JPH06253291A - ビデオイメージ処理における符号化信号の発生方法及びその装置 - Google Patents

ビデオイメージ処理における符号化信号の発生方法及びその装置

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JPH06253291A
JPH06253291A JP4131395A JP13139592A JPH06253291A JP H06253291 A JPH06253291 A JP H06253291A JP 4131395 A JP4131395 A JP 4131395A JP 13139592 A JP13139592 A JP 13139592A JP H06253291 A JPH06253291 A JP H06253291A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオ信号の符号化を効率よく行う方法及び
装置を提供する。 【構成】 補間法を用いて行うビデオイメージ信号の符
号化において、動作推定器118において、各基準フレ
ームからそれぞれ1つの候補変位を有するような候補変
位グループのセットとこれに対応する最良重みとが決定
され、これらの候補変位とこれに対応する最良重みとを
用いて画素ブロックを表した場合に生じる誤差信号の値
が検討される。次に動作推定器118において、誤差信
号の値の最も小さいグループが、そのブロックを表す候
補変位グループとして、又は別の新たなグループセット
を選択するための出発点のグループとして選択される。
ブロック選択に際し、イメージの既知特性と本発明に基
づく補間法とを用いることにより、選択のための検討を
要する候補変位グループの数を、予め定められた探索範
囲内の検討対象グループ数最大値よりも少ない数に減じ
て検討が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオイメージ処理に
関し、特に、動作予測イメージ処理システムに(複数
の)基準フレームが採用される場合のイメージブロック
の動作推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオイメージ信号符号化システムにお
いては、ビデオイメージフレーム(以下、フレーム)を
表すビデオイメージ信号におけるデータを圧縮するため
に動作推定技術を用いることが広く知られている。
【0003】動作推定技術の一つである動作補償予測を
用いた符号化(動作補償予測符号化)においては、符号
化すべきフレームの各ブロックに、順次、動作ベクト
ル、すなわち、そのブロックに最もよくマッチするよう
な、前に符号化された基準フレームにおける同じ大きさ
のブロックの位置に一致するブロック位置(例えば各ブ
ロックにおける所定の位置から定義されるようなブロッ
ク位置)に関しての変位dが割り当てられる。
【0004】動作ベクトルとして採用すべき変位を選択
するためには、候補変位のセットから最良の候補変位を
求める探索が行われる。一般に、変位の複数の候補から
なる候補変位セットは、符号化すべきフレームにおける
ブロックの位置から所定の距離範囲内にある変位の全て
によって構成され、又、所定の一連の基準に合致する候
補変位が、最良候補変位なる。この合致基準で最も多く
用いられるのは、絶対誤差信号の積分が最小になるかど
うかの判断基準で、これを式で示すと、次の数式[数
1]となる。
【0005】
【数1】
【0006】ここにおいて、x’は、xに位置するブロ
ックを構成する全画素の位置からなる位置セットである
N(x)、のメンバーである個別画素の位置を意味す
る。又、xは、各ブロックにおける同じ所定の点位置
で、xの値は、フレームの格子構造に関して計測され
る。In()及びIn-1()は、その下付き文字で示され
るフレームにおいてその独立変数によって指定される位
置にある画素の輝度値をもたらす関数である。尚、位置
及び変位は全て、ベクトルである。これを示すために、
本明細書の数式、及び図面においては、x及びdの太字
で表す場合がある。
【0007】実施例によっては、上手に推定した最適変
位を動作ベクトルとして用いる場合がある。これは、こ
のような推定によって探索作業が少なくて済むためであ
る。各ブロックについて動作ベクトルとして選択された
変位と、対応する誤差信号とが、ブロックの表示子とし
て用いられた。
【0008】ビデオイメージを表すデータを更によく圧
縮するには、動作補償補間法が用いられる。これは、一
種の動作推定技術で、符号化すべきフレームに関して後
の時点(未来)に、基準フレームを1つ追加して組み込
む方法である。補間法においては、時間的にこれら基準
フレームの間にあるフレームについて予測を行う。そし
て、補間によって、符号化すべき各ブロックごとに時間
的に前(過去)の基準フレーム内の1つのブロックと時
間的に後(未来)の基準フレーム内の1つのブロックと
が、これらのブロックが組合せられたときにこの符号化
すべきブロックに最も良く近似した信号が得られるよう
に、決定される。
【0009】この組合せは一般に、選択されたブロック
の画素値の、重み(ウエート)付けされた和(加重和)
の形で表現される。符号化すべきブロックから決定され
たブロックへの変位(過去の基準フレーム内のブロック
への変位dm 及び未来の基準フレーム内のブロックへの
変位dp )の各々が、動作ベクトルとして採用される。
更に、現在対象となるブロック(現ブロック)を構成す
る画素値から加重和を減じて、補間誤差信号が得られ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】加重和に用いられる重
みの決定は一般に、重みに所定の限度を設けるか、又は
候補変位に所定の限度を設けるかして行われる。例え
ば、ブロックごとに両方の変位したブロックから平等に
(1/2、1/2)値を取る方法、又は、或るブロック
については基準フレーム(0,1)及び(1,0)のう
ちの一方からだけ値を取る方法がある(ISO(国際標
準化機構)のMPEG提案草案を参照)。各ブロックに
ついての動作ベクトル、誤差信号、及び重みファクター
が、そのブロックの表示子として用いられる。
【0011】これら従来の圧縮技術は、利用可能な帯域
幅を最適利用していないため、再構築イメージを最適化
するにはより大きな帯域幅を必要としていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】従来の圧縮技術である動
作補間技術の問題点を解決するための、本発明における
手段は、補間されるフレームと基準フレーム内のブロッ
クの加重和との間の誤差を、重み、又は動作ベクトルに
用いられる変位、のいずれにもその値に限度を設けず
に、最小化する(誤差が最小になる状態を求める)よう
にして、補間されるフレームに含まれるイメージの各画
素ブロックを表す信号を発生させる方法及び装置であ
る。誤差の最小化を達成するような重み及び変位が、画
素ブロックごとに、共に決定される。
【0013】各基準フレームから1つずつ取った候補変
位を有する候補変位グループのセットと、本発明によ
る、候補変位に対応する最良重みとが決定される。次
に、各基準フレームから取った候補変位グループのセッ
トの各メンバーとこれに対応する最良重みとを用いて画
素ブロックを表した場合に生じる誤差信号の値が検討さ
れる。誤差信号の最も小さいグループが、そのブロック
を表す候補変位グループとして、又は別の新たなグルー
プセットを選択するための出発点のグループとして選択
される。
【0014】画素ブロックを表すために検討対象とすべ
き候補変位グループの数は、実際の最適変位とこれに対
応する最良重みとの代わりに、上手に推定した最適変位
とこれに対応する最良重みとを用いた場合、又はイメー
ジの既知特性と本発明とを利用した場合に、所定の探索
範囲内にある選択される可能性のある全ての候補変位を
検討する場合に検討対象とされるグループ数の最大値よ
りも少ない数にすることができる。
【0015】又、所定の制約を変位と重みとに設けるこ
とによって、更に利点が得られる。加えて、本発明によ
り、画素ブロックの再構築版(再構築バージョン)に生
じる、重み量子化に起因する誤差増加、が少ないように
重みを量子化したバージョンが、実際に採用される重み
として決定される。
【0016】
【実施例】図1に、本発明に基づき、ディジタル形式で
表される一連のイメージフレーム(VIDIN信号)
(以下、V信号)を符号化するためのビデオ変換符号器
100を簡単なブロック図で示す。説明を分かりやすく
するために、図示の各素子に埋め込まれる、演算、作動
順序設定、及び調整用に必要な記憶素子は、図示しな
い。しかし、これらの記憶素子の使用については当業者
に明らかである。又、全体のタイミング及び作動順序設
定を行うコントローラも図示しない。このコントローラ
の使用についても、当業者には明らかである。
【0017】ビデオ変換符号器100は、これに入力と
して供給されたV信号のイメージフレーム(以下、フレ
ーム)を表す符号化されたディジタルデータ信号(BI
TSTREAM信号)(以下、BIT信号)をその出力
として供給する。ビデオ変換符号器100に供給された
各フレームは、そこで次の3つの符号化方法、又は形
式、すなわち、フレーム内相互符号化、動作補償予測符
号化、及び多重フレーム動作予測補間符号化(動作予測
補間符号化)のうちの1つによって、符号化される。
【0018】V信号は、ビデオ変換符号器100内の制
御・フレーム再構成ユニット101に入力として供給さ
れる。制御・フレーム再構成ユニット101は、ビデオ
変換符号器100全体の動作を制御し、フレームの時間
的位置に基づいてそのフレームをどの形式で符号化すべ
きかを決定する。
【0019】本実施例の説明に当たっては、どのフレー
ムについてもその符号化形式を数字で表し、「0」でフ
レーム内相互符号化、「1」で動作補償予測符号化、及
び「2」で、本発明に基づく、動作予測補間符号化を示
すこととする。フレーム内相互符号化及び動作補償予測
符号化については、周知である。
【0020】制御・フレーム再構成ユニット101は、
一時的にV信号のフレームのうちの所定の数のフレーム
を記憶し、フレームが、受信された時間順序と異なる時
間順序で出力として供給されるようにする。各々特定の
位置を有する画素からなる格子構造として構成される各
フレームは、Q×R個の画素ブロックに分割される。
【0021】これらの画素ブロックは、受信された時間
順序と異なる所定の時間順序に、BLOCKS信号(以
下、BLK信号)として供給される。この順序再設定
