JPH06271704A - 水性易燃性組成物 - Google Patents

水性易燃性組成物

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JPH06271704A
JPH06271704A JP8520993A JP8520993A JPH06271704A JP H06271704 A JPH06271704 A JP H06271704A JP 8520993 A JP8520993 A JP 8520993A JP 8520993 A JP8520993 A JP 8520993A JP H06271704 A JPH06271704 A JP H06271704A
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JP
Japan
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fireworks
polysaccharide derivative
water
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binder
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JP8520993A
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English (en)
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Ikuo Ueda
育雄 上田
Tadanori Nomura
忠範 野村
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立ち消えせず、殺虫あるいは殺菌有効成分を
安定に持続して揮発する燻煙剤、煙発生を低減して鮮映
性の優れた花火、焼尽する花火用玉皮あるいは薬きょ
う、または低温で分解可能な蛍光体用、誘電体用、導電
体用のペーストまたは接着あるいは被覆用のガラスフリ
ットのペーストを提供する。 【構成】 特定の親水性官能基と硝酸エステル基とを含
む多糖類誘導体からなる燃焼性バインダー(A)と殺虫
剤、殺菌剤、花火用炎色剤、花火用酸化剤、花火用可燃
剤、紙、織物、蛍光体、誘電体、導電体、低融点ガラス
フリットから選ばれた1種以上からなる有効成分(B)
とを重量比で(A)/(B)=1/100〜300/1
00の比率で含有してなる組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の多糖類誘導体か
らなる燃焼性バインダーと有効成分とを含有する水性易
燃性組成物に関し、燃焼性バインダーが低温で着火、燃
焼して、エネルギーを発生して有効成分を安定に継続し
て揮散するか、または、用済み後の有効成分を焼尽せし
めるか、または、それ自体が焼尽して有効成分のみから
なる皮膜を形成するための水性易燃性組成物に関するも
のであり、更に詳しくは、有効成分が殺虫剤または殺菌
剤である燻煙剤、有効成分が花火用の炎色剤、酸化剤、
可燃剤である花火、有効成分が紙、織物である花火玉皮
または焼尽薬きょう、または、有効成分が蛍光体、誘電
体、導電体または低融点ガラスフリットの1種以上であ
る機能性塗料を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、燃焼性バインダーと前記有効成分
とを含有する易燃性組成物において、その低温着火性、
自己燃焼性、焼尽性から燃焼性バインダーとしてニトロ
セルロースが広く使用されてきた。
【0003】しかしながら、これらのニトロセルロース
を含有する易燃性組成物においては、従来のニトロセル
ロースが水不溶性であるため、別途水溶性のバインダー
を併用するか、あるいは、有機溶剤の使用が不可欠であ
り、それぞれ以下に記す様な問題点を有していた。
【0004】例えば、燻煙剤は、着火、燃焼して燃焼熱
または分解熱によって殺虫有効成分または殺菌有効成分
を安定に持続して揮発させて殺虫または殺菌するもので
