JPH06264376A - 染色された交編編地とその製法 - Google Patents

染色された交編編地とその製法

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JPH06264376A
JPH06264376A JP5049416A JP4941693A JPH06264376A JP H06264376 A JPH06264376 A JP H06264376A JP 5049416 A JP5049416 A JP 5049416A JP 4941693 A JP4941693 A JP 4941693A JP H06264376 A JPH06264376 A JP H06264376A
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hydroxyphenyl
sodium
fiber
bis
knitted fabric
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Shuji Chiba
修二 千葉
Giichi Arimatsu
義一 有松
Yoshinori Ido
祥記 井戸
Koji Shirasu
浩二 白数
Hajime Suzuki
肇 鈴木
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリウレタン系弾性繊維とポリアミド系繊維
および/または常圧可染ポリエステル系繊維からの交編
編地の最終製品、とくに染色された製品の耐塩素変褪色
性を向上せんとする発明である。 【構成】 ポリウレタン系弾性繊維とポリアミド系繊維
および/または常圧カチオン可染ポリエステル系繊維か
らの交編編地に化1で表される4−ヒドロキシフェニル
または/およびポリヒドロキシフェニルモノカルボン酸
金属塩および化2で表される4−ヒドロキシフェニルを
主とするモノまたは/およびポリヒドロキシフェニルモ
ノスルホン酸金属塩の少なくとも1種以上を吸尽せしめ
ることにより、優れた耐塩素変褪色性を有する染色され
た交編編地を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染色された交編編地とそ
の製法に関する。さらに詳しくはポリウレタン系弾性繊
維とポリアミド系繊維および/またはポリエステル系繊
維を含む染色された交編編地の耐塩素変褪色性向上に関
し、該交編編地に化1で表される4−ヒドロキシフェニ
ルを主とするモノまたは/およびポリヒドロキシフェニ
ルモノカルボン酸金属塩および化2で表される4−ヒド
ロキシフェニルを主とするモノまたは/およびポリヒド
ロキシフェニルモノスルホン酸金属塩の少なくとも1種
以上を、繊維重量に対して0.1〜20%添加すること
により、染色後の生地の色彩を損なうことなく、種々の
塩素含有環境において生地の耐塩素変褪色性を著しく向
上した染色された交編編地とその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より酸性染料、分散染料、含金属染
料、反応染料、直接染料などの配合染料をを用いて染色
を施した染色物は塩素漂白などの含塩素環境においてそ
の色彩が変褪色することが知られている。とくに酸性染
料、分散染料、含金属染料、反応染料等で染色されたポ
リウレタン系弾性繊維とポリアミド系合成繊維からなる
交編編地を遊泳用プールのような活性塩素濃度0.5〜
3ppmを含む塩素水中に長時間曝露すると、とくに蛍
光色や鮮明色において染色物の色彩に脱色、黄変、くす
みなどの変褪色が生じ、大きくその価値が損なわれる。
従来よりこのような耐塩素変褪色性を向上せしめる方法
として、耐塩素変褪色性が良好な染料を使用する方
法、繊維または布帛に何らかの方法ではっ水性を付与
する方法、染色物の後処理により耐塩素変褪色性向上
せしめる方法などが提案・検討されているが、現在まで
付与によって染色直後の生地の色彩を損なうことなく、
かつ耐塩素変褪色性を満足する方法は開発されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】耐塩素変褪色性を向上
せしめる方法として、特開昭57−14358公報にあ
るような通常染色堅牢度向上剤として用いられているタ
ンニン酸をポリアミド系合成繊維を含む編地に付与する
方法が提案されている。しかしながら天然タンニン酸
は、これ自身が黄褐色に着色した化合物であるため鮮明
色や淡色、とくに鮮明なブルー系の染色物に使用する
と、本来の染料の色彩や鮮明性を大きく損ねる。加え
て、タンニン酸は、ガロイル基をその分子中に多数含む
ポリフェノール化合物であるため、繊維中に塩基性添加
剤が存在すると、ガロイル基中に含まれる隣接する2つ
の水酸基が酸化されて不可逆的にキノン構造となり、さ
らに褐色などの濃色に着色し染色物の色彩を変化させて
しまうおそれがあった。さらに、耐塩素変褪色性を向上
せしめる方法として特開平3−152271公報にある
ような、ヒドロキシベンゾフェノン系化合物を高温浸漬
処理により繊維構造物に付与せしめる方法が開示されて
いるが、これらの化合物が繊維結合性の官能基を有して
いないために、実用上、耐久性の点で満足できるもので
はないと考えられる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのような現
状を鑑み、新たな発想の基に鋭意研究を重ねた結果、上
記の諸問題を解決した画期的な本発明に到達した。すな
わち本発明は、酸性染料、分散染料、含金属染料、反応
染料、直接染料などの染料の少なくとも1種以上の染料
を用いて染色されたポリウレタン系弾性繊維とポリアミ
ド系繊維および/またはポリエステル系繊維を少なくと
も含有する交編編地であって、該編地に化1で表される
4−ヒドロキシフェニルを主とするモノまたは/および
ポリヒドロキシフェニルモノカルボン酸金属塩および化
2で表される4−ヒドロキシフェニルを主とするモノま
たは/およびポリヒドロキシフェニルモノスルホン酸金
属塩の少なくとも1種以上を、高温浴中で浸漬処理など
を行って、繊維重量に対して0.1〜20%含有せしめ
ることにより、染色物の本来の色彩を損ねることなく種
々の塩素含有環境においてその耐塩素変褪色性を著しく
向上した実用耐久性を有した染色物およびその製法を提
供するものである。本発明は染色時または/および染色
前後に該化合物群を含有させることにより耐塩素変褪色
性を向上し、製品の耐久性向上に寄与するものである。
以下に本発明を詳述するが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0005】本発明における前記化1で表される化合物
群である4−ヒドロキシフェニルを主とするモノまたは
/およびポリヒドロキシフェニルカルボン酸金属塩誘導
体としては、4−ヒドロキシフェニル酢酸ナトリウム,
ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ナトリウム、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸ナト
リウム、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオン酸ナトリウム、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸ナトリウム、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)酪酸ナトリウム、1,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)酪酸ナトリウム、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)酪酸ナトリウム、1,
3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酪酸ナトリウム、
3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酪酸ナトリウ
ム、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)吉草酸ナ
トリウム、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)吉
草酸ナトリウム、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)吉草酸ナトリウム、1,4−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)吉草酸ナトリウム、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)吉草酸ナトリウム、2,3−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)吉草酸ナトリウム、2,4−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)吉草酸ナトリウム、3,
3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)吉草酸ナトリウ
ム、3,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)吉草酸ナ
トリウム、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)吉
草酸ナトリウム、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサン酸ナトリウム、1,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサン酸ナトリウム、1,3−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸ナトリウム、
1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸ナ
トリウム、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘ
キサン酸ナトリウム、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサン酸ナトリウム、2,3−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサン酸ナトリウム、2,4−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸ナトリウム、
2,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸ナ
トリウム、3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘ
キサン酸ナトリウム、3,4−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサン酸ナトリウム、3,5−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサン酸ナトリウム、4,4−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸ナトリウム、
4,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸ナ
トリウム、5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘ
キサン酸ナトリウム、などの4−ヒドロキシフェニルお
よび/またはポリヒドロキシフェニルモノアルキルカル
ボン酸ナトリウム塩誘導体、およびこれらのモノカルボ
ン酸マグネシウム塩類が例示される。
【0006】前記化2で表される化合物群である4−ヒ
ドロキシフェニルを主とするモノまたは/およびポリヒ
ドロキシフェニルスルホン酸金属塩誘導体としては、1
−(4−ヒドロキシフェニル)エタンスルホン酸ナトリ
ウム、2−(4−ヒドロキシフェニル)エタンスルホン
酸ナトリウム、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタンスルホン酸ナトリウム、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパンスルホン酸ナトリウム、
1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンスル
ホン酸ナトリウム、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンスルホン酸ナトリウム、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパンスルホン酸ナトリ
ウム、2,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンスルホン酸ナトリウム、3,3−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパンスルホン酸ナトリウム、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタンスルホン酸ナト
リウム、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ンスルホン酸ナトリウム、1,3−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ブタンスルホン酸ナトリウム、1,4−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ブタンスルホン酸ナトリ
ウム、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン
スルホン酸ナトリウム、2,3−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ブタンスルホン酸ナトリウム、2,4−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタンスルホン酸ナトリウ
ム、3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタンス
ルホン酸ナトリウム、3,4−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタンスルホン酸ナトリウム、4,4−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタンスルホン酸ナトリウ
ム、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン
スルホン酸ナトリウム、1,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ペンタンスルホン酸ナトリウム、1,3−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタンスルホン酸ナト
リウム、1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペン
タンスルホン酸ナトリウム、1,5−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ペンタンスルホン酸ナトリウム、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタンスルホン酸
ナトリウム、2,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ペンタンスルホン酸ナトリウム、2,4−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ペンタンスルホン酸ナトリウム、
2,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタンスル
ホン酸ナトリウム、3,3−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ペンタンスルホン酸ナトリウム、3,4−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ペンタンスルホン酸ナトリ
ウム、3,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ンスルホン酸ナトリウム、4,4−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ペンタンスルホン酸ナトリウム、4,5−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタンスルホン酸ナ
トリウム、5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペ
ンタンスルホン酸ナトリウム、などの4−ヒドロキシフ
ェニルおよび/またはポリヒドロキシフェニルモノアル
キルスルホン酸ナトリウム塩誘導体、およびこれらのモ
ノカルボン酸マグネシウム塩類が例示される。
【0007】本発明の4−ヒドロキシフェニルを主とす
るモノまたは/およびポリヒドロキシフェニルモノカル
ボン酸金属塩および4−ヒドロキシフェニルを主とする
モノまたは/およびポリヒドロキシフェニルモノスルホ
ン酸金属塩を使用する場合には単独で用いても、また2
種以上組み合わせて使用してもよい。また本発明におけ
る4−ヒドロキシフェニルを主とするモノまたは/およ
びポリヒドロキシフェニルモノカルボン酸金属塩および
4−ヒドロキシフェニルを主とするモノまたは/および
ポリヒドロキシフェニルモノスルホン酸金属塩として
は、ポリアミド系繊維および/またはポリエステル系繊
維やポリウレタン系弾性繊維に含まれる塩基性の添加剤
と反応してキノン構造となることにより発色するよう
な、ポリヒドロキシフェニル基(ハイドロキノン、カテ
コール、ピロガロールなど)は染色物の色相を損ねるた
めに好ましくなく、酸化されたときにキノン構造を取ら
ないポリヒドロキシベンゼン誘導体(フェノール、レソ
ルシン、フロログルシンなど)が好ましい。また、実質
的に染色浴などの水性浴に溶解しがたい物質は、工業的
実施においてハンドリング性に劣り、この点から塩が水
溶性となりやすいアルカリ金属やアルカリ土類金属が陽
イオン種としては好適である。とくにナトリウム、マグ
ネシウム陽イオンが好適である。
【0008】本発明におけるポリアミド系繊維は、特に
限定されるものではないが、6ナイロン、6・6ナイロ
ンに代表されるものである。また本発明における常圧カ
チオン可染ポリエステル系繊維は、特に限定されるもの
ではないが、常圧カチオン可染性を付与するために、例
えば5−スルホイソフタル酸ナトリウムや、長鎖アルキ
レングリコールを共重合したポリエステルを溶融紡糸す
ることによって製造されたポリエステル系繊維に代表さ
れるものである。
【0009】本発明におけるポリウレタン系弾性繊維と
は、下記するポリウレタンを主体とする重合体組成物を
紡糸して得られる弾性繊維である。本発明におけるポリ
ウレタンとしては、数平均分子量600以上好ましくは
1000〜5000であり融点が60℃以下のポリマー
ジオールと、有機ジイソシアネートを主体とするイソシ
アネートと、分子量が400以下の多官能性活性水素化
合物を反応させて得られる重合体が挙げられる。
【0010】ポリマージオールとしてはポリテトラメチ
レングリコール、ポリエチレン・プロピレングリコール
のようなポリエーテルグリコール類、エチレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール類の少なくとも1種とアジ
ピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、β−
メチルアジピン酸、イソフタル酸等のジカルボン酸の少
なくとも1種とを反応させて得られるポリエステルグリ
コール類、ポリカプロラクトングリコール、ポリヘキサ
メチレンジカーボネートグリコールのようなポリマージ
オールの1種またはこれらの2種以上の混合物または共
重合物が例示できる。
【0011】また有機ジイソシアネートとしては4,4
´−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフ
タレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシ
アネート、2,4−トリレンジイソシアネート、4,4
´−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネートのような有機ジイソシアネートの
1種または2種以上の混合物が例示できる。さらトリイ
ソシアネートを少量併用してもよい。
【0012】多官能性活性水素化合物としては、エチレ
ンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、キシリレンジアミン、4,4´−ジフェ
ニルメタンジアミン、ヒドラジン、1,4−ジアミノピ
ペラジン、エチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、水等の1種またはこれ
ら2種以上の混合物が例示できる。所望により、これら
前記化合物に、モノアミン、モノアルコールのような停
止剤を少量併用してもよい。しかし好ましいのは、ジア
ミンの単独または、ジアミンを主体としたものである。
【0013】ポリウレタン主体の組成物を、紡糸して弾
性繊維となすのは、特に限定はされないが、溶媒にポリ
ウレタン主体の組成物を溶解して、乾式紡糸するのが好
ましい。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿
素、ヘキサメチルホスホンアミド等が例示できるが、こ
れらに限定されるものではない。ポリウレタン主体の組
成物を構成するポリウレタン以外の構成物は滑剤、紫外
線吸収剤、黄変防止剤などの安定剤、顔料、帯電防止
剤、表面処理剤、難燃剤、防黴剤、補強剤や塩素水劣化
防止剤が例示される。とくに塩素水劣化防止剤として
は、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化アルミニウ
ム、またはハイドロタルサイト類化合物などの金属酸化
物や金属水酸化物が例示でき、これらは単独でも2種以
上の混合物でもよい。特に好ましいのは酸化マグネシウ
ム、または酸化亜鉛である。これらのポリウレタン溶液
への添加は、とくに限定されないが、平均粒径が0.0
5〜3μmの粒子として添加することが好ましい。
【0014】本発明に用いられるポリウレタン系弾性繊
維は、デニールが20〜100の範囲が適当であり、好
ましくは40〜80である。これらの弾性繊維は、カバ
リング糸や裸糸の状態で使用される。本発明で対象とす
る交編編地はこのポリウレタン系弾性繊維と前記のポリ
アミド系繊維を用いて編み立てた交編編地であり、該交
編編地は緯メリヤス地であっても経メリヤス地であって
もよく、トリコット編地、ラッシェル編物であってもよ
く限定される物ではない。また編組織はハーフ編、逆ハ
ーフ編、ダブルアトラス編、ダブルデンビー編、などが
例示できるが、とくに限定されるものではない。また編
地表面がポリアミド系繊維で構成されていることが風合
いの点で好ましい。
【0015】該編地は、通常の条件で、精錬、リラック
ス、乾燥が行われる。ヒートセット温度は、150〜1
90℃であり好ましくは160〜180℃である。染色
条件は、染浴中20〜120分、好ましくは40〜60
分である。染色機械は、ウィンス染色機、液流染色機な
ど通常使用されるものでよい。染料は、ポリアミド繊維
染色用として染料メーカーにより選定されている通常の
ものであれば、酸性染料、含金属染料、蛍光染料、分散
染料のいずれであってもよい。染色時に、染色開始時か
ら染色終了時までの染浴のpHを4.5以下に下げない
ようにする目的で、染浴に蟻酸エステル、酢酸エステ
ル、酪酸エステルなどの有機酸エステルを添加してもよ
い。有機酸エステルを染浴に添加することにより塩基性
の添加剤の染色による繊維からの脱落を最小限に抑制す
ることができる。
【0016】該染色された交編編地に化1および化2で
表される化合物を含有せしめる方法としては、繊維製造
時に混合する方法、有機溶媒に溶解し浸漬、パッディン
グおよびスプレーすることにより付着せしめる方法など
があるが、一般には酸性染料を用いて染色する場合と同
様の方法で行えばよい。以下に方法を例示するが製法は
これに限定されるものではない。一般的な染色浴調製に
おいて、少なくとも1種以上の該化合物の所定量を、染
料、その他染色助剤とともに水に溶解し染色処理液を調
製する。ポリアミド系繊維とポリウレタン系弾性繊維を
含有する交編編地をあらかじめ加温しておいた染色処理
液に浸漬し、浴中20〜120分、好ましくは40〜6
0分、浴温度40〜95℃、好ましくは60〜85℃で
処理し、該化合物を繊維表面に吸尽せしめる。さらに付
着の収量を高めるために、処理液のPH、浴比を調整す
ることが望ましい。また、該化合物の交編編地への付与
は、染色前に行ってもよく、染色と同時に行ってもよ
く、また通常染色後に諸染色堅牢度を向上せしめる目的
で行われるアニオン系ポリフェノールなどによる染料固
着処理と同時または固着処理後に行った方が好ましい。
【0017】
【実施例】次に本発明を実施例をもって具体的に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお以下の実施例は、染色されたポリウレタン系弾
性繊維とポリアミド系繊維および/またはポリエステル
系繊維を少なくとも含有する交編編地に化1で表される
フェノールを主とするモノまたは/およびポリヒドロキ
シフェニルモノカルボン酸金属塩および化2で表される
4−ヒドロキシフェニルを主とするモノまたは/および
ポリヒドロキシフェニルモノスルホン酸金属塩の少なく
とも1種以上を吸尽せしめることによる、実用耐久性の
高い塩素水中における染色物の耐塩素変褪色性の向上に
ついて例示する。また、実施例中の部は重量部を意味す
る。 −実施例1− 両末端に水酸基を持つ数平均分子量2000のポリテト
ラメチレンエーテルグリコールと4,4´−ジフェニル
メタンジイソシアネートとをモル比で1:2の割合で反
応させプレポリマーを製造し、ついで1,2−プロピレ
ンジアミンで鎖延長を行い、ポリマー濃度30%(溶媒
はN,N−ジメチルホルムアミド)で200ポイズ(3
0℃)の粘度のポリウレタン溶液を得た。この溶液にポ
リウレタンに対して3%の酸化マグネシウム(平均粒径
が0.1〜2.0μm)をアトライターでジメチルホル
ムアミド中に分散し添加し、さらに白度向上剤、抗酸化
剤、紫外線吸収剤、ガス黄変防止剤を添加して、混合攪
拌して紡糸原液を得た。
【0018】紡糸原液を、脱泡後、孔径0.2mm、孔
数5ホールの口金から紡出し、180℃の加熱空気を流
した紡糸筒内に押し出し、10000rpmの回転数で
仮撚りをかけ、油剤を糸に対して6%付与しながら紡速
500m/分で巻きとり40デニールの5フィラメント
のポリウレタン系弾性繊維(A)を得た。ポリアミド系
繊維として、溶融紡糸によって製造された50デニー
ル、12フィラメントの6・6ナイロン繊維(B)を用
意した。ポリエステル繊維として、溶融紡糸によって製
造された50デニール、10フィラメントの常圧カチオ
ン可染ポリエステル繊維(C)を用意した。編機カール
マイヤー社製の28ゲージ、トリコット機を用いて生機
を編成した。(A)繊維のドラフトは100%、編み立
て条件は(A)繊維の編み込み長70cm/480コー
ス、(B)および(C)繊維の編みこみ長160cm/4
80コース、(機上55コース)、編み組織はハーフ編
である。
【0019】こうして得た(A)と(B)を含有した生
機を精錬、リラックス、乾燥、ヒートセットして各々の
編地について染色と耐塩素変褪色抑制剤付与を行った。
染色処理は、染浴に酢酸0.4g/L、硫安2g/L、
アニオン系均染剤1.2g/Lと塩素変褪色抑制剤:
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)吉草酸ナトリ
ウム,5%owfをを溶解し、浴比1:13で染料:K
ayacyl BlueBR,5%owf(酸性染
料)、40℃から95℃で60分の条件で実施した。5
0℃で10分湯洗いをした。さらにタンニン酸ではない
アニオン系ポリフェノールを用いて染料固着処理を行っ
た。得られた染色された編地を延伸脱水し、マングルで
脱液後、160℃でピンテンターにて乾燥、セットし
た。
【0020】前記した方法により得られた染色された編
地の塩素水による色相の変褪色性を測定した。この塩素
変褪色テストの条件は、編地1部を有効塩素濃度100
ppm、pH=7.0の塩素水400部に編地表面に対
して塩素水流が垂直に当たるように浴温40℃で30分
間浸漬し、塩素水処理するものである。変褪色は染上が
り交編編地の色相を測定することにより、塩素水処理前
後の色相の差を求め、その結果から塩素堅牢度(変褪色
等級)を判定した。その結果を表1に示す。
【0021】−実施例2− (A)と(C)を含有する交編編地を使用する以外は実
施例1と同じ処方で染色された交編編地を作製し、塩素
水処理を行った。結果を表1に示す。
【0022】−実施例3− 塩素変褪色抑制剤として2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ブタンスルホン酸ナトリウム,5%owfを
用いる以外は実施例1と同じ処方で染色された交編編地
を作製し、塩素水処理を行った。結果を表1に示す。
【0023】−実施例4− 塩素変褪色抑制剤として2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘキサン酸ナトリウム,5%owfを用いる
以外は実施例1と同じ処方で染色された交編編地を作製
し、塩素水処理を行った。結果を表1に示す。
【0024】−実施例5− 塩素変褪色抑制剤として、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)酪酸ナトリウム,5%owfを用いる以外
は実施例1と同じ処方で染色された交編編地を作製し、
塩素水処理を行った。結果を表1に示す。
【0025】−実施例6− 塩素変褪色抑制剤として、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ペンタンスルホン酸ナトリウム,5%ow
fを用いる以外は実施例1と同じ処方で染色された交編
編地を作製し、塩素水処理を行った。結果を表1に示
