JPH06266065A - 個別の像様露光記録を得る方法及びそのための写真要素 - Google Patents

個別の像様露光記録を得る方法及びそのための写真要素

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JPH06266065A
JPH06266065A JP6015299A JP1529994A JPH06266065A JP H06266065 A JPH06266065 A JP H06266065A JP 6015299 A JP6015299 A JP 6015299A JP 1529994 A JP1529994 A JP 1529994A JP H06266065 A JPH06266065 A JP H06266065A
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JP
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emulsion layer
layer unit
unit
units
scanning
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Application number
JP6015299A
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English (en)
Inventor
Michael J Simons
ジョン シモンズ マイケル
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/3029Materials characterised by a specific arrangement of layers, e.g. unit layers, or layers having a specific function

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 像様露光済ハロゲン化銀写真要素から青、緑
及び赤の露光記録を抽出する方法、及びこの方法用に特
に適合させた写真要素を提供する。 【構成】 本発明は、支持体と、その支持体上に塗被さ
れ重ねられている、処理時に同じ色相の画像を生じる一
連の青、緑及び赤の記録性ハロゲン化銀乳剤層単位とを
含む像様露光済写真要素を写真処理する工程、並びに該
写真要素から青、緑及び赤の個別の露光記録を得る工程
から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像様露光済ハロゲン化
銀写真要素から青、緑及び赤の露光記録を抽出する方法
に、またこの方法用に特に適合させた写真要素に関す
る。
【0002】
【従来の技術】古典的な黒白写真では、透明なフィルム
支持体上に塗被されたハロゲン化銀乳剤層を含有する写
真要素に、像様露光を施して、その乳剤層内に潜像を形
成させる。その後、そのフィルムを写真処理して潜像を
銀画像へ変換する。その銀画像は、撮影された被写体の
ネガ像である。写真処理には、(潜像部位を含むハロゲ
ン化銀粒子を銀へ還元する)現像工程と、現像を停止す
る工程と、そして(未現像のハロゲン化銀粒子を溶解す
る)定着工程とが含まれる。得られた処理済写真要素
(通常ネガと呼ばれる)を、均一露光源と、白色紙支持
体表面に塗被されたハロゲン化銀乳剤層を含有する第二
写真要素(通常印画紙と呼ばれる)との間に配置する。
そのネガを通して印画紙の乳剤層に露光を施すと、最初
に撮影された被写体のポジ像である潜像が印画紙中に形
成される。その印画紙を写真処理すると、ポジ銀像が得
られる。この画像を有する印画紙を通常プリントと呼
ぶ。
【0003】古典的カラー写真における最も普及してい
る形態では、写真フィルムは、異なる減法混色の原色色
素または色素前駆体を各々が含有する重畳された3種の
ハロゲン化銀乳剤層単位、すなわち青光(すなわち、
青)露光を記録してイエロー色素画像を形成する単位
と、緑露光を記録してマゼンタ色素画像を形成する単位
と、赤露光を記録してシアン色素画像を形成する単位と
を含む。写真処理の際に、潜像を含有するハロゲン化銀
粒子を銀へ還元する過程で現像剤が酸化され、そしてそ
の酸化された現像剤を用いて、通常は色素前駆体(色素
形成カプラー)との反応(カップリング)により、色素
画像を形成する。写真処理において、未現像のハロゲン
化銀は定着工程により除去され、また望ましくない現像
銀像は漂白工程により除去される。この方法は、ネガ色
素画像(すなわち、青、緑及び赤の被写体の特徴は、そ
れぞれイエロー、マゼンタ及びシアンに見える)を得る
ために最も普通に採用されている。このカラーネガを通
してカラーペーパーに露光を施した後に写真処理する
と、ポジカラープリントが得られる。
【0004】この古典的カラー写真の形態は、広く採用
されてはいるが、非常に複雑な補足的なフィルム構成及
び印画紙構成をもたらしている。例えば、典型的なカラ
ーネガフィルムは、最低限の3種類の乳剤層単位を含有
するだけでなく、色素形成カプラーや、分散を促進する
ためのカプラー溶剤、カラーペーパーへの印刷時に画像
色相の歪曲を最小限に抑えるためのマスキングカプラ
ー、及び望ましくない色素の形成を防止するための酸化
済現像剤の掃去剤をも含有する。フィルムの構造が複雑
であるだけでなく、フィルムの光学品質が、色素画像形
成及び管理に係わる多量の成分によって劣化する。
【0005】古典的カラー写真において商業的に成功し
ているはるかに簡素なフィルムは、青、緑及び赤の露光
を別々に記録するための個別の3つの乳剤層単位を含有
するが、色素画像形成成分は含まないカラーリバーサル
フィルムである。このフィルムは、最初に黒白写真フィ
ルムと同様に処理されて、青、緑及び赤の記録乳剤層単
位内に別々の3種類の銀像が得られる。構造が簡単なた
め、色素形成カプラーを内蔵したカラーネガフィルムよ
りも優れた画像形成特性が得られる。
【0006】これらのカラーリバーサルフィルムの使用
を制限してきた要因は、青、緑及び赤の露光記録を目に
見えるイエロー、マゼンタ及びシアンの色素画像へ変換
するために必要な厄介な技術である。青、緑及び赤記録
乳剤層単位内に色素画像を順次形成させるためには、別
々の発色現像が3回必要である。これは、各場合におい
て、一つの層内で、黒白現像後に残留するハロゲン化銀
を現像可能にした後、可溶性色素形成カプラーを含有す
る発色現像剤を使用して現像し且つ乳剤層単位の一つに
おいて色素画像を形成させることによって行われてい
る。現像銀を漂白によって除去すると、写真フィルム内
には3種の反転色素画像が残る。
【0007】上記の各古典的形態の写真では、最終画像
は人の目によって観測されることになる。こうして、故
意の美的逸脱のない観測画像と被写体画像との一致が写
真的成功の重要点である。
【0008】コンピューター制御式のデータ処理性能の
出現により、可視画像へ直接進む代わりに像様露光済写
真要素に含まれる情報を抽出することに興味が出てき
た。現在では、黒白画像及びカラー画像の両方に含まれ
る情報を走査によって抽出することが普通に行われてい
る。黒白ネガを走査する最も普通の方法は、ビームを変
調する現像銀を利用して、近赤外ビームの透過を一点一
点または一線一線記録する方法である。別の方法は、画
像情報記録用のCCD配列へ変調透過を利用して黒白ネ
ガを領域指定する方法である。カラー写真では、青、緑
及び赤の走査ビームをイエロー、マゼンタ及びシアンの
画像色素によって変調する。別のカラー走査法では、
青、緑及び赤の走査ビームを混合して画像色素により変
調される単一の白色走査ビームとし、それを赤、緑及び
青のフィルターを通して読み取り別々の三つの記録を作
りだす。その後、画像色素変調によって得られた記録
を、便利な何らかの記憶媒体(例えば、光ディスク)に
読み込む。画像をメモリーに読み込む利点は、その情報
が写真態様の古典的抑制から解放されている点にある。
例えば、写真画像の経時劣化をすべての実用上の目的で
除外することができる。写真要素では制御された可逆的
な方法で実現することが不可能であるかまたは厄介であ
る画像情報の系統的な操作(例えば、画像の反転、色相
の変更、等)が容易に行われる。記憶情報をメモリーか
ら取り出して、写真ネガ、スライドまたはプリントとし
て画像を再度作りだすのに必要な露光を変調することが
随意可能である。代わりに、画像をビデオ表示として観
測することや、古典的写真の境界を越えた各種の技法、
例えばゼログラフィー、インクジェットプリンティン
グ、色素拡散印刷、等によって印刷することができる。
【0009】走査によって抽出されるための写真画像を
作りだすのに特に適合させたその他のフィルム構造がい
くつか提案されている。
【0010】Kelloggらの米国特許第4,78
8,131号明細書は、極低温に保たれた写真要素の潜
像部位からの励起放射によって像様露光済写真要素から
画像情報を抽出する方法について記載している。もちろ
ん、この必要な低温がこの方法を採用する上で障害とな
る。
【0011】Levineの米国特許第4,777,1
02号明細書は、露光後にハロゲン化銀粒子中に残存す
る光不飽和を測定するための走査中に蓄積する入射光と
透過光の差を利用している。この方法に魅力がない理由
は、露光されていないハロゲン化銀粒子と潜像を含有す
る粒子との光不飽和の差は、光子4個分程度の小さい場
合があり、また粒子飽和の変動が非常に広い範囲に及び
うるからである。
【0012】Schumannらの米国特許第4,54
3,308号明細書は、走査の際に現像後のカラーフィ
ルムにおける発光の差を利用して画像を得ることについ
て記載している。分光増感色素からの発光差を利用する
方法は、Schumannらの好ましい実施態様ではあ
るが、発光強度に制限があるために魅力的な方法ではな
い。分光増感色素濃度を最適濃度よりも高くすると、ハ
ロゲン化銀乳剤を減感することがよく認識されている。
【0013】像様露光時の光反射は、通常は望ましくな
いことが認識されている現象である。露光がハロゲン化
銀写真要素の乳剤層単位を通過した後に反射して戻るた
めにそれが乳剤層単位を2度通過する結果、画像は不鮮
明になる。この効果はハレーションと呼ばれるが、それ
は明るい物体がしばしば光のかさに囲まれているように
見えるからである。望ましくない反射を減少させる通常
の方法は、乳剤層単位を通過した後の露光を吸収するハ
レーション防止層を写真要素中に導入して反射を防止す
る方法である。ハレーション防止層は処理の際に除去ま
たは脱色されるので、画像を観測する上では何ら役割を
もたない。典型的なハレーション防止材料については、
Research Disclosure、Vol.3
08、1989年12月、Item 308119、S
ection VIII、パラグラフCに記載されてお
り、またその排出(脱色または可溶化)についてはパラ
グラフDに記載されている。Research Dis
closureは、Kenneth Mason Pu
blications社(Dudley House、
12 North St.、Emsworth、Ham
pshire P010 7DQ、英国)による刊行物
である。
【0014】露光反射は、画像鮮鋭性を減少させる上で
は望ましくないが、スピードを増加させるために有利に
用いられている。Yutzy及びCarrollの英国
特許第760,775号明細書は、ハロゲン化銀乳剤層
単位の下のアンダーコートにチタニアまたは酸化亜鉛を
使用して、受けた光の40〜90%を反射させることに
ついて記載している。Research Disclo
