JPH06262128A - 帯状材の連続塗装方法 - Google Patents
帯状材の連続塗装方法Info
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- JPH06262128A JPH06262128A JP7531093A JP7531093A JPH06262128A JP H06262128 A JPH06262128 A JP H06262128A JP 7531093 A JP7531093 A JP 7531093A JP 7531093 A JP7531093 A JP 7531093A JP H06262128 A JPH06262128 A JP H06262128A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗布液や被塗装材の種類によらず均質で平滑
な美麗塗装を行うことができ、しかも膜厚制御も容易に
実施できる塗装手段を確立する。 【構成】 走行する帯状材にスリット状ノズルから流下
させて形成した塗布液のカ−テンを連続的に被着させる
ように塗布するカ−テンフロ−コ−ティングにおいて、
前記塗布液カ−テン24の塗膜上面となる側にこれと重な
り合う“塗布液に不溶な液体”の補助カ−テン25を形成
しつつ塗布を行うか、或いは更に加熱手段によって前記
補助カ−テン25を加熱しながら塗布を行う。
な美麗塗装を行うことができ、しかも膜厚制御も容易に
実施できる塗装手段を確立する。 【構成】 走行する帯状材にスリット状ノズルから流下
させて形成した塗布液のカ−テンを連続的に被着させる
ように塗布するカ−テンフロ−コ−ティングにおいて、
前記塗布液カ−テン24の塗膜上面となる側にこれと重な
り合う“塗布液に不溶な液体”の補助カ−テン25を形成
しつつ塗布を行うか、或いは更に加熱手段によって前記
補助カ−テン25を加熱しながら塗布を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼板等の帯状材に塗
料や機能性材等の塗布液を連続的に塗布するための塗装
方法に関するものである。
料や機能性材等の塗布液を連続的に塗布するための塗装
方法に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】金属板,合成樹脂フィルム,紙
等の如き帯状材を連続走行させて塗料等の塗布液を連続
塗布する手段としては、従来から一般にロ−ルコ−ティ
ングが良く用いられてきた。
等の如き帯状材を連続走行させて塗料等の塗布液を連続
塗布する手段としては、従来から一般にロ−ルコ−ティ
ングが良く用いられてきた。
【0003】しかし、ロ−ルコ−ティングによると、塗
装材の幅方向で塗膜厚が不均一となって現れるところの
“ロ−ル目”と呼ばれる規則的な筋状模様が発生しがち
であることが問題となっている。この筋状模様は焼き付
け乾燥後も残って塗装材の表面美観を損ねるものである
が、被塗装材たる帯状材の移動(走行)速度が大きくな
ってロ−ルの周速度が大きくなるほど発生が顕著とな
り、生産性を上げるための阻害要因になっていた。
装材の幅方向で塗膜厚が不均一となって現れるところの
“ロ−ル目”と呼ばれる規則的な筋状模様が発生しがち
であることが問題となっている。この筋状模様は焼き付
け乾燥後も残って塗装材の表面美観を損ねるものである
が、被塗装材たる帯状材の移動(走行)速度が大きくな
ってロ−ルの周速度が大きくなるほど発生が顕著とな
り、生産性を上げるための阻害要因になっていた。
【0004】更に、ロ−ルコ−ティングの場合には、粘
度が比較的低い塗布液しか塗布することができないので
有機溶剤等の希釈剤を大量に使用しなければならず、塗
布液コストの上昇や乾燥炉の効率低下、更には希釈剤の
揮散による地球環境問題にまでつながる懸念があった。
度が比較的低い塗布液しか塗布することができないので
有機溶剤等の希釈剤を大量に使用しなければならず、塗
布液コストの上昇や乾燥炉の効率低下、更には希釈剤の
揮散による地球環境問題にまでつながる懸念があった。
【0005】そこで、このような問題を解決するための
塗装手段として、塗布液をスリットノズルから流出させ
て塗布を行う“カ−テンフロ−コ−ティグ法”や“エク
ストゥル−ジョンコ−ティグ法”等が案出された。
塗装手段として、塗布液をスリットノズルから流出させ
て塗布を行う“カ−テンフロ−コ−ティグ法”や“エク
