JPH0625640B2 - 吸収冷温水機の診断方法 - Google Patents

吸収冷温水機の診断方法

Info

Publication number
JPH0625640B2
JPH0625640B2 JP18500187A JP18500187A JPH0625640B2 JP H0625640 B2 JPH0625640 B2 JP H0625640B2 JP 18500187 A JP18500187 A JP 18500187A JP 18500187 A JP18500187 A JP 18500187A JP H0625640 B2 JPH0625640 B2 JP H0625640B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
judgment
diagnosis
coefficient
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP18500187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6428455A (en
Inventor
教之 西山
誠 中村
和平 有田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Yazaki Corp
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Yazaki Sogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd, Yazaki Sogyo KK filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP18500187A priority Critical patent/JPH0625640B2/ja
Publication of JPS6428455A publication Critical patent/JPS6428455A/ja
Publication of JPH0625640B2 publication Critical patent/JPH0625640B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸収冷温水機の診断方法に係り、特に運転中
の冷温水機の各所の温度情報に基づいて性能、故障箇所
などの複数の診断を行なう好適な吸収冷温水機の診断方
法に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種の吸収冷温水機は、第2図に示すように、
稀溶液が導入されてこれを加熱する高温再生器1と、高
温再生器1で加熱されて沸騰した高温の水蒸気と中間濃
溶液とを分離する分離器2と、分離器2で分離された中
間濃溶液を入口管13を介して高温側熱交換器9に導入
し、この高温側熱交換器9で稀溶液との熱交換によって
降温された後、出口管14を介して導入され、この導入
された中間濃溶液を分離器2から冷媒回路50に取り込
まれた高温蒸気によって加熱し中間濃溶液を濃縮すると
同時に冷媒蒸気を発生させる低温再生器3と、低温再生
器3から中間濃溶液を加熱することによって生じた冷媒
蒸気と中間濃溶液に熱を奪われて凝縮した液体冷媒を取
り込み、これを冷却水コイル601内を流れる冷却水に
よって冷却して凝縮させる凝縮器4と、凝縮器4で凝縮
された冷媒が分散部70を介して冷水伝熱コイル80上
に散布させて蒸発させる蒸発器5と、低温再生器3から
入口管15を介して濃溶液を低温側溶液熱交換器8に、
導入して降温させた後、出口管16を介してコイル60
2上に散布することにより、蒸発器5で蒸発した冷媒蒸
気を吸収し、稀溶液とする吸収器6と、吸収器6から出
口管10を介して稀溶液を熱交換器8及び9に送り、こ
の熱交換器から出口管12を介して高温再生器1へ送る
溶液循環ポンプ7とを備え、これらが循環系を形成して
いる。なお、11は稀溶液出口管、22は燃料供給管、
23は年老制御器、24は燃焼バーナ、25は煙道であ
る。
ところで、従来は、吸収冷温水機を熱知した人が、高価
な種々の計測機器を用いて冷温水機の各部の温度、流
量、圧力、または溶液の濃度等を計り、記録して、冷温
水機の取扱アニュアルや経験によって冷温水機の性能、
故障箇所、予防保全の必要性などの診断を行ってきた。