は、動作推定及び補間に必要な少なくとも2つの基準フ
レームを、動作予測補間符号化すべきフレームの処理に
先立って処理できるようにするために行うものである。
制御・フレーム再構成ユニット101によって決定され
た符号化形式は第1制御バス(母線)102上をスイッ
チ素子103〜110に搬送される。
【0022】ブロック形式ユニット111は、或る画素
ブロックの属するフレームがビデオ信号(V信号)内の
フレームの時間位置に基づいて動作補償予測符号化又は
動作予測補間符号化されるように制御・フレーム再構成
ユニット101によって指定されているにも拘らず、そ
の画素ブロックがフレーム内相互符号化されるべきかど
うか、を画素ブロックごとに、決定する。
【0023】この決定は、フレーム内相互符号化の方が
他の符号化形式よりもその画素ブロックを表すビット数
が少なくて済むとブロック形式ユニット111が判断し
た場合に、その判断に基づいて行われる。この目的のた
め、ブロック形式ユニット111には、BLK信号と、
その画素ブロックの動作補償予測符号化又は動作予測補
間符号化による再構築バージョンの実際の画素ブロック
に関しての誤差を表す信号(E信号)とが供給される。
尚、E信号は減算器112から供給される。
【0024】ブロック形式ユニット111は、第2制御
バス115を経てコマンド(指令)を送り、スイッチ素
子113及び114を制御する。更に、可変長符号器
(VLC)116は、ブロック形式ユニット111のコ
マンドに応答して多重化・バッファユニット117への
動作ベクトル又は重みの供給を抑制する。
【0025】ビデオ変換符号器100内の素子で、或る
画素ブロックの処理中にその属する出力を生成するのに
必要な入力についての受信がない素子は、その画素ブロ
ックの処理中は動作がないものと考える。これらの入力
が受信されないのは、スイッチ素子103〜110、1
13及び114のうちの1つ以上の素子の切換位置によ
るものである。
【0026】説明を分かりやすくするため、V信号が最
初、ビデオ変換符号器100の初期化後に受信される
か、又はビデオ変換符号器100が、フレーム内相互符
号化によって符号化された新しいベースフレームを所定
の間隔で送り、現在もそうしているものと仮定する。
【0027】フレーム内相互符号化モードで動作中、ス
イッチ素子103〜110、113及び114は各々、
その切換レバーが、少なくとも1つの「0」を有する端
子に接続される位置にあるように構成されている。もし
そのスイッチ素子に、少なくとも1つの「0」を有する
端子がない場合は、そのスイッチの位置は無関係であ
る。
【0028】BLK信号は、制御・フレーム再構成ユニ
ット101からスイッチ素子103及び114を経て離
散コサイン変換ユニット(DCT)119に送られる。
Q×R個の画素ブロックは、次に離散コサイン変換ユニ
ットによって、画素領域から離散コサイン変換領域に変
換される。離散コサイン変換ユニット119は、入力と
して受信した画素ブロックと同じ大きさの2次元画素ブ
ロックにグループ分けされる周波数係数(変換係数)の
セットを、出力として供給する。
【0029】離散コサイン変換ユニット119から出力
として得られた変換係数は、量子化器120に供給され
る。量子化器は、係数に利用できる仮定用レベル数を減
少させる。量子化を、量子化制御信号(QNTCTRL
信号)を介して多重化・バッファユニット117に記憶
される情報の数量に応答して行わせるように構成するこ
とも、オプションとして可能である。量子化器120か
ら出力として得られる量子化された係数は、次いで可変
長符号器(VLC)121に符号化用の入力として供給
される。可変長符号化は周知であり、符号化方法の選択
は、符号化実現の際に自由に決めればよい。
【0030】量子化された係数を符号化した符号化表示
信号は、出力として多重化・バッファユニット117に
供給される。多重化・バッファユニット117は、この
量子化された係数の符号化表示信号を、可変長符号器1
16及び121の出力と共に多重化の方式で、BIT信
号として出力する。このBIT信号は、用途によって、
伝送しても、記憶させてもよい。
【0031】量子化器120から出力として供給され
る、量子化された係数は、スイッチ素子105を経て逆
量子化器123にも入力として供給される。逆量子化器
123は、量子化された係数について逆量子化を行うも
ので、これによって、再構築された係数を生成し、この
再構築された係数は、逆離散変換ユニット(IDCT)
124に供給され、ここで、画素領域におけるブロック
の再構築バージョンが生成される。
【0032】この再構築された画素ブロックは、加算器
126及びスイッチ素子106を経てフレームバッファ
(F1)125に供給され、そこで記憶される。加算器
126には、ゼロブロック源127から全てがゼロの、
ゼロブロックが供給される。フレームバッファ125に
記憶される最初のフレームが、予測又は補間されるべき
フレームについての、過去(Im )の基準フレームとな
る。
【0033】第1フレームについての処理の最終段とし
て、制御・フレーム再構成ユニット101は、第1フレ
ーム及び動作補間すべき全てのフレームに関して未来に
ある第2フレーム(Ip )のQ×R個の画素ブロックを
出力のBLK信号として、新しいベース時間長さが選択
されるまで供給する。
【0034】更に、スイッチ素子103〜110は各
々、第1制御バス102上で制御・フレーム再構成ユニ
ット101に制御されて、その切換レバーが、少なくと
も1つの「1」を有する端子に接続される位置にあるよ
うに構成されている。もしそのスイッチ素子に、少なく
とも1つの「1」を有する端子がない場合は、そのスイ
ッチの位置は無関係である。
【0035】説明を分かりやすくするために、第2フレ
ームの画素ブロックは全て動作補償予測符号化が適用さ
れ、ブロック形式ユニット111がスイッチ素子113
及び114の切換レバーを少なくとも1つの「1」を有
する端子に接続される位置に配置するものと仮定する。
【0036】BLK信号のQ×R個の画素ブロックは各
々、動作推定器118及び減算器112の両方に入力と
して供給される。動作推定器118は、フレームバッフ
ァ125から第1フレームの再構築バージョンを、又、
ゼロブロック源127からゼロブロックを、それぞれ入
力として受信し、動作ベクトル、すなわちその画素ブロ
ックに最もよくマッチするような基準フレームIm にお
ける同じ大きさの画素ブロックの位置に合致するブロッ
ク位置に関しての変位、を出力として供給する。
【0037】画素ブロックの各々についての動作ベクト
ルは、スイッチ素子108を経て動作補償器128に、
又、可変長符号器116にそれぞれ供給され、可変長符
号器116においては、多重化・バッファユニット11
7によってBIT信号に組み込まれる前に、符号化され
る。動作補償器128は、現在フレームバッファ125
に記憶されている、前に再構築されフレームも受信し、
現フレームにおける画素ブロックの予測バージョンを生
成し、スイッチ素子104を経て減算器112に供給す
る。
【0038】減算器112は、実際の現ブロックから現
ブロックの予測バージョンを減じて、誤差信号(E信
号)を生成し、スイッチ素子114を経て離散コサイン
変換ユニット119に供給する。離散コサイン変換ユニ
ット119は、この誤差信号を離散コサイン変換領域に
変換し、結果として得られる変換された誤差信号は、量
子化器120に送られ、そこで量子化される。
【0039】変換され量子化された誤差信号は、量子化
器120から出力され、可変長符号器121に入力とし
て供給され、そこで符号化される。変換され量子化され
た誤差信号の符号化表示としての信号は、可変長符号器
121からの出力として多重化・バッファユニット11
7に供給される。
【0040】変換され量子化されて量子化器120から
出力された誤差信号は、スイッチ素子105を経て逆量
子化器123にも入力として供給される。逆量子化器1
23は、変換され量子化された誤差信号について逆量子
化を行うもので、これによって、再構築された誤差信号
を生成し、この再構築された誤差信号は、逆離散変換ユ
ニット(IDCT)124に供給され、ここで、画素領
域における誤差信号の再構築バージョンが生成される。
【0041】この画素領域における誤差信号の再構築バ
ージョンは、加算器126によって、スイッチ素子11
3を経て受信された現フレーム内の画素ブロックの動作
予測バージョンに加えられ、現ブロックに極めて正確に
対応する補正された予測現ブロックが形成される。この
補正された予測現ブロックは、スイッチ素子106を経
てフレームバッファ(F2)130に供給され、そこで
記憶される。
【0042】現フレームに対応する画素ブロックは、フ
レームバッファ130に蓄積され、補間されるべきフレ
ームについての、未来の基準フレーム(Ip )となる。
可変長符号化された動作ベクトルと、変換され量子化さ
れ可変長符号化された誤差信号とは、多重化・バッファ
ユニット117によって一体に多重化されてBIT信号
に形成され、更には、用途に応じて伝送され、又は記憶
される。BIT信号は、対応する復号器によって元のフ
レームの表示信号を再構築するのに用いることもでき
る。
【0043】次に続くフレームは、そのQ×R個の画素
ブロックが制御・フレーム再構成ユニット101によっ
てBLK信号として供給されるが、このフレームは、動
作補償予測された第2フレームよりも後の時点に存在す
るフレームが符号化されるまで、動作補間される。
【0044】スイッチ素子103〜110は各々、第1
制御バス102上で制御・フレーム再構成ユニット10
1に制御されて、その切換レバーが、少なくとも1つの
「2」を有する端子に接続される位置にあるように構成
されている。もしそのスイッチ素子に、少なくとも1つ
の「2」を有する端子がない場合は、そのスイッチの位
置は無関係である。
【0045】説明を分かりやすくするために、次ぎに続
くフレームの画素ブロックは全て動作予測補間符号化が
適用され、ブロック形式ユニット111がスイッチ素子
113及び114の切換レバーを少なくとも1つの
「2」を有する端子に接続される位置に配置するものと
仮定する。
【0046】BLK信号のQ×R個の画素ブロックは各
々、動作推定器118及び減算器112の両方に入力と
して供給される。動作推定器118は、フレームバッフ
ァ125から第1(過去)フレームの再構築バージョン
を、又、フレームバッファ130から第2(未来)フレ
ームの再構築バージョンを受信する。
【0047】本発明により、動作推定器118は、動作