sure、Vol.134、1975年6月、Item
13452は、光を散乱する小さな反射粒子を乳剤層
の直下または内部に導入することによって、写真感度を
高めることについて記載している。図1に、粒径と光散
乱との関係が提供されている。BuhrらのResea
rch Disclosure、Vol.253、19
85年5月、Item 25330は、平板状ハロゲン
化銀粒子の厚さと露光に用いた光の波長との間の透過及
び反射の関係について議論している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色素
画像を必然的に形成させることなく、可視スペクトルの
青、緑及び赤部分への像様露光を表す独立した画像記録
をハロゲン化銀カラー写真要素から抽出する方法を提供
することである。より詳細には、本発明は、古典的カラ
ー写真に必要なものよりも簡素化されたカラー写真フィ
ルム及び写真処理を用いて、この目的を達成することに
関する。
【0016】本発明は、写真要素構造において色素画像
形成の特徴を何ら必要としない。さらに、該写真要素の
処理は、古典的な黒白写真処理の簡便さに匹敵する。同
様に重要なことは、その簡易化が、立証されているフィ
ルム構成の範囲内に処理能及び走査能を残存させること
によって実現できることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】一態様において、本発明
は、(a)支持体と、その支持体上に塗被され重ねられ
ている、少なくとも二つが処理時に同じ色相の画像を生
じる一連の青、緑及び赤の記録性ハロゲン化銀乳剤層単
位とを含む像様露光済写真要素を写真処理する工程、並
びに(b)該写真要素から青、緑及び赤の個別の露光記
録を得る工程、から構成される、像様露光済写真要素か
らスペクトルの青、緑及び赤の各部分に対する個別の像
様露光記録を得る方法において、(c)該写真要素は、
二つの前記乳剤層単位の間に挿入されており、この二つ
の単位のうちの支持体に近い方の乳剤層単位へ、この乳
剤層単位に記録させる輻射線を透過し、しかも処理後に
は少なくとも一つの波長領域で輻射線を反射することが
できる中間層単位をさらに含み、(d)像様露光済写真
要素を写真処理して、各乳剤層単位内に銀画像を生ぜし
め、(e)該写真要素を、該中間層単位からの反射を利
用して反射走査して、二つの前記乳剤層単位の一方に含
まれる画像情報の第一記録を得、そして反射走査または
透過走査して、その他の二つの乳剤層単位に含まれる画
像情報の第二記録及び第三記録を得、そして(f)それ
らの第一記録、第二記録及び第三記録を比較することに
よって青、緑及び赤の個別の露光記録を得ることを特徴
とする前記方法に関する。
【0018】別の態様では、本発明は、支持体と、その
支持体上に塗被され重ねられている一連の青、緑及び赤
の記録性ハロゲン化銀乳剤層単位とを含む、像様露光並
びに写真現像及び定着に続いて画像情報を得るために走
査することができるハロゲン化銀写真要素であって、
青、緑及び赤の記録性乳剤層単位のうち少なくとも二つ
が、処理時に同じ色相の画像を発生させ、該乳剤層単位
の一つが、支持体の最も近くに塗被されている第一乳剤
層単位を形成し、別の乳剤層単位が、支持体から最も離
れて塗被されている最終乳剤層単位を形成し、その第一
乳剤層単位と最終乳剤層単位との間に中間乳剤層単位が
配置されており、そして二つの乳剤層単位間には、支持
体に近い方の各乳剤層単位へこの乳剤層単位に記録させ
る輻射線を透過することができる中間層単位が塗被され
ており、該中間層単位は、写真現像及び定着後には、走
査波長領域において反射性であることを特徴とする前記
ハロゲン化銀写真要素に関する。
【0019】本発明は、走査することによって青、緑及
び赤の露光記録を抽出できるように特に構築された写真
要素に関し、またその写真要素から像様露光後に青、緑
及び赤の露光記録を得る方法に関する。写真要素を現像
して、青、緑及び赤の露光に対応する銀像を得、そして
定着して銀へ還元されていない露光記録乳剤層単位中の
ハロゲン化銀を除去する。青、緑及び赤の露光画像情報
の抽出及び差別化は、写真要素中の中間層単位を利用し
て二つの反射走査チャンネルの情報を得、また乳剤層単
位と中間層単位とのすべてを貫通する走査(以降、全体
走査と称する)によって第三チャンネルの情報を得るこ
とにより可能になる。
【0020】各場合において、一つの反射走査工程中に
一つの中間層単位からの反射を記録する。中間層単位か
らの反射は、走査ビームが貫通する一つ以上の露光記録
乳剤層単位内の現像銀によって変調される。反射性中間
層単位を使用する利点は、走査ビームが一つ以上の同じ
乳剤層単位を2回貫通することによって、1回の貫通で
得られる変調よりもビームの変調が高められる点にあ
る。
【0021】本発明の一つの好ましい実施態様では、残
りの中間層単位もまた反射性であって、どちらの反射走
査も上記のように中間層単位による反射を利用する。
【0022】本発明の代わりの態様では、中間層単位の
一つが上記のように反射性中間層単位であると同時に、
残りの中間層単位が吸収性中間層単位であってもよい。
吸収性中間層単位を使用する場合、記録される反射は、
現像銀によって付与される低いが検出可能なレベルの反
射である。吸収性中間層単位の役割は、走査のための非
反射性バックグラウンドを提供することである。
【0023】注意すべき重要な点は、走査の際に、各々
少なくとも一つの波長領域において、一つの中間層単位
は反射性であり且つ一つの中間層単位は反射性または吸
収性であるが、どちらの中間層単位も、像様露光の際に
はその下部の一つ以上の乳剤層単位へ輻射線を正透過で
きなければならないという点である。さらに、どちらの
中間層単位も、すべての乳剤層単位と中間層単位を通し
て全体走査するのに用いられる走査ビームによって、貫
通可能であることが必要である。
【0024】中間層単位の光透過要件を考慮すると、各
反射性または吸収性中間層単位は、その下部の一つ以上
の乳剤層単位に記録すべき一つ以上の分光波長領域内の
光を正透過できなければならないことが明らかである。
各中間層単位は、全体走査の際に少なくとも一つの共通
波長領域内の光を正透過できなければならない。各中間
層単位はまた、反射走査の際の走査ビームを反射または
吸収できなければならない。
【0025】吸収性中間層単位の光透過要件及び光吸収
要件は、常用の写真ベヒクル中に適当な色素または色素
前駆体を溶解または分散させることによってどちらも容
易に達成することができる。簡単な構成は、下部の乳剤
層単位に記録させるべき波長領域での像様露光の際には
極小吸収またはほぼ極小に近い光吸収を示し、且つ走査
に用いる別の波長領域ではピーク吸収またはほぼピーク
に近い吸収を示す、そのような色素を吸収性中間層単位
に使用する構成である。別の方法は、像様露光の際に
は、下部の乳剤層単位に記録させるべき光を、あったと
してもほとんど吸収しない色素前駆体を使用し、像様露
光後にその色素前駆体を転化させて、反射走査を行う波
長領域で吸収ピークを示す色素にする方法である。全体
走査は、その色素が極小吸収またはほぼ極小に近い吸収
を示す波長領域内で行うことができる。さらに定量的に
述べると、用いる色素は、予め形成されていても、或い
は現場で形成されても、反射走査のための吸収が必要と
される分光領域を占める半ピーク吸収帯域幅を示すよう
に選ばれる。
【0026】吸収性中間層単位の光吸収要件を達成する
ことは、常用の写真要素中間層単位構成の正透過及び非
反射特性を保持することと一致する。というのは、各種
の色素及び色素前駆体の中から、それらを溶解または分
散する写真層ベヒクルと本質的に同等な(例えば、差が
好ましくは±0.2、最も好ましくは±0.1未満であ
る)実成分(real component)屈折率を示すものを利用
できるからである。
【0027】屈折率は、光の回折に関連する実成分
(n)〔本明細書中では、回折代表成分とも称する〕
と、光吸収に関連する仮想(imaginary )成分(ik)
〔本明細書中では、吸収代表成分とも称する〕とを含
む。表現を簡素化するため、議論されている成分を示す
のに、挿入語句(n)及び/または(ik)を付けて屈
折率を示すこととする。非吸収物質(例えば、白色物質
や透明物質)は、有意な吸収代表成分(ik)をまった
く示さない。
【0028】上記の性能基準があれば、光吸収性中間層
単位を形成するための写真ベヒクル、色素及び色素前駆
体の選択は、ハロゲン化銀写真要素の構築に精通してい
る当業者であれば容易である。常用の写真ベヒクルは、
Research Disclosure、Vol.3
08、1989年12月、Item 308119、S
ection IXに記載されており、本明細書ではそ
の記載を参照することによって取り入れる。親水性コロ
イド、とりわけゼラチン及びゼラチン誘導体が好ましい
ベヒクル物質である。色素前駆体は、Item 308
119、Section VII(本明細書ではその記
載を参照することによって取り入れる)に記載されてい
るような常用の色素形成カプラーの中から選ぶことが好
ましい。写真現像及び定着工程を通して安定であるいず
れの予備形成色素を使用してもよい。このような色素に
は、カップリング反応によって形成される種類の色素
(例えば、従来より発色現像中に形成される種類の色素
を予備形成色素として使用することができる)、典型的
にはアゾ色素、が含まれるが、これに限定はされない。
屈折率(n)の不整合を避け、こうして光散乱を防止す
るためには、吸収性中間層単位を構築する際に微結晶性
色素を用いない方が好ましい。
【0029】反射効率の良い中間層単位を得るには、屈
折率(n)の差が0.2よりも大きい、好ましくは0.
4以上、最適には1.0以上ある2種の媒体の相境界部
に、反射走査ビームが当たることが必要である。この要
件を満たす最も簡単な方法は、屈折率(nd )を示す離
散した相が屈折率(nc )を示す連続相中に分散してい
る2相中間層単位を作る方法である。その際、nd とn
c との差を>0.2、好ましくは≧0.4、最適には≧
1.0とする。この連続相は、上記の常用の写真ベヒク
ルの形態をとることが好ましい。典型的な屈折率を示す
典型的な写真ベヒクルであるゼラチンは、可視スペクト
ル内で1.55〜1.53の範囲の屈折率(n)を有す
ることが、Jamesの「写真処理理論(The Th
eoryof the Photographic P
rocess)」〔第4版、Macmillan、Ne
w York、1977、第579頁、第20.2図〕
に記載されている。気体の屈折率(n)は1.0であ
る。反射性中間層単位を作り出す我々の技法は、中間層
単位中に気体をばらばらに分散させる方法である。これ
は、写真ベヒクル中に常用の中空ビーズを導入すること
によって容易に達成できる。特に中空ビーズを形成する
ために一般に且つ共通に用いられている有機ポリマーが
示す屈折率と、ゼラチンの屈折率との差は<±0.1で
あるため、効率的反射にとって好ましい、気体とその周
囲のビーズ壁との屈折率(n)の差である>0.2(好
ましくは≧0.4)は、容易に達成されることが明らか
である。ビーズを構築するために無機物を使用する場合
には、さらに大きな屈折率(n)の差を利用することが
できる。
【0030】より簡単な構成では、離散相を固体無機粒
子によって提供することができる。屈折率(n)が1.
0よりも、またより典型的には2.0よりも大きな、ハ
ロゲン化銀写真要素に適合する様々な種類の無機粒子が
利用可能である。例えば、Marriageの英国特許
第504,283号明細書(本明細書ではその記載を参
照することによって取り入れる)は、屈折率が「約1.
