JPH06260091A - 陰極線管構成部材の検査方法及びその実施に使用する装置 - Google Patents

陰極線管構成部材の検査方法及びその実施に使用する装置

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JPH06260091A
JPH06260091A JP5039892A JP3989293A JPH06260091A JP H06260091 A JPH06260091 A JP H06260091A JP 5039892 A JP5039892 A JP 5039892A JP 3989293 A JP3989293 A JP 3989293A JP H06260091 A JPH06260091 A JP H06260091A
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JP
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panel
electron gun
container
cathode ray
ray tube
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JP5039892A
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English (en)
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Yasushi Hisaoka
靖 久岡
Yoshio Yamane
義雄 山根
Eishin Murakami
英信 村上
Yoshimi Kinoshita
儀美 木之下
Hiroaki Tobuse
広明 戸伏
Kazuo Yoshida
和夫 吉田
Takashi Ishii
隆 石井
Hiroshi Koizumi
浩 小泉
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H—ELECTRICITY
    • H01—ELECTRIC ELEMENTS
    • H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/42—Measurement or testing during manufacture

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極線管構成部材であるパネルの蛍光面,電
子銃又はシャドウマスクの検査を、陰極線管の組立製造
前に、最終製品検査と同じく幅広い検査項目にわたって
実施する。 【構成】 被検査用のパネル1を装着する容器3と、容
器3内を排気する排気手段6と、電子線を形成する電子
銃8と、電子線を走査する偏向ヨーク9を設け、また電
子銃8を可動とする電子銃移動手段21を設ける。また
パネル1と電子銃8の間を遮断する仕切り弁27を設け
る。蛍光面2の形成工程を終えたパネル1を、シャドウ
マスク15を取り付けたまま容器3の開口部に装着し、
電子銃8から引き出される3本の電子線を走査照射する
ことにより、完成球と同等の発光画像を形成し、検査を
行う。検査終了後は、電子銃8を退避し、仕切り弁27
を閉じて、容器3内を大気開放し、パネル1を交換す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管の製造工程に
おいて、陰極線管を構成する部材であるパネルの蛍光
面,電子銃又はシャドウマスクの検査方法及び検査装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管の蛍光面は、一般に、パネルガ
ラスの内表面に蛍光体の薄膜を形成し、さらにその上に
メタルバックと称する金属薄膜を形成することにより作
られる。メタルバックは、電子銃から発射される電子線
の照射により、蛍光面が帯電することを防止するととも
に、蛍光体から放出される光をパネルフェース前面に向
けて反射させ、輝度を向上させる役割を担っている。ま
た、メタルバックは、蛍光体の励起に十分な所定の電子
線量が透過し得るよう、典型的には数百nm程度の厚さ
に形成され、材質にはアルミニウムが多く用いられる。
【0003】さて、陰極線管製造中に生じた不良品の不
良要因は、上記の蛍光面製造工程に起因するものが少な
くない。例えば、蛍光体膜やメタルバックに欠落が生じ
ると、これはそのまま画面の欠陥として現れる。たとえ
欠落までには至らなくとも、膜厚が適正さを欠き、又は
膜厚が不均一に形成されてしまうと、画面の輝度低下や
輝度むらの原因となる。また、蛍光体材料の調合に不備
があれば、所定の色度の発光が得られないことは無論で
ある。以上のように、蛍光面製造工程は細心の注意を要
する工程であり、できあがった蛍光面の良否を確実に検
査することは、品質管理の上で欠くことのできない工程
となっている。
【0004】陰極線管のうち、特にカラー受像管では、
蛍光面検査工程の果たすべき役割は重大である。例えば
典型的な家庭用テレビジョン受信機のカラー受像管で
は、蛍光面には光の3原色である緑色、青色、赤色に発
光する3種類の蛍光体がストライプ状に配置されてお
り、夫々を3本の電子線で独立に衝撃することにより、
任意の色度・輝度の画像を形成する。3本の電子線の軌
道が交叉する位置にはシャドウマスクが配置される。シ
ャドウマスクは、蛍光体を構成するひとつひとつの蛍光
体画素に対応した多数の孔を有しており、蛍光体を衝撃
する電子銃から発射される電子線の広がりを制限し、孔
に入射する3本の電子線の夫々の入射角により色選別を
行う役割を担っている。さらに、隣接する蛍光体画素へ
の電子線入射を防ぎ、画像のコントラストを良くするた
めに、蛍光体画素の相互の間隙に光吸収性の黒体膜から
なるブラックマトリクスを設ける。ブラックマトリクス
は、レジスト塗布,露光,現像,グラファイト塗布,エ
ッチングそして現像の工程で形成される。また蛍光体膜
はスラリー塗布、露光、現像の工程を各色繰り返しなが
ら順次形成される。以上のように、カラー受像管の蛍光
面は、単色発光の陰極線管に比べて構造や製造工程が複
雑であることに加え、蛍光面パターンの寸法誤差などが
原因となる画面の混色といったカラー受像管特有の不良
現象も出現するため、適切な検査手法に基づく品質管理
が要求される。
【0005】従来実施されている蛍光面の検査方法は2
種類に大別される。まず第一は最終製品の検査として行
うもので、全製造工程を経て、陰極線管を管球として完
成させた後、管球内に封入した電子銃より引き出した電
子線を蛍光面に走査照射し、その際の発光を観察する方
法である。
【0006】そして第二は、パネルガラスの内表面に蛍
光面を形成する工程を終えた後、その蛍光面に光を照射
し、その際の蛍光体の発光や透過光を観察する方法であ
る。例えば、特開昭58−35445号公報に開示され
ている蛍光面の検査方法は、蛍光面の形成されたパネル
にブラックランプなどの紫外線を照射することにより、
蛍光体を発光せしめ、蛍光体の欠落の有無などを検出す
るものである。また、特開平1−227331号公報に
開示されている蛍光面検査方法は、蛍光面の形成された
パネルに高圧水銀灯の白色光を背面側から照射するもの
である。この方法では、蛍光体やメタルバックが欠落し
た部分では光の透過率が高くなるので、その透過光を観
察することにより不良を検出する。
【0007】また、シャドウマスク又は電子銃の検査方
法は、部品単体の状態でその外観を黙視により検査し、
その真空封止して完成球としての総合的試験を実施して
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のパ
ネルの蛍光面,シャドウマスク又は電子銃のような陰極
線管構成部材の検査方法では、次に記載されるような問
題点があった。
【0009】まず陰極線管を管球として完成させた後に
蛍光面を発光させて検査を行う方式では、パネルに蛍光
面を形成した後にも、パネルとファンネルの封着工程、
電子銃の封入工程、管内の排気工程、真空封止工程、陰
極のエージング工程など多くの後続工程を経なければ検
査を実施することができない。したがって、蛍光面形成
時に不慮の工程不良が発生した際、その不良が検査によ
り発覚するまでには上記のごとく長い時間を要するた
め、その間に製造ラインに投入された管球はすべて不合
格品として廃棄せざるを得ず、大きな損失を招くことが
あった。また、検査による不良発覚後も、その原因が蛍
光面形成工程によるものか、又は後続工程によるものか
を特定する作業が必要で、迅速に対策を講ずることが難
しかった。また、蛍光材料の仕様を変えて陰極線管を製
造しようとするとき、試験用パネルを製造ラインに投入
して蛍光材料仕様が適切であったか否かの判定結果を得
るまでに長い時間を費やし、製造能率の向上が妨げられ
るという問題もあった。
【0010】一方、蛍光面を形成したパネルに光を照射
し、その際の発光あるいは透過光を観察する方法では、
蛍光面形成工程を終えれば直ちにその検査を実施するこ
とができるので、不良の早期発見という観点では上記の
検査方法に勝るものの、検査項目が極めて狭く限定され
てしまうという難点があった。つまり、部品単体での光
照射による外観検査方法は、実際に電子線を照射するわ
けではないので、完成球の定格動作条件における輝度、
色調、発光均一性などの良否を評価することが困難であ
り、例えば蛍光体の欠落など、限られた種類の欠陥の発
見に利用されるだけに止まり、検査できる項目が限られ
ていた。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、陰極線管のパネルに形成された蛍光面,電子
銃又はシャドウマスクの検査を、陰極線管の組立製造以
前に、しかも最終製品検査と同じく幅広い検査項目にわ
たって実施できる検査装置及び検査方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る陰極線管
構成部材の検査方法は、パネルの装着により閉塞可能な
容器内に電子銃を配置し、検査対象のパネルを装着し
て、パネルの蛍光面に電子線を照射することを特徴とす
る。
【0013】第2発明に係る陰極線管構成部材の検査方
法は、パネルの装着により閉塞可能な容器内に電子銃を
配置し、検査対象のパネルを装着して、電子銃を移動さ
せてパネルの蛍光面に電子線を照射することを特徴とす
る。
【0014】第3発明に係る陰極線管構成部材の検査方
法は、パネルの装着により閉塞可能な容器内に検査対象
の電子銃を脱着可能に配置し、パネルを装着して、パネ
ルの蛍光面に電子線を照射することを特徴とする。
【0015】第4発明に係る陰極線管構成部材の検査方
法は、パネルの装着により閉塞可能な容器内に電子銃を
配置し、検査対象のシャドウマスクを取着したパネルを
装着して、パネルの蛍光面に電子線を照射することを特
徴とする。
【0016】第5発明に係る陰極線管構成部材の検査方
法は、パネルの装着により閉塞可能な容器内に電子銃を
配置し、検査対象のパネルを装着して、複数の電子線を
蛍光面へ照射すること、又は、パネルの装着により閉塞
可能な容器内に検査対象の電子銃を脱着可能に配置し、
パネルを装着して、複数の電子線を蛍光面へ照射するこ
と、又は、パネルの装着により閉塞可能な容器内に電子
銃を配置し、検査対象のシャドウマスクを取着したパネ
ルを装着して、複数の電子線を蛍光面へ照射することを
特徴とする。
【0017】第6発明に係る陰極線管構成部材の検査装
置は、検査対象のパネルの装着により閉塞可能な容器
と、容器内に配置される電子銃と、容器内を排気する排