あるが、特開平4−224503号公報、特開昭61−
249907号公報に記載のようにニトロセルロース
が、殺虫または殺菌有効成分とともに、カルボキシメチ
ルセルロース、メチルセルロース等の水溶性高分子の水
溶液をバインダーとして混練、造粒して使用されてき
が、これらの水溶性のバインダーは、低温着火性、自己
燃焼性がなく、組成物の燃焼性を損なうという問題点が
あった。
【0005】また、花火においては、「花火の化学」1
00頁、東海大学出版会(1980年刊行)に記載され
ている様に、星を調製する為に使用する炎色剤、酸化
剤、可燃剤のバインダーとしてノリが使用されていが、
これらのノリも、低温着火性、自己燃焼性がなく、煙の
原因になり花火の鮮映性を損なうという問題点があっ
た。
【0006】また、花火の玉皮や薬きょうにおいては、
従来、紙をノリで張り合わせたものや合成樹脂あるいは
合成樹脂と紙または織物とを成型したものが使用されて
きたが、これらは、燃え残って廃棄上の問題があり、セ
ルロースにニトロセルロースを混合して、デンプン、合
成樹脂ラテックス等の水溶性または水分散性バインダー
を使用して製紙したものが提案されていが、これらのバ
インダーも低温着火性、自己燃焼性がなく、煙の発生量
が多くなるという問題点があった。
【0007】前記の燻煙剤、花火、花火の玉皮または薬
きょうにおいて、水溶性のバインダーの変わりにニトロ
セルロースを使用することも可能であが、従来のニトロ
セルロースは有機溶剤の使用が必須であるため、有機溶
剤の使用による臭気や毒性などの作業環境衛生上または
火災の危険等の問題があり、実用されていない。
【0008】また、前記の機能性塗料においては、蛍光
体用、誘電体用、導電体用のペースト、または接着用あ
るいは被覆用の低融点ガラスフリットのペーストは、ガ
ラスやセラミックスに塗布後、バインダー成分を加熱除
去し、蛍光体、誘電体、導電体または低融点ガラスの被
覆層または接着層を形成するものであるが、特開昭56
−7328号公報、特開平4−938号公報に記載のよ
うに、前記のニトロセルロースが燃焼性バインダーとし
て多用されてきたが、有機溶剤の使用が必須であり、有
機溶剤の使用による臭気や毒性などの作業環境衛生上ま
たは火災の危険等の問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の理由から、水溶
性または水分散性であり、かつニトロセルロースと同様
な低温着火性、焼尽性を有する燃焼性バインダーと有効
成分とを含有する水性易燃性組成物が強く求められてい
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者らは、従来のニトロセルロースのように低
温で着火しエネルギーを発生する燃焼性バインダーとし
ての機能を保持し、かつ、水溶性または水分散性である
多糖類誘導体に着目し、鋭意研究を重ねた結果、特定の
数の親水性官能基と硝酸エステル基とを含有する多糖類
誘導体からなる燃焼性バインダーと有効成分とを含有す
る水性易燃性組成物が上記目的を達成しうることを見い
出し本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、繰り返し単位1個当
たりの親水性官能基数Xと硝酸エステル基数Yが、0.
2≦X≦1.5、0.4≦Y≦2.2、X+Y<3であ
る多糖類誘導体(以下多糖類誘導体と略記する)からな
る燃焼性バインダーと有効成分とを含有する水性易燃性
組成物に関するものである。
【0012】本発明にいう燃焼性バインダーとは、有効
成分とともに組成物中に存在して有効成分同士を、また
は、有効成分と担体あるいは基材とを結合させ、かつ、
熱源により容易に着火、燃焼して、燃焼または分解エネ
ルギーを組成物に供給するものであり、言い替えると、
燃焼性バインダーとは燃焼してエネルギーを発生するバ
インダーということが出来る。
【0013】本発明にいう繰り返し単位とは、多糖類を
構成する単糖の複素環構造1個をいい、繰り返し簡易が
ピラノース環であることが、工業的入手の容易さから好
ましく、代表的な例として、グルコース、マンノース、
