜190℃で
ある脂肪族ポリエステルを主成分として溶融押出し、フ
ィルムを形成し、次いで延伸することを特徴とするフラ
ットヤーンの製造方法にある。さらにまた本発明の要旨
は、温度190℃、剪断速度100sec-1における溶
融粘度が2.0×103 〜4.0×104 ポイズであ
り、融点が70〜190℃である脂肪族ポリエステルを
主成分として溶融押出し、フィルムを形成し、延伸し、
次いでスプリットすることを特徴とするスプリットヤー
ンの製造方法にある。以下、本発明の内容を詳細に説明
する。
【0007】本発明でいう脂肪族ポリエステルとは、グ
リコール類とジカルボン酸(またはその酸無水物)との
2成分、あるいは必要に応じて、これに第三成分とし
て、3官能または4官能の多価アルコール、オキシカル
ボン酸および多価カルボン酸(またはその酸無水物)か
ら選ばれる少なくとも1種の多官能成分を加えて反応し
て得られたポリエステルを主成分とするものであり、分
子の末端にヒドロキシル基を有する、比較的高分子量の
ポリエステルプレポリマーを作り、これをカップリング
剤により、さらに高分子量化させたものである。
リコール類とジカルボン酸(またはその酸無水物)との
2成分、あるいは必要に応じて、これに第三成分とし
て、3官能または4官能の多価アルコール、オキシカル
ボン酸および多価カルボン酸(またはその酸無水物)か
ら選ばれる少なくとも1種の多官能成分を加えて反応し
て得られたポリエステルを主成分とするものであり、分
子の末端にヒドロキシル基を有する、比較的高分子量の
ポリエステルプレポリマーを作り、これをカップリング
剤により、さらに高分子量化させたものである。
【0008】従来から、末端基がヒドロキシル基であ
る、数平均分子量が2,000〜2,500の低分子量
ポリエステルプレポリマーをカップリング剤としてのジ
イソシアナートと反応させて、ポリウレタンとし、ゴ
ム、フォーム、塗料、接着剤とすることは広く行われて
いる。しかし、これらのポリウレタン系フォーム、塗
料、接着剤に用いられるポリエステルプレポリマーは、
無触媒で合成されうる最大限の、数平均分子量が2,0
00〜2,500の低分子量プレポリマーであり、この
低分子量プレポリマー100重量部に対して、ポリウレ
タンとしての実用的な物性を得るためには、ジイソシア
ナートの使用量は10〜20重量部にも及ぶ必要があ
り、このように多量のジイソシアナートを150℃以上
の溶融した低分子量ポリエステルに添加すると、ゲル化
してしまい、通常の溶融成形可能な樹脂は得られない。
従って、このような低分子量のポリエステルプレポリマ
ーを原料とし、多量のジイソシアナートを反応させて得
られるポリエステルは本発明のフラットヤーンやスプリ
ットヤーン用原料には用いえない。
る、数平均分子量が2,000〜2,500の低分子量
ポリエステルプレポリマーをカップリング剤としてのジ
イソシアナートと反応させて、ポリウレタンとし、ゴ
ム、フォーム、塗料、接着剤とすることは広く行われて
いる。しかし、これらのポリウレタン系フォーム、塗
料、接着剤に用いられるポリエステルプレポリマーは、
無触媒で合成されうる最大限の、数平均分子量が2,0
00〜2,500の低分子量プレポリマーであり、この
低分子量プレポリマー100重量部に対して、ポリウレ
タンとしての実用的な物性を得るためには、ジイソシア
ナートの使用量は10〜20重量部にも及ぶ必要があ
り、このように多量のジイソシアナートを150℃以上
の溶融した低分子量ポリエステルに添加すると、ゲル化
してしまい、通常の溶融成形可能な樹脂は得られない。
従って、このような低分子量のポリエステルプレポリマ
ーを原料とし、多量のジイソシアナートを反応させて得
られるポリエステルは本発明のフラットヤーンやスプリ
ットヤーン用原料には用いえない。
【0009】またポリウレタンゴムの場合のごとく、ジ
イソシアナートを加えて、ヒドロキシル基をイソシアナ
ート基に転換し、さらにグリコールで数平均分子量を増
大する方法も考えられるが、使用されるジイソシアナー
トの量は前述のように実用的な物性を得るにはプレポリ
マー100重量部に対して10重量部以上であり上記と
同様の問題がある。比較的高分子量のポリエステルプレ
ポリマーを使用しようとすれば、そのプレポリマー合成
に必要な重金属系の触媒が上記使用量のイソシアナート
基の反応性を著しく促進して、保存性不良、架橋反応、
分岐生成をもたらし、好ましくないことから、ポリエス
テルプレポリマーとして無触媒で合成されたものを使用
しようとすれば、数平均分子量は高くても2,500位
のものが限界である。
イソシアナートを加えて、ヒドロキシル基をイソシアナ
ート基に転換し、さらにグリコールで数平均分子量を増
大する方法も考えられるが、使用されるジイソシアナー
トの量は前述のように実用的な物性を得るにはプレポリ
マー100重量部に対して10重量部以上であり上記と
同様の問題がある。比較的高分子量のポリエステルプレ
ポリマーを使用しようとすれば、そのプレポリマー合成
に必要な重金属系の触媒が上記使用量のイソシアナート
基の反応性を著しく促進して、保存性不良、架橋反応、
分岐生成をもたらし、好ましくないことから、ポリエス
テルプレポリマーとして無触媒で合成されたものを使用
しようとすれば、数平均分子量は高くても2,500位
のものが限界である。
【0010】本発明に用いられる脂肪族ポリエステルを
得るためのポリエステルプレポリマーはその合成用触媒
を含有する上記のような比較的高分子量のものであり、
末端基が実質的にヒドロキシル基であり、数平均分子量
が5,000以上、好ましくは10,000以上の比較
的高分子量であり、融点が60℃以上の飽和脂肪族のポ
リエステルであり、グリコール類と多塩基酸(またはそ
の無水物)とを触媒反応させて得られる。数平均分子量
が5,000未満であると、本発明で利用する0.1〜
5重量部という少量のカップリング剤では、良好な物性
を有するフラットヤーン用ポリエステルを得ることがで
きない。数平均分子量が5,000以上のポリエステル
プレポリマーは、ヒドロキシル価が30以下であり、少
量のカップリング剤の使用で、溶融状態といった苛酷な
条件下でも、残存する触媒の影響を受けないので反応中
にゲルを生ずることなく、高分子量ポリエステルを合成
することができる。
得るためのポリエステルプレポリマーはその合成用触媒
を含有する上記のような比較的高分子量のものであり、
末端基が実質的にヒドロキシル基であり、数平均分子量
が5,000以上、好ましくは10,000以上の比較
的高分子量であり、融点が60℃以上の飽和脂肪族のポ
リエステルであり、グリコール類と多塩基酸(またはそ
の無水物)とを触媒反応させて得られる。数平均分子量
が5,000未満であると、本発明で利用する0.1〜
5重量部という少量のカップリング剤では、良好な物性
を有するフラットヤーン用ポリエステルを得ることがで
きない。数平均分子量が5,000以上のポリエステル
プレポリマーは、ヒドロキシル価が30以下であり、少
量のカップリング剤の使用で、溶融状態といった苛酷な
条件下でも、残存する触媒の影響を受けないので反応中
にゲルを生ずることなく、高分子量ポリエステルを合成
することができる。
【0011】すなわち本発明のフラットヤーンおよびス
プリットヤーンを構成するポリマーは、脂肪族グリコー
ルと脂肪族ジカルボン酸からなる数平均分子量(Mn)
が5,000以上、好ましくは10,000以上のポリ
エステルプレポリマーが、例えばカップリング剤として
のジイソシアナートに由来するウレタン結合を介して連
鎖した構造をとるものである。さらにまた本発明のフラ
ットヤーンおよびスプリットヤーンを構成するポリマー
は、上記のポリエステルプレポリマーが、多官能成分に
由来する長鎖分岐を有し、これが例えばカップリング剤
としてのジイソシアナートに由来するウレタン結合を介
して連鎖した構造をとるものである。カップリング剤と
してオキサゾリン、ジエポキシ化合物、酸無水物を使用
する場合は、ポリエステルプレポリマーはエステル結合
を介して連鎖構造をとる。
プリットヤーンを構成するポリマーは、脂肪族グリコー
ルと脂肪族ジカルボン酸からなる数平均分子量(Mn)
が5,000以上、好ましくは10,000以上のポリ
エステルプレポリマーが、例えばカップリング剤として
のジイソシアナートに由来するウレタン結合を介して連
鎖した構造をとるものである。さらにまた本発明のフラ
ットヤーンおよびスプリットヤーンを構成するポリマー
は、上記のポリエステルプレポリマーが、多官能成分に
由来する長鎖分岐を有し、これが例えばカップリング剤
としてのジイソシアナートに由来するウレタン結合を介
して連鎖した構造をとるものである。カップリング剤と
してオキサゾリン、ジエポキシ化合物、酸無水物を使用
する場合は、ポリエステルプレポリマーはエステル結合
を介して連鎖構造をとる。
【0012】用いられるグリコール類としては、例えば
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、デカメチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル等があげられる。エチレンオキシドも利用することが
できる。これらのグリコール類は、併用してもよい。
