JPH06257272A - 二重床振動抑制装置 - Google Patents
二重床振動抑制装置Info
- Publication number
- JPH06257272A JPH06257272A JP4517193A JP4517193A JPH06257272A JP H06257272 A JPH06257272 A JP H06257272A JP 4517193 A JP4517193 A JP 4517193A JP 4517193 A JP4517193 A JP 4517193A JP H06257272 A JPH06257272 A JP H06257272A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- spring
- column
- holder
- double
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 適正な減衰係数をもち床スラブの防振効果に
優れ、構造が簡単で、広い設置空間が不要であり、しか
も施工が容易な、二重床振動抑制装置を提供する。 【構成】 振動抑制装置1は、床スラブ5に立設される
二重床2用の支柱3と、支柱3を囲繞するように配置さ
れ、かつ支柱3の軸線方向に伸縮可能なバネ部材11
と、支柱3に装着され、かつバネ部材11の上端部が係
止される上部ホルダ8と、支柱3に摺動可能に装着さ
れ、かつバネ部材11の下端部に連結される下部ホルダ
18と、下部ホルダ18に搭載される付加重り19及び
下部ホルダ18に設けた振動減衰装置16、17とを有
する。上下振動が支柱3に伝達されると付加重り19の
慣性力でバネ部材11が伸縮し、振動減衰装置16、1
7による減衰力を受けながら、振動抑制装置1は建築物
の上下振動を抑制する方向に作用する振動を生じる。
優れ、構造が簡単で、広い設置空間が不要であり、しか
も施工が容易な、二重床振動抑制装置を提供する。 【構成】 振動抑制装置1は、床スラブ5に立設される
二重床2用の支柱3と、支柱3を囲繞するように配置さ
れ、かつ支柱3の軸線方向に伸縮可能なバネ部材11
と、支柱3に装着され、かつバネ部材11の上端部が係
止される上部ホルダ8と、支柱3に摺動可能に装着さ
れ、かつバネ部材11の下端部に連結される下部ホルダ
18と、下部ホルダ18に搭載される付加重り19及び
下部ホルダ18に設けた振動減衰装置16、17とを有
する。上下振動が支柱3に伝達されると付加重り19の
慣性力でバネ部材11が伸縮し、振動減衰装置16、1
7による減衰力を受けながら、振動抑制装置1は建築物
の上下振動を抑制する方向に作用する振動を生じる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物が地震等によっ
て振動を受けたとき、建築物の二重床に設置する情報処
理装置等が損傷を受けないようにするための、二重床振
動抑制装置に関するものである。
て振動を受けたとき、建築物の二重床に設置する情報処
理装置等が損傷を受けないようにするための、二重床振
動抑制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−170658号公報、特開
平1−266335号公報、特開平2−190580号
公報に開示されているように、建築物の振動抑制装置は
種々開発されている。これらの公報に開示された振動抑
制装置は、運動抵抗を伴う重りをバネによって支持する
ことにより構成された、いわゆるダイナミック・ダンパ
を使用して、建築物の床スラブの共振を効果的に抑える
ものである。
平1−266335号公報、特開平2−190580号
公報に開示されているように、建築物の振動抑制装置は
種々開発されている。これらの公報に開示された振動抑
制装置は、運動抵抗を伴う重りをバネによって支持する
ことにより構成された、いわゆるダイナミック・ダンパ
を使用して、建築物の床スラブの共振を効果的に抑える
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、各種の
情報処理装置や半導体製造機器等が広く使用されるよう
になるに伴い、配線や空調を容易にする等の目的で二重
床(一般に、フリー・アクセス・フロアと呼ばれる。)
が普及するに至った。二重床は、建築物の床スラブの上
方に床スラブから一定の間隔をおいて複数のフロア・パ
ネルを敷設することにより、フロア・パネルの上面には
通常のオフィス・フロアを、またフロア・パネルの下方
にはケーブルの配線等に使用するための空間を、それぞ
れ確保するものである。
情報処理装置や半導体製造機器等が広く使用されるよう
になるに伴い、配線や空調を容易にする等の目的で二重
床(一般に、フリー・アクセス・フロアと呼ばれる。)
が普及するに至った。二重床は、建築物の床スラブの上
方に床スラブから一定の間隔をおいて複数のフロア・パ
ネルを敷設することにより、フロア・パネルの上面には
通常のオフィス・フロアを、またフロア・パネルの下方
にはケーブルの配線等に使用するための空間を、それぞ
れ確保するものである。
【0004】二重床を設置した床スラブに防振装置を設
置する場合、施工上、最も簡便かつ有効な方法は二重床
と床スラブとの空間に設置することである。しかし、防
振装置がこの空間を占めると防振装置が邪魔になってケ
ーブルの配線や空調等に支障を来す場合がある。また、
二重床は、その構造上、地震等の振動を受けた場合に建
築物本体に取り付けられた振動抑制装置のみでは十分な
振動抑制効果を得ることができない場合がある。
置する場合、施工上、最も簡便かつ有効な方法は二重床
と床スラブとの空間に設置することである。しかし、防
振装置がこの空間を占めると防振装置が邪魔になってケ
ーブルの配線や空調等に支障を来す場合がある。また、
二重床は、その構造上、地震等の振動を受けた場合に建
築物本体に取り付けられた振動抑制装置のみでは十分な
振動抑制効果を得ることができない場合がある。
【0005】ダイナミック・ダンパ等の付加振動体を使
用する防振装置は、防振ゴムや空気バネを用いる弾性支
持法あるいは砂や砂利等の絶縁材等を利用する絶縁法に
よる防振法と異なり、付加振動体を振動発生源の振動数
にほぼ共振させることにより振動体の振動を積極的に抑
えることができる。この装置は、特定の周波数で加振さ
れると応答倍率が非常に大きくなるおそれの定常振動状
態にある機械基礎や構造物に小さな質量とバネで形成さ
れる付加振動体を取り付け、この付加振動体を振動発生
体の振動数にほぼ一致させることにより振動体の振動を
抑えるものであるが、1質点系振動モデルに付加振動体
が連成する2質点系振動モデルを下敷きにしており、付
加振動体の質量とバネのバネ定数及びダンパの減衰係数
の3要素が制振のための重要なファクタとなるので、一
