JPH06257191A - 高低差利用による貯水池の水質活性浄化システム - Google Patents

高低差利用による貯水池の水質活性浄化システム

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JPH06257191A
JPH06257191A JP5069061A JP6906193A JPH06257191A JP H06257191 A JPH06257191 A JP H06257191A JP 5069061 A JP5069061 A JP 5069061A JP 6906193 A JP6906193 A JP 6906193A JP H06257191 A JPH06257191 A JP H06257191A
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water
reservoir
pumping
channel
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Masato Izumi
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IZUMI KK
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IZUMI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貯水池を高低差のある所に備えているゴルフ
場等において、水系全域にわたっての水質浄化や活性化
をトータル的に図り、かつ環境保全を図る。 【構成】 高低差のある個所に設けられた貯水池1,
2,3間に、各池を結び高低差で上段側から下段側に自
然流下させる流下側水路11,12,13を設ける。さ
らに、各池を結び下段側から上段側に向って揚水する第
1の揚水側水路21,22,23と、最下段から最上段
側に揚水する第2の揚水側水路31を設ける。流下側水
路に、流下する水の浄化処理を行なう多段の濾過手段4
4,45による第1の活性浄化濾過装置41,42,4
3を設ける。また、第1の揚水側水路の一部に、揚水さ
れる水の浄化処理を行なう第2の活性浄化濾過装置5
1,52,53を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然公園を始め、ゴル
フ場、別荘地などの各種リゾート開発地のように貯水池
等による水系を備えている地域に採用して好適な高低差
利用による貯水池の水質活性浄化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば比較的小規模で水量も少ない公
園等に設けられる人工池にあっては、池内での水質活性
浄化を行ない、環境汚染を防ぐために、バクテリア利用
のバイオ式の濾過装置等を設置することが、従来から行
われている。
【0003】このようなバイオ式の濾過装置は、小規模
で処理水量も少ない場合には環境汚染を防ぐうえで、か
なりの効果を上げることが可能で、その利点は大きい。
【0004】ところで、ゴルフ場のようなリゾート開発
地等にあっては、一つまたは複数の貯水池を適宜の個所
に設け、自然環境を確保するとともに、景観等を高める
ことができるようになっている。
【0005】特に、上述したゴルフ場等での貯水池は、
その数も多く、処理すべき水量も多量であることから、
前述したような簡易型の濾過装置では不十分で、かなり
大型のものを設置しなければならず、経済的に大変高価
なものとなり、しかも設置すべきスペースもなく、実用
面は勿論、景観の面等からも問題で、水質汚染に対して
従来は何らの対策も講じられていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなゴルフ場等を始めとする各種リゾート開発地等
において設けられる一つまたは複数の貯水池によれば、
その水質汚染を除去し、池内の水の活性浄化を図ること
が望まれるもので、ある程度の処理水量をもつ複数の貯
水池をもつ地域にあっても、水質の活性浄化が可能で、
しかもその活性浄化装置が簡易で、経済的にも優れ、実
用面で効果を発揮できるような対策が必要となってい
る。
【0007】特に、上述したバイオ式の濾過装置は、小
規模な公園等に適用できるに過ぎず、たとえばゴルフ場
等のように複数の貯水池を備えているような開発地にお
いて多量の水を活性浄化処理するには、実用面で問題で
あった。すなわち、ある程度の規模以上の自然公園、ゴ
ルフ場、別荘地などの各種リゾート開発地において、数
