JPH06257885A - 熱利用装置 - Google Patents

熱利用装置

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Publication number
JPH06257885A
JPH06257885A JP4705193A JP4705193A JPH06257885A JP H06257885 A JPH06257885 A JP H06257885A JP 4705193 A JP4705193 A JP 4705193A JP 4705193 A JP4705193 A JP 4705193A JP H06257885 A JPH06257885 A JP H06257885A
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JP
Japan
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heat
heat source
source side
alloy
hydrogen
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Application number
JP4705193A
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English (en)
Inventor
Naoya Ogawa
直也 小川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 顕熱回収率を50%以上とすることができる
熱利用装置を提供することにある。 【構成】 水素を吸収・放出する熱源側合金22a,…
と、これと異なる利用側合金24a,…を収納しユニッ
ト21a,…を形成する容器23a,…,25a,…内
に熱交換部28a,…,29a,…を設けると共に配管
36に顕熱回収用ポンプ38と蓄熱器45とを設けてい
る。そして、例えば水素を放出して高温となっている第
1のユニット21aの熱源合金22aの熱交換部28a
と蓄熱器45との間で熱交換を行ない、熱源合金22a
の顕熱を蓄熱器45に回収して両者の温度を等しくす
る。また蓄熱器45と第2のユニット21bの熱源合金
22bの熱交換部28bとの間での熱交換を行なうこと
で、熱源合金22aの熱の一部が熱源合金22bに移動
したことになる。これによって顕熱回収率を50%以上
とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動媒体が反応媒体に
吸着・脱着する際の反応熱を利用した冷凍機またはヒー
トポンプ等の熱利用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】作動媒体やこれを反応させる反応媒体
に、例えば水素や水素吸蔵合金を用いている冷凍機また
はヒートポンプは、フロンを使用していないこと、比較
的低温度で作動すること、構造が簡単なこと、高い効率
が期待できることなどの特徴を有し、実用化するための
研究開発が行われている。
【0003】以下従来の技術を図12を参照しながら説
明する。図12は冷凍機の接続図である。なお冷凍機と
ヒートポンプとは同一の構成で、熱源流体と熱利用流体
の温度関係が異なるのみであるので、ここでは冷凍機の
場合について説明する。
【0004】図12において、冷凍機は第1及び第2の
ユニット1a,1bで構成され、各ユニット1a,1b
は反応媒体の水素吸蔵合金でなる熱源側合金2a,2b
を収納した容器3a,3bと、熱源側合金2a,2bと
異なる水素吸蔵合金でなる利用側合金4a,4bを収納
した容器5a,5bと、容器3a,3bと容器5a,5
bとの間を水素弁6a,6bを挿入して接続する水素配
管7a,7bを備えている。
【0005】また容器3a,3b,5a,5bには、そ
れらの内部に設けられた熱交換部8a,8b,9a,9
bに熱源流体A、熱利用流体B、冷却流体Cの流れを切
り替える流体切替弁10a,10b,11a,11b,
12a,12b,13a,13b,14a,14b,1
5a,15bを有する配管16,17が接続されてい
る。さらに熱源側合金2a,2bの側の配管16には顕
熱回収用ポンプ18を含む顕熱回収用配管19が設けら
れている。
【0006】このように構成された冷凍機は次ぎのよう
に作動する。すなわち、図12のような接続状態にある
とき、熱源流体Aを第1のユニット1aの容器3aに流
しその熱交換部8aを介して熱源側合金2aを加熱し、
容器3a内の熱源側合金2aに吸収されている水素の圧
力を高める。そして水素弁6aを開放すると水素が容器
5a側に流れ、利用側合金4aが水素を吸収する。この
時の利用側合金4aの発熱は冷却流体Cを容器5aの熱
交換部9aに流すことによって冷却される。
【0007】次に、水素弁6aを閉止して流体切替弁1
2a,13aを図中で90°反時計方向に回転させ、熱
源側合金2aを容器3aの熱交換部8aに冷却流体Cを
流して冷却する。その後、水素弁6aを開放すると、水
素は今度は容器5aの利用側合金4aから容器3aの熱
源側合金2aの方向に向かって流れ、この過程で利用側
合金4aは吸熱する。この時、流体切替弁14a,15
aを反時計方向に90°回転させて熱利用流体Bを容器
5a内の熱交換部9aに流すことで冷熱が得られる。
【0008】このような操作を同様に第2のユニット1
bで行うようにして、流体切替弁10a,10b,…,
…,15a,15bを切り替えながら第1及び第2のユ
ニット1a,1bで交互に繰り返すサイクル運転を行う
ことで、熱利用流体Bでは冷熱を得ることができ、冷凍
機とし作動する。
【0009】ここで、例えば熱源流体Aを90℃の熱水
とし、冷却流体Cを30℃の冷却水を使用した場合、熱
源側合金2aに水素を吸収させるときには冷却流体Cで
約30℃に冷却しておき、ここから水素を放出させるた
めには熱源流体Aで約90℃に加熱する。このため約3
0℃にまで冷却されている熱源側合金2aを約90℃近