気手段と、パネルの蛍光面に電子線を照射せしめる偏向
ヨークとを備えることを特徴とする。
【0018】第7発明に係る陰極線管構成部材の検査装
置は、パネルの装着により閉塞可能な容器と、容器内に
配置される電子銃と、該電子銃を移動せしめる手段と、
容器内を排気する排気手段と、パネルの蛍光面に電子線
を照射せしめる偏向ヨークとを備えることを特徴とす
る。
【0019】第8発明に係る陰極線管構成部材の検査装
置は、蛍光面が形成されたパネルと、該パネルの装着に
より閉塞可能な容器と、偏向ヨークと排気手段とを備
え、検査対象の電子銃を容器内に脱着可能に配置してあ
ることを特徴とする。
【0020】第9発明に係る陰極線管構成部材の検査装
置は、検査対象のパネルの装着により閉塞可能な容器
と、容器内に配置される電子銃と、容器内を排気する排
気手段と、パネルの蛍光面に電子線を照射せしめる偏向
ヨークとを備え、蛍光面が単色の蛍光体からなること、
又は単色の蛍光体からなる蛍光面が形成されたパネル
と、該パネルの装着により閉塞可能な容器と、偏向ヨー
クと排気手段とを備え、検査対象の電子銃を容器内に脱
着可能に配置してあることを特徴とする。
【0021】第10発明に係る陰極線管構成部材の検査
装置は、パネルと、該パネルの装着により閉塞可能な容
器と、容器内に配置される電子銃と、偏向ヨークと排気
手段とを備え、検査対象のシャドウマスクをパネルの容
器対向側に脱着可能に取着してあることを特徴とする。
【0022】第11発明に係る陰極線管構成部材の検査
装置は、検査対象のパネルの装着により閉塞可能な容器
と、容器内に配置される電子銃と、容器内を排気する排
気手段と、パネルの蛍光面に電子線を照射せしめる偏向
ヨークとを備え、電子銃を容器内で封閉すべく、仕切り
部材を電子銃及びパネル間に介在可能に備えること、又
は、蛍光面が形成されたパネルと、該パネルの装着によ
り閉塞可能な容器と、偏向ヨークと排気手段とを備え、
検査対象の電子銃を容器内に脱着可能に配置してあり、
電子銃を容器内で封閉すべく、仕切り部材を電子銃及び
パネル間に介在可能に備えること、又は、パネルと、該
パネルの装着により閉塞可能な容器と、容器内に配置さ
れる電子銃と、偏向ヨークと排気手段とを備え、検査対
象のシャドウマスクをパネルの容器対向側に脱着可能に
取着してあり、電子銃を容器内で封閉すべく、仕切り部
材を電子銃及びパネル間に介在可能に備えることを特徴
とする。
【0023】
【作用】本発明による陰極線管構成部材の検査装置及び
検査方法では、パネルを検査対象とするときは容器にパ
ネルを装着し、電子銃を検査対象とするときは容器に電
子銃を脱着可能に装着して、電子線をパネルの蛍光面に
照射することにより、検査対象部材の検査を行う。例え
ばパネルが被検査部材である場合には、蛍光面形成工程
を終えたパネルを検査装置に装着し、検査装置内に配置
された電子銃から発射される電子線を蛍光面上に走査照
射することにより、陰極線管の完成球と同じく、電子線
を励起源として発光する画像状態が実現され、これを観
察して検査を行う。また、電子銃を検査対象部材として
検査する場合も同様である。
【0024】また、被検査部材として単色の蛍光体から
なる蛍光面が形成されたパネルを用いることによりモノ
クローム受像管についての検査を行うことができ、複数
種の蛍光体からなる蛍光面側にシャドウマスクを装着
し、検査装置に備えられた電子銃から電子線を蛍光面上
に走査照射することにより、カラー受像管についての検
査を行うことができる。シャドウマスクにより、特定の
色の蛍光体だけに電子線が選択的に照射され、他の領域
には電子線が遮断されるので、特定の色の蛍光体だけが
発光する検査画像を映し出すことができる。また、シャ
ドウマスクを検査対象部材とする場合は、シャドウマス
クをパネルの容器対向側に脱着可能に取着して、電子線
をシャドウマスクを通してパネルの蛍光面に照射するこ
とにより、シャドウマスクの検査を行う。
【0025】また、複数の電子線を電子銃から発射させ
ることにより、蛍光体を発光色ごとに独立に衝撃し、任
意の色度・輝度を呈する任意の模様の検査画像を映し出
すことができる。
【0026】さらに、電子銃のパネルに対する相対位置
を調整することにより、蛍光面での電子線を照射する位
置を調整することができ、電子線が複数の場合に、電子
線の蛍光面上での到達位置の相互の間隔を変化させるこ
とができるので、蛍光体ピッチの異なる蛍光面に対して
も、混色のない検査画像を映し出すことができる。
【0027】さらにまた、パネル又はシャドウマスクの
交換時に、仕切り部材にて容器内の電子銃配設領域を閉
鎖することにより、電子銃の大気との接触を遮断するこ
とができ、水分吸着や酸化などがもたらす電子銃の電子
放出能力の劣化を抑制することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明をその第1実施例を示す図面に
基づき具体的に説明する。図1は本発明の実施例1であ
る検査装置の構成を示す模式的断面図である。図中1は
被検査用のパネルであり、該パネル1の内表面に蛍光面
2が形成されている。容器3は例えばステンレス鋼製で
あり、パネル1と略同寸法の開口部を有するパネル脱着
部と、該パネル脱着部の開口部と反対側に突設された円
筒形状をなす電子銃配設部とから構成されている。パネ
ル1は、容器3の開口部即ち前面に着設された例えばゴ
ム製のガスケット4を挟んで、蛍光面2を開口部に対向
させて、真空気密性を保つように容器3に装着されてい
る。パネル1及び容器3の装着部分には、蛍光面2を容
器3へ電気接地する短絡板5が取りつけられ、蛍光面2
へ入射する電子を接地側に流し、蛍光面2の帯電を防止
するようになっている。容器3に連結された排気手段6
はポンプ6a及びゲート弁6bで構成されており、容器
3内を排気する。そしてリーク弁7が排気手段6に設け
られており、リーム弁7の調整により大気を容器3内に
導入する。
【0029】また、電子線を形成する電子銃8が、容器
3の電子銃配設部に固定された例えばセラミックのよう
な絶縁物からなるソケット12に支持され、電子線をパ
ネル1側へ照射できる様態にて配設されている。電子銃
8は、電子線を放出する陰極と、電子線の電流量を制御
し電子線を集束させる電子レンズ部から構成される。そ
して、容器3に設けられた導入端子13を介して、電子
銃電源10から配線材14にて電子銃8へ給電を行うよ
うになっており、電子銃電源10は、電子線加速電源1
0aとこの出力に浮動して接続された陰極・レンズ電源
10bとから構成されている。また、偏向ヨーク9が容
器3の電子銃配設部の外側周囲に配設され、偏向ヨーク
電源11からの給電により電子線を走査する。
【0030】上記のように構成された蛍光面検査装置に
おいては、まず、蛍光面形成工程を終えた被検査用のパ
ネル1は容器3の開口部に装着される。次に、排気手段
6を動作させることにより、容器3内部を高真空に排気
する。電子銃8を動作させるのに十分な圧力に達したと
きに電子銃電源10からの給電により、電子銃8から電
子を放出する。電子銃8の陰極から放出された電子は、
電子銃8の電子レンズにより加速・集束され、電子線を
形成する。電子線の電流やビーム径は、陰極・レンズ電
源10bの出力電圧を調整することにより、所定の検査
条件に設定する。形成された電子線は偏向ヨーク9によ
り走査され、蛍光面2の有効画面領域全面を発光させる
ので、パネル前面からその発光画像を観察し、蛍光面の
良否を検査する。検査が終了すれば、電子銃電源10か
らの給電を遮断して電子線の照射を停止し、ゲート弁6
bを閉じて排気手段6の動作を停止させたのち、リーク
弁7を開いて容器3内を大気圧に開放し、検査済みのパ
ネルを取り外して次の被検査用のパネルに交換する。
【0031】なお、本実施例に示した装置を用いて、寸
法や形状の異なる複数種のパネルの蛍光面検査を行う必
要があるときには、容器3を構成している部材のうち、
開口部が設けられている板状部材を容器本体から取り外
しできる構造とする。これにより、パネルの種類が変わ
る度に、これに適合する開口を設けた板状部材と交換す
ることにより、寸法や形状の異なる複数種のパネルの蛍
光面検査を行うことができる。
【0032】本実施例によれば、モノクローム受像管な
どのように単色発光で動作させる陰極線管の蛍光面につ
いては、蛍光面形成工程直後の検査においても、完成球
と同等の発光画像が得られる。
【0033】なお、以上の説明においては、ガスケット
を挟んでパネルを容器の開口部に装着する例を採りあげ
たが、パネルの交換が容易でありさえすれば、その装着
方法は上記実施例に限定されるものではない。例えば、
容器に開閉自在の扉状のパネル搬入口とガラスなどから
なる覗き窓を設け、上記パネル搬入口からパネルを容器
の内部に収納し、前記覗き窓から蛍光面の発光画像を観
察する構成としてもよい。
【0034】次に、本発明をその第2実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。上記実施例1に示した構成
のもとで、例えばカラー受像管の蛍光面検査を実施した
場合は、走査照射される電子線は緑色、青色、赤色の蛍
光体をすべて等しく衝撃し、蛍光面はほぼ白色に発光す
る。このために、1種類の蛍光体単独の発光特性を検査
する必要がある場合には、実際のカラー受像管と同様
に、検査パネルにシャドウマスクを装着し、他の色の蛍
光体を電子線が衝撃することを防ぐように検査を行う。
以下、その実施例を説明する。
【0035】図2は本発明の実施例2である検査装置の
構成を示す模式的断面図である。図中1はカラー受像管
用に製造された被検査用のパネルであり、内表面に3種
類の蛍光体からなる複数の画素及びブラックマトリクス
から構成された蛍光面2が形成されている。蛍光面2の
さらに内側には、複数の孔が開口されたシャドウマスク
15がパネルピン16により固定されており、パネル1
及びシャドウマスク15は、容器3の開口部に着設され
た例えばゴム製のガスケット4を挟んで、シャドウマス
ク15を開口部に対向させて、真空気密性を保つように
容器3に装着されている。シャドウマスク15はパネル
ピン16を介して蛍光面2と電気的に接続され、さらに
短絡板5により容器3へ電気接地されている。なお、シ
ャドウマスク15は実際のカラー受像管内に装着されて
いるものを用いる。
【0036】そして偏向ヨーク9が、蛍光面2の各画素
の中心と、それに対応するシャドウマクス15の孔の中
心を結ぶ複数の直線の交点が、偏向ヨーク9の光学的な
偏向中心に一致するように配置されている。複数個の永
久磁石あるいは多極電磁石で構成されたピュリティ補正
磁石17が、偏向ヨーク9と同芯状でパネル1と反対側
に配設されている。ピュリティ補正磁石17は、実際の
カラー受像管に設けられるピュリティ補正磁石と同様
に、磁界の双極子成分の作用により陰極から放出される
電子線の放出角度を補正する機能を担うものである。他
の構成要素及びその機能は前記実施例1と同様であり、
その説明を省略する。
【0037】以上のように構成された装置を用いて、前
記実施例1と同様の手順に従って電子線を形成したと
き、電子線の一部はシャドウマスク15により遮断さ
れ、孔を通過した電子線だけが蛍光面2に到達する。図
3はパネル1及びシャドウマスク15に電子線が照射さ
れた様子示す模式図である。図中、18は電子線であ
り、シャドウマスク15の孔を通過した電子線が、パネ
ル1に形成された蛍光面2を照射している。蛍光面2は
上述したように、緑色発光蛍光体2a,青色発光蛍光体
2b,赤色発光蛍光体2c及びブラックマトリクス2d
で構成されている。図3は、一例として、緑色発光蛍光
体2aの上に電子線18が到達すべくピュリティ補正磁
石17で電子線18の入射角を調整した場合を示したも
のである。蛍光面2に到達する電子線18は、シャドウ
マスク15によって広がりを制限されているために、隣
接する青色発光蛍光体2b又は赤色発光蛍光体2cを衝
撃することはなく、緑色発光蛍光体2aだけを衝撃す
る。さらに、偏向中心と各画素中心とシャドウマクス孔
の各孔の中心とが一直線上に並ぶように偏向ヨーク9を
配置しているので、電子線18を走査した場合に、電子
線18はシャドウマスク15のどの孔を通過しても緑色
発光蛍光体2a上に到達するようになっている。
【0038】以上のように、本実施例によれば、電子線
18は蛍光面2への走査照射中に緑色発光蛍光体2aの
みを衝撃するので、パネル面には緑色の発光画像が映し
出され、緑色発光蛍光体2aの発光特性を単独に検査す
ることができる。
【0039】なお、上述の第2実施例においては、一例
として緑色発光蛍光体2aの検査方法について説明して
いるが、これに限るものではなく、ピュリティ補正磁石
17の調整、又は被検査用のパネル1と電子銃8との相
対位置の調整により、電子線18のシャドウマスク2へ
の入射角を変えれば、青色及び赤色に発光する蛍光体2
b,2cについても同様の検査を行うことができる。
【0040】次に、本発明をその第3実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。上記実施例2は、カラー受
像管の蛍光面の緑色、青色、赤色のいずれかの発光蛍光
体に1本の電子線を走査照射することにより、緑色、青
色、赤色のいずれかの単色に画面を発光させて、夫々の
蛍光体の発光特性を個別に検査する例であったが、例え
ば、画像の複合的な色調やコントラストなどを検査する
必要がある場合には、同時に3本の電子線で蛍光面上の
緑色、青色、赤色夫々の蛍光体を独立に衝撃し、実際の
カラー受像管の完成品と同等の形像機能を実現するよう
に検査を行う。以下、その実施例を説明する。
【0041】図4は本発明の実施例3である装置の構成
を示す模式的断面図である。図中1はカラー受像管用に
製造された被検査用のパネルであり、内表面に3種類の
蛍光体からなる複数の画素及びブラックマトリクスから
構成された蛍光面2が形成されている。蛍光面2のさら
に内側には、複数の孔が開口されたシャドウマスク15
が固定されており、パネル1及びシャドウマスク15
は、シャドウマスク15を開口部に対向させて真空気密
性を保つように容器3に装着されている。なお、シャド
ウマスク15は実際のカラー受像管内に装着されている
ものを用いる。
【0042】電子銃8は、実際のカラー受像管内に封入
する電子銃と同様の、3個の陰極8a,8b,8cを備
えたものを用いる。複数個の永久磁石あるいは多極電磁
石で構成されたコンバーゼンス補正磁石19が、ピュリ
ティ補正磁石17と同芯状でパネル1と反対側に配設さ
れている。コンバーゼンス補正磁石19は、実際のカラ
ー受像管に設けられるコンバーゼンス補正磁石と同様
に、ピュリティ補正磁石17と組み合わせて用いられ、
磁界の双極子成分、四極子成分及び六極子成分の作用に
より3個の陰極から放出される3本の電子線の放出角度
を夫々独立に補正する機能を担うものである。他の構成
要素及びその機能は前記実施例1と同様であり、その説
明を省略する。
【0043】以上のように構成された装置を用いて、前
記実施例2と同様の手順に従って電子線を形成したと
き、電子銃からは3本の電子線が引き出される。図5は
パネル1及びシャドウマスク15に電子線が照射された
様子示す模式図である。図中、8a、8b、8cは夫々
電子銃8が備える3個の陰極であり、3個の陰極8a、
8b、8cからの電子線18a、18b、18cが放出
され、電子銃8の電子レンズ部8dにて集束される。こ
れらの電子線18a、18b、18cは、ピュリティ補
正磁石17及びコンバーゼンス補正磁石19を調整する
ことにより、シャドウマスク15の孔の中心で交叉し、
夫々緑色、青色、赤色に発光する蛍光体2a、2b、2
cを個別に衝撃する。この動作状態はまさに実際のカラ
ー受像管の動作中に実現されている状態と同等である。
従って、3本の電子線18を偏向ヨーク9により一括走
査し、かつそれらの電流量を独立に制御すれば、その電
流量の組み合わせによって、任意の色度、輝度を呈する
任意の模様の画像をパネル面に映し出すことができる。
この画像を観察することにより、蛍光面の検査を行う。
【0044】次に、本発明をその第4実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。上記実施例3において、実
際のカラー受像管と同等の形像機能を実現するために
は、図5に示したように、3本の電子線の主光線がシャ
ドウマスクの孔の中心で交叉し、かつそれらが緑色、青
色、赤色に発光する蛍光体を夫々個別に衝撃する、いわ
ゆる完全ランディングが実現されることが必要である。
ピュリティ補正磁石17及びコンバーゼンス補正磁石1
9は、電子銃8の工作誤差などに起因する電子線軌道の
ずれを補償し、完全ランディングを実現する機能を担っ
ているが、場合によっては、被検査様のパネル1の交換
時に電子銃8と蛍光面2との相対位置関係が再現せず、
ピュリティ補正磁石17及びコンバーゼンス補正磁石1
9による補償可能限界を超えてしまうことがあり得る。
このような場合、パネル1と電子銃8を正規の相対位置
に戻すために、電子銃8を移動させる機構が必要であ
る。
【0045】また、被検査用のパネルと電子銃の相対位
置を調整することにより、蛍光体ピッチの異なる多くの
管種の蛍光面の検査を、単一の電子銃で実施できる。例
えば、電子銃の位置をパネルから遠ざけ、シャドウマス
ク孔の位置で3本の電子線が交叉するよう集束レンズの
強度を調整したときには、蛍光面上での3本の電子線の
到達点の間隔が縮まり、蛍光体ピッチの狭い蛍光面に適
合する完全ランディングが得られる。
【0046】以下、電子銃を移動させる手段を備えた実
施例について説明する。図6は本発明の実施例4を示す
全体構成図である。容器3の電子銃配設部側の背面に電
子銃移動手段21が設けられており、電子銃移動手段2
1には容器3内部側に円柱状のシャフト20の一端を連
結させ、他端にソケット12を固定して電子銃8をソケ
ット12にて支持している。シャフト20は電子線の照
射方向に伸退可能になっており、これにより電子銃8は
移動可能となっている。
【0047】図7は電子銃移動手段21の構造を示す模
式的拡大断面図である。容器3の背面には開口部が設け
られており、シャフト20を通す軸受けフランジ22を
背面外側に、その凸部分を開口部に係入せしめる様態に
て配置し、押え金23を容器3にネジ止めすることによ
り、容器3及び押え金23にて軸受けフランジ22を挟
持している。容器3と軸受けフランジ22との間にはガ
スケット25が、また、軸受フランジ22とシャフト2
0との間にはガスケット24が、真空気密性を保つよう
に介在されている。このとき、容器3と軸受フランジ2
2の間に間隙を残しつつ、かつ、真空気密性を保つだけ
のガスケット25の潰し代が得られるよう、各部材の寸
法を適切に選定する。押え金23の周側面には4個程度
のねじ穴が設けられており、調整ねじ26,26…を廻
して軸受フランジ21の周面を押圧し、軸受フランジ2
1の固定位置を調整できるようになっている。他の構成
要素及びその機能は前記実施例3と同様であり、その説
明を省略する。
【0048】以上のように構成された装置を用いて、前
記実施例3と同様の手順に従って電子線を形成したと
き、シャフト20に取り付けられた電子銃8は電子線照
射方向への移動が自在であるので、装置に装着された被
検査用のパネル1と電子銃8との距離を調整することが
でき、蛍光体ピッチの異なる多くの管種の蛍光面の検査
を、単一の電子銃で実施できる。また、軸受フランジ2
2の固定位置をパネル1の対向面内で調整できるので、
パネル1の中心と電子銃8の中心軸とを合致させること
ができ、電子銃8の工作誤差などに起因する電子線軌道
のずれを補償し、完全ランディングが実現できる。さら
に、軸回転も自在であるから、パネル1と電子銃8との
回転方向のずれも調整することができる。
【0049】なお、上述の第4実施例においては、電子
銃を移動させる機構の一例を示したものであって、これ
に限るものではなく、パネル及び電子銃の相対位置を調
整できる移動機構であれば良い。
【0050】ところで、上述の実施例1,2,3及び4
において、検査装置に備える電子銃8は、実際の陰極線
管と同等の性質を有する電子線を形成し得るものであれ
ば、この検査装置専用に新たに製作したものを用いても
何ら差し支えないが、実際の陰極線管に封入する電子銃
を流用するのが最も簡易である。
【0051】陰極線管用電子銃の陰極は、通常酸化物陰
極を用いている。酸化物陰極は、ニッケルスリーブの表
面にアルカリ土類金属の酸化物被覆膜を施したもので、
電子顕微鏡などに用いられるタングステン熱陰極に比べ
て動作温度が低いことが特長である。例えば受像管用電
子銃の陰極材として最も一般的な酸化バリウムでは、真
空中で摂氏800度程度に加熱すると酸化バリウムがバ
リウムと酸素に解離し、遊離バリウムが放射体となって
熱電子を放出する。酸化物陰極を使用する際に留意すべ
き点は、遊離金属が非常に活性であるため、水分や酸素
があると容易に反応し、電子放出能力が劣化してしまう
ことである。実際の陰極線管では、管球内を高真空に排
気した状態で封止するので、エージングを終えた酸化物
陰極が大気に曝されることはなく、この問題はさほど深
刻ではない。しかしながら、本発明実施例に示した蛍光
面検査装置においては、パネルの交換の度に容器内が大
気圧に開放されるので、大気中の水分による酸化物陰極
の劣化を防止する方法として、容器内に仕切り部材を設
けて検査を行うことが考えられる。
【0052】また、検査装置に備える電子銃の陰極とし
て、酸化物陰極に比べて耐反応性の良好なタングステン
陰極を用いる場合もある。タングステン陰極を高温に加
熱して大気に曝した場合も、やはり陰極は容易に酸化す
る。酸化タングステンは単金属タングステンに比べて蒸
発しやすいので、陰極の消耗が促進され、検査終了後、
陰極温度が十分低下するのを待って大気開放を行う必要
がある。しかしながらこの方法では、1回の検査に要す
る時間が長くなり、検査能率が低下してしまう。従っ
て、タングステン陰極を用いる場合においても、陰極の
劣化を防止する方法として、容器内に仕切り部材を設け
る方法が有効であると考えられる。
【0053】以下に、本発明をその第5実施例を示す図
面に基づき具体的に説明する。図8は本発明の実施例5
である装置の構成を示した模式的断面図である。容器3
は被検査用のパネル1の寸法に応じた開口部を形成した
パネル脱着部と、該パネル脱着部の開口部と反対側に突
設された円筒形状をなす電子銃配設部とから構成されて
おり、この境界部分に仕切り部材である仕切り弁27が
設けられており、仕切り弁27を閉じると、容器3内の
パネル側空間と電子銃側空間とは排気系統上ふたつに分
離される。容器のパネル側及び電子銃側には夫々個別に
排気手段6,28が設けられている。他の構成要素及び
その機能は前記実施例3と同様であり、その説明を省略
する。
【0054】以上のように構成された装置を用いて、前
記実施例3と同様の手順に従って電子線を形成すると
き、パネル1の蛍光面2の検査中は仕切り弁27を開
き、電子銃8から引き出される電子線を蛍光面2に照射
する。検査終了後、パネル1を交換する際には、まず仕
切り弁27及びゲート弁6bを閉じる。次いでリーク弁
7を開き、容器3内部を大気圧に開放する。そしてパネ
ル1を取り外す。この間、容器3の電子銃側空間は、仕
切り弁27によりパネル側空間から遮断されているの
で、排気手段28により高真空を保ち続け、電子銃8の
陰極は大気に曝されることがない。
【0055】以上の説明から明らかなように、本実施例
によれば、検査終了後陰極の冷却を待つことなく速やか
にパネル1の交換を行うことができ、また、電子銃8の
陰極に酸化物陰極を用いた場合でも、電子放出能力の劣
化が抑止される。
【0056】次に、本発明をその第6実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。図9は、本発明の実施例6
である装置の構成を示す模式的断面図である。容器3の
背面に電子銃移動手段21を備え、電子銃8の電子線照
射位置よりも背面側に仕切り弁27が設けられている。
仕切り弁27を閉じると、容器3内は、排気系統上、仕
切り弁27より背面空間とパネル側空間とのふたつに分
離されるようになっている。夫々の空間には個別に排気
手段6,28が設けられている。他の構成要素及びその
機能は前記実施例4(図6)と同様であり、その説明を
省略する。
【0057】以上のように構成された装置を用いて、前
記実施例4と同様の手順に従って電子線を形成すると
き、パネル1の蛍光面2の検査中は仕切り弁27を開
き、電子銃8から引き出される電子線を蛍光面2に照射
する。検査終了後、パネル1を交換する際には、まず電
子銃移動手段21により電子銃8を仕切り弁27を設け
た方向へ退避させる。この後、仕切り弁27を閉じる
と、電子銃8とパネル1とは排気系統上分離されるの
で、仕切り弁27より背面空間は、仕切り弁27により
パネル側空間から遮断されているので、排気手段28に
より高真空を保ち続け、この空間に退避せしめた電子銃
8の陰極は大気に曝されることがない。
【0058】このような構成は、上述の実施例5のよう
に容器内に仕切り部材を設けることに装置構成上の障害
がある場合に用いられる。電子銃移動手段21は、上述
と同様、移動機能を有するものであれば良い。
【0059】次に、本発明をその第7実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。図10は本発明の実施例7
を示す全体構成図である。図中32は実際の陰極線管の
構成部材であるファンネルであり、前部に開口部を有す
るファンネル32の内表面には、例えばグラファイトな
どの導電膜33が塗布されている。ファンネル32の後
部であるネック部は、電子銃退避室37の一端とガスケ
ット38を介在させて真空気密性を保つように連結され
ている。電子銃退避室37は、例えばステンレス鋼製の
略円筒形状をなしたものであり、他端には電子銃移動手
段21を備えている。
【0060】電子銃移動手段21は、電子銃退避室37
内部側に円柱状のシャフト20の一端が連結され、他端
にソケット12が固定されて、該ソケット12により電
子銃8が電子線をパネル1側へ照射できる様態にて支持
されている。電子銃8は、電子線を放出する陰極と、電
子線の電流量を制御し電子線を集束させる電子レンズ部
から構成されている。そして、電子銃退避室37に設け
られた導入端子13を介して、電子銃電源10の陰極・
レンズ電源10bから配線材14にて電子銃8へ給電を
行うようになっている。また、シャフト20は電子線の
照射方向に伸退可能であり、これにより電子銃8は移動
可能となっている。また、電子銃退避室37には、仕切
り弁27が設けられており、電子銃8を電子銃退避室3
7へ退避せしめて仕切り弁27を閉じることにより、電
子銃8とパネル側とを排気系統上分離できるようになっ
ている。なお、電子銃移動手段21は、上述の図7に示
した構造のものとする。
【0061】そして、ファンネル32は上述したように
内表面に導電膜33が塗布されており、ファンネル32
周側面にアノードコンタクト34が形成されて、電子線
加速電源10aからアノードコンタクト34を介して導
電膜33に給電するようになっている。ファンネル32
のネック部の外側周囲に偏向ヨーク9が配設され、偏向
ヨーク電源11からの給電により電子線を走査する。複
数個の永久磁石あるいは多極電磁石で構成されたピュリ
ティ補正磁石17が、偏向ヨーク9と同芯状でパネル1
と反対側に配設され、複数個の永久磁石あるいは多極電
磁石で構成されたコンバーゼンス補正磁石19が、ピュ
リティ補正磁石17と同芯状でパネル1と反対側に配設
されている。ピュリティ補正磁石17は、磁界の双極子
成分の作用により陰極から放出される電子線の放出角度
を補正する機能を担うものであり、コンバーゼンス補正
磁石19は、ピュリティ補正磁石17と組み合わせて用
いられ、磁界の双極子成分、四極子成分及び六極子成分
の作用により3個の陰極から放出される3本の電子線の
放出角度を夫々独立に補正する機能を担うものである。
【0062】ファンネル32の開口部には、被検査用の
パネル1の装着位置を固定するための絶縁物で構成され
た位置決め部材29が、4箇所に固定されている。この
とき、予めファンネル32のコーン側端面を位置決め部
材29の厚さ分だけ削り、パネル1とファンネル32の
配置が正規の完成管球と等しくなるようにする。位置決
め部材29には押さえ板36が着設されており、押さえ
板36のファンネル32側には、ファンネル押え板35
が押さえ板36間及びファンネル32間に真空気密性を
保つためのガスケット31を挟んで固定されており、押
さえ板36のパネル1側には、パネル押え板30が押さ
え板36間に真空気密性を保つためのガスケット31を
挟んで固定されている。そして、ファンネル32の開口
部に位置決め部材29を挟んでパネル1を装着する。こ
のとき、パネル押え板30とパネル1とはガスケット3
1を挟んで固定される。
【0063】パネル1の内表面には、3種類の蛍光体か
らなる複数の画素及びブラックマトリクスから構成され
た蛍光面2が形成されており、蛍光面2のさらに内側に
は、複数の孔が開口されたシャドウマスク15がパネル
ピン16により固定されている。パネル1内表面の蛍光
面2とファンネル32内表面の導電膜33は短絡板5に
より電気的に接続される。電子線加速電源10aからの
出力は、アノードコンタクト34へ入力され、導電膜3
3、短絡板5を介して、蛍光面2及びシャドウマスク1
5へ入力されて電子線加速電圧を印加する。
【0064】そして、容器3にポンプ6a及びゲート弁
6bで構成された排気手段6が連結され、容器3内を排
気しする。排気手段6にはリーク弁7が設けられてお
り、リーム弁7の調整により大気を容器3内に導入す
る。また、電子銃退避室37にも排気手段28が連結さ
れており、電子銃退避室37の真空排気を調節するよう
になっている。なお、本実施例では4箇所に位置決め部
材29を固定させているが、真空排気時にパネル1にか
かる圧力を支えられる程度の個数を設けるものとする。
【0065】以上のように構成された陰極線管の蛍光面
検査装置を用いて、第6実施例と同様に被検査用のパネ
ル1について検査を行う。このような装置においては、
容器の一部をファンネル32で構成し、またパネル1と
ファンネル32との配置が正規の完成管球と等しくなる
よう構成しているので、電子銃8のみならず、偏向ヨー
ク9、ピュリティ補正磁石16、コンバーゼンス補正磁
石18が、実際の陰極線管に使用されるものとの間に寸
法互換性ならびに機能互換性がある。偏向ヨーク9に互
換性があることから、さらに偏向ヨーク電源11にも互
換性がある。また、実際の陰極線管と同じく蛍光面2に
高電圧を印加する方式を採っているので、電子線加速電
源10a及び陰極・レンズ電源10bにも実際の陰極線
管用の電源をそのまま流用することができる。このよう
に、実際の陰極線管に用いられる部品を流用することに
より、本発明装置を簡易に製造することができる。
【0066】なお、前記第1〜第7実施例において、パ
ネルの蛍光面を検査する場合について説明しているが、
これに限るものではなく、電子銃又はシャドウマスクを
検査対象として配置し、夫々他の構成部材に正常のもの
を用いて検査することができる。
【0067】例えば、シャドウマスクを検査する場合に
は、予め正常であることが確認されている電子銃及び蛍
光面を有するパネルを本発明装置に用い、電子銃から発
した電子線をシャドウマスクを介して蛍光面に照射する
こと。このようにしてシャドウマスクの穴詰まり,穴径
及びピッチ等の‘むら’を、画面の明るさ又は色のむら
として観察する。このとき、蛍光面における蛍光体は、
赤・緑・青の3色であっても良いが、何れかの単色であ
る方が輝度(明るさ)のむらとして認識できるために判
定し易い。
【0068】また、電子銃を検査する場合には、予め正
常であることが確認されているシャドウマスク及び蛍光
面を有するパネルを本発明装置に用い、電子線の収束状
態又は発光位置等から、電子銃の加工・組立時の寸法誤
差による不良を画面上で判定する。このとき、蛍光面は
単色であっても良い。
【0069】
【発明の効果】以上の如く、本発明においては、陰極線
管構成部材を組立製造する前に、パネル,電子銃又はシ
ャドウマスクの何れかを被検査部材として、パネルの蛍
光面に電子線を走査照射し、発光画像を得て検査を行う
ので、後続工程前に検査結果を得ることができ、蛍光面
形成工程で発生した不良を早期に検知し、また、その改
善対策を速やかに講ずることができる。
【0070】また、カラー受像管の如く完成球での動作
においてシャドウマスクを必要とする蛍光面に対して
は、検査においても同様にパネルにシャドウマスクを装
着したまま電子線を走査照射し、蛍光面の検査を行うの
で、特定の色の蛍光体だけが発光する画像を映し出すこ
とができ、1種類の蛍光体単独の発光特性の検査を行う
ことができる。
【0071】加えて、同時に複数本の電子線で蛍光面上
の各色の蛍光体を独立に衝撃することにより、実際の陰
極線管の完成品と同等の形像機能を実現することがで
き、最終製品検査と同じく幅広い項目にわたる蛍光面の
検査を実施することができる。
【0072】また、電子銃を移動させる手段を備えるこ
とにより、ランディング調整が容易になり、また、蛍光
体ピッチの異なる蛍光面の検査を、1台の装置で電子銃
を交換することなく実施することができる。
【0073】そして、パネルと電子銃との間に仕切り部
材を設けることにより、検査終了後陰極の冷却を待つこ
となく、速やかにパネルを交換することができ、検査の
作業能率が向上する。また、陰極の電子放出能力の劣化
が防止できるので、電子銃の寿命が長くなり、電子銃の
交換頻度を低減できる等、本発明は優れた効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の実施例2を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の実施例2のパネル及びシャドウマスク
に電子線が照射された様子示す模式図である。
【図4】本発明の実施例3を示す模式的断面図である。
【図5】本発明の実施例3の電子線を照射した様子を示
す模式図である。
【図6】本発明の実施例4を示す模式的断面図である。
【図7】本発明の実施例4を示す電子銃移動手段の詳細
断面図である。
【図8】本発明の実施例5を示す模式的断面図である。
【図9】本発明の実施例6を示す模式的断面図である。
【図10】本発明の実施例7を示す模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
1 パネル 2 蛍光面 3 容器 6 排気手段 8 電子銃 9 偏向ヨーク 15 シャドウマスク 18 電子線 21 電子銃移動手段 27 仕切り弁
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 陰極線管構成部材の検査方法及びその