多くの貯水池を備え、多量の水の活性浄化処理を行なう
ことが必要とされる場合には、かなり大型の濾過装置を
個別に設置しなければならず、設備コストは勿論、運転
コストも嵩み、経済的に大変高価のものとなる等、実用
面で大きな問題を生じている。
【0008】また、上述したゴルフ場等において、殆ど
の貯水池は、有害農薬の流出等の公害防止のため、およ
び水の漏洩を防ぐために、池底や周囲をゴムシート等で
防水構造とされているので、このような池内の水の活性
浄化を行なうには、非常に大規模な濾過装置が必要とな
る。他方、ゴルフ場等にあっては、一般的な汚水処理場
のような大規模な濾過施設を設置するのは、スペース的
にも、景観の面でも不具合なことは前述した通りであ
る。
【0009】さらに、各貯水池には、刈り取られた芝等
が流入し易く、これらが腐敗して臭気ガス等を発生する
ことも多く、水質汚染は著しい。また、ゴルフ場等で
は、除草剤のような農薬等が使用されることが多く、こ
れらが各貯水池内に混入し易く、環境活性浄化を図るう
えで障害となる汚染源となり易いという問題もある。し
かも、叙述したような貯水池内では水が溜まり易く、動
きも少ないため、よどみを生じ易い。したがって、前述
したように水内に混入した薬品、農薬等の浄化は、欠か
すことができない重要な事柄である。
【0010】また、上述したようなゴルフ場等での貯水
池は、クリークや地下配管等の水路によって結ばれてい
る連続した水系として構成されていることが多く、その
全域でのトータル的な水質活性浄化処理を行なうことが
望まれている。特に、それぞれの池では、その大きさや
汚染物質等の流入に差があり、しかも各池でのよどみや
汚れの状況にも差が生じるもので、水質を全域にわたっ
て一定に維持することが非常に困難である。
【0011】特に、上述したようなゴルフ場のような開
発地において複数の貯水池を備えている場合に、その一
つを調整池とし、余分な水量を外部に放流することが一
般に行われている。したがって、このような放流水での
水質汚濁は、環境破壊につながり、環境保護、水質資源
の確保を図るうえで、避けなければならない重要な事柄
であり、複数の貯水池を有する地域全域にわたっての水
質活性浄化を適切かつ確実に行なえるような何らかの対
策を講じることが望まれている。
【0012】また、前述した自然公園や別荘地等の開発
地にあっても、貯水池が一つまたは複数設けられ、しか
もその規模も比較的大きいものであり、このような地域
での貯水池においても、水質の活性浄化処理を所要の状
態で行なえることが必要で、このような点にも考慮する
ことが望まれている。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、複数または一つの貯水池を備えている比較
的規模の大きな開発地等において、活性浄化処理すべき
水量も多い場合に、水系全域にわたっての効率のよい水
質の活性浄化処理を、簡単にしかも効率よく確実に行な
い、水質汚濁等を生ぜず、水質を一定水準以上に保つと
ともに、大がかりな濾過装置等を設置する必要性をなく
し、コスト的にも優れている高低差利用による貯水池の
水質活性浄化システムを得ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る高低差利用による貯水池の水質活性
浄化システムは、高低差のある個所に設けられた複数の
貯水池と、これら各池間で上段側から下段側への高低差
で水を自然流下させる流下側水路と、各池を結び下段側
の貯水池から上段側の貯水池に向って揚水する第1の揚
水側水路と、最下段の貯水池から最上段側に揚水する第
2の揚水側水路を備え、流下側水路に、流下する水の活
性浄化処理を行なう多段の濾過手段による第1の活性浄
化濾過装置を設けるとともに、第1の揚水側水路の一部
に、揚水される水の活性浄化処理を行なう第2の活性浄
化濾過装置を設けたものである。
【0015】また、本発明に係る高低差利用による貯水
池の水質活性浄化システムは、貯水池と、この貯水池に
対し高低差のある個所との間に設けられた流下側水路お
よび揚水側水路を備え、流下側水路に、流下する水の活
性浄化処理を行なう多段の濾過手段による第1の活性浄
化濾過装置を設けるとともに、揚水側水路の一部に、揚
水される水の活性浄化処理を行なう第2の活性浄化濾過
装置を設けたものである。
【0016】
【作用】本発明によれば、高低差利用による複数の貯水
池での水質を、各池間を結び水が自然流下によって流れ
る流下側水路に設けた第1の活性浄化濾過装置、さらに
第1の揚水側水路に設けた第2の活性浄化濾過装置、さ
