JPH0626702B2 - 浸漬塗装方法 - Google Patents

浸漬塗装方法

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JPH0626702B2
JPH0626702B2 JP62086460A JP8646087A JPH0626702B2 JP H0626702 B2 JPH0626702 B2 JP H0626702B2 JP 62086460 A JP62086460 A JP 62086460A JP 8646087 A JP8646087 A JP 8646087A JP H0626702 B2 JPH0626702 B2 JP H0626702B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は浸漬塗装方法に関し、さらに詳しくいえば被塗
物の上下部に対する塗料の付着膜厚をより均一とし、塗
膜の防錆、耐食性を確保し、かつ塗膜のはがれ、損傷お
よび塗膜硬度不良による美観不良を防止し塗料付着量を
低減させる浸漬塗装方法に関する。
[従来の技術] 従来の浸漬塗装方法において、第18図に示すように常
温において被塗物2′を吊り下げたトロリーコンベア6
で浸漬塗装用タンク1′(以下タンクという)から成る
塗装処理装置まで搬送しトロリーコンベア6の上下によ
って塗料5で被塗物2′をディッピング塗装する方法が
知られている。
また第19図に示すように被塗物2″を吊り上げ簡欠的
に搬送するコンベア7の下部にタンク1″を設置し、ハ
ンガー8の上下またはリフター4′によるタンク1″の
上下によって被塗物2″を塗料5でディッピング塗装す
る方法が知られている。
そして上記の2つの浸漬処理の後セッティングゾーンさ
らには乾燥ゾーンを通過させてセッティング及び乾燥を
させて所定の塗膜を形成させる方法が知られている。
なお上記タンク1′、1″に入れる塗料5は、被塗物
2′、2″の要求する塗膜品質を充分に確保でき、かつ
長期間タンク内に止まるために貯蔵安定性を加味した水
溶性塗料又は溶剤型塗料が用いられるのが一般的であ
る。
[発明が解決しようとする問題点] 上記従来の2つのディッピング塗装においては、塗料は
重力によって流れ落ちながら塗膜を形成するため被塗物
2′、2″の垂直方向の膜厚の変動が生じ、その結果上
部は薄く、下部は厚くなり、被塗物2′、2″の上下部
の付着塗膜分布が大きくなる。
さらに塗料粘度、塗料温度、被塗物搬送速度、外気温度
と湿度および乾燥用風量等によって被塗物の付着塗膜分
布が時間的変化とともに生じる。
また従来の方法では、被塗物下部に塗料がタレて溜り易
いので、この下部の膜厚も厚くなり結果的に塗料膨れや
乾き不良によるハンドリング中のはがれ、損傷および塗
膜硬度不良(脆さ)で美観が不良となる。その結果塗料
付着量がばらつき易くそのため原価が高くなる。
本発明は、上記問題点を克服するものであり、被塗物の
上下部に対する塗料の付着膜厚をより均一とし、塗料膨
れや乾き不良によるハンドリング中のはがれ、損傷およ
び塗膜硬度不良で美観が不良となることを防止し、塗料
付着量を低減させる浸漬塗装方法を提供することを目的
とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明の浸漬塗装方法は、塗料中に被塗物を浸漬処理
し、その後セッティングおよび乾燥をする浸漬塗装方法
において、 上記浸漬処理で使用する塗料は、チクソトロピック塗料
であり、該塗料中より上記被塗物を引き上げる際該被塗
物の下部の引き上げ速度を上部の引き上げ速度より早く
し、上記被塗物の上下部に対する上記塗料の付着膜厚を
より均一にしたことを特徴とする。
上記塗料としてはチクソトロピック塗料を用いる。この
チクソトロピック塗料とはチクソトロピック性を有する
塗料であればよく通常有機ベントナイト、カルボン酸
塩、及びこれらの混合物等を含むものである。このチク
ソトロピック塗料としては、以下の実験例(1)で述べ
るチクソトロピー指数T.I(×100)が2〜10程
度のものが好ましい。これはチクソトロピー硬化が適当
で即ち垂れにくい状態となりかつ初期粘度が低すぎない
からである。またこのチクソトロピック塗料としては、
例えば、該チクソトロピック塗料の組成物を100重量
部とする場合、有機ベントナイトを0.2〜2.0重量
部含む水溶性塗料又は有機ベントナイトを0.2〜2.