旦は完成させた防振装置であっても対象物の固有振動数
が変動したことにより、制振対象である強制外力の振動
数が変動したり、制振対象の重点目標をシフトさせたい
とき等には、付加振動体の重量やバネのバネ定数あるい
はダンパの減衰係数等が簡単に可変設定できるような構
造であることが必要である。
用する防振装置は、防振ゴムや空気バネを用いる弾性支
持法あるいは砂や砂利等の絶縁材等を利用する絶縁法に
よる防振法と異なり、付加振動体を振動発生源の振動数
にほぼ共振させることにより振動体の振動を積極的に抑
えることができる。この装置は、特定の周波数で加振さ
れると応答倍率が非常に大きくなるおそれの定常振動状
態にある機械基礎や構造物に小さな質量とバネで形成さ
れる付加振動体を取り付け、この付加振動体を振動発生
体の振動数にほぼ一致させることにより振動体の振動を
抑えるものであるが、1質点系振動モデルに付加振動体
が連成する2質点系振動モデルを下敷きにしており、付
加振動体の質量とバネのバネ定数及びダンパの減衰係数
の3要素が制振のための重要なファクタとなるので、一
旦は完成させた防振装置であっても対象物の固有振動数
が変動したことにより、制振対象である強制外力の振動
数が変動したり、制振対象の重点目標をシフトさせたい
とき等には、付加振動体の重量やバネのバネ定数あるい
はダンパの減衰係数等が簡単に可変設定できるような構
造であることが必要である。
【0006】周知のごとく、バネが変位に比例した振動
抵抗を与えるのに対し、ダンパは振動速度に比例した粘
性抵抗を与えるものであり、ダンパの大小によって減衰
モードが変化する。すなわち、例えばステップ的に強制
外力が加わったときに、一定振幅の振動に減衰するまで
の振動の回数は、ダンパの減衰係数に依存する。ただ
し、ダンパの減衰係数を極端に大きく設定すると、過減
衰状態となって強制外力が加わったあとの制振が余りに
短時間で完了するために、クッションの固い座席に座っ
たような居心地の悪さを味わうことになり、またその逆
にダンパの減衰係数を極端に小さく設定した場合には、
減衰不足状態となり、強制外力が加わったあとで比較的
長時間にわたって振動が持続し、クッションの柔らかす
ぎる座席に座ったような居心地の悪さを味わうことにな
る。したがって、使用環境に合わせてダンパの減衰定数
が適正に設定できるよう、減衰定数の選択範囲が広いに
越したことはないのであるが、機械基礎や構造物の制振
に用いるダンパはそれ自体が巨大なものであり、しかも
床スラブと二重床の間の限られた空間に配設する関係で
様々な制約を受けるため、減衰係数を簡単に変更できる
よう取り付けるのが困難である。したがって、従来の制
振装置の多くは、ダンパの調整範囲も狭く、広範囲の振
動発生源に十分対応できないといった課題を抱えてい
る。
抵抗を与えるのに対し、ダンパは振動速度に比例した粘
性抵抗を与えるものであり、ダンパの大小によって減衰
モードが変化する。すなわち、例えばステップ的に強制
外力が加わったときに、一定振幅の振動に減衰するまで
の振動の回数は、ダンパの減衰係数に依存する。ただ
し、ダンパの減衰係数を極端に大きく設定すると、過減
衰状態となって強制外力が加わったあとの制振が余りに
短時間で完了するために、クッションの固い座席に座っ
たような居心地の悪さを味わうことになり、またその逆
にダンパの減衰係数を極端に小さく設定した場合には、
減衰不足状態となり、強制外力が加わったあとで比較的
長時間にわたって振動が持続し、クッションの柔らかす
ぎる座席に座ったような居心地の悪さを味わうことにな
る。したがって、使用環境に合わせてダンパの減衰定数
が適正に設定できるよう、減衰定数の選択範囲が広いに
越したことはないのであるが、機械基礎や構造物の制振
に用いるダンパはそれ自体が巨大なものであり、しかも
床スラブと二重床の間の限られた空間に配設する関係で
様々な制約を受けるため、減衰係数を簡単に変更できる
よう取り付けるのが困難である。したがって、従来の制
振装置の多くは、ダンパの調整範囲も狭く、広範囲の振
動発生源に十分対応できないといった課題を抱えてい
る。
【0007】そこで、本発明の目的は、付加振動体に適
当な減衰抵抗を与えその前後の振動数域の応答倍率を調
整する振動減衰装置を設けることにより、適正な減衰係
数をもち、床スラブと二重床の振動抑制効果に優れ、構
造が簡単で、広い設置空間を必要とせず、しかも施工が
容易な、二重床振動抑制装置を提供することにある。
当な減衰抵抗を与えその前後の振動数域の応答倍率を調
整する振動減衰装置を設けることにより、適正な減衰係
数をもち、床スラブと二重床の振動抑制効果に優れ、構
造が簡単で、広い設置空間を必要とせず、しかも施工が
容易な、二重床振動抑制装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明装置は次のような構成を採る。すなわち、床
スラブに立設される二重床用の支柱と、前記支柱を囲繞
するように配置され、かつ前記支柱の軸線方向に伸縮可
能な、バネ部材と、前記支柱に装着され、かつ前記バネ
部材の上端部が係止される、上部ホルダと、前記支柱に
摺動可能に装着され、かつ前記バネ部材の下端部に連結
される、下部ホルダと、前記下部ホルダに搭載される付
加重りと、前記下部ホルダと前記支柱との間に設けら
れ、かつ摩擦により振動を減衰させる、振動減衰装置と
を具備することを特徴とする、二重床振動抑制装置であ
る。
め、本発明装置は次のような構成を採る。すなわち、床
スラブに立設される二重床用の支柱と、前記支柱を囲繞
するように配置され、かつ前記支柱の軸線方向に伸縮可
能な、バネ部材と、前記支柱に装着され、かつ前記バネ
部材の上端部が係止される、上部ホルダと、前記支柱に
摺動可能に装着され、かつ前記バネ部材の下端部に連結
される、下部ホルダと、前記下部ホルダに搭載される付
加重りと、前記下部ホルダと前記支柱との間に設けら
れ、かつ摩擦により振動を減衰させる、振動減衰装置と
を具備することを特徴とする、二重床振動抑制装置であ
る。
【0009】
【作用】このような構成の振動抑制装置は、主に、建築
物に上下方向の振動が生じたときにその振動抑制機能を
発揮する。建築物の上下振動は床スラブから二重床用の
支柱に伝達され、この支柱からフロアパネル等の二重床
に伝達される。上下振動が支柱に伝達されると、付加重
りの慣性力でバネ部材が伸縮し、建築物の上下振動を抑
制する方向に作用する振動が生じる。振動抑制装置が発
生したこの振動は床スラブ及び二重床に伝達され、床ス
ラブ及び二重床の上下振動を抑制する。この振動抑制装
置によって床スラブ及び二重床の上下振動が効果的に減
衰されるためには、振動抑制装置の発生する慣性力の振
動数が床スラブ及び二重床の一定範囲の固有振動数に等
しいことが必要である。振動抑制装置が発生する振動数
を調整するには、バネ部材のバネ力と付加重りの重量と
