JPH06267524A - 密閉型鉛蓄電池 - Google Patents
密閉型鉛蓄電池Info
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- JPH06267524A JPH06267524A JP5078961A JP7896193A JPH06267524A JP H06267524 A JPH06267524 A JP H06267524A JP 5078961 A JP5078961 A JP 5078961A JP 7896193 A JP7896193 A JP 7896193A JP H06267524 A JPH06267524 A JP H06267524A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode plate
- acid
- positive electrode
- separator
- negative electrode
- Prior art date
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
- Cell Separators (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた高率放電特性と長寿命とをかね備える
密閉型鉛蓄電池を提供する。 【構成】 正極格子が鉛ーアンチモン系合金から、負極
格子がアンチモンを含まない鉛合金から、セパレータが
微細ガラス繊維と微細孔を有する耐酸性合成繊維とから
なる密閉型鉛蓄電池において、正極板に当接する側のセ
パレータ中の微細孔を有する耐酸性合成繊維の割合が、
負極板に当接する側の該セパレータ中の微細孔を有する
耐酸性合成繊維の割合よりも多くした密閉型鉛蓄電池。
密閉型鉛蓄電池を提供する。 【構成】 正極格子が鉛ーアンチモン系合金から、負極
格子がアンチモンを含まない鉛合金から、セパレータが
微細ガラス繊維と微細孔を有する耐酸性合成繊維とから
なる密閉型鉛蓄電池において、正極板に当接する側のセ
パレータ中の微細孔を有する耐酸性合成繊維の割合が、
負極板に当接する側の該セパレータ中の微細孔を有する
耐酸性合成繊維の割合よりも多くした密閉型鉛蓄電池。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密閉型鉛蓄電池の改良に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】鉛蓄電池の充電中に発生する
酸素ガスを負極で還元・吸収させるタイプの密閉型鉛蓄
電池にはゲル式とリテーナ式との二種類がある。
酸素ガスを負極で還元・吸収させるタイプの密閉型鉛蓄
電池にはゲル式とリテーナ式との二種類がある。
【0003】ゲル式は希硫酸に二酸化珪素(SiO2 )
の微粉末を混ぜることによって電解液をゲル状にし、流
動液をなくしたものであり、リテーナ式よりも安価であ
るが、電池性能が液式やリテーナ式に劣るという欠点が
ある。一方、リテーナ式は正極板と負極板との間に直径
1μm前後の微細ガラス繊維を主体とするマット状セパ
レータ(ガラスセパレータ)を挿入し、これによって充
放電に必要な硫酸電解液の保持と両極の隔離を行ってお
り、近年、ポータブル機器やコンピュータのバックアッ
プ電源として広く用いられるようになってきた。
の微粉末を混ぜることによって電解液をゲル状にし、流
動液をなくしたものであり、リテーナ式よりも安価であ
るが、電池性能が液式やリテーナ式に劣るという欠点が
ある。一方、リテーナ式は正極板と負極板との間に直径
1μm前後の微細ガラス繊維を主体とするマット状セパ
レータ(ガラスセパレータ)を挿入し、これによって充
放電に必要な硫酸電解液の保持と両極の隔離を行ってお
り、近年、ポータブル機器やコンピュータのバックアッ
プ電源として広く用いられるようになってきた。
【0004】このような密閉型鉛蓄電池では、充電中に
発生する酸素ガスを負極で還元・吸収させることによっ
て電解液の分解・減少を防いでいるのであるが、負極格