ベクトルのセット、すなわちその画素ブロックの位置
の、所定の区域内の変位dm 及びdp を導き出し、出力
として供給する。ここで、dm は、過去の基準フレーム
(Im )内の同じ大きさの画素ブロックを向く方向にあ
り、dp は、未来の基準フレーム(Ip )内の同じ大き
さの画素ブロックを向く方向にある。そして、これらの
変位が向く先のブロックの画素値の荷重和が符号化され
るブロックに最もよく近似するように選ばれる。
【0048】動作ベクトルは、スイッチ素子108を経
て動作補間器129に、又、可変長符号器116にそれ
ぞれ供給され、可変長符号器116においては、多重化
・バッファユニット117によってBIT信号に組み込
まれる前に、符号化される。動作推定器118は又、本
発明により、そのブロックについての動作ベクトルの各
々が向く先のブロックの画素値に対する重み値(重み)
αm、αpのセットを出力として動作補間器129に供給
する。尚ここで、1つの重みは動作ベクトルの各々にそ
れぞれ1つずつ対応する。
【0049】動作補間器129は、現在フレームバッフ
ァ(F1)125に記憶されている、前に再構築されフ
レームを、又、フレームバッファ(F2)130から第
2(未来)フレームの再構築バージョンを、更に、スイ
ッチ素子108を経て動作ベクトルを、そしてスイッチ
素子109を経て重みを、それぞれ受信し、現フレーム
における画素ブロックの動作補間バージョンを生成し、
スイッチ素子104を経て減算器112に供給する。
【0050】現フレームにおける画素ブロックの動作補
間バージョンは、第1(過去)フレームについての、動
作ベクトルが向く先のブロックの画素値に過去のフレー
ムについての重みを乗じ(重み付けし)、これを、第2
(未来)フレームについての、動作ベクトルが向く先の
ブロックの画素値に未来のフレームについての重みを乗
じたものに加えることによって導き出される。
【0051】減算器112は、実際の現ブロックから現
ブロックの補間バージョンを減じて、誤差信号(E信
号)を生成し、スイッチ素子114を経て離散コサイン
変換ユニット119に供給する。離散コサイン変換ユニ
ット119は、このE信号を離散コサイン変換領域に変
換し、結果として得られる変換されたE信号は、量子化
器120に送られ、そこで量子化される。変換され量子
化されたE信号は、量子化器120から出力され、可変
長符号器121に入力として供給され、そこで符号化さ
れる。
【0052】変換され量子化されたE信号の符号化表示
信号は、可変長符号器121からの出力として多重化・
バッファユニット117に供給される。動作推定器11
8からの重みは、スイッチ素子109を経てオプション
の量子化器131に供給され、ここで重みが量子化さ
れ、量子化された重みは、可変長符号器116に供給さ
れる。
【0053】多重化・バッファユニット117は、この
変換され量子化されたE信号の符号化表示信号を、可変
長符号器116及び122の出力と共に多重化の方式
で、BIT信号として出力する。このBIT信号は、用
途によって、伝送しても、記憶させてもよい。
【0054】或る画素ブロックが、そのフレームの時間
位置に基づきブロック形式ユニット111によって動作
補償予測形式又は動作補間形式すべきであると決定され
たフレームに属する場合、ブロック形式ユニット111
は、その特定の画素ブロックを直接にフレーム内相互形
式で符号化した方が、必要とするビット数がより少なく
て済むという決定をしてもよい。
【0055】この場合の決定は、いずれもブロック形式
ユニット111に入力として供給された、E信号と実際
のフレーム自身との複雑さの比較に基づいてなされる。
もし形式ユニット111が、その特定のブロックを直接
にフレーム内相互符号化形式で符号化した方が、必要と
するビット数がより少なくて済むという決定をすると、
スイッチ素子113及び114は、第2制御バス115
を経て送られるコマンドを介して、「0」の端子に接続
するように命令される。
【0056】更に、可変長符号器116は、ブロック形
式ユニット111のコマンドに応答して多重化・バッフ
ァユニット117への動作ベクトル及び重みの供給を抑
制する。選択された画素ブロックは、この結果として、
上記のように、フレーム内相互形式で符号化される。ブ
ロック形式ユニット111は、選択された符号化形式を
示す表示信号を供給する。この表示信号はそれ自身、可
変長符号器122によって符号化され、多重化・バッフ
ァユニット117に供給され、そこでBIT信号に適切
に組み込まれる。
【0057】もしそのブロックが動作補償予測形式で符
号化されることになっていた場合は、フレーム内相互形
式で符号化されることになったフレームの画素ブロック
について画素領域のブロックの再構築バージョンが上記
のように生成される。しかし、画素領域のブロックの再
構築バージョンは、スイッチ素子106の位置の関係か
ら、フレームバッファ125の代わりにフレームバッフ
ァ130に記憶されることになる。
【0058】制御・フレーム再構成ユニット101が、
第1(過去)フレームと第2(未来)フレームとの間の
フレームが全て符号化されたと判断すると、スイッチ素
子110が閉じられ、未来イメージフレームである、フ
レームバッファ130に記憶されているイメージフレー
ムが、フレームバッファ125にコピーされて、新たな
過去イメージフレームとなる。その後、古い未来フレー
ムよりも更に未来にある、新たな未来フレームが、動作
補償予測形式で符号化されてフレームバッファ130に
記憶される。
【0059】代替方法として、制御・フレーム再構成ユ
ニット101が新たに、2つのフレームを選択し、その
一方をフレーム内相互形式で符号化してフレームバッフ
ァ125に記憶させ、他方を動作補償予測形式で符号化
してフレームバッファ130に記憶させるようにしても
よい。補間処理のプロセスは、この後、上記のように、
選択された基準フレームの間の全てのフレームについて
継続して行われる。
【0060】図2に、V信号(図1)のフレームIm 及
びIp の各々のイメージ格子の、同じ表示区域から取っ
た画素例としての画素セット201及び202を示す。
これらのフレームは、ビデオ変換符号器100によって
処理された第1及び第2フレームに対応する。フレーム
Im は、ビデオ変換符号器100によって動作補償予測
形式で符号化すべきフレームIp よりも過去にある基準
フレームである。
【0061】画素セット201の、Q×R個の画素から
なる部分セット(サブセット)(「Q×Rサブセッ
ト」)である画素ブロック203を、探索を行う対象の
ブロックとする。Q及びRの各々の一般的な値は16で
ある。しかし、説明を分かりやすく且つ簡単にするた
め、図2においては、Q及びRは各々、4の値を持つも
のとして示してある。
【0062】Dmax で示す探索範囲は、動作ベクトルの
候補となる変位のいずれについても、水平又は垂直のい
ずれかの方向における最大個別距離成分(一般に画素単
位で表される)である。探索範囲で定まる総探索区域
は、図形的には、影を付けた領域204とブロック20
3との和、で示される。総探索区域は、ブロック203
に近似する候補ブロックの各画素を見いだす可能性のあ
る潜在区域を示す領域である。
【0063】Xで印を付けた、前のフレーム202内の
位置は、ブロック203に最もよくマッチする可能性の
あるブロックを求める探索の対象となる、フレーム20
2中の潜在ブロック、の中心のセットである。ブロック
203の中心からフレーム202中のXで印を付けた位
置までの距離は、ブロック203についての動作ベクト
ルの候補である。
【0064】Xで印を付けた、前のフレーム202内の
1つの中心位置によって定義される各変位について、数
式[数1]に定義されるマッチング関数が計算される。
動作ベクトルは、マッチング関数の最小値の見いだされ
るような変位dに対応する。これがすなわち、最良候補
変位である。
【0065】図3に、本発明に基づき、図2の作用を2
つの基準フレームに一般化した場合を示す。図中、V信
号(図1)のフレームIm、Ip、及びIn の同じ表示区
域から、例として画素セット201、202、及び30
1を示す。フレームIn は、ビデオ変換符号器100に
よって動作補間形式により符号化されようとするフレー
ムである。フレームIm は、フレームIn に対して過去
にある基準フレーム、又、フレームIp は、フレームI
n に対して未来にある基準フレームである。
【0066】画素セット301のQ×Rサブセットであ
る画素ブロック302が、符号化されようとするブロッ
クである。動作ベクトル及び対応する重みの探索は、ブ
ロック302について行われる。基準フレームは一般
に、図3の画素セット201、202、及び301で示
すように、一方は、動作補間形式によって符号化されよ
うとするフレームIn に対して過去にあるフレームIm
、他方は、このフレームIn に対して未来にあるフレ
ームIp から構成される。
【0067】しかし、符号化実現の際の自由裁量で、基
準フレームIm 及びIp の両方をフレームIn に対して
過去にあるようにしてもよい。
【0068】ブロック302について動作ベクトルと重
みとを決定するためには、フレームIm 及びIp の各々
における画素ブロックを向く方向を有する変位を動作推
定器118(図1)によって見いだし、誤差信号(E信
号)のエネルギー(Eエネルギー)の目安となる、その
ブロックを構成する画素値の加重合成値が最小になるよ
うにする必要がある。このような最小値は、次の数式
[数2]で表される。
【0069】
【数2】
【0070】dm 及びdp はそれぞれ、フレームIm 及
びIp についての変位である。dm及びdp に対する値
の候補を、図3において図式的に、ベクトル303及び
304として示す。又、Dm 及びDp は、フレームIm
及びIp における探索範囲に対応する。Dm 及びDp に
よって定義される探索範囲を、図3において図式的に、
影を付けた領域305及び306で示す。αm 及びαp
は、フレーム201及び202から結合されるそれぞれ
のブロックの各画素値に対する重みファクターである。
【0071】本発明により、最適変位と重みとは、次に
示す数式[数4]の、αm 及びαpに関する偏導関数が
0(ゼロ)に等しいという条件を入れることによって、
決まる。
【0072】
【数4】
【0073】これから、2つの線形方程式を含む次の数
式[数A]が導かれる。 M.u = v [数A]
【0074】ここにおいて、ベクトルu及びvは、次の
数式[数5]及び[数6]で表され、行列Mは、数式
[数7]で表される。
【0075】
【数5】
【0076】
【数6】
