JPH0625767A - フェロスクラップの連続脱銅装置 - Google Patents
フェロスクラップの連続脱銅装置Info
- Publication number
- JPH0625767A JPH0625767A JP18126092A JP18126092A JPH0625767A JP H0625767 A JPH0625767 A JP H0625767A JP 18126092 A JP18126092 A JP 18126092A JP 18126092 A JP18126092 A JP 18126092A JP H0625767 A JPH0625767 A JP H0625767A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scrap
- copper
- aqueous solution
- tank
- ammonia
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸素存在下でのアンモニア性水溶液によるフ
ェロスクラップの脱銅を、アンモニアの揮発ロスを伴わ
ずに連続的に行う装置。 【構成】 アンモニア性水溶液を収容した銅溶解槽2
と、ガス逃散防止機構 (ベル5など) を備えた銅溶解槽
へのスクラップ供給手段1と、散水手段8を備えたスク
ラップ洗浄槽3と、スクラップを溶解槽内のアンモニア
性水溶液中から洗浄槽に移送するコンベア4とを備え
る。
ェロスクラップの脱銅を、アンモニアの揮発ロスを伴わ
ずに連続的に行う装置。 【構成】 アンモニア性水溶液を収容した銅溶解槽2
と、ガス逃散防止機構 (ベル5など) を備えた銅溶解槽
へのスクラップ供給手段1と、散水手段8を備えたスク
ラップ洗浄槽3と、スクラップを溶解槽内のアンモニア
性水溶液中から洗浄槽に移送するコンベア4とを備え
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェロスクラップを鋼
の溶製の原料としてリサイクルするために、フェロスク
ラップから銅を除去する脱銅装置に関する。より具体的
には、本発明は、アンモニアとアンモニウム塩とを含む
アンモニア性水溶液を用いて、銅を含有するフェロスク
ラップから銅をアンミン銅錯体として選択的に溶解させ
て除去することにより、リサイクルに適した純度の高い
フェロスクラップを得ると同時に、アンミン銅錯体を含
む浸出液が副生するスクラップの脱銅装置に関する。副
生した浸出液からは、これを加熱してアンミン銅錯体を
分解することにより、銅分を酸化銅または金属銅として
回収することができる。
の溶製の原料としてリサイクルするために、フェロスク
ラップから銅を除去する脱銅装置に関する。より具体的
には、本発明は、アンモニアとアンモニウム塩とを含む
アンモニア性水溶液を用いて、銅を含有するフェロスク
ラップから銅をアンミン銅錯体として選択的に溶解させ
て除去することにより、リサイクルに適した純度の高い
フェロスクラップを得ると同時に、アンミン銅錯体を含
む浸出液が副生するスクラップの脱銅装置に関する。副
生した浸出液からは、これを加熱してアンミン銅錯体を
分解することにより、銅分を酸化銅または金属銅として
回収することができる。
【0002】
【従来の技術】フェロスクラップは、電線や導線として
使用される銅線や、他の銅または銅合金製部品の混入が
主な原因で、銅含有量が高くなっていることが多い。例
えば、廃自動車、廃電気製品、機械屑などがそうであ
る。
使用される銅線や、他の銅または銅合金製部品の混入が
主な原因で、銅含有量が高くなっていることが多い。例
えば、廃自動車、廃電気製品、機械屑などがそうであ
る。
【0003】銅は、鉄鋼製品の機械的性質、加工性など
の性能に悪影響を及ぼす元素であり、銅が混入したフェ
ロスクラップを鋼溶製の原料として用いると、低級な品
質の鋼しか製造できない。そのため、銅をフェロスクラ
ップから除去することが望ましく、従来から様々な脱銅
方法が研究されている。フェロスクラップから銅を除去
するための代表的な脱銅方法を次に示す。
の性能に悪影響を及ぼす元素であり、銅が混入したフェ
ロスクラップを鋼溶製の原料として用いると、低級な品
質の鋼しか製造できない。そのため、銅をフェロスクラ
ップから除去することが望ましく、従来から様々な脱銅
方法が研究されている。フェロスクラップから銅を除去
するための代表的な脱銅方法を次に示す。
【0004】硫化ナトリウムまたは硫酸ナトリウムを
主成分とするフラックスに銅を溶鉄から選択的に抽出す
る方法 (第122, 123回西山記念技術講座、pp.112-118,
日本鉄鋼協会) 、 スクラップを高温で溶融し、より低融点の銅を真空下
で蒸発させる方法 (CAMP-ISIJ, Vol. 1 (1988), pp.116
9-1172) 、 スクラップ中の銅を硫化した後、スクラップを圧縮ま
たは破砕し、脆化した硫化銅を機械的に分離・回収する
方法 (特開平2−285035号) 、 アルミニウム、マグネシウムまたはその合金の溶融物
中に銅を選択的に抽出する方法 (特開平3−199314号)
。
主成分とするフラックスに銅を溶鉄から選択的に抽出す
る方法 (第122, 123回西山記念技術講座、pp.112-118,
日本鉄鋼協会) 、 スクラップを高温で溶融し、より低融点の銅を真空下
で蒸発させる方法 (CAMP-ISIJ, Vol. 1 (1988), pp.116
9-1172) 、 スクラップ中の銅を硫化した後、スクラップを圧縮ま
たは破砕し、脆化した硫化銅を機械的に分離・回収する
方法 (特開平2−285035号) 、 アルミニウム、マグネシウムまたはその合金の溶融物
中に銅を選択的に抽出する方法 (特開平3−199314号)
。
【0005】しかし、の方法は、高い脱銅率を得るに
はかなり大量のフラックスが必要であり、このフラック
スの高温での取扱いが困難であり、かつフラックスのコ
ストが高い。の方法は、銅の蒸発速度を高めるには、
多量のエネルギーを要する高温・高真空条件が必要であ
り、しかも銅の回収が困難である。の方法は、硫化工
程で発生する硫黄酸化物を含有する廃ガスの処理が大き
な負担となる上、硫化した銅の機械的手段での分離で
は、銅を十分高い脱銅率で除去することが困難である。
の方法は、抽出剤として高価な金属Al、Mg、またはAl
−Mg合金が必要である。
はかなり大量のフラックスが必要であり、このフラック
スの高温での取扱いが困難であり、かつフラックスのコ
ストが高い。の方法は、銅の蒸発速度を高めるには、
多量のエネルギーを要する高温・高真空条件が必要であ
り、しかも銅の回収が困難である。の方法は、硫化工
程で発生する硫黄酸化物を含有する廃ガスの処理が大き
