JPH06256166A - 薬物放出制御製剤 - Google Patents

薬物放出制御製剤

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JPH06256166A
JPH06256166A JP5002750A JP275093A JPH06256166A JP H06256166 A JPH06256166 A JP H06256166A JP 5002750 A JP5002750 A JP 5002750A JP 275093 A JP275093 A JP 275093A JP H06256166 A JPH06256166 A JP H06256166A
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capsule
ethyl cellulose
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medicine
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▲寛▼治 ▲高▼田
Kanji Takada
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 経口徐放性製剤の1種であり、さらに具体的
には、含まれる薬物が放出され始める時間を制御するこ
とにより、小腸下部、大腸・結腸への投与を目的とす
る、言い換えれば消化管上部で放出することの不適切な
薬物群に対して適用し得る新規な経口製剤を提供する。 【構成】 疎水性材料により囲まれた空間内に、主薬お
よび水膨潤性物質を含み、主薬を空間内に偏在させ、疎
水性材料が水透過性のときは偏在する側の上記疎水性材
料を他の側より薄くするか、または疎水性材料が水不透
過性のときは水膨潤性物質に接する側の上記疎水性材料
に水を通過させるための通孔を有することを特徴とする
薬物放出制御製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経口徐放性製剤の1種
であり、さらに具体的には、含まれる薬物が放出され始
める時間を制御することにより、小腸下部、大腸・結腸
への投与を目的とする、言い換えれば消化管上部で放出
することの不適切な薬物群に対して適用し得る新規な経
口製剤である。
【0002】
【従来の技術】胃、小腸など消化管上部においては胃
酸、トリプシン、胆汁、各種の消化酵素の分泌があるた
め、蛋白、ペプチド性薬物については、特にバイオアベ
イラビリティーが低くなり、経口投与は困難である。一
方、大腸は栄養素の輸送系が存在しないと考えられてい
たため、これまで薬物の吸収部位としては興味が持たれ
なかった。近年、生理活性ポリペプチドホルモンが大腸
で吸収されることが示され、大腸が薬物の投与部位とし
て重視されている。従来技術による薬物の小腸下部、大
腸・結腸などの下部消化器への薬物デリバリー技術とし
ては、(1)大腸溶解性ポリマー被覆製剤(例えば、サイ
エンス(Science)第233巻第1081〜1084頁
(1986年)および化学工業1991年10月号第5
5〜63頁))および(2)浸透圧を利用した放出制御シ
ステムである、薬物層、膨潤剤層および水不溶性高分子
膜を有する、いわゆるTES(Time-Controlled Explos
ion System)製剤(例えば、特開昭62−30709号
およびファーム・テク・ジャパン(PHARM TECH JAPAN)
第7巻第711〜718頁(1991年))などが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の大腸溶解性ポリ
マーは新規の高分子物質であるため、安全性に関するデ
ータが不十分である。またTESのような浸透圧を利用
した放出制御システムでは遠心流動型コーティング造粒
装置を用いて粒剤を調製せねばならないことから、1バ
ッチ当たり大量の主薬の仕込み量を必要とし、主薬が高
価なものである場合には実用的な方法とは言えない。そ
こで、この発明者は鋭意研究した結果、上記のような欠
点のない薬物放出制御製剤を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】疎水性材料により囲まれ
た空間内に、主薬および水膨潤性物質を含み、主薬を空
間内に偏在させ、疎水性材料が水透過性のときは偏在す
る側の上記疎水性材料を他の側より薄くするか、または
疎水性材料が水不透過性のときは水膨潤性物質に接する
側の上記疎水性材料に水を通過させるための通孔を有す
ることを特徴とする薬物放出制御製剤に関する(図1お
よび図2参照)。
【0005】本発明は、胃および小腸上部などの上部消
化器では不安定な薬物を、浸透圧を利用して放出時間を
制御して、小腸下部および大腸・結腸などの下部消化器
において主薬を放出することにより、下部消化器への主
薬のデリバリーを可能とする徐放性製剤である。本発明
で使用される高分子物質は全て医薬添加物として使用許
可されている安定性に富むものばかりである。また製造
方法として転動造粒法を使用しない場合には高価な主薬
であっても、必要量を含むミニタブレットとして製造し
た後、本発明製剤内に装填すればよい。従って製造上の
ロスも極めて少ない。疎水性の膜を有する製剤であるの
でプロピレングリコールなどを中に入れても耐える。プ
ロピレングリコールは難溶性薬物のバイオアベイラビリ
ティ向上に極めて有効な溶解補助剤であるが、今までプ
ロピレングリコールに耐えるカプセルは作られていなか
った。
【0006】本発明でいう主薬には、経口投与され得る