キシロース等がある。
【0014】本発明に使用する多糖類誘導体において、
実用的な溶液粘度を得るためには、繰り返し単位数(重
合度)は好ましくは20〜1000である。
【0015】本発明にいう親水性官能基とは、多糖類固
有のアニオン性あるいはカチオン性官能基、または、化
学的変性によって導入されてなるアニオン性、カチオン
性あるいはノニオン性親水性官能基である。
【0016】本発明にいう多糖類固有のアニオン性官能
基とは、天然に得られる特定の多糖類に含まれるアニオ
ン性官能基をいい、例としてアルギン酸やペクチンのカ
ルボキシル基等があり、また本発明にいう多糖類固有の
カチオン性官能基とは、天然に得られる特定の多糖類に
含まれるカチオン性官能基をいい、例としてキトサンの
アミノ基等がある。
【0017】本発明にいう化学的変性によって導入され
てなるアニオン性、カチオン性またはノニオン性官能基
とは、多糖類に含まれる水酸基のエーテル化またはエス
テル化によって導入されたアニオン性、カチオン性また
はノニオン性の官能基をいい、アニオン性官能基の例と
しては、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ルスターチ、カルボキシエチルモルロース、カルボキシ
エチルスターチ等のカルボキシル基、スルフォニルエチ
ルセルロースのスルホン基、ホスホエチルセルロースの
ホスホ基等があり、カチオン性官能基の例としては、ア
ミノエチルセルロース等のアミノ基があり、ノニオン性
官能基の例としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルスターチ等のヒドロキシアルキ
ル基がある。
【0018】本発明にいうアニオン性の親水性官能基を
含有する多糖類誘導体としては、カルボキシル基を含有
する多糖類誘導体が、原料入手と慣用の硝化用硫酸/硝
酸混合酸による硝酸エステル化の容易さの点から好まし
く、具体例をあげれば、アルギン酸、ペクチンまたは前
記のカルボキシアルキルセルロースあるいはカルボキシ
アルキルスターチ等の硝酸エステルがあり、なかでも、
カルボキシメチルセルロースまたはカルボキシメチルス
ターチの硝酸エステルが、コストの面から好ましい。
【0019】本発明のカチオン性の親水性官能基を含有
する多糖類誘導体としては、アミノ基を含有する多糖類
誘導体が、原料入手と硝酸エステル化の容易さの点から
好ましく、具体例をあげれば、アミノエチルセルロー
ス、アミノエチルスターチ、キトサン等の硝酸エステル
がある。
【0020】本発明に使用する多糖類誘導体は、繰り返
し単位1個当たりの親水性官能基数Xと硝酸エステル基
数Yが、0.2≦X≦1.5、0.4≦Y≦2.7、X
+Y<3の範囲のものである。
【0021】Xが0.2未満のものは、水または水と必
要最小限量の有機溶剤との混合物への溶解性または分散
性が不十分で、Xが1.5を越えるものは慣用の硝化用
硫酸/硝酸混合酸で硝酸エステル化して調製するのが困
難であり、好ましくなく、またYが、0.4未満のもの
は、自己燃焼性が小さく燃焼性バインダーとしての性能
が不十分で、例えば、燻煙剤においては立ち消えした
り、花火や花火用玉皮あるいは薬きょうにおいては煙の
発生量が多くなったり、または、蛍光体用、誘電体用、
導電体用のペーストまたは接着あるいは被覆用のガラス
フリットのペーストでは加熱除去に必要な温度が高くな
り、Yが2.7を越えるものは水または水と必要最小限
量の有機溶剤との混合物への溶解性または分散性が不十
分であり好ましくなく、より好ましくは、1.5≦Y≦
2.5であり、XとYとの合計量は、理論的に3を越え
ない。
【0022】本発明に使用する多糖類誘導体は、アニオ
ン性またはカチオン性の親水性官能基の少なくとも1%
が中和された多糖類誘導体であることが好ましく、更に
好ましくは10%以上が中和された多糖類誘導体であ
る。中和度が1%以上の多糖類誘導体は、水や極めて少
量の有機溶剤を含む水に溶解または分散するので、臭気
や毒性などの作業環境衛生上または火災の危険等の改善
上好ましい。
【0023】本発明において、中和されているとは、多