らに第2の揚水側水路によって、順次循環させながら、
徐々に浄化、活性化処理することが可能で、これにより
系全体での水質活性浄化処理を所要の状態で行なえ、し
かも水路中での自然落下を利用していることから、自然
の景観を保ちつつ、経済的にも優れ、系からの放流水で
の水質も一定条件以上に保て、環境保全を図ることがで
きる。
【0017】また、本発明によれば、貯水池の水質を、
この貯水池に対して高低差のある個所との間を結び水が
自然流下によって流れる流下側水路に設けた第1の活性
浄化濾過装置、さらに揚水側水路に設けた第2の活性浄
化濾過装置によって、順次循環させながら、徐々に浄
化、活性化処理することが可能で、これにより貯水池で
の水質の活性浄化処理を所要の状態で行なえ、しかも水
路中での自然落下を利用していることから、自然の景観
を保ちつつ、経済的にも優れ、水系からの放流水での水
質も一定水準以上に保て、環境保全を図ることができ
る。
【0018】
【実施例】図1ないし図4は本発明に係る高低差利用に
よる貯水池の水質活性浄化システムの一実施例を示すも
のであり、これらの図において、本実施例では高低差を
もって設けられた複数(三つ)の貯水池1,2,3を備
えているゴルフ場に本発明を適用した場合を示してい
る。
【0019】前記上、中、下段の貯水池1,2,3は、
図1から明らかなように、高低差のある場所に設けられ
ており、かつこれらの貯水池1,2,3間には、クリー
クや地下配管による水路11,12が設けられ、これら
によって連通されている。また、図1中13は最上段の
貯水池1よりも上方に設けた給水部4から前記貯水池1
に至る勾配をもったクリークによる水路である。
【0020】なお、前記水路11は地下配管によって、
水路12はクリークによって構成した場合が示されてい
る。前記水路13;11,12は高低差のある傾斜面に
沿って設けられ、上段側から下段側に向って水を自然流
下させる流下側水路である。
【0021】一方、前記各貯水池1,2,3からそれぞ
れの上段側に位置する給水部4、貯水池1,2に対し
て、揚水ポンプ24,25,26(図1中P1 ,P2 ,
P3 を付す)を介して水を揚水する第1の揚水側水路2
1,22,23が設けられている。ここで、これら第1
の揚水側水路21,22,23の具体的な付設構造は省
略したが、適宜の給水配管を側溝や地下埋め込みによっ
て設けるとよい。
【0022】さらに、図1中31は最下段の貯水池3の
水を大容量の揚水ポンプ32(図1中PS を付す)によ
って、最上段の給水部4に揚水するための第2の揚水側
水路で、この水路31も、上述した第1の揚水側水路2
1,22,23と同様に、側溝や地下埋め込みによって
設けた適宜の給水配管によって構成すればよい。
【0023】ここで、図1において最下段の貯水池3は
これらの水系の調整池として機能し、余分な水量を放流
口5から放流し得るように構成されている。
【0024】そして、本発明によれば、上述したような
構成による貯水池1,2,3等を備えたゴルフ場におい
て、流下側水路13;11,12に、流下される水を活
性浄化処理する多段の濾過手段による第1の活性浄化濾
過装置41,42,43を設け、上段側から自然落下に
よって流下してくる水の活性浄化処理を順次行なうよう
に構成している。
【0025】ここで、前述したクリークによる水路1
3,12に設けられる第1の活性浄化濾過装置41,4
3としては、図2に示したように、濾過材を積層してな
る多段の濾過堰44を設けてなる構造によるものが用い
られている。このような濾過材は、大きさ、形状によ
り、大グリ44a、中グリ44bおよび大グリ44c等
からなり、濾過効果を向上させるために、積層して設置
されている。
【0026】また、地下配管による水路11に設けられ
る第1の活性浄化濾過装置42としては、図3に示され
るような中継濾過槽45が、配管途中に多段に設置され
ている。ここで、このような中継濾過槽45も、大グリ
45a、中グリ45bおよび大グリ45c等からなる大
きさや形状の異なる濾過材を積層してなる構造を持ち、
水路11となる配管に流出防止板46を介在させて付設
されるとともに、最下段の大グリ45cの下流側にメッ
シュ47による流出口が設けられた構造となっている。
そして、このような濾過材によって濾過効果を得て、水
の浄化、活性化を行なうことは、前述した通りである。
【0027】そして、このような多段の濾過堰44や多
段の中継濾過槽45からなる第1の活性浄化濾過装置4
1,42,43は、クリークや地下配管による水路1
3;11,12中を自然の勾配を利用した自然流下によ
