JPH06254071A - 磁気共鳴映像装置及び磁気共鳴映像装置用プローブ - Google Patents

磁気共鳴映像装置及び磁気共鳴映像装置用プローブ

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JPH06254071A
JPH06254071A JP5049678A JP4967893A JPH06254071A JP H06254071 A JPH06254071 A JP H06254071A JP 5049678 A JP5049678 A JP 5049678A JP 4967893 A JP4967893 A JP 4967893A JP H06254071 A JPH06254071 A JP H06254071A
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JP
Japan
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coil
magnetic resonance
magnetic field
probe
coils
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Application number
JP5049678A
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English (en)
Inventor
Kazuya Okamoto
和也 岡本
Hideki Yoshioka
秀樹 吉岡
Takuji Suzuki
琢治 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 groundループの発生を阻止し、高周波
磁場を乱さずに良好な画像を作ることのできる磁気共鳴
映像装置用プローブを提供することを目的とする。 【構成】 groundループの少なくとも1部に観測
する磁気共鳴信号の周波数において高インピーダンスと
なる部分を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被検体の断層像を非侵襲
で撮影する磁気共鳴映像装置及び高周波磁場の送信と磁
気共鳴信号の受信を行なう磁気共鳴映像装置用プローブ
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴映像装置は、よく知られている
ように、固有の磁気モーメントを持つ核の集団が一様な
静磁場中に置かれたときに、特定の周波数で回転する高
周波磁場のエネルギーを共鳴的に吸収する現象を利用し
て、物質の化学的及び物理的な微視的情報を映像化する
手法であり、1Hに関しては、静止あるいは遅い動きの
部位の撮像に対し、臨床的にも良質な画像を提供してい
る。
【0003】しかし、近年動きの早い部位(心臓など)
に対して撮像を可能にする高速イメージング(映像化時
間〜50ms)や1H以外の核種(31P、19F、1
3C、23Nなど)のイメージングへの要求が高まって
いる。これらのイメージング技術においてはS/Nの向
上が重要な課題となる。例えば、高速イメージングの場
合、リアルタイムスキャン時のフリップ角低下にともな
うS/N低下及び勾配磁場の増加にともなうS/Nの低
下が挙げられ、31Pのイメージングに関しては、体内
の存在量が1Hの10-4程度ときわめて微量であるため
によるS/Nの低下が挙げられる。
【0004】S/Nを向上させる1つの手段として、従
来から受信用コイルに表面コイルを用いたイメージング
が行われている。受信用コイルは通常図61(a)に示
すソレノイドコイル、同図(b)に示すサドル型コイ
ル、そして同図(c)に示す表面コイルがよく用いられ
る。表面コイルは被検体の関心部位に密着させて設置
し、密着部位周辺の信号を高S/Nで検出するものであ
る。しかし密着部位周辺の画像しか得られず、被検体の
所望領域全体にわたり高S/Nな画像を得ることができ
ないといった欠点を持つ。単一の表面コイルの配置を順
次変化させ、得られた各々の画像を合成することによ
り、被検体の所望領域全体の画像を得るといった方法も
あるが、表面コイルの配置換えのたびに装置の調整が必
要であり、作業が煩雑になると同時に時間もかかる。
【0005】このような問題を解決するために例えば米
国特許4,825,162号明細書には、被検体の画像
化すべき所望の領域に複数個の表面コイル(この公知例
では1ターンコイル)を配置し、これら複数個の表面コ
イルを介して被検体からの磁気共鳴信号をそれぞれ検出
し、検出された磁気共鳴信号について各々画像化処理を
行って複数系統の画像データを生成した後、同じ空間位
置に対応する画素データどうしを、各々の表面コイルが
発生する高周波磁場の分布に基づいてあらかじめ決定さ
れた重み関数を乗じて加算することにより各画素のデー
タを作成し、それらを合成することにより被検体の所望
領域全体の高S/Nな画像を得る技術が開示されてい
る。これをマルチ表面コイルと呼んでいる。
【0006】2つの受信用表面コイルの配置例を図12
に示す。隣接する表面コイル30a,30bは、重ね合
わせて配置することにより、誘導的なカップリングを除
いている。コイル30a,30bとプリアンプ31a,
31bは同軸ケーブル32a,32bにより結ばれ、同
軸ケーブルのアース導体(外側導体)はコイルの中点に
接続されている。プリアンプの出力信号ケーブル33
a,33bや電源ケーブル34a,34bは後段のアン
プや電源に接続されるが、ケーブルのアースは少なくと
もシールドルームのアースに接続する。つまり、2つの
コイルのアースは導体は後段で接続している。一方コイ
ル端では隣接するコイルのアース導体同士は、コイルを
構成するインダクタンスやキャパシタンス、コイル間の
浮遊キャパシタンスC0 、アース導体間の浮遊キャパシ
タンスC0 ’または図12には記載されていないがコイ
ル間のデカップリングのためにプリッジ回路を用いる場
合にはこれを介して、ほとんど接続された状態になる。
これは、磁気共鳴周波数に相当する高周波では上記のよ
うな電気的結合により、コイルのアース導体間のインピ
ーダンスが低くなるためである。以上により、各コイル
の受信系のアースはコイル端と後段で隣接するアースと
高周波的に接続されることになりアース導体のループ
(groundループ)を形成してしまう。
【0007】この電気的等価回路を図13に示す。C’
はC1を含むキャパシタンス、L’はコイルのインダク
トタンス、L1はコイルとプリアンプを結ぶ同軸ケーブ
ルのアース導体のインダクタンス、L2は電源ケーブル
