JPH06256212A - オーレオバシジン類のリポソーム製剤 - Google Patents

オーレオバシジン類のリポソーム製剤

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JPH06256212A
JPH06256212A JP5062440A JP6244093A JPH06256212A JP H06256212 A JPH06256212 A JP H06256212A JP 5062440 A JP5062440 A JP 5062440A JP 6244093 A JP6244093 A JP 6244093A JP H06256212 A JPH06256212 A JP H06256212A
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liposome
phospholipid
injection
oleovasicine
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Kazuo Ootsuki
和男 大朏
Takaaki Okuma
高明 大熊
Wataru Takahashi
渉 高橋
Kazutoshi Takashio
一俊 高塩
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
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    • A61K9/127Synthetic bilayered vehicles, e.g. liposomes or liposomes with cholesterol as the only non-phosphatidyl surfactant
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Abstract

(57)【要約】 【目的】抗真菌剤として有用なオーレオバシジン類を、
リポソーム製剤とし、注射用製剤等として使用する。 【構成】オーレオバシジン類及びリン脂質を必須成分と
し、リン脂質が構成するリポソームにオーレオバシジン
類を保持していることを特徴とする製剤である。例え
ば、好ましくはリン脂質の量がオーレオバシジン類1部
に対し5部から100部であり、任意に酸性リン脂質又
は高級脂肪酸をリポソーム膜への負電荷付与剤として含
んでもよい。リポソームが水相に分散乳化している形
態、又は水相を添加することによりリポソームを再構成
する固形物の形態からなる製剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗真菌剤として有用なオ
ーレオバシジン類のリポソーム製剤に関するもので注射
用製剤などとして使用できる。
【0002】
【従来の技術】オーレオバシジン類は既知化合物であ
り、例えばオーレオバシディウム属に属する1菌株(F
ERM−BP1938)によって生産され、抗真菌剤と
しての有用性が期待されている(特開平2−13829
6、同3−22995、同3−44398)。深在性真
菌症は癌や臓器移植、後天性免疫不全症候群など免疫の
抑制状態にある患者にとり致命的な疾患であり、近年増
加しつつある。これらの重症の患者に対し、オーレオバ
シジン類を注射により投与できる製剤が望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オーレオバシジン類は
水に実質的に溶解しない環状のペプチドであり、水に溶
解して注射用製剤とすることが困難である。水に不溶の
薬物を注射用の製剤とする方法には非イオン性の界面活
性剤を用いてミセル可溶化する方法が一般的である。例
えば、脂溶性のビタミンを界面活性剤により水に可溶化
して注射用製剤とすることが広く行われているし、抗真
菌剤の例ではミコナゾールの界面活性剤による可溶化製
剤が注射剤として市販されている。また、水に難溶性の
環状ペプチドのサイクロスポリンAも界面活性剤によっ
て可溶化した注射用製剤が調製され市販されている。注
射用に用いられる界面活性剤としては溶血性並びに組織
障害性の低い非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレ
ンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘
導体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類
やポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール
類が一般的に使用される。これらの活性剤のうちポリオ
キシエチレンヒマシ油誘導体並びにポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油誘導体は患者によっては稀に注射した際に
アナフィラキシーショックを起こすことが知られてお
り、その使用は決して好ましいものではない。また、オ
ーレオバシジン類は非常にミセル可溶化しにくく、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類やポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレングリコール類では可溶
化できない。そのため安全性が高く、注射に使用できる
製剤の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】水に実質的に不溶性のオ
ーレオバシジン類を注射用にも使用できる安全性の高い
製剤とするため鋭意検討した結果、オーレオバシジン類
及びリン脂質を必須成分とし、リン脂質が構成するリポ
ソームにオーレオバシジン類を保持している製剤とすれ
ば、安全性の高い製剤が得られることを見出し、本発明
を完成した。
【0005】本発明のリポソーム製剤は、公知の方法
(例えば、ボルテクスイング法、超音波法、逆相蒸発法