例えば、冷凍能力の診断には、冷温水の入口管20と出
口管21との温度差(dT)及び圧力損失(dP)を計
測して、求められた圧力損失より第8図に示す個々の冷
温水機に固有な「冷温水圧力損失特性」線図を用いて、
作画的に流量(q)を求め、求められた流量(q)と先
に計測した温度差(dT)とを掛けて冷凍能力(=q×
dT)を求めていた。また、真空度の診断には、一つの
方法として、蒸発器5または吸収器6の検圧バルブに圧
力検出器(連成計、マノメーター、圧力センサー等)を
取り付け、接続管内部を真空引きした後、検圧バルブを
開けて冷温水機機内圧力を導き検出器が示した値から判
断を行っていた。他の方法として、蒸発器5の冷媒液温
度を計測し、その温度より冷媒の飽和蒸気圧を計算(又
は、線図)より求めたものと、吸収液の吸収器出口10
温度と、その液を採液(採液バルブより真空ポンプを用
いて採る)して濃度を計り、その濃度、温度から溶液の
飽和蒸気圧を計算(又は、溶液の線図)より求めたもの
とを比較して真空度の診断を行っていた。
また溶液循環量の診断には、まぜ冷凍能力Q(kcal/
H)を求め、つぎに冷媒の発生量D(kg/H)を、その
ときの蒸発器温度における冷媒蒸気と冷媒液とのエンタ
ルピー差h(kcal/kg)で冷媒能力Q(kcal/H)を除
して求める。すなわち、D=Q/hである。一方、冷温
水機本体より稀溶液と濃溶液とを採取し、稀溶液の濃度
Xd(%)、濃溶液の濃度Xc(%)を濃度計などで測
定して求める。ところで吸収冷温水機において、溶液循
環量G(kg/H)、冷媒発生量D(kg/H)および濃度
Xd(%)、Xc(%)の関係は、 G=〔Xc/(Xc−Xd)〕×D(kg/H) であり、上記求められた値を上式に代入して溶液循環量
を求めていた。
さらに冷温水流量の診断には、一つの方法として、冷凍
能力の診断で説明したように冷温水流量(q)を作画的
に求めていた。他の方法として冷温水流量(q)を流量
計によって計測する方法があるが、従来の公知技術にあ
っては、流量計が設置されていないケースが多い。かり
に設置されていても複数台冷温水機が連結されている
と、個々の冷温水機に流量計が設置されているケースは
少なく、トータルの流量は分っていても各機に流れてい
る流量は分らない。超音波量流計も考えられるが、高価
で汎用性がなく一般的でない。
またインプットの診断には、一つの方法として、供給燃
料の2次圧力をチェックし、この2次圧力の冷温水機備
え付の銘板に記載されている値とを比較して求めてい
た。他の方法として消費燃料量を燃料用の量流計によっ
て計測する方法があるが、冷温水流量の診断の項で述べ
たと同様の問題がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の公知技術では、次のような問題点
があった。
(1) 作業に熱練を要する。
(2) 精度の高い高価な計測機器や真空ポンプなどの機
器を必要とする。またそれらの機器の現場への搬入・搬
出が大変である。
(3) 作業時に冷凍機のバルブ(検圧、採液)の開閉を
行うため真空破壊の危険性が伴う。
(4) 一般的に吸収冷温水機の溶液は腐食性が高いた
め、機器を痛めたり、作業時の溶液の飛散によって腐食
(錆)を招く恐れがある。
(5) 冷温水機の安定状態を判断するのは難しく、不完
全なデータより誤った判断をする可能性がある。
(6) 吸収冷温水機に於ては、いくつかの要因によって
各部の状態が影響を受けるため一つの判断要素では、診
断結果に誤差が生じ易い。
(7) 点検に要する時間と費用が大きい。
この発明の目的は、冷温水機の構成要素及び各要素を接
続する管系の温度情報のみから一つの診断複数の判断要
素をもって判断し、夫々の判断要素に重み付けを行って
診断結果を導くようにした冷温水機の診断方法を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成させるため、本発明は、吸収冷温水機
の構成要素及び各要素間を接続する管系の温度を検出す
る検出手段と、得られた信号(冷却水入口温度、冷温水
出口温度)から補正して診断に必要な判断要素毎の判断
値を演算する判断値演算手段、前記信号を加工して判断
要素毎の実測値を演算する実測演算手段、求められた判
断値、実測値を予め診断項目によって決まる複数の判断
要素を比較する判断要素比較手段、比較の結果に従って
決められた重み量を加算する重み加算手段、加算された
重みを比較する重み比較手段、重みの比較の結果から診