のアース導体のインダクタンス、L3は出力信号ケーブ
ルのアース導体のインダクタンスを示す。L2、L3は
少なくとも後段でシールドルームのアースと接続してい
るため、高周波的電流ループを形成する。このgrou
ndループは、被検体から磁気共鳴信号を得るため複数
の受信用コイルの外側に配置された送信用コイルと電気
的カップリングをするため、送信用コイルにより発生さ
れる高周波磁場を乱し、得られる画像の不均一性を生じ
るという欠点がある。
【0008】また、昨今では表面コイルを直腸などの体
腔に挿入し、体腔近傍を高S/Nで撮像したり(特開昭
64−20832号公報)、血管内にカテーテル状の微
小のプローブを挿入して欠陥壁の撮像を行うもの(Magn
etic Resonance in Medicine, 24, pp.343-357)が考え
られている。これらにより従来の表面コイルでは得られ
ない深部の部位について高S/Nに撮像が可能となる。
例えば直腸挿入型のプローブにより、泌尿器、及び生殖
器の診断能を大幅に向上させることができる。しかし、
MRIにおいて、高周波コイルの発生する高周波磁場方
向は静磁場の方向に対し垂直でないと高S/Nを期待で
きない。そのため被検体の向きを変えてプローブコイル
の高周波磁場と静磁場を直交させることになり、調整が
煩雑となる。また、体腔内でコイルの向きを変えられる
ものも考えられている(特開昭64−43243号公
報)が、体外から体腔内のコイルの方向を正確に調節す
るのも困難であるという欠点がある。
【0009】また、多数の核種の信号を収集するため
に、各核種の信号を同時、または交互に得ることが重要
になってきている。つまり、1H画像により磁場分布の
不均一性を計測し補正をしてから、31P,13C,1
9Fなどのイメージングをしたり、1H,31P,13
C,19Fなどのイメージングのうち2つを交互におこ
なったりする場合がある。この場合には2以上の周波数
で受信可能なコイルを使用する必要がある。
【0010】2つ以上の周波数で用いる方法に付いては
種々の方法が提案されている。例えば米国特許4742
304号明細書には、付加的に共振回路を設けることに
よって2周波数で用いられるようにする方法が提案され
ている。しかし、これを複数の表面コイルによる高S/
N画像化法に適用しようとすると、送信時2周波数に対
するデカップリング、2周波数に対するQダンピングプ
リアンプなどが必要で、特に後者のプリアンプを実現す
るのは困難である。
【0011】一方、磁気共鳴映像装置では、高周波磁場
を送信したり受信したするプローブがS/Nを決める重
要な要素となっている。プローブは、磁化を励起する高
周波磁場を印加したり磁気共鳴信号を誘導起電力として
直接検出する銅などの良導体コイルからなるインダクタ
ンスと、低損失のコンデンサからなる並列共振回路と、
さらにコンデンサを付加したインピーダンス整合(通常
50Ω)回路からなり、信号を後段のアンプに伝える。
被検体由来のノイズ以外、例えば導体コイルの高周波抵
抗などをできるだけ少なくするため共振回路を形成する
コンデンサ、整合回路のコンデンサ等を接続する導体
は、できるだけ短く表面積の広い導体が用いられる。種
々の被検体に対して整合を取るため、共振回路を形成す
るコンデンサ、整合のために用いられるコンデンサに
は、高周波で損失の少ない真空コンデンサや石英・テト
ラフルオロエチレンを誘導体として用いた可変コンデン
サが用いられる。
【0012】しかし、実装時においてコイル近傍に可変
コンデンサを複数配置できない場合があり(体腔内プロ
ーブなど)、離れた位置から整合を取る必要が生じる。
そのような場合でもなるべく損失を押えるため、従来、
図60の様な回路構成のプローブが用いられていた。共
振用のコンデンサC1と整合用のコンデンサC2を固定
コンデンサとし、被検体挿入時のインピーダンスZをほ
ぼ50Ωにあらかじめ設定した後、長さ1の同軸線路を
接続してインピーダンスをL性にし、さらに可変コンデ
ンサC1’,C2’を用いて同調・整合を取る方法であ
る。C1,C2は当然低損失のものが必要なためセラミ
ックコンデンサなどが用いられるが、その分部品数が増
える。体腔内プローブに用いる場合は、体腔内に挿入す
る同軸線路を含むプローブ先端部は“使い捨て”にする
関係上なるべく安価にする必要があり部品数をできるだ
け抑える必要がある。
【0013】また、構成上多くのコンデンサでコイルを
分割する必要がある分布定数型コイルのように、一つの
コンデンサの両端では受信系の特性インピーダンス50
Ωを超えるインピーダンスを得られない場合には図60
の回路構成ではインピーダンス整合が取れない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように従来におけ
るマルチ表面コイルでは、構成上避けられないgrou
ndループが生じ、送信コイルにより発生される高周波
磁場を乱し、画像の不均一性を生じるという問題があっ
た。
【0015】また、従来の高周波受信用プローブコイル
は、その方向を常に静磁場に対し垂直にしなければなら
ないので、体腔内コイルにおいてその方向を調節するの
が困難であるという問題があった。
【0016】更に、従来のマルチ表面コイルでは、1つ
の周波数に対してしか使用できないという問題があっ
た。
【0017】また、従来の磁気共鳴映像装置用プローブ
では、構成上同調・整合をコイルから離れた位置から行
う必要がある場合、部品点数が増えたり、コイル近傍で
50Ω程度のインピーダンスが得られない場合があると
いう問題があった。
【0018】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その第1の目的は、複数の表
面コイルを各々と接続される受信系(プリアンプ、ケー
ブルなど)とともに配してもgroundループを生じ
ない磁気共鳴映像装置用プローブを提供することであ
る。
【0019】また、第2の目的は、静磁場の方向に対し
プローブの方向を調整しなくても常に高いS/N比で高
周波信号を受信でき、高い画像のS/Nを得ることので
きる磁気共鳴映像装置用プローブを提供することであ
る。
【0020】また、第3の目的は、複数の表面コイルを
用いた高S/N画像化法を2つ以上の周波数で可能とす
る磁気共鳴映像装置を提供することである。
【0021】更に、第4の目的は、構成上同調・整合を
コイルから離れた位置から行う必要がある場合において
部品点数を最小限にすることのでき、または低インピー
ダンスでも整合をとることのできる磁気共鳴装置用プロ