等)に基づき調製することが出来る。
【0006】本発明におけるオーレオバシジン類として
は特開平2−138296記載の新規抗生物質R106
(オーレオバシジンA:以下R106−Iと略す) 及び
それらの類縁化合物、誘導体などがあげられ、具体的に
は前記公報開示の化合物などがあげられる。
【0007】リポソーム膜を構成するリン脂質としては
天然リン脂質、水素添加した天然リン脂質及び合成リン
脂質等の中性リン脂質があげられ、例えば卵黄リン脂
質、大豆リン脂質、それらの水素添加物、ホスファチジ
ルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、スフィン
ゴミエリン、セレブロシド等が用いられる。また、これ
らの2種以上のリン脂質を混合して用いてもよいが、通
常ホスファチジルコリンを主成分とするリン脂質が好ま
しい。使用されるリン脂質の量はリン脂質の種類によっ
ても異なるが、オーレオバシジン類1部(重量、以下同
じ)に対し通常5部から100部、好ましくは10部か
ら60部の範囲である。
【0008】水の量はリン脂質が充分に水和する量以上
であれば制限はないが、投与時にはオーレオバシジン類
の最終濃度が0.01〜5W/V%、好ましくは0.1
〜2W/V%、最も一般的には0.2〜1W/V%程度
になるように使用される。
【0009】また本発明のリポソーム製剤には上記成分
以外に他の医薬品添加剤が添加されていてもよい。それ
らの添加剤としては、リポソーム膜への負電荷付与剤、
膜強化剤、pH調整剤、pH緩衝剤、浸透圧調節剤、保
存剤などがあげられる。
【0010】リポソームの凝集等を防止するための膜へ
の負電荷付与剤として酸性リン脂質又は中級から高級脂
肪酸を添加してもよく、酸性リン脂質としては、天然酸
性リン脂質、水素添加した天然酸性リン脂質及び合成酸
性リン脂質等があげられ、例えばホスファチジン酸、ホ
スファチジルグリセロール、ホスファチジルセリン、ホ
スファチジルイノシトール等が用いられる。これらの酸
性リン脂質の添加量は中性リン脂質に対し50W/W%
以下、好ましくは0.5〜20W/W%程度である。
【0011】また負電荷付与剤として中級から高級脂肪
酸もあげられ、通常炭素数8〜24程度、好ましくは炭
素数10から20の飽和又は不飽和脂肪酸、より好まし
くは炭素数14から20の不飽和脂肪酸があげられる。
これらの脂肪酸の例としては、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレ
ン酸、アラキドン酸等が用いられる。これらの脂肪酸の
添加量はリン脂質に対して、20W/W%以下、好まし
くは0.5〜10W/W%程度である。
【0012】膜の流動性を小さくし融合等を防ぐための
膜強化剤としてコレステロール類等を使用しても構わな
いが、オーレオバシジン類の保持率を低下させるので添
加しないことが好ましい。
【0013】pH調整剤及びpH緩衝剤としては、注射
剤に通常使用される生理的に安全性の高い酸及び塩基を
使用することができる。この例として、塩酸、硫酸、リ
ン酸などの無機酸やクエン酸などの有機酸及びこれらの
アルカリ金属塩が使用される。調整するpHは生理的に
許容されるpHならば制限はないが、安全性及び乳化の
安定性を保持するためには5から9の範囲が好ましい。
【0014】浸透圧調整剤としては、生理的に安全性の
高い塩類や糖類、糖アルコール類やアルコール類が用い
られるが、リポソーム製剤の安定性を保持するためには
ブドウ糖、マンニトールやグリセリンなどの非イオン性
物質を用いることが好ましい。これらの添加量はリポソ
ーム製剤の浸透圧を生理的に安全な程度の浸透圧に保つ
のに必要な量であり、生理食塩液の浸透圧に対する比と
して0.7以上、好ましくは0.7から2の浸透圧を得
るのに必要な浸透圧調整剤固有の濃度を得る量である。
【0015】その他の添加剤としては、酸化防止剤や保
存剤などがあげられる。特に不飽和結合を含む脂質を含
むときの脂質の酸化防止剤としてビタミンE類、ブチル
ヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなど
の脂溶性の抗酸化剤を用いることができる。これらの抗
酸化剤の添加量は通常リン脂質に対し0.001〜1W
/W%の範囲である。また、脂質の酸化による変化を防
ぐため、容器中の大気を窒素ガスなどの不活性ガスで置
換することも通常行われる。
【0016】本発明のリポソーム製剤は一般的には水性
媒体中に分散乳化した形態をとるが、保存安定性を考慮
して凍結乾燥等の手段により固形物の形態としてもよ
い。本発明ではこのような固形物の形態のものも含めた
意味でリポソームという。また固形物とするための賦形
剤としては通常医薬用に使用される糖類、アミノ酸類、
高分子類等が使用できる。糖類としては、乳糖、白糖、
トレハロース等の二糖類、マンニトール等の糖アルコー
ル類が好ましい。また該固形物の形態のものから、リポ
ソーム乳濁液を再構成させる為には水相を添加すればよ
い。
【0017】次に本発明のリポソーム製剤の製造法をよ
り詳しく説明する。まずオーレオバシジン類を脂質と均
一に混合する。このとき、エタノール等の有機溶媒を使
用してオーレオバシジン類と脂質を溶解したのち、溶媒
を留去してもよい。次いで水相を添加し脂質の相転移温
度以上で脂質を水和させた後、乳化してリポソーム製剤
を得る。また、エタノール等の注射剤に通常使用される
生理的に安全性の高い溶媒を使用する場合は溶媒を留去
することなく水相を加えリポソーム製剤を得ることが出
来る。このとき使用する溶媒量はリン脂質1部に対し5
部以下が好ましい。
【0018】乳化工程は、乳化機を用いて乳化すること
により行うことができる。乳化機としてはホモミキサ
ー、ホモジナイザー、超音波分散乳化装置及びマントン
ゴーリン(登録商標)型ホモジナイザーやマイクロフル
イダイザー(登録商標)等の高圧乳化装置などを用いる
ことができる。
【0019】リポソームの粒子径は注射したときの安全
性及びリポソーム製剤の安定性を保持するためには0.