くにまで昇温(予熱)しなければならない。
【0010】この際の昇温の熱量は、熱容量の大きい両
合金2a,2b,4a,4b及び各容器3a,3b,5
a,5bの温度変化のための顕熱として消費されるだけ
で、冷熱を取り出すことには使われない。すなわち、熱
源流体Aの持つ熱エネルギの一部が無駄に捨てられ、冷
凍機としての成績係数(COP)の低下をもたらす。そ
こで顕熱回収を行ってCOPの向上をはかるために、第
1及び第2のユニット1a,1bの作動を切り替える前
に図12に示された位置から流体切替弁12b,13b
を時計方向に、流体切替弁10a,10b,11a,1
1bを反時計方向に90°回転させ、顕熱回収用ポンプ
18を一定時間運転して熱源側合金2a,2bの間で熱
交換を行わせる。このようにすると、水素の放出を終え
た熱源側合金の顕熱を次のサイクルで水素を放出する熱
源側合金の予熱に利用できるのでCOPの向上をはかる
ことができる。
【0011】一方、利用側合金についても同様で、冷熱
を取り出す時には水素を吸収する過程で30℃近くまで
暖まった利用側合金を熱利用流体で熱利用温度まで冷却
しなければならないから、利用側合金4a,4bの配管
にも顕熱回収用ポンプを含む顕熱回収用配管を接続すれ
ば利用側合金でも顕熱を回収することができ、より一層
のCOP向上をはかることができる。
【0012】しかしながら上記の従来技術においては、
2つの合金の間での熱交換であるため原理的には夫々の
合金2a,2b,4a,4bは、両者の中間温度にまで
しか到達せず顕熱の半分しか回収できないことになり、
顕熱回収率は原理的に50%を越えることができない。
一方、顕熱回収過程を実行している間、熱利用流体Bの
流れが停止し、冷凍機としての運転が中断されてしま
い、その間は冷熱を取り出すことができない。そして顕
熱回収を限度近くにまで行おうとすると顕熱回収で冷凍
機としての運転が中断する時間が長くなってしまうもの
であった。
【0013】また、ヒートポンプを構成した場合におい
ても同様であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のも
のは顕熱回収率が50%以上とすることができないもの
であり、顕熱回収を十分に行おうとすると運転の中断が
長いものとなる。このような状況に鑑みて本発明はなさ
れたもので、その目的とするところは顕熱回収率を50
%以上とすることができると共に、顕熱回収による運転
の中断を極力短いものとして冷熱または温熱の取り出し
ができる熱利用装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の熱利用装置は、
作動媒体を可逆的に吸脱着することができて温度平衡圧
力特性の異なる複数の反応媒体を、夫々対を成す複数の
容器に収容すると共に該容器を互いに作動媒体が流動可
能に連結し、作動媒体が複数の反応媒体に夫々交互に吸
着あるいは脱着する際の反応熱を利用するようにした熱
利用装置において、容器内に熱交換部を設けると共に該
熱交換部を流れる流体の流路に蓄熱器を設け、この蓄熱
器と反応媒体の1つが設けられた容器の熱交換部との間
で熱交換を行ない、その後蓄熱器と反応媒体の他の1つ
が設けられた容器の熱交換部との間で熱交換を行ない、
反応媒体の1つの顕熱を回収するようにしたことを特徴
とするもので、また、反応媒体を収納する容器に設けら
れた熱交換部を流れる流体の流路に蓄熱器を少なくとも
2つ設けたことを特徴とするものであり、さらに、作動
媒体を可逆的に吸脱着することができて温度平衡圧力特
性の異なる少なくとも3つの反応媒体と、これらの反応
媒体の異なる2つの反応媒体を夫々収納すると共に作動
媒体が流動可能となるよう連結した対を成す容器と、こ
の容器内に設けられた流体の流路を構成する熱交換部と
を備え、作動媒体が反応媒体に夫々交互に吸着あるいは
脱着する際の反応熱を熱交換部に流体を通流させて利用
するようにしたことを特徴とするものである。
【0016】またさらに、作動媒体を可逆的に吸脱着す
ることができて温度平衡圧力特性の異なる複数の反応媒
体を、夫々対を成す複数の容器に収容すると共に該容器
を互いに作動媒体が流動可能に連結し、作動媒体が複数
の反応媒体に夫々交互に吸着あるいは脱着する際の反応
熱を利用するようにした熱利用装置において、容器は内
壁面が断熱効果を有するように構成されたものであるこ
とを特徴としている。
【0017】
【作用】上記のように構成された熱利用装置は、作動媒
体を可逆的に吸脱着する異なる反応媒体を収納した対を
成す容器内に熱交換部を設けると共に該熱交換部を流れ
る流体の流路に蓄熱器を設け、この蓄熱器と反応媒体の
1つが設けられた容器の熱交換部との間で熱交換を行な
い、その後蓄熱器と反応媒体の他の1つが設けられた容
器の熱交換部との間で熱交換を行ない、反応媒体の1つ
の顕熱を回収するようになっている。それ故、先ず蓄熱
器と1つの反応媒体が設けられた容器の熱交換部との間
で熱交換を行なうことでその反応媒体の顕熱を蓄熱器に
回収し、両者の温度を等しくする。その後この蓄熱器と
他の反応媒体が設けられた容器の熱交換部との間で熱交
換を行なうことで両者の温度を等しくなり、この結果、
1つの反応媒体の熱の一部が他の反応媒体に移動したこ
とになる。これによって顕熱回収率を50%以上とする
ことができると共に、顕熱回収による運転の中断を極力
短いものとして冷熱または温熱の取り出しができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、実施例は作動媒体やこれを反応させる反応
媒体に、例えば水素や水素吸蔵合金を用いているもので
あり、また熱利用装置である冷凍機とヒートポンプとは
同一の構成で、熱源流体と熱利用流体の温度関係が異な
るのみであるので、ここでは冷凍機の場合について説明
する。
【0019】先ず、本発明の第1の実施例の冷凍機につ
いて図1及び図2を参照して説明する。図1は接続図で
あり、図2は作動状態を説明するために示す図である。
【0020】図1及び図2において、冷凍機は第1及び
第2のユニット21a,21bを設けて構成され、各ユ