ーブを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本願第1の発明は、静磁場が印加された被検体
に所定のタイミングで高周波磁場及び勾配磁場を印加
し、これによって発生した磁気共鳴信号を受信する磁気
共鳴映像装置用プローブにおいて、前記信号検出手段は
少なくとも受信用コイルと、受信信号を増幅するプリア
ンプへの持続手段からなり、前記接続手段のアース導体
の少なくとも一部に、観測する磁気共鳴信号の周波数に
おいて高インピーダンスとなる高インピーダンス部を設
けることが特徴である。
【0023】また、第2の目的を達成するため、本願第
2の発明は、静磁場が印加された被検体に所定のタイミ
ングで高周波磁場及び勾配磁場を印加し、これによって
発生した磁気共鳴信号を受信する磁気共鳴映像装置用プ
ローブにおいて、互いに直交する3方向への送信及び3
方向からの受信を行う送受信コイルと、前記各方向の送
受信コイルから得られた磁気共鳴信号に対し、当該プロ
ーブの置かれた方向に基づいて重み付け処理を行ない、
処理されたデータを基に磁気共鳴画像を生成する手段
と、を有することを特徴とする。
【0024】更に、第3の目的を達成するため、本願第
3の発明は、静磁場が印加された被検体に所定のタイミ
ングで高周波磁場及び勾配磁場を印加し、これによって
発生した磁気共鳴信号を表面コイルを用いて受信し磁気
共鳴画像を生成する磁気共鳴映像装置において、前記表
面コイルは複数の周波数の磁気共鳴信号を検出する多重
同調コイルであり、当該多重同調コイル内での各コイル
どおしの相互結合、及び隣接するコイルどおしの相互結
合を防止する手段を具備したことを特徴とする。
【0025】また、第4の目的を達成するため、本願第
4の発明は、静磁場中におかれた被検体に高周波磁場を
印加または被検体からの磁気共鳴信号を検出するコイル
とコンデンサ素子とで直列または並列共振回路を形成す
るコイル部と、該コイル部に接続する同軸線路部と、前
記同軸線路に接続するインピーダンス整合部からなる磁
気共鳴映像装置用プローブにおいて、前記コイル部と同
軸線路部間、及び同軸線路部、及び同軸線路とインピー
ダンス整合部間は平衡不平衡変換手段を具備し、前記コ
イル部と同軸線路部の接続からコイル部を見たインピー
ダンスが、同軸線路の特性インピーダンスより低いこと
を特徴とする。
【0026】
【作用】上記の如く構成された本願第1の発明では、表
面コイル等の受信用コイルのアース導体及びプリアンプ
のアース導体、あるいはさらに信号ケーブル、プリアン
プへの電源ケーブルを含めた1つの信号検出系における
アース導体と、同時に配置された他の受信用コイルを用
いた同様のアース導体3とが続することにより構成され
るgroundループは、少なくとも一部に高周波的な
高インピーダンス部を設けることによりgroundル
ープはその周波数において切断されることにより、送信
コイルとの電気的カップリングを避けることができる。
【0027】また、本願第2の発明では、体腔内プロー
ブ内に直交する複数個のコイルを具備し、それぞれから
得られた信号を、位相と振幅重み等をかけた後に足し合
わせることで、疑似的に静磁場に対して直交するような
高周波磁場を持つコイルで受信したようにし、プローブ
の角度調節を行わずに常に高S/N比の画像を得ること
ができるようにしている。これにより、プローブコイル
方向を調節する煩雑さから開放され、さらに体腔内プロ
ーブの方向を静磁場に対して垂直方向にしか向けること
のできない部位についても高S/Nの撮像が可能とな
る。
【0028】更に、本願第3の発明では、互いにデカッ
プリングされた構造を持つ2種類以上のコイルを用いて
多重同調コイルを構成し、各々別の周波数でデータを検
出する。例えば1ターンコイルと微分型コイル、1ター
ンコイルと8字型コイル、微分型コイルと8字型コイル
は、互いにデカップリングされた状態で重ねて配置する
事ができ、これを被検体を取り囲むように置く事によ
り、2周波数以上でマルチ表面コイル画像化が可能とな
る。
【0029】また、本願第4の発明では、コイルとコン
デンサ要素から直列または並列共振回路を形成するコイ
ル部において、コイル部と同軸線路部の接続部からコイ
ル部を見たインピーダンスが、同軸線路の特性インピー
ダンスより低くても、前記コイル部に接続する同軸線路
部と、前記同軸線路に接続するインピーダンス整合部か
らプローブを構成することにより、S/Nの劣化なくイ
ンピーダンス整合をとることを可能にしたものである。
そして、コイルとコンデンサが直列共振回路をなす場合
は、プローブ先端で整合を取らないため、整合用コンデ
ンサは不要となる。これによりS/Nを落とさずに部品
点数を減らすことができる。また、並列共振回路をなす
場合にも適用できる。
【0030】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0031】図1は、本発明の第1実施例に係る磁気共
鳴映像装置の構成を示すブロック図である。同図におい
て、静磁場磁石1は励磁用電源2により励磁され、被検
体9に一様な静磁場を印加する。勾配磁場生成コイル3
はシーケンスコントローラ11により制御される駆動回
路4によって駆動され、寝台10上の被検体9に対し
て、その磁場強度が、互いに直交するX,Y,Z方向に
直線的に変化する磁場勾配Gx,Gy,Gzを印加す
る。被検体9にはさらにシーケンスコントローラ11に
よる制御下で、送信部5からの高周波信号が送信用コイ
ル6に印加されることによって発生される高周波磁場が
印加される。送信用コイル6の内側に被検体9に近接し
て表面コイルを含む受信用コイル8が配置されている。
受信用コイル8によって被検体9から受信された磁気共
鳴信号は直接受信部7へと導かれる。受信部7に導かれ
た磁気共鳴信号は、増幅及び検波された後シーケンスコ
ントローラ11の制御の下、データ収集部15へと送ら
れる。データ収集部15ではシーケンスコントローラ1
の制御下で入力された磁気共鳴信号を収集し、A/D変
換した後、電子計算機12に送る。電子計算機12はコ
ンソール13により制御され、データ収集部15から入
力された磁気共鳴信号の画像再構成処理を行い、受信用
コイル8それぞれから得られた画像データを各画素にお
いてS/Nが最適になるように重みづけ加算し、一枚の
画像データを合成する。また、シーケンスコントローラ
11の制御も行う。電子計算機12により得られた画像
データは画像ディスプレイ14に伝達され画像が表示さ
れる。静磁場磁石11、勾配磁場コイル3、被検体9、
寝台10、送信用コイル6、受信用コイル8は、高周波
のシールドルーム内に配置されている。
【0032】図2は本発明の第1実施例に係り、図1に