【0077】
【数7】
【0078】行列Mは、x、dm、dpの全ての値に対し
て有限且つ正とすることができ、これによって、dm、
dpの対について検討評価された結果として、対応する
重みの最適値、u*=αm*,αp*、が得られ、この特定の
dm、dpの対についてEエネルギーが最小になることが
保証される。行列Mが特異値の場合、数式[数2]を満
足するような値αm*,αp* の無限セットが生じる。
【0079】このような縮退例は例えば、Im(x)及
びIp(x)の両方でブロックについて完全なマッチン
グが存在する(誤差がない)場合に起こる。このような
縮退例については、重みの1つについての最適値と、残
りの重みについての最適値とが、数式[数A]で表され
る2つの線形方程式のいずれかを解くことによって得ら
るため、任意の値を選ぶことができる。非縮退例におい
ては、重みu* のセットについての最適解は、次の数式
[数8]で与えられる。 u* = M-1.v [数8]
【0080】実際値と入れ替える前においては、理想的
な重みu* は、変位dm、dpの対に依存する関数であ
る。したがって、最適解では、本発明に基づき、数式
[数A]を満足し且つEエネルギーを最小にするような
dm、dpの対を選択することを要する。
【0081】このような最適のdm、dpの対を見いだす
には、本発明に基づき、候補変位の対(変位対)のセッ
トの中から探索する必要がある。一般に、探索範囲内に
ある変位対は全て、候補変位対のセットに含まれる。候
補変位対のセットの各メンバーについて、数式[数8]
から特定のu* 値が得られるように、行列M、M-1とベ
クトルvとが検討評価される。
【0082】それから、本発明に基づき、Eエネルギー
の計算用に、u*、 及び対応する変位dm、dpの値が用
いられる。もし或る特定の変位対について、探索中に既
に検討評価された他の変位対よりも小さいEエネルギー
値が導き出された場合には、この特定変位対のn項組
(αm*、αp*、dm、dp)が記憶される。記憶されたn
項組のEエネルギーも記憶され、これによって、以後に
続く各n項組のエネルギーが検討評価される際に、記憶
されているn項組のEエネルギーとの比較を迅速に行う
ことができる。
【0083】全ての候補変位対が検討評価され終ったと
きにまだ残存しているn項組は、すなわち、符号化され
る画素ブロックについての最適重み及び変位である。こ
れらは、本発明に基づき、画素ブロック302について
の重み及び動作ベクトルとして動作推定器18(図1)
によって供給される。尚、本発明の範囲に影響を与える
ことなく、Eエネルギーの代わりに、総合誤差信号を表
す別の尺度すなわち表示方式を用いることができること
は、当業者に明かである。このような代替表示の1つと
して、絶対値形式の関数がある。
【0084】本発明を実現する際の自由裁量で、且つ本
発明に基づき、種々の方法を用いて探索プロセスを簡略
化且つ加速化、又は単に加速化することができる。本発
明によるこのような方法の1つは、誤差信号エネルギー
(Eエネルギー)が所定のしきい値Tより下がった場合
に、探索プロセスを中断して特定のdm、dpを利用する
方法である。
【0085】この方法は、絶対的最小値ではないかも知
れないが最小値として条件を満足する程度に小さなEエ
ネルギーを見出そうとするもので、これによって、検討
を要する候補変位dm、dp対の数に限度を設けることが
できる。これは、一旦Eエネルギーについて条件を満足
する程度に小さな値が得られると、残りの候補変位d
m、dpの対を検討する必要がなくなるからである。
【0086】しきい値を用いた探索においてしきい値を
満足する変位対を見いだす速度は、候補変位対を検討評
価する順序を制御することによって更に増大させること
ができる。又、どの変位対を候補変位対セットのメンバ
ーにするかの選択を制御することによっても、検討評価
すべき候補変位対の数を制限できる。候補変位対を候補
変位対のセットに加えるか又はセットから削除するか
は、前に行った候補変位対検討評価結果に基づく。変位
対選択の制御を、しきい値基準と組み合わせることもで
きる。
【0087】最適重み及び変位を探索するプロセスにお
いて、候補変位対のセットに対して加除する候補変位
対、を制御して最適重み及び変位の探索プロセスを短縮
する方法の一例は、Eエネルギーが、変位が最小ひずみ
の方向から外れるに従い、単調に減少する事実に基づい
ている。図4に、フレームIm、Ip、及びIn と同じ区
域から取った画素セット201、202、及び301
を、画素セット例として示す。
【0088】画素ブロック401は、補間すべきフレー
ムIn の格子に位置する、現対象画素ブロックである。
図4に関連して、例えば次に例示する一連の過程によっ
て、本発明に基づき動作ベクトルとして用いられる条件
を満足する変位対の探索を行う。各変位は、xが指す座
標原点に対する位置として定義される。本例では、座標
原点402を、ブロック401の中心にある十字で示
す。
【0089】ゼロ変位(0,0)、及びx、例えばブロ
ック401の中心、から総探索区域の距離の約1/4だ
け離れたほぼ等距離の位置にあるフレームIm及びIpの
各々の中の所定の位置によって定義される変位に対応す
る全ての変位が、最初の候補変位セットとして選択され
る。
【0090】例えば、画素セット201及び202の各
々においては、ゼロ変位403が選択される。又、ブロ
ック中心401の周囲の、構成要素に関する最大変位D
m 及びDp のそれぞれ1/2よりも小さい最大整数、例
えばDm =Dp=7 に対して3、だけブロック中心40
1から離れた位置として定義される8個の位置も選択さ
れる。選択された位置404のセットの各メンバーを図
4に少なくとも1つのXで示す。
【0091】その後、フレームIm 内の位置によって定
義される1つの変位とフレームIp内の位置によって定
義される1つの変位とを有する、選択された全ての変位
の対としての組合せからなる変位対のセットが決定され
る。本例では、この対セットのメンバーは、81個の候
補変位から構成されることになる。
【0092】この対セットの各候補変位対について、E
最小エネルギーが計算される。Eエネルギーが最小とな
る変位対を、dm(0)及びdp(0)と名付ける。この選択さ
れた変位対は、フレームIm 中の位置によって定義され
る1つの変位とフレームIp中の位置によって定義され
る1つの変位とを有する。本例においてdm(0)及びdp
(0)を定める位置405の対を、画素セット201及び
202の各々中に、Xと、中を黒く塗りつぶした正方形
との両方のマークで示す。
【0093】次に、候補変位セットから、削除されたメ
ンバーが取り除かれる。そして、位置405によって定
義される変位、すなわちdm(0)及びdp(0)、及び位置4
05のセットの各位置から総探索区域の距離の約1/8
だけ離れたほぼ等距離の位置にあるフレームIm及びIp
の各々の中の所定の位置によって定義される変位が、新
たな候補変位セットとして選択される。
【0094】例えば、画素セット201及び202の各
々において、dm(0)及びdp(0)と、位置405の周囲
の、構成要素に関する最大変位Dm及びDpのそれぞれ1
/4よりも小さい最大整数、例えばDm =Dp=7 に対
して2、だけ位置405から離れた位置として定義され
る8個の位置とが選択される。選択された位置406の
全セットを図4に、少なくとも1つの、中を黒く塗りつ
ぶした正方形のマークで示す。
【0095】その後、フレームIm 内の位置によって定
義される1つの変位とフレームIp中の位置によって定
義される1つの変位とを有する、このように選択された
全ての変位の対としての組合せからなる第2の変位対セ
ットが決定される。本例では、この第2の対セットのメ
ンバーは、81個の候補変位から構成される。
【0096】この第2の変位対セットの各候補変位対に
ついて、最小Eエネルギーが計算される。Eエネルギー
が最小となる変位対を、dm(1)及びdp(1)と名付ける。
このようにして選択された変位対は、フレームIm 内の
位置によって定義される1つの変位とフレームIp 内の
位置によって定義される1つの変位とを有する。本例に
おいて、dm(1)及びdp(1)を定める点は位置407のセ
ットで、その位置を画素セット201及び202の各々
中に、中を黒く塗りつぶした正方形と、円との両方のマ
ークで示す。
【0097】最後に、候補変位セットから、削除された
メンバーが再び取り除かれる。そして、位置407によ
って定義される変位、すなわちdm(1)及びdp(1)、及び
位置407のセットの各位置から総探索区域の距離の約
1/16だけ離れたほぼ等距離の位置にあるフレームI
m及びIpの各々の中の所定の位置によって定義される変
位が、最後の候補変位セットとして選択される。
【0098】例えば、画素セット201及び202の各
々において、dm(1)及びdp(1)と、位置407の周囲
の、構成要素に関する最大変位dm(1)及びdp(1)のそれ
ぞれ1/8よりも小さい最大整数、例えばDm =Dp=
7 に対して1、だけ位置407から離れた位置として
定義される8個の位置とが選択される。選択された位置
408の各々を図4に少なくとも1つの円で示す。
【0099】その後、フレームIm 内の位置によって定
義される1つの変位とフレームIp内の位置によって定
義される1つの変位とを有する、このように選択された
全ての変位の対としての組合せからなる第3の変位対セ
ットが決定される。本例では前と同様に、この第3の対
セットのメンバーは、81個の候補変位から構成される
ことになる。
【0100】この第3の対セットの各候補変位対につい
て、最小Eエネルギーが計算される。Eエネルギーが最
小となる変位対を、dm(2)及びdp(2)と名付ける。この
選択された変位対は、フレームIm 内の位置によって定
義される1つの変位とフレームIp 内の位置によって定
義される1つの変位とを有する。
【0101】本例において、dm(2)及びdp(2)を定める
点は位置409のセットで、その位置を画素セット20
1及び202の各々の中に、中を黒く塗りつぶした円で
示す。この、フレームIm 内の位置によって定義される
1つの変位とフレームIp 内の位置によって定義される
1つの変位とを有する、選択された変位対が、画素ブロ
ック402についての動作ベクトルとして選択される。
【0102】更に、本発明に基づき、Eエネルギーが所
定のしきい値Tに等しく又はより小さくなった場合に、
この、動作ベクトルとして使用する変位対の探求プロセ
スを終結させるように決めてもよい。この場合、Tより