0重量部含む溶剤型塗料が好ましく、特にこのうち前者
の塗料では約0.6〜0.65重量部が、後者の塗料で
は約0.9重量部がさらに好ましい。この場合には垂れ
過ぎたり垂れがないということもなく一番安定した状態
となるからである。
上記被塗物を上記塗料中から引き上げる速度は該被塗物
の下部と上部とでは異なる。この下部の引き上げ速度は
上部の引き上げ速度よりも早い。この引き上げ速度は被
塗物を二分して上半分と下半分の速度を異ならしめるこ
ともできるし、3または4以上の段階において上部から
下部について段階的にその引き上げ速度を早くすること
もできるし、また連続的に早くしたものとすることもで
きる。
この被塗物の引き上げ速度は、チクソトロピー指数T.
I(×100)が2〜10程度の塗料、例えば、有機ベ
ントナイトを用い低温乾燥型水溶塗料型のチクソトロピ
ック塗料の場合には、該被塗物の上部半分の引き上げ速
度は2〜30cm/秒であり、その下部半分の引き上げ速
度は4〜50cm/秒であるとすることができる。なおこ
の被塗物の塗料中からの引き上げ手段は、被塗物自体を
上方へ引き上げて塗料中から露出させてもよいし、また
この被塗物自体は固定しておき塗料を含むタンクをリフ
ター等により下方へ引き下げて相対的にこの被塗物を塗
料中から引き上げてもよい。
なお上記被塗物は、上記の被塗物の引き上げの前に、ま
ず上記の所定の塗料中に浸漬される。この場合この被塗
物の全面を浸漬してもよいし、その一部を浸漬してもよ
い。
上記セッティング条件は目的および用途によりすなわち
用いられる塗料等により条件を種々設定する。このセッ
ティング条件は恒温恒湿が好ましく、例えば温度10〜
50℃、湿度20〜90%のうち、適当な条件を選択し
て使用することができる。この条件のうち、通常、温度
25〜35℃、湿度55〜65%で約2〜20分間保持
する。これはセッティング条件の設定が簡便等のためで
ある。
また乾燥手段、乾燥条件は、目的および用途により種々
適正な条件を設定する。例えば遠赤外線炉で100〜1
20℃、3〜10分間乾燥させるものとすることができ
る。
[実施例] 以下、実施例および実験例により本発明を説明する。
(実施例) 本実施例の浸漬塗装方法の概略説明図を第1図(A)
(B)(C)に示す。第1図(A)はリフターを上げて
塗料中に被塗物を相対的に引き下げようとしている状態
を示し、第1図(B)はリフターを下げて全面浸漬され
た被塗物を相対的に引き上げてその上半分を塗料中から
引き上げて露出した状態を示す説明図であり、第1図
(C)は更にリフターを下げて被塗物を相対的に引き上
げて被塗物全体を露出させた状態を示す説明図である。
t−ブタノール5重量%(以下単に%という)、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル20%、有機ベントナ
イト0.6%、ポリカルボン酸アルキルアミン塩0.3
%、炭酸カルシウム5%を含む低温乾燥型水溶性アルキ
ッド樹脂塗料5を第1図に示すタンク1に入れた。この
塗料は、粘度35秒/30℃(♯4フォードカップ)黒
色であり、熱交換器(図示せず)を用いて常時29〜3
1℃に保持されている。
そして第1図(A)に示すように自動車部品であるショ
ックアブソーバー(被塗物)2を吊り下げ、間欠的に搬
送されるコンベア3がタンク1上に位置したときにリフ
ター4により約25cm/秒の定速で上昇させて、ショッ
クアブソーバー2を全面浸漬塗装をした。
その後同図(B)に示すように、リフター4を下降させ
て、タンク1をショックアブソーバー2の全長の半分ま
で約5cm/秒の定速で下降させて、このショックアブソ
ーバー2の上部半分を塗料5中から引き上げた。
さらに同図(C)に示すように、リフター4を下降させ
て残りのショックアブソーバー2の全長の半分を約25
cm/秒で定速で下降させて、このショックアブソーバー
2の下部半分を塗料5中から引き上げた。
その後、温度27.5〜32.5℃、湿度55〜65%
に保持れたセッティングゾーンを2分通過させ、更に遠
赤外線炉で110℃、5分乾燥させた。