薬物であれば、いずれも主薬として用いることができる
が、消化管上部で放出することの不適切な薬物群に適し
ている。特にプレドニゾロンなどの大腸潰瘍の治療薬、
ブレオマイシンなど大腸癌に著効を示す制癌剤、インス
リン、カルシトニン、ヒト顆粒球増殖因子(G−CS
F)、エリスロポエチン、各種インターロイキンなどの
ペプチド・蛋白質性薬物などを挙げることができる。本
明細中における固溶体とは、固体主薬を、クエン酸、酒
石酸、HCO60(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘
導体)などとともに溶解した後に固形化したものをい
う。単位投与量形態中の主薬の含有量は所望量を用いる
ことができる。
【0007】本発明で用いられる水膨潤性物質として
は、L−HPC(Low-Substituted Hydroxypropyl cell
ulose)、カルボキシメチルスターチナトリウム(エキ
スプロタブR)、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム(ECGR−505)などを挙げることができる。ま
た必要に応じてステアリン酸などを混入することにより
膨潤度を調節することができる。水膨潤性物質は単位投
与量形態中、10〜60重量%、好ましくは10〜50
重量%、より好ましくは、20〜50重量%である。
【0008】本発明の疎水性材料としては、エチルセル
ロース(Ethyl cellulose:EC)、ワックス溶融コー
ティング剤、硬化油、オイドラギッド(アクリル系合成
ポリマー)、酢酸ビニール、キチン、キトサンなどを挙
げることができる。またECなどの高分子材料にクエン
酸、コハク酸、果糖、グルコース、NaCl、セバシン
酸−n−ブチル、リン酸水素カリウム、グリシンなどの
低分子化合物またはそれらの混合物を組み合わせてもよ
い。また上述の疎水性材料は架橋度に応じて種々の物性
(透過性および強度)を示すことから、目的とする放出
時間に対応して適切な物性を示すものを選択することが
できる。さらに可塑剤として、ジブチルセバチン酸(di
butylsebacate)、クエン酸トリエチルを配合すること
ができる。疎水性材料は単位投与量形態中、1〜50重
量%、好ましくは、5〜40重量%、より好ましくは5
〜30重量%である。疎水性材料の形態は特に限定され
ないが、通常は皮膜状である。
【0009】水を通過させるための通孔の大きさは、直
径10〜1000μm、好ましくは50〜500μm、
より好ましくは100〜300μmである。「偏在」と
は、主薬が他の側に較べて一方の側に近いことをいう。
【0010】本発明の薬物放出制御製剤は、次のように
して製造することができる。例えば、(A)疎水性材料
を有する製剤は、疎水性材料剤が、例えばエチルセルロ
ースである場合、(1)外径約5mmのガラス棒を用い
て、塩化メチレンとメタノールとの混液に溶解した液に
浸すことにより、厚さ1mmのエチルセルロース外わく
を形成させる。(2)エチルセルロースの外わくを形成
後、精製水中に一晩放置した後ガラス棒を取り除く。
(3)中空のエチルセルロース製外わくが得られたら、長
さ約15mmに切断する。(4)L−HPC(Low-Substitu
ted Hydroxypropyl cellulose)単独あるいはショ糖や乳
糖などを一定の比率で混合して直接打錠により製造した
外径約5mm、長さ約10mmの膨潤用錠剤を上述のエ
チルセルロース製外わくの中央部へ挿入する。(5)主薬
は、それのみで、または製薬学的に通常用いられる賦形
剤を添加して主薬剤としてもよい(特願昭63−191
185号参照)。これを外径約5mm、長さ約0.25
mの棒状の主薬錠剤とする。この棒状主薬錠剤の2個
を、すでに中央部に膨潤用錠剤を装填した上述の外わく
内の膨潤用錠剤の両端に挿入する。(6)外わくの外側に
エチルセルロース製のフィルムを塗布し、最終的な製剤
として完成させる。
【0011】ついで、(B)コアを有する場合は、例え
ば、(1)ショ糖を加熱、溶融して直径約3mmのコアを
作る。ショ糖のこのコアを中心部に配置し、L−HPC
単独もしくはショ糖や乳糖を一定の割合で配合したもの
を打錠して、外径約6mm、長さ約15mmの棒状の膨
潤用錠剤を作る。(2)棒状の膨潤用錠剤の両端からドリ
ルで穴を開け、内径約3mm、深さ約3mmの穴を左右
両方に開ける。(3)主薬または主薬剤を外径約3mm、
長さ約3mmの棒状の主薬錠剤に成型する。(4)ドリル
で開けた穴に主薬錠剤を挿入することにより作った主薬
錠剤を内装した棒状の膨潤用錠剤にエチルセルロース溶
液を噴霧して、エチルセルロースのコーティングを施す
ことにより最終製剤とする。
【0012】また、(C)主薬または主薬剤が液状であ
る場合は、(1)エチルセルロース製の1対の内および外
半カプセルをあらかじめ作成する。(2)内半カプセルに
L−HPC200mgを打錠することにより調製した錠
剤を充填する。(3)膨潤用錠剤の上に酢酸セルロース製
の薄いフィルム(厚さ約30μm)を重層する。その
後、難水溶性薬物の溶液(ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコールなどに溶解したもの)約0.35m
lを充填する。外半カプセルを装着してカプセル製剤と
する。なお、カプセルからの液もれのおそれのある場合
にはカプセルに接着を施す。エチルセルロースは崩壊時
間に応じて重合度の異なるものを使用する。
【0013】実施例1 EC製の外径10mm、内径7mm、長さ1.5cmの
円筒状外枠をあらかじめ作成しておく。ついでEC0.