小さいEエネルギーに最初に到達した変位対を動作ベク
トルとして選択する。尚、選ばれたブロックの大きさ及
び実現に際して条件とされる誤差限界によっては、更に
追加して探索過程を続行することはもちろん可能であ
り、これは当業者にも明らかである。
【0103】動作ベクトルの対とこれらに対応する重み
とを見いだす探索プロセスにおいて、これら動作ベクト
ルの対と重みとを見いだす際に検討する必要のある候補
変位対の数を減らしてプロセスを短縮するための方法の
別の例においては、本発明に基づき、候補変位セットの
メンバーである変位対を設定するのに、空間的に近隣に
ある画素ブロックと個々の画素とに関する情報を用い
る。
【0104】この設定方策は、或るフレームの或る特定
の区域の画素ブロックは全て、移動中の単一体の一部に
なりそうである、という概して正しい主張に基づく。し
たがって、その単一体を構成するブロックは全て、フレ
ームからフレームへほぼ均一な仕方で移動するものと初
めに想定する。図5に、ビデオ変換符号器100(図
1)によって符号化すべきフレームIn の一部が、制御
・フレーム再構成ユニット101によって画素ブロック
に分割された状態を示す。
【0105】画素ブロック501及び502は、x(00)
に位置して現在符号化されようとしている画素ブロック
503の左側及び上側にそれぞれ位置するフレームIn
内の位置x(01)及びx(10)に位置する。画素ブロック5
01及び502についての変位対すなわち動作ベクトル
の最適セットを、A=(dm(01),dp(01))及びB=
(dm(10),dp(10))とそれぞれ名付ける。
【0106】自然場面の一連のイメージについては動作
の場が円滑であるとの想定に基づいて、画素ブロック5
03に対する変位対を、最初の変位対A又はBのいずれ
かから選択し、C=(dm(00),dp(00))と名付ける。
A又はBのいずれの最初の変位対を選択してCとするか
の選択においては、いずれの変位対においてEエネルギ
ーが最小になるかを判断し、そのように判断された変位
対をCとする。
【0107】このようにして動作ベクトルとされた変位
対が表す画素ブロック503の動作の推定は、候補変位
対について追加探索することで更に改善される。この場
合、しきい値方式による探索方法を用い、基準フレーム
Im及びIpの各々に1つの変位を有するような、探索範
囲内にある全ての候補変位を走査し、選択された動作ベ
クトルが、Cの値に近接する変位値に対するEエネルギ
ー最小値を有するような変位対を探索する。
【0108】動作ベクトルの対とこれらに対応する重み
とを見いだす探索プロセスを短縮するための方法の更に
別の例は、基準フレームIm及びIpの間で動作ベクトル
を探索する対象フレームを一方から他方へ交互に切り換
える、すなわちdm が固定のときはdp を変え、又はそ
の逆とする方法である。この方法は、ピンポン探索とい
われている。初めに固定することにした基準フレーム
は、動作補間符号化すべきフレームIn に時間的に最も
近い。その理由は、このフレームの近隣ブロックについ
ての最初の推定に、より信頼がおけるからである。
【0109】走査には、2つの走査順序のうちの1つを
用いる。説明を分かりやすくするために、Cとして選択
された最初の変位をdm,0 、及びdp,0 と呼び替えるこ
とにする。すなわち、dm,0=dm(00)及びdp,0=dp(0
0)となる。
【0110】図6に、ピンポン探索を構成する、例えば
w個のステージのうちの、第1番目、第2番目、及び第
w番目のステージにおける画素ブロック601及び60
2を示す。ここに、wはブロックごとに異なる変数であ
る。フレームIm 内にある画素ブロック601及びフレ
ームIp 内にある画素ブロック602は、位置的にフレ
ームIn の画素503に対応する。変位対603が最初
にCとされる。説明を簡単にするために、dp が最初に
固定であると仮定する。
【0111】dp,0 と組み合わされて対を成す変位dm
の全ての値が、dm,0 の周りに円形状に走査される。図
6に示す探索例において候補変位が選択される順序を、
dmの有する各々の値に対応する各点に属する数値で示
す。反時計廻り又は時計廻りのいずれの向きを取るかは
任意に決める。
【0112】誤差信号エネルギー(Eエネルギー)が所
定のしきい値Tより小さくなり次第、探索プロセスは停
止され、現候補変位dm 及びdp が動作ブロックとして
採用される。Eエネルギーがしきい値Tより小さくなら
ないでdm の全ての値の走査が済んだ場合は、Eエネル
ギーの最小値につながるdm がフレームIn 内において
固定され、dm,1 と名付けられる。
【0113】次に、フレームIp 内の変位dp につい
て、dp,1 の廻りに同様な円形状に走査が継続される。
このピンポン探索手順が、Eエネルギーがしきい値Tよ
り小さくなるか、又は減少しなくなるまで繰り返され
る。フレームIn とフレームIpとの間の切換が行われ
るにしたがってEエネルギーは単調に減少し、探索は確
実に集束する。
【0114】探索を更に加速するため、dp,j と組み合
わされて対を成す変位dm の全ての値及びdm,j と組み
合わされて対を成す変位dp の全ての値について探索を
行う代わりに、フレームIn 及びフレームIp の各々の
探索範囲内にある選ばれた変位サブセットのみが探索を
受けるようにする。ここで指標jは、フレームIn 及び
フレームIp の各々が探索プロセスにかけられる回数を
意味する。サブセットは、変位が固定されていない方の
フレームの現変位に位置的に近接している変位から構成
されるように選ぶ。
【0115】例えば、dp,j が固定のときにdm,j 最も
近接している8個の近隣ブロック及びdm,j 自身だけを
走査することに決めた場合には、上記と同様なピンポン
方式でフレームIp に進む際に、これら9個の変位対以
上にEエネルギーを最小化させるdm (dm,j+1 と呼
ぶ)の値が、一定値に保たれる。
【0116】ここで、周知の共役方向探索方式を本発明
に基づいて拡張し、候補変位探索を加速する方法の1つ
として用いることとする。この拡張とはすなわち、動作
ベクトルを見いだす際に候補変位セットのメンバーにつ
いて探索を行う順序を定めることである。この場合の説
明上、探索範囲内の変位対はすべて、候補変位対のセッ
トに含まれるものとする。図7、図8及び図9に、拡張
された共役方向探索方式の実現例を順次連続する、分割
された3つの流れ図で示す。
【0117】プロセスの手順は、動作補間器129(図
1)によって実行され、或るブロックについて、動作ベ
クトルとして用いられる変位セットが必要な場合に、ス
テップ801(図7)の入口から開始される。ステップ
802において、現最小Eエネルギー(Smin) を無限
大として初期化する。
【0118】次にステップ803において、第1の基準
フレーム、本例ではフレーム Im、に関する変位が、上
に定義されたCとして選択された最初の変位と同じ行成
分値(行値)を有し、列成分値(列値)については、探
索範囲Dmax によって定義される際左端の列変位に合わ
せた値を有するものと定義する。説明上、Dm=Dp=D
max とし、Dmax は、行成分Dmax,x と列成分Dmax,y
とを有するものとする。更に、行のフラッグである 「m
x-flag」が1に設定される。
【0119】同様にステップ804において、第2の基
準フレーム、本例ではフレーム Ip、に関する変位が、
上に定義されたCとして選択された最初の変位、と同じ
行値を有し、列値については、探索範囲Dmax によって
定義される際左端の列変位に合わせて設定されるものと
定義する。又、行のフラッグである 「px-flag」が1に
設定される。
【0120】尚、最右端の方向と最左端の方向とは、本
探索の目的上、均等に置き換えが可能である。同様に、
最上端の方向と最下端の方向とは、本探索の目的上、均
等に置き換えが可能である。更に、行と列の順序も、本
探索の目的上、均等に置き換えが可能である。本例にお
ける方向は、単に説明上の便利さから選んだものであ
る。その後、ステップ805において、現変位値の対に
ついてEエネルギーが計算され、Sと名付けられる。
【0121】次に、条件付き分岐点ステップ806にお
いて、SがSmin より小さいかどうかが点検される。も
しステップ806における点検結果がYESの場合、プ
ロセスはステップ807に進み、そこで次に示す値の設
定が行われる。
【0122】すなわち、Smin が変更されたことを示す
フラッグである「変更-min」フラッグが1に、フレーム
Im における変位の現推定値を含む変数であるdm,min
がdm に、フレームIp における変位の現推定値を含む
変数であるdp,min がdp に、それぞれ設定される。そ
して、Smin がSの現在値に合わせて設定される。プロ
セスはそれから条件付き分岐点ステップ808(図8)
に進む。
【0123】もしステップ806における点検結果がN
Oの場合、プロセスは直接にステップ808に進む。条
件付き分岐点ステップ808においては、 「px-flag」
が1に設定されているかどうかが点検される。もしステ
ップ808における点検結果がNOの場合、プロセスは
条件付き分岐点ステップ809に進み、そこでdp,xが
最下端行値Dmax,x に等しいかどうかが点検される。
【0124】もしステップ809における点検結果がN
Oの場合、プロセスはステップ810に進み、そこで変
位dp の行値が1だけ増大される。プロセスはそれから
条件付き分岐点ステップ805(図7)に移り、ここで
Sの新たな値が定められ、更に点検される。もしステッ
プ809における点検結果がYESの場合、プロセスは
条件付き分岐点ステップ811に進み、そこで「変更-m
in」フラッグが1に設定されているかどうかが点検され
る。
【0125】もしステップ811における点検結果がY
ESの場合、プロセスはステップ812に進み、そこ
で、新たなdp 推定値が、最小Eエネルギー値と最左端
列変位とを有することが判明した行変位、に合わせて設
定される。更に、「変更-min」フラッグが0(ゼロ)
に、「px-flag」 が1に、それぞれ設定され、プロセス
はステップ805(図7)に戻る。
【0126】もし条件付き分岐点ステップ808におけ
る点検結果がYESの場合には、プロセスは条件付き分
岐点ステップ813に進み、そこでdp,y が最右端列変
位値Dmax,y に等しいかどうかが点検される。もしステ
ップ813における点検結果がNOの場合、プロセスは
ステップ814に進み、そこで変位dp の列値が1だけ
増大される。プロセスはそれから条件付き分岐点ステッ