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、デカメチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル等があげられる。エチレンオキシドも利用することが
できる。これらのグリコール類は、併用してもよい。
【0013】グリコール類と反応して脂肪族のポリエス
テルを形成する多塩基酸(またはその酸無水物)には、
コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデ
カン酸、無水コハク酸、無水アジピン酸、などが一般に
市販されており、本発明に利用することができる。多塩
基酸(またはその酸無水物)は併用してもよい。
テルを形成する多塩基酸(またはその酸無水物)には、
コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデ
カン酸、無水コハク酸、無水アジピン酸、などが一般に
市販されており、本発明に利用することができる。多塩
基酸(またはその酸無水物)は併用してもよい。
【0014】(第三成分)これらのグリコール類および
ジカルボン酸の他に、必要に応じて、これに第三成分と
して、3官能または4官能の多価アルコール、オキシカ
ルボン酸および多価カルボン酸(またはその酸無水物)
から選ばれる少なくとも1種の多官能成分を加えて反応
させてもよい。この第三成分を加えることにより、分子
に長鎖の枝別れを生じ、分子量が大となるとともにMw
/Mnが大となり、すなわち分子量分布が広くなって、
フィルム成形等に望ましい性質を付与することができ
る。添加される多官能成分の量は、ゲル化の危険がない
ようにするためには、脂肪族ジカルボン酸(またはその
酸無水物)の成分全体100モル%に対して3官能の場
合は0.1〜5モル%であり、4官能の場合は0.1〜
3モル%である。
ジカルボン酸の他に、必要に応じて、これに第三成分と
して、3官能または4官能の多価アルコール、オキシカ
ルボン酸および多価カルボン酸(またはその酸無水物)
から選ばれる少なくとも1種の多官能成分を加えて反応
させてもよい。この第三成分を加えることにより、分子
に長鎖の枝別れを生じ、分子量が大となるとともにMw
/Mnが大となり、すなわち分子量分布が広くなって、
フィルム成形等に望ましい性質を付与することができ
る。添加される多官能成分の量は、ゲル化の危険がない
ようにするためには、脂肪族ジカルボン酸(またはその
酸無水物)の成分全体100モル%に対して3官能の場
合は0.1〜5モル%であり、4官能の場合は0.1〜
3モル%である。
【0015】(多官能成分)第三成分として使用される
多官能成分としては、3官能または4官能の多価アルコ
ール、オキシカルボン酸および多価カルボン酸が挙げら
れる。3官能の多価アルコール成分としては、トリメチ
ロールプロパン、グリセリンまたはその無水物が代表的
であり、4官能の多価アルコール成分は、ペンタエリト
リットが代表的である。3官能のオキシカルボン酸成分
は、(i)カルボキシル基が2個とヒドロキシル基が1
個を同一分子中に有するタイプと、(ii)カルボキシル
基が1個とヒドロキシル基が2個のタイプとに分かれる
が、市販品が容易に、且つ低コストで入手可能といった
点からは、(i)の同一分子中に2個のカルボキシル基
と1個のヒドロキシル基とを共有するリンゴ酸が実用上
有利であり、本発明の目的には十分である。4官能のオ
キシカルボン酸成分には、次の3種類がある。すなわ
ち、(i)3個のカルボキシル基と1個のヒドロキシル
基とを同一分子中に共有するタイプ、(ii)2個のカル
ボキシル基と2個のヒドロキシル基とを同一分子中に共
有するタイプ、(iii )3個のヒドロキシル基と1個の
カルボキシル基とを同一分子中に共有するタイプがあ
り、いずれのタイプも使用可能であるが、市販品が容易
に、且つ低コストで入手可能といった点からは、クエン
酸ならびに酒石酸が実用上有利であり、本発明の目的に
は十分である。3官能の多価カルボン酸(またはその酸
無水物)成分は、例えばトリメシン酸、プロパントリカ
ルボン酸等を使用することができるが、実用上から無水
トリメリット酸が有利であり、本発明の目的には十分で
ある。4官能の多価カルボン酸(またはその酸無水物)
は、文献上では脂肪族、環状脂肪族、芳香族等の各種タ
イプがあるが、市販品を容易に入手し得るといった点か
らは、例えば無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸
無水物が挙げられ、本発明の目的には十分である。
多官能成分としては、3官能または4官能の多価アルコ
ール、オキシカルボン酸および多価カルボン酸が挙げら
れる。3官能の多価アルコール成分としては、トリメチ
ロールプロパン、グリセリンまたはその無水物が代表的
であり、4官能の多価アルコール成分は、ペンタエリト
リットが代表的である。3官能のオキシカルボン酸成分
は、(i)カルボキシル基が2個とヒドロキシル基が1
個を同一分子中に有するタイプと、(ii)カルボキシル
基が1個とヒドロキシル基が2個のタイプとに分かれる
が、市販品が容易に、且つ低コストで入手可能といった
点からは、(i)の同一分子中に2個のカルボキシル基
と1個のヒドロキシル基とを共有するリンゴ酸が実用上
有利であり、本発明の目的には十分である。4官能のオ
キシカルボン酸成分には、次の3種類がある。すなわ
ち、(i)3個のカルボキシル基と1個のヒドロキシル
基とを同一分子中に共有するタイプ、(ii)2個のカル
ボキシル基と2個のヒドロキシル基とを同一分子中に共
有するタイプ、(iii )3個のヒドロキシル基と1個の
カルボキシル基とを同一分子中に共有するタイプがあ
り、いずれのタイプも使用可能であるが、市販品が容易
に、且つ低コストで入手可能といった点からは、クエン
酸ならびに酒石酸が実用上有利であり、本発明の目的に
は十分である。3官能の多価カルボン酸(またはその酸
無水物)成分は、例えばトリメシン酸、プロパントリカ
ルボン酸等を使用することができるが、実用上から無水
トリメリット酸が有利であり、本発明の目的には十分で
ある。4官能の多価カルボン酸(またはその酸無水物)
は、文献上では脂肪族、環状脂肪族、芳香族等の各種タ
イプがあるが、市販品を容易に入手し得るといった点か
らは、例えば無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸
無水物が挙げられ、本発明の目的には十分である。
【0016】これらグリコール類および多塩基酸は脂肪
族系が主成分であるが、少量の他成分たとえば芳香族系
を併用してもよい。但し、他成分を導入すると生分解性
が悪くなるため、20重量%以下、好ましくは10重量
%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。
族系が主成分であるが、少量の他成分たとえば芳香族系
を併用してもよい。但し、他成分を導入すると生分解性
が悪くなるため、20重量%以下、好ましくは10重量
%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。
【0017】本発明に用いられる脂肪族ポリエステル用
ポリエステルプレポリマーは、末端基が実質的にヒドロ
キシル基であるが、そのためには合成反応に使用するグ
リコール類および多塩基酸(またはその酸無水物)の使
用割合は、グリコール類を幾分過剰に使用する必要があ
る。
ポリエステルプレポリマーは、末端基が実質的にヒドロ
キシル基であるが、そのためには合成反応に使用するグ
リコール類および多塩基酸(またはその酸無水物)の使
用割合は、グリコール類を幾分過剰に使用する必要があ
る。
【0018】比較的高分子量のポリエステルプレポリマ
ーを合成するには、エステル化に続く脱グリコール反応
の際に、脱グリコール反応触媒を使用することが必要で
ある。
ーを合成するには、エステル化に続く脱グリコール反応
の際に、脱グリコール反応触媒を使用することが必要で
ある。
【0019】脱グリコール反応触媒としては、例えばア
セトアセトイル型チタンキレート化合物、並びに有機ア
ルコキシチタン化合物等のチタン化合物があげられる。
これらのチタン化合物は、併用もできる。これらの例と
しては、例えばジアセトアセトキシオキシチタン(日本
化学産業(株)社製“ナーセムチタン”)、テトラエト
キシチタン、テトラプロポキシチタン、テトラブトキシ
チタン等があげられる。チタン化合物の使用割合は、ポ
リエステルプレポリマー100重量部に対して0.00
1〜1重量部、望ましくは0.01〜0.1重量部であ
る。チタン化合物はエステル化の最初から加えてもよ
く、また脱グリコール反応の直前に加えてもよい。
セトアセトイル型チタンキレート化合物、並びに有機ア
ルコキシチタン化合物等のチタン化合物があげられる。
これらのチタン化合物は、併用もできる。これらの例と
しては、例えばジアセトアセトキシオキシチタン(日本
化学産業(株)社製“ナーセムチタン”)、テトラエト
キシチタン、テトラプロポキシチタン、テトラブトキシ
チタン等があげられる。チタン化合物の使用割合は、ポ
リエステルプレポリマー100重量部に対して0.00
1〜1重量部、望ましくは0.01〜0.1重量部であ
る。チタン化合物はエステル化の最初から加えてもよ
く、また脱グリコール反応の直前に加えてもよい。
【0020】さらに、数平均分子量が5,000以上、