3gおよびスパン0.2gを塩化メチレン:MeOH
(4:1)混液5mlにて溶解した後、8cmのガラス
製シャーレの中に流し込みフィルムを作る。フィルムと
してはこの他に「EC0.3gとクエン酸0.1g」、
「EC0.3gとコハク酸0.1g」、「EC0.3gと
クエン酸0.1g、コハク酸0.05g」、「EC0.3
gと果糖0.1g」、「EC0.3gとグルコース0.0
25g」などを配合したものを用いてもよい。出来たフ
ィルムから直径10mmの円形2枚を切り出す。円形フ
ィルム1枚をEC製筒の底部に張る。L−HPC300
mgを用いて打錠して作成した外径約7.0mm、長さ
1.3cmの円筒状膨潤用錠剤をEC製筒の中に入れ
る。主薬であるプレドニゾロン10mgをL−HPC膨
潤用錠の上部に入れた後、残りの円形フィルムを上ふた
として張り合わせ錠剤とする(図4)。
【0014】実施例2 実施例1で使用したのと同様の底部のふさがった、内径
9.5mm、深さ6.5mm、外径11mm、長さ8.0
mmのEC製半カプセルを作成する。この中にL−HP
C150mgを入れる。その上に主薬であるブレドニゾ
ロン10mgおよび賦形剤としてのショ糖を適量を入れ
た後、フィルムでふたをする。この場合のフィルムとし
ては、「EC0.3g、Nacl0.1g、セバシン酸ジ−
n−ブチル0.1ml」、「EC0.3g、クエン酸0.
2g」、「EC0.3g、リン酸水素カリウム0.1
g」、「EC0.3g、グリシン0.2g」などから、8
cmのガラス製シャーレ内にて調製したものを用いた。
【0015】実施例3 エチルセルロース1.2gおよびクエン酸トリエチル0.
2mlを塩化メチレン:メタノール混液(3:1)の5
mlに溶解する。この液を用いて膜厚約200μmの1
対の内外の半カプセルを作成する。内半カプセルに直径
400μmの細孔を開ける。カプセルの中にまずL−H
PC100mgを入れる。その後プレドニゾロン10m
gを含有する固溶体約400mgを入れる。エチルセル
ロース(規格7G)の0.4gを直径8cmのシャーレ
内に注ぎ込んで作成したフィルムをはる(図5)。
【0016】実施例4 一錠あたり遺伝子組み換えヒト顆粒球増殖因子G−CS
F500μg、クエン酸200mg、酒石酸100m
g、HCO60 40mgを用いて、まず固溶体を作成
し、その後打錠して、直径約1cm、厚さ約3mmの固
溶体主薬錠を作成する(特願昭63−191185号参
照)。L−HPC50mgで打錠した同じ直径の膨潤用
錠を付着させることにより二重錠とする。エチルセルロ
ース3g、可塑剤としてクエン酸トリエチル0.5ml
を加え、塩化メチレン:MeOH(3:1)混液に溶解
してコーティング液を作成する。二重錠に対してエチル
セルロースのコーティングを行い、コーティング層の厚
みを200μmとする。コーティング後、電動ドリルに
より膨潤用錠剤側のコーティング層に直径約300μm
の細孔を開ける(図6)。
【0017】実施例5 カルボキシメチルスターチナトリウム(エキスプロタ
ブ)200mgを打錠して、直径約3mm、厚さ約2c
mの棒状の膨潤用錠とする。G−CSF2.5mg、ク
エン酸1g、酒石酸0.5g、HCO60 200mg
を用いて半ねりの状態の固溶体とし、膨潤用錠の外側に
主薬層として巻き付ける。主薬層の外側からエチルセル
ロースでコーティングを行う(膜厚約200μm)乾燥
後、5片に切断する。さらに切断面に対してエチルセル
ロースでコーティングを行う(膜厚約40〜80μm)
(図7)。
【0018】実施例6 L−HPC400mgを用いて、直径約1.2cm、厚
さ約7mmの膨潤用錠を打錠して作成する。エチルセル
ロースを用いてコーティングを行う(膜厚約200μ
m)。ドリルを用いて錠剤の上部に径約7mm×深さ約
5mmの穴を開ける。G−CSF500μgを主薬とし
て含有する固溶体錠を穴の部分に挿入する。その後再び
