JPH06269123A - 広域電力系統緊急監視方法及び緊急制御方法及び装置 - Google Patents

広域電力系統緊急監視方法及び緊急制御方法及び装置

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JPH06269123A
JPH06269123A JP5052679A JP5267993A JPH06269123A JP H06269123 A JPH06269123 A JP H06269123A JP 5052679 A JP5052679 A JP 5052679A JP 5267993 A JP5267993 A JP 5267993A JP H06269123 A JPH06269123 A JP H06269123A
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裕 小海
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祐司 中田
Junzo Kawakami
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力系統に発生した事故が系統内へ波及する
のを防止できること。 【構成】 複数の電気所110からの情報をもとに電気
所内で構成機器の変化情報が生じたときに情報収集部2
0で系統のデ−タを収集し、入力処理部30により演算
に必要なデ−タの加工や条件設定が行われ、演算装置4
0で将来情報の予測および対策計算が行われ、制御情報
配信部50から系統の1つあるいは複数の対象に制御指
令を送り、系統内の事故の波及の防止を行う。 【効果】 系統で事故が発生した後に将来情報の予測や
制御を行うため、あらゆる事故に対応し、精度良く系統
の事故波及防止が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力系統に事故が発生
した際に、緊急時の信頼度制御を行い、事故が系統内に
波及するのを防止し、系統の過負荷、あるいは安定度、
あるいは周波数、あるいは電圧の1つあるいは複数につ
いての対策を行う監視方法、広域電力系統緊急制御方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の信頼度制御装置は、予め想定した
事故ケ−スについて事前シミュレ−ションを行い、事故
を波及させない予防制御を行っていた。また、事故が発
生した緊急時には、事故点に対応した子局が事前シミュ
レ−ション結果に基づいた事故波及防止制御を行ってい
た。また、事故が発生した緊急時には特開昭56-117540
号公報に記載のように、事故発生後の各発電機の出力電
力量を検出し、近似的に各発電機の各速度や相差角を導
出して脱調判定し、脱調防止を行ってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち事
前シミュレ−ションを行う方法は、予め想定した事故ケ
−ス以外には対応することができなかった。また、事前
シミュレ−ション時の系統状態と、事故発生時の系統状
態とでは時間にずれが生じ状態量が異なったり、多重事
故や連続事故等の場合における事故中のリレ−等の動作
シ−ケンスを考慮できず、必ずしも現在状態に合わせた
最適信頼度制御を行っていない場合があった。また、情
報欠落や仮定した動作シ−ケンスが実現象と異なったた
め、予測計算値と実現象の観測値の間に差がでたとき、
実現象に合うように修正することが困難であった。
【0004】従来技術のうち各発電機出力より脱調防止
を行う方法は、事故直後の発電機出力電力からのみ予測
を行っているので、時間的に遅れて効果のある制御系を
考慮出来なかった。
【0005】また、上記従来技術はいずれも、実際の系
統に対策を行う前に系統の事故波及対策の効果を確認す
ることができなかった。また、事故に対して制御するタ
イミングは固定で、最適なタイミングで制御をかけた
り、緊急度に応じて制御のタイミングを変えることがで
きなかった。
【0006】本発明の目的は、事故発生時や事故中の系
統全体の諸量をもとに、事故が系統内に波及することの
監視方法及びこの波及する前に最適な信頼度制御を行う
広域電力系統緊急制御方法及び装置を提供することにあ
る。
【0007】また本発明の他の目的は、事故地点にかか
わらず、連続事故や多重事故に対応して、事故後の系統
状態を動特性を模擬して精度良く予測し、必要な場合に
は制御を行なうことのできる広域緊急制御方法及び装置
を提供することにある。また本発明の他の目的は、計算
結果をもとに最適なタイミングで制御できる広域緊急制
御装置を提供することにある。
【0008】また本発明の他の目的は、系統の信頼度対
策の効果を確認してから実際の系統に対して対策を行う
ことができる広域緊急制御方法及び装置を提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、予測計算値と実系
統の観測値が異なった際に、実現象に合うようにフィ−
ドバックをかけて、予測計算の精度を向上できる広域緊
急制御方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、広域電力系統
からのTMデータと状変SV情報とを時刻を含めて取り
込み、この取り込んだ内容から、電力系統の動特性モデ
ルに従った動特性シミュレーションを行って第1次の過
渡的な状変波及推移を予測計算し、の予測結果をみて運
用制約条件をもとにした過渡制御対策が必要か否か判定
し、必要でないとの判定時には、引続き状変SV情報と
TMデータと時刻とを取り込み、上記動特性モデルによ
る動特性シミュレーションを行って状変波及び推移の予
測結果を、引続き監視し、必要であるとの判定時には、
運用制約条件をもとにして過渡制御対策を計算し、この
過渡制御対策を行う想定のもとに第2次の過渡的な状変
波及推移を予測計算し、第2次の予測結果をみて更に運
用制約条件の変更が必要か否かを判定し、必要でないと
の判定時には、上記算出した過渡制御対策を出力してこ
の対策に従った電力系統の緊急制御を行う、ようにし
た。
【0010】
【作用】本発明では、事故が発生したときに電力系統全
体からの情報をもとに実現象より高速に事故波及防止対
策計算を行うので、あらゆる事故に対応して事故が系統
内に波及する前に精度良く系統の緊急制御を行うことが
できる。また、事故発生時及び事故中の電力系統全体の
情報をもとに事故波及の防止対策を決定するので、系統