ニット21a,21bは水素吸蔵合金の熱源側合金22
a,22bを収納した容器23a,23bと、熱源側合
金22a,22bと温度平衡圧力特性を異にする水素吸
蔵合金の利用側合金24a,24bを収納した容器25
a,25bと、容器23a,23bと容器25a,25
bとの間を水素弁26a,26bを挿入して接続する水
素配管27a,27bを備えている。
【0021】また容器23a,23b,25a,25b
にはそれらの内部に設けられた熱交換部28a,28
b,29a,29bに、温度状態が異なる同一の流体、
例えば水でなる熱源流体A、熱利用流体B、冷却流体C
の流れを切り替える熱源側合金22a,22b,22c
側の流体切替弁30a,30b,31a,31b,32
a,32b,33a,33b,34a,34b,35
a,35bを有する配管36,37が接続されている。
さらに熱源側合金22a,22bの側の配管36には顕
熱回収用ポンプ38と流体切替弁39,40,41,4
2を有する顕熱回収用配管43が設けられ、さらに流体
切替弁39,40,41,42には顕熱回収用配管44
を介して蓄熱器を構成する水タンク45が接続されてい
る。
【0022】このように構成された冷凍機は次ぎのよう
に作動する。すなわち、各流体切替弁30a,30b,
…,…,35a,35b,39,40,41,42は図
1に示す位置にある状態で、熱源流体Aを第1のユニッ
ト21aの容器23aに流しその熱交換部28aを介し
て熱源側合金22aを加熱し、容器23a内の熱源側合
金22aに吸収されている水素の圧力を高める。そして
水素弁26aを開放すると水素が容器25a側に流れ、
利用側合金24aが水素を吸収する。この時の利用側合
金24aの発熱は冷却流体Cを容器25aの熱交換部2
9aに流すことによって冷却される。
【0023】一方、第2のユニット21bでは水素弁2
6bを開放することで水素は容器25bから容器23b
の方向に向かって流れ、熱源側合金22bに吸収され
る。この際の熱源側合金22bの発熱は容器23bの熱
交換部28bに冷却流体Cを流すことによって冷却す
る。そして利用側合金24bが吸収していた水素を放出
することで利用側合金24bは吸熱反応をしており、熱
利用流体Bを容器25b内の熱交換部29bに流すこと
で冷熱を得ることができる。
【0024】また、顕熱回収は次のように行われる。ま
ず上記の反応が終了した後、水素弁26a,26bを閉
止し、図中で流体切替弁30a,31aを90°反時計
方向に、流体切替弁32b,33b,40,42を90
°時計方向に回転させ、顕熱回収ポンプ38を作動させ
る。これによって両容器3a,23bの熱交換部28
a,28bには熱源流体Aや冷却流体Cは流れず、水タ
ンク45からの水が熱交換部28aに流れ、熱源側合金
22aと容器23aの熱によって昇温した水が水タンク
45に流れる。そして熱源側合金22aと容器23aの
熱の一部が水タンク45に蓄えられる。
【0025】次に、顕熱回収ポンプ38を作動させた状
態で流体切替弁40,42を90°反時計方向に回転さ
せると、今度は熱源側合金22aと容器23aの熱によ
って昇温した水が両容器3a,23bの熱交換部28
a,28b間を流れる。これによって熱源側合金22b
と容器23bが熱せられ、熱源側合金22aと容器23
aの熱の一部が熱源側合金22bと容器23bに移動す
る。
【0026】最後に同じく顕熱回収ポンプ38を作動さ
せた状態で流体切替弁39,40を90°時計方向に、
流体切替弁41を90°反時計方向に回転させると、水
タンク45と熱交換部28bとの間に水が流れるように
なり、水タンク45中に蓄えられた熱源側合金22aと
容器23aの熱によって昇温した水が熱交換部28bに
流れ、これによっても熱源側合金22aと容器23aの
熱の一部が熱源側合金22bと容器23bに移動する。
【0027】ここで、例えば顕熱回収する前の温度を、
一方の熱源側合金22aが90℃、他方の熱源側合金2
2bが30℃、水タンク45の温度が66℃であると
し、夫々の熱容量が等しく、理想的な熱交換が行われ熱
交換後の二者間の温度が等しくなる場合を説明する。
【0028】最初の水タンク45からの水が熱交換部2
8aに流れることによって行われる熱交換では、水タン
ク45と熱源側合金22aは78℃になり、次の熱交換
部28a,28b間での熱交換では両熱源側合金22
a,22bは54℃になる。そして最後の水タンク45
と熱交換部28bとの間の熱交換では水タンク45と熱
源側合金22bは66℃になる。
【0029】この結果、両熱源側合金22a,22bは
夫々36℃だけ顕熱が回収されたことになって、この顕
熱回収率は60%となる。
【0030】そして、今度は熱源流体Aや冷却流体Cに
よって熱源側合金22aを30℃、熱源側合金22bを
90℃にすると、最初の状態とは両ユニット21a,2
1bの状態が逆になったことになり、再び水素を移動す
ることで熱利用流体Bにより例えば0℃の所定の冷熱を
得ることができる。そして以上の動作を繰り返すことで
冷熱を得る動作が継続する。
【0031】さらに上述の各過程を図2に示した作動状
態で見ると、冷凍機はその第1及び第2のユニット21
a,21bがフェイズI〜Xのサイクルを逆位相で順次
繰り返すことになる。ここでフェイズI〜Xにおける熱
源側合金22a,22b側の各流体切替弁30a,30
b,31a,31b,32a,32b,33a,33
b,39,40,41,42の位置を、図2に示すよう
にX、Y、V、Wで表した通りとすると、第1のユニッ
ト21aでの過程は以下の通りである。なお切替弁位置
を特定しない場合は空白で示してある。
【0032】フェイズIは、熱源側合金22aから水素
を利用側合金24aに放出する水素放出過程。(図中、
太実線で示す。)フェイズIIは、熱源側合金22aから
水タンク45に熱を蓄熱する過程。
【0033】フェイズIII は、熱源側合金22a,22
b間で熱交換を行う過程。
【0034】フェイズIVは、第1のユニット21aは待
ちの状態で、熱源側合金22bに水タンク45から熱を
移動している。
【0035】フェイズVは、冷却流体Cで熱源側合金2
2aを冷却する過程。
【0036】フェイズVIは、利用側合金24aからの水
素を熱源側合金22aで吸収する水素吸収過程。(図
中、細実線で示す。)この過程で利用側合金24aが水
素を放出し吸熱するので、ここに熱利用流体Bを流して
所定の冷熱を得る。
【0037】フェイズVII は、第1のユニット21aは
待ちの状態で、熱源側合金22bから水タンク45に熱
を蓄熱している。
【0038】フェイズVIIIは、熱源側合金22a,22
b間で熱交換を行う過程。
【0039】フェイズIXは、蓄熱した熱を水タンク45
から熱源側合金22aに移動する過程。
【0040】フェイズXは、熱源流体Aで熱源側合金2
2aを加熱する過程。
【0041】以上の各過程を経るが、図中に一点鎖線で
示すフェイズII〜Vまでが顕熱回収過程であり、同じく
図中に二点鎖線で示すフェイズVII 〜Xまでが顕熱予熱
過程である。
【0042】なお、以上は熱源側合金22a,22bで
の顕熱回収について説明したが、利用側合金24a,2
4bについても熱源側と同じ様に流体切替弁や配管、水
タンクを設けることによって、顕熱回収率が向上し、回
収時間が短縮したものとなるようにすることもでき、ま
た水タンクについては熱源側の水タンク45のみとして
熱源側と利用側とで共用するようにし、装置を簡単に且
つコストを低減して顕熱回収率を向上するようにしたも
のとしてもよい。さらに夫々の合金に対して複数の水タ
ンクを設けることによって、また水タンクの容量を大き
くして顕熱回収率を向上させるようにしてもよい。
【0043】次に、本発明の第2の実施例の冷凍機につ
いて図3及び図4を参照して説明する。図3は接続図で
あり、図4は作動状態を説明するために示す図である。
【0044】図3及び図4において、第1及び第2のユ
ニット21a,21bの熱源側には、熱源側合金22
a,22bとこれらを夫々収納する容器23a,23b
の熱容量の和の3倍の熱容量を有する水が入っている水
タンク51,52が設けられている。これらの水タンク
51,52は、流量切替弁32a,32b,33a,3
3b,53a,53b,54a,54bと、顕熱回収用
ポンプ55を流体切替弁56,57が挿入されている配
管58を介して容器23a,23bの熱交換部28a,
28bに接続されている。
【0045】このように構成された冷凍機は次ぎのよう
に作動する。すなわち、各流体切替弁32a,32b,
33a,33b,53a,53b,54a,54b,5
6,57は図3に示す位置にある状態で、熱源流体Aを
第1のユニット21aの容器23aに流しその熱交換部
28aを介して熱源側合金22aを加熱し、容器23a
内の熱源側合金22aに吸収されている水素の圧力を高
める。そして水素弁26aを開放すると水素が容器25
a側に流れ、利用側合金24aが水素を吸収する。この
時の利用側合金24aの発熱は冷却流体Cを容器25a
の熱交換部29aに流すことによって冷却される。
【0046】また、第2のユニット21bでは水素弁2
6bを開放することで水素は容器25bから容器23b
の方向に向かって流れ、熱源側合金22bに吸収され
る。この際の熱源側合金22bの発熱は容器23bの熱
交換部28bに冷却流体Cを流すことによって冷却す
る。そして利用側合金24bが吸収していた水素を放出
することで利用側合金24bは吸熱反応をしており、熱
利用流体Bを容器25b内の熱交換部29bに流すこと
で冷熱を得ることができる。
【0047】一方、上記の反応が終了した後に水素弁2
6a,26bを閉止して行われる顕熱回収及び顕熱予熱
は次のようになる。
【0048】先ず水タンク51,52に替えて、熱容量
が熱源側合金22a,22bとこれらを夫々収納する容
器23a,23bの熱容量の和にそれぞれ等しい水タン
ク51′,52′を接続している場合で、顕熱回収及び
顕熱予熱する前の温度を、一方の熱源側合金22aが9
0℃、他方の熱源側合金22bが30℃、水タンク5
1′の温度が60℃、水タンク52′の温度が45℃で
あるとし、熱源側合金22a,22b及び容器23a,
23bと水タンク51′,52′との間では理想的な熱
交換が行われ熱交換後の二者間の温度が等しくなる場合
を説明する。
【0049】顕熱回収は、熱源側合金22aと水タンク
51′で熱交換を行い両者が75℃になり、続いて熱源
側合金22aと水タンク52′で熱交換を行い両者が6
0℃になる。
【0050】また顕熱予熱は、熱源側合金22bと水タ
ンク52′で熱交換を行い両者が45℃になり、続いて
熱源側合金22bと水タンク51′で熱交換を行い両者
が60℃になる。
【0051】そして、これらの熱回収及び顕熱予熱の過
程を終了した後に、熱源側合金22a,22bに熱源流
体Aや冷却流体Cを流し、顕熱回収等の前の温度とは逆
の関係となるように一方の熱源側合金22aが30℃、
他方の熱源側合金22bが90℃の温度にする。
【0052】ここで再び水素を移動して冷熱を得ること
が可能になり、上記の動作を繰り返すことで冷熱を得る
動作が継続する。そして各熱源側合金22a,22bで
は54℃だけ顕熱が回収され、この顕熱回収率は50%
である。
【0053】これに対し水タンク51′,52′の3倍
の熱容量を有する水タンク51,52を熱源側に接続
し、上記と同様に顕熱回収及び顕熱予熱を行った場合に
は、顕熱回収率は60%となる。
【0054】さらに上述の各過程を図4に示した作動状
態で見ると、冷凍機はその第1及び第2のユニット21
a,21bがフェイズI〜XII のサイクルを逆位相で順
次繰り返すことになる。ここでフェイズI〜XII におけ
る熱源側合金22a,22b側の各流体切替弁32a,
32b,33a,33b,53a,53b,54a,5
4b,56,57の位置を、図4に示すようにX、Y、
V、Wで表した通りとすると、第1のユニット21aで
の過程は以下の通りである。なお切替弁位置を特定しな
い場合は空白で示してある。
【0055】フェイズIは、熱源側合金22aから水素
を利用側合金24aに放出する水素放出過程。(図中、
太実線で示す。)フェイズIIは、熱源側合金22aから
水タンク51に熱を蓄熱する過程。
【0056】フェイズIII は、熱源側合金22aから水
タンク52に熱を蓄熱する過程。
【0057】フェイズIVは、第1のユニット21aは待
ちの状態で、熱源側合金22bに水タンク51から熱を
移動している。
【0058】フェイズVは、第1のユニット21aは待
ちの状態で、熱源側合金22bに水タンク52から熱を
移動している。
【0059】フェイズVIは、冷却流体Cで熱源側合金2
2aを冷却する過程。
【0060】フェイズVII は、利用側合金24aからの
水素を熱源側合金22aで吸収する水素吸収過程。(図
中、細実線で示す。)この過程で利用側合金24aが水
素を放出し吸熱するので、ここに熱利用流体Bを流して
所定の冷熱を得る。
【0061】フェイズVIIIは、第1のユニット21aは
待ちの状態で、熱源側合金22bから水タンク51に熱
を蓄熱している。
【0062】フェイズIXは、第1のユニット21aは待
ちの状態で、熱源側合金22bから水タンク52に熱を
蓄熱している。
【0063】フェイズXは、蓄熱した熱を水タンク52
から熱源側合金22aに移動する過程。
【0064】フェイズXIは、蓄熱した熱を水タンク51
から熱源側合金22aに移動する過程。
【0065】フェイズXII は、熱源流体Aで熱源側合金
22aを加熱する過程。
【0066】以上の各過程を経るが、図中に一点鎖線で
示すフェイズII〜VIまでが顕熱回収過程であり、同じく
図中に二点鎖線で示すフェイズVIII〜XII までが顕熱予
熱過程である。
【0067】なお、以上は熱源側合金22a,22bで
の顕熱回収について説明したが、利用側合金24a,2
4bについても熱源側と同じ様に流体切替弁や配管、水
タンクを設けることによって、顕熱回収率が向上し、回
収時間が短縮したものとなるようにすることもできる。
また水タンク51,52については顕熱回収率を向上さ
せるために2つに限らずさらに多く設けるようにしても
よく、さらに熱容量の大きなものとしてもよい。
【0068】次に、本発明の第3の実施例の冷凍機につ
いて図5及び図6を参照して説明する。本実施例は上述
の第2の実施例に第3のユニットを設けた構成である。
図5は接続図であり、図6は作動状態を説明するために
示す図で、図6(a)は第1乃至第3のユニットの作動
状態を示す図であり、図6(b)は第3のユニットの作
動状態を示す図である。
【0069】図5及び図6において、第1乃至第3のユ
ニット21a,21b,21cは、その熱源側に容器2
3a,23b,23cが設けられ、利用側に、容器25
a,25b,25cが設けられている。また熱源側には
熱源側合金22a,22b,22cとこれらを夫々収納
する容器23a,23b,23cの熱容量の和の3倍の
熱容量を有する水が入っている水タンク51,52が設
けられている。
【0070】さらに熱源側には流量切替弁32c,33
c,53c,54c,を有する配管59が、また利用側
には流量切替弁34c,35cを有する配管60が設け
られていて、配管59は容器23cの熱交換部28cに
接続され、配管60は容器25cの熱交換部29cに接
続されている。
【0071】このように構成されたものの作動状態は、
図6の(a)に第1乃至第3のユニット21a,21
b,21cの作動状態を、水素放出過程を太実線で示
し、水素吸収過程を細実線で示し、顕熱回収過程を一点
鎖線で示し、さらに顕熱予熱過程を二点鎖線で示す通り
のものとなっている。図示されている通り、第1乃至第
3のユニット21a,21b,21cでは同一の作動状
態が夫々位相をずらした状態で実行されており、またこ
の作動状態を順次繰り返すことで連続的に作動する。
【0072】ここで各ユニット21a,21b,21c
のうち、図6(b)に示す第3のユニット21cの1サ
イクルについて説明する。ここでフェイズI〜VII にお
ける熱源側合金22c側の各流体切替弁32c,33
c,53c,54c,56,57の位置を、図6(b)
に示すようにX、Y、V、Wで表した通りとすると、各
過程は以下の通りである。なお切替弁位置を特定しない
場合は空白で示してある。
【0073】フェイズIは、利用側合金24cからの水
素を熱源側合金22cで吸収する水素吸収過程。この過
程で利用側合金24cが水素を放出し吸熱するので、こ
こに熱利用流体Bを流して所定の冷熱を得る。
【0074】フェイズIIは、熱源側合金22cに水タン
ク52に蓄熱した熱を移動する過程。
【0075】フェイズIII は、熱源側合金22cに水タ
ンク51に蓄熱した熱を移動する過程。
【0076】フェイズIVは、熱源流体Aで熱源側合金2
2cを加熱する過程。
【0077】フェイズVは、熱源側合金22cから水素
を利用側合金24cに放出する水素放出過程。
【0078】フェイズVIは、熱源側合金22cから水タ
ンク51に熱を蓄熱する過程。
【0079】フェイズVII は、熱源側合金22cから水
タンク52に熱を蓄熱する過程。
【0080】フェイズVIIIは、冷却流体Cで熱源側合金
22cを冷却する過程。
【0081】以上のように各過程を構成することで、顕
熱回収率は第2の実施例と同様にしながらも利用側にお
いて熱利用流体Bを第1乃至第3のユニット21a,2
1b,21cの間に連続的に流すことができ、冷熱を連
続して得ることができる。
【0082】次に、本発明の第4の実施例の冷凍機につ
いて図7及び図8を参照して説明する。本実施例は上述
の第2の実施例に対し各ユニットの熱源側の容器と利用
側の容器の間に水素弁を2つ設けた構成である。図7は
接続図であり、図6は作動状態を説明するために示す図
である。
【0083】図7及び図8において、冷凍機の第1及び
第2のユニット61a,61bを設けて構成され、各ユ
ニット61a,61bは熱源側合金22a,22bを収
納した容器23a,23bと、利用側合金24a,24
bを収納した容器25a,25bと、容器23a,23
bと容器25a,25bとの間を水素弁62a,62
b,63a,63bを挿入して接続する水素配管64
a,64b,65a,65bを備えている。
【0084】このように構成されたものの作動状態は、
図8に示すように水素放出過程を太実線で示し、水素吸
収過程を細実線で示し、顕熱回収過程を一点鎖線で示
し、さらに顕熱予熱過程を二点鎖線で示す通りのものと
なっている。第1及び第2のユニット61a,61bで
は同一の作動状態を順次繰り返すことで連続的に作動す
る。
【0085】ここで両ユニット61a,61bのうち、
第1のユニット61aの1サイクルについて説明する。
ここでフェイズI〜XIV における熱源側合金22a側の
各流体切替弁32a,33a,53a,54a,56,
57の位置を、図8に示すようにX、Y、V、Wで表し
た通りとすると、各過程は以下の通りである。なお切替
弁位置を特定しない場合は空白で示してある。
【0086】フェイズIは、熱源側合金22aから水素
を利用側合金24aに放出する水素放出過程。(図中、
太実線で示す。)フェイズIIは、熱源側合金22aから
水タンク51に熱を蓄熱する過程。
【0087】フェイズIII は、熱源側合金22aから水
タンク52に熱を蓄熱する過程。
【0088】フェイズIVは、冷却流体Cで熱源側合金2
2aを冷却する過程。
【0089】フェイズV〜フェイズXIIIは、利用側合金
24aからの水素を熱源側合金22aで吸収する水素吸
収過程。(図中、細実線で示す。)この過程で利用側合
金24aが水素を放出し吸熱するので、ここに熱利用流
体Bを流して所定の冷熱を得る。
【0090】フェイズXIV は、蓄熱した熱を水タンク5
2から熱源側合金22aに移動する過程。
【0091】フェイズXVは、蓄熱した熱を水タンク51
から熱源側合金22aに移動する過程。
【0092】フェイズXVI は、熱源流体Aで熱源側合金
22aを加熱する過程。
【0093】そして、フェイズVとフェイズXIIIとにお
いては両ユニット61a,61bから冷熱を得ることが
できる。
【0094】また作動させるにあたり、熱源合金22
a,22bが水素を放出する場合は2つの水素弁62
a,62b,63a,63bを開放し、水素を吸収する
場合には1つの水素弁62a,62bだけを開放し、水
素が熱源側合金22a,22bに吸着する時間と脱着す
る時間を異ならせる運転を行うものである。
【0095】以上説明したように各過程を構成すること
で、第3の実施例と同様に、顕熱回収率を向上したもの
とすることができると共に、冷熱を連続して得ることが
できる。
【0096】なお、本実施例では水素弁62a,62
b,63a,63bを各ユニット61a,61bに夫々
2つ用いたが、3つ以上用いるようにしたり、水素弁を
流量調節可能なものを少なくとも1つ設けるようにして
もよい。
【0097】さらに、吸着時間を脱着時間の2倍に限ら
ず、両ユニット61a,62bで冷熱を取り出せる運転
を行えるようにすることにすれば吸着時間と脱着時間は
任意に設定することができる。またさらに、冷凍機に限
らず他の熱利用装置、例えば暖房装置として吸着時間と
脱着時間の関係を逆にすることにより、同様の効果が得
られる。
【0098】また上述した第1乃至第4の実施例におい
て、水タンクによって蓄熱器を構成したが、水以外の蓄
熱剤を用いた蓄熱器としてもよい。
【0099】次に、本発明の第5の実施例の冷凍機につ
いて図9及び図10を参照して説明する。図9は接続図
であり、図10は作動状態を説明するために示す図であ
る。図9及び図10において、冷凍機は第1乃至第4の
ユニット71a,71b,71c,71dで構成され、
各ユニット71a,71b,71c,71dは、水素吸
蔵合金でなる第1の熱源側合金72a,72bを容器7
3a,73bに収納し、第1の熱源側合金72a,72
bと温度平衡圧力特性が異なる水素吸蔵合金でなる第2
の熱源側合金72c,72dを容器73c,73dに収
納し、また第1及び第2の熱源側合金72a,72b,
72c,72dと温度平衡圧力特性が異なる水素吸蔵合
金でなる利用側合金74a,74b,74c,74dを
容器75a,75b,75c,75dに収納している。
【0100】さらに、熱源側の容器73a,73b,7
3c,73dと、これに対応する利用側の容器75a,
75b,75c,75dとは、水素弁76a,76b,
76c,76dを有する水素配管77a,77b,77
c,77dで接続されている。そして78は顕熱回収用
ポンプである。
【0101】また第1の熱源流体A、熱利用流体B、冷
却流体C、及び第2の熱源流体Dを切り替える流体切替
弁79a,79b,79c,79d,80a,80b,
80c,80d,81a,81b,81c,81d,8
2a,82b,82c,82d,83a,83b,83
c,83d,84a,84b,84c,84dを有する
配管が熱源側の容器73a,73b,73c,73d内
に設けられた熱交換部85a,85b,85c,85
d、及び利用側の容器75a,75b,75c,75d
内に設けられた熱交換部86a,86b,86c,86
dに接続されている。
【0102】さらに、熱源側の熱交換部85a,85
b,85c,85dに接続されている配管には、顕熱回
収用ポンプ78と流体切替弁87a,87b,87c,
87dとを有する顕熱回収用配管88が接続されてい
る。
【0103】このように構成された冷凍機は次のように
作動する。すなわち、流体切替弁79a,…,79d,
……,84a,…,84dは図9に示す位置にある状態
で、第1及び第2の熱源流体A,Dを第1及び第3のユ
ニット71a,71cの容器73a,73cに流しその
熱交換部85a,85cを介して第1及び第2の熱源側
合金72a,72cを加熱し、両熱源側合金72a,7
2cに吸収されている水素の圧力を高める。そして水素
弁76a,76cを開放すると水素が容器75a,75
c側に流れ、利用側合金74a,74cが水素を吸収す
る。この時の利用側合金74a,74cの発熱は冷却流
体Cを熱交換部86a,86cに流すことによって冷却
される。
【0104】一方、第2及び第4のユニット71b,7
1dでは水素弁76b,76dを開放することで水素が
容器75b,75dから容器73b,73dの方向に向
かって流れ、第1及び第2の熱源側合金72b,72d
に吸収される。この際の第1及び第2の熱源側合金72
b,72dの発熱は熱交換部85b,85dに冷却流体
Cを流すことによって冷却する。そして利用側合金74
b,74dが吸収していた水素を放出することで容器7
5b,75dでは利用側合金74b,74dが吸熱反応
をしており、熱利用流体Bを熱交換部86b,86dに
流すことで冷熱を得ることができる。
【0105】また上記の反応が終了した後、顕熱回収及
び顕熱予熱は水素弁76a,76b,76c,76dを
閉止して次のように行われる。ここで熱源側の温度を、
例えば第2及び第4のユニット71b,71dの第1及
び第2の熱源側合金72b,72dが30℃、第1のユ
ニット71aの第1の熱源側合金72aの熱源側合金7
2aが90℃、第3のユニット71cの第2の熱源側合
金72cの熱源側合金72cが70℃であり、各熱源側
合金72a,72b,72c,72d間では理想的な熱
交換が行われ、熱交換後の二者間の温度は等しいとす
る。
【0106】そこで顕熱回収及び顕熱予熱は次のような
順で進行する。
【0107】(1)第1の熱源側合金72bと第2の熱
源側合金72cで熱交換を行い、両者は50℃になる。
【0108】(2)第1及び第2のユニット71a,7
1bの第1の熱源側合金72a,72b間で熱交換を行
い、両者は70℃になる。
【0109】(3)第3及び第4のユニット71c,7
1dの第2の熱源側合金72c,72d間で熱交換を行
い、両者は40℃になる。
【0110】(4)第1の熱源側合金72aと第2の熱
源側合金72d間で熱交換を行い、両者は55℃にな
る。
【0111】(5)以上が終了した後、各熱源側合金7
2a,72b,72c,72dに夫々第1及び第2の熱
源流体A,D、あるいは冷却流体Cを流し、顕熱回収前
とは逆にする。
【0112】そして再び水素を移動して冷熱を得ること
が可能になる。この時の顕熱回収率は65%である。な
お各ユニット71a,71b,71c,71dの利用側
合金74a,74b,74c,74dについても同様に
構成することによって顕熱回収を行うことができる。
【0113】さらに、作動状態を図10を用いて説明す
る。図中では、水素放出過程を太実線で示し、水素吸収
過程を細実線で示し、顕熱回収過程を一点鎖線で示し、
さらに顕熱予熱過程を二点鎖線で示している。そして各
ユニット71a,71b,71c,71dが図示の作動
状態を順次繰り返して連続的に作動する。
【0114】なお、ここでは第1のユニット71aの1
サイクルについて説明する。またフェイズI〜XII にお
ける熱源側の各流体切替弁79a,…,79d,……,
82a,…,82d,87a,87b,87c,87d
の位置を、図10に示すようにX、Y、Vで表した通り
とすると、各過程は以下の通りである。なお切替弁位置
を特定しない場合は空白で示してある。
【0115】フェイズIは、第1の熱源側合金72aか
ら水素を利用側合金74aに放出する水素放出過程。
【0116】フェイズIIは、待ちの状態で、第1の熱源
側合金72aと第2の熱源側合金72cとの間で熱交換
を行う過程。
【0117】フェイズIII は、第1及び第2のユニット
71a,71bで第1の熱源側合金72aから第1の熱
源側合金72bに熱を移動する過程。
【0118】フェイズIVは、待ちの状態で、第3及び第
4のユニット71c,71dの第2の熱源側合金72c
と第2の熱源側合金72dとの間で熱交換を行う過程。
【0119】フェイズVは、第1の熱源側合金72aか
ら第2の熱源側合金72dに熱を移動する過程。
【0120】フェイズVIは、冷却流体Cで第1の熱源側
合金72aを冷却する過程。
【0121】フェイズVII は、利用側合金74aからの
水素を第1の熱源側合金72aで吸収する水素吸収過
程。この過程で利用側合金74aが水素を放出し吸熱す
るので、ここに熱利用流体Bを流して所定の冷熱を得
る。
【0122】フェイズVIIIは、第2の熱源側合金72d
から第1の熱源側合金72aに熱を移動する過程。
【0123】フェイズIXは、第1及び第2のユニット7
1a,71bで第1の熱源側合金72bから第1の熱源
側合金72aに熱を移動する過程。
【0124】フェイズXは、待ちの状態で、第3及び第
4のユニット71c,71dの第2の熱源側合金72c
と第2の熱源側合金72dとの間で熱交換を行う過程。
【0125】フェイズXIは、待ちの状態で、第1の熱源
側合金72bと第2の熱源側合金72cとの間で熱交換
を行う過程。
【0126】フェイズXII は、熱源流体Aで熱源側合金
72aを加熱する過程。
【0127】以上説明したように各過程を構成すること
で、第1の実施例と同様に、顕熱回収率を向上したもの
とすることができ、さらに熱源側合金を多種類とすると
することで、また第1の熱源側合金72a,72bと第
2の熱源側合金72c,72dとの水素を放出する時の
温度差をより大きくすることでさらに顕熱回収率を向上
したものとすることができる。
【0128】なお、上記の第1乃至第5の実施例におい
て、流体切替弁に三方弁を用いたが、ストップバルブな
ど要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるも
のである。さらに各実施例で熱源側合金と利用側合金と
の熱移動を行うように構成してもよい。
【0129】また、顕熱を回収するための熱交換部と、
熱源流体A,Dや熱利用流体B及び冷却流体Cが流れる
熱交換部とを同じ構成のものとして説明したが、容器に
収納された1つの熱源側合金あるいは利用側合金に対し
て2つの熱交換部を設け、顕熱回収と熱源側合金あるい
は利用側合金の加熱や冷却を行うようにしてもよい。次
に、第6の実施例について図11を参照して説明する。
図11は冷凍機のユニットの概略構成を示す断面図であ
る。図11において、91は冷凍機を構成する1つのユ
ニットで、これは水素吸蔵合金の熱源側合金92を収納
する容器93と、熱源側合金92と異なる特性を有する
水素吸蔵合金の利用側合金94を収納する容器95を備
えている。そして両容器93,95の内面壁96は断熱
材が装着されるなどの断熱処理が施されている。
【0130】また、両容器93,95は水素弁97を有
する水素配管98によって連通し、さらに両容器93,
95内には、収納された熱源側合金92または利用側合
金94を加熱したり、冷却するための熱交換部99,1
00が設けられている。そして複数のユニット91を上
記各実施例のように流体切替弁を有する配管等によって
連設し、熱源流体Aや熱利用流体B及び冷却流体Cを流
通させることによって所定の冷熱が得られる。
【0131】このように構成されたものにおいては、水
素を熱源側合金92や利用側合金94を吸着または脱着
するときの加熱や冷却は、熱源側合金92や利用側合金
94だけを加熱あるいは冷却すればよく、これらを収納
する容器93,95を加熱あるいは冷却する必要が少な
くなる。
【0132】この結果、容器93,95を加熱あるいは
冷却するための熱エネルギが不要となり、このユニット
91によって構成される冷凍機は成績係数(COP)が
向上し、高性能のものとなる。
【0133】尚、本発明は上記の各実施例のみに限定さ
れるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更
して実施し得るものである。
【0134】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、作動媒体を可逆的に吸脱着する異なる反応媒体を収
納した対を成す容器内に熱交換部を設けると共に該熱交
換部を流れる流体の流路に蓄熱器を設け、この蓄熱器と
反応媒体の1つが設けられた容器の熱交換部との間で熱
交換を行ない、その後蓄熱器と反応媒体の他の1つが設
けられた容器の熱交換部との間で熱交換を行ない、反応
媒体の1つの顕熱を回収するよう構成したことにより、
顕熱回収率を50%以上とすることができると共に、顕
熱回収による運転の中断を極力短いものとして冷熱また
は温熱の取り出しができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す接続図である。
【図2】本発明の第1の実施例の作動状態を説明するた
めに示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す接続図である。
【図4】本発明の第2の実施例の作動状態を説明するた
めに示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す接続図である。
【図6】本発明の第3の実施例の作動状態を説明するた
めに示す図で、図6(a)は第1乃至第3のユニットの
作動状態を示す図であり、図6(b)は第3のユニット
の作動状態を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す接続図である。
【図8】本発明の第4の実施例の作動状態を説明するた
めに示す図である。
【図9】本発明の第5の実施例を示す接続図である。
【図10】本発明の第5の実施例の作動状態を説明する
ために示す図である。
【図11】本発明の第6の実施例のユニットの概略構成
を示す断面図である。
【図12】従来例を示す接続図である。
【符号の説明】 21a,21b…ユニット 22a,22b…熱源側合金 23a,23b,25a,25b…容器 24a,24b…利用側合金 26a,26b…水素弁 27a,27b…水素配管 28a,28b,29a,29b…熱交換部 30a,30b,31a,31b,32a,32b,3
3a,33b,34a,34b,35a,35b,3
9,40,41,42,…流体切替弁 36,37…配管 38…顕熱回収用ポンプ 45…水タンク A…熱源流体 B…熱利用流体 C…冷却流体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動媒体を可逆的に吸脱着することがで
    きて温度平衡圧力特性の異なる複数の反応媒体を、夫々
    対を成す複数の容器に収容すると共に該容器を互いに前
    記作動媒体が流動可能に連結し、前記作動媒体が前記複
    数の反応媒体に夫々交互に吸着あるいは脱着する際の反
    応熱を利用するようにした熱利用装置において、前記容
    器内に熱交換部を設けると共に該熱交換部を流れる流体
    の流路に蓄熱器を設け、この蓄熱器と前記反応媒体の1
    つが設けられた前記容器の熱交換部との間で熱交換を行
    ない、その後前記蓄熱器と前記反応媒体の他の1つが設
    けられた前記容器の熱交換部との間で熱交換を行ない、
    前記反応媒体の1つの顕熱を回収するようにしたことを
    特徴とする熱利用装置。
  2. 【請求項2】 反応媒体を収納する容器に設けられた熱
    交換部を流れる流体の流路に蓄熱器を少なくとも2つ設
    けたことを特徴とする請求項1記載の熱利用装置。
  3. 【請求項3】 作動媒体を可逆的に吸脱着することがで
    きて温度平衡圧力特性の異なる少なくとも3つの反応媒
    体と、これらの反応媒体の異なる2つの反応媒体を夫々
    収納すると共に前記作動媒体が流動可能となるよう連結
    した対を成す容器と、この容器内に設けられた流体の流
    路を構成する熱交換部とを備え、前記作動媒体が前記反
    応媒体に夫々交互に吸着あるいは脱着する際の反応熱を
    前記熱交換部に前記流体を通流させて利用するようにし
    たことを特徴とする熱利用装置。
JP4705193A 1993-03-09 1993-03-09 熱利用装置 Pending JPH06257885A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007065642A1 (de) * 2005-12-07 2007-06-14 Sortech Ag Adsorptionsmaschine

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