75以上」である無機粒子をハロゲン化銀乳剤と混合す
ることについて記載している。Marriageは、ビ
スマスの酸化物及び塩基性塩、例えば塩基性塩化物もし
くは臭化物またはその他の不溶性ビスマス化合物(屈折
率n=約1.9);チタン(n=2.7)、ジルコニウ
ム(n=2.2)、ハフニウムまたは錫(n=2.0)
の二酸化物、チタン酸カルシウム(n=2.4)、珪酸
ジルコニウム(n=1.95)、及び酸化亜鉛(n=
2.2)、並びに酸化カドミウム、酸化鉛及びある種の
白色珪酸塩、を挙げている。先に引用し、本明細書では
参照することによって取り入られるYutzy及びCa
rrollの英国特許第760,775号明細書は、硫
酸バリウム(バライタ)についても記載している。ま
た、ハロゲン化銀粒子が、反射に必要な屈折率(n)差
を付与できることも認識されている。
【0031】像様露光時及び全体走査時の実質的な正透
過の要件と走査反射率要件とを満たす一つ以上の中間層
単位を提供するのに利用可能な方法がいくつかある。
【0032】出発点は、写真画像形成用のハロゲン化銀
乳剤は、相当量の光散乱を示す粒子を含有することを認
識する点である。有用な潜像を形成するには小さすぎ
る、典型的には0.05マイクロメートル(μm)の粒
子を有するリップマン乳剤と比較した、潜像形成性ハロ
ゲン化銀粒子の光散乱についてはよく知られている。常
用のハロゲン化銀乳剤層と同様に正透過性である中間層
単位を使用すると同時に、走査に必要な最低要件を上回
る反射率を得ることができる。以下に詳細に記載するよ
うに、像様露光を記録するために用いられる乳剤層単位
から定着によりハロゲン化銀粒子が除去された後に残留
することができる光散乱用のハロゲン化銀粒子を中間層
単位に使用することが実際に可能である。各反射性中間
層単位が示す最低反射効率は約10%であることが一般
に好ましいが、反射走査ビームの強度を増強させて反射
の非効率性を補償できることが認識される。
【0033】反射性中間層単位の透過及び/または反射
特性を改善するため、露光用、全体走査用及び反射走査
用の波長領域を、反射走査用の波長領域における屈折率
(n)差が、像様露光及び/または全体走査光を透過さ
せるべき波長領域における屈折率(n)差よりも大きく
なるように選定することができる。これは、屈折率が波
長の関数として変化するので可能である。例えば、上記
のJamesは、第20.2図で、ゼラチンの屈折率
(n)に対するAgCl、AgBr及びAgIの屈折率
(n)を可視スペクトル全体にわたりプロットし、それ
らの差が波長の増加と共に減少することを示している。
このことは、反射性中間層単位における屈折率(n)差
をハロゲン化銀に頼る場合に、全体走査はスペクトルの
赤外領域で行い、また反射走査はスペクトルの青領域で
行うことを示唆している。異なる波長領域の選択を指図
してもよいが、同じ原理が他の離散相反射性中間層単位
物質に当てはまる。上記の走査波長の選定は、反射特性
及び透過特性を合理化する別の方法と十分に適合する。
【0034】走査の際に反射の役割を担う中間層単位を
貫通する像様露光時の正透過性を改善するのに有効な方
法は、像様露光後で且つ走査前に離散相を形成させる方
法である。例えば、チタニルオキサレートを含有する写
真要素において、現像に必要なアルカリ条件下での写真
処理の際にチタニア粒子を現場で形成させることが、
esearch Disclosure、Vol.11
1、1973年7月、Item 11128に記載され
ており、その記載を本明細書では参照することによって
取り入れる。最初に塗布された有機酸の金属塩は、それ
が塗布されている写真ベヒクルに近い屈折率を示す一
方、後に形成したチタニアの屈折率(n)は2.0より
も高い。さらに、先に参照して取り入れられているMa
rriageの英国特許第504,283号明細書は、
乳剤層内で反射性粒子を形成させるための同様の手順に
ついて記載している。Marriageは像様露光前に
粒子を形成させることを考えているが、同じ原理を利用
して像様露光後に粒子を形成させることができる。
【0035】選定した波長領域内での反射を最大または
最小にするために、波長依存性効果を使用することも可
能である。反射層の離散相を形成している粒子の寸法を
制御しながら選定することによって、特定の波長領域内
での反射を最大化または最小化することができる。多く
の組成の異なる粒子について反射最大値及び最小値が観
測されているが、写真要素の構築に使用するのに最も便
利な粒子はハロゲン化銀粒子である。というのは、ハロ
ゲン化銀粒子の粒径、粒度分布(分散度)及び形状を制
御することについては広く研究されているからである。
粒子分散度は、「単分散」または「多分散」という用語
によって特徴付けることが多い。後者の用語は、典型的
には粒子の幅広いlog正規(ガウス)粒度分布を意味
し、本明細書では単分散ではないすべての粒径分布に適
用される。用語「単分散」は、より制限された粒度分布
を意味し、そして典型的に且つ本明細書では、粒径(等
価円直径またはECD)に基づく変動係数(COV)が
20%未満を示す粒度分布を示すのに用いられる。ここ
で、COVECD は、粒径分布の標準偏差を平均粒子EC
Dで割り算し、そして100を掛けた値である。粒子の
等価円直径は、粒子と同じ投影面積を示す円の直径であ
る。
【0036】先に引用し、本明細書に参照により取り入
れられているResearch Disclosur
、Item 13452に説明されているように、単
分散性非平板状ハロゲン化銀粒子は、平均粒径(EC
D)が0.1〜0.6μmの範囲にある場合に、スペク
トルの可視領域内で十分に規定された反射率最大値を示
す。例えば、スペクトルの青領域内で最大の反射率を得
るためには、平均ECDが約0.1〜0.3μmの範囲
にある単分散非平板状ハロゲン化銀粒子を選ぶことが好
ましい。これらの粒子は、スペクトルの緑、赤及び近赤
外領域では比較的低レベルの反射率を示す。赤領域での
反射率を最大にするためには、平均ECDが約0.5〜
0.8μmの範囲にある単分散非平板状ハロゲン化銀粒
子を選ぶことが好ましい。緑領域での反射率を最大にす
るためには、平均ECDが約0.3〜0.5μmの中間
範囲にある単分散非平板状ハロゲン化銀粒子を選ぶこと
ができる。
【0037】分光選択性の反射性中間層単位を構築する
別の方法は、平均ECDが0.4μmよりも大きく、ま
た平均平板状粒子厚(t)が0.07〜0.2μmの範
囲にあり、しかも平板状粒子の厚さに基づく変動係数
(COVt )が15%未満である平板状粒子が、全粒子
投影面積の90%超を占めている、そのようなハロゲン
化銀粒子を離散粒状相として使用する方法である。これ
らの選定基準内では、平均厚が約0.12〜0.20μ
mの範囲にある平板状粒子は、最大レベルの青反射率を
示すと共に、スペクトルの緑または赤領域では最小の反
射率を示す。平均厚が約0.10〜0.12μmの範囲
にある平板状粒子は、スペクトルの赤領域で最大反射率
を示すと共に、スペクトルの緑領域では有意に低い反射
率を示す。平均厚が約0.07〜0.10μmの範囲に
ある平板状粒子は、スペクトルの赤及び緑領域において
最大反射率を示す。これらの選定基準を満たす平板状粒
子とその調製法については、Nakamuraらの米国
特許第5,096,806号並びにTsaurらの米国
特許第5,147,771号、同第5,147,772
号、同第5,147,773号及び同第5,171,7
71号明細書に記載されており、本明細書ではこれらの
記載を参照することによって取り入れる。
【0038】反射走査の際に光をハロゲン化銀粒子によ
って反射させるためには、写真現像及び定着工程後に写
真要素中に残留することができる粒子を使用することが
勿論必要である。現像は、画像を形成させるために必要
である。定着は、露光記録性乳剤層単位から未現像ハロ
ゲン化銀粒子を除去し、よって全体走査の際のこれらの
層内からの望ましくない反射を防止するために行われ
る。効率的な走査に必要な光学的基準を満たすように写
真要素中のすべてのハロゲン化銀粒子集団を選定するこ
とによって定着を除外することは可能であるが、走査前
に画像記録性乳剤層単位の粒子集団を除去し、よって従
来の多色写真要素に採用されている全範囲の画像記録性
乳剤層単位構成を可能にすることが好ましい。
【0039】写真画像形成の潜像形成には立方晶格子の
ハロゲン化銀粒子がほぼ一般的に用いられている。(立
方晶格子と、立方体の場合もあるがほとんどの場合立方
体ではない粒子全体の形状とを混同してはならない。)
銀イオンは、どの相対比率の塩化物イオン及び臭化物イ
オンとも共に立方晶格子を形成する。少量のヨウ化物イ
オン(臭ヨウ化銀乳剤については約40モル%以下の範
囲)を立方晶格子の内部に収容することができる。
【0040】高ヨウ化物(銀に対してヨウ化物が90モ
ル%を超える)ハロゲン化銀粒子(典型的には、β及び
γ相ヨウ化銀の結晶形で利用可能である)が示す溶解度
は、臭化銀よりも約2オーダー、また塩化銀よりも約4
オーダー低い。高ヨウ化物粒子は、数少ない特定の条件
下でしか現像に反応しないことが知られており、また潜
像形成性の立方晶格子粒子よりもはるかに溶解性が低い
ので、高ヨウ化物粒子は、反射性中間層単位を構築する
のに好ましい選択肢の一つである。
【0041】別の方法として、反射性中間層単位におい
て、表面を不動態化した(すなわち、現像及び定着に対
して耐性である)立方晶格子ハロゲン化銀粒子を使用す
る方法がある。表面の不動態化は、粒子またはその表面
境界部を現像及び定着を防止するように改質することに
よって達成できる。内部潜像を形成する粒子は、表面現
像剤(有意な量の溶剤またはヨウ化物イオンを含まない
現像剤)では現像されないので、現像を防止するのに利
用できる方法の一つである。ハロゲン化銀粒子の写真応
答を防止するための他の周知の技法は、その表面に減感
剤を吸着させる方法である。ネガ型ハロゲン化銀乳剤を
減感する色素の例が、先に引用したResearch
Disclosure、Item 308119、Se
ction IV、サブセクションA、パラグラフG
に、また非色素減感剤がSection IV、サブセ
クションBに記載されており、本明細書ではこれらの記
載を参照することによって取り入れる。立方晶格子ハロ
ゲン化銀粒子にヨウ化銀のシェルを施すことは、表面不
動態化の有効な方法である。表面不動態化は、露光を施
すかまたは施さずに、チオ硫酸アルカリ系定着剤に対す
る耐溶解性に基づき、カルバゾール、少なくとも1個の
長鎖(炭素原子数>10個)アルキル基を含有するテト
ラアルキル第四アンモニウム塩、環状チオ尿素またはビ
ス〔2−(5−メルカプト)−1,3,4−チアジアゾ
リル〕スルフィドを、粒子表面に吸着させることによっ
て達成することもできる。この方法は、A.B.Coh
enらの「Photosolubilization
of Silver Halides II. Org
anic Reactants」(Photograp
hic Science and Engineeri
ng、Vol.9、No.2、1965年3〜4月、第
96〜103頁)に報告されており、本明細書ではその
記載を参照することによって取り入れる。表面不動態化
を担う吸着種は粒子表面にしっかりと吸着して低い溶解
度(すなわち、10-12 未満の、好ましくは10-14
満の銀塩溶解度積)を示すので、画像記録性乳剤層単位
内のハロゲン化銀粒子の写真性能に悪影響を及ぼすこと
なく、中間層単位のハロゲン化銀粒子の表面を不動態化
させることが可能である。
【0042】勿論、反射性中間層単位の離散相は、上記
の基準をすべて満たすように慎重に選定したにもかかわ
らず、もしも反射走査の波長領域内の光を高い割合で吸
収するならば、使用するには好ましくない場合もある。
例えば、現像銀は0.075の屈折率(n)を示すの
で、ゼラチン中に分散させた場合には好ましい屈折率
(n)差の≧0.4を満たす。しかしながら、銀の可視
スペクトル(400〜700nm)における屈折率の吸
収関連成分(ik)は、黒く見えることからも予想でき
るように相当に高い。銀の屈折率の吸収関連成分(i
k)は可視スペクトルでは2〜4.6の範囲にある。像
様現像された銀の低い反射能よりも顕著に大きな反射を
示すいずれの物質でも反射性中間層単位を構築すること