断結果を導くものである。
〔作用〕
上記の構成によると、冷温水機の各部の温度データを採
り込み、このデータを基に運転状態が判別される。ここ
で過渡状態である場合には、安定運転となるまで診断を
行なわないように後続の診断処理手段へのデータの採り
込みが阻止される。安定状態になると、冷却水入口温度
及び冷温水出口温度により現時点における冷温水機の理
想状態を表わす標準となる判断要素毎の判断値が求めら
れ、一方温度データを加工して判断要素毎の実測値が求
められる。そして、実測値と判断値とを比較した後、比
較結果が異常の場合は異常の重み係数に、正常の場合は
正常の重み係数に、判断要素毎に決められた重み量を加
算する。この加算結果から正常の重み係数の合計と異常
の重み係数の合計とを比較して、大きい方の係数をもっ
てその診断項目の結果として出力する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の診断方法のフローチャートである。第
2図は、本発明の診断方法を二重効用吸収式冷温水機A
に実施する場合の構成図である。冷温水機Aには、図示
の如く、構成要素、例えば蒸発器54及び各要素間を結
ぶ管系に夫々温度センサSが取付けられており、各温度
センサの検出信号は診断装置Bへ入力される。
診断装置Bは、第3図に示すように、温度センサSから
の検出信号をA/D変換する入力部501と、温度デー
タに基づいて診断に必要な演算を行なうマイクロコンピ
ュータ502と、キー操作により冷温水機の機種、診断
項目の変更等を指示するキー入力部503と、処理過程
のデータを一時保管するRAM504と、診断に必要な
プログラム及び診断項目毎や機種別のデータが格納され
たROM505と、表示器507を動作させるための表
示回路506と、データを外部に出力する出力部507
とから構成されている。
つぎに、本発明の診断方法を説明する。(第1図参照)
診断を行う前に診断する冷温水機の機種(型式)をキー
入力する。診断を促すキーが押されると検出信号である
温度データがある時間間隔(例えば5分毎)で演算部へ
採り込まれる(ステップ100)。取り込まれたデータ
は診断項目毎に決まる各判断要素の判断値が求められ
(ステップ110)、続いて実測値が求められる(ステ
ップ120)。ここで判断値とは、本来あるべき冷温水
機の状態を判断要素毎に数値化したもので、得られた検
出信号のうち冷却水入口温度(TCO1)、冷温水出口
温度(TCH2)で補正して求める。
Jn=fKn*(TCO1,TCH2) ここでJnは判断値、Knは要素毎の係数。
一方、実測値とは、得られた検出信号を判断要素毎に温
度、または温度差の形に表した値である。
これら求められた実測値、判断値を診断項目で決められ
た判断要素毎に大小を比較する(ステップ130)。そ
して比較結果が異常の場合は異常の重み係数に、正常の
場合は正常の重み係数に、判断要素毎に決められた重み
量を加算する(ステップ140)。この加算結果を基に
正常の重み係数の合計と異常の重み係数の合計とを比較
して、大きい方の係数をもってその診断項目の結果とし
て出力する(ステップ150)。この診断結果は表示器
507により表示画面へ表示され、必要に応じて警報を
出す。
第4図は二重効用吸収式冷温水機の冷凍能力、及びイン
プットの診断例を示すものである。
温度検出センサーSは、冷却水入口管17、冷却水吸収
器出口管18、冷却水出口管19、冷温水入口管20、
冷温水出口管21、蒸発器5、排ガスの煙管25にそれ
ぞれ取り付けられ温度情報が得られる。
吸収冷温水機に於て、冷凍能力が低下すると、冷温水
出入口温度差(DTCH=TCH1−TCH2)が小さ
くなる。蒸発器5での冷媒蒸発量の減少に伴い吸収器
6での吸収熱量が減り冷却水吸収器出入口温度差(DT
COA=TCO2−TCO1)が小さくなる。吸収器
6での除去熱量(Qa)と凝縮器4での除去熱量(Q
c)との比(R=Qc/Qa=(TCO3−TCO2)
/(TCO2−TCO1))が大きくなる。蒸発器温
度(TE)が一般的に高くなる。以上4つの現象を冷凍
能力診断の判断要素とする。
一方、インプットの増減は、冷凍能力の増減、冷却水へ
の除去熱量の増減として現われるから、冷却水出入口
温度差(DTCO=TCO3−TCO1)、冷却水吸
収器出入口温度差(DTCOA=TCO2−TCO
1)、冷却水凝縮器出入口温度差(DTCOC=TC
O3−TCO1)、冷温水出入口温度差(DTCH=