ストゥル−ジョンコ−ティグ法”等が案出された。
【0006】このうちのカ−テンフロ−コ−ティング法
は鋼板の切り板ライン等に実用化されている塗装手段で
あり、図4に示すように、スリット状ノズル1から流出
落下する塗布液カ−テン2の下にコンベアベルト3で被
塗装材4を走行させ、被塗装材4の上面に塗布液カ−テ
ン2を被着させるようにして塗膜を形成する方法であ
る。
は鋼板の切り板ライン等に実用化されている塗装手段で
あり、図4に示すように、スリット状ノズル1から流出
落下する塗布液カ−テン2の下にコンベアベルト3で被
塗装材4を走行させ、被塗装材4の上面に塗布液カ−テ
ン2を被着させるようにして塗膜を形成する方法であ
る。
【0007】ところが、この方法ではスリット状ノズル
1から被塗装材4までの間に50〜450mm程度の距離
を置くため、流下する塗布液カ−テン2は表面張力によ
り幅方向へ縮流する傾向を見せる。従って、一般には、
スリット状ノズル1の両端から針金,棒,チェ−ン等よ
り成るエッジガイドを垂らし、塗布液カ−テン2の両端
をこれに沿わせることで縮流を防止する策が講じられ
る。しかしながら、それでも生産性向上のために被塗装
材の速度を大きくすると、走行による周辺空気の流れに
よって流下する塗布液カ−テン2が振動し、これが塗装
ムラの原因になった。
1から被塗装材4までの間に50〜450mm程度の距離
を置くため、流下する塗布液カ−テン2は表面張力によ
り幅方向へ縮流する傾向を見せる。従って、一般には、
スリット状ノズル1の両端から針金,棒,チェ−ン等よ
り成るエッジガイドを垂らし、塗布液カ−テン2の両端
をこれに沿わせることで縮流を防止する策が講じられ
る。しかしながら、それでも生産性向上のために被塗装
材の速度を大きくすると、走行による周辺空気の流れに
よって流下する塗布液カ−テン2が振動し、これが塗装
ムラの原因になった。
【0008】一方、エクストゥル−ジョンコ−ティング
法は、図5に示すように、スリット11を有するダイ12を
被塗装材13に近接し、このダイ12から塗布液を押し出し
て被塗装材12へ直接的に塗布すると共に、ダイ12の先端
で塗布液をならして美麗にする手段であり、一般には樹
脂フィルムや紙等の柔らかい帯状体への均一塗布に適用
されている。なお、符号14で示すのはバックアップロ−
ルである。
法は、図5に示すように、スリット11を有するダイ12を
被塗装材13に近接し、このダイ12から塗布液を押し出し
て被塗装材12へ直接的に塗布すると共に、ダイ12の先端
で塗布液をならして美麗にする手段であり、一般には樹
脂フィルムや紙等の柔らかい帯状体への均一塗布に適用
されている。なお、符号14で示すのはバックアップロ−
ルである。
【0009】しかし、エクストゥル−ジョンコ−ティン
グ法を鋼板等のような硬質材への塗料塗布に適用しよう
とすると鋼板等とダイ12の接触によるダイ先端の傷付き
が問題となったり、鋼板等の厚さ精度不良によりダイ12
と鋼板等との距離変動が生じて塗膜厚の不均一を招くと
いった問題を無視することができなかった。なお、鋼板
への塗料塗布の場合には、鋼板とダイ先端との距離を3
00μm以下にする必要があった。その上、カ−テンフ
ロ−コ−ティング法の場合と同様に被塗装材に随走する
雰囲気空気の流れがあるため、被塗装材の表面と塗布液
カ−テンの間に空気を巻き込んで塗装欠陥を生じやすい
点も指摘されていた。
グ法を鋼板等のような硬質材への塗料塗布に適用しよう
とすると鋼板等とダイ12の接触によるダイ先端の傷付き
が問題となったり、鋼板等の厚さ精度不良によりダイ12
と鋼板等との距離変動が生じて塗膜厚の不均一を招くと
いった問題を無視することができなかった。なお、鋼板
への塗料塗布の場合には、鋼板とダイ先端との距離を3
00μm以下にする必要があった。その上、カ−テンフ
ロ−コ−ティング法の場合と同様に被塗装材に随走する
雰囲気空気の流れがあるため、被塗装材の表面と塗布液
カ−テンの間に空気を巻き込んで塗装欠陥を生じやすい
点も指摘されていた。
【0010】もっとも、カ−テンフロ−コ−ティング法
やエクストゥル−ジョンコ−ティング法に指摘される上
記問題点の解決策として、被塗装材の搬送装置(コンベ
アベルト)に吸着装置を取付けて被塗装材の振動を防止
する方法(特開平3−30860号)や、随伴空気遮断
ロ−ル,随伴空気遮断エア−ノズル等を設けて被塗装材
に随走する空気層を遮断する方法(特開平2−7537
5号,特開平3−65266号)が提案されている。し
かし、上記のような随伴空気侵入の防止策を講じたとし
ても、また吸着装置による被塗装材の振動抑制策を適用
した場合でも、雰囲気空気の乱れによる塗膜厚の変動を
避けることはできなかった。
やエクストゥル−ジョンコ−ティング法に指摘される上
記問題点の解決策として、被塗装材の搬送装置(コンベ
アベルト)に吸着装置を取付けて被塗装材の振動を防止
する方法(特開平3−30860号)や、随伴空気遮断
ロ−ル,随伴空気遮断エア−ノズル等を設けて被塗装材
に随走する空気層を遮断する方法(特開平2−7537
5号,特開平3−65266号)が提案されている。し
かし、上記のような随伴空気侵入の防止策を講じたとし
ても、また吸着装置による被塗装材の振動抑制策を適用
した場合でも、雰囲気空気の乱れによる塗膜厚の変動を
避けることはできなかった。
【0011】なお、カ−テンフロ−コ−ティング法に関
しては、スリット状ノズルから被塗装材表面にかけて塗
布液カ−テンを案内するための弾性ガイドプレ−トの一
端を“スリット状ノズルの塗装上手側の壁”に取付け、
塗布液をこのガイドプレ−トの上面伝いに流下させるこ
とによって膜切れのない塗布液カ−テンを形成させよう
との手段も提案されている(実開平2−104877
号)。しかしながら、この手段によると周辺空気の流れ
による塗布液カ−テンの膜切れを安定して防止すること
はできたが、弾性ガイドプレ−トの姿勢を安定させるの
が難しく、安定させるためにガイドプレ−トの先端部を
機械的に押え付け過ぎると、走行する被塗装材の振動に
追従させることができずに膜厚変動が大きくなったり、
ガイドプレ−ト先端に被塗装材との擦過傷が生じて塗膜
表面欠陥の原因になるとの問題が指摘された。更に、被
塗装材面に形成された塗膜を観察すると、膜厚制御の点
や塗膜表面の平滑化の点で十分に満足でない場合のある
ことが分かった。
しては、スリット状ノズルから被塗装材表面にかけて塗
布液カ−テンを案内するための弾性ガイドプレ−トの一
端を“スリット状ノズルの塗装上手側の壁”に取付け、
塗布液をこのガイドプレ−トの上面伝いに流下させるこ
とによって膜切れのない塗布液カ−テンを形成させよう
との手段も提案されている(実開平2−104877
号)。しかしながら、この手段によると周辺空気の流れ
による塗布液カ−テンの膜切れを安定して防止すること
はできたが、弾性ガイドプレ−トの姿勢を安定させるの
が難しく、安定させるためにガイドプレ−トの先端部を
機械的に押え付け過ぎると、走行する被塗装材の振動に
追従させることができずに膜厚変動が大きくなったり、
ガイドプレ−ト先端に被塗装材との擦過傷が生じて塗膜
表面欠陥の原因になるとの問題が指摘された。更に、被
塗装材面に形成された塗膜を観察すると、膜厚制御の点
や塗膜表面の平滑化の点で十分に満足でない場合のある
ことが分かった。
【0012】このようなことから、本発明が目的とした
のは、塗布液や被塗装材の種類によらず均質で平滑な美
麗塗装を行うことができ、しかも膜厚制御も容易に実施
できる塗装手段を確立することであった。
のは、塗布液や被塗装材の種類によらず均質で平滑な美
麗塗装を行うことができ、しかも膜厚制御も容易に実施
できる塗装手段を確立することであった。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は上記
目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、次のような知
見を得ることができた。即ち、エクストゥル−ジョンコ
−ティング法に比べて被塗装材の種類に制限されること
が少ないとの利点を持つカ−テンフロ−コ−ティング法
では、上述したように、周囲の空気流に影響されて“流
下する塗布液カ−テン”の振動が大きくなって塗膜の不
均一を来たす恐れがあり、また単にスリット状ノズルの
塗装上手側の壁から被塗装材の上面に弾性ガイドプレ−
トを掛け渡し、これに沿って塗布液を流下させる方策を
講じた場合でも、均質で平滑な塗膜を十分に制御された
厚さで形成するのが困難であった。ところが、例えば上
記ノズルの塗布液流下スリットの脇に別のスリットを併
設する等の手立てにより、前記塗布液カ−テンと重なり
合う“塗布液に不溶な液体”の補助カ−テンを形成しつ
つ塗布を行うと、カ−テン流が安定して膜切れや振動が
抑えられ、被塗装材を傷付けることなく平滑で均一な塗
膜を形成できるようになることを見出したのである。
目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、次のような知
見を得ることができた。即ち、エクストゥル−ジョンコ
−ティング法に比べて被塗装材の種類に制限されること
が少ないとの利点を持つカ−テンフロ−コ−ティング法
では、上述したように、周囲の空気流に影響されて“流
下する塗布液カ−テン”の振動が大きくなって塗膜の不
均一を来たす恐れがあり、また単にスリット状ノズルの
塗装上手側の壁から被塗装材の上面に弾性ガイドプレ−
トを掛け渡し、これに沿って塗布液を流下させる方策を
講じた場合でも、均質で平滑な塗膜を十分に制御された
厚さで形成するのが困難であった。ところが、例えば上
記ノズルの塗布液流下スリットの脇に別のスリットを併
設する等の手立てにより、前記塗布液カ−テンと重なり
合う“塗布液に不溶な液体”の補助カ−テンを形成しつ
つ塗布を行うと、カ−テン流が安定して膜切れや振動が
抑えられ、被塗装材を傷付けることなく平滑で均一な塗
膜を形成できるようになることを見出したのである。
【0014】その上、適宜の加熱手段によって前記補助
カ−テンの加熱を行った場合には、塗布液の粘度が低く
なって塗膜表面の平滑化が一層促進され、更に平滑で均
質・美麗な塗膜の形成が可能になることも分かった。
カ−テンの加熱を行った場合には、塗布液の粘度が低く
なって塗膜表面の平滑化が一層促進され、更に平滑で均
質・美麗な塗膜の形成が可能になることも分かった。
【0015】本発明は、上記知見事項等を基にして完成
されたものであり、「走行する帯状材にスリット状ノズ
ルから流下させて形成した塗布液のカ−テンを連続的に
被着させるように塗布するカ−テンフロ−コ−ティング
において、前記塗布液カ−テンの塗膜上面となる側にこ
れと重なり合う“塗布液に不溶な液体”の補助カ−テン
を形成しつつ塗布を行うか、 或いは更に加熱手段によっ
て前記補助カ−テンを加熱しながら塗布を行うことによ
り、 平滑で均質・美麗な塗装材を生産性良く安定製造で
きるようにした点」に大きな特徴を有している。
されたものであり、「走行する帯状材にスリット状ノズ
ルから流下させて形成した塗布液のカ−テンを連続的に
被着させるように塗布するカ−テンフロ−コ−ティング
において、前記塗布液カ−テンの塗膜上面となる側にこ
れと重なり合う“塗布液に不溶な液体”の補助カ−テン
を形成しつつ塗布を行うか、 或いは更に加熱手段によっ
て前記補助カ−テンを加熱しながら塗布を行うことによ
り、 平滑で均質・美麗な塗装材を生産性良く安定製造で
きるようにした点」に大きな特徴を有している。
【0016】なお、上述した“塗布液に不溶な液体”と
しては適用する塗布液に不溶なものであれば格別に特定
されるものではないが、好ましくは表面張力が大きく
(望ましくは約100dyn/cm以上)て流下膜の安定する
液体が良く、汎用性からして水銀のような液体金属がよ
り好適であると言える。塗布液の種類にもよるが、その
他の好適液体を例示すると、シリコ−ン油等の塗料に対
して不溶解性の油脂類,高級脂肪酸,極性の大きい水系
液体等が挙げられる。また、補助カ−テンの加熱手段と
しては、非接触で加熱することが可能な輻射加熱装置
(電気ヒ−タ−等)や誘導加熱装置を用いるのが好まし
い。
しては適用する塗布液に不溶なものであれば格別に特定
されるものではないが、好ましくは表面張力が大きく
(望ましくは約100dyn/cm以上)て流下膜の安定する
液体が良く、汎用性からして水銀のような液体金属がよ
り好適であると言える。塗布液の種類にもよるが、その
他の好適液体を例示すると、シリコ−ン油等の塗料に対
して不溶解性の油脂類,高級脂肪酸,極性の大きい水系
液体等が挙げられる。また、補助カ−テンの加熱手段と
しては、非接触で加熱することが可能な輻射加熱装置
(電気ヒ−タ−等)や誘導加熱装置を用いるのが好まし
い。
【0017】
【作用】以下、図面を参照しながら本発明をより具体的
に説明する。図1は本発明に係るカ−テンフロ−コ−テ
ィング法の一例を説明したものであるが、この例では、
コ−ティングノズル装置として、ヘッダ−21が隔壁によ
り前後の2つの室に分けられると共にヘッダ−出口部で
各々の室がスリット状に開口し、更にこれらのスリット
が平行に重なり一体化して1つのスリットとなった構造
のものが使用されている。
に説明する。図1は本発明に係るカ−テンフロ−コ−テ
ィング法の一例を説明したものであるが、この例では、
コ−ティングノズル装置として、ヘッダ−21が隔壁によ
り前後の2つの室に分けられると共にヘッダ−出口部で
各々の室がスリット状に開口し、更にこれらのスリット
が平行に重なり一体化して1つのスリットとなった構造
のものが使用されている。
【0018】さて、連続して走行する帯状材(被塗装
材)22の塗装に際しては、流量調整弁23,23を介してヘ
ッダ−21の2つの室へそれぞれ“塗布液”と“この塗布
液に不溶な液体”が供給される。なお、“塗布液”はヘ
ッダ−21の前方(帯状材の進入側)の室へ、そして“塗
布液に不溶な液体”は塗膜の上面に重なるよう後方(帯
状材の進行方向側)の室に供給される。
材)22の塗装に際しては、流量調整弁23,23を介してヘ
ッダ−21の2つの室へそれぞれ“塗布液”と“この塗布
液に不溶な液体”が供給される。なお、“塗布液”はヘ
ッダ−21の前方(帯状材の進入側)の室へ、そして“塗
布液に不溶な液体”は塗膜の上面に重なるよう後方(帯
状材の進行方向側)の室に供給される。
【0019】ヘッダ−21に供給された“塗布液”は、従
来のカ−テンフロ−コ−ティングの場合と同様にヘッダ
−出口部のスリット状開口から流下して塗布液カ−テン
24を形成するが、この本発明例では“塗布液に不溶な液
体”が供給された後方の室もヘッダ−出口部において塗
布液流出スリットと平行して重なり合うようにスリット
を開口しているので、ヘッダ−21の出口(スリット部)
では前記塗布液カ−テン24と“塗布液に不溶な液体”の
カ−テン(補助カ−テン25)が平行流として重なり、2
層の液流カ−テンとなって流下する。なお、この場合に
補助カ−テン25が塗布液カ−テン24の後方側(帯状材の
進行方向側)となるので、塗布液カ−テン24の方が帯状
材22の上面に被着し補助カ−テン(塗布液に不溶な液体
のカ−テン)25がその塗膜の上面に被さるように液膜を
造る。
来のカ−テンフロ−コ−ティングの場合と同様にヘッダ
−出口部のスリット状開口から流下して塗布液カ−テン
24を形成するが、この本発明例では“塗布液に不溶な液
体”が供給された後方の室もヘッダ−出口部において塗
布液流出スリットと平行して重なり合うようにスリット
を開口しているので、ヘッダ−21の出口(スリット部)
では前記塗布液カ−テン24と“塗布液に不溶な液体”の
カ−テン(補助カ−テン25)が平行流として重なり、2
層の液流カ−テンとなって流下する。なお、この場合に
補助カ−テン25が塗布液カ−テン24の後方側(帯状材の
進行方向側)となるので、塗布液カ−テン24の方が帯状
材22の上面に被着し補助カ−テン(塗布液に不溶な液体
のカ−テン)25がその塗膜の上面に被さるように液膜を
造る。
【0020】上述のように塗布液カ−テン24と重なり合
わせて補助カ−テン25を形成させると、ノズル出口の見
掛けの液流カ−テン厚みが非常に厚くなり、そのためカ
−テンが安定化して膜切れや振動が防止されるので、塗
膜表面は非常に平滑なものとなる。このため、コ−ティ
ングノズルと帯状材面との距離を50〜100mm程度に
離しても美麗な塗装を行うことができる。
わせて補助カ−テン25を形成させると、ノズル出口の見
掛けの液流カ−テン厚みが非常に厚くなり、そのためカ
−テンが安定化して膜切れや振動が防止されるので、塗
膜表面は非常に平滑なものとなる。このため、コ−ティ
ングノズルと帯状材面との距離を50〜100mm程度に
離しても美麗な塗装を行うことができる。
【0021】特に、補助カ−テン25として液体金属(水
銀等)を用いた場合には、ノズル出口の塗膜平均比重や
膜厚が一層大きくなって安定度が増すと共に、液膜間の
界面張力が大きいため帯状材22に塗布される塗膜と補助
カ−テン25との界面においてレベリングが著しく促進さ
れ、平滑で均一な塗膜を得る上で非常に好ましい結果が
もたらされる。
銀等)を用いた場合には、ノズル出口の塗膜平均比重や
膜厚が一層大きくなって安定度が増すと共に、液膜間の
界面張力が大きいため帯状材22に塗布される塗膜と補助
カ−テン25との界面においてレベリングが著しく促進さ
れ、平滑で均一な塗膜を得る上で非常に好ましい結果が
もたらされる。
【0022】つまり、塗装時における塗膜のレベリング
性は、次の式で表される「ニュ−トン流体の正弦波状山
高さが半分になる時間(T1/2)」によって判断すること
ができる。
性は、次の式で表される「ニュ−トン流体の正弦波状山
高さが半分になる時間(T1/2)」によって判断すること
ができる。
【0023】上記式からも明らかなように、正弦波状山
高さ(うねり)の半減期は塗膜の表面張力に反比例し粘
度に比例するので、レベリングを促進させるためには、
表面張力を大きくし粘度を小さくすることが有効であ
る。しかるに、通常の溶剤型塗料の空気中の表面張力は
30dyn/cm程度でしかないのに対して液体金属の表面張
力は400dyn/cm以上であり、そのため、液体金属と接
触させることでレベリング性を大幅に向上させることが
できる訳である。
高さ(うねり)の半減期は塗膜の表面張力に反比例し粘
度に比例するので、レベリングを促進させるためには、
表面張力を大きくし粘度を小さくすることが有効であ
る。しかるに、通常の溶剤型塗料の空気中の表面張力は
30dyn/cm程度でしかないのに対して液体金属の表面張
力は400dyn/cm以上であり、そのため、液体金属と接
触させることでレベリング性を大幅に向上させることが
できる訳である。
【0024】このようにしてレベリングが終了した塗装
帯状材は乾燥炉に送られて塗膜の乾燥・硬化がなされる
が、前記補助カ−テンの膜(塗布液に不溶な液体の膜)
は乾燥炉に入る前に分離回収される。なお、この補助カ
−テンは“塗布液に不溶な液体”から成るものであるか
ら、塗膜上を覆っている補助カ−テンの分離は帯状材を
傾斜させる等の方法によって容易に行うことができる。
もっとも、液体金属のような電磁流体や磁性流体から成
る補助カ−テン膜の場合には、電磁場を利用して回収す
ることもできる。
帯状材は乾燥炉に送られて塗膜の乾燥・硬化がなされる
が、前記補助カ−テンの膜(塗布液に不溶な液体の膜)
は乾燥炉に入る前に分離回収される。なお、この補助カ
−テンは“塗布液に不溶な液体”から成るものであるか
ら、塗膜上を覆っている補助カ−テンの分離は帯状材を
傾斜させる等の方法によって容易に行うことができる。
もっとも、液体金属のような電磁流体や磁性流体から成
る補助カ−テン膜の場合には、電磁場を利用して回収す
ることもできる。
【0025】ところで、帯状材に塗布された塗膜のレベ
リング性は塗膜を低温加熱することによっても向上する
ので、適宜の手段によって塗膜の低温加熱を行うこと
は、平滑で美麗な塗装を行う上で極めて望ましい。図2
は、加熱手段によって補助カ−テンを加熱することで塗
膜の温度を上昇させ、これによりレベリング性の更なる
向上を図る等の手立てを講じた本発明例の説明図であ
る。
リング性は塗膜を低温加熱することによっても向上する
ので、適宜の手段によって塗膜の低温加熱を行うこと
は、平滑で美麗な塗装を行う上で極めて望ましい。図2
は、加熱手段によって補助カ−テンを加熱することで塗
膜の温度を上昇させ、これによりレベリング性の更なる
向上を図る等の手立てを講じた本発明例の説明図であ
る。
【0026】即ち、この例では、ヘッダ−21に供給され
た“塗布液”と“塗布液に不溶な液体”とをヘッダ−出
口部のスリットから“塗布液カ−テン24と補助カ−テン
25とが重なった2層の液流カ−テン”として流下させる
点では図1で示した例と同じであるが、ヘッダ−出口部
(ノズル出口部)に交流磁場を造るためのコイル26が設
けられ、かつヘッダ−21の下流側に塗装材面と対向させ
て誘導加熱装置27が配置されている点が異なっている。
た“塗布液”と“塗布液に不溶な液体”とをヘッダ−出
口部のスリットから“塗布液カ−テン24と補助カ−テン
25とが重なった2層の液流カ−テン”として流下させる
点では図1で示した例と同じであるが、ヘッダ−出口部
(ノズル出口部)に交流磁場を造るためのコイル26が設
けられ、かつヘッダ−21の下流側に塗装材面と対向させ
て誘導加熱装置27が配置されている点が異なっている。
【0027】このように、ヘッダ−出口部にコイル26を
取付けて制御された交流磁場を造ってやると、補助カ−
テン用の“塗布液に不溶な液体”が液体金属の場合に
は、前記交流磁場によって補助カ−テン25が塗布液カ−
テン24側に適宜の磁気圧で押し込まれこととなり、その
ため機械的な接触なしに塗膜厚の適正な制御を行うこと
が可能になる。
取付けて制御された交流磁場を造ってやると、補助カ−
テン用の“塗布液に不溶な液体”が液体金属の場合に