この場合上記により塗装されたショックアブソーバーを
第2図に示した。なお同図中の数字は付着膜厚(μm)
である。なお比較例として、塗料が前記低温乾燥型水溶
性アルキッド樹脂塗料で有機ベントナイト及びポリカル
ボン酸アルキルアミン塩を含まないものであり、同図
(B)(C)に示すように、リフターを約25cm/秒の
定速で下降させて上記条件で乾燥させたものを第3図に
示した。この結果によれば、本実施例品(第2図)にお
いては、従来のもの(第3図)と較べて上部および下部
の付着膜厚の分布が著しく小さく、ほぼ均一に塗料の膜
厚が形成されていることを示している。
(実験例) (1)有機ベントナイトの添加量の検討 上記実施例の有機ベントナイトの添加量を0.6%とし
た根拠を以下のように実験をしてその値を求めた。この
本実験例においては以下の組成からなる低温乾燥型水溶
性塗料を用いた。すなわちこれはt−ブタノール5%、
エチレングリコールモノブチルエーエル20%、炭酸カ
ルシウム5%を含み粘度35秒/30℃(♯4フォード
カップ)に調製した黒色塗料である。
この塗料に0.1、0.2、0.5、0.7、0.8、
1.0%有機ベントナイトを加えたときの垂れ止め効果
(均一膜厚付与効果)の実験を行なった。
まず第4図に示すような、溝の深さが左側より各15、
30、45、60〜150μであり、各隙間が15μご
とであるサグテスター11を準備した。次いで第5図に
示すように、テスト板12上に溝を下にしてサグテスタ
ー11を置き、その手前に所定の塗料13をひろげ、そ
の後サグテスターを定速で矢印方向に移動させた。そし
て第6図に示すように各膜厚分布の塗膜がテスト板上に
得られた。次に直ちにウェット状態で15μの塗膜側を
上にしてそのテスト板を垂直保持し、どの厚さで塗膜が
垂れるかを調べた。
この塗膜の垂れない膜厚の厚さと有機ベントナイト添加
量の関係を第7図に示した。有機ベントナイトの添加量
が多いほどチクソトロピィー効果が大で塗膜が垂れない
状態となるが、多過ぎると初期粘度が高くなり垂れぎれ
性不良等の作業性低下が認められる。このため有機ベン
トナイト添加の場合垂れ止め効果が急上昇する0.7%
以下であってかつその効果が認められる0.2%以上が
必要となる。
また、上記水溶性塗料において有機ベントナイトを0.
1、0.5、0.7、1.0%添加した場合およびこれ
を添加しない場合の粘度とローター回転数の関係を第8
図に示して、チクソトロピー効果(流動特性)を検討し
た。なお、この有機ベントナイトとしてはNLケミカル
ズ社製「BENTONE34」を用い、粘度は、BM型
粘度計にて、測定温度30℃、ローターNo.3を用いて
測定した。この結果によれば有機ベントナイト添加量が
多い程、ロータ回転数の変化に対して粘度の変動が大き
いので、チクソトロピー効果が大きいことを示してい
る。従ってこの添加量を多くするに伴って、塗料の撹拌
によってその粘度が低下し、再び静止すると元の粘度に
戻る傾向が大きい。
またチクソトロピー性を数値化する場合、B型粘度計を
用いている。このB型粘度計は回転粘度計でありこれで
粘度を測定する場合ローターの回転数はずり速度に関係
し、指示値はずり応力に関係しておりそれを換算して粘
度を求める。従って次式からチクソトロピー指数(T.
I.)を求めることができる。
式T.I.=(Y1−Y2)/(D2−D1) ここでD1、D2はずり速度(RPM)Y1Y2は粘度
(ポイズ)。
上記水溶性塗料に上記有機ベントナイト2を0.1、
0.3、0.5、0.8、1.0添加した場合の有機ベ
ントナイト添加量とT.I.値との関係を第9図に示し
た。この図中の曲線の変曲点の中央部は約0.63%と
なり、この値が有機ベントナイトの最適添加量となる。
この図によれば約0.4%未満の添加量で垂れ過ぎとな
り、0.8%を越えると垂れがなくなる。この両者の中
間値としても0.63%が好ましいこととなる。
以上より、第9図および第7図に示す有機ベントナイト
最良添加量はいずれも0.6%前後となる。
常温乾燥溶剤型チクソトロピック塗料において、T.