な負担となる上、硫化した銅の機械的手段での分離で
は、銅を十分高い脱銅率で除去することが困難である。
の方法は、抽出剤として高価な金属Al、Mg、またはAl
−Mg合金が必要である。
【0006】従来の脱銅方法の欠点を解消するため、本
発明者は、アンモニアとアンモニウム塩とを含有するア
ンモニア性水溶液を用いてフェロスクラップから銅を除
去し、回収する方法 (以下、先願発明という) を提案し
た (特願平3−297375号) 。この先願発明における脱銅
プロセスの例を図1および図2に示す。
発明者は、アンモニアとアンモニウム塩とを含有するア
ンモニア性水溶液を用いてフェロスクラップから銅を除
去し、回収する方法 (以下、先願発明という) を提案し
た (特願平3−297375号) 。この先願発明における脱銅
プロセスの例を図1および図2に示す。
【0007】酸素存在下でのアンモニア性水溶液中にお
いて、銅はアンモニアとアンミン銅錯体を生成し、容易
に溶解するのに対し、鉄は、銅よりイオン化傾向が大き
いにもかかわらず、不働態化するため全く溶解しない。
先願発明は、このような銅と鉄との性質を利用したもの
である。即ち、銅を含有するフェロスクラップを酸素の
存在下でアンモニア性水溶液中により処理すると、下記
(1) 式に従ってスクラップ中の銅をアンミン銅錯体とし
て選択的に溶解させることができ、脱銅された高品位の
フェロスクラップが得られる。
いて、銅はアンモニアとアンミン銅錯体を生成し、容易
に溶解するのに対し、鉄は、銅よりイオン化傾向が大き
いにもかかわらず、不働態化するため全く溶解しない。
先願発明は、このような銅と鉄との性質を利用したもの
である。即ち、銅を含有するフェロスクラップを酸素の
存在下でアンモニア性水溶液中により処理すると、下記
(1) 式に従ってスクラップ中の銅をアンミン銅錯体とし
て選択的に溶解させることができ、脱銅された高品位の
フェロスクラップが得られる。
【0008】 Cu + 2NH3 + 2NH4 + + 1/2O2 = Cu(NH3)4 2+ + H2O (1) 図1に示した脱銅プロセスでは、溶液調製工程において
水にアンモニアと炭酸ガスを吸収させ、アンモニアと炭
酸アンモニウムを含有するアンモニア性水溶液を調製
し、この水溶液を銅の溶解工程に供給する。溶解工程で
は、溶解槽に銅を含有する不純スクラップを入れ、酸素
含有ガスを供給して、上記(1) 式の反応により銅を溶解
させ、脱銅された高品位スクラップを溶解槽から取り出
す。銅を溶解した浸出液を錯体分解工程において加熱
し、アンミン銅錯体を分解する。錯体分解で生成する炭
酸銅は不安定な化合物であるため、さらに酸化銅と二酸
化炭素とに分解される。従って、アンミン銅錯体の分解
工程では、次の(2) 式に示すように、アンモニアおよび
炭酸ガスを発生しつつ溶液中に酸化銅が晶析する。晶析
した酸化銅は、濾過・乾燥を経て回収する。晶析工程で
発生したアンモニアおよび炭酸ガスは、アンモニア性水
溶液の調製工程に戻して水に吸収させると、アンモニア
および炭酸アンモニウムを含有するアンモニア性水溶液
が再生される。
水にアンモニアと炭酸ガスを吸収させ、アンモニアと炭
酸アンモニウムを含有するアンモニア性水溶液を調製
し、この水溶液を銅の溶解工程に供給する。溶解工程で
は、溶解槽に銅を含有する不純スクラップを入れ、酸素
含有ガスを供給して、上記(1) 式の反応により銅を溶解
させ、脱銅された高品位スクラップを溶解槽から取り出
す。銅を溶解した浸出液を錯体分解工程において加熱
し、アンミン銅錯体を分解する。錯体分解で生成する炭
酸銅は不安定な化合物であるため、さらに酸化銅と二酸
化炭素とに分解される。従って、アンミン銅錯体の分解
工程では、次の(2) 式に示すように、アンモニアおよび
炭酸ガスを発生しつつ溶液中に酸化銅が晶析する。晶析
した酸化銅は、濾過・乾燥を経て回収する。晶析工程で
発生したアンモニアおよび炭酸ガスは、アンモニア性水
溶液の調製工程に戻して水に吸収させると、アンモニア
および炭酸アンモニウムを含有するアンモニア性水溶液
が再生される。
【0009】 Cu(NH3)4CO3 = CuO↓ + 4NH3↑ + CO2↑ (2) 図2に示した脱銅プロセスでは、溶液調製工程において
アンモニアを硫酸水溶液に吸収させてアンモニアと硫酸
アンモニウムを含有する水溶液を調製し、この水溶液を
銅の溶解工程に供給する。溶解工程では、上と同様に、
溶解槽に銅を含有する不純スクラップを入れ、酸素含有
ガスを供給して、上記(1) 式の反応により銅を溶解さ
せ、脱銅された高品位スクラップを溶解槽から取り出
す。銅を溶解した浸出液は、錯体分解工程で加熱してア
ンミン銅錯体を分解する。この場合には、錯体分解で生
成する硫酸銅が安定な化合物であるため、次の(3) 式に
示すように、アンミン銅錯体の分解によりアンモニアガ
スが発生して硫酸銅の水溶液が得られる。得られた硫酸
銅水溶液を電解工程で電解して、陰極上に金属銅を析出
させ、回収する。一方、電解工程で得られる硫酸イオン
を含有する電解廃液と錯体分解工程で発生したアンモニ
アガスを溶液調製工程に戻し、電解廃液にアンモニアガ
スを吸収させると、アンモニアと硫酸アンモニウムを含
有する水溶液が再生される。
アンモニアを硫酸水溶液に吸収させてアンモニアと硫酸
アンモニウムを含有する水溶液を調製し、この水溶液を
銅の溶解工程に供給する。溶解工程では、上と同様に、
溶解槽に銅を含有する不純スクラップを入れ、酸素含有
ガスを供給して、上記(1) 式の反応により銅を溶解さ
せ、脱銅された高品位スクラップを溶解槽から取り出
す。銅を溶解した浸出液は、錯体分解工程で加熱してア
ンミン銅錯体を分解する。この場合には、錯体分解で生
成する硫酸銅が安定な化合物であるため、次の(3) 式に
示すように、アンミン銅錯体の分解によりアンモニアガ
スが発生して硫酸銅の水溶液が得られる。得られた硫酸
銅水溶液を電解工程で電解して、陰極上に金属銅を析出
させ、回収する。一方、電解工程で得られる硫酸イオン
を含有する電解廃液と錯体分解工程で発生したアンモニ
アガスを溶液調製工程に戻し、電解廃液にアンモニアガ
スを吸収させると、アンモニアと硫酸アンモニウムを含
有する水溶液が再生される。
【0010】 Cu(NH3)4SO4 = CuSO4 + 4 NH3↑ (3) このように、先願発明の脱銅方法は、上記(1) 式〜(3)
式からもわかるように、反応に必要なアンモニアとアン
モニウム塩を原理的には完全に回収して処理水溶液を再
生し、循環使用することができるので、薬剤コストが少
なくてすみ、経済的である。また、フェロスクラップか
らの銅の除去・回収率も高い。
式からもわかるように、反応に必要なアンモニアとアン