望ましくは10,000以上の末端基が実質的にヒドロ
キシル基であるポリエステルプレポリマーに、さらに数
平均分子量を高めるためにカップリング剤が使用され
る。カップリング剤としては、ジイソシアナート、オキ
サゾリン、ジエポキシ化合物、酸無水物等があげられる
が特にジイソシアナートが好適である。なお、オキサゾ
リンやジエポキシ化合物の場合はヒドロキシル基を酸無
水物等と反応させ、末端をカルボキシル基に変換してか
らカップリング剤を使用することが必要である。ジイソ
シアナートはその種類には特に制限はないが、例えば次
の種類があげられる。2,4−トリレンジイソシアナー
ト、2,4−トリレンジイソシアナートと2,6−トリ
レンジイソシアナートとの混合体、ジフェニルメタンジ
イソシアナート、1,5−ナフチレンジイソシアナー
ト、キシリレンジイソシアナート、水素化キシリレンジ
イソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、イ
ソホロンジイソシアナート、特に、ヘキサメチレンジイ
ソシアナートが、生成樹脂の色相、ポリエステル添加時
の反応性等の点から好ましい。
望ましくは10,000以上の末端基が実質的にヒドロ
キシル基であるポリエステルプレポリマーに、さらに数
平均分子量を高めるためにカップリング剤が使用され
る。カップリング剤としては、ジイソシアナート、オキ
サゾリン、ジエポキシ化合物、酸無水物等があげられる
が特にジイソシアナートが好適である。なお、オキサゾ
リンやジエポキシ化合物の場合はヒドロキシル基を酸無
水物等と反応させ、末端をカルボキシル基に変換してか
らカップリング剤を使用することが必要である。ジイソ
シアナートはその種類には特に制限はないが、例えば次
の種類があげられる。2,4−トリレンジイソシアナー
ト、2,4−トリレンジイソシアナートと2,6−トリ
レンジイソシアナートとの混合体、ジフェニルメタンジ
イソシアナート、1,5−ナフチレンジイソシアナー
ト、キシリレンジイソシアナート、水素化キシリレンジ
イソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、イ
ソホロンジイソシアナート、特に、ヘキサメチレンジイ
ソシアナートが、生成樹脂の色相、ポリエステル添加時
の反応性等の点から好ましい。
【0021】これらカップリング剤の添加量は、ポリエ
ステルプレポリマー100重量部に対して0. 1〜5重
量部、望ましくは0. 5〜3重量部である。0. 1重量
部未満では、カップリング反応が不十分であり、5重量
部を超えると、ゲル化が発生し易くなる。
ステルプレポリマー100重量部に対して0. 1〜5重
量部、望ましくは0. 5〜3重量部である。0. 1重量
部未満では、カップリング反応が不十分であり、5重量
部を超えると、ゲル化が発生し易くなる。
【0022】添加は、ポリエステルプレポリマーが均一
な溶融状態であり、容易に撹拌可能な条件下で行われる
ことが望ましい。固形状のポリエステルプレポリマーに
添加し、エクストルーダーを通して溶融、混合すること
も不可能ではないが、脂肪族ポリエステル製造装置内
か、或は溶融状態のポリエステルプレポリマー(例えば
ニーダー内での)に添加することが実用的である。
な溶融状態であり、容易に撹拌可能な条件下で行われる
ことが望ましい。固形状のポリエステルプレポリマーに
添加し、エクストルーダーを通して溶融、混合すること
も不可能ではないが、脂肪族ポリエステル製造装置内
か、或は溶融状態のポリエステルプレポリマー(例えば
ニーダー内での)に添加することが実用的である。
【0023】本発明において使用される脂肪族ポリエス
テルは押出成形してフラットヤーンおよびスプリットヤ
ーンにするためには、特定の溶融特性が要求される。即
ち、温度190℃、剪断速度100sec-1における溶
融粘度は2.0×103 〜4.0×104 ポイズであ
り、好ましくは3.0×103 〜3.0×104 ポイズ
であり、5.0×103 〜2.0×104 ポイズが特に
好ましい。最適には1.0×104 〜2.0×104 ポ
イズである。2.0×103 ポイズ未満では溶融押出し
時における原反フィルムの厚みむらが大きく、安定して
引取りが困難であり、引取りができても充分な物性が得
られない。また、4.0×104 ポイズを超えると、溶
融押出し時においてフィルムが均一化せず、また延伸が
困難であるか、あるいは低延伸倍率のものしか得られな
い。 なお、溶融粘度の測定はノズル径が1.0mmで
あり、L/D=10のノズルを用い樹脂温度190℃で
測定した剪断速度と見かけ粘度の関係のグラフより剪断
速度100sec-1の時の粘度を求めた。
テルは押出成形してフラットヤーンおよびスプリットヤ
ーンにするためには、特定の溶融特性が要求される。即
ち、温度190℃、剪断速度100sec-1における溶
融粘度は2.0×103 〜4.0×104 ポイズであ
り、好ましくは3.0×103 〜3.0×104 ポイズ
であり、5.0×103 〜2.0×104 ポイズが特に
好ましい。最適には1.0×104 〜2.0×104 ポ
イズである。2.0×103 ポイズ未満では溶融押出し
時における原反フィルムの厚みむらが大きく、安定して
引取りが困難であり、引取りができても充分な物性が得
られない。また、4.0×104 ポイズを超えると、溶
融押出し時においてフィルムが均一化せず、また延伸が
困難であるか、あるいは低延伸倍率のものしか得られな
い。 なお、溶融粘度の測定はノズル径が1.0mmで
あり、L/D=10のノズルを用い樹脂温度190℃で
測定した剪断速度と見かけ粘度の関係のグラフより剪断
速度100sec-1の時の粘度を求めた。
【0024】さらに、本発明において使用される脂肪族
ポリエステルの融点は70〜190℃であることが必要
であり、70〜150℃であることがより好ましく、特
に80〜135℃が好ましい。70℃未満では耐熱性が
不十分であり、190℃を超えるものは製造が難しい。
70℃以上の融点を得るためには、ポリエステルプレポ
リマーの融点は60℃以上であることが必要である。
ポリエステルの融点は70〜190℃であることが必要
であり、70〜150℃であることがより好ましく、特
に80〜135℃が好ましい。70℃未満では耐熱性が
不十分であり、190℃を超えるものは製造が難しい。
70℃以上の融点を得るためには、ポリエステルプレポ
リマーの融点は60℃以上であることが必要である。
【0025】本発明において使用される脂肪族ポリエス
テル中にウレタン結合を含む場合のウレタン結合量は
0.03〜3.0重量%であり、0.05〜2.0重量
%がより好ましく、0.1〜1.0重量%が特に好まし
い。ウレタン結合量はC13NMRにより測定され、仕込
み量とよく一致する。0.03重量%未満ではウレタン
結合による高分子量化の効果が少なく、成形加工性に劣
り、3.0重量%を超えるとゲルが発生する。
テル中にウレタン結合を含む場合のウレタン結合量は
0.03〜3.0重量%であり、0.05〜2.0重量
%がより好ましく、0.1〜1.0重量%が特に好まし
い。ウレタン結合量はC13NMRにより測定され、仕込
み量とよく一致する。0.03重量%未満ではウレタン
結合による高分子量化の効果が少なく、成形加工性に劣
り、3.0重量%を超えるとゲルが発生する。
【0026】本発明に係るフラットヤーンおよびスプリ
ットヤーン成形のため、上記の脂肪族ポリエステルを使
用するに際しては、必要に応じて酸化防止剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤等の他、滑剤、ワックス類、着色剤、
結晶化促進剤等を併用できることは勿論である。すなわ
ち、酸化防止剤としては、p−tブチルヒドロキシトル
エン、p−tブチルヒドロキシアニソール等のヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤、ジステアリルチオジプロピ
オネート、ジラウリルチオジプロピオネート等のイオウ
系酸化防止剤等、熱安定剤としては、トリフェニルホス
ファイト、トリラウリルホスファイト、トリスノニルフ
ェニルホスファイト等、紫外線吸収剤としては、p−t
−ブチルフェニルサリシレート、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキ
シ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2,4,5−ト
リヒドロキシブチロフェノン等、滑剤としては、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バ
リウム、パルミチン酸ナトリウム等、帯電防止剤として
は、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)アルキルアミ
ン、アルキルアミン、アルキルアリルスルホネート、ア
ルキルスルフォネート等、難燃剤として、ヘキサブロモ
シクロドデカン、トリス−(2,3−ジクロロプロピ
ル)ホスフェート、ペンタブロモフェニルアリルエーテ
ル等、無機充填剤としては、炭酸カルシウム、シリカ、
酸化チタン、タルク、マイカ、硫酸バリウム、アルミナ
等、結晶化促進剤として、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリートランスシクロヘキサンジメタノールテレフ