05〜1μmであることが好ましく、平均粒子径は0.
4μm以下の範囲にあることが好ましい。粒子径の均一
化には逐次濾過法、ゲル濾過、遠心分離等を用いること
が可能である。得られた乳濁液はメンブランフィルター
を使用するろ過操作により無菌化及び異物の除去ができ
る。
【0020】得られたリポソーム製剤の好ましい組成を
下記に示す。組成割合はいずれもリポソームが水相に分
散乳化している形態からなる製剤における成分の割合で
ある。凍結乾燥などにより固形物とするときにはその成
分の割合から水をのぞいた割合となる。 オーレオバシジン類 0.01 〜 5 W/W%、好ましくは
0.1 〜 2 W/W% リン脂質 0.2 〜25 W/W%、好ましくは 2
〜15 W/W% 高級脂肪酸 0 〜 5 W/W%、好ましくは
0.1 〜 2 W/W% その他の添加剤 0 〜50 W/W%、好ましくは
0.01 〜40 W/W% 水 残部
【0021】凍結乾燥製剤の好ましい割合を示すと次の
通りである。 オーレオバシジン類 0.5 〜10 W/W%、好ましくは 1
〜 5 W/W% リン脂質 10 〜99.5 W/W%、好ましくは 2
0 〜69 W/W% その他の添加剤 0 〜80 W/W%、好ましくは 2
0 〜70 W/W%
【0022】
【実施例】本発明を実施例をあげて詳しく説明するが、
本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0023】実施例1 オーレオバシジンR106−I、0.3g及び精製卵黄
リン脂質5gをエタノールに溶解し均一溶液とした後、
エタノールをエバポレーター及び真空ポンプにて留去し
た。適量の注射用水とグリセリン1gを加え全量を50
mlとし、50℃の水浴上でホモジナイザー(イカ社
製)により水和・一次乳化を行った。更に超音波を30
分照射して二次乳化を行った。得られた乳濁液をポリカ
ーボネートメンブランフィルター(孔径0.2μm)を
装着したエクストルーダー(リペックス社製)を用いて
滅菌、異物の除去及び粒子径の均一化を行い、滅菌した
注射用の容器に充填し、窒素ガス置換して密封した。得
られた注射剤は均一な白色の乳濁液であり、光散乱粒子
径測定装置による平均粒子径は0.18μmであった。
R106−I濃度は4.1mg/mlであった。
【0024】実施例2 オーレオバシジンR106−I、0.3g、精製卵黄リ
ン脂質7.5g及びオレイン酸0.25gをエタノール
に溶解し均一溶液とした後、エタノールをエバポレータ
ー及び真空ポンプにて留去した。適量の注射用水とグリ
セリン1.25gを加え全量を50mlとし、50℃の
水浴上で攪拌し水和・一次乳化を行った。更にマイクロ
フルイダイザー(マイクロフルイディック社製)により
高圧で二次乳化を行った。得られた乳濁液をポリカーボ
ネートメンブランフィルター(孔径0.2μm)を装着
したエクストルーダー(リペックス社製)を用いて滅
菌、異物の除去及び粒子径の均一化を行い、滅菌した注
射用の容器に充填し、窒素ガス置換して密封した。得ら
れた注射剤は均一な白色の乳濁液であり、光散乱粒子径
測定装置による平均粒子径は0.18μmであった。R
106−I濃度は5.5mg/mlであった。
【0025】実施例3 オーレオバシジンR106−I、0.5g、精製卵黄リ
ン脂質13g及びオレイン酸0.86gをエタノールに
溶解し均一溶液とした後、エタノールをエバポレーター
及び真空ポンプにて留去した。適量の注射用水とグリセ
リン2.5gを加え全量を100mlとし、65℃の水
浴上でホモジナイザー(イカ社製)により水和・一次乳
化を行った。更にマイクロフルイダイザー(マイクロフ
ルイディック社製)により高圧で二次乳化を行った。得
られた乳濁液を水酸化ナトリウムでpHを7.3とした
のち、ポリカーボネートメンブランフィルター(孔径
0.2μm)を装着したエクストルーダー(リペックス
社製)を用いて滅菌、異物の除去及び粒子径の均一化を
