JPH06264212A - 耐摩耗性被膜 - Google Patents
耐摩耗性被膜Info
- Publication number
- JPH06264212A JPH06264212A JP5361893A JP5361893A JPH06264212A JP H06264212 A JPH06264212 A JP H06264212A JP 5361893 A JP5361893 A JP 5361893A JP 5361893 A JP5361893 A JP 5361893A JP H06264212 A JPH06264212 A JP H06264212A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plane
- coating
- diffraction intensity
- ray diffraction
- titanium nitride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】結晶のX線回折強度を選択し、密着性,耐摩耗
性を均一化し、長寿命化,長期信頼性を向上した耐摩耗
性被膜を提供する。 【構成】窒化チタンより成るセラミックスを基材の表面
に被覆して形成した耐摩耗性被膜において、窒化チタン
の被膜のX線回折強度を、 (111)面が (220)面より大き
く、かつ (200)面より (111)面を大きくなるようにした
ものである。
性を均一化し、長寿命化,長期信頼性を向上した耐摩耗
性被膜を提供する。 【構成】窒化チタンより成るセラミックスを基材の表面
に被覆して形成した耐摩耗性被膜において、窒化チタン
の被膜のX線回折強度を、 (111)面が (220)面より大き
く、かつ (200)面より (111)面を大きくなるようにした
ものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窒化チタンより成るセ
ラミックスを基材の表面に被覆して形成した耐摩耗性被
膜に関するものである。
ラミックスを基材の表面に被覆して形成した耐摩耗性被
膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように窒化チタンを用いたセラミ
ックス被膜は、高面圧部の機構部品やバイト,ドリル等
の工具等に広く利用されている。ところが、従来、この
セラミックス被膜は、そのX線回折強度を選択して用い
るようにしていなかった。
ックス被膜は、高面圧部の機構部品やバイト,ドリル等
の工具等に広く利用されている。ところが、従来、この
セラミックス被膜は、そのX線回折強度を選択して用い
るようにしていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、耐摩耗
性,密着性が不均一(ばらつき)になり、長寿命化,長
期信頼性に問題があり、この解決が望まれていた。そこ
で、本発明の目的は、結晶のX線回折強度を選択し、密
着性,耐摩耗性を均一化して長寿命化,長期信頼性を向
上した耐摩耗性被膜を提供することにある。
性,密着性が不均一(ばらつき)になり、長寿命化,長
期信頼性に問題があり、この解決が望まれていた。そこ
で、本発明の目的は、結晶のX線回折強度を選択し、密
着性,耐摩耗性を均一化して長寿命化,長期信頼性を向
上した耐摩耗性被膜を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、窒化チタンより成るセラミックスを基材の
表面に被覆して形成した耐摩耗性被膜において、窒化チ
タンの被膜のX線回折強度を、 (111)面が (220)面より
大きく、かつ (200)面より (111)面を大きくなるように
したことを特徴とするものである。
成するため、窒化チタンより成るセラミックスを基材の
表面に被覆して形成した耐摩耗性被膜において、窒化チ
タンの被膜のX線回折強度を、 (111)面が (220)面より
大きく、かつ (200)面より (111)面を大きくなるように
したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】耐摩耗性,密着性を均一化し、耐摩耗特性,密
着性に優れた被膜を形成することができ、長寿命化,長
期信頼性の向上を図ることができる。
着性に優れた被膜を形成することができ、長寿命化,長
期信頼性の向上を図ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例として対比し
て説明する。構成は、図1に示すように基材1の表面に
中間層2を介して被膜3を形成した。実施例は、マルテ
ンサイト系ステンレス鋼SUS431を基材とし、この
表面に純チタンの中間層を介して窒化チタンの被膜を形
成したもので、この窒化チタンの被膜のX線回折強度
を、回折面 (111)面が (200)面より大きく、かつ (220)
面より (111)面を大きくしている(X線回折パターン
(A))。また、 (220)面のX線回折強度が (111)面の
回折強度の30%以上で50%以下としている(X線回折パ
ターン(B))。ここで、X線回折強度は、チタンを蒸
発させると共に窒素ガスを導入するチャンバー内の真空
度,窒素ガス流量,基板のバイアス電圧,イオン化電
圧,電流,基板温度を所望に設定することにより得た。
被膜の厚さは、5μmとした。
て説明する。構成は、図1に示すように基材1の表面に