ができるが、反射走査波長領域における吸収が低い離散
相物質を選ぶ方が好ましい。一般に、反射性中間層単位
の離散相成分の屈折率の吸収関連成分(ik)は、反射
走査の波長領域において0.01未満であることが好ま
しい。
【0043】以下の表1に、反射性中間層単位用として
好ましい離散相物質の屈折率の回折関連(n)成分と吸
収関連(ik)成分とを、銀のデータと共に記載する。
【0044】
【表1】
【0045】もちろん、反射性中間層単位による光吸収
を有利に使用することも可能である。例えば、緑または
赤の露光を記録するために設けられているがしかし青光
に対しても有意な望ましくない固有感度を示す一つ以上
の乳剤層単位の上に反射性中間層単位が配置されてお
り、しかもその中間層単位がスペクトルの青領域の外側
で反射走査される場合には、青光を吸収する反射性中間
層単位を選ぶと、望ましくない青露光から下部の一つ以
上の乳剤層単位を保護する上で有利であり、またスペク
トルの青領域の外側で走査した場合には中間層単位の反
射能を低下させることはない。ヨウ化銀及び臭ヨウ化銀
が、中間層単位の離散相として選ばれるハロゲン化銀の
例である。上記の表1を参照すると、ヨウ化銀は、スペ
クトルの緑及び赤(500〜700nm)領域では低い
吸収関連成分を示すことが着目される。しかしながら、
ヨウ化銀の屈折率の吸収関連成分(ik)は、波長が4
50nm未満の方へシフトすると急激に上昇する。
【0046】上記の議論では、反射性中間層単位は、一
体式であるものとして、すなわちその厚さ方向の組成が
変わらないものとして記載されている。本発明の好まし
い一態様では、反射性中間層単位は二つの二次層から構
成される複合中間層単位であり、第一の二次層が反射を
担い、そして第二の二次層が吸収を担う。反射性二次層
は、上記のいずれの一体式反射性中間層単位と同じであ
ってもよい。この二次層は、吸収性二次層の前に反射走
査中の光を受けるように配置される。吸収性二次層は、
吸収性中間層単位に関連して先に記載したように構築す
ることができ、そして反射走査中に反射性二次層が光を
反射する波長領域内の光を吸収するように選ばれる。吸
収性二次層は他の有用な機能を発揮することができる
が、吸収性二次層が発揮する主要機能は、反射性二次層
からの反射を利用して反射走査の際に得られる画像情報
の質を高めることである。このことは、反射走査ビーム
による反射性中間層単位の貫通を排除するかまたは最小
限に抑えることによって達成される。反射走査ビームの
一部が反射性中間層単位を貫通すると、それが下部の一
つ以上の表面において反射して反射走査検出器に戻り、
決定すべき画像記録を劣化させる恐れがある。反射され
ない反射走査ビームからの光を吸収できる付加的な性能
を除くと、複合反射性中間層単位は、本明細書中に記載
した一体式反射性中間層単位とその性能特性は同じであ
る。
【0047】本発明の基本的特徴は、以下の構造を満た
す多色写真要素の構築及び使用を考えることによって認
識することができる。構造I ───────── 第三乳剤層単位 ───────── 第二中間層単位 ───────── 第二乳剤層単位 ───────── 第一中間層単位 ───────── 第一乳剤層単位 ───────── 写真支持体 ─────────
【0048】第一、第二及び第三乳剤層単位は、スペク
トルの青、緑及び赤部分の異なる一部分における像様露
光を記録するようにそれぞれ選ばれる。各乳剤層単位
は、単一ハロゲン化銀乳剤層を含有すること、またはス
ペクトルの同じ領域内の露光を記録するためのハロゲン
化銀乳剤層の組合せを含有することができる。例えば、
一つの乳剤層単位内で、画像形成スピードの異なる乳剤
を別々の層として塗布することによってこれらを分離す
ることが通常の慣例となっている。乳剤層単位は、便利
な常用のいずれの構成のものであってもよい。特に好ま
しい態様では、乳剤層単位は、内型色素形成カプラーを
含まない常用のカラーリバーサル写真要素(すなわち、
ネガ型ハロゲン化銀乳剤を含むが、画像色素や画像色素
前駆体を一切含まない写真要素)に見られるようなもの
に相当する。
【0049】第一乳剤層単位と第二乳剤層単位との間に
挿入されている第一中間層単位は、第一乳剤層単位に記
録させようとする輻射線を透過し、且つ写真処理後には
少なくとも一つの波長領域内の走査輻射線を吸収または
反射するように構築される。同様に、第二乳剤層単位と
第三乳剤層単位との間に挿入されている第二中間層単位
は、第一及び第二乳剤層単位に記録させようとする輻射
線を透過し、且つ写真処理後には少なくとも一つの波長
領域内の走査輻射線を吸収または反射するように構築さ
れる。中間層単位の一方または両方が、走査輻射線を反
射する。
【0050】マイナスブルー(緑または赤)を記録させ
ようとする乳剤層単位が、像様露光の際に青光からの保
護を必要とする十分な固有の青感度を有しない場合に
は、青、緑及び赤記録性乳剤層単位の6通りの塗布順序
が可能である。以下の記述語: IL1=第一中間層単位; IL2=第二中間層単位; B=青記録乳剤層単位; G=緑記録乳剤層単位; R=赤記録乳剤層単位; S=支持体 を割り当てると、以下のすべての層順序が考えられる: B/IL2/G/IL1/R/S; B/IL2/R/IL1/G/S; G/IL2/R/IL1/B/S; R/IL2/G/IL1/B/S; G/IL2/B/IL1/R/S;及び R/IL2/B/IL1/G/S。 塩化銀及び塩臭化銀乳剤が示す固有青感度のレベルは無
視できるほど低いので、これらのハロゲン化銀組成の緑
または赤記録乳剤層単位を青露光から保護するための手
段を講じることなく、こうした粒子組成のすべての常用
の乳剤を使用することができる。Kofronらの米国
特許第4,439,520号明細書は、平板状粒子臭化
銀または臭ヨウ化銀乳剤を用いると、マイナスブルー記
録層単位を青露光から保護することなく、青露光とマイ
ナスブルー露光とを十分に分離できることを例示してい
る。
【0051】像様露光時に第一及び第二中間層単位に必
要な透過特性及び吸収または反射特性は、ここで層順序
を個別に検討することによって認識することができる。
写真要素の支持体を通した像様露光は理論上は可能であ
るが、以下の記述は、最初に第三乳剤層単位に当たる輻
射線の露光に基づくものである。というのは、最も好ま
しい写真要素構成における不透明なハレーション防止層
を含有する支持体では、支持体を通した露光はありえな
いからである。
【0052】 (LS−1) B/IL2/G/IL1/R/S この層順序では、像様露光の際に、IL1は赤光を透過
できなければならず、またIL2は緑光及び赤光を透過
できなければならない。G及びRが示す固有青感度が無
視できる場合には、像様露光の際にIL1またはIL2
が何らかの波長の光を吸収できるという要件はまったく
ない。G及びRが臭化銀または臭ヨウ化銀乳剤を含有す
る場合には、少なくともIL2が、また最も好ましくは
IL1及びIL2の両方が、像様露光の際に青光を吸収
できることが好ましい。
【0053】 (LS−2) B/IL2/R/IL1/G/S この層順序では、IL1は緑光を透過できなければなら
ないが、その他については先のLS−1に関する記載が
十分に当てはまる。
【0054】 (LS−3) G/IL2/R/IL1/B/S この層順序では、像様露光の際に、IL1は青光を透過
できなければならず、またIL2は青光及び赤光を透過
できなければならない。この配置では、Gが示す固有青
感度は無視できる。Rが示す固有青感度が無視できる場
合には、像様露光の際にIL2が何らかの波長の光を吸
収できるという要件はまったくない。Rが臭化銀または
臭ヨウ化銀乳剤を含有する場合には、IL2が像様露光
の際に青光を吸収できることが好ましい。
【0055】 (LS−4) R/IL2/G/IL1/B/S この層順序では、G及びRのハロゲン化銀の選定基準
は、これらの乳剤層単位の位置が入れ替わったことを表
すようにLS−3について記載した基準とは逆になり、
またIL2は緑光及び青光を透過できなければならない
が、その他については先のLS−3に関する記載が十分
に当てはまる。
【0056】 (LS−5) G/IL2/B/IL1/R/S この層順序では、像様露光の際に、IL1は赤光を透過
できなければならず、またIL2は青光及び赤光を透過
できなければならない。この配置では、Gが示す固有青
感度は無視できる。Rが示す固有青感度が無視できる場
合には、像様露光の際にIL1が何らかの波長の光を吸
収できるという要件はまったくない。Rが臭化銀または
臭ヨウ化銀乳剤を含有する場合には、IL1が像様露光
の際に青光を吸収できることが好ましい。
【0057】 (LS−6) R/IL2/B/IL1/G/S この層順序では、像様露光の際に、IL1は緑光を透過
できなければならず、またIL2は青光及び緑光を透過
できなければならない。この配置では、Rが示す固有青
感度は無視できる。Gが示す固有青感度が無視できる場
合には、像様露光の際にIL1が何らかの波長の光を吸
収できるという要件はまったくない。Gが臭化銀または
臭ヨウ化銀乳剤を含有する場合には、IL1が像様露光
の際に青光を吸収できることが好ましい。
【0058】像様露光に続いて、写真要素を写真処理
し、第一、第二及び第三乳剤層単位内のハロゲン化銀を
現像し、乳剤粒子内の潜像形成に応じて銀にする。現像
に続いて、便利な常用のいずれかの非漂白定着技法によ
って、第一、第二及び第三乳剤層単位から残留ハロゲン
化銀を除去する。先に記載したように、中間層単位の一
方または両方がハロゲン化銀を含有する場合、このハロ
ゲン化銀は乳剤層単位内のハロゲン化銀とは異なり、定
着時に乳剤層単位内のハロゲン化銀が可溶化された後に
中間層単位のハロゲン化銀は残留することができる。
【0059】写真処理の結果、写真要素は、三つの個別
の銀像、すなわち青露光記録を表す銀像と、緑露光記録
を表す銀像と、赤露光記録を表す銀像とを含有する。銀
像はどれも本質的に同じ色相のものである。
【0060】本発明の重要な特徴の一つは、区別された
3種類の青、緑及び赤の画像記録を得るために用いられ
る走査方法である。2回の反射走査と、写真要素の支持
体構造に応じて反射走査であっても透過走査であっても
よい第三の全体走査とを選定して別々の3種類の走査記
録を得、そこから青、緑及び赤の画像記録が得られるこ
とを発見した。
【0061】現像銀が光を吸収し且つ乳剤層単位及び中
間層単位のベヒクル(ここではすべての非反射性成分を
意味するのに用いられる)が透過する分光波長領域内
で、全体走査と一方または両方の反射走査とを行う。中
間層単位の一方または両方が、反射走査の際に光を反射
する。走査輻射線は、現像銀によって吸収され且つ他の
領域では反射されて、異なる二つの反射走査チャンネル
の情報が得られる。必要に応じて、中間層単位の一方
は、吸収性中間層単位であることができ、そしてこの場
合には、反射走査の一方を、吸収性中間層単位が吸収す
る波長領域内で行い、その際、現像銀からの反射が画像
差別化に利用される。一般に、近紫外部からスペクトル
の可視部を越えて近赤外部にわたる300〜900nm
の全波長範囲内で各走査を行うと都合がよい。この全波
長範囲内では、選択する特定の走査方法によって、上記
の2回の反射走査の波長領域は同じであっても異なって
もよい。全体走査時の光吸収及び/または反射を最小限
に抑えるため、この走査は、2回の反射走査とは異なる
波長領域で行うことが好ましい。全体の300〜900
nmの走査帯域幅は幅広い帯域走査波長に対して広いラ
チチュードを残すが、一般に、市販のフィルターを利用
して容易に確立できる帯域幅にわたって各走査を行うこ
とが好ましい。もちろん、レーザー走査によって非常に
狭い走査帯域幅が可能になる。
【0062】支持体が写真処理後に透明であるという仮
定で始めると、好ましい走査技法は、構造Iの第三乳剤
層単位を(上記の方向を仮定して)上方から反射走査
し、第二中間層単位の吸収または反射を用いて、反射し
た画像情報を第三乳剤層単位に含まれるものだけに限定
することである。同様に、構造Iの第一乳剤層単位につ
いても、第一中間層単位が反射または吸収できる波長で
支持体の下方から反射走査し、第一乳剤層単位内の画像
記録を得る。その後、支持体、二つの中間層単位及び全
乳剤層単位を通して写真要素を走査する。