行い、滅菌した注射用の容器に充填し、窒素ガス置換し
て密封した。得られた注射剤は均一な白色の乳濁液であ
り、光散乱粒子径測定装置による平均粒子径は0.24
μmであった。R106−I濃度は4.4mg/mlで
あった。
【0026】実施例4 オーレオバシジンR106−I、0.25gをエタノー
ル0.5mlに溶解し、精製卵黄リン脂質5gを加え均
一に練合した。適量の注射用水とグリセリン1gを加え
全量を50mlとし、室温でホモジナイザー(イカ社
製)により水和・一次乳化を行った。更にマイクロフル
イダイザー(マイクロフルイディック社製)により高圧
で二次乳化を行った。得られた乳濁液をポリカーボネー
トメンブランフィルター(孔径0.2μm)を装着した
エクストルーダー(リペックス社製)を用いて滅菌、異
物の除去及び粒子径の均一化を行い、滅菌した注射用の
容器に充填し、窒素ガス置換して密封した。得られた注
射剤は均一な白色の乳濁液であり、R106−I濃度は
3.6mg/mlであった。
【0027】実施例5 オーレオバシジンR106−I、0.25gをオレイン
酸0.16gに溶解し、精製卵黄リン脂質5gを加えて
均一に練合した。適量の注射用水とグリセリン1.25
gを加えて全量を50mlとし、室温でホモジナイザー
(イカ社製)により水和・一次乳化を行った。更にマイ
クロフルイダイザー(マイクロフルイディック社製)に
より高圧で二次乳化を行った。得られた乳濁液をポリカ
ーボネートメンブランフィルター(孔径0.2μm)を
装着したエクストルーダー(リペックス社製)を用いて
滅菌、異物の除去及び粒子径の均一化を行い、滅菌した
注射用の容器に充填し、窒素ガス置換して密封した。得
られた注射剤は均一な白色の乳濁液であり、R106−
I濃度は4.0mg/mlであった。
【0028】実施例6 オーレオバシジンR106−I、0.3g及び精製卵黄
リン脂質7.5gをエタノールに溶解し均一溶液とした
後、エタノールをエバポレーター及び真空ポンプにて留
去した。適量の注射用水を加え全量を50mlとし、5
0℃の水浴上で攪拌し水和・一次乳化を行った。更にマ
イクロフルイダイザー(マイクロフルイディック社製)
により高圧で二次乳化を行った。得られた乳濁液をポリ
カーボネートメンブランフィルター(孔径0.2μm)
を装着したエクストルーダー(リペックス社製)を用い
て滅菌、異物の除去及び粒子径の均一化を行い、滅菌し
た注射用の容器に充填した。続いて凍結乾燥したのち窒
素ガス置換して密封して、粉末の注射用製剤とした。
【0029】実施例7 オーレオバシジンR106−I、0.3g及び精製卵黄
リン脂質7.5gをエタノールに溶解し均一溶液とした
後、エタノールをエバポレーター及び真空ポンプにて留
去した。乳糖15g及び適量の注射用水を加え全量を5
0mlとし、50℃の水浴上で攪拌し水和・一次乳化を
行った。更にマイクロフルイダイザー(マイクロフルイ
ディック社製)により高圧で二次乳化を行った。得られ
た乳濁液をポリカーボネートメンブランフィルター(孔
径0.2μm)を装着したエクストルーダー(リペック
ス社製)を用いて滅菌、異物の除去及び粒子径の均一化
を行い、滅菌した注射用の容器に充填した。続いて凍結
乾燥したのち窒素ガス置換して密封して、粉末の注射用
製剤とした。
【0030】本発明品のin vivo抗真菌効果 本発明品実施例1及び2の抗真菌効果を対照例と比較し
て示す。カンジダ菌(Candida albican
s TIMM1768)、2×106 個/0.2mlを
マウス尾静脈より静注して感染させ、感染当日より5日
間、本発明品の実施例1及び2の製剤をオーレオバシジ
ンR106−Iの投与量で5、10、20、50mg/
kg、陽性対照としてHCO−60(日光ケミカルズ;
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体)を用いたR1
06−Iの可溶化水溶液(R106−I 2mg/m