中間層2を介して被膜3を形成した。実施例は、マルテ
ンサイト系ステンレス鋼SUS431を基材とし、この
表面に純チタンの中間層を介して窒化チタンの被膜を形
成したもので、この窒化チタンの被膜のX線回折強度
を、回折面 (111)面が (200)面より大きく、かつ (220)
面より (111)面を大きくしている(X線回折パターン
(A))。また、 (220)面のX線回折強度が (111)面の
回折強度の30%以上で50%以下としている(X線回折パ
ターン(B))。ここで、X線回折強度は、チタンを蒸
発させると共に窒素ガスを導入するチャンバー内の真空
度,窒素ガス流量,基板のバイアス電圧,イオン化電
圧,電流,基板温度を所望に設定することにより得た。
被膜の厚さは、5μmとした。
【0007】比較例1は、マルテンサイト系ステンレス
鋼SUS431を基材とし、この表面に純チタンの中間
層を介して窒化チタンの被膜を形成したもので、この窒
化チタンの被膜のX線回折強度を、回折面 (220)面が
(111)面より大きくしている(X線回折パターン
(C))。比較例1でもX線回折強度は、実施例と同様
の方法により得た。被膜の厚さは、5μmとした。
鋼SUS431を基材とし、この表面に純チタンの中間
層を介して窒化チタンの被膜を形成したもので、この窒
化チタンの被膜のX線回折強度を、回折面 (220)面が
(111)面より大きくしている(X線回折パターン
(C))。比較例1でもX線回折強度は、実施例と同様
の方法により得た。被膜の厚さは、5μmとした。
【0008】比較例2は、マルテンサイト系ステンレス
鋼SUS431を基材とし、この表面に純チタンの中間
層を介して窒化チタンの被膜を形成したもので、この窒
化チタンの被膜のX線回折強度を、回折面 (220)面が
(111)面の回折強度の60%を超えるようにした(X線回
折パターン(D))。比較例2でもX線回折強度は、実
施例と同様の方法により得た。被膜の厚さは、5μmと
した。
鋼SUS431を基材とし、この表面に純チタンの中間
層を介して窒化チタンの被膜を形成したもので、この窒
化チタンの被膜のX線回折強度を、回折面 (220)面が
(111)面の回折強度の60%を超えるようにした(X線回
折パターン(D))。比較例2でもX線回折強度は、実
施例と同様の方法により得た。被膜の厚さは、5μmと
した。
【0009】比較例3は、マルテンサイト系ステンレス
鋼SUS431を基材とし、この表面に純チタンの中間
層を介して窒化チタンの被膜を形成したもので、この窒
化チタンの被膜のX線回折強度を、回折面 (220)面が
(111)面の回折強度の30%未満となるようにした(X線
回折パターン(E))。比較例3でもX線回折強度は、
実施例と同様の方法により得た。被膜の厚さは、5μm
とした。
鋼SUS431を基材とし、この表面に純チタンの中間
層を介して窒化チタンの被膜を形成したもので、この窒
化チタンの被膜のX線回折強度を、回折面 (220)面が
(111)面の回折強度の30%未満となるようにした(X線
回折パターン(E))。比較例3でもX線回折強度は、
実施例と同様の方法により得た。被膜の厚さは、5μm
とした。
【0010】以上のような構成による実施例,比較例1
〜3を、次の条件で試験を行ない表1に示す結果を得
た。 (1)試験条件 (a)摩耗試験方法:ブロックオンリング (b)周速:0.1m/s,0.6m/s (c)押付け荷重:1.0kgf (d)摺動距離:3〜5km (e)密着力:スクラッチ試験機を用いて測定 (2)摩耗状態 ○:基材露出が殆どなし(騒動部露出面積10%以下) □:基材露出 10〜30% ◇: 〃 30〜50% △: 〃 50〜80% ×: 〃 80〜100%
〜3を、次の条件で試験を行ない表1に示す結果を得
た。 (1)試験条件 (a)摩耗試験方法:ブロックオンリング (b)周速:0.1m/s,0.6m/s (c)押付け荷重:1.0kgf (d)摺動距離:3〜5km (e)密着力:スクラッチ試験機を用いて測定 (2)摩耗状態 ○:基材露出が殆どなし(騒動部露出面積10%以下) □:基材露出 10〜30% ◇: 〃 30〜50% △: 〃 50〜80% ×: 〃 80〜100%
【0011】
【表1】
【0012】表1から明らかなように実施例では、摺動
距離3〜5kmの全てが良好な摩耗状態であった。これ
に対し、比較例1の回折面 (220)面が (111)面より大き
い被膜は、何れの試験においても良好な結果は得られな
かった。
距離3〜5kmの全てが良好な摩耗状態であった。これ
に対し、比較例1の回折面 (220)面が (111)面より大き
い被膜は、何れの試験においても良好な結果は得られな
かった。
【0013】また、比較例2の (220)面の回折強度が
(111)面の回折強度の60%を超える被膜、比較例 (220)
面の回折強度が (111)面の回折強度の30%未満である被
膜でも同様に良好な結果を得られなかった。なお、本発
明の被膜は、密着力についても比較例1〜3より優れて
いるが表1の実施例の試験結果から明らかになった。
(111)面の回折強度の60%を超える被膜、比較例 (220)
面の回折強度が (111)面の回折強度の30%未満である被
膜でも同様に良好な結果を得られなかった。なお、本発
明の被膜は、密着力についても比較例1〜3より優れて
