JPH06268242A - シリコン基板の製造方法および結晶質シリコン太陽電池 - Google Patents
シリコン基板の製造方法および結晶質シリコン太陽電池Info
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- JPH06268242A JPH06268242A JP5056831A JP5683193A JPH06268242A JP H06268242 A JPH06268242 A JP H06268242A JP 5056831 A JP5056831 A JP 5056831A JP 5683193 A JP5683193 A JP 5683193A JP H06268242 A JPH06268242 A JP H06268242A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/546—Polycrystalline silicon PV cells
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Recrystallisation Techniques (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は結晶質シリコン基板の製造方法と、
結晶質シリコン太陽電池に関するものであって、特に従
来に比べて薄いシリコン基板を製造できること、あるい
は低コストな基板を採用できることによって、低コスト
な結晶質シリコン太陽電池を提供することを目的として
いる。 【構成】 支持基板1上に形成したシリコンの微粒子堆
積層16を高温プラズマ12、ハロゲンランプ13で加
熱、結晶化し、支持基板1から剥離、除去することで、
例えば厚さが10μmの結晶質シリコン基板18を製造
する。
結晶質シリコン太陽電池に関するものであって、特に従
来に比べて薄いシリコン基板を製造できること、あるい
は低コストな基板を採用できることによって、低コスト
な結晶質シリコン太陽電池を提供することを目的として
いる。 【構成】 支持基板1上に形成したシリコンの微粒子堆
積層16を高温プラズマ12、ハロゲンランプ13で加
熱、結晶化し、支持基板1から剥離、除去することで、
例えば厚さが10μmの結晶質シリコン基板18を製造
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた特性の太陽電池等
を低コストで実現できるシリコン基板の製造方法、およ
び低コスト化が可能な構成の結晶質シリコン太陽電池に
関するものである。
を低コストで実現できるシリコン基板の製造方法、およ
び低コスト化が可能な構成の結晶質シリコン太陽電池に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】太陽電池はクリーンエネルギーとして有
望であり、すでに屋外発電用素子としても一部実用化さ
れている。各種太陽電池の中でも単結晶太陽電池、ある
いは多結晶太陽電池等の結晶質太陽電池は、発電用とし
て必要な特性である太陽光を電気に変換する変換効率が
高いこと、20年以上もの長期間にわたっても発電能力
が劣化せず安定であり信頼性が高いこと等の点で優れて
いる。しかし、発電コストは、例えばアモルファス太陽
電池等に較べて高価であり、より一層、低減することが
太陽電池を広く普及するために必要不可欠な重要課題と
なっている。
望であり、すでに屋外発電用素子としても一部実用化さ
れている。各種太陽電池の中でも単結晶太陽電池、ある
いは多結晶太陽電池等の結晶質太陽電池は、発電用とし
て必要な特性である太陽光を電気に変換する変換効率が
高いこと、20年以上もの長期間にわたっても発電能力
が劣化せず安定であり信頼性が高いこと等の点で優れて
いる。しかし、発電コストは、例えばアモルファス太陽
電池等に較べて高価であり、より一層、低減することが
太陽電池を広く普及するために必要不可欠な重要課題と
なっている。
【0003】上記課題に対して、材料、製造方法等の開
発が積極的に行われている。材料は多種類の中でも原材
料の豊富なシリコンが、太陽電池の大量供給と低コスト
化に最も有望である。また、製造方法では、従来の単結
晶ウエハ、あるいは多結晶ウエハを太陽電池用の基板に
用いずに、シート状のシリコン薄帯を基板とする製造方
法とか、製膜技術を用いてガラス基板上にシリコン薄膜
を形成する製造方法が有望である。
発が積極的に行われている。材料は多種類の中でも原材
料の豊富なシリコンが、太陽電池の大量供給と低コスト
化に最も有望である。また、製造方法では、従来の単結
晶ウエハ、あるいは多結晶ウエハを太陽電池用の基板に
用いずに、シート状のシリコン薄帯を基板とする製造方
法とか、製膜技術を用いてガラス基板上にシリコン薄膜
を形成する製造方法が有望である。
【0004】以下に、第一の従来の技術として、特開昭
61−65422号公報に記載の結晶質シリコン太陽電
池用のシート状のシリコン基板の製造方法について説明
する。この従来例でシリコン基板を製造する技術的骨子
は、支持体に大面積シリコン結晶体を形成する出発材料
をとりつける前に主として石英、またはシリコンからな
る分離材を設け、シリコン結晶体の形成後にこの分離材
を結晶体から取り外すことによって、シリコン薄帯の製
造が達成される。
61−65422号公報に記載の結晶質シリコン太陽電
池用のシート状のシリコン基板の製造方法について説明
する。この従来例でシリコン基板を製造する技術的骨子
は、支持体に大面積シリコン結晶体を形成する出発材料
をとりつける前に主として石英、またはシリコンからな
る分離材を設け、シリコン結晶体の形成後にこの分離材
を結晶体から取り外すことによって、シリコン薄帯の製
造が達成される。
【0005】分離材としては粒径が10μm以下のシリ
コン微細粉末を使用し、またシリコン結晶体の出発材料
としては粒径が30μmから150μmの間のシリコン
粉末を使用することも明記されている。
コン微細粉末を使用し、またシリコン結晶体の出発材料
としては粒径が30μmから150μmの間のシリコン
粉末を使用することも明記されている。
【0006】さらには、この従来例では、シリコン結晶
体となるシリコン粉末が400μmから600μmまで
の厚さの層としてとりつけられることも明記されてい
る。
体となるシリコン粉末が400μmから600μmまで
の厚さの層としてとりつけられることも明記されてい
る。
【0007】さらに、図5を用いて、この従来例でシリ
コン基板を製造する具体的な方法を説明する。図5は分
離層とシリコン結晶体の出発材料を備える支持体の断面
を示すもので、60は例えばセラミック製の支持体、6
1は微細シリコン粉末から成る厚さ約20μmの分離
層、62は片持ちシリコン結晶体となる粗粒シリコン粉
末層である。
コン基板を製造する具体的な方法を説明する。図5は分
離層とシリコン結晶体の出発材料を備える支持体の断面
を示すもので、60は例えばセラミック製の支持体、6
1は微細シリコン粉末から成る厚さ約20μmの分離
層、62は片持ちシリコン結晶体となる粗粒シリコン粉
末層である。
【0008】図6は、前記のシリコン粉末層を支持体上
に積層したものを、水平加熱炉63に設置して加熱する
ことで、結晶体となすときの概略図である。矢印はデバ
イス(60、61、62)の搬送方向を表す。このデバ
イスの運動はベルトコンベア方式に従い送り機構によっ
て連続的に行われる。前記炉は、その中央に達するまで
例えば1200℃に保持されるような基底負荷をもって
操作される。図に示した温度分布曲線から、炉中央では
例えば1450℃に上昇し、それから冷却区間が始ま
る。粗粒シリコン材62は50%の密度を持ち、平均粒
径50μmのシリコンからなる厚さ400μmの粗材フ
ィルムの形であり、溶融して空孔がうめられると、最後
には密度100%で粒径が100μm以上である厚さ2
00μmのシリコン結晶体となる。
に積層したものを、水平加熱炉63に設置して加熱する
ことで、結晶体となすときの概略図である。矢印はデバ
イス(60、61、62)の搬送方向を表す。このデバ
イスの運動はベルトコンベア方式に従い送り機構によっ
て連続的に行われる。前記炉は、その中央に達するまで
例えば1200℃に保持されるような基底負荷をもって
操作される。図に示した温度分布曲線から、炉中央では
例えば1450℃に上昇し、それから冷却区間が始ま
る。粗粒シリコン材62は50%の密度を持ち、平均粒
径50μmのシリコンからなる厚さ400μmの粗材フ
ィルムの形であり、溶融して空孔がうめられると、最後
には密度100%で粒径が100μm以上である厚さ2
00μmのシリコン結晶体となる。
【0009】以上のようにしてこの従来例では結晶質シ