は、前記交流磁場によって補助カ−テン25が塗布液カ−
テン24側に適宜の磁気圧で押し込まれこととなり、その
ため機械的な接触なしに塗膜厚の適正な制御を行うこと
が可能になる。
【0028】また、誘導加熱装置27によって対向する補
助カ−テン(塗布液に不溶な液体の層)25を加熱してや
ると、この補助カ−テン25を媒体として塗膜の低温加熱
がなされるので塗膜の粘度が低下し、塗膜のレベリング
性が向上する。そのため、補助カ−テン25と接触させた
ことによる界面張力の増大と相俟って塗膜のレベリング
が速やかに促進され、一段と平滑な塗膜を得ることがで
きる。ここで、補助カ−テン25の加熱は電気ヒ−タ−等
による輻射加熱によっても構わないことは既述した通り
である。
助カ−テン(塗布液に不溶な液体の層)25を加熱してや
ると、この補助カ−テン25を媒体として塗膜の低温加熱
がなされるので塗膜の粘度が低下し、塗膜のレベリング
性が向上する。そのため、補助カ−テン25と接触させた
ことによる界面張力の増大と相俟って塗膜のレベリング
が速やかに促進され、一段と平滑な塗膜を得ることがで
きる。ここで、補助カ−テン25の加熱は電気ヒ−タ−等
による輻射加熱によっても構わないことは既述した通り
である。
【0029】なお、補助カ−テンを媒介した塗膜の加熱
温度は30〜100℃程度が適当であるが、事前に「塗
布液粘度と温度との関係」調査しておき、塗布液粘度が
最も低くなる温度を把握しておくのが良い。即ち、塗料
等では一般に温度によって粘度が変化する。例えば、図
3は温度による塗料の粘度変化を示したグラフである
が、これからも明らかなように、塗料は温度が30〜1
00℃程度にまで上昇すると粘度が大きく低下して流動
性が向上し、レベリング時間が短くなる。
温度は30〜100℃程度が適当であるが、事前に「塗
布液粘度と温度との関係」調査しておき、塗布液粘度が
最も低くなる温度を把握しておくのが良い。即ち、塗料
等では一般に温度によって粘度が変化する。例えば、図
3は温度による塗料の粘度変化を示したグラフである
が、これからも明らかなように、塗料は温度が30〜1
00℃程度にまで上昇すると粘度が大きく低下して流動
性が向上し、レベリング時間が短くなる。
【0030】低温加熱により塗膜のレベリングが進行し
た塗装帯状材は乾燥炉28に送られ、ガスジェットノズル
29からの熱風等によって乾燥・硬化せしめられるが、塗
膜上に塗布されている補助カ−テン(塗布液に不溶な液
体)25の膜は、乾燥炉28に入る直前にデフレクタ−ロ−
ルによる曲げ部等で剥がされ、タンク30等に回収され
る。そして、回収された補助カ−テン用流体(塗布液に
不溶な液体)はフィルタ−でろ過され、ポンプ31により
再びヘッダ−21へ送られて再利用される。勿論、補助カ
−テン用流体(塗布液に不溶な液体)が磁性流体の場合
には磁石等を使って回収しても良い。
た塗装帯状材は乾燥炉28に送られ、ガスジェットノズル
29からの熱風等によって乾燥・硬化せしめられるが、塗
膜上に塗布されている補助カ−テン(塗布液に不溶な液
体)25の膜は、乾燥炉28に入る直前にデフレクタ−ロ−
ルによる曲げ部等で剥がされ、タンク30等に回収され
る。そして、回収された補助カ−テン用流体(塗布液に
不溶な液体)はフィルタ−でろ過され、ポンプ31により
再びヘッダ−21へ送られて再利用される。勿論、補助カ
−テン用流体(塗布液に不溶な液体)が磁性流体の場合
には磁石等を使って回収しても良い。
【0031】なお、コ−ティングノズルと帯状材面との
距離やスリット間隔は、帯状材の種類,塗膜厚或いは送
り速度に応じて調整されることは勿論である。
距離やスリット間隔は、帯状材の種類,塗膜厚或いは送
り速度に応じて調整されることは勿論である。
【0032】
【実施例】本発明例として図2に示したカ−テンフロ−
型塗装装置を用い、帯状鋼板に一般ポリエステル系塗料
を連続的に塗布する塗装試験を実施した。なお、この試
験では、補助カ−テン用流体(塗布液に不溶な液体)と
して水銀を使用した。
型塗装装置を用い、帯状鋼板に一般ポリエステル系塗料
を連続的に塗布する塗装試験を実施した。なお、この試
験では、補助カ−テン用流体(塗布液に不溶な液体)と
して水銀を使用した。
【0033】この塗装試験の結果(仕上がり塗膜表面性
状)を、従来のロ−ルコ−ティング法,カ−テンフロ−
コ−ティング法及びエクストゥル−ジョンコ−ティング
法での結果と比較し、表1に示した。
状)を、従来のロ−ルコ−ティング法,カ−テンフロ−
コ−ティング法及びエクストゥル−ジョンコ−ティング
法での結果と比較し、表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1に示される結果からも、本発明法によ
ると、塗料の粘度や塗装速度に格別な影響をそれほど受
けることなく、帯状鋼板の美麗塗装を安定して行うこと
が可能になることを確認できる。また、このように安定
した塗装は、乾燥塗膜厚が10〜200μmの広い範囲
でも十分に行えることも確認した。
ると、塗料の粘度や塗装速度に格別な影響をそれほど受
けることなく、帯状鋼板の美麗塗装を安定して行うこと
が可能になることを確認できる。また、このように安定
した塗装は、乾燥塗膜厚が10〜200μmの広い範囲
でも十分に行えることも確認した。
【0036】
【効果の総括】以上に説明した如く、この発明によれ
ば、各種帯状材の平滑で美麗な連続塗装を安定して実施
することが可能になり、帯状塗装品の生産性及び品質を
著しく向上することができるなど、産業上有用な効果が
もたらされる。
ば、各種帯状材の平滑で美麗な連続塗装を安定して実施
することが可能になり、帯状塗装品の生産性及び品質を
著しく向上することができるなど、産業上有用な効果が
もたらされる。
【図1】本発明に係る塗装方法例の概要説明図である。
【図2】本発明塗装方法の別例に関する概要説明図であ
る。
る。
【図3】塗料温度による塗料粘度の変化状態を示したグ
ラフである。
ラフである。
【図4】カ−テンフロ−コ−ティングの説明図である。
【図5】エクストゥル−ジョンコ−ティングの説明図で
ある。
ある。
1 スリット状ノズル 2 塗布液カ−テン 3 コンベアベルト 4 被塗装材 11 スリット 12 ダイ 13 被塗装材 14 バックアップロ−ル 21 ヘッダ− 22 帯状材(被塗装材) 23 流量調整弁 24 塗布液カ−テン 25 補助カ−テン 26 交流磁場を造るためのコイル 27 誘導加熱装置 28 乾燥炉 29 ガスジェットノズル 30 タンク 31 ポンプ
Claims (2)
- 【請求項1】 走行する帯状材にスリット状ノズルから
流下させて形成した塗布液のカ−テンを連続的に被着さ
せるように塗布するカ−テンフロ−コ−ティングにおい
て、前記塗布液カ−テンの塗膜上面となる側にこれと重
なり合う“塗布液に不溶な液体”の補助カ−テンを形成
しつつ塗布を行うことを特徴とする、帯状材の連続塗装
方法。 - 【請求項2】 加熱手段によって補助カ−テンを加熱し
ながら塗布を行うことを特徴とする、請求項1に記載の
帯状材の連続塗装方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7531093A JPH06262128A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 帯状材の連続塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7531093A JPH06262128A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 帯状材の連続塗装方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06262128A true JPH06262128A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=13572561
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7531093A Pending JPH06262128A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 帯状材の連続塗装方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06262128A (ja) |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP7531093A patent/JPH06262128A/ja active Pending
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