【0063】少なくとも一つの中間層単位は、反射走査
に用いられる波長領域内で反射性である。本発明の好ま
しい一態様では、第二中間層単位が、第三乳剤層単位を
反射走査するために用いられる波長領域内で吸収し、そ
して第一中間層単位が、第一乳剤層単位を反射走査する
ために用いられる波長領域内で反射性である。この配置
によって、第二乳剤層単位と第三乳剤層単位が発生する
画像鮮鋭性を最大にすることができるという利点が得ら
れる。第一中間層単位が反射性である利点は、吸収性中
間層単位を採用した場合よりも高い振幅の反射信号が利
用できる点にある。この構造の別の利点は、第二中間層
単位の吸収が、上方からの反射走査の際に使用できるだ
けでなく、像様露光の際にも利用され、下部の第一及び
第二乳剤層単位が緑及び赤光を記録すべき場合であっ
て、相当量の固有青感度を示す場合に、これらの層単位
を望ましくない青露光から保護することができる点にあ
る。第一乳剤層単位が記録すべき光の第一中間層単位に
よる反射は、別の波長領域で優先的に光を反射する第一
中間層単位を選ぶ方法、及び/または、反射を担う離散
相を像様露光後に形成させる方法によって、最小限に抑
えることができる。
【0064】また、吸収物質の第一中間層単位を形成さ
せることや、反射性物質の第二中間層単位を形成させる
ことも可能である。
【0065】別法として、第一中間層単位と第二中間層
単位がどちらも反射性中間層単位である構造Iを構築す
ることができる。この構成の利点は、上方及び下方から
の反射走査の際に反射する信号の振幅が、光反射性のな
い吸収性中間層単位を採用した場合と比べて、どちらも
増大する点にある。第二中間層単位が反射性中間層単位
である場合にはさらに、スペクトルの青部分の光を吸収
して、画像形成の際に下部の乳剤層単位を望ましくない
青露光から保護することができる。例えば、第二中間層
単位の連続相を、常用のいずれの多色ハロゲン化銀写真
要素における青吸収性中間層単位と同じにしてもよい。
また、第二中間層単位に、青吸収性離散相、例えばヨウ
化銀、を使用することもできる。
【0066】一例としてLS−1(B / IL2 / G / IL1
/ R / S )について検討する際、中間層単位の光吸収特
性及び光反射特性が像様露光時と走査時とで実質的に変
わらないものとし、さらに各乳剤層単位には相当な固有
青感度を示すハロゲン化銀を採用したものと仮定する
と、中間層単位の透過特性及び吸収特性は、以下のよう
であることが好ましい。IL2は、青光を吸収し且つ緑
光及び赤光を透過する非反射性中間層単位である。IL
2が近紫外及び近赤外において透過または吸収するかに
ついては、選定する特別な走査波長に依存する完全に選
択の問題である。写真処理の際に脱色されないイエロー
色素をIL2に対して選択することが簡単である。反射
走査を可視スペクトルの外側で行う場合には、近紫外ま
たは近赤外吸収剤をイエロー色素と併用してもよい。I
L1は、露光時には赤光を透過し、そして走査時にはス
ペクトルの近紫外、青、緑及び近赤外部分の一つにおけ
る光を反射する。IL1を構築するのに好ましい選択例
として、高ヨウ化物ハロゲン化銀粒子、不動態化臭ヨウ
化銀粒子、または好ましい屈折率(n)差>0.40を
満たし、離散相と連続相とがどちらも赤領域において<
0.01の屈折率(ik)を示す任意の離散相と連続相
との組合せ、が挙げられる。IL2がまた、スペクトル
の青領域内の光を吸収することも好ましいが、青光吸収
をIL1のみに頼ることは可能である。
【0067】別の代わりの構成では、IL1及びIL2
が共に反射性中間層単位であることができる。IL2
は、スペクトルの近紫外及び/または青または近赤外領
域で主に反射するように選ぶことが好ましい。IL2を
スペクトルの青領域で反射するように選定した場合、そ
の青反射は、走査時のみならず、露光の際にも有用であ
って、下部の乳剤層単位の望ましくない青露光を制限
し、且つ上部の青記録層単位のスピードを増大させる。
別の構成として、IL2の真下に青吸収性層を塗被して
もよい。IL1の構成は、前節に記載したとおりであ
る。本発明のこの態様では、IL1とIL2との構成が
同じであってもよい。
【0068】別例としてLS−3(G / IL2 / R / IL1
/ B / S )について検討する際、中間層単位の光吸収特
性及び光反射特性が像様露光時と走査時とで実質的に変
わらないものとし、さらに各乳剤層単位には有意な固有
青感度は示さないハロゲン化銀を採用したものと仮定す
ると、中間層単位の透過特性及び吸収特性は、以下のよ
うであることが好ましい。露光要件を満たすため、IL
1は青領域では吸収することができず、またIL2は赤
または青領域では吸収することができない。走査要件を
満たすため、IL2は、スペクトルの近紫外、近赤外ま
たは緑部分において吸収する非反射性中間層単位である
ことが好ましい。こうして、IL2にはマゼンタ色素を
導入することが好ましいが、近紫外吸収剤または近赤外
吸収剤も代わりとなる別の選択である。IL1は、スペ
クトルの便利ないずれの領域でも反射する反射性中間層
単位であることが好ましいが、スペクトルの青領域では
最小限の反射しか示さないことが好ましい。スペクトル
の緑領域でIL1が反射し且つIL2が吸収する場合に
は、走査を簡素化することができる。これにより、スペ
クトルの緑領域を除く任意の領域で全体走査を行うこと
ができる。IL1がスペクトルのある領域で吸収し、そ
してIL2が別の領域で反射する場合には、残るすべて
の領域を全体走査に利用することができる。例えば、I
L2がマゼンタ色素を含有し、且つIL2が赤光を優先
的に反射する場合、スペクトルの近紫外部分または青部
分で全体走査を効率的に行うことができる。
【0069】別の態様では、LS−3は二つの反射性中
間層単位を含有することができる。このような配置で
は、IL2は、スペクトルの緑領域でピーク反射を示す
ことが好ましいが、その理由はこれにより緑記録乳剤層
単位のスピードを増大させる効果が得られるからであ
る。IL1は、スペクトルの緑または赤部分において最
大の反射を示すことが好ましい。赤反射は、上部の赤記
録層単位のスピードを増大させる利点を提供する。緑反
射は、どちらの反射走査にも同じ走査波長が用いられる
ので、走査工程を簡素化する。
【0070】上記の議論では、異なる3種類の走査、す
なわち2種の反射走査と1種の透過走査、について述べ
られている。実際の走査装置について見れば、同じ光源
を用いて反射走査の一方と透過走査とを同時に行えるこ
とが認識される。例えば、中間層単位IL1及びIL2
が各々青光を反射し且つ支持体が透明であるとすると、
構造Iを走査するために白色光源を使用することができ
る。第一乳剤層単位または第三乳剤層単位の反射走査情
報は、反射光を青フィルターに通すことによって得られ
る。白色光の構造Iを通過する部分は、イエローフィル
ターを通過し、透過走査情報を得ることができる。構造
Iを反対にした後、再度青フィルターを用いて、残りの
反射走査のための別のアドレス順序で同じ白色光源を使
用することができる。構造Iを反対にする代わりに、一
般には構造Iの各側に別々の反射走査機を設ける方が便
利である。IL1及びIL2の一方が青光を吸収する場
合、走査手順は変わらないが、一つの反射走査画像の一
方の意味が逆になる。
【0071】中間層単位の反射または吸収の分光領域が
変わると、それに応じてフィルターの吸収が変化する。
例えば、二つの緑反射中間層単位では、反射走査フィル
ターは緑であり、そして透過フィルターはマゼンタであ
る。一つのイエロー反射中間層単位及び一つのマゼンタ
反射中間層単位では、青フィルターを使用してイエロー
反射中間層単位に最も近い乳剤層単位からの反射情報を
得、緑フィルターを使用してマゼンタ反射フィルターに
最も近い乳剤層単位からの反射情報を得、そして赤フィ
ルターを使用して透過走査情報を得る。
【0072】別の走査技法では、写真要素の同じ側か
ら、異なる波長領域の2種の反射走査を行う。すなわ
ち、両方の反射走査を、(図示した方向を仮定すると)
支持体の上方から構造Iの乳剤層単位をアドレスする
か、或いは、写真処理後に支持体が透明であるならば、
支持体を通して乳剤層単位をアドレスすることによって
行うことができる。支持体が透明である場合、全体走査
は、構造Iのどちらの側に向けた光源を用いても行うこ
とができる透過走査である。支持体が反射性(例、白
色)である場合、全体走査は、2回の反射走査の場合と
同じ支持体側から行われる。反射性支持体を有する要素
に対して全体走査を実施する利点は、走査ビームが乳剤
層単位を2回横切るので、より大きな信号変調が得られ
る点にある。
【0073】一つの好ましい方法では、構造Iをすべて
同じ側からアドレスすることによって3回の反射走査を
行う。この方法には、構造Iが反射性支持体を有するこ
と、または走査用の反射表面に対して配置されること、
が必要である。この方法の利点は、3回の走査を任意の
順序または同時に行える点にある。例えば、3種類の光
源を用いて別々の3種の走査を同時に行うことができ
る。別法として、一つの光源と複数のフィルターとを使
用して、適当な検出器に対して選択的に各走査記録を供
給してもよい。この方法の利点は、必要な光源が1個だ
けである点と、すべての走査を1回のアドレス操作に合
併することによって、別個の走査から画素毎の情報を相
関させる統合部分を形成する空間整合の作業が大幅に簡
素化される点にある。すべての走査を片側から行う場合
には、支持体は透明であっても反射性であってもよい。
支持体が反射性である場合には、記録を走査するための
1個以上の光源及び3種のすべての検出器は構造Iの上
方に配置される。本発明のすべての態様において、走査
を逐次行う場合には、連続走査用の同じ検出器を使用す
ることが可能である。
【0074】反射性支持体を含む場合の写真要素の同じ
側から異なる波長の3種の反射走査を説明する一例とし
てLS−1(B / IL2 / G / IL1 / R / S )について検
討する際、中間層単位の色相が像様露光時と走査時とで
実質的に変わらないものとし、さらに各乳剤層単位には
相当な固有青感度を示すハロゲン化銀を採用したものと
仮定すると、中間層単位の透過特性、反射特性及び吸収
特性は、以下のようであることが好ましい。IL2は、
支持体の反対側からの反射走査について先に記載したい
ずれの形態でもとることができるが、但し、この場合、
IL2は、一つだけでなく、スペクトルの他の二つの領
域で光を透過できなければならない。IL2には、写真
処理時に脱色しないイエロー色素を選ぶことが簡単であ
る。IL2は他の2回の走査時に光を透過しなければな
らないので、IL2の吸収をスペクトルの青領域に限定
することが好ましい。IL1は、露光の際には赤光を透
過しなければならず、また走査の際にはスペクトルの青
以外の一つの領域における光を反射しなければならな
い。一つの好ましい態様では、IL1はスペクトルの緑
領域で反射する。さらにIL1は、必要に応じて、青領
域で吸収することによって、Rを青露光から保護する上
でIL2を補うことができる。この好ましい態様では、
IL1は青光を吸収して緑光を反射する。IL1が赤光
を透過し且つ緑光を吸収し、またIL2(さらに必要に
応じてIL1)が青光を吸収する場合には、スペクトル
の赤部分または可視スペクトル外部の近紫外もしくは近
赤外部分で、全体走査を行うことができる。スペクトル
の赤領域及び近赤外領域の分光的隣接性は、これら二つ
を、全体走査に別々にまたは一緒に使用するのに最も魅
力的にする。
【0075】反射性支持体を含む写真要素の3種の反射
走査を実施する別例としてLS−3(G / IL2 / R / IL
1 / B / S )について検討する際、中間層単位の色相が
像様露光時と走査時とで実質的に変わらないものとし、
さらに各乳剤層単位には有意な固有青感度は示さないハ
ロゲン化銀を採用したものと仮定すると、中間層単位の
透過特性、反射特性及び吸収特性は、以下のようである
ことが好ましい。露光要件を満たすため、IL2は赤光
及び青光を透過しなければならず、また走査要件を満た
すため、IL2はスペクトルの他の領域の一つ以上にお
いて吸収する。それゆえ、好ましい態様では、IL2は
マゼンタ色素を含有する。マゼンタ色素の代わりに近紫
外吸収剤または近赤外吸収剤を使用してもよいが、好ま
しくはない。露光要件を満たすため、IL1は青光を透
過しなければならず、また走査要件を満たすため、IL
1は青領域以外の波長領域で光を反射し、さらにIL2
が吸収しない波長領域で光を反射する。こうして、IL
2がマゼンタ色素を含有する場合には、IL1は赤及び
/または近赤外光を反射することが好ましい。全体走査
は、IL1及びIL2が透過性である分光波長領域にお
いて行うことが好ましい。例えば、IL1がスペクトル
の赤領域において最大の反射を示し、且つIL2がマゼ
ンタ色素を含有する場合には、全体走査を、スペクトル
の青部分及び/または近紫外部分で行うことが好まし
い。
【0076】3回の反射走査を(先に示した)構造Iの
上方から行うと、第一走査波長はIL2によって吸収さ
れ、また第三乳剤層単位からの反射光が第三乳剤層単位
のみの像様露光記録を提供する。第二走査波長はIL1
によって反射され、そして第二及び第三乳剤層単位内の
現像銀によって変調された反射光が記録される。この記
録は、第二及び第三乳剤層単位内の画像パターンが混合
されている記録である。第一走査と第二走査とを比較す
ることによって、第二乳剤層単位内の画像を得ることが
できる。全体走査は、すべての乳剤層単位を2回通過す
る光の減衰記録を提供する。すると、全体走査によって
得られた情報は、すべての乳剤層単位の混合画像記録で
ある。この混合画像記録を先の走査で得られた記録と比
較することによって、第一乳剤層単位のみの画像に対応
する画像を得ることができる。
【0077】透明支持体を含む写真要素を用いて上記の
3回の反射走査を行うことも可能である。透明支持体
を、少なくとも第三走査の際に、反射性裏材料と光学的
に接触させて配置する。透明支持体を用いると、上記の
ように支持体の上方から2回の反射走査を行うと同時に
全体走査を透過走査として行うことも可能である。さら
に別の方法は、第三乳剤層単位を反射性裏材料と光学的
に接触させて配置する場合に、透明支持体を通した2回
の反射走査または透明支持体を通した3回の反射走査を
行う方法である。
【0078】有意な固有青ハロゲン化銀感度を示す乳剤
及び示さない乳剤それぞれの写真的に最も魅力的な層順
序であるLS−1及びLS−3に対する特別に好ましい
中間層単位の選択についての先の詳細な説明から類推す
れば、残りの可能な層順序LS−2、LS−4、LS−
5及びLS−6の特別な中間層単位の選択は明らかであ
る。
【0079】逐点走査、逐線走査及び面走査をはじめと
する上記要件を満たす常用の走査技法を採用することが
できるので、詳細な説明は必要ない。簡単な走査技法
は、横方向にオフセットされている一連の平行走査通路
に沿って写真処理済要素を1点1点走査する方法であ
る。走査点において写真要素から受けた光または写真要
素を通過する光の強度を検出器によって感知し、受けた
輻射線を電気信号に変換する。その電気信号をアナログ
−デジタル変換器を介して、画像内部の画素位置につい
て必要な位置(locant)情報と共に、デジタルコンピュ
ーターのメモリーへ伝送する。異なる2種または3種の
画像の組合せを代表する走査記録を分析するための信号
の比較及び数学計算は、走査によって得られた情報をコ
ンピューターに入力したならば日常手順で実施すること
ができる。
【0080】潜像に対応する画像記録が得られたら、原
画または原画の特定の変型を随意再現することができ
る。最も簡単な方法は、レーザーによって常用のカラー
ペーパーを1画素毎に照射する方法である。Simps
onらの米国特許第4,619,892号明細書は、近
赤外レーザーによる照射に特に適合させた差別赤外増感
カラープリント材料について記載している。原画の可視
ハードコピーを生ぜしめる代わりに、画像情報を、観測
用ビデオディスプレイの端子へ送ってもよいし、また保
存記憶して後で観測するために記憶媒体(例えば、光デ
ィスク)へ送ってもよい。
【0081】吸収、反射及び透過特性の記載では、これ
らが相対的な用語であることを忘れてはならない。一般
的に興味のある300〜900nmの分光領域全体にわ
たり高いまたは低いレベルで一定の吸収または反射を示
す物質はほとんどない。それゆえ、吸収、反射及び透過
は、露光や走査といった特定の操作にとって興味のある
特別な分光領域と関連付ける必要がある。本発明は、中
間層単位の離散相と連続相との界面の反射、及び非反射
性中間層単位を使用する場合には銀の反射を利用して走
査記録を得るが、本発明のほとんどの態様では、いずれ
かが受けた光のほんの一部しか反射されない。例えば、
銀は、それが受ける光の約5%しか反射しない。この反
射率は低いが、非反射性中間層単位のバックグラウンド
に対して検出できるものである。一方、中間層単位が、
離散相と連続相を含有し、それらの屈折率(n)の差が
0.40よりも大きい場合には、はるかに高い反射バッ
クグラウンドが得られ、現像銀による95%光吸収によ
って検出可能な反射率の変調が可能になる。先に記載し
たようにハロゲン化銀粒子を選ぶことによって、個々の
粒子の反射率を、反射させたい波長領域では30%また
はそれ以上にまでに、また反射を最小限に抑えたい別の
波長領域では10%またはそれ以下にすることができ
る。像様露光後に形成される離散相は非常に高い反射率
を示すことができるが、全体走査に適応させるため、個
々の中間層単位の反射率を限定することが好ましい。中
間層単位の離散相が像様露光前に存在しており、しかも
その反射の質が多少とも均一である場合には、像様露光
に必要な光透過と走査に必要な反射との間のバランスを
とらなければならない。
【0082】全体として、各乳剤層単位は、それが記録
すべき光の少なくとも25%、好ましくは50%以上、
そして最適には75%以上を受けることが考えられる。
全体走査では、現像銀を含まない領域において、典型的
には反射または透過走査ビームの25〜75%が検出器
に到達することが考えられる。吸収性中間層単位の上に
配置されている乳剤層単位の反射走査では、最大の銀現
像を示す領域において、反射走査ビームの約5%しか検
出器には戻らない。反射性中間層単位を利用する乳剤層
単位の反射走査では、走査される一つ以上の乳剤層単位
における現像銀を含まない領域において、反射走査ビー
ムの10%以上、場合によっては75%が検出器に到達
する。
【0083】構造Iが透明支持体、非反射性吸収性中間
層単位IL2及び興味のある分光領域のすべてにおいて
多少とも均一に反射する反射性中間層単位IL1(例、
離散相を白色粒子から形成する)を採用したとすると、
以下の反射、吸収及び透過特性のバランスが考えられ
る。IL2は、第三乳剤層単位が記録すべき波長領域に
おいて選択的に吸収するように構築することができる。
それゆえ、第二及び第三乳剤層単位は、それらが記録す
べき実質的にすべての光を受けることができる。IL1
は、第一乳剤層単位が記録すべき光の10%以上で且つ
好ましくは75%以下を反射する。第一乳剤層単位にお
いて高いレベルの画像鮮鋭性を得るためにには、IL1
がその受けた光の10〜25%を反射することが好まし
い。上記のIL1の反射範囲によって、写真支持体を通
した反射走査及び全体透過走査が可能になる。この実施
態様を以降以下のように示す: 3ELU / AbIL2 / 2ELU / RIL1 / 1ELU / TS
【0084】上記は、RIL1が一体型反射性中間層単
位であっても複合型反射性中間層単位であっても同等に
当てはまる。複合型反射性中間層単位の特別例を提供す
るために、以下の実施態様を記載する: 3ELU / AbIL2 / 2ELU / AbSL-RSL / 1ELU / TS 前節との唯一の違いは、記号RIL1がAbSL−RS
Lに拡張されていることであるが、ここでAbSLは吸
収性二次層を、またRSLは反射性二次層をそれぞれ表
す。RSLは上記のRIL1と同じ特性を有する。Ab
SLは、1ELUが記録すべき光を正透過し、且つRS
Lが反射すべき光を吸収するように選定される。
【0085】透明支持体TSの代わりに反射性支持体R
Sを使用する(または反射性材料を光学的に接触させた
状態に透明支持体を配置して走査を行う)場合、その実
施態様は 3ELU / AbIL2 / 2ELU / RIL1 / 1ELU / RS と
なる。今度は、反射走査と全体走査をどららも反射性支
持体RSの上方から行わなければならない。このことが
もたらす唯一の有意な性能差は、全体走査が反射性中間
層単位RIL1を2回貫通しなければならないことであ
る。従って、RIL1の最大反射率は50%未満にまで
低下される。RIL1の反射率がちょうど50%未満で
ある場合には、現像銀を含まない領域において、全体走
査ビームの約25%が検出器に戻ることができる。ま
た、RIL1とRSからの反射は分光的に非同規模(no
n-coextensive )、すなわちRIL1とRSの一方が、
少なくとも一つの分光領域において他方よりも有意に高
い程度で反射しなければならないことも必要である。
【0086】上記は、RIL1が一体型反射性中間層単
位であっても複合型反射性中間層単位であっても同等に
当てはまる。複合型反射性中間層単位の特別例を提供す
るために、以下の実施態様を記載する: 3ELU / AbIL2 / 2ELU / RSL-AbSL / 1ELU / RS 前節との唯一の違いは、記号RIL1がRSL−AbS
Lに拡張されていることであるが、ここでAbSLは吸
収性二次層を、またRSLは反射性二次層をそれぞれ表
す。RSLは上記のRIL1と同じ特性を有する。Ab
SLは、1ELUが記録すべき光を正透過し、且つRS
Lが反射すべき光を吸収するように選定される。透明支
持体(TS)を有する先の実施態様と反射性支持体(R
S)を有するこの実施態様との唯一の差は、吸収性二次
層(AbSL)と反射性二次層(RSL)とが逆になっ
ていることであるが、これは1ELUの反射走査が起こ
る方向の変化を反映している。
【0087】3ELU / AbIL2 / 2ELU / RIL1 / 1ELU / TS
を、その吸収性中間層単位の代わりに第二反射性中間層
単位を用いて、3ELU / RIL2 / 2ELU / RIL1 / 1ELU / T
S の構造に変更する場合には、以下の反射、吸収及び透
過のバランスが考えられる。第一乳剤層単位1ELUが
記録すべき光は、RIL2及びRIL1の両方を通過し
なければならない。1ELUが、その記録すべき光の2
5%以上を受けるためには、両方の中間層単位が同等に
反射性であると仮定すると、RIL1及びRIL2は各
々この光の50%以上を反射してはならない。好ましい
バランスは、RIL1及びRIL2のそれぞれが、それ
らが受ける光の10〜25%を反射することである。こ
れにより、反射走査が十分に行われると同時に、1EL
Uが記録すべき光の81%以下をこの乳剤層単位に受け
させることができる。RIL2からの最大反射率を設定
する1ELUの露光の検討から、2ELUはどの場合に
おいてもそれが記録すべき光の高いパーセントを受け、
また3ELUはそれが記録すべき光のすべてを受けるこ
とが明らかである。RIL1及びRIL2のそれぞれ
が、それらが受ける光の50%以下を反射できる場合、
現像銀を含まない領域において、全体透過走査に用いら
れる光の25%以上が走査検出器に到達することが明ら
かである。
【0088】3ELU / RIL2 / 2ELU / RIL1 / 1ELU / TS
を拡張して複合型反射性中間層単位を示すと、この実施
態様は以下のようになる。 3ELU / RSL2-AbSL2 / 2ELU / AbSL1-RSL1 / 1ELU / TS 二つの複合型反射性中間層単位の構成及び性能について
は、一つの複合型反射性中間層単位を含有する先の二つ
の実施態様の説明から明らかである。さらに、3ELU
が青記録性乳剤層単位であり、且つ2ELU及び1EL
Uが望ましくない青感度を有するマイナスブルー記録性
乳剤層単位である場合には、AbSL2を青吸収性(す
なわち、イエロー)としてスペクトルの青領域で3EL
Uの反射走査を行うと有利である。これにより、AbS
L2は、2ELU及び1ELUを望ましくない青露光か
ら保護する別の機能を発揮することができる。また、A
bSL2は、支持体から反射する露光を遮断することに
よって、3ELUを望ましくないハレーション露光から
保護することもできる。さらに、2ELUが記録すべき
波長領域の光をAbSL1が吸収し且つRSL1が反射
する場合には、AbSL1及びAbSL2は共に、典型
的には乳剤層単位と支持体との間に塗布されるか、或い
は支持体の裏側に塗布され、そして写真処理の際に脱色
する通常用いられている別のハレーション防止層(上記
の概略表示には示されていない)を、性能の劣化をほと
んどまたはまったく伴わずに除外できる点にまで、ハレ
ーション露光を低減することができる。
【0089】TSの代わりにRSを用いて 3ELU / RIL2
/ 2ELU / RIL1 / 1ELU / TSを変更すると、 3ELU / Ab
IL2 / 2ELU / RIL1 / 1ELU / TS を変更して 3ELU / Ab
IL2/ 2ELU / RIL1 / 1ELU / RS にする際に記載したの
と同様に、RIL1及びRIL2中間層単位の最大反射
率の類似の低下が起こる。3ELU / RIL2 / 2ELU / RIL1
/ 1ELU / TS が複合反射性中間層単位を含有する場合、
その実施態様は以下のようになる。 3ELU / RSL2-AbSL2 / 2ELU / RSL1-AbSL1 / 1ELU / RS この実施態様の利点は、透明支持体(TS)を含む対応
する実施態様の利点と同じであるので、詳細な説明は不
要である。
【0090】乳剤層単位が記録すべき露光の反射率や、
走査のために最大反射率に課せられる制限は、どれも想
定される最悪の場合に基づいている。像様露光の後に一
つ以上の反射性中間層単位内に離散相が形成される場合
には、中間層単位は、何ら有意な反射を伴うことなく像
様露光輻射線を透過することができ、また中間層単位の
最大反射は理論的には最大値の100%に至る場合もあ
る。中間層単位の反射率が、下部の乳剤層単位が記録す
べき波長領域よりも走査波長領域における方が高い場合
には、像様露光時の反射と走査時の反射とのより好まし
いバランスを実現することができる。
【0091】走査によって抽出した情報から画像を作り
だす際に直面する困難な問題の一つは、観測に利用でき
る情報の画素数が、比較できる古典的写真プリントから
入手できる画素数のほんの一部でしかないということで
ある。それゆえ、走査画像形成では、各画素から利用で
きる画像情報の質を最大限に高めることがさらに重要と
なる。画像鮮鋭性を向上させることや、異常画素信号
(すなわち、ノイズ)の影響を最小限に抑えることが、
画質を高めるための一般的な方法である。異常画素信号
の影響を最小限に抑えるための常法は、隣接する画素か
らの読みにファクタリング(factoring )をし、より隣
接した画素により重みを付けることによって、読み取ら
れる各画素濃度を調整して重み付き平均値にする方法で
ある。本発明は、逐点走査について記載されているが、
画質を改善するための常用の方法が考えられることが認
識される。画像記録の質を最大限に高めるための技法を
はじめとする走査信号操作の例示的システムが、以下の
特許明細書に記載されている。Bayerの米国特許第
4,553,165号、Urabeらの米国特許第4,
591,923号、Sasakiらの米国特許第4,6
31,578号、Alkoferの米国特許第4,65
4,722号、Yamadaらの米国特許第4,67
0,793号、Kleesの米国特許第4,694,3
42号、Powellの米国特許第4,805,031
号、Mayneらの米国特許第4,829,370号、
Abdulwahabの米国特許第4,839,721
号、Matsunawaらの米国特許第4,841,3
61号及び同第4,937,662号、Mizukos
hiらの米国特許第4,891,713号、Petil
liの米国特許第4,912,569号、Sulliv
anらの米国特許第4,920,501号、Kimot
oらの米国特許第4,929,979号、Kleesの
米国特許第4,962,542号、Hirosawaら
の米国特許第4,972,256号、Kaplanの米
国特許第4,977,521号、Sakaiの米国特許
第4,979,027号、Ngの米国特許第5,00
3,494号、Katayamaらの米国特許第5,0
08,950号、Kimuraらの米国特許第5,06
5,255号、Osamuらの米国特許第5,051,
842号、Leeらの米国特許第5,012,333
号、Sullivanらの米国特許第5,070,41
3号、Bowersらの米国特許第5,107,346
号、Telleの米国特許第5,105,266号、M
acDonaldらの米国特許第5,105,469号
並びにKwonらの米国特許第5,081,692号明
細書。本明細書ではこれらの記載を参照することによっ
て取り入れる。
【0092】多色写真要素とその写真処理は、上記の特
に必要な特徴とは別に、便利な常用のいずれの形態をと
ることもできる。常用の写真要素の特徴並びにそれらの
露光及び処理についての概要は、先に引用したRese
arch Disclosure、Vol.308、1
989年12月、Item 308119に記載されて
いる。また、平板状粒子乳剤及び写真要素の特徴とそれ
らの処理についての概要は、Research Dis
closure、Vol.225、1983年12月、
Item 22534に記載されている。本明細書では
これらの記載を参照することによって取り入れる。
【0093】本発明は、三つの乳剤層単位がどれも銀画
像だけしか形成しない好ましい実施態様に関して記載さ
れているが、上記の反射性中間層によって分離されてい
る二つの乳剤層単位が銀画像のみを形成し、且つ第三の
乳剤層単位が銀画像と色素画像の両方を形成する類似の
写真要素にも本発明を適用できることは認識される。こ
の代わりの構成については以下の実施例で例示する。一
つの乳剤層単位が色素画像を形成する場合、唯一必要な
中間層は、銀画像のみを形成する二つの乳剤層単位の間
の反射性中間層である。
【0094】
【実施例】本発明は、以下の特別な実施例を参照すると
よく理解することができる。各実施例において角括弧の
中に記載した塗布濃度の単位は、特に断らない限り1平
方メートル当たりのグラム数(g/m2 )である。ハロ
ゲン化銀の被覆量は銀量について報告する。すべての乳
剤は、硫黄及び金で増感し、また層の表題に示した分光
領域へ分光増感しておいた。フィルター色素及び酸化現
像剤用掃去剤は、トリクレジルホスフェート、ジブチル
フタレート及びジエチルラウラミドといったおよそ等量
の補助溶剤の存在下、ゼラチン溶液に分散させた。
【0095】実施例1 以下の層を順に三酢酸セルロースフィルムベース上に塗
布することによってカラー記録フィルムを製作した。ハ
ロゲン化銀乳剤は、特に断らない限り平板状粒子型のヨ
ウ化物含有量が1〜6モル%の臭ヨウ化銀とした。
【0096】第1層:ハレーション防止下層 ゼラチン〔2.5〕; ハレーション防止色素C.I.溶剤ブルー35〔0.0
6〕第2層:赤増感層 ゼラチン〔2.5〕; 高感度赤増感乳剤〔0.45〕(ECD=3.0μm、
t=0.12μm) 中感度赤増感乳剤〔0.20〕(ECD=1.5μm、
t=0.11μm) 低感度赤増感乳剤〔0.45〕(ECD=0.72μ
m、t=0.11μm) 掃去剤A〔0.3〕第3層:反射性中間層単位 ゼラチン〔2.5〕; 二酸化チタン〔1.5〕(BTP Tioxide社よ
り供給されたTioxide RXL(商品名)を、2
0重量%水懸濁液として、0.3重量%のトリイソプロ
ピルナフタレンスルホン酸ナトリウムの存在下でボール
ミル粉砕したもの)第4層:緑増感層 ゼラチン〔2.0〕; 高感度緑増感乳剤〔1.0〕(ECD=2.3μm、t
=0.12μm); 中感度緑増感乳剤〔0.4〕(ECD=1.5μm、t
=0.11μm); 低感度緑増感乳剤〔0.5〕(ECD=0.7μm、t
=0.11μm); 掃去剤A〔0.3〕第5層:吸収性中間層単位 ゼラチン〔1.0〕; イエローフィルター色素〔0.25〕第6層:青感性層 ゼラチン〔1.5〕; 高感度青感性乳剤〔0.13〕(非平板状、ECD=
1.0μm) 中感度青感性乳剤〔0.07〕(ECD=1.39μ
m、t=0.11μm) 低感度青感性乳剤〔0.05〕(ECD=0.72μ
m、t=0.84μm) 低感度青感性乳剤〔0.08〕(ECD=0.32μ
m、t=0.072μm) ケト−メチレンイエロー色素生成カプラー〔0.9〕; 硬膜剤ビス(ビニルスルホニル)メタン〔0.16〕第7層:スーパーコート ゼラチン〔1.5〕;
【0097】各乳剤含有層には、銀1モル当たり1.2
5グラムの4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
A,7−テトラアザインデンナトリウム塩と、銀1モル
当たり2.4グラムの2−オクタデシル−5−スルホヒ
ドロキノンナトリウム塩を存在させた。塗布作業を促進
するために用いられる界面活性剤は、これらの実施例で
は記載していない。
【0098】掃去剤Aの構造を以下に示す。
【化1】
【0099】フィルムの一試料に、漸変濃度ステップウ
ェッジ(1ステップ当たりの濃度増分は0.2濃度単
位)を通した白色光をセンシトメトリー的に露光し、ま
た他の試料は、漸変濃度ステップウェッジを通してKo
dak Wratten(商品名)29、74及び98
フィルターで濾過したそれぞれ赤、緑及び青の露光を与
える光で露光した。フィルム試料を、40℃でKoda
k C41(商品名)発色現像液により2分30秒間現
像し、酢酸停止浴中で30秒間浸漬した後、水で希釈
(水3部当たり定着剤1部)し、20g/lの亜硫酸ナ
トリウムを添加したKodak A3000(商品名)
定着液で2分間定着した。
【0100】赤、緑、青及び中性の露光を与えた写真処
理済フィルム試料の各露光レベルについてステータスM
赤及び青透過濃度(それぞれRTR及びBTR)並びに
支持体を通して測定したステータスM赤反射濃度(RR
F)を決定した。各種測定(BTR、RTR及びRR
F)について、露光を受けていない写真処理済フィルム
試料の最低濃度(それぞれBTRmin 、RTRmin 及び
RRFmin )を測定した。その最低濃度をその対応する
応答測定値から差し引くことによって、新たなフィルム
応答(BTR’、RTR’及びRRF’)をすべての露
光について決定した。 BTR’=BTR−BTRmin ; RTR’=RTR−RTRmin ; RRF’=RRF−RRFmin
【0101】中性、青、緑及び赤の露光に対するBT
R’、RTR’及びRRF’の応答を、相対log露光
量の関数として、表2〜表5にそれぞれ記載した。
【0102】
【表2】
【0103】
【表3】
【0104】
【表4】
【0105】
【表5】
【0106】表3〜表5は、赤記録層単位画像の測定値
としてのRRF’を除いて、応答測定値が個々の記録層
単位画像の直接測定値を与えていないことを示してい
る。BTR’及びRTR’の応答測定値は、現像銀の分
光中性及び透過濃度加法性のため、三つのすべての記録
層単位における像様現像によって影響される。応答測定
値を数学的に操作して、赤、緑及び青の記録層単位(そ
れぞれ、R、G及びB)における個々の画像を、その対
応する透過濃度に関して決定した。
【0107】赤分離露光についてRRF’に対してRT
R’をプロットした。Pinney及びVogelso
ngは、Photographic Science
and Engineering、15、487(19
71)に記載されているように、4次多項式を用いて反
射濃度と透過濃度との実験関係式を規定している。標準
的な非線形回帰法で、関係式:RTR’=a1×RR
F’+a2×RRF’2+a3×RRF’3 +a4×R
RF’4 を満たす最もよく適合する線を決定した。
「a」系列の定数として以下の値が得られた。 a1=0.503 a2=1.696 a3=−5.285 a4=5.664 赤記録層の独立応答は、関係式:R=a1×RRF’+
a2×RRF’2 +a3×RRF’3 +a4×RRF’
4 によって決定した。
【0108】青分離露光について青記録層単位のみにお
いて優先的に現像された露光範囲にわたり(BTR’−
RTR’)に対してRTR’をプロットした。標準的な
線形回帰法によって、以下の関係式: RTR’=b×(BTR’−RTR’) を満たす最もよく適合する線を決定した。bの値は0.