のいずれか一方あるいは双方を変更する。
物に上下方向の振動が生じたときにその振動抑制機能を
発揮する。建築物の上下振動は床スラブから二重床用の
支柱に伝達され、この支柱からフロアパネル等の二重床
に伝達される。上下振動が支柱に伝達されると、付加重
りの慣性力でバネ部材が伸縮し、建築物の上下振動を抑
制する方向に作用する振動が生じる。振動抑制装置が発
生したこの振動は床スラブ及び二重床に伝達され、床ス
ラブ及び二重床の上下振動を抑制する。この振動抑制装
置によって床スラブ及び二重床の上下振動が効果的に減
衰されるためには、振動抑制装置の発生する慣性力の振
動数が床スラブ及び二重床の一定範囲の固有振動数に等
しいことが必要である。振動抑制装置が発生する振動数
を調整するには、バネ部材のバネ力と付加重りの重量と
のいずれか一方あるいは双方を変更する。
【0010】本発明の振動抑制装置はその構成要素の一
つとして振動減衰装置を有するから、この振動減衰装置
によって付加重り等の付加振動体に適当な減衰抵抗を与
え、この前後の振動数域の応答倍率を調整することがで
きる。
つとして振動減衰装置を有するから、この振動減衰装置
によって付加重り等の付加振動体に適当な減衰抵抗を与
え、この前後の振動数域の応答倍率を調整することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の振動抑制装置1を二重床2
の支柱3に設置した状態の縦断面図である。支柱3は、
中空の筒体からなる支柱本体4と、床スラブ5に固定さ
れて支柱本体4の下端部を支持する支持基板6と、支柱
本体4の上端に固定されたフロアパネル支持部材7とを
有する。図1に示すように、支柱3の外周面には上部ホ
ルダ8が嵌着され、ボルト9及びナット10によって支
柱3の上部に回転しないように固定されている。上部ホ
ルダ8は合成樹脂等の材料で一体形成されている。上部
ホルダ8の外周面には一本の螺旋状の溝8aが形成さ
れ、この溝8aにはバネ部材11の上端部が摺動可能に
係合している。
説明する。図1は、本発明の振動抑制装置1を二重床2
の支柱3に設置した状態の縦断面図である。支柱3は、
中空の筒体からなる支柱本体4と、床スラブ5に固定さ
れて支柱本体4の下端部を支持する支持基板6と、支柱
本体4の上端に固定されたフロアパネル支持部材7とを
有する。図1に示すように、支柱3の外周面には上部ホ
ルダ8が嵌着され、ボルト9及びナット10によって支
柱3の上部に回転しないように固定されている。上部ホ
ルダ8は合成樹脂等の材料で一体形成されている。上部
ホルダ8の外周面には一本の螺旋状の溝8aが形成さ
れ、この溝8aにはバネ部材11の上端部が摺動可能に
係合している。
【0012】図4に示すように、支柱3の外周面には、
一対のガイドレールホルダ12、13が互いに180度
位相をずらして固定されている。これらのガイドレール
ホルダ12、13は、それぞれ、ガイドレールホルダ半
体12a、12b、13a、13bによって構成され、
これらのガイドレールホルダ半体12a、12b、13
a、13bはその間にガイドレール14a、14b、1
5a、15bを挟んだ状態で、支柱3の軸線方向に延在
するように、緊締ベルトkによって固定される。緊締ベ
ルトkは、ボルトl、ナットmによって固定される。ガ
イドレール14a、14b、15a、15bはアルミニ
ウム合金の型材で構成され、ガイドレールホルダ12、
13の中央部で谷になるようにそれぞれ傾斜して設置さ
れている。これらのガイドレールは図2に示したように
摩擦式の振動減衰装置16、17(後述する)の一部を
構成する。
一対のガイドレールホルダ12、13が互いに180度
位相をずらして固定されている。これらのガイドレール
ホルダ12、13は、それぞれ、ガイドレールホルダ半
体12a、12b、13a、13bによって構成され、
これらのガイドレールホルダ半体12a、12b、13
a、13bはその間にガイドレール14a、14b、1
5a、15bを挟んだ状態で、支柱3の軸線方向に延在
するように、緊締ベルトkによって固定される。緊締ベ
ルトkは、ボルトl、ナットmによって固定される。ガ
イドレール14a、14b、15a、15bはアルミニ
ウム合金の型材で構成され、ガイドレールホルダ12、
13の中央部で谷になるようにそれぞれ傾斜して設置さ
れている。これらのガイドレールは図2に示したように
摩擦式の振動減衰装置16、17(後述する)の一部を
構成する。
【0013】バネ部材11はその上端部を上部ホルダ8
に係合させて下方へ延在し、その下端部には下部ホルダ
18が係合している。下部ホルダ18はバネ部材11が
係合する筒形部分18aと筒形部分18aの下端部に形
成されたフランジ部18bとを有し、これらの筒形部分
18aとフランジ部18bとは合成樹脂材料等で一体的
に形成されている。筒形部分18aの外周面には、上部
ホルダ8と同様に、螺旋状の溝18cが形成され、バネ
部材11の下端部はこの溝18cに摺動可能に係合して
いる。これにより、下部ホルダ18は、支柱3、ガイド
レールホルダ12、13、ガイドレール14a、14
b、15a、15bを囲繞する位置に、バネ部材11に
支持されて上下動可能に位置する。
に係合させて下方へ延在し、その下端部には下部ホルダ
18が係合している。下部ホルダ18はバネ部材11が
係合する筒形部分18aと筒形部分18aの下端部に形
成されたフランジ部18bとを有し、これらの筒形部分
18aとフランジ部18bとは合成樹脂材料等で一体的
に形成されている。筒形部分18aの外周面には、上部
ホルダ8と同様に、螺旋状の溝18cが形成され、バネ
部材11の下端部はこの溝18cに摺動可能に係合して
いる。これにより、下部ホルダ18は、支柱3、ガイド
レールホルダ12、13、ガイドレール14a、14
b、15a、15bを囲繞する位置に、バネ部材11に
支持されて上下動可能に位置する。
【0014】下部ホルダ18のフランジ部18bの上面
には、付加重り19が載置されて固定されている。付加
重り19は、図3に示すように、二つの半円筒部分19
a、19bからなり、各半円筒部分19a、19bは半
円形の板状の重りwを複数枚重ね合わせ、ボルト20及
びナット21で締結することにより構成されている。半
円筒部分19a、19bは、それぞれ、ボルト22及び
ナット23によって下部ホルダ18のフランジ部18b
に固定される。ボルト22は、下部ホルダ18のフラン
ジ部18bに形成された切り込み部18dに係合させら
れ(図2参照)、各板状の重りwに形成された孔hに挿
通され、そしてナット23によって締結されて、フラン
ジ部18bに固定される。
には、付加重り19が載置されて固定されている。付加
重り19は、図3に示すように、二つの半円筒部分19
a、19bからなり、各半円筒部分19a、19bは半