モニウム塩を原理的には完全に回収して処理水溶液を再
生し、循環使用することができるので、薬剤コストが少
なくてすみ、経済的である。また、フェロスクラップか
らの銅の除去・回収率も高い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このフェロスクラップ
の脱銅をスクラップの大量処理に適用した場合、銅の溶
解工程を連続化し、効率化することが重要である。従来
より、例えば鉱石から湿式法で有価金属を浸出する場合
には、一般に鉱石を微粉砕してから浸出を行うので、浸
出槽に粉体状鉱石を連続的に供給し、浸出した後のスラ
リーを輸送管で連続的に容易に排出できるため、浸出処
理の連続化は容易に実現できた。
の脱銅をスクラップの大量処理に適用した場合、銅の溶
解工程を連続化し、効率化することが重要である。従来
より、例えば鉱石から湿式法で有価金属を浸出する場合
には、一般に鉱石を微粉砕してから浸出を行うので、浸
出槽に粉体状鉱石を連続的に供給し、浸出した後のスラ
リーを輸送管で連続的に容易に排出できるため、浸出処
理の連続化は容易に実現できた。
【0012】しかし、本発明では、寸法の大きいフェロ
スクラップを処理対象としており、鉱石の浸出のよう
に、溶解槽にフェロスクラップを直接投入する方法で
は、連続化を実現することが困難である。また、溶解用
の水溶液には揮発性であるアンモニアが含まれており、
揮発したアンモニアガスは有害で臭気も強く、作業環境
を悪化させるので、アンモニアの揮発に対する対策も必
要である。
スクラップを処理対象としており、鉱石の浸出のよう
に、溶解槽にフェロスクラップを直接投入する方法で
は、連続化を実現することが困難である。また、溶解用
の水溶液には揮発性であるアンモニアが含まれており、
揮発したアンモニアガスは有害で臭気も強く、作業環境
を悪化させるので、アンモニアの揮発に対する対策も必
要である。
【0013】本発明の目的は、上記先願発明による銅含
有フェロスクラップの脱銅方法において、フェロスクラ
ップからの銅の溶解を連続操業で実施することのでき、
かつアンモニアの装置外への逃散が抑制された、フェロ
スクラップの連続脱銅装置を提供することである。
有フェロスクラップの脱銅方法において、フェロスクラ
ップからの銅の溶解を連続操業で実施することのでき、
かつアンモニアの装置外への逃散が抑制された、フェロ
スクラップの連続脱銅装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるフェロスク
ラップの連続脱銅装置は、銅を含有するフェロスクラッ
プを酸素の存在下でアンモニア性水溶液により処理し、
スクラップ中の銅を選択的に溶解させて連続的に脱銅す
る装置である。この装置は、アンモニア性水溶液を収容
した銅溶解槽と、ガス逃散防止機構を備えた銅溶解槽へ
のスクラップ供給手段と、散水手段を備えたスクラップ
洗浄槽と、スクラップを溶解槽内のアンモニア性水溶液
中から洗浄槽に移送する手段とを備えたことを特徴とす
る。
ラップの連続脱銅装置は、銅を含有するフェロスクラッ
プを酸素の存在下でアンモニア性水溶液により処理し、
スクラップ中の銅を選択的に溶解させて連続的に脱銅す
る装置である。この装置は、アンモニア性水溶液を収容
した銅溶解槽と、ガス逃散防止機構を備えた銅溶解槽へ
のスクラップ供給手段と、散水手段を備えたスクラップ
洗浄槽と、スクラップを溶解槽内のアンモニア性水溶液
中から洗浄槽に移送する手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】本発明において脱銅処理の対象となる、銅を含
有するスクラップの例としては、上述した廃自動車、廃
電気製品、機械屑などが例示される。必要であれば、本
発明の装置で処理する前に、スクラップを裁断して処理
に適した寸法にしておくことが望ましい。また、モータ
ーコイルの導線のように、スクラップ中の銅に有機被覆
(例、エナメル被覆) が施されている場合には、有機被
覆を除去してから脱銅処理することが好ましい。この有
機被覆の除去は、スクラップを 400〜1000℃に加熱して
有機被覆を焼却することにより実施することができる。
有するスクラップの例としては、上述した廃自動車、廃
電気製品、機械屑などが例示される。必要であれば、本
発明の装置で処理する前に、スクラップを裁断して処理
に適した寸法にしておくことが望ましい。また、モータ
ーコイルの導線のように、スクラップ中の銅に有機被覆
(例、エナメル被覆) が施されている場合には、有機被
覆を除去してから脱銅処理することが好ましい。この有
機被覆の除去は、スクラップを 400〜1000℃に加熱して
有機被覆を焼却することにより実施することができる。
【0016】本発明においてスクラップの脱銅処理に用
いるアンモニア性水溶液は、アンモニアとアンモニウム
塩とを含有する水溶液である。アンモニウム塩として
は、アンモニアと炭酸ガスを水中に吹込むことで調製で
きる炭酸アンモニウムが、本発明の工業的実施には最も
適しているが、他のアンモニウム塩、例えば、硫酸アン
モニウム、塩化アンモニウムなどを使用することも可能
である。アンモニア性水溶液中のアンモニア濃度は 0.1
〜10M、アンモニウムイオン濃度は 0.1〜10M、pHは
7〜12程度が好ましい。また、脱銅で生成するアンミン
銅錯体がアンモニア性水溶液中に存在していると、(1)
式で示される銅の溶解反応が著しく加速されることが判
明した。従って、溶解槽に装入するアンモニア性水溶液
には、最初からアンミン銅錯体を添加しておくことが有
利である。水溶液中のアンミン銅錯体濃度は 0.1〜5M
の範囲内に保持することが好ましい。このアンミン銅錯
体の添加は、アンモニア性水溶液に銅粉末を添加・溶解
させて、アンミン銅錯体をその場で生成させるか、或い
は溶解槽から抜き取られた浸出液(アンミン銅錯体を含
有)の一部を溶解槽に戻すことにより実施できる。
いるアンモニア性水溶液は、アンモニアとアンモニウム
塩とを含有する水溶液である。アンモニウム塩として
は、アンモニアと炭酸ガスを水中に吹込むことで調製で
きる炭酸アンモニウムが、本発明の工業的実施には最も
適しているが、他のアンモニウム塩、例えば、硫酸アン
モニウム、塩化アンモニウムなどを使用することも可能
である。アンモニア性水溶液中のアンモニア濃度は 0.1
〜10M、アンモニウムイオン濃度は 0.1〜10M、pHは
7〜12程度が好ましい。また、脱銅で生成するアンミン
銅錯体がアンモニア性水溶液中に存在していると、(1)
式で示される銅の溶解反応が著しく加速されることが判
明した。従って、溶解槽に装入するアンモニア性水溶液
には、最初からアンミン銅錯体を添加しておくことが有