プ805(図7)に移り、ここでSの新たな値が定めら
れ点検される。
【0127】もしステップ813における点検結果がY
ESの場合、プロセスは条件付き分岐点ステップ815
に進み、そこで「変更-min」フラッグが1に設定されて
いるかどうかが点検される。もしステップ815におけ
る点検結果がYESの場合、プロセスはステップ816
に進み、そこで、新たなdp 推定値が、最小Eエネルギ
ー値と最上端行変位とを有することが判明した列変位、
に合わせて設定される。更に、「変更-min」フラッグが
0(ゼロ)に、「px-flag」 が0(ゼロ)に、それぞれ
設定され、プロセスはステップ805(図7)に戻る。
【0128】もしステップ811又は815における点
検結果がNOの場合、プロセスは条件付き分岐点ステッ
プ817(図9)に進み、そこで 「mx-flag」フラッグ
が1に設定されているかどうかが点検される。もしステ
ップ817における点検結果がNOの場合、プロセスは
条件付き分岐点ステップ818に進み、そこでdm,xが
最下端行値Dmax,x に等しいかどうかが点検される。
【0129】もしステップ818における点検結果がN
Oの場合、プロセスはステップ819に進み、そこで変
位dm の行値が1だけ増大される。プロセスはそれから
条件付き分岐点ステップ805(図7)に移り、ここで
Sの新たな値が定められ、更に点検される。もしステッ
プ818における点検結果がYESの場合、プロセスは
条件付き分岐点ステップ820に進み、そこで「変更-m
in」フラッグが1に設定されているかどうかが点検され
る。
【0130】もしステップ820における点検結果がY
ESの場合、プロセスはステップ821に進み、そこ
で、新たなdm 推定値が、最小Eエネルギー値と最左端
列変位とを有することが判明した行変位、に合わせて設
定される。又、「変更-min」フラッグが0(ゼロ)に、
「mx-flag」 が1に、それぞれ設定され、プロセスはス
テップ805(図7)に戻る。
【0131】もしステップ817における点検結果がY
ESの場合、プロセスは条件付き分岐点ステップ822
に進み、そこでdm,y が最右端列変位値Dmax,y に等し
いかどうかが点検される。
【0132】もしステップ822における点検結果がN
Oの場合、プロセスはステップ823に進み、そこで変
位dm の列値が1だけ増大される。プロセスはそれから
条件付き分岐点ステップ805(図7)に移り、ここで
Sの新たな値が定められ、更に点検される。もしステッ
プ822における点検結果がYESの場合、プロセスは
条件付き分岐点ステップ824に進み、そこで「変更-m
in」フラッグが1に設定されているかどうかが点検され
る。
【0133】もしステップ824における点検結果がY
ESの場合、プロセスはステップ825に進み、そこ
で、新たなdm 推定値が、最小Eエネルギー値と最上端
行変位とを有することが判明した列変位、に合わせて設
定される。又、「変更-min」フラッグが0(ゼロ)に、
「mx-flag」 が0(ゼロ)に、それぞれ設定され、プロ
セスはステップ805(図7)に戻る。もしステップ8
20又は824における点検結果がNOの場合、変位d
m,min 及びdp,min の現在の値がステップ826を経て
返される。その後、プロセス手順はステップ827で出
口に至り、終結する。
【0134】代わりの方法として、限られた数、例えば
3又は5個の変位セットを、各フレームについてそれぞ
れ、[2|Dm|+1]2、及び[2|Dp|+1]2では
なく、各々の方向において比較してもよい。
【0135】実際には、補間されたフレームIn に現存
する対象物は基準フレームIm 又はIp の少なくとも一
方に常に存在する。したがって、(αm,αp)の分布
は、次の数式[数9]を満足するような分布である。
【0136】 αm+αp = 1 [数9]
【0137】上記数式[数2]の方程式の最適解は、次
の数式[数10]で表すことができる。
【0138】
【数10】
【0139】同様に、或るビデオ場面において、たいて
いの対象物は一定の速度で動くので、フレームIn 内に
ある対象物についての基準がフレームIm 及びIp の両
方にある限り、次の数式[数11]で表される制限を課
すことができる。 dm = (n−m)/(n−p)dp [数11] ここにおいて、m,n及びpは、過去の基準フレーム、
符号化すべきフレーム、及び未来の基準フレームのそれ
ぞれのフレーム番号である。
【0140】この場合、検討対象とすべき変位対の数は
([2|Dm|+1]2 [2|Dp|+1]2)から[2
max(|Dm|,|Dp|)+1]2に減少する。但
し、画素以下の細かさの精度は必要とされないものと仮
定する。
【0141】任意の変位対dm、dpについて、これらの
変位がどの様に導き出された場合でも、この対に対して
最小Eエネルギーをもたらす重み対αm、αpは、数式
[数8]を解くことによって得られる。
【0142】条件を満足する程度に小さなEエネルギー
を持ったn項組 (αm*、αp*、dm、dp) が一旦決ま
った後は、重みαm*、αp*、を量子化して、それらの伝
送に要する帯域幅を制限することが望ましい。又通常、
或る重み対、αm*、αp*が、異なる対、αm(q)、αp(q)
へと量子化される場合に発生するEエネルギーの増加を
最小にすることが好ましい。量子化によるEエネルギー
の、許容増加量に限度を設けることによって、適切なス
テップの大きさが選べる。
【0143】重みの値をそれぞれ△αm及び△αpだけ変
化させた場合に、Eエネルギーの表示内容を微分解析し
て得られるEエネルギーの増加量△は、次の数式[数1
2]で与えられる。 △ = m11(△αm)2+m22(△αp)2+2m12(△α
m)(△αp)[数12]ここに、m11及びm22は、行列
Mの対角要素、m12は、行列Mの非対角要素である。
【0144】尚、ここで重要なのは、数式[数12]に
はフレームIn から取った値が含まれていないことであ
る。このことから、量子化によるEエネルギー増加量に
ついての許容最大値△max が判っている限り、復号器
が、フレームIm 及びIp の再構築フレームから直接に
αm及びαpについての量子化ステップの大きさを確実に
推定できる。
【0145】非縮退例(|M|≠0)においては、αm
及びαpについての量子化ステップの大きさとして、E
エネルギーの増加量△をしきい値△max 以下に維持する
ような大きさを選ぶことが可能である。それには、上記
数式[数12]において△αm及び△αp を解けばよ
い。結果として得られる量子化ステップの大きさは、次
に示す数式[数13]及び数式[数14]によってそれ
ぞれ与えられる△αm 及び△αp の値以下に維持されな
ければならない。 △αm = (m22/m11)× △αp [数13] △αp = (m11△max/|M|)1/2 [数14]
【0146】数式[数9]の制約が課される場合、△α
m についての量子化ステップの大きさの最大値は、次の
数式[数15]で与えられる。 △α = (△max/(m11+m22−2m12))1/2 [数15]
【0147】尚ここで、重み値に数式[数9]の制約を
課すことによって、Eエネルギーの値がαm 及びαp の
量子化ステップの大きさに左右される度合、がきわめて
小さくなることが実験的に観察された。この数式[数
9]の制約を課さない場合には、m11又はm22の値が大
きいことから、△αm 及び△αp について、より大きな
量子化ステップが必要となる。
【0148】図10に、本発明に基づき、符号化すべき
画素ブロックについての動作ベクトルと重みとを生成す
るために動作推定器118(図1)が行う過程の簡単な
組合せを流れ図で示す。プロセスの手順は、動作ベクト
ルと重みとを生成すべきと判断されたときに、ステップ
1001から開始される。その後、ステップ1003に
おいて、誤差信号エネルギー(Eエネルギー)について
の現在の記憶値 (Es)を無限大として初期化する。ス
テップ1005においては、各基準フレームについて、
候補変位が決定される。
【0149】次にステップ1007において、候補変位
が、dmとdpとからなるグループからなるセットの形に
グループ分けされる。次の処理対象となるdm、dpグル
ープは、ステップ1009において、この候補変位のグ
ループセットの中から得られる。ステップ1011にお
いて、そのdm、dpグループについて、M、M-1、及び
ベクトルvが検討評価される。
【0150】次のステップ1013において、本発明に
基づき、u*=M-1.v が導き出される。ステップ10
15では、 αm*、αp*、dm及びdp についてのEエネ
ルギー(Ee) が計算される。その後、条件付き分岐点
ステップ1017において、Ee がEs より大きいかど
うかが点検される。もしステップ1017の結果がNO
なら、プロセスはステップ1019に進み、そこでαm
*、αp*、dm及びdpが記憶され、Es が、現在のEe
に等しく設定された後、次のステップ1021に進む。
【0151】もしステップ1017の結果がYESな
ら、プロセスは直接、ステップ1021に進む。ステッ
プ1021は条件付き分岐点で、ここでEs がしきい値
Tと等しい又はより小さい状態にあるかどうかが点検さ
れる。
【0152】もしステップ1021の結果がNOなら、
プロセスはステップ1023に進み、そこでdm、dpグ
ループが再調整される。この再調整は、ステップ100
9におけるグループの選択順序の再構成であり、セット
へのグループ追加又はセットからのグループ削除のうち
いずれか効率的な探索に必要な操作である。この後、プ
ロセスはステップ1027に進む。
【0153】もしステップ1021の結果がYESな
ら、プロセスはステップ1025に進み、ここで、残存
するdm、dpグループがすべて削除され、処理すべきグ
ループが後に残らない状態となる。ステップ1027は
条件付き分岐点で、ここでグループセット中に処理を要
するdm、dpグループがまだ残っているかどうかが点検
される。もしステップ1027の結果がYESなら、プ
ロセスはステップ1009に戻り、処理すべきグループ
が求められる。
【0154】もしステップ1027の結果がNOなら、
プロセスはステップ1029に進み、必要ならオプショ
ンの量子化操作が行われる。この量子化は、実際には量
子化器131(図1)によって行われる。その後、プロ
セスは出口のステップ1031に至り、終結する。αm
*、αp*、dm、dpの最終記憶値は、動作ベクトルと、
これに対応するオプションの重みとして供給される。
【0155】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。