リコン薄帯が製造される。そして、この結晶質シリコン
薄帯を用いて、上記特開昭61−65422号公報で
は、結晶質シリコン太陽電池が製造される。
リコン薄帯が製造される。そして、この結晶質シリコン
薄帯を用いて、上記特開昭61−65422号公報で
は、結晶質シリコン太陽電池が製造される。
【0010】また、つぎは第二の従来の技術として、製
膜技術を用いてガラス等の基板上にシリコン薄膜を形成
する太陽電池の製造方法の代表従来例を、図7に示す。
図7は、従来のグロー放電プラズマCVD法を用いて多
結晶シリコン太陽電池を製造する概略を記す。
膜技術を用いてガラス等の基板上にシリコン薄膜を形成
する太陽電池の製造方法の代表従来例を、図7に示す。
図7は、従来のグロー放電プラズマCVD法を用いて多
結晶シリコン太陽電池を製造する概略を記す。
【0011】図7において、64はシリコン膜が製膜さ
れる基板、65、66は各々原料ガス67をプラズマ化
させるための下部電極、上部電極、68は原料ガスのプ
ラズマ、69は下部電極に電力を投入する電源、70は
基板を設置する真空容器、および71は真空容器70を
真空排気する真空ポンプである。
れる基板、65、66は各々原料ガス67をプラズマ化
させるための下部電極、上部電極、68は原料ガスのプ
ラズマ、69は下部電極に電力を投入する電源、70は
基板を設置する真空容器、および71は真空容器70を
真空排気する真空ポンプである。
【0012】太陽電池の変換効率と信頼性に大きく影響
するシリコン膜は、原料ガス67として水素ガスで希釈
したシランガスを用いてプラズマ68に分解し、基板6
4上に製膜される。
するシリコン膜は、原料ガス67として水素ガスで希釈
したシランガスを用いてプラズマ68に分解し、基板6
4上に製膜される。
【0013】前記のような従来行われているグロー放電
プラズマCVD法によれば、シリコン膜は上記のままで
は製膜条件にもよるが数10nmの微結晶も含んだ非晶質
膜である。このままでは変換効率と信頼性に優れた結晶
質太陽電池は実現困難であるため、後工程として例えば
レーザ光を前記シリコン膜に照射する再結晶化工程(図
示せず)を導入し、膜の結晶粒の大きさを数10μm以
上、好ましくは数100μm以上に拡大することで変換
効率と信頼性の向上が可能となる。
プラズマCVD法によれば、シリコン膜は上記のままで
は製膜条件にもよるが数10nmの微結晶も含んだ非晶質
膜である。このままでは変換効率と信頼性に優れた結晶
質太陽電池は実現困難であるため、後工程として例えば
レーザ光を前記シリコン膜に照射する再結晶化工程(図
示せず)を導入し、膜の結晶粒の大きさを数10μm以
上、好ましくは数100μm以上に拡大することで変換
効率と信頼性の向上が可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な従来の技術で太陽電池を製造する場合、特に低コスト
化が困難であるという課題があった。
な従来の技術で太陽電池を製造する場合、特に低コスト
化が困難であるという課題があった。
【0015】まず、前記第一の従来例の場合について説
明する。この従来の技術では、結晶質シリコン層の出発
材料として、粒径が30〜150μmのシリコン粉末を
使用し、このシリコン粉末が400μmから600μm
までの厚さの層としてとりつけられるている。このた
め、シリコン層の厚さを例えば100μm以下にするこ
とがはなはだ困難である。
明する。この従来の技術では、結晶質シリコン層の出発
材料として、粒径が30〜150μmのシリコン粉末を
使用し、このシリコン粉末が400μmから600μm
までの厚さの層としてとりつけられるている。このた
め、シリコン層の厚さを例えば100μm以下にするこ
とがはなはだ困難である。
【0016】実際に第一の従来例を考案した発明者らに
よる投稿文献例では、シリコン層の厚さが200〜40
0μmとなっている(引用文献例:Journal o
fCrystal Growth、104(1990)
p.119〜125)。
よる投稿文献例では、シリコン層の厚さが200〜40
0μmとなっている(引用文献例:Journal o
fCrystal Growth、104(1990)
p.119〜125)。
【0017】すなわち、このようなシリコン層の厚さで
あれば、従来のシリコンウエハーを用いたシリコン太陽
電池の厚さと大差なく、少ないシリコン材料を用いるこ
とによる低コスト化は困難である。
あれば、従来のシリコンウエハーを用いたシリコン太陽
電池の厚さと大差なく、少ないシリコン材料を用いるこ
とによる低コスト化は困難である。
【0018】また、上記第二の従来の技術で低コスト太
陽電池を製造することが困難な理由を述べる。
陽電池を製造することが困難な理由を述べる。
【0019】その要因の1つは、前記従来のシリコン膜
の製膜方法では結晶質シリコン太陽電池用のシリコン膜
の製膜には長時間が必要であるため、大量生産による低
コスト化が困難であることである。すなわち、前記従来
の製膜方法ではシリコン膜の製膜速度はたかだか毎分数
10nmと遅いため、結晶質シリコン太陽電池用のシリ
コン膜として好ましい10μm以上の膜厚を製膜するの
に要する時間が数10時間もかかってしまうためであ
る。
の製膜方法では結晶質シリコン太陽電池用のシリコン膜
の製膜には長時間が必要であるため、大量生産による低
コスト化が困難であることである。すなわち、前記従来
の製膜方法ではシリコン膜の製膜速度はたかだか毎分数
10nmと遅いため、結晶質シリコン太陽電池用のシリ
コン膜として好ましい10μm以上の膜厚を製膜するの
に要する時間が数10時間もかかってしまうためであ
る。
【0020】他の低コスト化が困難な要因は、前記従来
の技術ではシリコン膜の結晶粒の大きさ拡大工程、いわ
ゆるアニール工程にレーザー光照射装置を用いており、
この装置が高価なため、太陽電池の低コスト化が必然的
に困難となってしまうことである。この従来例で、レー
ザー光照射装置を使用する目的は、レーザー光によるア
ニール方法は、他の熱アニール工程に比べて500〜6
00℃と比較的低い温度で結晶粒径の拡大が可能なため
に、比較的低コストなガラス基板が太陽電池の基板に用
いることができ、その結果、太陽電池の低コスト化に寄
与するためである。
の技術ではシリコン膜の結晶粒の大きさ拡大工程、いわ
ゆるアニール工程にレーザー光照射装置を用いており、
この装置が高価なため、太陽電池の低コスト化が必然的
に困難となってしまうことである。この従来例で、レー
ザー光照射装置を使用する目的は、レーザー光によるア
ニール方法は、他の熱アニール工程に比べて500〜6
00℃と比較的低い温度で結晶粒径の拡大が可能なため
に、比較的低コストなガラス基板が太陽電池の基板に用
いることができ、その結果、太陽電池の低コスト化に寄
与するためである。
【0021】また、この従来の技術では、シリコン膜の
出発原料に高価なシランガスを用いていることも低コス
ト化を困難としている一原因である。
出発原料に高価なシランガスを用いていることも低コス
ト化を困難としている一原因である。
【0022】以上記したように、従来のグロー放電プラ
ズマCVD法を用いた太陽電池の製造方法では、変換効
率と信頼性に優れ、なおかつ低コストの結晶質シリコン
太陽電池を提供することははなはだ困難と言わざるをえ
ない。
ズマCVD法を用いた太陽電池の製造方法では、変換効
率と信頼性に優れ、なおかつ低コストの結晶質シリコン
太陽電池を提供することははなはだ困難と言わざるをえ
ない。
【0023】そこで、本発明は上記課題を解決し、低コ
ストの結晶質シリコン太陽電池を製造するために鋭意検
討されて発明されたものである。
ストの結晶質シリコン太陽電池を製造するために鋭意検
討されて発明されたものである。
【0024】本発明の一つの目的は、太陽電池用基板を
用いることなく、かつ前記従来のシート状の結晶質シリ
コン基板よりもさらに薄い結晶質シリコン基板を製造す
ることである。
用いることなく、かつ前記従来のシート状の結晶質シリ
コン基板よりもさらに薄い結晶質シリコン基板を製造す
ることである。
【0025】また本発明の他の目的は、太陽電池用基板
を用いる場合においても、前記従来の、例えばガラス基
板に比べてもはるかに安価な基板を用いることを特徴と
している。
を用いる場合においても、前記従来の、例えばガラス基
板に比べてもはるかに安価な基板を用いることを特徴と
している。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載のシリコン基板の製造方法は、真空
中、もしくは不活性ガス雰囲気中、もしくは水素ガス雰
囲気中においてシリコン部材を蒸発させて微粒子を生成
するとともに、支持基板上に前記微粒子の堆積層を形成
する工程と、前記堆積層を表面から加熱することで緻密
な結晶質シリコン基板とする工程と、前記シリコン基板
を支持基板から剥離する工程とが、前記記述工程順に真
空中、もしくは不活性ガス雰囲気中での一連の連続工程
によって行われるものである。
めに、請求項1記載のシリコン基板の製造方法は、真空
中、もしくは不活性ガス雰囲気中、もしくは水素ガス雰
囲気中においてシリコン部材を蒸発させて微粒子を生成
するとともに、支持基板上に前記微粒子の堆積層を形成
する工程と、前記堆積層を表面から加熱することで緻密
な結晶質シリコン基板とする工程と、前記シリコン基板
を支持基板から剥離する工程とが、前記記述工程順に真
空中、もしくは不活性ガス雰囲気中での一連の連続工程
によって行われるものである。
【0027】また、請求項2記載のシリコン基板の製造
方法は、真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中、もしく
は水素ガス雰囲気中においてシリコン部材を蒸発させて
粒径が50nm以下、好ましくは20nm以下の超微粒
子を生成するとともに、支持基板上に前記超微粒子の堆
積層を形成する工程と、前記堆積層を表面から加熱する
ことで緻密な結晶質シリコン基板とする工程と、前記シ
リコン基板を支持基板から剥離する工程とが、前記記述
工程順に真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中での一連
の連続工程によって行われるものである。
方法は、真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中、もしく
は水素ガス雰囲気中においてシリコン部材を蒸発させて
粒径が50nm以下、好ましくは20nm以下の超微粒
子を生成するとともに、支持基板上に前記超微粒子の堆
積層を形成する工程と、前記堆積層を表面から加熱する
ことで緻密な結晶質シリコン基板とする工程と、前記シ
リコン基板を支持基板から剥離する工程とが、前記記述
工程順に真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中での一連
の連続工程によって行われるものである。
【0028】また、さらに請求項3記載のシリコン基板
の製造方法は、支持基板上に結晶質シリコン層を形成す
る工程と、引続き前記結晶質シリコン層上に真空中、も
しくは不活性ガス雰囲気中、もしくは水素ガス雰囲気中
においてシリコン部材を蒸発させて微粒子を生成すると
ともに、支持基板上に前記微粒子を堆積させて第二の堆
積層を形成する工程と、第二の堆積層を表面から加熱す
ることで緻密な結晶質シリコン基板とする工程と、前記
シリコン基板を支持基板から剥離する工程とが、前記記
述工程順に真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中での一
連の連続工程によって行われるものである。
の製造方法は、支持基板上に結晶質シリコン層を形成す
る工程と、引続き前記結晶質シリコン層上に真空中、も
しくは不活性ガス雰囲気中、もしくは水素ガス雰囲気中
においてシリコン部材を蒸発させて微粒子を生成すると
ともに、支持基板上に前記微粒子を堆積させて第二の堆
積層を形成する工程と、第二の堆積層を表面から加熱す
ることで緻密な結晶質シリコン基板とする工程と、前記
シリコン基板を支持基板から剥離する工程とが、前記記
述工程順に真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中での一
連の連続工程によって行われるものである。
【0029】また、本願の請求項5記載のシリコン太陽
電池は、融点が1500℃以上のセラミック材料を出発
原料とした溶射で形成したセラミック基板上に製膜した
結晶質シリコン膜を用いて構成された結晶質シリコン太
陽電池である。
電池は、融点が1500℃以上のセラミック材料を出発
原料とした溶射で形成したセラミック基板上に製膜した
結晶質シリコン膜を用いて構成された結晶質シリコン太
陽電池である。
【0030】
【作用】まず、請求項1に記載の構成の作用について記
す。
す。
【0031】真空中、不活性ガス中、あるいは水素ガス
中等の雰囲気中でつくる微粒子の粒径は製造条件にもよ
るが、0.1〜1μm程度と、例えば前記第一の従来の
技術で用いていたシリコン粉末よりも小さい。従って、
このような微粒子を用いれば、微粒子の数層程度の厚さ
以上、すなわち約1μm程度以上と、前記従来の技術で
は到底実現が困難であった薄い厚さの結晶質シリコン基
板が製造できるようになる。
中等の雰囲気中でつくる微粒子の粒径は製造条件にもよ
るが、0.1〜1μm程度と、例えば前記第一の従来の
技術で用いていたシリコン粉末よりも小さい。従って、
このような微粒子を用いれば、微粒子の数層程度の厚さ
以上、すなわち約1μm程度以上と、前記従来の技術で
は到底実現が困難であった薄い厚さの結晶質シリコン基
板が製造できるようになる。
【0032】また、本構成では真空中、不活性ガス中、
あるいは水素ガス中等の清浄雰囲気中でシリコン微粒子
を生成し、かつ同様な清浄雰囲気中でシリコン基板に形
成する。従って、微粒子の表面にも酸化物がほとんど形
成されることのない、高純度なシリコン微粒子を出発原
料として用いることができるために、高品質な結晶質シ
リコン基板を製造できる。すならち、変換効率が高い太
陽電池が製造可能となるものである。
あるいは水素ガス中等の清浄雰囲気中でシリコン微粒子
を生成し、かつ同様な清浄雰囲気中でシリコン基板に形
成する。従って、微粒子の表面にも酸化物がほとんど形
成されることのない、高純度なシリコン微粒子を出発原
料として用いることができるために、高品質な結晶質シ
リコン基板を製造できる。すならち、変換効率が高い太
陽電池が製造可能となるものである。
【0033】さらには、上記のような微粒子の堆積層
は、微粒子相互間が点接触状態となっているために、バ
ルク材に比べて熱伝導率が約1/5〜1/10程度であ
って、熱が伝わりにくい。この堆積層を表面から加熱す
れば、堆積層の表面から溶融しながら下方の微粒子へ熱
が徐々に伝わっていく。このとき堆積層の支持基板との
境界付近の微粒子へは、前記のように熱が伝わりにくい
こと、および固体の微粒子が溶融する際に加熱熱量から
溶融熱分を吸収することとによって、この境界付近の微
粒子をほとんど溶融することなく微粒子層のままの形態
にとどめておくことができる。
は、微粒子相互間が点接触状態となっているために、バ
ルク材に比べて熱伝導率が約1/5〜1/10程度であ
って、熱が伝わりにくい。この堆積層を表面から加熱す
れば、堆積層の表面から溶融しながら下方の微粒子へ熱
が徐々に伝わっていく。このとき堆積層の支持基板との
境界付近の微粒子へは、前記のように熱が伝わりにくい
こと、および固体の微粒子が溶融する際に加熱熱量から
溶融熱分を吸収することとによって、この境界付近の微
粒子をほとんど溶融することなく微粒子層のままの形態
にとどめておくことができる。
【0034】このような微粒子層は、単に支持基板と、
溶融して結晶化した微粒子層との中間微粒子層の作用と
することができる。すなわち、このような結晶化層と微
粒子層との形態の層は、支持基板から容易に剥離、除去
することができるのである。
溶融して結晶化した微粒子層との中間微粒子層の作用と
することができる。すなわち、このような結晶化層と微
粒子層との形態の層は、支持基板から容易に剥離、除去
することができるのである。
【0035】このように支持基板から剥離された結晶質
シリコン基板には、前記基板との境界と接していた部分
には、加熱条件によもよるが、結晶粒径が十分大きくな
い部分とか、または微粒子のままの部分もあることがあ
る。このような部分は、支持基板からシリコン基板を除
去した後に、再度加熱処理による結晶化とか、あるいは
機械的な除去、エッチングでの除去によって、太陽電池
用の高品質シリコン基板とすることができる。
シリコン基板には、前記基板との境界と接していた部分
には、加熱条件によもよるが、結晶粒径が十分大きくな
い部分とか、または微粒子のままの部分もあることがあ
る。このような部分は、支持基板からシリコン基板を除
去した後に、再度加熱処理による結晶化とか、あるいは
機械的な除去、エッチングでの除去によって、太陽電池
用の高品質シリコン基板とすることができる。
【0036】またさらには、上記のように微粒子堆積層
が熱を伝えにくいことによって、支持基板の温度が上昇
することも抑制できる。すなわち、耐熱性に弱い材料の
使用が可能となるので、低コストな支持基板が使用でき
る。
が熱を伝えにくいことによって、支持基板の温度が上昇
することも抑制できる。すなわち、耐熱性に弱い材料の
使用が可能となるので、低コストな支持基板が使用でき
る。
【0037】次に請求項2記載の構成の作用を記す。本
構成では、請求項1記載の構成に対して、シリコン基板
の出発材料として粒径が50nm以下好ましくは20n
m以下のシリコン超微粒子を用いることを特徴とするも
のである。以下に、この超微粒子の作用に基づく作用を
記す。
構成では、請求項1記載の構成に対して、シリコン基板
の出発材料として粒径が50nm以下好ましくは20n
m以下のシリコン超微粒子を用いることを特徴とするも
のである。以下に、この超微粒子の作用に基づく作用を
記す。
【0038】一般に、微粒子の特徴的な物性に融点降下
現象があるのは周知の事実であり、各種文献にも記され
ている(例えば、一ノ瀬、尾崎、賀集著、オーム社発
行、超微粒子技術入門、p.26〜p.29)。このよ
うな微粒子に特有な融点降下現象は、特に粒径が小さい
ほど現れやすく、特に50nm以下、さらに20nm以
下のいわゆる超微粒子において顕著である。例えば前記
文献例では、粒径5nmの金の超微粒子の融点は約11
00K、さらに粒径2nmの金の超微粒子の融点は約5
00Kと、バルクの金の融点1336Kからはるかに低
下している。この融点降下現象は、実験事実としても確
認されている。
現象があるのは周知の事実であり、各種文献にも記され
ている(例えば、一ノ瀬、尾崎、賀集著、オーム社発
行、超微粒子技術入門、p.26〜p.29)。このよ
うな微粒子に特有な融点降下現象は、特に粒径が小さい
ほど現れやすく、特に50nm以下、さらに20nm以
下のいわゆる超微粒子において顕著である。例えば前記
文献例では、粒径5nmの金の超微粒子の融点は約11
00K、さらに粒径2nmの金の超微粒子の融点は約5
00Kと、バルクの金の融点1336Kからはるかに低
下している。この融点降下現象は、実験事実としても確
認されている。
【0039】ところで、物質を結晶成長させるためには
その物質固有の再結晶化温度に加熱することが必要であ
って、再結晶化温度はその物質の融点から20〜30K
低い温度である。微粒子の融点は、上記のように微粒子
の粒径によって、バルクの融点からはるかに低下するの
で、微粒子の再結晶化温度も微粒子の粒径によってバル
クの再結晶化温度からはるかに低下するものである。
その物質固有の再結晶化温度に加熱することが必要であ
って、再結晶化温度はその物質の融点から20〜30K
低い温度である。微粒子の融点は、上記のように微粒子
の粒径によって、バルクの融点からはるかに低下するの
で、微粒子の再結晶化温度も微粒子の粒径によってバル
クの再結晶化温度からはるかに低下するものである。
【0040】そこで本構成は、以上記した微粒子、特に
超微粒子での融点降下現象から生ずる再結晶化温度の降
下に着目したものである。その結果、本構成ではこのよ
うな粒径が50nm以下、好ましくは20nm以下の超
微粒子を基板上に堆積することによって、基板温度は従
来の技術より低温で結晶質シリコン基板の製膜を可能と
するものである。
超微粒子での融点降下現象から生ずる再結晶化温度の降
下に着目したものである。その結果、本構成ではこのよ
うな粒径が50nm以下、好ましくは20nm以下の超
微粒子を基板上に堆積することによって、基板温度は従
来の技術より低温で結晶質シリコン基板の製膜を可能と
するものである。
【0041】従って、本構成では、請求項1の構成にお
ける作用を維持しつつ、さらに低温で結晶質シリコン基
板の製造ができるものである。その結果、前記第一の発
明の場合よりもさらに低コストな支持基板が使用できる
ものである。
ける作用を維持しつつ、さらに低温で結晶質シリコン基
板の製造ができるものである。その結果、前記第一の発
明の場合よりもさらに低コストな支持基板が使用できる
ものである。
【0042】また、本構成では超微粒子を用いるため
に、請求項1記載の構成の場合に比較して、結晶質シリ
コン基板を製造するときの加熱熱量が少なくてすむ。そ
の結果、結晶質シリコン基板を製造するのに必要な電力
等の製造エネルギーが少なく、このことによっても低コ
スト化が可能となるものである。
に、請求項1記載の構成の場合に比較して、結晶質シリ
コン基板を製造するときの加熱熱量が少なくてすむ。そ
の結果、結晶質シリコン基板を製造するのに必要な電力
等の製造エネルギーが少なく、このことによっても低コ
スト化が可能となるものである。
【0043】あるいは、このことは、同じ加熱量でも高
速に溶融、結晶化できることになるものであるので、結
晶質シリコン基板が、さらに多量に生産でき、この量産
効果によって低コスト化ができる。
速に溶融、結晶化できることになるものであるので、結
晶質シリコン基板が、さらに多量に生産でき、この量産
効果によって低コスト化ができる。
【0044】また、本構成では、上記微粒子と超微粒子
とが混在した堆積層を加熱して、結晶質シリコン薄帯を
製造することも可能であって、高品質な太陽電池用の結
晶質シリコン基板が製造できるものである。
とが混在した堆積層を加熱して、結晶質シリコン薄帯を
製造することも可能であって、高品質な太陽電池用の結
晶質シリコン基板が製造できるものである。
【0045】次に請求項3記載の構成の作用を記す。本
構成は、支持基板上に形成した結晶質シリコン層上に微
粒子の堆積層を形成し、加熱することで結晶質シリコン
基板を製造するものである。すなわち、前記表面結晶質
シリコン層は、堆積層を加熱し、結晶化する際のシリコ
ン成長でのエピタキシャル基板の作用を発揮するもので
ある。
構成は、支持基板上に形成した結晶質シリコン層上に微
粒子の堆積層を形成し、加熱することで結晶質シリコン
基板を製造するものである。すなわち、前記表面結晶質
シリコン層は、堆積層を加熱し、結晶化する際のシリコ
ン成長でのエピタキシャル基板の作用を発揮するもので
ある。
【0046】従って、本構成の結晶質シリコン基板の製
造方法は 、請求項1および2記載の構成における作用
を維持しつつ、さらに例えば結晶粒径が大きい等の高品
質な結晶質シリコン太陽電池用の結晶質シリコン基板が
製造可能なものである。
造方法は 、請求項1および2記載の構成における作用
を維持しつつ、さらに例えば結晶粒径が大きい等の高品
質な結晶質シリコン太陽電池用の結晶質シリコン基板が
製造可能なものである。
【0047】次に、請求項5記載の構成の作用について
記す。本構成は、前記第二の従来の技術に対して、より
低コストな基板を用いることで、太陽電池の低コスト化
を実現しようとするものである。
記す。本構成は、前記第二の従来の技術に対して、より
低コストな基板を用いることで、太陽電池の低コスト化
を実現しようとするものである。
【0048】本構成のセラミック基板は、セラミック粉
末を原料とする溶射によって形成されている。溶射法
は、溶射原料に用いる粉末が、他の製膜方法に用いるガ
ス原料とか、インゴット原料に比べても安価であるた
め、基板製造での材料費が低コストに形成できる。さら
に、製膜速度が各種の製膜方法の中でもけた違いに大き
く、また設備も安価なものであるため、設備コストが少
なく、このことによっても低コストで基板が形成できる
ものである。
末を原料とする溶射によって形成されている。溶射法
は、溶射原料に用いる粉末が、他の製膜方法に用いるガ
ス原料とか、インゴット原料に比べても安価であるた
め、基板製造での材料費が低コストに形成できる。さら
に、製膜速度が各種の製膜方法の中でもけた違いに大き
く、また設備も安価なものであるため、設備コストが少
なく、このことによっても低コストで基板が形成できる
ものである。
【0049】このような溶射による基板は、例えば表面
が鏡面状態のステンレス支持基板上にセラミック粉末を
溶射すると、付着力が大きくないために自然に剥離する
ことで、容易に形成できる。
が鏡面状態のステンレス支持基板上にセラミック粉末を
溶射すると、付着力が大きくないために自然に剥離する
ことで、容易に形成できる。
【0050】特に、アルミナ粉末をセラミック基板の原
料に用いた場合、アルミナの融点が2300℃と高く、
結晶質シリコンとするときの加熱に十分に耐えられるこ
と、さらには前記剥離がよりしやすいこと等の長所があ
り、本構成の太陽電池用の基板に好適なものの一つであ
る。
料に用いた場合、アルミナの融点が2300℃と高く、
結晶質シリコンとするときの加熱に十分に耐えられるこ
と、さらには前記剥離がよりしやすいこと等の長所があ
り、本構成の太陽電池用の基板に好適なものの一つであ
る。
【0051】またさらには、本構成の太陽電池は、基板
の表面形状がガラス等の従来の表面平滑基板とは異なっ
て、粗表面であるために変換効率が向上できるものであ
る。
の表面形状がガラス等の従来の表面平滑基板とは異なっ
て、粗表面であるために変換効率が向上できるものであ
る。