エチルセルロースを用いてコーティングを行う(膜厚約
30〜80μm)。
【0019】実施例7 持続性製剤 塩酸ジルチアゼム50mgとL−HPC50mgを混和
して、直径約5mm、厚さ約5mmの錠剤を打錠して作
成する。ついでエチルセルロースを用いてコーティング
を行う(膜厚約100μm)。この錠剤を2個1対と
し、一方は高速ドリルを用いて錠剤上部に直径500μ
mの穴を開け(錠剤)、他方には高速ドリルまたはレ
ーザー光線を用いて錠剤上部に100μmの穴を開ける
(錠剤)。2個の錠剤を穴の開口部を外側になるよう
に背中合わせに接着する。ついで、これに糖衣コーティ
ングをかける(図8)。
【0020】実施例8 持続性製剤 塩酸ジルチアゼム100mgとL−HPC100mgと
混ぜ、間に厚さ約1mmのエチルセルロース膜を挟ん
で、直径約5mm、厚さ約1cmの三層錠を打錠により
作成する。エチルセルロースを用いてコーティングをか
ける(膜厚約100μm)。コーティング層に高速ドリ
ルまたはレーザー光線を用いて約500μmと約100
μmの穴を開ける。さらに糖衣コーティングをかける
(図9)。
【0021】実施例9 持続性製剤への適用 ノンパレル粒(1kg)を遠心造粒機に入れ、機械を作
動させ回転させる。エタノールと水の混液(70:3
0)の3lに溶解したニフェジピンおよびL−HPC
(150g)を噴霧しながらノンパレル粒を核として造
粒する(主薬第1層)。エタノールに溶解したエチルセ
ルロースおよび懸濁したタルクを上記の粒子に噴霧しな
がらコーティングを行う(膜厚約70〜100μm)
(第1コーティング層)。次にエタノールと水の混液
(70:30)の3lに溶解したニフェジピンおよびL
−HPC(150g)を噴霧しながら、第2層を被覆・
造粒してゆく(第2主薬層)。エタノールに溶解したエ
チルセルロースおよび懸濁したタルクをさらに噴霧しな
がらコーティングを行う(膜厚約20〜50μm)(第
2コーティング層)(図10)。
【0022】実施例10 造粒は実施例9と同様に行う。ただし、エチルセルロー
ス層の厚さをより厚くして、細孔を開ける(図11)。 第一エチルセルロース層=約150〜300μm 第一エチルセルロース層の細孔の直径=約100〜30
0μm 第二エチルセルロース層=約50〜200μm 第二エチルセルロース層の細孔の直径=約300〜20
0μm
【0023】実施例11 膜厚100μmのエチルセルロース製内外半カプセルを
作る。この内半カプセルにL−HPC200mgを直接
打錠することにより製した外径約6mm、長さ約5mm
の錠剤を入れる。外径約6mm、膜厚約30μmの酢酸
セルロースフィルムをL−HPC膨潤錠の上部に重層し
て内半カプセルに接着させたのち、難水溶性薬物の典型
的であるシクロスポリンAの50mgを含有するプロピ
レングリコール液0.35mlを入れる。外半カプセル
をはめた後、カプセルの接着を行う。
【0024】実施例12 膜厚約150μm、内径約7mmのエチルセルロース製
内内半カプセル(カプセル)を作成する。内半カプセ
ル(カプセル)の底部に300μmの細孔を開ける。
まず、L−HPC60mgを入れた後、EXPLOTA
B40mgをその上に重ねて入れる。内半カプセルには
め得るように外径約7mm、長さ約1cmのエチルセル
ロースカプセル(カプセル)を作り、その中に薬液を
入れる。薬物としてはG−CSF100μgを含有する
プロピレングリコール液350μlを用いる。これを内
半カプセル(カプセル)にはめ入れ、さらに内径約7
mm、長さ約5mm、崩壊制御膜として50μmのエチ
ルセルロース膜をカプセルの上面につけた外半カプセル
(カプセル)をはめ、内半カプセルと接着させる(図
12)。
【0025】実施例13 膜厚約150μm、長さ約1.5cm、内径約6mmの
エチルセルロース筒(EC筒)を作る。これに外径約
6mm、長さ約5mmのエチルセルロース製カプセル