って流れてくる途中で、自然に浄化、活性化されるもの
で、特別な活性浄化処理にあたっての駆動源等は不要
で、きわめて経済的である。
【0028】一方、前記揚水側水路のうち、少なくとも
第1の揚水側水路21,22,23の途中には、揚水さ
れる循環水の活性浄化処理を行なう第2の活性浄化濾過
装置51,52,53を設けている。この第2の活性浄
化濾過装置51,52,53は、図4から明らかなよう
に、揚水ポンプ24,25,26により揚水して給送さ
れてくる水を、この装置に順次供給することにより浄
化、活性化処理して上段側に給送する周知の構造を有し
ているもので、その詳細な説明は省略する。要は、適宜
の濾過材中に水を通すことにより濾過効果を発揮させる
構造である。
【0029】なお、上述した第1、第2の活性浄化濾過
装置41,42,43;51,52,53としての濾過
堰44や濾過槽45は、種々の構造を有するものであれ
ばよく、またこれらに用いられる濾過材としても、種々
のものを用いればよい。要は、この種の活性浄化システ
ムが適用される用途に応じて、選択した濾過材を用いる
とよい。
【0030】また、前記第2の揚水側水路31によっ
て、最下段から最上段の給水部4に水を循環させる揚水
ポンプ32は、系全体にわたっての水量のコントロール
と水質浄化、活性化のコントロールとを行ない、系全体
にわたって均一な活性浄化を可能とするものである。
【0031】そして、上述した構成による活性浄化シス
テムによれば、ゴルフ場のような開発地等において複数
の貯水池1,2,3とそれらを結ぶ水路11,12,1
3,21,22,23,31等での水質浄化および活性
化を、系全体にわたって循環させて行なうので、個別の
池1,2,3等でのよどみ等をなくし、最終的に全域に
わたって均等な水質の活性浄化を可能としているもので
ある。
【0032】特に、自然の勾配を利用した水路11,1
2,13での自然流下を巧みに利用することにより、そ
の水路に設けた第1の活性浄化濾過装置41,42,4
3により、水の浄化、活性化処理を簡単にしかも効率よ
く行なえる。
【0033】また、下段から上段への揚水側水路21,
22,23;31によって、池1,2,3の大きさや汚
れの度合いに差がある場合にも、系全体にわたって一定
以上の水質を保てるような水質浄化や活性化を図れ、し
かも揚水側水路21,22,23にも第2の活性浄化濾
過装置51,52,53を設けていることから、浄化、
活性化等を、より一層効果的に行なえる。
【0034】特に、本発明によれば、流下側水路11,
12,13等を巧みに利用し、しかも自然流下を使用し
て活性浄化処理を行なっていることから、自然の景観を
保ちつつ、経済的に優れた活性浄化システムを構築でき
る。
【0035】さらに、系全体での水質活性浄化が可能と
なるために調整池3からの放流水の水質も一定条件以上
に保て、環境保全に大きく貢献できる。
【0036】特に、本発明によれば、ゴルフ場等におい
て各所に設けられる貯水池1,2,3間に高低差がある
ことを巧みに利用し、自然の勾配を利用してクリーク、
地下配管等の水路11,12,13を流れる水の浄化、
活性化を図り、系全体の浄化、活性化を効率よく行な
い、かつ自然の景観を保ちつつ、経済的に実行すること
が可能で、環境保全にも大きく貢献できるものである。
【0037】また、本発明によれば、自動運転化が図れ
るとともに、清掃やメンテナンスも必要最小限とし運転
コストを低減し、さらに余分な人件費も不要で、トータ
ルコストを低減できるという利点がある。
【0038】図5は上述した実施例で説明した本発明に
係る高低差利用による貯水池の水質活性浄化システムを
適用したゴルフ場での概略図であり、多数の池61〜6
6、さらにクラブハウス67とその間を結ぶ流下側、揚
水側の水路71〜82,83を有する場合を示し、これ
らの水路の一部に、第1、第2の活性浄化濾過装置を設
けている。
【0039】ここで、各池61〜66間には高低差があ
り、その自然落下を利用して水を流下させる流下側水路
71〜75には、前述した多段の濾過堰または濾過槽を
設け、これらによって浄化、活性化を行なえるように構
成するとよい。
【0040】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、高低差利用による貯水池の水質活性浄化シス
テム各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることは
言うまでもなく、種々の変形例が考えられるものであ
る。
【0041】たとえば上述した実施例では、池間での循