おける受信用コイル8のうちの2つの表面コイルの配置
例を示す概略図である。受信用コイルである表面コイル
17a,17bとこれに接続するプリアンプ18a,1
8b,プリアンプの出力信号ケーブル19a,19b、
プリアンプに電源を供給する電源ケーブル20a,20
bが示されている。信号ケーブル19a,19bと電源
ケーブル20a,20bのアースは、後段で少なくとも
シールドルームのアースに接続されている。
【0033】そして、コイル17a,17b間の浮遊キ
ャパシタやアース導体間の浮遊キャパシタンス等によっ
てgroundループが発生し、このgroundルー
プに高インピーダンス部を設けるため、コイル17a,
17bとプリアンプ18a,18bとを接続する同軸ケ
ーブル上にバズーカ型のバラン21a,21bを形成し
ている。電気的等価回路を図3に示す。バランにより形
成された高インピーダンスZが示されている。バズーカ
型バランの例を図4に示す。これは同軸ケーブルに対し
て用いるもので、同軸ケーブルの外側に、同軸に導体円
筒22を配置し、片側を同軸ケーブルの外側導体23に
接続する。
【0034】バズーカ型バランを接続した部分の断面を
図5に示す。同軸ケーブルの外側の導体円筒22の長さ
は所望の周波数においてλ/4あるいはλ(1/4+
(n−1)/2)の長さにする。導体円筒22の開放端
から見たときのインピーダンスが、この長さの時非常に
大きくなる事を利用している。同軸ケーブルの外側導体
23と外側の導体円筒22の間の充填物質24の比誘電
率εによって所望の周波数f0 における波長λは次のよ
うに表される。
【0035】λ=c/f0 /ε cは光速(3×108 km/s)を示す。これより、実
際の導体長1を決定できる。
【0036】図6は、図2と異なる場所にバズーカ型バ
ランによる高インピーダンス部を設けた例である。プリ
アンプからの出力信号ケーブル19及び電源ケーブル2
0に対してバスーカ型バラン25、26が取り付けられ
ている。この場合両ケーブルにおいて、芯線を覆うよう
に構成されたシールド線がアース導体として用いられて
いる必要がある。この場合のgroundループの電気
的等価回路を図7に示す。L2,L3の部分に高インピ
ーダンス部Zが形成される。
【0037】図8は、高インピーダンス部を形成する他
の方法を示す。バズーカ型バランを用いる代わりに、信
号ケーブル19あるいは電源ケーブル20を巻き、各々
のアース導体のインダクタンスを増加させている。
【0038】図9は、電源ケーブルにフラットケーブル
21が用いられている場合における例を示す。この場合
フラットケーブル21に含まれるアース線、±の電位線
等、各々に対して高インピーダンス部を設ける必要があ
り、図9ではインダクタンスL’27が直列に接続され
ている。インダクタンスの変わりに図10のように所望
の磁気共鳴周波数で共振するL,Cの並列共振回路が接
続されていても良い。
【0039】図11は本発明の実施例で用いたバランの
別の構成例を示す。現在製品として主に使用されている
磁場強度は1.5T以下なので、λ/4の長さは1m弱
からそれ以上となり、実際に取り付けるには不便が生じ
る。そこで、バズーカ型バランを折り畳み式として、全
体の長さを短くする事ができる。図では5層構造にする
事で全体の長さを単層の長さ1に比べ、約1/5に短く
している。
【0040】プリアンプ間が直接導体で接続される場合
は、コイル側と出力ケーブル側に各々groundルー
プができる。この場合、各々のループ内に高インピーダ
ンス部を設ける必要がある。例えば、図2や図6のよう
にバズーカ型バランを設ければ良い。
【0041】本実施例では、マルチ表面コイル画像化法
を例に挙げて説明してきたが、問題なのは同時に複数個
の受信用コイルが配置される構成をとることであり、そ
のような配置をとる全ての場合において本発明は有効で
ある。
【0042】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この例では、図1に示した受信用コイルを体腔内マ
ルチコイルとしている。
【0043】信号受信用コイル8である体腔内マルチコ
イルは、被検体9の体腔に挿入され、被検体9からの磁
気共鳴信号をシーケンスコントローラ11の制御下で受
信する。受信信号は受信部7へ送られ、ここで振幅、位
相調節されて重み付け加算される。加算波形は検波と、
ローパスフイルタによる帯域制限を受けたあとA/D変
換され、さらに画像再構成用データとして電子計算機1
2へ送られる。
【0044】図14は、体腔内マルチイル8の内部構成
を示す概略図である。円筒系のプローブ内に3つの直交
するコイル8x,8y,8zが配置されている。それぞ
れのコイルは独立に対応する方向の磁場を検出し、それ
ぞれの信号を受信部7へ送る。 図15に図1、図14
における受信部7の詳細を示す。コイル8x,8y,8
zからの信号はプリアンプ41x,41y,41zでそ
れぞれ増幅され、位相可変部42x,42y,42z、
およびゲイン調整部43x,43y,43zでそれぞれ
のコイルの方向に応じて位相とゲインを調整される。調
整後の信号は加算され、検波器44で検波され、フイル
タ45で不要な信号を除去され、データ収集部15へ送
られる。
【0045】それぞれのコイルの方向に応じた振幅、位
相を検出する手段としては、図16のようにプローブ内
の2点にマーカとしてファントム46a,46bを置
き、適当な位相と振幅で3つのコイルで受信し3次元の
画像化を行い、ファントム46の3次元画像よりプロー
ブの位置、及び方向を算出するか、もしくは図17のよ
うに信号の加算の前にスイッチをそれぞれ取付け、単独
のコイルから信号を受信し、それぞれの信号と振幅と位
相を調べれば良い。前者の場合、画像化は送信用の一様
コイル6を送受信に用いて行ってもよい。しかしその場
合図18のように送受信系を変更し、デュプレクサ47
で送受信信号を分離する必要がある。また受信時には体
腔内マルチコイル8と一様コイルとのピンダイオード等
を用いた能動的なデカップリングを行うべきである。な
お、はじめの信号検出時には位相可変部、ゲイン調整部
のパラメータは全て同一にしておく必要がある。
【0046】角度から振幅、位相を算出する手段は、静
磁場ベクトルB0と各コイルの方向の関係が図19のよ
うになったとき、それぞれの軸への射影角θx,θy,
θzの正弦が振幅となり、各軸からの角度のずれが位相
のずれとなる。
【0047】データ収集部15では、入力された磁気共
鳴信号の検波出力をサンプルホールドとしてA/D変換
器でディジタル化することで、画像再構成用データの収
集を行う。