タレート等があげられる。
ットヤーン成形のため、上記の脂肪族ポリエステルを使
用するに際しては、必要に応じて酸化防止剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤等の他、滑剤、ワックス類、着色剤、
結晶化促進剤等を併用できることは勿論である。すなわ
ち、酸化防止剤としては、p−tブチルヒドロキシトル
エン、p−tブチルヒドロキシアニソール等のヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤、ジステアリルチオジプロピ
オネート、ジラウリルチオジプロピオネート等のイオウ
系酸化防止剤等、熱安定剤としては、トリフェニルホス
ファイト、トリラウリルホスファイト、トリスノニルフ
ェニルホスファイト等、紫外線吸収剤としては、p−t
−ブチルフェニルサリシレート、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキ
シ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2,4,5−ト
リヒドロキシブチロフェノン等、滑剤としては、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バ
リウム、パルミチン酸ナトリウム等、帯電防止剤として
は、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)アルキルアミ
ン、アルキルアミン、アルキルアリルスルホネート、ア
ルキルスルフォネート等、難燃剤として、ヘキサブロモ
シクロドデカン、トリス−(2,3−ジクロロプロピ
ル)ホスフェート、ペンタブロモフェニルアリルエーテ
ル等、無機充填剤としては、炭酸カルシウム、シリカ、
酸化チタン、タルク、マイカ、硫酸バリウム、アルミナ
等、結晶化促進剤として、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリートランスシクロヘキサンジメタノールテレフ
タレート等があげられる。
【0027】(フラットヤーンの製造法)本発明におい
て用いられる脂肪族ポリエステルを主成分とする原料
は、サーキュラーダイス、Tダイス等を用いた公知の成
形機を使用して溶融押出することができる。押出温度は
一般に170℃〜230℃、好ましくは180℃〜21
0℃である。この230℃を超えるとゲルの発生が起き
未延伸、蛇玉の原因となる。フィルム状に溶融押出、冷
却固化後、該フィルムをリボン状にスリットして延伸、
緩和熱処理を行う。溶融押出において、フラットヤーン
の物性充足のため等の目的で当該ポリエステルと他の樹
脂を2層または3層と多層に貼合共押出の多層フラット
ヤーンも可能である。またダイスリップが筋付形状とな
った筋付のフラットヤーンも可能である。延伸方法は湿
式、乾式即ち浴中、スチーム熱ロール、オーブン熱板式
の通常の延伸を用い、高温下で全延伸倍率は3〜9倍好
ましくは4〜8倍で、本発明に係る脂肪族ポリエステル
を主成分とする原料は倍率依存性が高いので、倍率によ
り強度の調節が容易である。なお、延伸方法は、1段よ
りも2段延伸が良好で、本重合体は冷延伸が可能であ
る。2段延伸の1段目の温度は40℃〜110℃で好ま
しくは60℃〜90℃で全延伸倍率の30%〜90%、
好ましくは60%〜85%の範囲で延伸する。第2段階
目の温度は80℃〜120℃で、好ましくは90℃〜1
00℃であり、全延伸倍率の70%〜10%、好ましく
は40%〜15%の範囲で延伸する。一段の温度が40
℃以下でも延伸は可能であるが、耐分繊能力が低下して
割れ易い。即ち織劣化が大きい。110℃を超過すると
未延伸となる。更に緩和熱処理は90℃〜140℃好ま
しくは110℃〜150℃が良い。緩和率は5%〜30
%が良いが、更に好ましくは10%〜20%である。緩
和熱処理温度が90℃未満であったり、緩和率が5%未
満の場合はフラットヤーン経時収縮率が増大する。逆に
前者が140℃を超えたり、後者が30%を超えるとヤ
ーン形状が昆布状となり巻姿が悪くなる。
て用いられる脂肪族ポリエステルを主成分とする原料
は、サーキュラーダイス、Tダイス等を用いた公知の成
形機を使用して溶融押出することができる。押出温度は
一般に170℃〜230℃、好ましくは180℃〜21
0℃である。この230℃を超えるとゲルの発生が起き
未延伸、蛇玉の原因となる。フィルム状に溶融押出、冷
却固化後、該フィルムをリボン状にスリットして延伸、
緩和熱処理を行う。溶融押出において、フラットヤーン
の物性充足のため等の目的で当該ポリエステルと他の樹
脂を2層または3層と多層に貼合共押出の多層フラット
ヤーンも可能である。またダイスリップが筋付形状とな
った筋付のフラットヤーンも可能である。延伸方法は湿
式、乾式即ち浴中、スチーム熱ロール、オーブン熱板式
の通常の延伸を用い、高温下で全延伸倍率は3〜9倍好
ましくは4〜8倍で、本発明に係る脂肪族ポリエステル
を主成分とする原料は倍率依存性が高いので、倍率によ
り強度の調節が容易である。なお、延伸方法は、1段よ
りも2段延伸が良好で、本重合体は冷延伸が可能であ
る。2段延伸の1段目の温度は40℃〜110℃で好ま
しくは60℃〜90℃で全延伸倍率の30%〜90%、
好ましくは60%〜85%の範囲で延伸する。第2段階
目の温度は80℃〜120℃で、好ましくは90℃〜1
00℃であり、全延伸倍率の70%〜10%、好ましく
は40%〜15%の範囲で延伸する。一段の温度が40
℃以下でも延伸は可能であるが、耐分繊能力が低下して
割れ易い。即ち織劣化が大きい。110℃を超過すると
未延伸となる。更に緩和熱処理は90℃〜140℃好ま
しくは110℃〜150℃が良い。緩和率は5%〜30
%が良いが、更に好ましくは10%〜20%である。緩
和熱処理温度が90℃未満であったり、緩和率が5%未
満の場合はフラットヤーン経時収縮率が増大する。逆に
前者が140℃を超えたり、後者が30%を超えるとヤ
ーン形状が昆布状となり巻姿が悪くなる。
【0028】(スプリットヤーンの製造法)本発明のス
プリットヤーンは上記のように製造されたフラットヤー
ンをスプリットロールにかけることにより製造すること
ができる。スプリットロールに用いる刃は、例えば剃刀
刃、針刃、鋸歯状の丸刃等が挙げられる。本発明におい
て、フラットヤーンからスプリットヤーンへの製造条件
等は、特に制限されず、自由に選択することができる。
プリットヤーンは上記のように製造されたフラットヤー
ンをスプリットロールにかけることにより製造すること
ができる。スプリットロールに用いる刃は、例えば剃刀
刃、針刃、鋸歯状の丸刃等が挙げられる。本発明におい
て、フラットヤーンからスプリットヤーンへの製造条件
等は、特に制限されず、自由に選択することができる。
【0029】本発明に用いられる脂肪族ポリエステル
は、数平均分子量が10,000以上、望ましくは2
0,000以上であり、カップリング剤による結合が極
めて少ない。また、融点が70〜190℃で結晶性があ
れば、強靭なフラットヤーンおよびスプリットヤーンと
することができ、得られたフラットヤーンは、しばり紐
などの包装材料、農業用資材または種々な織布用として
利用することが可能である。また、得られたスプリット
ヤーンは梱包、農業、漁業、林業用のロープやネット用
等の撚糸(トワイン)として使用することができる。
は、数平均分子量が10,000以上、望ましくは2
0,000以上であり、カップリング剤による結合が極
めて少ない。また、融点が70〜190℃で結晶性があ
れば、強靭なフラットヤーンおよびスプリットヤーンと
することができ、得られたフラットヤーンは、しばり紐
などの包装材料、農業用資材または種々な織布用として
利用することが可能である。また、得られたスプリット
ヤーンは梱包、農業、漁業、林業用のロープやネット用
等の撚糸(トワイン)として使用することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により説明す
る。 (実施例1)700Lの反応器を窒素置換してから、
1,4−ブタンジオール183kg、コハク酸224k
gを仕込んだ。窒素気流下に昇温を行い、192〜22
0℃にて3.5時間、更に窒素を停止して20〜2mm
Hgの減圧下にて3.5時間にわたり脱水縮合によるエ
ステル化反応を行った。採取された試料は、酸価が9.
2mg/g、数平均分子量(Mn)が5,160、また
重量平均分子量(Mw)が10,670であった。引続
いて、常圧の窒素気流下に触媒のテトライソプロポキシ
チタン34gを添加した。温度を上昇させ、温度215
〜220℃で15〜0.2mmHgの減圧下にて5.5
時間、脱グリコール反応を行った。採取された試料は数
平均分子量(Mn)が16,800、また重量平均分子
量(Mw)が43,600であった。このポリエステル
(A1)は、凝縮水を除くと収量は339kgであっ
た。
る。 (実施例1)700Lの反応器を窒素置換してから、
1,4−ブタンジオール183kg、コハク酸224k
gを仕込んだ。窒素気流下に昇温を行い、192〜22
0℃にて3.5時間、更に窒素を停止して20〜2mm
Hgの減圧下にて3.5時間にわたり脱水縮合によるエ
ステル化反応を行った。採取された試料は、酸価が9.