の変更やリレ−の動作シ−ケンス等に対応したきめ細か
な制御を行うことができる。また、予測計算値と観測値
を比較しフィ−ドバックをかけて計算モデルを修正でき
るので、より実現象に近い精度の高い制御が可能とな
る。また、系統の事故波及防止対策が決定した際に、過
負荷、あるいは安定度、あるいは周波数、あるいは電圧
についての対策を考慮した計算を行うことにより、対策
の効果を確認できるので、誤った対策や追加・補正対策
を行うことがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。緊急時の信頼度制御対象として過負荷、安定
度、周波数及び電圧が考えられるが、一例として安定度
について以下述べる。図1において、広域緊急制御装置
10は情報収集部20、入力処理部30、演算装置4
0、制御情報配信部50を備えている。電力系統100
は複数の電気所110a,110b,110cからなっ
ている。各電気所からは電気所内の発電量、負荷量、線
路定数等の情報111a,111b,111cが情報処
理部20に入力される。また、各電気所内で事故等によ
り構成機器の変化が発生した場合、変化情報112a,
112bが情報収集部20に入力される。情報収集部2
0は電気所からの系統の構成機器の変化情報が入力され
たときに、電力系統からのデ−タを入力処理部30へ送
る。入力処理部30に入力される情報としては、例えば
遮断器の開閉状態、リレーの動作状態、発電機の端子電
圧、有効・無効電圧、送電線の電力、負荷母線の電圧、
消費電力等があげられる。入力処理部20では次段の演
算に用いるのに必要な形のデータへの加工等が行われ演
算装置40に送られる。また、入力処理部30では観測
値の誤りや抜けを補正することも可能である。また、入
力処理部30では系統を認識し、系統モデルの縮約を行
うことも可能である。また、入力処理部30では緊急度
に応じて計算時間間隔を変えるため、例えば潮流が大き
いときには計算時間を短縮するために、次段の演算の計
算時間刻みを大きくしたり、計算対象系統モデルを簡略
化したり、簡略化した数値計算プログラムを選択するよ
うな指令を出す処理を行い、データを演算装置40に送
ることも可能である。
【0012】演算装置40では、過渡安定度計算、脱調
判定、安定化対策設定計算等が行われる。また、安定化
対策の確認のための過渡安定度計算を行うことも可能で
ある。過渡安定度計算結果は、アルゴリズム等に従って
自動的に脱調判定が行われる。演算装置40で安定化対
策が必要とされたときには、安定化対策設定計算が行わ
れ、結果が制御情報配信部50に送られる。制御情報配
信部50では演算装置の安定化対策結果をもとに電力系
統へ制御指令が送られる。事故が発生してから実際に制
御が行われるまで、例えば、15Hz以内で行うことに
より系統内への事故の波及を防止することができる。ま
た、処理の途中で電気所から系統の構成機器の変化情報
が情報処理部20に入力されたときには、演算装置40
や制御情報配信部50に割込み21をかけて情報を送る
ことも可能である。
【0013】従来の信頼度制御装置の一例を図2をもと
に以下説明する。図2は従来の信頼度制御装置の動作を
示したものである。電力系統100において、複数の子
局210が存在し、各子局は複数の電気所110とつな
がっている。平常時は、予め広域の電力系統からの情報
をもとに想定事故ケ−スについてシミュレ−ションが行
われる。計算結果で安定化対策が必要とされたときに
は、安定化対策設定計算が行われ安定化対策結果をもと
に、想定事故ケ−スに対応する子局210に制御設定結
果201が送られる。子局210には、事故に対する制
御対象のテ−ブル220が存在し、制御設定結果に基づ
き、テ−ブルの値が更新される。いま、ある電気所11
0a内で事故が発生したとき、事故情報211aが対応
する子局210aに送られる。子局では事故が認識され
テ−ブルに従って制御対象へ制御信号212aを送信し
系統に事故が波及するのを防止する。図2に示す従来装
置は、想定事故シミュレ−ションを行った時点と事故が
発生した時点では時間のずれのため系統の状態が変化
し、必ずしも適切に制御を行っていない可能性がある。
また、想定事故以外の事故が発生した場合は対応が不可
能である。それに対し、図1に示す本発明の装置は事故
が起こってから機器の変化情報をもとに予測を行うの
で、すべての事故について実系統に即した予測が可能と
なる。
【0014】広域緊急制御装置10における電力系統で
事故が発生した場合の処理の流れの一例を、図3に示す
フロー図をもとに説明する。ステップS410において
電力系統からSV(スーパーバイザの略)情報であるリ
レ−の動作や遮断器の開閉状態変化等の構成機器の変化
情報が入力され、線路定数デ−タとともに系統構成の認
識が行われる。ステップS411において電力系統から
のTM(テレメータの略)データ、例えば、発電機の端
子電圧、有効・無効電力、送電線の有効・無効電力、負
荷母線の電圧、消費有効・無効電力等が常時入力されて
いる。そして、ステップS410からの構成機器の変化
情報が入力されると、電力系統からのデ−タは時刻と系
統構成デ−タとともにステップS412に送られ、以下
の処理を開始する。ステップS412では電力系統から
のデータが認識され、過渡安定度計算に必要なデータに
変換される。また、ここで観測値の誤りや抜けを補正す
る状態推定の機能を行うこともできる。また、ここで系
統縮約を行うこともできる。系統の縮約は目的に応じて
縮約方法や範囲を可変とすることができる。つまり、例
えば高速化が必要な場合は広範囲に縮約を行って計算モ
デルを小さくしたり、観測値の精度に応じて縮約の程度
を変えることができる。ステップS413では電力系統
のモデルによる動特性シミュレーションである過渡安定
度計算が行われる。動特性を考慮したシミュレ−ション
を行うことにより、従来の事故直後の出力より予測する
従来装置では表現できない制御系の動きも考慮できる。
ステップS414では例えば発電機の脱調判定が行わ
れ、計算結果が安定であるときは処理が終了する。
【0015】計算結果より系統が不安定で発電機が脱調
すると判定された場合には、ステップS415に進んで
最適な安定化対策を設定する計算が行われる。ここでの
安定化対策として、例えば系統分離、電源制限、負荷制
限、系統切替、FACTS機器(可変直列コンデンサ、
制動抵抗器、静止型無効電力補償装置等)の制御などが
考えられる。また、ここで運用制約条件等を考慮して設
定が行われる。ステップS416ではS415の対策案
をもとに安定化対策の効果を確認する計算を行う。ここ
では例えば、安定化対策を考慮した過渡安定度計算が行
われる。ステップS417においてS416の計算結果
より安定化対策後に脱調するときにはステップS420
に進む。S415の結果は定められた条件下で最適な安
定化対策の設定計算が行われてきたものなので、この状
態を安定化するためには運用制約条件を変更する必要が
ある。そこでステップS419で運用制約条件が変更可
能かどうかが調べられる。運用制約条件が変更可能なと
きはステップS420に進んで運用制約条件が変更さ
れ、S415の処理が移り、再び安定化対策設定が行わ
れる。運用制約条件が変更できず系統を安定化できない
ときには、ステップS420に処理が移り、オペレ−タ
に警告を発信する。また、S412以降の処理が続行中
にSV情報のデ−タの変更があった時には、ステップS
420に処理が移り、現在進行中の処理に割込みが入
る。そして、新しい状態変化が起きた時点での計算結果
でホ−ルドがかかり、そこから後は新たな系統構成での
デ−タで処理を続行する。つまり、処理中に新たな状態
変化が発生しても、それを考慮することが可能な構成と
なっている。対策後に系統が安定になる場合にはステッ
プS418に処理が進み、安定化対策結果をもとに系統
に制御信号が送られ、処理が終了する。
【0016】このフロ−図中の各ステップと図1に示す
装置の各処理部との関係は次のようになる。情報処理部
20ではS410,S411,S430が、入力処理部
30ではS412が、演算処理装置40ではS413〜
S417,S419,S420が、制御情報配信部50
ではS418,S421が行われる。
【0017】また、対策後に予測計算値と実系統からの
観測値に差が生じたときに、計算モデルを修正して実現
象に合うようにするため、本発明の広域緊急制御装置1
0は図4の構成をとることができる。
【0018】図4において、広域緊急制御装置10は情
報収集部20、入力処理部30、演算装置40、制御情
報配信部50、計算結果比較部60を備えている。電力
系統100は複数の電気所110a,110b,110
cからなっている。各電気所からは電気所内の発電量、
負荷量、線路定数等の情報111a,111b,111
cが情報処理部20に入力される。また、各電気所内で
事故等により構成機器の変化が発生した場合、変化情報
112a,112bが情報収集部20に入力される。情
報収集部20より対策後の観測値が計算結果比較部60
に送られる。計算結果比較部60では予測計算結果と観
測値の比較が行われる。予測計算値と観測値が設定値と
比較して異なる場合には、新しい観測値が入力処理部3
0に送られる。また、計算結果比較部60では誤ってい
るデ−タの推定を行い、推定後のモデルで予測計算を行
うために入力処理部30に処理を移すことも可能であ
る。そして、実系統の観測値との比較結果が妥当となる
まで、フィ−ドバックをかけて修正が行われる。
【0019】図4において、入力処理部30に入力され
る情報としては、例えば遮断器の開閉状態、リレーの動
作状態、発電機の端子電圧、有効・無効電圧、送電線の
電力、負荷母線の電圧、消費電力等があげられる。入力
処理部20では次段の演算に用いるのに必要な形のデー
タへの加工等が行われ演算装置40に送られる。また、
入力処理部30では観測値の誤りや抜けを補正すること
も可能である。また、入力処理部30では系統を認識
し、系統モデルの縮約を行うことも可能である。また、
入力処理部30では緊急度に応じて計算時間間隔を変え
るため、例えば潮流が大きいときには計算時間を短縮す
るために、次段の演算の計算時間刻みを大きくしたり、
計算対象系統モデルを簡略化したり、簡略化した数値計
算プログラムを選択するような指令を出す処理を行い、
データを演算装置40に送ることも可能である。演算装
置40では、過渡安定度計算、脱調判定、安定化対策設
定計算等が行われる。
【0020】また、安定化対策の確認のための過渡安定
度計算を行うことも可能である。過渡安定度計算結果
は、アルゴリズム等に従って自動的に脱調判定が行われ
る。再計算の結果、演算装置40で安定化対策が必要と
されたときには、安定化対策設定計算が行われ、計算結
果比較部60に処理が移り、予測計算結果が観測値と比
較され、妥当と判定されたら、点線のように結果が制御
情報配信部50に送られる。制御情報配信部50では演
算装置の安定化対策結果をもとに電力系統へ制御指令が
送られる。事故が発生してから実際に制御が行われるま
で、例えば、15Hz以内で行うことにより系統内への
事故の波及を防止することができる。また、処理の途中
で電気所から系統の構成機器の変化情報が情報処理部2
0に入力されたときには、演算装置40や制御情報配信
部50に割込みをかけて情報を送ることも可能である。
【0021】また、図4に示す本発明の広域緊急制御装
置10における処理フロ−は図5に示す処理で行うこと
も可能である。S410及びS420にデ−タが入力さ
れてから、S418において制御対象へ対策指令を発信
するまでの処理の流れは図3とほぼ同じである。ただ
し、S416において過渡安定度計算を行う際に計算結
果を435に出力する。S418において制御対象へ対
策指令信号113を発信したときには、処理はS440
に進む。S440では対策後の実系統の動きと、435
からの対策時の計算結果とのミスマッチをとって、比較
・評価を行う。S441において同時刻における計算結
果と観測値の差があるしきい値を超えたときには、対策
がうまくいかなかったものとして、S412に処理が移
り再対策の計算が行われる。計算結果と観測値の差がし
きい値以内のときはS440に処理が移り、対策後の系
統の監視が行われる。もし、S440で処理中に状変が
発生したときはS410に処理が移る。以上のような構
成をとることにより、例えば初めの対策計算時に状態推
定が誤っていて対策後に実系統の動きが予測計算結果と
異なる場合に、より実現象の動きに近づけるよう再対策
を行うことが可能となる。
【0022】また、図4に示す本発明の広域緊急制御装
置10において図6に示す処理フロ−で処理を行うこと
も可能である。S410及びS420にデ−タが入力さ
れてから、S418において制御対象へ対策指令を発信
するまでの処理の流れは図3とほぼ同じである。ただ
し、S416において過渡安定度計算を行う際に計算結
果を435に出力する。S418において制御対象へ対
策指令信号113を発信したときには、処理はS440