【0048】ここでは受信したアナログ信号のまま重み
付け加算を行い、各コイルからの信号を処理したが、図
20のようにそれぞれコイルからの信号を増幅、検波、
フイルタ処理し、データ収集部15でA/D変換し、米
国特許4,825,162号、特願平2−047814
号のように、電子計算機12でそれぞれの画像について
画像再構成を行って、各画素毎に重み付け加算か、もし
くは予め重み関数を求めておいて畳み込み積分してから
画像再構成したほうがより高S/Nな画像が得られる。
画素ごとの重み付け加算をする場合、米国特許4,82
5,162号で述べられているように様々な加算方法が
考えられる。加算の最も単純な例として、各画像データ
の同一位置に対応した各画素の絶対値の二乗(パワー)
の和の平方根をとる方法もある。
【0049】このような場合、データ収集部15では、
それぞれのコイルから入力された磁気共鳴信号の検波出
力をサンプルホールドしてA/D変換器でディジタル化
し、それぞれのコイルに対応した画像再構成用データの
収集を行う。
【0050】また一つのコイルの磁場方向が静磁場方向
に平行になると、そのコイルからの信号強度はきわめて
小さいか、もしくは信号が受信されなくなる。このよう
な場合そのまま加算すると雑音を多く含むことになる。
これに対して、信号強度、あるいは加算前の画像データ
にしきい値を設け、ある一定値より弱い信号については
雑音とみなし除去してもよい。
【0051】本実施例においては3つのプローブコイル
には全て一巻きのコイルを用いたが、3つの直交する方
向に磁場を持つようなコイルであればどんな形状でも構
わない。例えば、プローブの軸に対し平行な方向に高周
波磁場を持つコイル1つと、プローブの軸に対しそれぞ
れが直交する方向に高周波磁場を持つ2つのコイルを考
えると、平行なコイルとしては、ソレノイド型、直交す
るコイルとしては鞍型コイル、STR(Slotted Tube R
esonator)、バードケージ型等が挙げられる。そしてこ
れらのどんな組み合わせでも構わない。また本実施例で
はプローブの軸に直交する方向に高周波磁場を持つコイ
ルを2つ用いたが、例えば図26のようにプローブ軸に
直交する方向で周方向に一様な磁場を発生するコイルを
一つ用いてもよい。
【0052】また本実施例では、プローブの軸方向に平
行な高周波磁場を発生するコイルを一つと、それとそれ
ぞれお互いに直交する2つのコイルを配置したが、3つ
のコイルがお互いがそれぞれ直交していれば全体として
プローブの方向に対してどの方向を向いていてもよい。
例えば図27のように一つがプローブの軸方向に対して
直交し、これに対し2つのコイルをそれぞれがお互いに
直交するよう配置してもよい。
【0053】プローブコイルには図21,図22のよう
にコイル外部にバルーン49を装着し、体腔50への挿
入は縮めた状態で行い、内部で膨らますことでこれを体
腔内に固定する。その場合、コイルは伸縮自在にしてバ
ルーン49の内部に装着してもよい。そしてプローブコ
イル52は挿入しやすいようガイド51を介して体腔に
挿入される。
【0054】また図23のようにプローブの挿入部53
を脱着可能とすることが挿入部を使い捨て、あるいは消
毒後再使用などの処理が簡単になる。
【0055】各コイルの等価回路は、例えば図24のよ
うにトラップ回路56を配置してもよい。この場合、信
号受信時にはトラップ回路56内のクロスダイオードが
OFF状態な為、トラップ回路はOFFとなる。送信時
にはクロスダイオードが55がONになり、トラップ回
路56で共振を起こし両端で高インピーダンスとなるの
でコイルが疑似的に開放状態となり、送信時の過大入力
から受信系を保護する。図24ではコンデンサC2を調
整して共振周波数を同調し、コンデンサC3でコイル出
力インピーダンスを50Ωに整合させるが、図25のよ
うにコイルの直後にプリアンプ57を配置してもよい。
またこのような微調整は容量可変ダイオードなどを用
い、体腔外で行うとよい。
【0056】各コイルはなるべく直交するように配置さ
れるが、残留カップリングも考えられる。これを防ぐた
め米国特許4,825,162号、特願平2−0478
14号のようにQダンプを用いるなどしてデカップリン
グを行ってもよい。
【0057】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。この例は図1に示した受信用コイル8としてマルチ
表面コイルを用い、異なる周波数の磁気共鳴信号を短時
間で収集しようとするものである。
【0058】図28は図1における送信用コイル6及び
マルチ表面コイル8の構成・配置を示す概略図である。
送信用コイル6は被検体9の画像化すべき所望の領域に
対して均一な高周波磁場を印加し、さらに2つ以上の核
種に対応する周波数の高周波磁場を印加できる必要があ
る。例えば2つの周波数について送信可能にするには、
図29、図30のように直交する2方向に高周波磁場を
発生する鞍型コイルを重ねて配置し、別々の共鳴周波数
を持つように調整する。または図31や図32のような
スロッテド・チューブ・レゾネータ型コイルを用いる
と、一つのコイルで2つの周波数の高周波磁場を発生す
ることができる。例えば図31や図32のように付加す
るコンデンサの値を直交する方向で異なるように決めれ
ば、ポートAとポートBから別々の周波数を印加するこ
とができる。また、米国特許4742304号明細書記
載のようにいくつかの並列共振回路をコイルに直列に付
加することにより、多重同調コイルを製作することも可
能である。マルチ表面コイルは、複数周波数の信号を検
出できる多重同調表面コイル61〜66からなってお
り、被検体を取り囲むように配置されている。
【0059】図33に図1におけるマルチ表面コイル
8、受信部7及びデータ収集部15の詳細を示す。マル
チ表面コイル8は、多重同調表面コイル61〜62から
なり、さらに各々の多重同調表面コイルは、別々の核種
からの磁気共鳴信号を検出する複数のコイルからなる。
例えば多重同調表面コイル61は、周波数faの共鳴周
波数を持つ表面コイル61aと周波数fbの共鳴周波数
を持つ表面コイル61bからなる。よって、コイル群6
1a、62a、…、66a、及びコイル群61b、…6
6bは、各々別々の各種に対応した共鳴周波数faとf
bの信号を検出する。これら2つのコイル群は、各々被
検体を取り囲む配置を取ることができ、ほとんど同じ感
度領域をとることができる。表面コイル61a、62
a、…、66a、及び61b、…、66bそれぞれに対
応してプリアンプ71a、…、76a、及び71b、
…、76b、検波回路(DET)81a、…、86a及
び81b、…、86b、ローパスフイルタ(LPF)9