2mg/g、数平均分子量(Mn)が5,160、また
重量平均分子量(Mw)が10,670であった。引続
いて、常圧の窒素気流下に触媒のテトライソプロポキシ
チタン34gを添加した。温度を上昇させ、温度215
〜220℃で15〜0.2mmHgの減圧下にて5.5
時間、脱グリコール反応を行った。採取された試料は数
平均分子量(Mn)が16,800、また重量平均分子
量(Mw)が43,600であった。このポリエステル
(A1)は、凝縮水を除くと収量は339kgであっ
た。
【0031】ポリエステル(A1)339kgを含む反
応器にヘキサメチレンジイソシアナート5.42kgを
添加し、180〜200℃で1時間カップリング反応を
行った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー社製)を1.70kgおよび滑剤として
ステアリン酸カルシウムを1.70kgを加えて、更に
30分間撹拌を続けた。この反応生成物をエクストルー
ダーにて水中に押出し、カッターで裁断してペレットに
した。90℃で6時間、真空乾燥した後のポリエステル
(B1)の収量は300kgであった。
応器にヘキサメチレンジイソシアナート5.42kgを
添加し、180〜200℃で1時間カップリング反応を
行った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー社製)を1.70kgおよび滑剤として
ステアリン酸カルシウムを1.70kgを加えて、更に
30分間撹拌を続けた。この反応生成物をエクストルー
ダーにて水中に押出し、カッターで裁断してペレットに
した。90℃で6時間、真空乾燥した後のポリエステル
(B1)の収量は300kgであった。
【0032】得られたポリエステル(B1)は、僅かに
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が110
℃、数平均分子量(Mn)が35,500、重量平均分
子量(Mw)が170,000、MFR(190℃)は
1.0g/10分、オルトクロロフェノールの10%溶
液の粘度は230ポイズ、温度190℃、剪断速度10
0sec-1における溶融粘度は1.5×104 ポイズで
あった。平均分子量の測定は、Shodex GPC
System−11(昭和電工社製ゲルクロマトグラフ
ィー)、溶媒はCF3 COONaのHFIPA5mmo
l溶液、濃度0.1重量%、検量線は昭和電工(株)製
PMMA標準サンプルShodex Standard
M−75で行った。
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が110
℃、数平均分子量(Mn)が35,500、重量平均分
子量(Mw)が170,000、MFR(190℃)は
1.0g/10分、オルトクロロフェノールの10%溶
液の粘度は230ポイズ、温度190℃、剪断速度10
0sec-1における溶融粘度は1.5×104 ポイズで
あった。平均分子量の測定は、Shodex GPC
System−11(昭和電工社製ゲルクロマトグラフ
ィー)、溶媒はCF3 COONaのHFIPA5mmo
l溶液、濃度0.1重量%、検量線は昭和電工(株)製
PMMA標準サンプルShodex Standard
M−75で行った。
【0033】本ポリエステル(B1)を露点調節型を熱
風循環乾燥機を用いて120℃、2時間乾燥後、90φ
の押出機にダイス巾1200m/m巾、リップギャップ
0.7m/mのTダイス押出装置を用いて、溶融押出
し、水冷チルロールで冷却固化してシート原反を作っ
た。この原反7m/m巾にスリットして1段浴中、2段
熱板延伸を行い、緩和熱処理は熱板で行った。延伸は全
倍率4.5倍で1段80%、2段目20%、温度は70
℃と90℃、緩和温度は120℃、緩和率は10%、延
伸速度は80m/分で3m/m巾、1000デニールの
フラットヤーンを製造した。得られたフラットヤーンの
物性は引張強度5.3g/d、結節強度3.0g/dで
実用性のある充分なものであった。また、土中に5ヶ月
間埋めておいたところ約半分が分解していた。製造条
件、外観評価、得られたフラットヤーンの物性結果を表
1にまとめて示す。なお、引張速度等の物性はJIS
Z1533の測定法に従って行った。
風循環乾燥機を用いて120℃、2時間乾燥後、90φ
の押出機にダイス巾1200m/m巾、リップギャップ
0.7m/mのTダイス押出装置を用いて、溶融押出
し、水冷チルロールで冷却固化してシート原反を作っ
た。この原反7m/m巾にスリットして1段浴中、2段
熱板延伸を行い、緩和熱処理は熱板で行った。延伸は全
倍率4.5倍で1段80%、2段目20%、温度は70
℃と90℃、緩和温度は120℃、緩和率は10%、延
伸速度は80m/分で3m/m巾、1000デニールの
フラットヤーンを製造した。得られたフラットヤーンの
物性は引張強度5.3g/d、結節強度3.0g/dで
実用性のある充分なものであった。また、土中に5ヶ月
間埋めておいたところ約半分が分解していた。製造条
件、外観評価、得られたフラットヤーンの物性結果を表
1にまとめて示す。なお、引張速度等の物性はJIS
Z1533の測定法に従って行った。
【0034】(実施例2〜3)実施例1の条件でヤーン
巾、デニールを変えて、フラットヤーンを製造した。外
観評価、フラットヤーンの物性結果は表1に示す。得ら
れたフラットヤーンを土中に5ヶ月間埋めておいたとこ
ろ、実用的強度を持たない程度にまで分解していた。
巾、デニールを変えて、フラットヤーンを製造した。外
観評価、フラットヤーンの物性結果は表1に示す。得ら
れたフラットヤーンを土中に5ヶ月間埋めておいたとこ
ろ、実用的強度を持たない程度にまで分解していた。
【0035】(実施例4)700Lの反応器を窒素置換
してから、1,4−ブタンジオール177kg、コハク
酸198kg、アジピン酸25kgを仕込んだ。窒素気
流下に昇温を行い、190〜210℃にて3.5時間、
更に窒素を停止して20〜2mmHgの減圧下にて3.
5時間にわたり脱水縮合によるエステル化反応を行っ
た。採取された試料は、酸価が9.6mg/g、数平均
分子量(Mn)が6,100、また重量平均分子量(M
w)が12,200であった。引続いて、常圧の窒素気
流下に触媒のテトライソプロポキシチタン20gを添加
した。温度を上昇させ、温度210〜220℃で15〜
0.2mmHgの減圧下にて6.5時間、脱グリコール
反応を行った。採取された試料は数平均分子量(Mn)
が17,300、また重量平均分子量(Mw)が46,
400であった。このポリエステル(A2)は、凝縮水
を除くと収量は337kgであった。
してから、1,4−ブタンジオール177kg、コハク
酸198kg、アジピン酸25kgを仕込んだ。窒素気
流下に昇温を行い、190〜210℃にて3.5時間、
更に窒素を停止して20〜2mmHgの減圧下にて3.
5時間にわたり脱水縮合によるエステル化反応を行っ
た。採取された試料は、酸価が9.6mg/g、数平均
分子量(Mn)が6,100、また重量平均分子量(M
w)が12,200であった。引続いて、常圧の窒素気
流下に触媒のテトライソプロポキシチタン20gを添加
した。温度を上昇させ、温度210〜220℃で15〜
0.2mmHgの減圧下にて6.5時間、脱グリコール
反応を行った。採取された試料は数平均分子量(Mn)
が17,300、また重量平均分子量(Mw)が46,
400であった。このポリエステル(A2)は、凝縮水
を除くと収量は337kgであった。
【0036】ポリエステル(A2)333kgを含む反
応器にヘキサメチレンジイソシアナート4.66kgを
添加し、180〜200℃で1時間カップリング反応を
行った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー社製)を1.70kgおよび滑剤として
ステアリン酸カルシウムを1.70kgを加えて、更に
30分間撹拌を続けた。この反応生成物をエクストルー
ダーにて水中に押出し、カッターで裁断してペレットに
した。90℃で6時間、真空乾燥した後のポリエステル
(B2)の収量は300kgであった。
応器にヘキサメチレンジイソシアナート4.66kgを
添加し、180〜200℃で1時間カップリング反応を
行った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー社製)を1.70kgおよび滑剤として
ステアリン酸カルシウムを1.70kgを加えて、更に
30分間撹拌を続けた。この反応生成物をエクストルー
ダーにて水中に押出し、カッターで裁断してペレットに
した。90℃で6時間、真空乾燥した後のポリエステル
(B2)の収量は300kgであった。
【0037】得られたポリエステル(B2)は、僅かに
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が103
℃、数平均分子量(Mn)が36,000、重量平均分
子量(Mw)が200,900、MFR(190℃)は
0.52g/10分、オルトクロロフェノールの10%
溶液の粘度は680ポイズ、温度190℃、剪断速度1
00sec-1における溶融粘度は2.2×104 ポイズ
であった。
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が103
℃、数平均分子量(Mn)が36,000、重量平均分
子量(Mw)が200,900、MFR(190℃)は
0.52g/10分、オルトクロロフェノールの10%
溶液の粘度は680ポイズ、温度190℃、剪断速度1
00sec-1における溶融粘度は2.2×104 ポイズ
であった。
【0038】ポリエステル(B2)を実施例1と同様に
して押出原反成形し、実施例1と同様に延伸緩和して3
m/m巾、1000デニールのフラットヤーンを作っ
た。引張強度5.6g/d、結節強度3.5g/dの頗
る強靭なものであった。得られたフラットヤーンを土中
に5ヶ月間埋めておいたところ、実用的強度がない程度
にまで分解していた。
して押出原反成形し、実施例1と同様に延伸緩和して3
m/m巾、1000デニールのフラットヤーンを作っ
た。引張強度5.6g/d、結節強度3.5g/dの頗
る強靭なものであった。得られたフラットヤーンを土中
に5ヶ月間埋めておいたところ、実用的強度がない程度
にまで分解していた。
【0039】(実施例5〜6)実施例4の条件でデニー