円形の板状の重りwを複数枚重ね合わせ、ボルト20及
びナット21で締結することにより構成されている。半
円筒部分19a、19bは、それぞれ、ボルト22及び
ナット23によって下部ホルダ18のフランジ部18b
に固定される。ボルト22は、下部ホルダ18のフラン
ジ部18bに形成された切り込み部18dに係合させら
れ(図2参照)、各板状の重りwに形成された孔hに挿
通され、そしてナット23によって締結されて、フラン
ジ部18bに固定される。
【0015】下部ホルダ18のフランジ部18bの下面
には摩擦式の振動減衰装置16、17が装着されてお
り、これらの振動減衰装置16、17は支柱3を挟んで
その両側に配置されている。各振動減衰装置16、17
は、フランジ部18bに形成されたスプリングケース2
4と、スプリングケース24の内部に形成されたシリン
ダ24aと、シリンダ24aに摺動可能に装着された摩
擦シュー25と、摩擦シュー25を、常時、対応するガ
イドレール14a、14b、15a、15b方向へ付勢
する圧縮コイルスプリング26と、圧縮コイルスプリン
グ26の面圧を調節するための面圧調節スクリュー27
とを有する。
には摩擦式の振動減衰装置16、17が装着されてお
り、これらの振動減衰装置16、17は支柱3を挟んで
その両側に配置されている。各振動減衰装置16、17
は、フランジ部18bに形成されたスプリングケース2
4と、スプリングケース24の内部に形成されたシリン
ダ24aと、シリンダ24aに摺動可能に装着された摩
擦シュー25と、摩擦シュー25を、常時、対応するガ
イドレール14a、14b、15a、15b方向へ付勢
する圧縮コイルスプリング26と、圧縮コイルスプリン
グ26の面圧を調節するための面圧調節スクリュー27
とを有する。
【0016】摩擦シュー25、25は、それぞれ、圧縮
コイルスプリング26によって、対応するガイドレール
14a、14b、15a、15bの摺接面に圧接し、こ
れにより対応するガイドレールとの間に振動減衰用の摩
擦力を発生する。なお、この実施例では、圧縮コイルス
プリング26とシリンダ24a及び面圧調節スクリュー
27とが、摩擦シユー25をその摺接面を形成するガイ
ドレール14a、14b、15a、15bに圧接付勢す
る弾性手段を構成する。なお、使用する圧縮コイルスプ
リング26は、バネ定数の比較的小さなものを、その自
然長から大きく撓ませてシリンダ24a内に収容するよ
うにしており、したがって摩擦シユー25又はガイドレ
ール14a、14b、15a、15bの摺接面が、仮に
摩擦により摩耗したときでも、バネ定数の変動が無視で
きる程度の僅かなものに抑制することができ、これによ
り振動減衰装置16、17の減衰係数を長期にわたって
設定値に一致させ、経年変化を防止することができる。
コイルスプリング26によって、対応するガイドレール
14a、14b、15a、15bの摺接面に圧接し、こ
れにより対応するガイドレールとの間に振動減衰用の摩
擦力を発生する。なお、この実施例では、圧縮コイルス
プリング26とシリンダ24a及び面圧調節スクリュー
27とが、摩擦シユー25をその摺接面を形成するガイ
ドレール14a、14b、15a、15bに圧接付勢す
る弾性手段を構成する。なお、使用する圧縮コイルスプ
リング26は、バネ定数の比較的小さなものを、その自
然長から大きく撓ませてシリンダ24a内に収容するよ
うにしており、したがって摩擦シユー25又はガイドレ
ール14a、14b、15a、15bの摺接面が、仮に
摩擦により摩耗したときでも、バネ定数の変動が無視で
きる程度の僅かなものに抑制することができ、これによ
り振動減衰装置16、17の減衰係数を長期にわたって
設定値に一致させ、経年変化を防止することができる。
【0017】支柱本体4の下端部を支持する支持基板6
は、接着剤等により建築物の床スラブ5に接着される基
板プレート6aと、基板プレート6aに立設された高さ
調節ボルト6bと、ボルト6bに螺合する高さ調節ナッ
ト6cと、高さ調節ナット6cに取り付けられた回り止
め用のネジ6dとを有する。高さ調節ナット6cには支
柱本体4の下端部を支承する支持面6eが形成されてお
り、支柱本体4の下端部はこの支持面6eに係合してナ
ット6c上に立設される。
は、接着剤等により建築物の床スラブ5に接着される基
板プレート6aと、基板プレート6aに立設された高さ
調節ボルト6bと、ボルト6bに螺合する高さ調節ナッ
ト6cと、高さ調節ナット6cに取り付けられた回り止
め用のネジ6dとを有する。高さ調節ナット6cには支
柱本体4の下端部を支承する支持面6eが形成されてお
り、支柱本体4の下端部はこの支持面6eに係合してナ
ット6c上に立設される。
【0018】支柱3は、図5に示すように、床スラブ5
上に所定間隔をおいて複数本配置され、隣り合う支柱3
の間にはフロアパネル28を支持するためのストリンガ
ー29が架け渡される。ストリンガー29は支柱本体4
の上端に固定されたフロアパネル支持部材7によってそ
の端部を支持され、各ストリンガー29の上面によって
フロアパネル28の縁部の下面が支持される。そして、
フロアパネル28の四隅部はフロアパネル押さえ30に
よってフロアパネル28の上面側からフロアパネル支持
部材7に固定される。
上に所定間隔をおいて複数本配置され、隣り合う支柱3
の間にはフロアパネル28を支持するためのストリンガ
ー29が架け渡される。ストリンガー29は支柱本体4
の上端に固定されたフロアパネル支持部材7によってそ
の端部を支持され、各ストリンガー29の上面によって
フロアパネル28の縁部の下面が支持される。そして、
フロアパネル28の四隅部はフロアパネル押さえ30に
よってフロアパネル28の上面側からフロアパネル支持
部材7に固定される。
【0019】図5に示すように、本発明の振動抑制装置
1は二重床2を支持する全ての支柱3に設置される必要
はなく、二重床2のうちの必要な箇所の支柱3にのみ設
置されればよい。また、同図に示すように、振動抑制装
置1を保護カバー31で覆うことが望ましい。保護カバ
ー31は複数の半円筒形部材32を図示のように筒形に
組み合わせて構成され、保護カバー31によって振動抑
制装置1の外周を覆うように支柱3に設置される。保護
カバー31を使用することにより、二重床2と床スラブ
5の間に敷設されるケーブル等(図示せず)が振動抑制
装置1の付加重り19等の可動部分と接触して、振動抑
制装置1の作用が害されることを防止することができ
る。
1は二重床2を支持する全ての支柱3に設置される必要
はなく、二重床2のうちの必要な箇所の支柱3にのみ設
置されればよい。また、同図に示すように、振動抑制装
置1を保護カバー31で覆うことが望ましい。保護カバ
ー31は複数の半円筒形部材32を図示のように筒形に
組み合わせて構成され、保護カバー31によって振動抑