I.値4〜6を最良とするための有機ベントナイト最良
添加量は、第10図および第15図に示すように0.9
%前後となる。この常温乾燥型アルキッド樹脂塗料(溶
剤型塗料)の組成物は以下である。即ちカーボンブラッ
ク(三菱化成工業(株)製「MA−100」)2.0
%、硫酸バリウム(堺化学工業社製「沈降性硫酸バリウ
ム100」)6%、溶剤型アルキッド樹脂(東京ペイン
ト(株)製、アマニ油変性、油長42)28%、ナフテ
ン酸塩溶液(播磨化成工業社性、「ノーディスクCo−
6%」/「ノーディスクPB−15%」=1/1)1.
5%、皮張り防止剤(メチルエチルケトオキシム)(楠
本化成社製、「ディスパロン501」)0.2%、顔料
分散剤(楠本化成社製、「ディスパロンKS−86
0」)0.2%、キシレン(関東タール製品社製、「キ
シロール」)58%、ミネラルスピリット(モービル石
油社製、「ペガゾール3040」)4.1%を含む。こ
のキシレン希釈塗料に有機ベントナイト(豊順洋行製
「オルガナイト」)を第10図および第15図に示すよ
うに0、0.1、0.5、1.0、1.5および2.0
%添加した。このときのT.I.値との関係を第10図
に、平均下部膜厚/平均上部膜厚の指数を第15図に示
す。
なおこの指数の測定方法は以下の如く行なった。試験片
(0.6×50×200mmダル鋼板)が十分に浸る4
容器に25℃の試料を入れ、ミキサーで撹拌しながら試
験片を浸漬塗装し、25℃、湿度50〜55%室内に1
0分セッティング後、90℃×20分強制乾燥を行ない
鉄板に付着した膜厚を電磁式膜厚計を用いて測定する。
そして上記浸漬塗装は、4容器を固定し、上記試験片
をこの容器中に下げてから引き上げる方法(浸漬塗装に
おけるタンク上下移動式ではなく、被塗物上下移動式)
とする。なお、上記試験片の引き上げる速度は、等速と
し、およそ10cm/秒である。
そして試験片の膜厚測定部位は、第16図に示すよう
に、試験片の上端面から30mm下の2点、さらに下端面
から30mmの上の3点とした。膜厚測定は試験片の片面
上部2点(試験片をつるすための穴をさけて)、下部3
点、1枚の試験片で合計上部4点、下部6点とし、試験
片の数は10とした。
これらの図に示すように有機ベントナイトを多く加える
と塗膜がまったく垂れなくなり浸漬塗装には不適当とな
る。そこで流動性がありかつチクソトロピー効果を付与
し均一な膜厚化を図るめには、有機ベントナイトの最適
添加量は第10図の曲線中の変曲点中央部さらには第1
5図の最低指数である0.9%前後となる。なお第15
図によれば有機ベントナイトの添加量が約0.6%強で
あればこの指数が小さくなり、好ましい添加量といえ
る。
なお所定の塗料に有機ベントナイトをどれだけ添加すれ
ば良いかは、最終的には装置とのからみでその仕上がり
外観、塗膜品質とを確認した上で決定されるものであ
る。
(2)被塗物の引き上げ方法の検討 有機ベントナイトを含まない低温乾燥型水溶性樹脂塗料
と、該塗料に有機ベントナイト0.5%および硫酸バリ
ウム10%を加えたチクソトロピック塗料と、を調整し
た。この水溶性樹脂塗料は、t−ブタノール6%、エチ
レングリコールモノブチルエーテル20%を含む酸化重
合型黒色塗料であり、粘度は35秒/20℃(イワタカ
ップ)である。この2つの塗料をBM型粘度計にて測定
温度20℃、使用ロータNo.2の条件下で粘度を測定
し、その結果を第11図に示した。
上記塗料を用いて以下のように浸漬塗装して、被塗物の
引き上げ方法を検討した。まず鉄板(被塗物)が十分に
浸る4容器に塗料を入れ、ミキサーでかくはんしなが
ら鉄板を浸漬し、これをひき上げる速度を次の4種類と
して浸漬塗装をする。20℃、50〜55%RH室内に
5分セッティング後110℃×10分強制乾燥を行ない
鉄板に付着した膜厚を電磁式膜厚計を用いて測定した。
なお鉄板をひき上げる速度の種類は、 (A)等速に、および10cm/秒、 (B)鉄板の約1/2まで10cm/秒、残り1/2をおよそ5