ルを変えてフラットヤーンを製造した。得られたフラッ
トヤーンを土中に5ヶ月間埋めておいた結果は実施例4
の場合と同様であった。
ルを変えてフラットヤーンを製造した。得られたフラッ
トヤーンを土中に5ヶ月間埋めておいた結果は実施例4
の場合と同様であった。
【0040】(実施例7)700Lの反応器を窒素置換
してから、エチレングリコール145kg、コハク酸2
51kg、クエン酸4.1kgを仕込んだ。窒素気流下
に昇温を行い、190〜210℃にて3.5時間、更に
窒素を停止して20〜2mmHgの減圧下にて5.5時
間にわたり脱水縮合によるエステル化反応を行った。採
取された試料は、酸価が8.8mg/g、数平均分子量
(Mn)が6,800、また重量平均分子量(Mw)が
13,500であった。引続いて、常圧の窒素気流下に
触媒のテトライソプロポキシチタン20gを添加した。
温度を上昇させ、温度210〜220℃で15〜0.2
mmHgの減圧下にて4.5時間、脱グリコール反応を
行った。採取された試料は数平均分子量(Mn)が3
3,400、また重量平均分子量(Mw)が137,0
00であった。このポリエステル(A3)は、凝縮水を
除くと収量は323kgであった。
してから、エチレングリコール145kg、コハク酸2
51kg、クエン酸4.1kgを仕込んだ。窒素気流下
に昇温を行い、190〜210℃にて3.5時間、更に
窒素を停止して20〜2mmHgの減圧下にて5.5時
間にわたり脱水縮合によるエステル化反応を行った。採
取された試料は、酸価が8.8mg/g、数平均分子量
(Mn)が6,800、また重量平均分子量(Mw)が
13,500であった。引続いて、常圧の窒素気流下に
触媒のテトライソプロポキシチタン20gを添加した。
温度を上昇させ、温度210〜220℃で15〜0.2
mmHgの減圧下にて4.5時間、脱グリコール反応を
行った。採取された試料は数平均分子量(Mn)が3
3,400、また重量平均分子量(Mw)が137,0
00であった。このポリエステル(A3)は、凝縮水を
除くと収量は323kgであった。
【0041】ポリエステル(A3)323kgを含む反
応器にヘキサメチレンジイソシアナート3.23kgを
添加し、180〜200℃で1時間カップリング反応を
行った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー社製)を1.62kgおよび滑剤として
ステアリン酸カルシウムを1.62kgを加えて、更に
30分間撹拌を続けた。この反応生成物をエクストルー
ダーにて水中に押出し、カッターで裁断してペレットに
した。90℃で6時間、真空乾燥した後のポリエステル
(B3)の収量は300kgであった。
応器にヘキサメチレンジイソシアナート3.23kgを
添加し、180〜200℃で1時間カップリング反応を
行った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー社製)を1.62kgおよび滑剤として
ステアリン酸カルシウムを1.62kgを加えて、更に
30分間撹拌を続けた。この反応生成物をエクストルー
ダーにて水中に押出し、カッターで裁断してペレットに
した。90℃で6時間、真空乾燥した後のポリエステル
(B3)の収量は300kgであった。
【0042】得られたポリエステル(B3)は、僅かに
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が96℃、
数平均分子量(Mn)が54,000、重量平均分子量
(Mw)が324,000、MFR(190℃)は1.
1g/10分、オルトクロロフェノールの10%溶液の
粘度は96ポイズ、温度190℃、剪断速度100se
c-1における溶融粘度は1.6×104 ポイズであっ
た。
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が96℃、
数平均分子量(Mn)が54,000、重量平均分子量
(Mw)が324,000、MFR(190℃)は1.
1g/10分、オルトクロロフェノールの10%溶液の
粘度は96ポイズ、温度190℃、剪断速度100se
c-1における溶融粘度は1.6×104 ポイズであっ
た。
【0043】ポリエステル(B3)を実施例1と同様な
条件でフラットヤーンを製造した。得られた結節強度は
3.5g/dフラットヤーンの引張り強さは5.5g/
dで、頗る強靭なフラットヤーンであった。このフラッ
トヤーンを土中に5ヶ月間埋めておいたところ、フラッ
トヤーンとしての実用的物性のない状態にまで分解して
いた。
条件でフラットヤーンを製造した。得られた結節強度は
3.5g/dフラットヤーンの引張り強さは5.5g/
dで、頗る強靭なフラットヤーンであった。このフラッ
トヤーンを土中に5ヶ月間埋めておいたところ、フラッ
トヤーンとしての実用的物性のない状態にまで分解して
いた。
【0044】(実施例8)700Lの反応器を窒素置換
してから、1,4−ブタンジオール200kg、コハク
酸250kgおよびトリメチロールプロパン2.8kg
を仕込んだ。窒素気流下に昇温を行い、192〜220
℃にて4.5時間、更に窒素を停止して20〜2mmH
gの減圧下にて5.5時間にわたり脱水縮合によるエス
テル化反応を行った。採取された試料は、酸価が10.
4mg/g、数平均分子量(Mn)が4,900、また
重量平均分子量(Mw)が10,000であった。引続
いて、常圧の窒素気流下に触媒のテトライソプロポキシ
チタン37gを添加した。温度を上昇させ、温度210
〜220℃で15〜1.0mmHgの減圧下にて8.0
時間、脱グリコール反応を行った。採取された試料は数
平均分子量(Mn)が16,900、また重量平均分子
量(Mw)が90,300であった(Mw/Mn=5.
4)。このポリエステル(A4)は、理論的に凝縮水7
6kgを除くと収量は367kgであった。
してから、1,4−ブタンジオール200kg、コハク
酸250kgおよびトリメチロールプロパン2.8kg
を仕込んだ。窒素気流下に昇温を行い、192〜220
℃にて4.5時間、更に窒素を停止して20〜2mmH
gの減圧下にて5.5時間にわたり脱水縮合によるエス
テル化反応を行った。採取された試料は、酸価が10.
4mg/g、数平均分子量(Mn)が4,900、また
重量平均分子量(Mw)が10,000であった。引続
いて、常圧の窒素気流下に触媒のテトライソプロポキシ
チタン37gを添加した。温度を上昇させ、温度210
〜220℃で15〜1.0mmHgの減圧下にて8.0
時間、脱グリコール反応を行った。採取された試料は数
平均分子量(Mn)が16,900、また重量平均分子
量(Mw)が90,300であった(Mw/Mn=5.
4)。このポリエステル(A4)は、理論的に凝縮水7
6kgを除くと収量は367kgであった。
【0045】ポリエステル(A4)367kgを含む反
応器にヘキサメチレンジイソシアナート3.67kgを
添加し、160〜200℃で1時間カップリング反応を
行った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー社製)を367gおよび滑剤としてステ
アリン酸カルシウムを367gを加えて、更に30分間
撹拌を続けた。この反応生成物をエクストルーダーにて
水中に押出し、カッターで裁断してペレットにした。9
0℃で6時間、真空乾燥した後のポリエステル(B4)
の収量は350kgであった。
応器にヘキサメチレンジイソシアナート3.67kgを
添加し、160〜200℃で1時間カップリング反応を
行った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー社製)を367gおよび滑剤としてステ
アリン酸カルシウムを367gを加えて、更に30分間
撹拌を続けた。この反応生成物をエクストルーダーにて
水中に押出し、カッターで裁断してペレットにした。9
0℃で6時間、真空乾燥した後のポリエステル(B4)
の収量は350kgであった。
【0046】得られたポリエステル(B4)は、僅かに
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が110
℃、数平均分子量(Mn)が17,900、重量平均分
子量(Mw)が161,500(Mw/Mn=9.
5)、MFR(190℃)は0.21/10分、温度1
80℃、剪断速度1000sec-1における溶融粘度は
2.0×104 ポイズであった。平均分子量の測定は、
Shodex GPC System−11(昭和電工
社製ゲルクロマトグラフィー)、溶媒はCF3 COON
aのヘキサフロロイソプロピルアルコール2mmol溶
液、濃度0.1重量%、検量線は昭和電工(株)製PM
MA標準サンプルShodex Standard M
−75で行った。
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が110
℃、数平均分子量(Mn)が17,900、重量平均分
子量(Mw)が161,500(Mw/Mn=9.
5)、MFR(190℃)は0.21/10分、温度1
80℃、剪断速度1000sec-1における溶融粘度は
2.0×104 ポイズであった。平均分子量の測定は、
Shodex GPC System−11(昭和電工
社製ゲルクロマトグラフィー)、溶媒はCF3 COON
aのヘキサフロロイソプロピルアルコール2mmol溶
液、濃度0.1重量%、検量線は昭和電工(株)製PM
MA標準サンプルShodex Standard M
−75で行った。
【0047】ポリエステル(B4)を露点調節型の熱風
循環乾燥機を用いて120℃、2時間乾燥後、90φの
押出機にダイス幅1200mm幅、リップギャップ0.
7mmのTダイス押出装置を用いて溶融押出し、水冷チ
ルロールで冷却固化してシート原反を作った。この原反
7mm幅にスリットして1段浴中、2段熱板延伸を行
い、緩和熱処理は熱板で行った。延伸は全倍率4.5倍
で1段80%、2段目20%、温度は70℃と90℃、
緩和温度は110℃、緩和率は10%、延伸速度は80
m/分で3mm幅、950デニールのフラットヤーンを
製造した。得られたフラットヤーンの物性は引張強度
5.0g/d、結節強度2.5g/dで実用性のある充
分なものであった。また、土中に5ヶ月間埋めておいた
ところ約半分が分解していた。
循環乾燥機を用いて120℃、2時間乾燥後、90φの
押出機にダイス幅1200mm幅、リップギャップ0.