いるが表1の実施例の試験結果から明らかになった。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、窒
化チタンより成るセラミックスを基材の表面に被覆して
形成した耐摩耗性被膜において、窒化チタンの被膜のX
線回折強度を、 (111)面が (220)面より大きく、かつ
(200)面より (111)面を大きくなるようにしているの
で、耐摩耗性,密着性を均一化し、長寿命化,長期信頼
性等を向上した耐摩耗性被膜を提供することができる。
化チタンより成るセラミックスを基材の表面に被覆して
形成した耐摩耗性被膜において、窒化チタンの被膜のX
線回折強度を、 (111)面が (220)面より大きく、かつ
(200)面より (111)面を大きくなるようにしているの
で、耐摩耗性,密着性を均一化し、長寿命化,長期信頼
性等を向上した耐摩耗性被膜を提供することができる。
【図1】本発明の実施例を示す構成図。
1…基材、2…中間層、3…被膜。
Claims (3)
- 【請求項1】 窒化チタンより成るセラミックスを基材
の表面に被覆して形成した耐摩耗性被膜において、前記
窒化チタンの被膜のX線回折強度を、 (111)面が (220)
面より大きくしたことを特徴とする耐摩耗性被膜。 - 【請求項2】 窒化チタンの被膜のX線回折強度を、
(111)面が (200)面より大きくしたことを特徴とする請
求項1記載の耐摩耗性被膜。 - 【請求項3】 窒化チタンの被膜の (220)面のX線回折
強度を、 (111)面の回折強度の30%以上でかつ50%以下
としたことを特徴とする請求項1記載の耐摩耗性被膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5361893A JPH06264212A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 耐摩耗性被膜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5361893A JPH06264212A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 耐摩耗性被膜 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06264212A true JPH06264212A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12947901
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5361893A Pending JPH06264212A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 耐摩耗性被膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06264212A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003074755A1 (en) * | 2002-02-27 | 2003-09-12 | Philippine Council For Advanced Science And Technology Research And Development | Method for formation of titanium nitride films |
| JP2007031782A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Yokohama National Univ | TiN系硬質被膜、及びそれを含む表面硬化材 |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5361893A patent/JPH06264212A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003074755A1 (en) * | 2002-02-27 | 2003-09-12 | Philippine Council For Advanced Science And Technology Research And Development | Method for formation of titanium nitride films |
| US7438955B2 (en) | 2002-02-27 | 2008-10-21 | Philippine Council For Advanced Science And Technology Research And Development | Titanium nitride thin film formation on metal substrate by chemical vapor deposition in a magnetized sheet plasma source |
| JP2007031782A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Yokohama National Univ | TiN系硬質被膜、及びそれを含む表面硬化材 |
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