す。
【0026】−実施例7− 塩素変褪色抑制剤として、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)吉草酸ナトリウム4,4´−ビフェノー
ル,2%owfを用いる以外は実施例1と同じ処方で染
色された交編編地を作製し、塩素水処理を行った。結果
を表1に示す。
【0027】−実施例8− 塩素変褪色抑制剤として、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)吉草酸ナトリウム,10%owfを用いる
以外は実施例1と同じ処方で染色された交編編地を作製
し、塩素水処理を行った。結果を表1に示す。
【0028】−比較例1− 塩素変褪色抑制剤を何も用いないで、実施例1と同じ処
方で染色された交編編地を作製し、塩素水処理を行っ
た。結果を表1に示す。
【0029】−比較例2− 塩素変褪色抑制剤を何も用いないで、(A)と(C)を
含有する交編編地を使用する以外は実施例1と同じ処方
で染色された交編編地を作製し、塩素水処理を行った。
結果を表1に示す。
【0030】−比較例3− 塩素変褪色抑制剤を何も用いないで、(A)と(C)を
含有する交編編地を使用し塩素変褪色抑制剤および染料
固着剤としてタンニン酸・吐酒石処理を行う以外は実施
例1と同じ処方で染色された交編編地を作製し、塩素水
処理を行った。結果を表1に示す。
【0031】−比較例4− 塩素変褪色抑制剤を何も用いないで、塩素変褪色抑制剤
および染料固着剤としてタンニン酸・吐酒石処理を行う
以外は実施例1と同じ処方で染色された交編編地を作製
し、塩素水処理を行った。結果を表1に示す。
【0032】−実施例9− 実施例1〜実施例9および比較例1〜4で作成した染色
された交編編地の洗濯耐久性を評価する目的で、下記の
条件で洗濯サイクル試験を行った。洗濯後塩素水処理し
た結果を表1に示す。
【0033】
【表1】 表1において(A)はポリウレタン系弾性繊維、(B)
はポリアミド系繊維、(C)は常圧カチオン可染ポリエ
ステル系繊維を示す。付着量はowfを表す。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、染色されたポリウレタ
ン系弾性繊維とポリアミド系繊維および/または常圧カ
チオン可染ポリエステル系繊維を少なくとも含有する交
編編地の耐塩素変褪色性を、染色物の色彩を損ねること
なく、向上せしめることになり、実用耐久性を有した耐
塩素性の優れた製品を提供することが可能になる。
フロントページの続き (72)発明者 白数 浩二 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 鈴木 肇 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性染料、分散染料、含金属染料、反応
    染料、直接染料などの染料の少なくとも1種以上の染料
    を用いて染色されたポリウレタン系弾性繊維とポリアミ
    ド系繊維および/または常圧カチオン可染ポリエステル
    系繊維を少なくとも含有する交編編地であって、該編地
    に化1で表される4−ヒドロキシフェニルを主とするモ
    ノまたは/およびポリヒドロキシフェニルモノカルボン
    酸金属塩および化2で表される4−ヒドロキシフェニル
    を主とするモノまたは/およびポリヒドロキシフェニル
    モノスルホン酸金属塩の少なくとも1種以上が繊維重量
    に対して0.1〜20%含まれることを特徴とする染色
    された交編編地。 【化1】 【化2】 (式中、R1およびR2は炭素数1〜14のアルキル基
    R2は炭素数1〜10のアルキレン基、Mはナトリウム
    などのアルカリ金属、マグネシウムなどのアルカリ土類
    金属および/またはアンモニアなどの陽イオン生成可能
    な原子団からなる陽イオンを示す。また式中のn,mは
    ともに1以上4以下の整数を示す。)
  2. 【請求項2】酸性染料、分散染料、含金属染料、反応染
    料、直接染料などの染料の少なくも1種以上の染料を用
    いて染色されたポリウレタン系弾性繊維とポリアミド系
    繊維および/またはポリエステル系繊維を少なくとも含
    有する交編編地を、該編地に化1で表される4−ヒドロ
    キシフェニルを主とするモノまたは/およびポリヒドロ
    キシフェニルモノカルボン酸金属塩および化2で表され
    る4−ヒドロキシフェニルを主とするモノまたは/およ
    びポリヒドロキシフェニルモノスルホン酸金属塩の少な
    くとも1種以上を、高温浴中で浸漬処理することによ
    り、繊維重量に対して0.1〜20%含有せしめること
    を特徴とそる染色された交編編地の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104762839A (zh) * 2015-04-20 2015-07-08 上海云鼎纺织品股份有限公司 尼龙/涤纶弹力针织面料的低温染色工艺

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