TCH1−TCH2)の4つをインプット診断の判断要
素とする。
これらの判断要素毎に得られた温度情報よりそれぞれ判
断値(J1,J2,J3,J4,J5a,J5b,J6
a,J6b,J7a,J7b,J8a,J8b)、実測
値(DTCH,DTCOA,R,TE,DTCO,DT
COC)を求める。ここで実測値とは得られた温度情報
を判断要素毎に、温度、温度差、温度差の比などに加工
したものである。一方、判断値とは、冷却水入口温度
(TCO1)、冷温水出口温度(TCH2)、及び燃焼
状態(N)から予め求められた計算式によって補正し、
冷温水機が正常な状態を数値化した値に許容度を考慮し
て判断要素毎に求めたものである。
各判断値をJnとすれば、 Jn=fKn(TCO1,TCH2,N)±An ここでKnは定数。Anは許容値。nは判断要素のパラ
メータ。次に判断要素毎の比較を行う。
〈冷凍能力の診断〉 まず、J1とDTCHとを比較して、もしJ1>DTC
Hならば冷凍能力の低下が疑われるので係数ELC(E
LCは冷凍能力低下の係数)に重みW1Cを加算する。
もしJ1≦DTCHならば冷凍能力があることが考えら
れるので係数EGC(EGCは冷凍能力有りの係数)に
重みW1Cを加算する。続いて、J2とDTCOAとを
比較して、もしJ2>DTCOAならば冷凍能力の低下
が疑われるので係数ELCに重みW2Cを加算する。も
しJ2≦DTCOAならば冷凍能力があることが考えら
れるので係数EGCに重みW2Cを加算する。続いて、
J3とRとを比較して、もしJ3<Rならば冷凍能力の
低下が疑われるので係数ELCに重みW3Cに重みW3
Cを加算する。もしJ3≧Rならば冷凍能力があること
が考えられるので係数EGCに重みW3Cを加算する。
続いて、J4とTEとを比較して、もしJ4<TEなら
ば冷凍能力の低下が疑われるので係数ELCに重みW4
Cを加算する。もしJ4≧TEならば冷凍能力があるこ
とが考えられるので係数EGCに重みW4Cを加算す
る。最後にELCの合計値とEGCの合計値とを比較し
てもしELC>EGCならば冷凍能力の低下の疑いが濃
厚なため診断結果として冷凍能力低下と判断する。逆に
EGC≧ELCならば冷凍能力が有りと判断する。
〈インプットの診断〉 J5aとDTCOとを比較してDTCO>J5aならば
インプットが多い疑いがあるので係数EHI(EHIは
インプット過多の係数)に重みW1Iを加算する。また
J5bとDTCOとを比較してDTCO<J5bならば
インプットが少ない、疑いがあるので係数ELI(EL
Iはインプット不足の係数)に重みW1Iを加算する。
もしJ5a≧DTCO≧J5bならばインプットは適切
と判断し係数EGI(EGIはインプット適切の係数)
にW1Iを加算する。
続いて、J6aとDTCOAとを比較してDTCOA>
J6aならばインプットが多い疑いがあるので係数EH
1に重みW2Iを加算する。またJ6bとDTCOAと
を比較してDTCOA<J6bならばインプットが少な
い疑いがあるので係数EL1に重みW2Iを加算する。
もしJ6a≧DTCOA≧J6bならばインプットは適
切と判断し係数EGIにW2Iを加算する。
続いて、J7aとDTCOCとを比較してDTCOC>
J7aならばインプットが多い疑いがあるので係数EH
Iに重みW3Iを加算する。またJ7bとDTCOCと
を比較してDTCOC<J7bならばインプットが少な
い疑いがあるので係数ELIに重みW3Iを加算する。
もしJ7a≧DTCOC≧J7bならばインプットは適
切と判断し係数EGIにW3Iを加算する。
続いて、冷温水出入口温度差(DTCH)による判断で
は、冷凍能力の影響を受けるので、先に述べた冷却水へ
の吸収除去熱と凝縮器除去熱との比(R=TCO3−T
CO2)/TCO2−TCO1)を考慮して行う。つま
り、J3≧Rの場合のみにおいてJ8aとDTCHとを
比較してDTCH>J8aならばインプットが多い疑い
があるので係数EHIに重みW4Iを加算する。またJ
8bとDTCHとを比較してDTCH<J8bならばイ
ンプットが少ない疑いがあるので係数ELIに重みW4
Iを加算する。もしJ8a≧DTCH≧J8bならばイ
ンプットは適切と判断し係数EGIにW4Iを加算す
る。
最後にELI,EHI,EGIを比較して最も大きい係
数でインプットの診断結果を決める。
〈溶液循環量の診断〉 第5図は吸収式吸収冷温水機の溶液循環量の診断例を示
すものである。運転が正常になされていると、IH(T