環路となる揚水側水路21,22,23等において、上
段側の池への放出部分に、第2の活性浄化濾過装置5
1,52,53を設け、これにより前記流下側水路1
1,12,13での活性浄化に加えて水質の浄化、活性
化処理を行なうように構成しているが、本発明はこれに
限定されないことは勿論である。
【0042】また、本発明に係る高低差利用による貯水
池の水質活性活性浄化システムは、上述した実施例での
ゴルフ場に限らず、自然公園や、別荘地などの各種リゾ
ート開発地のように複数または一つの貯水池を備えてい
る比較的に規模の大きな開発地域等において、ある程度
多量の水の浄化や活性化を図るために適用して効果を発
揮し得るものである。
【0043】たとえば図6は本発明に係る高低差利用に
よる貯水池の水質活性浄化システムを、一つの貯水池1
を備えている開発地に適用した場合を示し、このような
構成を採用しても、上述した実施例と同様の作用効果を
奏することは容易に理解されよう。ここで、同図におい
て、前述した図1〜図4に示した実施例と同一または相
当する部分には、同一番号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0044】さて、この実施例では、一つの貯水池1に
対し高低差のある個所である給水部4との間に設けられ
たクリークによる流下側水路13および揚水側水路21
を備え、かつ流下側水路13に、流下する水の活性浄化
処理を行なう多段の濾過手段としての濾過堰44による
第1の活性浄化濾過装置41を設けるとともに、揚水側
水路21の一部に、揚水される水の活性浄化処理を行な
う第2の活性浄化濾過装置51を設けた場合を示してい
る。
【0045】また、図7および図8は図6と同様に一つ
の貯水池1を有する水系において、流下側水路13に多
段の濾過堰よる活性浄化濾過装置の代わりに、多段の落
水式濾過手段91を利用した第1の活性浄化濾過装置9
0を採用した場合を示している。ここで、多段の落水式
濾過手段91は、図8から明らかなように、給水部4か
ら落下する水を受ける受水部92とその下段部に連続す
る濾過部93とからなる濾過手段91を連続して多段に
積重ねることにより構成されている。なお、最上段の受
水部92は給水部4を兼用している。
【0046】このような図7および図8に示した実施例
構造では、高低差のある給水部4を、貯水池1に対して
急勾配な斜面や流下長さを取れないところに、本発明に
よるシステムを採用する場合に用いて、特に効果的であ
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る高低差
利用による貯水池の水質活性浄化システムによれば、高
低差のある個所に設けられた複数の貯水池と、これら各
池間で上段側から下段側への高低差で水を自然流下させ
る流下側水路と、各池を結び下段側の貯水池から上段側
の貯水池に向って揚水する第1の揚水側水路と、最下段
の貯水池から最上段側に揚水する第2の揚水側水路を備
え、流下側水路に、流下する水の活性浄化処理を行なう
多段の濾過手段による第1の活性浄化濾過装置を設ける
とともに、第1の揚水側水路の一部に、揚水される水の
活性浄化処理を行なう第2の活性浄化濾過装置を設けて
いるので、簡単な構造であるにもかかわらず、以下に列
挙する種々優れた効果を奏する。
【0048】ゴルフ場のような開発地において複数の
貯水池とそれらを結ぶ水路での水質浄化および活性化
を、自然の勾配を利用した水路での自然流下を巧みに利
用して、その水路に設けた活性浄化濾過装置により、簡
単にしかも効率よく行なえる。
【0049】下段から上段への揚水側水路によって、
池の大きさや汚れの度合いに差がある場合にも、系全体
にわたって一定以上の水質を保てるような水質浄化や活
性化を図れ、しかも揚水側水路にも活性浄化濾過装置が
設けられていることから、系全体の浄化、活性化処理等
をより一層効果的に行なえる。
【0050】流下側水路等を巧みに利用し、しかも自
然流下を使用して活性浄化処理を行なっていることか
ら、自然の景観を保ちつつ、経済的に優れた活性浄化シ
ステムを構築できる。
【0051】系全体での水質活性浄化が可能となるた
めに調整池からの放流水の水質も一定条件以上に保て、
環境保全に大きく貢献できる。
【0052】また、本発明に係る高低差利用による貯水
池の水質活性浄化システムによれば、一つの貯水池に対
し、高低差のある個所との間に設けられた流下側水路お
よび揚水側水路において、流下側水路に、流下する水の
活性浄化処理を行なう多段の濾過手段による第1の活性