制装置1の外周を覆うように支柱3に設置される。保護
カバー31を使用することにより、二重床2と床スラブ
5の間に敷設されるケーブル等(図示せず)が振動抑制
装置1の付加重り19等の可動部分と接触して、振動抑
制装置1の作用が害されることを防止することができ
る。
【0020】さて、図1及び図6に示すように、振動抑
制装置1が床スラブ5及び二重床2と共に上下方向へ振
動すると、バネ部材11のバネ力と付加重り19の慣性
力により下部ホルダ18が上下方向へ振動する。下部ホ
ルダ18が上下方向へ振動すると、振動減衰装置16、
17の摩擦シュー25、25がガイドレール14a、1
4b、15a、15bの連接部に形成された谷部Vか
ら、ガイドレールの摺接面141a、141b、151
a、151bに圧接しつつ上下動し、摩擦シュー25と
ガイドレール14a、14b、15a、15bの間に発
生する摩擦力によって、振動抑制装置1が発生する振動
数を一定の範囲内に制限する。振動減衰装置16、17
は、その発生する摩擦力により付加重り19等の付加振
動体に適当な減衰抵抗を付与し、この前後の振動数域の
応答倍率を調整するという機能を果たす。
制装置1が床スラブ5及び二重床2と共に上下方向へ振
動すると、バネ部材11のバネ力と付加重り19の慣性
力により下部ホルダ18が上下方向へ振動する。下部ホ
ルダ18が上下方向へ振動すると、振動減衰装置16、
17の摩擦シュー25、25がガイドレール14a、1
4b、15a、15bの連接部に形成された谷部Vか
ら、ガイドレールの摺接面141a、141b、151
a、151bに圧接しつつ上下動し、摩擦シュー25と
ガイドレール14a、14b、15a、15bの間に発
生する摩擦力によって、振動抑制装置1が発生する振動
数を一定の範囲内に制限する。振動減衰装置16、17
は、その発生する摩擦力により付加重り19等の付加振
動体に適当な減衰抵抗を付与し、この前後の振動数域の
応答倍率を調整するという機能を果たす。
【0021】ここで、振動抑制装置1が発生する振動数
とは、下部ホルダ18が付加重り18と共に上下動する
ことにより発生する振動数をいう。また、振動抑制装置
1が発生する一定の振動数範囲とは、床スラブ5上の全
ての振動抑制装置1が発生する振動数の範囲が、二重床
2の固有振動数と床スラブ5の固有振動数を含み、かつ
その前後に広がる一定の範囲である。振動抑制装置1が
発生する振動数をこのように設定することにより、建築
物が地震等により受けた床スラブの上下方向への振動を
効果的に抑制することができる。
とは、下部ホルダ18が付加重り18と共に上下動する
ことにより発生する振動数をいう。また、振動抑制装置
1が発生する一定の振動数範囲とは、床スラブ5上の全
ての振動抑制装置1が発生する振動数の範囲が、二重床
2の固有振動数と床スラブ5の固有振動数を含み、かつ
その前後に広がる一定の範囲である。振動抑制装置1が
発生する振動数をこのように設定することにより、建築
物が地震等により受けた床スラブの上下方向への振動を
効果的に抑制することができる。
【0022】個々の振動抑制装置1が発生する振動数の
調節は、バネ部材11のバネ定数の変更、又は、付
加重り19の重さの変更によって行われる。このうち、
バネ部材11のバネ定数の変更は、バネ部材11を上
部ホルダ8及び下部ホルダ18の螺旋状の溝8a、18
cに沿って回転させ、バネ部材11の有効長さを変更す
ることによって行う。また、付加重り19の重さの変
更は、板状の重りwの枚数を変更することにより行う。
各振動抑制装置1が発生する振動数の変更は、これらの
又はのいずれか一つを変更することによって行って
もよいし、これらの双方を変更することによって行って
もよい。
調節は、バネ部材11のバネ定数の変更、又は、付
加重り19の重さの変更によって行われる。このうち、
バネ部材11のバネ定数の変更は、バネ部材11を上
部ホルダ8及び下部ホルダ18の螺旋状の溝8a、18
cに沿って回転させ、バネ部材11の有効長さを変更す
ることによって行う。また、付加重り19の重さの変
更は、板状の重りwの枚数を変更することにより行う。
各振動抑制装置1が発生する振動数の変更は、これらの
又はのいずれか一つを変更することによって行って
もよいし、これらの双方を変更することによって行って
もよい。
【0023】また、下部ホルダ18と支柱3の間に設け
た振動減衰装置16、17は、付加重り19に対しバネ
部材11が変位に比例した粘性抵抗と等価の振動抵抗を
与えるのに対し、振動速度に比例した粘性抵抗を与え
る。したがって、振動減衰装置16、17の減衰係数の
大小によって減衰モードが変化し、例えばステップ的に
強制外力が加わったときに、何回の減衰振動を経て一定
振幅の振動に減衰するまでの振動の回数は、減衰係数に
大きく依存する。実施例では、面圧調整スクリュー27
の最大ねじ込み量は十分に確保してあり、面圧調節スク
リュー27を正逆転させたときに圧縮コイルスプリング
26のバネ力は広範囲に調節できるよう配慮してある。
このため、目標とする強制振動に対して最適な減衰を選
ぶことができ、使用環境に合わせた減衰定数の選択が自
在に可能であり、広範囲の振動発生源に余裕をもって対
応することができる。
た振動減衰装置16、17は、付加重り19に対しバネ
部材11が変位に比例した粘性抵抗と等価の振動抵抗を
与えるのに対し、振動速度に比例した粘性抵抗を与え
る。したがって、振動減衰装置16、17の減衰係数の
大小によって減衰モードが変化し、例えばステップ的に
強制外力が加わったときに、何回の減衰振動を経て一定
振幅の振動に減衰するまでの振動の回数は、減衰係数に
大きく依存する。実施例では、面圧調整スクリュー27
の最大ねじ込み量は十分に確保してあり、面圧調節スク
リュー27を正逆転させたときに圧縮コイルスプリング
26のバネ力は広範囲に調節できるよう配慮してある。
このため、目標とする強制振動に対して最適な減衰を選
ぶことができ、使用環境に合わせた減衰定数の選択が自
在に可能であり、広範囲の振動発生源に余裕をもって対
応することができる。
【0024】なお、上記実施例では、下部ホルダ18に
一体成型されたスプリングケース24に圧縮コイルスプ
リング26を収容したが、図7に示した振動減衰装置4
0のごとく、下部ホルダ18にネジ止め固定したスプリ
ングケース41内に圧縮コイルスプリング26を収容す
ることもできる。この実施例では、有底筒状のスプリン
グケース41の開口部内周に沿って摩擦シュー25を抜
け止めする鉤状の突起42が形成してあり、突起42を
拡開してスプリングケース41内に摩擦シュー25が収
納したあとは、工具等で突起42を拡開しない限り摩擦
シュー25の脱落が防止されるようになっている。ま
た、面圧調整スクリュー27には、スプリングケース4
1の底面に係止する緩み止めナット43が螺合させてあ