利である。水溶液中のアンミン銅錯体濃度は 0.1〜5M
の範囲内に保持することが好ましい。このアンミン銅錯
体の添加は、アンモニア性水溶液に銅粉末を添加・溶解
させて、アンミン銅錯体をその場で生成させるか、或い
は溶解槽から抜き取られた浸出液(アンミン銅錯体を含
有)の一部を溶解槽に戻すことにより実施できる。
【0017】次に、本発明によるフェロスクラップの連
続脱銅装置について説明する。本発明による脱銅装置の
1例を図3に示す。この脱銅装置は、ホッパー形式のス
クラップ供給手段1、銅溶解槽2、スクラップ洗浄槽
3、およびスクラップ移送手段4 (図示例ではコンベ
ア) を備えており、銅溶解槽にはアンモニア性水溶液が
収容されている。
続脱銅装置について説明する。本発明による脱銅装置の
1例を図3に示す。この脱銅装置は、ホッパー形式のス
クラップ供給手段1、銅溶解槽2、スクラップ洗浄槽
3、およびスクラップ移送手段4 (図示例ではコンベ
ア) を備えており、銅溶解槽にはアンモニア性水溶液が
収容されている。
【0018】スクラップ装入手段 (ホッパー) 1は、ガ
ス逃散防止機構として、それぞれベル5で閉鎖されたじ
ょうご状の上下2つの隔壁で仕切られ、各ベルが下方に
移動することで、口が開くようになっている。スクラッ
プ装入時には、上下2つのベルを交互に開くことにより
(即ち、まず上のベルを開き、スクラップを入口から下
のベルまで落下させ、次いで上のベルを閉じて下のベル
を開き、スクラップを溶解槽に投入することにより) 、
溶解槽内で揮発したアンモニアガスがスクラップ装入時
に外部に逃散するのを防止できる。その結果、アンモニ
アの揮発ロスがなくなり、作業環境も良好に保持でき
る。
ス逃散防止機構として、それぞれベル5で閉鎖されたじ
ょうご状の上下2つの隔壁で仕切られ、各ベルが下方に
移動することで、口が開くようになっている。スクラッ
プ装入時には、上下2つのベルを交互に開くことにより
(即ち、まず上のベルを開き、スクラップを入口から下
のベルまで落下させ、次いで上のベルを閉じて下のベル
を開き、スクラップを溶解槽に投入することにより) 、
溶解槽内で揮発したアンモニアガスがスクラップ装入時
に外部に逃散するのを防止できる。その結果、アンモニ
アの揮発ロスがなくなり、作業環境も良好に保持でき
る。
【0019】溶解槽2の下部には、ガス吹込み器6が設
置され、ポンプを備えたガス循環経路7を通して酸素含
有ガス (純酸素、空気など) が吹込まれ、銅の酸化剤と
して銅溶解反応に関与する酸素が反応系に供給される。
この酸素含有ガスは、バブリングによる液の攪拌も兼ね
て大過剰に吹込むことが好ましい。過剰のガスは揮発し
たアンモニアと共に回収し、ガス循環経路を経て吹込み
に循環利用する。ガス循環経路には、銅溶解反応で消費
された酸素を補給する。
置され、ポンプを備えたガス循環経路7を通して酸素含
有ガス (純酸素、空気など) が吹込まれ、銅の酸化剤と
して銅溶解反応に関与する酸素が反応系に供給される。
この酸素含有ガスは、バブリングによる液の攪拌も兼ね
て大過剰に吹込むことが好ましい。過剰のガスは揮発し
たアンモニアと共に回収し、ガス循環経路を経て吹込み
に循環利用する。ガス循環経路には、銅溶解反応で消費
された酸素を補給する。
【0020】スクラップ移送手段4は、銅の溶解反応が
固体−液体−ガス間の反応であるため、液体およびガス
が通過できるようなものが好ましく、チェーン式コンベ
ヤなどが好適である。さらに、必要に応じて、コンベア
の上に複数の網状のスクラップかごをとりつけるか、ま
たはコンベアの下に網状かごを懸下するなど、スクラッ
プの落下を防止し、移送を容易にする手段を付設しても
よい。スクラップ移送手段4は、スクラップを溶解槽内
の水溶液中を通過させ、次いで周囲環境に露出せずにス
クラップを洗浄槽に移送し、洗浄槽内を通過できるよう
に設置する。銅溶解処理後のスクラップにはアンモニア
性水溶液が付着しているので、これを洗浄前に装置外に
露出させると、付着したアンモニアが揮発し、アンモニ
アのロスと作業環境悪化の原因となる。そのためには、
図示のように溶解槽と洗浄槽を一体に構成することが有
利であるが、必ずしもその必要はない。洗浄槽3には、
散水手段8が上部に設置されている。
固体−液体−ガス間の反応であるため、液体およびガス
が通過できるようなものが好ましく、チェーン式コンベ
ヤなどが好適である。さらに、必要に応じて、コンベア
の上に複数の網状のスクラップかごをとりつけるか、ま
たはコンベアの下に網状かごを懸下するなど、スクラッ
プの落下を防止し、移送を容易にする手段を付設しても
よい。スクラップ移送手段4は、スクラップを溶解槽内
の水溶液中を通過させ、次いで周囲環境に露出せずにス
クラップを洗浄槽に移送し、洗浄槽内を通過できるよう
に設置する。銅溶解処理後のスクラップにはアンモニア
性水溶液が付着しているので、これを洗浄前に装置外に
露出させると、付着したアンモニアが揮発し、アンモニ
アのロスと作業環境悪化の原因となる。そのためには、
図示のように溶解槽と洗浄槽を一体に構成することが有
利であるが、必ずしもその必要はない。洗浄槽3には、
散水手段8が上部に設置されている。
【0021】銅を含有するフェロスクラップは、スクラ
ップ供給手段1から溶解槽2に投入され、コンベア4に
載せられて、溶解槽2に収容されているアンモニア性水
溶液中を通った後、洗浄槽で水洗を受けて、装置外に排
出される。
ップ供給手段1から溶解槽2に投入され、コンベア4に
載せられて、溶解槽2に収容されているアンモニア性水
溶液中を通った後、洗浄槽で水洗を受けて、装置外に排
出される。
【0022】溶解槽2では、スクラップ中の銅が上記
(1) 式に従ってアンミン銅錯体として溶解し、スクラッ
プから除去される。処理溶液として用いるアンモニア性
水溶液は溶液送給管9から溶解槽に連続的に供給され、
銅が溶解した水溶液 (浸出液)は溶液排出管10から供給
量に見合った量で連続的に排出される。前述したよう
に、銅溶解で生ずるアンミン銅錯体は銅溶解速度を著し
く増大させ効果があるので、水溶液中にはアンミン銅錯
体が常にほぼ一定濃度で存在することが好ましい。従っ
て、浸出液の排出量は、槽内でのアンミン銅錯体の生成
速度に応じて、生成した分のアンミン銅錯体を溶解槽か
ら排出するような流速とすることが好ましい。それによ
り、水溶液中のアンミン銅錯体濃度をほぼ一定に保持す
ることができる。排出量が多すぎる場合など、必要であ
れば、排出した浸出液の一部を溶液供給管9に再循環し
て溶解槽に戻してもよい。
(1) 式に従ってアンミン銅錯体として溶解し、スクラッ
プから除去される。処理溶液として用いるアンモニア性
水溶液は溶液送給管9から溶解槽に連続的に供給され、