7mmのTダイス押出装置を用いて溶融押出し、水冷チ
ルロールで冷却固化してシート原反を作った。この原反
7mm幅にスリットして1段浴中、2段熱板延伸を行
い、緩和熱処理は熱板で行った。延伸は全倍率4.5倍
で1段80%、2段目20%、温度は70℃と90℃、
緩和温度は110℃、緩和率は10%、延伸速度は80
m/分で3mm幅、950デニールのフラットヤーンを
製造した。得られたフラットヤーンの物性は引張強度
5.0g/d、結節強度2.5g/dで実用性のある充
分なものであった。また、土中に5ヶ月間埋めておいた
ところ約半分が分解していた。
【0048】(比較例1)実施例1の押出温度条件を1
80℃に変更した。モーターアンペアが急上昇すると共
にしばらくすると原反が肌荒れしてサージングも起こし
た。一応スリットして延伸したが、延伸切れが多くスト
ップした。
80℃に変更した。モーターアンペアが急上昇すると共
にしばらくすると原反が肌荒れしてサージングも起こし
た。一応スリットして延伸したが、延伸切れが多くスト
ップした。
【0049】(比較例2)実施例1延伸の全倍率を3倍
とした。未延伸が発生したが延伸は可能であった。しか
し巻き姿は綾落が多かった。
とした。未延伸が発生したが延伸は可能であった。しか
し巻き姿は綾落が多かった。
【0050】(比較例3)実施例1と同じ条件でポリエ
ステル(A1)を成形したが、延伸途中で切断し、目的
とするフラットヤーンを得ることができなかった。
ステル(A1)を成形したが、延伸途中で切断し、目的
とするフラットヤーンを得ることができなかった。
【0051】(比較例4)実施例1の条件で浴中のみで
延伸した、全倍率4.5倍、温度80℃に10℃アップ
した。ネック点が浴槽より後部に移して、ヤーン延伸ム
ラを発生した。引張強度2.8g/d、結節強度1.5
g/dであった。
延伸した、全倍率4.5倍、温度80℃に10℃アップ
した。ネック点が浴槽より後部に移して、ヤーン延伸ム
ラを発生した。引張強度2.8g/d、結節強度1.5
g/dであった。
【0052】(製織例)実施例1、2、3、4、5、
8、比較例4のフラットヤーンを用いて110インチス
ルーザータイプの織機を用いて経、緯糸12×12本/
インチでクロスを織成した。得られたクロスの引張強
力、織劣化率の測定結果を表2に示す。引張強力はJI
S L1068により測定した。織劣化率は次式により
計算した。
8、比較例4のフラットヤーンを用いて110インチス
ルーザータイプの織機を用いて経、緯糸12×12本/
インチでクロスを織成した。得られたクロスの引張強
力、織劣化率の測定結果を表2に示す。引張強力はJI
S L1068により測定した。織劣化率は次式により
計算した。
【数1】
【0053】(実施例9)実施例1で得られたポリエス
テル(B1)を成形温度200℃で、サーキュラーダイ
より押出してフィルムとした後、15mm幅にスリット
して70℃の熱板延伸機で6倍延伸し、針刃ロールでス
プリットして1000デニールのスプリットヤーンを製
造した。その後、このスプリットヤーンを1m当たり5
0回撚った撚糸を製造した。得られた撚糸の引張り強さ
を測定したところ、5.6g/dの値を示した。この撚
糸を土中に5ヶ月間埋めておいたところ、撚糸としての
実用的強度はほとんどない程度に分解変化していた。
テル(B1)を成形温度200℃で、サーキュラーダイ
より押出してフィルムとした後、15mm幅にスリット
して70℃の熱板延伸機で6倍延伸し、針刃ロールでス
プリットして1000デニールのスプリットヤーンを製
造した。その後、このスプリットヤーンを1m当たり5
0回撚った撚糸を製造した。得られた撚糸の引張り強さ
を測定したところ、5.6g/dの値を示した。この撚
糸を土中に5ヶ月間埋めておいたところ、撚糸としての
実用的強度はほとんどない程度に分解変化していた。
【0054】(実施例10)ポリエステル(B1)を8
0℃で延伸したほかは実施例9と同様の条件で撚糸を製
造した。得られた撚糸の引張り強さを測定したところ、
5.6g/dの値を示した。この撚糸用スプリットヤー
ンをそのまま土中に5ヶ月間埋めておいたところ、スプ
リットヤーンとしての実用性のない程度に強度が落ちて
分解変化の発生が見られた。
0℃で延伸したほかは実施例9と同様の条件で撚糸を製
造した。得られた撚糸の引張り強さを測定したところ、
5.6g/dの値を示した。この撚糸用スプリットヤー
ンをそのまま土中に5ヶ月間埋めておいたところ、スプ
リットヤーンとしての実用性のない程度に強度が落ちて
分解変化の発生が見られた。
【0055】(実施例11)ポリエステル(B1)を2
20℃でフィルム成形したほかは実施例9と同様の条件
で撚糸を製造した。得られた撚糸の引張り強さを測定し
たところ、5.2g/dの値を示した。この撚糸につい
て土中に5ヶ月間埋めておいたところ、実施例9と同様
の結果を得た。
20℃でフィルム成形したほかは実施例9と同様の条件
で撚糸を製造した。得られた撚糸の引張り強さを測定し
たところ、5.2g/dの値を示した。この撚糸につい
て土中に5ヶ月間埋めておいたところ、実施例9と同様
の結果を得た。
【0056】(実施例12)実施例4で得られたポリエ
ステル(B2)を成形温度190℃で、サーキュラーダ
イより押出してフィルムとした後、15mm幅にスリッ
トして65℃の熱板延伸機で6倍延伸し、針刃ロールで
スプリットして1000デニールのスプリットヤーンを
製造した。その後、このスプリットヤーンを1m当たり
50回撚った撚糸を製造した。得られた撚糸の引張り強
さを測定したところ、5.8g/dの値を示した。この
撚糸用スプリットヤーンを土中に5ヶ月間埋めておいた
ところ、引張強度の非常に低い状態に分解変化してい
た。
ステル(B2)を成形温度190℃で、サーキュラーダ
イより押出してフィルムとした後、15mm幅にスリッ
トして65℃の熱板延伸機で6倍延伸し、針刃ロールで
スプリットして1000デニールのスプリットヤーンを
製造した。その後、このスプリットヤーンを1m当たり
50回撚った撚糸を製造した。得られた撚糸の引張り強
さを測定したところ、5.8g/dの値を示した。この
撚糸用スプリットヤーンを土中に5ヶ月間埋めておいた
ところ、引張強度の非常に低い状態に分解変化してい
た。
【0057】(実施例13)実施例7で得られたポリエ
ステル(B3)を実施例12と同様の条件で撚糸を製造
した。得られた撚糸の引張り強さを測定したところ、
6.0g/dの値を示した。この撚糸を土中に5ヶ月間
埋めておいたところ、実施例1と同様の結果を得た。
ステル(B3)を実施例12と同様の条件で撚糸を製造
した。得られた撚糸の引張り強さを測定したところ、
6.0g/dの値を示した。この撚糸を土中に5ヶ月間
埋めておいたところ、実施例1と同様の結果を得た。
【0058】(実施例14)実施例8で得られたポリエ
ステル(B4)を成形温度200℃で、サーキュラーダ
イより押出してフィルムとした後、15mm幅にスリッ
トして70℃の熱板延伸機で6倍延伸し、針刃ロールで
スプリットして1000デニールのスプリットヤーンを
製造した。その後、このスプリットヤーンを1m当たり
50回撚った撚糸を製造した。得られた撚糸の引張り強
さを測定したところ、5.3g/dの値を示した。
ステル(B4)を成形温度200℃で、サーキュラーダ
イより押出してフィルムとした後、15mm幅にスリッ
トして70℃の熱板延伸機で6倍延伸し、針刃ロールで
スプリットして1000デニールのスプリットヤーンを
製造した。その後、このスプリットヤーンを1m当たり
50回撚った撚糸を製造した。得られた撚糸の引張り強
さを測定したところ、5.3g/dの値を示した。
【0059】(比較例5)ポリエステル(A1)を成形
温度200℃で、サーキュラーダイより押出してフィル
ムにしようとしたが、成膜時バブルが変形し、安定成膜
できなかった。
温度200℃で、サーキュラーダイより押出してフィル
ムにしようとしたが、成膜時バブルが変形し、安定成膜
できなかった。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】本発明の脂肪族ポリエステルを主成分と
してなるフラットヤーンおよびスプリットヤーンは、土
壌等に埋めた場合生分解性を有し、焼却処理したとして
も燃焼発熱量はポリエチレンやポリプロピレンと比較し
て低い。本発明のフラットヤーンは、引張り強さ、結節
強度、耐分繊性に優れており、引張強度は2.0g/d
以上、結節強度は1g/d以上である。フラットヤーン
としては結束紐、バンド等の用途に織成したクロス類は
養生シート、土木シート、米麦袋、セメント袋、フレキ
シブルコンテナーなどの包装資材やカーペット一次基布
として有用である。また編織して、防霜、遮光ネットに
も有用である。さらに本発明のスプリットヤーンは、熱
安定性および機械的性質に優れており、梱包、農業用、
漁業用、林業用のロープやネット用等の撚糸として有用
である。
してなるフラットヤーンおよびスプリットヤーンは、土
壌等に埋めた場合生分解性を有し、焼却処理したとして
も燃焼発熱量はポリエチレンやポリプロピレンと比較し
て低い。本発明のフラットヤーンは、引張り強さ、結節
強度、耐分繊性に優れており、引張強度は2.0g/d
以上、結節強度は1g/d以上である。フラットヤーン
としては結束紐、バンド等の用途に織成したクロス類は
養生シート、土木シート、米麦袋、セメント袋、フレキ
シブルコンテナーなどの包装資材やカーペット一次基布
として有用である。また編織して、防霜、遮光ネットに
も有用である。さらに本発明のスプリットヤーンは、熱
安定性および機械的性質に優れており、梱包、農業用、
漁業用、林業用のロープやネット用等の撚糸として有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/70 Z 7199−3B // C08G 63/16 NNE 7107−4J B29K 67:00 4F (72)発明者 高橋 哲也 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 寺園 重則 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 亀井 良祐 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 滝山 栄一郎 神奈川県鎌倉市西鎌倉4−12−4
Claims (9)
- 【請求項1】 温度190℃、剪断速度100sec-1
における溶融粘度が2.0×103 〜4.0×104 ポ
イズであり、融点が70〜190℃である脂肪族ポリエ