糖類誘導体中のアニオン性またはカチオン性の親水性官
能基の一部または全部が、下記の中和剤の対イオンとの
塩を形成していることをいい、中和度は、多糖類誘導体
またはそれを含む組成物中のアニオン性またはカチオン
性官能基と対イオンの当量数から決まるものであり、例
えば、多糖類誘導体中のアニオン性またはカチオン性官
能基をアルカリまたは酸で測定することによって中和度
を測定することが出来る。
【0024】アニオン性官能基を有する多糖類誘導体に
使用する中和剤は、アルカリ金属化合物、アルカリ土類
金属化合物、アンモニア、有機アミン、またはヒドラジ
ン化合物等から選ばれる1種以上の化合物がある。前記
アルカリ金属化合物とは、周期律表第1属Aの元素の化
合物をいい、例をあげれば、水酸化リチウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の水酸化物、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム等の炭酸塩がある。前記アルカリ土類金属化合物と
は、周期律表第1属Bの元素の化合物をいい、例をあげ
れば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化
バリウム等の水酸化物、炭酸水素マグネシウム、炭酸水
素カルシウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩がある。前記
有機アミンとは、1分子中に1個以上の第1級または第
2級または第3級のアミノ基を含有する有機化合物をい
い、例をあげれば、エチルアミン、プロピルアミン、ト
リエチルアミン等のアルキルモノアミン類、エチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン等のアルキルポリアミン
類、ジメチルエタノールアミン、N−メチルピロリド
ン、トリエタノールアミン等がある。前記ヒドラジン化
合物とは、ヒドラジン、メチルヒドラジン、エチルヒド
ラジンまたはこれらの誘導体である。
【0025】これらのうち、アルカリ金属化合物、アン
モニナまたはアルキルモノアミン類、ジメチルエタノー
ルアミン、N−メチルピロリドン、トリエタノールアミ
ン等の1分子中に1個のアミノ基を含有する化合物が好
ましく、中和剤としてこれらの塩基性化合物以外の化合
物、例えば、アルカリ土類金属化合物や1分子中に2個
以上のアミノ基を含有する有機アミンを使用すると、水
性易燃性組成物調製時に極めて高粘度になるとか、ある
いは、多糖類誘導体が凝固したり析出したりすることが
あり、特に好ましくはない。
【0026】更に、前記の機能性塗料においては、アン
モニアまたはアルキルモノアミン類、ジメチルエタノー
ルアミン、N−メチルピロリドン、トリエタノールアミ
ン等の1分子中に1個のアミノ基を含有する化合物が、
焼尽剤としての性能上特に好ましい。
【0027】カチオン性官能基を有する多糖類誘導体に
使用される中和剤は、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸などの無
機酸類、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等の1塩基性有機酸
類、シュウ酸、マレイン酸、フタル酸等の2塩基性有機
酸等があげられるが、これらのうち、塩酸、硝酸または
1塩基性有機酸が好ましく、これらの酸性化合物以外の
化合物、例えば、硫酸、燐酸または2塩基性有機酸等を
使用すると、水性易燃性組成物調製時に極めて高粘度に
なるとか、あるいは、多糖類誘導体が凝固したり析出し
たりすることがあり、特に好ましくはなく、更にいえ
ば、燃焼時に刺激性燃焼気体を発生しない1塩基性有機
酸が、より好ましい。
【0028】本発明の多糖類誘導体の調製例を以下に示
す。
【0029】本発明の多糖類誘導体は、繰り返し単位1
個当たりの親水性官能基数Xが0.2≦X≦1.5であ
る原料を、公知の方法で硝酸エステル化、洗浄・安定化
して得られ、一例をあげれば、無水グルコース残基1個
当たりのカルボキシメチルエーテル基数が0.2〜1.