銅が溶解した水溶液 (浸出液)は溶液排出管10から供給
量に見合った量で連続的に排出される。前述したよう
に、銅溶解で生ずるアンミン銅錯体は銅溶解速度を著し
く増大させ効果があるので、水溶液中にはアンミン銅錯
体が常にほぼ一定濃度で存在することが好ましい。従っ
て、浸出液の排出量は、槽内でのアンミン銅錯体の生成
速度に応じて、生成した分のアンミン銅錯体を溶解槽か
ら排出するような流速とすることが好ましい。それによ
り、水溶液中のアンミン銅錯体濃度をほぼ一定に保持す
ることができる。排出量が多すぎる場合など、必要であ
れば、排出した浸出液の一部を溶液供給管9に再循環し
て溶解槽に戻してもよい。
【0023】排出された浸出液は、次工程の錯体分解工
程に送られて加熱によりアンミン銅錯体を分解させ、前
述したように、用いたアンモニウム塩の種類に応じて溶
液中の銅分を金属銅または酸化銅として回収する。
程に送られて加熱によりアンミン銅錯体を分解させ、前
述したように、用いたアンモニウム塩の種類に応じて溶
液中の銅分を金属銅または酸化銅として回収する。
【0024】溶解槽で脱銅されたスクラップは、洗浄槽
3において、洗浄水管11からを散水手段8を介して供給
される洗浄水により洗浄され、スクラップに付着したア
ンモニア、アンミン銅錯体、アンモニウム塩が除去され
る。この散水洗浄により、溶解槽で揮発して洗浄槽に流
入してきたアンモニアガスも同時に洗浄水に吸収され、
除去される。従って、洗浄槽のスクラップ出口には、別
途にアンモニア処理装置を設置する必要は一般にはない
が、特に排ガス規制が厳しい場合など、必要に応じて、
排ガス回収装置やアンモニア処理装置を取り付けること
も可能である。洗浄廃水排出管12より排出される洗浄廃
水は低濃度のアンモニアを含有しているので、アンモニ
ア性水溶液の調製用の水として利用することが望まし
い。洗浄廃水中のアンモニア濃度が低く、スクラップの
洗浄に使用できるのであれば、廃水の一部をスクラップ
の洗浄に再使用しても良い。
3において、洗浄水管11からを散水手段8を介して供給
される洗浄水により洗浄され、スクラップに付着したア
ンモニア、アンミン銅錯体、アンモニウム塩が除去され
る。この散水洗浄により、溶解槽で揮発して洗浄槽に流
入してきたアンモニアガスも同時に洗浄水に吸収され、
除去される。従って、洗浄槽のスクラップ出口には、別
途にアンモニア処理装置を設置する必要は一般にはない
が、特に排ガス規制が厳しい場合など、必要に応じて、
排ガス回収装置やアンモニア処理装置を取り付けること
も可能である。洗浄廃水排出管12より排出される洗浄廃
水は低濃度のアンモニアを含有しているので、アンモニ
ア性水溶液の調製用の水として利用することが望まし
い。洗浄廃水中のアンモニア濃度が低く、スクラップの
洗浄に使用できるのであれば、廃水の一部をスクラップ
の洗浄に再使用しても良い。
【0025】水洗だけでスクラップからアンモニアを完
全に除去できない場合には、洗浄槽の次に水蒸気または
高温ガス吹きつけ手段を備えた脱アンモニア処理槽を設
けてもよい。
全に除去できない場合には、洗浄槽の次に水蒸気または
高温ガス吹きつけ手段を備えた脱アンモニア処理槽を設
けてもよい。
【0026】本発明による脱銅装置の別の例を図4に示
す。図3に示した装置との違いは、スクラップ供給手段
1が、コンベア13からなり、スクラップ入口が開放式で
ある点である。スクラップはコンベア13に載せて溶解槽
2に連続的に供給され、溶解槽2内でスクラップ移送手
段であるコンベア4に落下させ、アンモニア性水溶液中
に浸漬される。コンベア13とコンベア4との間には、ス
クラップがこぼれないように緩衝板14が配置されてい
る。スクラップ入口が開放式であるため、ガス逃散防止
機構となるドラフト15を溶解槽入口に接して設け、この
ドラフトの中にコンベア13を通す。こうしてスクラップ
供給手段であるコンベア13にガス逃散防止機構を併設す
ることにより、溶解槽からスクラップ供給手段を経てア
ンモニアガスが装置外に逃散することが防止される。ド
ラフト15から排気されるガスはアンモニア回収装置 (図
示せず) に送って、ガスからアンモニアを回収すること
が望ましい。酸素含有ガスは経路16を経て循環され、ガ
ス吹込器6から溶解槽の液中に吹込まれる。
す。図3に示した装置との違いは、スクラップ供給手段
1が、コンベア13からなり、スクラップ入口が開放式で
ある点である。スクラップはコンベア13に載せて溶解槽
2に連続的に供給され、溶解槽2内でスクラップ移送手
段であるコンベア4に落下させ、アンモニア性水溶液中
に浸漬される。コンベア13とコンベア4との間には、ス
クラップがこぼれないように緩衝板14が配置されてい
る。スクラップ入口が開放式であるため、ガス逃散防止
機構となるドラフト15を溶解槽入口に接して設け、この
ドラフトの中にコンベア13を通す。こうしてスクラップ
供給手段であるコンベア13にガス逃散防止機構を併設す
ることにより、溶解槽からスクラップ供給手段を経てア
ンモニアガスが装置外に逃散することが防止される。ド
ラフト15から排気されるガスはアンモニア回収装置 (図
示せず) に送って、ガスからアンモニアを回収すること
が望ましい。酸素含有ガスは経路16を経て循環され、ガ
ス吹込器6から溶解槽の液中に吹込まれる。
【0027】図4に示した装置は、ドラフトやアンモニ
ア回収装置が必要となるが、図3のように2個のベルの
順次開閉といった操作が不要なので、スクラップの装入
操作は簡単である。本発明の装置は、図3および図4に
示したものに限定されるのではなく、多くの変更例が可
能である。
ア回収装置が必要となるが、図3のように2個のベルの
順次開閉といった操作が不要なので、スクラップの装入
操作は簡単である。本発明の装置は、図3および図4に
示したものに限定されるのではなく、多くの変更例が可
能である。
【0028】本発明の装置は、スクラップの脱銅処理を
連続的に処理するので、大変効率的に脱銅処理を行うこ
とができる。また、スクラップの銅溶解工程が連続化で
きると、次工程である浸出液の加熱によるアンミン錯体
の分解工程は連続処理化が容易に実現できるので、浸出
液を、一旦貯蔵槽に貯蔵せずに、銅溶解工程から錯体分
解工程に直接送給することが可能となり、プロセス全体
が簡略化・効率化される。
連続的に処理するので、大変効率的に脱銅処理を行うこ
とができる。また、スクラップの銅溶解工程が連続化で
きると、次工程である浸出液の加熱によるアンミン錯体
の分解工程は連続処理化が容易に実現できるので、浸出
液を、一旦貯蔵槽に貯蔵せずに、銅溶解工程から錯体分
解工程に直接送給することが可能となり、プロセス全体
が簡略化・効率化される。
【0029】アンモニア性水溶液によるフェロスクラッ