り、面圧調整スクリュー27を適当な位置までネジ込ん
だあとで緩み止めナット43を締め付けておくことで、
面圧調整スクリュー27を緩み止めすることができる。
なお、本実施例も、面圧調整スクリュー27のネジ込み
深さに応じて摩擦シュー25の摩擦力をアナログ的に可
変することができ、微妙な面圧調整を通じて減衰係数の
精緻な調整が可能である。
一体成型されたスプリングケース24に圧縮コイルスプ
リング26を収容したが、図7に示した振動減衰装置4
0のごとく、下部ホルダ18にネジ止め固定したスプリ
ングケース41内に圧縮コイルスプリング26を収容す
ることもできる。この実施例では、有底筒状のスプリン
グケース41の開口部内周に沿って摩擦シュー25を抜
け止めする鉤状の突起42が形成してあり、突起42を
拡開してスプリングケース41内に摩擦シュー25が収
納したあとは、工具等で突起42を拡開しない限り摩擦
シュー25の脱落が防止されるようになっている。ま
た、面圧調整スクリュー27には、スプリングケース4
1の底面に係止する緩み止めナット43が螺合させてあ
り、面圧調整スクリュー27を適当な位置までネジ込ん
だあとで緩み止めナット43を締め付けておくことで、
面圧調整スクリュー27を緩み止めすることができる。
なお、本実施例も、面圧調整スクリュー27のネジ込み
深さに応じて摩擦シュー25の摩擦力をアナログ的に可
変することができ、微妙な面圧調整を通じて減衰係数の
精緻な調整が可能である。
【0025】また、上記実施例では、面圧調整スクリュ
ー27により圧縮コイルスプリング26のバネ力を調整
するようにしたが、図8に示す振動減衰装置45のごと
く、スプリングケース41と圧縮コイルスプリング26
との間に数枚の面圧調整シム46を介挿し、使用する面
圧調整シム26の枚数に応じて圧縮コイルスプリング2
6のバネ力を調整するようにしてもよい。この場合、面
圧調整シム46の使用枚数に応じて減衰係数を離散値的
に切り替えることができ、面圧の把握も正確に可能であ
る。
ー27により圧縮コイルスプリング26のバネ力を調整
するようにしたが、図8に示す振動減衰装置45のごと
く、スプリングケース41と圧縮コイルスプリング26
との間に数枚の面圧調整シム46を介挿し、使用する面
圧調整シム26の枚数に応じて圧縮コイルスプリング2
6のバネ力を調整するようにしてもよい。この場合、面
圧調整シム46の使用枚数に応じて減衰係数を離散値的
に切り替えることができ、面圧の把握も正確に可能であ
る。
【0026】さらにまた、上記各実施例では、支柱3の
周囲に一対の振動減衰装置16、17あるいは40又は
46を対向配設する場合を例にとったが、図9に示した
ように、例えば3個の振動減衰装置46を支柱3の周囲
に互いに120°ずつ離間させて配設してもよく、また
図10に示したように、4個の振動減衰装置46を支柱
3の周囲に互いに90°ずつ離間させて配設してもよ
い。また、振動減衰装置46あるいは40、さらには1
6、17は、5個以上用いることもでき、複数の振動減
衰装置を並列配設することで、付加重り19が上下に振
動するさいの下部ホルダ18の横揺れを防止し、安定な
減衰振動を約束することができる。
周囲に一対の振動減衰装置16、17あるいは40又は
46を対向配設する場合を例にとったが、図9に示した
ように、例えば3個の振動減衰装置46を支柱3の周囲
に互いに120°ずつ離間させて配設してもよく、また
図10に示したように、4個の振動減衰装置46を支柱
3の周囲に互いに90°ずつ離間させて配設してもよ
い。また、振動減衰装置46あるいは40、さらには1
6、17は、5個以上用いることもでき、複数の振動減
衰装置を並列配設することで、付加重り19が上下に振
動するさいの下部ホルダ18の横揺れを防止し、安定な
減衰振動を約束することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の振動抑制
装置は二重床を支持するための支柱に設置されるから、
二重床の局所に集中してこの振動抑制装置を配置するこ
とが可能になる。したがって、床スラブの振動特性に合
わせて効果的に防振することができる。
装置は二重床を支持するための支柱に設置されるから、
二重床の局所に集中してこの振動抑制装置を配置するこ
とが可能になる。したがって、床スラブの振動特性に合
わせて効果的に防振することができる。
【0028】また、本発明の振動抑制装置は、二重床を
支持するための支柱を中心にしてその周りに設置され、
かつこの装置の各構成要素は支柱の軸線に沿って支柱の
長手方向に分散して配置されているから、装置全体を小
型化することが可能になり、その設置に際して広い空間
を占有しない。したがって、二重床と床スラブの間の空
間にケーブル等を敷く際にこの振動抑制装置が邪魔にな
ることはない。そして、装置が小型であるから、各部品
も小型であり、その製造及び組み立てが容易であるとい
う効果も生じる。
支持するための支柱を中心にしてその周りに設置され、
かつこの装置の各構成要素は支柱の軸線に沿って支柱の
長手方向に分散して配置されているから、装置全体を小
型化することが可能になり、その設置に際して広い空間
を占有しない。したがって、二重床と床スラブの間の空
間にケーブル等を敷く際にこの振動抑制装置が邪魔にな
ることはない。そして、装置が小型であるから、各部品
も小型であり、その製造及び組み立てが容易であるとい
う効果も生じる。
【0029】更に、この振動抑制装置は、複数の支柱に
いわば分散して設置されることになるから、各振動抑制
装置は比較的軽量であり、取り扱いが容易である。しか
も、二重床を施工する際、振動抑制装置も同時に施工す
ることになるから、施工工程に影響を及ぼすことはな
い。
いわば分散して設置されることになるから、各振動抑制
装置は比較的軽量であり、取り扱いが容易である。しか
も、二重床を施工する際、振動抑制装置も同時に施工す
ることになるから、施工工程に影響を及ぼすことはな
い。
【0030】また、下部ホルダと支柱との間に、摩擦に
より振動を減衰させる振動減衰装置を設けたので、振動
抑制可能な振動数帯域が拡がり、しかも付加重りに対し
振動速度に比例した粘性抵抗を与えることができ、減衰
係数の大小によって減衰モードを変化させ、例えば減衰
係数を大きく設定することで、強制外力が加わったあと
の制振を短時間で完了させたり、あるいはその逆に減衰
係数を小さく設定し、強制外力が加わったときにゆっく
りと制振させるなど、使用環境に合わせた減衰定数の選
択が自在に可能であり、広範囲の振動発生源に余裕をも
って対応することができる。
より振動を減衰させる振動減衰装置を設けたので、振動
抑制可能な振動数帯域が拡がり、しかも付加重りに対し
振動速度に比例した粘性抵抗を与えることができ、減衰
係数の大小によって減衰モードを変化させ、例えば減衰