Y4−TY5)/(TY4−TY2)なる式で定義され
る熱交換器温度効率(IH)はある範囲内におさまる。
(ここで、TY2,TY4,TY5は出口管11、入口
管13、出口管14における検出温度である)。しか
し、吸収冷温水機に何らかの原因、例えば溶液循環ポン
プの不具合、又は溶液濃度の異常濃縮化(溶液の晶折)
などによって溶液の循環に異常をきたすと温度効率(I
H)は低下する。本発明の溶液循環量診断は、この点を
着目して、まず検出温度より温度効率(IH)を演算す
る。つぎに演算して得られた温度効率(IH)と予め設
定された正常な場合のデータ値(J1)とを比較して、
もしIH<J1ならば溶液循環量不良の疑いが濃厚なた
め診断結果として、溶液循環量異常と判断し、例えば液
晶画面のようなものでは「溶液循環量不良」と表示した
り、又はランプ表示のようなものではランプを点灯させ
警報がでるようにすることもできる。また溶液循環量が
異常の場合、その信号を利用して冷温水機を停止させ、
未然に溶液循環量不良によって引き起こすトラブルを回
避できる。逆にIH≧J1ならば溶液循環量正常と判断
する。
〈冷温水流量の診断〉 第6図は吸収冷温水機の冷温水流量の診断例を示すもの
である。冷温水流量(FCH)が変化すれば冷凍能力が
一定ならば、冷温水出入口温度差(DTCH=TCH1
−TCH2、ここでTCH1は冷温水入口温度、TCH
2は冷温水出口温度)は流量(FCH)に反比例する
(DTCH←1/FCH)。しかし、冷温水出入口温度
差(DTCH)だけの判断要素では、冷凍能力変化の影
響があり診断誤差が生じ易いので、まず前記の冷凍能力
を診断しその診断結果をもう1つの判断要素とする。
冷温水流量の判断要素には冷温水出入口温度差(DTC
H)を用い、判断値(J1,J2,J3,J4,J5
a,J5b)と実測値(DTCH,DTCOA,R,T
E)とを比較する。
まずJ5bとDTCHとを比較してもしDTCH>J5
bならば冷温水流量の不足が疑われるので係数ELF
(ELFは冷温水流量不足の係数)に重みW1Fを加算
する。続いてJ5aとDTCHとを比較して、もしDT
CH<J5aならば冷温水流量の過多が疑われるので係
数EHF(EHFは冷温水流量過多の係数)に重みW1
Fを加算する。もしJ5a≦DTCH≦J5bならば冷
温水流量は適切と考えられるので係数EGF(EGFは
冷温水流量適切の係数)に重みW1Fを加算する。
つぎに前記冷凍能力診断で得られた結果と絡めて比較を
行なう。冷凍能力が無いにも拘らず冷温水出入口温度差
がある場合、つまりELC>EGCで、かつJ5a≦D
TCH≦J5bならば冷温水流量の不足が疑われるので
係数ELFに重みW2Fを加算する。冷凍能力があり冷
温水出入口温度差がある場合、つまりELC≦EGC
で、かつJ5a≦DTCH≦J5aならば冷温水流量は
適切と考えられるので係数EGFに重みW2Fを加算す
る。冷凍能力があり、冷温水出入口温度差がない場合、
つまりELC≦EGCで、かつDTCH<J5aならば
冷温水流量は多過ぎると考えられるので係数EHFに重
みW2Fを加算する。
最後に上記3つの係数(ELF,EGF,EHF)を比
較して最も大きい値の係数をもって冷温水流量の診断結
果とする。その結果を例えば溶液循環量の診断の場合と
同様、液晶画面に「冷温水流量不足」と表示したり、ラ
ンプを点灯させ警報がでるようにすることもできる。ま
た診断結果に診断過程で加算された重みの値を利用すれ
ば診断精度の確率的表現ができる。
〈真空度の診断〉 第7図は吸収冷温水機の真空度の診断例を示すものであ
る。真空度が低下すると、蒸発器5の蒸気圧力が上昇
し蒸発器温度(TE)が上昇し冷温水出口温度(TCH
2)に近付くため、その温度差(DE=TCH2−T
E)は小さくなる。冷媒ポンプをもたない冷温水機に
於ては、蒸発器5での冷媒蒸発量が減少し、その分の冷
媒液が吸収液と混合し希釈熱を発生する。この熱は冷却
水へ捨てられる機会がなく吸収器6から出る稀溶液の温
度(TY1)を高める。よって稀溶液吸収器出口温度(T
Y1)と冷却水入口温度(TCO1)との温度差(DA=
TY1−TCO1)、及び稀溶液吸収器出口温度(TY
1)と冷却水出口温度(TCO3)との温度差(DA1
=TY1−TCO3)の以上の3つを判断要素として真
空度診断が行なえる。
これらの判断要素毎に得られた温度情報によりそれぞれ
判断値(J1,J2,J3)、実測値(DE,DA,D
A1)を求める。つぎに各判断要素毎の判断値と実測値