【0052】太陽電池の効率向上方法の一つに、数μm
程度の表面粗さを付与し、太陽光のシリコン膜内での吸
収率を高める方法がある(一般に、この方法はテキスチ
ャー処理、と称せられている)。その具体的工程として
は、例えばシリコンウエハー基板をエッチング液に浸た
すことで可能となる。
程度の表面粗さを付与し、太陽光のシリコン膜内での吸
収率を高める方法がある(一般に、この方法はテキスチ
ャー処理、と称せられている)。その具体的工程として
は、例えばシリコンウエハー基板をエッチング液に浸た
すことで可能となる。
【0053】溶射製膜法は、原料に数μm程度の粉末を
使用するために、膜表面が例えば数μm程度と粗である
ことが特徴である。特に、セラミック粉末を原料とした
場合に表面を粗にしやすく、セラミックの中でも特にア
ルミナを用いた場合は容易に粗となる。
使用するために、膜表面が例えば数μm程度と粗である
ことが特徴である。特に、セラミック粉末を原料とした
場合に表面を粗にしやすく、セラミックの中でも特にア
ルミナを用いた場合は容易に粗となる。
【0054】以上のように、本願発明の太陽電池用基板
は、特性、コストともに低コスト太陽電池を実現する有
力な基板である。
は、特性、コストともに低コスト太陽電池を実現する有
力な基板である。
【0055】
【実施例】まず、請求項1記載の発明の結晶質シリコン
基板の製造方法の一実施例を説明する。図1(a)は同
実施例の製造方法を具現化した装置の構成図で、結晶質
シリコン基板の製造を行うものであり、図1(b)は同
装置により行われたシリコン微粒子の結晶化の概略図を
示す。
基板の製造方法の一実施例を説明する。図1(a)は同
実施例の製造方法を具現化した装置の構成図で、結晶質
シリコン基板の製造を行うものであり、図1(b)は同
装置により行われたシリコン微粒子の結晶化の概略図を
示す。
【0056】まず、本実施例でのシリコン基板の製造工
程を説明する。図1(a)の製造装置は、各工程毎に室
に分かれており、図示してはいないが、各室は、真空ポ
ンプによって排気されている。
程を説明する。図1(a)の製造装置は、各工程毎に室
に分かれており、図示してはいないが、各室は、真空ポ
ンプによって排気されている。
【0057】図1(a)において、厚み2mm、10c
m×10cmのソーダガラス製の支持基板1は支持基板
送りだし室2から順次に微粒子堆積室8へ搬送される。
微粒子堆積室8においては、支持基板1上にシリコン微
粒子7が堆積される。シリコン微粒子7は、対向するシ
リコン電極4を備えたシリコン微粒子生成室3にアルゴ
ンガス5を導入し、前記シリコン電極4間に交流電源
(図示せず)から交流電力を印加してアーク放電6を発
生させることで生成した。
m×10cmのソーダガラス製の支持基板1は支持基板
送りだし室2から順次に微粒子堆積室8へ搬送される。
微粒子堆積室8においては、支持基板1上にシリコン微
粒子7が堆積される。シリコン微粒子7は、対向するシ
リコン電極4を備えたシリコン微粒子生成室3にアルゴ
ンガス5を導入し、前記シリコン電極4間に交流電源
(図示せず)から交流電力を印加してアーク放電6を発
生させることで生成した。
【0058】シリコン微粒子7は、シリコン微粒子生成
室3と微粒子堆積室8とのガス圧力差によって、微粒子
搬送管8内を搬送されて、支持基板1上に堆積し、図1
(b)に示すような微粒子堆積層16が形成される。微
粒子搬送管8の支持基板1と対向する部分の形状は、1
0cm幅の支持基板1に均一な層厚さで堆積させるため
に、幅10.5cmのノズル形状とした。
室3と微粒子堆積室8とのガス圧力差によって、微粒子
搬送管8内を搬送されて、支持基板1上に堆積し、図1
(b)に示すような微粒子堆積層16が形成される。微
粒子搬送管8の支持基板1と対向する部分の形状は、1
0cm幅の支持基板1に均一な層厚さで堆積させるため
に、幅10.5cmのノズル形状とした。
【0059】前記微粒子堆積層16が形成された支持基
板1は、次にアニール室14へ搬送される。本実施例で
は、微粒子堆積層16の加熱方法は、高温水素プラズマ
での加熱を用いた。すなわち、RFプラズマトーチ11
に水素ガス10を導入し、高温プラズマ12を発生させ
て、この高温プラズマ12の熱で前記微粒子堆積層16
を加熱するものである。
板1は、次にアニール室14へ搬送される。本実施例で
は、微粒子堆積層16の加熱方法は、高温水素プラズマ
での加熱を用いた。すなわち、RFプラズマトーチ11
に水素ガス10を導入し、高温プラズマ12を発生させ
て、この高温プラズマ12の熱で前記微粒子堆積層16
を加熱するものである。
【0060】この高温プラズマは、熱エネルギーが大き
く、大面積を加熱できるため、製造速度を高速にできる
ものである。特に、水素ガスの高温プラズマ中には、原
子状水素が多量に存在するために、形成された結晶質シ
リコンの結晶粒界に残りやすい結晶欠陥を低減し、高品
質な結晶質シリコン基板を製造することができるもので
ある。
く、大面積を加熱できるため、製造速度を高速にできる
ものである。特に、水素ガスの高温プラズマ中には、原
子状水素が多量に存在するために、形成された結晶質シ
リコンの結晶粒界に残りやすい結晶欠陥を低減し、高品
質な結晶質シリコン基板を製造することができるもので
ある。
【0061】また、本実施例では、前記高温プラズマ1
2による加熱後に、ハロゲンランプ13を用いて後加熱
した。このハロゲンランプ13で加熱することによっ
て、結晶化層17の結晶粒径がさらに大きくできるこ
と、結晶の欠陥密度を低減できること、さらには結晶化
層17の熱応力を低減できる。
2による加熱後に、ハロゲンランプ13を用いて後加熱
した。このハロゲンランプ13で加熱することによっ
て、結晶化層17の結晶粒径がさらに大きくできるこ
と、結晶の欠陥密度を低減できること、さらには結晶化
層17の熱応力を低減できる。
【0062】アニール室14では、前記堆積層の加熱は
図1(c)に記すような、微粒子層17’が支持基板1
と結晶化シリコン層17との間に残存する程度で終了す
る。
図1(c)に記すような、微粒子層17’が支持基板1
と結晶化シリコン層17との間に残存する程度で終了す
る。
【0063】このような形態のシリコン層は、次に分離
室15へ搬送される。この分離室15では、支持基板1
からシリコン層が剥離されるが、図1(c)に示す微粒
子層17’があるために、容易に分離できる。分離した
後に、例えば窒素ガスブローで前記微粒子層17’は結
晶化シリコン層17から除去される。
室15へ搬送される。この分離室15では、支持基板1
からシリコン層が剥離されるが、図1(c)に示す微粒
子層17’があるために、容易に分離できる。分離した
後に、例えば窒素ガスブローで前記微粒子層17’は結
晶化シリコン層17から除去される。
【0064】そして、最終的には図1(d)に示すよう
な結晶質シリコン基板18が製造される。本実施例で製
造されるシリコン基板の大半は、製造条件にもよるが、
図1(d)で示す結晶粒界19を含んだ多結晶シリコン
基板である。
な結晶質シリコン基板18が製造される。本実施例で製
造されるシリコン基板の大半は、製造条件にもよるが、
図1(d)で示す結晶粒界19を含んだ多結晶シリコン
基板である。
【0065】以上概略を記した製造工程に従って、各製
造工程での条件を選定して結晶シリコン基板を製造する
際の製造条件例と、その結果製造される結晶質シリコン
基板の品質例を記す。
造工程での条件を選定して結晶シリコン基板を製造する
際の製造条件例と、その結果製造される結晶質シリコン
基板の品質例を記す。
【0066】シリコン微粒子の生成は、シリコン微粒子
生成室3のアルゴンガス5の圧力を40Torr、シリ
コン電極4でのアーク電圧を60V、電流を130Aと
し、また、微粒子堆積室9の雰囲気は、シリコン微粒子
生成室3からのアルゴンガス5によって、アルゴンガス
圧力で1Torrとした。その結果、生成したシリコン
微粒子7は、粒径が約0.15〜0.8μmに分布し、
平均粒径が約0.5μmのものであった。微粒子堆積層
の厚さは、支持基板1の搬送速度を約1m/minとす
ることで、約15μmとなった。
生成室3のアルゴンガス5の圧力を40Torr、シリ
コン電極4でのアーク電圧を60V、電流を130Aと
し、また、微粒子堆積室9の雰囲気は、シリコン微粒子
生成室3からのアルゴンガス5によって、アルゴンガス
圧力で1Torrとした。その結果、生成したシリコン
微粒子7は、粒径が約0.15〜0.8μmに分布し、
平均粒径が約0.5μmのものであった。微粒子堆積層
の厚さは、支持基板1の搬送速度を約1m/minとす
ることで、約15μmとなった。
【0067】アニール室14での水素ガス10の高温プ
ラズマ12の発生条件は、アニール室14の圧力を0.
1Torr、水素ガス10の流量を2l/min、高温
プラズマ12の発生電力を50kWとした。また、アニ
ール室14での支持基板1の搬送速度は前記微粒子堆積
室9での搬送速度と同じく約1m/minである。ま
た、ハロゲンランプは長さ15cmのものを用いて、
1.5kWで加熱した。
ラズマ12の発生条件は、アニール室14の圧力を0.
1Torr、水素ガス10の流量を2l/min、高温
プラズマ12の発生電力を50kWとした。また、アニ
ール室14での支持基板1の搬送速度は前記微粒子堆積
室9での搬送速度と同じく約1m/minである。ま
た、ハロゲンランプは長さ15cmのものを用いて、
1.5kWで加熱した。
【0068】以上記した条件によって製造された結晶質
シリコン基板は、図1(d)に示すような、結晶粒界1
9を含む多結晶シリコン基板18であり、厚さは約12
μm、平均結晶粒径は約50μmのものであって、結晶
質シリコン太陽電池用の基板として十分なものである。
シリコン基板は、図1(d)に示すような、結晶粒界1
9を含む多結晶シリコン基板18であり、厚さは約12
μm、平均結晶粒径は約50μmのものであって、結晶
質シリコン太陽電池用の基板として十分なものである。
【0069】また、支持基板1はアニール室14におい
て高温プラズマ12で加熱されるときに、温度がもっと
も上昇したものの、約350℃程度であった。また、上
記の多結晶シリコン基板の製造速度は本実施例では、8
枚/minであった。
て高温プラズマ12で加熱されるときに、温度がもっと
も上昇したものの、約350℃程度であった。また、上
記の多結晶シリコン基板の製造速度は本実施例では、8
枚/minであった。
【0070】次に、請求項2記載の発明の結晶質シリコ
ン基板の製造方法の一実施例を説明する。本実施例を具
現化した製造装置の基本的構成および基本的な製造工程
は、前記実施例とほぼ同様であるので、図1を用いて本
実施例を説明する。
ン基板の製造方法の一実施例を説明する。本実施例を具
現化した製造装置の基本的構成および基本的な製造工程
は、前記実施例とほぼ同様であるので、図1を用いて本
実施例を説明する。
【0071】シリコン超微粒子の生成は、シリコン微粒
子生成室3のアルゴンガス5の圧力を3Torr、シリ
コン電極4でのアーク電圧を55V、電流を100Aと
し、また、微粒子堆積室9の雰囲気は、シリコン微粒子
生成室3からのアルゴンガス5によって、アルゴンガス
圧力で0.1Torrとした。
子生成室3のアルゴンガス5の圧力を3Torr、シリ
コン電極4でのアーク電圧を55V、電流を100Aと
し、また、微粒子堆積室9の雰囲気は、シリコン微粒子
生成室3からのアルゴンガス5によって、アルゴンガス
圧力で0.1Torrとした。
【0072】その結果、生成したシリコン微粒子7は、
粒径が約5〜18nmに分布し、平均粒径が約11nm
のものであった。微粒子堆積層の厚さは、支持基板1の
搬送速度を約1m/minとすることで、約13μmと
なった。
粒径が約5〜18nmに分布し、平均粒径が約11nm
のものであった。微粒子堆積層の厚さは、支持基板1の
搬送速度を約1m/minとすることで、約13μmと
なった。
【0073】アニール室14での水素ガス10の高温プ
ラズマ12の発生条件は、アニール室14の圧力を0.
1Torr、水素ガス10の流量を2l/min、高温
プラズマ12の発生電力を20kWとした。また、アニ
ール室14での支持基板1の搬送速度は前記微粒子堆積
室9での搬送速度と同じく約1m/minである。ま
た、ハロゲンランプは長さ15cmのものを用いて、
1.1kWで加熱した。
ラズマ12の発生条件は、アニール室14の圧力を0.
1Torr、水素ガス10の流量を2l/min、高温
プラズマ12の発生電力を20kWとした。また、アニ
ール室14での支持基板1の搬送速度は前記微粒子堆積
室9での搬送速度と同じく約1m/minである。ま
た、ハロゲンランプは長さ15cmのものを用いて、
1.1kWで加熱した。
【0074】以上記した条件によって製造された結晶質
シリコン基板は、図1(d)に示すような、結晶粒界1
9を含む多結晶シリコン基板18であり、厚さは約11
μm、平均結晶粒径は約70μmのものであって、結晶
質シリコン太陽電池用の基板として十分なものである。
シリコン基板は、図1(d)に示すような、結晶粒界1
9を含む多結晶シリコン基板18であり、厚さは約11
μm、平均結晶粒径は約70μmのものであって、結晶
質シリコン太陽電池用の基板として十分なものである。
【0075】また、支持基板1はアニール室14におい
て高温プラズマ12で加熱されるときに、温度がもっと
も上昇したものの、約260℃程度であった。
て高温プラズマ12で加熱されるときに、温度がもっと
も上昇したものの、約260℃程度であった。
【0076】また、上記の多結晶シリコン基板の製造速
度は本実施例では、8枚/minであった。
度は本実施例では、8枚/minであった。
【0077】次に、請求項3記載の発明の結晶質シリコ
ン基板の製造方法の一実施例を説明する。図2は、本実
施例を具現化した製造装置の要部構成図であり、図3は
同装置によるシリコン微粒子の結晶化の経緯を示す断面
図である。
ン基板の製造方法の一実施例を説明する。図2は、本実
施例を具現化した製造装置の要部構成図であり、図3は
同装置によるシリコン微粒子の結晶化の経緯を示す断面
図である。
【0078】まず、図2の装置も各工程毎に部屋が分か
れており、各部屋は、図示しない真空ポンプによって排
気されている。
れており、各部屋は、図示しない真空ポンプによって排
気されている。
【0079】図2において、厚み2mm、10cm×1
0cmのソーダガラス製の支持基板19は支持基板送り
だし室20から順次に第一の微粒子堆積室27へ搬送さ
れる。微粒子堆積室27においては、支持基板19上に
シリコン微粒子25が堆積される。シリコン微粒子25
は、対向するシリコン電極22を備えたシリコン微粒子
生成室21にアルゴンガス23を導入し、前記シリコン
電極22間に交流電源(図示せず)から交流電力を印加
してアーク放電24を発生させることで生成した。
0cmのソーダガラス製の支持基板19は支持基板送り
だし室20から順次に第一の微粒子堆積室27へ搬送さ
れる。微粒子堆積室27においては、支持基板19上に
シリコン微粒子25が堆積される。シリコン微粒子25
は、対向するシリコン電極22を備えたシリコン微粒子
生成室21にアルゴンガス23を導入し、前記シリコン
電極22間に交流電源(図示せず)から交流電力を印加
してアーク放電24を発生させることで生成した。
【0080】シリコン微粒子25は、シリコン微粒子生
成室21と第一の微粒子堆積室27とのガス圧力差によ
って、微粒子搬送管26内を搬送されて、支持基板19
上に堆積し、図3(a)に示すような第一の微粒子堆積
層45が形成される。微粒子搬送管26の支持基板19
と対向する部分の形状は、10cm幅の支持基板19に
均一な層厚さで堆積させるために、幅10.5cmのノ
ズル形状とした。
成室21と第一の微粒子堆積室27とのガス圧力差によ
って、微粒子搬送管26内を搬送されて、支持基板19
上に堆積し、図3(a)に示すような第一の微粒子堆積
層45が形成される。微粒子搬送管26の支持基板19
と対向する部分の形状は、10cm幅の支持基板19に
均一な層厚さで堆積させるために、幅10.5cmのノ
ズル形状とした。
【0081】前記第一の微粒子堆積層45が形成された
支持基板19は、次に第一のアニール室31へ搬送され
る。本実施例では、第一の微粒子堆積層45の加熱方法
は、高温水素プラズマでの加熱を用いた。すなわち、R
Fプラズマトーチ29に水素ガス28を導入し、高温プ
ラズマ30を発生させて、この高温プラズマ30の熱で
前記第一の微粒子堆積層45を加熱するものである。
支持基板19は、次に第一のアニール室31へ搬送され
る。本実施例では、第一の微粒子堆積層45の加熱方法
は、高温水素プラズマでの加熱を用いた。すなわち、R
Fプラズマトーチ29に水素ガス28を導入し、高温プ
ラズマ30を発生させて、この高温プラズマ30の熱で
前記第一の微粒子堆積層45を加熱するものである。
【0082】第一のアニール室31では、前記加熱の後
のシリコン層の形態は、図3(b)に示すように、支持
基板19上に数層の微粒子で構成された微粒子層46’
と結晶化シリコン層46とで構成されている。
のシリコン層の形態は、図3(b)に示すように、支持
基板19上に数層の微粒子で構成された微粒子層46’
と結晶化シリコン層46とで構成されている。
【0083】次に、前記支持基板19は、第二の微粒子
堆積室38へ搬送される。この第二の微粒子堆積室38
では、前記基板上に図3(c)に示す様に第二の微粒子
堆積層47が形成される。第二の微粒子堆積層47の堆
積方法は、前記第一の微粒子堆積方法と同じ装置構成の
もを用いた。
堆積室38へ搬送される。この第二の微粒子堆積室38
では、前記基板上に図3(c)に示す様に第二の微粒子
堆積層47が形成される。第二の微粒子堆積層47の堆
積方法は、前記第一の微粒子堆積方法と同じ装置構成の
もを用いた。
【0084】次に、前記支持基板19は、第二のアニー
ル室43へ搬送される。本実施例では、第二の微粒子堆
積層47の加熱方法は、前記第一のアニール室31とど
うようなRFプラズマトーチ40に水素ガス39を導入
し、高温プラズマ41を発生させる方法を用いた。
ル室43へ搬送される。本実施例では、第二の微粒子堆
積層47の加熱方法は、前記第一のアニール室31とど
うようなRFプラズマトーチ40に水素ガス39を導入
し、高温プラズマ41を発生させる方法を用いた。
【0085】また、本実施例では、前記高温プラズマ4
1による加熱後に、ハロゲンランプ42を用いて後加熱
した。このハロゲンランプ42で加熱することによっ
て、結晶化層48の結晶粒径がさらに大きくできるこ
と、結晶の欠陥密度を低減できること、さらには結晶化
層48の熱応力を低減できる。
1による加熱後に、ハロゲンランプ42を用いて後加熱
した。このハロゲンランプ42で加熱することによっ
て、結晶化層48の結晶粒径がさらに大きくできるこ
と、結晶の欠陥密度を低減できること、さらには結晶化
層48の熱応力を低減できる。
【0086】このような形態のシリコン層は、次に分離
室44へ搬送される。この分離室44では、支持基板1
9からシリコン層が剥離されるが、図3(d)に示す微
粒子層46’があるために、容易に分離できる。分離し
た後に、例えば窒素ガスブローで前記微粒子層46’は
結晶化シリコン層48から除去される。
室44へ搬送される。この分離室44では、支持基板1
9からシリコン層が剥離されるが、図3(d)に示す微
粒子層46’があるために、容易に分離できる。分離し
た後に、例えば窒素ガスブローで前記微粒子層46’は
結晶化シリコン層48から除去される。
【0087】そして、最終的には図3(e)に示すよう
な結晶質シリコン基板49が製造される。本実施例で製
造されるシリコン基板の大半は、製造条件にもよるが、
図3(e)で示す結晶粒界50を含んだ多結晶シリコン
基板である。
な結晶質シリコン基板49が製造される。本実施例で製
造されるシリコン基板の大半は、製造条件にもよるが、
図3(e)で示す結晶粒界50を含んだ多結晶シリコン
基板である。
【0088】以上概略を記した製造工程に従って、各製
造工程での条件を選定して結晶シリコン基板を製造する
際の製造条件例と、その結果製造される結晶質シリコン
基板の品質例を記す。
造工程での条件を選定して結晶シリコン基板を製造する
際の製造条件例と、その結果製造される結晶質シリコン
基板の品質例を記す。
【0089】シリコン微粒子25、および36の生成
は、シリコン微粒子生成室21、および323のアルゴ
ンガス23、および34の圧力を40Torr、シリコ
ン電極22、および34でのアーク電圧を各々25V、
60V、電流を30A、130Aとし、また、微粒子堆
積室27、および38の雰囲気は、シリコン微粒子生成
室21、および32からのアルゴンガス23、および3
4によって、アルゴンガス圧力で1Torrとした。そ
の結果、生成したシリコン微粒子25、36は、粒径が
約0.15〜0.8μmに分布し、平均粒径が約0.5
μmのものであった。第一の微粒子堆積層45の厚さ
は、支持基板1の搬送速度を約1m/minとすること
で、約5μmとして、また、第二の微粒子堆積層47の
厚さは、約20μmとした。
は、シリコン微粒子生成室21、および323のアルゴ
ンガス23、および34の圧力を40Torr、シリコ
ン電極22、および34でのアーク電圧を各々25V、
60V、電流を30A、130Aとし、また、微粒子堆
積室27、および38の雰囲気は、シリコン微粒子生成
室21、および32からのアルゴンガス23、および3
4によって、アルゴンガス圧力で1Torrとした。そ
の結果、生成したシリコン微粒子25、36は、粒径が
約0.15〜0.8μmに分布し、平均粒径が約0.5
μmのものであった。第一の微粒子堆積層45の厚さ
は、支持基板1の搬送速度を約1m/minとすること
で、約5μmとして、また、第二の微粒子堆積層47の
厚さは、約20μmとした。
【0090】第一のアニール室31での水素ガス28の
高温プラズマ30の発生条件は、第一のアニール室31
の圧力を0.1Torr、水素ガス28の流量を2l/
min、高温プラズマ30の発生電力を20kWとし
た。また、第一のアニール室31での支持基板19の搬
送速度は前記微粒子堆積室27、38での搬送速度と同
じく約1m/minである。
高温プラズマ30の発生条件は、第一のアニール室31
の圧力を0.1Torr、水素ガス28の流量を2l/
min、高温プラズマ30の発生電力を20kWとし
た。また、第一のアニール室31での支持基板19の搬
送速度は前記微粒子堆積室27、38での搬送速度と同
じく約1m/minである。
【0091】第二のアニール室38での水素ガス39の
高温プラズマ41の発生条件は、第二のアニール室43
の圧力を0.1Torr、水素ガス39の流量を2l/
min、高温プラズマ41の発生電力を50kWとし
た。また、第二のアニール室43での支持基板19の搬
送速度は前記微粒子堆積室27、38での搬送速度と同
じく約1m/minである。
高温プラズマ41の発生条件は、第二のアニール室43
の圧力を0.1Torr、水素ガス39の流量を2l/
min、高温プラズマ41の発生電力を50kWとし
た。また、第二のアニール室43での支持基板19の搬
送速度は前記微粒子堆積室27、38での搬送速度と同
じく約1m/minである。
【0092】また、ハロゲンランプは長さ15cmのも
のを用いて、1.5kWで加熱した。
のを用いて、1.5kWで加熱した。
【0093】以上記した条件によって製造された結晶質
シリコン基板は、図3(e)に示すような、結晶粒界5
0を含む多結晶シリコン基板49であり、厚さは約21
μm、平均結晶粒径は約110μmのものであって、結
晶質シリコン太陽電池用の基板として十分なものであ
る。
シリコン基板は、図3(e)に示すような、結晶粒界5
0を含む多結晶シリコン基板49であり、厚さは約21
μm、平均結晶粒径は約110μmのものであって、結
晶質シリコン太陽電池用の基板として十分なものであ
る。
【0094】また、支持基板19は第二のアニール室4
3において高温プラズマ41で加熱されるときに、温度
がもっとも上昇したものの、約350℃程度であった。
3において高温プラズマ41で加熱されるときに、温度
がもっとも上昇したものの、約350℃程度であった。
【0095】また、上記の多結晶シリコン基板の製造速
度は本実施例では、8枚/minであった。
度は本実施例では、8枚/minであった。
【0096】次に、請求項5記載の発明の結晶質シリコ
ン太陽電池についての実施例を、図4を用いて、その製
造方法と共に説明する。
ン太陽電池についての実施例を、図4を用いて、その製
造方法と共に説明する。
【0097】図4(a)、(b)は、本発明のセラミッ
ク基板の製造工程例概略である。平均粒径10μmのホ
ワイトアルミナ粉末をプラズマトーチ51に供給し、ス
テンレス支持基板53上に溶射すると、前記アルミナの
セラミック膜52が形成される。ステンレス支持基板5
3は、厚さ5mmで10cm×10cmのものであっ
て、表面粗さRaが0.1の鏡面状態のものを使用し
た。前記支持基板上に約10分間程溶射を行うと、厚さ
が約0.2mmのセラミック膜52が形成される。
ク基板の製造工程例概略である。平均粒径10μmのホ
ワイトアルミナ粉末をプラズマトーチ51に供給し、ス
テンレス支持基板53上に溶射すると、前記アルミナの
セラミック膜52が形成される。ステンレス支持基板5
3は、厚さ5mmで10cm×10cmのものであっ
て、表面粗さRaが0.1の鏡面状態のものを使用し
た。前記支持基板上に約10分間程溶射を行うと、厚さ
が約0.2mmのセラミック膜52が形成される。
【0098】前記セラミック膜52は、溶射の終了後、
ステンレス支持基板53から手で容易に剥離できて、図
3イに示すような厚さ約0.2mmで10cm×10c
m形状のセラミック基板54となる。
ステンレス支持基板53から手で容易に剥離できて、図
3イに示すような厚さ約0.2mmで10cm×10c
m形状のセラミック基板54となる。
【0099】以上のように形成されたアルミナのセラミ
ック基板54の表面粗さは、Raが約2.4μmと粗表
面状態であった。
ック基板54の表面粗さは、Raが約2.4μmと粗表
面状態であった。
【0100】本実施例の結晶質シリコン太陽電池は、上
記のようにして形成されたセラミック基板上に、図4
(c)に示すような、下部電極59と、P型シリコン
層、N型シリコン層からなる結晶質シリコン膜58と、
上部電極55で構成されている。
記のようにして形成されたセラミック基板上に、図4
(c)に示すような、下部電極59と、P型シリコン
層、N型シリコン層からなる結晶質シリコン膜58と、
上部電極55で構成されている。
【0101】図4(c)に示すP型シリコン層57は、
各種製膜方法で製膜可能であるが、本実施例では、水素
希釈したSi2H6を原料とし、P型ドーピングガスとし
てはB2H6を用いた熱CVD法によって、厚さ10μm
ほど製膜した。また、N型シリコン層56は、前記P型
シリコン層57を形成した後に、POCl3をドーピン
グガスとした熱拡散法で形成した。このようにして本実
施例では結晶質シリコン太陽電池用の結晶質シリコン膜
58が形成される。
各種製膜方法で製膜可能であるが、本実施例では、水素
希釈したSi2H6を原料とし、P型ドーピングガスとし
てはB2H6を用いた熱CVD法によって、厚さ10μm
ほど製膜した。また、N型シリコン層56は、前記P型
シリコン層57を形成した後に、POCl3をドーピン
グガスとした熱拡散法で形成した。このようにして本実
施例では結晶質シリコン太陽電池用の結晶質シリコン膜
58が形成される。
【0102】以上のようにして、本実施例での結晶質シ
リコン太陽電池は製造される。
リコン太陽電池は製造される。
【0103】
【発明の効果】以上記したように、本発明の効果は、従
来の技術に比べて、使用するシリコン材料が少ないこ
と、あるいは低コストな基板を使用できることで低コス
トな結晶質シリコン太陽電池を製造できることである。
従って、本発明の効果は産業上、多大なものがある。
来の技術に比べて、使用するシリコン材料が少ないこ
と、あるいは低コストな基板を使用できることで低コス
トな結晶質シリコン太陽電池を製造できることである。
従って、本発明の効果は産業上、多大なものがある。
【図1】本発明の結晶質シリコン基板の製膜方法の一実
施例の説明図
施例の説明図
【図2】本発明の結晶質シリコン基板の製膜方法の他の
実施例を具現化した製造装置の構成図
実施例を具現化した製造装置の構成図
【図3】同実施例で得られた結晶質シリコン基板の説明
図
図
【図4】本発明の結晶質シリコン太陽電池の一実施例の
説明図
説明図
【図5】従来例のシリコン基板の構成図
【図6】同従来シリコン基板の製造方法の説明図
【図7】従来のシリコン薄膜を用いた太陽電池の製造方
法の説明図
法の説明図
1、19 支持基板 7、25、36 シリコン微粒子 9、27、38 微粒子堆積室 14、31、43 アニール室 15、44 分離室 16、45、47 微粒子堆積層 17、46、48 結晶質シリコン層 18、49 結晶質シリコン基板 51 プラズマトーチ 52 セラミック膜 54 セラミック基板 58 結晶質シリコン膜
Claims (6)
- 【請求項1】真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中、も
しくは水素ガス雰囲気中においてシリコン部材を蒸発さ
せて微粒子を生成するとともに、支持基板上に前記微粒
子の堆積層を形成する工程と、前記堆積層を表面から加
熱することで緻密な結晶質シリコン基板とする工程と、
前記シリコン基板を支持基板から剥離する工程とが、前
記記述工程順に真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中で
の一連の連続工程によって構成されるシリコン基板の製
造方法。 - 【請求項2】真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中、も
しくは水素ガス雰囲気中においてシリコン部材を蒸発さ
せて粒径が50nm以下、好ましくは20nm以下の超
微粒子を生成するとともに、支持基板上に前記超微粒子
の堆積層を形成する工程と、前記堆積層を表面から加熱
することで緻密な結晶質シリコン基板とする工程と、前
記シリコン基板を支持基板から剥離する工程とが、前記
記述工程順に真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中での
一連の連続工程によって構成されるシリコン基板の製造
方法。 - 【請求項3】支持基板上に結晶質シリコン層を形成する
工程と、引続き前記結晶質シリコン層上に真空中、もし
くは不活性ガス雰囲気中、もしくは水素ガス雰囲気中に
おいてシリコン部材を蒸発させて微粒子を生成するとと
もに、支持基板上に前記微粒子を堆積させて第二の堆積
層を形成する工程と、第二の堆積層を表面から加熱する
ことで緻密な結晶質シリコン基板とする工程と、前記シ
リコン基板を支持基板から剥離する工程とが、前記記述
工程順に真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中での一連
の連続工程によって構成されるシリコン基板の製造方
法。 - 【請求項4】支持基板上に結晶質シリコン層を形成する
工程が、真空中、もしくは不活性ガス雰囲気中、もしく
は水素ガス雰囲気中においてシリコン部材を蒸発させて
微粒子を生成するとともに、支持基板上に前記微粒子の
第一の堆積層を形成する工程と、前記堆積層を表面から
加熱する工程である請求項3記載の結晶質シリコン基板
の製造方法。 - 【請求項5】融点が1500℃以上のセラミック材料を
出発原料とした溶射で形成したセラミック基板上に製膜
した結晶質シリコン膜を用いて構成された結晶質シリコ
ン太陽電池。 - 【請求項6】セラミック粉末はアルミナ粉末である請求
項5記載の結晶質シリコン太陽電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5056831A JPH06268242A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | シリコン基板の製造方法および結晶質シリコン太陽電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5056831A JPH06268242A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | シリコン基板の製造方法および結晶質シリコン太陽電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06268242A true JPH06268242A (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=13038335
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5056831A Pending JPH06268242A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | シリコン基板の製造方法および結晶質シリコン太陽電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06268242A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002134410A (ja) * | 2000-10-27 | 2002-05-10 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | 半導体基板とこれを利用した太陽電池セルおよびそれらの製造方法 |
| JP2002176001A (ja) | 2000-12-05 | 2002-06-21 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 熱処理装置 |
| JP2004071970A (ja) * | 2002-08-08 | 2004-03-04 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 太陽電池用シリコン基板の製造方法およびその製造システム |
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| JP2009033138A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-02-12 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | Soi基板の製造方法及び半導体装置の作製方法 |
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| JP2009260281A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-11-05 | Mitsubishi Electric Corp | 薄膜形成方法および薄膜形成装置、並びにそれを用いて製造された薄膜半導体装置 |
| WO2011158514A1 (ja) * | 2010-06-17 | 2011-12-22 | パナソニック株式会社 | 多結晶型太陽電池パネルおよびその製造方法 |
| JP5204299B2 (ja) * | 2009-10-23 | 2013-06-05 | パナソニック株式会社 | 結晶型太陽電池パネルの製造方法 |
| EP2541616A4 (en) * | 2010-02-25 | 2014-01-29 | Sanki Dengyo Co Ltd | PROCESS FOR PREPARING A SOLAR CELL WITH SILICONE POWDER |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP5056831A patent/JPH06268242A/ja active Pending
Cited By (16)
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|---|---|---|---|---|
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| JP5761172B2 (ja) * | 2010-02-25 | 2015-08-12 | 産機電業株式会社 | シリコン粉末を用いた太陽電池セルの製造方法 |
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