195であった。青記録層の独立応答は、関係式:B=
b×(BTR’−RTR’)によって決定した。
【0109】緑記録層単位の独立応答は、三つの記録層
単位における現像銀像の分光中性及び透過濃度の加法性
を利用して、以下の関係式: G=RTR’−B−R を用いて決定した。
【0110】上記の関係式を用いて決定した中性、青、
緑及び赤の露光に対する独立した記録層の応答を、表6
〜表9にそれぞれ記載した。
【0111】
【表6】
【0112】
【表7】
【0113】
【表8】
【0114】
【表9】
【0115】常用の露光装置内で新しいフィルムを露光
した後、前記のように写真処理、走査及び画像データ処
理を施して、写真要素内の各画素において赤、緑及び青
の記録層単位に対する独立した応答を発生させる。入力
露光量に対してR、G及びBをプロットすると、決定さ
れた独立の記録層応答を対応する入力露光量に変換する
のに必要な関係式が得られる。フィルムの各画素につい
て決定した露光値をデジタル印刷装置への入力信号とし
て用いると、原場面の写真再現が得られる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(a)及び(b): (a)支持体と、その支持体上に塗被され重ねられてい
    る、少なくとも二つが処理時に実質的に同じ色相の画像
    を生じる一連の青、緑及び赤の記録性ハロゲン化銀乳剤
    層単位とを含む像様露光済写真要素を写真処理する工
    程、並びに (b)該写真要素から青、緑及び赤の個別の露光記録を
    得る工程、から構成される、像様露光済写真要素からス
    ペクトルの青、緑及び赤の各部分に対する個別の像様露
    光記録を得る方法において、 (c)該写真要素は、二つの前記乳剤層単位の間に挿入
    されており、この二つの単位のうちの支持体に近い方の
    乳剤層単位へ、この乳剤層単位に記録させる輻射線を透
    過することができ、しかも処理後には少なくとも一つの
    波長領域で輻射線を反射することができる中間層単位を
    さらに含み、 (d)像様露光済写真要素を写真処理して、該乳剤層単
    位内に銀画像を生ぜしめ、 (e)該写真要素を、該中間層単位からの反射を利用し
    て反射走査して、二つの前記乳剤層単位の一方に含まれ
    る画像情報の第一記録を得、そして反射走査または透過
    走査して、その他の二つの乳剤層単位に含まれる画像情
    報の第二記録及び第三記録を得、そして (f)それらの第一記録、第二記録及び第三記録を比較
    することによって青、緑及び赤の個別の露光記録を得る
    ことを特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 処理時に同じ色相の画像を生じる重畳さ
    れた一連の青、緑及び赤の記録性ハロゲン化銀乳剤層単
    位において、該乳剤層単位の一つが、支持体の最も近く
    に塗被されている第一乳剤層単位を形成し、別の乳剤層
    単位が、支持体から最も離れて塗被されている最終乳剤
    層単位を形成し、そしてその第一乳剤層単位と最終乳剤
    層単位との間に中間乳剤層単位が配置されており、 第一乳剤層単位と中間乳剤層単位との間には、第一乳剤
    層単位へこの乳剤層単位に記録させる輻射線を透過する
    ための第一中間層単位が挿入されており、 最終乳剤層単位と中間乳剤層単位との間には、中間乳剤
    層単位及び第一乳剤層単位へこれらの乳剤層単位に記録
    させる輻射線を透過するための第二中間層単位が挿入さ
    れており、 第一中間層単位及び第二中間層単位の一方は、少なくと
    も一つの波長領域内の輻射線を反射することができ、ま
    た第一中間層単位及び第二中間層単位の残りは少なくと
    も一つの波長領域内の輻射線を反射または吸収すること
    ができ、 該写真要素を、第一中間層単位及び第二中間層単位の一
    方からの反射を利用して反射走査することによって、第
    一乳剤層単位及び最終乳剤層単位の一方に含まれる画像
    情報の第一記録を得、そして第一中間層単位及び第二中
    間層単位の残りの反射または吸収を利用して反射走査す
    ることによって、他の乳剤層単位の一つに含まれる画像
    情報の第二記録を得、 該写真要素を、第一中間層単位及び第二中間層単位並び
    にすべての乳剤層単位を通して走査して、すべての乳剤
    層単位内の画像の組合せを表す第三記録を得ることをさ
    らに特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第一中間層単位が少なくとも一つの波長
    領域内の光を反射することができ、 第一乳剤層単位を、第一中間層単位が反射できる走査波
    長で支持体を通して反射走査して、第一画像記録を得、
    そして最終乳剤層単位を、支持体の上方から反射走査す
    ることをさらに特徴とする、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 最終乳剤層単位を、第二中間層単位が吸
    収または反射する波長で支持体の上方から反射走査し
    て、最終乳剤層単位に含まれる画像記録を得、最終乳剤
    層単位及び中間乳剤層単位を、第二中間層単位が透過し
    且つ第一中間層単位が反射する第二波長で同時に反射走
    査して、最終乳剤層単位と中間乳剤層単位との混合画像
    記録の測定値を得、そしてその混合画像記録から最終乳
    剤層単位の画像記録を差し引くことによって中間乳剤層
    単位の画像記録を得ることをさらに特徴とする、請求項
    2記載の方法。
  5. 【請求項5】 支持体と、その支持体上に塗被され重ね
    られている一連の青、緑及び赤の記録性ハロゲン化銀乳
    剤層単位とを含む、像様露光並びに写真現像及び定着に
    続いて画像情報を得るために走査することができるハロ
    ゲン化銀写真要素であって、 青、緑及び赤の記録性ハロゲン化銀乳剤層単位のうち少
    なくとも二つが、処理時に同じ色相の画像を発生させ、
    該乳剤層単位の一つが、支持体の最も近くに塗被されて
    いる第一乳剤層単位を形成し、別の乳剤層単位が、支持
    体から最も離れて塗被されている最終乳剤層単位を形成
    し、その第一乳剤層単位と最終乳剤層単位との間に中間
    乳剤層単位が配置されており、そして二つの乳剤層単位
    間には、支持体に近い方の各乳剤層単位へこの乳剤層単
    位に記録させる輻射線を透過することができる中間層単
    位が塗被されており、また該中間層単位は、写真現像及
    び定着後には、走査波長領域において反射性であること
    を特徴とする前記ハロゲン化銀写真要素。
  6. 【請求項6】 該乳剤層単位の一つが、支持体の最も近
    くに塗被されている第一乳剤層単位を形成し、別の乳剤
    層単位が、支持体から最も離れて塗被されている最終乳
    剤層単位を形成し、その第一乳剤層単位と最終乳剤層単
    位との間に中間乳剤層単位が配置されており、 第一乳剤層単位と中間乳剤層単位との間に塗被されてい
    る第一中間層単位は、第一乳剤層単位へこの乳剤層単位
    に記録させる輻射線を透過することができ、また中間乳
    剤層単位と最終乳剤層単位との間に塗被されている第二
    中間層単位は、第一乳剤層単位及び中間乳剤層単位へこ
    れらの乳剤層単位に記録させる輻射線を透過することが
    でき、 写真現像及び定着後には、 少なくとも一つの中間層単位が走査波長領域において反
    射性であり、そして残りの中間層単位が走査波長領域に
    おいて反射性または吸収性であることをさらに特徴とす
    る、請求項5記載のハロゲン化銀写真要素。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つの反射性中間層単位が中
    空ビーズを含有することをさらに特徴とする、請求項6
    記載のハロゲン化銀写真要素。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つの反射性中間層単位が、
    連続相中に分散されている不連続相を含み、該不連続相
    が、走査波長領域において、連続相の屈折率との差が
    0.2よりも大きな回折代表成分と、10-2未満の吸収
    代表成分とを示す屈折率を有することをさらに特徴とす
    る、請求項6記載のハロゲン化銀写真要素。
  9. 【請求項9】 少なくとも一つの中間層単位が、反射性
    顔料粒子、または像様露光後に反射性顔料粒子を提供で
    きる前駆体を含有することをさらに特徴とする、請求項
    6記載のハロゲン化銀写真要素。
  10. 【請求項10】 少なくとも一つの反射性中間層単位
    が、定着の際に不溶性のまま残留するハロゲン化銀粒子
    を含有することをさらに特徴とする、請求項6記載のハ
    ロゲン化銀写真要素。
  11. 【請求項11】 現像及び定着後に、第一中間層単位が
    走査波長領域において反射性中間層単位であり、しかも
    第二中間層単位が走査波長領域において吸収性中間層単
    位であることをさらに特徴とする、請求項6記載のハロ
    ゲン化銀写真要素。
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