【0156】尚、特許請求の範囲に記載した参照番号は
発明の容易な理解のためで、その技術的範囲を制限する
よう解釈されるべきではない。
【0157】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、ビ
デオイメージフレームにおける画素ブロックのデータの
圧縮符号化において動作ベクトルを構成する最適候補変
位対及びこれに対応する重み対を選択する際の誤差最小
化プロセスで、所定の探索範囲内の全ての候補変位対及
び重み対について検討評価を行う代わりに、例えば誤差
信号エネルギーが所定のしきい値より下がったときにほ
ぼ最小値に達したものとみなして探索を終了するように
して、プロセスの簡略化、加速化を計るいるので、従来
技術による方法装置よりも効率よくデータの圧縮符号化
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのビデオ変換符号器の簡
略ブロック図である。
【図2】2つのフレーム間での画素ブロックマッチング
探索プロセスの局面を示す説明図である。
【図3】2つの基準フレームを用いた符号化システムに
生じる加重平均プロセスの説明図である。
【図4】2つの基準フレームを用いた場合に採用可能な
3段探索方式の局面を示す説明図である。
【図5】画素ブロックに分割されたフレームIn の一部
分を示す説明図である。
【図6】順次に走査(スキャニング)を行うようにし
た、しきい値探索方式を示す説明図である。
【図7】図8及び図9と一体に連結された、本発明に基
づき、2つの基準フレームを用いた場合用に拡張された
共役方向探索方式、を示す流れ図の一部である。
【図8】図7及び図9と一体に連結して、本発明に基づ
き、2つの基準フレームを用いた場合用に拡張された共
役方向探索方式、を示す流れ図の一部である。
【図9】図7及び図8と一体に連結して、本発明に基づ
き、2つの基準フレームを用いた場合用に拡張された共
役方向探索方式、を示す流れ図の一部である。
【図10】本発明による、符号化すべき画素ブロックに
対する動作ベクトルと重みとを生成するための動作推定
の際に必要な過程の組合せを簡単に示す流れ図である。
【符号の説明】
100 ビデオ変換符号器 101 制御・フレーム再構成ユニット 102 第1制御バス 103〜110、113、114 スイッチ素子 111 ブロック形式ユニット 112 減算器 115 第2制御バス 116、121、122 可変長符号器(VLC) 117 多重化・バッファユニット 118 動作推定器 119 離散コサイン変換ユニット(DCT) 120 量子化器 123 逆量子化器 124 逆離散変換ユニット(IDCT) 125 フレームバッファ(F1) 126 加算器 127 ゼロブロック源 128 動作補償器 129 動作補間器 130 フレームバッファ(F2) 131 量子化器(オプション) 201、202、 203 画素セット 204 影を付けた領域 301、302 画素セット(ブロック) 303、304 フレームについての変位を表すベクト
ル 401 画素セット(ブロック) 402 座標原点 403 ゼロ変位 404 第1の候補変位を定義する位置として選択され
た位置 405 誤差信号(E)のエネルギー(Eエネルギー)
が最小となるような変位対dm(0)及びdp(0)を定める位
置 406 第2の候補変位を定義する位置として選択され
た位置 407 Eエネルギーが最小となる変位対dm(1)及びd
p(1)を定める位置 408 第3の候補変位を定義する位置として選択され
た位置 409 Eエネルギーが最小となる変位対dm(2)及びd
p(2)を定める位置 501、502、503、601、602 画素ブロッ
ク Im 過去フレーム Ip 未来フレーム In 符号化すべき現フレーム BIT信号 VIDIN信号のフレームを表す符号化さ
れたディジタルデータ信号(BITSTREAM信号) BLK信号 順序再設定された画素ブロック信号(BL
OCKS信号) E信号 ブロックの動作補償予測符号化又は動作予測補
間符号化による再構築バージョンの実際のブロックに関
しての誤差を表す信号(誤差信号) V信号 ディジタル形式で表される、一連のイメージフ
レーム
【数3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リカルド レオナルディ スイス ジュネ−ヴ シィ−エイチ−1204 9 ル− エティエンヌ デュモン

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各フレームが少なくとも1つのイメージ
    表示子を有するような複数のフレームから構成される印
    加ビデオ信号の或るフレーム内の所定の位置にある符号
    化すべき画素ブロックに関して、前記ビデオ信号の前記
    複数のフレームのうち基準フレームに指定され複数の画
    素ブロックに分割される少なくとも2つのフレームか
    ら、変位及び対応する重みを表す信号のセットを発生さ
    せることによって、前記符号化すべき画素ブロックにつ
    いての符号化信号を発生させるためのビデオイメージ処
    理における符号化信号の発生方法において、 a.前記基準フレームをメモリに記憶させる過程と、 b.所定の選択基準に応じて、前記基準フレームの各々
    について前記符号化すべき画素ブロックの前記位置から
    計測され且つそのベクトルの大きさが所定の最大変位の
    ベクトルの大きさ以下の候補変位を選択する過程と、 c.前記選択された候補変位から、その候補変位グルー
    プのセットの各グループが前記基準フレームの各々から
    の候補変位をそれぞれ1つずつ有するような候補変位グ
    ループのセットを抜粋する過程と、 d.前記候補変位グループのセットの前記グループを、
    所定の順位付け基準に応じて順位付けする過程と、 e.前記候補変位グループの各々に、1つの候補重みが
    前記候補変位グループの1つのメンバーにそれぞれ対応
    するように、前記候補変位グループについての最良候補
    重みのセットを割り当てる過程と、 f.前記候補変位グループの各々について、前記符号化
    される画素ブロックの画素値と、符号化される前記画素
    ブロックの前記位置から前記候補変位の前記グループ内
    の前記候補変位のうちの対応する候補変位だけ変位され
    る前記基準フレームの前記画素ブロックの画素値の加重
    和であって前記記憶された基準フレームの前記画素ブロ
    ックの前記画素値のうちの対応する値に前記候補変位グ
    ループについての前記最良候補重みのセットのうちの対
    応する重みを乗ずることによって得られる加重和との、
    差異を示す合成誤差信号を、生成する過程と、 g.もし前記合成誤差信号が前に記憶された合成誤差信
    号よりも小さい場合又は前に合成誤差信号が全く記憶さ
    れていない場合に、前記最良候補重みと、前記対応する
    候補変位グループと、前記候補変位グループのセットの
    うちの、最小の合成誤差信号を有する候補変位グループ
    についての前記合成誤差信号とを記憶する過程と、 h.前記候補変位のうちの1つの候補変位グループとこ
    の1つの候補変位グループについての前記対応する最良
    候補重みのセットとが所定の条件を満足するまで、過程
    (b)から過程(h)までを繰り返す過程と、 i.前記符号化信号に、前記所定の条件を満足するよう
    な、候補変位の前記グループと前記グループに対する前
    記対応する最良候補重みのセットとを含めることによっ
    て、もし前記記憶された基準フレームのコピーが利用可
    能なら前記画素ブロックの再構築バージョンをその符号
    化信号から再構築可能なような、前記画素ブロックに対
    応する前記符号化信号を形成する過程と、 j.前記符号化信号を伝送媒体に送達する過程と、 からなることを特徴とするビデオイメージ処理における
    符号化信号の発生方法。
  2. 【請求項2】 前記選択基準が意味する選択すべき候補
    変位は、 前記基準フレームの各々について且つ前記選択過程の繰
    り返しの全てについて、 (1)前記符号化すべき画素ブロックの前記位置に同一
    の第1の端点を有するとともにそれぞれ異なる第2の端
    点を有する変位であって、 前記選択過程の最初の繰り返しにおいては、これらの第
    2の端点が、前記画素ブロックの前記位置、及び、前記
    画素ブロックの前記位置から、所定の距離セットのうち
    の或る所定の距離だけほぼ等距離離れ且つ相互にほぼ等
    距離離れた位置、にある変位、 更に、前記選択過程の前記最初の繰り返しに続く1つ以
    上の繰り返しにおいては、これら第2の端点が、前記生
    成過程の繰り返しのうち直前の繰り返しにおいて合成誤
    差信号が最小であった候補変位グループの中の前記基準
    フレームに対応する候補変位の第2の端点の位置として
    指定された位置にある変位、及び (2)前記指定された位置から、所定の距離セットのう
    ちの或る所定の距離だけほぼ等距離離れ且つ相互にほぼ
    等距離離れた位置にある変位、であることを特徴とする
    請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の距離セットが、前記選択過程
    の各繰り返しについて各1つの距離を含み、引き続いて
    行われる繰り返しが順次進むにつれてこの各1つの距離
    が順次短くなるように構成され、 前記所定の条件が、前記所定の距離セット中に残存する
    メンバーが取り尽くされて消滅することを意味する、 ことを特徴とする請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記選択基準が意味する選択すべき候補
    変位が、前記選択過程の最初の繰り返しにおいて、少な
    くとも1つの、前記符号化すべき画素ブロックに隣接す
    る画素ブロックを符号化するのに用いられる変位に対応
    する候補変位であることを特徴とする請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 前記選択基準が、 前記選択過程の最初の繰り返しに続く1つ以上の繰り返
    しにおいて、前記基準フレームのうちから前記選択過程
    の各繰り返しごとに循環的に選択する仕方によって選択
    される1つの特定の基準フレームについては、所定の候