1a、…、96a及び91b、…、96bからなる信号
検出手段が設けられている。データ収集部15では受信
部7から入力された12チャンネルの磁気共鳴信号の検
波信号をA/D変換器によってディジタル信号に変換し
た後、電子計算機12に取り込まれる。異なる核種の信
号を同時に収集する必要がない場合には、A/D変換器
の前に6チャンネルの切り替え器を取り付け、ローパス
フイルタ(LPF)91a、…、96aの出力と、91
b、…、96bの出力を選択できるようにし、必要な核
種の信号だけを、まは異なる核種の信号を交互に収集す
ることが可能になる。
【0060】次に多重同調表面コイルとして用いるコイ
ルの例を示す。図34はループ型コイル101、図35
は微分型コイル102、図36は8字型コイル103で
ある。これらはどの2種類も重ねて配置しても誘導的な
カップリングを防ぐことができる。つまり、一方のコイ
ル電流が流れたときもう一方のコイルに鎖交する磁束の
総和が0になるようにできる。図37はループ型コイル
101と微分型コイル102を重ねて配置した例を示
す。微分型コイル102の上下のループの間にループ型
コイル101を配する。図38は、ループ型コイル10
1と8字型コイル103を配置した例を示す。各々のコ
イルのなす面に垂直でコイルの中心を通る軸が一致する
ように、重ねて配置する。図39は微分型コイル102
と8字型コイル103を配置した例を示す。同様にコイ
ルの軸が一致するように配置する。
【0061】次に隣接する多重同調表面コイル間のデカ
ップリング法について説明する。まず1つの方法は、コ
イルの配置を調整することによる方法であり、互いに鎖
交する磁束の総和が0になるように配置する。隣接する
同種コイル間について図40から図43に示す。図40
は隣接するループ型コイル101、111について、図
41は隣接する微分型コイルについて、図42と図43
は8次型コイルについて例を示す。隣接する異種コイル
間のデカップリング法に付いては、図44から図48に
例を示す。図44はループ型コイル101と微分型コイ
ル112の場合、図45はループ型コイル101と8字
型コイル113の場合、図47と図48は微分型コイル
102と8字型コイル113の場合である。次に、付加
的な回路を結合して互いに誘起する誘導起電力を打ち消
す方法の例を示す。図49はキャパシタンスのブリッジ
回路であり、これを隣接するループ型コイル101、1
11間に結合した例を図50に示す。図51のように、
キャパシタンスの変わりにインダクタンスを用いてもか
まわない。また、付加的なデカップリング用コイル12
1を使ってデカップリングをする事も可能で、その例を
図52に示す。図49、図51、図52の方法は、微分
型コイル間や8字型コイル間についても適用できる。
【0062】次に隣接していない表面コイル間のデカッ
プリング法について説明する。隣接していない表面コイ
ル間のカップリングは隣接した表面コイル間のカップリ
ングに比べて少ないので、精密なデカップリング方を用
いず見かけのQを低くすることによって、カップリング
の影響を押えられることに着目してデカップリングを行
えば十分である。具体的には、表面コイルに対して、特
公平4−42937号公報に記載されているような低入
力インピーダンスのプリアンプを用いる方法や特願平2
−47814に記載されているようなフィードバックア
ンプを用いる方法が利用できる。
【0063】実際に送信用コイルより高周波磁場を発生
し、表面コイルにより信号を検出する際には、互いのデ
カップリングも行う必要かある。特に、ループ型コイル
101の場合、ほぼ一様な高周波磁場を発生する送信用
コイル6と定常的にデカップリング可能な微分型コイル
102や8字型コイル103と異なり、デカップリング
手段が必須である。具体的には、送信用コイル6の送信
時にループ型コイルを電気回路的にOFF状態にし、受
信時には送信用コイルをOFF状態にする。図53はル
ープ型コイルにデカップリングのためのトラップ回路を
付加した場合の等価回路を示したものであり、
【数1】 f0〜1/(2π(L1C1C2/(C1+C2)))
【数2】f0〜1/(2π(L2C2)) を満たすようにL1,L2,C2の値を決める。L1は
ループ型のコイルのインダクタンスである。信号受信時
にはクロスダイオード122がOFF状態になり。L1
−C1−C2の回路で共振させる。送信用コイル6の送
信時にはクロスダイオード122がON状態になる。こ
の時にはL2−C2の回路で共振するためのC2の両端
は高インピーダンス状態となり、結果としてL1−C1
−C2の回路には高周波電流が流れにくくなってデカッ
プリングされた状態となる。この例ではクロスダイオー
ドを用いたがピンダイオードを用いても良い。一方、送
信用コイル6にデカップリング手段を回路が付加した例
を図54に示す。ピンダイオード123をコイルに直列
に付加している。端子124の電圧を制御して、送信時
には、ピンダイオードをON状態にし、表面コイルでの
受信時にはOFFにすることによりデカップリングでき
る。微分型コイル102や8字型コイル103を用いる
場合でも送信高周波磁場の不均一性などのため必ずしも
送信用コイル6とのデカップリングが不十分な場合もあ
り、付加的なデカップリング手段を用いてもよい。
【0064】本実施例における画像化の手順について
は、特公平4−42937号公報及び特願平2−478
14号に記載されているように、ほぼ各々の表面コイル
の高周波磁場分布に比例した関数を重み関数とし、重み
付け加算することにより高S/N画像を得ることができ
る。本発明の実施例では、例えば、図33の表面コイル
61a、…、66aの表面コイルより得られたデータを
用いて、1枚の高S/N画像を合成でき、また、表面コ
イル61b、…、66bの表面コイルより得られたデー
タを用いて、異なる核種の高S/N画像も同時に得るこ
とが可能である。
【0065】次に本発明の第4実施例について説明す
る。図55は、本発明の一実施例に係る磁気共鳴映像装
置用プローブの回路構成を示す図である。磁化を励起す
る高周波磁場を印加したり磁気共鳴信号を誘導起電力と
して直接検出するコイルL1と所望の共鳴周波数で直列
共振するように接続したコンデンサC2に、長さ1の同
軸線路133を結合する。この際、同軸線路末端からコ
イル側を見たインピーダンスがL性になるように同軸線
路の長さを決定すれば、同調用コンデンサC1 と整合用
コンデンサC2 にてインピーダンス整合をとることがで
きる。同軸線路を付加したことによる信号対雑音比(S
/N)の低下は次式で評価できる。
【0066】