係数を大きく設定することで、強制外力が加わったあと
の制振を短時間で完了させたり、あるいはその逆に減衰
係数を小さく設定し、強制外力が加わったときにゆっく
りと制振させるなど、使用環境に合わせた減衰定数の選
択が自在に可能であり、広範囲の振動発生源に余裕をも
って対応することができる。
【0031】更に、この振動減衰装置によって固有振動
数前後の振動帯数域において振動体の応答倍率の高まり
を防止することができる。
数前後の振動帯数域において振動体の応答倍率の高まり
を防止することができる。
【0032】なお、振動減衰装置の減衰力の調節は、基
本的には、ガイドレールの傾斜角度と摩擦シューを押圧
するスプリングのバネ定数とを変更することによって行
い、この振動減衰装置によれば、摩擦シューの変位と押
圧力に比例して1サイクル当たりのエネルギー消費量が
速度比例型減衰(例えば、流体利用の減衰)と等価の安
定した減衰特性が得られる。
本的には、ガイドレールの傾斜角度と摩擦シューを押圧
するスプリングのバネ定数とを変更することによって行
い、この振動減衰装置によれば、摩擦シューの変位と押
圧力に比例して1サイクル当たりのエネルギー消費量が
速度比例型減衰(例えば、流体利用の減衰)と等価の安
定した減衰特性が得られる。
【図1】本発明の振動抑制装置を二重床の支柱に設置し
た状態の縦断面図である。
た状態の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本発明の振動抑制装置の要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】ガイドレールホルダとガイドレールの取付け状
態を表す分解斜視図である。
態を表す分解斜視図である。
【図5】本発明の振動抑制装置を使用して二重床を支持
した状態の斜視図である。
した状態の斜視図である。
【図6】振動減衰装置の概略構成を表す縦断面図であ
る。
る。
【図7】図1に示した振動減衰装置の変形例を示す縦断
面図である。
面図である。
【図8】図7に示した振動減衰装置の変形例を示す縦断
面図である。
面図である。
【図9】図1に示した振動抑制装置の変形例を示す縦断
面図である。
面図である。
【図10】図1に示した振動減衰装置の他の変形例を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
1、51…振動抑制装置 2…二重床 3…支柱 4…支柱本体 5…床スラブ 6…支持基板 7…フロアパネル支持部材 8…上部ホルダ 8a…螺旋状の溝 9…ボルト 11…バネ部材 14a、14b、15a、15b…ガイドレール 141a、141b、151a、151b…摺接面 16、17、40、45…振動減衰装置 18…下部ホルダ 18c…螺旋状の溝 19…付加重り 24…スプリングケース 25…摩擦シュー 27…面圧調整スクリュー 41…スプリングケース 42…突起 46…面圧調整シム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 貴治 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 置田 仁 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 二宮 利文 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 澤辺 幸夫 東京都台東区秋葉原5番8号 株式会社エ ヌ・ティ・ティ・建築総合研究所内 (72)発明者 奥村 隆夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番1号 株 式会社ナカ技術研究所内 (72)発明者 庄司 辰夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番1号 株 式会社ナカ技術研究所内 (72)発明者 志村 誠二 東京都千代田区内幸町一丁目1番1号 株 式会社ナカ技術研究所内
Claims (7)
- 【請求項1】 床スラブに立設される二重床用の支柱
と、前記支柱を囲繞するように配置され、かつ前記支柱
の軸線方向に伸縮可能な、バネ部材と、前記支柱に装着
され、かつ前記バネ部材の上端部が係止される、上部ホ
ルダと、前記支柱に摺動可能に装着され、かつ前記バネ
部材の下端部に連結される、下部ホルダと、前記下部ホ
ルダに搭載される付加重りと、前記下部ホルダと前記支
柱との間に設けられ、かつ摩擦により振動を減衰させ
る、振動減衰装置とを具備することを特徴とする、二重
床振動抑制装置。 - 【請求項2】 前記振動減衰装置は、前記支柱に形成し
た摺接面と、前記下部ホルダに支持され、かつ前記摺接
面に接触して摺動する摩擦シユーと、前記摩擦シユーを
前記摺接面に圧接させる弾性手段とからなることを特徴
とする、請求項1に記載の二重床振動抑制装置。 - 【請求項3】 前記振動減衰装置は、前記支柱の周囲に
互いにほぼ等距離だけ離間させて設けた複数の摺接面
と、前記下部ホルダに支持され、対応する前記摺接面に
接触して摺動する複数の摩擦シユーと、前記摩擦シユー
をそれぞれ前記摺接面に圧接させる複数の弾性手段とか
らなることを特徴とする、請求項1に記載の二重床振動
抑制装置。 - 【請求項4】 前記摺接面は、前記支柱の軸線に沿う方
向に延在しかつ連続した、一対の傾斜面からなり、前記
一対の傾斜面は、それぞれ、前記両傾斜面の連接部が谷
部を形成するように、互いに反対方向に傾斜しているこ
とを特徴とする、請求項2又は3に記載の二重床振動抑
制装置。 - 【請求項5】 前記摺接面をガイドレールに形成すると
共に、前記支柱の外周面にガイドレールホルダを取り付
け、前記ガイドレールは、前記摺接面が前記支柱の軸線
方向に延在しかつ前記支柱の軸線方向の中央部が谷部を
形成するように、前記ガイドレールホルダに取り付けら
れることを特徴とする、請求項2又は3に記載の二重床
振動抑制装置。 - 【請求項6】 前記弾性手段は、前記摩擦シユーに一端
が係合して該摩擦シユーを前記摺接面に圧接する方向に
付勢するスプリングと、前記下部ホルダに形成されたス
プリングケースと、前記スプリングケースに進退可能に
螺合され、先端が前記スプリングの他端を係止する面圧
調整スクリューとからなることを特徴とする、請求項2
又は3に記載の二重床振動抑制装置。 - 【請求項7】 前記弾性手段は、前記摩擦シユーに一端
が係止して該摩擦シユーを前記摺接面に圧接する方向に
付勢するスプリングと、前記下部ホルダに形成されたス
プリングケースと、前記スプリングケースと前記スプリ
ングの他端との間に介挿されて前記スプリングの面圧を
調整する面圧調整シムとからなることを特徴とする、請