    補変位サブセットを選択すること、及び、 前記1つの特定の基準フレームではない前記基準フレー
    ムの各々については、前記記憶された候補変位グループ
    の中の対応する1つの候補変位を用いること、を意味す
    ることを特徴とする請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 所定の順位付け基準が、前記候補変位グ
    ループのセットの順位付けを、最も近い過去に合成誤差
    信号が最小であった候補変位グループから前記1つの特
    定の基準フレームにおいて最も近い過去に用いられた候
    補変位、のまわりの渦巻の向きに基づいて行うことを意
    味することを特徴とする請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 前記選択基準が、 前記選択過程の最初の繰り返しに続く1つ以上の繰り返
    しにおいて、前記基準フレームのうちから前記選択過程
    の各繰り返しごとに循環的に選択する仕方によって選択
    される1つの特定の基準フレームであり且つ前記(b)
    から(h)までの過程の繰り返しのうちの直前の繰り返
    しにおいてこの1つの特定の基準フレームについて前に
    記憶されていた誤差信号よりも小さな合成誤差信号が記
    憶されていなかったような1つの特定の基準フレームに
    ついては、所定の変位サブセットを選択すること、及
    び、 前記1つの特定の基準フレームではない前記基準フレー
    ムの各々については前記記憶された候補変位グループの
    中の対応する1つの変位を用いること、 を意味することを特徴とする請求項4の方法。
  8. 【請求項8】 前記選択基準が更に、 前記(b)から(h)までの過程の前記繰り返しのうち
    の直前の繰り返しにおいて合成誤差信号が最小であった
    候補変位グループについての前記1つの特定の基準フレ
    ームからの1つの候補変位と同一の行成分又は同一の列
    成分を有するような前記1つの特定の基準フレームから
    の候補変位のみを選択すること、及び、 この同一の行成分又は同一の列成分を有するような候補
    変位の選択が、前記同一の行成分を有するような前記候
    補変位と、前記同一の列成分を有するような前記候補変
    位とを、前記選択過程の各繰り返しごとに交互に選択す
    ること、 を意味することを特徴とする請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 前記割り当て過程が、 前記候補変位グループのセットの各グループに対する1
    つの行列Mの各要素を検討評価する過程からなり、 前記行列は、列と行とに配列された行列要素を有し、1
    つの列と1つの行とが前記基準フレームの各々に対応し
    且つ列と行との両方について同様な順序に配列され、こ
    れらの列及び行は各々、これらの列及び行に対応し且つ
    前記符号化すべき画素ブロックの前記位置から前記候補
    変位の前記グループのうちの前記候補変位の中の対応す
    る1つの候補変位だけ変位する前記基準フレーム中の画
    素ブロックを識別するラベルを有し、前記行列要素は各
    々、前記行列要素の前記列ラベル及び行ラベルによって
    識別される画素ブロックの各対応する画素位置の値の積
    の和であり、 前記割り当てる過程が更に、 ベクトル要素を1つの列に配列されたベクトルvの各ベ
    クトル要素を検討評価する過程からなり、前記列の各行
    は、前記基準フレームの1つに対応し且つ前記行列Mの
    前記行と同様の仕方で順位付けされ、前記行は各々、前
    記行に対応し且つ前記符号化すべき画素ブロックの前記
    位置から前記候補変位の前記グループの各々のうちの前
    記候補変位の中の対応する1つの候補変位だけ変位する
    前記基準フレーム中の画素ブロック、を識別するラベル
    を有し、前記ベクトル要素は、前記行ラベルと前記符号
    化すべき画素ブロックとによって識別される前記画素ブ
    ロックの各々における各対応する画素位置の値の積の和
    であり、 前記割り当てる過程が更に、線形方程式M.u=v のシ
    ステムを解くことにより、前記候補変位グループの各々
    について、ベクトルu* を導く過程からなり、ベクトル
    u* の各ベクトル要素が候補重みを表し、1つの候補重
    みが前記候補変位グループの各候補変位メンバーに対応
    し且つ前記行列の前記行と同様の仕方で順位付けされ、 前記割り当てる過程が更に、 前記候補変位グループの各々に割り当てられる前記最良
    重みのセットとして、前記ベクトルu* を採用する過程
    からなる、 ことを特徴とする請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 異なるベクトルuq についての前記所
    定の条件を満足する前記候補変位グループに対応する前
    記ベクトルu* の各重みを量子化する過程を有する、 ことを特徴とする請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 2つの基準フレームIm、Ip が用いら
    れ、前記所定の量が△max であり、m11及びm22が行列
    Mの対角要素であり、m12が行列Mの非対角要素であ
    り、△αm 及び△αp が各々フレームIm 及びフレーム
    Ip について用いられる量子化ステップの大きさであ
    り、且つ△αm 及び△αp が各々、(m22/m11)×△
    αp 、及び(m11△max/|M|)1/2、より小さいか等
    しいように維持されることを要する、 ことを特徴とする請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 前記導く過程が更に、 前記ベクトルu*の全メンバーの和が、前記ステップの
    大きさ△αを(△max/(m11+m22−2m12))1/2、
    より小さいか等しい値に維持することを要するような
    状態をもたらす値、であることを要する、 ことを特徴とする請求項10の方法。
  13. 【請求項13】 前記抜粋する過程は、 前記複数の候補変位グループのうちの各グループ内の全
    ての変位が、前記基準フレーム内のイメージ表示子に対
    応する相対時間の関数によって互いに相関関係にある状
    態を必要とすることを特徴とする請求項1の方法。
  14. 【請求項14】 前記時間関数が、前記基準フレームと
    前記符号化すべき画素ブロックの前記フレームとの間の
    差異の比率であることを特徴とする請求項13の装置。
  15. 【請求項15】 各フレームが少なくとも1つのイメー
    ジ表示子を有するような複数のフレームから構成され
    る、入力として印加されたビデオ信号の或るフレーム内
    の所定の位置にある符号化すべき画素ブロックに関し
    て、前記ビデオ信号の前記複数のフレームのうち基準フ
    レームに指定され複数の画素ブロックに分割される少な
    くとも2つのフレームから、変位及び対応する重みを表
    す信号のセットを発生させることによって、前記符号化
    すべき画素ブロックについての符号化信号を発生させる
    ための、ビデオイメージ処理における符号化信号の発生
    装置において、 前記基準フレームを記憶する手段(125、130)
    と、 所定の選択基準に応じて、前記基準フレームの各々につ
    いて前記符号化すべき画素ブロックの前記位置から計測
    され且つそのベクトルの大きさが所定の最大変位のベク
    トルの大きさ以下の候補変位を選択する手段(118)
    と、 前記選択された候補変位から、その候補変位グループの
    セットの各グループが前記基準フレームの各々からの候
    補変位をそれぞれ1つずつ有するような候補変位グルー
    プのセットを抜粋する手段(118)と、 前記候補変位グループのセットの前記グループを、所定
    の順位付け基準に応じて順位付けする手段(118)
    と、 前記候補変位グループの各々に、1つの候補重みが前記
    候補変位グループの1つのメンバーにそれぞれ対応する
    ように、前記候補変位グループについての最良候補重み
    のセットを割り当てる手段(129)と、 前記候補変位グループの各々について、前記符号化され
    る画素ブロックの画素値と、符号化される前記画素ブロ
    ックの前記位置から前記候補変位の前記グループ内の前
    記候補変位のうちの対応する候補変位だけ変位される前
    記基準フレームの前記画素ブロックの画素値の加重和で
    あって前記記憶された基準フレームの前記画素ブロック
    の前記画素値のうちの対応する値に前記候補変位グルー
    プについての前記最良候補重みのセットのうちの対応す
    る重みを乗ずることによって得られる加重和との、差異
    を示す合成誤差信号を、生成する手段(118)と、 もし前記合成誤差信号が前に記憶された合成誤差信号よ
    りも小さい場合又は前に合成誤差信号が全く記憶されて
    いない場合に、前記最良候補重みと、前記対応する候補
    変位グループと、前記候補変位グループのセットのうち
    の、最小の合成誤差信号を有する候補変位グループにつ
    いての前記合成誤差信号とを記憶する手段(118)
    と、 前記候補変位のうちの1つの候補変位グループとこの1
    つの候補変位グループについての前記対応する最良候補
    重みのセットとが所定の条件を満足するまで、前記選択
    する手段、前記抜粋する手段、前記割り当てる手段、前
    記生成する手段、及び前記記憶する手段、の作動の順序
    立てと調整とを繰り返し行う手段(118)と、 前記符号化信号に、前記所定の条件を満足するような、
    候補変位の前記グループと前記グループに対する前記対
    応する最良候補重みのセットとを含めることによって、
    前記画素ブロックに対応する前記符号化信号を形成する
    手段と、 前記符号化信号を出力信号として供給する手段(11
    7)と、 からなるようにしたことを特徴とするビデオイメージ処
    理における符号化信号の発生装置。
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