JPH06269160A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH06269160A
JPH06269160A JP5334593A JP5334593A JPH06269160A JP H06269160 A JPH06269160 A JP H06269160A JP 5334593 A JP5334593 A JP 5334593A JP 5334593 A JP5334593 A JP 5334593A JP H06269160 A JPH06269160 A JP H06269160A
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JP
Japan
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circuit
inductor
voltage
output
switching element
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JP5334593A
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Yoshinobu Murakami
善宣 村上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インダクタを飽和させないようにして車載用の
ような悪環境下でも使用可能とした電源装置を提供す
る。 【構成】主回路1は、交互にオン・オフを繰り返すスイ
ッチ素子Q1 とインダクタL1 の主巻線nmの一部との
直列回路を直流電源Eに接続し、インダクタL1の主巻
線nmの残りの部分とダイオードD1 とコンデンサC1
との直列回路をスイッチ素子Q1 に並列接続した構成を
有する。主回路1の出力電圧は検出回路2により検出さ
れ、制御回路3によって主回路1の出力電圧が安定化さ
れるようにスイッチ素子Q1 のオン期間が制御される。
インダクタL1 は主巻線nmに電磁結合された検出用巻
線ndを有する。保護回路4は検出用巻線ndに誘起電
圧が生じないとインダクタL1 が飽和したとみなしてス
イッチ素子Q1 のオン期間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交互にオン・オフを繰
り返すスイッチ素子と、スイッチ素子のオン・オフに伴
って通電される巻線を有したインダクタとを備え、主と
して車載用や屋外用等として用いられる電源装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力電圧をスイッチ素子のオ
ン・オフによって断続させることにより、出力電圧を制
御するようにしたスイッチング電源が提供されている。
この種のスイッチング電源は、電力損失が少ないという
特長があり、かつスイッチ素子を高周波でオン・オフさ
せれば変圧や絶縁のために用いるインダクタの容積が小
さくなり、小形かつ軽量になるという特長を有している
から、広範囲に利用されている。たとえば、車載用の前
照灯としてHIDランプを用いる場合には、車載用電池
の電圧を昇圧形のスイッチング電源を用いて昇圧するこ
とによってHIDランプを点灯させるための電源装置と
して用いる。
【0003】ところで、この種のスイッチング電源では
入出力を共通グランドとした回路形式のものと、入出力
をトランスを介して絶縁する回路形式のものとが知られ
ている。前者ではインダクタとしてチョークコイルやオ
ートトランスを用いることによって昇圧ないし降圧を行
い、後者ではインダクタとして出力部にトランスを設け
て昇圧や降圧と絶縁とに兼用している。このようなイン
ダクタは、図10に示すように、回路構成によって決定
される磁束密度が温度Taにおける飽和磁束密度Bm2
よりも小さくなるような温度範囲での使用が許容される
ように設計される。すなわち、使用が許容される上限温
度Taはコアの飽和磁束密度の温度特性と回路構成とに
よって規制されることになる。一方、車載用や屋外用の
用途では使用温度範囲が−50℃〜+100℃というよ
うな過酷な使用条件となり、上限温度Taを非常に高く
設定しなければならないから、常温下での用途の使用条
件で設計した回路構成ではインダクタのコアの温度が設
計条件よりも高温になって飽和磁束密度が低下し、イン
ダクタが飽和しやすくなるという問題が生じる。インダ
クタが飽和すると設計通りの出力が得られなくなる。こ
こで、出力電圧を安定化するようにフィードバック制御