実施に使用する装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管の製造工程に
おいて、陰極線管を構成する部材であるパネルの蛍光
面,電子銃又はシャドウマスクの検査方法及び検査装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管の蛍光面は、一般に、パネルガ
ラスの内表面に蛍光体の薄膜を形成し、さらにその上に
メタルバックと称する金属薄膜を形成することにより作
られる。メタルバックは、電子銃から発射される電子線
の照射により、蛍光面が帯電することを防止するととも
に、蛍光体から放出される光をパネルフェース前面に向
けて反射させ、輝度を向上させる役割を担っている。ま
た、メタルバックは、蛍光体の励起に十分な所定の電子
線量が透過し得るよう、典型的には数百nm程度の厚さ
に形成され、材質にはアルミニウムが多く用いられる。
【0003】さて、陰極線管製造中に生じた不良品の不
良要因は、上記の蛍光面製造工程に起因するものが少な
くない。例えば、蛍光体膜やメタルバックに欠落が生じ
ると、これはそのまま画面の欠陥として現れる。たとえ
欠落までには至らなくとも、膜厚が適正さを欠き、又は
膜厚が不均一に形成されてしまうと、画面の輝度低下や
輝度むらの原因となる。また、蛍光体材料の調合に不備
があれば、所定の色度の発光が得られないことは無論で
ある。以上のように、蛍光面製造工程は細心の注意を要
する工程であり、できあがった蛍光面の良否を確実に検
査することは、品質管理の上で欠くことのできない工程
となっている。
【0004】陰極線管のうち、特にカラー受像管では、
蛍光面検査工程の果たすべき役割は重大である。例えば
典型的な家庭用テレビジョン受信機のカラー受像管で
は、蛍光面には光の3原色である緑色、青色、赤色に発
光する3種類の蛍光体がストライプ状に配置されてお
り、夫々を3本の電子線で独立に衝撃することにより、
任意の色度・輝度の画像を形成する。3本の電子線の軌
道が交叉する位置にはシャドウマスクが配置される。シ
ャドウマスクは、蛍光面を構成するひとつひとつの蛍光
体画素に対応した多数の孔を有しており、電子銃から発
射され蛍光体を衝撃する電子線の広がりを制限し、孔に
入射する3本の電子線の夫々の入射角により色選別を行
う役割を担っている。さらに、隣接する蛍光体画素への
電子線入射を防ぎ、画像のコントラストを良くするため
に、蛍光体画素の相互の間隙に光吸収性の黒体膜からな
るブラックマトリクスを設ける。ブラックマトリクス
は、レジスト塗布,露光,現像,グラファイト塗布,エ
ッチングそして現像の工程で形成される。また蛍光体膜
はスラリー塗布、露光、現像の工程を各色繰り返しなが
ら順次形成される。以上のように、カラー受像管の蛍光
面は、単色発光の陰極線管に比べて構造や製造工程が複
雑であることに加え、蛍光面パターンの寸法誤差などが
原因となる画面の混色といったカラー受像管特有の不良
現象も出現するため、適切な検査手法に基づく品質管理
が要求される。
【0005】従来実施されている蛍光面の検査方法は2
種類に大別される。まず第一は最終製品の検査として行
うもので、全製造工程を経て、陰極線管を管球として完
成させた後、管球内に封入した電子銃より引き出した電
子線を蛍光面に走査照射し、その際の発光を観察する方
法である。
【0006】そして第二は、パネルガラスの内表面に蛍
光面を形成する工程を終えた後、その蛍光面に光を照射
し、その際の蛍光体の発光や透過光を観察する方法であ
る。例えば、特開昭58−35445号公報に開示され
ている蛍光面の検査方法は、蛍光面の形成されたパネル
にブラックランプなどの紫外線を照射することにより、
蛍光体を発光せしめ、蛍光体の欠落の有無などを検出す
るものである。また、特開平1−227331号公報に
開示されている蛍光面検査方法は、蛍光面の形成された
パネルに高圧水銀灯の白色光を背面側から照射するもの
である。この方法では、蛍光体やメタルバックが欠落し
た部分では光の透過率が高くなるので、その透過光を観
察することにより不良を検出する。
【0007】以上に説明した蛍光面検査の他にも、シャ
ドウマスク又は電子銃の検査も陰極線管製造の品質管理
上欠くことのできない工程である。シャドウマスクは、
プレス成形の後、彎曲面の出来具合,むら又は外観など
を検査してパネルに装着される。また電子銃は、電極部
品単体の寸法精度を検査した後組み立てられ、電極間隔
などの組立精度を検査して、管内に封入する。シャドウ
マスク,電子銃の特性検査は、陰極線管を管球として完
成させた後、最終製品検査の一項目として実施してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のパ
ネルの蛍光面,シャドウマスク又は電子銃のような陰極
線管構成部材の検査方法では、次に記載されるような問
題点があった。
【0009】まず陰極線管を管球として完成させた後に
蛍光面を発光させて検査を行う方式では、パネルに蛍光
面を形成した後にも、パネルとファンネルの封着工程、
電子銃の封入工程、管内の排気工程、真空封止工程、陰
極のエージング工程など多くの後続工程を経なければ検
査を実施することができない。したがって、蛍光面形成
時に不慮の工程不良が発生した際、その不良が検査によ
り発覚するまでには上記のごとく長い時間を要するた
め、その間に製造ラインに投入された管球はすべて不合
格品として廃棄せざるを得ず、大きな損失を招くことが
あった。これは蛍光面に限らず、電子銃又はシャドウマ
スクの製造工程で不良が発生した際にも同様であって、
極めて深刻な問題となっていた。また、完成管球による
画面検査で不良が発覚したとしても、その原因となった
不良構成部材が何れであるかを特定する作業には長い時
間を費やし、迅速に対策を講ずることが難しいという問
題もあった。
【0010】一方、蛍光面を形成したパネルに光を照射
し、その際の発光あるいは透過光を観察する方法では、
蛍光面形成工程を終えれば直ちにその検査を実施するこ
とができるので、不良の早期発見という観点では上記の
検査方法に勝るものの、検査項目が極めて狭く限定され
てしまうという難点があった。つまり、光照射による検
査方法は、実際に電子線を照射するわけではないので、
完成管球の定格動作条件における輝度、色調、発光均一
性などの良否を評価することが困難であり、例えば蛍光
体の欠落又はシャドウマスクの目詰まりなど、限られた
種類の欠陥の発見に利用されるだけに止まり、検査でき
る項目が限られていた。また、電子銃についても欠陥を
管球完成以前に察知するには外見検査の他に有効な手段
がなく、電子放出特性上の不良などの早期発見が難しか
った。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、陰極線管のパネルに形成された蛍光面,電子
銃又はシャドウマスクの検査を、後続工程を経ることな
く、当該被検査部材単独で、しかも最終製品検査と同じ
く幅広い検査項目にわたって実施できる検査装置及び検
査方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る陰極線管
構成部材の検査方法は、パネルが脱着可能に装着される
閉塞可能な容器内に電子銃を配置し、検査対象のパネル
を装着して、パネルの蛍光面に電子線を照射することを
特徴とする。
【0013】第2発明に係る陰極線管構成部材の検査方
法は、閉塞可能な容器内に検査対象の電子銃を脱着可能
に配置し、該電子銃から発射される電子線を、容器に備
えられたパネルの蛍光面に照射することを特徴とする。
【0014】第3発明に係る陰極線管構成部材の検査方
法は、パネルが脱着可能に装着される閉塞可能な容器内
に電子銃を配置し、検査対象のシャドウマスクを取着し
たパネルを装着して、パネルの蛍光面に電子線を照射す
ることを特徴とする。
【0015】第4発明に係る陰極線管構成部材の検査方
法は、第3発明において、パネルの蛍光面が単色の蛍光
体であることを特徴とする。
【0016】第5発明に係る陰極線管構成部材の検査方
法は、第1,2又は3発明において、複数の電子線を蛍
光面へ照射することを特徴とする。
【0017】第6発明に係る陰極線管構成部材の検査装
置は、検査対象のパネルが脱着可能に装着される閉塞可
能な容器と、容器内に配置される電子銃と、容器内を排
気する排気手段と、パネルの蛍光面に電子線を走査せし
める偏向ヨークとを備えることを特徴とする。
【0018】第7発明に係る陰極線管構成部材の検査装
置は、蛍光面が形成されたパネルと、閉塞可能な容器
と、偏向ヨークと排気手段とを備え、検査対象の電子銃
を容器内に脱着可能に配置するようにしてあることを特
徴とする。
【0019】第8発明に係る陰極線管構成部材の検査装
置は、パネルと、該パネルが脱着可能に装着される閉塞
可能な容器と、容器内に配置される電子銃と、偏向ヨー
クと排気手段とを備え、検査対象のシャドウマスクをパ
ネルの容器対向側に脱着可能に取着するようにしてある
ことを特徴とする。
【0020】第9発明に係る陰極線管構成部材の検査装
置は、第6,7又は8発明において、電子銃を移動せし
める手段を備えることを特徴とする。
【0021】第10発明に係る陰極線管構成部材の検査
装置は、第6又は8発明において、電子銃を容器内で封
閉すべく、仕切り部材を電子銃及びパネル間に介在可能
に備えることを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明による陰極線管構成部材の検査装置及び
検査方法では、パネルを検査対象とするときは容器にパ
ネルを脱着可能に装着し、電子銃を検査対象とするとき
は容器に電子銃を脱着可能に装着して、電子線をパネル
の蛍光面に照射することにより、検査対象部材の検査を
行う。例えばパネルが被検査部材である場合には、蛍光
面形成工程を終えたパネルを検査装置に装着し、検査装
置内に配置された電子銃から発射される電子線を蛍光面
上に走査照射することにより、陰極線管の完成管球と同
じく、電子線を励起源として発光する画像状態が実現さ
れ、これを観察して検査を行う。また、電子銃を検査対
象部材として検査する場合も同様である。
【0023】また、シャドウマスクを検査対象部材とす
る場合は、シャドウマスクをパネルの容器対向側に脱着
可能に取着して、電子線をシャドウマスクを通してパネ
ルの蛍光面に照射することにより、シャドウマスクの検
査を行う。
【0024】また、シャドウマスクが被検査部材である
場合においては、検査画像を単種類の蛍光体で形成され
た蛍光面に映し出すことにより、シャドウマスクの欠陥
を検査画面の輝度むらとして表示させることができる。
【0025】また、カラー受像管の如く完成管球での動
作において複数本の電子線を蛍光面に照射する陰極線管
の構成部材に対しては、検査においても同様に、複数本
の電子線を電子銃から発射させることにより、蛍光体を
発光色ごとに独立に衝撃し、任意の色度・輝度を呈する
任意の模様の検査画像を映し出すことができる。
【0026】さらに、電子銃のパネルに対する相対位置
を調整することにより、蛍光面での電子線を照射する位
置を調整することができ、電子線が複数の場合に、電子
線の蛍光面上での到達位置の相互の間隔を変化させるこ
とができるので、蛍光体ピッチの異なる蛍光面に対して
も、混色のない検査画像を映し出すことができる。
【0027】さらにまた、パネル又はシャドウマスクの
交換時に、仕切り部材にて容器内の電子銃配設領域を閉
鎖することにより、電子銃の大気との接触を遮断するこ
とができ、水分吸着や酸化などがもたらす電子銃の電子
放出能力の劣化を抑制することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明をその第1実施例を示す図面に
基づき具体的に説明する。図1は本発明の実施例1であ
る検査装置の構成を示す模式的断面図である。図中1は
被検査用のパネルであり、該パネル1の内表面に蛍光面
2が形成されている。容器3は例えばステンレス鋼製で
あり、パネル1と略同寸法の開口部を有するパネル脱着
部と、該パネル脱着部の開口部と反対側に突設された円
筒形状をなす電子銃配設部とから構成されている。パネ
ル1は、容器3の開口部即ち前面に着設された例えばゴ
ム製のガスケット4を挟んで、蛍光面2を開口部に対向
させて、真空気密性を保つように容器3に装着されてい
る。容器3の開口部には、板ばね状の短絡板5が取り付
けられており、パネル1装着時に蛍光面2と接触するよ
うになっている。短絡板5は蛍光面2へ入射する電子を
接地側に移動せしめ、蛍光面の帯電を防止するためのも
のである。容器3に連結された排気手段6はポンプ6a
及びゲート弁6bで構成されており、容器3内を排気す
る。容器3に連結して設けられているリーク弁7は、容
器3内を大気圧に開放する際に用いる。
【0029】また、電子線を形成する電子銃8が、容器
3の電子銃配設部に固定された例えばセラミックのよう
な絶縁物からなるソケット12に支持され、電子線をパ
ネル1側へ照射できる様態にて配設されている。電子銃
8は、電子線を放出する陰極と、電子線の電流量を制御
し電子線を集束させる電子レンズ部から構成される。そ
して、容器3に設けられた導入端子13を介して、電子
銃電源10から配線材14にて電子銃8へ給電を行うよ
うになっており、電子銃電源10は、電子線加速電源1
0aとこの出力に浮動して接続された陰極・レンズ電源
10bとから構成されている。また、偏向ヨーク9が容
器3の電子銃配設部の外側周囲に配設され、偏向ヨーク
電源11からの給電により電子線を走査する。
【0030】上記のように構成された蛍光面検査装置に
おいては、まず、蛍光面形成工程を終えた被検査用のパ
ネル1は容器3の開口部に装着される。次に、排気手段
6を動作させることにより、容器3内部を高真空に排気
する。電子銃8を動作させるのに十分な圧力に達したと
きに電子銃電源10からの給電により、電子銃8から電
子を放出せしめる。電子銃8の陰極から放出された電子
は、電子銃8の電子レンズにより加速・集束され、電子
線を形成する。電子線の電流やビーム径は、陰極・レン
ズ電源10bの出力電圧を調整することにより、所定の
検査条件に設定する。形成された電子線は偏向ヨーク9
により走査され、蛍光面2の有効画面領域全面を発光さ
せるので、パネル前面からその発光画像を観察し、蛍光
面の良否を検査する。検査が終了すれば、電子銃電源1
0からの給電を遮断して電子線の照射を停止し、ゲート
弁6bを閉じて排気手段6の動作を停止させたのち、リ
ーク弁7を開いて容器3内を大気圧に開放し、検査済み
のパネルを取り外して次の被検査用のパネルに交換す
る。
【0031】なお、本実施例に示した装置を用いて、寸
法や形状の異なる複数種のパネルの蛍光面検査を行う必
要があるときには、容器3を構成している部材のうち、
開口部が設けられている板状部材を容器本体から取り外
しできる構造とする。これにより、パネルの種類が変わ
る度に、これに適合する開口を設けた板状部材と交換す
ることにより、寸法や形状の異なる複数種のパネルの蛍
光面検査を行うことができる。
【0032】本実施例によれば、モノクローム受像管な
どのように単色発光で動作させる陰極線管の蛍光面につ
いては、蛍光面形成工程直後の検査においても、完成管
球と同等の発光画像が得られる。
【0033】なお、以上の説明においては、ガスケット
を挟んでパネルを容器の開口部に装着する例を採りあげ
たが、パネルの交換が容易でありさえすれば、その装着
方法は上記実施例に限定されるものではない。例えば、
容器に開閉自在の扉状のパネル搬入口とガラスなどから
なる覗き窓を設け、上記パネル搬入口からパネルを容器
の内部に収納し、前記覗き窓から蛍光面の発光画像を観
察する構成としてもよい。
【0034】次に、本発明をその第2実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。上記実施例1に示した構成
のもとで、例えばカラー受像管の蛍光面検査を実施した
場合は、走査照射される電子線は緑色、青色、赤色の蛍
光体をすべて等しく衝撃し、蛍光面はほぼ白色に発光す
る。このために、1種類の蛍光体単独の発光特性を検査
する必要がある場合には、実際のカラー受像管と同様
に、検査パネルにシャドウマスクを装着し、他の色の蛍
光体を電子線が衝撃することを防ぐように検査を行う。
以下、その実施例を説明する。
【0035】図2は本発明の実施例2である検査装置の
構成を示す模式的断面図である。図中1はカラー受像管
用に製造された被検査用のパネルであり、内表面に3種
類の蛍光体及びブラックマトリクスからなる蛍光面2が
形成されている。パネル1の内側にはパネルピン16を
用いてシャドウマスク15が装着されており、パネル1
及びシャドウマスク15は、容器3の開口部に着設され
た例えばゴム製のガスケット4を挟んで、シャドウマス
ク15を開口部に対向させて、真空気密性を保つように
容器3に装着されている。シャドウマスク15はパネル
ピン16を介して蛍光面2と電気的に接続され、さらに
短絡板5により容器3へ電気接地されている。なお、シ
ャドウマスク15は実際のカラー受像管内に装着されて
いるものを用いる。
【0036】そして偏向ヨーク9が、蛍光面2の各画素
の中心と、それに対応するシャドウマクス15の孔の中
心を結ぶ複数の直線群の交点の位置に、偏向ヨーク9の
光学的な偏向中心が一致するように配置されている。複
数個の永久磁石あるいは多極電磁石で構成されたピュリ
ティ補正磁石17が、偏向ヨーク9と同芯状でパネル1
と反対側に配設されている。ピュリティ補正磁石17
は、実際のカラー受像管に設けられるピュリティ補正磁
石と同様に、磁界の双極子成分の作用により陰極から放
出される電子線の放出角度を補正する機能を担うもので
ある。他の構成要素及びその機能は前記実施例1と同様
であり、その説明を省略する。
【0037】以上のように構成された装置を用いて、前
記実施例1と同様の手順に従って電子線を形成したと
き、電子線の一部はシャドウマスク15により遮断さ
れ、孔を通過した電子線だけが蛍光面2に到達する。図
3はパネル1及びシャドウマスク15に電子線が照射さ
れた様子を示す模式図である。図中、18は電子線であ
り、シャドウマスク15の孔を通過した電子線が、パネ
ル1に形成された蛍光面2を照射している。蛍光面2は
上述したように、緑色発光蛍光体2a,青色発光蛍光体
2b,赤色発光蛍光体2c及びブラックマトリクス2d
で構成されている。図3は、一例として、緑色発光蛍光
体2aの上に電子線18が到達すべくピュリティ補正磁
石17で電子線18の入射角を調整した場合を示したも
のである。蛍光面2に到達する電子線18は、シャドウ
マスク15によって広がりを制限されているために、隣
接する青色発光蛍光体2b又は赤色発光蛍光体2cを衝
撃することはなく、緑色発光蛍光体2aだけを衝撃す
る。さらに、偏向中心と各画素中心とシャドウマクス孔
の各孔の中心とが一直線上に並ぶように偏向ヨーク9を
配置しているので、電子線18を走査した場合に、電子
線18はシャドウマスク15のどの孔を通過しても緑色
発光蛍光体2a上に到達するようになっている。
【0038】以上のように、本実施例によれば、電子線
18は蛍光面2への走査照射中に緑色発光蛍光体2aの
みを衝撃するので、パネル面には緑色の発光画像が映し
出され、緑色発光蛍光体2aの発光特性を単独に検査す
ることができる。
【0039】なお、上述の第2実施例においては、一例
として緑色発光蛍光体2aの検査方法について説明して
いるが、これに限るものではなく、ピュリティ補正磁石
17の調整、又は被検査用のパネル1と電子銃8との相
対位置の調整により、電子線18のシャドウマスク2へ
の入射角を変えれば、青色及び赤色に発光する蛍光体2
b,2cについても同様の検査を行うことができる。
【0040】次に、本発明をその第3実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。上記実施例2は、カラー受
像管の蛍光面の緑色、青色、赤色のいずれかの発光蛍光
体に1本の電子線を走査照射することにより、緑色、青
色、赤色のいずれかの単色に画面を発光させて、夫々の
蛍光体の発光特性を個別に検査する例であったが、例え
ば、画像の複合的な色調やコントラストなどを検査する
必要がある場合には、同時に3本の電子線で蛍光面上の
緑色、青色、赤色夫々の蛍光体を独立に衝撃し、実際の
カラー受像管の完成品と同等の形像機能を実現するよう
に検査を行う。以下、その実施例を説明する。
【0041】図4は本発明の実施例3である装置の構成
を示す模式的断面図である。図中1はカラー受像管用に
製造された被検査用のパネルであり、内表面に3種類の
蛍光体及びブラックマトリクスからなる蛍光面2が形成
されている。パネル1の内側には、パネルピン16を用
いてシャドウマスク15が装着されており、パネル1及
びシャドウマスク15は、シャドウマスク15を開口部
に対向させて真空気密性を保つように容器3に装着され
ている。なお、シャドウマスク15は実際のカラー受像
管内に装着されているものを用いる。
【0042】電子銃8は、実際のカラー受像管内に封入
する電子銃と同様の、3個の陰極8a,8b,8cを備
えたものを用いる。複数個の永久磁石あるいは多極電磁
石で構成されたコンバーゼンス補正磁石19が、ピュリ
ティ補正磁石17と同芯状でパネル1と反対側に配設さ
れている。コンバーゼンス補正磁石19は、実際のカラ
ー受像管に設けられるコンバーゼンス補正磁石と同様
に、ピュリティ補正磁石17と組み合わせて用いられ、
磁界の双極子成分、四極子成分及び六極子成分の作用に
より3個の陰極から放出される3本の電子線の放出角度
を夫々独立に補正する機能を担うものである。他の構成
要素及びその機能は前記実施例1と同様であり、その説
明を省略する。
【0043】以上のように構成された装置を用いて、前
記実施例2と同様の手順に従って電子線を形成したと
き、電子銃からは3本の電子線が引き出される。図5は
パネル1及びシャドウマスク15に電子線が照射された
様子を示す模式図である。図中、8a、8b、8cは夫
々電子銃8が備える3個の陰極であり、3個の陰極8
a、8b、8cからの電子線18a、18b、18cが
放出され、電子銃8の電子レンズ部8dにて集束され
る。これらの電子線18a、18b、18cは、ピュリ
ティ補正磁石17及びコンバーゼンス補正磁石19を調
整することにより、シャドウマスク15の孔の中心で交
叉し、夫々緑色、青色、赤色に発光する蛍光体2a、2
b、2cを個別に衝撃する。この動作状態はまさに実際
のカラー受像管の動作中に実現されている状態と同等で
ある。従って、3本の電子線18を偏向ヨーク9により
一括走査し、かつそれらの電流量を独立に制御すれば、
その電流量の組み合わせによって、任意の色度、輝度を
呈する任意の模様の画像をパネル面に映し出すことがで
きる。この画像を観察することにより、蛍光面の検査を
行う。
【0044】次に、本発明をその第4実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。上記実施例3において、実
際のカラー受像管と同等の形像機能を実現するために
は、図5に示したように、3本の電子線の主光線がシャ
ドウマスクの孔の中心で交叉し、かつそれらが緑色、青
色、赤色に発光する蛍光体を夫々個別に衝撃する、いわ
ゆる完全ランディングが実現されることが必要である。
ピュリティ補正磁石17及びコンバーゼンス補正磁石1
9は、電子銃8の工作誤差などに起因する電子線軌道の
ずれを補償し、完全ランディングを実現する機能を担っ
ているが、場合によっては、被検査用のパネル1の交換
時に電子銃8と蛍光面2との相対位置関係が再現せず、
ピュリティ補正磁石17及びコンバーゼンス補正磁石1
9による補償可能限界を超えてしまうことがあり得る。
このような場合、パネル1と電子銃8を正規の相対位置
に戻すために、電子銃8を移動させる機構が必要であ
る。
【0045】また、被検査用のパネルと電子銃の相対位
置を調整することにより、蛍光体ピッチの異なる多くの
管種の蛍光面の検査を、単一の電子銃で実施できる。例
えば、電子銃の位置をパネルから遠ざけ、シャドウマス
ク孔の位置で3本の電子線が交叉するよう集束レンズの
強度を調整したときには、蛍光面上での3本の電子線の
到達点の間隔が縮まり、蛍光体ピッチの狭い蛍光面に適
合する完全ランディングが得られる。
【0046】以下、電子銃を移動させる手段を備えた実
施例について説明する。図6は本発明の実施例4を示す
模式的断面図である。容器3の電子銃配設部側の背面に
電子銃移動手段21が設けられており、電子銃移動手段
21には容器3内部側に円柱状のシャフト20の一端を
連結させ、該シャフト20の他端にソケット12を固定
して電子銃8をソケット12にて支持している。シャフ
ト20は電子線の照射方向に伸退可能になっており、こ
れにより電子銃8は移動可能となっている。
【0047】図7は電子銃移動手段21の構造を示す模
式的拡大断面図である。容器3の背面には開口部が設け
られており、シャフト20を通す軸受けフランジ22を
背面外側に、その凸部分を開口部に係入せしめる様態に
て配置し、押え金23を容器3にネジ止めすることによ
り、容器3及び押え金23にて軸受けフランジ22を挟
持している。容器3と軸受けフランジ22との間にはガ
スケット25が、また、軸受フランジ22とシャフト2
0との間にはガスケット24が、真空気密性を保つよう
に介在されている。このとき、容器3と軸受フランジ2
2の間に間隙を残しつつ、かつ、真空気密性を保つだけ
のガスケット25の潰し代が得られるよう、各部材の寸
法を適切に選定する。押え金23の周側面には4個程度
のねじ穴が設けられており、調整ねじ26を廻して軸受
フランジ21の周面を押圧し、軸受フランジ21の固定
位置を調整できるようになっている。他の構成要素及び
その機能は前記実施例3と同様であり、その説明を省略
する。
【0048】以上のように構成された装置を用いて、前
記実施例3と同様の手順に従って電子線を形成したと
き、シャフト20に取り付けられた電子銃8は電子線照
射方向への移動が自在であるので、装置に装着された被
検査用のパネル1と電子銃8との距離を調整することが
でき、蛍光体ピッチの異なる多くの管種の蛍光面の検査
を、単一の電子銃で実施できる。また、軸受フランジ2
2の固定位置をパネル1の対向面内で調整できるので、
パネル1の中心と電子銃8の中心軸とを合致させること
ができ、さらに、軸回転も自在であるから、パネル1と
電子銃8との回転方向のずれも調整することができる。
これにより被検査用のパネル1の装着時に生ずる位置ず
れを補償し、完全ランディングが実現できる。
【0049】なお、上述の第4実施例においては、電子
銃を移動させる機構の一例を示したものであって、これ
に限るものではなく、パネル及び電子銃の相対位置を調
整できる移動機構であれば良い。
【0050】ところで、上述の実施例1,2,3及び4
において、蛍光面検査装置に備える電子銃8は、実際の
陰極線管と同等の性質を有する電子線を形成し得るもの
であれば、この検査装置専用に新たに製作したものを用
いても何ら差し支えないが、実際の陰極線管に封入する
電子銃を流用するのが最も簡易である。
【0051】陰極線管用電子銃の陰極は、通常酸化物陰
極を用いている。酸化物陰極は、ニッケルスリーブの表
面にアルカリ土類金属の酸化物被覆膜を施したもので、
電子顕微鏡などに用いられるタングステン熱陰極に比べ
て動作温度が低いことが特長である。例えば受像管用電
子銃の陰極材として最も一般的な酸化バリウムでは、真
空中で摂氏800度程度に加熱すると酸化バリウムがバ
リウムと酸素に解離し、遊離バリウムが放射体となって
熱電子を放出する。酸化物陰極を使用する際に留意すべ
き点は、遊離金属が非常に活性であるため、水分や酸素
があると容易に反応し、電子放出能力が劣化してしまう
ことである。実際の陰極線管では、管球内を高真空に排
気した状態で封止するので、エージングを終えた酸化物
陰極が大気に曝されることはなく、この問題はさほど深
刻ではない。しかしながら、本発明実施例に示した蛍光
面検査装置においては、パネルの交換の度に容器内が大
気圧に開放されるので、大気中の水分による酸化物陰極
の劣化を防止する方法として、容器内に仕切り部材を設
けて検査を行うことが考えられる。
【0052】また、蛍光面検査装置に備える電子銃の陰
極として、酸化物陰極に比べて耐反応性の良好なタング
ステン陰極を用いる場合もある。タングステン陰極を高
温に加熱して大気に曝した場合も、やはり陰極は容易に
酸化する。酸化タングステンは単金属タングステンに比
べて蒸発しやすく、陰極の消耗が促進されるので、検査
終了後、陰極温度が十分低下するのを待って大気開放を
行う必要がある。しかしながらこの方法では、1回の検
査に要する時間が長くなり、検査能率が低下してしま
う。従って、タングステン陰極を用いる場合において
も、陰極の劣化を防止する方法として、容器内に仕切り
部材を設ける方法が有効であると考えられる。
【0053】以下に、本発明をその第5実施例を示す図
面に基づき具体的に説明する。図8は本発明の実施例5
である装置の構成を示した模式的断面図である。容器3
は被検査用のパネル1の寸法に応じた開口部を形成した
パネル脱着部と、該パネル脱着部の開口部と反対側に突
設された円筒形状をなす電子銃配設部とから構成されて
おり、この境界部分に仕切り部材である仕切り弁27が
設けられており、仕切り弁27を閉じると、容器3内の
パネル側空間と電子銃側空間とは排気系統上ふたつに分
離される。容器のパネル側及び電子銃側には夫々個別に
排気手段6,28が設けられている。他の構成要素及び
その機能は前記実施例3と同様であり、その説明を省略
する。
【0054】以上のように構成された装置を用いて、前
記実施例3と同様の手順に従って電子線を形成すると
き、パネル1の蛍光面2の検査中は仕切り弁27を開
き、電子銃8から引き出される電子線を蛍光面2に照射
する。検査終了後、パネル1を交換する際には、まず仕
切り弁27及びゲート弁6bを閉じる。次いでリーク弁
7を開き、容器3内のパネル1側空間を大気圧に開放す
る。そしてパネル1を取り外す。この間、容器3の電子
銃側空間は、仕切り弁27によりパネル側空間から遮断
されているので、排気手段28により高真空を保ち続
け、電子銃8の陰極は大気に曝されることがない。
【0055】以上の説明から明らかなように、本実施例
によれば、検査終了後陰極の冷却を待つことなく速やか
にパネル1の交換を行うことができ、また、電子銃8の
陰極に酸化物陰極を用いた場合でも、電子放出能力の劣
化が抑止される。
【0056】次に、本発明をその第6実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。図9は、本発明の実施例6
である装置の構成を示す模式的断面図である。容器3の
背面には電子銃移動手段21を備え、電子銃8が電子線
の照射方向に進退自在となっている。検査時における電
子銃8の所定位置よりも背面側には仕切り弁27が設け
られている。電子銃移動手段21により電子銃8を仕切
り弁27よりも背面側に後退せしめ、仕切り弁27を閉
じると、容器3内は、排気系統上、仕切り弁27より背
面空間とパネル側空間とのふたつに分離されるようにな
っている。夫々の空間には個別に排気手段6,28が設
けられている。他の構成要素及びその機能は前記実施例
4(図6)と同様であり、その説明を省略する。
【0057】以上のように構成された装置を用いて、前
記実施例4と同様の手順に従って電子線を形成すると
き、パネル1の蛍光面2の検査中は仕切り弁27を開
き、電子銃移動手段21により電子銃8を所定位置まで
前進せしめ、電子銃8から引き出される電子線を蛍光面
2に照射する。検査終了後、パネル1を交換する際に
は、まず電子銃移動手段21により電子銃8を仕切り弁
27を設けた方向へ退避させる。この後、仕切り弁27
を閉じると、電子銃8とパネル1とは排気系統上分離さ
れ、仕切り弁27より背面空間は、仕切り弁27により
パネル側空間から遮断されているので、排気手段28に
より高真空を保ち続け、この空間に退避せしめた電子銃
8の陰極は大気に曝されることがない。
【0058】このような構成は、上述の実施例5のよう
に容器内に仕切り部材を設けることに装置構成上の障害
がある場合に用いられる。電子銃移動手段21は、上述
と同様、移動機能を有するものであれば良い。
【0059】次に、本発明をその第7実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。図10は本発明の実施例7
を示す模式的断面図である。図中1はカラー受像管用に
製造された被検査用のパネルであり、パネル1の内表面
には3種類の蛍光体及びブラックマトリクスからなる蛍
光面2が形成されている。パネル1の内側には、パネル
ピン16を用いてシャドウマスク15を装着する。ま
た、36は例えば、ステンレス鋼製の略円筒形状をなし
た容器であり、容器36の内周面には絶縁物で構成され
た位置決め部材29が固定されている。
【0060】パネル1は、端面を位置決め部材29に押
し当てるように装着した後、開口を有するパネル押え板
30でフェース面外周部を押さえ、該パネル押え板30
を容器36にねじ止めすることにより固定される。この
とき真空気密性を保つために、容器36とパネル押え板
30の間及びパネル1とパネル押え板30の間には夫々
ゴム製のガスケット31を挟む。なお、位置決め部材2
9の個数は、パネル1の端面を押し付けても、その圧力
を支えられる程度の個数を設けるものとする。
【0061】容器36のパネル装着側開口と反対側の開
口には、実際の陰極線管の構成部材であるファンネル3
2を、そのコーン側端面を位置決め部材29に押し当て
て、パネル1と対向するように配設する。このとき、フ
ァンネル32のコーン側端面を位置決め部材29の厚さ
分だけ削るなどして、パネル1とファンネル32の配置
が正規の完成管球と等しくなるようにしておく、ファン
ネル32の固定は、パネル1の固定方法と同様に、開口
を有するファンネル押え板35でガスケット31を挟み
ながらファンネル32のコーン外周部を押さえ、該ファ
ンネル押え板35をガスケット31を挟みながら容器3
6にねじ止めすることにより行う。ファンネル32の内
表面には例えばグラファイトなどの導電膜33が塗布さ
れている。また、シャドウマスク15には板ばね状の短
絡板5が取り付けられており、パネル1の装着時には導
電膜33とシャドウマスク15とは電気的に短絡される
ようになっている。
【0062】ファンネル32の他端であるネック部は、
電子銃退避室37の一端とガスケット38を介在させて
真空気密性を保つよう連結されている。電子銃退避室3
7は、例えばステンレス鋼製の略円筒形状をなしたもの
であり、他端には電子銃移動手段21を備えている。電
子銃移動手段21は、上述の図7に示した構造と同様で
あり、その説明を省略する。電子銃移動手段21には、
電子銃退避室37内部側に円柱状のシャフト20の一端
が連結され、該シャフト20の他端にはソケット12が
固定されて、該ソケット12により電子銃8が電子線を
パネル1側へ照射できる態様にて支持されている。電子
銃8の構成及び機能は前述の実施例3で説明したものと
同様であり、その説明を省略する。シャフト20は電子
線の照射方向に進退可能であり、これにより電子銃8も
移動可能となっている。
【0063】容器36及び電子銃退避室37には夫々排
気手段6,28が設けられている。容器36に連結され
た排気手段6は、パネル1とファンネル32の隙間から
電子線が走行する空間を排気する。電子銃退避室37に
は仕切り弁27が設けられている。パネル1交換時には
電子銃移動手段21により電子銃8を電子銃退避室37
へ退避せしめ、仕切り弁27を閉じることにより、電子
銃8とパネル側とを排気系統上分類し、リーク弁7を開
いてパネル側空間だけを大気圧に開放する。
【0064】ファンネル32の外側周囲には偏向ヨーク
9、ピュリティ補正磁石17、コンーゼンス補正磁石1
9が配設されている。偏向ヨーク9は偏向ヨーク電源1
1からの給電により電子線を走査する。ピュリティ補正
磁石17及びコンバーゼンス補正磁石19の構成及び機
能は前述の実施例3と同様であり、説明を省略する。電
子銃8には、陰極・レンズ電源10bから、電子銃退避
室37に設けられた導入端子13を介して、配線材14
にて給電を行う。また、電子線加速電源10aからは、
ファンネル周側面に設けられているアノードコンタクト
34を介し、導電膜33、短絡板5、シャドウマスク1
5及びパネルピン16を経て蛍光面2へ電子線加速電圧
が印加されるようになっている。
【0065】以上のように構成された陰極線管の蛍光面
検査装置を用いて、第6実施例と同様に被検査用のパネ
ル1について検査を行う。このような装置においては、
容器の一部をファンネル32で構成し、またパネル1と
ファンネル32との配置が正規の完成管球と等しくなる
よう構成しているので、電子銃8のみならず、偏向ヨー
ク9、ピュリティ補正磁石16、コンバーゼンス補正磁
石18が、実際の陰極線管に使用されるものとの間に寸
法互換性ならびに機能互換性がある。偏向ヨーク9に互
換性があることから、さらに偏向ヨーク電源11にも互
換性がある。また、実際の陰極線管と同じく蛍光面2に
高電圧を印加する方式を採っているので、電子線加速電
源10a及び陰極・レンズ電源10bにも実際の陰極線
管用の電源をそのまま流用することができる。このよう
に、実際の陰極線管に用いられる部品を流用することに
より、本発明装置を簡易に製造することができる。
【0066】なお、前記第1〜第7実施例において、パ
ネルの蛍光面を検査する場合について説明しているが、
これに限るものではなく、電子銃又はシャドウマスクを
検査対象として配置し、夫々他の構成部材に正常のもの
を用いて検査することができる。
【0067】例えば、シャドウマスクを検査する場合に
は、予め正常であることが確認されている電子銃及び蛍
光面を有するパネルを本発明装置に用い、電子銃から発
した電子線を被検査用のシャドウマスクを介して蛍光面
に照射する。このときシャドウマスクに孔詰まり又は孔
径及びピッチの不均一などの欠陥がある場合は、映し出
される検査画像に明るさ又は色のむらが現れるので、こ
れを観察することによりシャドウマスクの不良を検知す
る。このとき、蛍光面における蛍光体は、赤・緑・青の
3色であっても良いが、何れか1種類の単色の蛍光体で
蛍光面を形成すると、シャドウマスクの欠陥が検査画面
の輝度むらとして認識できるために、不良を判定し易
い。
【0068】また、電子銃を検査する場合には、予め正
常であることが確認されているシャドウマスク及び蛍光
面を有するパネルを本発明装置に用い、被検査用の電子
銃から引き出した電子線を上記の蛍光面に照射して検査
画像を映し出し、電子銃の加工・組立時の寸法誤差によ
る不良を画面上で判定する。
【0069】
【発明の効果】以上の如く、本発明においては、陰極線
管構成部材を組立製造する前に、パネル,電子銃又はシ
ャドウマスクの何れかを被検査部材として、パネルの蛍
光面に電子線を走査照射し、発光画像を得て検査を行う
ので、後続工程前に検査結果を得ることができ、蛍光面
形成工程で発生した不良を早期に検知し、また、その改
善対策を速やかに講ずることができる。
【0070】また、シャドウマスクが被検査部材である
場合においては、検査画像を単種類の蛍光体で形成され
た蛍光面に映し出すことにより、シャドウマスクの欠陥
を検査画面の輝度むらとして表示させることができ、欠
陥の有無を判定し易くなる。
【0071】また、カラー受像管の如く完成管球での動
作において同時に複数本の電子線を蛍光面に照射する陰
極線管の構成部材に対しては、検査においても同様に、
同時に複数本の電子線で蛍光面上の各色の蛍光体を独立
に衝撃することにより、実際の陰極線管の完成品と同等
の形像機能を実現することができ、最終製品検査と同じ
く幅広い項目にわたる蛍光面の検査を実施することがで
きる。
【0072】また、電子銃を移動させる手段を備えるこ
とにより、ランディング調整が容易になり、また、蛍光
体ピッチの異なる蛍光面の検査を、1台の装置で電子銃
を交換することなく実施することができる。
【0073】そして、被検査部材がパネル又はシャドウ
マスクである場合には、パネルと電子銃との間に仕切り
部材を設けることにより、検査終了後、電子銃の陰極の
冷却を待つことなく、速やかに被検査部材を交換するこ
とができ、検査の作業能率が向上する。また、陰極の電
子放出能力の劣化が防止できるので、電子銃の寿命が長
くなり、電子銃の交換頻度を低減できる等、本発明は優
れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の実施例2を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の実施例2のパネル及びシャドウマスク
に電子線が照射された様子示す模式図である。
【図4】本発明の実施例3を示す模式的断面図である。
【図5】本発明の実施例3の電子線を照射した様子を示
す模式図である。
【図6】本発明の実施例4を示す模式的断面図である。
【図7】本発明の実施例4を示す電子銃移動手段の詳細
断面図である。
【図8】本発明の実施例5を示す模式的断面図である。
【図9】本発明の実施例6を示す模式的断面図である。
【図10】本発明の実施例7を示す模式的断面図であ
る。
【符号の説明】 1 パネル 2 蛍光面 3 容器 6 排気手段 8 電子銃 9 偏向ヨーク 15 シャドウマスク 18 電子線 21 電子銃移動手段 27 仕切り弁
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木之下 儀美 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 戸伏 広明 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 吉田 和夫 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 石井 隆 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社京都製作所内 (72)発明者 小泉 浩 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社京都製作所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光面が形成されたパネルを備える陰極
    線管を製造する前に、前記蛍光面の検査を行う陰極線管
    構成部材の検査方法において、 検査対象のパネルを装着することにより閉塞可能な容器
    内に、電子線を発する電子銃を配置し、検査対象のパネ
    ルを装着して、前記蛍光面に電子線を照射することを特
    徴とする陰極線管構成部材の検査方法。
  2. 【請求項2】 電子銃のパネルに対する相対位置を調整
    すべく、電子銃を移動せしめて蛍光面に電子線を照射す
    ることを特徴とする請求項1記載の陰極線管構成部材の
    検査方法。
  3. 【請求項3】 電子線を発する電子銃を備える陰極線管
    を製造する前に、前記電子銃の検査を行う陰極線管構成
    部材の検査方法において、 蛍光面が形成されたパネルを装着することにより閉塞可
    能な容器内に、検査対象の電子銃を脱着可能に配置し、
    前記パネルを装着して、前記蛍光面に電子線を照射する
    ことを特徴とする陰極線管構成部材の検査方法。
  4. 【請求項4】 シャドウマスクを備える陰極線管を製造
    する前に、前記シャドウマスクの検査を行う陰極線管構
    成部材の検査方法において、 蛍光面が形成されたパネルを装着することにより閉塞可
    能な容器内に、電子線を発する電子銃を配置し、検査対
    象のシャドウマスクを取着した前記パネルを装着して、
    前記蛍光面に電子線を照射することを特徴とする陰極線
    管構成部材の検査方法。
  5. 【請求項5】 複数の電子線を照射することを特徴とす
    る請求項1,3又は4記載の陰極線管構成部材の検査方
    法。
  6. 【請求項6】 蛍光面が形成されたパネルを備える陰極
    線管を製造する前に、前記蛍光面の検査を行う陰極線管
    構成部材の検査装置において、 検査対象のパネルを装着することにより閉塞可能な容器
    と、該容器内に配置され電子線を発射する電子銃と、前
    記蛍光面に電子線を照射せしめる偏向ヨークと、容器内
    を排気する排気手段とを備えることを特徴とする陰極線
    管構成部材の検査装置。
  7. 【請求項7】 電子銃のパネルに対する相対位置を調整
    すべく、電子銃を移動せしめる手段を備えることを特徴
    とする請求項6記載の陰極線管構成部材の検査装置。
  8. 【請求項8】 電子線を発する電子銃を備える陰極線管
    を製造する前に、前記電子銃の検査を行う陰極線管構成
    部材の検査装置において、 蛍光面が形成されたパネルと、該パネルを装着すること
    により閉塞可能な容器と、前記蛍光面に電子線を照射せ
    しめる偏向ヨークと、容器内を排気する排気手段とを備
    え、検査対象の電子銃を容器内に脱着可能に配置すべく
    構成してあることを特徴とする陰極線管構成部材の検査
    装置。
  9. 【請求項9】 パネルに形成された蛍光面が単色の蛍光
    体からなることを特徴とする請求項6又は8記載の陰極
    線管構成部材の検査方法。
  10. 【請求項10】 シャドウマスクを備える陰極線管を製
    造する前に、前記シャドウマスクの検査を行う陰極線管
    構成部材の検査装置において、 蛍光面が形成されたパネルと、該パネルの装着により閉
    塞される容器と、該容器内に配置され電子線を発射する
    電子銃と、前記蛍光面に電子線を照射せしめる偏向ヨー
    クと、容器内を排気する排気手段とを備え、検査対象の
    シャドウマスクをパネルの容器対向側に脱着可能に取着
    すべく構成してあることを特徴とする陰極線管構成部材
    の検査装置。
  11. 【請求項11】 パネルを離脱する際に電子銃を容器内
    で封閉すべく、仕切り部材を電子銃及びパネル間に介在
    可能に備えることを特徴とする請求項6,8又は10記
    載の陰極線管構成部材の検査装置。
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