【数3】 S0 /N0 は、同軸線路がない場合の信号対雑音比であ
る。rは直列共振回路の抵抗分、L’は同軸線路の等価
インダクタンス、Rは同軸線路の抵抗分を並列抵抗とし
て表したもの、ωは共振周波数である。通常、rは数
Ω、Rは10KΩ程度なので、L’ 2ω2 を数KΩ程度
にすればS/N劣化はほとんど無視できる。
【0067】図55は、不平衡回路で記述しているが実
際のコイルは平衡形で構成されるため、平衡不平衡変換
が必要である。図56はその例を示す。矩形のコイル1
36のコンデンサC所望の周波数での共振状態にあり、
直列接続した同軸線路138に平行・不平衡変換のいわ
ゆるバズーカ型バラン139がついている。これは、同
軸ケーブル138の外側に同軸上に導体筒を設け、コイ
ルと反対側を同軸線路外皮に接続する。この時導体筒の
長さ1は、λ/4長になっている。
【0068】図57は、平衡不平衡変換を考慮した別の
構成例を示す。2本の同軸線路140を平衡にコイルに
接続し、同調コンデンサを直列接続した等容量の2つの
コンデンサC1 に分割して、その中点に同軸線路の外筒
を接続する。
【0069】図55では、同軸線路末端からコイル側を
見たインピーダンスがL性になるように同軸線路の長さ
を決めていたが、C性になるようにしても良い。その場
合には、同調用コンデンサC1 の変わりに同調用インダ
クタンスを用いれば良い。図58は、同軸線路長1を特
にλ/2にした場合の構成例を示す。λ/2同軸線路1
41末端から見たインピーダンスは、コイルLとコンデ
ンサCは直列共振状態にあることからrとなる。よっ
て、整合回路は、インダクタンスL’と同調用コンデン
サC1 、整合用コンデンサC2 から図58のように構成
する。r’を整合回路の等価的抵抗分とすると、図58
の構成にしたことによるS/N劣化の程度は次式のよう
に表される。
【0070】
【数4】 整合回路の抵抗分r’はrに比べ小さいため、S/N劣
化を無視する事ができる。同軸線路の長さは、λ/2の
整数倍であっても良い。
【0071】同軸線路と整合回路を用いてプローブのイ
ンピーダンス整合を取る方式は、構成上多くのコンデン
サでコイルを分割する必要がある分布定数方コイルのよ
うに、一つのコンデンサの両端では受信系の特性インピ
ーダンス50Ωを超えるインピーダンスを得られない場
合、つまり、コイル側が特性インピーダンスより低いイ
ンピーダンスになっている場合一般に使用できる。
【0072】図59に構成例を示す。複数の直列共振用
コンデンサC、及びC”により分割されたコイルにおい
て、個々のコンデンサの両端からみたインピーダンスは
50Ωより低くなっている。同軸線路を接続するとき、
コイルの電気的中点に外皮を接続することにより平衡不
平衡変換が可能なため、奇数個のコンデンサを使用して
いる。同軸線路149の長さはコンデンサC”を2つの
Cに接続し、その中点を同軸ケーブルの外筒と接続する
方法である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明で
は、送信用コイルとgroundループの電気的カップ
リングを避けることができ、均一に高周波磁場を照射
し、良好な画像を取得することができる。
【0074】また、本願第2の発明では、体腔内コイル
の方向を静磁場に対して変化させてS/N比を向上させ
るように調整したりすることなく、常に高いS/Nで体
腔近傍を撮像する事ができる。
【0075】本願第3の発明では、互いにデカップリン
グされた構造を持つ2種類以上のコイルを用い、各々別
の周波数で使用するようにした多重同調表面コイルを複
数個被検体に対して配置することにより、複数の核種の
マルチ表面コイル画像化が可能な磁気共鳴映像装置を提
供できる。
【0076】また、本願第4の発明では、構成上同調・
整合をコイルから離れた位置から行う必要がある場合に
おいても、S/Nの劣化の少ない磁気共鳴映像装置用プ
ローブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る磁気共鳴映像装置の
構造を示すブロック図である。
【図2】受信用コイル9のうちの2つの表面コイルの配
置例を示す図である。
【図3】groundループの電気的等価回路を示す図
である。
【図4】バランの例を示す構成図である。
【図5】バランの断面を示す図である。
【図6】出力信号ケーブルや電源ケーブルに取り付けた
バランを示す図である。
【図7】図6の場合のgroundループの電気的等価
回路を示す図である。
【図8】インダクタンスを用いて高インピーダンス部を
作成した例を示す図である。
【図9】フラットケーブルに対してインダクタンス素子
を適用した例を示す図である。
【図10】インダクタンス素子の変わりに用いられる共
振回路を示す図である。
【図11】バランの例を示す構成図である。
【図12】従来の受信用コイル群のうちの2つのコイル
配置を示す図である。
【図13】図12のコイル配置におけるgroundル
ープの電気的等価回路を示す図である。
【図14】本発明の第2実施例に係るマルチコイルの概
略図である。
【図15】受信部の構成例を示すブロック図である。
【図16】マルチコイルのプローブ内にファントムを設
置した際の配置例を示す図である。
【図17】受信部においてスイッチ切換を行なう例を示
す説明図である。
【図18】一様コイルで高周波信号の送受信を行うとき
の送受信部のブロック図である。
【図19】プローブコイルの方向軸x”,y”,z”と
静磁場方向との関係図である。
【図20】各コイルからの信号をデータ収集するときの
受信部のブロック図である。
【図21】バルーンの装着例を示す図である。
【図22】プローブコイルの体腔への挿入方法の一例を
示す図である。
【図23】脱着可能な挿入部の説明図である。
【図24】各コイルの第1の等価回路を示す図である。
【図25】各コイルの第2の等価回路を示す図である。
【図26】プローブ軸に垂直で周方向均一な高周波磁場
を発生するコイルの例を示す説明図である。
【図27】体腔内プローブコイル内の3つコイルの配置
例を示す図である。
【図28】図1の被検体に対する送信用コイル及びマル
チ表面コイルの構成・配置を示す概略図である。
【図29】送信用コイルとして用いることのできる鞍型
コイルの例を示す図である。
【図30】送信用コイルとして用いることのできる鞍型
コイルの別の例を示す図である。
【図31】送信用コイルとして用いることのできるスロ
ッテド・チューブ・レゾネータの例を示す図である。
【図32】送信用コイルとして用いることのできるスロ
ッテド・チューブ・レゾネータの例を示す図である。
【図33】マルチ表面コイルと受信部の構成を示すブロ
ック図である。