子や負極板上にアンチモン(Sb)が存在すると、負極
板の水素過電圧が低下し、充電中に負極から水素ガスが
発生しやすくなり、電解液が分解・減少し、電池の容量
が早期に低下する等の問題が発生しやすくなる。また、
正極板に鉛(Pb)ーSb系合金からなる格子を使用す
ると、電池使用中に正極格子の腐食にともなってSbが
溶出し、溶出したSbが負極に移動し、負極板上に析出
する。すると、上述のように負極板の水素過電圧が低下
し、負極板から水素ガスが発生しやすくなり、電解液が
分解・減少し、電池の容量が早期に低下する等の問題が
発生しやすくなる。このため、従来から密閉型鉛蓄電池
では正および負極板ともSbを含まない合金、主にPb
−カルシウム(Ca)系合金からなる格子を使用してい
る。
発生する酸素ガスを負極で還元・吸収させることによっ
て電解液の分解・減少を防いでいるのであるが、負極格
子や負極板上にアンチモン(Sb)が存在すると、負極
板の水素過電圧が低下し、充電中に負極から水素ガスが
発生しやすくなり、電解液が分解・減少し、電池の容量
が早期に低下する等の問題が発生しやすくなる。また、
正極板に鉛(Pb)ーSb系合金からなる格子を使用す
ると、電池使用中に正極格子の腐食にともなってSbが
溶出し、溶出したSbが負極に移動し、負極板上に析出
する。すると、上述のように負極板の水素過電圧が低下
し、負極板から水素ガスが発生しやすくなり、電解液が
分解・減少し、電池の容量が早期に低下する等の問題が
発生しやすくなる。このため、従来から密閉型鉛蓄電池
では正および負極板ともSbを含まない合金、主にPb
−カルシウム(Ca)系合金からなる格子を使用してい
る。
【0005】また、最近は、密閉型鉛蓄電池の高率放電
特性の改善がより一層求められているが、そのためには
正極板と負極板との間隔を狭くする必要があるが、正極
板および負極板を薄くすることも必要である。
特性の改善がより一層求められているが、そのためには
正極板と負極板との間隔を狭くする必要があるが、正極
板および負極板を薄くすることも必要である。
【0006】しかし、極板、特にPb−Ca系合金のよ
うに、Sbを含まない合金からなる正極板を薄くする
と、電解液が十分あるにもかかわらず、深い充放電サイ
クル時に早期に容量が低下するという問題があった。正
極格子にPbーSb系合金を使用すればこのような早期
容量低下を防ぐことはできるが、上述の理由で正極には
PbーSb系合金は使用できず、優れた高率放電特性と
長寿命とを合わせ持つ密閉型鉛蓄電池を得ることは困難
であった。
うに、Sbを含まない合金からなる正極板を薄くする
と、電解液が十分あるにもかかわらず、深い充放電サイ
クル時に早期に容量が低下するという問題があった。正
極格子にPbーSb系合金を使用すればこのような早期
容量低下を防ぐことはできるが、上述の理由で正極には
PbーSb系合金は使用できず、優れた高率放電特性と
長寿命とを合わせ持つ密閉型鉛蓄電池を得ることは困難
であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、正極格子がP
bーSb系合金からなり、負極格子がSbを含まない鉛
合金からなり、セパレータが微細ガラス繊維と微細孔を
有する耐酸性合成繊維とからなる電池において、正極板
に当接する側の該セパレータ中の微細孔を有する耐酸性
合成繊維の割合が、負極板に当接する側の該セパレータ
中の微細孔を有する耐酸性合成繊維の割合よりも多いこ
とを特徴とするものである。なお、合成繊維は電解液と
のなじみがあまりよくないため、合成繊維にはスルホン
化処理、プラズマ処理等の親水化処理をほどこすことが
好ましい。
bーSb系合金からなり、負極格子がSbを含まない鉛
合金からなり、セパレータが微細ガラス繊維と微細孔を
有する耐酸性合成繊維とからなる電池において、正極板
に当接する側の該セパレータ中の微細孔を有する耐酸性
合成繊維の割合が、負極板に当接する側の該セパレータ
中の微細孔を有する耐酸性合成繊維の割合よりも多いこ
とを特徴とするものである。なお、合成繊維は電解液と
のなじみがあまりよくないため、合成繊維にはスルホン
化処理、プラズマ処理等の親水化処理をほどこすことが
好ましい。
【0008】
【作用】本発明は正極格子にPbーSb系合金を使用し
ても、正極板と負極板との間に配置されたセパレータを
構成する微細孔を有する耐酸性合成繊維によって、正極
から溶出したSbが吸着され、これによって負極板への
Sbの析出が抑えられ、水素ガスの発生による電解液の
分解・減少を防ぐ。さらに、この際、正極板に当接する
側の該セパレータ中の微細孔を有する耐酸性合成繊維の
割合を、負極板に当接する側の該セパレータ中の微細孔
を有する耐酸性合成繊維の割合よりも多くすることによ
って、Sbを正極板の近傍に止め、負極板へのSbの移
行をより少なくする。また、正極にPbーSb系合金を
使用できるため、薄い極板を使用しても容量が早期に低
下することもなく、その上、極板を薄くできるため高率
放電特性も優れたものとなる。
ても、正極板と負極板との間に配置されたセパレータを
構成する微細孔を有する耐酸性合成繊維によって、正極
から溶出したSbが吸着され、これによって負極板への
Sbの析出が抑えられ、水素ガスの発生による電解液の
分解・減少を防ぐ。さらに、この際、正極板に当接する
側の該セパレータ中の微細孔を有する耐酸性合成繊維の
割合を、負極板に当接する側の該セパレータ中の微細孔
を有する耐酸性合成繊維の割合よりも多くすることによ
って、Sbを正極板の近傍に止め、負極板へのSbの移
行をより少なくする。また、正極にPbーSb系合金を
使用できるため、薄い極板を使用しても容量が早期に低
下することもなく、その上、極板を薄くできるため高率
放電特性も優れたものとなる。
【0009】
【実施例】まず、表1に示す電池を作製した。
【0010】
【表1】
【0011】正および負極格子は、いずれも重力鋳造法
によって作製し、鋳造後、常法によって正および負極ペ
ーストをそれぞれ練合・充填したのち、熟成・乾燥し
た。次に、これらの正および負極板を希硫酸中で化成
し、化成完了後、水洗・乾燥した。その後、常法によっ
て電池を組み立て、所定の濃度の希硫酸を注入し、補充
電を行い、2V,約6Ahの容量(10hR)を有する
密閉型鉛蓄電池を完成させた。
によって作製し、鋳造後、常法によって正および負極ペ
ーストをそれぞれ練合・充填したのち、熟成・乾燥し
た。次に、これらの正および負極板を希硫酸中で化成
し、化成完了後、水洗・乾燥した。その後、常法によっ
て電池を組み立て、所定の濃度の希硫酸を注入し、補充
電を行い、2V,約6Ahの容量(10hR)を有する
密閉型鉛蓄電池を完成させた。
【0012】正極のPb−Sb系合金およびPb−Ca
系合金にはそれぞれPb−1.5重量%Sb−0.15
重量%砒素(As)−0.01重量%セレン(Se)合
金およびPb−0.08重量%Ca−1.5重量%錫
(Sn)−0.01重量%アルミニウム(Al)合金
を、負極のPb−Ca系合金にはPb−0.09重量%
Ca−0.01重量%Al合金を用いた。
系合金にはそれぞれPb−1.5重量%Sb−0.15
重量%砒素(As)−0.01重量%セレン(Se)合
金およびPb−0.08重量%Ca−1.5重量%錫
(Sn)−0.01重量%アルミニウム(Al)合金
を、負極のPb−Ca系合金にはPb−0.09重量%
Ca−0.01重量%Al合金を用いた。
【0013】微細ガラス繊維には従来の直径0.8ミク
ロンのガラス繊維を使用した。また、微細ガラス繊維と
微細孔を有する耐酸性合成繊維との混抄セパレータに
は、従来の直径0.8ミクロンのガラス繊維に、親水化
処理した微細孔を有する直径約25ミクロンのポリエチ
レン繊維を20重量%混抄したものを用いた。このポリ
エチレン繊維は0.03〜1ミクロン程度の微細な空孔
を有し、この繊維の空孔率は約45%、比表面積は約4
0m2 /gであった。さらに抄紙方法によってポリエチ
レン繊維の遍在割合を調整し、電池No.1に使用した
セパレータではポリエチレン繊維の60%以上が正極に
当接する側の1/3の厚さに含まれていた。電池No.
2に用いたセパレータではポリエチレン繊維が均一に混
ざるようにした。
ロンのガラス繊維を使用した。また、微細ガラス繊維と
微細孔を有する耐酸性合成繊維との混抄セパレータに
は、従来の直径0.8ミクロンのガラス繊維に、親水化
処理した微細孔を有する直径約25ミクロンのポリエチ
レン繊維を20重量%混抄したものを用いた。このポリ
エチレン繊維は0.03〜1ミクロン程度の微細な空孔
を有し、この繊維の空孔率は約45%、比表面積は約4
0m2 /gであった。さらに抄紙方法によってポリエチ
レン繊維の遍在割合を調整し、電池No.1に使用した
セパレータではポリエチレン繊維の60%以上が正極に
当接する側の1/3の厚さに含まれていた。電池No.
2に用いたセパレータではポリエチレン繊維が均一に混
ざるようにした。
【0014】なお、No.1〜4の電池には正極板6
枚、負極板7枚を、No.5の電池には正極板3枚、負
極板4枚を使用した。初期容量試験の結果を表2に示
す。
枚、負極板7枚を、No.5の電池には正極板3枚、負
極板4枚を使用した。初期容量試験の結果を表2に示
す。
【0015】
【表2】
【0016】なお、容量は従来の電池No.5の容量を
100として相対値で示した。
100として相対値で示した。
【0017】0.1C程度の低率放電では、No.1〜
4の電池は従来の電池No.5より5%程度容量が増加
しただけであった。これは、極板が薄いことや極板面積
が約2倍になったことによる電流密度の低下によって活
物質の利用率が向上したものの、電解液量が制限されて
いることによるものと考えられる。5Cの高率放電にな
ると、薄い極板を多数使用した電池No.1〜4の容量
は、従来の厚い極板を使用したNo.5のそれの約2.
6倍もの大きなものとなった。これは、高率放電時には
主に極板表面部が反応するため、全電解液量よりも極板
が薄いことや極板面積が約2倍になったことによる電流
密度の低下によって活物質の利用率が向上したことによ
る効果が大きいものと考えられる。
4の電池は従来の電池No.5より5%程度容量が増加
しただけであった。これは、極板が薄いことや極板面積
が約2倍になったことによる電流密度の低下によって活
物質の利用率が向上したものの、電解液量が制限されて
いることによるものと考えられる。5Cの高率放電にな
ると、薄い極板を多数使用した電池No.1〜4の容量
は、従来の厚い極板を使用したNo.5のそれの約2.
6倍もの大きなものとなった。これは、高率放電時には
主に極板表面部が反応するため、全電解液量よりも極板
が薄いことや極板面積が約2倍になったことによる電流
密度の低下によって活物質の利用率が向上したことによ
る効果が大きいものと考えられる。
【0018】次に、これらの電池を次の寿命試験に供し
た。
た。
【0019】放電 0.3CAで1.7Vまで 充電 2.5V(最大電流 1CA)で5時間 寿命試験中の容量試験 5Cで1.0Vまで(50サイ
クルごと) 温度 25℃ 寿命試験中の容量推移を図1に示す。
クルごと) 温度 25℃ 寿命試験中の容量推移を図1に示す。
【0020】No.5の従来の厚い極板およびセパレー
タを用いた電池は300サイクル目でも初期容量の約8
0%を有していたが、初期容量そのものがNo.1の約
40%しかなく、良好な高率放電特性が求められる用途
には不適切である。
タを用いた電池は300サイクル目でも初期容量の約8
0%を有していたが、初期容量そのものがNo.1の約
40%しかなく、良好な高率放電特性が求められる用途
には不適切である。
【0021】正極に薄いPb−Sb系合金格子を用い、
セパレータに従来の微細ガラス繊維を用いたNo.3の
電池は150サイクル目にはNo.5の初期容量の約4
0%と急激に容量が低下した。これは、寿命試験中に正
極格子から溶出したSbが負極板上に析出し、水素過電
圧が低下して、電解液が分解・減少したためと考えられ
る。
セパレータに従来の微細ガラス繊維を用いたNo.3の
電池は150サイクル目にはNo.5の初期容量の約4
0%と急激に容量が低下した。これは、寿命試験中に正
極格子から溶出したSbが負極板上に析出し、水素過電
圧が低下して、電解液が分解・減少したためと考えられ
る。
【0022】正極に薄いPb−Ca系合金格子を用い、
セパレータに従来の微細ガラス繊維を用いたNo.4の
電池は100サイクル目にはNo.5の初期容量の約6
0%とN0.3の電池より急激に容量が低下した。これ
は、正極格子が薄く、また正極格子にSbが含まれてい
ないため、このような深い放電を含むサイクル試験で
は、正極格子の周囲が優先的に放電され、その結果、格
子の周囲に絶縁性の硫酸鉛の層が形成され、未反応の活
物質が残っているにもかかわらず、放電できなかったも
のと考えられる。
セパレータに従来の微細ガラス繊維を用いたNo.4の
電池は100サイクル目にはNo.5の初期容量の約6
0%とN0.3の電池より急激に容量が低下した。これ
は、正極格子が薄く、また正極格子にSbが含まれてい
ないため、このような深い放電を含むサイクル試験で
は、正極格子の周囲が優先的に放電され、その結果、格
子の周囲に絶縁性の硫酸鉛の層が形成され、未反応の活
物質が残っているにもかかわらず、放電できなかったも
のと考えられる。
【0023】一方、正極に薄いPb−Sb系合金格子を
用い、セパレータには従来の微細ガラス繊維に親水化処
理した微細孔を有する直径約25ミクロンのポリエチレ
ン繊維を20重量%ほぼ均一に混抄したものを用いた電
池No.2は、300サイクル後でもNo.5の約15
0%もの容量を有していた。これは、正極格子にPbー
Sb系合金を使用しても、正極板と負極板との間に配置
されたセパレータを構成する微細孔を有するポリエチレ
ン繊維の比表面積が約40m2 /gと大きいため、これ
によって、正極から溶出したSbが吸着され、このこと
によって負極板へのSbの析出が抑えられ、負極板の水
素過電圧の低下およびこれに伴う水素ガスの発生による
電解液の分解・減少を防ぐことができたものと思われ
る。また、正極にPbーSb系合金を使用しているた
め、薄い極板を使用しても容量が早期に低下することも
なく、さらに、極板が薄いため高率放電特性も優れたも
のとなったものと考えられる。
用い、セパレータには従来の微細ガラス繊維に親水化処
理した微細孔を有する直径約25ミクロンのポリエチレ
ン繊維を20重量%ほぼ均一に混抄したものを用いた電
池No.2は、300サイクル後でもNo.5の約15
0%もの容量を有していた。これは、正極格子にPbー
Sb系合金を使用しても、正極板と負極板との間に配置
されたセパレータを構成する微細孔を有するポリエチレ
ン繊維の比表面積が約40m2 /gと大きいため、これ
によって、正極から溶出したSbが吸着され、このこと
によって負極板へのSbの析出が抑えられ、負極板の水
素過電圧の低下およびこれに伴う水素ガスの発生による
電解液の分解・減少を防ぐことができたものと思われ
る。また、正極にPbーSb系合金を使用しているた
め、薄い極板を使用しても容量が早期に低下することも
なく、さらに、極板が薄いため高率放電特性も優れたも
のとなったものと考えられる。
【0024】しかし、ここでセパレータ中のポリエチレ
ン繊維を遍在させ、正極板にポリエチレンを多く含む側
を押し当てた本発明の電池No.1では、No.2の電
池より、一層優れた容量推移が観察された。これは、正
極板に当接する側のセパレータ中のポリエチレン繊維の
割合を、負極板に当接する側のセパレータ中のポリエチ
レン繊維の割合よりも多くすることによって、Sbが正
極板の近傍に止められ、負極板へのSbの移行がより少
なくなったことによるものと考えられる。
ン繊維を遍在させ、正極板にポリエチレンを多く含む側
を押し当てた本発明の電池No.1では、No.2の電
池より、一層優れた容量推移が観察された。これは、正
極板に当接する側のセパレータ中のポリエチレン繊維の
割合を、負極板に当接する側のセパレータ中のポリエチ
レン繊維の割合よりも多くすることによって、Sbが正
極板の近傍に止められ、負極板へのSbの移行がより少
なくなったことによるものと考えられる。
【0025】今回の実施例で使用したポリエチレン繊維
は、直径が約25μmであったが、過放電される可能性
のある用途には、直径が10μm程度のより細い繊維を
用いる方が性能が安定する。また、セパレータ全体での
ガラス繊維と耐酸性合成繊維との混合割合は、5〜70
%の範囲でその効果が顕著であった。
は、直径が約25μmであったが、過放電される可能性
のある用途には、直径が10μm程度のより細い繊維を
用いる方が性能が安定する。また、セパレータ全体での
ガラス繊維と耐酸性合成繊維との混合割合は、5〜70
%の範囲でその効果が顕著であった。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による電池
では、正極格子にPbーSb系合金を使用しても、正極
板と負極板との間に配置されたセパレータを構成する微
細孔を有する耐酸性合成繊維によって、正極から溶出し
たSbが吸着され、吸着されたSbが正極板近傍に止め
られ、これによって負極板へのSbの析出がより一層抑
えられ、負極板の水素過電圧の低下およびこれに伴う水
素ガスの発生による電解液の分解・減少を防ぐことがで
き、また、正極にPbーSb系合金を使用できるため、
薄い極板を使用しても容量が早期に低下することもな
く、さらに、極板を薄くできるため高率放電特性も優れ
たものとなる。このように、本発明は、優れた高率放電
特性と長寿命とをかね備える密閉型鉛蓄電池を提供する
ことが可能となり、その工業的価値は非常に大きい。
では、正極格子にPbーSb系合金を使用しても、正極
板と負極板との間に配置されたセパレータを構成する微
細孔を有する耐酸性合成繊維によって、正極から溶出し
たSbが吸着され、吸着されたSbが正極板近傍に止め
られ、これによって負極板へのSbの析出がより一層抑
えられ、負極板の水素過電圧の低下およびこれに伴う水
素ガスの発生による電解液の分解・減少を防ぐことがで
き、また、正極にPbーSb系合金を使用できるため、
薄い極板を使用しても容量が早期に低下することもな
く、さらに、極板を薄くできるため高率放電特性も優れ
たものとなる。このように、本発明は、優れた高率放電
特性と長寿命とをかね備える密閉型鉛蓄電池を提供する
ことが可能となり、その工業的価値は非常に大きい。
【図1】寿命試験中の5CA放電容量の推移を示した図
Claims (2)
- 【請求項1】 正極格子が鉛ーアンチモン系合金から、
負極格子がアンチモンを含まない鉛合金から、セパレー
タが微細ガラス繊維と微細孔を有する耐酸性合成繊維と
からなる密閉型鉛蓄電池において、 正極板に当接する側の該セパレータ中の微細孔を有する
耐酸性合成繊維の割合が、負極板に当接する側の該セパ
レータ中の微細孔を有する耐酸性合成繊維の割合よりも
多いことを特徴とする密閉型鉛蓄電池。 - 【請求項2】 微細孔を有する耐酸性合成繊維が親水化
処理されていることを特徴とする請求項1に記載の密閉
型鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5078961A JPH06267524A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 密閉型鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5078961A JPH06267524A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 密閉型鉛蓄電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06267524A true JPH06267524A (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=13676496
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5078961A Pending JPH06267524A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 密閉型鉛蓄電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06267524A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114678513A (zh) * | 2022-03-26 | 2022-06-28 | 天能集团(河南)能源科技有限公司 | 一种负极板合金及其配置工艺 |
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1993
- 1993-03-12 JP JP5078961A patent/JPH06267524A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114678513A (zh) * | 2022-03-26 | 2022-06-28 | 天能集团(河南)能源科技有限公司 | 一种负极板合金及其配置工艺 |
| CN114678513B (zh) * | 2022-03-26 | 2024-02-09 | 天能集团(河南)能源科技有限公司 | 一种负极板合金及其配置工艺 |
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