に進む。S440では対策後の実系統の動きと、435
からの対策時の計算結果とのミスマッチをとって、比較
・評価を行う。また、同時刻における観測値と計算値の
比較結果を436に出力する。S441において計算結
果と観測値の差があるしきい値を超えたときには処理が
S442に移る。計算結果と観測値の差がしきい値以内
のときはS440に処理が移り、対策後の系統の監視が
行われる。S442において誤っているデ−タの推定が
行われる。ここでは、実系統からのデ−タと予測計算値
の異なる地点を認識し、合わない原因を推定して対策を
とる。観測値と計算値の異なる原因として、例えば始め
の対策計算時にデ−タが足りなかったため、S412の
状態推定を行って計算モデルを決定したが、推定に誤り
があり計算モデルが適切でなかったために、対策後に差
が生じることが考えられる。
【0023】ところで、入力デ−タが誤っているために
推定が必要な場合として、系統構成が既知の場合と未知
の場合が考えられる。このうち系統構成が既知でTMの
値にノイズ等により誤差が生じた場合は、状態推定によ
り補正することが可能である。しかし、SV値の誤りや
通信線の停止や不良の際には系統構成がわからないの
で、系統構成が既知であることを前提とした状態推定を
用いることができない。
【0024】そこで、S442により誤っているデ−タ
の推定を行い、系統構成が不明の時の構成の推定を行
う。S442における処理の例を図7に示す。図6のS
441において、計算結果としきい値の差がある値を超
えているときには、S451に処理が移り、残差(観測
値−計算値)が求められる。次にS452において残差
感度行列(B)が算出される。S453では各残差を残
差感度行列(B)の対角要素で補正が行われる。そし
て、S454において残差のあるレベル以上のものにつ
いて、S453による補正値の基準値以上で最大のもの
を誤りデ−タの第1候補とする。また、最大値より少し
小さいものをその他の候補とし、順位付けを行う。ここ
で、系統構成の認識が誤っていた場合は、その後の計算
に与える影響が大きいため、基準値を超える残差の数が
多く、広範囲にわたることが考えられる。一方、TM値
に誤りがあった際は誤りの影響はさほど大きくないと思
われる。そこで、S455においてS454で基準値を
超えた残差の候補数により、数が少ないときにはS41
2へ処理が移り状態推定を行う。もし、候補の数がある
値以上のときは処理がS456に移る。S456では系
統構成の誤りについて推定が行われる。ここでの処理の
一例として、候補順位の高いものから順に推定を行い、
残差の大きさをもとに、例えば送電線のSV情報が入っ
てこないときは、開放、1回線運用、2回線運用のいず
れかを仮定する。もし仮定が誤っていたら、次順位の候
補において推定を行う。S456で推定された系統構成
をもとにS456で過渡安定度計算が行われる。S45
6における計算は計算時間との兼ね合いで簡略過渡安定
度計算や潮流計算のみとすることも可能である。次にS
458で推定された系統構成による計算値と観測値が合
うかどうかが調べられ、合わないときにはS456に処
理が移り再び系統構成の推定が行われる。観測値とほぼ
一致するときはS412に処理が移り、状態推定や縮約
以下の処理が行われる。
【0025】また、図1および図4に示す本発明の広域
緊急制御装置10の情報収集部20における処理とし
て、図8に示す処理フローで行なうことも可能である。
電力系統からの情報を収集する際に、センサーの取り込
み周期の違い等によりTMデータのサンプリング時間の
ずれ(不等時性)が生じる。そのため、状変入力時に、
後の処理で必要な計算モデルを作成するとき、必ずしも
現在状態を示したモデルになっていないことが考えられ
る。そこで、S461においてTMデータが入力された
とき、時刻とともに各データ値を保存し過去の履歴を覚
えておく。S461における過去の履歴結果をもとに、
S462では各データと時刻との関数関係が求められ
る。ここで用いる関数として、例えば回帰式、最小2乗
法、関数フィッティング等が考えられる。S463にお
いて、S410から状変入力があったかどうかが判定さ
れ、状変入力がないときはS461へ処理が移る。S4
10から状変入力があったときはS464に処理が移
り、状変の発生した時刻におけるデータ値がS462に
おける関数をもとに決められる。不等時性が除かれたデ
ータは、S412に処理が移り、状態推定や縮約等の処
理が行われる。S464におけるデータ値の推定は各デ
ータの時系列をもとにした関数によるため、系統全体に
おける推定データの妥当性の問題が生ずるが、S412
の状態推定において、妥当性をチェックすることが可能
である。
【0026】本発明の装置中で行われる過度安定度計算
においては、精度を上げようとすると処理時間がかかる
傾向がある。もし事故が重大な場合には、多少精度を犠
牲にしても事故後の状態を高速に予測し、制御を行わね
ばならないことが考えられる。そこで、図1および図4
に示す本発明の広域緊急制御装置10の入力処理部30
の処理として、図9に示す処理フローで行うことも可能
である。
【0027】過度安定度計算に必要な形にデータを変換
するS412において、状変時の電力系統からのデータ
をもとにS471で状態推定を行なう。そして、S47
2において緊急度のチェックが行われる。S472では
高速に緊急度チェックを行うため、例えば、あらかじめ
設定しておいた送電線の潮流や発電機の位相角がしきい
値を超えているかどうかとか、変化率が設定値以上かど
うかが調べられる。S473において、緊急度がある場
合にはS474で大規模に縮約を行なう。また、S47
4で緊急度の程度により、縮約規模を可変とすることも
可能である。大規模に縮約を行うほど安定度計算を行う
モデルが小さくなるため、全体の処理時間が短縮され
る。縮約結果はS413に送られるが、S413の安定
度計算において緊急度に応じて計算時間きざみを変えた
り、簡易な計算手法(微分方程式の解法)を用いたり、
制御機器のブロックの簡易化や省略等を行ない、高速化
をはかることも可能である。S473において、緊急度
がないと判定された場合は、S475で通常の縮約を行
ない、S413へ処理が移る。
【0028】また、時1および図4に示す本発明の広域
緊急制御装置10の入力処理部30の処理として図10
に示す処理フローにより、系統からの情報の欠落度に応
じてアダプティブに縮約モデルを変えることも可能であ
る。
【0029】過渡安定度計算に必要なデータを変換する
S412において、状変時の電力系統からのデータをも
とにS471で状態推定が行なわれる。その際に、状態
推定において、ある範囲内では推定できなかったバッド
データにはマークをつけて出力される。S476では、
マークのある出力をもとに情報欠落の程度を考えて、縮
約する範囲を決定する。ここでの処理の一例として、系
統を複数の領域に区切っておき、領域内で情報欠落(マ
ーク付きデータ)がある割合以上の領域については縮約
を行なうことが考えられる。そして、S476で決めら
れた縮約範囲に基づき、S477で系統縮約が行なわ
れ、S413の過渡安定度計算に必要な計算モデルの作
成が行なわれる。
【0030】事故が連続しておこったときの装置の動作
状況を図11のタイムチャ−トを用いて説明する。横軸
は時刻で、310は図1および図4に示す本発明の装置
の動作、320は図2に示す従来装置において同じ子局
の下で連続事故が発生したときの動作を、330は図2
に示す従来装置において異なる子局の下で連続事故が発
生したときの動作を示す。図中の矢印は処理を示す。時
刻Aで事故1が発生し、時刻Bで事故2が発生し、時刻
Cで事故1の主保護成功、時刻Dで事故2の主保護成功
とする。310では、系統の変化に応じて処理が進み、
時刻Hで制御指令を出力して系統事故の波及を防止して
いる。320では、事故2が発生した時刻Bでは事故1
に対する処理が進行中であるが、事故1が発生した後に
事故2が発生する想定事故ケ−スは無いため、事故後の
系統状態での想定事故計算結果が入力されるまで子局が
ロックし制御を行わない。そのため系統事故の波及を防
止することができない。330では、事故1および事故
1の主保護リレ−成功に対する制御指令が時刻Dに、事
故2および事故1の主保護リレ−成功に対する制御指令
が時刻Gに出力される。ところが、事故1に対する制御
指令は事故2が発生していない条件でのシミュレ−ショ
ンをもとにした制御なので、時刻Dで制御を行うことは
適切でなく、系統事故波及を防止出来ないことがある。
事故2に対する場合も同様である。そして、この場合主
保護リレ−の動作時間は設定値で扱わなければならない
ので、実際のリレ−動作時間を考慮できない。また、異
なる子局の下で連続事故が発生したときに、各子局間で
情報のやりとり240を行っていると仮定すれば320
の動作をするため、やはり系統事故波及を防止出来な
い。
【0031】また、340は図1および図4に示す本発
明の装置の動作であるが、時刻Bで事故2の情報が入力
されたときに時刻B以降の状態まで予測していることを
用いて、時刻B以降に不安定になると予測された場合に
は、それ以降の予測計算の高速化を行い、時刻Hより早
く時刻Gで制御指令を出力し、系統の安定化を行う方式
である。ここでの予測計算の高速化方法として、数値演
算の計算時間刻みを大きくすることなどが考えられる。
このように緊急度が大きいときには多少予測精度が悪く
なっても将来情報の予測に要する時間を短くして、事故
の系統内への波及を防止することが本発明の装置により
可能となる。
【0032】また、同時に多地点で事故が発生した場
合、従来の装置では考えうる想定事故ケ−スの組合せが
膨大になるため、対応が困難である。また、保護リレ−
の遮断失敗時も同様に考えられる。しかし、図1に示す
本発明の装置は事故を認識してから計算を開始し、系統
の構成機器の変化情報をもとに予測計算に割込みがかけ
られるので、様々な事故に対応が可能となる。
【0033】ステップS413における過渡安定度計算
手法の一例を以下に説明する。過渡安定度計算として、
電力系統の動特性シミュレーションが行われる。ここで
は、発電機やその制御装置の内部状態を表現する微分方
程式と、発電機を互いに接続する回路網の連立方程式を
組み合わせた計算を行う。これらの関係式は、
【数1】
【数2】
【数3】 となり、数1、数2、数3の関係のもとに解くことにな
る。
【0034】ステップS414における脱調判定方法の
一例を以下に説明する。過渡安定度計算結果による波形
データをもとに脱調判定を行う場合の一例として基準発
電機に対する各発電機の位相角差による安定判別を示
す。
【0035】過渡安定度計算結果は一定時間刻み毎に位
相角差が出力され、それをもとに波形が認識される。つ
まり、波形データの極大値、極小値より振幅が求められ
る。そして、各振幅毎に安定判定が行われ、うなりの収
束発散も考慮される。各振幅毎の安定判定とうなりの判
定の組合せより全体の安定判定が行われる。
【0036】ステップS415における安定化対策の結
果の一例として、事故後ある時刻に制動抵抗器を投入・
開放する場合を図12をもとに説明する。
【0037】図12は制動抵抗器の投入・開放時の電力
相差角図で、縦軸は電力、横軸は相差角を示す。また、
510は事故発生前の曲線、520は事故継続中の制動
抵抗を投入する前の曲線、530は事故継続中の制動抵
抗投入後の曲線、540は事故除去後の制動抵抗開放後
の曲線を示す。Aで事故が発生し、Bで制動抵抗が投入
されたものとすれば、加速エネルギ−550と減速エネ
ルギ−560が一致する点と、運転点が最大位相角から
減少に転ずる点ができるだけ一致する点Cで制動抵抗の
開放を行えば最も系統を安定化することができる。そこ
で、このような場合本発明の装置では、実現象より高速
に予測計算を行い運転点Cを求め、Cに対応する最適な
タイミングで制御を行う。このように適切な時刻に制御
をかければより最適な安定化制御を行うことができるた
め、実現象より早くシミュレ−ションを行うことによ
り、最適な制御を行うタイミングを求めることが本発明
の装置において可能となる。
【0038】また、ステップS415における安定化対
策の結果の一例として発電機の電源制限を行う場合を示
す。電力系統における事故時に発電機に及ぼす影響度及
び事前計算結果による電制発電機選定法を以下に述べ
る。
【0039】まず、事故発生時の発電機の加速エネルギ
ーと減速エネルギーをもとに安定度評価を求め遮断発電
機を選定する方法があげられる。系統に事故が発生した
ときの発電機の挙動を図13の電力相差角曲線をもとに
説明する。ここで,曲線610は事故発生前の電力相差
角曲線,曲線620は事故が継続しているときの電力相
差角曲線,曲線630は一部の送電線が遮断された事故
後の電力相差角曲線,P0は事故発生前の発電機出力で
ある。ここで,事故発生前の発電機の運転点はaであ
り,事故中,出力はbに減少し,発電機は加速されδは
増加する。δがδ0からδs(運転点c)まで移動した時
に事故が除去されれば出力はe点に移動するが,発電機
の加速により運転点はfまで達する。このとき,等面積
法では面積640(abcd)(加速エネルギー)<面
積650(defg)(減速エネルギー)の場合安定と
判定する。
【0040】以上のことから,図13でΔP1=ab,
ΔP2=ceとすれば,ΔP1が大きいほど脱調し易く、
ΔP2が小さいほど脱調し易いという事がわかる。
【0041】したがって,ΔP1,ΔP2を事前シミュレ
ーション時に各発電機毎に算出して各発電機の安定度評
価とし,遮断発電機として安定度評価の低い発電機を選
定する。
【0042】実際のシミュレーション時の電力変動の波
形は図14に示すとおりで,710をP0、720を
1、730をP2とすれば、
【数4】 となる。よって,安定度評価指標Sjを,
【数5】 で定義し,Sjの大きいものを電制対象と選定する。
【0043】また、ループ系統の場合、ルート断事故等
が発生すると、潮流の大幅変化が生ずる。そこで、遮断
発電機と線路潮流との感度係数より選択する方法も考え
られる。つまり、ルート断事故等が発生すると,遮断ル
ート830の潮流が他のルート840に移るため,大幅
な潮流変化を生じる。このような潮流の大幅変化(増
大)は,発電機の不安定を引き起こす要因となる。
【0044】よって,図15において,電制発電機選定
の評価指標として,発電機と線路潮流との感度係数Am
を,
【数6】 と定義する。Amをルート断後の系統に対して求め,Am
の大きい発電機から電制発電機を選定する。
【0045】また、各発電機の基準発電機に対する位相
角の変動が最も大きいものを電制対象とする方法も考え
られる。あらかじめ事前計算を行っておき,各発電機の
基準発電機に対する位相角の変動が最も大きいものを電
制対象とする。具体的には,ある時刻における各発電機
の位相角差を求め,これをDとする。電制量Pの大きい
ものほど電制の効果が大きいことを考慮すれば,電制対
象選定の評価指標δjは,
【数7】 と定義でき,δjの大きい発電機から電制発電機を選定
する。
【0046】また、運用制約条件や人間の知識による判
定により遮断発電機を選定する方法も考えられる。
【0047】また、以上述べた方法の1つあるいは複数
の方法を組み合わせて遮断発電機を選択する方法も考え
られる。
【0048】また、ステップS415における安定化対
策を行う際に、状変波及推移の予想計算及び過渡制御対
策を以下に示す安定度限界時間以内で行うことにより系
統を安定化することが可能となる。
【0049】電力系統における過渡現象は数1、2、3
で示した方程式に従って記述される。各発電機はそれぞ
れ数1で示される微分方程式で記述されるが、数2、3
のように連立して表現されているため、互いに同期しな
がら運転されている。そして、同期から外れて運転しよ
うとしている発電機に対しては同期化力が働く。ここ
で、系統に事故が発生した際には図13に示すように発
電機に外部からエネルギーが注入されることになる。そ
こで、発電機は加速あるいは減速される。この際、事故
点によって各発電機の事故に対する影響度が異なり、動
揺の度合も異なることになる。そのため、各発電機間の
同期はずれが生じる。この同期はずれは発電機の慣性、
制御系によって緩和されるが、動揺の度合が一定限度を
越えると同期はずれが起こり、再び発電機間の同期をと
ることができなくなる。そして発電機が連鎖的に脱調す
ることになり系統が不安定になる。例えば発電機と負荷
の間での位相角差を考えてみると、位相角差が90度の
とき送電電力が最大となり、90度を越えると同期化力
が減少する。そこで、この同期はずれを起こす限界の時
間までに安定化制御を行えば系統安定化できる。
【0050】以下、発電機の位相角差をもとにこれを説
明する。図16(a)は安定化制御を行わないときの発
電機の位相角差の時間変化を示している。時刻t1以降
は同期はずれをおこしている。よって、図16(b)の
ように時刻t2(t1>t2)で安定化制御を行うことに
より、系統を安定化できることになる。よって、本発明
の装置において状変が発生した際に過渡安定度計算シュ
ミレーションを行い、不安定になると予想された場合に
は制御対象を決定し、制御するまでにt1以内の時間で
行うことにより系統を安定化できる。
【0051】図1および図4に示す本発明による装置
は、図2に示すような従来の装置と組み合わせることも
できる。つまり従来の装置では発生した事故が想定事故
ケースにないため対応できないとき場合に本発明の装置
を用いることにより、対応できない事故を無くすことが
可能となる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
事故が発生したときに電力系統全体からの情報をもとに
系統の動特性を考慮した計算を行い、計算結果をもとに
系統に事故が波及する前に必要な対策を行うため、精度
良く事故波及を防止する対策を行うことができ、また、
系統全体の状態や事故中の情報を認識するため、最適な
制御を行うことができる。また、系統に事故が波及する
前に系統の事故波及防止対策を決定しかつ対策の効果を
確認してから必要な制御を行うため、一度の対策制御で
系統を安定な状態により早くもっていくことができる。
また、対策後の観測値に合うようにフィ−ドバックをか
けて実現象に計算モデルを合わせるため、より精度の高
い制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の全体構成図および情報の流
れの一実施例の説明図。
【図2】従来の信頼度制御装置の動作を示す説明図。
【図3】本発明に係る装置の処理フローの実施例の図。
【図4】本発明に係る装置の全体構成図および情報の流
れの別の実施例の説明図。
【図5】本発明に係る装置の処理フローにおいて、制御
後に系統の観測値と計算値を比較する場合の実施例の
図。
【図6】本発明に係る装置の処理フローにおいて、制御
後に系統の観測値をもとに状態推定の誤りを補正する場
合の実施例の図。
【図7】制御後の観測値をもとに状態推定の誤りを補正
する場合の処理フローの実施例の図。
【図8】状変入力時にデ−タの不等時性を補正する場合
の処理フローの実施例の図。
【図9】緊急度に応じて演算処理時間を可変とする場合
の処理フローの実施例の図。
【図10】情報欠落時の入力処理部の処理フローの実施
例の図。
【図11】連続事故時の各装置の動作タイムチャ−トの
説明図。
【図12】制動抵抗投入時の制御効果の説明図。
【図13】電源制限時における電力相差角曲線をもちい
た説明図。
【図14】電源制限時におけるシミュレ−ション波形を
用いた説明図。
【図15】電源制限時におけるル−プ系ル−ト断時の潮
流変化の説明図。
【図16】発電機の位相角差の説明図。
【符号の説明】
10 広域緊急制御装置 20 情報収集部 30 入力処理部 40 演算装置 50 制御情報配信部 60 計算結果比較部 100 電力系統 110 電気所 210 子局 220 子局の制御テ−ブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 潤三 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広域電力系統からのTMデータと状変S
    V情報とを取り込み、 この取り込んだ内容から、電力
    系統の動特性モデルに従った動特性シミュレーションを
    行って第1次の過渡的な状変波及推移を予測計算し、 この予測結果をみて運用制約条件をもとにした過渡制御
    対策が必要か否か判定し、 必要でないとの判定時には、引続き状変SV情報とTM
    データとを取り込み、上記動特性モデルによる動特性シ
    ミュレーションを行って状変波及推移の予測結果を、引
    続き監視する、 ようにした広域電力系統緊急監視方法。
  2. 【請求項2】 上記取り込んだTMデータと状変情報
    は、第1次の過渡的な状変波及推移の予測に必要なデー
    タに変換した上で、第1次の過渡的な状変波及推移の予
    測計算用に使わせると共に、上記変換とは、TMデータ
    及び状変SV情報の観測誤りや抜けを補正する状態推定
    及び又は系統縮約とする請求項1の広域電力系統緊急監
    視方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、TMデータと
    状変SV情報を取り込む際に、時刻も含んで取り込むこ
    とを特徴とする広域電力系統緊急監視方法。
  4. 【請求項4】 広域電力系統からのTMデータと状変S
    V情報とを取り込み、 この取り込んだ内容から、電力
    系統の動特性モデルに従った動特性シミュレーションを
    行って第1次の過渡的な状変波及推移を予測計算し、 この予測結果をみて運用制約条件をもとにした過渡制御
    対策が必要か否か判定し、 必要でないとの判定時には、引続き状変SV情報とTM
    データと時刻とを取り込み、上記動特性モデルによる動
    特性シミュレーションを行って状変波及推移の予測結果
    を、引続き監視し、 必要であるとの判定時には、運用制約条件をもとにして
    過渡制御対策を計算し、この過渡制御対策を行う想定の
    もとに第2次の過渡的な状変波及推移を予測計算し、 第2次の予測結果をみて更に運用制約条件の変更が必要
    か否かを判定し、 必要でないとの判定時には、上記算出した過渡制御対策
    を出力してこの対策に従った電力系統の緊急制御を行
    う、 ようにした広域電力系統緊急制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、第2次の予測結果を
    みて更に運用制約条件の変更が必要との判定時には、運
    用制約条件を変更し、この変更後の運用制約条件のもと
    に新しい過渡制御対策を計算し、この新しい過渡制御対
    策を行う想定のもとに新しい第2次の過渡的な状変波及
    推移を予測計算させることとした広域電力系統緊急制御
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項4において、第2次の予測結果を
    みて更に運用制約条件の変更が必要との判定時には、運
    用制約条件の変更が可能か否かを判定し、不可能ならば
    その旨を警告し、可能ならば運用制約条件を変更し、こ
    の変更後の運用制約条件のもとに新しい過渡制御対策を
    計算し、この新しい過渡制御対策を行った上の想定のも
    とに新しい第2次の過渡的な状変波及推移を予測計算さ
    せることとした広域電力系統制御方法。
  7. 【請求項7】 上記状変SV情報が入力してから上記制
    御を行うまでの間に、新たな状変SV情報が入力した時
    には、その途中までの処理結果をホールドし、この新た
    な状変SV情報によって処理を行わせることとした請求
    項4〜6のいずれか1つの広域電力系統緊急制御方法。
  8. 【請求項8】 上記取り込んだTMデータと状変SV情
    報とは第1次の過渡的な状変波及推移の予測に必要なデ
    ータに変換した上で、第1次の過渡適な状変波及推移の
    予測計算用に使わせると共に、上記変換とは、TMデー
    タ及び状変SV情報の観測誤りや抜けを補正する状態推
    定及び又は系統縮約とする請求項4〜6のいずれか1つ
    の広域電力系統緊急制御方法。
  9. 【請求項9】 電力系統への指令を発して制御を行った
    後で、電力系統からの観測値と第1次の過渡的な状変波
    及予測結果との大小比較を行い、その差分が規定のしき
    い値よりも大きい時には、上記状態推定及び又は系統縮
    約を新たに行わせるようにした請求項8の広域電力系統
    緊急制御方法。
  10. 【請求項10】 広域電力系統からのTMデータと状変
    SV情報とを取り込み、 この取り込んだ内容の、観測誤りや抜けを補正する状態
    推定及び又は系統縮約を行い、 この結果から電力系統の動特性モデルに従った動特性シ
    ミュレーションを行って第1次の過渡的な状変波及推移
    を予測計算し、 この予測結果をみて運用制約条件をもとにした過渡制御
    対策が必要か否か判定し、 必要でないとの判定時には、引続き状変SV情報とTM
    データとを取り込み、上記動特性モデルによる動特性シ
    ミュレーションを行って状変波及推移の予測結果を、引
    続き監視し、 必要であるとの判定時には、運用制約条件をもとにして
    過渡制御対策を計算し、この過渡制御対策を行う想定の
    もとに第2次の過渡的な状変波及推移を予測計算し、 第2次の予測結果をみて更に運用制約条件の変更が必要
    か否かを判定し、 必要でないとの判定時には、上記算出した過渡制御対策
    を出力してこの対策に従った電力系統の緊急制御を行
    い、 この制御によって新たに得られた電力系統からの観測値
    と上記計算で得た第1の過渡的な状変波及推移との比較
    を行い、両者が規定しきい値以上離れているとの判定時
    には、上記状態推定及び又は系統縮約を再設定する、 ようにした広域電力系統緊急制御方法。
  11. 【請求項11】 広域電力系統からのTMデータと状変
    SV情報とを取り込み、 この取り込んだ内容の、観測誤りや抜けを補正する状態
    推定及び又は系統縮約を行うと共に、緊急度の度合に応
    じた系統縮約を行い、 この結果から系統縮約で定まる電力系統の動特性モデル
    に従った動特性シミュレーションを行って第1次の過渡
    的な状変波及推移を予測計算し、 この予測結果をみて、運用制約条件をもとにした過渡制
    御対策が必要か否か判定し、 必要でないとの判定時には、引続き状変SV情報とTM
    データとを取り込み、上記動特性モデルによる動特性シ
    ミュレーションを行って状変波及推移の予測結果を、引
    続き監視し、 必要であるとの判定時には、運用制約条件をもとにして
    過渡制御対策を計算し、この過渡制御対策を行う想定の
    もとに第2次の過渡的な状変波及推移を予測計算し、 第2次の予測結果をみて更に運用制約条件の変更が必要
    か否かを判定し、 必要でないとの判定時には、上記算出した過渡制御対策
    を出力してこの対策に従った電力系統の緊急制御を行
    う、 ようにした広域電力系統緊急制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において動特性シュミレー
    ションを行う際に、緊急度の度合に応じて簡略動特性シ
    ュミレーションを行うことを特徴とする広域電力系統緊
    急制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項10又は11又は12におい
    て、第2次の予測結果をみて更に運用制約条件の変更が
    必要との判定時には、運用制約条件を変更し、この変更
    後の運用制約条件のもとに新しい過渡制御対策を計算
    し、この新しい過渡制御対策を行った上の想定のもとに
    新しい第2次の過渡的な状変及び推移を予測計算させる
    こととした広域電力系統緊急制御方法。
  14. 【請求項14】 請求項10又は11又は12におい
    て、第2次の予測結果をみて更に運用制約条件の変更が
    必要との判定時には、運用制約条件の変更が可能か否か
    を判定し、不可能ならばその旨を警告し、可能ならば運
    用制約条件を変更し、この変更後の運用制約条件のもと
    に新しい過渡制御対策を計算し、この新しい過渡制御対
    策を行う上の想定のもとに新しい第2次の過渡的な状変
    波及推移を予測計算させることとした広域電力系統制御
    方法。
  15. 【請求項15】 上記運用制約条件とは、系統分離、電
    源制限、負荷制限、系統切替、FACTS機器の少なく
    ともいずれか1つとする請求項4〜14のいずれか1つ
    の広域電力系統緊急制御方法。
  16. 【請求項16】 請求項4〜15において、過渡制御対
    策が必要であるとの判定時の過渡制御対策の計算には、
    第1次の状変波及推移の予測結果に応じて決定される過
    渡制御のタイミングを含むようにした広域電力系統緊急
    制御方法。
  17. 【請求項17】 請求項4〜16において、状変波及推
    移が規定のしきい値を越える時間までに過渡制御対策を
    行わせることとした広域電力系統緊急制御方法。
  18. 【請求項18】 請求項4〜17において、TMデータ
    と状変SV情報を取り込む際に、時刻も含んで取り込む
    ことを特徴とする広域電力系統緊急制御方法。
  19. 【請求項19】 広域電力系統からのTMデータと状変
    SV情報とを取り込む手段と、 この取り込んだ内容の、観測誤りや抜けを補正する状態
    推定及び系統縮約を行う前処理手段と、 この結果から電力系統の動特性モデルに従った動特性シ
    ミュレーションを行って第1次の過渡的な状変波及び推
    移を予測計算をし、この予測結果をみて運用制約条件を
    もとにした過渡制御対策が必要か否かを判定し、必要で
    あるとの判定時には、運用制約条件をもとにして過渡制
    御対策を計算し、この過渡制御対策を行う想定のもとに
    第2次の過渡的な状変波及推移を予測計算し、この計算
    結果をみて更に運用制約条件の変更が必要か否か判定す
    る計算手段と、 運用制約条件の変更が必要でないとの判定時に上記算出
    した過渡制御対策を出力してこの対策に従った電力系統
    の緊急制御を各電気所を介して行う制御手段と、より成
    る広域電力系統緊急制御装置。
  20. 【請求項20】 請求項4〜請求項18記載の広域電力
    緊急制御方法を実現する機能を持った広域電力系統緊急
    制御装置。
  21. 【請求項21】 広域電力系統からのTMデータと状変
    SV情報とを取り込む手段と、 この取り込んだ内容の、観測誤りや抜けを補正する状態
    推定及び又は系統縮約を行う前処理手段と、 この結果から電力系統の動特性モデルに従った動特性シ
    ミュレーションを行って状変推移に伴う第1次の過渡的
    な安定度の推移を予測計算し、この予測結果をみて運用
    制約条件をもとにした過渡制御対策が必要か否かを判定
    し、必要であるとの判定時には運用制約条件をもとにし
    て過渡制御対策を計算し、この過渡制御対策を行う想定
    のもとに第2次の過渡的な安定度の推移を予測計算し、
    この結果をみて更に運用制約条件の必要か否か判定する
    計算手段と、 運用制限条件の変更が必要でないとの判定時に上記算出
    した過渡制御対策を出力してこの対策に従った電力系統
    の緊急制御を各電力所を介して行う制御手段と、より成
    る広域電力系統緊急制御装置。
  22. 【請求項22】 請求項19又は21において、TMデ
    ータと状変SV情報を取り込む際に、時刻も含んで取り
    込むことを特徴とする広域電力系統緊急制御装置。
JP05267993A 1993-03-12 1993-03-12 広域電力系統緊急監視方法及び緊急制御方法及び装置 Expired - Lifetime JP3292537B2 (ja)

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