求項2又は3に記載の二重床振動抑制装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04517193A JP3326227B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 二重床振動抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04517193A JP3326227B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 二重床振動抑制装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06257272A true JPH06257272A (ja) | 1994-09-13 |
| JP3326227B2 JP3326227B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=12711826
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04517193A Expired - Fee Related JP3326227B2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 二重床振動抑制装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3326227B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11247933A (ja) * | 1998-03-02 | 1999-09-14 | Okamura Corp | 収納什器等の免震装置 |
| JP2019124054A (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | 大成建設株式会社 | 防振基礎 |
| CN113445843A (zh) * | 2020-03-27 | 2021-09-28 | 太仓卡兰平汽车零部件有限公司 | 阻尼装置 |
| CN114974808A (zh) * | 2021-02-26 | 2022-08-30 | 能源技术有限公司 | 应用摩擦阻尼器的位移控制耐震型变压器 |
| CN116336260A (zh) * | 2023-03-10 | 2023-06-27 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 一种新型泵管减振降噪装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2560383Y2 (ja) | 1991-08-08 | 1998-01-21 | オイレス工業株式会社 | 免震装置 |
| JP3092097B2 (ja) | 1991-08-16 | 2000-09-25 | 日本電信電話株式会社 | 制振二重床構造 |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP04517193A patent/JP3326227B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11247933A (ja) * | 1998-03-02 | 1999-09-14 | Okamura Corp | 収納什器等の免震装置 |
| JP2019124054A (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | 大成建設株式会社 | 防振基礎 |
| CN113445843A (zh) * | 2020-03-27 | 2021-09-28 | 太仓卡兰平汽车零部件有限公司 | 阻尼装置 |
| CN114974808A (zh) * | 2021-02-26 | 2022-08-30 | 能源技术有限公司 | 应用摩擦阻尼器的位移控制耐震型变压器 |
| CN116336260A (zh) * | 2023-03-10 | 2023-06-27 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 一种新型泵管减振降噪装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3326227B2 (ja) | 2002-09-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5370352A (en) | Damped vibration isolation system | |
| JP3555035B2 (ja) | 動吸振装置 | |
| JP2000055117A (ja) | 免振装置 | |
| CN215106213U (zh) | 一种可调节频率范围的叠合弹簧板式调谐质量阻尼器 | |
| US6394407B1 (en) | Passive vibration isolator with profiled supports | |
| JPH06257272A (ja) | 二重床振動抑制装置 | |
| JPH1136657A (ja) | 免振装置 | |
| JPH1130279A (ja) | 免振装置 | |
| JPH0593475A (ja) | 弾塑性ダンパ | |
| JP5399096B2 (ja) | 床支持吸振具、及び、床構造 | |
| JP3326228B2 (ja) | 二重床振動抑制装置 | |
| JPH06257269A (ja) | 二重床振動抑制装置 | |
| JPS6221946B2 (ja) | ||
| KR101393694B1 (ko) | 이축 거동 내력 가변 마찰댐퍼 | |
| JP3326225B2 (ja) | 二重床振動抑制装置 | |
| JP5128969B2 (ja) | 床支持吸振具、及び、床構造 | |
| JP2780615B2 (ja) | 振動制御装置 | |
| JP3326226B2 (ja) | 二重床振動抑制装置 | |
| JP2003239425A (ja) | 衝撃絶縁器 | |
| JP2001041283A (ja) | 三次元免震装置 | |
| JP3131271B2 (ja) | 防振支承 | |
| JP2006194073A (ja) | 振動低減装置 | |
| JPH10252253A (ja) | 床制振システム | |
| JP6123014B1 (ja) | エネルギー吸収型支承 | |
| JP7720604B1 (ja) | 制振用板材、及び建物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |