JPH062639A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JPH062639A
JPH062639A JP4156974A JP15697492A JPH062639A JP H062639 A JPH062639 A JP H062639A JP 4156974 A JP4156974 A JP 4156974A JP 15697492 A JP15697492 A JP 15697492A JP H062639 A JPH062639 A JP H062639A
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JP
Japan
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fuel ratio
air
region
lean
egr
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Withdrawn
Application number
JP4156974A
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English (en)
Inventor
Tomomi Watanabe
友巳 渡辺
Junichi Taga
淳一 田賀
Kazuhiko Hashimoto
一彦 橋本
Toshihide Yamamoto
寿英 山本
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転状態に応じて空燃比をリーン側とリッチ
側とに相互に切換えるものにおいて、リッチ側からリー
ン側への空燃比切換えに伴う失火のおそれを防止しつ
つ、空燃比切換えに伴うトルクショックの防止を図る。 【構成】 λ>1のリーン側空燃比が設定されるリーン
領域と、このリーン領域に隣接して領域設定されてλ≦
1のリッチ側空燃比が設定されるリッチ領域とに運転状
態に応じて相互に切換える空燃比制御手段33と、排気
を再循環させるEGR手段19と、点火プラグを点火さ
せる点火手段26とを備える。EGR手段による環流ガ
スのEGR率を増大制御するものであって、リッチ領域
の少なくともリーン領域に隣接する領域で作動されるE
GR率増大制御手段36を設ける。空燃比制御手段にお
けるリッチ領域からリーン領域への切換え時に、点火手
段の点火エネルギーを一時的に増大制御する点火エネル
ギー増大制御手段35を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転状態に応じて、空
燃比を理論空燃比よりリーン側とリッチ側とに相互に切
換えるように構成されたエンジンの制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のエンジンの制御装置
として、運転状態に応じて空燃比をリーン側とリッチ側
とに相互に切換えて、リーンバーンによる燃費向上とリ
ッチ側空燃比による高出力の確保とを図りつつ、窒素酸
化物(NOx)増大の抑制を図るものが知られており、
中でも、リーン側からリッチ側への空燃比切換え時のア
ップ側のトルクショックおよびリッチ側からリーン側へ
の空燃比切換え時のダウン側のトルクショックをそれぞ
れ点火時期の遅角制御により緩和するようにしたものが
知られている(特開昭60−13953号公報参照)。
これは、上記リーン側からリッチ側への空燃比切換えに
おいて点火時期を遅角してトルクダウンを生じさせて、
このトルクダウンとリーン側からリッチ側への空燃比切
換えによるトルクアップとを相殺させ、また、上記リッ
チ側からリーン側への空燃比切換えにおいてその切換え
の前にあらかじめ点火時期を徐々に遅角させ、その後、
上記空燃比切換えおよび点火時期の進角を一気に行なう
ことにより、空燃比切換えによるトルクダウンと点火時
期の進角によるトルクアップとの相殺を図るものである
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記点火時期
の遅角制御は、点火時期を遅角するものであるため、本
来得られるべきトルクが抑制されて、出力の低下および
燃費の悪化を招くという不都合がある。
【0004】この燃費の悪化を招くという不都合を解消
するために、排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculat
ion ;以下、EGRという)を行なう手段を設け、上記
リーン側からリッチ側への空燃比切換えに際しEGR率
の増大制御を行なうことにより、上記リーン側からリッ
チ側への空燃比切換えの際のトルクショックを緩和させ
ることが考えられる。すなわち、上記空燃比切換えと同
時に不活性ガスである環流ガスの増大により燃焼を緩慢
にさせることにより、上記空燃比切換えに伴うアップ側
のトルクショックと相殺させることが考えられる。
【0005】ところが、この場合、上記と逆にリッチ側
からリーン側への空燃比切換えに同期して上記増大され
たEGR率を一気に低減させる制御を行なっても、上記
EGR手段の配管系に残存した環流ガス、すなわち、E
GRバルブ下流側の配管系に残存している上記増大制御
時の環流ガスが燃焼室に導入されてしまい、この導入さ
れた残存環流ガスにより一時的にオーバーEGRとなる
場合がある。このオーバーEGRが生じた場合、空燃比
がリッチ側からリーン側へ一気に切換えられて吸入空気
量に対する燃料量の割合が一気に低減されているにも拘
らず、EGR流量が上記残存環流ガスの分増えるため、
失火の発生するおそれがある。そして、失火が発生した
場合、それにより大きなトルクショックが発生する。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、運転状態に応
じて空燃比をリーン側とリッチ側とに相互に切換えるも
のにおいて、リッチ側からリーン側への空燃比切換えに
伴う失火のおそれを防止しつつ、空燃比切換えに伴うト
ルクショックの防止を図る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、理論空燃比よりもリーン側
の空燃比が設定されるリーン領域とこのリーン領域に隣
接して領域設定されて上記理論空燃比を含む理論空燃比
よりもリッチ側の空燃比が設定されるリッチ領域とに運
転状態に応じて相互に切換える空燃比制御手段と、排気
を再循環させるEGR手段と、点火プラグを点火させる
点火手段とを備えたものを前提とする。このものにおい
て、上記EGR手段による環流ガスのEGR率を増大制
御するものであって、上記リッチ領域の少なくとも上記
リーン領域に隣接する領域で作動されるEGR率増大制
御手段を設ける。そして、上記空燃比制御手段における
上記リッチ領域からリーン領域への切換え時に、上記点
火手段の点火エネルギーを一時的に増大制御する点火エ
ネルギー増大制御手段とを備える構成とするものであ
る。
【0008】また、請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の発明において、空燃比制御手段におけるリーン
領域の空燃比を空燃比値16を除きかつ空燃比値16よ
り大きい値に設定する。そして、EGR手段におけるリ
ーン領域のEGR率をリッチ領域のEGR率より小さく
設定する構成とするものである。
【0009】さらに、請求項3記載の発明は、上記請求
項1記載の発明において、空燃比制御手段におけるリッ
チ領域を、リーン領域に隣接して領域設定されて理論空
燃比にほぼ等しい空燃比が設定されるλ=1領域と、こ
のλ=1領域に隣接して領域設定されて上記λ=1領域
の設定空燃比を含まずかつ理論空燃比よりリッチ側の空
燃比が設定されるエンリッチ領域とにより構成する。そ
して、EGR率増大制御手段を上記λ=1領域で作動さ
せてEGR率を最大とするように構成するものである。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
運転状態に応じて空燃比制御手段によりリーン領域から
リッチ領域へ空燃比が切換えられる場合、この空燃比切
換えに伴いEGR率増大制御手段が作動されてEGR率
が増大される。このEGR率の増大により燃焼室内に導
入される不活性ガスである環流ガスが増大するため燃焼
が緩慢となり、その結果生じるトルクダウンと上記リッ
チ側への空燃比切換えに伴うトルクアップとが相殺され
てトルクショックの防止が図られる。しかも、EGR率
が増大されて、燃焼室内に導入される環流ガスが増大す
るため、燃焼温度の上昇が抑制されてNOx増大が抑制
されるとともに、燃費の改善が図られる。
【0011】一方、上記空燃比制御手段によりリッチ領
域からリーン領域へ空燃比が切換えられる場合、この空
燃比切換えに伴い上記EGR率増大制御手段の作動が停
止されて増大前の状態に戻されるとともに、点火エネル
ギー増大制御手段により点火手段の点火エネルギーが一
時的に増大される。このため、上記EGR率増大が停止
されて燃焼が活発化し、その分トルクアップが図られ、
このトルクアップと上記リーン領域への空燃比切換えに
伴うトルクダウンとが相殺されてトルクショックの防止
が図られる。この場合、上記EGR率が増大された状態
での残存環流ガスがEGR率低減後に燃焼室内に導入さ
れて一時的にオーバーEGR状態になっても、上記点火
エネルギーが一時的に増大されて着火性が向上するため
失火の発生が防止される。
【0012】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明による作用に加えて、空燃比制御手段に
よるリーン領域とリッチ領域との切換えが、NOxの発
生が最大となる空燃比値16を飛ばして一気に行われる
ため、上記NOxの増大が効果的に抑制される。しか
も、リーン領域でのEGR率がリッチ領域でのそれより
小さく設定されているため、燃費の改善を図りつつ燃焼
の不安定化の防止が図られる。
【0013】さらに、請求項3記載の発明では、上記請
求項1記載の発明による作用に加えて、運転状態に応じ
て、空燃比制御手段によりリーン領域、λ=1領域およ
びエンリッチ領域の各領域に切換えられるため、より燃
費の改善が図られる。しかも、上記λ=1領域でEGR
率が最大となるため、NOxの発生が最大となる空燃比
領域の近傍での燃焼温度の上昇が抑制されて、NOx増
大の抑制がより効果的に図られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、本発明の実施例に係るエンジンの
制御装置を適用したエンジンを示す。同図において、1
はエンジンであり、このエンジン1はシリンダ2を形成
するシリンダブロック3と、このシリンダブロック3の
上面に接合されたシリンダヘッド4と、上記シリンダ2
内を往復動するピストン5とを備えている。そして、上
記シリンダ2内において、上記シリンダヘッド4の下面
および上記ピストン5の頂面により区画されて燃焼室6
が形成されており、この燃焼室6の頂面に所定の点火タ
イミングおよび所定の点火エネルギーで点火制御される
点火プラグ7が取付けられている。
【0016】上記燃焼室6には、吸気通路8の下流端を
構成する吸気ポート9と、排気通路10の上流端を構成
する排気ポート11とが開口されている。上記吸気ポー
ト9の上記燃焼室6の開口部に吸気弁12が、また、上
記排気ポート11の上記燃焼室6の開口部に排気弁13
がそれぞれ設けられている。これら吸排気弁12,13
は図示しない動弁機構により所定のタイミングで開閉さ
れて上記燃焼室6に吸気を導入して排気を導出するよう
になっている。
【0017】上記吸気通路8は上流端がエアクリーナ1
4を介して大気に開放され、このエアクリーナ14から
下流側には吸入空気量(負荷)を検出するエアフローメ
ータ15と、吸入空気量を調節するスロットル弁16
と、上記吸気ポート9の燃焼室6の開口部に向けて所定
の設定空燃比に基いて燃料を噴射する燃料噴射弁17と
が、この順に配設されている。また、上記排気通路10
は下流端がキャタリスト18を介して大気に開放されて
いる。
【0018】また、19は上記排気通路10の排気を上
記吸気通路8に再循環させるEGR手段である。このE
GR手段19は、上流端が上記キャタリスト18の上流
側の排気通路10に開口しかつ下流端が上記スロットル
弁16の下流側位置の吸気通路8に開口したEGR通路
20と、このEGR通路20の上記吸気通路8寄りの中
間位置に介在されて再循環させる排気環流ガス量(EG
R量)の調節を行なうEGRバルブ21と、このEGR
バルブ21を所定の開度に作動する作動源としての負圧
を供給する第1および第2ソレノイドバルブ22,23
とから構成されている。
【0019】上記第1ソレノイドバルブ22は上記スロ
ットル弁16より下流側位置の吸気通路8から負圧を導
入し、上記第2ソレノイドバルブ23は上記スロットル
弁16より上流側位置の吸気通路8から大気側の通路内
圧力を導入するようになっており、両ソレノイドバルブ
22,23がコントロールユニット(以下、ECUとい
う)24から出力される信号によりそれぞれ開度制御さ
れて上記EGRバルブ21に所定の負圧を供給して上記
EGRバルブ21を所定の設定EGR率(吸入空気流量
に対するEGR流量の比率)に基いた開度に開閉するよ
うになっている。また、上記ECU24にはEGRバル
ブ21の開度を検出するEGRバルブ開度センサ25が
接続され、このEGRバルブ開度センサ25からの出力
に基いて上記EGRバルブ21が上記設定EGR率に基
く所定の開度になるように上記両ソレノイドバルブ2
2,23の開閉制御が行われるようになっている。
【0020】さらに、26は上記点火プラグ7をノーマ
ル点火状態と、このノーマル点火状態より点火エネルギ
ーが増大したアップ点火状態で点火させる点火手段であ
る。この点火手段26は、図2に詳細を示すように、イ
グナイタ27と、DC−DCコンバータ28と、コイル
29と、このコイル29からの2次電流を点火プラグご
とに分配するディストリビュータ30(図1参照)とを
備えている。
【0021】上記イグナイタ27は上記ECU24から
のノーマル点火信号IGTの出力を受けて上記コイル2
9への通電のON信号を与えるようになっている。ま
た、上記DC−DCコンバータ28は上記ECU24か
らのアップ点火信号IGEの出力を受けて上記ノーマル
点火信号IGTに加えて上記コイル29への通電のON
信号を所定回数強制的に与えるようになっている。つま
り、コイル29への通電時間を長くするようになってい
る。これにより、図3に示すように、上記アップ点火信
号IGEに基くアップ点火状態の場合(同図に一点鎖線
で示す場合)、上記コイル29からの2次電流に対する
放電時間が、上記ノーマル点火信号IGTに基くノーマ
ル点火状態の場合(同図に実線で示す場合)よりも所定
時間長くなり、その結果、上記点火プラグ7での点火エ
ネルギーが増大するようになっている。
【0022】上記ECU24には、上述のエアフローメ
ータ15と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数
センサ31とから構成された運転状態検出手段32が接
続されている。そして、上記ECU24は、図4に示す
ように、上記運転状態検出手段32からの負荷とエンジ
ン回転数とにより特定される運転状態に応じて空燃比領
域を設定する空燃比制御手段33と、上記運転状態に応
じて上記EGR手段19のEGRバルブ21の開度を所
定の設定EGR率に基く開度に開閉制御するEGR制御
手段34と、上記空燃比領域に応じて上記点火手段26
を上記アップ点火状態にする点火エネルギー増大制御手
段35とを備えている。
【0023】上記空燃比制御手段33は、理論空燃比よ
り稀薄側、すなわち、理論空燃比に対する設定空燃比の
比であるλ値が1より大となる所定のリーン側空燃比が
設定されるリーン領域と、上記理論空燃比にほぼ等しい
空燃比が設定されるλ=1領域と、上記理論空燃比より
過濃側、すなわち、上記λ値が1より小となる所定のリ
ッチ側空燃比が設定されるエンリッチ領域との空燃比領
域を運転状態に応じて設定し、この空燃比領域に応じて
空燃比を切換えるようになっている。上記空燃比領域の
設定は、あらかじめ記憶されたマップに基いて行われ
る。このマップは、図5に示すように、エンジン回転数
が所定の回転数より小さくかつ負荷が所定の負荷より小
さい低回転・低負荷領域をリーン領域Aとし、また、こ
のリーン領域Aの高回転側もしくは高負荷側に隣接する
中回転・中負荷領域をλ=1領域Bとし、また、このλ
=1領域Bの高回転側もしくは高負荷側に隣接する高回
転・高負荷領域をエンリッチ領域Cとするように定めら
れている。そして、これらの各領域A,B,Cでの設定
空燃比に基いて燃料噴射弁17への燃料供給が行われる
ようになっている。
【0024】そして、上記リーン側空燃比はNOx発生
が最大となる空燃比の値16近傍を除きかつこの値16
より大きい値、例えば23〜25の値に設定し、上記リ
ッチ側空燃比は理論空燃比を値15とした場合、例えば
値14以下に設定されており、運転状態に応じて上記リ
ーン側空燃比、理論空燃比およびリッチ側空燃比に一気
に切換えることにより、上記NOxの発生量が最大とな
る空燃比範囲を飛ばしてNOxの発生を抑制するように
なっている。
【0025】上記EGR制御手段34は、上記リーン領
域Aにおいて比較的小さい所定のEGR率aを、上記λ
=1領域Bにおいて上記EGR率aに所定の増大分を加
えた最大のEGR率bを、上記エンリッチ領域Cにおい
て上記EGR率bより小さい所定のEGR率cをそれぞ
れ設定するようになっている。つまり、上記空燃比制御
手段33による空燃比領域の切換えに同期してEGR率
が切換えられるようになっている。
【0026】上記点火エネルギー増大制御手段35は、
上記空燃比制御手段33により上記λ=1領域Bから上
記リーン領域Aに切換えられた場合、その切換え直後の
所定のわずかな時間だけ上記DC−DCコンバータ28
にアップ点火信号IGEを出力するようになっている。
このアップ点火信号IGEを出力する時間は、図6に示
すように、上記λ=1領域Bからリーン領域Aへの切換
えに伴って上記EGR制御手段34によりEGR率bか
らEGR率aへ切換えられた時点t1 から、EGRバル
ブ21の下流側のEGR通路20に残存した切換え前E
GR率bでの環流ガス(同図にGで示す斜線の範囲の部
分)が吸気通路8を介して燃焼室6に排出されて上記E
GR率aによるEGR量になる時点t2 までのわずかな
時間とほぼ等しい時間に設定されている。そして、この
時間の経過後、上記アップ点火信号IGEがOFFにさ
れて、上記ノーマル点火信号IGTによるノーマル点火
が行われる。つまり、上記残存環流ガスに起因するオー
バーEGRによって失火発生が生じるおそれのある時間
(時点t1 〜t2 の間)、点火エネルギーを増大するよ
うになっている。
【0027】次に、上記空燃比制御手段33、EGR制
御手段34および点火エネルギー増大制御手段35によ
る制御について、図7に基いて具体的に説明する。ま
ず、ステップS1でエアフローメータ15からの吸入空
気量と、エンジン回転数センサ31からのエンジン回転
数とを読込み、これらの検出値に基いて現在の運転状態
に応じて空燃比の設定をステップS2で行なう。この空
燃比の設定は、あらかじめ記憶された図5に示す上述の
マップに基いて、現在の運転状態がリーン領域A、λ=
1領域Bもしくはエンリッチ領域Cのいずれにあるかに
よって各領域に応じて定められた空燃比を設定する。こ
のステップS2が上記空燃比制御手段33を構成する。
【0028】次に、ステップS3で上記ステップS2で
設定された空燃比領域に応じて現在の運転状態に対する
EGR率の設定を行なう。このEGR率の設定は、上記
空燃比領域に対応するEGR率としてあらかじめ設定さ
れた上記マップに基いて行ない、現在の運転状態がリー
ン領域AであればEGR率aを、λ=1領域Bであれば
EGR率bを、エンリッチ領域CであればEGR率cを
それぞれ設定する。
【0029】そして、ステップS4〜S6により現在の
運転状態がλ=1領域Bからリーン領域Aへの切換え時
点であるか否かを判別し、切換え時点であれば点火エネ
ルギー増大制御手段35を作動させる。すなわち、ステ
ップS4で前回の運転状態における設定空燃比を読込
み、ステップS5でその前回の設定空燃比がλ=1領域
でのものであったか否かを判別する。そして、前回の設
定空燃比がλ=1である場合、ステップS6に進み、こ
のステップS6で現在の設定空燃比がリーン領域でのも
のであるか否かを判別する。それがリーン側空燃比であ
れば、運転状態がちょうどλ=1領域Bからリーン領域
Aへ切換えられた時点であると判断してステップS7に
進む。ステップS7ででは上記ステップS3で設定され
たEGR率aに基いてEGR手段19を制御する。この
制御は、上記EGR率aに基くEGR流量となるように
上記EGR手段19の第1および第2ソレノイドバルブ
22,23に制御信号を出力することにより行なう。そ
して、ステップS8でDC−DCコンバータ29にアッ
プ点火信号IGEを出力し、このアップ点火信号IGE
をステップS9で設定したタイマーの所定の積算時間中
継続する。この積算時間が経過したら、ステップS10
で上記アップ点火信号IGEの出力を停止してリターン
する。
【0030】一方、上記ステップS5で前回の設定空燃
比がλ=1領域Bのものではない場合、ステップS11
で現在の設定空燃比がリーン側空燃比であるか否かを判
別し、現在の設定空燃比がリーン側空燃比であればステ
ップS12で上記ステップS3で設定されたEGR率a
に基いて、リーン側空燃比でなければステップS13で
EGR率bもしくはcに基いてそれぞれEGR手段19
を作動させてリターンする。また、上記ステップS6で
現在の設定空燃比がリーン側空燃比ではない場合、すな
わち、運転状態が前回から継続してλ=1領域にある場
合もしくはλ=1領域からエンリッチ領域に移行した場
合、ステップS14で上記ステップS3で設定されたE
GR率bもしくはcに基いてEGR手段19を作動させ
てリターンする。
【0031】つまり、現在の運転状態がλ=1領域Bか
らリーン領域Aへの切換え時点である場合、EGR率を
bからaに切換えるとともに、点火手段26をアップ点
火状態にして点火エネルギーをステップS9による所定
時間だけ増大させるようになっており、他の場合、空燃
比領域に応じて設定された各EGR率a,b,cでEG
R手段19を制御するようになっている。そして、上記
制御の内、上記ステップS3、S7,S12,S13お
よびS14がEGR制御手段34を、上記ステップS
8,S9およびS10が点火エネルギー増大制御手段3
5をそれぞれ構成している。また、上記EGR制御手段
34の内、ステップS3,S13および14がλ=1領
域においてEGR率を増大制御するためのEGR率増大
制御手段36を構成している。
【0032】なお、図1中37はバッテリを示す。
【0033】上記構成のエンジンの制御装置において、
運転状態が低回転・低負荷領域にある場合、空燃比制御
手段33によりリーン領域Aとされてリーン側空燃比が
設定されるとともに、上記EGR制御手段34によりE
GR率aが設定されてこのEGR率aに基くEGRが行
われる。このため、リーンバーンによる燃費改善に加え
て、図8に示すように、上記EGRによる燃費改善を図
ることができる。しかも、上記EGR率aは他の領域B
に比べて小さい値に設定されているため、リーン領域A
における上記EGRによる燃焼の不安定化を防止して運
転性の悪化の防止を図ることができる。
【0034】そして、上記運転状態が高回転側もしくは
高負荷側に移行して上記リーン領域Aが上記空燃比制御
手段33によりλ=1領域Bに切換えられた場合、この
切換えに同期して上記EGR率増大制御手段36を介し
たEGR制御手段34によりEGR率がaからbに増大
される。このEGR率の増大により不活性ガスである排
気のEGR量が増大して燃焼が緩慢となる。この燃焼が
上記切換え時に急に緩慢となるのに伴いトルクダウンが
生じる一方、上記空燃比のリッチ側への切換えに伴いト
ルクアップが生じる。そして、両者が相殺される結果、
上記リーン領域Aからλ=1領域Bへの切換えに伴うト
ルクショックの緩和もしくは防止を図ることができる。
【0035】また、上記λ=1領域BではNOx発生が
最大となる空燃比に近い値の空燃比が設定されるが、上
記EGR制御手段34により設定されるEGR率が最大
EGR率bであるため、燃焼温度の上昇を効果的に抑制
することができ、NOxの増大を効果的に抑制すること
ができる。しかも、上記λ=1領域Bで最大EGR率b
にすることにより、上記リーン領域Aに加えてλ=1領
域Bにおいても、燃費改善を図ることができる。
【0036】逆に、上記λ=1領域Bから運転状態が低
回転側もしくは低負荷側に移行して上記空燃比制御手段
33によりリーン領域Aに切換えられる場合、この切換
えに同期して上記EGR制御手段34によりEGR率が
bからaに切換えられて低減される。これにより、上記
EGR率が低減された分燃焼が活発化し、その分トルク
アップが図られる。このため、このトルクアップと上記
空燃比のリーン側への切換えに伴うトルクダウンとが相
殺されてトルクショックの緩和もしくは防止を図ること
ができる。また、上記切換えに際し、上記EGR率切換
え前のEGR率bでの残存環流ガスがEGR率切換え後
に燃焼室内に導入されて一時的にオーバーEGR状態に
なっても、上記空燃比およびEGR率の切換えと同時に
点火エネルギー増大手段35により放電時間が増大され
て点火エネルギーが所定の時間だけ一時的に増大される
ため、失火発生を防止することができ、燃焼性の向上を
図ることができる。すなわち、図9に示すように、上記
オーバーEGRによりEGR量がS1 より増大して失火
が発生する場合のトルク変動の増大を、上記燃焼性の向
上により防止することができ、この点においても上記ト
ルクショックの緩和に寄与することができる。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。すなわち、上記実施例では、リーン領域Aにおいて
もEGRを行なう場合を示しているが、これに限らず、
例えば上記リーン領域ではEGRを停止、すなわち、E
GR率を0とし、λ=1領域でEGR率増大制御手段に
より増大されるEGR率増大分に基いてEGRを初めて
行なうようにしてもよい。この場合においても、上記各
領域間での空燃比の相互切換えに伴うトルクショックの
緩和およびλ=1領域からリーン領域への切換えに際す
る残存環流ガスに起因する失火発生の防止などを上記実
施例と同様に図ることができる。
【0038】上記実施例では、エンリッチ領域Cにおい
てもEGR率cに基いてEGRを行なうようにしている
が、これに限らず、上記エンリッチ領域ではEGRを停
止してもよい。
【0039】上記実施例では、リッチ領域をλ=1領域
Bとエンリッチ領域Cとに分けているが、これに限ら
ず、各領域B,Cに分けずにリッチ領域として1つのリ
ッチ側空燃比を設定してもよい。
【0040】上記実施例では、点火エネルギーの増大を
コイル29への通電時間を長くすることにより行なって
いるが、これに限らず、例えば電流値を上げることによ
り行なってもよい。
【0041】また、上記実施例では、運転状態検出手段
32における負荷の検出をエアフローメータ27による
吸入空気量により行なってるが、これに限らず、例えば
軸トルクセンサによる軸トルク検出値などに基いて負荷
の検出を行なってもよい。
【0042】さらに、上記実施例では、空燃比制御手段
33でリーン領域Aもしくはエンリッチ領域Cの各領域
で1つの空燃比の値をそれぞれ設定するようにしている
が、これに限らず、例えば各領域で2つ以上の値を運転
状態に応じて段階的に設定するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明におけるエンジンの制御装置によれば、運転状態に応
じて空燃比制御手段によりリーン領域からリッチ領域へ
空燃比が切換えられる場合、この空燃比切換えに伴いE
GR率増大制御手段が作動されてEGR率が増大される
ため、不活性ガスである環流ガスの増大により燃焼を急
に緩慢にさせることができ、その結果生じるトルクダウ
ンと上記リッチ側への空燃比切換えに伴うトルクアップ
とを相殺させてトルクショックの緩和を図ることができ
る。
【0044】逆に、リッチ領域からリーン領域へ空燃比
が切換えられる場合、この空燃比切換えに伴い上記EG
R率増大制御手段の作動停止によりEGR率の増大が停
止されるとともに、点火エネルギー増大制御手段により
点火手段の点火エネルギーが一時的に増大されるため、
上記EGR率の増大停止により燃焼が活発化する分トル
クアップを図ることができ、このトルクアップと上記リ
ーン領域への空燃比切換えに伴うトルクダウンとの相殺
によりトルクショックの緩和を図ることができる。しか
も、この場合、上記EGR率の増大停止前の残存環流ガ
スにより一時的にオーバーEGR状態になっても、上記
点火エネルギーの増大により失火の発生を防止すること
ができ、トルクショックの防止および燃費の改善に寄与
することができる。
【0045】また、これらの効果に付随して、EGR率
増大制御手段の作動によるEGR率の増大により燃費の
改善に寄与することができるとともに、上記EGR率増
大制御手段の作動がリーン領域に隣接しリッチ領域への
切換え直後の領域で行われるため、燃焼室内に導入され
る不活性ガスである環流ガスにより、燃焼温度の上昇を
抑制することができ、NOx増大の抑制を図ることがで
きる。
【0046】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明による効果に加えて、空燃比制御手