5であるカルボキシメチルセルロース1重量部を10〜
50重量部の硫酸/硝酸/水混合液中で処理後、除酸、
温水洗して本発明の多糖類誘導体が調製出来る。必要が
あれば、更に、水スラリーとしてオートクレーブ中で加
熱することによって分子量を調節出来る。
【0030】本発明にいう有効成分とは、殺虫剤、殺菌
剤、花火用炎色剤、花火用酸化剤、花火用可燃剤、紙、
織物、蛍光体、誘電体、導電体、低融点ガラスフリット
から選ばれた1種以上からなるものをいう。
【0031】本発明の組成物において、多糖類誘導体か
らなる燃焼性バインダー(A)と有効成分(B)との比
率は、使用する有効成分の種類に対応して選択されるも
のであるが、重量比で(A)/(B)が1/100〜3
00/100であることが好ましく、(A)/(B)が
1/100未満では組成物の着火性や燃焼の持続性が不
十分になり、300/100を越えると組成物中の有効
成分量が不十分になり、燻煙剤、花火、花火玉皮、焼尽
薬きょうまたは機能性塗料としての効用が不十分にな
る。
【0032】前記の多糖類誘導体からなる燃焼性バイン
ダーと有効成分として殺虫剤または殺菌剤とを含有する
組成物は燻煙剤として有用であり、該殺虫剤または殺菌
剤とは、熱によって揮散して有害虫や細菌等を駆除する
薬剤をいい公知のものが使用できるが、例えば、特開昭
59−67201号公報、特開平4−224503号公
報、特開昭59−25303号公報、特開昭61−24
9907号公報等に記載のものが使用される。例をあげ
れば、N−(3′,5′−ジクロロフェニル)−1,2
−ジメチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシミ
ド、テトラクロロイソフタロニトリル、S−ノルマルブ
チルS′パラターシャリーブチルベンジルN−3−ピリ
ジルジチオカーボジイミデート、ジクロルボス等であ
る。
【0033】燻煙剤はケイソウ土、炭酸カルシウム等の
担体、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、塩素酸ナト
リウム等の燃焼助剤及び/またはメラミン等の燃焼温度
調節剤を含有させることが出来、前記担体や燃焼助剤の
使用により燃焼及び有効成分気体の揮散がより円滑にな
り、前記燃焼温度調節剤の使用により有効成分の過度の
加熱による分解がなく、効率を高めることができる。
【0034】燻煙剤の調製法の一例をあげれば以下の通
りである。
【0035】本発明の多糖類誘導体と殺虫または殺菌有
効成分とケイソウ土必要あればメラミンとをブレンダ
ー、ミキサーで混合する。ついで、ニーダー中で混合し
つつ前記の中和剤を含む水を添加後、押し出し、成形、
乾燥して燻煙剤を調製することが出来る。
【0036】前記の多糖類誘導体と有効成分として花火
用の炎色剤、酸化剤、可燃剤とを含有する組成物は花火
として有用であり、炎色剤、酸化剤、可燃剤としては、
過去花火用に公知のもの、例えば、「花火の化学」第9
2頁(前記)記載のものが使用でき、例をあげれば、炎
色剤としては硝酸ストロンチウム、シュウ酸ストロンチ
ウム等のストロンチウム化合物、シュウ酸ナトリウム、
群青等のナトリウム化合物、硝酸バリウム、炭酸バリウ
ム等のバリウム化合物、硫酸銅、炭酸銅等の銅化合物等
があり、酸化剤としては、塩素酸カリウム、過塩素酸カ
リウム等の塩素酸塩類、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム
等の硝酸塩類等があり、可燃剤としては、松根ピッチ、
硫黄、菜種、猫柳、もみがら等がある。
【0037】花火の調製法の一例をあげれば、前記の炎
色剤、酸化剤、菜種、猫柳、もみがらを除く可燃剤をお
け等の容器に入れ、竹ベラ等で緩やかに混合し、つい
で、本発明にいう多糖類誘導体の水または必要最小限の
有機溶剤を含む水溶液あるいは分散体を添加しつつ混合
し、これを、菜種やもみがら等の表面に付着させて乾燥
する操作を繰り返して花火を調製できる。
【0038】前記の多糖類誘導体と有効成分としての紙
または織物とを含有する組成物は花火用玉皮または薬き
ょうとして有用であり、紙または織物としては、木材パ
ルプ紙、精製リンター紙、古紙または綿布、合成繊維
布、不織布などが使用でき特に限定するものではない。
【0039】花火用玉皮または薬きょうの調製法の例を
あげれば、目的の大きさの玉枠に、前記の紙または織
物、例えばクラフト紙を巻き、次いで本発明に使用する
多糖類誘導体の水または必要最小限の有機溶剤を含む水
溶液あるいは分散体を刷毛塗りして、更に新聞紙を重ね
て張り合わせて乾燥する。この操作を所定の厚さになる
まで繰り返して本発明の花火用玉皮ができる。また、木
材パルプ、精製リンター、古紙等を水スラリーとし、こ
れに本発明に使用する多糖類誘導体の水または必要最小
限の有機溶剤を含む水溶液あるいは分散体を添加した
後、型枠上に抄紙後乾燥して、花火用玉皮または薬きょ
うを調製できる。
【0040】前記の花火用玉皮または薬きょうの調製に
おいて、スラリー中にニトロセルロースを添加すること
も可能であり、ニトロセルロースの添加は、煙の発生を
更に減少することができ好ましい。
【0041】前記の多糖類誘導体からなる燃焼性バイン
ダーと有効成分としての蛍光体、誘導体、導電体または
低融点ガラスフリットの1種以上とを含有する組成物は
機能性塗料として有用である。
【0042】前記の蛍光体、誘導体、導電体としては、
公知のものが使用可能であるが、蛍光体としては、例え
ば、「化学大辞典No.3,300頁(共立出版刊行;
昭和56年)」記載のものがあり、例をあげれば、ハロ
リン酸カルシウム・錫・マンガン化合物、有機蛍光染
料、硫化亜鉛・銀化合物、タングステン酸カルシウムな
どがあり、誘電体としては、ロッシェル塩、チタン酸バ
リウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸鉛等があ
り、導電体としては、金、銀あるいは銅がある。
【0043】本発明の多糖類誘導体と蛍光体、誘導体、
導電体または低融点ガラスフリットの1種以上とを含有
する機能性塗料の調製例をあげれば、本発明の多糖類誘
導体と前記の中和剤を含む水、必要あれば、少量の前記
の有機溶剤とを攪拌機付きの容器中で、混合して多糖類
誘導体の溶液にし、ついで、ニーダー、アトライターま
たはサンドミル等の分散機中で前記溶液と使用する上記
の蛍光体、誘導体、導電体または低融点ガラスフリット
の1種以上とを混合して前記のペーストを調製出来る。
【0044】前記した本発明の組成物は、水を主たる溶
媒として含むものであるが、必要あれば少量の有機溶剤
を含むことも出来る。
【0045】使用する有機溶剤としては、メタノール、
エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、アセ
トン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、
酢酸プロピル、酢酸ブチル、乳酸エチル等のエステル
類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル等のエーテルアルコール類、ジオキ
サン等の1種以上であるが、溶解性に支障のない範囲
で、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化
水素類を使用することが出来、少量の有機溶剤の使用
は、燃焼性バインダーの溶液粘度を下げ、組成物の調製
を容易にしたり、組成物の塗工性を向上することができ
る。
【0046】以下、実施例で詳細に説明する。
【0047】
【実施例】
(参考例1)(多糖類誘導体の調製例) カルボキシメチルセルロース(セロゲン5A;第一工業
製薬製:無水グルコース残基1個当たりのカルボキシメ
チルエーテル基数=0.7)40gを、5℃に調製した
硫酸60重量%、硝酸22重量%、水19重量%からな
る酸混合物400mlを入れた1lのガラスビーカー中
に投入し、5℃で60分間攪はんを継続した。反応混合
物を4lの水を入れた5lのステンレス容器中に投入
し、5分間攪はんした後、ブフナー漏斗で分散して漏斗
上の反応生成物を回収した。さらに反応生成物を800
mlの水を入れた1lガラスビーカー中に移し、96℃
で2時間加熱した後、ブフナー漏斗で分離して漏斗上の
反応生成物を回収し、更に、反応生成物を500mlの
水とともに、1lのオートクレーブ中に入れ、130℃
で60分間処理して、ブフナー漏斗で分離して反応生成
物を回収した。反応生成物を80℃で2時間乾燥して、
49gのカルボキシメチルセルロースの硝酸エステルを
得た。
【0048】以下の方法で生成物の無水グルコース残基
1個当たりの官能基数を測定した。乾燥反応生成物を
0.1g精密に秤りとり、元素分析で窒素原子の重量%
を求めた(N%)。反応生成物を1g精密に秤りとり、
300ml共栓三角フラスコに入れ、80%メタノール
15mlを加え、更に、N/10水酸化ナトリウム溶液
100mlを正確に加えて、室温で3時間振とう後、フ
ェノールフタレインを加えて、N/10硫酸で滴定し
た。次式により試料1gあたりのカルボキシメチルエー
テル基の当量を算出した(A当量/g)。
【0049】 A=(100−N/10硫酸ml)×f×10000 ここで、f;N/10硫酸のファクター 得られたN%とA当量/gとを用いて次式により、無水
グルコース残基1個あたりの硝酸エステル基数とカルボ
キシメチルエーテル基数を算出した。
【0050】x=14yA/n y=162n/(14−45n−58×14A) ここで、x;カルボキシメチルエーテル基数 y;硝酸エステル基数 n;(N%)/100 以上の方法で測定した結果、得られた反応生成物は、無
水グルコース残基1個あたりの硝酸エステル基数が1.
5、カルボキシメチルエーテル基数が0.7であった。 (参考例2)参考例1で得られた多糖類誘導体5gと水
95gとを100mlUM−サンプル瓶に計量し、攪拌
しつつアンモニア水を添加してpH=8.5に調整した
結果、均一な溶液が得られた。
【0051】得られた溶液を、ガラス板上に約100μ
の厚さで塗布し、60℃で1時間乾燥してフィルムを得
た。得られたフィルムについて熱天秤分析装置(TG/
DTA320;セイコー電子製)を使用して試験した。
結果を図1に示した。図1から、求めた分解開始温度を
表1に示した。 (参考例3)多糖類誘導体を無水グルコース残基1個あ
たりの硝酸エステル基数が0.5、カルボキシメチルエ
ーテル基数が0.7のものに変えて、以下参考例2と同
様に試験した。その結果、均一な溶液が得られ、熱天秤
分析から表1に示す分解開始温度が得られた。 (参考例4)無水グルコース残基1個あたりの硝酸エス
テル基数が2.3、カルボキシメチルエーテル基数が
0.6の多糖類誘導体10g、ブチロセロソルブ10
g、水10gとを200mlトールビーカーに計量し、
ホモミキサーで攪拌しつつ、28%アンモニア水0.2
gを添加して水性分散体が得られた。
【0052】得られた分散体を、ガラス板上に10mi
lの膜厚で塗布し、100℃で1時間乾燥後、剥離、切
断したものを参考例2と同様に熱天秤分析した。得られ
た分解開始温度を表1に示した。 (実施例1)参考例1で調製した多糖類誘導体37部、
N−(3,5−ジクロルフェニル)−1,2−ジメチル
シクロプロパン−1,2−ジカルボキシミド(スミレッ
クス住友化学製)30部、炭酸カルシウム27部、メラ
ミン5部、3%アンモニア水5部をニーダー中で混合
し、エックペレッターで成形して径3mm長さ7mmの
ペレット状にし、80℃で3時間乾燥して水性易燃性組
成物を調製した。
【0053】該組成物の燻煙剤としての有用性を調べる
ため、1cm角、5cm長さのアルミニウム樋中に入
れ、一端に着火して燃焼状況を観察した。炎が観察され
ず、煙が継続して発生した。 (実施例2)多糖類誘導体のみを参考例4で用いたもの
と同じ多糖類誘導体に変えたこと以外は、実施例1と同
様に実施した。炎が観察されず、煙が持続して発生し
た。 (比較例1)工業用硝化綿HIG1/2(純分70%;
旭化成製)52.8部、スミレックス30部、炭酸カル
シウム27部、メラミン5部、2%カルボキシメチルセ
ルロース溶液5部をニーダー中で混合し、以下実施例1
と同様にして調製した。
【0054】実施例1と同様にして、燃焼状態を観察し
た。粒状硝化綿による小炎が断続的に観察され、発生す
る煙量が変動した。 (実施例3)木製のおけに過塩素酸カリウム100g、
松根ピッチ10g、炭酸ストロンチウム35g、参考例
4の多糖類誘導体8gとを入れ、1%アンモニア水50
gを添加しつつ、竹ベラでゆるやかにかき混ぜて、粒状
にした。得られた試料を実施例1で使用したアルミニウ
ム製樋に入れ、一端に添加して燃焼状態を観察した。鮮
やかな桃色の炎を出して燃焼が継続した。 (比較例2)多糖類誘導体をミジン粉(花火で伝統的に
使用されたいる蒸しモチ米の粉)に、1%アンモニア水
を水に変えたこと以外は、実施例3と同様に実施した。
【0055】桃色の炎を出して燃焼が継続したが、多量
の煙が残存した。 (実施例4)幅1cm長さ10cmのパルプシート(P
&G社製)を、参考例2の多糖類誘導体溶液中に10分
間浸漬して、100℃で15分間乾燥した。これを繰り