【図34】多重同調表面コイルの1つとして用いるルー
プ型表面コイルの例を示す図である。
【図35】多重同調表面コイルの1つとして用いる微分
型表面コイルの例を示す図である。
【図36】多重同調表面コイルの1つとして用いる8字
型表面コイルの例を示す図である。
【図37】ループ型コイルと微分型コイルのデカップリ
ング配置の例を示す図である。
【図38】ループ型コイルと8字型コイルのデカップリ
ング配置の例を示す図である。
【図39】微分型コイルと8字型コイルのデカップリン
グ配置の例を示す図である。
【図40】隣接するループ型コイル間のデカップリング
配置の例を示す図である。
【図41】隣接する微分型コイル間のデカップリング配
置の例を示す図である。
【図42】隣接する8字型コイル間のデカップリング配
置の例を示す図である。
【図43】隣接する8字型コイル間のデカップリング配
置の別の例を示す図である。
【図44】隣接するループ型コイルと微分型コイルのデ
カップリング配置の例を示す図である。
【図45】隣接するループ型コイルと8字型コイルのデ
カップリング配置の例を示す図である。
【図46】隣接するループ型コイルと8字型コイルのデ
カップリング配置の別の例を示す図である。
【図47】隣接する微分型コイルと8字型コイルのデカ
ップリング配置の例を示す図である。
【図48】隣接する微分型コイルと8字型コイルのデカ
ップリング配置の別の例を示す図である。
【図49】コイル間のデカップリングに用いるキャパシ
タンスのブリッジ回路の例を示す図である。
【図50】キャパシタンスのブリッジ回路をコイル間に
結合した例を示す図である。
【図51】コイル間のデカップリングに用いるインダク
タンスのブリッジ回路の例を示す図である。
【図52】デカップリング用コイルを用いてコイル間の
デカップリングを行う例を示す図である。
【図53】表面コイルを、送信用コイルに対しデカップ
リングする方法の例を示す図である。
【図54】送信用コイルを、表面コイルに対しデカップ
リングする方法の例を示す図である。
【図55】本発明の第4実施例に係る磁気共鳴装置用プ
ローブの回路構成例を示す図である。
【図56】平衡不平衡変換をバランにより行った例を示
す図である。
【図57】平衡不平衡変換の別の方法を示す図である。
【図58】第4実施例の変形例に係る磁気共鳴装置用プ
ローブの回路構成例を示す図である。
【図59】本実施例の他の変形例を示す図である。
【図60】コイルから整合回路を離して構成するための
従来例を示す図である。
【図61】受信コイルの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
6 送信コイル 8 受信用コイル 9 被検体 17 表面コイル 18 プリアンプ 19 信号ケーブル 20 電源ケーブル 21 バラン 22 導体円筒 23 同軸ケーブルの外側導体 24 充填物質 25、56 バラン 27 インダクタンス素子 30 表面コイル 31 プリアンプ 32 同軸ケーブル 33 信号ケーブル 34 電源ケーブル 41 プリアンプ 42 位相可変部 43 ゲイン調整部 44 検波器 45 フィルタ 46 ファントム 47 デュプレクサ 49 バルン 50 体腔 52 プローブコイル 54 同軸ケーブル 58 コイル 59 磁場方向 61,〜66 多重同調表面コイル 61a,〜66a 周波数faの信号を検出する表面コ
イル 61b,〜66b 周波数fbの信号を検出する表面コ
イル 71a,〜76a 61a,〜66aの表面コイルから
の信号を増幅するプリアンプ 71b,〜76b 61b,〜66bの表面コイルから
の信号を増幅するプリアンプ 101,111 ループ型コイル 102,112 微分型コイル 103,113 8字型コイル 121 デカップリング用コイル 122 クロスダイオード 123 ピンダイオード 133 同軸線路 139 バラン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場が印加された被検体に所定のタイ
    ミングで高周波磁場及び勾配磁場を印加し、これによっ
    て発生した磁気共鳴信号を受信する磁気共鳴映像装置用
    プローブにおいて、 前記信号検出手段は少なくとも受信用コイルと、受信信
    号を増幅するプリアンプへの接続手段からなり、前記接
    続手段のアース導体の少なくとも一部に、観測する磁気
    共鳴信号の周波数において高インピーダンスとなる高イ
    ンピーダンス部を設けることを特徴とする磁気共鳴映像
    装置用プローブ。
  2. 【請求項2】 静磁場が印加された被検体に所定のタイ
    ミングで高周波磁場及び勾配磁場を印加し、これによっ
    て発生した磁気共鳴信号を受信する磁気共鳴映像装置用
    プローブにおいて、 互いに直交する3方向への送信及び3方向からの受信を
    行なう送受信コイルと、 前記各方向の送受信コイルから得られた磁気共鳴信号に
    対し、当該プローブの置かれた方向に基づいて重み付け
    処理を行ない、処理されたデータを基に磁気共鳴画像を
    生成する手段と、を有することを特徴とする磁気共鳴映
    像装置用プローブ。
  3. 【請求項3】 静磁場が印加された被検体に所定のタイ
    ミングで高周波磁場及び勾配磁場を印加し、これによっ
    て発生した磁気共鳴信号を表面コイルを用いて受信し磁
    気共鳴画像を生成する磁気共鳴映像装置において、 前記表面コイルは複数の周波数の磁気共鳴信号を検出す
    る多重同調コイルであり、当該多重同調コイル内でのコ
    イルどおしの相互結合、及び隣接するコイルどおしの相
    互結合を防止する手段を具備したことを特徴とする磁気
    共鳴映像装置。
  4. 【請求項4】 静磁場中におかれた被検体に高周波磁場
    を印加または被検体からの磁気共鳴信号を検出するコイ
    ルとコンデンサ素子とで直列または並列共振回路を形成
    するコイル部と、該コイル部に接続する同軸線路部と、
    前記同軸線路部に接続するインピーダンス整合部とから
    なる磁気共鳴映像装置用プローブにおいて、 前記コイル部と同軸線路部間、及び同軸線路部、及び同
    軸線路とインピーダンス整合部間は平衡不平衡変換手段
    を具備し、 前記コイル部と同軸線路部の接続部からコイル側を見た
    インピーダンスが、同軸線路の特性インピーダンスより
    低いことを特徴とする磁気共鳴映像装置用プローブ。
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