を行っているとすれば、インダクタの飽和によって出力
電圧が低下すると、インダクタに流れる電流を増加させ
ることによって出力電圧を上昇させようとし、結果的に
大きな電流がスイッチ素子などに流れることによってス
イッチ素子が破損するという問題が生じる。すなわち、
インダクタの内部の磁束密度Bm1 は、電流のピーク値
IpとインダクタのインダクタンスLと、インダクタの
巻線の巻数Nと、コアの断面積Sとにより、Bm1 =L
Ip/NSと表すことができ、この磁束密度Bm1 が使
用温度における飽和磁束密度Bm2 を超えないように使
用することが要求される。
【0004】そこで、使用条件が許容範囲を超える場合
であってもインダクタの飽和を防止するために、図7の
ように保護回路4を設けた回路構成が考えられる。図7
の回路は、昇圧形のチョッパ回路を主回路1としてい
る。すなわち、直流電源Eに並列接続されたコンデンサ
2 を備え、インダクタL1 の一部とMOSFETなど
からなるスイッチ素子Q1 との直列回路をコンデンサC
2 の両端間に接続し、さらにインダクタL1 の残りの部
分とダイオードD1 とコンデンサC1 との直列回路をス
イッチ素子Q1 の両端間に接続した主回路1を有する。
この主回路1は、スイッチ素子Q1 をオンにするとオン
時間に比例する電流がインダクタL1 に流れ(図9参
照)、スイッチ素子Q1 をオフにするとインダクタL1
に蓄積されていたエネルギーがダイオードD1 を通って
出力側に供給されるように動作する。また、コンデンサ
1 の両端電圧である出力電圧は、スイッチ素子Q1
オン期間に応じて変化する。
【0005】車載用の前照灯のような負荷5への印加電
圧を安定化にするために、コンデンサC1 の両端電圧は
直列接続された2個の抵抗R1 ,R2 の直列回路よりな
る検出回路2によって分圧され、制御回路3に入力され
る。制御回路3では、検出回路2から出力された検出電
圧をコンパレータCP1 によってのこぎり波発生回路3
aから出力される一定周期、一定振幅ののこぎり波の電
圧レベルと比較する。すなわち、図8(a)のようなの
こぎり波がのこぎり波発生回路3aから出力され、検出
回路2からの出力された図8(a)に破線で示すような
検出電圧と比較される。したがって、コンパレータCP
1 からは図8(b)のように、コンデンサC1 の両端電
圧が下がるほど幅の広い矩形波信号が出力される。この
矩形波信号はのこぎり波の周期に等しい一定周期であっ
て、主回路1の出力電圧が下がるほどオン期間が長くな
る。そこで、この矩形波信号によってスイッチ素子Q1
を制御すれば、主回路1の出力電圧が下がるとスイッチ
素子Q1 のオン期間が長くなりインダクタL1 への蓄積
エネルギーが大きくなって主回路1の出力電圧を上げる
方向に制御することになる。要するに、主回路1の出力
電圧は、検出回路2と制御回路3とによって出力電圧の
変動を抑制するようにフィードバック制御されることに
なる。
【0006】図7の回路構成では、スイッチ素子Q1
オン期間にインダクタL1 に流れる電流を保護回路4で
監視することによってインダクタL1 が飽和しないよう
に管理している。すなわち、スイッチ素子Q1 のオン期
間にインダクタL1 に流れる電流は、スイッチ素子Q1
とコンデンサC2 との間に挿入された抵抗R3 の両端電
圧として検出され、基準電圧発生部4dによって設定さ
れている上限電圧Vxと抵抗R3 の両端電圧とをコンパ
レータCP3 によって比較される。コンパレータCP3
は、抵抗R3 の両端電圧が上限電圧Vxを超える期間に
は出力をHレベルにする。つまり、図8(c)のよう
に、スイッチ素子Q1 のオン期間にインダクタL1 に流
れる電流I1 、すなわち抵抗R3 の両端電圧は、スイッ
チ素子Q1のオン時間に比例して上昇し、この電圧が上
限電圧Vxを超える期間には図8(d)のようにコンパ
レータCP3 の出力がHレベルになる。そこで、インダ
クタL1 が飽和するような大きな電流I1 がインダクタ
1 とスイッチ素子Q1 とに流れると抵抗R3 の両端電
圧が上限電圧Vxを超えるように上限電圧Vxを設定
し、コンパレータCP3 の出力がHレベルになるとスイ
ッチ素子Q1 をオフにするように制御すれば、抵抗R3
とコンパレータCP3 と基準電圧発生部4dとで構成さ
れる保護回路4によって、インダクタL1 の飽和を防止
することができるのである。
【0007】すなわち、図7の回路では、図8(e)の
ように論理回路3b′によって制御回路3の出力と保護
回路4の出力の否定との論理積を求め、この論理積によ
ってスイッチ素子Q1 を制御することによって、主回路
1の出力電圧を安定化し、かつインダクタL1 の飽和を
防止しているのである。上述した保護回路4を用いるこ
となくインダクタL1 の飽和を防止しようとすれば、大
形のインダクタL1 を用いることが必要になり、全体と
しての大形化につながるという問題があるのに対して、
上記回路構成によってインダクタL1 の飽和を防止すれ
ば、小形ながらもインダクタL1 の飽和を防止すること
ができ、車載用などの用途に適した電源装置を提供でき
ることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した回路構成では、インダクタL1 にエネルギーを蓄
積する際の回路に抵抗R3 が挿入されており、インダク
タL1 にエネルギーを蓄積する際に抵抗R3 に通電され
ることによって電力損失が生じるという問題を有してい
る。
【0009】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、インダクタの飽和を防止する保護回路を設け
ることによってインダクタの大形化を防止しながらも車
載用や屋外用の用途のような悪環境下でも使用可能と
し、かつインダクタの飽和の検出の際に大きな電力損失
が生じないようにした電源装置を提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、交互にオン・オフを繰り返すスイッチ
素子およびスイッチ素子のオン・オフに伴って通電され
る巻線を有したインダクタを備える主回路と、主回路の
出力電圧を検出して出力電圧の変化を減少させる方向に
スイッチ素子のオン期間を制御する制御回路と、制御回
路からスイッチ素子をオンにする信号が発生する期間に
インダクタの飽和を検出するとスイッチ素子のオン期間
を減少させる方向に制御する保護回路とを備え、インダ
クタは上記巻線に電磁結合された検出用巻線を備え、保
護回路は検出用巻線に電圧が誘起されないとインダクタ
が飽和したと判定することを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成によれば、主回路のインダクタに検出
用巻線を設け、検出用巻線に電圧が誘起されないとイン
ダクタが飽和したと判定し、制御回路からスイッチ素子
をオンにする信号が発生している期間にインダクタが飽
和したと判定されるとスイッチ素子のオン期間を減少さ
せる方向に制御するので、車載用であって前照灯用の電
源などとして用いるような温度条件が過酷になる用途で
あっても、インダクタが飽和するとスイッチ素子のオン
期間を減少させる方向に制御することによってインダク
タに蓄積されるエネルギーを減少させることができ、結
果的にインダクタの飽和によるインダクタの過熱やスイ
ッチ素子などの破損を防止することができるのである。
また、保護回路によってインダクタの飽和を防止してい
ることにより設計仕様よりも高温になる環境下でも回路
に異常を与えないから、高温環境を考慮した設計をする
必要がなく、インダクタに常温で使用する程度の小形の
ものを用いることができる。しかも、インダクタの飽和
を検出する手段として主電流の流れる電路に抵抗を用い
ていないから、抵抗による損失がなく高効率になる。
【0012】
【実施例】(実施例1)本実施例は、基本的には図1に
示す構成を有する。すなわち、直流電源Eを高周波に電
力変換する主回路1を備え、主回路1の出力電圧を検出
回路2で検出するとともに負荷5に供給する。検出回路
2で検出された主回路1の出力電圧は制御回路3に入力
され、制御回路3では主回路1の出力電圧の変化を小さ
くする方向にスイッチ素子Q1 のオン期間を調節する。
【0013】一方、主回路1は制御回路3によりオン・
オフ制御されるスイッチ素子Q1 およびインダクタL1
のオン・オフに伴って通電されるインダクタL1 を備
え、インダクタL1 は主巻線nmに電磁結合された検出
用巻線ndを備えている。検出用巻線ndの誘起電圧は
保護回路4に入力されて誘起電圧の有無が判定され、誘
起電圧が発生していない期間にはインダクタL1 が飽和
しているものと判断し、制御回路3を制御することによ
って、スイッチ素子Q1 のオン期間を制限したりスイッ
チ素子Q1 のオン・オフ動作を停止させたりする。
【0014】本実施例を具体回路を用いて説明する。図
2に示すように、主回路1は、主巻線nmと検出用巻線
ndとを備えるインダクタL1 を備え、インダクタL1
の主巻線nmに設けたタップにはMOSFETなどのス
イッチ素子Q1 の一端が接続される。インダクタL1
主巻線nmの一部とスイッチ素子Q1 との直列回路は直
流電源Eの両端間に接続され、主巻線nmの残りの部分
はダイオードD1 とコンデンサC1 とに直列接続され、
この直列回路はスイッチ素子Q1 の両端間に接続され
る。コンデンサC1 の両端電圧は主回路1の出力として
負荷5に印加される。すなわち、主回路1は昇圧形のチ
ョッパ回路を構成する。
【0015】主回路1の出力電圧を検出する検出回路2
は、コンデンサC1 の両端間に接続された2個の抵抗R
1 ,R2 の直列回路よりなり、主回路1の出力電圧はこ
の直列回路によって分圧された後、制御回路3に入力さ
れる。制御回路3は、一定周期かつ一定振幅ののこぎり
波を発生するのこぎり波発生回路3aを備え、検出回路
2による検出電圧とのこぎり波の電圧レベルとをコンパ
レータCP1 によって比較する。コンパレータCP1
のこぎり波の電圧レベルが検出電圧よりも高い期間に出
力をHレベルにする。したがって、コンパレータCP1
の出力はのこぎり波の周期に等しい周期を有した矩形波
信号になり、かつ検出電圧が下がるほど矩形波信号のオ
ン期間が長くなる。
【0016】一方、保護回路4は、インダクタL1 の検
出用巻線ndに抵抗R7 を並列接続し、検出用巻線nd
の誘起電圧をトランジスタQ3 のベース−エミッタとエ
ミッタに接続した抵抗R8 との直列回路に印加し、誘起
電圧によりトランジスタQ3が順バイアスされてオンに
なると抵抗R8 の両端電圧が出力されるように構成され
る。すなわち、検出用巻線ndにはスイッチ素子Q1
オン・オフによって極性が交互に反転する誘起電圧が発
生するが、トランジスタQ3 によって一方の極性(スイ
ッチ素子Q1 のオン期間の極性)の誘起電圧が発生して
いる期間のみにHレベルの信号を出力し、その他の期間
にはLレベルになる。トランジスタQ3を通して出力さ
れる信号は、論理回路4aにおいて反転された後、コン
パレータCP1 の出力との論理積が求められる。したが
って、論理回路4aでは、コンパレータCP1 の出力が
Hレベルであって、検出用巻線ndに誘起電圧が発生し
ないか、スイッチ素子Q1 がオンである期間とは誘起電
圧の極性が反転していると、出力をHレベルにしてタイ
マ回路4bを起動するのである。
【0017】タイマ回路4bが起動されるとタイマ回路
4bの時限動作中の一定時間、基準電圧発生部4cに設
けたトランジスタQ2 をオフにする。基準電圧発生部4
cは、電源の両端間に接続された3個の抵抗R4
5 ,R6 の直列回路を備え、抵抗R6 にはトランジス
タQ2 のコレクタ−エミッタ間が並列接続されている。
トランジスタQ2 がオンである期間には抵抗R6 が短絡
され基準電圧が下がる。
【0018】基準電圧発生部4cから出力される基準電
圧は、のこぎり波発生回路3aから出力されるのこぎり
波とともにコンパレータCP2 に入力され、のこぎり波
の電圧レベルと基準電圧とが比較される。コンパレータ
CP2 では、のこぎり波の電圧レベルが基準電圧よりも
高い期間に出力をHレベルにする。したがって、コンパ
レータCP2 の出力はのこぎり波の周期に等しい周期を
有し、かつ基準電圧発生部4cで設定された基準電圧に
応じた一定のデューティサイクルを有した矩形波信号に
なる。このコンパレータCP2 の出力は、保護回路4の
出力としてコンパレータCP1 の出力とともにアンド回
路3bに入力されて、両コンパレータCP1 ,CP2
出力の論理積によってスイッチ素子Q1 が制御される。
【0019】すなわち、両コンパレータCP1 ,CP2
の出力がともにHレベルである期間にスイッチ素子Q1
がオンになる。ここに、コンパレータCP2 の出力のデ
ューティサイクルは一定であるから、コンパレータCP
2 の出力はスイッチ素子Q1を制御する矩形波信号のデ
ューティサイクルの最大値を決めるのである。また、両
コンパレータCP1 ,CP2 はのこぎり波と基準電圧と
の比較によって矩形波信号を発生させるから、両コンパ
レータCP1 ,CP2 から出力される矩形波信号の立ち
下がりのタイミングはほぼ等しく、立ち上がりのタイミ
ングがコンパレータCP2 から出力される矩形波信号に
よって制限されることになる。一方、タイマ回路3cが
起動されてトランジスタQ2 がオフになると、トランジ
スタQ2がオンである期間に比較してスイッチ素子Q1
を制御する矩形波信号のデューティサイクルの最大値が
小さくなる。
【0020】上記構成による動作を図3に基づいて説明
する。のこぎり波発生回路3aから図3(a)のような
のこぎり波が出力され、のこぎり波はコンパレータCP
1 において図3(a)に破線で示す検出回路2での検出
電圧と比較される。また、このとき、図3(g)のよう
にタイマ回路4bは起動されていないから、トランジス
タQ2 はオンであって、図3(a)に二点鎖線で示すよ
うに、基準電圧発生部4cでは基準電圧を低く設定して
いる。すなわち、スイッチ素子Q1 を制御する矩形波信
号のデューティサイクルの最大値は大きい状態に設定さ
れている。アンド回路3bは、図3(b)のようにコン
パレータCP1 ,CP2 の出力の論理積を出力してスイ
ッチ素子Q1 をオン・オフし、インダクタL1 の主巻線
nmに、図3(c)のような電流I1 が流れることにな
る。このように主巻線nmを流れる電流I1 が直線的に
変化すれば、図3(d)のように検出用巻線ndは矩形
波状になる。したがって、トランジスタQ3 のエミッタ
に接続した抵抗R8 の両端電圧は図3(e)のように変
化する。
【0021】ここに、周囲温度が高くなるなどの条件で
インダクタL1 が飽和したとすると、図3(d)のよう
に検出用巻線ndに電圧が誘起されなくなり、この期間
にはスイッチ素子Q1 がオンであるにもかかわらず、ト
ランジスタQ3 のエミッタに接続した抵抗R8 の両端電
圧はLレベルになる。したがって、論理回路4aの出力
は図3(f)のように短時間だけHレベルになり、図3
(g)のようにタイマ回路4bが起動され、トランジス
タQ2 はタイマ回路4bの一定時間の時限動作中にはオ
フになる。その結果、図3(a)に一点鎖線で示すよう
に基準電圧が上昇し、この間にはスイッチ素子Q1 のデ
ューティサイクルの最大値が制限されることになる。こ
のようにして、インダクタL1 の飽和時には、スイッチ
素子Q1のオン期間を制限してインダクタL1 の飽和状
態が継続されるのを防止し、結果的に主回路1(とくに
スイッチ素子Q1 )の過負荷による破損を防止すること
ができる。
【0022】(実施例2)本実施例では、図4に示すよ
うに、主回路1がフライバック形のインバータ回路であ
る例を示す。すなわち、本実施例の主回路1では、イン
ダクタL1 は1次巻線n1 と2次巻線n2 と検出用巻線
ndとを有し、1次巻線n1 とスイッチ素子Q1 との直
列回路が直流電源Eの両端間に接続され、2次巻線n2
の両端間にダイオードD1 とコンデンサC1 との直列回
路が接続された構成を有している。コンデンサC1 の両
端電圧である主回路1の出力電圧を検出する検出回路2
は、3個の抵抗R11,R12,R2 の直列回路であって、
抵抗R12と抵抗R2 との接続点の電圧を制御回路3に入
力する。この主回路1では、スイッチ素子Q1 のオン時
とオフ時とに2次巻線n2 に電圧が誘起され、スイッチ
素子Q1 のオン期間とオフ期間との比率に応じた出力電
圧が出力されるようになっている。他の構成は実施例1
と同様であるから説明を省略する。
【0023】(実施例3)本実施例は、図5に示すよう
に、主回路1には実施例1と同様の昇圧形のチョッパ回
路を用いている。また、検出回路2には実施例2と同様
に3個の抵抗R11,R12,R2 の直列回路を用いてい
る。制御回路3は実施例1と同様にコンパレータCP1
とのこぎり波発生回路3aとにより構成されており、制
御回路3の出力と保護回路4の出力とをアンド回路3b
に入力し、両者の論理積である矩形波信号によってスイ
ッチ素子Q1 を制御する点も実施例1と同様である。
【0024】本実施例の相違点は保護回路4の構成にあ
り、コンパレータCP2 、基準電圧発生部4b、タイマ
回路4cに代えて論理回路4aの出力をDフリップフロ
ップFFに入力し、DフリップフロップFFの反転出力
を保護回路4の出力とすることによって、インダクタL
1 の飽和時にスイッチ素子Q1 のオン・オフ動作を停止
させるようにした点が相違している。Dフリップフロッ
プFFは、データ端子に電源電圧が入力されているか
ら、入力の立ち上がりによってアンド回路3bへの出力
である反転出力をLレベルにするのであって、その後、
スイッチ素子Q1は継続的にオフになる。
【0025】すなわち、のこぎり波発生回路3aからは
図6(a)に示すようなのこぎり波が出力されており、
検出回路2からは図6(a)に破線で示すような検出電
圧が出力されているものとする。このとき、コンパレー
タCP1 からは図6(b)のような矩形波信号が出力さ
れる。一方、保護回路4ではインダクタL1 の検出用巻
線ndの誘起電圧を受けてトランジスタQ3 のエミッタ
に接続された抵抗R8の両端電圧は図6(d)のように
なる。したがって、論理回路4aの出力は、図6(e)
のように、コンパレータCP1 の出力がHレベル、かつ
抵抗R8 の両端電圧がLレベルである期間にHレベルに
なり、論理回路4aの出力の立ち上がりによってDフリ
ップフロップFFの反転出力は図6(f)のようにLレ
ベルになる。すなわち、コンパレータCP1 の出力がH
レベルとなってスイッチ素子Q1をオンにしようとする
期間であって、インダクタL1 が飽和して検出用巻線n
dに誘起電圧が発生しなくなると、トランジスタQ3
オフになり、結果的にDフリップフロップFFの反転出
力がLレベルになるのである。このとき以降は、図6
(g)のようにアンド回路3bの出力は継続してLレベ
ルになり、スイッチ素子Q1 はオフ状態に保たれる。他
の構成は実施例1と同様である。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のように、主回路のインダ
クタに検出用巻線を設け、検出用巻線に電圧が誘起され
ないとインダクタが飽和したと判定し、制御回路からス
イッチ素子をオンにする信号が発生している期間にイン
ダクタが飽和したと判定されるとスイッチ素子のオン期
間を減少させる方向に制御するので、車載用であって前
照灯用の電源などとして用いるような温度条件が過酷に
なる用途であっても、インダクタが飽和するとスイッチ
素子のオン期間を減少させる方向に制御することによっ
てインダクタに蓄積されるエネルギーを減少させること
ができ、結果的にインダクタの飽和によるインダクタの
過熱やスイッチ素子などの破損を防止することができる
という利点を有する。また、保護回路によってインダク
タの飽和を防止していることにより設計仕様よりも高温
になる環境下でも回路に異常を与えないから、高温環境
を考慮した設計をする必要がなく、インダクタに常温で
使用する程度の小形のものを用いることができるという
効果があり、しかも、インダクタの飽和を検出する手段
として主電流の流れる電路に抵抗を用いていないから、
抵抗による損失がなく高効率になるという効果を奏する
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示すブロック図である。
【図2】実施例1を示す回路図である。
【図3】実施例1の動作説明図である。
【図4】実施例2を示す回路図である。
【図5】実施例3を示す回路図である。
【図6】実施例3の動作説明図である。
【図7】従来例を示す回路図である。
【図8】従来例の動作説明図である。
【図9】インダクタに流れる電流波形を示す図である。
【図10】周囲温度とインダクタの飽和磁束密度との関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 主回路 2 検出回路 3 制御回路 4 保護回路 5 負荷 E 直流電源 L1 インダクタ nd 検出用巻線 Q1 スイッチ素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交互にオン・オフを繰り返すスイッチ素
    子およびスイッチ素子のオン・オフに伴って通電される
    巻線を有したインダクタを備える主回路と、主回路の出
    力電圧を検出して出力電圧の変化を減少させる方向にス
    イッチ素子のオン期間を制御する制御回路と、制御回路
    からスイッチ素子をオンにする信号が発生する期間にイ
    ンダクタの飽和を検出するとスイッチ素子のオン期間を
    減少させる方向に制御する保護回路とを備え、インダク
    タは上記巻線に電磁結合された検出用巻線を備え、保護
    回路は検出用巻線に電圧が誘起されないとインダクタが
    飽和したと判定することを特徴とする電源装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5460781A (en) * 1989-10-27 1995-10-24 Fujirebio Kabushiki Kaisha Hemoglobin sampler
US7038436B2 (en) 2003-06-24 2006-05-02 Rohm Co., Ltd. Switching type dc-dc converter for generating a constant output voltage
EP4451542A1 (en) * 2023-04-17 2024-10-23 Abb Schweiz Ag Arcp converter and control thereof

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