段によるリーン領域とリッチ領域との切換えが、NOx
の発生が最大となる空燃比値16を飛ばして一気に行わ
れるため、上記NOxの増大を効果的に抑制することが
できる。しかも、リーン領域でのEGR率がリッチ領域
でのそれより小さく設定されているため、燃費の改善を
図りつつ燃焼の不安定化の防止を図ることができる。
【0047】さらに、請求項3記載の発明によれば、上
記請求項1記載の発明による効果に加えて、運転状態に
応じて空燃比制御手段によりリーン領域とλ=1領域と
エンリッチ領域とに切換えられるため、より燃費の改善
を図ることができる。しかも、上記λ=1領域でEGR
率が最大となるため、NOxの発生が最大となる空燃比
領域の近傍での燃焼温度の上昇の抑制を図るにことによ
り、NOx増大の抑制をより効果的に図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を適用したエンジンの簡略構成
図である。
【図2】点火手段を示すブロック構成図である。
【図3】ノーマル点火状態とアップ点火状態とにおける
2次電流と放電時間との関係図である。
【図4】上記実施例の制御装置を示す簡略ブロック構成
図である。
【図5】負荷とエンジン回転数との関係における空燃比
領域と設定EGR率とのマップである。
【図6】λ=1領域からリーン領域への切換え時におけ
るEGR量、空燃比および点火エネルギーの変化と時間
との関係図である。
【図7】ECUにおける制御を示すフローチャートであ
る。
【図8】運転状態がλ=1領域とリーン領域とにある場
合のEGR量と燃費率との関係図である。
【図9】運転状態がλ=1領域とリーン領域とにある場
合のEGR量とトルク変動との関係図である。
【符号の説明】
1 エンジン 7 点火プラグ 19 EGR手段 26 点火手段 33 空燃比制御手段 35 点火エネルギー増大制御手段 36 EGR率増大制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 A 7536−3G F02M 25/07 550 R F02P 3/00 B (72)発明者 山本 寿英 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 理論空燃比よりもリーン側の空燃比が設
    定されるリーン領域とこのリーン領域に隣接して領域設
    定されて上記理論空燃比を含む理論空燃比よりもリッチ
    側の空燃比が設定されるリッチ領域とに運転状態に応じ
    て相互に切換える空燃比制御手段と、排気を再循環させ
    るEGR手段と、点火プラグを点火させる点火手段とを
    備えたエンジンの制御装置において、 上記EGR手段による環流ガスのEGR率を増大制御す
    るものであって、上記リッチ領域の少なくとも上記リー
    ン領域に隣接する領域で作動されるEGR率増大制御手
    段と、 上記空燃比制御手段における上記リッチ領域からリーン
    領域への切換え時に、上記点火手段の点火エネルギーを
    一時的に増大制御する点火エネルギー増大制御手段とを
    備えていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 空燃比制御手段におけるリーン領域の空
    燃比が空燃比値16を除きかつ空燃比値16より大きい
    値に設定されており、EGR手段におけるリーン領域の
    EGR率がリッチ領域のEGR率より小さく設定されて
    いる請求項1記載のエンジンの制御手段。
  3. 【請求項3】 空燃比制御手段におけるリッチ領域が、
    リーン領域に隣接して領域設定されて理論空燃比にほぼ
    等しい空燃比が設定されるλ=1領域と、このλ=1領
    域に隣接して領域設定されて上記λ=1領域の設定空燃
    比を含まずかつ理論空燃比よりリッチ側の空燃比が設定
    されるエンリッチ領域とから構成されており、EGR率
    増大制御手段が上記λ=1領域で作動されてEGR率が
    最大となるように構成された請求項1記載のエンジンの
    制御装置。
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