浄化濾過装置を設け、揚水側水路の一部に、揚水される
水の活性浄化処理を行なう第2の活性浄化濾過装置を設
けるようにすることによって、貯水池がたとえ一つであ
っても、前述したと同様の作用効果を発揮させ得るとい
う利点を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高低差利用による貯水池の水質活
性浄化システムの一実施例を示す要部構成の概略断面図
である。
【図2】本発明に適用して好適な第1の活性浄化濾過装
置としての濾過堰を付設した水路構造を説明するための
概略斜視図である。
【図3】本発明に適用して好適な第1の活性浄化濾過装
置としての濾過槽を付設した水路構造を説明するための
概略斜視図である。
【図4】図1における第1の揚水側水路に設けられる第
2の活性浄化濾過装置の概略構成を示す概略図である。
【図5】本発明を適用した複数の貯水池を備えたゴルフ
場での概要を示す概略説明図である。
【図6】本発明に係る高低差利用による貯水池の水質活
性浄化システムの別の実施例を示す要部構成の概略断面
図である。
【図7】図6における高低差利用による貯水池の水質活
性浄化システムの変形例を示す要部構成の概略断面図で
ある。
【図8】図7で用いた多段の落水式濾過手段を説明する
ための概略斜視図である。
【符号の説明】
1 貯水池 2 貯水池 3 貯水池 4 給水部 5 放流部 11 地下配管による流下側水路 12 クリークによる流下側水路 13 クリークによる流下側水路 21 第1の揚水側水路 22 第1の揚水側水路 23 第1の揚水側水路 24 揚水ポンプ 25 揚水ポンプ 26 揚水ポンプ 31 第2の揚水側水路 32 揚水ポンプ 41 第1の活性浄化濾過装置 42 第1の活性浄化濾過装置 43 第1の活性浄化濾過装置 44 濾過手段としての濾過堰 45 濾過手段としての濾過槽 51 第2の活性浄化濾過装置 52 第2の活性浄化濾過装置 53 第2の活性浄化濾過装置 90 第1の活性浄化濾過装置 91 落水式濾過手段 92 受水部 93 濾過部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 35/027 C02F 1/00 ZAB L E01C 13/00 ZAB C 7322−2D 8925−4D B01D 29/08 ZAB Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高低差のある個所に設けられた複数の貯
    水池と、これら各貯水池を結び高低差によって水を上段
    側から下段側に自然流下させる流下側水路と、前記各貯
    水池を結び下段側の貯水池から上段側の貯水池に向って
    揚水する第1の揚水側水路と、最下段の貯水池から最上
    段側に揚水する第2の揚水側水路とを備え、 前記流下側水路に、流下する水の活性浄化処理を行なう
    多段の濾過手段による第1の活性浄化濾過装置を設ける
    とともに、 前記少なくとも第1の揚水側水路の一部に、揚水される
    水の活性浄化処理を行なう第2の活性浄化濾過装置を設
    けたことを特徴とする高低差利用による貯水池の水質活
    性浄化システム。
  2. 【請求項2】 貯水池と、この貯水池に対し高低差のあ
    る個所との間に設けられた流下側水路および揚水側水路
    を備え、 この流下側水路に、流下する水の活性浄化処理を行なう
    多段の濾過手段による第1の活性浄化濾過装置を設ける
    とともに、 前記揚水側水路の一部に、揚水される水の活性浄化処理
    を行なう第2の活性浄化濾過装置を設けたことを特徴と
    する高低差利用による貯水池の水質活性浄化システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194390A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Taisei Corp 調整池
JP2015124541A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 グローベン株式会社 人工池装置
JP2015134339A (ja) * 2014-01-20 2015-07-27 株式会社Ihi 懸濁物質捕捉装置および懸濁物質捕捉システム
CN115462342A (zh) * 2022-09-16 2022-12-13 关欣仪 一种集成的养鱼系统

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