(ECカプセル)を入れる。このECカプセル中には
膨潤剤が含まれる。ただしこのカプセルの薬物層と接す
る側は厚さ約50μmの酢酸セルロース製にしておく。
また液漏れを防ぐため、内側のカプセルとEC筒(外
側)との間を接着しておく。薬物層にCSFのプロピレ
ングリコール溶液を入れた後、実施例12と同様エチル
セルロース製カプセル(ECカプセル)をはめ、液漏
れがないように接着する(図13)。
【0026】実施例14 膜厚約100μm、内径約3mmのエチルセルロースカ
プセル(カプセル)を作る。中にEXPLOTAB:
ステアリン酸(1:1)混合物を充填する。膜厚約10
0μm、長さ約1.5cmのエチルセルロース製カプセ
ル(カプセル)内の底部に上述の小カプセル(カプセ
ル)を接着する。約300μmの細孔を開ける。CS
F50μgのプロピレングリコール溶液をカプセル内に
入れた後、キャップをはめて閉じる。エチルセルロース
カプセルを外側で接着する(図14)。
【0027】実施例15 0号のゼラチンカプセルの内外半カプセルを開口部を上
にして静置する。EC50mgおよびクエン酸トリエチ
ル8.3μlをメタノール:塩化メチレン(1:1)混
液の2mlに溶解した液を内半カプセルに満たす。同様
にEC30mgおよびクエン酸トリエチル5μlのメタ
ノール:塩化メチレン混液溶液2mlに溶解した後、外
半カプセルに満たす。約40℃に2両カプセルを5時間
放置することによりゼラチンカプセルの内側にエチルセ
ルロース被膜を形成させる。このようにして作ったエチ
ルセルロース内面コーティング内半カプセル内にプレド
ニゾロン10mgを溶解したプロピレングリコール液の
約0.35mlを入れる。外半カプセルを装着した後、
カプセルの接着を行う。腸溶性コーティング剤であるH
P−55の塩化メチレン:メタノール(1:1)溶液を
用いてさらにカプセルの外側に腸溶性コーティングを施
す。
【0028】実施例で調製した製剤の溶出試験結果を表
1に示す。第12改正日本薬局方溶出試験法の第2法に
基づいて行った。試験液は第I液(pH1.2)および
第II液(pH6.8)の2種を用いた。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 固形タイプのための製剤の具体例の斜視図で
ある。
【図2】 固形タイプのための製剤の具体例の軸方向の
断面図である。
【図3】 液状主薬のための製剤の具体例の軸方向の断
面図である。
【図4】 実施例1の製剤の軸方向の断面図である。
【図5】 実施例3の製剤の軸方向の断面図である。
【図6】 実施例4の製剤の軸方向の断面図である。
【図7】 実施例5の製剤の斜視図である。
【図8】 実施例7の製剤の軸方向の断面図である。
【図9】 実施例8の製剤の軸方向の断面図である。
【図10】 実施例9の製剤の軸に垂直の断面図であ
る。
【図11】 実施例10の製剤の軸に垂直の断面図であ
る。
【図12】 実施例12の製剤の軸方向の断面図であ
る。
【図13】 実施例13の製剤の軸方向の断面図であ
る。
【図14】 実施例14の製剤の軸方向の断面図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性材料により囲まれた空間内に、主
    薬および水膨潤性物質を含み、主薬を空間内に偏在さ
    せ、疎水性材料が水透過性のときは偏在する側の上記疎
    水性材料を他の側より薄くするか、または疎水性材料が
    水不透過性のときは水膨潤性物質に接する側の上記疎水
    性材料に水を通過させるための通孔を有することを特徴
    とする薬物放出制御製剤。
JP5002750A 1993-01-06 1993-01-11 薬物放出制御製剤 Pending JPH06256166A (ja)

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