ステルを主成分として成形されてなるフラットヤーンお
よびスプリットヤーン。 - 【請求項2】 脂肪族ポリエステルが数平均分子量1
0,000以上であり、0.03〜3.0重量%のウレ
タン結合を含む脂肪族ポリエステルからなる請求項1に
記載のフラットヤーンおよびスプリットヤーン。 - 【請求項3】 数平均分子量が5,000以上、融点が
60℃以上の脂肪族ポリエステルプレポリマー100重
量部に、0.1〜5重量部のジイソシアナートを反応さ
せることにより得られる脂肪族ポリエステルを用いてな
る請求項1または請求項2に記載のフラットヤーンおよ
びスプリットヤーン。 - 【請求項4】 脂肪族ポリエステルが、脂肪族グリコー
ル、脂肪族ジカルボン酸および3官能または4官能の多
価アルコール、オキシカルボン酸および多価カルボン酸
もしくはその無水物から選ばれる少なくとも1種の多官
能成分を加えて反応させてなる、数平均分子量(Mn)
が5,000以上のポリエステルプレポリマーを、ウレ
タン結合を介して連鎖した構造をとるものである、請求
項1または請求項2に記載のフラットヤーンおよびスプ
リットヤーン。 - 【請求項5】 ポリエステルプレポリマーが第三成分と
して3官能または4官能の多価アルコールとして、トリ
メチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリトリット
からなる群から選ばれる1種以上を含有する、請求項4
に記載のフラットヤーンおよびスプリットヤーン。 - 【請求項6】 ポリエステルプレポリマーが第三成分と
しての3官能または4官能のオキシカルボン酸として、
リンゴ酸、クエン酸、酒石酸からなる群から選ばれる1
種以上を含有する、請求項4に記載のフラットヤーンお
よびスプリットヤーン。 - 【請求項7】 ポリエステルプレポリマーが第三成分と
しての3官能または4官能の多価カルボン酸として、ト
リメシン酸、プロパントリカルボン酸、無水トリメリッ
ト酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸無水物
からなる群から選ばれる1種以上を含有する、請求項4
に記載のフラットヤーンおよびスプリットヤーン。 - 【請求項8】 温度190℃、剪断速度100sec-1
における溶融粘度が2.0×103 〜4.0×104 ポ
イズであり、融点が70〜190℃である脂肪族ポリエ
ステルを主成分として溶融押出し、フィルムを形成し、
次いで延伸することを特徴とする、フラットヤーンの製
造方法。 - 【請求項9】 温度190℃、剪断速度100sec-1
における溶融粘度が2.0×103 〜4.0×104 ポ
イズであり、融点が70〜190℃である脂肪族ポリエ
ステルを主成分として溶融押出し、フィルムを形成し、
延伸し、次いでスプリットすることを特徴とする、スプ
リットヤーンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5078246A JP2733184B2 (ja) | 1992-05-12 | 1993-04-05 | ポリエステル製フラットヤーン |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-119199 | 1992-05-12 | ||
| JP11919992 | 1992-05-12 | ||
| JP4-120783 | 1992-05-13 | ||
| JP12078392 | 1992-05-13 | ||
| JP5078246A JP2733184B2 (ja) | 1992-05-12 | 1993-04-05 | ポリエステル製フラットヤーン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06248509A true JPH06248509A (ja) | 1994-09-06 |
| JP2733184B2 JP2733184B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=27302653
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5078246A Expired - Fee Related JP2733184B2 (ja) | 1992-05-12 | 1993-04-05 | ポリエステル製フラットヤーン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2733184B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022143546A (ja) * | 2021-03-17 | 2022-10-03 | 株式会社Zozo | スマートテキスタイル及び製造方法 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5959419A (ja) * | 1982-08-27 | 1984-04-05 | インペリアル・ケミカル・インダストリ−ズ・ピ−エルシ− | 3−ヒドロキシブチレ−ト重合体 |
| JPS6141321A (ja) * | 1984-06-15 | 1986-02-27 | ネ−デルランドセ・セントラレ・オルガニザテイエ・フ−ル・テゲパスト−ナトウ−ルベテンシヤツペリ−ク・オンデルツエク | 生物分解性重合体基質 |
| JPH03200859A (ja) * | 1989-12-28 | 1991-09-02 | Teijin Ltd | ポリエステル組成物 |
| JPH04108331A (ja) * | 1989-11-08 | 1992-04-09 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 釣り糸 |
| JPH0578914A (ja) * | 1991-09-13 | 1993-03-30 | Unitika Ltd | 微生物分解性ステープル・フアイバー |
-
1993
- 1993-04-05 JP JP5078246A patent/JP2733184B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5959419A (ja) * | 1982-08-27 | 1984-04-05 | インペリアル・ケミカル・インダストリ−ズ・ピ−エルシ− | 3−ヒドロキシブチレ−ト重合体 |
| JPS6141321A (ja) * | 1984-06-15 | 1986-02-27 | ネ−デルランドセ・セントラレ・オルガニザテイエ・フ−ル・テゲパスト−ナトウ−ルベテンシヤツペリ−ク・オンデルツエク | 生物分解性重合体基質 |
| JPH04108331A (ja) * | 1989-11-08 | 1992-04-09 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 釣り糸 |
| JPH03200859A (ja) * | 1989-12-28 | 1991-09-02 | Teijin Ltd | ポリエステル組成物 |
| JPH0578914A (ja) * | 1991-09-13 | 1993-03-30 | Unitika Ltd | 微生物分解性ステープル・フアイバー |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022143546A (ja) * | 2021-03-17 | 2022-10-03 | 株式会社Zozo | スマートテキスタイル及び製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2733184B2 (ja) | 1998-03-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0569144B1 (en) | Polyester flat and split yarn | |
| US5349028A (en) | Polyester fibers | |
| US5310872A (en) | Polyester tying tape-like materials | |
| JP2589908B2 (ja) | ポリエステル製不織布 | |
| US5391644A (en) | Polyester injection-molded articles | |
| US5362765A (en) | Polyester foamed thin materials | |
| JP2752881B2 (ja) | ポリエステル製テープ | |
| US5348700A (en) | Polyester flat and split yarn | |
| JP2709236B2 (ja) | ポリエステル製マルチフィラメント | |
| JP2733184B2 (ja) | ポリエステル製フラットヤーン | |
| JP2851478B2 (ja) | ポリエステル製モノフィラメント | |
| JP3130731B2 (ja) | 熱収縮性脂肪族ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
| JP2709234B2 (ja) | ポリエステル製ステープル | |
| DE69315252T2 (de) | Flaches Garn und Spaltgarn aus Polyester | |
| JP3153621B2 (ja) | 複合繊維 | |
| JP3238466B2 (ja) | ポリエステル製並び繊維 | |
| JP2644138B2 (ja) | ポリエステル製植生シート | |
| JP2662494B2 (ja) | ポリエステル製梱包用バンド | |
| JP2709235B2 (ja) | ポリエステル製捲縮繊維 | |
| JP2747195B2 (ja) | ポリエステル製二軸延伸中空成形体 | |
| JPH06246767A (ja) | ポリエステル製射出成形体 | |
| JP2747196B2 (ja) | ポリエステル製射出中空成形体 | |
| JP2662492B2 (ja) | ポリエステル製中空成形体 | |
| JP2000017521A (ja) | 乳酸系ポリマーステープル | |
| JPH06172578A (ja) | ポリエステル発泡フィルム及び発泡解繊体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |