JPH06257971A - ヒートパイプパネル式定温筐体 - Google Patents
ヒートパイプパネル式定温筐体Info
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- JPH06257971A JPH06257971A JP6756593A JP6756593A JPH06257971A JP H06257971 A JPH06257971 A JP H06257971A JP 6756593 A JP6756593 A JP 6756593A JP 6756593 A JP6756593 A JP 6756593A JP H06257971 A JPH06257971 A JP H06257971A
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- JP
- Japan
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- heat
- heat pipe
- working fluid
- pipe panel
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- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 筐体の内部が外気によって過冷却されること
を自動的に防止する。 【構成】 脱気した中空パネル状の密閉容器7に潜熱と
して熱輸送を行う作動流体8を封入し、かつ熱輸送方向
が前記密閉容器7の一方の面からこれに対向する他方の
面となるよう構成したヒートパイプパネル5を外壁部の
一部に組込んだヒートパイプパネル式定温筐体におい
て、前記作動流体8が予め定めた温度以下で凝固する物
質からなる。したがって所定温度以下に低下した場合に
は、ヒートパイプパネル5が動作しなくなるので、筐体
の内部が過剰に冷却されることがない。
を自動的に防止する。 【構成】 脱気した中空パネル状の密閉容器7に潜熱と
して熱輸送を行う作動流体8を封入し、かつ熱輸送方向
が前記密閉容器7の一方の面からこれに対向する他方の
面となるよう構成したヒートパイプパネル5を外壁部の
一部に組込んだヒートパイプパネル式定温筐体におい
て、前記作動流体8が予め定めた温度以下で凝固する物
質からなる。したがって所定温度以下に低下した場合に
は、ヒートパイプパネル5が動作しなくなるので、筐体
の内部が過剰に冷却されることがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、屋外に設置される各
種の収納ボックスなどの筐体に関し、特に電子機器など
の高温を避ける必要のある物品を収納するための筐体で
あって、放熱手段としてヒートパイプパネルを使用した
筐体に関するものである。
種の収納ボックスなどの筐体に関し、特に電子機器など
の高温を避ける必要のある物品を収納するための筐体で
あって、放熱手段としてヒートパイプパネルを使用した
筐体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では通信網の発達や通信の需要の増
大に伴って交換器などの電子機器を通信網の随所に設け
る必要が生じている。またコンピュータなどの高度に電
子化された装置類が多種の分野で多用されるようになっ
てきている。
大に伴って交換器などの電子機器を通信網の随所に設け
る必要が生じている。またコンピュータなどの高度に電
子化された装置類が多種の分野で多用されるようになっ
てきている。
【0003】これらの電子機器あるいは装置類は、温度
変化をできるだけ避けることが好ましく、少なくとも高
温になることは防止しなければならない。そのため従来
一般には、この種の装置類の収納設備として、ヒートポ
ンプによるエアーコンディショニングを行う定温室が広
く使用されていた。しかしながらヒートポンプを使用し
た定温室では、温度設定を任意に行うことができるなど
の自由度があるが、その反面、コンプレッサーの駆動手
段や放熱手段、熱媒体の循環路などを必要として設備が
複雑かつ高価になり、またランニングコストが高くなる
などの不都合がある。
変化をできるだけ避けることが好ましく、少なくとも高
温になることは防止しなければならない。そのため従来
一般には、この種の装置類の収納設備として、ヒートポ
ンプによるエアーコンディショニングを行う定温室が広
く使用されていた。しかしながらヒートポンプを使用し
た定温室では、温度設定を任意に行うことができるなど
の自由度があるが、その反面、コンプレッサーの駆動手
段や放熱手段、熱媒体の循環路などを必要として設備が
複雑かつ高価になり、またランニングコストが高くなる
などの不都合がある。
【0004】そこで本出願人等は、上述した収納設備に
使用して外気による冷却を積極的かつ自動的に行うこと
のできる放熱用壁部材(特願平4−300494号)や
放熱用壁構造(特願平4−300495号)を既に提案
した。これは外壁の一部として使用されるパネル内の中
空部に、脱気した状態で作動流体を封入し、かつその中
空部のうち室内側の内面にのみウイックを添設するなど
のことにより、作動流体による熱輸送方向を一方向に限
定したものである。
使用して外気による冷却を積極的かつ自動的に行うこと
のできる放熱用壁部材(特願平4−300494号)や
放熱用壁構造(特願平4−300495号)を既に提案
した。これは外壁の一部として使用されるパネル内の中
空部に、脱気した状態で作動流体を封入し、かつその中
空部のうち室内側の内面にのみウイックを添設するなど
のことにより、作動流体による熱輸送方向を一方向に限
定したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した壁部材あるい
は壁構造におけるパネルは、実質上、平板形の熱ダイオ
ート型ヒートパイプであり、これを屋外設備の内外を区
画する部材として使用すれば、外気温が低い場合に、内
外の温度差により作動流体が蒸発し、その蒸気が前記中
空部のうち屋外側の内面で放熱して凝縮し、その結果、
室内の熱が前記パネルを介して積極的に外気中へ放出さ
れる。また一方、外気温が高い場合には、前記パネルの
熱輸送方向とは反対方向の温度差のために、屋外から屋
内への熱の流入は阻止される。
は壁構造におけるパネルは、実質上、平板形の熱ダイオ
ート型ヒートパイプであり、これを屋外設備の内外を区
画する部材として使用すれば、外気温が低い場合に、内
外の温度差により作動流体が蒸発し、その蒸気が前記中
空部のうち屋外側の内面で放熱して凝縮し、その結果、
室内の熱が前記パネルを介して積極的に外気中へ放出さ
れる。また一方、外気温が高い場合には、前記パネルの
熱輸送方向とは反対方向の温度差のために、屋外から屋
内への熱の流入は阻止される。
【0006】上述した壁部材や壁構造では、このように
内外の温度差が生じることにより室内を自然冷却するこ
とができるが、それは外気温度が室内温度よりも低いと
きに必ず生じる。そのため例えば、冬季において外気温
度が常時氷点下になるような場合には、室内の冷却が常
時行われることになる。すなわち室内温度が外気温と等
しくなるまで冷却作用が生じてしまい、その結果、収納
物が電子機器などであれば、過冷却状態となってしまう
不都合があった。
内外の温度差が生じることにより室内を自然冷却するこ
とができるが、それは外気温度が室内温度よりも低いと
きに必ず生じる。そのため例えば、冬季において外気温
度が常時氷点下になるような場合には、室内の冷却が常
時行われることになる。すなわち室内温度が外気温と等
しくなるまで冷却作用が生じてしまい、その結果、収納
物が電子機器などであれば、過冷却状態となってしまう
不都合があった。
【0007】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、外気による冷却を自動的に行うことができる
のみならず過冷却を防ぐことのできるヒートパイプパネ
ル式定温筐体を提供することを目的とするものである。
たもので、外気による冷却を自動的に行うことができる
のみならず過冷却を防ぐことのできるヒートパイプパネ
ル式定温筐体を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、脱気した中空パネル状の密閉容器に
潜熱として熱輸送を行う作動流体を封入し、かつ熱輸送
方向が前記密閉容器の一方の面からこれに対向する他方
の面となるよう構成したヒートパイプパネルを外壁部の
一部に組込んだヒートパイプパネル式定温筐体におい
て、前記作動流体が予め定めた温度以下で凝固する物質
からなることを特徴とするものである。
を達成するために、脱気した中空パネル状の密閉容器に
潜熱として熱輸送を行う作動流体を封入し、かつ熱輸送
方向が前記密閉容器の一方の面からこれに対向する他方
の面となるよう構成したヒートパイプパネルを外壁部の
一部に組込んだヒートパイプパネル式定温筐体におい
て、前記作動流体が予め定めた温度以下で凝固する物質
からなることを特徴とするものである。
【0009】またこの発明では、目的温度範囲で凝縮す
ることない非凝縮性ガスを、作動流体と共に前記密閉容
器に封入することができる。
ることない非凝縮性ガスを、作動流体と共に前記密閉容
器に封入することができる。
【0010】
【作用】この発明のヒートパイプパネルは、その内部に
脱気した状態で凝縮性の流体を作動流体として封入し、
その作動流体による熱輸送の方向が特定の一方向に限定
されたものであって、筐体の外壁部の一部として使用さ
れる。そして請求項1の発明では、前記他方の面側の温
度が所定の温度以下に下がると、ここで放熱する作動流
体が凝固し、流動しなくなる。すなわちヒートパイプパ
ネルがヒートパイプとして機能しなくなるため、ここで
の放熱が生じず、筐体内のそれ以上の冷却が防止され
る。
脱気した状態で凝縮性の流体を作動流体として封入し、
その作動流体による熱輸送の方向が特定の一方向に限定
されたものであって、筐体の外壁部の一部として使用さ
れる。そして請求項1の発明では、前記他方の面側の温
度が所定の温度以下に下がると、ここで放熱する作動流
体が凝固し、流動しなくなる。すなわちヒートパイプパ
ネルがヒートパイプとして機能しなくなるため、ここで
の放熱が生じず、筐体内のそれ以上の冷却が防止され
る。
【0011】また請求項2に記載された発明では、温度
の低下に従って作動流体蒸気の分圧が相対的に低くな
り、その結果、非凝縮性ガスが膨脹して密閉容器内の大
半の部分を占める。したがって密閉容器の内面が非凝縮
性ガスで被われ、作動流体から遮弊されるので、ヒート
パイプパネルがヒートパイプとして機能しなくなり、筐
体内の過冷却が防止される。
の低下に従って作動流体蒸気の分圧が相対的に低くな
り、その結果、非凝縮性ガスが膨脹して密閉容器内の大
半の部分を占める。したがって密閉容器の内面が非凝縮
性ガスで被われ、作動流体から遮弊されるので、ヒート
パイプパネルがヒートパイプとして機能しなくなり、筐
体内の過冷却が防止される。
【0012】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面を参照して
説明する。図1において、この発明による筐体1は、全
体として直立体状をなしており、屋外設備として基礎2
の上に設置されている。この筐体1の外壁部(天井部分
を含む)3のそれぞれの中央部には放熱部4が設けられ
ており、その放熱部4は図2に示すように複数のヒート
パイプパネル5と断熱板6とを組合せて構成されてい
る。
説明する。図1において、この発明による筐体1は、全
体として直立体状をなしており、屋外設備として基礎2
の上に設置されている。この筐体1の外壁部(天井部分
を含む)3のそれぞれの中央部には放熱部4が設けられ
ており、その放熱部4は図2に示すように複数のヒート
パイプパネル5と断熱板6とを組合せて構成されてい
る。
【0013】すなわち図2は、側壁部に設けられた放熱
部4の縦断面図であって、各ヒートパイプパネル5は断
面形状がクランク状をなすように構成され、それぞれの
上端部分5aが室外側に位置し、また下端部分5bが室
内側に位置し、さらにその中間部分5cが側壁部の厚さ
方向に向けて位置するように配置されている。そして上
側のヒートパイプパネル5の下端部分5bと下側のヒー
トパイプパネル5の上端部分5aとが対向するように複
数のヒートパイプパネル5が上下方向に配列されてい
る。その互いに対向する下端部分5bと上端部分5aと
の間に断熱板6が挟み込まれ、また最上部のヒートパイ
プパネル5の上端部分5aの室内側および最下端のヒー
トパイプパネル5の下端部分5bの室外側のそれぞれに
断熱板6が添設されており、放熱部4は、これらのヒー
トパイプパネル5と断熱板6とで全体として平板状に構
成されている。
部4の縦断面図であって、各ヒートパイプパネル5は断
面形状がクランク状をなすように構成され、それぞれの
上端部分5aが室外側に位置し、また下端部分5bが室
内側に位置し、さらにその中間部分5cが側壁部の厚さ
方向に向けて位置するように配置されている。そして上
側のヒートパイプパネル5の下端部分5bと下側のヒー
トパイプパネル5の上端部分5aとが対向するように複
数のヒートパイプパネル5が上下方向に配列されてい
る。その互いに対向する下端部分5bと上端部分5aと
の間に断熱板6が挟み込まれ、また最上部のヒートパイ
プパネル5の上端部分5aの室内側および最下端のヒー
トパイプパネル5の下端部分5bの室外側のそれぞれに
断熱板6が添設されており、放熱部4は、これらのヒー
トパイプパネル5と断熱板6とで全体として平板状に構
成されている。
【0014】各ヒートパイプパネル5の構成を示すと図
3のとおりである。断面形状がクランク状をなす板状の
密閉容器7の内部には、真空脱気した状態で凝縮流体が
作動流体8として封入されている。この作動流体8は、
吸熱して蒸発するとともに、放熱して凝縮することによ
り潜熱として熱を輸送するものであるが、所定の温度以
下ではその動作を止めるべく、凝固するものであり、一
例として0℃以下で動作を止める場合には、作動流体8
として水が使用される。また密閉容器7のうち下端部分
5bの内面で室内側の内面に毛細管圧力で作動流体8を
吸い上げるウイック9が設けられている。
3のとおりである。断面形状がクランク状をなす板状の
密閉容器7の内部には、真空脱気した状態で凝縮流体が
作動流体8として封入されている。この作動流体8は、
吸熱して蒸発するとともに、放熱して凝縮することによ
り潜熱として熱を輸送するものであるが、所定の温度以
下ではその動作を止めるべく、凝固するものであり、一
例として0℃以下で動作を止める場合には、作動流体8
として水が使用される。また密閉容器7のうち下端部分
5bの内面で室内側の内面に毛細管圧力で作動流体8を
吸い上げるウイック9が設けられている。
【0015】したがって各ヒートパイプパネル5では、
ウイック9を設けてある内面にのみ液相の作動流体8が
供給されるから、この部分に入熱があった場合にのみ作
動流体8が蒸発して下端部分5bから上端部分5aに向
けた熱輸送が生じる。すなわち各ヒートパイプパネル5
は、熱輸送方向が一方向に限定される熱サイフォン型
(熱ダイオード型)ヒートパイプとして構成されてい
る。
ウイック9を設けてある内面にのみ液相の作動流体8が
供給されるから、この部分に入熱があった場合にのみ作
動流体8が蒸発して下端部分5bから上端部分5aに向
けた熱輸送が生じる。すなわち各ヒートパイプパネル5
は、熱輸送方向が一方向に限定される熱サイフォン型
(熱ダイオード型)ヒートパイプとして構成されてい
る。
【0016】上述した筐体1において、外気温度が室内
温度より低い場合には、各ヒートパイプパネル5の室内
に露出している下端部分5bの温度が、外気に曝されて
いる上端部分5aの温度より相対的に高くなる。そのた
めウイック9によって吸い上げられている液相作動流体
8は、室内の熱によって加熱されて蒸発し、その蒸気は
温度および圧力の低い上端部分5aに向けて流動する。
この上端部分5aは外気に曝されているので作動流体蒸
気はここで放熱して凝縮する。すなわち室内の熱を作動
流体がその潜熱とし室外に運び、室内を間接的に自然空
冷することになる。また凝縮した作動流体8は、重力に
よって下端部分5bに流れ落ち、しかる後、ウイック9
によって再度、蒸発箇所に吸い上げられ熱輸送の用に供
される。上述した作動流体8の循環流動を、図3に矢印
で示してある。
温度より低い場合には、各ヒートパイプパネル5の室内
に露出している下端部分5bの温度が、外気に曝されて
いる上端部分5aの温度より相対的に高くなる。そのた
めウイック9によって吸い上げられている液相作動流体
8は、室内の熱によって加熱されて蒸発し、その蒸気は
温度および圧力の低い上端部分5aに向けて流動する。
この上端部分5aは外気に曝されているので作動流体蒸
気はここで放熱して凝縮する。すなわち室内の熱を作動
流体がその潜熱とし室外に運び、室内を間接的に自然空
冷することになる。また凝縮した作動流体8は、重力に
よって下端部分5bに流れ落ち、しかる後、ウイック9
によって再度、蒸発箇所に吸い上げられ熱輸送の用に供
される。上述した作動流体8の循環流動を、図3に矢印
で示してある。
【0017】他方、室外の温度が室内温度より相対的に
高い場合には、各ヒートパイプパネル5の上端部分5a
が作動流体8の蒸発部となるが、この部分には液相の作
動流体8が供給されないから、作動流体8による熱輸送
は生じない。すなわち各ヒートパイプパネル5は、室内
から室外へ向けた熱輸送のみを生じる熱ダイオード型ヒ
ートパイプとして機能し、したがって室内が外気によっ
て加熱されることはない。
高い場合には、各ヒートパイプパネル5の上端部分5a
が作動流体8の蒸発部となるが、この部分には液相の作
動流体8が供給されないから、作動流体8による熱輸送
は生じない。すなわち各ヒートパイプパネル5は、室内
から室外へ向けた熱輸送のみを生じる熱ダイオード型ヒ
ートパイプとして機能し、したがって室内が外気によっ
て加熱されることはない。
【0018】また反対に、外気温度が極端に低下した場
合には、ヒートパイプパネル5が機能しなくなって室内
が過剰に冷却されることがなくなる。すなわち上述した
ヒートパイプパネル5は水を作動流体8としたものであ
るから、外気温度が例えば0℃以下になれば、作動流体
8が凝固してしまい、その蒸発ばかりか流動が生じなく
なる。そのため室内外に温度差があってもヒートパイプ
パネル5による熱輸送が生じないので、室内が必要以上
に冷却されることはない。
合には、ヒートパイプパネル5が機能しなくなって室内
が過剰に冷却されることがなくなる。すなわち上述した
ヒートパイプパネル5は水を作動流体8としたものであ
るから、外気温度が例えば0℃以下になれば、作動流体
8が凝固してしまい、その蒸発ばかりか流動が生じなく
なる。そのため室内外に温度差があってもヒートパイプ
パネル5による熱輸送が生じないので、室内が必要以上
に冷却されることはない。
【0019】つぎにこの出願にかかる他の発明の実施例
について説明する。図4に示す例は、ヒートパイプパネ
ル5の内部に、作動流体8に加えて所定量の非凝縮性ガ
ス10を封入した点で前述した実施例と異なるのみで、
その他の構成は前述した実施例と同じである。したがっ
て図4に示す構成のうち図1ないし図3に示す構成と同
一の部分には、同一の符号を付してある。
について説明する。図4に示す例は、ヒートパイプパネ
ル5の内部に、作動流体8に加えて所定量の非凝縮性ガ
ス10を封入した点で前述した実施例と異なるのみで、
その他の構成は前述した実施例と同じである。したがっ
て図4に示す構成のうち図1ないし図3に示す構成と同
一の部分には、同一の符号を付してある。
【0020】図4に示す例において、非凝縮性ガス10
は外気温の変動範囲で凝縮することのないガスであっ
て、例えばアルゴンガスやチッ素ガスが採用される。こ
のヒートパイプパネル5に対する室内からの入熱量が多
い場合、すなわち室内温度が外気温に対して相対的に著
しく高い場合、ヒートパイプパネル5の上端部分5aと
下端部分5bとの温度差が大きくなるために、作動流体
8の蒸発が促進され、ヒートパイプパネル5内での作動
流体蒸気の分圧が高くなる。その結果、非凝縮性ガス1
0は図4の(A)に示すようにヒートパイプパネル5の
上端部分5aに圧縮されて押し込められる。そのためヒ
ートパイプパネル5の上端部分5aにおいて、作動流体
蒸気が接触する面積すなわち放熱面積が広くなり、外気
に対する放熱量が多くなる。したがって室内は外気によ
って積極的に冷却される。
は外気温の変動範囲で凝縮することのないガスであっ
て、例えばアルゴンガスやチッ素ガスが採用される。こ
のヒートパイプパネル5に対する室内からの入熱量が多
い場合、すなわち室内温度が外気温に対して相対的に著
しく高い場合、ヒートパイプパネル5の上端部分5aと
下端部分5bとの温度差が大きくなるために、作動流体
8の蒸発が促進され、ヒートパイプパネル5内での作動
流体蒸気の分圧が高くなる。その結果、非凝縮性ガス1
0は図4の(A)に示すようにヒートパイプパネル5の
上端部分5aに圧縮されて押し込められる。そのためヒ
ートパイプパネル5の上端部分5aにおいて、作動流体
蒸気が接触する面積すなわち放熱面積が広くなり、外気
に対する放熱量が多くなる。したがって室内は外気によ
って積極的に冷却される。
【0021】これに対して室内温度が低下して外気との
温度差が小さくなると、各ヒートパイプパネル5の下端
部分5bへの入熱量が少なくなる。このような状態で
は、作動流体8の蒸発が抑制されるから、ヒートパイプ
パネル5内の作動流体蒸気の分圧が下がり、その結果、
前記非凝縮性ガス10が図4の(B)に示すように膨張
してヒートパイプパネル5の上端部分5a内の多くの部
分を占めることになる。このような状態では、外気に曝
されている上端部分5aの内面が、作動流体蒸気に対し
て非凝縮性ガス10によって遮弊され、そのため作動流
体蒸気の外気への放熱および凝縮が殆んど生じなくな
る。すなわち作動流体8による外気への熱輸送が殆んど
行われないので、室内の過剰な冷却が防止される。
温度差が小さくなると、各ヒートパイプパネル5の下端
部分5bへの入熱量が少なくなる。このような状態で
は、作動流体8の蒸発が抑制されるから、ヒートパイプ
パネル5内の作動流体蒸気の分圧が下がり、その結果、
前記非凝縮性ガス10が図4の(B)に示すように膨張
してヒートパイプパネル5の上端部分5a内の多くの部
分を占めることになる。このような状態では、外気に曝
されている上端部分5aの内面が、作動流体蒸気に対し
て非凝縮性ガス10によって遮弊され、そのため作動流
体蒸気の外気への放熱および凝縮が殆んど生じなくな
る。すなわち作動流体8による外気への熱輸送が殆んど
行われないので、室内の過剰な冷却が防止される。
【0022】なお、図4に示す実施例では、非凝縮性ガ
スによって過冷却の防止を行うので、作動流体は低温時
の凝固するものでなくてもよい。またこの発明は上記の
実施例に限定されないのであって、ヒートパイプパネル
にフィンを取付けてその表面積を拡大してもよい。さら
にこの発明で使用するヒートパイプパネルの形状は任意
に変えることができ、例えば特願平4−300494号
で提案した形状であってもよい。
スによって過冷却の防止を行うので、作動流体は低温時
の凝固するものでなくてもよい。またこの発明は上記の
実施例に限定されないのであって、ヒートパイプパネル
にフィンを取付けてその表面積を拡大してもよい。さら
にこの発明で使用するヒートパイプパネルの形状は任意
に変えることができ、例えば特願平4−300494号
で提案した形状であってもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明では、温度が低くなることにより作動流体が凝固し
て、ヒートパイプパネルが動作しなくなるので、筐体の
内部が過剰に冷却されることを有効に防止することがで
きる。また請求項2に記載した発明では、筐体内の温度
が低下することにより内外の温度差が小さくなると、ヒ
ートパイプパネルの熱輸送能力が非凝縮ガスによって低
下させられるので、ヒートパイプパネルを介した外気へ
の放熱量が少なくなり、その結果、筐体内が過剰に冷却
されることを有効に防止することができる。したがって
これらの発明によれば、屋外に接地される筐体の内部
を、外気によって自動的に冷却し、かつ過冷却を防止し
て所定範囲の温度に保持することができる。
発明では、温度が低くなることにより作動流体が凝固し
て、ヒートパイプパネルが動作しなくなるので、筐体の
内部が過剰に冷却されることを有効に防止することがで
きる。また請求項2に記載した発明では、筐体内の温度
が低下することにより内外の温度差が小さくなると、ヒ
ートパイプパネルの熱輸送能力が非凝縮ガスによって低
下させられるので、ヒートパイプパネルを介した外気へ
の放熱量が少なくなり、その結果、筐体内が過剰に冷却
されることを有効に防止することができる。したがって
これらの発明によれば、屋外に接地される筐体の内部
を、外気によって自動的に冷却し、かつ過冷却を防止し
て所定範囲の温度に保持することができる。
【図1】この発明の一実施例を模式的に示す斜視図であ
る。
る。
【図2】その側壁部分の一部を示す縦断面斜視図であ
る。
る。
【図3】そのヒートパイプパネルの縦断面図である。
【図4】他の実施例におけるヒートパイプパネルの縦断
面図である。
面図である。
1…筐体、 3…外壁部、 4…放熱部、 5…ヒート
パイプパネル、 7…密閉容器、 8…作動流体、 1
0…非凝縮性ガス。
パイプパネル、 7…密閉容器、 8…作動流体、 1
0…非凝縮性ガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 文明 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内
Claims (2)
- 【請求項1】 脱気した中空パネル状の密閉容器に潜熱
として熱輸送を行う作動流体を封入し、かつ熱輸送方向
が前記密閉容器の一方の面からこれに対向する他方の面
となるよう構成したヒートパイプパネルを外壁部の一部
に組込んだヒートパイプパネル式定温筐体において、 前記作動流体が予め定めた温度以下で凝固する物質から
なることを特徴とするヒートパイプパネル式定温筐体。 - 【請求項2】 脱気した中空パネル状の密閉容器に潜熱
として熱輸送を行う作動流体を封入し、かつ熱輸送方向
が前記密閉容器の一方の面からこれに対向する他方の面
となるよう構成したヒートパイプパネルを外壁部の一部
に組込んだヒートパイプパネル式定温筐体において、 前記密閉容器に予め定めた温度範囲内で凝縮することの
ない非凝縮ガスが前記作動流体と共に封入されているこ
とを特徴とするヒートパイプパネル式定温筐体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6756593A JPH06257971A (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | ヒートパイプパネル式定温筐体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6756593A JPH06257971A (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | ヒートパイプパネル式定温筐体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06257971A true JPH06257971A (ja) | 1994-09-16 |
Family
ID=13348616
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6756593A Pending JPH06257971A (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | ヒートパイプパネル式定温筐体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06257971A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011220633A (ja) * | 2010-04-12 | 2011-11-04 | Fujikura Ltd | データセンタの冷却装置 |
| US9271429B2 (en) | 2010-04-12 | 2016-02-23 | Fujikura Ltd. | Cooling device, cooling system, and auxiliary cooling device for datacenter |
-
1993
- 1993-03-03 JP JP6756593A patent/JPH06257971A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011220633A (ja) * | 2010-04-12 | 2011-11-04 | Fujikura Ltd | データセンタの冷却装置 |
| US9271429B2 (en) | 2010-04-12 | 2016-02-23 | Fujikura Ltd. | Cooling device, cooling system, and auxiliary cooling device for datacenter |
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