プの脱銅処理は、常温〜70℃の温度で行うことが好まし
い。処理時間は温度やスクラップの形状等によって異な
るが、一般に 0.5〜5.0 時間で十分である。溶解槽の長
さとコンベア4の移動速度の関係は処理時間によって決
定される。コンベアの移動は連続移動を基本とするが、
処理時間の調節などの必要により移動と一次停止を繰り
返す間欠移動による操業も可能である。
プの脱銅処理は、常温〜70℃の温度で行うことが好まし
い。処理時間は温度やスクラップの形状等によって異な
るが、一般に 0.5〜5.0 時間で十分である。溶解槽の長
さとコンベア4の移動速度の関係は処理時間によって決
定される。コンベアの移動は連続移動を基本とするが、
処理時間の調節などの必要により移動と一次停止を繰り
返す間欠移動による操業も可能である。
【0030】本発明の脱銅装置を用いて脱銅することに
より、スクラップ中の銅含有量を一般に0.1 重量%以下
に低下させることができるので、こうして脱銅したスク
ラップを鋼溶製の原料として使用することにより、スク
ラップ中の銅による鋼への悪影響はもはや無視できる程
度となる。
より、スクラップ中の銅含有量を一般に0.1 重量%以下
に低下させることができるので、こうして脱銅したスク
ラップを鋼溶製の原料として使用することにより、スク
ラップ中の銅による鋼への悪影響はもはや無視できる程
度となる。
【0031】
【実施例】廃自動車をシュレッダーにより細断した、銅
含有量0.5 重量%のフェロスクラップ (シュレッダース
クラップ) を、図3に示す本発明の装置を使用して、図
1に示すプロセスでアンモニアおよび炭酸アンモニウム
を含有するアンモニア性水溶液により脱銅処理した。
含有量0.5 重量%のフェロスクラップ (シュレッダース
クラップ) を、図3に示す本発明の装置を使用して、図
1に示すプロセスでアンモニアおよび炭酸アンモニウム
を含有するアンモニア性水溶液により脱銅処理した。
【0032】使用した脱銅装置の溶解槽長さは30 m、洗
浄槽長さは5m 、溶解槽および洗浄槽の幅はいずれも1
m であった。スクラップの供給速度は4t/hr、コンベア
4の移動速度は20 m/hr としたので、処理時間は1.5 時
間であった。溶解槽内のアンモニア性水溶液の濃度は、
NH3 1.0M、(NH4)2CO3 0.5M、Cu(NH3)4CO3 1.5M、温度は
約50℃であった。ガス吹込み器からは酸素ガスを 20 m3
/hr の流量で吹き込み、排ガスは少量の酸素を補給しつ
つ循環使用した。洗浄槽では、室温の水を500l/hrの流
量でスクラップに散水した。
浄槽長さは5m 、溶解槽および洗浄槽の幅はいずれも1
m であった。スクラップの供給速度は4t/hr、コンベア
4の移動速度は20 m/hr としたので、処理時間は1.5 時
間であった。溶解槽内のアンモニア性水溶液の濃度は、
NH3 1.0M、(NH4)2CO3 0.5M、Cu(NH3)4CO3 1.5M、温度は
約50℃であった。ガス吹込み器からは酸素ガスを 20 m3
/hr の流量で吹き込み、排ガスは少量の酸素を補給しつ
つ循環使用した。洗浄槽では、室温の水を500l/hrの流
量でスクラップに散水した。
【0033】溶解槽にはNH3 濃度4.0M、(NH4)2CO3 濃度
2.0Mのアンモニア性水溶液を溶液送給管9から200 l/hr
の流量で供給し、銅が溶解した溶解槽内の水溶液 (浸出
液)は溶液排出管10から同じ200 l/hrの流量で溶解槽か
ら排出し、槽内の溶液量を約30 m3 の一定量に維持する
と共に、槽内のアンモニア性水溶液濃度もほぼ上記濃度
に一定保持した。排出された浸出液は、連続的に多孔板
蒸留塔に送り、蒸留塔内で90〜100 ℃に加熱してアンミ
ン銅錯体を分解させ、蒸発したアンモニアと炭酸ガスを
回収すると共に、晶析した酸化銅を含むスラリーを塔底
から取り出した。取り出したスラリーを濾過して酸化銅
を分離し、水洗、乾燥したところ、酸化銅を21.5 kg/hr
の速度で回収することができた。こうして、スクラップ
の連続脱銅処理を48時間続けた。
2.0Mのアンモニア性水溶液を溶液送給管9から200 l/hr
の流量で供給し、銅が溶解した溶解槽内の水溶液 (浸出
液)は溶液排出管10から同じ200 l/hrの流量で溶解槽か
ら排出し、槽内の溶液量を約30 m3 の一定量に維持する
と共に、槽内のアンモニア性水溶液濃度もほぼ上記濃度
に一定保持した。排出された浸出液は、連続的に多孔板
蒸留塔に送り、蒸留塔内で90〜100 ℃に加熱してアンミ
ン銅錯体を分解させ、蒸発したアンモニアと炭酸ガスを
回収すると共に、晶析した酸化銅を含むスラリーを塔底
から取り出した。取り出したスラリーを濾過して酸化銅
を分離し、水洗、乾燥したところ、酸化銅を21.5 kg/hr
の速度で回収することができた。こうして、スクラップ
の連続脱銅処理を48時間続けた。
【0034】一方、脱銅装置の洗浄槽から排出された脱
銅処理の済んだスクラップを、乾燥後に電気炉で溶製し
たところ、銅含有量0.07重量%の高品質の電気炉鋼が得
られた。脱銅率は86%であった。
銅処理の済んだスクラップを、乾燥後に電気炉で溶製し
たところ、銅含有量0.07重量%の高品質の電気炉鋼が得
られた。脱銅率は86%であった。
【0035】実施例2 実施例1で使用したのと同じシュレッダースクラップ
を、図4に示す本発明の装置を使用して、図2に示すプ
ロセスでアンモニアおよび硫酸アンモニウムを含有する
アンモニア性水溶液により脱銅処理した。
を、図4に示す本発明の装置を使用して、図2に示すプ
ロセスでアンモニアおよび硫酸アンモニウムを含有する
アンモニア性水溶液により脱銅処理した。
【0036】使用した脱銅装置の溶解槽長さは30 m、洗
浄槽長さは5m 、溶解槽および洗浄槽の幅はいずれも1
m であった。スクラップの供給速度は4t/hr、コンベア
4の移動速度は20 m/hr としたので、処理時間は1.5 時
間であった。溶解槽内のアンモニア性水溶液の濃度は、
NH3 1.0M、(NH4)2SO4 0.5M、Cu(NH3)4SO4 1.5M、温度は
約50℃であった。ガス吹込み器からは、酸素ガスを 20
m3/hr の流量で吹き込み、排ガスは回収して少量の酸素
を補給しつつ循環使用した。洗浄槽では、室温の水を50
0 l/hrの流量でスクラップに散水した。
浄槽長さは5m 、溶解槽および洗浄槽の幅はいずれも1
m であった。スクラップの供給速度は4t/hr、コンベア
4の移動速度は20 m/hr としたので、処理時間は1.5 時
間であった。溶解槽内のアンモニア性水溶液の濃度は、
NH3 1.0M、(NH4)2SO4 0.5M、Cu(NH3)4SO4 1.5M、温度は
約50℃であった。ガス吹込み器からは、酸素ガスを 20