返して、パルプシート1g当たり3gの多糖類誘導体を
含浸した。花火用玉皮または薬きょうのモデルを調製し
た。
【0056】得られた試料の一端に点火して、燃焼状態
を観察した。煙の発生がなく、燃え尽きた。 (比較例3)実施例4で使用したパルプシートについ
て、燃焼状態を、実施例4と同様にして観察したとこ
ろ、たち消えして、燃え残った。 (実施例5)参考例1で調製した多糖類誘導体5部、水
95部に攪はんしつつアンモニア水を添加してpHを
8.5に調製して、更に、攪はんを継続して多糖類誘導
体溶液を調製した。得られた溶液に100重量部のガラ
スフリット(LS−0803;日本電気硝子製)を加え
て、混練してガラスフリットペーストを調製した。
【0057】これを、スパチュラーでガラス板上に広
げ、100℃で熱風乾燥後、粉砕して実施例2と同様に
熱天秤分析した。分解開始温度を表1に示した。 (参考例5、6)カルボキシメチルセルロース(セロゲ
ン5A;第一工業製薬製)、メチルセルロース(;松本
油脂製)を参考例2と同様に熱天秤分析した。分解開始
温度を表1に示した。 (比較例4、5)実施例5において、多糖類誘導体溶液
をそれぞれ5%のカルボキシメチルセルロース溶液また
はメチルセルロース溶液に変えて、以下同様に実施し
た。分解開始温度を表1に示した。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明の組成物は、臭気や毒性等の作業
環境上または火災の危険等の問題がなく、低温で着火、
燃焼して、有効成分を安定に継続して揮散したり、用済
み後の有効成分を焼尽せしめるか、または、バインダー
が焼尽して有効成分のみからなる皮膜を形成できる優れ
た性質の組成物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例2で得た多糖類誘導体の熱天秤分析のチ
ャートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り返し単位1個当たりの親水性官能基
    数Xと硝酸エステル基数Yが、0.2≦X≦1.5、
    0.4≦Y≦2.7、X+Y<3である多糖類誘導体か
    らなる燃焼性バインダー(A)と殺虫剤、殺菌剤、花火
    用炎色剤、花火用酸化剤、花火用可燃剤、紙、織物、蛍
    光体、誘電体、導電体、低融点ガラスフリットから選ば
    れた1種以上からなる有効成分(B)とを重量比で
    (A)/(B)=1/100〜300/100の比率で
    含有することを特徴とする水性易燃性組成物。
  2. 【請求項2】 多糖類誘導体の親水性官能基が、カルボ
    キシメチルエーテル基である請求項1記載の水性易燃性
    組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002504508A (ja) * 1998-02-24 2002-02-12 レナーツ,ビンセント 薬剤の徐放性マトリックスとしての、官能基を有する架橋高アミロースデンプン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002504508A (ja) * 1998-02-24 2002-02-12 レナーツ,ビンセント 薬剤の徐放性マトリックスとしての、官能基を有する架橋高アミロースデンプン

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