0cm/秒、 (C)加速的、 (D)非チクソトロピック性の従来塗料を用いて10cm
/秒とした場合、 とした。また膜厚測定部位は第12図に示す位置とし
た。そして膜厚測定は、片面上部2点、下部3点であ
り、両面で合計上部4点、下部6点とした。試験対象の
鉄板の数は10とし、その平均値を取り、鉄板のひき上
げる速度と平均下部膜厚÷平均上部膜厚を計算して、そ
の結果を第13図に示した。
また有機ベントナイトを0.9%含有する上記溶剤型チ
クソトロピック塗料を用いて、上記第15図の結果を出
すのと同じ方法で被塗物の引き上げ方法を検討した。な
おこのひき上げ速度は、上記(A)、(B)および
(C)の3種類とした。この結果を第17図に示した。
これらの結果によれば、第13図および第17図に示す
ように下部を上部よりも早く引き上げた場合(B、C)
は、等速の場合(A)と比べて塗膜はより均一となり、
さらに第13図に示すように非チクソトロピック性の従
来塗料を用いた場合(D)は塗膜の不均一性は著しく大
きい。
(3)塗料温度と付着膜厚の関係 塗料温度を20、30、40、50、60℃に調整した
後、常温のテストピース(0.8×70×150mm)を
浸漬塗装(5秒)し、その後、5分放置後、110℃、
10分乾燥し付着膜厚を測定した。
この結果を第14図に示した。なお膜厚測定部位とし
て、同図中の上部、中部、下部を用い、これらは、各々
テストピース上端から20、75、130mmの位置を示
す。これによれば塗料温度が高いほど付着膜厚が厚くな
る。これは温度が高い程塗料が乾いてタレが少なくなる
からである。従って目的、用途に応じて種々の塗料温度
を設定することとなる。
[発明の効果] 本発明の浸漬塗装方法は、塗料中に被塗物を浸漬処理
し、その後セッティングおよび乾燥をする浸漬塗装方法
において、上記浸漬処理で使用する塗料はチクソトロピ
ック塗料であり、該塗料中より上記被塗物を引き上げる
際該被塗物の下部の引き上げ速度より早くすることを特
徴とする。
従って本塗装方法においては、被塗物の上部の引き上げ
速度が下部の引き上げ速度よりも遅いので塗料への応力
低減によって流動性が小さくなり、塗膜粘度が上昇する
ので膜厚が厚くなると同時に下部への垂れが小さくな
り、さらに下部の引きあげ速度は上部の引き上げ速度よ
りも早いので、塗料の流動性が大きくなり塗膜粘度が低
下し薄膜化できる。従って本浸漬塗装方法によれば、従
来と比べて上部から下部への垂れが少なくなるので、上
部と下部の塗料の付着膜厚が従来と比べてより均一とな
る。従ってこのことにより塗料使用量の低減化を図るこ
とができ同時に一定の塗膜品質の塗装品が安定的に得ら
れる。
本浸漬塗装方法においては被塗物塗着使用塗料は、従来
と比べて垂れ落ちを軽減することができるので、従来と
比べて減少させることができ、商品価値の大幅な向上を
得た。
更に従来の浸漬塗装方法によれば、塗料の溜りやすい部
位の乾きをよくするため、乾燥温度を比較的高温に上げ
る必要があり、そのため省エネルギー面でも問題があっ
た。またそれと同時にサイクルタイムを重視するため高
温下で乾燥することがあり、その高温熱で塗料の加温に
よる膨れ、ハジキが発生するという問題もあった。一方
本浸漬塗装方法によれば、より均一のかつ薄膜形成をす
ることができ、かつそのため高温乾燥も必要でなくなる
ので、従来に比べ大幅(約20%程度)の省エネルギー
を実現でき、さらに品質不良でペイント補修する手直し
率も半減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例において用いられた浸漬塗装方法の概略
説明図であり、第1図(A)はリフターを上げて塗料中
に被塗物を引き下げようとしている状態を示す説明図で
あり、第1図(B)は全面浸漬された被塗物の上半分を
塗料中から引き上げて露出した状態を示す説明図であ
り、第1図(C)は更に被塗物を引き下げて被塗物全体
を露出させた状態を示す説明図である。第2図は実施例
において塗装された被塗物の膜厚の結果を示す説明図で
ある。第3図は実施例において従来の浸漬塗装方法にお
いて塗装された被塗物の付着膜厚を示す説明図である。
第4図は実験例で用いられたサグテスターの斜視図であ
る。第5図は第4図に示すサグテスターを使用する状態
を示す説明図である。第6図は第4図に示すサグテスタ
ーを用いて所定の帯状の塗膜を形成させた状態を示す説
明図である。第7図は低温乾燥型水溶性塗料に配合され
た有機ベントナイトの添加量と塗膜のタレのない膜厚の
関係を示すグラフである。第8図は第7図に示す塗料の
粘度とローター回転数の関係を示すグラフである。第9
図は低温乾燥型水溶性塗料に配合された有機ベントナイ
トの添加量とT.I.値の関係を示すグラフである。第
10図は常温溶剤型塗料に配合された有機ベントナイト
の添加量とT.I.値の関係を示すグラフである。第1
1図は低温乾燥型水溶性塗料に有機ベントナイトを0.
5%添加した塗料の粘度とロータ回転数との関係を示す
グラフである。第12図は実験例(2)における低温乾
燥型水溶性チクソトロピック塗料で実施される膜厚測定
部位を示す説明図である。第13図は実験例(2)にお
ける低温乾燥型水溶性チクソトロピック塗料で実施させ
た結果を示すグラフである。第14図は実験例(3)で
実施された塗料温度と付着膜厚との関係を示すグラフで
ある。第15図は常温溶剤型チクソトロピック塗料にお
ける有機ベントナイト添加量と平均下部膜厚/平均上部
膜厚の指数の関係を示すグラフである。第16図は実験
例(1)および(2)における常温溶剤型チクソトロピ
ック塗料で実施される膜厚測定部位を示す説明図であ
る。第17図は実験例(2)における常温溶剤型チクソ
トロピック塗料で実施させた結果を示すグラフである。
第18図は従来の浸漬塗装方法を示す概略説明図であ
る。第19図は他の従来の浸漬塗装方法示す説明図であ
る。 1……浸漬塗装用タンク、2……被塗物 3、6、7……コンベア、4……リフター 5、13……塗料、8……ハンガー 11……サグテスター、12……テスト板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗料中に被塗物を浸漬処理し、その後セッ
    ティングおよび乾燥をする浸漬塗装方法において、 上記浸漬処理で使用する塗料はチクソトロピック塗料で
    あり、該塗料中より上記被塗物を引き上げる際該被塗物
    の下部の引き上げ速度を上部の引き上げ速度より早く
    し、上記被塗物の上下部に対する上記塗料の付着膜厚を
    より均一としたことを特徴とする浸漬塗装方法。
  2. 【請求項2】チクソトロピック塗料は、該チクソトロピ
    ック塗料の組成物を100重量部とする場合、有機ベン
    トナイトを0.2〜2.0重量部含む水溶性塗料である
    特許請求の範囲第1項記載の浸漬塗装方法。
  3. 【請求項3】チクソトロピック塗料は、該チクソトロピ
    ック塗料の組成物を100重量部とする場合、有機ベン
    トナイトを0.2〜2.0重量部を含む溶剤型塗料であ
    る特許請求の範囲第1項記載の浸漬塗装方法。
  4. 【請求項4】浸漬処理中の塗料のチクソトロピー指数
    T.I(×100)は2〜10であり、被塗物の上部半
    分を引き上げる引き上げ速度は2〜30cm/秒であり、
    該被塗物の下部半分を引き上げる引き上げ速度は4〜5
    0cm/秒である特許請求の範囲第2項又は第3項記載の
    浸漬塗装方法。
JP62086460A 1987-04-08 1987-04-08 浸漬塗装方法 Expired - Lifetime JPH0626702B2 (ja)

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