m3/hr の流量で吹き込み、排ガスは回収して少量の酸素
を補給しつつ循環使用した。洗浄槽では、室温の水を50
0 l/hrの流量でスクラップに散水した。
【0037】溶解槽にはNH3 濃度4.0M、(NH4)2SO4 濃度
2.0Mのアンモニア性水溶液を溶液送給管9から200 l/hr
の流量で供給し、銅が溶解した溶解槽内の水溶液 (浸出
液)は溶液排出管10から同じ200 l/hrの流量で溶解槽か
ら排出し、槽内の溶液量を約30 m3 の一定量に維持する
と共に、槽内のアンモニア性水溶液濃度もほぼ上記濃度
に一定保持した。排出された浸出液は、連続蒸発器にお
いて90〜100 ℃に加熱してアンミン銅錯体を分解させ、
蒸発したアンモニアを回収すると共に、硫酸銅の水溶液
を得た。この水溶液を槽電圧2Vで電解し、陰極上に電
解銅を電析させた回収した。電解銅は17.2 kg/hrの速度
で得ることができた。こうして、スクラップの連続脱銅
処理を48時間続けた。
2.0Mのアンモニア性水溶液を溶液送給管9から200 l/hr
の流量で供給し、銅が溶解した溶解槽内の水溶液 (浸出
液)は溶液排出管10から同じ200 l/hrの流量で溶解槽か
ら排出し、槽内の溶液量を約30 m3 の一定量に維持する
と共に、槽内のアンモニア性水溶液濃度もほぼ上記濃度
に一定保持した。排出された浸出液は、連続蒸発器にお
いて90〜100 ℃に加熱してアンミン銅錯体を分解させ、
蒸発したアンモニアを回収すると共に、硫酸銅の水溶液
を得た。この水溶液を槽電圧2Vで電解し、陰極上に電
解銅を電析させた回収した。電解銅は17.2 kg/hrの速度
で得ることができた。こうして、スクラップの連続脱銅
処理を48時間続けた。
【0038】一方、脱銅装置の洗浄槽から排出された脱
銅処理の済んだスクラップを、乾燥後に電気炉で溶製し
たところ、銅含有量0.07重量%の高品質の電気炉鋼が得
られた。脱銅率は86%であった。
銅処理の済んだスクラップを、乾燥後に電気炉で溶製し
たところ、銅含有量0.07重量%の高品質の電気炉鋼が得
られた。脱銅率は86%であった。
【0039】
【発明の効果】本発明の装置を用いると、銅を含有する
フェロスクラップから銅を簡単な操作により効率的に銅
を溶解除去し、銅含有量の少ない高品位スクラップを得
ることができる。本発明の装置は、アンモニアの揮散に
よる損失を防いだ状態でスクラップの連続的が脱銅処理
を行うので、作業環境の悪化が防止されると共に、少な
い人数で操業できるので、非常に能率的である。従っ
て、本発明は、スクラップのリサイクルを促進し、同時
に銅資源の有効利用も図ることができ、省資源に寄与す
るものである。
フェロスクラップから銅を簡単な操作により効率的に銅
を溶解除去し、銅含有量の少ない高品位スクラップを得
ることができる。本発明の装置は、アンモニアの揮散に
よる損失を防いだ状態でスクラップの連続的が脱銅処理
を行うので、作業環境の悪化が防止されると共に、少な
い人数で操業できるので、非常に能率的である。従っ
て、本発明は、スクラップのリサイクルを促進し、同時
に銅資源の有効利用も図ることができ、省資源に寄与す
るものである。
【図1】アンモニア性水溶液を用いたスクラップの脱銅
プロセスの1例を示す工程図である。
プロセスの1例を示す工程図である。
【図2】アンモニア性水溶液を用いたスクラップの脱銅
プロセスの別の例を示す工程図である。
プロセスの別の例を示す工程図である。
【図3】本発明のスクラップ連続脱銅装置の1例を示す
説明図である。
説明図である。
【図4】本発明のスクラップ連続脱銅装置の別の例を示
す説明図である。
す説明図である。
1:スクラップ供給手段 2:溶解槽
3:洗浄槽 4:コンベア 5:ベル
6:ガス吹込み器 8:散水手段 13:コンベア 1
4:緩衝板 15:ドラフト
3:洗浄槽 4:コンベア 5:ベル
6:ガス吹込み器 8:散水手段 13:コンベア 1
4:緩衝板 15:ドラフト
Claims (1)
- 【請求項1】 銅を含有するフェロスクラップを酸素の
存在下でアンモニア性水溶液により処理し、スクラップ
中の銅を選択的に溶解させて連続的に脱銅する装置であ
って、アンモニア性水溶液を収容した銅溶解槽と、ガス
逃散防止機構を備えた銅溶解槽へのスクラップ供給手段
と、散水手段を備えたスクラップ洗浄槽と、スクラップ
を溶解槽内のアンモニア性水溶液中から洗浄槽に移送す
る手段とを備えたことを特徴とする、フェロスクラップ
の連続脱銅装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18126092A JPH0625767A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | フェロスクラップの連続脱銅装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18126092A JPH0625767A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | フェロスクラップの連続脱銅装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0625767A true JPH0625767A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16097597
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18126092A Pending JPH0625767A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | フェロスクラップの連続脱銅装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0625767A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015157741A (ja) * | 2014-02-21 | 2015-09-03 | 金居開發股▲分▼有限公司 | 酸化銅の製造方法及び酸化銅の製造設備 |
| CN104891551A (zh) * | 2014-03-04 | 2015-09-09 | 金居开发铜箔股份有限公司 | 氧化铜的制造方法及氧化铜的制造设备 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4946501A (ja) * | 1972-08-14 | 1974-05-04 | ||