とを比較する。
まず、J1とDEとを比較してDE<J1ならば真空度
の低下が疑われるので係数ELV(ELVは真空度低下
の係数)に重みW1Vを加算する。もし、DE≧J1な
らば真空度は良好と考えられるので係数EGV(EGV
は真空度良好の係数)に重みW1Vを加算する。続い
て、J2とDAとを比較してDA>J2ならば真空度の
低下が疑われるので係数ELVに重みW2Vを加算す
る。もし、DA≦J2ならば真空度は良好と考えられる
ので係数EGVに重みW2Vを加算する。続いて、J3
とDA1とを比較してDA1>J3ならば真空度の低下
が疑われるので係数ELVに重みW3Vを加算する。も
し、DA1≦J3ならば真空度は良好と考えられるもの
で係数EGVに重みW3Vを加算する。最後にELVと
EGVを比較して大きい値の係数で真空度診断結果を求
める。そして、その結果を前述のように液晶画面のよう
なものでは「真空不良」と表示したり、又はランプ表示
のようなものでは、該当するランプを点灯させるように
することもできる。また診断結果に診断過程で加算され
た重みの値を利用すれば診断精度の確率的表現ができ
る。
なお、真空度低下の診断がなされたとき、その信号を利
用して抽気装置を作動させることもできる。また冷媒ポ
ンプがある冷温水機に於ては、蒸発器5での冷媒蒸発量
の減少により稀溶液と冷媒液は混合することはなく、単
に吸収器6での吸収熱が減る。このため前述とは逆に稀
溶液吸収器出口温度(TY1)は低下する。このように
冷媒ポンプがあるものと無いものとでは、稀溶液吸収器
出口温度(TY1)は逆の現象を呈するので判断を逆に
すれば診断はできる。つまり冷媒ポンプのある冷温水機
に於ては、蒸気判断要素DA,DA1の判断の不等号を
逆にして行なえばよい。
上記のように本発明の診断方法は、1つの診断項目を行
なうのに複数の判断要素の判断値、実測値を比較し、比
較結果が異常の場合は異常の重み係数に、正常の場合は
正常の重み係数に(又は大きい、小さい、適切の重み係
数に)、判断要素毎に決められた重み量を加算してい
る。この加算結果から正常の重み係数の合計と異常の重
み係数の合計とを比較して大きい方の係数をもってその
診断項目の結果としている(又は大きい方の重み係数の
合計と、小さい方の重み係数の合計と、適切の重み係数
の合計とを比較して、最も大きい重み係数をもってその
診断項目の結果としている)。これらの重み付け(重み
量の決定)の方法は、予め行なった実験データから各判
断要素毎の変化率を利用して求める方法や、実験などが
困難な場合は冷温水機のシュミレーションモデルを用い
て求める方法などでできる。
一例として、冷却水流量診断の重み付け方法を説明す
る。冷却水流量診断の判断要素は3つあり、冷却水出
入口温度差(DTCO=TCO3−TCO1)、稀溶
液吸収器出口温度(TY1)と冷却水入口温度(TCO
1)との温度差(DA=TY1−TCO1)、稀溶液
吸収器出口温度(TY1)と冷却水出口温度(TCO
3)との温度差(DA1=TY1−TCO3)である。
これら3つの要素の冷却水流量変化に対する各変化量の
実験データを第1表(a)に示す。
これらのデータより冷却水流量変化に対する各変化率
(ΔTi=dΔti/dFCO)を求め、得られた各変
化率より各要素の重み量Wi=(ΔTi/ΣΔTi)×
100を求める。ここで添え字iはi番目の判断要素、
dΔtiは判断要素の変化量、ΔFCOは冷却水流量の
変化量、ΔTiは変化率である。
具体的に第1表(a)のデータより冷却水流量診断の3
つの判断要素毎の重み量を求めると、冷却水出入口温度
差(DTCO)の判断要素の重み量W1は、dΔt1=
7.6、ΔT1=0.076、ΣT1=0.191より
W1=40となる。同様に稀溶液吸収器出口温度(TY
1)と冷却水入口温度(TCO1)との温度差(DA)
の判断要素の重み量W2はW2=39、稀溶液吸収出口
温度(TY1)と冷却水出口温度(TCO3)との温度
差(DA1=TY1−TCO3)の判断要素の重み量W
3はW3=21となる(第1表(b)参照)。
つぎに、真空度診断の重み付け方法を説明する。真空度
診断の判断要素は前述のように3つあり、すなわち、
冷温水出口温度(TCH2)と蒸発器温度(TE)の温
度差(DE=TCH2−TE)、稀溶液吸収器出口温度
(TY1)と冷却水入口温度(TCO1)との温度差
(DA=TY1−TCO1)、稀溶液吸収出口温度
(TY1)と冷却水出口温度(TCO3)との温度差
(DA1=TY1−TCO3)である。これら3つの要
素の真空度低下に対する各変化量の実験データを第2表
(a)に示す。
これらのデータより真空度低下に対する各変化率(ΔT
i=dΔti/dmol)を求め、求められた各変化率よ
り各重み量Wi=(ΔTi/ΣΔTi)×100を求め
る。具体的に第2表(a)のデータより真空度診断の3
つの判断要素毎の重み量を求めると、冷温水出口温度
(TCH2)と蒸発器温度(TE)との温度差(DE)
の判断要素の重み量W1は、dΔt1=2.7、ΔT1
=0.343、ΣΔT1=2.48よりW1=14とな
る。同様に稀溶液吸収器出口温度(TY1)と冷却水入
口温度(TCO1)との温度差(DA)の判断要素の重
み量W2はW2=40、稀溶液吸収器出口温度(TY
1)と冷却水出口温度(TCO3)との温度差(DA1
=TY1−TCO3)の判断要素の重み量W3はW3=
46となる(第2表(b)参照)。
なお、1つの診断項目の判断要素の中に温度変化(Δ
t)の要素と、温度効率(η=Δt/Δt)の要素が混
在する場合は、次元が違うため重み付けに不都合が生じ
るので、この場合は温度効率を求める分子、分母の温度
変化の大きい方をとって、各要素の次元を同一にして重
み付けを行なえばよい。その一例として、冷凍能力診断
の重み付け方法を説明する。
冷凍能力診断の判断は前述の如く4つあり、蒸発器温
度(TE)、冷却水への吸収器除去熱量(Qa)と凝
縮器除去熱量(Qc)との比(R=Qc/Qa=(TC
O3−TCO2)/(TCO2−TCO1))、冷温
水出入口温度差(DTCH)、冷却水吸収器出入口温
度差(DTCOA=TCO2−TCO1)である。この
中での判断要素である冷却水への吸収器除去熱量(Q
a)と凝縮器除去熱量(Qc)との比Rは、他の3つの
判断要素の次元が異なるため分母、分子の温度変化の大
きい方をとって変化率とすればよい。
また実験などで判断要素の傾向を求めることが困難な場
合、例えば熱交換器(冷却水コイル、冷温水コイル、溶
液熱交換器)の伝熱面の汚れの影響などによって求める
ことが困難なため冷温水機のシュミレーションモデルを
用いて求めることができる。その例として、第3表
(a)に冷却水コイル汚れの診断の重み付けを求めるた
めに、冷却水コイル汚れ診断の判断要素である凝縮器
温度(TC)と冷却水出口温度(TCO3)との温度差
(DC=TC−TCO3)、稀溶液吸収器出口温度
(TY1)と冷却水入口温度(TCO1)との温度差(DA
=TY1−TCO1)、稀溶液吸収器出口温度(TY
1)と冷却水出口温度(TCO3)との温度差(DA1
=TY1−TCO3)、凝縮器温度(TC)と冷却水
入口温度(TCO1)との温度差(DC1=TC=TC
O1)の冷却水コイル汚れに対する変化量のシュミレー
ション結果を示す。この得られた結果をもとに上記方法
と同様に判断要素毎の重み付けを行なえばよい。求めら
れた重み付けの結果を第3表(b)に示す。
〔発明の効果〕 上述のとおり、本発明によれば、冷温水機の温度情報の
みで、一つの診断に対し複数の判断要素をもって判断
し、それぞれの判断要素に重み付けを行って診断結果を
導くので、診断精度が高く、確率的表現ができると共に
点検能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の診断方法のフローチャート、第2図は
既知の二重効用吸収式冷温水機への適用を示す図、第3
図は診断装置の構成図、第4図は第2図の冷温水機の冷
凍能力及びインプット診断のフローチャート、第5図は
第2図の冷温水機の溶液循環量診断のフローチャート、
第6図は第2の冷温水機の冷温水流量診断のフローチャ
ート、第7図は第2の冷温水機の真空度診断のフローチ
ャート、第8図は冷温水圧力損失特性図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸収冷温水機の構成要素及び各要素間を接
    続する管系の温度を検出する検出手段、得られた信号
    (冷却水入口温度、冷温水出口温度)から補正して診断
    に必要な判断要素毎の判断値を演算する判断値演算手
    段、前記信号を加工して判断要素毎の実測値を演算する
    実測値演算手段、求められた判断値、実測値を予め診断
    項目によって決まる複数の判断要素を比較する判断要素
    比較手段、比較の結果に従って決められた重み量を加算
    する重み加算手段、加算された重みを比較する重み比較
    手段、重みの比較の結果から診断結果を導くことを特徴
    とする吸収冷温水機の診断方法。
JP18500187A 1987-07-24 1987-07-24 吸収冷温水機の診断方法 Expired - Lifetime JPH0625640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18500187A JPH0625640B2 (ja) 1987-07-24 1987-07-24 吸収冷温水機の診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18500187A JPH0625640B2 (ja) 1987-07-24 1987-07-24 吸収冷温水機の診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6428455A JPS6428455A (en) 1989-01-31
JPH0625640B2 true JPH0625640B2 (ja) 1994-04-06

Family

ID=16163039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18500187A Expired - Lifetime JPH0625640B2 (ja) 1987-07-24 1987-07-24 吸収冷温水機の診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0625640B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07109332B2 (ja) * 1990-02-20 1995-11-22 日立ビル施設エンジニアリング株式会社 吸収式冷凍機の溶液濃度検出装置及び同監視方法
CN111504673A (zh) * 2020-03-27 2020-08-07 青岛海信日立空调系统有限公司 一种冷水机组故障诊断方法、系统及空调器
CN117454279A (zh) * 2023-11-08 2024-01-26 西华大学 一种冷水机组运行监测方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6428455A (en) 1989-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107063734A (zh) 一种凝汽器、凝汽器监测系统、凝汽器耗差分析方法
JP4301085B2 (ja) 熱源機器の劣化診断システム
JP3690992B2 (ja) 火力発電プラントの異常診断方法及びその装置
US7681407B2 (en) Method and a device for detecting flash gas
JP4049610B2 (ja) ヒートポンプ熱交換器の異常検出装置
CN107560258A (zh) 冷水机组的性能评估方法及冷水机组
JPH0625640B2 (ja) 吸収冷温水機の診断方法
JP3560497B2 (ja) 冷凍用圧縮機の試験装置
JP4231024B2 (ja) 吸収式冷凍機の異常診断方法及びその装置
JPH0697126B2 (ja) 吸収冷温水機の診断装置
JP2902946B2 (ja) 吸収式冷温水機の異常判定装置
JP4253648B2 (ja) 吸収冷温水機の性能評価方法と診断システム
JP3054554B2 (ja) 吸収式冷温水機の異常検出装置
JP2021165607A (ja) 吸収式冷温水機の性能診断方法
JP3187878B2 (ja) 吸収冷凍機の保護装置
JPH07324851A (ja) 熱交換器及び吸収式冷温水機の異常検出方法
JPS6316245A (ja) 不凝縮ガス圧力測定装置
JP3579248B2 (ja) 冷却水汚れの診断方法及び装置
JPH0391664A (ja) 空冷吸収式冷暖房機
JPH05157416A (ja) 吸収式冷凍機の異常検出装置
JP2876154B2 (ja) 冷凍機・冷温水機の冷却水伝熱管の汚れ検知方法
JP3253211B2 (ja) 吸収式冷温水機の故障診断システム
JP2019090586A (ja) 冷凍機の性能診断システム
JP3258692B2 (ja) 吸収式冷凍機の異常検出装置
JPH07234048A (ja) 吸収式冷温水機の故障診断システム