l、HCO−60 40mg/ml、エタノール2mg
/mlを含む生理食塩水溶液)をR106−Iが20m
g/kgとなるよう投与した。また、実施例1及び2の
製剤よりR106−Iを除いたものを陰性対照として投
与した。各投与群のマウスは10匹(実施例2の陰性対
照投与群は9匹)とし、真菌感染当日より30日間その
生死及び体重変化を観察した。体重変化は感染及び薬剤
投与を行わない無処置群と比較した。本発明品実施例1
及び2の抗真菌効果を生存曲線によりそれぞれ図1及び
2に陽性対照及び陰性対照と比較して示した。また、実
施例1及び2それぞれの体重変化を図3及び図4に陽性
対照、陰性対照及び無処置群と比較して示した。本発明
品は実施例いずれにおいても投与量を多くするに従い、
顕著な生存期間の延長及び体重変動における回復が認め
られ、本発明品の抗真菌効果及び安全性が高いことが示
された。
【0031】
【発明の効果】本発明におけるリポソーム製剤は優れた
抗真菌作用を有し、更にアナフィラキシー様作用の副作
用を有しないため安全性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】カンジダ菌感染マウスに、実施例1の製剤及び
対照製剤を投与した場合の生存率曲線
【図2】カンジダ菌感染マウスに、実施例2の製剤及び
対照製剤を投与した場合の生存率曲線
【図3】カンジダ菌感染マウスに、実施例1の製剤及び
対照製剤を投与した場合ならびに非感染無処置の場合の
体重変化曲線
【図4】カンジダ菌感染マウスに、実施例2の製剤及び
対照製剤を投与した場合ならびに非感染無処置の場合の
体重変化曲線
【符号の説明】
図1において、1〜4は実施例1の製剤を投与した群、
Aは陽性対照の製剤を投与した群、Bは陰性対照の製剤
を投与した群を示し、R106−Iの投与量として1は
50mg/kg、2は20mg/kg、3は10mg/
kg、4は5mg/kg、Aは20mg/kg、Bは0
mg/kgである。図2において、1〜4は実施例2の
製剤を投与した群、Aは陽性対照の製剤を投与した群、
Bは陰性対照の製剤を投与した群を示し、R106−I
の投与量として1は50mg/kg、2は20mg/k
g、3は10mg/kg、4は5mg/kg、Aは20
mg/kg、Bは0mg/kgである。図3において、
1〜4は実施例1の製剤を投与した群、Aは陰性対照の
製剤を投与した群、Bは非感染無処置群を示し、R10
6−Iの投与量として1は50mg/kg、2は20m
g/kg、3は10mg/kg、4は5mg/kg、A
及びBは0mg/kgである。図4において、1〜4は
実施例2の製剤を投与した群、Aは陰性対照の製剤を投
与した群、Bは非感染無処置群を示し、R106−Iの
投与量として1は50mg/kg、2は20mg/k
g、3は10mg/kg、4は5mg/kg、A及びB
は0mg/kgである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーレオバシジン類及びリン脂質を必須成
    分とし、リン脂質が構成するリポソームにオーレオバシ
    ジン類を保持していることを特徴とするリポソーム製剤
  2. 【請求項2】リポソームを構成するリン脂質の量がオー
    レオバシジン類1部に対し5部から100部である請求
    項1の製剤
  3. 【請求項3】酸性リン脂質又は中級から高級脂肪酸を含
    む請求項1の製剤
  4. 【請求項4】リポソームが水相に分散乳化している形態
    からなる請求項1の製剤
  5. 【請求項5】水相を添加することによりリポソームを再
    構成する固形物の形態からなる請求項1の製剤
JP5062440A 1993-03-01 1993-03-01 オーレオバシジン類のリポソーム製剤 Pending JPH06256212A (ja)

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