| JPS54110103A (en) * | 1978-02-20 | 1979-08-29 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | Treating method for dropped ore during preheating of raw material for reduced pellet |
| JPS5658937A (en) * | 1979-10-01 | 1981-05-22 | Little Inc A | Method and apparatus for recovering noble metal from bimetal material |
| JPH03154741A (ja) * | 1989-11-13 | 1991-07-02 | Morikawa Sangyo Kk | 切り粉及び該切り粉に付着した切削油の回収方法及び回収装置 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP18126092A patent/JPH0625767A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4946501A (ja) * | 1972-08-14 | 1974-05-04 | ||
| JPS54110103A (en) * | 1978-02-20 | 1979-08-29 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | Treating method for dropped ore during preheating of raw material for reduced pellet |
| JPS5658937A (en) * | 1979-10-01 | 1981-05-22 | Little Inc A | Method and apparatus for recovering noble metal from bimetal material |
| JPH03154741A (ja) * | 1989-11-13 | 1991-07-02 | Morikawa Sangyo Kk | 切り粉及び該切り粉に付着した切削油の回収方法及び回収装置 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015157741A (ja) * | 2014-02-21 | 2015-09-03 | 金居開發股▲分▼有限公司 | 酸化銅の製造方法及び酸化銅の製造設備 |
| CN104891551A (zh) * | 2014-03-04 | 2015-09-09 | 金居开发铜箔股份有限公司 | 氧化铜的制造方法及氧化铜的制造设备 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5453111A (en) | Method for separation of metals from waste stream | |
| JP4202198B2 (ja) | リチウム二次電池電極材のリサイクル処理方法及び装置 | |
| US10597753B2 (en) | Systems and methods of efficiently recovering precious metals using an alkaline leach, ultrasound, and electrolysis | |
| KR100219989B1 (ko) | 강 스크랩의 탈아연 방법 및 강 스크랩의 탈도금 장치 | |
| MY138668A (en) | Metallurgical dust recycle process | |
| CN101519727A (zh) | 一种锌冶炼副产物的处理方法 | |
| KR20120083447A (ko) | 폐기물로부터 금속을 회수하기 위한 습식 야금 공정 및 장치 | |
| CA2894237C (en) | Method and apparatus for acid granulation of matte | |
| EP3715485A1 (en) | Method for treating lithium ion battery waste | |
| EP1581672A1 (en) | Electrochemical reduction of metal oxides | |
| CA1057506A (en) | Method of producing metallic lead and silver from their sulfides | |
| US5948140A (en) | Method and system for extracting and refining gold from ores | |
| JPH0790394A (ja) | フェロスクラップの脱亜鉛方法とその装置 | |
| JP2762849B2 (ja) | フェロスクラップの処理方法 | |
| JPH05195103A (ja) | フェロスクラップ中の銅の分離・回収方法 | |
| WO2021061184A1 (en) | Systems and methods of efficiently recovering precious metals using an alkaline leach, ultrasound, and electrolysis | |
| US6337056B1 (en) | Process for refining noble metals from auriferous mines | |
| US5810946A (en) | Method for the production of galvanizing fluxes and flux feedstocks | |
| JPH062053A (ja) | フェロスクラップ脱銅方法とその装置 | |
| JP2817522B2 (ja) | フェロスクラップの回収方法 | |
| US1340826A (en) | Electrolytic process | |
| KR100236663B1 (ko) | 금속 및 화학적 유용물 회수방법 | |
| JPWO2006098199A1 (ja) | 高融点金属の分離回収方法 | |
| JPH0625766A (ja) | フェロスクラップと金属亜鉛含有物の処理方法 | |
| JPH0625764A (ja) | フェロスクラップ中の銅の除去・回収方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980224 |